JP3508539B2 - 誘導電動機の運転制御方法 - Google Patents

誘導電動機の運転制御方法

Info

Publication number
JP3508539B2
JP3508539B2 JP08079898A JP8079898A JP3508539B2 JP 3508539 B2 JP3508539 B2 JP 3508539B2 JP 08079898 A JP08079898 A JP 08079898A JP 8079898 A JP8079898 A JP 8079898A JP 3508539 B2 JP3508539 B2 JP 3508539B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
value
angular velocity
induction motor
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP08079898A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11285290A (ja
Inventor
康之 杉浦
孝二郎 山下
哲也 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP08079898A priority Critical patent/JP3508539B2/ja
Publication of JPH11285290A publication Critical patent/JPH11285290A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3508539B2 publication Critical patent/JP3508539B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor And Converter Starters (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変電圧可変周
波数の交流電圧を出力して誘導電動機を可変駆動する
誘導電動機の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インバータにより誘導電動機を駆動する
場合、電動機に印加する交流電圧の電圧と周波数の比
(V/F)を一定にして可変駆動するV/F一定制御
方式は、簡単な構成になるため、広く使用されている。
しかしながら、このV/F一定制御方式は、電動機に加
わる負荷が軽くなるにつれて余分な励磁電流が流れ、効
率の良い運転ができなかったり、極低速度の範囲では有
効トルクが十分確保できなかった。この点を解決するた
め、種々の方法が提案されている。例えば、一例として
特開昭62−244297号公報には、有効電流と無効電流に分
離し、有効成分からすべり周波数を算出して電動機を制
御する技術が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、電動機を加速するとき、電動機の電流が負
荷トルクと対応しないため、低速時とか無負荷時に励磁
電流が増加する。このような状態で電動機を加速しよう
とすると、過励磁になったり、効率が低下したり、加速
できなかったりする。
【0004】また、電動機の回転数を検出しないセンサ
レス方式において、比例積分方式の電流制御を持たない
方式では、V/F一定方式であるため、インバータが過
電流になったり、始動時に過大電流が流れたり、瞬時停
電再始動時にインバータの周波数指令と電動機が回転し
ている周波数が一致しない時、インバータ装置は過電流
を検出し、制御装置がトリップして正常な運転ができな
くなる、という問題が発生する。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、電動機が低速時でも無負荷時でも過励磁になら
ず、また、瞬時停電再始動時でも、効率よく、スムーズ
に加速できる誘導電動機の制御方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、運転時には、定格角速度と加速時間から加速角速度
を演算し、サンプリング時間毎に初期角速度に加速角速
度を加算して出力角速度を生成し、この出力角速度と定
格角速度を比較し、出力角速度が定格角速度より小さい
時は加算動作で加速度を加算し、出力角速度が定格角速
度より大きくなった時は出力角速度から加速角速度を減
算して、電動機を定常運転に移行する。また、停止指令
時には停止命令と停止角速度と減速角速度を与え、サン
プリング時間毎に出力角速度から減速角速度を減算し、
出力角速度が停止角速度以下に達した時、電動機を停止
する。
【0007】ここで、電動機の負荷の増加に伴うトルク
電流を検出すると共に、設定電流を定め、トルク電流と
設定電流の差から偏差電流を生成し、偏差電流と比例定
数の乗算から電流角速度を生成し、トルク電流が設定電
流より大きい時は出力角速度から電流角速度を減算して
電流角速度制御を実行し、トルク電流が設定電流より小
さくなった時は出力角速度に加速角速度を加算して加速
減速制御に移行し、定常運転に移行する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0009】図1は、本発明の一実施形態を示す。図1
において、交流電源1に接続される整流器(コンバー
タ)2は交流電圧を直流電圧に変換する。整流器2の直
流出力側には平滑コンデンサ3が並列に接続される。P
WMインバータ4は、平滑コンデンサ3に接続され、直
流電圧を可変電圧,可変周波数の3相交流電圧に変換す
る。誘導電動機5はPWMインバータ4の出力側に接続
される。ここで、6は電動機の瞬時電流を検出する電流
変流器(CT)である。6−1,6−2,6−3はU
相,V相,W相の電流を検出するホールCTである。7
