JP3506062B2 - プリンタ一体型デジタルカメラ - Google Patents

プリンタ一体型デジタルカメラ

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JP3506062B2
JP3506062B2 JP24739299A JP24739299A JP3506062B2 JP 3506062 B2 JP3506062 B2 JP 3506062B2 JP 24739299 A JP24739299 A JP 24739299A JP 24739299 A JP24739299 A JP 24739299A JP 3506062 B2 JP3506062 B2 JP 3506062B2
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徹 石井
廣治 山元
亨 村上
晃 福田
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ一体型デ
ジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルカメラとプリンタとを一
体的に構成したプリンタ一体型デジタルカメラは公知で
ある。たとえば、特開平3−29471号公報が挙げら
れる。
【0003】しかし、プリンタのプリント動作は、記録
ヘッドの往復(主走査)と紙送り(副走査)により紙面
上への2次元画像データの記録を行うが、これらの走査
はいずれもメカニカルな動作であるため、プリント中に
プリンタ本体に振動や衝撃が加えられると、場合によっ
ては走査が妨げられ、プリント画質が著しく損なわれる
恐れがある。プリンタ一体型デジタルカメラにおいて
は、持ち運び可能であることを前提としているため、こ
の危険はさらに増大する。
【0004】また、一般に、据え置き型のプリンタにお
いては、机等の平面に設置してプリントするのが普通で
あり、移動させることも頻繁にはないが、プリンタ一体
型デジタルカメラでは、頻繁に持ち運ぶことで設置場所
が変わる可能性がある。その場合、設置場所が傾いてい
れば、適切なプリントが行われない可能性がある。特
に、カラーで廉価にプリントすることができることから
デジタルカメラと組み合わせることが好適と考えられる
インクジェット方式のプリンタの場合には、プリンタヘ
ッドが傾いているとインクが正確に吐出されなかった
り、吐出されても適切な位置にインクが付着しないた
め、プリント画質に悪影響を与える可能性がある。一
方、デジタルカメラとしては、いろいろな向きに傾けて
撮影することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】したがって、本発明が解決しようとする技
術的課題は、頻繁に持ち運び、設置場所が変わる場合で
も、良好なプリント画質が得られるようにしたプリンタ
一体型デジタルカメラを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】本発明
は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成のプ
リンタ一体型デジタルカメラを提供する。
【0008】プリンタ一体型デジタルカメラは、デジタ
ルカメラ機能を有するデジタルカメラ部と、プリンタ機
能を有するプリンタ部と、からなるタイプものである。
プリンタ一体型デジタルカメラは、該プリンタ一体型デ
ジタルカメラの本体の振動又は移動を検出する振動検出
手段と、該振動検出手段の検出結果に応じて、上記プリ
ンタ部のプリント動作を中断させるプリント制御手段と
を備える。
【0009】上記構成において、振動検出手段は、プリ
ンタ一体型デジタルカメラ本体の振動又は移動を検出す
る。プリント制御手段は、振動検出手段が検出した振動
又は移動のもとでプリンタ部がプリント動作を行うには
不適当であるとき、プリント動作を中断させることがで
きる。
【0010】したがって、プリント動作中に振動や移動
を検出した場合にプリント動作を中断することにより、
手持ち等の不安定な状況下でも、良好なプリント画質が
得られる。
【0011】振動又は移動は、以下の構成により検出す
ることができる。
【0012】上記振動検出手段は、加速度センサを用い
て、上記振動又は移動を検出する。
【0013】好ましくは、上記加速度センサは、カメラ
撮影時の手ぶれ検出用センサである。このようにすれ
ば、部品点数を減らし、構成を簡単にすることができ
る。すなわち、本発明は、以下の第1の構成のプリンタ
一体型デジタルカメラを提供する。 プリンタ一体型デジ
タルカメラは、デジタルカメラ機能を有するデジタルカ
メラ部と、プリンタ機能を有するプリンタ部とからなる
タイプのものである。プリンタ一体型デジタルカメラ
は、上記デジタルカメラ部による撮影時に手ぶれを検出
する手ぶれ検出機能を有すると共に、上記プリンタ部に
よるプリント時に該プリンタ一体型デジタルカメラの本
体の振動又は移動を検出する振動検出機能を有する検出
手段と、該検出手段の検出結果に応じて、上記プリンタ
部のプリント動作を中断させるプリント制御手段とを備
える。
【0014】また、別の構成としては、上記振動検出手
段は、上記デジタルカメラ部の撮像素子を用いて、上記
振動又は移動を検出する。たとえば撮像素子が捕らえた
撮像画像から手ぶれを検出し、この手ぶれから本体の振
動又は移動を検出することができる。すなわち、本発明
は、以下の第2の構成のプリンタ一体型デジタルカメラ
を提供する。 プリンタ一体型デジタルカメラは、デジタ
ルカメラ機能を有するデジタルカメラ部と、プリンタ機
能を有するプリンタ部とからなるタイプのものである。
プリンタ一体型デジタルカメラは、上記デジタルカメラ
部による撮影時に撮影を行う撮影機能を有すると共に、
上記プリンタ部によるプリント時に該プリンタ一体型デ
ジタルカメラの本体の振動又は移動を検出する振動検出
機能を有する検出手段と、該検出手段の検出結果に応じ
て、上記プリンタ部のプリント動作を中断させるプリン
ト制御手段とを備える。
【0015】ところで、振動又は移動がなくなれば、プ
リントを再開してもよい。
【0016】したがって、好ましくは、上記プリント制
御手段は、上記検出手段が上記振動又は移動の停止を検
出したときに、中断させていた上記プリンタ部のプリン
ト動作を再開させる。
【0017】一方、振動又は移動が継続する間は、プリ
ントを再開することができないが、いつまでもプリント
動作を中断したままでは、電池の消耗等の不都合が生じ
る。
【0018】したがって、好ましくは、上記プリント制
御手段は、上記検出手段が上記振動又は移動を所定時間
連続して検出したときに、上記プリンタ部のプリント動
作を禁止する。つまり、プリント中断状態のまま所定時
間が経過すれば、プリント再開を断念し、プリント再開
待ち状態を解除する。
【0019】この場合、好ましくは、上記プリント制御
手段は、上記プリンタ部のプリント動作を禁止した後、
上記プリンタ部に記録媒体を排出させる。これにより、
プリントを途中で中断した記録媒体を排出し、プリント
途中の状態を解除することができる。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
プリンタ一体型デジタルカメラについて、図面を参照し
ながら説明する。
【0035】図2〜図5は、本発明に係るプリンタ一体
型カメラの斜視図である。
【0036】図において、1はカメラ本体、2は後述す
るようにプリント動作に必要な構成が内蔵されたプリン
タユニット部である。
【0037】カメラ本体1の前面には、撮影レンズ3、
ファインダ窓4、自動焦点検出(以下、AFという)の
ためのAFユニット部5、および本体からポップアップ
するフラッシュ6が設けられている。撮影レンズ3を保
持するレンズ鏡筒30はカメラ本体1から出没するよう
に構成され、沈胴時には、レンズバリア909が閉じ、
撮影レンズ3を覆うようになっている。
【0038】カメラ本体1の上面には、各種操作部材
7,8,9,11,12,13と表示器17が配設され
ている。7はレリーズ/プリント開始ボタンであり、デ
ジタルカメラ用としては、半押しでスイッチS1がオン
(撮影準備)、全押しでスイッチS2がオン(レリー
ズ)となる操作部材であり、プリンタ用としては、プリ
ント開始の操作ボタンである。8はモード切換スイッチ
であり、「OFF」、「記録」、「再生」、「プリン
ト」の各モードを切り換えるものである。9はプロテク
トスイッチであり、一旦記録された記録画像が不用意な
操作で消去されるのを防止するものである。11はフラ
ッシュ発光モード切換スイッチであり、フラッシュ6を
