JP2002064304A - 積層型誘電体フィルタ - Google Patents
積層型誘電体フィルタInfo
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- JP2002064304A JP2002064304A JP2000251354A JP2000251354A JP2002064304A JP 2002064304 A JP2002064304 A JP 2002064304A JP 2000251354 A JP2000251354 A JP 2000251354A JP 2000251354 A JP2000251354 A JP 2000251354A JP 2002064304 A JP2002064304 A JP 2002064304A
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- element piece
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型化を容易に図ることができる積層型誘電
体フィルタを提供する。 【解決手段】 第1のグランド電極121と第2のグラ
ンド電極136間に配置された第1の共振素子片126
〜128と、第2のグランド電極146と第3のグラン
ド電極145間に配置され前記第1の共振素子片126
〜128とビアホールを介して接続され、前記第1の共
振素子片126〜128よりインピーダンス値の大きい
第2の共振素子片140〜142とを備えた。
体フィルタを提供する。 【解決手段】 第1のグランド電極121と第2のグラ
ンド電極136間に配置された第1の共振素子片126
〜128と、第2のグランド電極146と第3のグラン
ド電極145間に配置され前記第1の共振素子片126
〜128とビアホールを介して接続され、前記第1の共
振素子片126〜128よりインピーダンス値の大きい
第2の共振素子片140〜142とを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波回路に好適
な積層型誘電体フィルタに関し、特にその共振素子の構
造に関するものである。
な積層型誘電体フィルタに関し、特にその共振素子の構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の積層型誘電体フィルタとし
ては、例えば特許第2806710号公報に記載されて
いるものが知られている。従来の積層型誘電体フィルタ
について図15及び図16を参照して説明する。図15
は従来の積層型誘電体フィルタの外観斜視図、図16は
従来の積層型誘電体フィルタの積層構造を説明する図で
ある。
ては、例えば特許第2806710号公報に記載されて
いるものが知られている。従来の積層型誘電体フィルタ
について図15及び図16を参照して説明する。図15
は従来の積層型誘電体フィルタの外観斜視図、図16は
従来の積層型誘電体フィルタの積層構造を説明する図で
ある。
【0003】図15に示すように、この積層型誘電体フ
ィルタ900は、誘電体と導体を積層してなる積層体9
01と、積層体901の両端部に付設した一対の入出力
端子902と、積層体901の外面に形成したグランド
端子903とを備えている。
ィルタ900は、誘電体と導体を積層してなる積層体9
01と、積層体901の両端部に付設した一対の入出力
端子902と、積層体901の外面に形成したグランド
端子903とを備えている。
【0004】図16に示すように、積層体901は、所
定パターンの電極を形成した複数の誘電体層911〜9
17を積層した構成になっている。
定パターンの電極を形成した複数の誘電体層911〜9
17を積層した構成になっている。
【0005】図中最上層の誘電体層911の上面には、
全面に亘ってグランド電極921が形成されている。
全面に亘ってグランド電極921が形成されている。
【0006】誘電体層912には、端部が前記グランド
端子903と接続する内層グランド電極922が形成さ
れている。
端子903と接続する内層グランド電極922が形成さ
れている。
【0007】誘電体層913には、後述する一対の共振
素子924及び925の長手方向と直交し且つ端部がそ
れぞれ誘電体層913を挟んで共振素子924及び92
5の中間部に重なるように配置された結合調整電極92
3が形成されている。結合調整電極923は、端部に形
成された結合部923aと、両結合部923aを結び該
結合部923aよりも幅が狭い接続線部923bとから
なる。
素子924及び925の長手方向と直交し且つ端部がそ
れぞれ誘電体層913を挟んで共振素子924及び92
5の中間部に重なるように配置された結合調整電極92
3が形成されている。結合調整電極923は、端部に形
成された結合部923aと、両結合部923aを結び該
結合部923aよりも幅が狭い接続線部923bとから
なる。
【0008】誘電体層914には、一端側が前記グラン
ド端子903に短絡されたストリップライン型の共振素
子924及び925が互いに間隔をおいて形成されてい
る。共振素子924及び925は入出力端子902を結
ぶ方向と直交する方向に延びている。各共振素子924
及び925の開放端側には、端部がグランド端子903
に接続する波長短縮用電極926及び927が形成され
ている。
ド端子903に短絡されたストリップライン型の共振素
子924及び925が互いに間隔をおいて形成されてい
る。共振素子924及び925は入出力端子902を結
ぶ方向と直交する方向に延びている。各共振素子924
及び925の開放端側には、端部がグランド端子903
に接続する波長短縮用電極926及び927が形成され
ている。
【0009】誘電体層915には、一端側が入出力端子
902と接続し、他端側が誘電体層914を介して共振
素子924又は925と重なるように配置された入出力
電極928及び929が形成されている。
902と接続し、他端側が誘電体層914を介して共振
素子924又は925と重なるように配置された入出力
電極928及び929が形成されている。
【0010】誘電体層916には、前記誘電体層912
と同様に、端部が前記グランド端子903と接続する内
層グランド電極930が形成されている。
と同様に、端部が前記グランド端子903と接続する内
層グランド電極930が形成されている。
【0011】誘電体層917の底面には、前記誘電体層
911と同様に、図示しないグランド電極が全面に亘っ
て形成されている。
911と同様に、図示しないグランド電極が全面に亘っ
て形成されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の積
層型誘電体フィルタに対する市場からの要望としては、
小型化、特に高周波帯域における高い品質係数(Q)、
広帯域化などが挙げられる。しかしながら、従来の積層
型誘電体フィルタ900では、共振素子924及び92
5の長さが波長を基準に決定されるため、小型化には限
界があった。すなわち、上記の積層型誘電体フィルタ9
00では、共振素子924及び925の開放端側と波長
短縮用電極926及び927との間が容量性結合され
る。つまり、共振素子924及び925の開放端側をキ
ャパシタを介してグランドに接続させている。これによ
り、共振素子924及び925の小型化を図っている。
このような構成では、共振素子924及び925と波長
短縮用電極926及び927との間の静電容量を大きく
設定することにより共振素子924及び925を更に小
型化することができる。しかしながら、この静電容量を
大きくすると品質係数が悪化するため小型化には限界が
あった。
層型誘電体フィルタに対する市場からの要望としては、
小型化、特に高周波帯域における高い品質係数(Q)、
広帯域化などが挙げられる。しかしながら、従来の積層
型誘電体フィルタ900では、共振素子924及び92
5の長さが波長を基準に決定されるため、小型化には限
界があった。すなわち、上記の積層型誘電体フィルタ9
00では、共振素子924及び925の開放端側と波長
短縮用電極926及び927との間が容量性結合され
る。つまり、共振素子924及び925の開放端側をキ
ャパシタを介してグランドに接続させている。これによ
り、共振素子924及び925の小型化を図っている。
このような構成では、共振素子924及び925と波長
短縮用電極926及び927との間の静電容量を大きく
設定することにより共振素子924及び925を更に小
型化することができる。しかしながら、この静電容量を
大きくすると品質係数が悪化するため小型化には限界が
あった。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、小型化を容易に図る
ことができる積層型誘電体フィルタを提供することにあ
る。
であり、その目的とするところは、小型化を容易に図る
ことができる積層型誘電体フィルタを提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1では、誘電体と導体とを積層してなり共振
素子が埋設された積層体と、該積層体の外面に形成され
た入出力端子及びグランド端子とを備えた積層型誘電体
フィルタにおいて、それぞれ前記グランド端子と接続し
且つ互いに誘電体層を介して配置された第1,第2及び
第3のグランド電極を備え、前記共振素子は、前記第1
のグランド電極と前記第2のグランド電極との間に誘電
体層を介して配置され、且つ、一端側が開放端となって
いる第1の共振素子片と、前記第2のグランド電極と前
記第3のグランド電極との間に誘電体層を介して配置さ
れ、一端側が前記第1の共振素子片の他端側と接続さ
れ、他端側が前記グランド端子に短絡され、且つ、前記
第1の共振素子片よりインピーダンス値が大きい第2の
共振素子片とを有することを特徴とするものを提案す
る。
に、請求項1では、誘電体と導体とを積層してなり共振
素子が埋設された積層体と、該積層体の外面に形成され
た入出力端子及びグランド端子とを備えた積層型誘電体
フィルタにおいて、それぞれ前記グランド端子と接続し
且つ互いに誘電体層を介して配置された第1,第2及び
第3のグランド電極を備え、前記共振素子は、前記第1
のグランド電極と前記第2のグランド電極との間に誘電
体層を介して配置され、且つ、一端側が開放端となって
いる第1の共振素子片と、前記第2のグランド電極と前
記第3のグランド電極との間に誘電体層を介して配置さ
れ、一端側が前記第1の共振素子片の他端側と接続さ
れ、他端側が前記グランド端子に短絡され、且つ、前記
第1の共振素子片よりインピーダンス値が大きい第2の
共振素子片とを有することを特徴とするものを提案す
る。
【0015】本発明によれば、共振素子は第1の共振素
子片と第2の共振素子片を有し、且つ、第1の共振素子
片と第2の共振素子片とは第2のグランド電極を挟んで
異なる層に形成されているので、共振素子全体の共振周
波数を下げることができる。これにより、共振周波数が
同一であれば従来の積層型誘電体フィルタよりも部品サ
イズの小型化を図ることができる。
子片と第2の共振素子片を有し、且つ、第1の共振素子
片と第2の共振素子片とは第2のグランド電極を挟んで
異なる層に形成されているので、共振素子全体の共振周
波数を下げることができる。これにより、共振周波数が
同一であれば従来の積層型誘電体フィルタよりも部品サ
イズの小型化を図ることができる。
【0016】ところで一般的に、一方がグランドに短絡
し他方が開放した共振素子では、開放端に近い部位のイ
ンピーダンス値が短絡端側のインピーダンス値よりも小
