JP3506916B2 - 充電装置 - Google Patents

充電装置

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JP3506916B2
JP3506916B2 JP20438998A JP20438998A JP3506916B2 JP 3506916 B2 JP3506916 B2 JP 3506916B2 JP 20438998 A JP20438998 A JP 20438998A JP 20438998 A JP20438998 A JP 20438998A JP 3506916 B2 JP3506916 B2 JP 3506916B2
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/007Regulation of charging or discharging current or voltage
    • H02J7/00712Regulation of charging or discharging current or voltage the cycle being controlled or terminated in response to electric parameters
    • H02J7/007182Regulation of charging or discharging current or voltage the cycle being controlled or terminated in response to electric parameters in response to battery voltage
    • H02J7/007184Regulation of charging or discharging current or voltage the cycle being controlled or terminated in response to electric parameters in response to battery voltage in response to battery voltage gradient

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ニッケル水素電
池等の充電時において発熱の大きな電池の充電に好適に
用いることができる充電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、電動工具等の電源に繰り返し使用
可能な充電式電池が用いられている。ここで、かかる電
動工具の電池としては、ニッケルカドミウム電池が広く
用いられ、該電池に大電流を流すことにより急速充電を
行う充電装置が用いられている。即ち、電池を20分程
度で急速充電することによって、充電の完了した電池を
交換しながらの電動工具の連続使用を可能ならしめてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、電池とし
てニッケル水素電池を用いることで、電動工具の性能を
向上させることを検討した。しかしながら、ニッケル水
素電池は、ニッケルカドミウム電池よりも容量を大きく
できる反面、充電時の発熱量が大きく、発熱により高温
に達すると電池内部セルの電極やセパレータが劣化して
寿命が短くなる。このため、上述したニッケルカドミウ
ム電池にて行われていた大電流による急速充電は行いえ
なかった。
【0004】このため、本発明者は、電池の絶対温度と
温度上昇値とをマッピングしたマップから充電電流を切
り替えながら充電を行い、また、マップから充電の完了
を検出することを案出した。しかしながら、該方法にて
充電を行った際に、充電初期及び中期においても電流値
の切り替えが頻繁に起こり、充電時間が長くなるという
課題が発生した。即ち、充電される電池として、ほぼ容
量を使い切ったものから、殆ど容量が残っているものま
で状態は様々である。ここで、該マップは、種々の状態
の最大公約数として作成せねばならず、上記の種々の状
態における電池を充電しようとした際に、例えば、容量
が殆ど無くなっている電池を充電する際にも、該マップ
に従い充電した際に、充電装置の最大電流容量(例え
ば、4C)を流し得る状態においても、検出された温度
上昇値から低い電流(例えば、3C)に切り替えること
が発生し、充電完了までの時間が長くなることがあっ
た。更に、該マップに基づき充電の完了を判断する際
に、条件によっては100%を越えてから充電完了と判
断することもあった。
【0005】更に、電池の絶対温度と温度上昇値とから
マップを検索し充電電流を求める際には、電池温度の上
昇値、即ち、温度微分値の精度が高いことが適切な充電
電流値を得るために要求される。即ち、温度上昇値の検
出精度が低いと、適切な温度値が選択されないため、上
述したように不要な充電電流切り替えの発生する原因と
なる。しかしながら、温度分解能を高めることはコスト
アップに直結するため、温度分解能を高めることなく、
不要な電流値の切り替えを抑え得るようにすることが求
められた。
【0006】請求項1〜4は、上述した課題を解決する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
電池の状態に応じて、電池の温度上昇を抑えながら短時
間で充電できる充電装置を提供することにある。
【0007】請求項5及び6の発明の目的とするところ
は、過充電することなく100%充電することができる
充電装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の充電装置は、
上記目的を達成するため、電池の温度上昇を抑えながら
充電し得る許容電流値を、電池の温度値と、電池の温度
上昇値とに基づきマッピングしたマップを記憶する記憶
装置と、現在の電池の温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段により検出された温度から温度上昇値
を求める温度上昇値出力手段と、電池電圧を検出し、電
池電圧の変化に基づき充電末期であるか否かを判断する
充電状態判断手段と、前記温度検出手段により検出され
た温度と、前記温度上昇値出力手段から出力された温度
上昇値とから、当該充電装置温度に対応するマップを検
索し、前記許容値を求める許容電流値検索手段であっ
て、前記充電状態判断手段により充電末期ではないと判
断された際に、相対的に大きな許容値を求める許容電流
