JP2020187048A - 管内検査装置 - Google Patents

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Akihisa Shindo
彰久 進藤
本島 貴之
Takayuki Motojima
貴之 本島
英恵 八尋
Hanae Yahiro
英恵 八尋
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Abstract

【課題】内空が曲率を有する様々な線形のドレン管等の配管内において、転倒することなく走行を継続して管内を検査することのできる、管内検査装置を提供すること。【解決手段】曲率を有する配管内を自走して検査する、管内検査装置100であり、本体10と、本体10に搭載されている検査機器20A、20B,20C,20Dと、本体10の左右において、相互に独立して回転駆動するように取り付けられている一組の複合車輪40とを有し、複合車輪40は、配管の延伸方向に回転する大車輪41と、大車輪41の周方向に間隔を置いて配設され、大車輪41の径方向に回転自在で径方向の外側に張り出すようにして取り付けられている複数の小車輪42とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、管内検査装置に関する。
地下に埋設されたドレン管等の配管に関し、設置から年月を経たドレン管等の内部を検査し、内部の状況に応じて処置の可否や処置の具体的な内容を検討する必要がある。ドレン管の内径は多様であるが、φ500mm程度やそれ以下(例えばφ300mm程度)の比較的小径のドレン管の内部の検査においては、ドレン管内に検査装置を走行させ、検査装置によりドレン管内部を撮像し、ドレン管から出た検査装置から撮像データを回収したり、検査装置にて撮像した撮像データをリアルタイムに管理者のPC(パーソナルコンピュータ)等に送信することにより、ドレン管内の検査が行われている。
ところで、ドレン管が直管のみからなる場合は、ドレン管内を検査装置が走行し易いものの、内空が曲率を有する(例えば円形)ドレン管内においては、検査装置が走行する過程で、ドレン管の長手方向に対して斜め上方に上りながら走行してしまい、ある程度の高さまで検査装置が上った段階で自重により検査装置が落下し、走行不能になる場合があり得る。
また、複数のドレン管同士が交差して配設されている場合に、一方のドレン管を走行した検査装置が交差部で走行方向を例えば直角に変え、別途のドレン管に進入して走行を継続しようとした際に、走行方向を直角に変更することができずに走行不能になる場合があり得る。
以上のことから、ドレン管等の配管内において、検査装置が転倒することなく走行を続け、ドレン管内の検査を継続できる管内検査装置の開発が望まれている。
ここで、管の内面にランダムに発生する欠陥を精度良く検出する管内面検査装置が提案されている。具体的には、走行駆動手段と走行案内手段との間にビームプロファイラを備え、ビームプロファイラは、中心軸線方向に配列される管内全周スキャン装置を有し、旋回モータによりその中心軸線周りに旋回可能に設けられおり、往路ではビームプロファイラを第一の旋回位置に保持した状態で管の内面プロファイルを撮影し、復路ではビームプロファイラを第二の旋回位置に180度旋回させた状態で内面プロファイルを補完的に撮影する(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−37056号公報
特許文献1に記載の検査装置は主として直管を検査対象としているが、上記するように、検査装置がドレン管の長手方向に対して斜め上方に上りながら走行した後に落下し、走行不能になるケースや、相互に交差する一方のドレン管から他方のドレン管へ走行方向を変更する際に交差角度に追随できずに走行不能になるケースなどに対する解決手段を開示するものでない。
