JP3511492B2 - 筒内噴射エンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents

筒内噴射エンジンの燃料噴射制御装置

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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2250/00Engine control related to specific problems or objectives
    • F02D2250/04Fuel pressure pulsation in common rails

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インジェクタに
作用する燃圧の平均燃圧に基づいて噴射制御を行う筒内
噴射エンジンの燃料噴射制御装置に関し、特に平均燃圧
を高精度に算出するとともに、燃圧変化などに対する制
御および演算の追従性を確保することにより、信頼性を
向上させた筒内噴射エンジンの燃料噴射制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、インジェクタをエンジン気筒
の燃焼室内に配置して燃焼室内に直接燃料を噴射する筒
内噴射エンジンは、特開平11−62676号公報また
は特開平11−153054号公報などに参照されるよ
うによく知られている。
【0003】たとえば、特開平11−62676号公報
に記載された筒内噴射エンジンの燃料噴射制御装置は、
インジェクタの燃料噴射中以外の期間で検出された燃圧
を加重平均した平均燃圧を演算する平均燃圧演算手段を
備え、平均燃圧に基づいてインジェクタに出力する噴射
パルス幅を補正している。
【0004】また、特開平11−153054号公報に
記載された筒内噴射エンジンの燃料噴射制御装置は、イ
ンジェクタの燃料噴射中以外の期間で所定周期毎に(ま
たは、エンジン回転角度に同期して)燃圧を検出してい
る。
【0005】図12は一般的な筒内噴射エンジンの燃料
噴射制御装置を概略的に示す構成図である。図12にお
いて、インジェクタ1Fは、エンジン1の各気筒毎に配
設されており、各気筒の燃焼室内に直接燃料を噴射す
る。
【0006】エンジン1には、運転状態を検出する各種
センサ2および燃圧センサ12が設けられている。各種
センサ2には、周知のエアフローセンサ、スロットルセ
ンサおよびクランク角センサなどが含まれる。
【0007】各種センサ2からの運転情報および燃圧セ
ンサ12からの燃圧PFは電子式制御ユニット(以下、
「ECU」という)20に入力される。インジェクタ1
Fは、ECU20からの噴射パルス信号Jによって駆動
される電磁式ソレノイドを有し、ソレノイドの通電によ
り開弁駆動される。
【0008】インジェクタ1Fに供給される燃料は、燃
料タンク3から吸引されて高圧配管8内で目標燃圧PF
oに調整されている。これにより、インジェクタ1Fか
らは、噴射パルス信号Jのパルス幅(噴射パルス幅)に
比例した量の燃料が噴射される。
【0009】エンジン1の各気筒内には、吸気管(図示
せず)を介して吸入空気が分配される。吸気管には、上
流側から順に、エアフィルタ、エアフローセンサ、スロ
ットルバルブ、サージタンク、インテークマニホールド
が配設されている。
【0010】燃料タンク3内の燃料(ガソリンなど)
は、モータ4Mにより駆動される低圧ポンプ4によって
吸引される。低圧ポンプ4から吐き出された低圧燃料
は、燃料フィルタ5および低圧配管6を介して高圧ポン
プ7に供給される。
【0011】また、低圧配管6は、低圧レギュレータ9
が介在された低圧リターン配管6Aに分岐され、燃料タ
ンクに戻されている。高圧ポンプ7は、エンジン1によ
り駆動されており、高圧ポンプ7の回転数はエンジン回
転数に対応している。
【0012】図13はエンジン回転数Neと高圧ポンプ
7の吐出周期TPとの関係を示す特性図である。高圧ポ
ンプ7の回転数はエンジン回転数Neに比例するので、
高圧ポンプ7の吐出周期TPは、図13のようにエンジ
ン回転数Neの上昇につれて減少する。
【0013】図12において、高圧ポンプ7から吐き出
された高圧燃料は、高圧配管8を介してインジェクタ1
Fに供給される。また、高圧配管8は、高圧レギュレー
タ10が介在された高圧リターン配管8Aに分岐され、
高圧リターン配管8Aの下流側は、低圧配管6および低
圧リターン配管6Aに合流している。
【0014】低圧レギュレータ9は、低圧リターン配管
6Aから燃料タンク3に戻る燃料量を調整する。低圧レ
ギュレータ9による戻し燃料量により、低圧ポンプ4か
ら高圧ポンプ7に供給される燃圧は、所定の低圧に調整
される。
【0015】高圧レギュレータ10は、ECU20から
供給される励磁電流Ri(制御信号)により駆動され
て、低圧リターン配管6Aへの戻し燃料量を調整し、イ
ンジェクタ1Fに作用する実際の燃圧PFを目標燃圧P
Foに調整する。
【0016】すなわち、高圧レギュレータ10は、励磁
電流Riに応じて高圧リターン配管8Aの開口面積を連
続的に変化させ、高圧ポンプ7の下流側の燃料を低圧側
に戻す。燃圧センサ12は、高圧配管8内の燃圧PFを
検出する。
【0017】ECU20は、燃圧センサ12からの燃圧
PFのみならず、各種センサからの運転状態情報を取り
込み、所定の演算処理を実行して算出された制御信号を
各種アクチュエータに出力する。
【0018】たとえば、ECU20は、燃圧センサ12
で検出される燃圧PFから平均燃圧PFmを求め、平均
燃圧PFmが目標燃圧PFoと一致するように制御信号
を出力する。
【0019】次に、従来の筒内噴射エンジンの燃料噴射
制御装置による平均燃圧演算動作について説明する。図
14は従来の筒内噴射エンジンの燃料噴射制御装置によ
る燃圧検出処理および平均化処理動作を示すタイミング
チャートである。
【0020】図14は噴射パルス信号Jおよび燃圧PF
の時間変化を示す。図14において、TCはECU20
における平均燃圧PFm(一点鎖線参照)の演算周期、
TJは噴射パルス信号Jの噴射パルス幅である。tはE
CU20による燃圧検出周期であり、燃圧PFは各周期
t毎に検出される。
【0021】また、燃圧PFの波形において、白丸は平
均演算に用いられる燃圧PFの検出値、黒丸は平均演算
に用いられない燃圧PFの検出値である。噴射パルス幅
TJの期間(燃料噴射時)においては燃圧PFが減少す
るので、この期間中に検出される燃圧PF(黒丸)は、
平均燃圧PFmの演算から除外される。なお、破線は燃
料カット時の燃圧PFの変化である。
【0022】まず、噴射パルス信号Jによりインジェク
タ1Fが駆動されると、インジェクタ1Fから燃料が噴
射され、燃圧PFは図14内の実線のように変化する。
なお、噴射パルス幅TJが0の場合(燃料カット状態)
において、燃圧PFは、図14内の破線のように、高圧
ポンプ7の吐出動作に応じて増大する。
【0023】このとき、平均燃圧PFmの演算におい
て、演算周期TCは高圧ポンプ7の吐出周期TPに応じ
て設定されており、また、燃料噴射期間を除く期間で検
出された燃圧PF(白丸参照)のみから平均燃圧PFm
を演算している。
【0024】したがって、噴射パルス幅TJが長くなっ
た場合には、燃圧PFの検出数が不足して正確な平均燃
圧PFmを演算することが困難になる。また、運転状態
が高負荷となって噴射パルス幅TJがさらに長くなる
