JP3510515B2 - 塗りつぶし処理装置、方法およびその処理のために用いられるコンピュータプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
塗りつぶし処理装置、方法およびその処理のために用いられるコンピュータプログラムを記録した記録媒体Info
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Description
れた図形に対して色やパターンの塗りつぶし処理を行う
塗りつぶし処理装置、方法およびその処理のために用い
るプログラムを記録した記録媒体に関する。
図など図形データに対して、道路や配管などのある経路
を特定の色および/またはパターンで塗りつぶしたい場
合がある。特に、道路地図の作成において、例えば、高
速道路、国道、県道など、種類の異なる道路毎に異なる
色で塗りつぶしたい場合がある。従来、図16に示され
たような、交差点JUを中心に、東西南北それぞれに伸
びる4本の道路RE、RW、RS、RNがあり、その道
路の縁EDが例えば黒で、それ以外は白で表現されてい
る地図データMDに対して、道路RNと道路REのみを
特定の色で塗りつぶしたい場合、まず対角2点P11と
P12を指定して候補領域CA1を作成し、その候補領
域CA1と地図データMDの縁EDとで区分される閉領
域を特定し、その閉領域を特定の色またはパターンで塗
りつぶす。さらに、4点P21、P22、P23、P2
4を指定し、候補領域CA2を作成し、その候補領域C
A2と地図データMDの縁EDとで区分される閉領域を
特定し、同様に、その閉領域を予め設定された色または
パターンで塗りつぶす。その結果、図16において網掛
けされた塗りつぶし領域PAが、特定の色またはパター
ンで塗りつぶし処理される。
し処理する場合、少なくとも上記の候補領域CA1およ
びCA2のように複数の領域を指定しなければならな
い。塗りつぶし対象となる道路が、画像処理を行う直行
座標に垂直または平行であれば、1つの候補領域を指定
するために、2点の指定でよいが、そうでない候補領域
の場合は、指定点として3点以上の指定が必要となる場
合がある。
候補領域CAを特定するために多くの点を指定する必要
があり、操作者にとってその指定作業が煩雑になる。ま
た、道路や配管図に記された経路を所定の色若しくはパ
ターンで塗りつぶす場合、候補領域CA1と候補領域C
A2とが少なくともその一部分が重ね合わされなけれ
ば、その候補領域間に存在する部分の塗りつぶし処理が
行われない。すなわち、連続して経路を塗りつぶさなけ
ればならないのに、経路の途中で塗りつぶされない部分
が発生してしまう。このため、候補領域CA2を作成す
る際には、操作者は、直前の候補領域CA1と一部が重
なるように指定点を設定しなければならず、操作者は、
注意深く指定点の指示作業を行わなければならない。
して、塗りつぶし処理したい経路を操作者が簡単に指定
することができ、かつその経路を予め設定された色また
はパターンで塗りつぶすことができることを目的として
いる。
述した課題の少なくとも一部を解決するための手段とし
て、以下に示す構成をとった。
対して塗りつぶし処理を行う塗りつぶし処理装置におい
て、経路内にある複数の点を指定点として連続指定する
点指定手段と、前記点指定手段により1つの指定点が指
定される毎に、その最新の指定点とその直前の指定点と
を結ぶ線を予め設定された処理幅に相当する分太らせる
ことによって特定される候補領域を生成する候補領域生
成手段と、前記候補領域生成手段によって生成された候
補領域と前記経路とが重複することにより前記候補領域
の外枠と前記経路の縁とが交差することによって区分さ
れる領域のうち、上記最新の指定点が含まれる領域を塗
りつぶし領域として決定する領域決定手段と、前記決定
された塗りつぶし領域を、予め設定された色またはパタ
ーンに変換する変換手段と、を備えることを特徴とす
る。
内の複数の指定点が連続指定されると、1つの指定点が
指定される毎にその経路部分に相当する塗りつぶし領域
が予め設定された色またはパターンに変換され、連続し
た経路の領域を簡単な操作で塗りつぶすことができる。
た図形に対して塗りつぶし処理を行う塗りつぶし処理方
法において、(a)経路内にある点を指定点として指定
する工程と、(b)前記工程(a)で指定された最新の
指定点と、その直前に指定された指定点とを結ぶ線を予
め設定された処理幅に相当する分太らせることによって
特定される候補領域を生成する工程と、(c)前記工程
(b)によって生成された候補領域と前記経路とが重複
