JP3506159B2 - 共振器 - Google Patents

共振器

Info

Publication number
JP3506159B2
JP3506159B2 JP22486595A JP22486595A JP3506159B2 JP 3506159 B2 JP3506159 B2 JP 3506159B2 JP 22486595 A JP22486595 A JP 22486595A JP 22486595 A JP22486595 A JP 22486595A JP 3506159 B2 JP3506159 B2 JP 3506159B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
resonance electrode
resonance
input
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22486595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0969706A (ja
Inventor
浩二 林
浩介 西村
守人 安村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP22486595A priority Critical patent/JP3506159B2/ja
Publication of JPH0969706A publication Critical patent/JPH0969706A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3506159B2 publication Critical patent/JP3506159B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、数百MHz〜数G
Hzの周波数領域における共振器技術に属するものであ
り、特に積層配置された誘電体間に共振電極を配置した
1/4波長共振器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
数百MHz〜数GHzの周波数領域で使用される1/4
波長共振器としては、中央に貫通孔を有する誘電体ブロ
ックの貫通孔内面と該貫通孔に沿った方向の外部側面と
に導体を付与してそれぞれ内部導体及び外部導体を形成
し、上記貫通孔が開口せる2つの誘電体ブロック端面の
うちの1つに上記内部導体と外部導体とを接続させる接
続導体を形成してなる同軸型共振器が用いられている。
【0003】更に、近年において、より一層の小型化や
構成の簡易化を目指したものとして、図4に示されてい
る様な、ストリップライン型1/4波長共振器が利用さ
れている。図4において、12は誘電体基板であり、そ
の第1の主面(上面)には、長さLの共振電極14が形
成されており、該第1の主面の一部ならびに誘電体基板
12の一端面及び第2の主面(下面)の全体にわたって
アース電極16が形成されている。
【0004】この1/4波長共振器では、共振電極14
の長さLは、使用する電磁波の波長をλとし、誘電体基
板12の実効誘電率をεとして、 L=(1/4)λ(1/ε1/2 ) で表される。従って、電磁波の周波数ωが数百MHz〜
数GHzの場合には、電極長Lがかなり長くなり、例え
ば、ε=70で、ω=800MHzの場合には、L=1
1.2mmとなる。
【0005】そこで、共振器の一層の小型化を目的とし
て、ストリップライン型共振器の共振電極を折り曲げて
渦巻き状となすことにより、誘電体基板の大きさ(特に
長さ)を縮小させることが提案されている(特開平6−
53716号公報参照)。即ち、図5に示されている様
に、誘電体基板12の第1の主面に形成された共振電極
14を直線部分14a〜12fからなる渦巻き形状とな
すことにより、各直線部分の長さの合計として共振電極
長さを得ることができ、誘電体基板12の長さを最長直
線部分14aと同程度まで減少させることができ、かく
して上記Lが長い場合であっても共振器全体の寸法をそ
れほど大きくすることがない。
【0006】しかしながら、この様な渦巻き状の共振電
極を用いる場合には、渦巻の隣接する互いに平行な部分
の間隔が小さくなると、特にこれら隣接部分間(例え
ば、図5における直線部分14aと直線部分14eとの
間や直線部分14bと直線部分14fとの間等)で磁束
が影響しあって、共振電極14における電流の流れが阻
害され、実質的な抵抗が増加して共振のQ値が低下する
というという問題が生ずる。
【0007】そこで、本発明は、小型化が可能で且つ小
型化してもQ値の低下が少ない1/4波長共振器を提供
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、以上の
