JP3511651B2 - 車両用駆動装置 - Google Patents
車両用駆動装置Info
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- JP3511651B2 JP3511651B2 JP27800993A JP27800993A JP3511651B2 JP 3511651 B2 JP3511651 B2 JP 3511651B2 JP 27800993 A JP27800993 A JP 27800993A JP 27800993 A JP27800993 A JP 27800993A JP 3511651 B2 JP3511651 B2 JP 3511651B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、略車幅方向に延びるド
ライブシャフトを介して車輪と連結されたモータを備
え、該モータにより車輪を回転駆動するように構成され
た車両用駆動装置に関するものである。
ライブシャフトを介して車輪と連結されたモータを備
え、該モータにより車輪を回転駆動するように構成され
た車両用駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジン以外に補助駆動力源
として油圧モータあるいは電気モータを用いた車両用駆
動装置が知られている。例えば、特開平4−24362
7号公報には、上記補助駆動力源として電気モータを備
えた車両用駆動装置が開示されている。
として油圧モータあるいは電気モータを用いた車両用駆
動装置が知られている。例えば、特開平4−24362
7号公報には、上記補助駆動力源として電気モータを備
えた車両用駆動装置が開示されている。
【0003】このような車両用駆動装置においては、前
後輪のうちいずれか一方がエンジン駆動され、他方がモ
ータ駆動されるようになっている。そして、このモータ
は一般に左右の各車輪毎に設けられており、車幅方向に
延びるドライブシャフトを介して各車輪を回転駆動する
ようになっている。
後輪のうちいずれか一方がエンジン駆動され、他方がモ
ータ駆動されるようになっている。そして、このモータ
は一般に左右の各車輪毎に設けられており、車幅方向に
延びるドライブシャフトを介して各車輪を回転駆動する
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記各モータは、車体
に支持されることとなるが、その支持剛性を十分確保す
る必要がある。一方、上記各車輪と車体との間には該車
輪を支持するサスペンションリンク(あるいはサスペン
ションア−ム、以下単に「サスペンションリンク」とい
う。)が配設されるので、このようなスペースにさらに
上記モータおよびドライブシャフトを配設しようとした
場合、これによるサスペンションリンクあるいは排気系
部材その他の補機部材のレイアウト自由度が犠牲にな
る、という問題があった。
に支持されることとなるが、その支持剛性を十分確保す
る必要がある。一方、上記各車輪と車体との間には該車
輪を支持するサスペンションリンク(あるいはサスペン
ションア−ム、以下単に「サスペンションリンク」とい
う。)が配設されるので、このようなスペースにさらに
上記モータおよびドライブシャフトを配設しようとした
場合、これによるサスペンションリンクあるいは排気系
部材その他の補機部材のレイアウト自由度が犠牲にな
る、という問題があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、モータを備えた車両用駆動装置におい
て、モータの配設スペースを最小限に抑えることができ
る車両用駆動装置を提供することを目的とするものであ
る。
たものであって、モータを備えた車両用駆動装置におい
て、モータの配設スペースを最小限に抑えることができ
る車両用駆動装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両用駆動
装置は、モータの配設位置に工夫を施すことにより、上
記目的達成を図るようにしたものである。
装置は、モータの配設位置に工夫を施すことにより、上
記目的達成を図るようにしたものである。
【0007】すなわち、本発明は、略車幅方向に延びる
ドライブシャフトを介して車輪と連結されたモータを備
え、該モータにより前記車輪を回転駆動するように構成
された車両用駆動装置を前提とするものであって、前記
モータは、車両用のシートが取り付けられたフロアパネ
ルの下方に配設されるとともに、リヤサイドフレームに
より支持されたサスペンションクロスメンバによって支
持されていて、前記サスペンションクロスメンバの前方
に隣接して燃料タンクが設けられているとともに、少な
くともそのサスペンションクロスメンバの一部が前記モ
ータ及び燃料タンクの間に位置し、特に、請求項1記載
の発明は、左車輪駆動用の前記モータと右車輪駆動用の
前記モータとが、上下方向に相対変位した位置関係で配
設されている、ことを特徴とするものであり、請求項2
記載の発明は、左車輪駆動用の前記モータと右車輪駆動
用の前記モータとが、前後方向に相対変位した位置関係
で配設されている、ことを特徴とするものであり、請求
項4記載の発明は、左車輪駆動用の前記モータと右車輪
駆動用の前記モータとが、車幅方向および上下方向に相
対変位した位置関係で配設されている、ことを特徴とす
るものであり、請求項7記載の発明は、左車輪駆動用の
前記モータと右車輪駆動用の前記モータとが、車幅方向
および前後方向に相対変位した位置関係で配設されてい
る、ことを特徴とするものである。
ドライブシャフトを介して車輪と連結されたモータを備
え、該モータにより前記車輪を回転駆動するように構成
された車両用駆動装置を前提とするものであって、前記
モータは、車両用のシートが取り付けられたフロアパネ
ルの下方に配設されるとともに、リヤサイドフレームに
より支持されたサスペンションクロスメンバによって支
持されていて、前記サスペンションクロスメンバの前方
に隣接して燃料タンクが設けられているとともに、少な
くともそのサスペンションクロスメンバの一部が前記モ
ータ及び燃料タンクの間に位置し、特に、請求項1記載
の発明は、左車輪駆動用の前記モータと右車輪駆動用の
前記モータとが、上下方向に相対変位した位置関係で配
設されている、ことを特徴とするものであり、請求項2
記載の発明は、左車輪駆動用の前記モータと右車輪駆動
用の前記モータとが、前後方向に相対変位した位置関係
で配設されている、ことを特徴とするものであり、請求
項4記載の発明は、左車輪駆動用の前記モータと右車輪
駆動用の前記モータとが、車幅方向および上下方向に相
対変位した位置関係で配設されている、ことを特徴とす
るものであり、請求項7記載の発明は、左車輪駆動用の
前記モータと右車輪駆動用の前記モータとが、車幅方向
および前後方向に相対変位した位置関係で配設されてい
る、ことを特徴とするものである。
【0008】上記「モータ」は、油圧モータであっても
よいし電気モータであってもよい。
よいし電気モータであってもよい。
【0009】
【発明の作用および効果】上記構成に示すように、請求
項1記載の発明においては、左車輪駆動用のモータと右
車輪駆動用のモータとが、上下方向に相対変位した位置
関係で配設されており、また、請求項2記載の発明にお
いては、左車輪駆動用のモータと右車輪駆動用のモータ
とが、前後方向に相対変位した位置関係で配設されてい
るので、いずれも両モータの車幅方向の配設スペースを
小さく抑えることができる。そして、これにより、各ド
ライブシャフトを長尺に形成することができるので、車
輪のバンプ・リバウンドに伴う各ドライブシャフトの車
幅方向変位を小さくして、油圧モータに無理な荷重が作
用するのを防止することができる。また、両モータの車
幅方向両側にサスペンションリンクや排気系部材その他
の補機部材の配設スペースを十分確保することができ
る。
項1記載の発明においては、左車輪駆動用のモータと右
車輪駆動用のモータとが、上下方向に相対変位した位置
関係で配設されており、また、請求項2記載の発明にお
いては、左車輪駆動用のモータと右車輪駆動用のモータ
とが、前後方向に相対変位した位置関係で配設されてい
るので、いずれも両モータの車幅方向の配設スペースを
小さく抑えることができる。そして、これにより、各ド
ライブシャフトを長尺に形成することができるので、車
輪のバンプ・リバウンドに伴う各ドライブシャフトの車
幅方向変位を小さくして、油圧モータに無理な荷重が作
用するのを防止することができる。また、両モータの車
幅方向両側にサスペンションリンクや排気系部材その他
の補機部材の配設スペースを十分確保することができ
る。
【0010】特に、請求項3に記載したように、上記1
対のモータが互いに重ね合わされて一体的に形成された
構成とすれば、各モータ毎に車体への取付けを行う必要
がなくなるので、両モータの配設スペースを一層小さく
することができる。
対のモータが互いに重ね合わされて一体的に形成された
構成とすれば、各モータ毎に車体への取付けを行う必要
がなくなるので、両モータの配設スペースを一層小さく
することができる。
【0011】一方、請求項4記載の発明においては、左
車輪駆動用のモータと右車輪駆動用のモータとが、車幅
方向および上下方向に相対変位した位置関係で配設され
ているので、両モータが上下に重ならない位置関係にな
るまで車幅方向に相対変位させれば、単に上下方向に相
対変位させた場合に比して両モータを上下方向に近づけ
ることができ、これにより両モータの上下方向の配設ス
ペースを小さく抑えることができる。
車輪駆動用のモータと右車輪駆動用のモータとが、車幅
方向および上下方向に相対変位した位置関係で配設され
ているので、両モータが上下に重ならない位置関係にな
るまで車幅方向に相対変位させれば、単に上下方向に相
対変位させた場合に比して両モータを上下方向に近づけ
ることができ、これにより両モータの上下方向の配設ス
ペースを小さく抑えることができる。
【0012】また、請求項7記載の発明においては、左
車輪駆動用のモータと右車輪駆動用のモータとが、車幅
方向および前後方向に相対変位した位置関係で配設され
ているので、両モータが上下に重ならない位置関係にな
るまで車幅方向に相対変位させれば、単に前後方向に相
対変位させた場合に比して両モータを前後方向に近づけ
ることができ、これにより両モータの前後方向の配設ス
ペースを小さく抑えることができる。
車輪駆動用のモータと右車輪駆動用のモータとが、車幅
方向および前後方向に相対変位した位置関係で配設され
ているので、両モータが上下に重ならない位置関係にな
るまで車幅方向に相対変位させれば、単に前後方向に相
対変位させた場合に比して両モータを前後方向に近づけ
ることができ、これにより両モータの前後方向の配設ス
ペースを小さく抑えることができる。
【0013】このように、両モータを、車幅方向および
上下方向(あるいは前後方向)に相対変位した位置関係
で配設した場合において、請求項8に記載したように、
1対のモータのうち一方のモータを他方のモータに対し
て該他方のモータにより回転駆動される車輪側に変位さ
せるとともに、一方のモータと該一方のモータにより回
転駆動されるドライブシャフトとを、他方のモータを越
えて車幅方向に延びる中間シャフトを介して連結するよ
うにすれば、各モータの駆動力を各車輪に確実に伝達す
ることができる。
上下方向(あるいは前後方向)に相対変位した位置関係
で配設した場合において、請求項8に記載したように、
1対のモータのうち一方のモータを他方のモータに対し
て該他方のモータにより回転駆動される車輪側に変位さ
せるとともに、一方のモータと該一方のモータにより回
転駆動されるドライブシャフトとを、他方のモータを越
えて車幅方向に延びる中間シャフトを介して連結するよ
うにすれば、各モータの駆動力を各車輪に確実に伝達す
ることができる。
【0014】さらに、この場合において、上記他方のモ
ータに対し、上記一方のモータが配設された空間とは車
幅方向反対側に比較的広い空間が得られるので、請求項
9に記載したように、この空間に燃料タンク、排気系部
材等の車両補機部材を配設すれば、スペースの有効利用
を図ることができる。
ータに対し、上記一方のモータが配設された空間とは車
幅方向反対側に比較的広い空間が得られるので、請求項
9に記載したように、この空間に燃料タンク、排気系部
材等の車両補機部材を配設すれば、スペースの有効利用
を図ることができる。
【0015】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。
施例について説明する。
【0016】図1は、本発明に係る車両用駆動装置の第
1実施例を示す全体構成図である。
1実施例を示す全体構成図である。
【0017】図示のように、本実施例に係る車両用駆動
装置は、前輪1FL、1FRをエンジン2により主駆動
輪として駆動し、後輪1RL,1RRを油圧モータM
L,MRにより補助駆動輪として駆動する装置であっ
て、上記油圧モータML,MRおよびその周辺部材のレ
イアウトに特徴を有するものであるが、これについて説