「非発光(OFF)」、「自動発光(AUTO)」、
「強制発光(ON)」の各モードに切り換えるものであ
る。12は日付設定用スイッチであり、撮影日時をセッ
トする際にセット可能状態にするものである。13は撮
影モード切換スイッチであり、オンされる毎に単写/セ
ルフ/連写の撮影を変更可能にするものである。表示器
17は、例えばLCD等で構成され、前記日付、撮影時
やプリント時のコマ番号その他設定モード内容を表示す
るものである。
【0039】カメラ本体1の上面部には、さらに、プリ
ント済用紙の排出口901が設けられ、プリントされた
用紙11’が、図4に示したように排出される。902
はカートリッジ室蓋であり、図4のように開くことが可
能であり、それによる開口部を利用して、インクジェッ
トカートリッジ903を交換することができる。カート
リッジ903は、指を使ってカメラ本体1に対して側方
方向へ取り出せるようになっている。904aは、カー
トリッジ室蓋902の開閉を検知する検出スイッチであ
る。プリントするための用紙は、図示していないが、カ
メラ本体1の下部より所定の枚数を挿てんすることが可
能となっている。カメラ本体1内に設けたプリンタ部1
11の詳細については後述する。
【0040】カメラ本体1の一方の側面にはメモリーカ
ード挿入口18が、他方の側面にはPC用出力端子19
が設けられている。メモリーカード挿入口18は、スリ
ット状に形成された挿入口で、カメラ本体1内へ外部記
録媒体(以下、メモリカードという)を挿入するための
ものである。PC用出力端子19はカメラ本体1の側面
適所に設けられ、PC(パーソナルコンピュータ)への
接続を可能にする端子である。
【0041】カメラ本体1の背面には、図5に示すよう
に、ボタン14,15,910,918と、ファインダ
窓906と、合焦表示ランプ907と、画像表示用LC
D905とが設けられている。
【0042】14,15は、ズームボタンであり、ズー
ムボタン14を押すと撮影レンズ3はワイド側に、ズー
ムボタン15を押すとテレ側に駆動される。また、1
4,15は、後述するメモリーカード112に記録され
た画像データを呼び出すアクセスボタンでもあり、アク
セスボタン14にアクセスする毎に記録画像が順送り
(UP)、アクセスボタン15にアクセスする毎に逆送
り(DOWN)されるようになっている。
【0043】908はLCDスイッチであり、画像表示
用LCD905をオン/オフするためのものである。9
10は手ぶれ補正スイッチであり、手ぶれ補正をオン/
オフするためのものである。ファインダ窓906から
は、撮影時には撮影画像を見ることができる。画像表示
用LCD905は、撮影時にはモニタ画像を、再生時に
は選択画像を、プリント時には記録画像を表示する。
【0044】合焦表示ランプ907は、撮影時におい
て、ボタン7の半押し(スイッチS1がオン)時に、撮
影準備動作が終了したときには点灯し、また被写体が至
近距離で撮影不可の場合やフラッシュ充電中の場合には
点滅し、撮影者に知らせる。合焦表示ランプ907は、
プリントモード時にも用い、プリントモードになれば点
灯し、プリントモード時にエラーが発生すれば点滅す
る。
【0045】図1は、カメラ全体のブロック図である。
【0046】システムコントローラ(以下、CPUとい
う)100はプリント動作も含めてカメラ全体の動作を
制御するものである。前記撮影レンズ3を通して結像さ
れる被写体像は固体撮影素子(以下、CCDという)1
01に取り込まれ、該CCD101の出力画像信号は信
号処理部102で処理されるようになっている。この信
号処理部102の詳細は後述する。撮影レンズ3は測距
結果に基づいて合焦状態となるようにレンズ駆動部10
3により駆動制御される。測距部104は、例えば位相
差検出方式などを利用して被写体までの距離を求めるも
ので、この測距離データからレンズ駆動部103による
撮影レンズ3の駆動量が算出されるようになっている。
レンズ駆動部103は、撮影レンズ3を保持するレンズ
鏡筒30の出没、レンズバリア909の開閉の駆動も行
う。測光部105は被写体の輝度を測定し、測光データ
をCPU100に出力するものである。露出制御部10
6は測距、測光結果に基づいて得られるCPU100か
らの露出時間(シャッタスピード)Tv、絞り値Avの
データを受けてカメラの露出制御を行うものである。表
示部107は前記表示器17及びLCD905とそれら
を駆動する部分とからなっている。
【0047】手ぶれ検出部400は、カメラ本体1内に
設けた加速度センサにより撮影時の手ぶれ量を検出す
る。手ぶれ補正部402は、手ぶれ検出部400からの
手ぶれ検出結果に基づき、手ぶれの補正を行う。具体的
には撮影光学系中の補正光学部材をアクチュエータを用
いて光軸垂直方向に駆動することで補正する。画像処理
部300は、画像信号を処理し、必要に応じて、画像表
示用LCD905やプリンタ部111に出力するための
画像処理を行う。
【0048】給送異常検出部702は、プリンタ部11
1におけるプリント用紙11’の紙詰まり等の給送異常
を検出する。姿勢検知部704は、カメラ本体1の傾き
を検知する。インク残量検知部42は、インクジェット
カートリッジ903のインク残量小を検知する。
【0049】フラッシュ部108は、CPU100から
の充電のための昇圧制御、発光制御信号により制御さ
れ、前記フラッシュ6の発光を行うものである。さら
に、フラッシュ部108は、CPU100からの制御信
号により、フラッシュを使用位置又は非使用位置に駆動
する。
【0050】電源部109はCCD101へは所定の高
電圧で、CPU100その他の各回路部へは所定レベル
の電圧で電力を供給するものである。バッテリーチェッ
ク回路110は前記電源部109内の電源電池に接続さ
れ、該電源電池の容量を検出するものである。この検出
結果はCPU100に出力するようになっている。
【0051】プリンタ部111はCPU100により駆
動制御され、画像信号を記録紙にプリントアウトするも
ので、詳細は後述する。メモリカード112はカメラ本
体1に着脱自在な、例えばSRAM等からなる複数枚の
画面が記録可能な記録媒体である。外部出力I/F19
は図2のPC用出力端子19に相当するものである。
【0052】次に、スイッチ類SOFF〜SMODEについて
説明する。 SCART:カートリッジ室蓋902の開閉を検出する開閉
検出スイッチ904aであり、カートリッジ室蓋902
が開くとオンになる。 SOFF:モード切換スイッチ8が「OFF」の位置にあ
るときオンし、カメラを不動作にする。 SREC:モード切換スイッチ8が「記録」の位置にある
ときオンし、カメラを撮影可能にする。 SREP:モード切換スイッチ8が「再生」の位置にある
ときオンし、PC等への転送を可能にする。 SPRT:モード切換スイッチ8が「プリント」の位置に
あるときオンし、記録画像のプリントアウトを可能にす
る。 S1 :撮影時に、レリーズ/プリント開始ボタン7の
1段押し(半押し)でオンし、撮影準備を指示する。 S2 :撮影時に、レリーズ/プリント開始ボタン7の
2段押し(全押し)でオンし、露出を指示する。プリン
ト時には、プリント開始を指示する。 SUP:アクセスボタン15が押される毎にオンし、記録
画像の順送り再生を行う。 SDOWN:アクセスボタン14が押される毎にオンし、記
録画像の逆送り再生を行う。 SPRO:プロテクトスイッチ9が押される毎に記録画像
のプロテクトおよびプロテクト解除を交互に行う。 SVI :手ぶれ補正スイッチ910のオン−オフを検知
する。 SLCD:LCDスイッチ908のオン−オフを検知す
る。 SCARD:メモリカード112が挿入されているとき、オ
ンする。 SFL:フラッシュ発光モード切換スイッチ11が押され
る毎にオンし、非発光、自動発光、強制発光の各モード
がサイクリックに切り換えられる。 SADJ :日付設定用スイッチ12に相当する。 SMODE:撮影モード切換スイッチ13が押される毎にオ
ンし、単写、セルフ、連写の各モードがサイクリックに
切り換えられる。 SE :消去スイッチの押圧を検知する。
【0053】図6は、撮像部の制御系(図1において、
点線の枠で囲んだ部分)を示す詳細ブロック図である。
【0054】図6において、前記CCD101は、カラ
ーエリア形センサとして構成されており、レンズ30
1、リレーレンズ302により結像された被写体の光学
像を、R(赤),G(緑),B(青)の色成分の画像信
号(各画素で受光された画素信号の信号列からなる信
号)に光電変換して出力する。
【0055】タイミングジェネレータ201は、タイミ
ング制御回路202から送信される基準クロックに基づ
き、CCD101の駆動制御信号を生成するものであ
