JP3506143B2 - インクジェット式記録装置 - Google Patents
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Description
換え可能なインクジェット式記録装置に関する。
ット式プロッタのように、記録ヘッドを主走査方向に移
動させ、この移動に同期させて記録ヘッドからインク滴
を吐出させるインクジェット式記録装置が知られてい
る。この種の記録装置には、主走査方向(例えば、紙幅
方向)に配列された複数のインク滴で基本の単位画素を
構成するものがある(例えば、特許文献1参照)。この
記録装置では、例えば、同じ波形形状とされた(つま
り、等しいインク量に設定された)複数の駆動パルスを
等間隔で配置した駆動信号を印刷周期単位で繰り返し生
成し、記録媒体上に基本単位画素を記録する際には、こ
れらの駆動パルスを記録ヘッドの圧力発生素子へ供給す
ることで、この記録ヘッドから適宜インク滴を吐出させ
る。また、この記録装置に用いられる記録ヘッドは、複
数のノズル開口を副走査方向(例えば、紙送り方向)に
並べて構成されたノズル列を有する。
素を構成するインク滴の数を基本単位画素よりも少なく
して記録を行うと、主走査方向の解像度が高められた高
解像度記録が行える。即ち、基本単位画素で記録を行う
基本モードと、基本単位画素よりもインク滴の数が少な
い高解像度単位画素で記録を行う高解像度モードとに記
録モードを切り換えることができる。例えば、基本モー
ドの基本単位画素が4つのインク滴で構成されている場
合、1番目のインク滴と2番目のインク滴とで先に記録
される高解像度単位画素を構成し、3番目のインク滴と
4番目のインク滴とで後に記録される高解像度単位画素
を構成することにより、主走査方向の解像度を基本モー
ドの2倍にした高解像度モードで記録を行うことができ
る。
刷速度の向上を図るために一印刷周期を短くする傾向が
あり、さらに、ノズル列を構成するノズル開口の数、即
ち、一列の印字データの数は増える傾向にある。つま
り、印刷周期内における印字データの数が増えたにも拘
わらず、この印字データをセットするための時間は短く
なっている。従って、上記の高解像度モードで1ドッ
ト、つまり、高解像度単位画素毎にデータを与えて記録
を行おうとすると、極く短い時間に印字データをセット
しなければならず制御が困難である。その結果、高解像
度モードでは印刷周期を長くしたりキャリッジの走査速
度を遅くするなどの対策が必要になり、印刷速度が低下
してしまう。
たものであり、上記の高解像度モードにおいても印刷速
度を下げることなく記録が行えるインクジェット式記録
装置を提供することを目的とする。
案されたものであり、印刷データを印字データに展開す
るデータ展開手段と、複数の駆動パルスが配置された駆
動信号を印刷周期単位で繰り返し生成する駆動信号生成
手段と、印字データを翻訳することで各駆動パルスに対
応したパルス選択情報を生成する翻訳手段、及び、パル
ス選択情報に基づいて駆動信号中の駆動パルスを圧力発
生素子へ選択的に供給するスイッチ手段を有し、圧力発
生素子への駆動パルスの供給によってインク滴を吐出す
る記録ヘッドと、一印刷周期に対応した領域毎に形成さ
れる基本単位画素で記録を行う基本モードと、該基本モ
ードと同一の一印刷周期に対応した領域内に主走査方向
に沿って複数形成可能な高解像度単位画素で記録を行う
高解像度モードとを含む複数の記録モードの中から一の
記録モードを設定する記録モード設定手段とを備えたイ
ンクジェット式記録装置であって、前記基本モード及び
高解像度モードにおける印字データの一印刷周期あたり
のデータ量を同じに設定し、前記データ展開手段は、基
本モードの下で印刷データを、基本単位画素に対応する
階調情報からなる複数ビットの印字データに展開し、高
解像度モードの下で印刷データを、複数の高解像度単位
画素に対応し、各ビットがそれぞれ各高解像度単位画素
の記録又は非記録を表す複数ビットの印字データに展開
し、展開された印字データに基づいて各モードにおける
単位画素の記録を制御するように構成したことを特徴と
する。
ュータ等から記録装置に送られてきたデータを意味し、
「印字データ」は記録ヘッドに送信するデータを意味す
る。
字データとパルス選択情報との関係を規定する波形選択
テーブルを記録モード毎に備え、設定された記録モード
に対応する波形選択テーブルを使用してパルス選択情報
を生成する構成とすることが好ましい。そして、この構
成において、前記波形選択テーブルを書き換え可能な構
成を採用することができる。
データに基づいて記録モードを設定することが好まし
い。
スは、同一波形形状であることが好ましく、また、前記
印刷周期内で等間隔に配置することが好ましい。
の開始タイミングを、ヘッド走査機構より得る構成とす
ることができる。
各ビット毎に並列な状態で、データ展開手段から記録ヘ
ッドに転送する構成とすることも可能である。
ードと前記高解像度モードとで、ヘッド走査速度が同一