明する前に、まず、図1〜13に基づいて上記油圧モー
タML、MRの駆動制御システムについて説明する。
装置は、前輪1FL、1FRをエンジン2により主駆動
輪として駆動し、後輪1RL,1RRを油圧モータM
L,MRにより補助駆動輪として駆動する装置であっ
て、上記油圧モータML,MRおよびその周辺部材のレ
イアウトに特徴を有するものであるが、これについて説
明する前に、まず、図1〜13に基づいて上記油圧モー
タML、MRの駆動制御システムについて説明する。
【0018】<油圧系統等の説明(図1)>
図1において、1FLは左前輪、1FRは右前輪、1R
Lは左後輪、1RRは右後輪である。車体前方にはエン
ジン2が配置され、該エンジン2の駆動力つまり発生ト
ルクは、クラッチ3、前進5段・後進1段の手動変速機
4を介して、差動装置5へ伝達される。そして、差動装
置5からは、ドライブシャフト6Lを介して左前輪1F
Lへエンジン駆動力が伝達され、ドライブシャフト6R
を介して右前輪1FRへエンジン駆動力が伝達される。
Lは左後輪、1RRは右後輪である。車体前方にはエン
ジン2が配置され、該エンジン2の駆動力つまり発生ト
ルクは、クラッチ3、前進5段・後進1段の手動変速機
4を介して、差動装置5へ伝達される。そして、差動装
置5からは、ドライブシャフト6Lを介して左前輪1F
Lへエンジン駆動力が伝達され、ドライブシャフト6R
を介して右前輪1FRへエンジン駆動力が伝達される。
【0019】操舵輪となる左右前輪1FL、1FR同士
は、タイロッド等のステアリングリンク7によって連係
され、このステアリングリンク7とハンドル8とが、ラ
ックアンドピニオン機構9を介して連係されている。
は、タイロッド等のステアリングリンク7によって連係
され、このステアリングリンク7とハンドル8とが、ラ
ックアンドピニオン機構9を介して連係されている。
【0020】左右の後輪1RL、1RRは、エンジン2
とは別途独立して、左右1対の油圧式モータML、MR
によって回転駆動されるようになっている。すなわち、
左後輪1RLは、ドライブシャフト11Lを介して油圧
モータMLにより回転駆動され、右後輪1RRは、ドラ
イブシャフト11Rを介して油圧モータMRによって回
転駆動されるようになっている。
とは別途独立して、左右1対の油圧式モータML、MR
によって回転駆動されるようになっている。すなわち、
左後輪1RLは、ドライブシャフト11Lを介して油圧
モータMLにより回転駆動され、右後輪1RRは、ドラ
イブシャフト11Rを介して油圧モータMRによって回
転駆動されるようになっている。
【0021】油圧モータML(MR)は、タービン式
(羽根車式)とされて、第1接続口La(Ra)と第2
接続口Lb(Rb)とを有し、La(Ra)からLb
(Rb)へと高圧の油液が流れたときに前進方向の回転
となり、これとは逆方向に高圧の油液の流れのときは後
退方向の回転とされる。そして、油圧モータMLとMR
とは互いに同一仕様とされて、その最大発生トルクの合
計値は、エンジン2の最大発生トルクの1/3〜1/2
程度とされている。
(羽根車式)とされて、第1接続口La(Ra)と第2
接続口Lb(Rb)とを有し、La(Ra)からLb
(Rb)へと高圧の油液が流れたときに前進方向の回転
となり、これとは逆方向に高圧の油液の流れのときは後
退方向の回転とされる。そして、油圧モータMLとMR
とは互いに同一仕様とされて、その最大発生トルクの合
計値は、エンジン2の最大発生トルクの1/3〜1/2
程度とされている。
【0022】なお、本実施例では、油圧モータML、M
Rによる後輪駆動は後述する所定条件下においてのみ実
行されるものである。すなわち、エンジン2により左右
前輪1FL、1FRが駆動されているときでも、左右後
輪1RL、1RRは油圧モータML、MRによって駆動
されない場合もある。
Rによる後輪駆動は後述する所定条件下においてのみ実
行されるものである。すなわち、エンジン2により左右
前輪1FL、1FRが駆動されているときでも、左右後
輪1RL、1RRは油圧モータML、MRによって駆動
されない場合もある。
【0023】Pは油圧発生源としてのポンプで、このポ
ンプPは、容量可変型とされて、エンジン2の出力軸2
aによって、駆動プーリ13、ベルト14、後輪プーリ
15を介して駆動される。リザーバタンク16からポン
プPによって汲み上げられた高圧の油液は、チェック弁
17が接続された高圧ライン18へ吐出される。この高
圧ライン18からは、チェック弁10あるいは32が接
続された互いに並列な第1および第2の油圧供給ライン
31Aおよび31Bが導出されている。また、リザーバ
タンク16からは、解放ライン23が導出されている。
さらに油圧モータML(MR)の各接続口La、Lb
(Ra、Rb)からは、互いに並列なライン20L、2
1L(20R、21R)が導出されている。
ンプPは、容量可変型とされて、エンジン2の出力軸2
aによって、駆動プーリ13、ベルト14、後輪プーリ
15を介して駆動される。リザーバタンク16からポン
プPによって汲み上げられた高圧の油液は、チェック弁
17が接続された高圧ライン18へ吐出される。この高
圧ライン18からは、チェック弁10あるいは32が接
続された互いに並列な第1および第2の油圧供給ライン
31Aおよび31Bが導出されている。また、リザーバ
タンク16からは、解放ライン23が導出されている。
さらに油圧モータML(MR)の各接続口La、Lb
(Ra、Rb)からは、互いに並列なライン20L、2
1L(20R、21R)が導出されている。
【0024】油圧モータMLのライン20Lと21Lと
が、切換弁VVAと、互いに並列なライン19、19L
およびライン22、22Lと切換弁VVB・L、VVE
・Lとを利用して、第1供給ライン31Aと解放ライン
23とに対して選択的に接続可能とされている。同様
に、油圧モータMRのライン20Rと21Rとが、切換
弁VVAと、互いに並列なライン19、19Rおよびラ
イン22、22Rと、切換弁VVB・R、VVE・Rと
を利用して、第1供給ライン31Aと解放ライン23と
に対して選択的に接続可能とされている。
が、切換弁VVAと、互いに並列なライン19、19L
およびライン22、22Lと切換弁VVB・L、VVE
・Lとを利用して、第1供給ライン31Aと解放ライン
23とに対して選択的に接続可能とされている。同様
に、油圧モータMRのライン20Rと21Rとが、切換
弁VVAと、互いに並列なライン19、19Rおよびラ
イン22、22Rと、切換弁VVB・R、VVE・Rと
を利用して、第1供給ライン31Aと解放ライン23と
に対して選択的に接続可能とされている。
【0025】上記第2の共通供給ライン31Bには、チ
ェック弁32の下流側において切換弁VVIが、さらに
下流側において分流弁34が接続されている。分流弁3
4により2本に分岐された一方の分岐供給ライン33L
が、ライン19Lに連なり、他方の分岐供給ライン33
Rがライン19Rに連なっている。
ェック弁32の下流側において切換弁VVIが、さらに
下流側において分流弁34が接続されている。分流弁3
4により2本に分岐された一方の分岐供給ライン33L
が、ライン19Lに連なり、他方の分岐供給ライン33
Rがライン19Rに連なっている。
【0026】高圧ライン18には、高圧の油圧を貯留し
ておくためのアキュムレータ41が接続されている。こ
の高圧ライン18に対しては、ライン20L(20R)
が、通路42L(42R)によって接続されている。こ
の通路42L(42R)には、チェック弁43L(43
R)、切換弁VVF・L(VVF・R)が接続されてい
る。通路42Lと42Rとは、互いに並列で、前述の各
弁VVA、VVB・L(VVB・R)、VVE・L(V
VE・R)、VVI、分流弁34等をバイパスしてい
る。
ておくためのアキュムレータ41が接続されている。こ
の高圧ライン18に対しては、ライン20L(20R)
が、通路42L(42R)によって接続されている。こ
の通路42L(42R)には、チェック弁43L(43
R)、切換弁VVF・L(VVF・R)が接続されてい
る。通路42Lと42Rとは、互いに並列で、前述の各
弁VVA、VVB・L(VVB・R)、VVE・L(V
VE・R)、VVI、分流弁34等をバイパスしてい
る。
【0027】上記ライン20L(20R)とライン21
L(21R)とが、連通路51L(51R)によって連
通され、この連通路51L(51R)には、可変オリフ
ィスVVC・L(VVC・R)が接続されている。
L(21R)とが、連通路51L(51R)によって連
通され、この連通路51L(51R)には、可変オリフ
ィスVVC・L(VVC・R)が接続されている。
【0028】左右の各油圧モータMLとMR同士は、連
通路71によって接続されて、この連通路71には開閉
弁VVDが接続されている。
通路71によって接続されて、この連通路71には開閉
弁VVDが接続されている。
【0029】上記解放ライン23は、高圧ライン18に
対して、チェック弁17よりも上流側(ポンプP側)に
おいてロード・アンロード弁VVHを介して接続される
とともに、チェック弁17よりも下流側において安全弁
VVGを介して接続されている。
対して、チェック弁17よりも上流側(ポンプP側)に
おいてロード・アンロード弁VVHを介して接続される
とともに、チェック弁17よりも下流側において安全弁
VVGを介して接続されている。
【0030】<制御モードの説明(表1)>
本実施例においては、後述するように合計7種類の制御
モードを有し、各モードが実行されるときの前述した各
弁の作動状態をまとめて次の表1に示してある。この表
において、左右を識別する符号「L」と「R」の表示は
省略してある。なお、表1に示されないロード・アンロ
ード弁VVHは、高圧ライン18の圧力が下限値と上限
値との間での所定圧範囲となるように開閉制御されるも
のである。
モードを有し、各モードが実行されるときの前述した各
弁の作動状態をまとめて次の表1に示してある。この表
において、左右を識別する符号「L」と「R」の表示は
省略してある。なお、表1に示されないロード・アンロ
ード弁VVHは、高圧ライン18の圧力が下限値と上限
値との間での所定圧範囲となるように開閉制御されるも
のである。
【0031】
【表1】
【0032】表1に示された各制御モードにおいて、主
要な作用を果す弁の作動状態を具体的に説明すると、次
の通りである。
要な作用を果す弁の作動状態を具体的に説明すると、次
の通りである。
【0033】(1) 独立モード
独立モードは、後に詳述するように、左右後輪1RLと
1RRとがそれぞれ個々独立して設定される目標回転数
となるように油圧モータML、MRの駆動制御を行うも
ので、正駆動(駆動補助)と逆駆動(制動)との2種類
ある。この独立モードにおいては、切換弁VVE・L、
VVE・Rの差動態様は図1に示す状態とされるが、切
換弁VVAは中央切換位置とされて第1供給ライン31
Aが遮断される。切換弁VVIは開位置とされて、第2
供給ライン31Bを利用した油圧供給態様とされる。こ
の状態で、切換弁VVB・L、VVB・Rを制御して、
正駆動あるいは逆駆動に応じた油圧供給方向の切換(油
圧モータML、MRの正転、逆転の方向設定)と油圧モ
ータML、MRに対する供給流量が制御される。
1RRとがそれぞれ個々独立して設定される目標回転数
となるように油圧モータML、MRの駆動制御を行うも
ので、正駆動(駆動補助)と逆駆動(制動)との2種類
ある。この独立モードにおいては、切換弁VVE・L、
VVE・Rの差動態様は図1に示す状態とされるが、切
換弁VVAは中央切換位置とされて第1供給ライン31
Aが遮断される。切換弁VVIは開位置とされて、第2
供給ライン31Bを利用した油圧供給態様とされる。こ
の状態で、切換弁VVB・L、VVB・Rを制御して、
正駆動あるいは逆駆動に応じた油圧供給方向の切換(油
圧モータML、MRの正転、逆転の方向設定)と油圧モ
ータML、MRに対する供給流量が制御される。
【0034】なお、逆駆動においては、後述する油圧ロ
ックモードよりも大きい減速を得るものであるが、当然
のことながら、後輪1RL、1RRが車両の進行方向に
対して逆方向に回転するような大きな駆動力を与えるも
のではない。
ックモードよりも大きい減速を得るものであるが、当然
のことながら、後輪1RL、1RRが車両の進行方向に
対して逆方向に回転するような大きな駆動力を与えるも
のではない。
【0035】(2) LSDモード
LSDモードは、作動制限機能を得るもので、切換弁V
VB・L(VVB・R)はライン20L、21L(20
R、21R)を共に閉じて、油圧モータML(MR)に
対する油圧の給排を完全に遮断した状態とされる。そし
て、開閉弁VVDが開かれて、両油圧モータMLとMR
との各閉じられた左右の油圧経路内同士を連通して、左
右の油圧モータMLとMRとの間で大きな回転差を生じ
てしまうのを防止する。このLSDモードでは、可変オ
リフィスVVC・L(VVC・R)は全閉とされてい
る。
VB・L(VVB・R)はライン20L、21L(20
R、21R)を共に閉じて、油圧モータML(MR)に
対する油圧の給排を完全に遮断した状態とされる。そし