本発明は、直線状のドレン管、曲線状のドレン管、交差部を有するドレン管等、内空が曲率を有する様々な線形のドレン管等の配管内において、転倒することなく走行を継続して管内を検査することのできる、管内検査装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明による管内検査装置の一態様は、曲率を有する配管内を自走して検査する、管内検査装置であって、本体と、前記本体に搭載されている検査機器と、前記本体の左右において、相互に独立して回転駆動するように取り付けられている一組の複合車輪と、を有し、前記複合車輪は、前記配管の延伸方向に回転する大車輪と、該大車輪の周方向に間隔を置いて配設され、該大車輪の径方向に回転自在で該径方向の外側に張り出すようにして取り付けられている複数の小車輪と、を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、本体の左右において相互に独立して回転駆動する一組の複合車輪が取り付けられ、複合車輪が、配管の延伸方向に回転する大車輪と、大車輪の径方向に回転自在で径方向の外側に張り出すようにして取り付けられている複数の小車輪と、を備えていることにより、複数の小車輪により曲率を有する配管の管底に本体を常時保持することができる。すなわち、曲率を有する配管内を走行する過程で管内検査装置が斜め上方に上りながら走行しようとした場合でも、小車輪にて管内検査装置が配管の管底に自動的に戻される、所謂セルフセンタリング機能により、管内検査装置が斜め上方に上った後に落下し、転倒して走行不能になるといった課題が解消される。また、配管の交差部においては、本体の左右にある一組の複合車輪がそれぞれ独立して回転駆動することから、交差角度に応じて内輪と外輪の回転速度を自動調整することにより、交差部における交差角度に追随しながら走行角度を変更し、以後の走行を継続することができる。
複合車輪の有する大車輪により、管内検査装置を走行方向に走行させることができ、複合車輪の有する小車輪により、管内検査装置を配管の管底に保持することができる。尚、本体には、アクチュエータにより独立して回転駆動する一組の複合車輪と、単に回転するのみでアクチュエータにより駆動しない車輪等が備えられ、例えば前輪を一組の複合車輪とし、後輪を車輪として備える形態などが挙げられる。
また、例えば、二つの複合車輪を個別に回転駆動する二つのアクチュエータを上下の位置関係となるように配設し、上方のアクチュエータの回転軸とこの回転軸により回転駆動される複合車輪とを伝達ギアや伝達ベルト等で回転可能に繋ぐことにより、本体の幅(走行方向に直交する方向の長さ)を可及的に狭くすることができ、管内検査装置の小型化を図ることが可能になり、例えばφ300mm程度かそれ以下の小径の配管が相互に交差する交差部における走行方向の変更を実現できる。
さらに、本態様の管内検査装置は、例えば走行方向前方を撮像する前方撮像機器を備えるとともに、内輪と外輪のそれぞれの回転を独立して回転駆動するサーボモータ等のアクチュエータを備え、さらに、管内検査装置の走行等を管理する管理者からの指令信号を受信するコントローラ等を備えている。前方撮像機器からの撮像データが管理者のPCに送信されて表示され、管理者は、表示画面において管内検査装置の走行方向前方に交差部があることを確認することができる。交差部において走行方向を変更する方向(次に進行する方向)は一般に決まっており、従って、管内検査装置が交差部に進入した際に、内輪となる一方の大車輪と外輪となる他方の大車輪のそれぞれに固有のアクチュエータを所定の回転速度にて回転させる制御信号が、管理者のPCからコントローラに送信される。コントローラは、受信した制御信号に基づいて各大車輪をそれぞれに固有の回転速度に制御することにより、交差部における走行方向の変更を行うことができる。尚、この回転制御には、例えば内輪を回転させず、外輪のみを回転させる制御も含まれる。
また、本発明による管内検査装置の他の態様において、前記本体の左右にはいずれも、前記複合車輪とは異なる別途の複合車輪が取り付けられていることを特徴とする。
本態様によれば、本体の前後に二組の複合車輪(合計四つの複合車輪)が取り付けられていることにより、より一層安定した管内検査装置の走行を実現することができる。ここで、別途の複合車輪は、単に回転するのみで回転駆動しない形態であってもよいし、別途の複合車輪を構成する二つの大車輪もサーボモータ等のアクチュエータにより回転駆動する形態(四つの大車輪の全てが固有のアクチュエータにて独立して回転駆動する形態)であってもよい。また、二つのアクチュエータにて独立して回転駆動する一組の複合車輪の有する大車輪のそれぞれに対して、別途の複合車輪の有するそれぞれの大車輪が、チェーンやベルトにて回転力を伝達されるようにして繋がれている形態であってもよい。
また、本発明による管内検査装置の他の態様において、前記検査機器は、撮像機器、放射線量計測機器の少なくとも一方を含んでいることを特徴とする。