であることが好ましい。
即ち、基本モード及び高解像度モードにおける印字デー
タの一印刷周期あたりのデータ量を同じに設定し、前記
データ展開手段は、基本モードの下で印刷データを、基
本単位画素に対応する階調情報からなる複数ビットの印
字データに展開し、高解像度モードの下で印刷データ
を、複数の高解像度単位画素に対応し、各ビットがそれ
ぞれ各高解像度単位画素の記録又は非記録を表す複数ビ
ットの印字データに展開し、展開された印字データに基
づいて各モードにおける単位画素の記録を制御するよう
に構成したので、高解像度モードにおいても印字データ
をセットするための時間が確保することができ、印刷周
期や記録ヘッドの走査速度等の条件を基本モードと同じ
に設定することができる。これにより、印刷速度を下げ
ることなく高解像度モードでの記録を行うことが出来
る。
選択情報との関係を規定する波形選択テーブルを記録モ
ード毎に備え、設定された記録モードに対応する波形選
択テーブルを使用してパルス選択情報を生成するように
し、さらにこの波形選択テーブルを書換可能に構成した
場合には、各記録モード毎のパルス選択情報を容易に設
定することができ、また、仕様が異なる記録装置への対
応も容易である。
タに基づいて記録モードを設定する構成とした場合に
は、操作者による特別な操作を必要とせずに最適な記録
モードが設定できる。
記ヘッド走査機構より得る構成とした場合には、ヘッド
走査速度の変動に起因する画素の形成位置の位置ずれを
防止することができる。
ット毎に並列な状態で、データ展開手段から記録ヘッド
に転送する構成とした場合には、印字データの転送に必
要な時間を短縮でき、より速い印刷速度にも対応させる
ことができる。
して説明する。図1は、代表的なインクジェット式記録
装置であるインクジェットプリンタの斜視図である。
(以下、プリンタ1と呼ぶ)は、インクカートリッジ2
を保持可能なカートリッジホルダ部3及び記録ヘッド4
を有するキャリッジ5を備えている。このキャリッジ5
は、ハウジング6に架設したガイド部材7に対して移動
可能に取り付けられており、ヘッド走査機構によりこの
ガイド部材7に沿って往復移動される。
一端側に設けたパルスモータ8と、このパルスモータ8
の回転軸に接続した駆動プーリー9と、ハウジング6の
左右他端側に設けた遊転プーリー10と、駆動プーリー
9と遊転プーリー10との間に架け渡されると共にキャ
リッジ5に接続されたタイミングベルト11と、パルス
モータ8の回転を制御する制御部46(図3参照)等を
備えて構成してある。即ち、このヘッド走査機構は、パ
ルスモータ8を動作させることにより、記録ヘッド4を
印刷記録媒体の一種である記録紙12の幅方向(つま
り、主走査方向)に往復移動させる。また、プリンタ1
は、記録紙12を主走査方向とは直交する副走査方向に
送り出す紙送り機構を備えている。この紙送り機構は、
紙送りモータ13及びプラテン14等から構成されてお
り、記録ヘッド4の主走査に連動させて記録紙12を順
次送り出す。
おける記録紙12との対向面(下面)に取り付けられて
いる。この記録ヘッド4は、図2に示すように、箱体状
のケース21の先端面に流路ユニット22を接合してあ
り、ケース21の内部に収納した振動子ユニット23に
よって流路ユニット22内の圧力室24に圧力変動を生
じさせてノズル開口25からインク滴を吐出する構成で
ある。
容するための収容室26を内部に備えており、例えば樹
脂材によって成型される。この収容室26は、流路ユニ
ット22との接合面側の開口から反対面まで連なってい
る。
の一方の面にノズルプレート28を、他方の面に振動板
29を接合した構成とされる。
ウエハーによって形成されており、これをエッチング加
工することにより所定パターンに区画されていて、各ノ
ズル開口25と連通する複数の圧力室24,共通インク
室30,共通インク室30と各圧力室24とを連通する
複数のインク供給路31等が適宜に形成されている。な
お、共通インク室30には、インク供給管32と接続さ
れる接続口が設けられており、インクカートリッジ2に
蓄えられたインクがインク供給管32を通じて共通イン
ク室30に供給される。
度に対応したピッチで複数のノズル開口25…が列状に
開設されている。
S膜等の弾性体膜34を積層した二重構造を採り、各圧
力室24に対応する部分はステンレス板33側が環状に
エッチング加工されて、環内にアイランド部35が形成
されている。
一種である圧電振動子36と、この圧電振動子36が接
合される固定部材37とから構成されている。圧電振動
子36は、圧電体と電極層とを交互に積層した一枚の圧
電振動子板に、流路ユニット22の各圧力室24…に対
応した所定ピッチでスリット部を形成することにより櫛
歯状に構成される。また、固定部材37は、この櫛歯状
振動子の基端部分に固着される。この振動子ユニット2
3は、圧電振動子36の先端が開口から臨む姿勢でケー
ス21の収容室26内に挿入されて、固定部材37を収
容室26の内壁へ固着させることにより収容される。こ