て、開閉弁VVDが開かれて、両油圧モータMLとMR
との各閉じられた左右の油圧経路内同士を連通して、左
右の油圧モータMLとMRとの間で大きな回転差を生じ
てしまうのを防止する。このLSDモードでは、可変オ
リフィスVVC・L(VVC・R)は全閉とされてい
る。
【0036】(3) 油圧ロックモード
油圧ロックモードは、通路抵抗つまり可変オリフィスV
VC・L(VVC・R)の絞り抵抗を利用した減速力を
得るものである。この油圧ロックモードでは、切換弁V
VB・L(VVB・R)が中央切換位置にあって、ライ
ン20L、21L(20R、21R)が遮断され、かつ
開閉弁VVDが閉じられている。そして、可変オリフィ
スVVC・L(VVC・R)が開かれる。この状態で
は、油液は、油圧モータML(MR)の回転に応じて、
可変オリフィスVVC・L(VVC・R)を含んで形成
される閉じられた閉油圧回路を循環されることになる
が、循環中に油液が通過する可変オリフィスVVC・L
(VVC・R)の絞り抵抗が、車両への減速力を与える
ことになる。そして、可変オリフィスVVC・L(VV
C・R)の開度は、車両の減速度が大きいほど小さくな
るように制御される(減速度に応じた可変オリフィスV
VC・L、VVC・Rの開度設定を、図4のステップE
37に例示してある)。
VC・L(VVC・R)の絞り抵抗を利用した減速力を
得るものである。この油圧ロックモードでは、切換弁V
VB・L(VVB・R)が中央切換位置にあって、ライ
ン20L、21L(20R、21R)が遮断され、かつ
開閉弁VVDが閉じられている。そして、可変オリフィ
スVVC・L(VVC・R)が開かれる。この状態で
は、油液は、油圧モータML(MR)の回転に応じて、
可変オリフィスVVC・L(VVC・R)を含んで形成
される閉じられた閉油圧回路を循環されることになる
が、循環中に油液が通過する可変オリフィスVVC・L
(VVC・R)の絞り抵抗が、車両への減速力を与える
ことになる。そして、可変オリフィスVVC・L(VV
C・R)の開度は、車両の減速度が大きいほど小さくな
るように制御される(減速度に応じた可変オリフィスV
VC・L、VVC・Rの開度設定を、図4のステップE
37に例示してある)。
【0037】(4) 蓄圧モード
蓄圧モードは、車両走行に伴う後輪1RL、1RRの回
転によって油圧モータML、MRを駆動し、これら油圧
モータML、MRをポンプとして機能させて、アキュム
レータ41に蓄圧させるものである。この蓄圧モードで
は、ライン21L(21R)がリザーバタンク16に連
通される一方、開閉弁VVF・L(VVF・R)が開と
なって、リザーバタンク16内の油液がモータML(M
R)により汲み上げられて、アキュムレータ41に蓄圧
される。
転によって油圧モータML、MRを駆動し、これら油圧
モータML、MRをポンプとして機能させて、アキュム
レータ41に蓄圧させるものである。この蓄圧モードで
は、ライン21L(21R)がリザーバタンク16に連
通される一方、開閉弁VVF・L(VVF・R)が開と
なって、リザーバタンク16内の油液がモータML(M
R)により汲み上げられて、アキュムレータ41に蓄圧
される。
【0038】(5) 停車モード
停車モードは、パーキングブレーキが作動していない状
態において、車両を停止させるように油圧モータML、
MRを駆動制御するものである(車速が目標車速0とな
るように、油圧モータML、MRの駆動を制御する)。
この場合、油圧供給のラインは第2供給ライン31Bが
利用され、油圧の給排制御は、切換弁VVB・L(VV
B・R)を利用して行われる。
態において、車両を停止させるように油圧モータML、
MRを駆動制御するものである(車速が目標車速0とな
るように、油圧モータML、MRの駆動を制御する)。
この場合、油圧供給のラインは第2供給ライン31Bが
利用され、油圧の給排制御は、切換弁VVB・L(VV
B・R)を利用して行われる。
【0039】(6) 駐車モード
駐車モードは、パーキングブレーキが作動した状態にお
いて、駐車状態を維持しようとする作用を高めるもので
ある。すなわち、駐車モードでは、切換弁VVB・L
(VVB・R)が中央切換位置の閉位置とされて油圧の
給排ラインが遮断される。
いて、駐車状態を維持しようとする作用を高めるもので
ある。すなわち、駐車モードでは、切換弁VVB・L
(VVB・R)が中央切換位置の閉位置とされて油圧の
給排ラインが遮断される。
【0040】(7) F/Sモード
F/Sモードは、フェイルセーフモードであり、何等か
の異常があったとき、例えば高圧ライン18が異常に高
圧となったとき、油圧モータML、MRが正常に駆動さ
れなくなったとき、ある弁が固着してしまったとき、さ
らに油温が所定温度以上に高くなってしまったとき等に
は、安全弁VVGが開かれて、高圧ライン18の油圧が
解放される。
の異常があったとき、例えば高圧ライン18が異常に高
圧となったとき、油圧モータML、MRが正常に駆動さ
れなくなったとき、ある弁が固着してしまったとき、さ
らに油温が所定温度以上に高くなってしまったとき等に
は、安全弁VVGが開かれて、高圧ライン18の油圧が
解放される。
【0041】<制御系統の説明(図2)>
図2は、本発明における制御系統を示すものである。図
中U1,U2,U3はそれぞれマイクロコンピュータを
利用して構成された制御ユニットで、制御ユニットU1
が前述した各弁VVA等の制御を行うメイン制御ユニッ
トである。また、制御ユニットU2はABS制御(アン
チロックブレーキ制御)用であり、制御ユニットU3は
トラクション制御用である。また、S1〜S13は、そ
れぞれセンサあるいはスイッチである。
中U1,U2,U3はそれぞれマイクロコンピュータを
利用して構成された制御ユニットで、制御ユニットU1
が前述した各弁VVA等の制御を行うメイン制御ユニッ
トである。また、制御ユニットU2はABS制御(アン
チロックブレーキ制御)用であり、制御ユニットU3は
トラクション制御用である。また、S1〜S13は、そ
れぞれセンサあるいはスイッチである。
【0042】センサS1〜S4は、各車輪1FL〜1R
Rの回転速度つまり車輪速を個々独立して検出するもの
であり、各センサS1〜S4で検出された車輪速は、制
御ユニットU2から制御ユニットU1およびU3へ伝送
される。センサS5は、車速を検出するもので、実施例
では対地車速を検出するものとなっている(絶対車速の
検出)。センサS6は、変速機4の変速位置つまりギア
位置を検出するものである。センサS7は、エンジン回
転数を検出するものである。センサS8はハンドル舵角
を検出するものである。センサS9はアクセル開度を検
出するものである。センサS10はブレーキペダルの踏
込み量を検出するものである。スイッチS11は、イグ
ニッションスイッチである。スイッチS12はパーキン
グブレーキが作動したか否かを検出するものである。
Rの回転速度つまり車輪速を個々独立して検出するもの
であり、各センサS1〜S4で検出された車輪速は、制
御ユニットU2から制御ユニットU1およびU3へ伝送
される。センサS5は、車速を検出するもので、実施例
では対地車速を検出するものとなっている(絶対車速の
検出)。センサS6は、変速機4の変速位置つまりギア
位置を検出するものである。センサS7は、エンジン回
転数を検出するものである。センサS8はハンドル舵角
を検出するものである。センサS9はアクセル開度を検
出するものである。センサS10はブレーキペダルの踏
込み量を検出するものである。スイッチS11は、イグ
ニッションスイッチである。スイッチS12はパーキン
グブレーキが作動したか否かを検出するものである。
【0043】センサS13は、悪路(凹凸路)を検出す
るものである。悪路検出は、例えば、センサS13がサ
スペンションの上下ストロークを検出するものとして、
所定時間内に所定量以上のストロークが所定回数以上生
じた場合を悪路として制御ユニットU1が判定する。ま
た、センサS13を車体に作用する上下G(加速度)を
検出するものとして、所定以上の上下Gが所定時間内に
所定回数以上生じたときに悪路であると制御ユニットU
1が判定するように構成することもできる。なお、悪路
の度合の判定は、上記の悪路判定の各しきい値のいずれ
か1つあるいは複数を変更することにより行えばよい。
るものである。悪路検出は、例えば、センサS13がサ
スペンションの上下ストロークを検出するものとして、
所定時間内に所定量以上のストロークが所定回数以上生
じた場合を悪路として制御ユニットU1が判定する。ま
た、センサS13を車体に作用する上下G(加速度)を
検出するものとして、所定以上の上下Gが所定時間内に
所定回数以上生じたときに悪路であると制御ユニットU
1が判定するように構成することもできる。なお、悪路
の度合の判定は、上記の悪路判定の各しきい値のいずれ
か1つあるいは複数を変更することにより行えばよい。
【0044】各センサあるいはスイッチS5〜S13の
信号は、制御ユニットU1に入力されて、制御ユニット
U1は、前述した各弁VVA〜VVJを制御する。もち
ろん、制御ユニットU2は、ブレーキ時に車輪がロック
するのを防止するためのもので、制御ユニットU2から
は、各車輪のブレーキを個々独立して調整するためのブ
レーキ液圧調整手段81を制御する。また、制御ユニッ
トU3は、加速時に常時駆動輪となる左右前輪1FL、
1FRの路面に対するスリップが過大となったときに、
少なくともエンジン出力(エンジン2の発生トルク)を
低減させるもので、例えばエンジン2のスロットル弁の
開度や、点火時期、燃料噴射量等を調整するトルク調整
手段82を制御する。
信号は、制御ユニットU1に入力されて、制御ユニット
U1は、前述した各弁VVA〜VVJを制御する。もち
ろん、制御ユニットU2は、ブレーキ時に車輪がロック
するのを防止するためのもので、制御ユニットU2から
は、各車輪のブレーキを個々独立して調整するためのブ
レーキ液圧調整手段81を制御する。また、制御ユニッ
トU3は、加速時に常時駆動輪となる左右前輪1FL、
1FRの路面に対するスリップが過大となったときに、
少なくともエンジン出力(エンジン2の発生トルク)を
低減させるもので、例えばエンジン2のスロットル弁の
開度や、点火時期、燃料噴射量等を調整するトルク調整
手段82を制御する。
【0045】制御ユニットU2から制御ユニットU1へ
は、センサS1〜S4で検出された車輪速信号の他、A
BS制御実行中であることを示すABS信号および路面
μ(摩擦係数)を示すμ信号が伝送される。また、制御
ユニットU2から制御ユニットU3へは、車輪速信号が
伝送される。さらに、制御ユニットU3から制御ユニッ
トU1へは、トラクション制御実行中であることを示す
TRC信号の他、トラクション制御によって行われたエ
ンジントルクの減少量を示すトルク減少量信号および路
面μ信号が伝送される。なお、路面μの検出は制御ユニ
ットU1によって行うこともでき、またセンサS1〜S
4で検出された各車輪速は、制御ユニットU1に直接入
力させるようにしてもよい。
は、センサS1〜S4で検出された車輪速信号の他、A
BS制御実行中であることを示すABS信号および路面
μ(摩擦係数)を示すμ信号が伝送される。また、制御
ユニットU2から制御ユニットU3へは、車輪速信号が
伝送される。さらに、制御ユニットU3から制御ユニッ
トU1へは、トラクション制御実行中であることを示す
TRC信号の他、トラクション制御によって行われたエ
ンジントルクの減少量を示すトルク減少量信号および路
面μ信号が伝送される。なお、路面μの検出は制御ユニ
ットU1によって行うこともでき、またセンサS1〜S
4で検出された各車輪速は、制御ユニットU1に直接入
力させるようにしてもよい。
【0046】<フローチャートの説明(図3)>
次に、図3以下のフローチャートを参照しつつ、制御ユ
ニットU1の制御内容について説明する。なお、以下の
説明で、D、E、W、Zはそれぞれステップを示す。
ニットU1の制御内容について説明する。なお、以下の
説明で、D、E、W、Zはそれぞれステップを示す。
【0047】まず、図3のメインフローチャートにおい
て、D1において各センサ等からの信号が入力された
後、D1において、イグニッションスイッチがONであ
るか否かが判別される。このD2の判別でNOのとき
は、D3において、安全弁VVGが開かれて、高圧ライ
ン18の圧力が解放された状態とされる。また、D2の
判別でYESのときは、D4において、安全弁VVGが
閉じられて、高圧ライン18に高圧の油圧が供給される
状態とされる。
て、D1において各センサ等からの信号が入力された
後、D1において、イグニッションスイッチがONであ
るか否かが判別される。このD2の判別でNOのとき
は、D3において、安全弁VVGが開かれて、高圧ライ
ン18の圧力が解放された状態とされる。また、D2の
判別でYESのときは、D4において、安全弁VVGが
閉じられて、高圧ライン18に高圧の油圧が供給される
状態とされる。
【0048】D5においては、車速(対地車速)がほぼ
0であるか否かが判別される。D5の判別でYESのと
きは、D6において、変速機4のギア位置がニュートラ
ルであるか否かが判別される。D6の判別でYESのと