る。タイミングジェネレータ201は、例えば積分開始
/終了(露出開始/終了)のタイミング信号、各画素の
受光信号の読出制御信号(水平同期信号、垂直同期信
号、転送信号等)等のクロック信号を生成し、CCD1
01に出力する。
【0056】信号処理回路213は、CCD101から
出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ
信号処理を施すものである。信号処理回路213は、C
DS(相関二重サンプリング)回路と、AGC(オート
ゲインコントロール)回路とを有し、CDS回路により
画像信号のノイズの低減を行い、AGC回路のゲインを
調整することにより画像信号のレベル調整を行う。
【0057】A/D変換器205は、画像信号の各画素
信号を10ビットのデジタル信号に変換するものであ
る。A/D変換器205は、タイミング制御回路202
からのA/D変換用クロックに基づいて各画素信号(ア
ナログ信号)を10ビットのデジタル信号に変換する。
【0058】黒レベル補正回路206は、A/D変換さ
れた画素信号(以下、画素データという)の黒レベルを
基準レベルに補正するものである。また、WB(ホワイ
トバランス)回路207は、γ補正後にホワイトバラン
スも合わせて自動調整されるように、R,G,Bの各色
成分の画素データのレベル変換を行うものである。WB
回路207は、全体制御部100すなわちCPU100
内にあるレベル変換テーブルを用いて、R,G,Bの各
色成分の画素データのレベルを変換する。なお、レベル
変換テーブルの各色成分の変換係数(特性の傾き)は、
前記全体制御部100により、撮影画像毎に設定され
る。
【0059】γ補正回路208は、画素データのγ特性
を補正するものであり、γ特性の異なる例えば6種類の
γ補正テーブルを有し、撮影シーンや撮影条件に応じて
所定のγ補正テーブルにより、画素データのγ補正を行
う。
【0060】画像メモリ209は、γ補正回路208か
ら出力される画素データを記憶するメモリである。画像
メモリ209は、1フレーム分の記憶容量を有してい
る。すなわち、画像メモリ209は、CCD101がn
行m列の画素を有している場合、n×m個の画素分の画
素データの記憶容量を有し、各画素データが対応する画
素位置に記憶されるようになっている。
【0061】撮影待機状態においては、CCD101に
より1/30(秒)毎に撮像された画像の各画素データ
がA/D変換器205〜γ補正回路208により、所定
の信号処理を施された後、画像メモリ209に記憶され
るとともに、全体制御部100を介して、画像表示用L
CD905に表示される。これにより、撮影者は画像表
示用LCD905に表示された画像により、被写体の光
学像を視認することができる。また、再生モードにおい
ては、メモリカード112から読み出された画像が全体
制御部100を介して、画像処理部300で所定の信号
処理が施された後、LCD表示部905に再生表示され
る。
【0062】なお、絞り制御ドライバ204は、レンズ
301の絞り値を設定された値に制御するものであり、
前記AFアクチュエータ215と同様に制御される。
【0063】全体制御部100は、撮影モードにおい
て、前記レリーズ/プリント開始ボタン7が操作されて
撮影が指示されると、その指示後に画像メモリ209に
取り込まれた画像のサムネイル画像と、圧縮率設定スイ
ッチ(日付設定用スイッチ12ち兼用している)で設定
された圧縮率KによりJPEG方式により圧縮された圧
縮画像とを生成し、撮影画像に関するタグ情報(コマ番
号、露出値、シャッタースピード、圧縮率K、撮影日、
シーン情報および画像の判定結果等の情報)とともに、
両画像をメモリカード112に記録する。
【0064】デジタルカメラによって記録された画像
は、メモリカード112の容量が64MBとしたとき
に、圧縮率Kが1/20で230コマの画像が記憶可能
であり、各コマはタグの部分と、JPEG方式で圧縮さ
れた高解像度の画像データ(1600×1200画素)
と、サムネイル表示用の画像データ(160×120画
素)が記録されている。各コマ単位で、例えばEXIF
形式の画像ファイルとして扱うことが可能である。
【0065】次に、プリンタ部111の構成を図18に
基づき説明する。
【0066】カメラ本体1のハウジング内の内部下方に
は、互いに平行にしてガイド杆2’とリードスクリュウ
3’が設けられている。これらガイド杆2’とリードス
クリュウ3’との間に、キャリッジ4’を介してインク
ジェットヘッドカートリッジよりなる記録ヘッド5’が
移動自在に支承されている。キャリッジ4’には、矢印
Kで示すように、側方方向からインクジェットカートリ
ッジ903を取り付けることができる。記録ヘッドはY
MCKの4色のヘッドを有し、フルカラーの印刷が可能
なように構成されている。リードスクリュウ3’は、正
逆回転自在な駆動モータ6’にギヤ7’、8’を介して
噛合されていて、駆動モータ6’によりリードスクリュ
ウ3’を正逆回転させることにより、ガイド杆2’に沿
って記録ヘッド5’を矢印a、b方向へ移動できるよう
になっている。
【0067】リードスクリュウ3’の奥方には紙押え板
9’とロール状のプラテン10’が設けられている。そ
して、紙押え板9’によりプラテン10’へ印刷用紙1
1’を押え付けて印刷用紙11’の給紙を行う。キャリ
ッジ4’にはレバー4a’が突設されていて、キャリッ
ジ4’のホームポジションに設けられたフォトカプラよ
りなる検出手段12’でこのレバー4a’を検出するこ
とにより、駆動モータ6’の回転方向が制御されるよう
になっている。
【0068】また、13’は支持部材で、記録ヘッド
(図示せず)の前面をキャップするキャップ部材14’
を支持している。15’はこのキャップ部材14’内を
吸引する吸引手段で、キャップ部材14’内の開口1
6’を介して記録ヘッド5’の吸引回復を行うようにな
っている。17’はクリーニングブレード、18’はこ
のクリーニングブレード17’を前後方向に移動可能に
する部材で、本体支持板19’に支持されている。2
0’は吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キャ
リッジ4’と係合するカム21’の移動に伴って移動
し、駆動モータ6’からの駆動力がクラッチ等の公知の
切換手段で切り換えられることにより、その移動が制御
される。
【0069】これらキャップ部材14’によるキャッピ
ング、クリーニングブレード17’によるクリーニン
グ、レバー20による吸引回復は、キャリッジ4’がホ
ームポジション側領域に位置しているときに、リードス
クリュウ3’の作用によって所望の動作が行えるように
構成されているが、周知のタイミングで所望の動作を制
御してもよい。
【0070】ここでは、インクジェットプリンタとして
は圧電素子を用いた公知の方式を用いるが、これに限ら
れるものではなく、電気熱変換素子を設けたいわゆるバ
ブルジェット方式のインクジェットプリンタでもかまわ
ない。
【0071】次に、図7〜図24を用いて、カメラの動
作を説明する。
【0072】このカメラ本体1の動作は、CPU100
および該CPU100に接続されるROM(不図示)内
のプログラムにより制御される。
【0073】図7〜図10は、動作のメインフローチャ
ートである。
【0074】図7に示すように、電源部109に電源電
池が装着されると、CPU100に電源が供給され、動
作を開始し、まず、バッテリーチェックを行う(#9
9)。
【0075】バッテリーチェックは、図20のフローに
従って実行する。
【0076】すなわち、まず、バッテリーチェック回路
110により電源部109の電源電池の電圧V1を測定
し、CPU100は、その電圧V1を3つの基準電圧
S、VP、VCとの大小を比較し(#620、#63
0、#640)、その結果に応じて、表示器17に、図
21〜の表示500を行う(#622、#632、
#642、#650)。ここでは、VS> VP> VC
ある。
【0077】V1 ≧ VS (#620でNO)のとき、
プリンタとカメラは共に使用可能であり、図21に示
すように、プリンタ表示504およびカメラ表示506
を点灯し(#622)、リターンする。
【0078】VS > V1 ≧ VP (#620でYES、
#630でNO)のとき、プリンタとカメラは共に使用
可能ではあるが、電源電池の残量が少ないので、図21
に示すように、プリンタ表示504およびカメラ表示
506を点滅し(#632)、リターンする。
【0079】VP > V1 ≧ VC (#620でYES、
#630でYES、#640でNO)のとき、プリンタ
は使用できないが、カメラは使用可能であり、図21
に示すように、プリンタ表示504に×マークを重ねて