値検索手段と、前記許容電流検索手段により検索された
許容電流にて電池を充電する充電手段とを備えることを
技術的特徴とする。
【0009】請求項2の充電装置は、上記目的を達成す
るため、電池の温度上昇を抑えながら充電し得る許容電
流値を、電池の温度値と、電池の温度上昇値とに基づき
マッピングしたマップを、少なくとも充電末期と充電末
期以前に対応させて記憶する記憶装置と、現在の電池の
温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段によ
り検出された温度から温度上昇値を求める温度上昇値出
力手段と、電池電圧を検出し、電池電圧の変化に基づき
充電末期であるか否かを判断する充電状態判断手段と、
前記温度検出手段により検出された温度と、前記温度上
昇値出力手段から出力された温度上昇値とから、前記充
電状態判断手段により判断された電池状態に対応するマ
ップを検索し、前記許容値を求める許容電流値検索手段
と、前記許容電流検索手段により検索された許容電流に
て電池を充電する充電手段とを備えることを技術的特徴
とする。
【0010】請求項3の充電装置は、請求項1又は2に
おいて、前記充電状態判断手段が、前記充電手段による
許容電流値の切り替えパターンが同一の際の電圧値を基
準として電池電圧の変化を求めることを技術的特徴とす
る。
【0011】請求項4の充電装置は、請求項1〜3にお
いて、電池電圧を検出し、電池電圧の下降値に基づき充
電完了と判断した際に、充電を完了させる充電完了手段
を備えることを技術的特徴とする。
【0012】請求項5の充電装置は、上記目的を達成す
るため、電池の温度上昇を抑えながら充電し得る許容電
流値を、電池の温度値と、電池の温度上昇値とに基づき
マッピングしたマップであって、温度値が高い時に許容
電流値を小さく、また、温度上昇値が大きいときに許容
電流値を小さく設定したマップを記憶する記憶装置と、
現在の電池の温度を検出する温度検出手段と、前記温度
検出手段により検出された温度から温度上昇値を求める
温度上昇値出力手段と、前記温度検出手段により検出さ
れた温度と、前記温度上昇値出力手段から出力された温
度上昇値とから、前記記憶装置のマップを検索し、前記
許容値を求める許容電流値検索手段と、前記許容電流検
索手段により検索された許容電流にて電池を充電する充
電手段と、前記温度検出手段により検出された温度と、
前記温度上昇値出力手段から出力された温度上昇値と
が、前記記憶装置のマップ中の充電末期に発生し易い領
域に属するかを判断し、マップ中の充電末期の始めに発
生し易い領域に属する時に低いカウント値を出力し、充
電最末期に発生し易い領域に属する時に高いカウント値
を出力する第1カウント値出力手段と、電池電圧を検出
し、電池電圧の下降値に基づき充電末期であると判断し
た際に、カウント値を出力する第2カウント値出力手段
と、前記第1カウント値出力手段と、前記第2カウント
値出力手段との出力したカウント値の合計が設定された
値を越えた際に充電完了と判断する充電完了判断手段
と、前記充電完了手段による充電完了の判断に基づき充
電を完了する充電完了手段と、を備えることを技術的特
徴とする。
【0013】請求項6の充電装置は、請求項5におい
て、前記第2カウント値出力手段が、前記充電手段によ
る許容電流値の切り替えパターンが同一の際の電圧値を
基準として電池電圧の下降値を求めることを技術的特徴
とする。
【0014】請求項1の充電装置では、電池の温度上昇
を抑えながら充電し得る許容電流値を電池の温度値と電
池の温度上昇値とに基づきマッピングしたマップを用
い、充電電流値を制御する。即ち、電池の温度と温度上
昇値からマップを検索し、電池の温度上昇を抑えながら
充電し得る許容電流値を求め、該許容電流値にて電池を
充電する。このため、充電時に温度が上昇し易いニッケ
ル水素電池を、温度上昇による劣化を生じせしめること
なく短時間で充電することが可能になる。ここで、許容
電流値検索手段が、充電状態判断手段により充電末期で
はないと判断された際に、相対的に大きな許容値を求め
る。即ち、充電末期以前は、電流値を調整するための切
り替えを行うことなく大きな電流を流すことで、短時間
で充電を完了させる。
【0015】請求項2の充電装置では、電池の温度上昇
を抑えながら充電し得る許容電流値を電池の温度値と電
池の温度上昇値とに基づきマッピングしたマップを用
い、充電電流値を制御する。即ち、電池の温度と温度上
昇値からマップを検索し、電池の温度上昇を抑えながら
充電し得る許容電流値を求め、該許容電流値にて電池を
充電する。このため、充電時に温度が上昇し易いニッケ
ル水素電池を、温度上昇による劣化を生じせしめること
なく短時間で充電することが可能になる。ここで、電池
電圧の変化に基づき充電末期か、充電末期以前かを判断
し、充電状態に応じたマップから許容電流を求めるた
め、充電状態に応じた最適の充電電流制御を行うことが
できる。
【0016】請求項3では、充電状態判断手段が、充電
手段による許容電流値の切り替えパターンが同一の際の
電圧値を基準として電池電圧の変化を求める。このた
め、充電電流を切り替えながら充電を行う際にも、適切
に電池電圧を基準として電池状態を判断することができ
る。
【0017】請求項4の充電装置では、電池電圧を検出
し、電池電圧の変化に基づき充電完了と判断した際に、
充電を完了させるため、確実に充電を停止することがで
きる。
【0018】請求項5の充電装置では、電池温度と、温
度上昇値とが、マップ中の充電末期に発生し易い領域に
属するか、及び、電池電圧に基づき充電完了を判断す
る。この際に、マップ中の充電末期の始めに発生し易い
領域に属する時に低いカウント値を加え、充電最末期に
発生し易い領域に属する時に高いカウント値を加え、電
池電圧の下降が大きい際にカウント値を加え、カウント
値の合計が設定された値を越えた際に充電完了と判断す
る。即ち、温度上昇が大きく、充電電流値を小さくして
もなお温度上昇が大きく、更に、電池電圧の下降が大き
い際には、高いカウント値を加え、温度上昇が大きくて
も、充電電流値を小さくすれば温度上昇があまり大きく
ならない際には、低いカウント値を加えるため、電池の
残量、温度等に影響されず、過充電することなく100
%充電を行うことが可能となる。
【0019】請求項6では、第2カウント値出力手段
が、充電手段による許容電流値の切り替えパターンが同
一の際の電圧値を基準として電池電圧の下降値を求め
る。このため、充電電流を切り替えながら充電を行う際