は電動機を制御する制御部、8は一定時間Ts毎に演算
させるためのサンプリングタイマであり、制御部7の演
算の間隔はTsに依存する。
【0010】制御部7は、指令部9,加減速制御部1
0,電流A/D変換器11,電流変換器12,電流制御
減算器13,電流角速度制御部14,電流制御判別回路
15,加減速電流制御切換器16,角速度指令部17,
積算回路18,磁束電流指令部19,電動機定数回路2
0,ベクトル演算部21,PWM発生回路22からな
る。
【0011】また、電源1の瞬時停電及び復帰を検出す
る瞬停検出回路23,PWM発生回路のパルスをサプレ
ス及び解除するゲートサプレス、解除回路24,瞬停時
に制御部7を制御する瞬停指令部25,誘導電動機5が
フリーラン運転時の誘起電圧を検出する電圧検出回路2
6,電圧A/D変換器27,電圧変換器28,電圧判定
回路29,瞬停時と瞬停復帰時及び始動時に加減速制御
部10と角速度指令部17を制御する瞬停加減速制御3
0,瞬停時と瞬停復帰時及び始動時に励磁電流指令の遅
れ時間を制御する励磁電流可変遅回路31,電流角速度
制御の設定値の初期値及び遅れを制御する瞬停設定電流
制御32からなる。
【0012】指令部9は電動機5の運転周波数を指令す
る周波数指令部9−1,加速レート減速レートを指令す
る加減速指令部9−2,電動機の起動停止を指令する起
動停止指令部9−3,電流角速度制御の定数を設定する
定数設定部9−4,電流角速度制御を動作させるか否を
決定する設定電流値9−5,始動時に初期角速度を角速
度指令に与える初期角速度指令9−6からなる。
【0013】加減速制御部10は周波数指令部9−1を
受け電動機が始動時から定格周波数に到達するまでの角
速度を加速レートに基づいて加速角速度を加算し、停止
命令時には減速レートに基づき減速角速度を減算する。
そして、加減速電流制御切換器16のa接点を介して角
速度指令部17に与える。角速度指令部17は角速度指
令ωout を出力する。
【0014】電流A/D変換器11は電動機の交流電流
iu ,iv ,iw のアナログ瞬時値をサンプリングTs
毎にディジタル値Iu ,Iv ,Iw に変換する。電流変
換器12は3相の相電流を2相のα−β軸に変換し、さ
らに、回転座標のd−q軸に変換する。その結果トルク
電流成分Iqfと励磁電流成分Idfを出力する。
【0015】電流角速度制御部14は負荷等が増加し、
トルク電流成分Iqfが設定電流より大きくなったときに
動作する。初期始動時には、電流角速度制御部14は
指令部9から初期角速度9−6及び設定電流9−5
ータを入力する。運転時には電流変換器12で得たトル
ク電流成分Iqfと設定電流値9−5を比較し、トルク
電流成分Iqfが設定電流値9−5より大きくなったと
き、トルク電流成分Iqfと設定電流値9−5との偏差に
応じて電流角速度ωiを生成し、角速度指令部17の出
力角速度ωout の値から電流角速度ωiを電流制御減算
器13を介して減算する。
【0016】一方、電流制御判別回路15はトルク電流
成分Iqfが設定電流より大きくなったことを判別し、ト
ルク電流加減速電流制御切換器16のb接点と接続して
角速度指令部17に与える。その結果、角速度指令部の
出力角速度ωout 低下して電動機5の回転数をさげて
負荷を軽減させる。このためトルク電流成分を低下す
る。そして、トルク電流成分Iqfが設定電流9−5より
小さくなったことを電流制御判別回路15により検出し
たとき、加減速電流制御切換器16は再びa接点を選択
し加減速制御を行い、加速する。このように加減速制御
と電流角速度制御はトルク電流成分Iqfの大きさが設定
電流値9−5を境に切換えられるため過負荷のときに出
力角速度ωout は定格角速度より小さい値で運転される
ことになる。
【0017】積算回路18は角速度指令の出力ωoutを
サンプリング時間Ts毎に積算し、位相θを得る。
【0018】磁束電流指令部19は電動機の励磁電流指
令値Id を出力する。励磁電流可変遅回路31は励磁電
流指令値Idを最終値とし、励磁電流指令値Idより小さ
い初期値と一次遅れ定数を任意の値として与えることで
自由なソフトスタートを実現できる。この励磁電流可変
遅回路31は始動時と瞬時停電再始動時に瞬停指令部2
5から初期値と遅れ定数を設定する。図4は励磁電流可
変遅回路31のブロック図である。通常、励磁電流初期
切換スイッチ31−4は接点acが接続されている一次
遅れ回路である。すなわち、励磁電流可変遅回路は磁束
電流指令部からの出力Id(31-1)を入力として受けてI
d(n)を出力する。また、Id(n)は励磁電流記憶
器31−7に記憶する。減算器31−5は入力Idから
1回前に記憶した励磁電流記憶器31−7の出力Id
(n−1)を減算して偏差電流Id−Id(n−1)を
求め、この偏差電流に遅れ定数Kpdを乗算したものと
前記、記憶器31−7の値Id(n−1)を加算器31
−6で加算して励磁電流可変遅回路の出力Id(n)とす
る。この動作は(数1)で表わされる。
【0019】
【数1】 Id(n)={Id−Id(n−1)}×Kpd+Id(n−1) …(数1) また、励磁電流初期切換スイッチ31−4は始動時及び
瞬時停電再始動時の1回目のサンプリング時間の時のみ
b接点を選択し、初期値励磁電流指令31−3Id(ini)
を励磁電流記憶器31−7の出力の代わりとする。その
ため、(数1)式の第2項のId(n-1)=Id(ini)として
始動し,第2回目のサンプリングからは励磁電流初期切
換スイッチ31−4はa接点を選択し動作させる。この
結果、励磁電流可変遅回路31の出力Id(n)は初期値
Id(ini)から始まる一次遅れ出力を得ることができ
る。
【0020】電動機定数回路20は、角速度指令17の
出力ωout と励磁電流可変遅回路31の出力Idnと電
動機トルク電流Iqfを入力とし、電動機の一次換算推
定抵抗値r1 ,一次換算総合インダクタンスLσ、一次
リアクタンスL1からq軸トルク電圧成分V1qと、d軸
励磁電圧成分V1dを得る。ベクトル演算部21は、q軸