きは、D7において、パーキングブレーキが作動されて
いるか否かが判別される。D7の判別でYESのとき
は、D8において、駐車モードの制御が実行される。D
7の判別でNOのときは、D9において、停車モードの
制御が実行される。
0であるか否かが判別される。D5の判別でYESのと
きは、D6において、変速機4のギア位置がニュートラ
ルであるか否かが判別される。D6の判別でYESのと
きは、D7において、パーキングブレーキが作動されて
いるか否かが判別される。D7の判別でYESのとき
は、D8において、駐車モードの制御が実行される。D
7の判別でNOのときは、D9において、停車モードの
制御が実行される。
【0049】D5の判別でNOのとき、およびD6の判
別でNOのときは、それぞれD10において、変速機4
のギア位置が後退位置であるか否かが判別される。D1
0の判別でNOのときは、D11において、現在スタッ
ク中であるか否かが判別される。このスタックであるか
否かの判別は、例えば、アクセルが踏込み操作されてお
り、車速がほぼ0で、かつ左右前輪1FL、1FRの回
転速度が車速に比して十分高いときにスタックであると
判定することができる。このD11の判別でNOのとき
は、D12において、後述するように、駐車モードと停
車モード以外の他の制御モードを行うか否かが判別され
る。
別でNOのときは、それぞれD10において、変速機4
のギア位置が後退位置であるか否かが判別される。D1
0の判別でNOのときは、D11において、現在スタッ
ク中であるか否かが判別される。このスタックであるか
否かの判別は、例えば、アクセルが踏込み操作されてお
り、車速がほぼ0で、かつ左右前輪1FL、1FRの回
転速度が車速に比して十分高いときにスタックであると
判定することができる。このD11の判別でNOのとき
は、D12において、後述するように、駐車モードと停
車モード以外の他の制御モードを行うか否かが判別され
る。
【0050】D10の判別でYESのときは、D15に
おいて、油圧モータML、MRを利用した駆動補助が実
行されるが、この場合は、独立モードでの逆駆動とされ
る(後退方向へ後輪1RL、1RRを駆動する)。ま
た、D11の判別でYESのときは、D14において、
油圧モータML、MRを利用した駆動補助が実行される
が、この場合は、目標車速を低車速(例えばスタック解
除条件となる10km/h程度)に設定した後述する独
立モードでの正駆動が行われる。
おいて、油圧モータML、MRを利用した駆動補助が実
行されるが、この場合は、独立モードでの逆駆動とされ
る(後退方向へ後輪1RL、1RRを駆動する)。ま
た、D11の判別でYESのときは、D14において、
油圧モータML、MRを利用した駆動補助が実行される
が、この場合は、目標車速を低車速(例えばスタック解
除条件となる10km/h程度)に設定した後述する独
立モードでの正駆動が行われる。
【0051】<フローチャートの説明(図4〜図9)>
図3におけるD12の詳細が、図4〜図9のフローチャ
ートに示される。まず、図4のE23において、現在、
制御ユニットU3によるトラクション制御中であるか否
かが判定される。E23の判別でNOのときはE24に
おいて、現在悪路を走行中であるか否かが判別される。
このE24の判別でNOのときは、E25において、路
面が低μであるか否かが判別される。E25の判別でN
Oのときは、E26において、現在直進中であるか否か
が判別される。この直進であるか否かの判別は、本実施
例では、ハンドル舵角と車速とにより横Gを演算して、
この横Gが所定値以下のときに直進時であると判定する
ようにしてある。
ートに示される。まず、図4のE23において、現在、
制御ユニットU3によるトラクション制御中であるか否
かが判定される。E23の判別でNOのときはE24に
おいて、現在悪路を走行中であるか否かが判別される。
このE24の判別でNOのときは、E25において、路
面が低μであるか否かが判別される。E25の判別でN
Oのときは、E26において、現在直進中であるか否か
が判別される。この直進であるか否かの判別は、本実施
例では、ハンドル舵角と車速とにより横Gを演算して、
この横Gが所定値以下のときに直進時であると判定する
ようにしてある。
【0052】E26の判別でYESのときは、E27〜
E39の処理が行われるが、この処理は、良路、高μ路
かつ直進時を前提としたものとなる。そして、最終的
に、独立モードでの正駆動(E28)、独立モードでの
逆駆動(E35)、蓄圧モード(E33、E39)ある
いは油圧ロックモード(E31、E37)を行う制御条
件が満足されたか否かが判定される。
E39の処理が行われるが、この処理は、良路、高μ路
かつ直進時を前提としたものとなる。そして、最終的
に、独立モードでの正駆動(E28)、独立モードでの
逆駆動(E35)、蓄圧モード(E33、E39)ある
いは油圧ロックモード(E31、E37)を行う制御条
件が満足されたか否かが判定される。
【0053】なお、加速の度合および減速の度合は既知
の種々の手法によりなし得る。例えば、加速の度合は、
アクセルの踏込み速度の大きさ、アクセル踏込み量の増
大量、車速を微分して得られる車体加速度等のいずれか
1つあるいは任意の複数の組み合わせによって知ること
ができる。また、減速の度合は、例えば、アクセル解放
速度の大きさ、ブレーキ踏込み速度の大きさ、ブレーキ
踏込み量の増大量、車速を微分して得られる車体減速度
等のいずれか1つあるいは任意の複数の組み合わせによ
って知ることができる。ただし、実施例では、少なくと
もアクセルの戻し速度が早いとき(アクセル解放速度は
早いとき)は、油圧ロックモードとするための緩減速以
上の減速であると判定するようにしてある。
の種々の手法によりなし得る。例えば、加速の度合は、
アクセルの踏込み速度の大きさ、アクセル踏込み量の増
大量、車速を微分して得られる車体加速度等のいずれか
1つあるいは任意の複数の組み合わせによって知ること
ができる。また、減速の度合は、例えば、アクセル解放
速度の大きさ、ブレーキ踏込み速度の大きさ、ブレーキ
踏込み量の増大量、車速を微分して得られる車体減速度
等のいずれか1つあるいは任意の複数の組み合わせによ
って知ることができる。ただし、実施例では、少なくと
もアクセルの戻し速度が早いとき(アクセル解放速度は
早いとき)は、油圧ロックモードとするための緩減速以
上の減速であると判定するようにしてある。
【0054】図4のE26の判別でNOのときは、図5
の処理が行われるが、この図5は、良路、高μ路でかつ
旋回時を前提したものとなる。そして、最終的に、独立
モードでの正駆動(E42)と逆駆動(E44)あるい
はLSDモード(E45)を行う制御条件が満足したか
否かが判定される。
の処理が行われるが、この図5は、良路、高μ路でかつ
旋回時を前提したものとなる。そして、最終的に、独立
モードでの正駆動(E42)と逆駆動(E44)あるい
はLSDモード(E45)を行う制御条件が満足したか
否かが判定される。
【0055】図4のE25の判別がYESのときは、図
6に示す処理が行われる。この図6において、まずE5
1において、直進時であるか否かが判別される。このE
51の判別でYESのときは、E52〜E59の処理が
行われるが、これは、良路、低μ路でかつ直進時を前提
として処理となる。そして、最終的に、独立モードでの
正駆動(E55)と逆駆動(E57)、油圧ロックモー
ド(E54)、LSDモード(E59)を行う制御条件
が満足したか否かが判定される。
6に示す処理が行われる。この図6において、まずE5
1において、直進時であるか否かが判別される。このE
51の判別でYESのときは、E52〜E59の処理が
行われるが、これは、良路、低μ路でかつ直進時を前提
として処理となる。そして、最終的に、独立モードでの
正駆動(E55)と逆駆動(E57)、油圧ロックモー
ド(E54)、LSDモード(E59)を行う制御条件
が満足したか否かが判定される。
【0056】図6のE51の判別でNOのときは、図7
に示す処理が行われるが、この処理は、良路、低μ路で
かつ旋回時を前提とした処理となる。そして、最終的
に、独立モードでの正駆動(E62)、油圧ロックモー
ド(E65)、LSDモード(E66)を行う制御条件
が満足したか否かが判定される。
に示す処理が行われるが、この処理は、良路、低μ路で
かつ旋回時を前提とした処理となる。そして、最終的
に、独立モードでの正駆動(E62)、油圧ロックモー
ド(E65)、LSDモード(E66)を行う制御条件
が満足したか否かが判定される。
【0057】図4のE24の判別でYESのときは、図
8のE71において、極悪路であるか否かが判別され
る。このE71の判別でNOのときは、E71〜E86
の処理が行われるが、これは、緩悪路での制御モードの
判定となる。また、E71の判別でYESのときは、図
9のE91以降の処理がなされるが、これは極悪路での
制御モードの判定となる。
8のE71において、極悪路であるか否かが判別され
る。このE71の判別でNOのときは、E71〜E86
の処理が行われるが、これは、緩悪路での制御モードの
判定となる。また、E71の判別でYESのときは、図
9のE91以降の処理がなされるが、これは極悪路での
制御モードの判定となる。
【0058】<フローチャートの説明(図10)>
図10は、独立モードでの正駆動制御の詳細を示す。
【0059】まず、Z1において、データ入力された
後、Z2において、アクセル開度と変速機4の変速位置
とをパラメータとして、目標車速VTRが設定される。
後、Z2において、アクセル開度と変速機4の変速位置
とをパラメータとして、目標車速VTRが設定される。
【0060】次いで、Z3において、目標車速VTRか
ら左後輪1RLの実際の車輪速VBLを差し引いた値
が、所定速度V1よりも大きいか否かが判別される。こ
のZ3の判別でNOのときは、正駆動による駆動補助は
必要ない状態であるとして、Z14において、左後輪の
正駆動が中止される。上記Z3、Z14の処理は、右後
輪1RRについても、左後輪1RLと別個独立して行わ
れる。なお、上記所定速度V1は、加速に十分なスリッ
プ量を示す速度に設定されるが、一定値でもよく、車速
VAが大きいほど大きくなるように可変の値として設定
することもできる。
ら左後輪1RLの実際の車輪速VBLを差し引いた値
が、所定速度V1よりも大きいか否かが判別される。こ
のZ3の判別でNOのときは、正駆動による駆動補助は
必要ない状態であるとして、Z14において、左後輪の
正駆動が中止される。上記Z3、Z14の処理は、右後
輪1RRについても、左後輪1RLと別個独立して行わ
れる。なお、上記所定速度V1は、加速に十分なスリッ
プ量を示す速度に設定されるが、一定値でもよく、車速
VAが大きいほど大きくなるように可変の値として設定
することもできる。
【0061】Z3の判別がYESのときは、Z4におい
てアクセルが全開であるか否かが判別され、Z4の判別
でYESのときも、油圧モータML、MRを利用した駆
動補助は必要のない状態であるとして、Z14に移行す
る(この場合は、左右後輪1RL、1RR同時に正駆動
中止)。
てアクセルが全開であるか否かが判別され、Z4の判別
でYESのときも、油圧モータML、MRを利用した駆
動補助は必要のない状態であるとして、Z14に移行す
る(この場合は、左右後輪1RL、1RR同時に正駆動
中止)。
【0062】Z4の判別でNOのときは、Z5におい
て、車速VAとハンドル舵角とに基づいて、車体に作用
する横Gが演算される。この後、Z6において、補正係
数K1、K2が設定される。そして、Z7において、右
旋回であるか否かが判別される。このZ7の判別でYE
Sのときは、Z9において、左後輪1RLの目標車輪速
VTRLが、Z2で決定された目標車速VTRに対して
補正係数K1を乗算するこことにより算出され、同様
に、右後輪1RRの目標車輪速VTRRが、目標車速V
TRに対して補正係数K2を乗算することにより算出さ
れる。
て、車速VAとハンドル舵角とに基づいて、車体に作用
する横Gが演算される。この後、Z6において、補正係
数K1、K2が設定される。そして、Z7において、右
旋回であるか否かが判別される。このZ7の判別でYE
Sのときは、Z9において、左後輪1RLの目標車輪速
VTRLが、Z2で決定された目標車速VTRに対して
補正係数K1を乗算するこことにより算出され、同様
に、右後輪1RRの目標車輪速VTRRが、目標車速V
TRに対して補正係数K2を乗算することにより算出さ
れる。
【0063】Z7の判別でNOのときは、Z8におい
て、左右後輪1RL、1RRの各目標車輪速が算出され
る。このZ6〜Z9の処理は、つまるところ、旋回外輪
側目標車輪速を大きく、旋回内輪側の目標車輪速を遅く
する処理に相当する。ただし、直進時には、Z7の判別
でNOとなってZ8へ移行されるが、このときは、補正
係数が1とされているので(横Gが0あるいはほぼ0で
ある)、左右後輪1RL、1RRの目標車輪速は互いに
等しくなる)。
て、左右後輪1RL、1RRの各目標車輪速が算出され
る。このZ6〜Z9の処理は、つまるところ、旋回外輪
側目標車輪速を大きく、旋回内輪側の目標車輪速を遅く