にも、適切に電池電圧を基準として電池状態を判断する
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る充
電装置について図を参照して説明する。図1は、本発明
の第1実施形態に係る充電装置10を示し、図2は該充
電装置10によって充電される電池パック50(ニッケ
ル水素電池)を示し、図3は該電池パック50により駆
動される電池ドリル70を示している。
【0021】図2に示すようにニッケル水素電池を内蔵
する電池パック50は、略円筒状に形成された嵌入部5
2と、略角柱状に形成された基部56とから成り、該嵌
入部52の側方には、キー状のキー部54が形成され、
上部には、電池の正極側に接続された第1入力端子t1
と、負極側に接続された第2入力端子t2と、サーミス
タから成る温度検出センサに接続された第3端子t3と
が配設されている。該電池パック50として電池セルの
数の違いから14.4V、12V、9.6Vがある。
【0022】図1に示すように、該電池パック50を充
電する充電装置10には、電池パック50の嵌入部52
を嵌入するための嵌入孔12が形成されており、嵌入孔
12の側壁には、該嵌入部52のキー部54を導入する
ためのキー溝14が形成されている。該嵌入孔12は、
該充電装置10を形成する筐体16と一体的に樹脂成形
されている。本実施形態では、電池パック50の嵌入部
52にキー部54を設け、充電装置10の嵌入孔12に
キー溝14を形成することにより、電池パック50が誤
った方向に装着されることを防いでいる。ここで、嵌入
孔12の底部には、上記電池パック50の第1乃至第3
端子t1、t2、t3と当接するための図示しない第1
乃至第3出力端子が配設されている。この充電装置10
の上部には、充電中を表示するためのLEDランプ18
が配設されている。
【0023】図3に示すように、電池ドリル70は、電
池パック50の嵌入部52を嵌入する嵌入孔72が形成
されており、電池パック50の第1入力端子t1及び第
2入力端子t2から電力の供給を受けて、図示しないモ
ータによりチャック76を回動するように構成されてい
る。この電池ドリル70を使用する際には、複数の電池
パック50の内で充電の完了したものを順次用いること
により、連続して作業を続け得るようにする。このた
め、本実施形態の充電装置10は、電池パック50を2
0分程度で急速充電し得るよう構成されている。
【0024】図4は、充電装置10内の回路構成を示し
ている。商用交流電源が入力フィルタ20でノイズが除
去されたのち整流平滑回路22で整流平滑され、これが
トランス26との間に配設されたスイッチング素子24
によってオン・オフされる。トランス26には補助巻線
26aが設けられ、ここからの起電力が補助電源46に
入力されて1次側制御回路48へ加えられる。1次側制
御回路48は、スイッチング素子24のオン・オフを制
御する。スイッチング素子24は充電電流のデューテイ
比を制御し、トランス26は商用電源電圧を適正な電圧
まで降圧する。
【0025】トランス26の出力は整流平滑回路28で
整流平滑された後、電池パック50に印加される。これ
により該電池パック50に内蔵されている電池セル(図
示せず)に充電電流が流される。該整流平滑回路28と
電池パックとの間には、電流検出回路30及び電圧検出
回路32が接続されており、充電電流信号と充電電圧信
号とが2次側制御回路38へ入力される。また、電池パ
ック内に配設された温度検出センサ58からの温度信号
が該2次側制御回路38へ入力される。
【0026】2次側制御回路38には、補助電源回路4
4からの電源が加えられている。この2次側制御回路3
8は、後述する電流値制御用のマップを記憶しており、
温度検出センサ58から出力された温度値を微分して温
度上昇値を求めて、温度値及び温度上昇値に基づきマッ
プを検索して電池の温度上昇を抑えながら充電し得る許
容電流値を求る。そして、上述した充電電流信号に基づ
いてデューテイ比を上げるか否かを決定し、これに応じ
て、充電電流値切替回路40及びフィードバック回路4
9を介してデューテイ比を1次側制御回路48へ送る。
【0027】引き続き、上述した電流制御に用いるマッ
プの構成について、図5を参照して説明する。一般に電
池は、充電電流を大きくすれば、充電時間は短くなるが
温度上昇は大きくなる。反対に、充電電流を小さくすれ
ば、充電時間が長くなるものの温度上昇は小さくなる。
特に、ニッケル水素電池は、充電電流や既に充電された
容量により温度勾配(温度上昇値)が大きく変化する特
性を有する。このため、本実施態様では、温度上昇を抑
制するため電流値を変化させながら充電を行う。即ち、
従来技術に係る充電装置では、一定の電流値で充電を行
っていたのに対して、本実施態様の充電装置では、電池
の状態を絶対温度と温度上昇値とに基づき判別し、電池
の温度上昇を抑制しつつ流し得る極力大きな電流、即
ち、電池の状態に応じて電流値を変えながら充電を行
う。
【0028】ここでは、電池温度が高いときには、相対
的に小さな充電電流を流し、反対に、温度が低いときに
は、相対的に大きな充電電流を流す。また、温度上昇が
大きいときには、相対的に小さな充電電流を流し、反対
に、温度上昇が小さいときには、相対的に大きな充電電
流を流す。
【0029】マップMは、上記電流の可変制御を行うた
めのもので、横側に電池の絶対温度Tを取り、縦側に温
度変化分dT/dtを取って、温度上昇を抑制しつつ流
し得る最適な電流値を規定したものである。即ち、電池
温度が高く且つ温度上昇が大きい際には(マップ右下
側)、相対的に小さな充電電流(1C:1時間で充電が
完了する電流)を流し、電池温度が高く且つ温度上昇が
小さい際には(マップ右上側)、中程度の充電電流を流
す(2C〜3C)。また、電池温度が低く且つ温度上昇
が大きい際には(マップ左下側)、中程度の充電電流
(2C〜3C)を流し、電池温度が低く且つ温度上昇が
小さい際には(マップ左上側)、相対的に大きな充電電
流を流す(4C:1/4時間で充電が完了する電流)よ
うに設定されている。即ち、目標充電時間(約20分)
と目標到達温度とのいずれもが満たされるように、マッ
プ内の各領域に最適な電流値が設定されている。なお、
低温(0°C以下)において、大電流充電を行うと、性
能が劣化するため、該マップの左列に性能劣化させない
ための小さな電流値を設定しておくことが好適である。
【0030】このマップに基づき、充電時には、電池の
絶対温度Tと、温度変化分dT/dtとから適合する領