トルク電圧成分V1q,d軸励磁電圧成分V1dからベクト
ル演算し、電動機交流電圧指令の大きさVu,Vv,V
wを得る。PWM発生回路22は、電動機交流電圧指令
Vu,Vv,Vwと三角波等の搬送波と比較し、PWM
パルスTu ,Tx,Tv,Ty,Tw,Tz を作る。このP
WMパルスをインバータ4の半導体素子のゲートに印加
し、所望の周波数および交流電圧を電動機に加えて駆動
する。次に、本実施形態を詳細に説明する。
【0021】図3を用いて、定格周波数Fdef と正弦波
発生原理を示す。図3−1はサンプリング時間Ts毎に
角速度ωdefを加算する状態、図3−2は正弦波と余弦
波を360度分格納する正弦波,余弦波テーブル、図3
−3は定格周波数Fdef の時の定格角速度ωdef と位相
θと正弦波,余弦波を示す。いま、正弦波と余弦波がそ
れぞれNtb個のテーブル数が有るとすると、電動機の定
格周波数Fdef の1周期の時間幅Tdefは、1/Fdef
で求まる。1周期のサンプル回数Nsnpは、(数2)式
により演算できる。この時は正弦波を発生させるための
電気角360度を表現するテーブル数Ntbとすると定格
角速度ωdef は(数3)式を用いて演算する。
【0022】
【数2】
【0023】
【数3】
【0024】ここでサンプリング時間毎にωdefを積算
すると(数4)位相θが求まる。
【0025】
【数4】
【0026】(数3),(数4)式の積算結果を図3−2
のテーブルのアドレスとして引くとsinθ,cosθが求ま
り、θの積算結果がテーブル数Ntbより大きくなった
時、θの値を零にして積算すれば連続的な正弦波と余弦
波が得られる。
【0027】次に電動機の加速時と減速時に関して説明
する。
【0028】電動機の始動時、電動機が始動時始動周波
数から定格周波数Fdef まで加速する加速時間Ta とす
る。定格周波数Fdefまで加速するサンプル回数Nsna
は、サンプリング時間Tsと加速時間Taから(数5)式
を用いて求める。加速角速度ωaは定格角速度ωdefとサ
ンプル回数Nsnaから(数6)式により求める。
【0029】
【数5】
【0030】
【数6】
【0031】出力角速度ωoutが定格角速度ωrefに到達
しない時は出力角速度ωoutに(数6)式で得られた加
速角速度ωaを加算する。すなわち(数7)式に従い加
算する。また、出力角速度ωoutが定格角速度ωrefに到
達した時は出力角速度ωoutに(数6)式で得られた加
速角速度ωaを減算する。すなわち(数8)式に従い減
算する。
【0032】
【数7】
【0033】
【数8】
【0034】電動機を運転中停止命令が発生されると
(数9)式に従い、減速角速度ωdを出力角速度ωout
から減算して、出力角速度が停止角速度以下に達すると
電動機を停止する。
【0035】
【数9】 ωout(n)=ωout(n−1)−ωd …(数9) 図2は、本実施形態の加減速制御部10の詳細ブロック
図を示す。
【0036】図中、9は指令部、25は瞬停指令部、3
0は瞬停加減速制御を表す。まず、電動機の始動から加
速して定格回転数に上昇する状態を説明する。図2にお
いて、始動時には瞬停指令部の通常始動指令25−1か
ら瞬停加減速指令スイッチ30−1をa接点を選択し接
点acを接続する。その結果、初期角速度9−6からω
iniを出力角速度部10−4に格納する。電動機はこの
初期角速度ωiniで初動回転する。続いて、運転指令定
格周波数部9−1−1から定格周波数Fdef と始動命令
を発生すると、角速度変換器10−1は周波数指令を角
速度指令ωrefに変換する。一方、加速指令9−2−1
は加速減速スイッチ10−2のa接点を選択し、接点a
cを接続する。第1の比較器10−3は出力角速度10
−4の値ωoutと角速度指令ωrefを比較しωout≦ωref
の時は加速スイッチ10−5をa接点を選択し、接点a
cを接続する。その結果、加速加算器10−6は出力角
速度ωout と加速角速度10−7のωaを加算し出力加
速度部10−4に格納する。これは前記(数7)式を実
施したことになる。この動作をサンプリング毎に実施す
ればやがてTa秒後にはωout≧ωrefの条件が発生す
る。この時、第1の比較器10−3は加速スイッチ10
−5のb接点を選択し接点cbを接続する。その結果、
加速減算器10−8は出力角速度ωout から加速角速度
ωaを減算し出力加速度部10−4に格納する。これは
前記(数8)式を実施したことになる。この動作をサン
プリング毎に実施すればやがてωout≦ωrefの条件が発
生する。すなわち、(数7)式と(数8)式を選択しな
がら定常運転することになる。
【0037】次に電動機が停止命令を受け、減速して停
止する状態を説明する。
【0038】停止指令停止周波数部9−1−2から停止
指令と電動機停止周波数Fstを発生すると、角速度指
令変換器10−9は停止周波数Fstを停止角速度ωstに
変換する。また、停止命令とともに減速指令9−2−2
は加速減速スイッチ10−2のb接点を選択し、接点c
bを接続する。第2の比較器10−10は出力角速度部
10−4の値ωoutと停止角速度指令ωstを比較しωout
≧ωstの時は減速スイッチ10−11のa接点を選択し
acを接続する。その結果、減速減算器10−12は
力角速度部10−4のωoutから減速角速度10−13
のωdを減算して出力角速度ωout を減少させる。これ
は(数9)式を実施したことになる。この動作をサンプ
リング毎に実施すれば、やがてωout≦ωst の条件が成
立する。そのとき第2の比較器10−10減速スイッ
チの接点bを選択し、接点cbを接続し、ゲートサプ
レス信号10−14を発生し、図1のPWM演算回路2
ゲート信号を停止し誘導電動機を停止する。
【0039】図1及び図2において、電動機が運転中に
電源の瞬停検出回路23が瞬時停電を検出するとゲート
サプレス解除器24はゲートサプレス信号を出力しPW
M演算回路の出力パルスを停止するとともに、瞬停指令
部25の瞬停一次停止指令25−3は瞬停加減速制御3