と、燃圧PFを検出する機会がさらに少なくなり、最悪
の場合には、燃圧PFを全く検出できなくなるおそれが
ある。
【0025】また、前述のように、エンジン1によって
駆動される高圧ポンプ7を用いた場合、エンジン回転数
Neの上昇につれて吐出周期TPが減少するので(図1
3参照)、高回転領域においては、1回の演算周期TC
(吐出周期TPに対応)における燃圧PFの検出回数が
減少する。
【0026】しかし、図14のように、所定の検出周期
t毎に検出された燃圧PFを演算周期TC毎に加重平均
する演算は、高回転領域での燃圧検出回数の減少を考慮
していないので、正確な燃圧PFの変化を把握すること
ができず、平均燃圧PFmの演算が不可能になるおそれ
がある。
【0027】図15はエンジン回転数Neの上昇により
高圧ポンプ7の吐出周期TPが短くなった場合の燃圧検
出処理および平均化処理を示すタイミングチャートであ
る。図15において、t1〜t11は燃圧PFの検出時
刻である。
【0028】この場合、平均燃圧PFmの演算周期TC
は、図14の場合よりも短くなっており、各時刻t1、
t5、t6で検出された燃圧PFは、前半の平均燃圧P
Fmの演算に用いられ、時刻t7、t10、t11で検
出された燃圧PFは、後半の平均燃圧PFmの演算に用
いられる。
【0029】すなわち、各演算周期TCにおいて、それ
ぞれ3回分の燃圧PFの検出値を平均化しており、各平
均燃圧PFmの演算に用いられる燃圧PFの検出回数が
少なくなっている。
【0030】この結果、燃圧PFの検出回数の不足によ
り、同じ燃圧PFの挙動に対して異なる平均燃圧PFm
を算出してしまう(図15内の一点鎖線参照)。このよ
うに、エンジン1が高回転であって高圧ポンプ7の吐出
周期TPが短い場合には、平均燃圧PFmの演算誤差が
増大し、正確な平均燃圧PFmの演算が困難になってし
まう。
【0031】さらに、エンジン1の運転状態急変時(加
減速による過渡運転時)や目標燃圧PFoまたは噴射タ
イミングの変更時に、平均燃圧PFmに基づいて高圧レ
ギュレータ10の励磁電流Riまたはインジェクタ1F
の噴射パルス幅TJを制御すると、実際の燃圧PFの変
化に制御が追従できず、噴射燃料の制御精度が悪化して
空燃比が目標値からずれてしまうおそれがある。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】従来の筒内噴射エンジ
ンの燃料噴射制御装置は以上のように、運転状態や燃圧
PFの変動が平均燃圧PFmの演算精度に与える悪影響
を考慮していないので、エンジン1が高負荷状態となっ
て噴射パルス幅TJが増大し、燃料噴射期間が長くなっ
た場合に、燃圧PFを検出できる期間(燃料噴射中を除
く期間)が極めて短くなり、最悪の場合には平均燃圧P
Fmを演算することができなくなるという問題点があっ
た。
【0033】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、エンジンの運転状態や目標燃圧
などが変更されても、常に安定に燃圧を検出して高精度
且つ正確な平均燃圧を演算するとともに、高精度な平均
燃圧を用いた制御演算により信頼性を向上させた筒内噴
射エンジンの燃料噴射制御装置を得ることを目的とす
る。
【0034】また、この発明は、安定に検出された燃圧
に基づいて高精度且つ正確な平均燃圧を演算するととも
に、制御演算の追従性を向上させた筒内噴射エンジンの
燃料噴射制御装置を得ることを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る筒内噴射エンジンの燃料噴射制御装置は、エンジンの
運転状態を検出する各種センサと、エンジンの筒内に直
接燃料を噴射するインジェクタと、インジェクタに高圧
の燃料を供給する高圧ポンプと、インジェクタに作用す
る燃圧を所定周期で検出する燃圧検出手段と、燃圧検出
手段により検出された燃圧から平均燃圧を演算する平均
燃圧演算手段と、燃圧を調整する燃圧レギュレータと、
平均燃圧に基づいてインジェクタの噴射パルス幅を演算
する噴射パルス演算手段とを備えた筒内噴射エンジンの
燃料噴射制御装置において、エンジンまたは高圧ポンプ
の運転速度に応じて平均燃圧演算手段の演算周期を変更
する周期変更手段と、エンジンの運転状態が加減速時の
過渡運転状態であることを判定する過渡運転状態判定手
段とを設け、周期変更手段は、平均燃圧演算手段の1回
の演算周期内に所定回数以上の燃圧検出回数を確保する
ために、演算周期を高圧ポンプの運転周期以上の長さに
設定し、噴射パルス演算手段は、過渡運転状態が判定さ
れた場合には、噴射パルス幅の制御に平均燃圧を用いず
に、燃圧検出手段により検出された燃圧に基づいて噴射
パルス幅を補正するものである。
【0036】また、この発明の請求項2に係る筒内噴射
エンジンの燃料噴射制御装置は、請求項1において、エ
ンジンの運転状態が、演算周期内に燃圧を所定回数以上
検出できない所定運転状態にあることを判定する所定運
転状態判定手段を備え、周期変更手段は、所定運転状態
が判定された場合には、演算周期を、通常時の演算周期
の少なくとも2倍以上の整数倍に変更するものである。
【0037】
【0038】また、この発明の請求項3に係る筒内噴射
エンジンの燃料噴射制御装置は、請求項1または請求項
において、噴射パルス演算手段は、燃圧検出手段によ
り検出された燃圧と平均燃圧との燃圧偏差が所定値より
も小さい場合には、平均燃圧に基づいて噴射パルス幅を
補正し、燃圧偏差が所定値以上を示す場合には、燃圧検
出手段により検出された燃圧に基づいて噴射パルス幅を
補正するものである。
【0039】また、この発明の請求項4に係る筒内噴射
エンジンの燃料噴射制御装置は、請求項3において、燃
圧偏差の比較基準となる所定値は、インジェクタに作用
する燃圧の脈動幅以上に設定されたものである。
【0040】また、この発明の請求項5に係る筒内噴射
エンジンの燃料噴射制御装置は、請求項1から請求項4
までのいずれか1項において、インジェクタの燃料噴射
時期を判定する噴射時期判定手段と、燃料噴射時期に応
じて平均燃圧を修正する平均燃圧修正手段とを備え、噴
射パルス演算手段は、修正された平均燃圧に基づいて噴
射パルス幅を補正するものである。
【0041】また、この発明の請求項6に係る筒内噴射
エンジンの燃料噴射制御装置は、請求項1から請求項5
までのいずれか1項において、平均燃圧が目標燃圧と一
致するように燃圧フィードバック制御を行う燃圧制御手
段を備え、燃圧制御手段は、目標燃圧の前回値と今回値
との差が所定変化量よりも小さい場合には、平均燃圧と
目標燃圧との差からなる第1の燃圧偏差に基づく燃圧フ
ィードバック制御を行い、目標燃圧の前回値と今回値と
の差が所定変化量以上を示した場合には、燃圧検出手段
により検出された燃圧と目標燃圧との差からなる第2の
燃圧偏差に基づく燃圧フィードバック制御に切り換える
ものである。
【0042】また、この発明の請求項7に係る筒内噴射
エンジンの燃料噴射制御装置は、請求項6において、燃
圧制御手段は、目標燃圧の前回値と今回値との差が所定
変化量以上を示した場合に、第2の燃圧偏差に基づく燃
圧フィードバック制御を実行した後、第2の燃圧偏差が
所定値まで低減した時点で、第1の燃圧偏差に基づく燃
圧フィードバック制御に復帰させるものである。
【0043】また、この発明の請求項8に係る筒内噴射
エンジンの燃料噴射制御装置は、請求項6または請求項
において、噴射パルス演算手段は、目標燃圧の前回値
と今回値との差が所定変化量よりも小さい場合には、平