本態様によれば、撮像機器により配管内を撮像でき、放射線量計測機器により配管内の放射線量を計測することができる。ここで、配管内を撮像する撮像機器は、本体の進行方向前方位置に取り付けられてもよいし、進行方向後方に取り付けられてもよく、さらには、本体の進行方向前方と進行方向後方にそれぞれ撮像機器が取り付けられてもよい。この撮像機器としては、例えば、CCDカメラやデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等が挙げられる。
また、検査対象の配管が原子力施設に存在する場合は、放射線量計測機器(ガイガーカウンター)を備えているのが望ましい。尚、市販のガイガーカウンターを本体に取り付ける場合、当該市販のガイガーカウンターには、一般に検査データを送信する機能がついていないことから、ガイガーカウンターのモニターを撮像する撮像機器が本体に備えてあり、この撮像機器によりガイガーカウンターのモニターを撮像し、撮像データが管理者のPCに送信されるように構成しておくのがよい。
また、本発明による管内検査装置の他の態様は、前記本体において、流体を噴射するノズルが取り付けられていることを特徴とする。
本態様によれば、ノズルから高圧水等の高圧の流体を噴射することにより、配管内の検査結果に応じて配管内を洗浄することが可能になる。ノズルにはホースが繋がれており、管内検査装置が配管の入り口から配管内に進入して走行する際に、配管外に流体供給源を有するホースは配管内を延びて管内検査装置に追随する。そして、複数の交差部において走行方向を変更しながら管内検査装置が走行する際に、ホースが交差部にて折れ曲がってホース自身が移動し難くなり、管内検査装置がホースから走行方向と逆方向へ引っ張られ、この張力によって管内検査装置が蛇行するようにして走行し、転倒する恐れもある。しかしながら、本態様の管内検査装置によれば、小車輪によって奏されるセルフセンタリング機能により、管内検査装置の蛇行が抑制され、この蛇行に起因する転倒が解消される。
以上の説明から理解できるように、本発明の管内検査装置によれば、曲率を有する様々な線形の配管内において、転倒することなく走行を継続して管内を検査することができる。
実施形態に係る管内検査装置の一例の外観を示す斜視図である。 実施形態に係る管内検査装置の一例の外観を示す側面図である。 実施形態に係る管内検査装置の一例の外観を示す平面図である。 実施形態に係る管内検査装置の一例の内部を示す側面図である。 実施形態に係る管内検査装置の一例の内部を示す正面図である。 配管の交差部において管内検査装置が走行方向を変更して走行している状態を示す図である。 コントローラのハードウェア構成の一例を周辺機器とともに示す図である。 コントローラの機能構成の一例を示す図である。
以下、実施形態に係る管内検査装置について、添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[実施形態に係る管内検査装置]
図1乃至図7を参照して、実施形態に係る管内検査装置の一例について説明する。ここで、図1乃至図3はそれぞれ、実施形態に係る管内検査装置の一例の外観を示す斜視図と側面図、及び平面図である。また、図4及び図5は、実施形態に係る管内検査装置の一例の内部を示す側面図及び正面図である。さらに、図6は、配管の交差部において管内検査装置が走行方向を変更して走行している状態を示す図である。
管内検査装置100は、直線状のドレン管、曲線状のドレン管、交差部を有するドレン管等、内空が曲率を有する様々な線形のドレン管等の配管内において、走行を継続して管内を検査するとともに、必要に応じて流体を噴射することにより配管内を洗浄する装置である。管内検査装置100は、六面体からなるボックス状の本体10と、本体10の左右の側面(走行方向に直交する側面)に取り付けられている四基二組の複合車輪40と、本体10に搭載されている複数の検査機器20A,20B,20C,20Dと、本体10の後方に搭載されているノズル30と、各種機器を制御するコントローラ60とを有する。