域を検索し、領域に規定されている電流値に基づき充電
電流を制御する。例えば、電池温度がT2とT3との間
にあり、電池温度の変化分(温度上昇値)がX1とX2
の間にある場合には、電流値2Cを出力する。
【0031】更に、本実施態様の充電装置は、該マップ
内の領域の動きに基づき充電の完了を検出する。即ち、
従来技術においては充電電流を一定にすることで、温度
又は電圧を監視して充電の完了を検出していた。更に具
体的には、温度上昇値、電圧の変化値、また、満充電と
なり電圧が下がったことを検出して、満充電と判断して
いた。しかしながら、本実施態様の充電装置では、上述
したように、充電電流を変化させるため、従来技術のよ
うに単に温度、温度変化値、或は、電圧、電圧変化値を
監視するだけでは充電の完了を検出することができな
い。このため、マップ内の領域の動きに基づいて充電の
完了を検出する。
【0032】ここで、充電を行っている最中は、温度及
び温度上昇値の変化に基づき、一見ランダムに領域を移
動して行く。即ち、満充電になる以前は、温度が高くな
り、或は、温度上昇が大きくなり、充電電流の相対的に
小さな領域が選択されると、即ち、図5に示すマップの
右下側の領域が選択された後は、電流の減少により、温
度上昇が小さくなり、図中のマップで、上側の領域に該
当するようになる。
【0033】しかしながら、満充電に近づくと、ニッケ
ル水素電池の特性により、温度上昇値が大きくなってい
く。即ち、温度上昇が大きいことにより図中のマップ
で、下側の領域が選択され、相対的に小さな電流で充電
されていても、温度上昇が大きいままになる。この原理
から、本実施態様の充電装置では、所定周期(例えば、
数100秒毎)で測定を行い、図中のマップでハッチン
グで示す温度上昇が大きい際の領域(X3 〜−〜T1 、
X3 〜−T1〜T2 、X3 〜−T2 〜T3 、X3〜T3
〜)、及び、温度が高く温度上昇が中程度の際の領域
(X2 〜X3 −T3〜)に属する際に充電完了判断のた
めのカウント値として2を加算し、また、網線で示す温
度が高く温度上昇が中程度の際の領域(X1 〜X2 −T
3 〜)、温度が相対的に高く温度上昇が中程度の際の領
域(X2 〜X3 −T2 〜T3 )に属する際に充電完了判
断のためのカウント値として1を加算し、加算値が6に
達すると充電完了と判断して、充電を停止する。
【0034】この充電装置による充電について図6のグ
ラフ及び図5のマップMを参照して更に詳細に説明す
る。ここで、図6は、横軸に充電時間を取り、縦軸に充
電電流、電池電圧及び電池温度を取ってある。ここで、
充電開始(時刻0)から時刻T1までは、電池温度が低
く(T1〜T2 )、且つ、温度上昇が小さい(〜X1 )
ので、最大電流4Cが選択される。大電流での充電によ
り、温度上昇がやや大きく(X1 〜X2 )なり、やや大
きな電流3Cに切り替わる(時刻T1)。そして、電流
を下げることで温度上昇が小さくなり(〜X1 )、時刻
T2にて再び、最大電流4Cにて充電を行う。その後、
時刻T3にて再び、やや大きな電流3Cに切り替わる。
この4C−3Cの切り替えを繰り返しながら、充電中期
のT4から電池温度の上昇に伴い3Cを中心に充電が行
われる。そして、時刻T5からは、更なる温度上昇に伴
い、3C−2Cの切り替えを繰り返しながら充電を続け
る。その後、時刻T6からやや小さな電流2Cで充電を
行い、充電末期の時刻T7からは、2C−1Cの切り替
えを繰り返しながら充電を行い、時刻T8から時刻T9
までは、最小電流1Cにて充電を行い、上述したように
マップMの領域判断に基づき、充電の完了を検出して時
刻T9にて充電を完了する。このように、電池の温度と
温度上昇値からマップを検索し、電池の温度上昇を抑え
ながら充電し得る許容電流値を求め、該許容電流値にて
電池を充電する。このため、充電時に温度が上昇し易い
ニッケル水素電池を、温度上昇による劣化を生じせしめ
ることなく短時間で充電することが可能になる。
【0035】なお、図6は、該マップMを検索するため
のデータ(温度変化分dT/dt)を補正することなく
制御を行った際の比較用のグラフである。一方、図7
は、本実施形態の充電装置により制御を行った際のグラ
フである。即ち、本実施形態の充電装置では、マップM
を検索するためのデータ(温度変化分dT/dt)に補
正を加えることで、充電電流の切り替えを最小限にして
いる。
【0036】補正を行うか否かの違いを図6及び図7を
参照して更に詳細に説明する。図6に示す補正を行わな
い際には、時刻0から時刻T4にかけて、また、時刻T
5〜時刻T6にかけて電流の切り替えが頻繁に行われて
いる。これに対して、本実施形態の補正を行う際には、
時刻0から時刻T4' にかけて、また、時刻T5' 〜時
刻T6' にかけて電流の切り替えが最小限に止められて
いる。このため、図6に示す例では、充電完了に19分
40秒かかり、電池温度が41°Cまで上昇しているの
に対して、本実施形態の充電装置では、図7中に示すよ
うに17分10秒で充電完了でき、充電完了時の電池温
度が39°Cに止まっている。なお、この図7中では、
電池温度の変化に基づき容量95%を検出して充電の停
止を行っているため、図6に示すように充電最終期にお
いて、負のdV/dt(電圧の降下)が発生していな点
に注意されたい。
【0037】ここで、上述した補正は、充電装置が電池
の充電状態を判断し、電池が充電末期ではないと判断し
た際、即ち、充電初期及び中期において温度変化分の補
正を行う。本実施形態の充電装置では、係る充電状態の
判断を電池電圧の変化に基づき行うが、電流値を切り替
えながら充電を行うので、単純に電池電圧の変化に基づ
き充電状態を判断することができない。例えば、充電電
流が4Cの時と3Cの時とでは、電圧の上昇の仕方が大
きく異なるので、比較の対象となり得ない。このため、
本実施形態の充電装置では、電流値の切り替えパターン
が同じときの値を比較して充電状態を判断する。
【0038】この判断方法について、図10を参照して
更に詳細に説明する。本実施形態の充電装置は、充電電
流として1Cから4Cまでの4種類が用いられており、
1C→2C、1C→3C、1C→4C、2C→3C・・
・・・・3C→2C、2C→1Cという12種類の電流
変化パターンがある。従って、各パターン毎の充電電流
切り替え時の最終電池電圧、時刻を記憶し、過去と現在
の同じパターン同士の最終電池電圧を比較している。
【0039】図10(A)は、充電開始から充電中期に
かけての電池電圧及び充電電流の変化を示し、図10
