JP5018739B2 - 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

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Description

この発明は、原稿をスキャナ手段により読み取ることにより得られた画像データに対して画像処理を行う、画像形成装置等の画像処理装置、同装置で実行される画像処理方法、及び該方法を画像処理装置のコンピュータに実行させるための画像処理プログラムに関する。
原稿をスキャナ手段により読み取ることにより得られた文字、図形、表等の画像データのアウトラインデータを生成(ベクトル化)する方法として、輪郭画素から特徴点を抽出し、直線やベジェ曲線で結ぶことにより、滑らかなベクトルデータを得る画像処理方法がある。
この画像処理方法では、曲径の異なるベジェ近似の接続部分において、形状の滑らかさが失われる場合があり、その問題を解決する近似手法として、隣接する直線ベクトルをベジェ曲線でつなぎ、生成された複数のベジェ曲線をさらに1つのベジェ曲線に置き換える方法が提案されている(例えば非特許文献1参照)。
これを図8を参照して説明する。
図8(a)は、文字「5」の文字輪郭を複数のベジェ曲線で近似した場合の、文字輪郭の拡大図を示すものであるが、滑らかでない箇所(丸印で囲った部分)が発生している。
このような滑らかでない箇所は、図8(b)に示すように、白丸で示す直線近似の制御点を結ぶ直線ベクトルを、2つのベジェ曲線で近似させたときの各ベジェ曲線の曲径が異なることに起因して発生する。なお、図8(b)において、黒丸はベジェ曲線の制御点を示す。
そこで、一度生成されたベジェ曲線(図8(b))を、図8(c)に示すように、さらに大きな1つのベジェ曲線に置き換えることにより、滑らかな輪郭形状を実現している。
また、特許文献1には、複数の輪郭画素からベジェ変換を行う方法が提案されている。
Potrace: a polygon-based tracing algorithm(http://potrace.sourceforge.net/) 特開2006−197556号公報
しかし、上記のように、隣接する直線ベクトルをベジェ曲線でつなぎ、生成された複数のベジェ曲線をさらに1つのベジェ曲線に置き換える方法では、一旦生成されたベジェ曲線をさらに大きなベジェ曲線へ置き換えるという、繰り返し処理が実行されることから、処理時間が非常に長くなるという問題があった。
このような問題は、前記特許文献1によっても解決できなかった。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、文字、図形、表等の画像データのアウトラインデータを生成する場合に、直線ベクトルを曲線に置き換える処理方法を実行するものでありながら、処理時間を従来よりも短縮することができる画像処理装置を提供し、さらには同装置で実行される画像処理方法、及び該方法を画像処理装置のコンピュータに実行させるための画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)原稿をスキャナ手段により読み取ることにより得られた画像データに対して、輪郭画素を抽出する輪郭画素抽出手段と、前記輪郭画素抽出手段により抽出された輪郭画素を結んで直線ベクトルを生成する直線ベクトル生成手段と、前記直線ベクトル生成手段により生成された連続する3つの直線ベクトルにおいて、中間の直線ベクトルが設定値より小さいかどうかを判断するとともに、両端の直線ベクトルのなす角度が設定値より大きいかどうかを判断する判断手段と、前記判断手段により、中間の直線ベクトルが設定値より小さく、かつ両端の直線ベクトルのなす角度が設定値より大きいと判断された場合には、両端の直線ベクトルとそれらの延長線上の交点とを結んでできる2つの直線ベクトルのそれぞれ中点を、制御点として設定する制御点設定手段と、前記制御点設定手段により設定された各制御点を結んで、曲線ベクトルを生成する曲線ベクトル生成手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
(2)前記判断手段は、中間の直線ベクトルと両端の直線ベクトルの大きさを比較し、両端の直線ベクトルに対する中間の直線ベクトル長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものと判断する前項1に記載の画像処理装置。
(3)前記判断手段は、中間の直線ベクトルの大きさとベクトル変換対象の文字の大きさを比較し、文字の大きさに対する中間の直線ベクトルの長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものと判断する前項1に記載の画像処理装置。