の収容状態において、圧電振動子36の各先端は、振動
板29の対応するアイランド部35に当接し接合され
る。
電位差を与えることにより、積層方向と直交する素子長
手方向に伸縮し、圧力室24を区画する弾性体膜34を
変位させる。即ち、この記録ヘッド4では、圧電振動子
36を素子長手方向に伸長させることにより、アイラン
ド部35がノズルプレート28側へ押され、アイランド
部周辺の弾性体膜34が変形して圧力室24が収縮す
る。また、圧電振動子36を素子長手方向に収縮させる
と、弾性体膜34の変位により圧力室24が膨張する。
この圧力室24の膨張や収縮に伴って圧力室24内に充
填されたインクに圧力変動が生じ、流路ユニット22の
ノズル開口25からインク滴が吐出される。
説明する。図3に示すように、このプリンタ1は、プリ
ンタコントローラ41と、プリントエンジン42とを備
えている。
いホストコンピュータ等からの印刷データ等を受信する
インターフェース43(以下、外部I/F43という)
と、各種データの記憶等を行うRAM44と、各種デー
タ処理のためのルーチン等を記憶したROM45と、C
PU等からなる制御部46と、クロック信号(CK)を
発生する発振回路47と、記録ヘッド4へ供給する駆動
信号(COM)を生成する駆動信号生成回路48と、印
字データ(SI)及び駆動信号等をプリントエンジン4
2に送信するためのインターフェース49(以下、内部
I/F49という)とを備えている。
る駆動信号生成手段の一種であり、同一の波形形状にし
た駆動パルスDP1〜DP4(図5参照)を一定の時間
間隔で複数配置した駆動信号を印刷周期単位で繰り返し
生成する。つまり、駆動信号生成回路48は、駆動パル
スを一定間隔毎に発生する。なお、この駆動信号につい
ては後述する。
ード、グラフィック関数、イメージデータのいずれか1
つのデータ又は複数のデータからなる印刷データをホス
トコンピュータ等から受信する。また、外部I/F43
は、ホストコンピュータに対してビジー信号(BUS
Y)やアクノレッジ信号(ACK)等を出力する。RA
M44は、受信バッファ、中間バッファ、出力バッファ
及びワークメモリ(図示せず)等として利用されるもの
である。受信バッファには、外部I/F43が受信した
ホストコンピュータからの印刷データが一時的に記憶さ
れる。中間バッファには、制御部46によって中間コー
ドに変換された中間コードデータが記憶される。出力バ
ッファには、記録ヘッド4にシリアル伝送される印字デ
ータが展開される。ROM45は、制御部46によって
実行される各種制御ルーチン、フォントデータ及びグラ
フィック関数、各種手続き等を記憶している。
能し、印刷データを印字データに展開する。即ち、受信
バッファ内の印刷データを読み出して中間コードに変換
し、この中間コードデータを中間バッファに記憶する。
そして、中間バッファから読み出した中間コードデータ
を解析し、ROM45内のフォントデータやグラフィッ
ク関数等を参照して中間コードデータを複数ビットの印
字データに展開する。なお、本実施形態における印字デ
ータは、後述するように2ビットのデータで構成され
る。この展開された印字データは出力バッファに記憶さ
れて、記録ヘッド4の1行分に相当する印字データが得
られると、この1行分の印字データ(SI)は、内部I
/F49を介して記録ヘッド4にシリアル伝送される。
出力バッファから1行分の印字データが送信されると、
中間バッファの内容が消去されて、次の中間コードに対
する変換が行われる。
像度モードとを含む複数の記録モードの中から一の記録
モードを選択し設定する記録モード設定手段としても機
能する。なお、本実施形態における記録モードは、基本
モードと高解像度モードの2つのモードからなり、制御
部46は、ホストコンピュータ等からの印刷データに基
づいて何れかの記録モードを設定する。また、プリンタ
1に記録モード設定スイッチ(図示せず)を設け、この
設定スイッチからの信号を制御部46に入力することに
より記録モードを設定するように構成しても良い。
(図5参照)に対応した記録領域内に1つの単位画素
(基本単位画素)を記録可能なモードである。また、高
解像度モードは、一印刷周期TAに対応した記録領域内
に複数の単位画素(高解像度単位画素)を主走査方向に
沿って記録可能なモードであり、本実施形態では、主走
査方向の解像度を基本モードの2倍に設定してある。つ
まり、この高解像度モードでは、基本モードにおける単
位画素形成領域内に、2つの高解像度単位画素を記録で
きる。
発生手段の一部を構成し、内部I/F49を通じて記録
ヘッド4にラッチ信号(LAT)やチャンネル信号(C
H)を供給する。これらのラッチ信号やチャンネル信号
は、駆動信号(COM)を構成する駆動パルスDP1〜
DP4の供給開始タイミングを規定する。
の電気駆動系51と、キャリッジ5を移動させるための
パルスモータ8と、プラテン14を回転させる紙送りモ
ータ13等から構成される。
シフトレジスタ52及び第2シフトレジスタ53からな