(B)は、充電末期から充電完了にかけての電池電圧及
び充電電流の変化を示している。図10(A)中に示す
ように充電初期において、電池電圧は巨視的に徐々に上
昇して行くが、電池温度に基づく充電電流の切り替えに
対応して微視的には上下を繰り返す。例えば、時刻t2
において4Cから3Cに切り替えられることで、電池電
圧は一瞬低下している。
【0040】このグラフ中で、充電電流が4Cから3C
に切り替わった際の最終値をΔで示し、3Cから4Cに
切り替わった際の最終値を□で示し、2Cから3Cに切
り替わった際の最終値を○で示し、3Cから2Cへ切り
替わった際の最終値を◇で示す。本実施形態の充電装置
は、このΔ(4C→3C)同士、□(3C→4C)同
士、○(2C→3C)同士、◇(3C→2C)同士を比
較して、充電状態を判断する。
【0041】この図10(A)で、例えば、4C→3C
に切り替えられた後の3C充電時で、再び電流値が切り
替えられる直前の最終電圧値V1と時刻t1とを記憶す
る。そして、この記憶したデータ(最終電圧値V1及び
時刻t1)と、再び同様なパターンで充電電流が4C→
3Cに切り替えられた後の3C充電時で再び電流値が切
り替えられる直前の最終電圧値V3及び時刻t3とを比
較する。このときの電池電圧変化分dV/dtは、次式
で表される。 dV/dt=(V3−V1)/(t3−t1)
【0042】ここで、算出した電池電圧変化分を、予め
設定された値と比較することで充電状態を判断する。こ
こでは、電池電圧の上昇が大きい際には、充電初期と判
断し、図7を参照して上述したように、マップMを補正
した値で検索することで電流値の切り替えを抑制する。
【0043】そして、上述した4C→3Cに切り替えら
れた後の最終電圧値V3及び時刻t3を、新たな最終値
として、同じ充電電流の変化パターンが出現するまで記
憶して置く。そして、再び同様なパターンで充電電流が
4C→3Cに切り替えられた後の最終電圧値V7及び時
刻t7と、記憶したデータ(最終電圧値V3及び時刻t
3)とを比較する。このときの電池電圧変化分dV/d
tは、次式で表される。 dV/dt=(V7−V3)/(t7−t3)
【0044】ここでは、Δで示す4C→3Cに切り替え
られた際の処理について説明したが、同様に、□(3C
→4C)同士、○(2C→3C)同士、◇(3C→2
C)同士を比較して、充電状態を判断する。なお、Δで
示されるV1、V3、V7、V11と、○で示されるV
5、V9、V13は、同じ充電電流3Cであるが、3C
に切り替えられる以前の値が、Δが4Cであり、○が2
Cであり、パターンが異なる、即ち、4Cで充電を行っ
た際と、2Cで充電を行った際とは、電池電圧の上昇の
仕方が全く異なるので、別々のデータとして取り扱う。
【0045】図10(B)は、充電末期から充電完了に
かけての電池電圧及び充電電流の変化を示している。充
電完了においては、電池電圧は巨視的に徐々に下降して
行くが、電池温度に基づく充電電流の切り替えに対応し
て微視的には上下を繰り返す。
【0046】このグラフ中で、充電電流が3Cから2C
に切り替わった際の最終値を▽で示し、2Cから3Cに
切り替わった際の最終値を■で示し、1Cから2Cに切
り替わった際の最終値を●で示し、2Cから1Cへ切り
替わった際の最終値を◆で示す。本実施形態の充電装置
は、この▽(3C→2C)同士、■(2C→3C)同
士、●(1C→2C)同士、◆(2C→1C)同士を比
較して、電池電圧の下降値に基づき充電完了かを判断す
る。
【0047】即ち、本実施形態の充電装置では、マップ
Mにより電池温度を測定しながら充電電流を4C→1C
の間で切り替える。そして、各充電電流変化パターン毎
に最終電池電圧(○、Δ、□、◇、▽、■、●、◆)を
検出し、その各々の変化分を比較する。これは、上述し
たように充電電流の切り替えに伴い電圧は変動するた
め、単純に電圧値から電池の状態を判別することができ
ないためである。この充電電流を切り替え続けている中
で、検出される個々の電圧値や電圧変化分は一見ランダ
ムであるが、得られたデータを確率分布として見ると、
巨視的には定電流充電と変わらない性格を有する。言い
換えるなら、各々の電流変化パターンごとにdV/dt
を検出すると、電池容量が0%に近い場合には、充電初
期においてdV/dtが大きな正で(電池電圧の上昇が
大きい)、充電中期にかけて次第に小さくなり、100
%近くになって再び大きな正となり、満充電となると負
になって行く。即ち、電流値を切り替えながら充電を行
っても、従来技術の定電流充電の際に発生する一般的な
電圧変化特性が現れる。本実施形態の充電装置では、最
終電池電圧(○、Δ、□、◇、▽、■、●、◆)を検出
し、その各々の変化分を比較することで、電池電圧変化
特性を求め、残容量を推定する。
【0048】本実施形態の充電装置による具体的な処理
について図8及び図9のフローチャートに沿って説明す
る。この充電装置の2次側制御回路38(図4参照)
は、充電を開始すると所定のサイクル(ここでは、説明
の便宜上100秒毎とするが、実際には更に短い10秒
以下の周期)で、充電電流の調整及び充電の完了判断を
行う。先ず、電池温度を検出し(S12)、検出した温
度を微分することにより電池温度の変化分を検出する
(S14)。そして、電池の電圧を検出する(S1
6)。
【0049】引き続き、同じ電流変化パターンの最終電
池電圧値を呼び出すと共に(S18)、同じ電流変化パ
ターンの電流切り替え時刻を呼び出す(S20)。例え
ば、現在時刻が、図10(A)中のt2’で、電流変化
パターンが4C→3Cの時には、前回の電流変化パター
ン4C→3Cの最終電圧値V1と、切り替え時刻t1と
を呼び出す。そして、検出した電池電圧(ここでは、時
刻t2’における電池電圧V2’)を、今回の電流変化
パターンでの最終電池電圧値として更新する(S22)
【0050】その後、前回と今回とで同じ電流変化パタ
ーン間の最終電池電圧値の変化分dV/dtを算出する
(S24)。電池電圧変化分dV/dtを次式から算出
する。 dV/dt=(V2’−V1)/(t2’−t1)
【0051】そして、今回の電流変化パターンに最適な
充電時間短縮用の電圧変化分範囲Va〜Vbを設定する
(S26)。即ち、上述したように充電初期及び中期に
おいて、マップMを検索する温度変化値を補正すること
で、充電電流の短縮を行うので、充電初期及び中期と判
断するための範囲を設定する。なお、このように範囲を
設定するのは、上述したように電池パック50の電圧と
して電池セルの数の違いから14.4V、12V、9.