均燃圧に基づいて噴射パルス幅を補正し、目標燃圧の前
回値と今回値との差が所定変化量以上を示した場合に
は、燃圧検出手段により検出された燃圧に基づく噴射パ
ルス幅の補正に切り換えるものである。
【0044】また、この発明の請求項9に係る筒内噴射
エンジンの燃料噴射制御装置は、請求項8において、噴
射パルス演算手段は、目標燃圧の前回値と今回値との差
が所定変化量以上を示した場合に、燃圧検出手段により
検出された燃圧に基づく噴射パルス幅の補正を実行した
後、第2の燃圧偏差が所定値まで低減した時点で、平均
燃圧に基づく噴射パルス幅の補正に復帰させるものであ
る。
【0045】また、この発明の請求項10に係る筒内噴
射エンジンの燃料噴射制御装置は、請求項6から請求項
9までのいずれか1項において、エンジンの運転状態が
加減速時の過渡運転状態であることを判定する過渡運転
状態判定手段を備え、燃圧制御手段は、過渡運転状態が
判定されない場合には、第1の燃圧偏差に基づく燃圧フ
ィードバック制御を行い、過渡運転状態が判定された場
合には、第2の燃圧偏差に基づく燃圧フィードバック制
御を行うものである。
【0046】また、この発明の請求項11に係る筒内噴
射エンジンの燃料噴射制御装置は、請求項6から請求項
10までのいずれか1項において、燃圧制御手段は、燃
圧検出手段により検出された燃圧と平均燃圧との燃圧偏
差が所定値よりも小さい場合には、第1の燃圧偏差に基
づく燃圧フィードバック制御を行い、燃圧偏差が所定値
以上を示す場合には、第2の燃圧偏差に基づく燃圧フィ
ードバック制御を行うものである。
【0047】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図について説明する。図1はこの発明の
実施の形態1を概略的に示す機能ブロック図であり、図
示されない構成は、図12に示した通りである。また、
前述(図12参照)と同様の構成については、同一符号
を付して詳述を省略する。
【0048】図1において、ECU20Aは、所定運転
状態判定手段21、過渡運転状態判定手段22、周期変
更手段23、燃圧検出手段24、目標燃圧演算手段2
5、噴射パルス演算手段26、平均燃圧演算手段27お
よび燃圧制御手段28を備えている。
【0049】所定運転状態判定手段21は、エンジン1
が通常運転状態の場合には判定信号H1を生成せず、所
定運転状態の場合に判定信号H1を生成する。ここで、
所定運転状態とは、演算周期TC内に燃圧PFを所定回
数QN(たとえば、10回)以上検出できない運転状態
(たとえば、高回転領域)である。
【0050】過渡運転状態判定手段22は、各種センサ
2内のアクセル開度センサ、吸入空気量センサ、ブレー
キスイッチなど(いずれも図示せず)の運転情報に基づ
いてエンジン1の加速または減速状態を検出し、エンジ
ン1が所定の加速または減速状態にあると判断したとき
に、過渡運転状態(加減速状態)を示す判定信号H2を
生成する。
【0051】周期変更手段23は、エンジン1または高
圧ポンプ7の運転速度(回転数)に応じて平均燃圧演算
手段27の演算周期TCを変更する。このとき、エンジ
ン1により駆動される高圧ポンプ7の吐出周期TPは、
エンジン回転数Neと比例するので(図13参照)、エ
ンジン回転数Neから容易に推定することができる。
【0052】周期変更手段23は、平均燃圧演算手段2
7の1回の演算周期TC内に所定回数QN以上の燃圧検
出回数を確保するために、演算周期TCを高圧ポンプ7
の運転周期(吐出周期TP)以上の長さに設定する。
【0053】すなわち、周期変更手段23は、所定運転
状態を示す判定信号H1が入力された場合には、平均燃
圧演算手段27の演算周期TCを、通常時の演算周期の
少なくとも2倍以上の整数倍に変更する。
【0054】燃圧検出手段24は、インジェクタ1Fに
作用する燃圧PFを所定の検出周期tで検出し、目標燃
圧演算手段25は、運転状態に応じた目標燃圧PFoを
マップ演算する。
【0055】噴射パルス演算手段26は、通常時におい
ては、運転状態および平均燃圧PFmに基づいてインジ
ェクタ1の噴射パルス幅TJを演算し、噴射パルス信号
Jを出力する。
【0056】すなわち、噴射パルス演算手段26は、燃
圧検出手段24により検出された燃圧PFと平均燃圧P
Fmとの燃圧偏差(=|PF−PFm|)が所定値βよ
りも小さい場合(通常時)には、平均燃圧PFmに基づ
いて噴射パルス幅TJを補正する。
【0057】また、噴射パルス演算手段26は、燃圧偏
差(=|PF−PFm|)が所定値β以上を示す場合に
は、噴射パルス幅TJの制御に平均燃圧PFmを用いず
に、燃圧検出手段24により検出された燃圧PFに基づ
いて噴射パルス幅TJを補正する。
【0058】さらに、噴射パルス演算手段26は、過渡
運転状態を示す判定信号H2が入力された場合には、噴
射パルス幅TJの制御に平均燃圧PFmを用いずに、燃
圧検出手段24により検出された燃圧PFに基づいて噴
射パルス幅TJを補正する。
【0059】平均燃圧演算手段27は、周期変更手段2
3により設定された演算周期TCの期間中において、燃
圧検出手段24により検出された燃圧PFから、平均燃
圧PFmを演算する。
【0060】燃圧制御手段28は、インジェクタ1Fに
作用する燃圧を目標燃圧PFoにするため、通常は平均
燃圧PFmを用いて、平均燃圧PFmが目標燃圧PFo
と一致するように、高圧レギュレータ10(燃圧レギュ
レータ)に対する励磁電流Riを生成し、燃圧フィード
バック制御を行う。
【0061】すなわち、燃圧制御手段28は、目標燃圧
PFoの前回値と今回値との差が所定変化量よりも小さ
い場合(通常時)には、平均燃圧PFmと目標燃圧PF
oとの差(PFo−PFm)からなる第1の燃圧偏差に
基づく燃圧フィードバック制御を行う。
【0062】また、燃圧制御手段28は、目標燃圧PF
oの前回値と今回値との差が所定変化量以上を示した場
合(目標燃圧変更時)には、燃圧検出手段24により検
出された燃圧PFと目標燃圧PFoとの差(PFo−P
F)からなる第2の燃圧偏差に基づく燃圧フィードバッ
ク制御に切り換える。
【0063】また、その後、第2の燃圧偏差の絶対値が
所定値α以内まで低減した時点で、燃圧制御手段28
は、平均燃圧PFmを用いた第1の燃圧偏差(=PFo
−PFm)に基づく燃圧フィードバック制御に復帰させ
る。
【0064】また、燃圧制御手段28は、判定信号H2
が入力されない場合には第1の燃圧偏差に基づく燃圧フ
ィードバック制御を行い、判定信号H2が入力された
(過渡運転状態が判定された)場合には、第2の燃圧偏
差に基づく燃圧フィードバック制御を行う。
【0065】さらに、燃圧制御手段28は、燃圧検出手
段24により検出された燃圧PFと平均燃圧PFmとの
偏差(=|PF−PFm|)が所定値βよりも小さい場
合には、第1の燃圧偏差に基づく燃圧フィードバック制
御を行い、燃圧偏差が所定値β以上を示す場合には、第
2の燃圧偏差に基づく燃圧フィードバック制御を行う。
【0066】次に、図2および図3を参照しながら、図
1に示したこの発明の実施の形態1による通常運転状態
での平均燃圧PFmの演算動作について説明する。図
2、図3はこの発明の実施の形態1による燃圧検出およ
び平均化処理を示すタイミングチャート、フローチャー
トである。
【0067】図2において、前述(図14参照)と同様
のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、各検出タイミングt1〜t11での燃圧PF