表示するとともにカメラ表示506を点滅し(#64
2)、プリンタ部111の動作を禁止する(#64
4)。そして、プリントモードであるかを判別し(#6
46)、プリントモードでなければ(#646でN
O)、リターンし、プリントモードであれば(#644
でYES)、図7のスタートに戻り、再度電源が装着さ
れるのを待つ。
【0080】VC > V1 (#620でYES、#63
0でYES、#640でYES)のとき、プリンタとカ
メラは共に使用できなので、図21に示すように、プ
リンタ表示504とカメラ表示506とにそれぞれ×マ
ークを重ねて表示し(#642)、カメラ全体の動作を
禁止して(#652)、図7のスタートに戻り、再度電
源が装着されるのを待つ。
【0081】なお、バッテリーチェックは、図7の#9
9のほか、適宜、上記と同様のフローで実行される。
【0082】図7に戻り、バッテリーチェック(#9
9)の次に、メインスイッチSMがオンされているかど
うかを判別する(#100)。メインスイッチSMは、
モード切換スイッチ8が「OFF」モード位置(すなわ
ち、スイッチSOFFがオン)のときにはオフ、それ以
外、すなわち、「記録」、「再生」、「プリント」のい
ずれかのモード位置(すなわち、スイッチSOFFがオ
フ)のときにはオンになる仮想スイッチである。
【0083】メインスイッチSMがオフであれば(#1
00でNO)、後述の割り込み(INT)を禁止し(#
101)、フラグをリセットするとともに(#10
2)、表示器17に表示が行われているときはこの表示
を消灯し(#103)、撮影禁止処理を行い(#10
4)、再び#100に戻り、メインスイッチSMがオン
されるのを待つ。
【0084】撮影禁止処理は、図23のフローチャート
に従って実行する。
【0085】すなわち、まず、フラッシュ6を図2のポ
ップアップ位置(使用位置)から、図3〜図5の非使用
位置まで下げ(#700)、レンズ鏡筒30を沈胴し
(#702)、レンズバリア909を閉じ(#70
4)、手ぶれ補正スイッチ910がオンであるか否かを
判別する。オンであれば(#706でYES)、手ぶれ
補正部402および手ぶれ検出部400をオフにし(#
708、#710)、リターンする。オフであれば(#
706でNO)、#708および#710をスキップし
て、リターンする。
【0086】図7に戻り、メインスイッチSMがオンで
あれば(#100でYES)、前述のバッテリーチェッ
クを行い(#100a)、撮影準備処理を行う(#10
0b)。
【0087】撮影準備処理は、図24のフローチャート
に従って実行される。
【0088】すなわち、まず、レンズバリア909を開
き(#800)、レンズ鏡筒30を初期位置まで繰り出
し(#802)、フラッシュ6をポップアップし(#8
04)、手ぶれ補正スイッチ910がオンであるか調べ
る(#806)。手ぶれ補正スイッチ910がオンであ
れば(#806でYES)、手ぶれ補正部402および
手ぶれ検出部400をオンにし(#808、#81
0)、リターンする。手ぶれ補正スイッチ910がオフ
であれば(#806でNO)、#808および#810
をスキップして、リターンする。
【0089】図7に戻り、撮影準備処理(#100b)
の完了後、割り込みを可能な状態にし(#104)、L
CDスイッチ908のオン/オフを調べる(#104
a)。
【0090】LCDスイッチ908がオフ(#104a
でNO)であれば、画像表示用LCD905がオンとな
っているかを調べる(#104b)。画像表示用LCD
905がオフであれば(#104bでNO)そのまま#
105に進み、画像表示用LCD905がオンであれば
(#104bでYES)、CCD101への電源供給を
停止し(#104c)、かつ画像表示用LCD905を
オフにした後(#104d)、#105に進む。
【0091】LCDスイッチ908がオン(#104a
でYES)であれば、CCD101へ電源を供給し(#
104e)、画像表示用LCD905をオンにした後
(#104f)、#105に進む。
【0092】#105では、レリーズ/プリント開始ボ
タン7が1段押されてオフからオンに変化したかどう
か、すなわちスイッチS1がオンであるかを判別する。
スイッチS1がオンでなければ(#105でNO)、#
100に戻って、上記#100〜#105のルーチンを
繰り返す。一方、スイッチS1がオンであれば(#10
5でYES)、図8に進み、前述のバッテリーチェック
を行った後(#105a)、CCD101の電源がオン
でなければオンにする(#105b、#105c)。
【0093】CCD101への電源供給開始時には、詳
しくは、電源部109は、図1に示すCPU100から
の信号を受けてCCD101に高電圧VHを電源電圧と
して供給する。この電力供給の開始と同時に、CCD1
01の初期化のための指示信号がタイミングジェネレー
タ201に出力され、CCD101の残留電荷の掃出し
が行われる。
【0094】次に、測距を行い(#105e)、被写体
が至近距離にあるか否かを判断する(#105f)。
【0095】至近距離であれば(#105fでYE
S)、合焦表示ランプ907を点滅し(#105h)、
スイッチS2のオン入力を禁止し(#105i)、スイ
ッチS1がオフになるのを待ち(#105j)、スイッ
チS1がオフになれば(#105jでNO)、合焦表示
ランプ907を消灯し(#105k)、#100に戻
る。
【0096】至近距離でなければ(#105fでN
O)、撮影レンズ3を合焦位置まで駆動し(#105
g)、測光部105によって測光を行い、露出時間T
v、絞り値Avを演算する(#108)。そして、測光
結果から被写体が低輝度であるかどうかを判別する(#
109)。
【0097】低輝度であると判別された場合は(#10
9でYES)、図9に示すように、フラッシュ撮影を行
うべく、まずフラッシュ6の発光タイミングを測光値に
基づいて演算する(#111)。次に、フラッシュ部1
08内の電荷蓄積用コンデンサに発光に必要な電荷が既
に充電されているかどうかを判別し(#112)、充電
が完了していなければ(#112でNO)、未充完フラ
グを“1”にして充電を開始し(#113,#11
4)、合焦表示ランプ907を点滅し(114a)、#
112に戻り、充電完了を待つ。
【0098】充電が完了すると(#112でYES)、
合焦表示ランプ907が点滅していれば消灯し(#11
2a,#112b)、#115に進む。#115では、
充電の完了を確認して充電を停止し、#116で未充完
フラグが“1”かどうかを判別する。
【0099】未充完フラグが“1”であれば(#116
でYES)、#117でこの未充完フラグを“0”にし
てスイッチS1がオフになるまで待機する(#11
8)。そして、スイッチS1がオフになると(#118
でYES)、#100に戻り、いわゆるレリーズロック
を行う。
【0100】一方、#116で未充完フラグが“0”で
あれば(#116でNO)、#119に移行して、露出
制御2のサブルーチンを実行した後、図8の#120に
進む。
【0101】露出制御2のサブルーチンは、図16およ
び図17に示したフローに従う。
【0102】すなわち、まず、割り込みを禁止し(#4
01)、合焦表示ランプ907を点灯し(#401
a)、スイッチS2がオンであるか否かを判別する(#
401a)。
【0103】スイッチS2がオフである場合(#401
bでNO)、スイッチS1がオンであれば(#401d
でYES)、待機し、スイッチS1がオフであれば(#
401dでNO)、図7の#100に進む。
【0104】スイッチS2がオンである場合(#401
bでYES)、LCD905の表示がオンの場合には、
画像表示用LCD905に表示するための画像をロック
し、同じ画像を表示し続ける(#401x)。次に、手
ぶれ量を検出し(#401c)、前記測光演算より求め
た露出時間Tv、絞り値Avを露出制御部106に出力
する(#402)。露出制御部106はこれらのデータ
に基づいてカメラ1の絞りを駆動するとともに、露出時
間Tvに応じてシャッターコントロール信号をタイミン
グジェネレータ201に出力してCCD101の露出を
行う。CPU100は露出制御部106から露出が開始
されたことを示す信号が入力されると(#403)、前
記#111で求めたフラッシュ発光のタイミングに基づ
いてCPU100内のタイマをスタートさせる(#40
4)。このフラッシュ6の発光は、CCD101の露出
開始から所定時間経過後のタイミングで行われるように
なっている。
【0105】次に、図17に示すように、CPU100
は露出制御部106から露出完了信号が入力されたかど
うかを判別する(#405)。この判別を行うのは、上