6Vがあるため、それぞれの電圧に応じた範囲を設定す
るためである。
【0052】更に、今回の電流変化パターンに最適な満
充電検出用の電圧変化下限値Vc(負の値)を設定する
(S28)。即ち、図10(B)を参照して上述したよ
うに満充電検出用の電池電圧変化分を設定する。この値
を個別に設定するのは、上述したように電池パック50
として電池セルの数の違いから14.4V、12V、
9.6Vが存在するためである。
【0053】引き続き、ステップ24にて算出した電圧
変化分dV/dtが、Va<dV/dt<Vbの範囲に
あるか、即ち、電池が充電初期又は中期状態かを判断す
る(S30)。ここで、充電初期又は中期状態である際
には(S30がYes)、充電率が高いか(4C又は3
C)か、低いか(2C又は1C)かを判断する(S3
2)。ここで、、充電率が高い(4C又は3C)際に
は、ステップ34へ移行し、上述したように電池温度変
化分を少なくする補正をしてから、ステップ40にて図
5に示す最適充電電流マップMを検索することで、最適
充電電流が4C又は3Cになるように決定する(S4
2)。他方、充電率が低い(2C又は1C)際には、補
正を行うことなく、ステップ40にて最適充電電流マッ
プMを検索し、最適充電電流を決定する(S42)。
【0054】本実施形態の充電装置では、残容量が少な
いと推定した場合、即ち、充電末期以前には、上述した
ようにマップMから検索するためのデータ(温度変化分
dT/dt)値を少なくするように補正することで、充
電電流の切り替えを最小限にし、図8を参照して上述し
たように充電時間の短縮を図る。この残容量が少ない
(残容量20〜60%程度)か否かの推定を、図10
(A)を参照して上述したように各電流変化パターン毎
のdV/dtが所定範囲内かにより判断する。なお、使
用回数の少ない比較的新しい電池についても、常温で残
容量が少ない場合には、マップに基づき高い充電電流
(3C、4C)を選択される確率が高い。この場合に
も、同様に補正を行うことで、充電電流の切り替えを最
小限にする。
【0055】他方、上述したステップ30でのVa<d
V/dt<Vbの範囲にあるか、即ち、電池が充電初期
又は中期状態かの判断がNoの場合には、ステップ36
へ移行し、電圧変化分dV/dtがステップ28にて設
定したVc未満か、即ち、充電末期かを判断する。ここ
で、充電末期と判断した際には(S36がYes)、充
電満了判断用のカウンタの値を1加算する(S38)。
【0056】その後、前ステップと同じ電流かを判断す
る(S44)。ここで、電流が切り替えられた場合、例
えば、3Cから2Cに切り替えられた際には(S44が
No)、前回から今回のステップへの電流変化パターン
を確定する(S46)。例えば、時刻t3において電流
が3Cから2Cに切り替えられた際には、当該3C→2
Cに切り替えられる以前の4C→3Cに変化パターンを
確定する。そして、現時刻を今回の電流変化パターンに
おける電流切り替え時刻とするように記憶を更新する
(S48)。ここでは、電流が3Cから2Cに切り替え
られた時刻t3を最終値として記憶する。また、今回と
同じ前回の電流変化パターンにおける最終電池電圧値の
更新を開始する(S50)。ここでは、電流が3Cから
2Cに切り替えられた時刻t3の電池電圧値V3を最終
値として記憶すると共に、この値の更新を開始する。即
ち、図10(A)中にΔで示す4C→3Cにおける変化
パターンの最後の値(時刻t3、電圧V3)を保持し、
次回のΔが出現する時刻t6〜t7に於いて電池電圧変
化検出の際の基準値として用いる。
【0057】一方、電流に変化がなかった場合には(S
44がYes)、図9に示すステップ52にて、現在の
温度値T及び温度変化分dT/dtの値が、図5に網線
で示す温度が高く温度上昇が中程度の際の領域(X1 〜
X2 −T3 〜)、温度が相対的に高く温度上昇が中程度
の際の領域(X2 〜X3 −T2 〜T3 )、即ち、充電末
期領域(1)に属するかを判断する。そして、充電末期
領域(1)に属する際に充電完了判断のためのカウント
値として1を加算する(S54)。そして、充電末期領
域(1)に属さない際には、図5中のマップMのハッチ
ングで示す温度上昇が大きい際の領域(X3 〜−〜T1
、X3 〜−T1〜T2 、X3 〜−T2 〜T3 、X3 〜
−T3 〜)、及び、温度が高く温度上昇が中程度の際の
領域(X2〜X3 −T3 〜)、即ち、充電末期領域
(2)に属するかを判断する(S56)。そして、充電
末期領域(2)に属する際に充電完了判断のためのカウ
ント値として2を加算する(S58)。
【0058】 他方、充電末期領域(1)にも充電末期
領域(2)にも属さない場合には、ステップ60にて、
電圧変化分dV/dtがVc未満かを判断する。ここ
で、dV/dtがVc未満ではない場合には(S60が
No)、例え温度に基づき充電末期領域(1)又は充電
末期領域(2)に属していても、実際には満充電に至っ
ていないため、カウンタの値をリセットする(S6
2)。一方、電圧変化分dV/dtがVc未満の際には
(S60がYes)、処理を続けるためステップ64へ
移行する。
【0059】そして、カウンタ値が所定値(例えば6)
を越えるかを判断する(S64)。ここで、カウンタ値
が所定値に至るまでは(S64がLow )、最適充電電流
を出力し(S66)、充電を続行する(S68)。即
ち、ステップ12へ戻る。他方、カウンタ値が所定値に
達すると(S64がHigh)、充電を完了する(S7
0)。
【0060】本充電装置では、図10(B)を参照して
上述したように、容量が100%になると、次第にdV
/dtが負になる(電圧が下がる)確率が高まるため、
dV/dtが設定された下限値Vc(負)よりも低かっ
た場合には、充電満了判断用のカウンタの値を1加算
し、電池温度及び温度変化分とから検出した充電末期領
域(1)、(2)に属するかの判断と併用することで、
より確実な満充電の完了検出を可能ならしめている。ま
た、このように電圧と温度から判断することで、満充電
に近い電池の充電時や、長期放置された空の電池(充電
末期のdT/dtの上昇が遅れる傾向がある)の充電
時、また、電池温度と環境温度との差が大きく電池温度
変化分が検出し難い場合(例えば、電池温度が高く、気
温が低く、外気により電池が冷却される際)にも、適切
に充電の完了を判断することができる。
【0061】また、本充電装置では、温度分解能が低く
ても、入力値を補正してマップを検索することにより、
充電の制御を安定させ、短時間で充電を完了させ得る。
更に、マップに沢山の領域を設けることなく適切な制御
が行い得るため、小容量のメモリで装置を実現できる。
従って、充電装置を廉価に構成できる利点がある。
【0062】引き続き、本発明の第2実施形態に係る充
電装置について、図11及び図12を参照して説明す