如き目的を達成するものとして、複数の誘電体基板が積
層されて基板積層体が形成されており、該基板積層体の
積層面に共振電極が形成されており、該共振電極は少な
くとも1回折り曲げられた形状をなしており、前記基板
積層体の2つの主面及び端面にはシールド電極が形成さ
れており、前記共振電極の一端は前記基板積層体端面に
まで延びて前記シールド電極と接続されており、前記基
板積層体の端面には入出力電極が形成されており、前記
基板積層体の積層面には前記共振電極の前記一端と隔て
られた部分と前記入出力電極とを電気的に接続する入出
力接続部が形成されており、前記共振電極は実効電極長
が中心線長さの0.90〜0.94倍の範囲内であるこ
とを特徴とする、1/4波長共振器、が提供される。
【0009】本発明の一態様においては、前記共振電極
の折り曲げは前記一端から他端へと進む際に同一の向き
に直角をなしてなされている。
【0010】本発明の一態様においては、前記共振電極
の折り曲げの数が2〜5である。
【0011】本発明の一態様においては、中心線長さが
同一で折り曲げなしの直線状共振電極の場合のQ値の7
0〜100%の範囲内のQ値をもつ。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0013】図1は、本発明による1/4波長共振器の
一実施形態を示す分解斜視図であり、図2はその組立状
態の斜視図である。図1及び図2において、2A,2
B,2C,2D,2E,2Fは、それぞれ誘電体基板で
あり、その材料は同一のものでよく、例えば実効誘電率
90のセラミック誘電体である。これら基板の各々の上
面を第1の主面とし下面を第2の主面とする。これら6
枚の誘電体基板2A〜2Fが積層されて、基板積層体2
が構成されている。
【0014】誘電体基板2Cの上面には膜状の共振電極
4が形成されている。該共振電極4は折り曲げられた渦
巻き形状をなしており、複数の直線部分4a,4b,4
c,4d,4eからなり、直線部分4a,4bは互いに
直角をなしており、直線部分4b,4cは互いに直角を
なしており、直線部分4c,4dは互いに直角をなして
おり、直線部分4d,4eは互いに直角をなしている。
この共振電極4の折り曲げは、直線部分4aから4eへ
と進む際に同一の向き(左向き)に直角をなす様になさ
れている。直線部分4aの一端(直線部分4bとの接続
側とは反対側の端部)は、誘電体基板2Cの端面まで延
びている。
【0015】誘電体基板2Fの上面にはほぼ全面に膜状
のシールド電極6が形成されており、図には表れていな
いが誘電体基板2Aの下面にも誘電体基板2F上面のシ
ールド電極6に対応してほぼ全面に膜状のシールド電極
が形成されている。誘電体基板2Fの上面の一部及び端
面の一部と、誘電体基板2Aの下面の一部及び端面の一
部と、誘電体基板2B〜2Eの端面の一部とに、入出力
電極8が形成されている。そして、誘電体基板2A〜2
Fの端面の大部分には、上記入出力電極8及びその近傍
を除いて膜状のシールド電極6が形成されている。即
ち、基板積層体2は、入出力電極8及びその近傍を除い
て、露出面全体が膜状のシールド電極6で覆われてい
る。そして、上記共振電極4の直線部分4aの一端は上
記基板積層体2の端面においてシールド電極6と接続さ
れている。
【0016】誘電体基板2Cの上面には、共振電極4の
直線部分4aの上記シールド電極6との接続部分から適
宜の距離Dだけ隔てられた位置と上記入出力電極8とを
接続する導体膜からなる入出力接続部10が形成されて
いる。直線部分4aと入出力接続部10とは、直接接続
されていなくとも間隔をおいて容量結合されていてもよ
い。
【0017】以上の様な共振器は、誘電体基板2A〜2
Fに対応する数の誘電体材料からなるセラミックグリー
ンシートを用意し、上記共振電極4、入出力接続部1
0、入出力電極8及びシールド電極6を形成する所定グ
リーンシートの所定領域に銀ペースト等の導電性ペース
トを例えばスクリーン印刷にて塗布し、これらグリーン
シートの全体を所定の配列にて積層し圧着し、しかる後
に焼成を行なうことにより、製造することができる。
尚、基板積層体2の露出面に形成されるシールド電極6
及び入出力電極8については、グリーンシートに導電性
ペーストを塗布することなく焼成を行ない、しかる後に
導電性ペーストを塗布し焼き付けを行なうことにより、
形成してもよい。
【0018】本実施形態では、共振電極4の実効電極長
EFが、共振電極4の中心線長さ(即ち直線部分4a〜
4eの中心線長さの合計)の0.90〜0.94倍の範
囲内にある。即ち、上記関係式L=(1/4)λ(1/
ε1/2 )の代わりにLEF=(1/4)λ(1/ε1/2
・a{aは補正係数}とした時に、aの値として0.9
