JP2004120482A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な操作によりプリント出力することができる撮像装置。
【解決手段】撮影後に、その撮像した画像に重ねてプリント出力するか否かの問い合わせ情報をディスプレイに表示する。ユーザーがプリントボタンを操作してプリント出力させる指示を入力すると、撮像装置に搭載されたプリンターが駆動して問い合わせた画像がプリント出力される。
【選択図】 図6
【解決手段】撮影後に、その撮像した画像に重ねてプリント出力するか否かの問い合わせ情報をディスプレイに表示する。ユーザーがプリントボタンを操作してプリント出力させる指示を入力すると、撮像装置に搭載されたプリンターが駆動して問い合わせた画像がプリント出力される。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は撮像装置に係り、詳細には、プリンターを搭載して撮像された画像をプリント出力することができる撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンターを搭載したデジタル電子スチルカメラ等の撮像装置は、撮像及びその撮像した被写体像のデジタル画像データを内蔵された、又は外部に取り出し可能な記憶媒体に記憶する撮影モードと、記憶媒体に記憶されている画像(デジタル画像データ)を撮像装置に搭載されたLCD等の表示装置、又は外部の表示装置に表示させる再生モードとの主に2つのモードを備えている。画像のプリント出力に際しては、再生モードの状態で、ユーザーはプリントしたい画像を表示装置上へ表示させたり、複数の表示画像の中からプリント画像を選択するようになっている。
【0003】
また、プリント出力に関しては、撮影モードの状態で撮影終了直後に、直前に撮影した画像を表示し、その画像に対して、プリント指定処理を含む種々の操作を加えるというものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−186386公報(第8‐10頁、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のプリント出力では、撮影直後にプリント出力する場合、
ユーザーが撮影モードから再生モードに切り替えプリント出力する指示を与えなければならない煩わしさがある。また、撮影モードの状態でプリント指定処理を実行する従来例の場合も、そのプリント指定処理は再生モード時にプリントするかしないかのフラグを与えるものであるため、プリント指定処理後に直ちにプリント動作させるものではない。
【0006】
したがって、撮影後、直ちにプリント出力したい場合、あるいは撮影とプリント出力を繰り返し行うような場合などは操作が煩雑となり、また、誤操作により撮影した画像を消去してしまう恐れもある。
【0007】
本発明は上記事実を考慮して、簡単な操作によりプリント出力することができる撮像装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、被写体を撮像する撮像手段と、撮像された前記被写体の画像情報を記憶する記憶手段と、記憶された前記画像情報に基づいて再生される画像及び各種情報を表示する表示手段と、前記画像をプリント出力するプリント出力手段と、前記プリント出力させる指示を入力する入力手段と、撮像後にその撮像画像をプリント出力するか否かの報知情報を前記表示手段に表示させるとともに、プリント出力させる指示が入力された場合に前記撮像画像を前記プリント出力手段にプリント出力させる第1プリントモードとする制御手段と、を有することを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明では、撮像手段により撮像された被写体の画像情報が記憶手段に記憶されて撮影が行われ、制御手段により制御される表示手段には、撮影後にその撮像画像をプリント出力するか否かの報知情報が表示される。なお、この報知情報は、記憶手段に記憶された画像情報に基づいて表示手段に再生・表示される被写体の画像に重ねたり、被写体の画像表示領域以外に表示させることができ、また画像無しで報知情報のみを表示させることもできる。
【0010】
ここで、ユーザーが入力手段を操作してプリント出力させる指示を入力すると、その指示に基づいて制御手段はプリント出力手段を駆動制御し、報知情報と対応する画像、すなわち直前に撮像された画像をプリント出力させる。このような第1プリントモードにより、プリント出力の操作が簡単になる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、被写体を撮像する撮像手段と、撮像された前記被写体の画像情報を記憶する記憶手段と、記憶された前記画像情報に基づいて再生される画像及び各種情報を表示する表示手段と、前記画像をプリント出力するプリント出力手段と、撮像後にその撮像画像を自動的に前記プリント出力手段にプリント出力させる第2プリントモードによりプリント出力手段を制御する制御手段と、を有することを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載の発明では、撮像手段により撮像された被写体の画像情報が記憶手段に記憶されて撮影が行われた後に、制御手段はプリント出力手段を駆動制御して、直前に撮像された画像を自動的にプリント出力させる。このような第2プリントモードにより、プリント出力が更に簡単になる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、被写体を撮像する撮像手段と、撮像された前記被写体の画像情報を記憶する記憶手段と、記憶された前記画像情報に基づいて再生される画像及び各種情報を表示する表示手段と、前記画像をプリント出力するプリント出力手段と、前記プリント出力させる指示を入力する入力手段と、撮像後にその撮像画像をプリント出力するか否かの報知情報を前記表示手段に表示させるとともに、所定時間経過してもプリント出力する指示が入力されない場合に前記撮像画像を前記プリント手段にプリント出力させる第3プリントモードとする制御手段と、を有することを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の発明では、撮像手段により撮像された被写体の画像情報が記憶手段に記憶されて撮影が行われた後に、制御手段により制御される表示手段には、撮影後にその撮像画像をプリント出力するか否かの報知情報が表示される。