さいほど共振周波数を下げることができるので、共振素
子の大きさを小さくできる。本発明によれば、第2の共
振素子片のインピーダンス値が第1の共振素子片のイン
ピーダンス値より大きいので、共振素子全体の大きさを
小さくすることができる。これにより、部品の小型化を
図ることができる。
し他方が開放した共振素子では、開放端に近い部位のイ
ンピーダンス値が短絡端側のインピーダンス値よりも小
さいほど共振周波数を下げることができるので、共振素
子の大きさを小さくできる。本発明によれば、第2の共
振素子片のインピーダンス値が第1の共振素子片のイン
ピーダンス値より大きいので、共振素子全体の大きさを
小さくすることができる。これにより、部品の小型化を
図ることができる。
【0017】また、一般的に、この種の共振素子では共
振周波数に対して3倍の周波数において不要な共振が生
じることが多い。本発明では、第2の共振素子片のイン
ピーダンス値が第1の共振素子片のインピーダンス値よ
り小さくすることにより、前記不要な共振が生じる周波
数を高周波側に移動している。すなわち、高調波特性に
優れたものとなる。
振周波数に対して3倍の周波数において不要な共振が生
じることが多い。本発明では、第2の共振素子片のイン
ピーダンス値が第1の共振素子片のインピーダンス値よ
り小さくすることにより、前記不要な共振が生じる周波
数を高周波側に移動している。すなわち、高調波特性に
優れたものとなる。
【0018】また、請求項2では、請求項1記載の積層
型誘電体フィルタにおいて、前記第1のグランド電極と
前記第2のグランド電極との間隔が前記第2のグランド
電極と前記第3のグランド電極との間隔より小さいこと
を特徴とするものを提案する。
型誘電体フィルタにおいて、前記第1のグランド電極と
前記第2のグランド電極との間隔が前記第2のグランド
電極と前記第3のグランド電極との間隔より小さいこと
を特徴とするものを提案する。
【0019】本発明によれば、第2の共振素子片と第2
及び第3のグランド電極との間に生じる静電容量を、第
1の共振素子片と第1及び第2のグランド電極との間に
生じる静電容量よりも容易に小さく設定することができ
る。したがって、第2の共振素子片のインピーダンス値
を、第1の共振素子片のインピーダンス値よりも容易に
大きく設定することができる。
及び第3のグランド電極との間に生じる静電容量を、第
1の共振素子片と第1及び第2のグランド電極との間に
生じる静電容量よりも容易に小さく設定することができ
る。したがって、第2の共振素子片のインピーダンス値
を、第1の共振素子片のインピーダンス値よりも容易に
大きく設定することができる。
【0020】さらに、請求項3では、請求項1記載の積
層型誘電体フィルタにおいて、前記第2の共振素子片の
表面積が前記第1の共振素子片の表面積より小さいこと
を特徴とするものを提案する。
層型誘電体フィルタにおいて、前記第2の共振素子片の
表面積が前記第1の共振素子片の表面積より小さいこと
を特徴とするものを提案する。
【0021】この発明によれば、第2の共振素子片と第
2及び第3のグランド電極との間に生じる静電容量を、
第1の共振素子片と第1及び第2のグランド電極との間
に生じる静電容量よりも容易に小さく設定することがで
きる。したがって、第2の共振素子片のインピーダンス
値を、第1の共振素子片のインピーダンス値よりも容易
に大きく設定することができる。
2及び第3のグランド電極との間に生じる静電容量を、
第1の共振素子片と第1及び第2のグランド電極との間
に生じる静電容量よりも容易に小さく設定することがで
きる。したがって、第2の共振素子片のインピーダンス
値を、第1の共振素子片のインピーダンス値よりも容易
に大きく設定することができる。
【0022】本発明の具体的な態様の一例として、請求
項4では、請求項3記載の積層型誘電体フィルタにおい
て、前記第1の共振素子片及び前記第2の共振素子片は
それぞれストリップラインからなり、前記第2の共振素
子片の幅が前記第1の共振素子片の幅より狭いことを特
徴とするものを提案する。
項4では、請求項3記載の積層型誘電体フィルタにおい
て、前記第1の共振素子片及び前記第2の共振素子片は
それぞれストリップラインからなり、前記第2の共振素
子片の幅が前記第1の共振素子片の幅より狭いことを特
徴とするものを提案する。
【0023】また、請求項5では、請求項1記載の積層
型誘電体フィルタにおいて、前記第1の共振素子片又は
前記第2の共振素子片は、開放端側におけるインピーダ
ンス値が短絡端側におけるインピーダンス値よりも小さ
いことを特徴とするものを提案する。
型誘電体フィルタにおいて、前記第1の共振素子片又は
前記第2の共振素子片は、開放端側におけるインピーダ
ンス値が短絡端側におけるインピーダンス値よりも小さ
いことを特徴とするものを提案する。
【0024】本発明によれば、第1又は第2の共振素子
片が、開放端側におけるインピーダンス値が短絡端側に
おけるインピーダンス値よりも小さいので、共振素子全
体の大きさを小さくすることができる。これにより、部
品の小型化を図ることができる。
片が、開放端側におけるインピーダンス値が短絡端側に
おけるインピーダンス値よりも小さいので、共振素子全
体の大きさを小さくすることができる。これにより、部
品の小型化を図ることができる。
【0025】本発明の具体的な態様の一例として、請求
項6では、請求項5記載の積層型誘電体フィルタにおい
て、前記第1の共振素子片及び前記第2の共振素子片は
それぞれストリップラインからなり、前記第1の共振素
子片又は前記第2の共振素子片は、短絡端側における幅
が開放端側における幅よりも狭いことを特徴とするもの
を提案する。
項6では、請求項5記載の積層型誘電体フィルタにおい
て、前記第1の共振素子片及び前記第2の共振素子片は
それぞれストリップラインからなり、前記第1の共振素
子片又は前記第2の共振素子片は、短絡端側における幅
が開放端側における幅よりも狭いことを特徴とするもの
を提案する。
【0026】さらに、請求項7では、請求項1記載の積
層型誘電体フィルタにおいて、前記第1の共振素子片と
第2のグランド電極との間隔が前記第1の共振素子片と
第1のグランド電極との間隔より小さいことを特徴とす
るものを提案する。
層型誘電体フィルタにおいて、前記第1の共振素子片と
第2のグランド電極との間隔が前記第1の共振素子片と
第1のグランド電極との間隔より小さいことを特徴とす
るものを提案する。
【0027】さらに、請求項8では、請求項1記載の積
層型誘電体フィルタにおいて、前記第2の共振素子片と
第2のグランド電極との間隔が前記第2の共振素子片と
第3のグランド電極との間隔より小さいことを特徴とす
るものを提案する。
層型誘電体フィルタにおいて、前記第2の共振素子片と
第2のグランド電極との間隔が前記第2の共振素子片と
第3のグランド電極との間隔より小さいことを特徴とす
るものを提案する。
【0028】これら請求項7及び8の発明によれば、第
1の共振素子片と第2の共振素子片の接続距離が小さく
なるので、この接続部により生じるインダクタンス成分
を小さく抑えることができる。
1の共振素子片と第2の共振素子片の接続距離が小さく
なるので、この接続部により生じるインダクタンス成分
を小さく抑えることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の第
1の実施形態に係る積層型誘電体フィルタについて図1
〜図5を参照して説明する。図1は第1の実施形態に係
る積層型誘電体フィルタの外観斜視図、図2は第1の実
施形態に係る積層型誘電体フィルタの積層構造を説明す
る図、図3は図2のA−A線拡大断面図、図4は第1の
実施形態に係る積層型誘電体フィルタの等価回路、図5
は第1の実施形態に係る積層型誘電体フィルタの共振素
子の等価回路である。
1の実施形態に係る積層型誘電体フィルタについて図1
〜図5を参照して説明する。図1は第1の実施形態に係
る積層型誘電体フィルタの外観斜視図、図2は第1の実
施形態に係る積層型誘電体フィルタの積層構造を説明す
る図、図3は図2のA−A線拡大断面図、図4は第1の
実施形態に係る積層型誘電体フィルタの等価回路、図5
は第1の実施形態に係る積層型誘電体フィルタの共振素
子の等価回路である。
【0030】図1に示すように、この積層型誘電体フィ
ルタ100は、誘電体と導体を積層してなる積層体10
1と、積層体101の両端部に付設した一対の入出力端
子102と、積層体101の外面に形成したグランド端
子103とを備えている。
ルタ100は、誘電体と導体を積層してなる積層体10
1と、積層体101の両端部に付設した一対の入出力端
子102と、積層体101の外面に形成したグランド端
子103とを備えている。
【0031】入出力端子102は、積層体101の両端
面の中央部において上面及び下面の端部に亘り線状に形
成されている。グランド端子103は、積層体101の
側面の全面から端面,上面及び下面の端部に亘り形成さ
れている。
面の中央部において上面及び下面の端部に亘り線状に形
成されている。グランド端子103は、積層体101の
側面の全面から端面,上面及び下面の端部に亘り形成さ
れている。
【0032】図2に示すように、積層体101は、導体
が形成されていない誘電体層110と所定パターンの導
体を形成した複数の誘電体層111〜117を積層した
一体構造となっている。各誘電体層110〜117は、
例えばBaTiO3系の誘電性を有するセラミック焼結
体からなる。
が形成されていない誘電体層110と所定パターンの導
体を形成した複数の誘電体層111〜117を積層した
一体構造となっている。各誘電体層110〜117は、
例えばBaTiO3系の誘電性を有するセラミック焼結
体からなる。
【0033】誘電体層111には、第1のグランド電極
121が形成されている。第1のグランド電極121
は、誘電体層111の長辺側に露出しており、グランド
端子103と接続している。また、第1のグランド電極
121は、誘電体層111の短辺側の端部には形成され
ていない。誘電体層111の全面に第1のグランド電極
121を形成すると、誘電体層111と誘電体層110
との接着強度が低下するためである。
121が形成されている。第1のグランド電極121
は、誘電体層111の長辺側に露出しており、グランド
端子103と接続している。また、第1のグランド電極
121は、誘電体層111の短辺側の端部には形成され
ていない。誘電体層111の全面に第1のグランド電極
121を形成すると、誘電体層111と誘電体層110
との接着強度が低下するためである。
【0034】また、第1のグランド電極121は、誘電
体層111の短辺と対向する片の中央部が誘電体層11
1の中心方向に向かって引き込んだ形状となっている。
これは、第1のグランド電極121と後述する入出力電
極143及び144との間に浮遊容量が生じることを防
ぐためである。
体層111の短辺と対向する片の中央部が誘電体層11
1の中心方向に向かって引き込んだ形状となっている。
これは、第1のグランド電極121と後述する入出力電
極143及び144との間に浮遊容量が生じることを防
ぐためである。
【0035】誘電体層112には、矩形の波長短縮用電
極122,123,124と、結合用電極125が形成
されている。各波長短縮用電極122〜124は、それ
ぞれ後述する第1の共振素子片126〜128に対応す
る。各波長短縮用電極122〜124は、前記グランド
端子103の一方に接続するよう誘電体層112の一方
の長辺側に配置されている。各波長短縮用電極122〜
124は、対応する第1の共振素子片126〜128の
開放端と誘電体層112を挟んで重なる位置に配置され