本体10の左右の側面には、二基一組の複合車輪40が走行方向の前方と後方にそれぞれ一組ずつ取り付けられており、走行方向前方の複合車輪40A,40Bが本体10の内部にあるアクチュエータ50A,50B(図4及び図5参照)により駆動され、後方の複合車輪40C,40Dは、前方の複合車輪40A,40Bに対して伝達ベルト45を介して回転自在に繋がれている。尚、図示例以外にも、後方の複合車輪40C,40Dがアクチュエータにて回転駆動する形態であってもよいし、前方の複合車輪40A,40Bに加えて、後方の複合車輪40C,40Dもそれぞれに固有のアクチュエータにて個別に回転駆動する形態(4WGの形態)であってもよい。
本体10の前方には、走行方向前方を撮像する前方撮像機器20Aが搭載されるとともに、配管内の放射線量を計測する放射線量計測機器20Cが搭載され、さらに、放射線量計測機器20Cのモニターを撮像するモニター撮像機器20Dが搭載されている。また、本体10の後方には、走行方向後方を撮像する後方撮像機器20Bが搭載されるとともに、高圧水や高圧エア等の流体を噴射するノズル30が搭載されている。
撮像機器20A、20B,20Dは、CCDカメラやデジタルカメラ(一眼レフ、ハイビジョンを含む)、デジタルビデオカメラ等により形成され、撮像データはコントローラ60に送信されるようになっており、コントローラ60を介して管理者のPCに送信される。
放射線量計測機器20Cには、市販のガイガーカウンターが適用され、そのモニターがモニター撮像機器20Dにより撮像される。放射線量計測機器20Cによる計測値を表示するモニターを撮像する撮像データは、モニター撮像機器20Dからコントローラ60に送信され、コントローラ60を介して管理者の有するPCに送信される。尚、検査対象の配管が原子力施設に存在しない場合は、本体10に対する放射線量計測機器20Cの搭載は不要である。
図2に示すように、本体10の後方に搭載されているノズル30には不図示の流体供給源に通じるホース35が取り付けられている。ホース35を介してY1方向に供給された流体は、ノズル30において周方向に開設されている複数のノズル孔を介して放射方向であるY2方向に噴射されるようになっており、この放射方向への流体の噴射により配管内を効率的に洗浄することができる。
また、ノズル30が本体10の後方に搭載されていることにより、本体10の移動に応じてホース35が延びながら本体10の移動に追随することができ、ホース35が本体10の移動を阻害することがない。さらに、ノズル30が本体10の後方に搭載されていることにより、走行方向前方を撮像する前方撮像機器20Aに対して噴射された流体が付着し、前方撮像機器20Aによる走行方向前方の撮像が阻害されることがない。
後方撮像機器20Bは、ノズル30から流体を放射状に噴射することにより洗浄された配管内の状態を撮像する。撮像データはコントローラ60に送信され、コントローラ60を介して管理者のPCに送信される。管理者は、撮像データを表示して配管内の洗浄状態を確認し、洗浄状態が不十分である場合は、管理者のPCからコントローラ60に対して、本体10の移動を停止する制御信号とノズル30を再度作動させる制御信号を送信し、コントローラ60により、本体10の移動停止とノズル30の再作動が実行されて配管内の再洗浄が実行される。
複合車輪40は、配管の延伸方向に回転する大車輪41と、大車輪41の周方向に間隔を置いて配設され、大車輪41の径方向に回転自在で径方向の外側に張り出すようにして取り付けられている複数の小車輪42と、を備えている。図3に示すように、前輪である一組の複合車輪40A、40Bの回転シャフト44A、44Bと、それぞれの走行方向後方にある後輪を構成する一組の複合車輪40C、40Dの回転シャフト44C、44Dとが、伝達ベルト45を介して回転自在に接続されている。
図4及び図5に示すように、本体10の内部において、一方の前輪である複合車輪40Aを回転駆動するアクチュエータ50Aと、他方の前輪である複合車輪40Bを回転駆動するアクチュエータ50Bは、上下の位置関係となるようにして配設されている。下方にあるアクチュエータ50Bは、回転シャフトの先端に不図示のベベルギアを有し、ベベルギアを介して回転シャフト44Bを回転するようになっている。
一方、上方にあるアクチュエータ50Aは、回転シャフトの先端に不図示のベベルギアを有し、ベベルギアを介して上方の平歯車52を回転させ、この上方の平歯車52の下方にあって平歯車52と噛み合う下方の平歯車54を回転させ、平歯車54に固定されている回転シャフト44Aを回転するようになっている。
