JP3509509B2 - 清掃用具、清掃用具用チップおよびコアスライダの清掃方法 - Google Patents
清掃用具、清掃用具用チップおよびコアスライダの清掃方法Info
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- B08B1/145—Swabs
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Description
用チップ、および磁気ディスク装置に使用される磁気ヘ
ッドのコアスライダの清掃方法に関する。
ドは、サスペンションに支持されたコアスライダを有す
る。コアスライダにはコア素子が搭載されている。コア
スライダは磁気ディスクに対して非接触となるようにす
るために、サスペンションに幅狭の梁部を介して揺動可
能に設けられた搭載部上に支持され、磁気ディスクの走
行時に生じる風圧により浮上するようになっている。こ
の浮上間隔は極めて狭く設定されている。
着していると浮上を阻害されるため、コアスライダの浮
上面や側面の異物や汚れを取り除く必要がある。従来こ
の清掃用の治具として綿棒を用いていた。
ク装置のダウンサイジング化に伴い、磁気ヘッドに使用
しているコアスライダも幅1mm程度、長さ1.2mm
程度と極めて小型化してきている。このような小型のコ
アスライダの清掃は顕微鏡で覗き込みながら行うのであ
るが、綿糸によりコアスライダが隠れてしまいやすく、
非常に作業がしずらい。特にアルコールなどの溶剤を綿
糸に含ませて清掃面を綿糸によりこするようにして作業
を行うのであるが、綿糸が溶剤により膨張して太くなる
ことから、異物や汚れ等の清掃箇所が見にくくなり、非
常に作業能率が悪かった。
ほつれた糸がコアスライダの角に引っ掛かり易く、その
ためにジンバル部(梁、搭載部)に変形を生じさせ、不
良品を生じさせるという課題があった。これらの作業能
率低下や不良品の発生を防ぐ対策としては、綿棒の綿糸
がほつれないうちに綿棒を取り替えることで対応してい
たが、綿棒の使用数が非常に多くなり、コストがかかる
上に、根本的な対策とはなりえず、不良品の発生を抑え
ることはできなかった。
されたものであり、その目的とするところは、極小箇所
の清掃が容易に作業性よく行える清掃用具、清掃用具用
チップ、および磁気ヘッドのコアスライダの好適な清掃
方法を提供するにある。
するため次の構成を備える。すなわち、本発明に係る清
掃用具は、導電性を有する材料からなる本体ホルダー
と、多数の化学繊維を空隙部が形成されるようにして寄
り集めて、先端が先細となる棒状に形成され、該先細部
が突出されるようにして前記本体ホルダーに装着される
清掃用チップとを具備することを特徴としている。
く、引っかけが生じず、また先端が先細となっているの
で、極小箇所でも作業性よく清掃が行える。チップに空
隙部を有することからアルコール等の溶剤を適量含み得
る。また本体ホルダーが導電性材料からなっていること
から、静電対策が良好になし得る。
熱、加圧することにより棒状に賦形できる。あるいは多
数の化学繊維を接着剤により接着することにより棒状に
賦形できる。また前記清掃用チップを、前記本体ホルダ
ーに着脱可能に設けることにより、チップの交換が容易
に行える。その際、前記清掃用チップを、基部側が中途
部より小径になるように形成して、前記本体ホルダーの
挿入孔に嵌入するようにすることで本体ホルダーに対す
る位置決めと保持を容易になすことができる。
0〜30μmの化学繊維を用い、該化学繊維を500〜
700本/mm2 の密度で寄り集めることにより、適当
な空隙度が得られる。上記清掃用具は、磁気ディスク装
置に使用される磁気ヘッドのコアスライダの清掃用用具
として好適である。
気ディスク装置に使用される磁気ヘッドのコアスライダ
を清掃することと特徴としている。
数の化学繊維を空隙部が形成されるようにして寄り集め
て、先端が先細となる棒状に形成されていることを特徴
としている。前記多数の化学繊維を加熱、加圧、あるい
は接着剤により接着することにより棒状に賦形できる。
なるように形成することにより、本体ホルダーに対して
容易に着脱可能にすることができる。さらに、チップと
して、径が約20〜30μmの化学繊維を用い、該化学