【0015】
ここで、プリント出力させる指示が所定時間経過しても入力手段から入力されない場合は、制御手段によりプリント出力手段が駆動制御されて報知情報と対応する画像がプリント出力される。なお、所定時間内に入力手段からプリント出力させる指示が入力された場合には、プリント出力させることもできる。このような第3プリントモードによっても、プリント出力の操作が簡単になる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、被写体を撮像する撮像手段と、撮像された前記被写体の画像情報を記憶する記憶手段と、記憶された前記画像情報に基づいて再生される画像及び各種情報を表示する表示手段と、前記画像をプリント出力するプリント出力手段と、前記プリント出力させる指示を入力する入力手段と、撮像後にその撮像画像をプリント出力するか否かの報知情報を前記表示手段に表示させるとともに、所定時間経過してもプリント出力する指示が入力されない場合に前記報知情報の表示を消去して撮像可能な待機状態に設定する第4プリントモードとする制御手段と、を有することを特徴としている。
【0017】
請求項4に記載の発明では、撮像手段により撮像された被写体の画像情報が記憶手段に記憶されて撮影が行われた後に、制御手段により制御される表示手段には、撮影後にその撮像画像をプリント出力するか否かの報知情報が表示される。
【0018】
ここで、プリント出力させる指示が所定時間経過しても入力手段から入力されない場合は、報知情報の表示が消去されて撮像装置は撮像可能な待機状態に設定される。なお、所定時間内に入力手段からプリント出力させる指示が入力された場合には、プリント出力させることもできる。このような第4プリントモードにより、撮影した画像の確認後にプリント出力をせず、撮像待機状態に戻す際の操作が簡単になる。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項記載の撮像装置において、前記第1〜第4プリントモードの少なくとも2つ以上のプリントモードを備え、その複数のプリントモードを選択的に切り替えるプリントモード切替手段が設けられていることを特徴としている。
【0020】
請求項5に記載の発明では、プリントモード切替手段により選択的に切り替えられる複数のプリントモードを備えることで、プリント出力機能のバリエーションが増え利便性が高められる。
【0021】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項記載の撮像装置において、前記記憶手段は前記画像情報を複数記憶可能とされ、撮像後又は前記撮像可能な待機状態において前記複数記憶された中から前記表示手段に表示する画像を選択的に切り替える表示画像切替手段が設けられていることを特徴としている。
【0022】
また、請求項7に記載の発明は、被写体を撮像する撮像手段と、撮像された前記被写体の画像情報を複数記憶可能な記憶手段と、記憶された前記画像情報に基づいて再生される画像及び各種情報を表示する表示手段と、撮像後又は撮像可能な待機状態において前記複数記憶された中から前記表示手段に表示する画像を選択的に切り替える表示画像切替手段と、を有することを特徴としている。
【0023】
請求項6及び請求項7に記載の発明では、撮像後又は撮像可能な待機状態において、表示画像切替手段を操作することにより、表示手段に表示される画像を選択的に切り替えることができる。これにより、ユーザーは、特に撮影及び再生モードの切り替え操作などすることなく、以前に撮影した画像を簡単に確認することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本実施の形態では、本発明を、撮影した画像をプリント出力するプリンターを搭載したデジタル電子スチルカメラ(所謂「デジタル インプリンターカメラ」で、以下、単に「デジタルカメラ」という)に適用した場合について説明する。
【0025】
図1及び図2には、本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの外観が示されており、図3には、デジタルカメラの構成がブロック図で示されている。
【0026】
図1及び図2に示されるように、本実施形態のデジタルカメラ10は略箱型とされたコンパクトタイプであり、カメラボディ11内に、所定枚数のプリント用紙(以下、「フィルム」という場合がある)を備えたカラープリントパック12(例えば、1パック20枚撮)が装填されている。なお、このプリントパック12はカメラボディ11の図示しない開閉パネル部から交換可能となっている。
【0027】
カメラボディ11の上面略中央には、撮影した画像のプリント(フルカラープリント)13が排出されるプリント排出孔14が設けられており、上面一側端部にシャッタボタン16が配設されている。カメラボディ11の前面一側端部には、撮影レンズ18が組み込まれ、前面上部に、フラッシュライト(ストロボ発光部)20が埋設されている。
【0028】
図2に示されるように、カメラボディ11の背面には、一側端上部に光学ファインダ22、他側端中央部に電源スイッチ24が設けられており、背面略中央に、LCD(液晶ディスプレイ)によりカラー表示可能に構成されたディスプレイ26が埋設されている。ディスプレイ26の周囲には、ディスプレイ26に表示される再生画像を変更するためのUpボタン28及びDownボタン30と、オート及びマニュアル撮影、デジタルズーム撮影、マクロ撮影、夜景や逆光シーンの撮影時に用いるシンクロ撮影、シャープネス設定等の撮影機能に関するものや、撮影した画像を簡単に確認できるマルチ再生(複数画面)、自動再生(オートプレイ)、拡大して再生できる再生ズーム、画像サイズを変更するリサイズ機能等の表示機能に関する各種設定を行うための設定ボタン32、34、36と、プリントモードを切り替えるプリントモードボタン38、及びプリント出力を実行するプリントボタン40とが設けられている。
【0029】