0に指令を与える。図2のスイッチ30−2を接続して
運転中の出力角速度ωout を出力角速度記憶回路30−
3に一時格納する。また、電源の瞬停検出回路23が瞬
時停電の解除を検出すると瞬停再始動部25−2は電圧
判定器29から電動機の誘起電圧が規定値低下になった
ときに指令する信号を受け、ゲートサプレス解除器24
から解除信号を出力しPWM演算回路の出力パルスを再
出力するとともに、瞬停解除再始動部25−2はスイッ
チ30−1の接点bを選択し、接点cbを接続する。こ
れにより、瞬停前に記憶した出力角速度記憶回路の値ω
out を出力角速度10−4に戻して再始動する。ここ
で、誘起電圧の判断は誘導電動機5の電圧を電圧検出器
26で検出し、A/D変換器27でアナログ値を瞬時電
圧値としてサンプルホールドし、ディジタル値VMu,
VMv,VMwに変換する。変換されたディジタル値の3
相電圧を電圧変換器12において(数10)式により2
相のα−β軸のVMα,VMβに変換し、(数11)を用
いて回転子座標であるd−q軸のVdf,Vdqに変換す
る。そして電圧判定器29では(数12)に示したよう
にVdf,Vdqの二乗和を基準に規定値Vtmin以下に達し
たとき瞬停指令部25とゲートサプレス解除器24に信
号を与える。
【0040】
【数10】
【0041】
【数11】
【0042】
【数12】 Vt min=Vdf2+Vqf2 …(数12) 図1において、A/D変換器11は電動機5の交流電流
のアナログ値を瞬時電流値としてサンプルホールドし、
ディジタル値Iu,Iv,Iwに変換する。変換された
ディジタル値の3相電流を電流変換器12において(数
13)式により2相のα−β軸のIα,Iβに変換し、
(数14)を用いて回転子座標であるd−q軸のId
f,Iqfに変換する。
【0043】
【数13】
【0044】
【数14】
【0045】積算回路18は、(数4)式を原理式と
し、出力角速度ωout を(数15)式のように積算する
ことにより、位相θを求める。図3に示したように、電
気角で360度分の正弦波のデータをNtbのテーブル
に分割して格納する。この時、位相θはサンプリング毎
にωout を積算していき、θの値がテーブル数Ntbに
なったとき、θを零にクリアすれば、図3−1に示すよ
うな鋸歯状が得られる。また、位相θは、正弦波テーブ
ルのアドレスに当たり、サンプリング毎に求めた位相θ
でテーブルを引けば、0から360度までの正弦波を連
続して得ることができる。
【0046】
【数15】 θ=ωout(n)=ωout(n−1)+ωout(n) …(数15) ここで、ωout(n-1)は前回の出力角速度ωoutの積算値
である。
【0047】磁束電流指令部19は、磁束電流指令を出
力し、電動機5に相当した励磁電流を予め設定してお
く。
【0048】電動機定数回路20は、一次換算抵抗値r
1,一次換算総合インダクタンスLσ,一次インダクタ
ンスL1の電動機定数と磁束電流Idn,出力角速度ωou
t,電動機のトルク成分Iqfより、(数16),(数1
7)式を用いてq軸電圧トルク成分V1qとd軸電圧励磁
成分V1dを求める。
【0049】
【数16】 V1q=ωout×L1×Idn+r1×Iqf …(数16)
【0050】
【数17】 V1d=r1×Idn−ωout×Lσ×Iqf …(数17) ベクトル演算部21は、V1qとV1dから電動機交流電圧
指令Vu,Vv,Vwを(数18),(数19)式により
求める。
【0051】
【数18】
【0052】
【数19】
【0053】ここで、sinθ,cosθは図3−2のテーブ
ルから求めた正弦波値,余弦波値を使用する。
【0054】PWM演算回路22は、ベクトル演算で得
た電動機交流電圧指令Vu,Vv,Vwを三角波と比較
してパルス幅変調してインバータ4のゲートパルスを得
る。次に電流角速度制御について説明する。電流角速度
制御において負荷が増加してトルク電流Iqfが設定値以
上の電流が流れたとき、インバータ4に流れる電流を抑
制するために出力角速度ωout を減少させる。図1にお
いて設定電流9−5の出力値IESTA_P の値と電流変換器
12で検出したq軸トルク電流Iqfを比較し、Iqf≧
IESTA_Pの条件になった時、(数20)式に示すように
出力角速度ωoutを減少させる。すなわち、電流角速度
制御部14では電流角速度ωiを出力し、角速度指令部
17の出力角速度ωoutから減算器13により電流角速
ωiを減算する。一方、電流制御判別回路15ではI
qf≧IESTA_P の条件を確認してスイッチ16の接点b
を選択し、接点bcを接続する。そして、減算した結果
を角速度指令部17に格納すれば、運転している出力角
速度を低下させることができる。すなわち、電動機の運
転周波数が減少し、q軸トルク電流Iqfが設定電流9
−5の値より小さくなれば、電流制御判別回路15は再
びスイッチ16の接点aを選択して接点acを接続し、
通常の加速減速制御を行う。その結果、最大負荷電流は
設定電流IESTA_Pの近傍で運転されることになる。
【0055】
【数20】 ωout(n)=ωout(n−1)−ωi …(数20) ここで、図5はトルク電流Iqfと設定電流IESTA_Pの
関係、図6に、比例定数KIDEFとq軸電流Iqfの関係を
示す。
【0056】図5において、q軸トルク電流Iqfが設
定電流IESTA_Pを超えたとき、(数21)式によりq
軸偏差電流IQDEFを検出する。このIQDEFと比例定数KIDE
Fの乗算から電流角速度ωiを(数22)式で求める。
【0057】
【数21】 IQDEF=Iqf−IESTA_P …(数21)
【0058】
【数22】 ωi=KIDEF×IQDEF …(数22) この電流角速度制御系において、偏差電流IQDEFが小さ
い範囲では、比例係数KIDEFを小さく選んで制御系がハ
ンチングしないようにし、偏差電流IQDEFが大きい範囲
では比例係数KIDEFを大きく選んで電流角速度ωiを大
きくして出力角速度ωoutを早く減少させて、インバー