することにより前記候補領域の外枠と前記経路の縁とが
交差することによって区分される領域のうち、上記最新
の点が含まれる領域を塗りつぶし領域として決定する工
程と、(d)前記決定された塗りつぶし領域を、予め設
定された色またはパターンに変換する工程と、(e)前
記工程(a)から工程(d)を順次繰り返す工程と、を
備えることを特徴とする。
ことによって、上記装置と同様の作用・効果を得ること
ができる。
は、さらに、前記塗りつぶし領域の比較的小さい突出部
分を除去し、新たな塗りつぶし領域として決定する工程
を備えることが好ましい。
から分岐している塗りつぶし非対象の領域の突出部分が
除去されるので、本来塗りつぶしたい領域のみ予め設定
された色またはパターンに変換することができる。
は、前記最新の指定点と前記直前の指定点を結ぶ線を該
線と平行方向および垂直方向の両方向に太らせることに
よって特定される候補領域を生成する工程であることが
好ましい。
の候補領域は、少なくとも一部分が重なるため、経路途
中の一部分で塗りつぶし処理が行われない部分は発生し
にくくなる。
かれた図形に対して塗りつぶし処理を行うコンピュータ
プログラムを記憶した記録媒体であって、(a)経路内
にある点を指定点として指定する工程と、(b)前記工
程(a)で指定された最新の指定点と、その直前に指定
された指定点とを結ぶ線を予め設定された処理幅に相当
する分太らせることによって特定される候補領域を生成
する工程と、(c)前記工程(b)によって生成された
候補領域と前記経路とが重複することにより前記候補領
域の外枠と前記経路の縁とが交差することによって区分
される領域のうち、上記最新の点が含まれる領域を塗り
つぶし領域として決定する工程と、(d)前記決定され
た塗りつぶし領域を、予め設定された色またはパターン
に変換する工程と、(e)前記工程(a)から工程
(d)を順次繰り返す工程と、をコンピュータに実行さ
せるためのコンピュータプログラムを記録したことを特
徴とする。
ログラムをコンピュータが読み取って実行することによ
って、上記装置および方法と同様の作用・効果を得るこ
とができる。
づき説明する。図1は、本発明の塗りつぶし処理装置の
制御ブロック図である。この塗りつぶし処理装置は、C
PU1と、ハードディスク2と、モニタ3と、キーボー
ド4と、マウス5と、CD−ROMドライブ6と、ワー
クメモリ7と、RAM8と、ROM9とを備え、それら
がバス10で接続されたコンピュータシステムである。
めの画像処理プログラムを記憶する。この画像処理プロ
グラムは、起動されるとROM9内にロードされる。図
1に示されたROM9は、その画像処理プログラムがロ
ードされた状態を機能的に示している。その画像処理プ
ログラムは、塗りつぶし処理部90、その他の処理部9
8、終了処理部99を備える。さらに、塗りつぶし処理
部90は、ダイアログボックス表示部91、塗りつぶし
条件設定部92、候補領域生成部93、塗りつぶし領域
生成部94、変換処理部95およびその他の処理部96
を備える。なお、これらの各機能を実現する画像処理プ
ログラムは、フロッピーディスクやCD−ROM等の携
帯型記憶媒体(可搬型記憶媒体)に格納され、携帯型記
憶媒体からハードディスク2に転送される。なお、マウ
ス5は、点指定手段として機能する。
は、本発明にかかる画像処理プログラムのメインフロー
を示すフローチャートである。この画像処理プログラム
の起動開始が指示されると、このプログラムは、RAM
8にロードされて、実行される。すると、モニタ3に
は、画像処理プログラムのメインウインドウが表示され
る。図2において、まず、ステップS1で、操作者が、
マウス5やキーボード4を用いて、ハードディスク2に
記憶されているビットマップ形式、ランレングス形式ま
たはベクトル形式の地図データMDをファイル名で指定
すると、その地図データMDが読み出され、モニタ3に
表示される。図4は、画像処理プログラムのメインウイ
ンドウMWに地図データMDが表示された表示例であ
る。この表示例では、道路およびその他の部分は、白色
で表現され、道路RDの両端の縁EDは、黒色で表現さ
れている。
処理プログラムの各種処理コマンドが入力されたかどう
か判断される。ステップS2では、この画像処理プログ
ラムを終了するコマンドが選択されたかどうか、ステッ
プS3では、本発明にかかる塗りつぶし処理コマンドが
選択されたかどうか、ステップS4では、その他の図形
描画、回転などの他の処理コマンドが選択されたかどう
か、それぞれ判断する。ステップS4で、「Yes」と