(4)画像処理装置が実行する画像処理方法であって、原稿をスキャナ手段により読み取ることにより得られた画像データに対して、輪郭画素を抽出するステップと、前記抽出された輪郭画素を結んで直線ベクトルを生成するステップと、前記生成された連続する3つの直線ベクトルにおいて、中間の直線ベクトルが設定値より小さいかどうかを判断するとともに、両端の直線ベクトルのなす角度が設定値より大きいかどうかを判断する判断ステップと、中間の直線ベクトルが設定値より小さく、かつ両端の直線ベクトルのなす角度が設定値より大きいと判断された場合には、両端の直線ベクトルとそれらの延長線上の交点とを結んでできる2つの直線ベクトルのそれぞれ中点を、制御点として設定するステップと、前記設定された各制御点を結んで、曲線ベクトルを生成するステップと、を備えたことを特徴とする画像処理方法。
(5)前記判断ステップでは、中間の直線ベクトルと両端の直線ベクトルの大きさを比較し、両端の直線ベクトルに対する中間の直線ベクトル長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものと判断する前項4に記載の画像処理方法。
(6)前記判断ステップでは、中間の直線ベクトルの大きさとベクトル変換対象の文字の大きさを比較し、文字の大きさに対する中間の直線ベクトルの長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものと判断する前項4に記載の画像処理方法。
(7)原稿をスキャナ手段により読み取ることにより得られた画像データに対して、輪郭画素を抽出するステップと、前記抽出された輪郭画素を結んで直線ベクトルを生成するステップと、前記生成された連続する3つの直線ベクトルにおいて、中間の直線ベクトルが設定値より小さいかどうかを判断するとともに、両端の直線ベクトルのなす角度が設定値より大きいかどうかを判断する判断ステップと、中間の直線ベクトルが設定値より小さく、かつ両端の直線ベクトルのなす角度が設定値より大きいと判断された場合には、両端の直線ベクトルとそれらの延長線上の交点とを結んでできる2つの直線ベクトルのそれぞれ中点を、制御点として設定するステップと、前記設定された各制御点を結んで、曲線ベクトルを生成するステップと、を画像処理装置のコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
(8)前記判断ステップでは、中間の直線ベクトルと両端の直線ベクトルの大きさを比較し、両端の直線ベクトルに対する中間の直線ベクトル長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものとコンピュータに判断させる請求項7に記載の画像処理プログラム。
(9)前記判断ステップでは、中間の直線ベクトルの大きさとベクトル変換対象の文字の大きさを比較し、文字の大きさに対する中間の直線ベクトルの長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものとコンピュータに判断させる前項7に記載の画像処理プログラム。
前項(1)に記載の発明によれば、連続する3つの直線ベクトルにおいて、中間の直線ベクトルが設定値より小さく、かつ両端の直線ベクトルのなす角度が設定値より大きいと判断された場合には、両端の直線ベクトルとそれらの交点とを結んでできる2つの直線ベクトルのそれぞれ中点を、制御点として設定し、設定された各制御点を結んで、曲線ベクトルを生成するから、曲線への変換操作を繰り返すことなく1回の変換処理で、連続する3つの直線ベクトルを曲線ベクトルに変換することができ、文字等の輪郭形状の品質を保持したまま、処理時間を短縮することができる。
前項(2)に記載の発明によれば、中間の直線ベクトルと両端の直線ベクトルの大きさを比較し、両端の直線ベクトルに対する中間の直線ベクトル長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものと判断されるから、中間の直線ベクトルが設定値より小さいかどうかの判断を確実に行うことができる。
前項(3)に記載の発明によれば、中間の直線ベクトルの大きさとベクトル変換対象の文字の大きさを比較し、文字の大きさに対する中間の直線ベクトルの長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものと判断されるから、中間の直線ベクトルが設定値より小さいかどうかの判断を確実に行うことができる。
前項(4)に記載の発明によれば、曲線への変換操作を繰り返すことなく1回の変換処理で、連続する3つの直線ベクトルを曲線ベクトルに変換することができ、文字等の輪郭形状の品質を保持したまま、処理時間を短縮することができる。
前項(5)に記載の発明によれば、中間の直線ベクトルが設定値より小さいかどうかの判断を確実に行うことができる。
前項(6)に記載の発明によれば、中間の直線ベクトルが設定値より小さいかどうかの判断を確実に行うことができる。
前項(7)に記載の発明によれば、連続する3つの直線ベクトルにおいて、中間の直線ベクトルが設定値より小さく、かつ両端の直線ベクトルのなす角度が設定値より大きいと判断された場合には、両端の直線ベクトルの延長線上の交点を設定し、直線ベクトルと前記交点設定手段により設定された交点とを結んでできる2つの直線ベクトルのそれぞれ中点を、制御点として設定し、設定された各制御点を結んで、曲線ベクトルを生成する処理を、画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