0〜0.94の範囲内の値に設定している。
【0019】図3に、補正係数値aと共振器のQ値との
関係の一例を示す。補正係数値aは、共振電極4の折り
曲げの数や渦巻の隣接する互いに平行な部分の間隔と関
連を有する。即ち、共振電極4の折り曲げの数が大きく
なるほど補正係数値aは小さくなり、共振電極4の渦巻
の隣接する互いに平行な部分の間隔が小さくなるほど補
正係数値aは小さくなる。従って、aが0.90より小
さくなると、次第に折り曲げの数が多くなり、小型化の
点では有利であるがQ値が急激に低下するという難点が
生ずる様になる。一方、aが0.94より大きくなる
と、Q値の低下は殆どないが、折り曲げの数が少なく小
型化の観点からの難点が生ずる様になる。
【0020】そこで、本発明では、小型化が可能で且つ
Q値低下が少ない範囲として補正係数値aを0.90〜
0.94の範囲内としているのである。
【0021】共振電極4の折り曲げの数が2〜5である
(即ち共振電極直線部分の数が3〜6である)のが好ま
しい。また、共振器は、中心線長さが同一でa=1即ち
共振電極4が折り曲げ数0で一直線状の場合のQ値の7
0〜100%の範囲内のQ値をもつのが好ましい。
【0022】以下に具体例を示す (1)共振電極4の幅が500μmで折り曲げの数が3
(直線部分の数が4)の場合[a=0.92]には、Q
値はa=1の場合の88%であった。
【0023】(2)共振電極4の幅が770μmで折り
曲げの数が3(直線部分の数が4)の場合[a=0.9
4]には、Q値はa=1の場合の89%であった。
【0024】(3)共振電極4の幅が500μmで折り
曲げの数が4(直線部分の数が5)で渦巻の隣接する互
いに平行な部分の間隔が300μmの場合[a=0.9
1]には、Q値はa=1の場合の79%であった。
【0025】(4)共振電極4の幅が770μmで折り
曲げの数が4(直線部分の数が5)で渦巻の隣接する互
いに平行な部分の間隔が300μmの場合[a=0.9
2]には、Q値はa=1の場合の78%であった。
【0026】尚、以上の実施形態においては、入出力接
続部10と接続される共振電極4の位置即ち図1に示さ
れている距離Dの値を調節することにより、外部回路と
のインピーダンスマッチングを考慮に入れて共振器を製
造することができる。
【0027】また、以上の実施形態においては、入出力
電極8及びその近傍を除く露出面がシールド電極6で覆
われているので、外部からのノイズによる影響を受けに
くい高周波共振器を得ることができる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、小型化が可能で且つ小型化してもQ値の低下
が少ない1/4波長共振器を提供することができる。
【0029】尚、本発明の共振器においては、入出力接
続部と接続される共振電極の位置を調節することによ
り、外部回路とのインピーダンスマッチングを考慮に入
れて共振器を製造することができる。
【0030】また、本発明の共振器においては、入出力
電極及びその近傍を除く露出面がシールド電極で覆われ
ているので、外部からのノイズによる影響を受けにくい
高周波共振器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による1/4波長共振器の一実施形態を
示す分解斜視図である。
【図2】本発明による1/4波長共振器の一実施形態の
組立状態の斜視図である。
【図3】補正係数値aとQ値との関係を示すグラフであ
る。
【図4】従来のストリップライン型1/4波長共振器を
示す斜視図である。
【図5】従来のストリップライン型1/4波長共振器を
示す平面図である。
【符号の説明】
2 基板積層体 2A〜2F 誘電体基板 4 共振電極 4a〜4e 共振電極直線部分 6 シールド電極 8 入出力電極 10 入出力接続部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−22821(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/20 - 1/219 H01P 7/00 - 7/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の誘電体基板が積層されて基板積層
    体が形成されており、該基板積層体の積層面に共振電極
    が形成されており、該共振電極は少なくとも1回折り曲
    げられた形状をなしており、前記基板積層体の2つの主
    面及び端面にはシールド電極が形成されており、前記共
    振電極の一端は前記基板積層体端面にまで延びて前記シ
    ールド電極と接続されており、前記基板積層体の端面に
    は入出力電極が形成されており、前記基板積層体の積層