判断された場合、ステップS5で、その処理コマンドに
対応するの処理を行い、また、ステップS2で終了コマ
ンドが選択されたと判断した場合は、ステップS7でメ
インウインドウMWを閉じ、この画像処理プログラムは
終了する。また、ステップS3で、塗りつぶし処理コマ
ンドが選択されたと判断した場合は、ステップS6で塗
りつぶし処理を行う。なお、ここで、ステップS1およ
びS5の処理、ステップS7の処理は、それぞれ、図1
の終了処理部99、その他の処理部98の機能に相当す
る。また、ステップS6の処理は、図1の塗りつぶし処
理部90の機能に相当する。
ステップS6の詳細である塗りつぶし処理ルーチンを示
すフローチャートである。まず、ステップS11で、指
定点の数を計数する変数iが初期値「1」に設定され
る。ステップS12で、モニタ3に、塗りつぶし処理の
各種条件を設定するためのダイアログボックスDBがメ
インウインドウMWに重ねて表示される。図5は、ダイ
アログボックスDBの表示例である。ダイアログボック
スDBでは、塗りつぶし処理のための候補領域を形成す
るために用いられる4つの条件を入力または変更するこ
とが可能である。4つの条件とは、候補領域の形状、そ
の候補領域の太さを示す処理幅、塗りつぶしたい領域の
色のコードである対象色、塗りつぶす色のコードである
結果色である。形状は、予め設定されいている「線
分」、「円弧」および「ベジェ曲線」からドロップダウ
ンリスト21で選択することができる。処理幅は、候補
領域の幅を示す数値をテキストボックス22に入力する
ことで設定が可能である。また、対象色、結果色は、そ
の色コードをテキストボックス23、24にそれぞれ入
力することで設定が可能である。また、パレット部25
および26には、テキストボックス23および24に入
力された色コードに対応する色がカラー表示される。な
お、ダイアログボックスDBが表示されるときは、各入
力部21から24には、予めデフォルトで設定されたパ
ラメータが表示されている。
ログボックスDBのクローズボタン29が押されるたと
判断すると、ステップS16で、ダイアログボックスD
Bが閉じ、塗りつぶし処理は終了し、図2のステップS
2に戻る。また、ステップS14で、塗りつぶし条件が
変更されたと判断すると、ステップS17で塗りつぶし
条件が変更・更新され、ダイアログボックスDBに表示
されるパラメータも変更され、ステップS13に戻る。
なお、ここで、ステップS17の工程は、図1の塗りつ
ぶし条件設定部92の機能に相当する。
ステップS15からS24は、経路の塗りつぶし処理を
行う主要部分である。この塗りつぶし処理の主要部分
は、大きく2つの部分に分けることができる。前半部
は、ステップS15からステップS20までの工程によ
り構成され、候補領域CAをリアルタイムに生成し、地
図データMDに重ねて表示する工程である。後半部は、
ステップS21からステップS24までの工程により構
成され、候補領域CAと地図データMDとにより塗りつ
ぶし領域PAを決定し、その領域を結果色で塗りつぶす
工程である。
半部の工程について説明する。ステップS15で、この
時点で候補領域CAを決定できるかどうか判断する。候
補領域CAの形状として、線分が選択された場合、以前
に少なくともひとつの指定点が設定されているかどう
か、また、円弧またはベジェ曲線が選択された場合、以
前に少なくとも2つの指定点が設定されているかどう
か、それぞれ判断し、その条件を満足すれば、候補領域
CAの決定が可能の判断する。なお、以前に設定された
指定点の数は、変数iの値をチェックすれば容易に判断
できる。ステップS15で決定可能と判断された場合
は、ステップS18に進み、メインウインドウMWの地
図データMD上に表示されている現在のマウスカーソル
の座標CPが取得される。そして、ステップS19で、
その座標CPと直前に設定された1つまたは2つの指定
点の座標に基づいて、候補領域CAを生成し、モニタ3
に、地図データMDに重ねて表示する。
生成・表示ルーチンのより詳細なフローチャートであ
る。また、図7は、候補領域CAが生成される場合のモ
ニタ3の表示例で、図7(a)および図7(b)は、形
状としてそれぞれ線分および円弧が選択された場合であ
る。図7を用いて、図6のフローチャートを説明する。
ステップS31およびステップS32で、形状として、
線分、円弧、ベジェ曲線のどれが選択されたのか判断す
る。ステップS31で、線分が選択されたと判断した場
合、ステップS33で、現在のマウスカーソル点CPと
直前に指定点として設定された点P(i−1)とを結ぶ