このように、二つの複合車輪40A,40Bを個別に回転駆動する二つのアクチュエータ50A、50Bを上下の位置関係となるように配設し、上方のアクチュエータ50Aの回転軸とこの回転軸により回転駆動される複合車輪40Aとを複数の平歯車52,54を介して回転可能に繋ぐことにより、本体10の幅を可及的に狭くすることができる。そのため、管内検査装置100の小型化を図ることが可能になり、例えば、図6に示す配管P1,P2がφ300mm程度かそれ以下の小径の配管により形成され、これら小径の配管P1,P2が相互に交差する交差部Cにおいて、管内検査装置100が走行方向を変更しながら走行を継続することが可能になる。尚、二つのアクチュエータ50A、50Bが左右の位置関係となるように配設され、複数の平歯車52,54を不要とする形態であってもよく、この形態によれば、本体の横幅は相対的に広くなるものの、本体の高さは相対的に低くなる。
管内検査装置100によれば、本体10の左右において相互に独立して回転駆動する一組の複合車輪40A,40Bと、これらに回転自在に接続される複合車輪40C,40Dが取り付けられ、それぞれの複合車輪40が、配管の延伸方向に回転する大車輪41と、大車輪41の径方向に回転自在で径方向の外側に張り出すようにして取り付けられている複数の小車輪42とを備えていることにより、複数の小車輪42により曲率を有する配管P1,P2の管底に本体10を常時保持することが可能になる。すなわち、曲率を有する配管P1,P2内を走行する過程で管内検査装置100が斜め上方に上りながら走行しようとした場合でも、小車輪42にて管内検査装置100が配管の管底に自動的に戻される、所謂セルフセンタリング機能により、管内検査装置100が斜め上方に上った後に落下し、転倒して走行不能になるといった課題が解消される。
また、配管P1,P2の交差部Cにおいては、本体10の左右にある一組の複合車輪40A,40Bがそれぞれ独立して回転駆動することから、交差角度に応じて内輪と外輪の回転速度を自動調整することにより、交差部Cにおける交差角度に追随しながら走行角度を変更し、以後の走行を継続することができる。
<コントローラのハードウェア構成及び機能構成>
次に、図7及び図8を参照して、管内検査装置100の備えるコントローラ60のハードウェア構成と機能構成について説明する。ここで、図7は、コントローラ60のハードウェア構成の一例を周辺機器とともに示す図であり、図8は、コントローラの機能構成の一例を示す図である。
図7に示すように、コントローラ60は、CPU(Central Processing Unit)61、RAM(Random Access Memory)62、ROM(Read Only Memory)63、HDD(Hard Disc Drive)64、及びNVRAM(Non-Volatile RAM)65等を有する。尚、コントローラ60の各部は、不図示のバスを介して相互に接続されている。
ROM63には、各種のプログラムやプログラムによって利用されるデータ等が記憶されている。RAM62は、プログラムをロードするための記憶領域や、ロードされたプログラムのワーク領域として用いられる。CPU61は、RAM62にロードされたプログラムを処理することにより、各種の機能を実現する。HDD64には、プログラムやプログラムが利用する各種のデータ等が記憶される。NVRAM65には、各種の設定情報等が記憶される。例えば、HDD64には、交差部の交差角度ごとに、内輪の回転速度と外輪の回転速度に関するデータが記憶されている。
コントローラ60に対して、右側車輪駆動用のアクチュエータ50A、左側車輪駆動用のアクチュエータ50B、前方撮像機器20A,後方撮像機器20B、モニター撮像機器20D,放射線量計測機器20C、ノズル30が制御信号を送受信可能に接続されている。
図8に示すように、受信部72は、前方撮像機器20A,後方撮像機器20B、及びモニター撮像機器20Dから送信される撮像データを受信し、受信された撮像データを格納部84に随時格納するとともに、送信部82を介して、管理者の有する不図示のPCに撮像データを送信する。また、受信部72は、管理者のPCから送信される各種の指令信号を受信し、送信部82は、右側車輪駆動用のアクチュエータ50Aや前方撮像機器20A等に対して指令信号に基づく制御信号を送信する。
撮像機器制御部74は、管理者のPCから送信されるON/OFF信号により、撮像機器20A,20B,20Dの作動をON/OFF制御する。また、撮像機器20A,20B,20Dが、その撮像角度を調整可能な回動軸を介して取り付けられている場合は、回動軸を回動させるアクチュエータの作動を制御し、撮像機器20A,20B,20Dの撮像角度を調整する。