ている。
極122,123,124と、結合用電極125が形成
されている。各波長短縮用電極122〜124は、それ
ぞれ後述する第1の共振素子片126〜128に対応す
る。各波長短縮用電極122〜124は、前記グランド
端子103の一方に接続するよう誘電体層112の一方
の長辺側に配置されている。各波長短縮用電極122〜
124は、対応する第1の共振素子片126〜128の
開放端と誘電体層112を挟んで重なる位置に配置され
ている。
【0036】結合用電極125は、誘電体層112のほ
ぼ中央付近において誘電体層112の長手方向に延びて
形成されている。結合用電極125は、両端部に形成さ
れた矩形の結合部125aと、両結合部125aを結び
該結合部125aよりも幅の狭い接続線部125bから
なる。結合用電極125の一方の結合部125aは、第
1の共振素子片126の中央部付近と誘電体層112を
挟んで重なる位置に配置されている。結合用電極125
の他方の結合部125aは、第1の共振素子片127の
中央部付近と誘電体層112を挟んで重なる位置に配置
されている。
ぼ中央付近において誘電体層112の長手方向に延びて
形成されている。結合用電極125は、両端部に形成さ
れた矩形の結合部125aと、両結合部125aを結び
該結合部125aよりも幅の狭い接続線部125bから
なる。結合用電極125の一方の結合部125aは、第
1の共振素子片126の中央部付近と誘電体層112を
挟んで重なる位置に配置されている。結合用電極125
の他方の結合部125aは、第1の共振素子片127の
中央部付近と誘電体層112を挟んで重なる位置に配置
されている。
【0037】誘電体層113には、ストリップライン型
の第1の共振素子片126,127,128が互いに平
行となるように形成されている。各第1の共振素子片1
26〜128は、誘電体層113の短手方向に延びてい
る。すなわち、各第1の共振素子片126〜128は、
前記一対の入出力端子102を結ぶ方向と直交する方向
に延びている。誘電体層113には、各第1の共振素子
片126〜128の開放端側と反対側の端部にビアホー
ル(図示省略)が形成されている。各第1の共振素子片
126〜128は、このビアホールを介して、後述する
誘電体層114に形成されたランド133〜135に接
続している。
の第1の共振素子片126,127,128が互いに平
行となるように形成されている。各第1の共振素子片1
26〜128は、誘電体層113の短手方向に延びてい
る。すなわち、各第1の共振素子片126〜128は、
前記一対の入出力端子102を結ぶ方向と直交する方向
に延びている。誘電体層113には、各第1の共振素子
片126〜128の開放端側と反対側の端部にビアホー
ル(図示省略)が形成されている。各第1の共振素子片
126〜128は、このビアホールを介して、後述する
誘電体層114に形成されたランド133〜135に接
続している。
【0038】誘電体層114には、前記誘電体層112
と同様に、矩形の波長短縮用電極129,130,13
1と、結合用電極132と、ランド133,134,1
35が形成されている。各波長短縮用電極129〜13
1は、それぞれ前記第1の共振素子片126〜128に
対応する。各波長短縮用電極129〜131は、前記グ
ランド端子103の一方に接続するよう誘電体層114
の一方の長辺側に配置されている。各波長短縮用電極1
29〜131は、対応する第1の共振素子片126〜1
28の開放端と誘電体層113を挟んで重なる位置に配
置されている。
と同様に、矩形の波長短縮用電極129,130,13
1と、結合用電極132と、ランド133,134,1
35が形成されている。各波長短縮用電極129〜13
1は、それぞれ前記第1の共振素子片126〜128に
対応する。各波長短縮用電極129〜131は、前記グ
ランド端子103の一方に接続するよう誘電体層114
の一方の長辺側に配置されている。各波長短縮用電極1
29〜131は、対応する第1の共振素子片126〜1
28の開放端と誘電体層113を挟んで重なる位置に配
置されている。
【0039】結合用電極132は、誘電体層114のほ
ぼ中央付近において長手方向に形成されている。結合用
電極132は、両端部に結合された矩形の結合部132
aと、両結合部132aを結び該結合部132aよりも
幅の狭い接続線部132bからなる。結合用電極132
の一方の結合部132aは、第1の共振素子片127の
中央部付近と誘電体層113を挟んで重なる位置に配置
されている。結合用電極132の他方の結合部132a
は、第1の共振素子片128の中央部付近と誘電体層1
13を挟んで重なる位置に配置されている。
ぼ中央付近において長手方向に形成されている。結合用
電極132は、両端部に結合された矩形の結合部132
aと、両結合部132aを結び該結合部132aよりも
幅の狭い接続線部132bからなる。結合用電極132
の一方の結合部132aは、第1の共振素子片127の
中央部付近と誘電体層113を挟んで重なる位置に配置
されている。結合用電極132の他方の結合部132a
は、第1の共振素子片128の中央部付近と誘電体層1
13を挟んで重なる位置に配置されている。
【0040】各ランド133〜135は、誘電体層11
3のビアホールと接続するためのものである。各ランド
133〜135は、それぞれ誘電体層113の各ビアホ
ールに重なる位置に形成されている。各ランド133〜
135の形成位置にはビアホール(図示省略)が形成さ
れている。
3のビアホールと接続するためのものである。各ランド
133〜135は、それぞれ誘電体層113の各ビアホ
ールに重なる位置に形成されている。各ランド133〜
135の形成位置にはビアホール(図示省略)が形成さ
れている。
【0041】誘電体層115には、第2のグランド電極
136及びランド137,138,139が形成されて
いる。第2のグランド電極136は、前記第1のグラン
ド電極121と同様の外形を有しており、且つ、各ラン
ド137〜139を内側に配置するための孔136a,
136b,136cを有している。各ランド137〜1
39は、対応する孔136a〜136cの内側に第2の
グランド電極136と非導通となるように形成されてい
る。各ランド137〜139は、誘電体層114のビア
ホールと接続するためのものである。各ランド137〜
139は、それぞれ誘電体層114の各ビアホールに重
なる位置に形成されている。各ランド137〜139の
形成位置にはビアホール(図示省略)が形成されてい
る。
136及びランド137,138,139が形成されて
いる。第2のグランド電極136は、前記第1のグラン
ド電極121と同様の外形を有しており、且つ、各ラン
ド137〜139を内側に配置するための孔136a,
136b,136cを有している。各ランド137〜1
39は、対応する孔136a〜136cの内側に第2の
グランド電極136と非導通となるように形成されてい
る。各ランド137〜139は、誘電体層114のビア
ホールと接続するためのものである。各ランド137〜
139は、それぞれ誘電体層114の各ビアホールに重
なる位置に形成されている。各ランド137〜139の
形成位置にはビアホール(図示省略)が形成されてい
る。
【0042】誘電体層116には、ストリップライン型
の第2の共振素子片140,141,142が形成され
ている。各第2の共振素子片140〜142は、前記第
1の共振素子片140〜142と誘電体層113〜11
5を挟んで対向するように配置されている。第2の共振
素子片140〜142の一端側は、それぞれ誘電体層1
15の各ビアホールに接続している。したがって、第2
の共振素子片140〜142の一端側は、各誘電体層1
13〜115に形成されたビアホールを介してそれぞれ
対応する第1の共振素子片126〜128の一端側と接
続している。これにより、第1の共振素子片126と第
2の共振素子片140が組となって1つの共振素子を構
成している。同様に、第1の共振素子片127と第2の
共振素子片141、第1の共振素子片128と第2の共
振素子片142が組となって、それぞれ1つの共振素子
を構成している。また、各第2の共振素子片140〜1
42の他端側は、前記グランド端子103の一方に接続
するよう誘電体層116の一方の長辺に露出している。
の第2の共振素子片140,141,142が形成され
ている。各第2の共振素子片140〜142は、前記第
1の共振素子片140〜142と誘電体層113〜11
5を挟んで対向するように配置されている。第2の共振
素子片140〜142の一端側は、それぞれ誘電体層1
15の各ビアホールに接続している。したがって、第2
の共振素子片140〜142の一端側は、各誘電体層1
13〜115に形成されたビアホールを介してそれぞれ
対応する第1の共振素子片126〜128の一端側と接
続している。これにより、第1の共振素子片126と第
2の共振素子片140が組となって1つの共振素子を構
成している。同様に、第1の共振素子片127と第2の
共振素子片141、第1の共振素子片128と第2の共
振素子片142が組となって、それぞれ1つの共振素子
を構成している。また、各第2の共振素子片140〜1
42の他端側は、前記グランド端子103の一方に接続
するよう誘電体層116の一方の長辺に露出している。
【0043】3つの第2の共振素子片140〜142の
うち入出力側の第2の共振素子片140及び142に
は、前記入出力端子102と接続する入出力電極143
及び144が接続されている。入出力電極143及び1
44は、それぞれ誘電体層116の端部に配置された入
出力部143a,144aと、該入出力部143a,1
44aと第2の共振素子片140,142を接続する接
続線部143b,144bとからなる。接続線部143
b,144bは、蛇行した線状に形成されており、中央
部よりやや短絡側とは反対側の位置で第2の共振素子片
140,142と接続している。なお、接続線部143
b,144bと第2の共振素子片140,142との接
続位置は、設計目標となるフィルタ特性に応じて、適
宜、開放端側又は短絡端側に移動させてもよい。
うち入出力側の第2の共振素子片140及び142に
は、前記入出力端子102と接続する入出力電極143
及び144が接続されている。入出力電極143及び1
44は、それぞれ誘電体層116の端部に配置された入
出力部143a,144aと、該入出力部143a,1
44aと第2の共振素子片140,142を接続する接
続線部143b,144bとからなる。接続線部143
b,144bは、蛇行した線状に形成されており、中央
部よりやや短絡側とは反対側の位置で第2の共振素子片
140,142と接続している。なお、接続線部143
b,144bと第2の共振素子片140,142との接
続位置は、設計目標となるフィルタ特性に応じて、適
宜、開放端側又は短絡端側に移動させてもよい。
【0044】誘電体層117には、第3のグランド電極
145が形成されている。第3のグランド電極145
は、前記第1のグランド電極121と同一の形状を有す
る。
145が形成されている。第3のグランド電極145
は、前記第1のグランド電極121と同一の形状を有す
る。
【0045】上記誘電体層110〜117の厚みは、以
下のように設定されている。図3に示すように、第1の
グランド電極121と第2のグランド電極136の間隔
D11 0は、第2のグランド電極136と第3のグランド
電極145の間隔D120よりも小さい。すなわち、誘電
体層111〜114の厚みの合計は、誘電体層115〜
116の厚みの合計より小さい。
下のように設定されている。図3に示すように、第1の