るシフトレジスタと、第1ラッチ回路54と第2ラッチ
回路55とからなるラッチ回路と、デコーダ56と、制
御ロジック57と、レベルシフタ58と、スイッチ回路
59と、圧電振動子36とを備えて構成されている。そ
して、各シフトレジスタ52,53、各ラッチ回路5
4,55、デコーダ56、スイッチ回路59、及び、圧
電振動子36は、それぞれ記録ヘッド4の各ノズル開口
25…に対応して複数設けられる。例えば、図4に示す
ように、第1シフトレジスタ52A〜52Nと、第2シ
フトレジスタ53A〜53Nと、第1ラッチ回路54A
〜54Nと、第2ラッチ回路55A〜55Nと、デコー
ダ56A〜56Nと、スイッチ回路59A〜59Nと、
圧電振動子36A〜36Nとから構成される。なお、こ
の図4において、レベルシフタ58は省略されている
が、このレベルシフタ58も同様に複数設けられてい
る。
トローラ41からの印字データに基づいてインク滴を吐
出する。即ち、プリンタコントローラ41からの印字デ
ータ(SI)は、発振回路47からのクロック信号(C
K)に同期して、内部I/F49から第1シフトレジス
タ52及び第2シフトレジスタ53にシリアル伝送され
る。
り、基本モードにおいては、非記録、小ドット、中ドッ
ト、大ドットからなる4階調を表す階調情報によって構
成され、高解像度モードにおいては、一印刷周期TA内
の前半ドット(前側の高解像度単位画素)及び後半ドッ
ト(後側の高解像度単位画素)の記録又は非記録を表す
印字制御情報によって構成される。つまり、基本モード
で記録可能なドットの階調の数は、高解像度モードで記
録可能なドットの階調の数よりも多い。そして、本実施
形態では、基本モードにおいて、非記録が階調情報(0
0)であり、小ドットが階調情報(01)であり、中ド
ットが階調情報(10)であり、大ドットが階調情報
(11)である。また、高解像度モードにおいて、印字
データの上位ビット(H)が前半ドットに割り当てられ
てこの前半ドットの記録又は非記録を表し、下位ビット
(L)が後半ドットに割り当てられてこの後半ドットの
記録又は非記録を表している。例えば、印字データ(0
0)は前半ドットと後半ドットの何れも記録しないこと
を意味し、印字データ(10)は前半ドットのみを記録
することを意味し、印字データ(01)は後半ドットの
みを記録することを意味し、印字データ(11)は前半
ドットと後半ドットを連続して記録することを意味す
る。なお、印字データの上位ビットを後半ドットに下位
ビットを前半ドットに割り当てても良い。
制御部46は、基本モードが設定されると印刷データを
階調情報からなる複数ビットの印字データに展開し、高
解像度モードが設定されると印刷データを各ビットが各
高解像度単位画素の記録又は非記録を表す複数ビットの
印字データに展開する。そして、この展開された印字デ
ータに基づいて単位画素の記録が制御される。
に設定される。そして、全てのノズル開口25…に関す
る下位ビット(L)のデータが第1シフトレジスタ52
(52A〜52N)に入力され、全てのノズル開口25
…に関する上位ビット(H)のデータが第2シフトレジ
スタ53(53A〜53N)に入力される。
回路54が電気的に接続され、第2シフトレジスタ53
には第2ラッチ回路55が電気的に接続されている。そ
して、プリンタコントローラ41からのラッチ信号(L
AT)が各ラッチ回路54,55に入力されると、第1
ラッチ回路54は印字データの下位ビットのデータをラ
ッチし、第2ラッチ回路55は印字データの上位ビット
のデータをラッチする。このような動作をする第1シフ
トレジスタ52及び第1ラッチ回路54の組と、第2シ
フトレジスタ53及び第2ラッチ回路55の組は、それ
ぞれが記憶回路を構成し、デコーダ56に入力される前
の印字データを一時記憶する。
印字データは、デコーダ56に入力される。このデコー
ダ56は翻訳手段として機能し、2ビットの印字データ
を翻訳してパルス選択情報を生成する。本実施形態のデ
コーダ56は、印字データと選択される駆動パルスDP
1〜DP4との関係を規定する波形選択テーブルを備え
ており、この波形選択テーブルに基づいてパルス選択情
報を生成する。この波形選択テーブルは、記録モードに
応じて複数種類用意されており、記録モード毎に適宜選
択される。パルス選択情報は、駆動信号(COM)を構
成する各駆動信号に各ビットを対応させた複数ビットで
構成されている。そして、各ビットの内容〔例えば、
(0),(1)〕に応じて圧電振動子36に対する駆動
パルスの供給或いは非供給が選択される。なお、駆動パ
ルスの供給制御については後で説明する。
57からのタイミング信号も入力されている。この制御
ロジック57は、制御部46と共にタイミング信号発生
手段として機能しており、ラッチ信号(LAT)やチャ
ンネル信号(CH)に基づいてタイミング信号を発生す
る。即ち、この制御ロジック57は、図5に示すよう
に、ラッチ信号或いはチャンネル信号を受信する毎にタ
イミング信号を発生する。デコーダ56によって翻訳さ