タ4の過電流を保護する必要がある。
【0059】そこで、本実施形態では、図6に示すよう
に、偏差電流IQDEFの大きさに従い比例定数KIDEFを可
変にする特性を実現した。すなわち、偏差電流IQDEFが
零から最小値IQDEF_MINまでの小さい範囲では、比例定
数値KIDEFは最小比例係数KIDEF_MINを選択し、偏差電
流IQDEFが偏差電流最小値IQDEF_MIN以上になったとき
比例定数KIDEFは偏差電流IQDEFと偏差電流最小値IQD
EF_MINの差に比例した定数を作る。そして、比例係数の
最大値KIDEF_MAXを設ける。これにより、偏差電流IQD
EFの大きさに応じて比例係数KIDEFを自由に選択するこ
とが可能になり、偏差電流IQDEFが小さい範囲では、比
例係数KIDEFを小さく選んで制御系がハンチングしない
ようにし、偏差電流IQDEFが大きい範囲では、比例係数
KIDEFを大きく選んでインバータ4の過電流を保護する
ことができる。(数23)式は、可変比例定数KIDEF_C
OEを用いて比例定数KIDEFを求める式である。
【0060】
【数23】 KIDEF=(KIDEF_MIN)+(IQDEF−IQDEF_MIN) ×KIDEF_COE …(数23) 図7は本実施形態の電流角速度制御部14および瞬停設
定電流制御32の詳細ブロック図を示す。通常は瞬停設
定スイッチ32−2はa接点を選択しac接点が接続さ
れているので設定電流比較器14−1は指令部9の電流
設定値9−5の出力値IESTA_Pと電流変換器12の出力
トルク電流Iqfを比較してIqf≦IESTA_Pの範囲では、
零1スイッチ14−2の接点aを選択し、ac接点を接
続して零値14−3を選択する。その結果、第1乗算器
14−4は零乗算するので、出力する電流角速度ωi
は零となり電流角速度制御は動作しない。
【0061】また、Iqf≧IESTA_P の範囲では設定電
流比較器14−1は零1スイッチ14−2の接点bを選
択しbc接点を接続し、1の値14−5を選択する。そ
の結果、第1乗算器14−4は1乗算し、次に説明す
る方法で電流角速度制御を行い、電流角速度ωiを出力
する。
【0062】まず、設定減算器14−6は(数21)式
に従い、偏差電流IQDEFを出力する。偏差電流IQDEFと
トルク電流偏差最小値9−4−4の出力において、IQD
EF≦IQDEF_MINの範囲では最小電流偏差比較器14−8
は比例定数スイッチ14−9のb接点を選択し、接点b
cを接続する。このため、可変比例定数は零値14−3
を選択し、第2乗算器14−10出力零となる。比
例定数リミッタ14−11は比例定数最大値からKIDEF
_MAXを格納してあるが、この条件では無視され、比例定
数加算器14−12は比例定数最小値KIDEF_MIN9−4
−2を加算するから、比例定数KIDEF=KIDEF_MINとな
り、第3乗算器14−13はIQDEFとKIDEF_MINを乗算
する。すなわち(数22)を実する。
【0063】つぎに、IQDEF≧IQDEF_MINの範囲では最
小電流偏差比較器14−8は比例定数スイッチ14−9
のa接点を選択し、接点acを接続する。このため、可
変比例定数9−4−3はKIDEF_COEを出力し、第2乗算
器14−10に入力する。偏差電流減算器14−7はI
QDEF−IQDEF_MINを演算し、第2乗算器14−10に印
加されるので(数23)式の第2項の演算をしたことに
なる。比例定数リミッタ14−11は、この第2項と比
例定数最大値KIDEF_MAXを比較しKIDEF_MAX以上になら
ないようにする。続いて、比例定数加算器14−12は
比例定数最小値KIDEF_MINを加算し(数23)式を実行
する。この加算結果がKIDEFとなり、第3乗算器14−
13でIQDEFと乗算すれば電流角速度ωiが求まり、
(数22)式を実したことになる。
【0064】この結果、比例定数KIDEFはトルク偏差電
流IQDEFの値に従い図6に示す値から自由に選択するこ
とができる。
【0065】また、本実施形態は、電流角速度制御部1
4において、図8に示すように、比例定数等を自由に可
変できる。図8は、横軸に偏差電流IQDEFと電流偏差最
小値IQDEF_MINの差をとり、縦軸に比例定数KIDEFをと
った場合、パラメータに種々の値を与えたときの、可変
比例係数KIDEF_COEの特性を示す。例えば、KIDEF_COE
=H‘4189、比例最大値KIDEF_MAX を128に選
択すればA特性が得られ、また、 KIDEF_COE=H‘2
0C4、比例最大値KIDEF_MAX を256に選択すれば
B特性が得られる。この他、可変比例係数KIDEF_COEと
比例定数最大値KIDEF_MAXの値を図示のように組み合わ
せれば、図示細線のような特性が得られる。このよう
に、偏差電流IQDEFと電流偏差最小値IQDEF_MINの差を
とった横軸と比例定数KIDEFをとった縦軸からなる第1
象源において、比例定数の全てが選択可能となる。
【0066】これにより、電動機容量が変わっても制御
系の安定性を適切に選択できる。また、インバータの半
導体素子の容量により設定電流を自由に可変できるので
装置の小型化,低価格化が可能である。
【0067】また、本実施形態は、周波数指令,加減速
指令を負の値を指令し、制御装置7の演算を符号付で実
施すれば、装置を変更することなく、逆転指令も実施す
ることができる。
【0068】また、本実施形態は、指令部9に負の電流
設定値IESTA_Nを設け、電流角速度制御部14に追加す
れば、回生モードにも適用できる。さらに、回生時に負
の設定位置IESTA_Nよりトルク電流Iqfがさらに小さく
なれば、電流角速度制御部出力する電流角速度ωiは
負の値となるので(数20)式に示すように、電流角速
度ωiが出力角速度ωout 加算され、回転数指令を上
昇させて電動機の過電流を防止することができる。
【0069】このような現象の発生は次の時に発生す
る。すなわち、急減速指令が有り出力角速度ωout は低
