JP6769842B2 - 既設管更生用の位置測定装置及び反射装置 - Google Patents

既設管更生用の位置測定装置及び反射装置 Download PDF

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Description

本発明は、既設管の更生に用いる位置測定装置及び反射装置に関し、特に既設管における分岐管との接続口の位置、又は既設管の内壁に沿う更生管における削孔位置をレーザー測距にて測定する位置測定装置、及び該位置測定装置におけるレーザー光を反射する反射装置に関する。
老朽化した下水道管等の既設管を更生管でライニングすることによって更生することは公知である(特許文献1〜4等参照)。既設管から取付管や流入管等の分岐管が分岐されている。既設管には、これら分岐管との接続口が設けられている。更生管を設置すると、接続口が更生管で塞がれる。そこで、外部削孔機を分岐管内に入れて、更生管における接続口閉塞部分に位置確認用の孔を開ける。続いて、削孔ロボットからなる内部削孔機とTVカメラ車を更生管内に入れて、前記孔を拡げることで、更生管に接続口との連通口を削孔している。
特開2015−105658号公報 特開2014−065170号公報 特開2016−043555号公報 特開2011−143684号公報
外部削孔機による削孔位置の確認作業は煩雑である。内部削孔の場合でも、TVカメラの画像だけを観ながらの作業では削孔位置を間違えやすい。
そこで、発明者等は、レーザー測距によって、既設管における分岐管との接続口の位置や、更生管の削孔位置すなわち前記接続口との連通口の位置を測定するシステムを開発中である。その場合、既設管内に反射体を配置して、レーザー距離計からのレーザー光を反射させる必要がある。しかも、反射体は、既設管の管軸に沿って移動可能であることが好ましい。一方、老朽化した既設管においては、取付管等の突き出し部、段差その他の障害物が散在していることが少なくない。反射体がこれら障害物に引っ掛かって、円滑な移動が妨げられたり、レーザー光の反射方向が変わったりすることも想定される。また、レーザー光を当て易くするためには、反射体がなるべく大きいことが好ましいが、反射体を大きくすればするほど、前記障害物に引っ掛かり易くなる。
本発明は、かかる事情に鑑み、既設管における分岐管との接続口位置や、更生管の連通口位置(削孔位置)をレーザー距離計によって測定する際、既設管内や更生管内において反射体を円滑に移動させることができ、レーザー光をレーザー距離計へ確実に反射させてレーザー測距可能とすることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、既設管更生用の位置測定装置であって、
レーザー光を前記既設管内へ照射し、かつレーザー反射光を受光することによって距離測定するレーザー距離計と、
前記既設管内、又は前記既設管の内壁に沿う更生管内を走行可能な走行体と、
前記走行体に設けられ、前記レーザー光を反射する反射体と、を備え、
前記反射体が、前記走行体に対して回転可能かつ中立位置へ復帰可能であることを特徴とする。
また、本発明は、既設管を更生する際の位置測定用のレーザー距離計に対する反射装置であって、
前記既設管内、又は前記既設管の内壁に沿う更生管内を走行可能な走行体と、
前記走行体に設けられ、前記レーザー距離計からのレーザー光を反射する反射体と、
前記反射体を、前記走行体に対して回転可能かつ中立位置へ復帰可能に連結する連結機構と、
を備えたことを特徴とする。
既設管内又は更生管内において、走行体と共に反射体を移動させることができる。走行体ひいては反射体を分岐管との接続口や、該接続口と対応する削孔位置に位置決めして、レーザー距離計からレーザー光を反射体に照射して反射させることで、レーザー距離計と反射体との間の距離を測定する。これによって、接続口の位置や削孔位置を測定することができる。
反射体をなるべく大きくすることで、レーザー光を確実に反射させることができる。一方、反射体が大きいと、既設管の内壁等に在る障害物に当たり易くなる。そのときは、走行体の走行に伴って反射体が回転することによって障害物を通過することができる。障害物を通過した後は、反射体が元の中立位置に復帰される。これによって、レーザー光をレーザー距離計へ確実に反射させることができ、前記接続口位置や削孔位置を確実にレーザー測距することができる。