また、図3に示されるように、本実施形態のデジタルカメラ10は、被写体像を結像させるための撮影レンズ18の光軸前方に配置されてデジタルカメラ10の不使用時に撮影レンズ18を保護するレンズバリア42と、撮影レンズ18の光軸後方に配設され絞り機能を備えるシャッタ44と、光学像を電気信号(アナログ信号)に変換する撮像素子(CCD(Charge Coupled Device))46と、A/Dコンバータ等の信号処理回路部を有して撮像素子46からの出力信号に基づき被写体像を示すデジタル画像データを生成するアナログフロントエンド48と、撮像素子46及びアナログフロントエンド48を駆動するためのタイミング信号や制御信号を生成するタイミング発生器50と、マイクロプロセッサを有してデジタル画像データに所定の画素補間処理や色変換処理等を行う画像処理部52と、デジタル画像データを一時的に記憶する高速アクセス可能なSDRAM(Synchronous DRAM)等の高速演算用メモリ54と、デジタル画像データを蓄積する、電気的に記録・消去可能なフラッシュPROM等の画像蓄積用メモリ56と、CPU(中央演算処理装置)を有してデジタルカメラ10の全体的な動作を司る主制御部58と、各種パラメータやプログラム等を記憶したROM60と、レンズバリア42を開閉するレンズバリアモータ(図示省略)を駆動制御するバリア制御部62と、撮影レンズ18のズームモータ(図示省略)を駆動制御するズーム制御部64と、撮影レンズ18の焦点調整モータ(図示省略)を駆動制御する測距制御部66と、シャッタ44及びシャッタ44に含まれる絞り(図示省略)を駆動制御する露光制御部68と、フルカラー画像をプリント出力するプリンター70と、電源部72及び電源部72を制御する電源制御部74とを備えている。
【0030】
プリンター70は、プリント用紙に画像を形成するプリントヘッド(蛍光表示管プリントヘッド:VFPH(Vacuum Fluorescent Print Head:))76と、プリントヘッド76のプリント動作を制御するプリントヘッド制御部78と、プリントヘッド76を移動させるプリントヘッドモータ80と、プリントヘッドモータ80を駆動制御するモータ制御部82と、現像ユニット84とを含んで構成されている。
【0031】
また、前述した各種操作スイッチ(シャッタボタン16、電源スイッチ24、Upボタン28、Downボタン30、設定ボタン32、34、36、プリントモードボタン38、及びプリントボタン40)からなる操作スイッチ群86とフラッシュライト20とは、主制御部58に接続されており、画像や各種情報を表示するディスプレイ26は画像処理部52と接続されている。なお、ディスプレイ26は、撮像素子46による連続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表示してファインダとして使用することができる。
【0032】
これにより、撮像素子46は、撮影レンズ18により結像された光学像(被写体像)を電気信号に変換してアナログフロントエンド48に出力する。アナログフロントエンド48は、入力された信号をA/Dコンバータによりデジタル画像データに変換すると共に、微弱なCCD出力信号を最適なレベルに合わせ込む信号の増幅、及び信号処理の過程で発生するノイズ成分の除去等を行って画像処理部52に出力する。
【0033】
画像処理部52は、内蔵しているラインバッファにアナログフロントエンド48から順次入力されるデジタル画像データを蓄積して、一旦、高速演算用メモリ(SDRAM)54に格納する。高速演算用メモリ54に格納されたデジタル画像データは、主制御部58によって読み出され、これらに光源種に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行なうと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行なって8ビットのデジタル画像データを生成し、更にYC信号処理して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以下、「YC信号」という)を生成し、YC信号を再び高速演算用メモリ54に格納する。また、ディスプレイ26をファインダとして使用する場合には、生成したYC信号をディスプレイ26順次出力することで、ディスプレイ26にスルー画像がモニタ表示される。
【0034】
撮影においては、撮影者は、光学ファインダ22を通し、又はディスプレイ26に表示されるスルー画像を視認してフレームを決め、シャッタボタン16を押圧操作する。シャッタボタン16が押されると、主制御部58は、高速演算用メモリ54に格納されたYC信号を、画像処理部52を介して画像蓄積用メモリ(Flash)56に記憶するとともに、撮影した静止画像をディスプレイ26に表示する。
【0035】
一方、主制御部58に制御される露光制御部68は、シャッタ44及びシャッタ44に含まれる絞りを駆動させるためのタイミング信号をシャッタ44に出力し、タイミング発生器50は、撮像素子46を駆動させるためのタイミング信号を撮像素子46に、アナログフロントエンド48を駆動させるためのタイミング信号をアナログフロントエンド48に、各々出力する。
【0036】
また、本実施形態の撮影レンズ18は、複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されており、図示しないレンズ駆動機構を備えている。レンズ駆動機構には、ズームモータ及び焦点調整モータが含まれており、ズームモータは、主制御部58の制御下でズーム制御部64から供給された駆動信号によって駆動され、焦点調整モータは、主制御部58の制御下で測距制御部66から供給された駆動信号によって駆動される。
【0037】
主制御部58は、光学ズーム倍率を変更する際にはズームモータを駆動制御して撮影レンズ18の焦点距離を変化させる。また、主制御部58は、撮像素子46による撮像によって得られた画像のコントラストが最大となるように上記焦点調整モータを駆動制御することによって合焦制御を行う。すなわち、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像のコントラストが最大となるようにレンズの位置を設定する、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用しており、オートフォーカス・フレームによって示される撮影位置に被写体が位置した状態でシャッタボタン16を半押しすることによって、自動的に合焦制御が為されるように構成されている。
【0038】
また、本実施形態のデジタルカメラ10は、電源スイッチ24が操作されて電源が入れられと、前回使用したときの最後に撮影された画像がディスプレイ26に表示される。なお、未撮影、あるいは撮影した画像がすべて消去されている場合には、予め記憶されている標準の画像が表示される。またアイドル状態では、ディスプレイ26に、フィルム全枚数、フィルム残数、バッテリ状態、メモリに撮影可能な全枚数、撮影可能な残り枚数、外部装置との接続状態、及び、撮影や表示の設定等に関する各種情報が表示される。図4は、それらの情報がディスプレイ26に表示された一例を示したものであり、表示する情報については、設定ボタン32、34、36の操作により任意に切り替えることができる。
【0039】
また、上述した撮像動作により撮影された画像は、撮影直後にディスプレイ26に表示されるが、撮影完了後又は撮像可能な待機状態においては、表示画像切替手段としてのUpボタン28、Downボタン30を操作することによって画像が選択的に切り替えられるようになっている。ここでは、Upボタン28又はDownボタン30の押圧操作により、以前に撮影した画像データが読み出されて画像がLCDディスプレイに表示される。画像表示の変更については、Upボタン28を押す毎に現表示画像以後に撮影された画像が、Downボタン30を押す毎に、現表示画像以前に撮影された画像が、順次、ディスプレイ26に表示される。これにより、以前に撮影した画像を確認する際の操作が簡単になる。
【0040】
一方、プリント動作については、基本的には、プリント出力させる指示を入力する入力手段としてのプリントボタン40が押圧操作されると、その指示に基づき主制御部58がプリンター70を駆動制御して、ディスプレイ26に表示されている画像をプリント出力する。ただし、以下に述べるプリントモードの設定によっては、プリントボタン40を押圧操作しなくてもプリント出力される場合がある(詳細は後述する)。
【0041】
以前に撮影した画像をプリントする場合は、Upボタン28、Downボタン30の操作により、プリントしたい画像をディスプレイ26に表示させてから、プリントボタン40を押すことにより、過去の画像のプリントが得られる。また、同じ画像を複数枚プリントしたい場合は、プリントボタン40を必要回数押すことにより、プリント動作が連続して行われて押圧操作回数分のプリントが得られる。なお、プリント動作が終了した際は、フィルムの残枚数が通常とは異なった状態に表示されて、ユーザーにフィルムの残枚数を確認させるようになっている。
【0042】
また、本実施形態のデジタルカメラ10には4種類のプリントモードが備えられており、それらのプリントモードは、プリントモード切替手段としてのプリントモードボタン38を押圧操作することによって選択的に切り替えられるようになっている。
【0043】
次に、図5〜図10を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の作用を説明する。なお、図6〜図10は、以下に説明する各プリントモードにおいてデジタルカメラ10の主制御部58(CPU)で実行されるプリント処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、このプログラムはROM60の所定領域に予め記憶されている。
【0044】
プリントモードとしては、
(1)通常プリントモード(第1プリントモード)
(2)自動(強制)プリントモード(第2プリントモード)
(3)半自動プリントモード(第3プリントモード)
(4)簡易プリントモード(第4プリントモード)
が用意されており、これらのプリントモードは、プリントモードボタン38を押圧操作する毎に第1〜第4の順に切り替わる。以下、第1プリントモードから順に説明する。
(第1プリントモード)
撮影者がプリントモードボタン38を押圧操作して第1プリントモードを選択し、第1プリントモードプログラムの実行を指示する旨の設定が行われると、ディスプレイ26には、第1プリントモードが選択されたことを示すマーク等の情報が表示される。
【0045】
図6に示されるように、ステップ100で第1プリントモードが設定され、ステップ102で撮影が行われると、ステップ104では、図5に示されるように、ディスプレイ26に撮影画像90が表示されるとともに、「プリントしますか?」という問い合わせ情報92が、撮影画像90に重ね合わせて表示される。撮影者は、この問い合わせ情報92によって、デジタルカメラ10がプリント可能状態にあることを容易に認識できる。
【0046】
次のステップ106では、プリント出力するか否かが判定され、プリントボタン40の押圧操作による肯定判定の場合には、ステップ108のプリント処理に移行し、撮影画像90をプリント出力する。プリント出力後は、ステップ110で問い合わせ情報92をディスプレイ26から消去し、ステップ112で次の撮影が可能な待機状態に設定し、その後に本第1プリントモードプログラムを終了する(ステップ114)。なお、ステップ110で問い合わせ情報92が消去された状態でも、その後に他の操作を加えなければ、プリントボタン40の連続的な押圧操作による複数枚のプリント出力が実行可能である。
【0047】
プリント処理については、図7に示されるように、ステップ120でプリント処理を開始すると、ステップ122では、主制御部58の制御下でモータ制御部82がプリントヘッドモータ80を駆動制御しプリントヘッド76を初期位置にセットするなどの初期設定を実行する。次にステップ124で、プリントヘッド76を移動させながら、主制御部58の制御下でプリントヘッド制御部78からプリントヘッド76にデータを転送し、プリント動作を行う。さらに、ステップ126で、プリント用紙の現像を行い、画像形成されたプリント用紙をプリント排出孔14から排出して本プリント処理を終了する(ステップ128)。
【0048】
また、第1プリントモードのステップ106で、プリントボタン40が押圧操作されず、例えば、設定ボタン32、34、36やUpボタン28、Downボタン30等が操作されて他の指示が入力され場合は、プリント出力に対する否定判定が下されて、ステップ110に移行し問い合わせ情報92の表示が消去され、ステップ112で撮影待機状態に設定されるか、あるいは、上記操作に応じた情報の表示や画面の切り替え等が実行される。
(第2プリントモード)
次に、第2プリントモードについて説明する。
【0049】
撮影者がプリントモードボタン38を押圧操作して第2プリントモードを選択し、第2プリントモードプログラムの実行を指示する旨の設定が行われると、ディスプレイ26には、第2プリントモードが選択されたことを表示するマーク等の情報が表示される。
【0050】
図8に示されるように、ステップ130で第2プリントモードが設定され、ステップ132で撮影が行われると、次のステップ134では、ディスプレイ26に撮影画像を表示するとともに、直ちにプリント処理を実行する。なお、ここでは、問い合わせ情報等は表示されず、またプリント処理については、第1プリントモードで説明した動作と同じである(図7参照)。そして、プリント出力後に、ステップ136で次の撮影が可能な待機状態に設定し、その後に本第2プリントモードプログラムを終了する(ステップ138)。
(第3プリントモード)
次に、第3プリントモードについて説明する。
【0051】
撮影者がプリントモードボタン38を押圧操作して第3プリントモードを選択し、第3プリントモードプログラムの実行を指示する旨の設定が行われると、ディスプレイ26には、第3プリントモードが選択されたことを表示するマーク等の情報が表示される。
【0052】
図9に示されるように、ステップ140で第3プリントモードが設定され、ステップ142で撮影が行われると、ステップ144では、第1プリントモードと同様に、ディスプレイ26に撮影画像90とともに問い合わせ情報92が表示される(図5参照)。
【0053】
次のステップ146では、主制御部58に設けられているタイマによりタイムカウントを開始し、ステップ148で、そのタイムカウント開始から所定時間経過したか否かが判定される。なお、このタイムカウントの開始タイミングについては、撮影時、あるいは、撮影画像90や問い合わせ情報92の表示時を契機とするなどができる。
【0054】
ステップ148で、否定判定された場合には、ステップ150に移行してプリント出力するか否かが判定され、プリントボタン40の押圧操作による肯定判定の場合には、ステップ152のプリント処理に移行し、撮影画像90をプリント出力する。プリント出力後は、ステップ154で問い合わせ情報92をディスプレイ26から消去し、ステップ156で次の撮影が可能な待機状態に設定し、その後に本第3プリントモードプログラムを終了する(ステップ158)。
【0055】
ステップ148で、肯定判定された場合は、ステップ152のプリント処理に移行して撮影画像90をプリント出力し、以下、上記と同じステップを経てプログラムを終了する。
【0056】
また、ステップ150で、プリントボタン40が押圧操作されず、他の操作が行われるなどした場合は、プリント出力に対する否定判定が下されて、ステップ154に移行し、問い合わせ情報92の表示消去及び上記操作に応じた処理の実行後に撮影待機状態の設定がなされてプログラムが終了する。
【0057】
なお、ステップ150の判定待ち状態で何ら指示が入力されない場合は、ステップ146に移行して、ステップ146でのタイムカウント、ステップ148でのタイムカウント開始から所定時間経過したか否かの判定を継続する。
(第4プリントモード)
次に、第4プリントモードについて説明する。
【0058】
撮影者がプリントモードボタン38を押圧操作して第4プリントモードを選択し、第4プリントモードプログラムの実行を指示する旨の設定が行われると、ディスプレイ26には、第4プリントモードが選択されたことを表示するマーク等の情報が表示される。
【0059】
図10に示されるように、ステップ160で第4プリントモードが設定され、ステップ162で撮影が行われると、ステップ164では、第1及び第3プリントモードと同様に、ディスプレイ26に撮影画像90とともに問い合わせ情報92が表示される(図5参照)。次に、第3プリントモードと同様に、ステップ166でタイムカウントを開始し、ステップ168で、そのタイムカウント開始から所定時間経過したか否かを判定する。
【0060】
ステップ148で、否定判定された場合には、ステップ170に移行してプリント出力するか否かが判定され、プリントボタン40の押圧操作による肯定判定の場合には、ステップ172のプリント処理に移行し、撮影画像90をプリント出力する。プリント出力後は、ステップ174で問い合わせ情報92をディスプレイ26から消去し、ステップ176で次の撮影が可能な待機状態に設定し、その後に本第4プリントモードプログラムを終了する(ステップ178)。
【0061】
ステップ168で、肯定判定された場合は、ステップ174に移行して問い合わせ情報92をディスプレイ26から消去し、ステップ176で待機状態に設定してプログラムを終了する。
【0062】
また、ステップ170で、プリントボタン40が押圧操作されず、他の操作が行われるなどした場合は、プリント出力に対する否定判定が下されて、ステップ174に移行し、問い合わせ情報92の表示消去及び上記操作に応じた処理の実行後に撮影待機状態の設定がなされてプログラムが終了する。
【0063】
なお、ステップ170の判定待ち状態で何ら指示が入力されない場合は、ステップ166に移行して、ステップ166でのタイムカウント、ステップ168でのタイムカウント開始から所定時間経過したか否かの判定を継続する。
【0064】
以上説明したように、本実施形態のデジタルカメラ10では、第1プリントモードを選択すると、撮像素子46により撮像された被写体のデジタル画像データが画像蓄積用メモリ56に記憶されて撮影が行われ、主制御部58により制御されるディスプレイ26には、撮影後にその撮像画像をプリント出力するか否かの報知情報としての問い合わせ情報92が表示される。ここで、ユーザーがプリントボタン40を操作してプリント出力させる指示を入力すると、その指示に基づいて主制御部58はプリンター70を駆動制御し、問い合わせ情報92と対応する画像、すなわち直前に撮像された画像をプリント出力させる。このような第1プリントモードにより、プリント出力の操作が簡単になる。
【0065】
また、本実施の形態では、第2プリントモードを選択すると、撮影後に、主制御部58はプリンター70を駆動制御して、直前に撮像された画像を自動的にプリント出力させる。このような第2プリントモードにより、プリント出力が更に簡単になる。
【0066】
また、本実施の形態では、第3プリントモードを選択すると、撮影後に、ディスプレイ26にはその撮像画像をプリント出力するか否かの問い合わせ情報92が表示され、ここで、プリント出力させる指示が所定時間経過しても入力されない場合は、問い合わせ情報92と対応する画像がプリント出力される。このような第3プリントモードによっても、プリント出力の操作が簡単になる。
【0067】
また、本実施の形態では、第4プリントモードを選択すると、撮影後に、ディスプレイ26にはその撮像画像をプリント出力するか否かの問い合わせ情報92が表示され、ここで、プリント出力させる指示が所定時間経過しても入力されない場合は、問い合わせ情報92の表示が消去されて撮像可能な待機状態に設定される。このような第4プリントモードにより、撮影した画像の確認後にプリント出力をせず、撮像待機状態に戻す際の操作が簡単になる。
【0068】
さらに、本実の施形態では、プリントモードボタン38により選択的に切り替えられる4種類のプリントモードを備えたことで、プリント出力機能のバリエーションが増え利便性が高められる。
【0069】
また、本実施の形態では、撮像後又は撮像可能な待機状態において、Upボタン28、Downボタン30を操作することにより、ディスプレイ26に表示される画像を選択的に切り替えることができる。これにより、ユーザーは、特に撮影及び再生モードの切り替え操作などすることなく、以前に撮影した画像を簡単に確認することができる。
【0070】
以上、本発明を上述した特定の実施形態により詳細に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。例えば、撮影後にその撮像した画像をプリント出力するか否かを報知する報知情報は、文字情報に限らず記号等を用いてもよく、また撮影画像に重ならないように表示したり、画像無しの状態で表示することもできる。また、プリントモードについては、上述した全てのモードを備える必要は無く、何れか1つ、あるいは、2〜3種類のプリントモードを組み合わせることもできる。
【0071】
また本発明は、上述したデジタルカメラの他に、プリンターを搭載した撮像装置、例えばビデオカメラや撮影機能を備えるPDA等にも適用することができる。
【0072】
【発明の効果】
本発明の撮像装置は上記構成としたので、簡単な操作によりプリント出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタルカメラを正面側から見た外観図である。
【図2】図1のデジタルカメラを背面側から見た外観図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るディスプレイに表示される各種情報を示した図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るディスプレイに表示される問い合わせ情報を示した図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る第1プリントモードプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係るプリント処理の動作の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係る第2プリントモードプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係る第3プリントモードプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態に係る第4プリントモードプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ(撮像装置)
26 ディスプレイ(表示手段)
28 Upボタン(表示画像切替手段)
30 Downボタン(表示画像切替手段)
38 プリントモードボタン(プリントモード切替手段)
40 プリントボタン(入力手段)
46 撮像素子(撮像手段)
56 画像蓄積用メモリ(記憶手段)
58 主制御部(制御手段)
70 プリンター(プリント出力手段)
76 プリントヘッド
78 プリントヘッド制御部
80 プリントヘッドモータ
82 モータ制御部
84 現像ユニット
92 問い合わせ情報(報知情報)
【発明の属する技術分野】
本発明は撮像装置に係り、詳細には、プリンターを搭載して撮像された画像をプリント出力することができる撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンターを搭載したデジタル電子スチルカメラ等の撮像装置は、撮像及びその撮像した被写体像のデジタル画像データを内蔵された、又は外部に取り出し可能な記憶媒体に記憶する撮影モードと、記憶媒体に記憶されている画像(デジタル画像データ)を撮像装置に搭載されたLCD等の表示装置、又は外部の表示装置に表示させる再生モードとの主に2つのモードを備えている。画像のプリント出力に際しては、再生モードの状態で、ユーザーはプリントしたい画像を表示装置上へ表示させたり、複数の表示画像の中からプリント画像を選択するようになっている。
【0003】
また、プリント出力に関しては、撮影モードの状態で撮影終了直後に、直前に撮影した画像を表示し、その画像に対して、プリント指定処理を含む種々の操作を加えるというものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−186386公報(第8‐10頁、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のプリント出力では、撮影直後にプリント出力する場合、
ユーザーが撮影モードから再生モードに切り替えプリント出力する指示を与えなければならない煩わしさがある。また、撮影モードの状態でプリント指定処理を実行する従来例の場合も、そのプリント指定処理は再生モード時にプリントするかしないかのフラグを与えるものであるため、プリント指定処理後に直ちにプリント動作させるものではない。
【0006】
したがって、撮影後、直ちにプリント出力したい場合、あるいは撮影とプリント出力を繰り返し行うような場合などは操作が煩雑となり、また、誤操作により撮影した画像を消去してしまう恐れもある。
【0007】
本発明は上記事実を考慮して、簡単な操作によりプリント出力することができる撮像装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、被写体を撮像する撮像手段と、撮像された前記被写体の画像情報を記憶する記憶手段と、記憶された前記画像情報に基づいて再生される画像及び各種情報を表示する表示手段と、前記画像をプリント出力するプリント出力手段と、前記プリント出力させる指示を入力する入力手段と、撮像後にその撮像画像をプリント出力するか否かの報知情報を前記表示手段に表示させるとともに、プリント出力させる指示が入力された場合に前記撮像画像を前記プリント出力手段にプリント出力させる第1プリントモードとする制御手段と、を有することを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明では、撮像手段により撮像された被写体の画像情報が記憶手段に記憶されて撮影が行われ、制御手段により制御される表示手段には、撮影後にその撮像画像をプリント出力するか否かの報知情報が表示される。なお、この報知情報は、記憶手段に記憶された画像情報に基づいて表示手段に再生・表示される被写体の画像に重ねたり、被写体の画像表示領域以外に表示させることができ、また画像無しで報知情報のみを表示させることもできる。
【0010】
ここで、ユーザーが入力手段を操作してプリント出力させる指示を入力すると、その指示に基づいて制御手段はプリント出力手段を駆動制御し、報知情報と対応する画像、すなわち直前に撮像された画像をプリント出力させる。このような第1プリントモードにより、プリント出力の操作が簡単になる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、被写体を撮像する撮像手段と、撮像された前記被写体の画像情報を記憶する記憶手段と、記憶された前記画像情報に基づいて再生される画像及び各種情報を表示する表示手段と、前記画像をプリント出力するプリント出力手段と、撮像後にその撮像画像を自動的に前記プリント出力手段にプリント出力させる第2プリントモードによりプリント出力手段を制御する制御手段と、を有することを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載の発明では、撮像手段により撮像された被写体の画像情報が記憶手段に記憶されて撮影が行われた後に、制御手段はプリント出力手段を駆動制御して、直前に撮像された画像を自動的にプリント出力させる。このような第2プリントモードにより、プリント出力が更に簡単になる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、被写体を撮像する撮像手段と、撮像された前記被写体の画像情報を記憶する記憶手段と、記憶された前記画像情報に基づいて再生される画像及び各種情報を表示する表示手段と、前記画像をプリント出力するプリント出力手段と、前記プリント出力させる指示を入力する入力手段と、撮像後にその撮像画像をプリント出力するか否かの報知情報を前記表示手段に表示させるとともに、所定時間経過してもプリント出力する指示が入力されない場合に前記撮像画像を前記プリント手段にプリント出力させる第3プリントモードとする制御手段と、を有することを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の発明では、撮像手段により撮像された被写体の画像情報が記憶手段に記憶されて撮影が行われた後に、制御手段により制御される表示手段には、撮影後にその撮像画像をプリント出力するか否かの報知情報が表示される。
【0015】
ここで、プリント出力させる指示が所定時間経過しても入力手段から入力されない場合は、制御手段によりプリント出力手段が駆動制御されて報知情報と対応する画像がプリント出力される。なお、所定時間内に入力手段からプリント出力させる指示が入力された場合には、プリント出力させることもできる。このような第3プリントモードによっても、プリント出力の操作が簡単になる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、被写体を撮像する撮像手段と、撮像された前記被写体の画像情報を記憶する記憶手段と、記憶された前記画像情報に基づいて再生される画像及び各種情報を表示する表示手段と、前記画像をプリント出力するプリント出力手段と、前記プリント出力させる指示を入力する入力手段と、撮像後にその撮像画像をプリント出力するか否かの報知情報を前記表示手段に表示させるとともに、所定時間経過してもプリント出力する指示が入力されない場合に前記報知情報の表示を消去して撮像可能な待機状態に設定する第4プリントモードとする制御手段と、を有することを特徴としている。
【0017】
請求項4に記載の発明では、撮像手段により撮像された被写体の画像情報が記憶手段に記憶されて撮影が行われた後に、制御手段により制御される表示手段には、撮影後にその撮像画像をプリント出力するか否かの報知情報が表示される。
【0018】
ここで、プリント出力させる指示が所定時間経過しても入力手段から入力されない場合は、報知情報の表示が消去されて撮像装置は撮像可能な待機状態に設定される。なお、所定時間内に入力手段からプリント出力させる指示が入力された場合には、プリント出力させることもできる。このような第4プリントモードにより、撮影した画像の確認後にプリント出力をせず、撮像待機状態に戻す際の操作が簡単になる。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項記載の撮像装置において、前記第1〜第4プリントモードの少なくとも2つ以上のプリントモードを備え、その複数のプリントモードを選択的に切り替えるプリントモード切替手段が設けられていることを特徴としている。