線分LLが生成される。図7(a)の場合は、直前の指
定点は点P1なので、点CPと点P1を結ぶ線分LLが
仮想的に生成される。続いてステップS34で、線分L
Lを処理幅Δdで太らせた候補領域CAが生成される。
この時、線分LLと平行な方向にも(Δd/2)分太ら
せ処理している。
が選択されたと判断した場合、ステップS35で、現在
のマウスカーソル点CPと、直前に指定点として設定さ
れた2つの点P(i−1)および点P(i−2)の3つ
の点を通る点CPから点P(i−2)までの円弧LCが
生成される。図7(b)の場合は、直前の2つの指定点
は点P1および点P2なので、3点CP、P2、P1を
通る円弧LCが仮想的に生成される。続いてステップS
36で、円弧LCを処理幅Δdで太らせた候補領域CA
が生成される。この時、円弧LCと平行な方向にも(Δ
d/2)分太らせ処理している。
2で、形状として線分と円弧のどちらも選択されていな
いと判断した場合、線分としてベジェ曲線が選択された
と判断され、ステップS37で、現在のマウスカーソル
点CPと、直前に指定点として設定された2つの点P
(i−1)および点P(i−2)の3つの点を通る点C
Pから点P(i−2)までのベジェ曲線LBが生成され
る。続いてステップS38で、ベジェ曲線LBを処理幅
Δdで太らせた候補領域CAが生成される。この時、曲
線LBと平行な方向にも(Δd/2)分太らせ処理して
いる。
4、S36およびS38のいずれかで生成された候補領
域CAの外枠は、地図データMDに重ねて表示される。
候補領域CAの外枠は、地図データMDの道路の縁ED
や地図データの背景等と操作者が識別可能なようにのそ
れらの色と異なる色でモニタ3に表示される。
クリックされれば、クリックした時点のマウスカーソル
点CPが指定点P(i)として確定される。マウス4が
クリックされない限り指定点は確定されないので、ステ
ップS13、S14、S15、S18、S19およびS
20が繰り返し行われる。このため、指定点が確定され
ない場合は、候補領域CAの枠がリアルタイムに表示さ
れることとなる。なお、ステップS15、S18および
S19の工程は、図1の候補領域生成部93の機能に相
当する。
ついて説明する。ステップS20において、マウス4が
クリックされ指定点P(i)が確定されると、ステップ
S21で、その確定された指定点の座標を点P(i)と
して記憶され、ステップS22で変数iが「1」加算さ
れる。ステップS23では、ステップS15と同様に、
候補領域CAが決定可能かどうか判断され、決定可能と
判断された場合は、ステップS24で、候補図形CA
と、地図データMDの縁EDとによって区分される領域
のうち最新の指定点である点P(i)が存在する閉領域
を塗りつぶし領域PAとして、結果色で塗りつぶし処理
する。
フローチャートを示す。また、図11は、そのフローチ
ャートの動作を説明するための図である。なお、このフ
ローチャートは、地図データMDがビットマップまたは
ランレングスのラスター形式で表現されている場合に実
行されるものである。ステップS41で、候補領域CA
の枠を示す候補領域データCADを生成する。図11
(b)に示すように、候補領域データCADは、地図デ
ータMDと同じ解像度で、1ビットで表現されるビット
マップデータである。枠部分が「1」その他の部分が
「0」に設定される。ステップS42で、地図データM
Dの点P(i)を塗りつぶし処理の開始点とし、対象色
(例えば、「0」)が連続して存在する領域で、かつ、
候補領域データCADの枠内の領域(塗りつぶし領域)
PAの地図データMDの画素のデータを、結果色(例え
ば「2」)の画素データの色に置き換える。図11
(a)に示された地図データMDの場合は、変数iが
「3」の時を示しており、塗りつぶし処理の結果、地図
データMDは、図(a)から図(c)の状態に変化し、
領域PAの画素データが色「0」から「2」に変換され
る。
細なフローチャートである。また、図14は、そのフロ
ーチャートの動作を説明するための図である。なお、こ
の図は、地図データMDがベクトル形式で表現されてい
る場合に実行されるものである。即ち、道路の縁がベク
トルデータで表現されている場合である。ステップS5
1で、地図データMDのベクトル形式の縁データEDV
と候補領域CAの枠を示すベクトル形式で表現される候
補領域枠データCAVの交点Qを求める。図14の場
合、縁データEDVは、3つのベクトルデータED1、
ED2、ED3よりなり、候補領域データCAVは、4
つの線のベクトルデータよりなる。ステップS51で