記露出時間Tvは予測値であって、例えばフラッシュ発
光用タイマのカウント動作中に、被写体輝度が急に高く
なったりすると、フラッシュ発光タイミングに達する前
でも露出制御部106が露出完了信号を出力する場合が
あるからである。
【0106】すなわち、フラッシュ発光タイミング前に
露出制御部106が露出完了信号を出力したときには
(#405でYES)、#408aに進み、フラッシュ
6を発光させることなく露出動作を終了する。
【0107】露出が完了する前にフラッシュ発光タイミ
ングに達すると(#405でNO、#406でYE
S)、フラッシュ6を発光させるとともに露出制御部1
06にシャッター閉信号を出力して(#407,#40
8)、#408aに進み、露出動作を終了する。
【0108】#408aでは、合焦表示ランプ907を
消灯する。次に、画面表示用LCD905の画像表示の
ロックを解除し、CCD101からの撮影画像をモニタ
表示する(#408b)。そして、露出中の手ぶれ量が
所定値を越えているか否かを判別し(#408c)、越
えていなければ(#408cでNO)、CCD101か
ら取り込まれた画像信号のみをカメラ本体1の画像メモ
リ209に書き込む制御を行い(#409)、越えてい
れば(#408cでYES)、CCD101からの画像
信号に手ぶれ情報を付加して画像メモリ209に書き込
む(#408d、#409)。ここでは手ぶれ最大時の
み情報付加しているが、手ぶれ量は常に記録させてもよ
い。以上の処理が終了すると、#410で割り込みを可
能にしてリターンする。
【0109】一方、図8の#109において、測光の結
果低輝度でないと判断した場合は(#109でNO)、
フラッシュ発光を伴わない露出制御1のサブルーチンを
実行する(#110)。
【0110】露出制御1のサブルーチンは、図15に示
したフローに従う。
【0111】すなわち、まず、#301で割り込みを禁
止して、合焦表示ランプ907を点灯した後(#301
a)、スイッチS2のオンを判別する(#301b)。
【0112】スイッチS2がオフである場合(#301
bでNO)、スイッチS1がオンであれば(#301d
でYES)待機し、スイッチS1がオフであれば(#3
01dでNO)、図7の#100に進む。
【0113】スイッチS2がオンである場合(#301
bでYES)、LCD905の表示がオンの場合には、
画像表示用LCD905に表示するための画像をロック
し、同じ画像を表示し続ける(#301x)。次に、手
ぶれ量を検出し(#301c)、前記測光演算より求め
た露出時間Tv、絞り値Avを露出制御部106に出力
する(#302)。露出制御部106はこれらのデータ
に基づいてカメラ本体1の絞りを駆動するとともに、露
出時間Tvに応じてシャッターコントロール信号をタイ
ミングジェネレータ201に出力してCCD101の露
出を行う。CPU100は露出制御部106から露出が
開始されたことを示す信号が入力される(#303)。
露出制御部106から露出完了信号が出力されたかどう
かを判別する(#305)。露出時間Tvに達したとき
は露出制御部106は露出完了信号を出力して(#30
5でYES)、露出動作を終了する。
【0114】この露出動作が終了すると、露出制御2の
ルーチンにおける#408a〜#410の処理と同様、
合焦表示ランプ907を消灯し(#305a)、画像表
示用LCD905の画像表示のロックを解除し(#30
5b)、CCD101に取り込まれた画像信号をカメラ
1の画像メモリ209に書き込むとともに、露出動作中
の手ぶれ量を所定値と比較し(#305c)、所定値を
越えている場合には(#305cでYES)、上記画像
信号とともに手ぶれ情報を付加して内部メモリに書き込
む(#305d、#308)。以上の処理が終了する
と、#309で割り込みを可能にしてリターンする。
【0115】図8の#110又は図9の#119におけ
る露出制御のサブルーチンが終了すると、図8の#12
0に移行してコマ番号を1だけ更新し、これを表示器1
7に表示する。次に、全コマの撮影が完了して画像メモ
リ209内の全コマ分の撮影が完了すると(#121で
YES)、#122で表示あるいは音声による警告が行
われ、撮影者の注意を喚起する。記録が可能な場合は警
告は行われない。
【0116】そして、図10の#123に移行して、ス
イッチS1がオフにされるまで待機し、スイッチS1がオ
フになると(#123でYES)、CPU100は信号
を出力してCCD101の電源をオフにするとともに1
コマ分の撮影を終了する(#124)。
【0117】以上の処理の後に、次の撮影のためにフラ
ッシュ6の充電が完了しているかどうかが判別される
(#125)。充電が完了していない場合は(#125
でNO)、未充完フラグを“1”にするとともに充電を
完了すべく充電を開始し(#126、#127)、#1
25に戻る。一方、充電が完了した場合は(#125で
YES)、未充完フラグを“0”にするとともに充電を
停止する。(#128、#129)。そして、再び図7
の#100に戻り、上記の#100〜#129の動作を
繰り返す。
【0118】次に、割り込みを可能にした#104以降
において、この割り込みが発生した場合に実行される処
理について、図11〜図14のフローチャートにより説
明する。この割り込みは、モード切換スイッチ8が、プ
リントを指示する「プリント」モード位置、又は再生を
指示する「再生」モード位置となる、すなわち、スイッ
チSPRT 又は SREP がオンである場合と、14,15
が操作された場合とに発生する。
【0119】この割り込みが発生すると、#201で未
充完フラグが“1”かどうかを判別し、“1”であれ
ば、電荷蓄積用コンデンサへの充電中に割り込みが発生
したとして、#202で一旦充電を停止し、“0”であ
れば、#202をスキップして、#203でスイッチS
PRTがオンであるかどうかを判別する。スイッチSPRT
オンであると(#203でYES)、プリント動作に移
行したと判断して、前述のバッテリーチェックを行い
(#203a)、前述の撮影禁止処理を行い(#203
b)、詳しくは後述するがカメラ本体1の姿勢を検知し
た後(#203c)、#204に進む。一方スイッチS
PRTがオフであると(#203でNO)、図13の#2
23に進む。
【0120】図29および図30は、図11の#203
cおよび後述する図12の#217sにおける姿勢検知
の詳細フローチャートである。
【0121】図29は、カメラ本体1の傾きはプリント
する上で適切でないがプリントを許可する場合のフロー
チャートである。CPU100は、#802にて、姿勢
検知部704の傾き検出結果について、良好なプリント
品質を得るのに妨げとなるレベルであるか否かを判断す
る。
【0122】傾きが良好なプリント品質を得られるレベ
ルであると判断された場合には、リターンする。例えば
#203cのステップを完了し、図11中の#204に
移行する。
【0123】一方、#802にて、傾きが良好なプリン
ト品質を得られないレベルであると判断された場合に
は、#804に移り警告を行った後、リターンする。警
告の態様としては、例えば、表示器17に所定の警告マ
ークを表示する。あるいは、合焦表示ランプ907を点
滅する。あるいは、警告音を発する。
【0124】図30は、カメラ本体1の傾きがプリント
する上で適切でないときにはプリントを禁止する場合の
フローチャートである。CPU100は、#810に
て、姿勢検知部704の傾き検出結果について、良好な
プリント品質を得るのに妨げとなるレベルであるか否か
を判断する。
【0125】傾きが良好なプリント品質を得られるレベ
ルであると判断されたときは(#810でNO)、プリ
ンタ部によるプリント動作が禁止されている場合にはプ
リント禁止を解除した後(#812、#714)、リタ
ーンする。
【0126】傾きが良好なプリント品質を得られないレ
ベルであると判断された場合には、#820に移り、図
29の#804と同様の警告を行う。警告を所定時間行
った後(#822)、プリンタ部によるプリント動作を
禁止し(#824)、リターンする。
【0127】ところで、カメラ本体1の傾きは、プリン
トするつもりでカメラ本体1を置いた場所が傾いている
場合や、カメラ本体1を使用者が手で持っている手持ち
状態の場合などに生じるが、傾き度を計測し、場合に応
じて、「警告のみ」と「禁止」を使い分けてもよい。
【0128】たとえば、上記実施例ではカメラ時とプリ
ント時は完全に切り換えているが、撮影と同時にプリン
トする形態としてもよい。その場合、手持ち撮影時は原
則としてプリントを許可し、縦位置撮影のような極端に
傾いた姿勢時のみ、プリントを禁止すればよい。
【0129】図11に戻り、#204では、表示器17