る。なお、第2実施形態の充電装置の回路構成は、図4
を参照して上述した第1実施形態と同様であるため、説
明を省略する。
【0063】上述した第1実施形態では、図5に示す1
つのマップを補正して用いることで、充電状態に関わら
ず最適の充電を行い得るようにした。これに対して、第
2実施形態の充電装置は、図11に示しように充電初
期、中期用のマップM1と、充電終期用のマップM2と
の2種類を備え、電池電圧に基づき充電状態を検出し、
両マップを切り替えることで最適な充電を行い得るよう
に構成されている。
【0064】 この第2実施形態の充電装置による処理
について、図12のフローチャートを参照して説明す
る。図12中のステップ12〜ステップ30までの処理
は、図8を参照して上述した第1実施形態と同様であ
る。ここで、ステップ30にて電池状態を電圧変化分か
ら充電初期、中期であるかを判断し、充電初期、中期に
は(S30がYes)、ステップ3へ進み、図11中
に示す充電初期、中期用のマップM1を選択する。他
方、充電終期には(S30がNo)、ステップ3に進
み、充電終期用のマップM2を選択する(S3)。以
降の処理は、図8を参照して上述した第1実施形態と同
様であるため、説明を省略する。
【0065】引き続き、本発明の第3実施形態に係る充
電装置について、図13及び図14を参照して説明す
る。なお、第3実施形態の充電装置の回路構成は、図4
を参照して上述した第1実施形態と同様であるため、説
明を省略する。
【0066】上述した第1実施形態では、図8及び図9
を参照して上述したように、電池電圧及び電池温度のマ
ップ領域に基づき充電の完了を検出した。これに対し
て、第3実施形態の充電装置では、電池電圧のみに基づ
いて充電の完了を検出する。
【0067】この第3実施形態の充電装置による処理に
ついて、図13及び図14を参照して説明する。図13
は、第3実施形態による処理の前半部分を示している。
当該図13中におけるステップ12〜ステップ50の処
理は、図8及び図9を参照して上述した第1実施形態と
同様であるため、説明を省略する。
【0068】図14は、第3実施形態における充電を完
了させる後半の処理を示している。ここでまず、ステッ
プ136にて、電圧変化分dV/dtがステップ28に
て設定したVc(満充電時の電圧降下値)未満か、即
ち、充電末期かを判断する。ここで、充電末期と判断し
た際には(S136がYes)、充電満了判断用のカウ
ンタの値を1加算する(S138)。他方、電圧変化分
dV/dtから充電末期ではないと判断した際には(S
136がNo)、カウンタをリセットする(S14
0)。そして、カウント合計が6を越えるか、即ち、連
続して6回以上にわたり電圧変化分dV/dtに基づき
充電末期と判断された際に(S164がYes)、充電
を完了する(S70)。他方、カウント合計が6を越え
るまでは(S164がNo)、ステップ66へ進み、充
電を続ける。
【0069】引き続き、本発明の第4実施形態に係る充
電装置について、図15を参照して説明する。上述した
第1実施形態では、図8及び図9を参照して上述したよ
うに、電池電圧に基づく充電完了を検出した際には、カ
ウント値として“1”を、電池温度に基づき充電末期領
域(1)に属する際にカウント値として“1”を、充電
末期領域(2)に属する際にカウント値として“2”を
加算していた。即ち、電池温度に基づく判断には重み付
けを行っていたが、電池電圧に対しては重み付けを行っ
ていなかった。これに対して、第3実施形態の充電装置
では、電池温度に基づく判断と共に電池電圧に対しても
重み付けを行い、充電の完了を検出する。
【0070】この第4実施形態の充電装置による処理に
ついて、図15を参照して説明する。図15は、第4実
施形態による処理の後半部分を示している。第4実施形
態の処理の前半部分は、図13を参照して上述した第3
実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0071】ます、ステップ232にて電池温度に基づ
く検索領域が、図5中に示す充電末期領域(1)に属す
るかを判断する。ここで、充電末期領域(1)に属する
際には(S232がIn)、カウンタ値として3を加算
する(S234)。他方、充電末期領域(1)に属さな
い際には(S232がOut)、図5中に示す充電末期
領域(2)に属するかを判断する(S236)。ここ
で、充電末期領域(2)に属する際には(S236がI
n)、カウンタ値として6を加算する(S238)。
【0072】 引き続き、電圧変化分dV/dtが小さ
な負の値(充電末期の始め)であるかを判断する(S2
40)。ここで、電圧変化分dV/dtが小さな負の値
であった際には(S240がYes)、カウンタ値とし
て2を加算する(S242)。他方、電圧変化分dV/
dtが小さな負の値でなかった際には(S240がN
o)、電圧変化分dV/dtが大きな負の値(充電末期
の最終期)であるかを判断する(S246)。ここで、
電圧変化分dV/dtが大きな負の値であった際には
(S246がYes)、カウンタ値として4を加算する
(S242)。一方、電圧変化分dV/dtが大きな負
の値でなかった際には(S246がNo)、電池温度に
基づく検索領域が、図5中に示す充電末期領域(1:図
5に網線で示す温度が高く温度上昇が中程度の際の領域
(X 1 〜X 2 −T 3 〜)、温度が相対的に高く温度上昇が
中程度の際の領域(X 2 〜X 3 −T 2 〜T 3 )又は(2
図5中のマップMのハッチングで示す温度上昇が大きい
際の領域(X 3 〜−〜T 1 、X 3 〜−T1〜T 2 、X 3 〜−
2 〜T 3 、X 3 〜−T 3 〜)、及び、温度が高く温度上昇
が中程度の際の領域(X 2 〜X 3 −T 3 〜))に属するか
を判断する(S256)。ここで、充電末期領域
(1)、(2)のいずれにも属さない場合には(S25
6がNo)、電池電圧に基づく充電完了判断が適正でな
いとして、カウンタをリセットする(S258)。他
方、充電末期領域(1)、(2)のいずれかに属する際
には(S256がYes)、ステップ260へ移行す
る。
【0073】ステップ260では、カウント値が24を
越えるかを判断する。カウント合計が24を越える際に
は(S260がYes)、充電を完了する(S70)。
他方、カウント合計が24を越えるまでは(S260が
No)、ステップ66へ進み、充電を続ける。
【0074】この第4実施形態では、電圧と温度から判
断することで、満充電に近い電池の充電時や、長期放置
された空の電池(充電末期のdT/dtの上昇が遅れる
傾向がある)の充電時、また、電池温度と環境温度との
差が大きく電池温度変化分が検出し難い場合(例えば、
電池温度が高く、気温が低く、外気により電池が冷却さ