(白丸参照)の全検出値が平均燃圧PFmの演算に用い
られるので、前述のように噴射パルス幅TJに依存する
ことがなく、実際の平均燃圧とほぼ等しい平均燃圧PF
m(一点鎖線参照)を常に演算することができる。
【0068】なお、図3に示す平均燃圧演算手段27の
処理ルーチンは、燃圧検出手段24が燃圧PFを検出す
る毎(検出周期t毎)に実行される。また、図3におい
て、燃圧検出回数を計数するカウンタCFと、検出燃圧
を加算して蓄積するメモリSUMとの値は、メインルー
チン(図示せず)により電源投入直後に0クリアされて
いるものとする。
【0069】さらに、高圧ポンプ7の吐出周期TPは、
前述(図13参照)の特性に基づいて、メインルーチン
であらかじめ演算されているものとする。
【0070】図3において、まず、エンジン1が運転中
か否かを判定し(ステップS101)、エンジン1が運
転中(すなわち、YES)と判定されれば、平均燃圧演
算手段27の演算周期TCを、エンジン回転数Neに応
じて、以下の(1)式のように設定する。
【0071】TC=K/Ne ・・・(1)
【0072】(1)式において、Kは図13の特性に基
づいて設定される定数である。一方、ステップS101
において、エンジン1が停止中(すなわち、NO)と判
定されれば、平均燃圧演算手段27の演算周期TCを一
定値Zに設定する(ステップS110)。
【0073】なお、演算周期TCは、エンジン1が運転
されたときに、ステップS102の演算により更新され
るので、一定値Zは任意の値に設定することができる。
【0074】続いて、燃圧検出手段24により検出され
た燃圧PFを読み込み(ステップS103)、読み込ん
だ燃圧PFをメモリSUMに加算して記憶させるととも
に(ステップS104)、カウンタCFをインクリメン
トする(ステップS105)。
【0075】次に、ステップS102で設定された演算
周期TCと、燃圧PFの総検出期間(=CF×t)とを
比較し、TC≦CF×tであるか否かを判定する(ステ
ップS106)。
【0076】なお、カウンタCFに燃圧検出周期tを乗
算することにより、メモリSUM内に記憶された燃圧P
Fの総検出期間を求めることができる。
【0077】ステップS106において、TC>CF×
t(すなわち、NO)と判定されれば、燃圧PFの総検
出期間が1回の演算周期TCに達していないので、平均
燃圧PFmの演算処理を実行せずに、図3の処理ルーチ
ンを抜け出る。
【0078】一方、ステップS106において、TC≦
CF×t(すなわち、YES)と判定されれば、燃圧P
Fの総検出期間が1回の演算周期TCに達しているの
で、演算周期TC内の平均燃圧PFmを、メモリSUM
およびカウンタCFの値を用いて、以下の(2)式によ
り演算する(ステップS107)。
【0079】PFm=SUM/CF ・・・(2)
【0080】最後に、カウンタCFを0クリアし(ステ
ップS107)、メモリSUMを0クリアして(ステッ
プS108)、図3の処理ルーチンを抜け出る。こうし
て、エンジン回転数Neに応じた演算周期TCにおいて
所定の検出周期t毎に検出される燃圧PFが平均化され
る。
【0081】このように、所定周期tで検出される燃圧
PFを、エンジン回転数Neに応じて(高圧ポンプ7の
吐出周期TP毎に)平均演算することにより、噴射パル
ス幅TJが増大しても、常に正確で安定した平均燃圧P
Fmを求めることができる。
【0082】したがって、通常運転状態においては、1
回の演算周期TCで所定検出回数QN以上の燃圧PFを
取得することができ、ステップS102で設定された演
算周期TCをそのまま用いて平均化処理を実行すること
ができる。
【0083】次に、図4および図5を参照しながら、1
回の演算周期TCに十分な検出回数(所定回数QN)の
燃圧PFが取得できない所定運転状態での平均化処理に
ついて説明する。
【0084】図4は所定運転状態(高回転領域)での燃
圧検出および平均化処理を示すタイミングチャート、図
5は所定運転状態での周期変更処理を示すフローチャー
トである。
【0085】図4において、エンジン回転数Neが前述
(図2参照)よりも上昇しているので、通常時の演算周
期TCAのままでは、所定回数QN以上の燃圧PFを検
出することができない。
【0086】したがって、演算周期TCを通常時の2倍
(=2×TCA)に変更して平均燃圧PFmを演算す
る。図4は通常時の2倍の演算周期TCで所定回数QN
が確保された場合を示している。
【0087】これにより、エンジン回転数Neに依存せ
ず、平均化処理用の燃圧検出回数を所定回数QN以上に
確保することができ、図4内の一点鎖線のように、実際
の平均燃圧とほぼ等しい平均燃圧PFmを常に得ること
ができる。
【0088】図5のフローチャートにおいて、ステップ
S201、S202およびS210は、それぞれ、前述
(図3参照)のステップS101、S102およびS1
10と同様の処理なので、ここでは詳述しない。
【0089】また、図5内のステップS203は、図1
内の所定運転状態判定手段21の処理に対応し、ステッ
プS204およびS205は、図1内の周期変更手段2
3の処理に対応している。
【0090】まず、エンジン1の運転時の場合、ステッ
プS202において、仮の演算周期TCAが設定され
る。
【0091】次に、平均化処理用の所定回数QN(=1
0回)と、仮の演算周期TCAで検出可能な燃圧PFの
検出回数(=TCA/t)とを比較し、QN≦TCA/
tか否かを判定する(ステップS203)。
【0092】もし、QN≦TCA/t(すなわち、YE
S)と判定されれば、仮の演算周期TCAにおいて所定
回数QN以上の燃圧PFを検出することができるので、
仮の演算周期TCAを変更せずに最終的な演算周期TC
として(ステップS205)、図5の処理ルーチンを抜
け出る。
【0093】一方、ステップS203において、QN>
TCA/t(すなわち、NO)と判定されれば、仮の演
算周期TCAにおける燃圧PFの検出回数が所定回数Q
Nに達していないので、仮の演算周期TCAを2倍に更
新設定し(ステップS204)、ステップS203に戻
る。
【0094】再度のステップS203において、QN≦
TCA/t(すなわち、YES)と判定されれば、ステ
ップS205を介して図5の処理ルーチンを抜け出る
が、再び、QN>TCA/t(すなわち、NO)と判定
されれば、仮の演算周期TCAをさらに2倍に更新設定
し(ステップS204)、ステップS203に戻る。
【0095】こうして、ステップS203において、Q
N≦TCA/t(すなわち、YES)と判定されるまで
ステップS204を繰り返す。
【0096】この結果、所定運転状態(高回転領域)に
おいても、確実に所定回数QN以上の燃圧PFを取得可
能な演算周期TCを設定することができ、平均燃圧PF
mの演算の信頼性を確保することができる。
【0097】このように、通常時の演算周期TCA内に
燃圧PFが所定回数QN以上検出できない場合には、演
算周期TCを通常時の2倍以上の整数倍に変更すること
により、エンジン回転数Neが上昇(高圧ポンプ7の吐
出周期TPが短縮)しても、燃圧PFの検出回数が確保
されて常に正確で安定した燃圧情報を検出することがで
きる。
【0098】なお、ここでは、周期変更処理ステップS
204において、2の倍数を用いて演算周期TCを補正
したが、2以上の整数を用いて順次インクリメントして
もよい。
【0099】次に、図6のフローチャートを参照しなが
ら、図1内の過渡運転状態判定手段22の処理動作につ
いて説明する。まず、各種センサ2から運転状態情報を