前項(8)に記載の発明によれば、中間の直線ベクトルと両端の直線ベクトルの大きさを比較し、両端の直線ベクトルに対する中間の直線ベクトル長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものと判断する処理を、画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
前項(9)に記載の発明によれば、中間の直線ベクトルの大きさとベクトル変換対象の文字の大きさを比較し、文字の大きさに対する中間の直線ベクトルの長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものと判断する処理を、画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る前記画像処理装置1の概略構成を示すブロック図である。この実施形態では、画像処理装置1として多機能デジタル画像形成装置であるMFP(Multi Function Peripherals)が用いられている。
画像処理装置1は、スキャナ部11と、入力画像処理部12と、記憶部13と、CPU14と、ネットワークインターフェース(I/F)部15と、出力画像処理部16と、エンジン部17と、ファクシミリ(FAX)コントローラ18と、操作パネル部19等を備えている。
スキャナ部11は、原稿台(図示せず)に置かれた原稿の画像を読み取り、画像データ(イメージデータ)を出力する読み取り手段である。
入力画像処理部12は、前記スキャナ部11で得られた画像データに対して、色変換、色補正、解像度変換、領域判別等の画像処理を実施する。
記憶部13は、DRAM等の電子メモリと、ハードディスク等の磁気メモリ等で構成され、スキャナ部11で読み取られた原稿の画像データや、他の画像形成装置あるいはユーザ端末等から送信されてきたデータ、その他のデータ等を記憶する。
CPU14は、図示しないROM等の記録媒体に記録された動作プログラムに従って動作することにより、画像処理装置1の全体を統括制御するものであり、前述したコピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能等を実現すると共に、操作パネル部19における操作キーの検出、表示部の表示、入力されたデータの画像ファイル(JPEG、PDF、TIFF等)への変更、電子メールの作成等を行う。さらにこの実施形態では、スキャナ部14で読み込んだ原稿の画像データに対して、アウトラインデータの変換(生成)等の処理を実行するが、この処理については後述する。
ネットワークインターフェース部15は、ネットワーク上の他の画像形成装置や、その他の外部機器例えばユーザ端末等との間での通信を制御するものである。
出力画像処理部は、画像データのスクリーン制御、スムージング処理、PWM制御等を行う。
エンジン部17は、出力画像処理部16で生成されたデータを用紙に印字するものである。カラー印字可能な画像処理装置の場合は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーを用い、画像を形成する。
FAXコントローラ18は、モデム、NCU等からなり、ファクシミリの送受信の変復調、通信プロトコルの制御、電話回線との接続等を行う。
操作パネル部19は、各種入力操作等のために使用されるものであり、テンキー、スタートキー等の操作キー部と液晶等からなる表示部を備えている。この操作パネル部19により、送信宛先の入力、スキャン条件の選択、画像ファイルフォーマットの選択、処理の開始/中断等、ユーザへのインターフェース処理を実行する。
図2は、スキャナ部11で読み取られた原稿の画像データが、エンジン部17から出力(この例ではPDF出力)されるまでに、画像データに対して実施される画像処理の概要を説明するためのフローチャートである。
画像データ(イメージデータ)には、ステップS1で、解像度変換・下地除去処理等の前処理が施されたのち、ステップS2で、領域判別処理が実施される。
領域判別処理は写真・背景領域の判別処理S21と、文字領域の判別処理S22に分けられ、写真・背景領域の判別処理S21では、明度算出、スムージング、写真・背景領域検出の各処理が行われる。明度算出処理は、入力されたフルカラー24bitの画像から、8bitの明度画像を生成する処理である。スムージング処理は、前記明度画像に実施され、これによりノイズを除去する。写真・背景領域検出処理は、スムージング処理された画像をラベリング処理することにより、イメージ画像中に含まれる複数の写真・背景領域の位置を検出する処理である。
一方、文字領域の判別処理S22では、明度算出、スムージング、文字領域検出、2値化の各処理が行われる。明度算出、スムージング、文字領域検出の各処理は、ステップS2の写真・背景領域の判別処理で実施される明度算出、スムージング、写真・背景領域検出の各処理と同様である。また、2値化処理は、文字領域検出処理により検出された文字領域に対し2値化処理を行い、文字と背景を分離する処理である。