に、プリントモードであることを示す表示を行い、次い
でアクセスボタン14がオフからオン、すなわち押され
たかどうかを判別する(#205)。アクセスボタン1
4がオンされると(#205でYES)、#206に移
行し、アクセスボタン14がオフかオンのまま、あるい
はオンからオフにされると(#205でNO)、#21
0に移行する。
【0130】#206では、アクセスボタン14が押さ
れたと判断してコマ番号を1だけアップして表示器17
に表示するとともに、アドレスコントローラ(不図
示)、このコマ番号に対応した画像を再生するために該
コマ番号に対応したアドレスデータを出力する(#20
7)。#208で上記処理のための時間待ちをした後、
現在のコマ番号に対応した画像情報を画像表示用LCD
905にモニタ表示する(#209)。そして、表示画
像に対応する手ぶれ情報に基づいて、手ぶれの有無を判
別し(#209a)、手ぶれがない場合には(#209
aでNO)、そのまま#205に戻る。一方、手ぶれが
あれば(#209aでYES)、図22(A)のよう
に、手ぶれ表示602をオンにし、モニタ画像表示60
0中に、モニタ画像を表示したコマには手ぶれがあるこ
とを表示して(#209’)、#205に戻る。これに
よって、アクセスボタン14がオンされる毎にコマ番号
を1ずつ増加して、該コマ番号に対応する画像を画像表
示用LCD905にモニタ表示する処理を繰り返す。
【0131】一方、#210では、アクセスボタン14
がオンであるかどうかを判別し、オンであれば(#21
0でYES)、#205に戻り、オフであれば(#21
0でNO)、図12の#211に移行する。
【0132】次に、図12において、アクセスボタン1
4に代えてアクセスボタン15がオンされると(#21
1でYES)、#212に移行し、一方、アクセスボタ
ン15がオフかオンのまま、あるいはオンからオフにさ
れると(#211でNO)、#216に移行する。
【0133】#212では、アクセスボタン15が押さ
れたと判断してコマ番号を1だけダウンして表示器17
に表示するとともに、アドレスコントローラはこのコマ
番号に対応した画像を再生するために該コマ番号に対応
したアドレスデータを出力する(#213)。#214
で処理のための時間待ちをした後、現在のコマ番号に対
応した画像情報を画像表示用LCD905にモニタ表示
する(#215)。そして、表示した画像に対応する手
ぶれ情報に基づいて、そのコマの画像に手ぶれが含まれ
るか否を判断し(#215a)、手ぶれがない場合には
そのまま#211に戻り、手ぶれがあれば、#209’
と同様に、手ぶれ表示602をオンにし、モニタ画像表
示60のコマには手ぶれがあることを表示して(#21
5b)、#211に戻る。これにより、アクセスボタン
15がオンされる毎にコマ番号を1ずつ減少して、該コ
マ番号に対応する画像を画像表示用LCD905にモニ
タ表示する処理を繰り返す。
【0134】一方、#216では、アクセスボタン15
がオンであるかどうかを判別し、オンであれば(#21
6でYES)、#211に戻り、オフであれば(#21
6でNO)、#250に移行する。
【0135】#250では、消去スイッチSEがオンさ
れたかどうかを判別する。この消去スイッチSEがオン
されると(#250でYES)、画像表示用LCD90
5にモニタ表示されている画像を消去して(#25
1)、図11の#203に移行する。一方、消去スイッ
チSEがオンされていないときは(#250でNO)、
#217に移行して、スイッチS2がオンされたかどう
かを判別する。
【0136】スイッチS2がオンされなければ(#21
7でNO)、プリントを行わないと判断して、図11の
#203に戻り、上記の処理を繰り返す。一方、スイッ
チS 2がオンされると(#217でYES)、手ぶれ情
報の有無を判別し(#217a)、手ぶれがなければ
(#217aでNO)、#203cと同様にカメラ本体
1の姿勢を検知した後(#217s)、#218に進
み、手ぶれがあれば(#217aでYES)、手ぶれ表
示602を点滅表示し、プリントしようとするコマには
手ぶれがあることを警告し(#207’)、所定時間内
に再度スイッチS2がオンになれば#218に進み、所
定時間内に再度オンにならなければ#203に進む(#
217c,#217d)。
【0137】#218では、プリント動作に移行すべ
く、CPU100はプリント命令信号を出力する。画像
処理部300は、上記信号を受けて、プリント動作のた
めの信号処理を開始する。CPU100はプリント中で
あることを表示器17に表示するとともに(#21
9)、プリント動作の制御を行う(#220)。
【0138】プリント動作の制御は、図19のシーケン
スに従って実行される。
【0139】すなわち、CPU100は、まず印刷用紙
を1枚プリント位置へ給紙する(#510)。次に、記
録ヘッド5’のホームポジション位置で、プリント動作
をより確実にするために予備吐出を行い(#520)、
記録ヘッド5’の目づまりを解消したり、水分の蒸発し
たインクの色素等が付着し、性能の低下しているノズル
の回復等を行う。
【0140】次にCPU100は、プリント動作を開始
する(#530)。すなわち、合焦表示ランプ907を
点灯し(#531)、画像情報をプリンタ出力用に画像
処理した上、プリンタ部111からプリトンアウトする
(#532)。
【0141】図25は、図19の#532のプリント動
作の詳細フローチャートである。
【0142】CPU100は、まず#532−1にて、
手ぶれ検出部400の加速度センサによるカメラ本体1
の振動度合の入力を受ける。次に、#532−2にて、
先に#532−1で入力されたデータに基づいて、振動
度合が良好なプリント品質を得るのに妨げとなるレベル
であるか否かを判断する。
【0143】振動度合が良好なプリント品質を得られる
レベルであると判断された場合には、次に#532−3
にて、通常のプリント動作として、記録ヘッド5’の移
動、インク吐出、記録紙11’の紙送り等の動作を所定
量だけ行った後、さらに次の#532−4に進む。#5
32−4では、今回ページのプリントが全て終了したか
否かをCPU100が判断する。未終了の場合は、エラ
ーを検知しない限り#532−1に戻り(#532−1
0でNO)、エラーを検知すれば図19中の#535に
移る(#532−10でYES)。
【0144】図19の#535では、表示ランプ907
を点滅し(#535)、エラーが解除されたときには
(#536でYES)、#532に進み、プリント動作
を続行する一方、エラーが解除されないときには(#5
36でNO)、スイッチSPPTがオフになるのを待つ
(#537)。スイッチSPRTがオフになれば、プリン
トを中止し(#538)、合焦表示ランプ907を消灯
して(#539)、図7の#100に戻る。
【0145】図25の#532−4にて、今回ページの
プリントが全て終了した場合には、図19の#532の
ステップを完了し、図19の#540に移行する。
【0146】一方、図25の#532−2にて、振動度
合が良好なプリント品質を得られないレベルであると判
断された場合には、#532−5に移り、記録ヘッド
5’をホームポジションに退避させ、さらに次の#53
2−6にて所定時間のウェイトを行う。この後、CPU
100は、#532−7、#532−8にて、前述の#
532−1、#532−2のステップで実施したのと同
様の振動度合入力と振動度合の判断を行う。
【0147】振動度合が大きいと判断したときは(#5
32−8でYES)、引き続き#532−6、#532
−7、#532−8の一連の動作を継続する。これを所
定時間繰り返した場合には(#532−11でYE
S)、#532−12でプリント途中の記録紙11’を
排出し、#532−13で電源をオフにする。
【0148】振動度合が小さく良好なプリント品質が得
られると判断したときは(#532−8でNO)、次の
#532−9にて、記録ヘッドを、#532−5でホー
ムプジションに退避させる直前の位置まで戻し、#53
2−3にジャンプする。
【0149】図19の#532における所定のプリント
動作が終了すると、プリンタ部111でプリントされた
印刷用紙11’は、カメラ本体1の排出口901から印
刷用紙11’が落ちない位置まで給送され(#54
0)、合焦表示ランプ907が消灯する(#942)。
次に、CPU100はプリント終了の信号を送出し、キ
ャリッジ4’をホームポジションに戻した後に、クリー
ニング動作を行う(#550)。
【0150】上記予備吐出やクリーニング動作とは、イ
ンクジェット記録方式のプリンタにおいて、記録をより
一層有効にするために行うものであって、記録ヘッド
5’を吸引ポンプ、クリーニングブレード等のクリーニ
ング手段によってクリーニングするものである。
【0151】図12の#221で、プリントが完了する
のを待機し、プリント完了信号が出力されると(#22
1でYES)、表示器17にプリント完了を示す(#2
22)。以上の動作により、1コマ分のプリントが終了
し、図11の#203に戻る。
【0152】一方、図11の#203で、スイッチS
PRTのオンが検知されていなければ(#203でN
O)、プリント動作は行わないと判断して、図13の#
223に移行する。#223では、再生スイッチSREP
がオンされたどうかを判別する。再生スイッチSREP
オフであれば(#223でNO)、画像表示用LCD9
05による再生表示は行わないと判断して、図14の#
235に移行する。一方、再生用スイッチSREPがオン
であると(#223でYES)、前述のバッテリーチェ
ックを行い(#223a)、前述の撮影禁止処理を実行
し(#223b)、表示器17に、画像再生用LCD9
05による再生を行うことを示す再生モードの表示を行
う(#224)。
【0153】この再生モードにおいて、次にアクセスボ
タン14又は15がオンされたかどうかの判別が行われ
る(#225、#230)。
【0154】アクセスボタン14がオフかオンのまま、
あるいはオンからオフにされると(#225でNO)、
#229に移行する。一方、アクセスボタン14がオン
されると(#225でYES)、コマ番号を1だけアッ
プして表示するとともに、アドレスコントローラはこの
コマ番号に対応した画像を再生するために該コマ番号に
対応したアドレスデータを出力する(#226、#22
7)。次いで、前述したように現在のコマ番号に対応し
た画像情報をモニタ表示する(#228)。そして、#
225に戻り、アクセスボタン14がオンされる毎にコ
マ番号を1ずつ増加して、該コマ番号に対応する画像
を、画像表示用LCD905にモニタ表示する処理を繰
り返す。
【0155】一方、#229では、アクセスボタン15
がオンであるかどうかを判別し、オンであれば(#22
9でYES)、#225に戻り、オフであれば(#22
9でNO)、#230に移行する。
【0156】次に、アクセスボタン14に代えてアクセ
スボタン15がオンされると(#230でYES)、#
231に移行し、一方、アクセスボタン15がオフかオ
ンのまま、あるいはオンからオフにされると(#230
でNO)、#234に移行する。
【0157】#231では、アクセスボタン15が押さ
れたと判断してコマ番号を1だけダウンして表示すると
ともに、アドレスコントローラはこのコマ番号に対応し
た画像を再生するために該コマ番号に対応したアドレス
データを出力する(#231、#232)。次いで、前
述したように現在のコマ番号に対応した画像情報をモニ
タ表示する(#233)。そして、#230に戻り、ア
クセスボタン15がオンされる毎にコマ番号を1ずつ減
少して、該コマ番号に対応する画像をモニタ表示する処
理を繰り返す。
【0158】一方、#234では、アクセスボタン15
がオンであるかどうかを判別し、オンであれば(#23
4でYES)、#230に戻り、オフであれば(#23
4でNO)、#252に移行する。
【0159】#252では、消去スイッチSEがオンさ
れたかどうかを判別する。この消去スイッチSEがオン
されると(#252でYES)、モニタ表示されている
画像を消去して(#253)、#203に戻り、消去ス
イッチSEがオンされないときは(#252でNO)、
そのまま#203に戻る。
【0160】図14の#235以降は撮影時、すなわち
プリントおよび再生時でない場合のアクセスボタン14
および15の判別ルーチンである。アクセスボタン15
がオンになると(#235でYES)、撮影レンズ3を
テレ側に切り換え(#236)、アクセスボタン14が
オンになると(#237でYES)、撮影レンズ3をワ
イド側に切り換える(#238)。アクセスボタン14
と15が共にオフのときは、撮影レンズ3の切り換えは
行われない。そして、この割り込みルーチンの最後で、
未充完フラグが“1”かどうかの判別を行う(#23
9)。未充完フラグが“1”であれば(#239でYE
S)、充電途中に割り込みが発生したため、未充電の状
態で中断されていた充電動作を再開させた(#240)
後、リターンし、未充完フラグが“0”であれば、その
ままリターンする。
【0161】次に、インクジェットカートリッジ903
の交換時の割り込み処理について説明する。
【0162】図26の割り込み処理は、インク残量検知
部42がカートリッジ903のインク残量が少なくなっ
たことを検知したとき、スタートする。
【0163】まず#601で、カートリッジ903を交
換することが必要であることを表示する。例えば、表示
器17に、インク滴マークを点滅表示する。そして、#
602でカートリッジ交換の要否を確認し、交換が必要
であれば#602aへ、交換が必要でなければ#609
に進む。
【0164】#602aでは、開閉検出スイッチ904
aによりカートリッジ室蓋602の開閉を調べる
【0165】カートリッジ室蓋602が閉じている場合
には(#602aでNO)、所定時間経過までは#60
2に戻り(#602cでNO)、所定時間が経過すれば
(#602cでYES)、トラブルと判断して、電源を
切る(#611)。
【0166】カートリッジ室蓋602が開いている場合
には(#602aでYES)、交換位置へカートリッジ
を駆動する(#602b)。そして、デジタルカメラ部
の撮影動作を禁止するとともに、撮影動作禁止の表示を
行う(#603)。例えば、表示器17に、カメラマー
クに×マークを重ねて表示する。ここで通常は、使用者
がカートリッジの交換動作を行うことになる。
【0167】次に、#605で、カートリッジ交換の完
了を確認し、未交換であれば#603へ戻り、完了して
いれば#606に進み、カートリッジ室蓋902が閉じ
られるのを待つ。カートリッジ交換完了の検知方式とし
ては、カートリッジに光を当て、その反射によるエンプ
ティ検知、ドット数カウントによる残量検知、これら2
つの検知の組み合わせなどがある。
【0168】開閉検出スイッチ904aによりカートリ
ッジ室蓋902が閉じられたことを検出すると(#60
6でYES)、#606aでホームポジションへカート
リッジを駆動し、#607でデジタルカメラ部の撮影動
作を許可し、#601で表示を開始した撮影動作禁止の
表示を消去する。そして、#609で、カートリッジ交
換要の表示を消去し、リターンする。
【0169】なお、所定時間内にカートリッジ903が
交換されない場合(#610でYES)、又はカートリ
ッジ室蓋902が閉じられない場合(#612でYE
S)には、トラブルと判断して、電源を切る(#61
1)。
【0170】ところで、カートリッジ903は、インク
残量が少なくなった場合に限らず、任意に交換される。
図27の割り込み処理は、カートリッジ室蓋902が開
かれると、カートリッジ交換割り込み処理2をスタート
する。
【0171】まず、#602b’で、交換位置へカート
リッジを駆動する。次に、#603’で、デジタルカメ
ラ部の撮影動作を禁止するとともに、撮影動作禁止の表
示を行う。そして、カートリッジ903の交換が完了し
たするのを待ち(#605’)、交換が完了すると、カ
ートリッジ室蓋902が閉じられるのを待つ(#60
6’)。カートリッジ室蓋902が閉じられると(#6
06’でYES)、#606a’でホームポジションへ
カートリッジを駆動し、#607’でデジタルカメラ部
の撮影動作を許可し、撮影動作禁止の表示を消去し、リ
ターンする。
【0172】なお、所定時間内にカートリッジが交換さ
れない場合には(#610’又は#612’でYE
S)、トラブルと判断して、プリンタ部の電源を切る
(#611’)。
【0173】次に、プリントエラー検知時の割り込み処
理について、説明する。
【0174】図28のプリントエラー検知割り込み処理
は、プリントエラーを検知すると、スタートする。
【0175】まず#702で、プリントエラーを表示す
る。例えば、表示器17全体を点滅表示する。プリント
エラーは、プリント用紙のジャムや、プリンタヘッド
5’のスキャン不良等である。プリント用紙11’のジ
ャムは、給送異常検出部702(図1参照)により検知
することができる。プリンタヘッド5’のスキャン不良
は、プリンタヘッド5’の位置や移動速度をモニタすれ
ば検知できる。
【0176】次に、#704でプリントエラーが解消し
ているか否かを調べる。プリントエラーが解消していれ
ば(#704でNO)、#718に進み、プリントを継
続する。一方、プリントエラーが解消していなければ
(#704でYES)、#706に進む。プリントエラ