読み込み(ステップS301)、エンジン1が加速中ま
たは減速中(過渡運転状態)であるか否かを判定する
(ステップS302)。
【0100】もし、エンジン1が過渡運転状態(すなわ
ち、YES)と判定されれば、判定信号H2を生成し
て、燃圧検出手段24で検出された燃圧PFが制御に用
いられるようにして(ステップS303)、図6の処理
ルーチンを抜け出る。
【0101】このとき、制御信号H2に応答して、噴射
パルス演算手段26および燃圧制御手段28は、平均燃
圧PFmではなく、燃圧検出手段24で検出された燃圧
PFを用いて、噴射パルス信号Jおよび励磁電流Riを
補正する。
【0102】したがって、過渡運転状態においても、イ
ンジェクタ1Fおよび高圧レギュレータ10の制御追従
性を損なうことはない。
【0103】一方、ステップS302において、過渡運
転状態でない(すなわち、NO)と判定されれば、平均
燃圧PFmが制御に用いられるようにして(ステップS
304)、図6の処理ルーチンを抜け出る。
【0104】このように、ステップS302の判定結果
(ステップS303、S304)にしたがって、検出タ
イミング毎の燃圧PFまたは平均燃圧PFmを用いて、
燃圧フィードバック制御および噴射パルス幅TJの補正
制御が実行される。したがって、加減速による過渡運転
時においても、実際の燃圧PFに追従した制御を実現す
ることができる。
【0105】次に、図7のフローチャートを参照しなが
ら、目標燃圧PFoが変更された場合の噴射パルス演算
手段26および燃圧制御手段28の動作について説明す
る。図7において、ステップS402、S404は、そ
れぞれ、前述(図6参照)のステップS302、S30
3に対応する。
【0106】まず、目標燃圧PFoの前回値と今回値と
の差が所定変化量以上を示すか否かにより、燃圧制御手
段による目標燃圧PFoが変更された直後か否かを判定
する(ステップS401)。
【0107】もし、目標燃圧PFoが変更された直後で
ある(すなわち、YES)と判定されれば、平均燃圧P
Fmを用いずに、燃圧検出手段24で検出された燃圧P
Fを用いた制御に切り換える(ステップS402)。
【0108】このとき、噴射パルス演算手段26および
燃圧制御手段28は、平均燃圧PFmではなく、燃圧検
出手段24で検出された燃圧PFを用いて、噴射パルス
信号Jおよび励磁電流Riを補正する。
【0109】したがって、目標燃圧PFoの変更時にお
いても、インジェクタ1Fおよび高圧レギュレータ10
の制御追従性を損なうことはない。
【0110】一方、目標燃圧PFoが変更直後でない
(すなわち、NO)と判定されれば、平均燃圧PFmか
ら燃圧PFへの切り換え処理(ステップS402)をス
キップする。
【0111】次に、燃圧PFと目標燃圧PFoとの偏差
(=|PFo−PF|)が所定値α以内か否かを判定す
る(ステップS403)。
【0112】もし、|PFo−PF|≦α(すなわち、
YES)と判定されれば、変更後の目標燃圧PFoに対
する偏差が所定値α以内の範囲に燃圧PFが収束してい
るので、平均燃圧PFmを用いた制御(噴射パルス補正
および燃圧フィードバック制御)に復帰させて(ステッ
プS404)、図7の処理ルーチンを抜け出る。
【0113】また、ステップS403において、|PF
o−PF|>α(すなわち、NO)と判定されれば、変
更後の目標燃圧PFo対して所定範囲内に燃圧PFが収
束していないので、制御復帰処理(ステップS404)
を実行せずに図7の処理ルーチンを抜け出る。
【0114】このように、ステップS403の判定結果
にしたがって、検出タイミング毎の燃圧PFまたは平均
燃圧PFmを用いて、燃圧フィードバック制御および噴
射パルス幅TJの補正制御が実行される。
【0115】たとえば燃圧制御の場合、目標燃圧PFo
が一定であれば平均燃圧PFmと目標燃圧PFoとの第
1の燃圧偏差に基づく制御を行い、目標燃圧PFoが所
定値α以上変更されれば、検出された燃圧PFと目標燃
圧PFoとの第2の燃圧偏差に基づく制御を行う。
【0116】したがって、燃圧PFの変化中において、
実際の燃圧PFに追従した燃圧制御が可能となる。ま
た、燃圧PFと目標燃圧PFoとの偏差が所定値α以内
に収束したときに、平均燃圧PFmと目標燃圧PFoと
の第1の燃圧偏差に基づく安定な燃圧制御に復帰するの
で、実際の燃圧PFが目標燃圧PFoに到達したときの
収束性を改善することができる。
【0117】次に、図8および図9を参照しながら、燃
圧PFが急変した場合の噴射パルス演算手段26および
燃圧制御手段28の動作について説明する。図8は噴射
パルス演算手段26の具体的な構成を示す機能ブロック
図であり、図9は燃圧PFの急変時の処理動作を示すフ
ローチャートである。
【0118】図8において、噴射パルス演算手段26
は、減算器31、比較手段32、切換手段33および演
算部34を備えている。なお、燃圧制御手段28の構成
は図8と同様であり、ここでは省略するが、演算部34
を燃圧制御部に置き換えればよい。
【0119】減算器31は、燃圧PFと平均燃圧PFm
との偏差ΔP(=|PFm−PF|)を演算する。比較
手段32は、燃圧偏差ΔPと所定値βとを比較して、燃
圧偏差ΔPが所定値βよりも大きい場合には、切換信号
Eを生成する。
【0120】所定値βは、実験的に把握された値であ
り、比較手段32にあらかじめ記憶されている。具体的
には、所定値βは、燃圧PFの脈動幅以上に設定されて
おり、これにより、定常的な燃圧PFの脈動に対して過
剰な噴射パルス幅TJの補正を抑制することができる。
【0121】切換手段33は、演算部34に入力する燃
圧情報を平均燃圧PFmまたは燃圧PFに選択してお
り、通常は平均燃圧PFmを選択し、切換信号Eが入力
された場合には燃圧PFを選択する。
【0122】したがって、演算部34は、燃圧PFと平
均燃圧PFmとの偏差ΔPが所定値βを越えた場合に
は、平均燃圧PFmを用いずに、検出された燃圧PFに
基づいて噴射パルス幅TJの補正演算を行う。
【0123】その後、燃圧偏差ΔPが所定値β以下に収
束して、比較手段32からの切換信号Eがオフされる
と、切換手段33は平均燃圧PFmを選択出力し、演算
部34は、平均燃圧PFmを用いた演算処理に復帰す
る。
【0124】図9において、ステップS501〜S50
3は図8内の減算器31の処理動作に対応し、ステップ
S504は比較手段32の処理動作に対応する。また、
ステップS505、S506は、それぞれ、前述(図6
参照)のステップS302、S303に対応する。
【0125】まず、燃圧検出手段24により検出された
燃圧PFを読み込み(ステップS501)、平均燃圧演
算手段27からの平均燃圧PFmを読み込む(ステップ
S502)。
【0126】次に、燃圧PFと平均燃圧PFmとの偏差
Δp(=|PFm−PF|)を演算し(ステップS50
3)、燃圧偏差Δpと所定値βとを比較して、ΔP>β
か否かを判定する(ステップS504)。
【0127】もし、ΔP>β(すなわち、YES)と判
定されれば、制御用の燃圧情報として燃圧PFを用い
(ステップS505)、ΔP≦β(すなわち、NO)と
判定されれば、制御用の燃圧情報として平均燃圧PFm
を用い(ステップS505)、図9の処理ルーチンを抜
け出る。
【0128】以下、噴射パルス演算手段26および燃圧
制御手段28においては、ステップS504の判定結果
(ステップS505またはS506)にしたがって、噴
射パルス幅TJの補正制御および燃圧フィードバック制
御を実行する。このように、燃圧PFが急変した場合で