次に、ステップS03で、アウトラインデータ変換処理が行われる。このアウトラインデータ変換処理では、前記領域判別された文字領域に対し、文字輪郭のベクトル化処理を行うものであり、輪郭画素の抽出、直線ベクトル近似、曲線ベクトル近似の各処理が実行されるが、処理の具体的内容については後述する。
次いで、ステップS4において、前記ステップS3でアウトライン変換された文字領域と、文字以外の写真・背景領域に対して、最適な圧縮処理を行う。例えば、文字領域はベクトルデータ(位置情報)になっているため、FLATE圧縮方式のような可逆性の圧縮を行う。写真・背景領域は、画質よりも、ファイルサイズが小さくなることを優先し、低い解像度で、JPEG圧縮方式のような非可逆性の圧縮を行う。
前記ステップS3のアウトラインデータ変換処理について、詳細に説明する。
まず、2値化された文字画像に対して、輪郭画素の抽出処理を行う。具体的には、図3(b)に示すような輪郭画素抽出パターン31a〜31dを予め用意しておき、文字画像を走査して前記輪郭画素抽出パターン31a〜31dに合致するパターンがあるかどうかを、パターンマッチングにより判定する。合致するパターンがあれば、明度の低いON画素の位置を、図3(a)に太線四角で示す輪郭画素として抽出する。
次に、抽出された輪郭画素を直線で結んで直線ベクトルを生成する直線ベクトル近似処理を行う。なお、近隣の輪郭画素は1つのベクトルとし、制御点の削減もこの時に行う。
次いで、曲線近似処理を実行する。この処理は、生成された直線ベクトルのうち、連続する3つの直線ベクトルに着目して行う。
図4(a)に、連続した3つの直線ベクトルAB、BC、CDを示す。これらの3個の直線ベクトルについて、中間の直線ベクトルBCが設定値より小さいかどうかを判断する。
中間の直線ベクトルBCが設定値より小さいかどうかの判断は、直線ベクトルBCの長さが一定数値よりも小さいか否かを比較することにより行われても良いが、この実施形態では次のようにして行われる。
即ち、中間の直線ベクトルBCと両端の直線ベクトルABとCDの大きさを比較し、両端の直線ベクトルABとCDに対する中間の直線ベクトル長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものと判断する。具体的には、この実施形態では、BC/AB<1/5、BC/CD<1/5のときに、中間の直線ベクトルBCが設定値より小さいものと判断される。
中間の直線ベクトルBCが設定値より小さいものと判断されると、図4(b)に示すように、両端の直線ベクトルAB及びCDの延長線上に交点Eを設定したのち、図4(c)のように、両端の直線ベクトルABとCDのなす角度、換言すれば直線ベクトルAEとEDのなす角度θを求め、θが設定値よりも大きいか否かを判断する。設定値はこの実施形態では130度に設定されている。
つまり、両端の直線ベクトルABとCDに対する中間の直線ベクトル長さの比率が、BC/AB<1/5、BC/CD<1/5であり、かつ両端の直線ベクトルABとCDのなす角度θがθ>130度の場合には、3つの直線ベクトルAB、BC、CDは1つの曲線部分であると判定される。
そして、1つの曲線部分であると判定されると、図4(d)に示すように、2つの直線ベクトルAE、DEのそれぞれ中点F、Gを、制御点としてそれぞれ設定し、図4(e)に示すように、設定された2つの制御点F、Gを結んで、曲線ベクトルを生成する。つまりベジェ曲線への近似処理を行う。こうして、図5(a)のような滑らかさの欠ける文字等の輪郭形状が、図5(b)に示すように滑らかな輪郭形状になる。
上記の説明から理解されるように、本実施形態ではベジェ曲線への近似処理は1回実施されるのみであり、従来のように複数回繰り返されることはない。このため、高速処理を行うことができ処理時間を短縮することができる。勿論、ベジェ曲線への近似により、文字等の輪郭形状の品質はそのまま保持される。
なお、両端の直線ベクトルABとCDに対する中間の直線ベクトル長さの比率が、BC/AB<1/5、BC/CD<1/5のいずれかを満たさない場合、または両端の直線ベクトルABとCDのなす角度θがθ>130度を満たさない場合は、直線ベクトルAB、BC、CDの中点を制御点H、I、Jとして設定し、制御点HとI、制御点IとJをそれぞれ2つの曲線で結んで近似する。
図6は、アウトラインデータ変換処理を示すフローチャートである。この処理は、画像処理装置1のCPU14が、図示しないROM等の記録媒体に記録された動作プログラムに従って動作することにより実行される。
前段の処理である文字領域判別処理におけるラベリング処理により、1文字単位に分離された全ての文字について、ステップS31で、アウトラインデータ変換処理が終了したかどうかを判断し、終了していなければ(ステップS31でNO)、ステップS32で、パターンマッチングによる輪郭画素の抽出処理を行う。そして、ステップS33で、全ての画素について抽出処理が終了したかどうかを判断し、全ての画素について抽出処理が終了していなければ(ステップS33でNO)、ステップS32に戻り、抽出処理を続行する。
全ての画素について抽出処理が終了していれば(ステップS33でYES)、ステップS34で、抽出された輪郭画素を結ぶ直線ベクトル近似処理を行う。