する処理に相当する。ただし、直進時には、Z7の判別
でNOとなってZ8へ移行されるが、このときは、補正
係数が1とされているので(横Gが0あるいはほぼ0で
ある)、左右後輪1RL、1RRの目標車輪速は互いに
等しくなる)。
【0064】Z8あるいはZ9の後は、Z10におい
て、目標車輪速VTRL(VTRR)から後輪1RL
(1RR)の実際の車輪速VBL(VBR)を差し引い
た値に応じて、油圧モータML(MR)に供給する油液
量Qが決定される。この油液量Qは、左右の油圧モータ
ML、MRに対して個々独立して決定されるものであ
る。そして、Z11において、決定された油液量Qを実
現するように、切換弁VVB・L、VVB・Rが個々独
立して制御される。
て、目標車輪速VTRL(VTRR)から後輪1RL
(1RR)の実際の車輪速VBL(VBR)を差し引い
た値に応じて、油圧モータML(MR)に供給する油液
量Qが決定される。この油液量Qは、左右の油圧モータ
ML、MRに対して個々独立して決定されるものであ
る。そして、Z11において、決定された油液量Qを実
現するように、切換弁VVB・L、VVB・Rが個々独
立して制御される。
【0065】Z12においては、車速VAから、左後輪
1RLの実際の車輪速VBLを差し引いた値が、所定速
度「−V2」よりも小さいか否かが判別される。このZ
12の判別は、左後輪1RLの実際の車輪速VBLが、
車速VAに比して大き過ぎるか否かの判別となるもの
で、Z12の判別でYESのときは、Z13において、
後輪が所定スリップ値を維持するように、供給流量Qを
小さくする補正が行われる。なお、Z12、Z13の処
理は、右後輪1RRについても同様に行われる。Z12
の判別でNOのときのときは、Z13を経ることなくリ
ターンされる。
1RLの実際の車輪速VBLを差し引いた値が、所定速
度「−V2」よりも小さいか否かが判別される。このZ
12の判別は、左後輪1RLの実際の車輪速VBLが、
車速VAに比して大き過ぎるか否かの判別となるもの
で、Z12の判別でYESのときは、Z13において、
後輪が所定スリップ値を維持するように、供給流量Qを
小さくする補正が行われる。なお、Z12、Z13の処
理は、右後輪1RRについても同様に行われる。Z12
の判別でNOのときのときは、Z13を経ることなくリ
ターンされる。
【0066】<フローチャートの説明(図11)>
図11は、独立モードでの逆駆動の詳細を示す。
【0067】まず、Z21においてデータ入力された
後、Z22において、逆駆動フラグが1であるか否かが
判別される。このZ22の判別でNOのときは、Z30
において、ハンドル舵角と車速VAとをパラメータとし
て設定された領域のどこに現在状態があるのか確認が行
われる。この後、Z31において、現在の状態がZ30
に示す領域中ハッチングを施したC領域にあるか否かが
判別される。このZ31の判別でYESのときは、Z3
2において逆駆動フラグが1にセットされた後、Z21
に戻り、Z31の判別でNOのときは、Z32を経るこ
となくZ21に戻る。
後、Z22において、逆駆動フラグが1であるか否かが
判別される。このZ22の判別でNOのときは、Z30
において、ハンドル舵角と車速VAとをパラメータとし
て設定された領域のどこに現在状態があるのか確認が行
われる。この後、Z31において、現在の状態がZ30
に示す領域中ハッチングを施したC領域にあるか否かが
判別される。このZ31の判別でYESのときは、Z3
2において逆駆動フラグが1にセットされた後、Z21
に戻り、Z31の判別でNOのときは、Z32を経るこ
となくZ21に戻る。
【0068】Z32を経たときは、Z22の判別がYE
Sとなり、このときは、Z23において、現在ABS制
御中であるか否かが判別される。このZ23の判別でN
Oのときは、Z24において、ブレーキ踏込み量が大き
いか否かが判別される。このZ25の判別でNOのとき
は、Z25において、車速VAが所定値V3以下の低車
速時であるか否かが判別される。
Sとなり、このときは、Z23において、現在ABS制
御中であるか否かが判別される。このZ23の判別でN
Oのときは、Z24において、ブレーキ踏込み量が大き
いか否かが判別される。このZ25の判別でNOのとき
は、Z25において、車速VAが所定値V3以下の低車
速時であるか否かが判別される。
【0069】Z25の判別でNOのときは、Z26にお
いて、車速VAと変速機4の変速位置とをパラメータと
して、油圧モータML、MRに対する供給流量Qが決定
される。この後、Z27において、Z26で決定された
流量Qが左右の油圧モータML、MRに供給されるよう
に、切換弁VVB・L、VVB・Rが制御される。Z2
7の後、Z28、Z29の処理が行われるが、この処理
は、図10のZ12、Z13の処理に対応しており、逆
駆動力が大きくなり過ぎるのを補正する処理である。
いて、車速VAと変速機4の変速位置とをパラメータと
して、油圧モータML、MRに対する供給流量Qが決定
される。この後、Z27において、Z26で決定された
流量Qが左右の油圧モータML、MRに供給されるよう
に、切換弁VVB・L、VVB・Rが制御される。Z2
7の後、Z28、Z29の処理が行われるが、この処理
は、図10のZ12、Z13の処理に対応しており、逆
駆動力が大きくなり過ぎるのを補正する処理である。
【0070】前記Z23、Z24、Z25のいずれかの
判別でYESのときは、Z33において逆駆動制御が中
止された後、Z34において逆駆動フラグが0にリセッ
トされる。
判別でYESのときは、Z33において逆駆動制御が中
止された後、Z34において逆駆動フラグが0にリセッ
トされる。
【0071】<フローチャート(図12)>
図12は、図4のE23の判別でYESのときに行われ
るもので、制御ユニットU3によってトラクション制御
が実行されているときの油圧モータML、MRを利用し
た駆動補助(左右独立した正駆動となる)の制御とな
る。
るもので、制御ユニットU3によってトラクション制御
が実行されているときの油圧モータML、MRを利用し
た駆動補助(左右独立した正駆動となる)の制御とな
る。
【0072】まずZ41においてデータ入力された後、
Z42において、制御ユニットU3のトラクション制御
に起因して生じる前輪1FL、1FRへの付与トルクの
減少量、つまりエンジン2での発生トルク減少量TF
が、制御ユニットU3からの信号に基づいて読み込まれ
る。この後、Z43において、上記トルク減少量TFに
応じた車速の減少量VCが決定される。
Z42において、制御ユニットU3のトラクション制御
に起因して生じる前輪1FL、1FRへの付与トルクの
減少量、つまりエンジン2での発生トルク減少量TF
が、制御ユニットU3からの信号に基づいて読み込まれ
る。この後、Z43において、上記トルク減少量TFに
応じた車速の減少量VCが決定される。
【0073】Z44では、車速減少量VCに応じて、油
圧モータML、MRに供給すべき供給液量Qが決定され
る。この供給流量Qは、油圧モータMLとMRとの合計
発生トルクがエンジン2の発生トルク低減量と同じにな
るように決定される。この後、Z45において、トラク
ション制御が中止されたか否かが判別される。Z45の
判別でNOのときは、Z46〜Z52の処理が行われ
る。このZ46〜Z52の処理は、補正係数F1、F2
を用いて、左右後輪に対する供給流量QTRL、QTR
R、つまりトルクの分配比を決定するものである。より
具体的には、旋回時には旋回外輪側のトルク分配量を旋
回内輪側へのトルク分配量より大きくし(Z49、Z5
1)、直進時には左右後輪へのトルク分配比が等しくさ
れる(Z52)。
圧モータML、MRに供給すべき供給液量Qが決定され
る。この供給流量Qは、油圧モータMLとMRとの合計
発生トルクがエンジン2の発生トルク低減量と同じにな
るように決定される。この後、Z45において、トラク
ション制御が中止されたか否かが判別される。Z45の
判別でNOのときは、Z46〜Z52の処理が行われ
る。このZ46〜Z52の処理は、補正係数F1、F2
を用いて、左右後輪に対する供給流量QTRL、QTR
R、つまりトルクの分配比を決定するものである。より
具体的には、旋回時には旋回外輪側のトルク分配量を旋
回内輪側へのトルク分配量より大きくし(Z49、Z5
1)、直進時には左右後輪へのトルク分配比が等しくさ
れる(Z52)。
【0074】Z49、Z51あるいはZ52の後は、Z
53移行の処理が行われるが、この処理は、図10のZ
11〜Z13に対応したものなので、その重複した説明
は省略する。
53移行の処理が行われるが、この処理は、図10のZ
11〜Z13に対応したものなので、その重複した説明
は省略する。
【0075】<フローチャートの説明(図13)>
図13は、図3のD9における停車モードの制御内容を
示すものである。まず、Z61においてデータ入力され
た後、Z62において、アクセルが踏込み操作されてい
るか否かが判別される。このZ62の判別のNOのとき
は、Z63において、目標車速VTRが0にセットされ
た後、Z64において、左右後輪1RL、1RRの実際
の車輪速VBL、VBRがそれぞれ目標車速VTRとな
るように、油圧モータML、MRに対する供給流量がフ
ィードバック制御される(左右独立した制御)。
示すものである。まず、Z61においてデータ入力され
た後、Z62において、アクセルが踏込み操作されてい
るか否かが判別される。このZ62の判別のNOのとき
は、Z63において、目標車速VTRが0にセットされ
た後、Z64において、左右後輪1RL、1RRの実際
の車輪速VBL、VBRがそれぞれ目標車速VTRとな
るように、油圧モータML、MRに対する供給流量がフ
ィードバック制御される(左右独立した制御)。
【0076】ところで、変速機4が自動変速機とされた
場合(この場合、クラッチ3がトルクコンバータとされ
る)は、クリープと呼ばれるように、アクセルを踏込み
操作していなくても極低速での操作が行われるようにな
っている。このクリープを得るために、目標車速VTR
を例えば5km/h等に設定すれば、停車中の路面の傾
斜にかかわりなく、常にクリープ速度を一定に維持する
ことができる。そして、目標車速VTRを例えばマニュ
アル式に0〜15km/h程度の範囲で連続可変式ある
いは無段階式に選択し得るようにすることもできる(目
標車速が0のときはクリープなし)。
場合(この場合、クラッチ3がトルクコンバータとされ
る)は、クリープと呼ばれるように、アクセルを踏込み
操作していなくても極低速での操作が行われるようにな
っている。このクリープを得るために、目標車速VTR
を例えば5km/h等に設定すれば、停車中の路面の傾
斜にかかわりなく、常にクリープ速度を一定に維持する
ことができる。そして、目標車速VTRを例えばマニュ
アル式に0〜15km/h程度の範囲で連続可変式ある
いは無段階式に選択し得るようにすることもできる(目
標車速が0のときはクリープなし)。
【0077】<油圧モータおよびその周辺部材のレイア
ウト> 図14および15は、本実施例に係る車両用駆動装置に
おける上記油圧モータML、MRおよびその周辺部材の
レイアウトを後方から見て示す断面図(図15のXIV-XI
V線断面図)およびこれを左方から見て示す断面図(図
14のXV-XV線断面図)である。
ウト> 図14および15は、本実施例に係る車両用駆動装置に
おける上記油圧モータML、MRおよびその周辺部材の
レイアウトを後方から見て示す断面図(図15のXIV-XI
V線断面図)およびこれを左方から見て示す断面図(図
14のXV-XV線断面図)である。
【0078】これらの図に示すように、フロアパネル1
02の車幅方向両端部のホイールエプロン104との接
合部近傍下面には、各々リヤサイドフレーム106が車
体前後方向に延設されており、これら両リヤサイドフレ
ーム106間には、これらを連結するとともにフロアパ
ネル102を支持するクロスメンバ108が設けられて
いる。これらリヤサイドフレーム106およびクロスメ
ンバ108は、共に閉断面構造になっている。
02の車幅方向両端部のホイールエプロン104との接
合部近傍下面には、各々リヤサイドフレーム106が車
体前後方向に延設されており、これら両リヤサイドフレ
ーム106間には、これらを連結するとともにフロアパ
ネル102を支持するクロスメンバ108が設けられて
いる。これらリヤサイドフレーム106およびクロスメ
ンバ108は、共に閉断面構造になっている。
【0079】上記リヤサイドフレーム106には、中空
の支持プレート110を介して、サスペンションクロス
メンバ112が取り付けられている。このサスペンショ
ンクロスメンバ112の両端部において、左右各後輪1
RL、1RRのサスペンションアッパア−ム114およ
びサスペンションロアアーム116を連結支持するよう
になっている。
の支持プレート110を介して、サスペンションクロス
メンバ112が取り付けられている。このサスペンショ
ンクロスメンバ112の両端部において、左右各後輪1
RL、1RRのサスペンションアッパア−ム114およ
びサスペンションロアアーム116を連結支持するよう
になっている。