れたパルス選択情報は、上位ビット側から順に、タイミ
ング信号によって規定されるタイミングが到来する毎に
レベルシフタ58に入力される。例えば、印刷周期TA
における最初のタイミング(T1の開始時)ではパルス
選択情報の最上位ビットのデータがレベルシフタ58に
入力され、2番目のタイミング(T2の開始時)ではパ
ルス選択情報における2番目のビットのデータがレベル
シフタ58に入力される。
して機能し、パルス選択情報が(1)の場合には、スイ
ッチ回路59を駆動できる電圧、例えば数十ボルト程度
の電圧に昇圧された電気信号を出力する。レベルシフタ
58で昇圧された(1)のパルス選択情報は、スイッチ
手段として機能するスイッチ回路59に供給される。こ
のスイッチ回路59の入力側には、駆動信号生成回路4
8からの駆動信号(COM)が供給されており、スイッ
チ回路59の出力側には圧電振動子36が接続されてい
る。
作動、つまり、駆動パルスDP1〜DP4の圧電振動子
36への選択的な供給を制御する。例えば、スイッチ回
路59に加わるパルス選択情報が(1)である期間中
は、スイッチ回路59が接続状態になって駆動パルスが
圧電振動子36に供給され、この駆動パルスに応じて圧
電振動子36の電位レベルが変化する。一方、スイッチ
回路59に加わるパルス選択情報が(0)の期間中は、
レベルシフタ58からはスイッチ回路59を作動させる
電気信号が出力されない。このため、スイッチ回路59
が切断状態になって圧電振動子36へは駆動パルスが供
給されない。
駆動信号(COM)について説明する。本実施形態にお
ける駆動信号生成回路48は、図5に示すように、イン
ク滴の量が等しい4つの駆動パルスDP1〜DP4を印
刷周期内で等間隔で配置した一連の駆動信号を生成す
る。
(つまり、期間T1で発生する)第1駆動パルスDP1
と、期間T1の後の期間T2に配置された第2駆動パル
スDP2と、期間T2の後の期間T3に配置された第3
駆動パルスDP3と、期間T3の後の期間T4に配置さ
れた第4駆動パルスDP4とを有し、印刷周期TAで繰
り返し発生される信号である。この駆動信号において、
第1駆動パルスDP1、第2駆動パルスDP2、第3駆
動パルスDP3、及び、第4駆動パルスDP4は、何れ
も同じ波形形状とされており、圧電振動子36に供給さ
れることにより記録ヘッド4のノズル開口25から所定
量(例えば9pL)のインク滴を吐出させる。
中間電位VMから勾配θ1に沿って最大電位VHまで電
位を上昇させる充電要素P1と、この最大電位VHを維
持する第1ホールド要素P2と、最大電位VHから急勾
配θ2に沿って最低電位VLまで極く短時間で電位を下
降させる吐出要素P3と、最低電位VLを維持する第2
ホールド要素P4と、最低電位VLから勾配θ3に沿っ
て中間電位VMまで電位を上昇させる制振要素P5とか
ら構成される。この駆動パルスが圧電振動子36に供給
されると、次のようにしてインク滴が吐出される。即
ち、充電要素P1が供給されると、圧力室24の容積
は、基準容積である中間容積から最大容積まで膨張す
る。そして、吐出要素P3が供給されることにより、圧
力室24は最小容積まで急激に収縮する。この圧力室2
4の収縮状態は第2ホールド要素P4が供給されている
期間に亘って維持される。この圧力室24の急激な収縮
及び収縮状態の保持により、圧力室24内のインク圧力
が急速に高まりノズル開口25からはインク滴が吐出す
る。そして、制振要素P5が供給されて、メニスカス
(ノズル開口25で露出しているインクの自由表面)の
振動を短時間で収束させるべく圧力室24が中間容積ま
で膨張復帰される。
ルスDP1〜DP4を選択的に圧電振動子36に供給す
る制御について説明する。
説明する。この基本モードでは、基本単位画素による階
調記録が行われる。即ち、この基本モードでは、圧電振
動子36に供給する駆動パルスの数を増減することで、
異なる大きさのドット(つまり、基本単位画素)による
記録を行う。例えば、1つの駆動パルスを供給すること
でインク滴を1回吐出させて小ドットの記録を行い、2
つの駆動パルスを供給することでインク滴を2回吐出さ
せて中ドットの記録を行い、4つの駆動パルスを供給す
ることでインク滴を4回吐出させて大ドットの記録を行
う。つまり、この基本モードでは、4階調の記録が行え
る。
タ展開手段)は、ホストコンピュータ等からの印刷デー
タを2ビットの階調情報からなる印字データに展開し、
記録ヘッド4にシリアル伝送する。例えば、制御部46
は、印刷データを、非印字の印字データ(階調情報0
0)、小ドットの印字データ(階調情報01)、中ドッ
トの印字データ(階調情報10)、或いは、大ドットの
印字データ(階調情報11)に展開する。展開された印
字データは、記録ヘッド4のシフトレジスタ52,53
にセットされた後に、ラッチ信号のタイミングでラッチ
回路54,55にラッチされる。
路54,55にラッチされた印字データを翻訳して各駆
動パルスDP1〜DP4に対応した4ビットのパルス選
択情報を生成する。即ち、デコーダ56は、非印字の印