グランド電極121と第2のグランド電極136の間隔
D11 0は、第2のグランド電極136と第3のグランド
電極145の間隔D120よりも小さい。すなわち、誘電
体層111〜114の厚みの合計は、誘電体層115〜
116の厚みの合計より小さい。
【0046】また、第1の共振素子片126〜128と
第1のグランド電極121の間隔D 111は、第1の共振
素子片126〜128と第2のグランド電極136の間
隔D1 12とほぼ等しい。すなわち、誘電体層111〜1
12の厚みの合計は、誘電体層113〜114の厚みの
合計とほぼ等しい。同様に、第2の共振素子片140〜
142と第2のグランド電極136の間隔D121は、第
2の共振素子片140〜142と第3のグランド電極1
45の間隔D122とほぼ等しい。すなわち、誘電体層1
15の厚みは、誘電体層116の厚みとほぼ等しい。
第1のグランド電極121の間隔D 111は、第1の共振
素子片126〜128と第2のグランド電極136の間
隔D1 12とほぼ等しい。すなわち、誘電体層111〜1
12の厚みの合計は、誘電体層113〜114の厚みの
合計とほぼ等しい。同様に、第2の共振素子片140〜
142と第2のグランド電極136の間隔D121は、第
2の共振素子片140〜142と第3のグランド電極1
45の間隔D122とほぼ等しい。すなわち、誘電体層1
15の厚みは、誘電体層116の厚みとほぼ等しい。
【0047】図4に積層型誘電体フィルタ100の等価
回路を示す。図において、インダクタ161及び162
は、それぞれ入出力電極143,144の接続線部14
3b,144bによるインダクタ成分である。
回路を示す。図において、インダクタ161及び162
は、それぞれ入出力電極143,144の接続線部14
3b,144bによるインダクタ成分である。
【0048】共振素子163は、第1の共振素子片12
6及び第2の共振素子片140、並びにこれらを接続す
るビアホールにより構成されている。同様に、共振素子
164は、第1の共振素子片127及び第2の共振素子
片141、並びにこれらを接続するビアホールにより構
成されている。共振素子165は、第1の共振素子片1
28及び第2の共振素子片142、並びにこれらを接続
するビアホールにより構成されている。
6及び第2の共振素子片140、並びにこれらを接続す
るビアホールにより構成されている。同様に、共振素子
164は、第1の共振素子片127及び第2の共振素子
片141、並びにこれらを接続するビアホールにより構
成されている。共振素子165は、第1の共振素子片1
28及び第2の共振素子片142、並びにこれらを接続
するビアホールにより構成されている。
【0049】キャパシタ166は、第1の共振素子片1
26の開放端側と波長短縮用電極122との間に生じる
キャパシタ成分である。キャパシタ167は、第1の共
振素子片126の開放端側と波長短縮用電極129との
間に生じるキャパシタ成分である。キャパシタ168
は、第1の共振素子片127の開放端側と波長短縮用電
極123との間に生じるキャパシタ成分である。キャパ
シタ169は、第1の共振素子片127の開放端側と波
長短縮用電極130との間に生じるキャパシタ成分であ
る。キャパシタ170は、第1の共振素子片128の開
放端側と波長短縮用電極124との間に生じるキャパシ
タ成分である。キャパシタ171は、第1の共振素子片
128の開放端側と波長短縮用電極131との間に生じ
るキャパシタ成分である。
26の開放端側と波長短縮用電極122との間に生じる
キャパシタ成分である。キャパシタ167は、第1の共
振素子片126の開放端側と波長短縮用電極129との
間に生じるキャパシタ成分である。キャパシタ168
は、第1の共振素子片127の開放端側と波長短縮用電
極123との間に生じるキャパシタ成分である。キャパ
シタ169は、第1の共振素子片127の開放端側と波
長短縮用電極130との間に生じるキャパシタ成分であ
る。キャパシタ170は、第1の共振素子片128の開
放端側と波長短縮用電極124との間に生じるキャパシ
タ成分である。キャパシタ171は、第1の共振素子片
128の開放端側と波長短縮用電極131との間に生じ
るキャパシタ成分である。
【0050】キャパシタ172は、第1の共振素子片1
26と結合用電極125の一方の結合部125aとの間
に生じるキャパシタ成分である。インダクタ173は、
結合用電極125の接続線部125bにより生じるイン
ダクタ成分である。キャパシタ174は、第1の共振素
子片127と結合用電極125の他方の結合部125a
との間に生じるキャパシタ成分である。
26と結合用電極125の一方の結合部125aとの間
に生じるキャパシタ成分である。インダクタ173は、
結合用電極125の接続線部125bにより生じるイン
ダクタ成分である。キャパシタ174は、第1の共振素
子片127と結合用電極125の他方の結合部125a
との間に生じるキャパシタ成分である。
【0051】キャパシタ175は、第1の共振素子片1
27と結合用電極132の一方の結合部132aとの間
に生じるキャパシタ成分である。インダクタ176は、
結合用電極132の接続線部132bにより生じるイン
ダクタ成分である。キャパシタ177は、第1の共振素
子片128と結合用電極132の他方の結合部132a
との間に生じるキャパシタ成分である。
27と結合用電極132の一方の結合部132aとの間
に生じるキャパシタ成分である。インダクタ176は、
結合用電極132の接続線部132bにより生じるイン
ダクタ成分である。キャパシタ177は、第1の共振素
子片128と結合用電極132の他方の結合部132a
との間に生じるキャパシタ成分である。
【0052】図5に各共振素子163〜165の等価回
路を示す。ここでは、共振素子163について説明し、
共振素子164及び165の説明については省略する。
共振素子163は、第1の共振素子片126と、第1の
共振素子片126及び第2の共振素子片140を接続す
るビアホールによるインダクタ181と、第2の共振素
子片140とを直列接続した構成となっている。第1の
共振素子片126は、等価的にキャパシタ126aとイ
ンダクタ126bとを並列接続した回路で表される。こ
こで、キャパシタ126aは、主として第1の共振素子
片126と第1のグランド電極121及び第2のグラン
ド電極136との間に生じる合成キャパシタ成分であ
る。インダクタ126bは、主としてストリップライン
型の第1の共振素子片126自体で生じるインダクタ成
分である。したがって、キャパシタ126aが小さくな
ると第1の共振素子片126のインピーダンスZ126は
大きくなる。第2の共振素子140についても同様であ
る。
路を示す。ここでは、共振素子163について説明し、
共振素子164及び165の説明については省略する。
共振素子163は、第1の共振素子片126と、第1の
共振素子片126及び第2の共振素子片140を接続す
るビアホールによるインダクタ181と、第2の共振素
子片140とを直列接続した構成となっている。第1の
共振素子片126は、等価的にキャパシタ126aとイ
ンダクタ126bとを並列接続した回路で表される。こ
こで、キャパシタ126aは、主として第1の共振素子
片126と第1のグランド電極121及び第2のグラン
ド電極136との間に生じる合成キャパシタ成分であ
る。インダクタ126bは、主としてストリップライン
型の第1の共振素子片126自体で生じるインダクタ成
分である。したがって、キャパシタ126aが小さくな
ると第1の共振素子片126のインピーダンスZ126は
大きくなる。第2の共振素子140についても同様であ
る。
【0053】このような共振素子163では、第1の共
振素子片126のインピーダンスZ 126と第2の共振素
子片140のインピーダンスZ140との相互関係により
共振周波数が決定する。図6は、第2の共振素子片14
0のインピーダンスZ140と共振周波数との関係を示す
グラフであり、図中Bは、第1の共振素子片126のイ
ンピーダンスZ126の値を示している。このグラフか
ら、第1の共振素子片126のインピーダンスZ126に
対して第2の共振素子片140のインピーダンスZ1 40
が大きいほど共振周波数が低くなることがわかる。
振素子片126のインピーダンスZ 126と第2の共振素
子片140のインピーダンスZ140との相互関係により
共振周波数が決定する。図6は、第2の共振素子片14
0のインピーダンスZ140と共振周波数との関係を示す
グラフであり、図中Bは、第1の共振素子片126のイ
ンピーダンスZ126の値を示している。このグラフか
ら、第1の共振素子片126のインピーダンスZ126に
対して第2の共振素子片140のインピーダンスZ1 40
が大きいほど共振周波数が低くなることがわかる。
【0054】図7は、共振素子163の周波数特性を示
すグラフであり、図7(a)はインピーダンスZ126と
インピーダンスZ140がほぼ等しい場合、図7(b)は
インピーダンスZ140をインピーダンスZ126より大きく
した場合、図7(c)は図7(b)の条件下で更に前記
インダクタ181を大きくした場合のグラフである。こ
のグラフに示すように、共振素子163は、インピーダ
ンスZ126とインピーダンスZ140がほぼ等しい値となっ
ていると、共振周波数fに対して3倍の周波数3fにお
いても通過帯域が生じる。そして、インピーダンスZ
140を大きくしていくと該通過帯域が高周波側に移動す
ることがわかる。さらに、インダクタ181の値を大き
くしていくと該通過帯域が更に高周波側に移動すること
がわかる。
すグラフであり、図7(a)はインピーダンスZ126と
インピーダンスZ140がほぼ等しい場合、図7(b)は
インピーダンスZ140をインピーダンスZ126より大きく
した場合、図7(c)は図7(b)の条件下で更に前記
インダクタ181を大きくした場合のグラフである。こ
のグラフに示すように、共振素子163は、インピーダ
ンスZ126とインピーダンスZ140がほぼ等しい値となっ
ていると、共振周波数fに対して3倍の周波数3fにお
いても通過帯域が生じる。そして、インピーダンスZ
140を大きくしていくと該通過帯域が高周波側に移動す
ることがわかる。さらに、インダクタ181の値を大き
くしていくと該通過帯域が更に高周波側に移動すること
がわかる。
【0055】本実施の形態では、前述したように、第1
のグランド電極121と第2のグランド電極136の間
隔D110が、第2のグランド電極136と第3のグラン
ド電極145との間隔D120よりも小さく、且つ、第1
の共振素子片126が第1のグランド電極121と第2
のグランド電極136との中間に位置し、第2の共振素
子片140が第2のグランド電極136と第3のグラン
ド電極145との中間に位置している。したがって、前
記第1の共振素子片126のキャパシタ126aは、第
2の共振素子片140のキャパシタ140aよりも大き
い。よって、第1の共振素子片126のインピーダンス
Z126は、第2の共振素子片140のインピーダンスZ
140より小さい。
のグランド電極121と第2のグランド電極136の間
隔D110が、第2のグランド電極136と第3のグラン
ド電極145との間隔D120よりも小さく、且つ、第1
の共振素子片126が第1のグランド電極121と第2
のグランド電極136との中間に位置し、第2の共振素
子片140が第2のグランド電極136と第3のグラン
ド電極145との中間に位置している。したがって、前
記第1の共振素子片126のキャパシタ126aは、第
2の共振素子片140のキャパシタ140aよりも大き
い。よって、第1の共振素子片126のインピーダンス