【0080】上記サスペンションクロスメンバ112は
閉断面構造となっており、この閉断面内に、上記左右1
対の油圧モータML、MRおよびドライブシャフト11
L、11Rが配設されている。
閉断面構造となっており、この閉断面内に、上記左右1
対の油圧モータML、MRおよびドライブシャフト11
L、11Rが配設されている。
【0081】上記油圧モータML、MRは、車幅方向中
心位置において上下方向に相対変位した位置関係で配設
されるとともに互いに重ね合わされて一体的に形成され
ている。右車輪駆動用の油圧モータMRの配設位置は、
該油圧モータMRにより駆動されるドライブシャフト1
1Rが水平方向より僅かに傾斜した所定の基準角度で延
びるような位置に設定されている。一方、左車輪駆動用
の油圧モータMLは、この油圧モータMRに対して上方
に変位しており、1対のギヤ118を介してドライブシ
ャフト11Lに連結されている。そして、これにより、
ドライブシャフト11Lがドライブシャフト11Rと左
右対称な位置関係となるようにしている。上記1対のギ
ヤ118は、油圧モータML、MRと一体的に配設され
ている。
心位置において上下方向に相対変位した位置関係で配設
されるとともに互いに重ね合わされて一体的に形成され
ている。右車輪駆動用の油圧モータMRの配設位置は、
該油圧モータMRにより駆動されるドライブシャフト1
1Rが水平方向より僅かに傾斜した所定の基準角度で延
びるような位置に設定されている。一方、左車輪駆動用
の油圧モータMLは、この油圧モータMRに対して上方
に変位しており、1対のギヤ118を介してドライブシ
ャフト11Lに連結されている。そして、これにより、
ドライブシャフト11Lがドライブシャフト11Rと左
右対称な位置関係となるようにしている。上記1対のギ
ヤ118は、油圧モータML、MRと一体的に配設され
ている。
【0082】上記油圧モータML、MRは、その3箇所
に設けられたモータマウントブラケット120、12
2、124を介して、サスペンションクロスメンバ11
2のブラケット126、128、130に取り付けられ
ている。
に設けられたモータマウントブラケット120、12
2、124を介して、サスペンションクロスメンバ11
2のブラケット126、128、130に取り付けられ
ている。
【0083】上記サスペンションクロスメンバ112と
フロアパネル102と両リヤサイドフレーム106との
間には、燃料タンク132が配設されている。この燃料
タンク132は、クロスメンバ108の直前からリヤシ
ート134の前端部まで前方へ延びるように配設されて
いる。サスペンションクロスメンバ112の上面部は、
油圧モータML、MRの車幅方向両側が凹状に形成され
ており、燃料タンク132の下面部は、サスペンション
クロスメンバ112の上面形状に沿った形状に形成され
ている。
フロアパネル102と両リヤサイドフレーム106との
間には、燃料タンク132が配設されている。この燃料
タンク132は、クロスメンバ108の直前からリヤシ
ート134の前端部まで前方へ延びるように配設されて
いる。サスペンションクロスメンバ112の上面部は、
油圧モータML、MRの車幅方向両側が凹状に形成され
ており、燃料タンク132の下面部は、サスペンション
クロスメンバ112の上面形状に沿った形状に形成され
ている。
【0084】以上詳述したように、本実施例において
は、左車輪駆動用の油圧モータMLと右車輪駆動用の油
圧モータMRとが、上下方向に相対変位した位置関係で
配設されているので、両油圧モータML、MRの車幅方
向の配設スペースを小さく抑えることができる。しか
も、本実施例においては、両油圧モータML、MRが互
いに重ね合わされて一体的に形成されているので、各油
圧モータML、MR毎に車体への取付けを行う必要がな
く、その配設スペースを一層小さくすることができる。
そして、これにより、各ドライブシャフト11L、11
Rを長尺に形成することができるので、車輪1RL、1
RRのバンプ・リバウンドに伴う各ドライブシャフト1
1L、11Rの車幅方向変位を小さくして、油圧モータ
ML、MRに無理な荷重が作用するのを防止することが
できる。また、両油圧モータML、MRの車幅方向両側
に生じたスペースを利用して燃料タンク132が配設さ
れており、スペースの有効利用を図ることができる。
は、左車輪駆動用の油圧モータMLと右車輪駆動用の油
圧モータMRとが、上下方向に相対変位した位置関係で
配設されているので、両油圧モータML、MRの車幅方
向の配設スペースを小さく抑えることができる。しか
も、本実施例においては、両油圧モータML、MRが互
いに重ね合わされて一体的に形成されているので、各油
圧モータML、MR毎に車体への取付けを行う必要がな
く、その配設スペースを一層小さくすることができる。
そして、これにより、各ドライブシャフト11L、11
Rを長尺に形成することができるので、車輪1RL、1
RRのバンプ・リバウンドに伴う各ドライブシャフト1
1L、11Rの車幅方向変位を小さくして、油圧モータ
ML、MRに無理な荷重が作用するのを防止することが
できる。また、両油圧モータML、MRの車幅方向両側
に生じたスペースを利用して燃料タンク132が配設さ
れており、スペースの有効利用を図ることができる。
【0085】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
る。
【0086】図16および17は、本実施例に係る車両
用駆動装置における油圧モータML、MRおよびその周
辺部材のレイアウトを上方から見て示す断面図(図17
のXVI-XVI線断面図)およびこれを左方から見て示す断
面図(図16のXVII-XVII線断面図)である。
用駆動装置における油圧モータML、MRおよびその周
辺部材のレイアウトを上方から見て示す断面図(図17
のXVI-XVI線断面図)およびこれを左方から見て示す断
面図(図16のXVII-XVII線断面図)である。
【0087】これらの図に示すように、本実施例におい
ては、両リヤサイドフレーム106間を車幅方向に延び
るサスペンションクロスメンバ112が、車幅方向中央
部分においては断面逆U字形に、車幅方向両端部分にお
いては閉断面形に形成されており、該サスペンションク
ロスメンバ112の上面112aにおいてリヤサイドフ
レーム106に取り付けられている。
ては、両リヤサイドフレーム106間を車幅方向に延び
るサスペンションクロスメンバ112が、車幅方向中央
部分においては断面逆U字形に、車幅方向両端部分にお
いては閉断面形に形成されており、該サスペンションク
ロスメンバ112の上面112aにおいてリヤサイドフ
レーム106に取り付けられている。
【0088】左右1対の油圧モータML、MRおよびド
ライブシャフト11L、11Rは、サスペンションクロ
スメンバ112の断面内に配設されている。油圧モータ
ML、MRは、車幅方向略中心位置において前後方向に
相対変位した位置関係で配設されるとともに互いに重ね
合わされて一体的に形成されている。左車輪駆動用の油
圧モータMLの配設位置は、該油圧モータMLにより駆
動されるドライブシャフト11Lが車幅方向に真っ直ぐ
に延びるような位置に設定されている。一方、右車輪駆
動用の油圧モータMRは、この油圧モータMLに対して
後方に変位しており、1対のギヤ118を介してドライ
ブシャフト11Rに連結されている。そして、これによ
り、ドライブシャフト11Rがドライブシャフト11L
と左右対称な位置関係となるようにしている。上記1対
のギヤ118は、油圧モータML、MRと一体的に配設
されている。
ライブシャフト11L、11Rは、サスペンションクロ
スメンバ112の断面内に配設されている。油圧モータ
ML、MRは、車幅方向略中心位置において前後方向に
相対変位した位置関係で配設されるとともに互いに重ね
合わされて一体的に形成されている。左車輪駆動用の油
圧モータMLの配設位置は、該油圧モータMLにより駆
動されるドライブシャフト11Lが車幅方向に真っ直ぐ
に延びるような位置に設定されている。一方、右車輪駆
動用の油圧モータMRは、この油圧モータMLに対して
後方に変位しており、1対のギヤ118を介してドライ
ブシャフト11Rに連結されている。そして、これによ
り、ドライブシャフト11Rがドライブシャフト11L
と左右対称な位置関係となるようにしている。上記1対
のギヤ118は、油圧モータML、MRと一体的に配設
されている。
【0089】上記油圧モータML、MRは、その3箇所
に設けられたモータマウントブラケット120、12
2、124を介して、サスペンションクロスメンバ11
2のブラケット126、128、130に取り付けられ
ている。
に設けられたモータマウントブラケット120、12
2、124を介して、サスペンションクロスメンバ11
2のブラケット126、128、130に取り付けられ
ている。
【0090】上記サスペンションクロスメンバ112の
前面部112bは車幅方向に真っ直ぐに延びているが、
その後面部112cは、油圧モータML、MRの左右両
側において前方へ段上がりとなるように形成されてい
る。また、その底面部112dも、車幅方向両端部にお
いて上方へ段上がりとなるように形成されている。そし
て、左右各後輪1RL、1RRを支持する各1対のサス
ペンションリンク136、138のうち、前方側のサス
ペンションリンク136は、サスペンションクロスメン
バ112の底面部112dにブラケット140を介して
連結支持されており、後方側のサスペンションリンク1
38は、サスペンションクロスメンバ112の後面部1
12cの上記段上がり部分にブラケット142を介して
連結支持されている。
前面部112bは車幅方向に真っ直ぐに延びているが、
その後面部112cは、油圧モータML、MRの左右両
側において前方へ段上がりとなるように形成されてい
る。また、その底面部112dも、車幅方向両端部にお
いて上方へ段上がりとなるように形成されている。そし
て、左右各後輪1RL、1RRを支持する各1対のサス
ペンションリンク136、138のうち、前方側のサス
ペンションリンク136は、サスペンションクロスメン
バ112の底面部112dにブラケット140を介して
連結支持されており、後方側のサスペンションリンク1
38は、サスペンションクロスメンバ112の後面部1
12cの上記段上がり部分にブラケット142を介して
連結支持されている。
【0091】上記油圧モータML、MRの右側下方近傍
には、排気管142が前後方向に延びて配設されてい
る。サスペンションクロスメンバ112の前面部112
bおよび後面部112cには、排気管142挿通用の切
り欠きが形成されている。排気管142は、サスペンシ
ョンクロスメンバ112の後方において、マフラ144
に接続されている。一方、上記サスペンションクロスメ
ンバ112の前方には、燃料タンク146が配設されて
いる。
には、排気管142が前後方向に延びて配設されてい
る。サスペンションクロスメンバ112の前面部112
bおよび後面部112cには、排気管142挿通用の切
り欠きが形成されている。排気管142は、サスペンシ
ョンクロスメンバ112の後方において、マフラ144
に接続されている。一方、上記サスペンションクロスメ
ンバ112の前方には、燃料タンク146が配設されて
いる。
【0092】以上詳述したように、本実施例において
は、左車輪駆動用の油圧モータMLと右車輪駆動用の油
圧モータMRとが、前後方向に相対変位した位置関係で
配設されているので、両油圧モータML、MRの車幅方
向の配設スペースを小さく抑えることができる。しか
も、本実施例においては、両油圧モータML、MRが互
いに重ね合わされて一体的に形成されているので、各油
圧モータML、MR毎に車体への取付けを行う必要がな
く、その配設スペースを一層小さくすることができる。
そして、これにより、各ドライブシャフト11L、11
Rを長尺に形成することができるので、車輪1RL、1
RRのバンプ・リバウンドに伴う各ドライブシャフト1
1L、11Rの車幅方向変位を小さくして、油圧モータ
ML、MRに無理な荷重が作用するのを防止することが
できる。また、両油圧モータML、MRの車幅方向両側
に生じたスペースを利用してサスペンションリンク13
6、138が配設されており、スペースの有効利用を図
ることができる。
は、左車輪駆動用の油圧モータMLと右車輪駆動用の油
圧モータMRとが、前後方向に相対変位した位置関係で
配設されているので、両油圧モータML、MRの車幅方
向の配設スペースを小さく抑えることができる。しか
も、本実施例においては、両油圧モータML、MRが互
いに重ね合わされて一体的に形成されているので、各油
圧モータML、MR毎に車体への取付けを行う必要がな
く、その配設スペースを一層小さくすることができる。
そして、これにより、各ドライブシャフト11L、11
Rを長尺に形成することができるので、車輪1RL、1
RRのバンプ・リバウンドに伴う各ドライブシャフト1
1L、11Rの車幅方向変位を小さくして、油圧モータ
ML、MRに無理な荷重が作用するのを防止することが
できる。また、両油圧モータML、MRの車幅方向両側
に生じたスペースを利用してサスペンションリンク13