れる際)にも、適切に充電の完了を判断することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る充電装置の斜視図
である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る電池パックの斜視
図である。
【図3】図2に示す電池パックを用いる電池ドリルの側
面図である。
【図4】図1に示す充電装置の充電回路を示すブロック
図である。
【図5】第1実施形態の充電回路に保持されているマッ
プの内容を示す説明図である。
【図6】マップに従い補正を行うことなく制御された際
の電池温度、電池電圧及び充電電流の変化を示すグラフ
である。
【図7】第1実施形態の充電回路により制御された際の
電池温度、電池電圧及び充電電流の変化を示すグラフで
ある。
【図8】第1実施形態の充電回路による処理を示すフロ
ーチャートの前半部分である。
【図9】第1実施形態の充電回路による処理を示すフロ
ーチャートの後半部分である。
【図10】図10(A)は、充電開始から充電中期にか
けての電池電圧及び充電電流を示すグラフであり、図1
0(B)は、充電末期から充電完了にかけての電池電圧
及び充電電流を示すグラフである。
【図11】第2実施形態の充電回路に保持されているマ
ップの内容を示す説明図である。
【図12】第2実施形態の充電回路による処理を示すフ
ローチャートの前半部分である。
【図13】第3実施形態の充電回路による処理を示すフ
ローチャートの前半部分である。
【図14】第3実施形態の充電回路による処理を示すフ
ローチャートの後半部分である。
【図15】第4実施形態の充電回路による処理を示すフ
ローチャートの後半部分である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/00 - 7/10 H01M 10/44

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池の温度上昇を抑えながら充電し得る
    許容電流値を、電池の温度値と、電池の温度上昇値とに
    基づきマッピングしたマップを記憶する記憶装置と、 現在の電池の温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段により検出された温度から温度上昇値
    を求める温度上昇値出力手段と、 電池電圧を検出し、電池電圧の変化に基づき充電末期で
    あるか否かを判断する充電状態判断手段と、 前記温度検出手段により検出された温度と、前記温度上
    昇値出力手段から出力された温度上昇値とから、当該充
    電装置温度に対応するマップを検索し、前記許容値を求
    める許容電流値検索手段であって、前記充電状態判断手
    段により充電末期ではないと判断された際に、相対的に
    大きな許容値を求める許容電流値検索手段と、 前記許容電流検索手段により検索された許容電流にて電
    池を充電する充電手段とを備えることを特徴とする充電
    装置。
  2. 【請求項2】 電池の温度上昇を抑えながら充電し得る
    許容電流値を、電池の温度値と、電池の温度上昇値とに
    基づきマッピングしたマップを、少なくとも充電末期と
    充電末期以前に対応させて記憶する記憶装置と、 現在の電池の温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段により検出された温度から温度上昇値
    を求める温度上昇値出力手段と、 電池電圧を検出し、電池電圧の変化に基づき充電末期で
    あるか否かを判断する充電状態判断手段と、 前記温度検出手段により検出された温度と、前記温度上
    昇値出力手段から出力された温度上昇値とから、前記充
    電状態判断手段により判断された電池状態に対応するマ
    ップを検索し、前記許容値を求める許容電流値検索手段
    と、 前記許容電流検索手段により検索された許容電流にて電
    池を充電する充電手段とを備えることを特徴とする充電
    装置。
  3. 【請求項3】 前記充電状態判断手段が、前記充電手段
    による許容電流値の切り替えパターンが同一の際の電圧
    値を基準として電池電圧の変化を求めることを特徴とす
    る請求項1又は2の充電装置。
  4. 【請求項4】 電池電圧を検出し、電池電圧の下降値に
    基づき充電完了と判断した際に、充電を完了させる充電
    完了手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の充電装置。
  5. 【請求項5】 電池の温度上昇を抑えながら充電し得る
    許容電流値を、電池の温度値と、電池の温度上昇値とに
    基づきマッピングしたマップであって、温度値が高い時
    に許容電流値を小さく、また、温度上昇値が大きいとき
    に許容電流値を小さく設定したマップを記憶する記憶装
    置と、 現在の電池の温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段により検出された温度から温度上昇値
    を求める温度上昇値出力手段と、 前記温度検出手段により検出された温度と、前記温度上
    昇値出力手段から出力された温度上昇値とから、前記記
    憶装置のマップを検索し、前記許容値を求める許容電流
    値検索手段と、 前記許容電流検索手段により検索された許容電流にて電
    池を充電する充電手段と、 前記温度検出手段により検出された温度と、前記温度上
    昇値出力手段から出力された温度上昇値とが、前記記憶
    装置のマップ中の充電末期に発生し易い領域に属するか
    を判断し、マップ中の充電末期の始めに発生し易い領域
    に属する時に低いカウント値を出力し、充電最末期に発
    生し易い領域に属する時に高いカウント値を出力する第
    1カウント値出力手段と、 電池電圧を検出し、電池電圧の下降値に基づき充電末期
    であると判断した際に、カウント値を出力する第2カウ
    ント値出力手段と、 前記第1カウント値出力手段と、前記第2カウント値出
    力手段との出力したカウント値の合計が設定された値を
    越えた際に充電完了と判断する充電完了判断手段と、 前記充電完了手段による充電完了の判断に基づき充電を
    完了する充電完了手段と、を備えることを特徴とする充
    電装置。
  6. 【請求項6】 前記第2カウント値出力手段が、前記充
    電手段による許容電流値の切り替えパターンが同一の際
    の電圧値を基準として電池電圧の下降値を求めることを
    特徴とする請求項5の充電装置。
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