位に設定されているにもかかわらず、電動機の慣性が大
きい場合、回転している電動機の角速度が出力角速度ω
out より高くなるので、トルク電流は負になる(回生モ
ード)。このトルク電流が負の設定電流IESTA_Nより小
さくなると出力角速度ωout に電流角速度の出力ωiを
加える。その結果、出力角速度ωout は大きくなり、よ
り電動機が回転している角速度に近づき、負の過電流を
防止することができる。
【0070】また、本実施形態において、通常運転時は
設定電流IESTA_P は定格電流より大きい値に設定されて
いる。ところが始動時とか瞬停再始動時は過大電流が流
れることがあり、通常の設定では定格電流以上の設定電
流値IESTA_P 以上にならないと電流角速度制御を行わな
いので過電流トリップに至ることがある。そのため、始
動時とか瞬停再始動時は電流設定値を小さくしてトルク
電流Iqfが小さい範囲でも電流角速度制御が行えるよ
うにする方法を説明する。電動機の始動時及び瞬時停電
再始動時に設定値可変遅回路に初期値IESTA(ini)
を与えるとともに最終設定値IESTA_P に至る時間を一次
遅れ要素Kpeを加味して調整すればIqf≧IESTA(n)
の条件を早く達成させることが出来て(数20)式で出
力角速度ωout を低下させ、電動機の過電流を防止出来
るとともに、前記した励磁電流遅れ回路31の初期励磁
電流値Id(ini)と遅れ定数Kpdを最適に選択するこ
とにより、電動機の過電流を防止できる。
【0071】この動作を図7により説明すると、始動時
に起動停止指令9−3からまたは、瞬停再始動時に瞬停
解除再始動指令25−2から判定回路32−1に指令を
送り、設定スイッチ32−2の接点bを選択して接点b
cを接続する。一方、設定値可変遅回路32−3には初
期値IESTA(ini)と遅れ係数Kpeを設定し始動す
る。設定値可変遅回路32−3の詳細は図9に示す。図
9は前記した励磁電流可変遅回路31と構成は同一であ
り、演算式も(数1)と同一である。すなわち、(数2
4)式に示すように電流設定9−5の出力IESTA_P を設
定値可変遅回路32−3の入力IESTAとして取込
み、IESTA(n)として出力する。
【0072】
【数24】 IESTA(n)={IESTA−IESTA(n-1)}×Kpe+IESTA(n-1) …(数24) 図10は瞬時停電再始動時の特性図であり、図7のブロ
ック図と併用して説明する。設定値可変遅回路32−3
の出力IESTA(n)は初期値IESTA(ini)から出発し
一次遅定数Kpeに従い増加する。設定電流比較器14
−1はトルク電流検出値IqfとIESTA(n)を比較
し図10のの点でIqf≧IESTA(n)の条件が成立する
と、零1スイッチ14−2のb接点を選択し、接点bc
を接続して第1の乗算器14−4の入力の1つを1にし
て(数20)式を有効にさせて出力角速度ωout を急速
に低下させる。そのため、トルク電流検出値Iqfの増
加を抑制する。すなわち、最終設定電流値IESTA_P より
も小さい電流値で電流角速度制御(数20)式から(数
23)式の制御を実施することができる。
【0073】次に図10のの時点でIqf≦IESTA(n)
の条件が成立すると設定電流比較器14−1は零1スイ
ッチ14−2の接点aを選択し、第1乗算器の入力の1
つを零にして電流角速度制御を無効にするとともに、瞬
停設定電流制御の判定回路32−1は設定スイッチ32
−2の接点aを選択して接点acを接続して設定電流比
較器の比較設定値を最終電流設定値IESTA_P に置き換え
て通常運転に戻す。また、図11は本実施形態の瞬停再
始動及び始動時の瞬停設定電流制御の他の実施例であ
る。すなわち、電動機の始動時に起動停止指令9−3か
らまたは、瞬停再始動時に瞬停解除再始動指令25−2
からの指令により設定値可変遅回路32−3に初期値設
定電流指令32−3−3にIESTA(ini)を与えると
ともに最終設定値IESTA_P に至る時間を一次遅れ要素の
設定電流可変遅定数32−3−2をKpeで与える。設
定値可変遅回路32−3の出力IESTA(n)は初期
値IESTA(ini)から出発し一次遅定数Kpeに従い
増加する。設定電流比較器14−1はトルク電流検出値
IqfとIESTA(n)を比較し、Iqf≧IESTA(n)の条
件が成立すると、零1スイッチ14−2のb接点を選択
し、接点bcを接続して第1乗算器14−4の入力の1
つを1にして(数20)式を有効にさせて出力角速度ω
out を急速に低下させる。そのため、トルク電流検出値
Iqfの増加を抑制する。これは最終設定電流値IESTA_P
よりも小さい電流値で電流角速度制御(数20)式から
(数23)式の制御を実する。
【0074】次にIqf≦IESTA(n)の条件が成立すると
設定電流比較器14−1は零1スイッチ14−2の接点
aを選択し、第1乗算器の入力の1つを零にして電流角
速度制御を無効にする。本制御では設定値可変遅回路3
2−3は通常運転に戻った時点でも常時動作させる。始
動時は過渡現象により設定値可変遅回路32−3の出力
が最終値IESTA_P に到達しない前にトルク電流検出値I
qfが振動して再度IESTA(n)より大きくなれば早
めに電流角速度制御を実施し電動機の過電流を抑制させ
ることができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電動機の低速時及び無負荷時でも、過励磁にならず、効
率よく、スムースに電動機を過減速することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態。
【図2】本発明の加減速制御部の詳細ブロック図。
【図3】本発明の定格角速度と正弦波発生原理の説明
図。
【図4】励磁電流可変遅回路の説明図。
【図5】本発明のトルク電流と設定電流の関係を示す
図。
【図6】本発明のトルク偏差電流と比例定数を示す特性
図。
【図7】本発明の電流角速度制御を示す詳細ブロック
図。
【図8】本発明のトルク偏差電流と比例定数を示す詳細