6、138が配設されており、スペースの有効利用を図
ることができる。
【0093】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。
る。
【0094】図18および19は、本実施例に係る車両
用駆動装置における上記油圧モータML、MRおよびそ
の周辺部材のレイアウトを後方から見て示す断面図(図
19のXVIII-XVIII線断面図)およびこれを左方から見
て示す断面図(図18のXIX-XIX 線断面図)である。
用駆動装置における上記油圧モータML、MRおよびそ
の周辺部材のレイアウトを後方から見て示す断面図(図
19のXVIII-XVIII線断面図)およびこれを左方から見
て示す断面図(図18のXIX-XIX 線断面図)である。
【0095】これらの図に示すように、本実施例は、第
1実施例に対し油圧モータML、MRの配設位置および
これに関連する構造が異なるが、基本的な構造は第1実
施例と同様である。
1実施例に対し油圧モータML、MRの配設位置および
これに関連する構造が異なるが、基本的な構造は第1実
施例と同様である。
【0096】本実施例のサスペンションクロスメンバ1
12は、中空の支持プレート110に接合された開断面
構造の本体112Aと、この本体112Aの下側に接合
された閉断面構造の補強体112Bとからなっており、
本体112Aの開断面内に、上記左右1対の油圧モータ
ML、MRおよびドライブシャフト11L、11Rが配
設されている。
12は、中空の支持プレート110に接合された開断面
構造の本体112Aと、この本体112Aの下側に接合
された閉断面構造の補強体112Bとからなっており、
本体112Aの開断面内に、上記左右1対の油圧モータ
ML、MRおよびドライブシャフト11L、11Rが配
設されている。
【0097】上記油圧モータML、MRは、車幅方向中
心に対して左側に配設されている。そして、左車輪駆動
用の油圧モータMLは、該油圧モータMLにより駆動さ
れるドライブシャフト11Lが水平方向より僅かに傾斜
した所定の基準角度で延びるような位置に配設されてい
る。一方、右車輪駆動用の油圧モータMRは、油圧モー
タMLに対して該油圧モータMLの幅の分だけ車幅方向
左方に変位しており、かつ、該油圧モータMRが油圧モ
ータMLとドライブシャフト11Lとのジョイント部と
干渉しない位置まで上方に変位して配設されている。そ
して、油圧モータMRは、油圧モータMLを越えて車幅
方向に延びる第1中間シャフト146、1対のギヤ11
8および車幅方向に延びる第2中間シャフト148を介
してドライブシャフト11R(図示せず)に連結されて
いる。
心に対して左側に配設されている。そして、左車輪駆動
用の油圧モータMLは、該油圧モータMLにより駆動さ
れるドライブシャフト11Lが水平方向より僅かに傾斜
した所定の基準角度で延びるような位置に配設されてい
る。一方、右車輪駆動用の油圧モータMRは、油圧モー
タMLに対して該油圧モータMLの幅の分だけ車幅方向
左方に変位しており、かつ、該油圧モータMRが油圧モ
ータMLとドライブシャフト11Lとのジョイント部と
干渉しない位置まで上方に変位して配設されている。そ
して、油圧モータMRは、油圧モータMLを越えて車幅
方向に延びる第1中間シャフト146、1対のギヤ11
8および車幅方向に延びる第2中間シャフト148を介
してドライブシャフト11R(図示せず)に連結されて
いる。
【0098】上記サスペンションクロスメンバ112の
本体112Aは、その下面部の車幅方向中心部分が第2
中間シャフト148と干渉しない範囲で上方に凹状形成
されており、その直下に排気管142が前後方向に延び
て配設されている。サスペンションクロスメンバ112
の補強体112Bは、排気管142の左右両側に1対配
設されている。
本体112Aは、その下面部の車幅方向中心部分が第2
中間シャフト148と干渉しない範囲で上方に凹状形成
されており、その直下に排気管142が前後方向に延び
て配設されている。サスペンションクロスメンバ112
の補強体112Bは、排気管142の左右両側に1対配
設されている。
【0099】本実施例においては、第1実施例と同様
に、燃料タンク132が、クロスメンバ108の直前か
らリヤシート134の前端部まで前方へ延びるように配
設されているが、燃料タンク132の後端部はサスペン
ションクロスメンバ112の開断面内にまで入り込むよ
うにして形成されている。また、燃料タンク132の下
面部は、油圧モータML、MRとの干渉を避けつつ、こ
れら油圧モータML、MRの右側においては下方に張り
出して形成されて、これにより、燃料タンク132の容
量を十分に確保するようになっている。
に、燃料タンク132が、クロスメンバ108の直前か
らリヤシート134の前端部まで前方へ延びるように配
設されているが、燃料タンク132の後端部はサスペン
ションクロスメンバ112の開断面内にまで入り込むよ
うにして形成されている。また、燃料タンク132の下
面部は、油圧モータML、MRとの干渉を避けつつ、こ
れら油圧モータML、MRの右側においては下方に張り
出して形成されて、これにより、燃料タンク132の容
量を十分に確保するようになっている。
【0100】以上詳述したように、本実施例において
は、右車輪駆動用の油圧モータMRが、油圧モータML
に対して該油圧モータMLの幅の分だけ車幅方向左方に
変位しており、かつ、該油圧モータMRが油圧モータM
Lとドライブシャフト11Lとのジョイント部と干渉し
ない位置まで上方に変位して配設されているので、単に
上下方向に相対変位させた場合に比して両モータを上下
方向に近づけることができ、これにより両モータの上下
方向の配設スペースを小さく抑えることができる。
は、右車輪駆動用の油圧モータMRが、油圧モータML
に対して該油圧モータMLの幅の分だけ車幅方向左方に
変位しており、かつ、該油圧モータMRが油圧モータM
Lとドライブシャフト11Lとのジョイント部と干渉し
ない位置まで上方に変位して配設されているので、単に
上下方向に相対変位させた場合に比して両モータを上下
方向に近づけることができ、これにより両モータの上下
方向の配設スペースを小さく抑えることができる。
【0101】また、本実施例においては、油圧モータM
Rは、油圧モータMLを越えて車幅方向に延びる第1中
間シャフト148、1対のギヤ118および車幅方向に
延びる第2中間シャフト148を介してドライブシャフ
ト11R(図示せず)に連結されているので、上記油圧
モータML、MRを上記のような配置にした場合におい
ても、各油圧モータML、MRの駆動力を各車輪1R
L、1RRに確実に伝達することができる。
Rは、油圧モータMLを越えて車幅方向に延びる第1中
間シャフト148、1対のギヤ118および車幅方向に
延びる第2中間シャフト148を介してドライブシャフ
ト11R(図示せず)に連結されているので、上記油圧
モータML、MRを上記のような配置にした場合におい
ても、各油圧モータML、MRの駆動力を各車輪1R
L、1RRに確実に伝達することができる。
【0102】さらに、本実施例においては、油圧モータ
MLに対して油圧モータMRとは反対側すなわち油圧モ
ータML、MRの右側に比較的広い空間が得られること
に鑑み、この空間においては燃料タンク132の下面部
が下方へ張り出して形成されるとともに排気管142が
配設されており、スペースの有効利用を図ることができ
る。
MLに対して油圧モータMRとは反対側すなわち油圧モ
ータML、MRの右側に比較的広い空間が得られること
に鑑み、この空間においては燃料タンク132の下面部
が下方へ張り出して形成されるとともに排気管142が
配設されており、スペースの有効利用を図ることができ
る。
【0103】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。
る。
【0104】図20および21は、本実施例に係る車両
用駆動装置における上記油圧モータML、MRおよびそ
の周辺部材のレイアウトを上方から見て示す断面図(図
21のXX-XX 線断面図)およびこれを左方から見て示
す断面図(図20のXXI-XXI線断面図)である。
用駆動装置における上記油圧モータML、MRおよびそ
の周辺部材のレイアウトを上方から見て示す断面図(図
21のXX-XX 線断面図)およびこれを左方から見て示
す断面図(図20のXXI-XXI線断面図)である。
【0105】これらの図に示すように、本実施例は、第
3実施例と似た構造を有するが、油圧モータML、MR
の配設位置およびこれに関連する構造が異なる。
3実施例と似た構造を有するが、油圧モータML、MR
の配設位置およびこれに関連する構造が異なる。
【0106】本実施例のサスペンションクロスメンバ1
12は、車幅方向中央部分がくびれた閉断面構造となっ
ており、この閉断面内に、上記左右1対の油圧モータM
L、MRおよびドライブシャフト11L、11Rが配設
されている。
12は、車幅方向中央部分がくびれた閉断面構造となっ
ており、この閉断面内に、上記左右1対の油圧モータM
L、MRおよびドライブシャフト11L、11Rが配設
されている。
【0107】上記油圧モータML、MRは、車幅方向中
心に対して右側に配設されている。そして、右車輪駆動
用の油圧モータMRは、該油圧モータMRにより駆動さ
れるドライブシャフト11Rが車幅方向に真っ直ぐに延
びるような位置に配設されている。一方、左車輪駆動用
の油圧モータMLは、油圧モータMRに対して該油圧モ
ータMRの幅の分だけ車幅方向右方に変位しており、か
つ、該油圧モータMLが油圧モータMRとドライブシャ
フト11Rとのジョイント部と干渉しない位置まで前方
に変位して配設されている。そして、油圧モータML
は、油圧モータMRを越えて車幅方向に延びる第1中間
シャフト146、1対のギヤ118および車幅方向に延
びる第2中間シャフト148を介してドライブシャフト
11Lに連結されている。
心に対して右側に配設されている。そして、右車輪駆動
用の油圧モータMRは、該油圧モータMRにより駆動さ
れるドライブシャフト11Rが車幅方向に真っ直ぐに延
びるような位置に配設されている。一方、左車輪駆動用
の油圧モータMLは、油圧モータMRに対して該油圧モ
ータMRの幅の分だけ車幅方向右方に変位しており、か
つ、該油圧モータMLが油圧モータMRとドライブシャ
フト11Rとのジョイント部と干渉しない位置まで前方
に変位して配設されている。そして、油圧モータML
は、油圧モータMRを越えて車幅方向に延びる第1中間
シャフト146、1対のギヤ118および車幅方向に延
びる第2中間シャフト148を介してドライブシャフト
11Lに連結されている。
【0108】上記油圧モータMLは、そのモータマウン
トブラケット120を介して、サスペンションクロスメ
ンバ112の前面部112bに設けられたブラケット1
26に取り付けられており、油圧モータMLは、そのモ
ータマウントブラケット122を介して、サスペンショ
ンクロスメンバ112の後面部112cに設けられたブ
ラケット128に取り付けられている。
トブラケット120を介して、サスペンションクロスメ
ンバ112の前面部112bに設けられたブラケット1
26に取り付けられており、油圧モータMLは、そのモ
ータマウントブラケット122を介して、サスペンショ
ンクロスメンバ112の後面部112cに設けられたブ
ラケット128に取り付けられている。
【0109】上記サスペンションクロスメンバ112の
車幅方向中央部分におけるくびれは、その前面部112
b、後面部112c、下面部112dが各々凹状に形成
されてなり、その上面部112aのみが平面状に形成さ
れてリヤサイドフレーム106に取り付けられている。
車幅方向中央部分におけるくびれは、その前面部112
b、後面部112c、下面部112dが各々凹状に形成
されてなり、その上面部112aのみが平面状に形成さ
れてリヤサイドフレーム106に取り付けられている。
【0110】上記サスペンションクロスメンバ112の
前方には燃料タンク132が配設されている。この燃料
タンク132は、その後端部がサスペンションクロスメ
ンバ112の前面部112bの凹状形成部にまで入り込
むようにして形成されており、これにより、燃料タンク
132の容量を十分に確保するようになっている。ま
た、サスペンションクロスメンバ112の後方にはマフ
ラ144が斜めに配設されている。このマフラ144
は、その前端部がサスペンションクロスメンバ112の
後面部112cの凹状形成部にまで入り込むようにして
形成されており、これにより、サスペンションクロスメ
ンバ112の後方のトランクルーム150の容量を十分
に確保するようになっている。さらに、サスペンション
クロスメンバ112の下方にはマフラ144から右前方
へ延びる排気管142が配設されており、この排気管1
42は、サスペンションクロスメンバ112の下面部1
12dの凹状形成部の直下を挿通するようにして配設さ
れている。
前方には燃料タンク132が配設されている。この燃料
タンク132は、その後端部がサスペンションクロスメ
ンバ112の前面部112bの凹状形成部にまで入り込
むようにして形成されており、これにより、燃料タンク