Z126は、第2の共振素子片140のインピーダンスZ
140より小さい。
【0056】以上より、本実施の形態に係る積層型誘電
体フィルタ100では、図5及び図6を参照して説明し
た波長短縮の効果を得られていることがわかる。そして
このことは、共振周波数が同じであれば、本実施の形態
の共振素子は従来のものよりも小型化を図れることを意
味する。
体フィルタ100では、図5及び図6を参照して説明し
た波長短縮の効果を得られていることがわかる。そして
このことは、共振周波数が同じであれば、本実施の形態
の共振素子は従来のものよりも小型化を図れることを意
味する。
【0057】また、本実施の形態に係る積層型誘電体フ
ィルタ100では、図7を参照して説明したように各共
振素子の不要な通過帯域が高周波側に移動しているの
で、フィルタ回路全体としては、図8に示すような周波
数特性を有する。図8は積層型誘電体フィルタ100の
周波数特性を表すグラフである。図において、実線は本
実施の形態にかかる積層型誘電体フィルタ100、点線
は従来の積層型誘電体フィルタの周波数特性を示す。こ
のグラフが示すように、本実施の形態に係る積層型誘電
体フィルタでは高調波特性に優れたものとなっているこ
とが分かる。
ィルタ100では、図7を参照して説明したように各共
振素子の不要な通過帯域が高周波側に移動しているの
で、フィルタ回路全体としては、図8に示すような周波
数特性を有する。図8は積層型誘電体フィルタ100の
周波数特性を表すグラフである。図において、実線は本
実施の形態にかかる積層型誘電体フィルタ100、点線
は従来の積層型誘電体フィルタの周波数特性を示す。こ
のグラフが示すように、本実施の形態に係る積層型誘電
体フィルタでは高調波特性に優れたものとなっているこ
とが分かる。
【0058】以上のように本実施の形態に係る積層型誘
電体フィルタ100では、共振素子163〜165がそ
れぞれ互いに異なる層に形成された1組の第1の共振素
子片126〜128と第2の共振素子片140〜142
で構成されるので、各共振素子の電気長を大きく取るこ
とができる。これにより、各共振素子の共振周波数を下
げることができるので、高い品質係数(Q)を維持しつ
つ小型化が容易となる。
電体フィルタ100では、共振素子163〜165がそ
れぞれ互いに異なる層に形成された1組の第1の共振素
子片126〜128と第2の共振素子片140〜142
で構成されるので、各共振素子の電気長を大きく取るこ
とができる。これにより、各共振素子の共振周波数を下
げることができるので、高い品質係数(Q)を維持しつ
つ小型化が容易となる。
【0059】また、第2の共振素子片140〜142の
インピーダンス値が第1の共振素子片126〜128の
インピーダンス値より大きいので、共振素子163〜1
65全体の大きさを小さくすることができる。これによ
り、さらに部品の小型化を図ることができる。また、積
層型誘電体フィルタ100の高調波特性が向上する。
インピーダンス値が第1の共振素子片126〜128の
インピーダンス値より大きいので、共振素子163〜1
65全体の大きさを小さくすることができる。これによ
り、さらに部品の小型化を図ることができる。また、積
層型誘電体フィルタ100の高調波特性が向上する。
【0060】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態に係る積層型誘電体フィルタについて図9を参照
して説明する。図9は第2の実施の形態に係る積層型誘
電体フィルタの拡大断面図である。
の形態に係る積層型誘電体フィルタについて図9を参照
して説明する。図9は第2の実施の形態に係る積層型誘
電体フィルタの拡大断面図である。
【0061】本実施の形態に係る積層型誘電体フィルタ
200が第1の実施の形態のものと相違する点は、積層
体201の構造にある。他の構成については第1の実施
の形態と同様である。ここでは、相違点のみを説明す
る。
200が第1の実施の形態のものと相違する点は、積層
体201の構造にある。他の構成については第1の実施
の形態と同様である。ここでは、相違点のみを説明す
る。
【0062】この積層型誘電体フィルタ200は、第1
のグランド電極221と第2のグランド電極236の間
隔D210は、第2のグランド電極236と第3のグラン
ド電極245の間隔D220とほぼ等しい。
のグランド電極221と第2のグランド電極236の間
隔D210は、第2のグランド電極236と第3のグラン
ド電極245の間隔D220とほぼ等しい。
【0063】また、第1の共振素子片226〜228と
第1のグランド電極221の間隔D 211は、第1の共振
素子片226〜228と第2のグランド電極236の間
隔D2 12とほぼ等しい。同様に、第2の共振素子片24
0〜242と第2のグランド電極236の間隔D
221は、第2の共振素子片240〜242と第3のグラ
ンド電極245の間隔D222とほぼ等しい。
第1のグランド電極221の間隔D 211は、第1の共振
素子片226〜228と第2のグランド電極236の間
隔D2 12とほぼ等しい。同様に、第2の共振素子片24
0〜242と第2のグランド電極236の間隔D
221は、第2の共振素子片240〜242と第3のグラ
ンド電極245の間隔D222とほぼ等しい。
【0064】第1の共振素子片226〜228は、対応
する第2の共振素子片240〜242よりも表面積が大
きい。具体的には、第1の共振素子片226〜228の
幅W 1は、対応する第2の共振素子片240〜242の
幅W2よりも幅が広い。
する第2の共振素子片240〜242よりも表面積が大
きい。具体的には、第1の共振素子片226〜228の
幅W 1は、対応する第2の共振素子片240〜242の
幅W2よりも幅が広い。
【0065】以上より、第1の共振素子片226〜22
8のインピーダンスZ226〜Z228は、第2の共振素子片
240〜242のインピーダンスZ240〜Z242よりも小
さい。したがって、前述したように、第1の共振素子片
226〜228と第2の共振素子片240〜242との
組である共振素子の共振周波数は低くなる。
8のインピーダンスZ226〜Z228は、第2の共振素子片
240〜242のインピーダンスZ240〜Z242よりも小
さい。したがって、前述したように、第1の共振素子片
226〜228と第2の共振素子片240〜242との
組である共振素子の共振周波数は低くなる。
【0066】このように本実施の形態に係る積層型誘電
体フィルタ200では、共振素子がそれぞれ互いに異な
る層に形成された1組の第1の共振素子片226〜22
8と第2の共振素子片240〜242で構成されるの
で、各共振素子の電気長を大きく取ることができる。こ
れにより、各共振素子の共振周波数を下げることができ
るので、高い品質係数(Q)を維持しつつ小型化が容易
となる。
体フィルタ200では、共振素子がそれぞれ互いに異な
る層に形成された1組の第1の共振素子片226〜22
8と第2の共振素子片240〜242で構成されるの
で、各共振素子の電気長を大きく取ることができる。こ
れにより、各共振素子の共振周波数を下げることができ
るので、高い品質係数(Q)を維持しつつ小型化が容易
となる。
【0067】また、第2の共振素子片240〜242の
インピーダンス値が第1の共振素子片226〜228の
インピーダンス値より大きいので、共振素子全体の大き
さを小さくすることができる。これにより、さらに部品
の小型化を図ることができる。また、積層型誘電体フィ
ルタ100の高調波特性が向上する。
インピーダンス値が第1の共振素子片226〜228の
インピーダンス値より大きいので、共振素子全体の大き
さを小さくすることができる。これにより、さらに部品
の小型化を図ることができる。また、積層型誘電体フィ
ルタ100の高調波特性が向上する。
【0068】なお、本実施の形態では、第1のグランド
電極221と第2のグランド電極236の間隔D
210と、第2のグランド電極236と第3のグランド電
極245の間隔D220とをほぼ等しくしたが、異なる間
隔としてもよい。例えば、図10に示すように、間隔D
210を間隔D220よりも小さくするようにしてもよい。こ
のような構成とすることにより、第1の実施の形態と同
様の作用及び効果も得られる。
電極221と第2のグランド電極236の間隔D
210と、第2のグランド電極236と第3のグランド電
極245の間隔D220とをほぼ等しくしたが、異なる間
隔としてもよい。例えば、図10に示すように、間隔D
210を間隔D220よりも小さくするようにしてもよい。こ
のような構成とすることにより、第1の実施の形態と同
様の作用及び効果も得られる。
【0069】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態に係る積層型誘電体フィルタについて図11を参
照して説明する。図11は第3の実施の形態に係る積層
型誘電体フィルタの各共振素子片を説明する図である。
の形態に係る積層型誘電体フィルタについて図11を参
照して説明する。図11は第3の実施の形態に係る積層
型誘電体フィルタの各共振素子片を説明する図である。
【0070】本実施の形態に係る積層型誘電体フィルタ
300が第1の実施の形態のものと相違する点は、積層
体の構造にある。他の構成については第1の実施の形態
と同様である。ここでは、相違点のみを説明する。
300が第1の実施の形態のものと相違する点は、積層
体の構造にある。他の構成については第1の実施の形態
と同様である。ここでは、相違点のみを説明する。
【0071】この積層型誘電体フィルタ300は、第2
の実施の形態と同様に、第1のグランド電極と第2のグ
ランド電極の間隔は、第2のグランド電極と第3のグラ
ンド電極の間隔とほぼ等しい。また、第1の共振素子片
326〜328と第1のグランド電極の間隔は、第1の
共振素子片326〜328と第2のグランド電極の間隔
とほぼ等しい。同様に、第2の共振素子片340〜34
2と第2のグランド電極の間隔は、第2の共振素子片3
40〜342と第3のグランド電極の間隔とほぼ等し
い。
の実施の形態と同様に、第1のグランド電極と第2のグ
ランド電極の間隔は、第2のグランド電極と第3のグラ
ンド電極の間隔とほぼ等しい。また、第1の共振素子片
326〜328と第1のグランド電極の間隔は、第1の
共振素子片326〜328と第2のグランド電極の間隔
とほぼ等しい。同様に、第2の共振素子片340〜34
2と第2のグランド電極の間隔は、第2の共振素子片3
40〜342と第3のグランド電極の間隔とほぼ等し
い。
【0072】第1の共振素子片326〜328は、図1
1(a)に示すように、開放端側の表面積が第2の共振
素子片340〜342との接続側の表面積よりも大き
い。具体的には、第1の共振素子片326〜328は、
開放端から中央部までの幅W3が、中央部から第2の共
振素子片340〜342との接続部までの幅W4よりも
広い。これにより、第1の共振素子片326〜328
は、開放端側におけるインピーダンス値が短絡端側にお
けるインピーダンス値よりも小さい。
1(a)に示すように、開放端側の表面積が第2の共振
素子片340〜342との接続側の表面積よりも大き
い。具体的には、第1の共振素子片326〜328は、
開放端から中央部までの幅W3が、中央部から第2の共
振素子片340〜342との接続部までの幅W4よりも
広い。これにより、第1の共振素子片326〜328
は、開放端側におけるインピーダンス値が短絡端側にお
けるインピーダンス値よりも小さい。
【0073】同様に、第2の共振素子片340〜342
は、図11(b)に示すように、第1の共振素子片32