も、実際の燃圧PFに追従した制御が可能となる。
【0129】たとえば、燃圧情報を用いて噴射パルス幅
TJを補正演算する場合、燃圧偏差ΔPが所定値β以下
(定常時)であれば正確で安定した平均燃圧PFmを用
い、燃圧偏差ΔPが所定値βを越えたときに燃圧PFを
用いる。
【0130】したがって、運転状態の変化(加減速)や
目標燃圧PFoの変更などにより燃圧PFが過渡的に変
化した場合でも、実際の燃圧PFに追従した精度のよい
噴射パルス幅TJの補正が可能となる。
【0131】また、少なくともインジェクタ1Fに作用
する燃圧PFの脈動幅に基づいて所定値βを決定してい
るので、燃圧PFの脈動に対して過剰な噴射パルス幅T
Jの補正を抑制することができる。
【0132】また、通常の脈動幅を越える過渡時の燃圧
変化時(または、燃圧切換時)においても、実際の燃圧
PFに追従した精度のよい噴射パルス幅TJの補正が可
能となる。
【0133】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、燃料噴射の有無による平均燃圧PFmの変化を考慮
しなかったが、噴射中と非噴射中との平均燃圧の変化を
考慮して、平均燃圧PFmを修正してもよい。
【0134】図10は燃料噴射の有無による平均燃圧P
Fmのズレ量ΔPFmを説明するためのタイミングチャ
ートである。図10において、噴射中のみの平均燃圧P
FmJ(破線)と、演算周期TC中に演算された平均燃
圧PFm(一点鎖線)とは、ズレ量ΔPFmだけ異な
る。
【0135】したがって、ズレ量ΔPFmをあらかじめ
実験的に計測して、エンジン回転数Neと噴射タイミン
グ(燃料噴射時期)とのマップデータとして記憶すれ
ば、ズレ量ΔPFmを用いて平均燃圧PFmを修正する
ことができる。
【0136】以下、図11のフローチャートを参照しな
がら、燃料噴射時期に応じて平均燃圧PFmを修正する
ようにしたこの発明の実施の形態2による平均燃圧修正
動作について説明する。
【0137】この場合、図示しないが、ECU20A
(図1参照)は、インジェクタ1Fの噴射タイミングD
(燃料噴射時期)を判定する噴射時期判定手段と、燃料
噴射時期に応じて平均燃圧PFmを修正する平均燃圧修
正手段とを備えている。また、噴射パルス演算手段26
は、修正された平均燃圧PFmCに基づいて噴射パルス
幅TJを補正するようになっている。
【0138】図11において、ECU20Aは、まず、
エンジン回転数Neを読み込み(ステップS601)、
次回の燃料噴射用に演算された噴射タイミングD(たと
えば、噴射開始時期および噴射終了時期)を読み込む
(ステップS602)。
【0139】続いて、エンジン回転数Neおよび噴射タ
イミングDの関数f(Ne,D)からなるズレ量ΔPF
mを平均燃圧修正値として算出する(ステップS60
3)。
【0140】このとき、平均燃圧PFmと噴射中の平均
燃圧PFmJとのズレ量ΔPFmは、エンジン回転数N
eと噴射タイミングDとに関連したマップデータとして
あらかじめ記憶されており、マップ検索により求められ
る。
【0141】次に、平均燃圧修正手段は、平均燃圧演算
手段27により演算された平均燃圧PFmとズレ量ΔP
Fm(平均燃圧修正値)とを加算し、以下の(3)式の
ように、修正された平均燃圧PFmCを演算して(ステ
ップS604)、図11の処理ルーチンを抜け出る。
【0142】 PFmC=PFm+ΔPFm ・・・(3)
【0143】以下、噴射パルス演算手段26は、修正さ
れた平均燃圧PFmCを用いて噴射パルス幅TJを補正
演算する。これにより、正確な燃圧情報(平均燃圧PF
mC)に基づいて、高精度の噴射パルス幅TJを確保す
ることができる。
【0144】実施の形態3.なお、上記実施の形態1で
は、図1のように、燃圧制御手段28により高圧レギュ
レータ10の燃圧をフィードバック制御する場合につい
て説明したが、高圧レギュレータ10に代えて、燃圧フ
ィードバック制御を行わない機械式の燃圧レギュレータ
を用いてもよい。
【0145】この場合、燃圧制御手段28が不要となる
ので、噴射パルス演算手段26の補正演算で用いられる
燃圧情報のみが上記条件に基づいて切り換えられること
になる。
【0146】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、エンジンの運転状態を検出する各種センサと、エ
ンジンの筒内に直接燃料を噴射するインジェクタと、イ
ンジェクタに高圧の燃料を供給する高圧ポンプと、イン
ジェクタに作用する燃圧を所定周期で検出する燃圧検出
手段と、燃圧検出手段により検出された燃圧から平均燃
圧を演算する平均燃圧演算手段と、燃圧を調整する燃圧
レギュレータと、平均燃圧に基づいてインジェクタの噴
射パルス幅を演算する噴射パルス演算手段とを備えた筒
内噴射エンジンの燃料噴射制御装置において、エンジン
または高圧ポンプの運転速度に応じて平均燃圧演算手段
の演算周期を変更する周期変更手段と、エンジンの運転
状態が加減速時の過渡運転状態であることを判定する過
渡運転状態判定手段とを設け、周期変更手段は、平均燃
圧演算手段の1回の演算周期内に所定回数以上の燃圧検
出回数を確保するために、演算周期を高圧ポンプの運転
周期以上の長さに設定し、噴射パルス演算手段は、過渡
運転状態が判定された場合には、噴射パルス幅の制御に
平均燃圧を用いずに、燃圧検出手段により検出された燃
圧に基づいて噴射パルス幅を補正し、常に安定に燃圧を
検出して高精度且つ正確な平均燃圧を演算するととも
に、加減速により燃圧が急変しても実際の燃圧に追従し
て噴射パルスを演算するようにしたので、噴射パルス幅
が増大した場合でも信頼性を向上させた筒内噴射エンジ
ンの燃料噴射制御装置が得られる効果がある。
【0147】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、エンジンの運転状態が、演算周期内に燃
圧を所定回数以上検出できない所定運転状態にあること
を判定する所定運転状態判定手段を備え、周期変更手段
は、所定運転状態が判定された場合には、演算周期を、
通常時の演算周期の少なくとも2倍以上の整数倍に変更
するようにしたので、エンジン回転数が上昇しても燃圧
検出回数を確保して高精度な平均燃圧を演算することが
でき、信頼性を向上させた筒内噴射エンジンの燃料噴射
制御装置が得られる効果がある。
【0148】
【0149】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1または請求項2において、噴射パルス演算手段は、
燃圧検出手段により検出された燃圧と平均燃圧との燃圧
偏差が所定値よりも小さい場合には、平均燃圧に基づい
て噴射パルス幅を補正し、燃圧偏差が所定値以上を示す
場合には、燃圧検出手段により検出された燃圧に基づい
て噴射パルス幅を補正するようにしたので、燃圧が急変
しても信頼性を向上させた筒内噴射エンジンの燃料噴射
制御装置が得られる効果がある。
【0150】また、この発明の請求項4によれば、請求
項3において、燃圧偏差の比較基準となる所定値は、イ
ンジェクタに作用する燃圧の脈動幅以上に設定されたの
で、燃圧の脈動に対する噴射パルス幅の過剰補正を抑制
することができるとともに、過渡時の燃圧変化に追従し
た高精度の噴射パルス幅の補正が可能となり、信頼性を
向上させた筒内噴射エンジンの燃料噴射制御装置が得ら
れる効果がある。
【0151】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1から請求項4までのいずれか1項において、インジ