字データ(00)を翻訳することでパルス選択情報(0
000)を生成し、小ドットの印字データ(01)を翻
訳することでパルス選択情報(0100)を生成し、中
ドットの印字データ(10)を翻訳することでパルス選
択情報(0110)を生成し、大ドットの印字データ
(11)を翻訳することでパルス選択情報(1111)
を生成する。
動パルスDP1〜DP4に対応している。つまり、パル
ス選択情報の最上位ビットがの第1駆動パルスDP1に
対応し、2番目のビットが第2駆動パルスDP2に対応
し、3番目のビットが第3駆動パルスDP3に対応し、
最下位ビットが第4駆動パルスDP4に対応している。
そして、パルス選択情報の最上位ビットが(1)の場合
には、最初のタイミング信号の発生タイミングである期
間T1の開始時から2番目のタイミング信号の発生タイ
ミングである期間T2の開始時までの間に亘ってスイッ
チ回路59が接続状態になる。2番目のビットが(1)
の場合には、期間T2の開始時から3番目のタイミング
信号の発生タイミングである期間T3の開始時までの間
に亘ってスイッチ回路59が接続状態になる。3番目の
ビットが(1)の場合には、期間T3の開始時から4番
目のタイミング信号の発生タイミングである期間T4の
開始時までの間に亘ってスイッチ回路59が接続状態に
なる。同様に、最下位のビットが(1)の場合には、期
間T4の開始時から次の印刷周期TAにおける期間T1
の開始時までの間に亘ってスイッチ回路59が接続状態
になる。
に基づき、対応する圧電振動子36には第2駆動パルス
DP2が供給される。同様に、中ドットの印字データ
(10)に基づいて第2駆動パルスDP2と第3駆動パ
ルスDP3とが供給され、大ドットの印字データ(1
1)に基づいて第1駆動パルスDP1〜第4駆動パルス
DP4が続けて供給される。その結果、小ドットの印字
データに対応してノズル開口25からは9pLのインク
滴が1回吐出し、一印刷周期TAに対応する記録領域に
は小ドットが記録される。また、中ドットの印字データ
に対応してノズル開口25からは9pLのインク滴が2
回続けて吐出し、記録領域には合計18pLのインク滴
による中ドットが記録される。同様に、大ドットの印字
データに対応してノズル開口25からは9pLのインク
滴が4回連続して吐出し、記録領域には合計36pLの
インク滴による大ドットが記録される。
いて説明する。この高解像度モードでは、高解像度単位
画素による記録が行われる。即ち、この高解像度モード
では、一印刷周期TAに対応した記録領域内に2つの高
解像度単位画素を主走査方向に沿って記録することがで
きる。言い換えれば、この高解像度モードでは、2階調
の記録が行える。本実施形態では、第1駆動パルスDP
1と第2駆動パルスDP2とを供給することで前側の高
解像度単位画素(前側ドット)を記録し、第3駆動パル
スDP3と第4駆動パルスDP4とを供給することで後
側の高解像度単位画素(後側ドット)を記録する。
タ展開手段)は、ホストコンピュータ等からの印刷デー
タを2ビットの印字制御情報からなる印字データに展開
し、記録ヘッド4にシリアル伝送する。例えば、制御部
46は、印刷データを、非印字の印字データ(制御情報
00)、前側ドットの印字データ(制御情報10)、後
側ドットの印字データ(制御情報01)、或いは、前後
ドットの印字データ(制御情報11)に展開する。この
印字データは、記録ヘッド4のシフトレジスタ52,5
3にセットされた後に、ラッチ信号のタイミングでラッ
チ回路54,55にラッチされる。
路54,55にラッチされた印字データを翻訳して各駆
動パルスDP1〜DP4に対応した4ビットのパルス選
択情報を生成する。即ち、デコーダ56は、非印字の印
字データを翻訳することでパルス選択情報(0000)
を生成し、前側ドットの印字データを翻訳することでパ
ルス選択情報(1100)を生成し、後側ドットの印字
データを翻訳することでパルス選択情報(0011)を
生成し、前後ドットの印字データを翻訳することでパル
ス選択情報(1111)を生成する。
各駆動パルスDP1〜DP4に対応している。従って、
前側ドットの印字データ(10)に基づき、対応する圧
電振動子36には第1駆動パルスDP1及び第2駆動パ
ルスDP2が供給される。同様に、後側ドットの印字デ
ータ(01)に基づいて第3駆動パルスDP3と第4駆
動パルスDP4が供給され、前後ドットの印字データ
(11)に基づいて第1駆動パルスDP1〜第4駆動パ
ルスDP4が続けて供給される。その結果、前側ドット
の印字データに基づき、印刷周期TAの前半でノズル開
口25から9pLのインク滴が2回吐出し、一印刷周期
TAに対応する記録領域の前半部分には前側ドットが記
録される。また、後側ドットの印字データに基づき、印
刷周期TAの後半でノズル開口25から9pLのインク
滴が2回吐出し、一印刷周期TAに対応する記録領域の
後半部分には後側ドットが記録される。同様に、前後ド
ットの印字データに対応してノズル開口25からは9p