は、6つの交点Q1乃至Q6が求められる。ステップS
52で、閉図形すなわち塗りつぶし領域PAの枠を示す
ベクトルデータPAVが求められる。図15(a)の場
合、ベクトルデータPAVは、点Q1、Q2、Q3、T
1、Q4、Q5、T2、Q6およびQ1が順に結ばれた
線である。続いて、ステップS53で、図14で示され
る突出部分PRの除去が行われ、ステップS54で、新
たに作成されたベクトルデータPAV1に結果色の属性
を付与することにより、塗りつぶし領域PA1を結果色
で塗りつぶす。
の詳細なフローチャートである。ステップS61で、変
数jを「1」に初期化し、ステップS62で、ベクトル
データPAVを構成する線分の数を変数KVに設定す
る。続いて、ステップS63乃至S66で突出部分が存
在するかどうか、および存在するのであればどの部分で
あるかを検出する。突出部分は、次の条件によって検出
される。ベクトルデータPAVが、図15(a)に示さ
れるように、V1からV8までの8つのベクトルで構成
されると仮定すると、その条件は、 (1)ベクトルV(j)とベクトルV(j+2)が互い
にほぼ反対方向を向いていること。例えば、両ベクトル
のなす角度が、160度から200度の範囲にあるこ
と。 (2)ベクトルV(j)の長さが所定の長さΔL1より
短いこと。 (3)ベクトルV(j+2)の長さが所定の長さΔL1
より短いこと。 (4)ベクトルV(j+1)の長さが所定の長さΔL2
より短いこと。 の4つの条件を満足したときに、ベクトルV(j)から
ベクトルV(j+2)で構成される部分は突出部分であ
ると判断される。ここで、長さΔL2は、道路の幅より
若干大きく設定され、ΔL1はΔL2と同じか若しく
は、それより若干大きく設定される。
きが、上記の条件を満足すると、ベクトルV(j−1)
の終点を始点とし、とベクトルV(j+3)の始点を終
点とするベクトルVccが生成され、ベクトルV
(4)、V(5)、V(6)の代わりとして置き換え、
図15(b)に示される新たなベクトルデータPAV1
が作成される。この結果、突出部分PRが除去される。
このように、経路が分岐している個所において、塗りつ
ぶし処理対象の経路ではない部分について、その突出部
分PRの大きさを検出し、比較的小さい部分について
は、突出部分PRとみなし、塗りつぶし領域PAから除
去され、新たな塗りつぶし領域PA1が生成される。な
お、ステップS24は、図1の塗りつぶし領域生成部9
4および変換処理部95の機能に相当する。なお、ステ
ップS64乃至67において、j+1またはj+2の値
が値KVを超える場合は、それぞれの値から値KVを減
算した結果得られた値に置き換えられる。
8(a)は、形状として線分が選択されたときの指定点
が連続指定された場合の塗りつぶし処理を説明するため
の図である。指定点として、P1、P2、P3の順に特
定されると、点P2が特定された時点で、候補領域CA
1と縁EDとで分される閉領域が結果色に変換される。
続いて、点P3が特定されると、候補領域CA2と縁E
Dとで分される閉領域が結果色に変換される。最終的に
は、図9(a)に示すような塗りつぶし領域PAの色が
結果色に変換される。
択されたときの指定点が連続指定された場合の塗りつぶ
し処理を説明するための図である。指定点として、P
1、P2、P3、P4の順に特定されると、点P3が特
定された時点で、候補領域CA1と縁EDとで分される
閉領域が結果色に変換される。続いて、点P4が特定さ
れると、候補領域CA2と縁EDとで分される閉領域が
結果色に変換される。最終的には、図9(b)に示すよ
うな塗りつぶし領域PAの色が結果色に変換される。
よれば、塗りつぶし処理する経路内を点を、連続して順
次指定するだけで、その経路を予め設定された色に変換
することができる。なお、塗りつぶされるのは色だけで
なく、網掛けなどのパターンであってもよい。
りつぶし処理されることについて説明したが、塗りつぶ
されるのは色だけでなく、網掛けなどのパターンであっ
てもよい。また、上記実施態様では、連続する3つのベ
クトルの長さや角度に基づいて突出部分の検出を行った
が、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、
連続する3つのベクトルより形成される領域の面積を求
め、この面積が、予め設定された値より狭ければ、突出
部分と判断してもよい。また、上記実施態様では、塗り
つぶし領域を決定するために、対象色を設定したが、最
新の指定点の色を自動的に対象色に設定してもよい。
である。