ェクタの燃料噴射時期を判定する噴射時期判定手段と、
燃料噴射時期に応じて平均燃圧を修正する平均燃圧修正
手段とを備え、噴射パルス演算手段は、修正された平均
燃圧に基づいて噴射パルス幅を補正するようにしたの
で、さらに正確な平均燃圧に基づいてインジェクタを制
御することができ、信頼性を向上させた筒内噴射エンジ
ンの燃料噴射制御装置が得られる効果がある。
【0152】また、この発明の請求項6によれば、請求
項1から請求項5までのいずれか1項において、平均燃
圧が目標燃圧と一致するように燃圧フィードバック制御
を行う燃圧制御手段を備え、燃圧制御手段は、目標燃圧
の前回値と今回値との差が所定変化量よりも小さい場合
には、平均燃圧と目標燃圧との差からなる第1の燃圧偏
差に基づく燃圧フィードバック制御を行い、目標燃圧の
前回値と今回値との差が所定変化量以上を示した場合に
は、燃圧検出手段により検出された燃圧と目標燃圧との
差からなる第2の燃圧偏差に基づく燃圧フィードバック
制御に切り換えるようにしたので、目標燃圧が変更され
てもインジェクタに作用する燃圧を高精度に目標燃圧に
制御することができ、信頼性を向上させた筒内噴射エン
ジンの燃料噴射制御装置が得られる効果がある。
【0153】また、この発明の請求項7によれば、請求
項6において、燃圧制御手段は、目標燃圧の前回値と今
回値との差が所定変化量以上を示した場合に、第2の燃
圧偏差に基づく燃圧フィードバック制御を実行した後、
第2の燃圧偏差が所定値まで低減した時点で、第1の燃
圧偏差に基づく燃圧フィードバック制御に復帰させるよ
うにしたので、燃圧が目標燃圧に収束した時点で安定で
正確な平均燃圧に基づいて燃圧を高精度に制御すること
ができ、信頼性を向上させた筒内噴射エンジンの燃料噴
射制御装置が得られる効果がある。
【0154】また、この発明の請求項8によれば、請求
項6または請求項7において、噴射パルス演算手段は、
目標燃圧の前回値と今回値との差が所定変化量よりも小
さい場合には、平均燃圧に基づいて噴射パルス幅を補正
し、目標燃圧の前回値と今回値との差が所定変化量以上
を示した場合には、燃圧検出手段により検出された燃圧
に基づく噴射パルス幅の補正に切り換えるようにしたの
で、目標燃圧が変更されても噴射パルス幅を正確に補正
することができ、信頼性を向上させた筒内噴射エンジン
の燃料噴射制御装置が得られる効果がある。
【0155】また、この発明の請求項9によれば、請求
項8において、噴射パルス演算手段は、目標燃圧の前回
値と今回値との差が所定変化量以上を示した場合に、燃
圧検出手段により検出された燃圧に基づく噴射パルス幅
の補正を実行した後、第2の燃圧偏差が所定値まで低減
した時点で、平均燃圧に基づく噴射パルス幅の補正に復
帰させるようにしたので、燃圧が目標燃圧に収束した時
点で安定で正確な平均燃圧に基づいて噴射パルスを高精
度に補正することができ、信頼性を向上させた筒内噴射
エンジンの燃料噴射制御装置が得られる効果がある。
【0156】また、この発明の請求項10によれば、
求項6から請求項9までのいずれか1項において、エン
ジンの運転状態が加減速時の過渡運転状態であることを
判定する過渡運転状態判定手段を備え、燃圧制御手段
は、過渡運転状態が判定されない場合には、第1の燃圧
偏差に基づく燃圧フィードバック制御を行い、過渡運転
状態が判定された場合には、第2の燃圧偏差に基づく燃
圧フィードバック制御を行うようにしたので、運転状態
が変更されても常に燃圧を高精度に制御することがで
き、信頼性を向上させた筒内噴射エンジンの燃料噴射制
御装置が得られる効果がある。
【0157】また、この発明の請求項11によれば、
求項6から請求項10までのいずれか1項において、燃
圧制御手段は、燃圧検出手段により検出された燃圧と平
均燃圧との燃圧偏差が所定値よりも小さい場合には、第
1の燃圧偏差に基づく燃圧フィードバック制御を行い、
燃圧偏差が所定値以上を示す場合には、第2の燃圧偏差
に基づく燃圧フィードバック制御を行うようにしたの
で、燃圧が急変しても燃圧を正確に制御することがで
き、信頼性を向上させた筒内噴射エンジンの燃料噴射制
御装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を概略的に示す機能
ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による燃圧検出処理
を示すタイミングチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1による平均化処理を
示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1による所定運転状態
(高回転領域)での燃圧検出および平均化処理を示すタ
イミングチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態1による所定運転状態
での周期変更処理を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態1による過渡運転状態
判定手段の処理動作を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態1による目標燃圧変更
時の噴射パルス演算手段および燃圧制御手段の動作を示
すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態1による噴射パルス演
算手段の具体的な構成を示す機能ブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態1による燃圧急変時の
処理動作を示すフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態2による燃料噴射の
有無による平均燃圧ズレ量を説明するためタイミングチ
ャートである。
【図11】 この発明の実施の形態2による燃料噴射時
期に応じた平均燃圧修正動作を示すフローチャートであ
る。
【図12】 一般的な筒内噴射エンジンの燃料噴射制御
装置を概略的に示す構成図である。
【図13】 一般的な高圧ポンプの吐出周期とエンジン
回転数との関係を示す特性図である。
【図14】 従来の筒内噴射エンジンの燃料噴射制御装
置による燃圧検出および平均化処理動作を示すタイミン
グチャートである。
【図15】 従来の筒内噴射エンジンの燃料噴射制御装
置によるエンジン回転数の上昇時の燃圧検出および平均
化処理を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン、1F インジェクタ、2 各種センサ、
7 高圧ポンプ、10高圧レギュレータ(燃圧レギュレ
ータ)、12 燃圧センサ、20A ECU、21 所
定運転状態判定手段、22 過渡運転状態判定手段、2
3 周期変更手段、24 燃圧検出手段、26 噴射パ
ルス演算手段、27 平均燃圧演算手段、28 燃圧制
御手段、H1、H2 判定信号、J 噴射パルス信号、
Neエンジン回転数、PF 燃圧、PFm 平均燃圧、
PFmC 修正された平均燃圧、PFo 目標燃圧、Q
N 所定回数、Ri 励磁電流、t 検出周期(所定周
期)、TJ 噴射パルス幅、TP 吐出周期、TC 演
算周期、TCA 通常時の演算周期、ΔP 燃圧偏差、