    面には前記共振電極の前記一端と隔てられた部分と前記
    入出力電極とを電気的に接続する入出力接続部が形成さ
    れており、前記共振電極は実効電極長が中心線長さの
    0.90〜0.94倍の範囲内であることを特徴とす
    る、1/4波長共振器。
  2. 【請求項2】 前記共振電極の折り曲げは前記一端から
    他端へと進む際に同一の向きに直角をなしてなされてい
    ることを特徴とする、請求項1に記載の1/4波長共振
    器。
  3. 【請求項3】 前記共振電極の折り曲げの数が2〜5で
    あることを特徴とする、請求項1または2に記載の1/
    4波長共振器。
  4. 【請求項4】 中心線長さが同一で折り曲げなしの直線
    状共振電極の場合のQ値の70〜100%の範囲内のQ
    値をもつことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに
    記載の1/4波長共振器。
JP22486595A 1995-09-01 1995-09-01 共振器 Expired - Fee Related JP3506159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22486595A JP3506159B2 (ja) 1995-09-01 1995-09-01 共振器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22486595A JP3506159B2 (ja) 1995-09-01 1995-09-01 共振器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0969706A JPH0969706A (ja) 1997-03-11
JP3506159B2 true JP3506159B2 (ja) 2004-03-15

Family

ID=16820385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22486595A Expired - Fee Related JP3506159B2 (ja) 1995-09-01 1995-09-01 共振器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3506159B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0969706A (ja) 1997-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5892415A (en) Laminated resonator and laminated band pass filter using same
JP4500840B2 (ja) 積層型バラン及び混成集積回路モジュール並びに積層基板
JP3520411B2 (ja) 結合線路を用いた高周波部品
US6529102B2 (en) LC filter circuit and laminated type LC filter
JP4034787B2 (ja) 積層型バルントランス
US5612656A (en) Resonator with spiral-shaped pattern electrodes
WO2001045207A1 (fr) Antenne microruban
JP3506159B2 (ja) 共振器
JPH0255402A (ja) 誘電体フィルタ
JP2830638B2 (ja) 共振器
JP2988500B2 (ja) バンドパスフィルタ
JP3506160B2 (ja) フィルタ
JP3464820B2 (ja) 誘電体積層共振器および誘電体フィルタ
JP3509820B2 (ja) ストリップライン型フィルタ
JP3163968B2 (ja) 積層型共振器
JP2762331B2 (ja) 誘電体フィルタ
JP3106675B2 (ja) 積層型電子部品
JP3368404B2 (ja) 共振器およびフィルタ
JPH05191103A (ja) 積層型誘電体フィルタ
JP2869915B2 (ja) チップ型フィルタ
JP3161211B2 (ja) 積層型誘電体フィルタ
JP3210615B2 (ja) 積層フィルタ
JP2002064304A (ja) 積層型誘電体フィルタ
JP3139807B2 (ja) 共振器
JP3543461B2 (ja) 積層型誘電体フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031209

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees