JP3506090B2 - 表面処理無機質板の製造方法 - Google Patents
表面処理無機質板の製造方法Info
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Description
無機質板の製造方法に関するものである。さらに詳しく
は、この出願の発明は、白華(エフロ)の発生を抑え、
かつ板間が密着して剥れなくなるブロッキングを起こす
おそれもなく、さらに上塗り塗装を施こして表面化粧仕
上げを行った際の表面化粧被膜の密着性も良好であり、
住宅等の外壁材や瓦等の外装材として有用な表面処理無
機質板の製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、住宅等の外壁材や瓦等の外装材と
して使用する無機質板を製造する場合には、セメントを
主成分とする水硬性材料と、パルプ、ロックウール、ビ
ニロン繊維、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維等の補
強繊維と、珪砂、フライアッシュ、スラグ、シラスバル
ーン、シリカ、パーライト等の無機質充填材、その他を
配合してなる組成物を、抄造法、注型プレス法、押出成
形法等にて成形し、得られた無機質基材をオートクレー
ブ等にて養生硬化させて無機質板を製造していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記無
機質板は、主成分がセメントであるため水に濡れるとア
ルカリ分が板表面に溶出し、水分の蒸発後にアルカリ分
が板表面に残留して白華(エフロ)を発生し易いという
問題があった。 【0004】そこで、従来白華(エフロ)の発生を抑え
るため、無機質基材表面に合成樹脂を塗布して樹脂層を
形成することが行われているが、樹脂層の厚さが小さい
と白華(エフロ)の発生を充分に抑えることができない
ため、多量の合成樹脂を塗布して厚さの大きな樹脂層を
形成する必要があった。 【0005】他方、厚さの大きな樹脂層を形成した場合
には、無機質基材を養生硬化させる際に、熱によって樹
脂層が軟化して板間が密着して剥れなくなるブロッキン
グを起こすという問題があった。 【0006】また、上記問題を解決するために、無機質
基材内部に合成樹脂を含浸させて樹脂層を形成すること
も考えられ、無機質基材内部に形成した樹脂層によって
白華(エフロ)およびブロッキングの発生を抑えること
ができるが、板表面に樹脂層が存在せず、セメント層が
多量に存在するようになるため、板表面に上塗り塗装を
施こして表面化粧仕上げを行った際の表面化粧被膜の密
着性が低下し、従って、実用に供し得る密着性を有する
表面化粧被膜を形成するためには、内部に樹脂層を形成
した無機質基材の表面に別途樹脂層を形成したうえ上塗
り塗装を施こして表面化粧被膜を形成する必要があり、
生産効率が悪いという問題があった。 【0007】 この出願の発明は、以上の通りの事情に
鑑みてなされたものであり、上記の問題点を解消し、白
華(エフロ)の発生を抑え、かつ板間が密着して剥れな
くなるブロッキングを起こすおそれもなく、さらに上塗
り塗装を施こして表面化粧仕上げを行った際の表面化粧
被膜の密着性も良好な表面処理無機質板の製造方法を提
供することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するためになされたものであって、養生硬
化前の無機質基材表面に、大粒径のアクリル樹脂と小粒
径のアクリル樹脂の平均粒径の比率が、15:1〜7:
1であると共に、小粒径のアクリル樹脂と大粒径のアク
リル樹脂の配合量の比率が、80:20〜60:40重
量部であるように、無機質基材中に含浸し難い大粒径の
アクリル樹脂と無機質基材中に含浸し易い小粒径のアク
リル樹脂とを混合してなるアクリル樹脂エマルジョンを
塗布して、大粒径のアクリル樹脂を無機質基材表面に残
留させて表面樹脂層を形成すると共に小粒径のアクリル
樹脂を無機質基材内部の表面近傍に含浸させて上記表面
樹脂層と連続する含浸樹脂層を形成し、養生硬化させる
ことを特徴とする表面処理無機質板の製造方法を提供す
る。 【0009】 【0010】 【発明の実施の形態】この出願の発明は、上記の通りの
特徴をもつものであるが、以下、その実施の形態につい
て説明する。 【0011】 図1は、この出願の発明の前提となる実
施形態を例示した縦断面図である。この出願の発明の前
提としては、例えば、図1に例示したように、前述のセ
メントを主成分とする水硬性材料と補強繊維と無機質充
填材、その他を配合してなる組成物を、抄造法、注型プ
レス法、押出成形法等にて成形して得られた無機質基材
(1)表面に大粒径のアクリル樹脂にて表面樹脂層
(2)を形成すると共に、無機質基材(1)内部の表面
近傍に小粒径のアクリル樹脂にて上記表面樹脂層(2)
と連続する含浸樹脂層(3)を形成し、オートクレーブ
等にて養生硬化させて表面処理無機質板を製造するもの
である。 【0012】 なお、上記この出願の発明の前提におい
て、無機質基材(1)表面に大粒径のアクリル樹脂にて
表面樹脂層(2)を形成すると共に無機質基材(1)内
部に小粒径のアクリル樹脂にて含浸樹脂層(3)を形成
した理由は、大粒径のアクリル樹脂は無機質基材(1)
中に含浸し難いため無機質基材(1)中への含浸を最少
限度に抑えつつ無機質基材(1)表面に歩留り良く残留
させて表面樹脂層(2)を形成することができると共に
小粒径のアクリル樹脂は無機質基材(1)中に含浸し易
いため無機質基材(1)表面への残留を最少限度に抑え
つつ無機質基材(1)中に歩留り良く含浸させて含浸樹
脂層(3)を形成することができるためである。 【0013】 また、上記この出願の発明の前提におい
て得られた表面処理無機質板は、例えば、図1に例示し
たように、表面樹脂層(2)の上にさらに上塗り塗装を
施こして表面化粧仕上げを行って表面化粧被膜(4)を
形成し、外壁材、瓦等の外装材として使用する。 【0014】 以上の通り、この出願の発明の前提にお
いては、表面樹脂層(2)および含浸樹脂層(3)の相
乗作用によって白華(エフロ)の発生を精度良く確実に
抑えることができ、従って、表面樹脂層(2)の厚さも
最小限度の厚さで済むためブロッキングを起こすおそれ
もなく、さらに上塗り塗装を施こして表面化粧仕上げを
行った際にも表面樹脂層(2)を介して表面化粧被膜
(4)を強固に密着させることができるため表面化粧被
膜(4)の密着性も良好である。 【0015】 この出願の発明は、上記前提となる表面
処理無機質板の製造方法であって、養生硬化前の無機質
基材表面に、無機質基材中に含浸し難い比較的大粒径の
アクリル樹脂と無機質基材中に含浸し易い比較的小粒径
のアクリル樹脂とを混合してなるアクリル樹脂エマルジ
ョンを塗布して、大粒径のアクリル樹脂を可及的に無機
質基材表面に残留させて表面樹脂層を形成すると共に小
粒径のアクリル樹脂を可及的に無機質基材内部の表面近
傍に含浸させて上記表面樹脂層と連続する含浸樹脂層を
形成し、オートクレーブ等にて養生硬化させることを基
本とする表面処理無機質板の製造方法に関するものであ
る。 【0016】 なお、上記この出願の発明の基本におい
て、大粒径のアクリル樹脂と小粒径のアクリル樹脂は必
らずしも無機質基材表面と無機質基材内部に明確に分か
れて表面樹脂層と含浸樹脂層が形成されるとは限らず、
大部分は無機質基材表面と無機質基材内部に分かれて表
面樹脂層と含浸樹脂層が形成されると共に一部は表面樹
脂層と含浸樹脂層の間に介在して大粒径のアクリル樹脂
と小粒径のアクリル樹脂の混在樹脂層が表面樹脂層と含
浸樹脂層の間に形成される場合もある。 【0017】 以上の通り、この出願の発明の基本にお
いては、無機質基材表面における表面樹脂層と無機質基
材内部における含浸樹脂層とを連続層として一挙に形成
することができるため生産効率が良く、上記この出願の
発明の前提において記述したような作用効果を有する表
面処理無機質板を効率良く製造することができる。 【0018】 具体的にはこの出願の第1の特徴は、上
記この出願の発明の基本において、大粒径のアクリル樹
脂と小粒径のアクリル樹脂とを混合してなるアクリル樹
脂エマルジョンを無機質基材表面に塗布するに際して、
大粒径のアクリル樹脂と小粒径のアクリル樹脂の平均粒
径(粒径の平均値)の比率が、15:1〜7:1である
アクリル樹脂エマルジョンを無機質基材表面に塗布した
点にある。 【0019】 なお、上記第1の特徴において、大粒径
のアクリル樹脂と小粒径のアクリル樹脂の平均粒径の比
率を15:1〜7:1に限定した理由は、両者の平均粒
径の比率が15:1より大きくなると、無機質基材に対
する両者の含浸力差が大きく異なるため、無機質基材に
対して両者が分離した挙動を示し、従って、大粒径のア
クリル樹脂よりなる表面樹脂層と小粒径のアクリル樹脂
よりなる含浸樹脂層とが連続層とならずに分離し、上記
この出願の発明の前提において記述したような作用効果
を充分発揮することができず、他方、両者の平均粒径の
比率が7:1より小さくなると、無機質基材に対する両
者の含浸力差が小さくなるため、無機質基材に対して両
者が同一の挙動を示し、すなわち、両者共、無機質基材
中に含浸してしまって表面樹脂層が形成されずに表面化
粧被膜の密着性が低下したり、または、両者共、無機質
基材表面に残留して厚さの大きな表面樹脂層が形成され
てブロッキングを起こしたりするという問題を有するの
に対して、両者の平均粒径の比率が15:1〜7:1の
場合には、かかる問題が悉く解消され、上記この出願の
発明の前提において記述したような作用効果が充分発揮
されるためである。 【0020】また、上記アクリル樹脂の粒径の絶対値
は、使用する無機質基材の密度に応じて選択、決定する
必要があるが、通常、外壁材や瓦等の外装材を製造する
ために使用される無機質基材の場合には、例えば、大粒
径のアクリル樹脂として、粒径0.08〜0.12μm
のものを使用し、小粒径のアクリル樹脂として、かかる
大粒径の粒径に対して上記平均粒径の比率になるものを
使用すれば良い。 【0021】 以上の通り、この出願の第1の特徴にお
いては、上記この出願の発明の基本と同様、無機質基材
に対して互いに連続した表面樹脂層と含浸樹脂層を一挙
に形成することができると共に、大粒径のアクリル樹脂
と小粒径のアクリル樹脂が表面樹脂層と含浸樹脂層に所
望の作用効果を奏するように所要量存在するため、上記
この出願の発明の前提と同様の作用効果を発揮すること
ができる。 【0022】 この出願の第2の特徴は、上記この出願
の発明の基本において、大粒径のアクリル樹脂と小粒径
のアクリル樹脂とを混合してなるアクリル樹脂エマルジ
ョンを無機質基材表面に塗布するに際して、小粒径のア
クリル樹脂と大粒径のアクリル樹脂の配合量の比率が、
80:20〜60:40重量部であるアクリル樹脂エマ
ルジョンを無機質基材表面に塗布した点にある。 【0023】 なお、上記第2の特徴において、小粒径
のアクリル樹脂と大粒径のアクリル樹脂の配合量の比率
を80:20〜60:40重量部に限定した理由は、両
者の配合量の比率が80:20重量部より大きくなる
と、すなわち、小粒径のアクリル樹脂の配合量が80重
量%を超えると、表面樹脂層に残留するアクリル樹脂が
僅少になり、表面化粧被膜の密着性が低下し、他方、両
者の配合量の比率が60:40重量部より小さくなる
と、すなわち、大粒径のアクリル樹脂の配合量が40重
量%を超えると、表面樹脂層に残留するアクリル樹脂が
多くなって厚さの大きな表面樹脂層が形成されてブロッ
キングを起こし易いという問題を有するのに対して、両
者の配合量の比率が80:20〜60:40重量部の場
合には、かかる問題が悉く解消され、上記この出願の発
明の前提において記述したような作用効果が充分発揮さ
れるためである。 【0024】 以上の通り、この出願の第2の特徴にお
いては、上記この出願の発明の基本と同様、無機質基材
に対して互いに連続した表面樹脂層と含浸樹脂層を一挙
に形成することができると共に、大粒径のアクリル樹脂
と小粒径のアクリル樹脂が表面樹脂層と含浸樹脂層に所
望の作用効果を奏するように所要量存在するため、上記
この出願の発明の前提と同様の作用効果を発揮すること
ができる。この出願の発明は、上記この出願の第1の特
徴と第2の特徴を併用したものであり、即ち、大粒径の
アクリル樹脂と小粒径のアクリル樹脂とを混合してなる
アクリル樹脂エマルジョンを無機質基材表面に塗布する
に際して、大粒径のアクリル樹脂と小粒径のアクリル樹
脂の平均粒径(粒径の平均値)の比率が、15:1〜
7:1であると共に、小粒径のアクリル樹脂と大粒径の
アクリル樹脂の配合量の比率が、80:20〜60:4
0重量部であるアクリル樹脂エマルジョンを無機質基材
表面に塗布した点に特徴を有する。以上の通り、この出
願の発明においては、上記この出願の発明の基本と同
様、無機質基材に対して互いに連続した表面樹脂層と含
浸樹脂層を一挙に形成することができると共に、大粒径
のアクリル樹脂と小粒径のアクリル樹脂が表面樹脂層と
含浸樹脂層に所望の作用効果を奏するように所要量存在
するため、上記この出願の発明の前提と同様の作用効果
を発揮することができる。 【0025】なお、この出願の発明において、無機質基
材の材質、アクリル樹脂エマルジョンの組成、塗布方
法、および養生硬化条件等の詳細については、目的、用
途等に応じて、適宜選択、決定すれば良い。 【0026】そこで、以下に実施例を示し、この出願の
発明について、さらに詳しく説明する。 【0027】 【実施例】(実施例1〜3)常法に従って、セメント5
3重量部、フライアッシュ20重量部、スラグ20重量
部、パルプ5重量部、ビニロン繊維2重量部を配合して
なる組成物を抄造して得たセメント系基材の表面に、表
1に示す粒径比率(平均粒径の比率)のアクリル樹脂エ
マルジョンを塗布して表面樹脂層および含浸樹脂層を形
成し、次いで、オートクレーブにて養生硬化させて得た
表面処理セメント板について、白華(エフロ)およびブ
ロッキングの発生状況を調べた結果を表1に示した。 【0028】また、上記表面処理セメント板の表面にア
クリル樹脂塗料にて上塗り塗装を施こして表面化粧仕上
げを行い、表面化粧被膜の密着性を調べた結果も表1に
示した。 【0029】また、比較のため、上記実施例において、
表1に示す通り粒径比率がこの出願の発明の範囲外であ
るアクリル樹脂エマルジョンを使用し、他は実施例に準
じて得た表面処理セメント板について、白華(エフロ)
およびブロッキングの発生状況、表面化粧被膜の密着性
を調べた結果も比較例として表1に示した。 【0030】 【表1】 【0031】表1の結果から明らかなように、この出願
の発明の実施例1〜3においては、白華(エフロ)およ
びブロッキングの発生が認められず、表面化粧被膜の密
着性も良好であるのに対して、比較例1および2におい
ては、白華(エフロ)、ブロッキング、表面化粧被膜の
密着性のいずれかに問題があった。 (実施例4〜6)実施例1〜3と同様にして得たセメン
ト系基材の表面に、表2に示す配合比率(小粒径と大粒
径の配合量の重量比率)のアクリル樹脂エマルジョンを
塗布して表面樹脂層および含浸樹脂層を形成し、次い
で、オートクレーブにて養生硬化させて得た表面処理セ
メント板について、白華(エフロ)およびブロッキング
の発生状況を調べた結果を表2に示した。 【0032】また、上記表面処理セメント板の表面にア
クリル樹脂塗料にて上塗り塗装を施こして表面化粧仕上
げを行い、表面化粧被膜の密着性を調べた結果も表2に
示した。 【0033】また、比較のため、上記実施例において、
表2に示す通り配合比率がこの出願の発明の範囲外であ
るアクリル樹脂エマルジョンを使用し、他は実施例に準
じて得た表面処理セメント板について、白華(エフロ)
およびブロッキングの発生状況、表面化粧被膜の密着性
を調べた結果も比較例として表2に示した。 【0034】 【表2】 【0035】表2の結果から明らかなように、この出願
の発明の実施例4〜6においては、白華(エフロ)およ
びブロッキングの発生が認められず、表面化粧被膜の密
着性も良好であるのに対して、比較例3および4におい
ては、白華(エフロ)、ブロッキング、表面化粧被膜の
密着性のいずれかに問題があった。 【0036】 【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この出願の発
明によって、白華(エフロ)の発生を抑え、かつ板間が
密着して剥れなくなるブロッキングを起こすおそれもな
く、さらに上塗り塗装を施こして表面化粧仕上げを行っ
た際の表面化粧被膜の密着性も良好な表面処理無機質板
を得ることができる。
た縦断面図である。 【符号の説明】 1 無機質基材 2 表面樹脂層 3 含浸樹脂層 4 表面化粧被膜
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 養生硬化前の無機質基材表面に、大粒径
のアクリル樹脂と小粒径のアクリル樹脂の平均粒径の比
率が、15:1〜7:1であると共に、小粒径のアクリ
ル樹脂と大粒径のアクリル樹脂の配合量の比率が、8
0:20〜60:40重量部であるように、無機質基材
中に含浸し難い大粒径のアクリル樹脂と無機質基材中に
含浸し易い小粒径のアクリル樹脂とを混合してなるアク
リル樹脂エマルジョンを塗布して、大粒径のアクリル樹
脂を無機質基材表面に残留させて表面樹脂層を形成する
と共に小粒径のアクリル樹脂を無機質基材内部の表面近
傍に含浸させて上記表面樹脂層と連続する含浸樹脂層を
形成し、養生硬化させることを特徴とする表面処理無機
質板の製造方法。
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