α、β 所定値。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02M 55/02 350 F02M 55/02 350E 65/00 304 65/00 304 (72)発明者 大内 裕史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−256897(JP,A) 特開 昭56−92330(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/20 395 F02D 41/04 380 F02D 41/38 F02D 45/00 358 F02M 37/00 F02M 55/02 350 F02M 65/00 304

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの運転状態を検出する各種セン
    サと、 前記エンジンの筒内に直接燃料を噴射するインジェクタ
    と、 前記インジェクタに高圧の燃料を供給する高圧ポンプ
    と、 前記インジェクタに作用する燃圧を所定周期で検出する
    燃圧検出手段と、 前記燃圧検出手段により検出された燃圧から平均燃圧を
    演算する平均燃圧演算手段と、 前記燃圧を調整する燃圧レギュレータと、 前記平均燃圧に基づいて前記インジェクタの噴射パルス
    幅を演算する噴射パルス演算手段とを備えた筒内噴射エ
    ンジンの燃料噴射制御装置において、 前記エンジンまたは前記高圧ポンプの運転速度に応じて
    前記平均燃圧演算手段の演算周期を変更する周期変更手
    と、 前記エンジンの運転状態が加減速時の過渡運転状態であ
    ることを判定する過渡運転状態判定手段と を設け、 前記周期変更手段は、前記平均燃圧演算手段の1回の演
    算周期内に所定回数以上の燃圧検出回数を確保するため
    に、前記演算周期を前記高圧ポンプの運転周期以上の長
    さに設定し、 前記噴射パルス演算手段は、前記過渡運転状態が判定さ
    れた場合には、前記噴射パルス幅の制御に前記平均燃圧
    を用いずに、前記燃圧検出手段により検出された燃圧に
    基づいて前記噴射パルス幅を補正する ことを特徴とする
    筒内噴射エンジンの燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】 前記エンジンの運転状態が、前記演算周
    期内に前記燃圧を前記所定回数以上検出できない所定運
    転状態にあることを判定する所定運転状態判定手段を備
    え、 前記周期変更手段は、前記所定運転状態が判定された場
    合には、前記演算周期を、通常時の演算周期の少なくと
    も2倍以上の整数倍に変更することを特徴とする請求項
    1に記載の筒内噴射エンジンの燃料圧力装置。
  3. 【請求項3】 前記噴射パルス演算手段は、 前記燃圧検出手段により検出された燃圧と前記平均燃圧
    との燃圧偏差が所定値よりも小さい場合には、前記平均
    燃圧に基づいて前記噴射パルス幅を補正し、 前記燃圧偏差が前記所定値以上を示す場合には、前記燃
    圧検出手段により検出された燃圧に基づいて前記噴射パ
    ルス幅を補正することを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の筒内噴射エンジンの燃料噴射制御装置。
  4. 【請求項4】 前記燃圧偏差の比較基準となる所定値
    は、前記インジェクタに作用する燃圧の脈動幅以上に設
    定されたことを特徴とする請求項3に記載の筒内噴射エ
    ンジンの燃料噴射制御装置。
  5. 【請求項5】 前記インジェクタの燃料噴射時期を判定
    する噴射時期判定手段と、 前記燃料噴射時期に応じて前記平均燃圧を修正する平均
    燃圧修正手段とを備え、 前記噴射パルス演算手段は、修正された平均燃圧に基づ
    いて前記噴射パルス幅を補正することを特徴とする請求
    項1から請求項4までのいずれか1項に記載の筒内噴射
    エンジンの燃料噴射制御装置。
  6. 【請求項6】 前記平均燃圧が目標燃圧と一致するよう
    に燃圧フィードバック制御を行う燃圧制御手段を備え、 前記燃圧制御手段は、 前記目標燃圧の前回値と今回値との差が所定変化量より
    も小さい場合には、前記平均燃圧と前記目標燃圧との差
    からなる第1の燃圧偏差に基づく燃圧フィードバック制
    御を行い、 前記目標燃圧の前回値と今回値との差が前記所定変化量
    以上を示した場合には、前記燃圧検出手段により検出さ
    れた燃圧と前記目標燃圧との差からなる第2の燃圧偏差
    に基づく燃圧フィードバック制御に切り換えることを特
    徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記
    載の筒内噴射エンジンの燃料噴射制御装置。
  7. 【請求項7】 前記燃圧制御手段は、前記目標燃圧の前
    回値と今回値との差が前記所定変化量以上を示した場合
    に、前記第2の燃圧偏差に基づく燃圧フィードバック制
    御を実行した後、前記第2の燃圧偏差が所定値まで低減
    した時点で、前記第1の燃圧偏差に基づく燃圧フィード
    バック制御に復帰させることを特徴とする請求項6に記
    載の筒内噴射エンジンの燃料噴射制御装置。
  8. 【請求項8】 前記噴射パルス演算手段は、 前記目標燃圧の前回値と今回値との差が所定変化量より
    も小さい場合には、前記平均燃圧に基づいて前記噴射パ
    ルス幅を補正し、 前記目標燃圧の前回値と今回値との差が前記所定変化量
    以上を示した場合には、前記燃圧検出手段により検出さ
    れた燃圧に基づく噴射パルス幅の補正に切り換えること
    を特徴とする請求項6または請求項7に記載の筒内噴射
    エンジンの燃料噴射制御装置。
  9. 【請求項9】 前記噴射パルス演算手段は、前記目標燃
    圧の前回値と今回値との差が前記所定変化量以上を示し
    た場合に、前記燃圧検出手段により検出された燃圧に基
    づく噴射パルス幅の補正を実行した後、前記第2の燃圧
    偏差が所定値まで低減した時点で、前記平均燃圧に基づ
    く噴射パルス幅の補正に復帰させることを特徴とする
    求項8に記載の筒内噴射エンジンの燃料噴射制御装置。
  10. 【請求項10】 前記エンジンの運転状態が加減速時の
    過渡運転状態であることを判定する過渡運転状態判定手
    段を備え、 前記燃圧制御手段は、 前記過渡運転状態が判定されない場合には、前記第1の
    燃圧偏差に基づく燃圧フィードバック制御を行い、 前記過渡運転状態が判定された場合には、前記第2の燃
    圧偏差に基づく燃圧フィードバック制御を行うことを特
    徴とする請求項6から請求項9までのいずれか1項に記
    載の筒内噴射エンジンの燃料噴射制御装置。
  11. 【請求項11】 前記燃圧制御手段は、 前記燃圧検出手段により検出された燃圧と前記平均燃圧
    との燃圧偏差が所定値よりも小さい場合には、前記第1
    の燃圧偏差に基づく燃圧フィードバック制御を行い、 前記燃圧偏差が前記所定値以上を示す場合には、前記第
    2の燃圧偏差に基づく燃圧フィードバック制御を行うこ
    とを特徴とする請求項6から請求項10までのいずれか
    1項に記載の筒内噴射エンジンの燃料噴射制御装置。
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