6〜328との接続側の表面積が短絡端側の表面積より
も大きい。具体的には、第1の共振素子片326〜32
8との接続部から中央部までの幅W5が、中央部から短
絡端までの幅W6よりも広い。これにより、第2の共振
素子片340〜342は、開放端側におけるインピーダ
ンス値が短絡端側におけるインピーダンス値よりも小さ
い。
は、図11(b)に示すように、第1の共振素子片32
6〜328との接続側の表面積が短絡端側の表面積より
も大きい。具体的には、第1の共振素子片326〜32
8との接続部から中央部までの幅W5が、中央部から短
絡端までの幅W6よりも広い。これにより、第2の共振
素子片340〜342は、開放端側におけるインピーダ
ンス値が短絡端側におけるインピーダンス値よりも小さ
い。
【0074】以上より、1組の第1の共振素子片326
〜328及び第2の共振素子片340〜342からなる
共振素子は、全体として短絡端から開放端にむかって各
部位におけるインピーダンス値が小さくなっている。こ
れにより、前述の図6を参照した説明と同様に、各共振
素子の共振周波数は低くなる。
〜328及び第2の共振素子片340〜342からなる
共振素子は、全体として短絡端から開放端にむかって各
部位におけるインピーダンス値が小さくなっている。こ
れにより、前述の図6を参照した説明と同様に、各共振
素子の共振周波数は低くなる。
【0075】このように本実施の形態に係る積層型誘電
体フィルタ300では、各共振素子がそれぞれ互いに異
なる層に形成された1組の第1の共振素子片326〜3
28と第2の共振素子片340〜342で構成されるの
で、各共振素子の電気長を大きく取ることができる。こ
れにより、各共振素子の共振周波数を下げることができ
るので、高い品質係数(Q)を維持しつつ小型化が容易
となる。
体フィルタ300では、各共振素子がそれぞれ互いに異
なる層に形成された1組の第1の共振素子片326〜3
28と第2の共振素子片340〜342で構成されるの
で、各共振素子の電気長を大きく取ることができる。こ
れにより、各共振素子の共振周波数を下げることができ
るので、高い品質係数(Q)を維持しつつ小型化が容易
となる。
【0076】また、第1の共振素子片326〜328及
び第2の共振素子片340〜342は、それぞれ短絡端
側におけるインピーダンス値が開放端側におけるインピ
ーダンス値より大きいので、共振素子全体の大きさを小
さくすることができる。これにより、さらに部品の小型
化を図ることができる。
び第2の共振素子片340〜342は、それぞれ短絡端
側におけるインピーダンス値が開放端側におけるインピ
ーダンス値より大きいので、共振素子全体の大きさを小
さくすることができる。これにより、さらに部品の小型
化を図ることができる。
【0077】なお、本実施の形態では、第1のグランド
電極と第2のグランド電極の間隔と、第2のグランド電
極と第3のグランド電極の間隔とをほぼ等しくしたが、
異なる間隔としてもよい。例えば、第1のグランド電極
と第2のグランド電極の間隔を第2のグランド電極と第
3のグランド電極の間隔よりも小さくするようにしても
よい。このような構成とすることにより、第1の実施の
形態と同様の作用及び効果も得られる。
電極と第2のグランド電極の間隔と、第2のグランド電
極と第3のグランド電極の間隔とをほぼ等しくしたが、
異なる間隔としてもよい。例えば、第1のグランド電極
と第2のグランド電極の間隔を第2のグランド電極と第
3のグランド電極の間隔よりも小さくするようにしても
よい。このような構成とすることにより、第1の実施の
形態と同様の作用及び効果も得られる。
【0078】また、本実施の形態では、第1の共振素子
片326〜328及び第2の共振素子片340〜342
の双方について短絡端側と開放端側の表面積を異なるよ
うにしたが、第1の共振素子片326〜328のみであ
っても、第2の共振素子片340〜342のみであって
もよい。
片326〜328及び第2の共振素子片340〜342
の双方について短絡端側と開放端側の表面積を異なるよ
うにしたが、第1の共振素子片326〜328のみであ
っても、第2の共振素子片340〜342のみであって
もよい。
【0079】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態に係る積層型誘電体フィルタについて図12を参
照して説明する。図12は第4の実施の形態に係る積層
型誘電体フィルタの拡大断面図である。
の形態に係る積層型誘電体フィルタについて図12を参
照して説明する。図12は第4の実施の形態に係る積層
型誘電体フィルタの拡大断面図である。
【0080】本実施の形態に係る積層型誘電体フィルタ
400が第1の実施の形態のものと相違する点は、積層
体401の構造にある。他の構成については第1の実施
の形態と同様である。ここでは、相違点のみを説明す
る。
400が第1の実施の形態のものと相違する点は、積層
体401の構造にある。他の構成については第1の実施
の形態と同様である。ここでは、相違点のみを説明す
る。
【0081】この積層型誘電体フィルタ400は、第1
のグランド電極421と第2のグランド電極436の間
隔D410は、第2のグランド電極436と第3のグラン
ド電極445の間隔D420よりも小さい。
のグランド電極421と第2のグランド電極436の間
隔D410は、第2のグランド電極436と第3のグラン
ド電極445の間隔D420よりも小さい。
【0082】また、第1の共振素子片426〜428と
第1のグランド電極421の間隔D 411は、第1の共振
素子片426〜428と第2のグランド電極436の間
隔D4 12とほぼ等しい。
第1のグランド電極421の間隔D 411は、第1の共振
素子片426〜428と第2のグランド電極436の間
隔D4 12とほぼ等しい。
【0083】一方、第2の共振素子片440〜442と
第2のグランド電極436の間隔D 421は、第2の共振
素子片440〜442と第3のグランド電極445の間
隔D4 22より小さい。
第2のグランド電極436の間隔D 421は、第2の共振
素子片440〜442と第3のグランド電極445の間
隔D4 22より小さい。
【0084】このような構成により、本実施の形態に係
る積層型誘電体フィルタ400は、第1の実施の形態の
ものと比較して、第2の共振素子片440〜442のキ
ャパシタ成分が大きくなるので、第2の共振素子片44
0〜442のインピーダンス値は小さくなる。したがっ
て、共振周波数の低下という観点では第1の実施の形態
に係るものよりもその効果は小さくなる。
る積層型誘電体フィルタ400は、第1の実施の形態の
ものと比較して、第2の共振素子片440〜442のキ
ャパシタ成分が大きくなるので、第2の共振素子片44
0〜442のインピーダンス値は小さくなる。したがっ
て、共振周波数の低下という観点では第1の実施の形態
に係るものよりもその効果は小さくなる。
【0085】一方、本実施の形態に係る積層型誘電体フ
ィルタ400は、第1の実施の形態のものと比較して、
ビアホール491による第1の共振素子片426〜42
8と第2の共振素子片440〜442との接続距離が短
くなる。このビアホール491は共振素子のインダクタ
成分となる。したがって、このビアホール491による
接続距離が小さいほど、共振素子の品質係数(Q)に優
れたものとなる。つまり、本実施の形態に係る積層型誘
電体フィルタ400では、この品質係数(Q)という観
点で第1の実施の形態に係るものよりも優れたものとな
る。他の作用・効果は第1の実施の形態と同様である。
ィルタ400は、第1の実施の形態のものと比較して、
ビアホール491による第1の共振素子片426〜42
8と第2の共振素子片440〜442との接続距離が短
くなる。このビアホール491は共振素子のインダクタ
成分となる。したがって、このビアホール491による
接続距離が小さいほど、共振素子の品質係数(Q)に優
れたものとなる。つまり、本実施の形態に係る積層型誘
電体フィルタ400では、この品質係数(Q)という観
点で第1の実施の形態に係るものよりも優れたものとな
る。他の作用・効果は第1の実施の形態と同様である。
【0086】なお、本実施の形態に係る積層型誘電体フ
ィルタ400においても、第2の実施の形態で説明した
ように、第1の共振素子片426〜428の表面積を第
2の共振素子片440〜442の表面積よりも大きくし
てもよい。さらに、第3の実施の形態で説明したよう
に、第1の共振素子片426〜428及び第2の共振素
子片440〜442において、開放端側の表面積を短絡
端側の表面積よりも大きくしてもよい。
ィルタ400においても、第2の実施の形態で説明した
ように、第1の共振素子片426〜428の表面積を第
2の共振素子片440〜442の表面積よりも大きくし
てもよい。さらに、第3の実施の形態で説明したよう
に、第1の共振素子片426〜428及び第2の共振素
子片440〜442において、開放端側の表面積を短絡
端側の表面積よりも大きくしてもよい。
【0087】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
形態に係る積層型誘電体フィルタについて図13及び図
14を参照して説明する。図13は第5の実施形態に係
る積層型誘電体フィルタの外観斜視図、図14は第5の
実施形態に係る積層型誘電体フィルタの積層構造を説明
する図である。
形態に係る積層型誘電体フィルタについて図13及び図
14を参照して説明する。図13は第5の実施形態に係
る積層型誘電体フィルタの外観斜視図、図14は第5の
実施形態に係る積層型誘電体フィルタの積層構造を説明
する図である。
【0088】本実施の形態に係る積層型誘電体フィルタ
500が第1の実施の形態と相違する点は、第1の共振
素子片と第2の共振素子片との接続形態にある。その他
の構成については第1の実施の形態と同様なので、ここ
では相違点のみ説明する。
500が第1の実施の形態と相違する点は、第1の共振
素子片と第2の共振素子片との接続形態にある。その他
の構成については第1の実施の形態と同様なので、ここ
では相違点のみ説明する。
【0089】図13に示すように、この積層型誘電体フ
ィルタ500は、誘電体と導体を積層してなる積層体5
01と、積層体501の両端部に付設した一対の入出力
端子502と、積層体501の外面に形成したグランド
端子503と、後述する第1の共振素子片と第2の共振
素子片とを接続する複数の接続電極504,505,5
06とを備えている。
ィルタ500は、誘電体と導体を積層してなる積層体5
01と、積層体501の両端部に付設した一対の入出力
端子502と、積層体501の外面に形成したグランド
端子503と、後述する第1の共振素子片と第2の共振
素子片とを接続する複数の接続電極504,505,5
06とを備えている。
【0090】入出力端子502は、第1の実施の形態と
同様に、積層体501の両端面の中央部において上面及
び下面の端部に亘り線状に形成されている。グランド端
子503は、積層体501の一方の側面の全面から端
面,上面及び下面の端部に亘り形成されている。接続電
極504〜506は、前記グランド端子503と反対側
の側面に形成されている。各接続電極504〜506
は、それぞれ上面及び下面の端部に亘り、互いに間隔を
おいて平行に形成されている。
同様に、積層体501の両端面の中央部において上面及
び下面の端部に亘り線状に形成されている。グランド端
子503は、積層体501の一方の側面の全面から端
面,上面及び下面の端部に亘り形成されている。接続電
極504〜506は、前記グランド端子503と反対側
の側面に形成されている。各接続電極504〜506