前記中立位置における前記反射体の反射面が、前記走行体の車長方向に対して直交していることが好ましい。
例えば、走行体の車長方向を既設管の管軸に沿わせ、かつレーザー距離計のレーザー照射方向を既設管の管軸に沿わせる。これによって、レーザー光を中立位置の反射体の反射面に略垂直に入射させることができる。したがって、レーザー反射光をレーザー距離計に確実に受光させることができ、接続口位置や削孔位置を確実にレーザー測距することができる。
前記連結機構が、前記反射体を、前記走行体に対して前記走行体の車幅方向に沿う水平回転軸まわりに回転可能に連結する水平ヒンジと、前記反射体を前記中立位置に回転付勢する付勢手段とを含んでいてもよい。
これによって、既設管内の例えば上側部等に在る障害物に対して反射体を回転させやすくでき、ひいては、走行体が前記障害物を通過しやすくできる。
前記連結機構が、前記反射体を、前記走行体に対して上下方向に沿う垂直回転軸まわりに回転可能に連結する垂直ヒンジと、前記反射体を前記中立位置に回転付勢する付勢手段とを含んでいてもよい。
これによって、既設管内の例えば側方部等に在る障害物に対して反射体を回転させやすくでき、ひいては、走行体が前記障害物を通過しやすくできる。
前記反射体が、前記走行体の車幅方向の一側部の第1反射板と、前記走行体の車幅方向の他側部の第2反射板を有し、これら反射板が、互いに別々に回転可能かつ中立位置へ復帰可能であることが好ましい。
これによって、既設管内の一側部に障害物が在った場合には第1反射板の回転によって走行体がその障害物を通過できる。このとき、第2反射板は中立位置を維持することで、レーザー光をレーザー距離計へ反射できる。既設管内の他側部に障害物が在った場合には第2反射板の回転によって走行体がその障害物を通過できる。このとき、第1反射板は中立位置を維持することで、レーザー光をレーザー距離計へ反射できる。これによって、障害物が既設管内の一側部に在るときも他側部に在るときも、確実にレーザー測距することができる。
前記走行体に撮像手段が設けられていることが好ましい。
これによって、撮像手段によって既設管内又は更生管内を観察できる。この結果、走行体を接続口や削孔位置に確実に位置決めしてレーザー測距することができる。
前記走行体に削孔手段が設けられていることが好ましい。
これによって、レーザー測距によって走行体を削孔位置に位置決めし、かつ削孔手段によって連通口を確実に削孔形成することができる。 走行体に撮像手段及び削孔手段が設けられていてもよい。
本発明によれば、既設管における分岐管との接続口位置や、更生管の連通口位置(削孔位置)をレーザー距離計によって測定する際、既設管内や更生管内において反射体を円滑に移動させることができ、かつレーザー光をレーザー距離計へ確実に反射させることができる。この結果、前記接続口位置や削孔位置を確実にレーザー測距することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る既設管の更生施工における、取付管(分岐管)との接続口の位置測定工程を示す側面断面図である。 図2は、図1の円部IIを拡大して示す側面断面図である。 図3は、図2のIII−III線に沿う背面断面図である。 図4(a)は、反射体を中立位置で示す、図2の円部IVを拡大した側面図である。図4(b)は、反射体を後傾位置で示す側面図である。図4(c)は、反射体を前傾位置で示す側面図である。 図5は、前記既設管の更生施工における、連通口の削孔工程を示す側面断面図である。 図6は、前記削孔工程で用いる移動削孔機の側面図である。 図7は、図6のVII−VII線に沿う前記移動削孔機の背面図である。 図8は、前記既設管を更生済みの状態で示す側面断面図である。 図9は、本発明の第2実施形態に係る移動撮像機(反射装置)を示し、同図(a)は、反射体を中立位置で示す平面図である。同図(b)は、反射体を一方側へ回転させた状態で示す平面図である、同図(c)は、反射体を反対側へ回転させた状態で示す平面図である。 図10は、本発明の第3実施形態に係る移動撮像機(反射装置)を示し、同図(a)は、反射体を中立位置で示す平面図である。同図(b)は、反射体の第1反射板を回転させた状態で示す平面図である、同図(c)は、反射体の第2反射板を回転させた状態で示す平面図である。 図11は、本発明の第4実施形態に係る移動撮像機(反射装置)を示し、同図(a)は、反射体を中立位置で示す平面図である。同図(b)は、反射体の第1反射板を回転させた状態で示す平面図である、同図(c)は、反射体の第2反射板を回転させた状態で示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<既設管1>
図8に示すように、更生対象の既設管1は、例えば、地中の老朽化した下水道管である。既設管1の内径は、人が直に入れない大きさであり、例えば800mm以下である。既設管1の中途部には、1又は複数(図では2つ)の接続口2a,2bが設けられている。各接続口2a,2bに取付管2,2B(分岐管)が接続されている。
<更生管3>
更生済みの既設管1の内壁には、更生管3がライニングされている。更生管3は、合成樹脂製の帯状部材3xによって構成されている。帯状部材3xには、補強鋼材が含まれていてもよい。帯状部材3xが、螺旋状に巻かれ、かつ一周違いに隣接する縁どうしが接合されている。
螺旋管状の更生管3が、既設管1の内壁に沿うように設けられることで、既設管1が更生されている。更生管3における、接続口2a,2bと対応する位置には、連通口3a,3bが形成されている。連通口3a,3bが、それぞれ対応する接続口2a,2bと重なって連通している。これによって、各取付管2,2Bの内部と更生管3の内部とが連通されている。
既設管1の内周と更生管3の外周との間の隙間1gには裏込め材5が充填されている。
既設管1の更生にあたっては、まず、接続口2a,2bの位置データを取得しておく。
<位置測定装置10>
図1に示すように、該工程では、位置測定装置10が用意される。位置測定装置10は、レーザー距離計11と、移動撮像機20を備えている。
レーザー距離計11は、架台12に支持されている。架台12ひいてはレーザー距離計11は、既設管1の一端部1d(図1において左端部)に配置されている。なお、レーザー距離計11が、既設管1の一端部1dに連なるマンホール4内、又はマンホール4を挟んで既設管1と隣接する既設管1A内に設置されていてもよく、隣接既設管1Aにおけるマンホール4との連通開口4dに配置されていてもよい。
なお、前記端部1dは、既設管1の上流端でもよく下流端でもよい(図では下流端)。
レーザー距離計11は、レーザー光13を照射し、レーザー反射光14を受光することで、反射点までの距離を算出する。レーザー距離計11のレーザー照射方向は、既設管1へ向けられている。レーザー光13の光軸は、既設管1の軸線に沿っている。
地上のパソコン等を含む処理制御手段8とレーザー距離計11とが、有線ケーブル(図示省略)によって繋がれている。
なお、処理制御手段8とレーザー距離計11とが無線通信可能であってもよい。処理制御手段8をマンホール4内に配置してもよい。
図2に示すように、移動撮像機20は、走行体21と、TVカメラ22と、反射体23を備えている。走行体21は、既設管1の軸線に沿って既設管1内を走行可能である。走行体21は、自走機能を有していてもよく、牽引等によって走行するものであってもよい。自走機能付きの場合は遠隔操作可能であることが好ましい。
移動撮像機20の前部にTVカメラ22(撮像手段)が搭載されている。走行体21から俯仰アーム24が斜め上前方へ延びている。俯仰アーム24の先端部にTVカメラ22が支持されている。図2の二点鎖線にて示すように、俯仰アーム24の俯仰(回転)によって、TVカメラ22が高さ調節可能になっている。
TVカメラ22は、例えば超広角レンズを有する画像展開カメラによって構成され、既設管1内のほぼ全周(全方位)を一度に撮像できる。処理制御手段8とTVカメラ22とは有線ケーブル(図示省略)によって繋がれている。
なお、処理制御手段8とTVカメラ22とが無線通信可能であってもよい。
移動撮像機20の後部に反射体23が設けられている。反射体23を含む移動撮像機20は、移動式の反射装置を構成している。
図3に示すように、反射体23は、半円の板状になっている。反射体23の背面が、反射面23fを構成している。反射体23の大きさ(半径)は、既設管1内に収まり、かつ出来るだけ大きいことが好ましい。反射体23の材質は、例えば樹脂であり、加工容易性や軽量化等の観点からはポリ塩化ビニル(PVC)が好ましい。反射面23fの色は、レーザー光13の容易視認性の観点から白色であることが好ましい。反射面23fは出来るだけ滑らかであることが好ましく、出来るだけソリが発生しないことが好ましい。
図2に示すように、走行体21と反射体23との間に連結機構30が介在されている。図4(a)に示すように、連結機構30は、水平ヒンジ31と、ねじりバネ34,35(付勢手段)を備えている。反射体23が、水平ヒンジ31を介して走行体21に回転可能に連結されている。
詳しくは、水平ヒンジ31は、連結板31a〜31cと、水平回転軸31d,31eを含む。水平回転軸31d,31eは、互いに平行、かつ走行体21の車幅方向(図4(a)の紙面直交方向)へ向けられている。連結板31aが、走行体21に固定されている。連結板31a,31bどうしが水平回転軸31dを介して回転可能に連結され、かつ連結板31b,31cどうしが水平回転軸31eを介して回転可能に連結されている。連結板31cが、支持プレート31gを介して反射体23の下端部に固定されている。支持プレート31gには係止突起31fが設けられている。
図4(a)〜(c)に示すように、反射体23は、中立位置(図4(a))を中心にして、上端部が前方へ傾斜される前傾位置(図4(c))と、後方へ傾斜される後傾位置(図4(b))との間で回転可能である。図4(a)に示すように、中立位置のときの反射体23ひいては反射面23fは、走行体21の車長方向に対して直交している。連結板31a,31bは互いに平行になり、かつ連結板31b,31cは互いに直角になっている。かつ、係止突起31fが連結板31bに突き当てられている。
図4(c)に示すように、中立位置から前方へは、水平回転軸31dを中心に回転される。図4(b)に示すように、中立位置から後方へは、水平回転軸31eを中心に回転される。
水平回転軸31dには、ねじりバネ34が設けられている。ねじりバネ34は、連結板31a,31bどうしの角度が小さくなるよう付勢している。ひいては、前傾時の反射体23を中立位置へ回転付勢している。
水平回転軸31eには、ねじりバネ35が設けられている。ねじりバネ35は、連結板31b,31cどうしが直角になるよう付勢している。ひいては、後傾時の反射体23を中立位置へ回転付勢している。これによって、前後へ傾斜時の反射体23が、中立位置へ自動復帰可能になっている。
なお、連結機構30は、反射体23を走行体21に対して回転可能かつ中立位置へ復帰可能に連結するものであればよく、その構造は図示するものに限られず、適宜改変できる。
<接続口2a,2bの位置データ取得>
前記の位置測定装置10を用いて、次のようにして、接続口2a,2bの位置データを取得する。
図1に示すように、移動撮像機20を既設管1内に入れて走行させる。走行体21と一緒に反射体23及びTVカメラ22が既設管1内を移動される。
TVカメラ22によって既設管1の内部を撮像する。撮像信号は、処理制御手段8へリアルタイムで送られ、モニター8mの画面上でパノラマ画像に展開される。この画像をモニター8mで観察する。やがて、接続口2aがモニタ画像に映る。この時、移動撮像機20を停止させる。好ましくは、TVカメラ22が接続口2aの直下(既設管1の管軸方向における同じ位置)に来るようにして、移動撮像機20を停止させる。
更に、レーザー距離計11からレーザー光13を既設管1内へ照射する。レーザー光13は、前記接続口2a下の移動撮像機20における反射体23の反射面23fに略垂直に入射して反射される。この反射光14をレーザー距離計11が受光することで、レーザー距離計11と反射体23との間の距離L11を測定できる。ひいては、接続口2aの位置データL2a(=L11+L20)が得られる。L20は、移動撮像機20の車長である。
同様にして、移動撮像機20を接続口2bの直下に配置して、レーザー測距することによって、接続口2bの位置データL2bを求める。
なお、モニタ画像から、既設管1の周方向における接続口2a,2bの角度データθ2a,θ2b(図3)をも求めておく。
反射体23をなるべく大きくすることで、レーザー光13を確実に反射させてレーザー測距することができる。
一方、老朽化した既設管1の内壁には突起物等の障害物が散在していることが少なくない。反射体23が大きいと、かかる障害物に当たり易くなる。そのときは、移動撮像機20の走行に伴って、反射体23が回転(傾斜)されることによって障害物を通過することができる。
詳しくは、移動撮像機20の前進時に反射体23が障害物に当たった時は、反射体23が後側へ傾斜される(図4(b))。移動撮像機20の後退時に反射体23が障害物に当たった時は、反射体23が前側へ傾斜される(図4(c))。これによって、障害物が在っても、移動撮像機20を円滑に移動させることができる。
反射体23は、障害物を通過後、ねじりバネ34,35によって元の中立位置に戻される。これによって、レーザー光13を反射面23fへ略垂直入射させて、レーザー距離計11へ確実に反射させることができる。この結果、接続口2a,2bを確実にレーザー測距することができる。
<更生管3の構築>
接続口2a,2bの位置データの取得後、図5に示すように、既設管1の内壁に沿って更生管3をライニングする。更生管3の構築方法としては、例えば帯状部材3xを螺旋管状に製管する製管工法を採用する。牽引式製管工法(特許文献1参照)でもよく、元押し式製管工法(特許文献2参照)でもよく、自走式製管工法(特許文献3等参照)でもよい。或いは、更生管3の構築方法として、形成工法や反転工法(特許文献4等参照)を採用してもよい。
<削孔装置50>
図5に示すように、続いて連通口3a,3bの削孔を行なう。該削孔工程では、削孔装置50が用意される。
削孔装置50は、レーザー距離計11Sと、移動削孔機51を備えている。削孔装置50のレーザー距離計11Sとしては、前記位置測定装置10のレーザー距離計11をそのまま利用することができる。つまり、位置測定装置10のレーザー距離計11を削孔装置50のレーザー距離計11Sとして転用できる。レーザー距離計11Sは、好ましくは、更生管3の一端部(図5において左端部)に配置されている。なお、レーザー距離計11Sの配置場所は、前記に限られず、マンホール4内でもよく、隣接既設管1A内でもよく、連通開口4d内でもよい。
図6に示すように、移動削孔機51は、走行体51xと、削孔手段52と、反射体53と、定着ジャッキ54を備えている。走行体51xは、006内を006の軸線に沿って走行可能である。走行体51xは、自走機能を有していてもよく、牽引等によって走行するものであってもよい。自走機能付きの場合は遠隔操作可能であることが好ましい。
走行体51xに削孔手段52が搭載されている。削孔手段52は、駆動部52aと、削孔工具52bを含む。詳細な図示は省略するが、駆動部52aは、モーターやバッテリーを有している。駆動部52aによって削孔工具52bが駆動される。削孔工具52bは、走行体51xの前部から上へ突出されている。好ましくは、削孔工具52bの軸線は、前後及び左右へ角度調節可能である。
定着ジャッキ54は、X字状になっており、上下に伸縮可能である。
図6に示すように、走行体51xの後部に反射体53が設けられている。反射体53を含む移動削孔機51は、移動式の反射装置を構成している。該反射装置51とレーザー距離計11Sを含む削孔装置50は、位置測定装置を構成している。
図7に示すように、反射体53の形状及び材質等は、前記反射体23と同様になっている。反射体53の背面が、反射面53fを構成している。
図6に示すように、走行体51xと反射体53との間に連結機構60が介在されている。連結機構60は、前記連結機構30と同様の構造になっている。すなわち、連結機構60は、水平ヒンジ61と、ねじりバネ64,65(付勢手段)を備えている。反射体53が、連結機構60を介して、走行体51xに対して、前後(走行体51xの移動方向)に傾斜するように回転可能かつ中立位置へ復帰可能に連結されている。
<連通口3a,3bの削孔>
前記削孔装置50を用いて、次のようにして連通口3a,3b(図8)を削孔する。
図5に示すように、移動削孔機51を更生管3内に入れて走行させる。
併行して、レーザー距離計11Sからレーザー光13を既設管1内へ照射する。レーザー光13は、反射体53の反射面53fに略垂直入射して反射される。この反射光14をレーザー距離計11Sが受光することで、レーザー距離計11Sと反射体53との間の距離L11Sを測定できる。ひいては、レーザー距離計11Sから削孔工具52bまでの距離L52(=L11S+L51)が得られる。L51は、移動削孔機51の車長である。
そして、L52=L2aになるように、移動削孔機51を位置決めする。これによって、削孔工具52bを接続口2aと対応する位置に配置させることができる。続いて、定着ジャッキ54を伸長させて更生管3の内面の頂部に突き当てることによって、移動削孔機51を更生管3ひいては既設管1に定着させる。そして、削孔工具52bによって更生管3を削孔する。これによって、更生管3に連通口3a(図8)を形成でき、かつ該連通口3aを接続口2aと確実に連通させることができる。なお、削孔角度ついては、前記接続口2aの角度データθ2a(図3)に基づいて調節する。
同様にして、L52=L2bになるように移動削孔機51を位置決めし、削孔工具52bによって更生管3を削孔する。これによって、更生管3に連通口3b(図8)を形成でき、該連通口3bを接続口2bと確実に連通させることができる。削孔角度ついては、前記接続口2bの角度データθ2b(図3)に基づいて調節する。
反射体53をなるべく大きくすることで、レーザー光13を確実に反射させてレーザー測距することができる。
一方、反射体53が大きいと障害物に当たり易くなる。そのときは、反射体53が回転(傾斜)されることによって障害物を通過することができる。したがって、移動削孔機51が更生管3内を支障なく走行することができる。
反射体53が障害物を通過した後は、ねじりバネ64,65によって反射体53を元の中立位置へ戻すことができる。これによって、レーザー光13をレーザー距離計11Sへ確実に反射させることができ、移動削孔機51の位置を確実にレーザー測距することができる。ひいては、更生管3における接続口2a,2bと対応する位置に削孔工具52bを正確に位置決めできる。この結果、図8に示すように、連通口3a,3bを接続口2a,2bと確実に連通するように形成できる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
図9は、本発明の第2実施形態を示したものである。
図9(a)に示すように、移動撮像機20の反射体26が、連結機構30Bを介して走行体21と連結されている。連結機構30Bは、垂直ヒンジ36と、ねじりバネ37(付勢手段)を含む。反射体26の左右方向の中央部に、垂直ヒンジ36が設けられている。垂直ヒンジ36の垂直回転軸36vは、上下(図9の紙面と直交する方向)へ延びている。図9(b)〜(c)に示すように、反射体26が、垂直回転軸36vまわりに回転可能になっている。
ねじりバネ37は、反射体26を中立位置(図9(a))に回転付勢している。
第2実施形態によれば、既設管1の内壁の例えば側方部(図9(a)において上側又は下側)に在る障害物に対して反射体26を回転させやすくでき、ひいては移動撮像機20が該障害物を通過しやすくできる。
<第3実施形態>
図10は、本発明の第3実施形態を示したものである。第3実施形態は、垂直回転軸36vまわりに回転される反射体26の変形例に係る。
図10(a)に示すように、第3実施形態の反射体26は、左側(車幅方向の一側部)の第1反射板26aと、右側(車幅方向の他側部)の第2反射板26bとに分割されている。図10(b)及び同図(c)に示すように、これら反射板26a,26bの各々が、簡略的に図示する連結機構30Cを介して走行体21と連結されるとともに、垂直回転軸36vまわりに回転可能かつ中立位置(図10(a))へ復帰可能になっている。垂直回転軸36vは、反射板26a,26bどうしの境又はその近くに配置され、同図の紙面直交方向へ延びている。
これによって、図10(b)に示すように、既設管1の左方(同図において上側)に障害物が在った場合には、第1反射板26aの回転によって移動撮像機20がその障害物を通過できる。このとき、第2反射板26bは中立位置を維持することで、レーザー光13をレーザー距離計11へ反射できる。
図10(c)に示すように、既設管1の右方(同図において下側)に障害物が在った場合には第2反射板26bの回転によって移動撮像機20がその障害物を通過できる。このとき、第1反射板26aは中立位置を維持することで、レーザー光13をレーザー距離計11へ反射できる。これによって、障害物が既設管1の左方に在るときも右方に在るときも、確実にレーザー測距することができる。
<第4実施形態>
図11は、本発明の第4実施形態を示したものである。第4実施形態は、垂直回転軸まわりに回転される反射体26の更なる変形例に係る。
図11(a)に示すように、第4実施形態では、反射体26が、第1反射板26aと、第2反射板26bと、中央反射板26cとに三分割されている。図11(b)及び同図(c)に示すように、第1反射板26a及び第2反射板26bは、それぞれ連結機構30Da,30Dbを介して走行体21と連結されるとともに、垂直回転軸36va,36vbまわりに回転可能かつ中立位置(図11(a))へ復帰可能になっている。