繊維を500〜700本/mm2 の密度で寄り集めるこ
とにより適度な空隙度とすることができる。
のコアスライダの清掃用のチップとして好適である。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は清掃用具
10を示す。清掃用具10は全体としてペン形状をな
す。12は本体ホルダーであり、ホルダー部14と保持
部16とを有する。
塞されている。保持部16は図2に示すように、一端側
が大径に形成された筒状をなし、大径部16aがホルダ
ー部14の開口端側に嵌入されてホルダー部14に取り
付けられるようになっており、他端側の細径部16bが
ホルダー部14から突出する。
れ、フランジ16cはホルダー部14の開口端に当接す
る。保持部16の中心には、清掃用のチップ18が着脱
自在に挿入される挿入孔20が貫通して形成されてい
る。挿入孔20は図2に明確なように、細径部16b側
が大径の大径孔20aに、大径部16a側が小径の小径
孔20bに形成されている。したがって大径孔20aと
小径孔20bとの間に段差壁20cが形成される。
ク、金属、セラミック等が選択できるが、本実施の形態
では静電対策と軽量化からMCナイロン(導電性ナイロ
ン)を使用した。なお、19はキャップである。
本体ホルダー12の挿入孔20に着脱自在に装着して用
いられる。チップ18は先端部18aが、断面がほぼ流
線型となる先細に形成されている。また中間部18bは
一定の径となり、他端の基部側が該中間部18bより細
い小径部18cに形成されている。したがって、中間部
18bと小径部18cとの間に段差部が形成され、チッ
プ18を挿入孔20に挿入すると、小径部18cが小径
孔20bに進入し、中間部18bが大径孔20aに進入
し、チップの段差部が段差壁20cに当接する。チップ
18は上記位置で位置決めされ、かつ保持される。チッ
プ18の保持は、中間部18bが大径孔20aに密に嵌
合することによってもよいし、小径部18cが小径孔2
0bに密に嵌合することによってもよい。
ップ18の先端部18aは保持部16から突出する。
数の化学繊維21を空隙部23が形成されるようにして
寄り集めて形成されている。チップ18は、多数の化学
繊維21を、加熱、加圧することにより棒状に賦形して
形成してもよいし、多数の化学繊維21を接着剤により
接着することにより棒状に賦形して形成してもよい。
に、主として棒状のチップ18の外周側の化学繊維21
が結着され、中央側の化学繊維間には比較的大きな空隙
が形成されるようにする。外周側の化学繊維21が結着
されることにより、チップ18のほつれが防止され、中
央側に空隙部23が形成されることにより、一定の柔軟
性が生じ、また清掃時に使用されるアルコール等の溶剤
が適量吸収されるようになる。図4は図3の部分拡大図
であり、化学繊維21間に空隙部23が生じているのが
わかる。
の化学繊維21を用い、該化学繊維21が500〜70
0本/mm2 程度の密度で寄り集められている程度が好
適であった。この程度の密度のときが、溶剤(アルコー
ル)を適量吸収した。適量とは湿っている程度であり、
使用時に垂れない状態をいう。本清掃用具10の大きさ
は特に限定されないが、本体ホルダー12は、直径が5
mm〜15mm程度、全体の長さ(本体ホルダー12と
チップ18)は100mm〜150mm程度が作業性の
うえで良好である。
度が極小箇所の清掃に好適である。本実施の形態では、
チップ18の中途部18bの径を2mm、先端部18a
(断面流線型の部位)の長さを約2mm程度とした。
ヘッドのコアスライダを清掃する状況の説明図である。
コアスライダ22はサスペンション24の搭載部24a
にUV樹脂等によって接着して固定されている(ヘッド
完成体)。搭載部24aは幅狭の梁部(図示せず)によ
ってサスペンション24に接続され、これによりコアス
ライダ22は揺動(ローリングとピッチング)可能にな
っている。
スペンション24を所定の清掃治具26に装着し、顕微
鏡(図示せず)で清掃箇所を覗きながら、清掃用具10
で清掃する。
小型化しているが、チップ18の先端部18aを先細に
形成したことから、清掃箇所が見やすいので作業性よく