次いで、ステップS35では、抽出された全ての輪郭画素について直線ベクトル近似処理が終了したかどうかを判断し、終了していなければ(ステップS35でNO)、ステップS34に戻って、直線ベクトル近似処理を続行する。
抽出された全ての輪郭画素について直線ベクトル近似処理が終了すれば(ステップS35でYES)、ステップS36で曲線ベクトル近似処理を実行する。曲線ベクトル近似処理の内容については後述する。
次に、ステップS37で、全ての直線ベクトルについて、曲線ベクトル近似処理が終了したかどうかを判断し、終了していなければ(ステップS37でNO)、ステップS36に戻る。終了していれば(ステップS37でYES)、ステップS31に戻る。
ステップS31で、全ての文字についてアウトラインデータ処理が終了していれば(ステップS31でYES)、処理を終了する。
図7は、前記ステップS36の曲線ベクトル近似処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
ステップS361で、判定対象の直線ベクトルとその両側の直線ベクトルで構成される連続する3つの直線ベクトルAB、BC、CDに注目したのち、ステップS362で、各直線ベクトルの長さを抽出する。
次いで、ステップS363で、中間の直線ベクトルBCの長さと両端の直線ベクトルAB、CDとの長さの割合が、BC/AB<1/5かつBC/CD<1/5であるかどうかを調べる。
BC/AB<1/5かつBC/CD<1/5であれば(ステップS363でYES)、ステップS364で、両端の直線ベクトルAB及びCDの延長線上に交点Eを設定する。
次に、ステップS365で、2つの直線ベクトルAEとEDのなす角度θを求め、ステップS366で、θ>130度かどうかを判断する。
θ>130度であれば(ステップS366でYES)、直線ベクトルAB、BC、CDは曲線部分であると判断し、ステップS367で、直線ベクトルAE、EDの各中点にそれぞれ制御点F、Gを設定する。
そして、ステップS368で、設定された制御点F、Gを結ぶ1つの曲線ベクトルを生成して、輪郭形状を該曲線で近似したのち、リターンする。
ステップS363において、BC/AB<1/5、BC/CD<1/5のいずれかを満たさない場合(ステップS363でNO)や、ステップS366においてθ>130度を満たさない場合(ステップS366でNO)は、ステップS369に進む。
ステップS369では、直線ベクトルAB、BC、CDの各中点に制御点HIJをそれぞれ設定し、ステップS370で、制御点HとI、制御点IとJをそれぞれ2つの曲線で結んで近似したのち、リターンする。
なお、図6のメインフローにリターンし、ステップS37において、全ての直線ベクトルについて、曲線ベクトル近似処理が終了していなければ(ステップS37でNO)、図7のステップS361で、文字の輪郭に沿って次の連続した直線ベクトルに注目し、上記と同様の処理を処理を実行する。
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態は上記実施形態に限定されることはない。
例えば、中間の直線ベクトルBCが設定値より小さいかどうかの判断を、中間の直線ベクトルBCと両端の直線ベクトルABとCDの大きさを比較し、両端の直線ベクトルABとCDに対する中間の直線ベクトル長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものと判断した。しかし、中間の直線ベクトルの大きさとベクトル変換対象の文字の大きさ(文字の縦及び/または横の長さ)を比較し、文字の大きさに対する中間の直線ベクトルの長さの比率が設定値より小さいとき、例えば、中間の直線ベクトルの長さ/文字の縦及び横の長さ<1/10のときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものと判断するものとしても良い。
なお、文字の縦及び横の長さは公知の方法により検出すればよい。
この発明の一実施形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の画像処理装置において、スキャナ部により読み取られた画像データに実施される画像処理の一例を示すフローチャートである。 輪郭画素抽出処理を説明するための図である。 アウトラインデータ変換処理を説明するための図である。 アウトラインデータ変換処理の前後の輪郭形状を示す図である。 アウトラインデータ変換処理を示すフローチャートである。 図6のアウトラインデータ変換処理におけるステップS36の曲線ベクトル近似処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 従来のアウトラインデータ変換処理を説明するための図である。
符号の説明
1 画像処理装置
11 スキャナ部
12 入力画像処理部
13 記憶部
14 CPU
15 ネットワークインターフェース部
16 出力画像処理部
17 エンジン部
18 AXコントローラ
19 操作パネル部

Claims (9)

  1. 原稿をスキャナ手段により読み取ることにより得られた画像データに対して、輪郭画素を抽出する輪郭画素抽出手段と、