Lのインク滴が4回連続して吐出し、記録領域には前側
ドットと後側ドットが連続的に記録される。
は、印字データの上位ビット(Hビット)が前側ドット
の記録又は非記録を表し、印字データの下位ビット(L
ビット)が後側ドットの記録又は非記録を表している。
即ち、一印刷周期内の前側ドット及び後側ドットに係わ
る記録制御情報(つまり、ドット毎の記録又は非記録の
情報)を、印字データによって一括して送信している。
このため、記録ヘッド4に対する印字データの供給を印
刷周期毎に行えば済み、高解像度モードにおいても基本
モードと同じデータ量となる。従って、高解像度モード
においても印字データをセットするための時間を確保す
ることができる。その結果、印刷周期や記録ヘッド4の
走査速度等の条件を基本モードと同じに設定することが
でき、印刷速度を下げることなく高解像度モードでの記
録を行うことができる。
要旨の範囲内で種々の追加、変更等が可能である。
は、主走査方向の解像度を基本モードの2倍にしている
が、3倍以上の解像度に設定することもできる。例え
ば、一印刷周期内に配置される駆動パルスを6個とし
(つまり、基本単位画素を6個のインク滴で構成し)、
印字データを3ビットで構成することにより、主走査方
向の解像度を基本モードの3倍に設定することができ
る。この場合、高解像度モードでは、1番目の駆動パル
スと2番目の駆動パルスとを圧電振動子36に供給する
ことで前側ドットを記録可能とし、3番目の駆動パルス
と4番目の駆動パルスとを圧電振動子36に供給するこ
とで中央ドットを記録可能とし、5番目の駆動パルスと
6番目の駆動パルスとを圧電振動子36に供給すること
で後側ドットを記録可能にする。また、印字データの最
上位ビットを前側ドットの記録状態を表す情報とし、2
番目のビットを中央ドットの記録状態を表す情報とし、
最下位ビットを後側ドットの記録状態を表す情報として
使用する。
このテーブルを書換可能に構成してもよい。このように
構成すると、波形選択テーブルを書き換えることで、印
字データと選択される駆動パルスとの組み合わせを比較
的自由に設定することができ、仕様が異なるプリンタを
簡単に製造することができる。例えば、高解像度モード
の解像度が基本モードの2倍に設定されたプリンタと、
基本モードの3倍に設定されたプリンタとをテーブルの
書換により、簡単に製造することができる。
ヘッド走査機構から得るように構成してもよい。このよ
うに構成すると、ヘッド走査速度(つまり、キャリッジ
5の走査速度)の変動に起因する画素の形成位置の位置
ずれを防止することができる。具体的には、プリンタ1
のハウジング6にはキャリッジ5のガイド部材7と平行
にリニアスケールを架設し、キャリッジ5にはリニアス
ケールを読み取り可能な状態でリニアエンコーダを搭載
する。この構成では、リニアエンコーダからの検出信号
に基づいて記録ヘッド4(キャリッジ5)の走査速度を
取得でき、この走査速度に応じて印刷周期TAの開始タ
イミングを得ることができる。
周期当たりのビット数に分けてパラレルに、つまり、各
ビット毎に並列な状態で、制御部46(データ展開手
段)から記録ヘッド4へと転送するようにしてもよい。
例えば、2ビットの印字データSIを、上位ビットの第
1印字データSI1と、下位ビットの第2印字データS
I2との2系統に分け、それぞれの系統毎に記録ヘッド
4に転送する。このように構成すると、印字データの転
送に必要な時間を短縮できる。例えば、印字データが2
ビットの場合はシリアル伝送時の1/2の時間に短縮で
き、印字データが3ビットの場合は1/3の時間に短縮
できる。その結果、より速い印刷速度にも対応させるこ
とができる。
に係わる駆動パルスのみを含んだ駆動信号を例に挙げて
説明したが、この駆動信号中にノズル開口25付近のイ
ンク増粘を防止するための微振動信号を含ませてもよ
い。例えば、図7に示すように、駆動信号COMの先頭
に、つまり、駆動パルスDP1〜DP4に先立って、イ
ンクがノズル開口から吐出しない程度にメニスカスを微
振動させるための駆動パルスDP0(微振動駆動パル
ス)を配置する。そして、印字データが非印字のデータ
(階調情報00)である場合には、デコーダ56(翻訳
手段)は、ラッチ回路54,55にラッチされた印字デ
ータを翻訳し、各駆動パルスDP0〜DP4に対応した
5ビットのパルス選択情報を生成する。即ち、デコーダ
56は、非印字の印字データを翻訳することでパルス選
択情報(10000)を生成する。これにより、圧電振
動子36には、駆動パルスDP0が供給される。一方、
吐出に係わる印字データの場合には、デコーダ56は、
駆動パルスDP0が圧電振動子36に供給されないよう
にパルス選択情報を生成する。なお、この駆動パルスD
P0を選択して供給するか否かは任意であり、本例のよ
うに、吐出に係わる印字データの場合には駆動パルスD
P0を選択しないように制御するほか、印字データの内
容に拘わらず常に選択するように制御してもよい。
力発生素子は、圧電振動子36に限定されるものではな
い。例えば、磁歪素子を圧力発生素子として用い、この