特性図。
【図9】設定電流可変遅回路の説明図。
【図10】本発明の瞬停始動特性。
【図11】本発明の電流角速度制御を示す詳細ブロック
図。
【符号の説明】
1…交流電源、2…整流器またはコンバータ、3…平滑
コンデンサ、4…インバータ、5…誘導電動機、7…制
御部、8…サンプリングタイマ、9…指令部、9−1…
周波数指令部、9−2…加減速指令部、9−3…起動停
止指令部、9−4…定数設定部、9−4−1…比例定数
最大値、9−4−2…比例定数最小値、9−4−3…可
変比例定数、9−4−4…トルク電流偏差最小値、9−
5…設定電流値、9−6…初期角速度、10…加減速制
御部、10−1…角速度指令変換器、10−2…加速減
速スイッチ、10−3…第1の比較器、10−4…出力
加速度、10−5…加速スイッチ、10−6…加速加算
器、10−7…加速角速度、10−8…加速減算器、1
0−9…角速度指令変換器、10−10…第2の比較
器、10−11…減速スイッチ、10−12…減速減算
器、10−13…減速角速度、10−14…ゲートサプ
レス信号、11…電流A/D変換器、12…電流変換
器、13…電流制御減算器、14…電流角速度制御部、
14−1…設定電流比較器、14−2…零1スイッチ、
14−3…零値、14−4…第1の乗算器、14−5…
1の値、14−6…設定減算器、14−7…偏差電流減
算器、14−8…最小電流偏差比較器、14−9…比例
定数スイッチ、14−10…第2の乗算器、14−11
…比例定数リミッタ、14−12…比例定数加算器、1
4−13…第3の乗算器、15…電流制御判別回路、1
6…加減速電流制御切換器、17…角速度指令部、18
…積算回路、19…磁束電流指令部、20…電動機定数
回路、21…ベクトル演算部、22…PWM発生回路、
23…瞬停検出回路、24…ゲートサプレス、解除回
路、25…瞬停指令部、26…電圧検出回路、27…電
圧A/D変換器、28…電圧変換器、29…電圧判定回
路、30…瞬停加減速制御、31…励磁電流可変遅回
路、31−1…励磁電流可変遅回路入力、31−2…励
磁電流可変遅定数、31−3…初期値励磁電流指令、3
1−4…励磁電流初期切換スイッチ、31−5…励磁電
流可変減算器、31−6…励磁電流可変加算器、31−
7…励磁電流記憶器、32…瞬停設定電流制御、32−
1…判定回路、32−2…設定スイッチ、32−3…設
定値可変遅回路、32−3−1…設定電流可変遅回路入
力、32−3−2…設定電流可変遅定数、32−3−3
…初期値設定電流指令、32−3−4…設定電流初期切
換スイッチ、32−3−5…設定電流可変減算器、32
−3−6…設定電流可変加算器、32−3−7…設定電
流記憶器。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−23780(JP,A) 特開 昭63−274397(JP,A) 特開 平3−284185(JP,A) 特開 平10−191690(JP,A) 特開 平11−122999(JP,A) 特開 平6−68398(JP,A) 特開 平6−225574(JP,A) 特開 昭64−69289(JP,A) 特開 平6−70571(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/408 - 5/412 H02P 7/628 - 7/632 H02P 21/00 H02P 1/00 - 1/58 H02P 6/00 - 6/24 H02M 7/42 - 7/98

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電圧をコンバータにより直流電圧に変
    換し、該直流電圧をPWMインバータによって可変電
    可変周波数の3相交流電圧に変換して誘導電動機を
    駆動する誘導電動機の制御方法において、前記誘導電動機の定常 運転時には、前記PWMインバー
    タを駆動する制御部が、 定格角速度と出力角速度とを比較し、該出力角速度に加
    速角速度を加算あるいは減算して出力角速度を定格角速
    度に一致させる加減速制御と、 前記電動機トルク電流検出値予め設定した第1の設
    電流より大きい時に実行する、前記出力角速度か
    、トルク電流検出値と前記第1の設定電流値との偏差
    に比例定数を乗じた値である電流角速度を減算する電流
    角速度制御と、 前記 トルク電流検出値前記第1の設定電流より小さ
    くなった時に実行する、前記出力角速度に前記加速角速
    度を加算あるいは減算して前記定格速度に一致させる
    減速制御とを行い前記誘導電動機の 瞬停再始動時、前記制御部が、 予め設定した第2の設定電流値を初期値としたトルク電
    流の第3の設定値と、予め設定した第4の設定電流値を
    初期値とした励磁電流値とを時間の経過に伴って変化さ
    せ、 前記電動機のトルク電流検出値が該第3の設定値より大
    きい場合に、瞬停前に記憶した出力角速度の値を初期値
    とする出力角速度から、該トルク電流検出値と第3の設
    定値との偏差に比例定数を乗じた値である電流角速度を
    減算し、 時間の経過とともに定常運転に移行する制御を行うこと
    を特徴とする誘導電動機の制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の誘導電動機の制御方法に
    おいて、前記誘導電動機の瞬停再始動時に、前記制御部
    が前記トルク電流の第3の設定値と、励磁電流とを時間
    の経過に伴って増加させる制御を行うことを特徴とする
    誘導電動機の制御方法。
  3. 【請求項3】請求項1あるいは請求項2のいずれかに記
    載の誘導電動機の制御方法において、前記電流角速度を
    算出する比例定数が、前記トルク電流検出値と前記第1
    の設定電流値との偏差の値に対応して変化することを特