    前記輪郭画素抽出手段により抽出された輪郭画素を結んで直線ベクトルを生成する直線ベクトル生成手段と、
    前記直線ベクトル生成手段により生成された連続する3つの直線ベクトルにおいて、中間の直線ベクトルが設定値より小さいかどうかを判断するとともに、両端の直線ベクトルのなす角度が設定値より大きいかどうかを判断する判断手段と、
    前記判断手段により、中間の直線ベクトルが設定値より小さく、かつ両端の直線ベクトルのなす角度が設定値より大きいと判断された場合には、両端の直線ベクトルとそれらの延長線上の交点とを結んでできる2つの直線ベクトルのそれぞれ中点を、制御点として設定する制御点設定手段と、
    前記制御点設定手段により設定された各制御点を結んで、曲線ベクトルを生成する曲線ベクトル生成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記判断手段は、中間の直線ベクトルと両端の直線ベクトルの大きさを比較し、両端の直線ベクトルに対する中間の直線ベクトル長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものと判断する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記判断手段は、中間の直線ベクトルの大きさとベクトル変換対象の文字の大きさを比較し、文字の大きさに対する中間の直線ベクトルの長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものと判断する請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    原稿をスキャナ手段により読み取ることにより得られた画像データに対して、輪郭画素を抽出するステップと、
    前記抽出された輪郭画素を結んで直線ベクトルを生成するステップと、
    前記生成された連続する3つの直線ベクトルにおいて、中間の直線ベクトルが設定値より小さいかどうかを判断するとともに、両端の直線ベクトルのなす角度が設定値より大きいかどうかを判断する判断ステップと、
    中間の直線ベクトルが設定値より小さく、かつ両端の直線ベクトルのなす角度が設定値より大きいと判断された場合には、両端の直線ベクトルとそれらの延長線上の交点とを結んでできる2つの直線ベクトルのそれぞれ中点を、制御点として設定するステップと、
    前記設定された各制御点を結んで、曲線ベクトルを生成するステップと、
    を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  5. 前記判断ステップでは、中間の直線ベクトルと両端の直線ベクトルの大きさを比較し、両端の直線ベクトルに対する中間の直線ベクトル長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものと判断する請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 前記判断ステップでは、中間の直線ベクトルの大きさとベクトル変換対象の文字の大きさを比較し、文字の大きさに対する中間の直線ベクトルの長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものと判断する請求項4に記載の画像処理方法。
  7. 原稿をスキャナ手段により読み取ることにより得られた画像データに対して、輪郭画素を抽出するステップと、
    前記抽出された輪郭画素を結んで直線ベクトルを生成するステップと、
    前記生成された連続する3つの直線ベクトルにおいて、中間の直線ベクトルが設定値より小さいかどうかを判断するとともに、両端の直線ベクトルのなす角度が設定値より大きいかどうかを判断する判断ステップと、
    中間の直線ベクトルが設定値より小さく、かつ両端の直線ベクトルのなす角度が設定値より大きいと判断された場合には、両端の直線ベクトルとそれらの延長線上の交点とを結んでできる2つの直線ベクトルのそれぞれ中点を、制御点として設定するステップと、
    前記設定された各制御点を結んで、曲線ベクトルを生成するステップと、
    を画像処理装置のコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
  8. 前記判断ステップでは、中間の直線ベクトルと両端の直線ベクトルの大きさを比較し、両端の直線ベクトルに対する中間の直線ベクトル長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものとコンピュータに判断させる請求項7に記載の画像処理プログラム。
  9. 前記判断ステップでは、中間の直線ベクトルの大きさとベクトル変換対象の文字の大きさを比較し、文字の大きさに対する中間の直線ベクトルの長さの比率が設定値より小さいときに、中間の直線ベクトルが設定値より小さいものとコンピュータに判断させる請求項7に記載の画像処理プログラム。
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