ーは、ジャムしたプリント用紙11’の除去や、プリン
タヘッド5’のスキャン動作の確認等による。
【0177】#706では、デジタルカメラの使用を禁
止し、#708でエラーが解除されるのを待つ。エラー
が解除されると(#708でYES)、#710でデジ
タルカメラの使用を許可し、#712で、#702で表
示を開始したエラー表示を消去して、図11の#203
へ進む。図11の#203へ進むのは、エラー解除され
たプリント自体は失敗しているため、再度、プリント指
示が必要となるためである。
【0178】なお、所定時間内にエラーが解除されない
場合には(#714でNO)、トラブルと判断して、プ
リンタ部の電源を切る(#716)。
【0179】以上説明したプリンタ一体型デジタルカメ
ラは、良好なプリント画質が得られる。
【0180】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るプリンタ一体型デ
ジタルカメラのブロック構成図である。
【図2】 図1のカメラを前方から見た斜視図である。
【図3】 図2と同様の斜視図である。
【図4】 図2の要部拡大斜視図である。
【図5】 図1のカメラを後方から見た斜視図である。
【図6】 図1の詳細ブロック構成図である。
【図7】 図1のカメラの動作のフローチャートであ
る。
【図8】 続きのフローチャートである。
【図9】 続きのフローチャートである。
【図10】 続きのフローチャートである。
【図11】 割り込み処理のフローチャートである。
【図12】 続きのフローチャートである。
【図13】 続きのフローチャートである。
【図14】 続きのフローチャートである。
【図15】 露出制御1のフローチャートである。
【図16】 露出制御2のフローチャートである。
【図17】 続きのフローチャートである。
【図18】 プリンタ部の斜視図である。
【図19】 プリンタ部の制御のフローチャートであ
る。
【図20】 バッテリーチェックのフローチャートであ
る。
【図21】 バッテリーチェック結果の表示例である。
【図22】 ぶれがある場合の表示例である。
【図23】 撮影禁止処理のフローチャートである。
【図24】 撮影準備処理のフローチャートである。
【図25】 図19の#532の詳細フローチャートで
ある。
【図26】 カートリッジ交換時の割り込み処理のフロ
ーチャートである。
【図27】 図26の変形例のフローチャートである。
【図28】 プリントエラー時の割り込み処理のフロー
チャートである。
【図29】 図11の#203cおよび図12の217
sの詳細フローチャートである。
【図30】 図11の#203cおよび図12の217
sの詳細フローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 プリンタユニット部 3 撮影レンズ 4 ファインダ窓 5 AFユニット部 6 フラッシュ 7 レリーズ/プリント開始ボタ 8 モード切換スイッ 9 プロテクトスイッチ 11 フラッシュ発光モード切換スイッチ 12 日付設定用スイッチ 13 撮影モード切換スイッチ 14,15 ズームボタン、アクセスボタン 17 表示器 18 メモリーカード挿入口 19 PC用出力端子 30 レンズ鏡筒 42 インク残量検知部 2’ ガイド杆 3’ リードスクリュウ 4’ キャリッジ 4a’ レバー 5’ 記録ヘッ 6’ 駆動モータ 7’、8’ ギヤ 9’ 紙押え板 10’ プラテン 11’ 印刷用紙 12’ 検出手段 13’ 支持部材 14’ キャップ部材 15’ 吸引手段 16’ 開口 17’ クリーニングブレード 18’ 移動可能にする部材 19’ 本体支持板 20’ レバー 21’ カム 100 CPU(プリント制御手段) 101 CCD 102 信号処理部 103 レンズ駆動部 104 測距部 105 測光部 106 露出制御部 107 表示部 108 フラッシュ部 109 電源部 110 バッテリーチェック回路 111 プリンタ部 112 メモリカード 201 タイミングジェネレータ 202 タイミング制御回路 204 絞り制御ドライバ 205 A/D変換器 206 黒レベル補正回路 207 ホワイトバランス回路 208 γ補正回路 209 画像メモリ 213 信号処理回路 215 AFアクチュエータ 300 画像処理部 301 レンズ 302 リレーレンズ 400 手ぶれ検出部(検出手段) 402 手ぶれ補正部 500 表示 504 プリンタ表示 506 カメラ表示 600 画像表示 602 手ぶれ表示 702 給送異常検出部 704 姿勢検知 901 排出口 902 カートリッジ室蓋 903 インクジェットカートリッジ 904a 開閉検出スイッチ 905 画像表示用LCD 906 ファインダ窓 907 合焦表示ランプ 908 LCDスイッチ 909 レンズバリア 910 手ぶれ補正スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 5/225 B41J 3/04 101Z 5/907 29/00 A (72)発明者 福田 晃 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13 号大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 湊 祥一 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13 号大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−29471(JP,A) 特開 平3−65370(JP,A) 特開 平11−198498(JP,A) 特開 平4−120882(JP,A) 特開 平8−185293(JP,A) 特開 平6−15933(JP,A) 特開 平11−215456(JP,A) 特開 平8−307811(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/225 H04N 5/76 - 5/956 B41J 2/01 B41J 29/00 B41J 29/46 G03B 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルカメラ機能を有するデジタルカ
    メラ部と、プリンタ機能を有するプリンタ部と、からな
    るプリンタ一体型デジタルカメラにおいて、 上記デジタルカメラ部による撮影時に手ぶれを検出する
    手ぶれ検出機能を有すると共に、上記プリンタ部による
    プリント時に該プリンタ一体型デジタルカメラの本体の
    振動又は移動を検出する振動検出機能を有する検出手段
    と、該検 出手段の検出結果に応じて、上記プリンタ部のプリ
    ント動作を中断させるプリント制御手段とを備えたこと
    を特徴とする、プリンタ一体型デジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 デジタルカメラ機能を有するデジタルカ
    メラ部と、プリンタ機能を有するプリンタ部と、からな
    るプリンタ一体型デジタルカメラにおいて、 上記デジタルカメラ部による撮影時に撮影を行う撮影機
    能を有すると共に、上記プリンタ部によるプリント時に
    該プリンタ一体型デジタルカメラの本体の振動又は移動
    を検出する振動検出機能を有する検出手段と、 該検出手段の検出結果に応じて、上記プリンタ部のプリ
    ント動作を中断させるプリント制御手段とを備えたこと
    を特徴とする、プリンタ一体型デジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 上記プリント制御手段は、上記検出手段
    が上記振動又は移動の停止を検出したときに、中断させ
    ていた上記プリンタ部のプリント動作を再開させること
    を特徴とする、請求項1あるいは2記載のプリンタ一体
    型デジタルカメラ。
  4. 【請求項4】 上記プリント制御手段は、上記検出手段
    が上記振動又は移動を所定時間連続して検出したとき
    に、上記プリンタ部のプリント動作を禁止することを特
    徴とする、請求項1あるいは2記載のプリンタ一体型デ
    ジタルカメラ。
  5. 【請求項5】 上記プリント制御手段は、上記プリンタ
    部のプリント動作を禁止した後、上記プリンタ部に記録
    媒体を排出させることを特徴とする、請求項記載のプ
    リンタ一体型デジタルカメラ。
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