132の容量を十分に確保するようになっている。ま
た、サスペンションクロスメンバ112の後方にはマフ
ラ144が斜めに配設されている。このマフラ144
は、その前端部がサスペンションクロスメンバ112の
後面部112cの凹状形成部にまで入り込むようにして
形成されており、これにより、サスペンションクロスメ
ンバ112の後方のトランクルーム150の容量を十分
に確保するようになっている。さらに、サスペンション
クロスメンバ112の下方にはマフラ144から右前方
へ延びる排気管142が配設されており、この排気管1
42は、サスペンションクロスメンバ112の下面部1
12dの凹状形成部の直下を挿通するようにして配設さ
れている。
【0111】以上詳述したように、本実施例において
は、左車輪駆動用の油圧モータMLが、油圧モータMR
に対して該油圧モータMRの幅の分だけ車幅方向右方に
変位しており、かつ、該油圧モータMLが油圧モータM
Rとドライブシャフト11Rとのジョイント部と干渉し
ない位置まで後方に変位して配設されているので、単に
前後方向に相対変位させた場合に比して両モータを前後
方向に近づけることができ、これにより両モータの前後
方向の配設スペースを小さく抑えることができる。
は、左車輪駆動用の油圧モータMLが、油圧モータMR
に対して該油圧モータMRの幅の分だけ車幅方向右方に
変位しており、かつ、該油圧モータMLが油圧モータM
Rとドライブシャフト11Rとのジョイント部と干渉し
ない位置まで後方に変位して配設されているので、単に
前後方向に相対変位させた場合に比して両モータを前後
方向に近づけることができ、これにより両モータの前後
方向の配設スペースを小さく抑えることができる。
【0112】また、本実施例においては、油圧モータM
Lは、油圧モータMRを越えて車幅方向に延びる第1中
間シャフト146、1対のギヤ118および車幅方向に
延びる第2中間シャフト148を介してドライブシャフ
ト11Lに連結されているので、上記油圧モータML、
MRを上記のような配置にした場合においても、各油圧
モータML、MRの駆動力を各車輪1RL、1RRに確
実に伝達することができる。
Lは、油圧モータMRを越えて車幅方向に延びる第1中
間シャフト146、1対のギヤ118および車幅方向に
延びる第2中間シャフト148を介してドライブシャフ
ト11Lに連結されているので、上記油圧モータML、
MRを上記のような配置にした場合においても、各油圧
モータML、MRの駆動力を各車輪1RL、1RRに確
実に伝達することができる。
【0113】さらに、本実施例においては、油圧モータ
MRに対して油圧モータMLとは反対側すなわち油圧モ
ータML、MRの左側に比較的広い空間が得られること
に鑑み、この空間においては、燃料タンク132の後端
部が後方へ、マフラ144に前方へ張り出して形成され
ているので、スペースの有効利用を図ることができる。
しかも、本実施例においては、油圧モータML、MRが
上下方向には相対変位していないので、両モータの下方
にも空間が得られる。そして、この空間に排気管142
が配設されているので、この点でもスペースの有効利用
を図ることができる。
MRに対して油圧モータMLとは反対側すなわち油圧モ
ータML、MRの左側に比較的広い空間が得られること
に鑑み、この空間においては、燃料タンク132の後端
部が後方へ、マフラ144に前方へ張り出して形成され
ているので、スペースの有効利用を図ることができる。
しかも、本実施例においては、油圧モータML、MRが
上下方向には相対変位していないので、両モータの下方
にも空間が得られる。そして、この空間に排気管142
が配設されているので、この点でもスペースの有効利用
を図ることができる。
【図1】本発明に係る車両用駆動装置の第1実施例を示
す全体構成図
す全体構成図
【図2】第1実施例における制御系を示すブロック図
【図3】第1実施例における油圧モータ制御のメインフ
ローを示すフローチャート
ローを示すフローチャート
【図4】図3のフローにおいて、制御モードの判定を行
うフローチャート
うフローチャート
【図5】良路、高μ路でかつ旋回時の油圧モータ制御を
示すフローチャート
示すフローチャート
【図6】良路、低μ路でかつ直進時の油圧モータ制御を
示すフローチャート
示すフローチャート
【図7】良路、低μ路でかつ旋回時の油圧モータ制御を
示すフローチャート
示すフローチャート
【図8】緩悪路での油圧モータ制御を示すフローチャー
ト
ト
【図9】極悪路での油圧モータ制御を示すフローチャー
ト
ト
【図10】独立モードでの正駆動制御を示すフローチャ
ート
ート
【図11】独立モードでの逆駆動制御を示すフローチャ
ート
ート
【図12】トラクション制御が実行されているときの油
圧モータを利用した駆動補助の制御を示すフローチャー
ト
圧モータを利用した駆動補助の制御を示すフローチャー
ト
【図13】停車モードの制御内容を示すフローチャート
【図14】第1実施例における油圧モータおよびその周
辺部材のレイアウトを後方から見て示す断面図
辺部材のレイアウトを後方から見て示す断面図
【図15】第1実施例における油圧モータおよびその周
辺部材のレイアウト左方から見て示す断面図
辺部材のレイアウト左方から見て示す断面図
【図16】本発明に係る車両用駆動装置の第2実施例に
おける油圧モータおよびその周辺部材のレイアウトを上
方から見て示す断面図
おける油圧モータおよびその周辺部材のレイアウトを上
方から見て示す断面図
【図17】第2実施例を示す、図15と同様の図
【図18】本発明に係る車両用駆動装置の第3実施例を
示す、図14と同様の図
示す、図14と同様の図
【図19】第3実施例を示す、図15と同様の図
【図20】本発明に係る車両用駆動装置の第3実施例を
示す、図16と同様の図
示す、図16と同様の図
【図21】第3実施例を示す、図15と同様の図
1RL 左後輪
1RR 右後輪
ML、MR 油圧モータ
11L、11R ドライブシャフト
112 サスペンションクロスメンバ
132 燃料タンク
142 排気管
144 マフラ
146 第1中間シャフト(中間シャフト9)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60K 17/04 - 17/08
B60K 17/34 - 17/356
Claims (9)
- 【請求項1】 略車幅方向に延びるドライブシャフトを
介して車輪と連結されたモータを備え、該モータにより
前記車輪を回転駆動するように構成された車両用駆動装
置であって、前記モータは、車両用のシートが取り付けられたフロア
パネルの下方に配設されるとともに、リヤサイドフレー
ムにより支持されたサスペンションクロスメンバによっ
て支持されていて、 前記サスペンションクロスメンバの前方に隣接して燃料
タンクが設けられているとともに、少なくともそのサス
ペンションクロスメンバの一部が前記モータ及び燃料タ
ンクの間に位置し、 左車輪駆動用の前記モータと右車輪駆動用の前記モータ
とが、上下方向に相対変位した位置関係で配設されてい
る、ことを特徴とする車両用駆動装置。 - 【請求項2】 略車幅方向に延びるドライブシャフトを
介して車輪と連結されたモータを備え、該モータにより
前記車輪を回転駆動するように構成された車両用駆動装
置であって、前記モータは、車両用のシートが取り付けられたフロア
パネルの下方に配設されるとともに、リヤサイドフレー
ムにより支持されたサスペンションクロスメンバによっ
て支持されていて、 前記サスペンションクロスメンバの前方に隣接して燃料
タンクが設けられているとともに、少なくともそのサス
ペンションクロスメンバの一部が前記モータ及び燃料タ
ンクの間に位置し、 左車輪駆動用の前記モータと右車輪駆動用の前記モータ
とが、前後方向に相対変位した位置関係で配設されてい
る、ことを特徴とする車両用駆動装置。 - 【請求項3】前記1対のモータが互いに重ね合わされて
一体的に形成されている、ことを特徴とする請求項1ま
たは2記載の車両用駆動装置。 - 【請求項4】 略車幅方向に延びるドライブシャフトを
介して車輪と連結されたモータを備え、該モータにより
前記車輪を回転駆動するように構成された車両用駆動装
置であって、前記モータは、車両用のシートが取り付けられたフロア
パネルの下方に配設されるとともに、リヤサイドフレー
ムにより支持されたサスペンションクロスメンバによっ
て支持されていて、 前記サスペンションクロスメンバの前方に隣接して燃料
タンクが設けられているとともに、少なくともそのサス
ペンションクロスメンバの一部が前記モータ及び燃料タ
ンクの間に位置し、 左車輪駆動用の前記モータと右車輪駆動用の前記モータ
とが、車幅方向および上下方向に相対変位した位置関係
で配設されている、ことを特徴とする車両用駆動装置。 - 【請求項5】 前記1対のモータのうち一方のモータが
他方のモータに対して該他方のモータにより回転駆動さ
れる車輪側に変位しており、 前記一方のモータと該一方のモータにより回転駆動され
るドライブシャフトとが、前記他方のモータを越えて車
幅方向に延びる中間シャフトを介して連結されている、
ことを特徴とする請求項4記載の車両用駆動装置。 - 【請求項6】 前記他方のモータに対し、前記一方のモ
ータが配設された空間とは車幅方向反対側の空間に、車
両補機部材が配設されている、ことを特徴とする請求項
4または5記載の車両用駆動装置。 - 【請求項7】 略車幅方向に延びるドライブシャフトを
介して車輪と連結されたモータを備え、該モータにより
前記車輪を回転駆動するように構成された車両用駆動装
置であって、前記モータは、車両用のシートが取り付けられたフロア
パネルの下方に配設されるとと もに、リヤサイドフレー
ムにより支持されたサスペンションクロスメンバによっ
て支持されていて、 前記サスペンションクロスメンバの前方に隣接して燃料
タンクが設けられているとともに、少なくともそのサス
ペンションクロスメンバの一部が前記モータ及び燃料タ
ンクの間に位置し、 左車輪駆動用の前記モータと右車輪駆動用の前記モータ
とが、車幅方向および前後方向に相対変位した位置関係
で配設されている、ことを特徴とする車両用駆動装置。 - 【請求項8】 前記1対のモータのうち一方のモータが
他方のモータに対して該他方のモータにより回転駆動さ
れる車輪側に変位しており、 前記一方のモータと該一方のモータにより回転駆動され
るドライブシャフトとが、前記他方のモータを越えて車
幅方向に延びる中間シャフトを介して連結されている、
ことを特徴とする請求項7記載の車両用駆動装置。 - 【請求項9】 前記他方のモータに対し、前記一方のモ
ータが配設された空間とは車幅方向反対側の空間に、車
両補機部材が配設されている、ことを特徴とする請求項
7または8記載の車両用駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27800993A JP3511651B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 車両用駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27800993A JP3511651B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 車両用駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07132749A JPH07132749A (ja) | 1995-05-23 |
JP3511651B2 true JP3511651B2 (ja) | 2004-03-29 |
Family
ID=17591368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27800993A Expired - Fee Related JP3511651B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 車両用駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3511651B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6421323B2 (ja) * | 2014-09-10 | 2018-11-14 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 部品実装装置 |
JP2020187048A (ja) * | 2019-05-16 | 2020-11-19 | 大成建設株式会社 | 管内検査装置 |
-
1993
- 1993-11-08 JP JP27800993A patent/JP3511651B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07132749A (ja) | 1995-05-23 |
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