反射板26a,26bの間に中央反射板26cが配置されている。中央反射板26cは、走行体21に対して固定され、回転不能になっている。したがって、反射板26a,26bが障害物によって回転されているときでも、レーザー光13を中央反射板26cに略垂直入射させて、レーザー距離計11へ確実に反射させることができる。これによって、確実にレーザー測距することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、第2〜第4実施形態の反射体26の構造を、移動削孔機51の反射体53に適用してもよい。
反射体が、水平回転軸まわりにも垂直回転軸まわりにも回転可能、かつ中立位置へ復帰可能であってもよい。
移動削孔機51にTVカメラ等の撮像手段が設けられていてもよい。
更生管3における接続口2a,2bと対応する位置を既設管1内に挿し入れる前に、当該位置に連通口3a,3bを削孔してもよい。
既設管1は、下水道管に限られず、上水道管、農業用水管、ガス管等であってもよい。
本発明は、例えば老朽化した下水道管の更生施工に適用できる。
1 既設管
2,2B 取付管(分岐管)
2a,2b 接続口
3 更生管
3a,3b 連通口
10 位置測定装置
1111S レーザー距離計
13 レーザー光
14 レーザー反射光
20 移動撮像機(反射装置)
21 走行体
23 反射体
23f 反射面
26 反射体
26a 第1反射板
26b 第2反射板
30 連結機構
30Da、30Db 連結機構
31 水平ヒンジ
31d,31e 水平回転軸
34,35 ねじりバネ(付勢手段)
30B,30C 連結機構
36 垂直ヒンジ
36v 垂直回転軸
36va,36vb 垂直回転軸
37 ねじりバネ(付勢手段)
50 削孔装置(位置測定装置)
51 移動削孔機(反射装置)
51x 走行体
52 削孔手段
53 反射体
53f 反射面
60 連結機構
61 水平ヒンジ
64,65 ねじりバネ(付勢手段)

Claims (8)

  1. 既設管更生用の位置測定装置であって、
    レーザー光を前記既設管内へ照射し、かつレーザー反射光を受光することによって距離測定するレーザー距離計と、
    前記既設管内、又は前記既設管の内壁に沿う更生管内を走行可能な走行体と、
    前記走行体に設けられ、前記レーザー光を反射する反射体と、を備え、
    前記反射体が、前記走行体に対して回転可能かつ中立位置へ復帰可能であることを特徴とする位置測定装置。
  2. 既設管を更生する際の位置測定用のレーザー距離計に対する反射装置であって、
    前記既設管内、又は前記既設管の内壁に沿う更生管内を走行可能な走行体と、
    前記走行体に設けられ、前記レーザー距離計からのレーザー光を反射する反射体と、
    前記反射体を、前記走行体に対して回転可能かつ中立位置へ復帰可能に連結する連結機構と、
    を備えたことを特徴とする反射装置。
  3. 前記中立位置における前記反射体の反射面が、前記走行体の車長方向に対して直交していることを特徴とする請求項2に記載の反射装置。
  4. 前記連結機構が、前記反射体を、前記走行体に対して前記走行体の車幅方向に沿う水平回転軸まわりに回転可能に連結する水平ヒンジと、前記反射体を前記中立位置に回転付勢する付勢手段と、を含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の反射装置。
  5. 前記連結機構が、前記反射体を、前記走行体に対して上下方向に沿う垂直回転軸まわりに回転可能に連結する垂直ヒンジと、前記反射体を前記中立位置に回転付勢する付勢手段と、を含むことを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の反射装置。
  6. 前記反射体が、前記走行体の車幅方向の一側部の第1反射板と、前記走行体の車幅方向の他側部の第2反射板を有し、これら反射板が、互いに別々に回転可能かつ中立位置へ復帰可能であることを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の反射装置。
  7. 前記走行体に撮像手段が設けられていることを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載の反射装置。
  8. 前記走行体に削孔手段が設けられていることを特徴とする請求項2〜7の何れか1項に記載の反射装置。
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