清掃できた。また化学繊維21を固めたチップ18は綿
棒のようにほつれが生じることがなく、引っ掛かりが生
じず、ジンバル部を変形させることなく、すなわち不良
品を生じさせることなく清掃ができた。ほつれが生じな
いので、耐久性もよく、綿棒に比較して資材費を約30
0分の1に減少できた。また綿棒のようにほつれや繊維
の切れがないので、清掃用具10自体からの塵埃の発生
がなく、クリーン環境下での作業に好適である。
み込ませて行ったが、アルコールが垂れることはなく、
また化学繊維21を結着してなるチップ18がアルコー
ルで膨れることもなく、好適に清掃作業が行えた。さら
に、本体ホルダー12を導電性の材料で形成したので、
清掃時に発生する静電気を逃がすことができ、コアスラ
イダ22に搭載されているコア素子の静電破壊を完全に
防止できた。
台紙上等で軽くたたいたり、こすりつけることで容易に
除去できた。
ことができる。本体ホルダー12はそのまま使用できる
ので非常に経済的である。また本体ホルダー12内に溶
剤を収納しておき、チップ18にしみ出すようにするこ
ともできる。この場合、チップ18から押圧力が加わっ
た際開くバルブ(図示せず)を本体ホルダー12内に設
けておくと、しみ出し量が調節されて好適である。
はコアスライダの清掃のみならず、種々の治工具類の極
小箇所の清掃に用いることができる。
なることからほつれがなく、引っかけが生じず、また先
端が先細となっているので、極小箇所でも確認しながら
容易に作業が行え、作業能率が向上する。チップに空隙
部を有することからアルコール等の溶剤を適量含み得
る。その際チップが膨れることもないので作業性がよ
い。ほつれが容易に生じず、耐久性に優れるので、コス
ト的にも有利である。また本体ホルダーが導電性材料か
らなっていることから、静電対策が良好になし得る。し
たがって、極小部品であり、かつ静電対策が必要な磁気
ディスク装置の磁気ヘッドのコアスライダの清掃を作業
性よく行える。
Claims (8)
- 【請求項1】 導電性を有する材料からなる本体ホル
ダーと、 多数の化学繊維を空隙部が形成されるようにして寄り集
めて、先端が先細となる棒状 に形成され、該先細部が
突出されるようにして前記本体ホルダーに装着される清
掃用チップとを具備することを特徴とする清掃用具。 - 【請求項2】 前記清掃用チップは、多数の化学繊維
が加熱、加圧されることによ り棒状に賦形されている
ことを特徴とする請求項1記載の清掃用具。 - 【請求項3】 前記清掃用チップは、多数の化学繊維
が接着剤により接着されて棒 状に賦形されていること
を特徴とする請求項1記載の清掃用具。 - 【請求項4】 前記清掃用チップは、前記本体ホルダ
ーに着脱可能に設けられてい ることを特徴とする請求
項1、2または3記載の清掃用具。 - 【請求項5】 前記清掃用チップは基部側が中途部よ
り小径に形成されて、前記本 体ホルダーの挿入孔に嵌
入されることで本体ホルダーに対する位置決めと保持が
なされることを特徴とする請求項4記載の清掃用具。 - 【請求項6】 前記清掃用チップは、直径が約20〜
30μmの化学繊維が用いら れ、該化学繊維が500
〜700本/mm2 の密度で寄り集められていることを
特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の清掃用
具。 - 【請求項7】 磁気ディスク装置に使用される磁気ヘ
ッドのコアスライダの清掃用 の用具であることを特徴
とする請求項1、2、3、4、5または6記載の清掃用
具。 - 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5または6記
載の清掃用具を用い、磁気デ ィスク装置に使用される
磁気ヘッドのコアスライダを清掃することを特徴とする
コアスライダの清掃方法。
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- 1997-11-19 JP JP31797897A patent/JP3509509B2/ja not_active Expired - Fee Related
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