放射線量計測機器制御部76は、管理者のPCから送信されるON/OFF信号により、放射線量計測機器20Cの作動をON/OFF制御する。
ノズル制御部78は、管理者のPCから送信されるON/OFF信号により、ノズル30の開閉制御を実行する。管理者は、撮像機器20B等から送信されてきた撮像データをPCの画面上に表示して配管内の汚染状態を確認し、洗浄を要すると判断した場合は、ノズル30の開制御信号を送信する。受信部72が開制御信号を受信すると、ノズル制御部78によるノズル30の開制御が実行され、配管内への流体の噴射が実行される。
車輪駆動用アクチュエータ制御部80は、交差部の交差角度に応じて、交差部における内輪の回転速度と外輪の回転速度をそれぞれ制御する。より具体的には、例えば内輪となる右側車輪駆動用のアクチュエータ50Aと、例えば外輪となる左側車輪駆動用のアクチュエータ50Bのそれぞれの回転速度を、交差部の交差角度に基づいて制御する。
尚、格納部84には、交差部の交差角度に応じた内輪の回転速度と外輪の回転速度に関するデータが記憶されており、例えば、管理者のPCでは、前方撮像機器20Aによる撮像データに基づいて管内検査装置100の走行方向前方にある交差部の交差角度を割り出したり、管内検査装置100の走行方向前方にある交差部における交差角度が既知の情報として特定されている。管内検査装置100の走行方向前方にある交差部の交差角度に関するデータが管理者のPCから送信されて受信部72にて受信され、受信された交差角度に関するデータに基づいて、車輪駆動用アクチュエータ制御部80は、各アクチュエータ50A、50Bをそれぞれ所定の回転速度に制御することにより、交差角度に応じて交差部における走行方向の変更をスムーズかつ配管と干渉することなく実行することができる。
その他、管内検査装置100がGPS(Global Positioning System)を備え、さらに、配管の配設情報がマップ情報として格納部84に格納されている形態であってもよい。この形態では、管内検査装置100が、格納部84におけるマップ情報とGPSによる現在位置情報とを照合しながら、走行方向前方にある交差点に関する情報(例えば、マップ情報におけるNo.8の交差点である等)を特定し、当該交差点の交差角度(例えば、90度等)に基づいて、車輪駆動用アクチュエータ制御部80が各アクチュエータ50A、50Bをそれぞれ所定の回転速度に制御することができる。
以上、本発明の実施の形態を、図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
10:本体、20A:検査機器(撮像機器、前方撮像機器)、20B:検査機器(撮像機器、後方撮像機器)、20C:検査機器(放射線量計測機器)、20D:検査機器(モニター撮像機器)、30:ノズル、35:ホース、40,40A,40B,40C,40D:複合車輪、41:大車輪、42:小車輪、44A,44B,44C,44D:回転シャフト、45:伝達ベルト、50A,50B:アクチュエータ(サーボモータ)、52、54:平歯車、60:コントローラ、100:管内検査装置、P1,P2:配管、C:交差部

Claims (3)

  1. 曲率を有する配管内を自走して検査する、管内検査装置であって、
    本体と、
    前記本体に搭載されている検査機器と、
    前記本体の左右において、相互に独立して回転駆動するように取り付けられている一組の複合車輪と、を有し、
    前記複合車輪は、前記配管の延伸方向に回転する大車輪と、該大車輪の周方向に間隔を置いて配設され、該大車輪の径方向に回転自在で該径方向の外側に張り出すようにして取り付けられている複数の小車輪と、を備えていることを特徴とする、管内検査装置。
  2. 前記検査機器は、撮像機器、放射線量計測機器の少なくとも一方を含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の管内検査装置。
  3. 前記本体において、流体を噴射するノズルが取り付けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の管内検査装置。
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