は、それぞれ上面及び下面の端部に亘り、互いに間隔を
おいて平行に形成されている。
【0091】図14に示すように、積層体501は、導
体が形成されていない誘電体層510と所定パターンの
導体を形成した複数の誘電体層511〜517を積層し
た一体構造となっている。各誘電体層510〜517
は、例えばBaTiO3系の誘電性を有するセラミック
焼結体からなる。この積層体501が前記第1の実施の
形態に係る積層体101と相違する主な点はビアホール
を備えていない点にある。
体が形成されていない誘電体層510と所定パターンの
導体を形成した複数の誘電体層511〜517を積層し
た一体構造となっている。各誘電体層510〜517
は、例えばBaTiO3系の誘電性を有するセラミック
焼結体からなる。この積層体501が前記第1の実施の
形態に係る積層体101と相違する主な点はビアホール
を備えていない点にある。
【0092】誘電体層511には、第1のグランド電極
521が形成されている。第1のグランド電極521
は、前記グランド端子503と接続するよう誘電体層5
11の一方の長辺に露出している。
521が形成されている。第1のグランド電極521
は、前記グランド端子503と接続するよう誘電体層5
11の一方の長辺に露出している。
【0093】誘電体層512には、矩形の波長短縮用電
極522,523,524と、結合用電極525が形成
されている。各波長短縮用電極522〜524及び結合
用電極525の形状等については、第1の実施の形態と
同様なので説明を省略する。
極522,523,524と、結合用電極525が形成
されている。各波長短縮用電極522〜524及び結合
用電極525の形状等については、第1の実施の形態と
同様なので説明を省略する。
【0094】誘電体層513には、ストリップライン型
の第1の共振素子片526,527,528が互いに平
行となるように形成されている。各第1の共振素子片5
26〜528は、誘電体層513の短手方向に延びてい
る。すなわち、各第1の共振素子片526〜528は、
前記入出力端子502を結ぶ方向と直交する方向に延び
ている。各第1の共振素子片526〜528の一方の端
部は、誘電体層513の一方の長辺に露出し、それぞれ
前記接続電極504〜506に接続している。この誘電
体層513には、前記第1の実施の形態と異なりビアホ
ールが形成されていない。
の第1の共振素子片526,527,528が互いに平
行となるように形成されている。各第1の共振素子片5
26〜528は、誘電体層513の短手方向に延びてい
る。すなわち、各第1の共振素子片526〜528は、
前記入出力端子502を結ぶ方向と直交する方向に延び
ている。各第1の共振素子片526〜528の一方の端
部は、誘電体層513の一方の長辺に露出し、それぞれ
前記接続電極504〜506に接続している。この誘電
体層513には、前記第1の実施の形態と異なりビアホ
ールが形成されていない。
【0095】誘電体層514には、前記誘電体層512
と同様に、矩形の波長短縮用電極529,530,53
1と、結合用電極532が形成されている。各波長短縮
用電極529〜531及び結合用電極532の形状等に
ついては、第1の実施の形態と同様なので説明を省略す
る。この誘電体層514には、前記第1の実施の形態と
異なりランド及びビアホールが形成されていない。
と同様に、矩形の波長短縮用電極529,530,53
1と、結合用電極532が形成されている。各波長短縮
用電極529〜531及び結合用電極532の形状等に
ついては、第1の実施の形態と同様なので説明を省略す
る。この誘電体層514には、前記第1の実施の形態と
異なりランド及びビアホールが形成されていない。
【0096】誘電体層515には、第2のグランド電極
536が形成されている。第2のグランド電極536の
形状等は、前記誘電体層511に形成された第1のグラ
ンド電極521と同様である。この誘電体層515に
は、前記第1の実施の形態と異なりランド及びビアホー
ルが形成されていない。
536が形成されている。第2のグランド電極536の
形状等は、前記誘電体層511に形成された第1のグラ
ンド電極521と同様である。この誘電体層515に
は、前記第1の実施の形態と異なりランド及びビアホー
ルが形成されていない。
【0097】誘電体層516には、ストリップライン型
の第2の共振素子片540,541,542が形成され
ている。各第2の共振素子片540〜542は、前記第
1の共振素子片526〜528と誘電体層513〜51
5を挟んで対向するように配置されている。第2の共振
素子片540〜542の一端側は、誘電体層516の一
方の長辺に露出し、それぞれ接続電極504〜506に
接続している。したがって、第2の共振素子片540〜
542の一端側は、積層体501の外面に形成された接
続電極504〜506を介してそれぞれ対応する第1の
共振素子片526〜528の一端側と接続している。こ
れにより、第1の共振素子片526と第2の共振素子片
540が組となって1つの共振素子を構成している。同
様に、第1の共振素子片527と第2の共振素子片54
1、第1の共振素子片528と第2の共振素子片541
が組となって、それぞれ1つの共振素子を構成してい
る。また、各第2の共振素子片540〜542の他端側
は、前記グランド端子503に接続するよう誘電体層5
16の一方の長辺に露出している。
の第2の共振素子片540,541,542が形成され
ている。各第2の共振素子片540〜542は、前記第
1の共振素子片526〜528と誘電体層513〜51
5を挟んで対向するように配置されている。第2の共振
素子片540〜542の一端側は、誘電体層516の一
方の長辺に露出し、それぞれ接続電極504〜506に
接続している。したがって、第2の共振素子片540〜
542の一端側は、積層体501の外面に形成された接
続電極504〜506を介してそれぞれ対応する第1の
共振素子片526〜528の一端側と接続している。こ
れにより、第1の共振素子片526と第2の共振素子片
540が組となって1つの共振素子を構成している。同
様に、第1の共振素子片527と第2の共振素子片54
1、第1の共振素子片528と第2の共振素子片541
が組となって、それぞれ1つの共振素子を構成してい
る。また、各第2の共振素子片540〜542の他端側
は、前記グランド端子503に接続するよう誘電体層5
16の一方の長辺に露出している。
【0098】3つの第2の共振素子片540〜542の
うち入出力側の第2の共振素子片540及び542に
は、前記入出力端子502と接続する入出力電極543
及び544が接続されている。この入出力電極543及
び544の形状等は、第1の実施の形態に係る入出力端
子電極143及び144と同様である。
うち入出力側の第2の共振素子片540及び542に
は、前記入出力端子502と接続する入出力電極543
及び544が接続されている。この入出力電極543及
び544の形状等は、第1の実施の形態に係る入出力端
子電極143及び144と同様である。
【0099】誘電体層517には、第3のグランド電極
545が形成されている。第3のグランド電極545
は、前記第1のグランド電極521と同一の形状を有す
る。
545が形成されている。第3のグランド電極545
は、前記第1のグランド電極521と同一の形状を有す
る。
【0100】ここで、第1のグランド電極521,第1
の共振素子片526〜528,第2のグランド電極53
6,第2の共振素子片540〜542,第3のグランド
電極545の相互の間隔は、第1の実施の形態と同様で
ある。
の共振素子片526〜528,第2のグランド電極53
6,第2の共振素子片540〜542,第3のグランド
電極545の相互の間隔は、第1の実施の形態と同様で
ある。
【0101】このような積層型誘電体フィルタ500に
よれば、第1の実施形態と同様に、共振素子がそれぞれ
互いに異なる層に形成された1組の第1の共振素子片5
26〜528と第2の共振素子片540〜542で構成
されるので、各共振素子の電気長を大きく取ることがで
きる。これにより、各共振素子の共振周波数を下げるこ
とができるので、高い品質係数(Q)を維持しつつ小型
化が容易となる。
よれば、第1の実施形態と同様に、共振素子がそれぞれ
互いに異なる層に形成された1組の第1の共振素子片5
26〜528と第2の共振素子片540〜542で構成
されるので、各共振素子の電気長を大きく取ることがで
きる。これにより、各共振素子の共振周波数を下げるこ
とができるので、高い品質係数(Q)を維持しつつ小型
化が容易となる。
【0102】また、この積層型誘電体フィルタ500
は、ビアホールを形成する必要がないので、第1の実施
形態と比較して製造が容易である。その他の作用及び効
果については第1の実施形態と同様である。
は、ビアホールを形成する必要がないので、第1の実施
形態と比較して製造が容易である。その他の作用及び効
果については第1の実施形態と同様である。
【0103】なお、本実施の形態における積層型誘電体
フィルタ500においても、第2の実施の形態で説明し
たように、第1の共振素子片526〜528の表面積を
第2の共振素子片540〜542の表面積よりも大きく
してもよい。さらに、第3の実施の形態で説明したよう
に、第1の共振素子片526〜528及び第2の共振素
子片540〜542において、開放端側の表面積を短絡
端側の表面積よりも大きくしてもよい。さらに、第4の
実施の形態で説明したように、第2の共振素子片540
〜542と第2のグランド電極536の間隔を、第2の
共振素子片540〜542と第3のグランド電極545
の間隔より小さくしてもよい。
フィルタ500においても、第2の実施の形態で説明し
たように、第1の共振素子片526〜528の表面積を
第2の共振素子片540〜542の表面積よりも大きく
してもよい。さらに、第3の実施の形態で説明したよう
に、第1の共振素子片526〜528及び第2の共振素
子片540〜542において、開放端側の表面積を短絡
端側の表面積よりも大きくしてもよい。さらに、第4の
実施の形態で説明したように、第2の共振素子片540
〜542と第2のグランド電極536の間隔を、第2の
共振素子片540〜542と第3のグランド電極545
の間隔より小さくしてもよい。
【0104】また、前述した第1〜第5の各実施形態で
は、結合用電極は、それぞれ誘電体層の短手方向中央付
近に形成したが、設計目標であるフィルタ特性に応じ
て、適宜、波長短縮用電極側又はその反対側へずらした
位置に形成してもよい。
は、結合用電極は、それぞれ誘電体層の短手方向中央付
近に形成したが、設計目標であるフィルタ特性に応じ
て、適宜、波長短縮用電極側又はその反対側へずらした
位置に形成してもよい。
【0105】さらに、前述した第1〜第5の各実施形態
では、各入出力端子に対してインダクタを介して共振回
路に接続するようにしたが、一方又は双方をキャパシタ
を介して接続するようにしてもよい。
では、各入出力端子に対してインダクタを介して共振回
路に接続するようにしたが、一方又は双方をキャパシタ
を介して接続するようにしてもよい。
【0106】さらに、前述した第1〜第5の各実施形態
では、各入出力端子を第2の共振素子片に接続するよう
にしたが、一方又は双方を第1の共振素子片に接続する
ようにしてもよい。また、前述した第1〜第3の各実施
形態においては、各入出力端子の一方又は双方を、第1
の共振素子片と第2の共振素子片とを接続するビアホー
ルに接続するようにしてもよい。
では、各入出力端子を第2の共振素子片に接続するよう
にしたが、一方又は双方を第1の共振素子片に接続する