磁歪素子によって圧力室24を膨張・収縮させて圧力変
動を生じさせるようにしてもよいし、発熱素子を圧力発
生素子として用い、この発熱素子からの熱で膨張・収縮
する気泡によって圧力室24に圧力変動を生じさせるよ
うに構成してもよい。
る。
ある。
である。
る。
ジ,3 カートリッジホルダ部,4 記録ヘッド,5
キャリッジ,6 ハウジング,7 ガイド部材,8パル
スモータ,9 駆動プーリー,10 遊転プーリー,1
1 タイミングベルト,12 記録紙,13 紙送りモ
ータ,14 プラテン,21 ケース,22 流路ユニ
ット,23 振動子ユニット,24 圧力室,25 ノ
ズル開口,26 収容室,27 流路形成基板,28
ノズルプレート,29 振動板,30 共通インク室,
31 インク供給路,32 インク供給管,33 ステ
ンレス板,34 弾性体膜,35 アイランド部,36
圧電振動子,41 プリンタコントローラ,42 プ
リントエンジン,43 外部インターフェース,44
RAM,45 ROM,46 制御部,47 発振回
路,48 駆動信号生成回路,49 内部インターフェ
ース,51 記録ヘッドの電気駆動系,52 第1シフ
トレジスタ,53 第2シフトレジスタ,54 第1ラ
ッチ回路,55 第2ラッチ回路,56 デコーダ,5
7 制御ロジック,58 レベルシフタ,59 スイッ
チ回路
Claims (9)
- 【請求項1】 印刷データを印字データに展開するデー
タ展開手段と、 複数の駆動パルスが配置された駆動信号を印刷周期単位
で繰り返し生成する駆動信号生成手段と、 印字データを翻訳することで各駆動パルスに対応したパ
ルス選択情報を生成する翻訳手段、及び、パルス選択情
報に基づいて駆動信号中の駆動パルスを圧力発生素子へ
選択的に供給するスイッチ手段を有し、圧力発生素子へ
の駆動パルスの供給によってインク滴を吐出する記録ヘ
ッドと、 一印刷周期に対応した領域毎に形成される基本単位画素
で記録を行う基本モードと、該基本モードと同一の一印
刷周期に対応した領域内に主走査方向に沿って複数形成
可能な高解像度単位画素で記録を行う高解像度モードと
を含む複数の記録モードの中から一の記録モードを設定
する記録モード設定手段とを備えたインクジェット式記
録装置であって、 前記基本モード及び高解像度モードにおける印字データ
の一印刷周期あたりのデータ量を同じに設定し、 前記データ展開手段は、基本モードの下で印刷データ
を、基本単位画素に対応する階調情報からなる複数ビッ
トの印字データに展開し、高解像度モードの下で印刷デ
ータを、複数の高解像度単位画素に対応し、各ビットが
それぞれ各高解像度単位画素の記録又は非記録を表す複
数ビットの印字データに展開し、 展開された印字データに基づいて各モードにおける単位
画素の記録を制御するように構成したことを特徴とする
インクジェット式記録装置。 - 【請求項2】 前記翻訳手段は、印字データとパルス選
択情報との関係を規定する波形選択テーブルを記録モー
ド毎に備え、設定された記録モードに対応する波形選択
テーブルを使用してパルス選択情報を生成することを特
徴とする請求項1に記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項3】 前記波形選択テーブルを書き換え可能に
構成したことを特徴とする請求項2に記載のインクジェ
ット式記録装置。 - 【請求項4】 前記記録モード設定手段は、印刷データ
に基づいて記録モードを設定することを特徴とする請求
項1から請求項3の何れかに記載のインクジェット式記
録装置。 - 【請求項5】 前記複数の駆動パルスは同一波形形状で
あることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに
記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項6】 前記複数の駆動パルスは、前記印刷周期
内で等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1
から請求項5の何れかに記載のインクジェット式記録装
置。 - 【請求項7】 前記印刷周期の開始タイミングを、ヘッ
ド走査機構より得ることを特徴とする請求項1から請求
項6の何れかに記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項8】 前記複数ビットの印字データを、各ビッ
ト毎に並列な状態で、データ展開手段から記録ヘッドに
転送することを特徴とする請求項1から請求項7の何れ
かに記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項9】 前記基本モードと前記高解像度モードと
で、ヘッド走査速度が同一であることを特徴とする請求
項1から請求項8の何れかに記載のインクジェット式記
録装置。
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