    徴とする誘導電動機の制御方法。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の誘導電動機の制御方法に
    おいて、前記誘導電動機の瞬停再始動時に、前記制御部
    が前記トルク電流の第3の設定値を、前記第2の設定電
    流値を初期値とした1次遅れ出力とすることを特徴とす
    る誘導電動機の制御方法。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の誘導電動機の制御方法に
    おいて、前記電流角速度を算出する比例定数が、前記ト
    ルク電流検出値と前記第1の設定電流値との偏差の値の
    増加に応じて増加する領域と、前記偏差の値の変化に対
    して一定の値をとる領域とがあることを特徴とする誘導
    電動機の制御方法。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の誘導電動機の制御方法に
    おいて、前記誘導電動機の瞬停再始動時に、前記第3の
    設定値より大きな値の前記電動機のトルク電流検出値が
    前記第3の設定値より小さくなった場合に、前記第3の
    設定値に代えて前記第1の設定電流値を用いることを特
    徴とする誘導電動機の制御方法。
JP08079898A 1998-03-27 1998-03-27 誘導電動機の運転制御方法 Expired - Lifetime JP3508539B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08079898A JP3508539B2 (ja) 1998-03-27 1998-03-27 誘導電動機の運転制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08079898A JP3508539B2 (ja) 1998-03-27 1998-03-27 誘導電動機の運転制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11285290A JPH11285290A (ja) 1999-10-15
JP3508539B2 true JP3508539B2 (ja) 2004-03-22

Family

ID=13728490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08079898A Expired - Lifetime JP3508539B2 (ja) 1998-03-27 1998-03-27 誘導電動機の運転制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3508539B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115580198A (zh) * 2022-09-09 2023-01-06 江苏科技大学 货运机器人的重载起步方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11285290A (ja) 1999-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4767976A (en) Control system for PWM inverter
JP3627683B2 (ja) モーター制御装置
KR100222383B1 (ko) 모터의 벡터제어방법 및 벡터제어인버터장치
JP2008167566A (ja) 永久磁石モータの高応答制御装置
JP3674741B2 (ja) 永久磁石同期電動機の制御装置
US6147470A (en) Device for controlling induction motor and method of controlling the same
JP3684793B2 (ja) インバータ装置
JPH0974800A (ja) 交流電動機制御装置
JP4300831B2 (ja) インバータ駆動誘導電動機の制動方法及びインバータ装置
JP3508539B2 (ja) 誘導電動機の運転制御方法
JP2008109719A (ja) 電力変換器の制御装置
JPH08336292A (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP4543720B2 (ja) 速度センサレスベクトル制御装置
JPH0880098A (ja) 電動機のベクトル制御装置
JP4219362B2 (ja) 回転機の制御装置
JP3447932B2 (ja) 誘導電動機の制御方法及び装置
JP2000228888A (ja) 誘導電動機の制御方法及び装置
JP5499866B2 (ja) 交流回転機の制御装置
JP3462347B2 (ja) 可変速発電電動機の制御装置
JP2000341989A (ja) 誘導電動機の瞬時停電時の制御方法及び装置
JP3861228B2 (ja) 誘導電動機の制御方法および制御装置
JP2001238455A (ja) 多重電力変換装置
JP7127657B2 (ja) モータ制御装置
JP3312178B2 (ja) 自励式インバータの制御装置
JP3824206B2 (ja) リニアインダクションモータ電気車の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031215

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100109

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110109

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110109

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term