ローを示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
データが表示された表示例である。
例を示す図である。
すフローチャートである。
円弧が選択された場合のモニタに表示される候補領域を
説明するための図である。
る。
チャートの一例である。
チャートの他の例である。
ャートである。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】経路の縁が描かれた図形に対して塗りつぶ
し処理を行う塗りつぶし処理装置において、 経路内にある複数の点を指定点として連続指定する点指
定手段と、 前記点指定手段により1つの指定点が指定される毎に、
その最新の指定点とその直前の指定点とを結ぶ線を予め
設定された処理幅に相当する分太らせることによって特
定される候補領域を生成する候補領域生成手段と、 前記候補領域生成手段によって生成された候補領域と前
記経路とが重複することにより前記候補領域の外枠と前
記経路の縁とが交差することによって区分される領域の
うち、上記最新の指定点が含まれる領域を塗りつぶし領
域として決定する領域決定手段と、 前記決定された塗りつぶし領域を、予め設定された色ま
たはパターンに変換する変換手段と、を備える塗りつぶ
し処理装置。 - 【請求項2】経路の縁が描かれた図形に対して塗りつぶ
し処理を行う塗りつぶし処理方法において、 (a)経路内にある点を指定点として指定する工程と、 (b)前記工程(a)で指定された最新の指定点と、そ
の直前に指定された指定点とを結ぶ線を予め設定された
処理幅に相当する分太らせることによって特定される候
補領域を生成する工程と、 (c)前記工程(b)によって生成された候補領域と前
記経路とが重複することにより前記候補領域の外枠と前
記経路の縁とが交差することによって区分される領域の
うち、上記最新の点が含まれる領域を塗りつぶし領域と
して決定する工程と、 (d)前記決定された塗りつぶし領域を、予め設定され
た色またはパターンに変換する工程と、 (e)前記工程(a)から工程(d)を順次繰り返す工
程と、を備える塗りつぶし処理方法。 - 【請求項3】前記工程(c)は、さらに、前記塗りつぶ
し領域の比較的小さい突出部分を除去し、新たな塗りつ
ぶし領域として決定する工程を備える請求項2記載の塗
りつぶし処理方法。 - 【請求項4】前記工程(b)は、前記最新の指定点と前
記直前の指定点を結ぶ線を該線と平行方向および垂直方
向の両方向に太らせることによって特定される候補領域
を生成する工程である請求項2記載の塗りつぶし処理方
法。 - 【請求項5】経路の縁が描かれた図形に対して塗りつぶ
し処理を行うコンピュータプログラムを記憶した記録媒
体であって、 (a)経路内にある点を指定点として指定する工程と、 (b)前記工程(a)で指定された最新の指定点と、そ
の直前に指定された指定点とを結ぶ線を予め設定された
処理幅に相当する分太らせることによって特定される候
補領域を生成する工程と、 (c)前記工程(b)によって生成された候補領域と前
記経路とが重複することにより前記候補領域の外枠と前
記経路の縁とが交差することによって区分される領域の
うち、上記最新の点が含まれる領域を塗りつぶし領域と
して決定する工程と、 (d)前記決定された塗りつぶし領域を、予め設定され
た色またはパターンに変換する工程と、 (e)前記工程(a)から工程(d)を順次繰り返す工
程と、をコンピュータに実行させるためのコンピュータ
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03582899A JP3510515B2 (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 塗りつぶし処理装置、方法およびその処理のために用いられるコンピュータプログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03582899A JP3510515B2 (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 塗りつぶし処理装置、方法およびその処理のために用いられるコンピュータプログラムを記録した記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000235650A JP2000235650A (ja) | 2000-08-29 |
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