ようにしてもよい。また、前述した第1〜第3の各実施
形態においては、各入出力端子の一方又は双方を、第1
の共振素子片と第2の共振素子片とを接続するビアホー
ルに接続するようにしてもよい。
【0107】さらに、前述した第1〜第5の各実施形態
では、積層体内に3つの共振素子を備えるものを例示し
たが、共振素子が2つであっても、4つ以上であっても
よい。
では、積層体内に3つの共振素子を備えるものを例示し
たが、共振素子が2つであっても、4つ以上であっても
よい。
【0108】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
共振素子は第1の共振素子片と第2の共振素子片を有
し、且つ、第1の共振素子片と第2の共振素子片とは第
2のグランド電極を挟んで異なる層に形成されているの
で、共振素子全体の共振周波数を下げることができる。
これにより、共振周波数が同一であれば従来の積層型誘
電体フィルタよりも部品サイズの小型化を図ることがで
きる。
共振素子は第1の共振素子片と第2の共振素子片を有
し、且つ、第1の共振素子片と第2の共振素子片とは第
2のグランド電極を挟んで異なる層に形成されているの
で、共振素子全体の共振周波数を下げることができる。
これにより、共振周波数が同一であれば従来の積層型誘
電体フィルタよりも部品サイズの小型化を図ることがで
きる。
【0109】また、第2の共振素子片のインピーダンス
値が第1の共振素子片のインピーダンス値より大きいの
で、共振素子の共振周波数を下げることができる。これ
により、共振周波数が同一であれば従来の積層型誘電体
フィルタよりも部品サイズの小型化を図ることができ
る。
値が第1の共振素子片のインピーダンス値より大きいの
で、共振素子の共振周波数を下げることができる。これ
により、共振周波数が同一であれば従来の積層型誘電体
フィルタよりも部品サイズの小型化を図ることができ
る。
【0110】さらに、第2の共振素子片のインピーダン
ス値が第1の共振素子片のインピーダンス値より小さい
ので、所望の共振周波数より高い周波数帯域における不
要な通過帯域の発生を軽減することができる。すなわ
ち、高調波特性に優れたものとなる。
ス値が第1の共振素子片のインピーダンス値より小さい
ので、所望の共振周波数より高い周波数帯域における不
要な通過帯域の発生を軽減することができる。すなわ
ち、高調波特性に優れたものとなる。
【図1】第1の実施形態に係る積層型誘電体フィルタの
外観斜視図
外観斜視図
【図2】第1の実施形態に係る積層型誘電体フィルタの
積層構造を説明する図
積層構造を説明する図
【図3】図2のA−A線拡大断面図
【図4】第1の実施形態に係る積層型誘電体フィルタの
等価回路
等価回路
【図5】第1の実施形態に係る積層型誘電体フィルタの
共振素子の等価回路
共振素子の等価回路
【図6】第2の共振素子片のインピーダンスと共振周波
数との関係を示すグラフ
数との関係を示すグラフ
【図7】共振素子の周波数特性を示すグラフ
【図8】第1の実施形態に係る積層型誘電体フィルタの
周波数特性を示すグラフ
周波数特性を示すグラフ
【図9】第2の実施の形態に係る積層型誘電体フィルタ
の拡大断面図
の拡大断面図
【図10】第2の実施の形態に係る他の例の積層型誘電
体フィルタの拡大断面図
体フィルタの拡大断面図
【図11】第3の実施の形態に係る積層型誘電体フィル
タの各共振素子片を説明する図
タの各共振素子片を説明する図
【図12】第4の実施の形態に係る積層型誘電体フィル
タの拡大断面図
タの拡大断面図
【図13】第5の実施形態に係る積層型誘電体フィルタ
の外観斜視図
の外観斜視図
【図14】第5の実施形態に係る積層型誘電体フィルタ
の積層構造を説明する図
の積層構造を説明する図
【図15】従来の積層型誘電体フィルタの外観斜視図
【図16】従来の積層型誘電体フィルタの積層構造を説
明する図
明する図
100,200,300,400,500…積層型誘電
体フィルタ、101,201,301,401,501
…積層体、102,502…入出力端子、103,50
3…グランド端子、504〜506…接続電極、12
1,221,321,421,521…第1のグランド
電極、126〜128,226〜228,326〜32
8,426〜428,526〜528…第1の共振素子
片、136,236,336,436,536…第2の
グランド電極、140〜142,240〜242,34
0〜342,440〜442,540〜542…第2の
共振素子片、145,245,345,445,545
…第3のグランド電極
体フィルタ、101,201,301,401,501
…積層体、102,502…入出力端子、103,50
3…グランド端子、504〜506…接続電極、12
1,221,321,421,521…第1のグランド
電極、126〜128,226〜228,326〜32
8,426〜428,526〜528…第1の共振素子
片、136,236,336,436,536…第2の
グランド電極、140〜142,240〜242,34
0〜342,440〜442,540〜542…第2の
共振素子片、145,245,345,445,545
…第3のグランド電極
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01P 1/212 H01G 4/40 321A (72)発明者 安田 寿博 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 天野 崇 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 Fターム(参考) 5E001 AB03 AC01 AC05 AH01 AJ01 AJ03 AZ01 5E082 AA01 AB03 BC14 DD08 EE04 EE16 EE23 EE35 FF05 FG06 FG26 FG54 GG10 GG11 JJ02 JJ15 JJ23 KK08 LL15 5J006 HA35 HB05 HB13 HB17 HB21 HB22 JA01 JA31 LA13 LA21 NA03 NB07 NC03 NF02
Claims (8)
- 【請求項1】 誘電体と導体とを積層してなり共振素子
が埋設された積層体と、該積層体の外面に形成された入
出力端子及びグランド端子とを備えた積層型誘電体フィ
ルタにおいて、 それぞれ前記グランド端子と接続し且つ互いに誘電体層
を介して配置された第1,第2及び第3のグランド電極
を備え、 前記共振素子は、 前記第1のグランド電極と前記第2のグランド電極との
間に誘電体層を介して配置され、且つ、一端側が開放端
となっている第1の共振素子片と、 前記第2のグランド電極と前記第3のグランド電極との
間に誘電体層を介して配置され、一端側が前記第1の共
振素子片の他端側と接続され、他端側が前記グランド端
子に短絡され、且つ、前記第1の共振素子片よりインピ
ーダンス値が大きい第2の共振素子片とを有することを
特徴とする積層型誘電体フィルタ。 - 【請求項2】 前記第1のグランド電極と前記第2のグ
ランド電極との間隔が前記第2のグランド電極と前記第
3のグランド電極との間隔より小さいことを特徴とする
請求項1記載の積層型誘電体フィルタ。 - 【請求項3】 前記第2の共振素子片の表面積が前記第
1の共振素子片の表面積より小さいことを特徴とする請
求項1記載の積層型誘電体フィルタ。 - 【請求項4】 前記第1の共振素子片及び前記第2の共
振素子片はそれぞれストリップラインからなり、前記第
2の共振素子片の幅が前記第1の共振素子片の幅より狭
いことを特徴とする請求項3記載の積層型誘電体フィル
タ。 - 【請求項5】 前記第1の共振素子片又は前記第2の共
振素子片は、開放端側におけるインピーダンス値が短絡
端側におけるインピーダンス値よりも小さいことを特徴
とする請求項1記載の積層型誘電体フィルタ。 - 【請求項6】 前記第1の共振素子片及び前記第2の共
振素子片はそれぞれストリップラインからなり、前記第
1の共振素子片又は前記第2の共振素子片は、短絡端側
における幅が開放端側における幅よりも狭いことを特徴
とする請求項5記載の積層型誘電体フィルタ。 - 【請求項7】 前記第1の共振素子片と第2のグランド
電極との間隔が前記第1の共振素子片と第1のグランド
電極との間隔より小さいことを特徴とする請求項1記載
の積層型誘電体フィルタ。 - 【請求項8】 前記第2の共振素子片と第2のグランド
電極との間隔が前記第2の共振素子片と第3のグランド
電極との間隔より小さいことを特徴とする請求項1記載
の積層型誘電体フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000251354A JP2002064304A (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | 積層型誘電体フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000251354A JP2002064304A (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | 積層型誘電体フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002064304A true JP2002064304A (ja) | 2002-02-28 |
Family
ID=18740771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000251354A Withdrawn JP2002064304A (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | 積層型誘電体フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002064304A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007158920A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Ube Ind Ltd | 積層型誘電体共振器及び積層型誘電体フィルタ |
JP2012509190A (ja) * | 2008-11-21 | 2012-04-19 | プレシテック カーゲー | 工作物に対して実施されるべきレーザ加工作業をモニタリングするための方法および装置、ならびにかかる装置を有するレーザ加工ヘッド |
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2000
- 2000-08-22 JP JP2000251354A patent/JP2002064304A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007158920A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Ube Ind Ltd | 積層型誘電体共振器及び積層型誘電体フィルタ |
JP2012509190A (ja) * | 2008-11-21 | 2012-04-19 | プレシテック カーゲー | 工作物に対して実施されるべきレーザ加工作業をモニタリングするための方法および装置、ならびにかかる装置を有するレーザ加工ヘッド |
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