【0020】
請求項5に記載の発明では、プリントモード切替手段により選択的に切り替えられる複数のプリントモードを備えることで、プリント出力機能のバリエーションが増え利便性が高められる。
【0021】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項記載の撮像装置において、前記記憶手段は前記画像情報を複数記憶可能とされ、撮像後又は前記撮像可能な待機状態において前記複数記憶された中から前記表示手段に表示する画像を選択的に切り替える表示画像切替手段が設けられていることを特徴としている。
【0022】
また、請求項7に記載の発明は、被写体を撮像する撮像手段と、撮像された前記被写体の画像情報を複数記憶可能な記憶手段と、記憶された前記画像情報に基づいて再生される画像及び各種情報を表示する表示手段と、撮像後又は撮像可能な待機状態において前記複数記憶された中から前記表示手段に表示する画像を選択的に切り替える表示画像切替手段と、を有することを特徴としている。
【0023】
請求項6及び請求項7に記載の発明では、撮像後又は撮像可能な待機状態において、表示画像切替手段を操作することにより、表示手段に表示される画像を選択的に切り替えることができる。これにより、ユーザーは、特に撮影及び再生モードの切り替え操作などすることなく、以前に撮影した画像を簡単に確認することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本実施の形態では、本発明を、撮影した画像をプリント出力するプリンターを搭載したデジタル電子スチルカメラ(所謂「デジタル インプリンターカメラ」で、以下、単に「デジタルカメラ」という)に適用した場合について説明する。
【0025】
図1及び図2には、本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの外観が示されており、図3には、デジタルカメラの構成がブロック図で示されている。
【0026】
図1及び図2に示されるように、本実施形態のデジタルカメラ10は略箱型とされたコンパクトタイプであり、カメラボディ11内に、所定枚数のプリント用紙(以下、「フィルム」という場合がある)を備えたカラープリントパック12(例えば、1パック20枚撮)が装填されている。なお、このプリントパック12はカメラボディ11の図示しない開閉パネル部から交換可能となっている。
【0027】
カメラボディ11の上面略中央には、撮影した画像のプリント(フルカラープリント)13が排出されるプリント排出孔14が設けられており、上面一側端部にシャッタボタン16が配設されている。カメラボディ11の前面一側端部には、撮影レンズ18が組み込まれ、前面上部に、フラッシュライト(ストロボ発光部)20が埋設されている。
【0028】
図2に示されるように、カメラボディ11の背面には、一側端上部に光学ファインダ22、他側端中央部に電源スイッチ24が設けられており、背面略中央に、LCD(液晶ディスプレイ)によりカラー表示可能に構成されたディスプレイ26が埋設されている。ディスプレイ26の周囲には、ディスプレイ26に表示される再生画像を変更するためのUpボタン28及びDownボタン30と、オート及びマニュアル撮影、デジタルズーム撮影、マクロ撮影、夜景や逆光シーンの撮影時に用いるシンクロ撮影、シャープネス設定等の撮影機能に関するものや、撮影した画像を簡単に確認できるマルチ再生(複数画面)、自動再生(オートプレイ)、拡大して再生できる再生ズーム、画像サイズを変更するリサイズ機能等の表示機能に関する各種設定を行うための設定ボタン32、34、36と、プリントモードを切り替えるプリントモードボタン38、及びプリント出力を実行するプリントボタン40とが設けられている。
【0029】
また、図3に示されるように、本実施形態のデジタルカメラ10は、被写体像を結像させるための撮影レンズ18の光軸前方に配置されてデジタルカメラ10の不使用時に撮影レンズ18を保護するレンズバリア42と、撮影レンズ18の光軸後方に配設され絞り機能を備えるシャッタ44と、光学像を電気信号(アナログ信号)に変換する撮像素子(CCD(Charge Coupled Device))46と、A/Dコンバータ等の信号処理回路部を有して撮像素子46からの出力信号に基づき被写体像を示すデジタル画像データを生成するアナログフロントエンド48と、撮像素子46及びアナログフロントエンド48を駆動するためのタイミング信号や制御信号を生成するタイミング発生器50と、マイクロプロセッサを有してデジタル画像データに所定の画素補間処理や色変換処理等を行う画像処理部52と、デジタル画像データを一時的に記憶する高速アクセス可能なSDRAM(Synchronous DRAM)等の高速演算用メモリ54と、デジタル画像データを蓄積する、電気的に記録・消去可能なフラッシュPROM等の画像蓄積用メモリ56と、CPU(中央演算処理装置)を有してデジタルカメラ10の全体的な動作を司る主制御部58と、各種パラメータやプログラム等を記憶したROM60と、レンズバリア42を開閉するレンズバリアモータ(図示省略)を駆動制御するバリア制御部62と、撮影レンズ18のズームモータ(図示省略)を駆動制御するズーム制御部64と、撮影レンズ18の焦点調整モータ(図示省略)を駆動制御する測距制御部66と、シャッタ44及びシャッタ44に含まれる絞り(図示省略)を駆動制御する露光制御部68と、フルカラー画像をプリント出力するプリンター70と、電源部72及び電源部72を制御する電源制御部74とを備えている。
【0030】
プリンター70は、プリント用紙に画像を形成するプリントヘッド(蛍光表示管プリントヘッド:VFPH(Vacuum Fluorescent Print Head:))76と、プリントヘッド76のプリント動作を制御するプリントヘッド制御部78と、プリントヘッド76を移動させるプリントヘッドモータ80と、プリントヘッドモータ80を駆動制御するモータ制御部82と、現像ユニット84とを含んで構成されている。
【0031】
また、前述した各種操作スイッチ(シャッタボタン16、電源スイッチ24、Upボタン28、Downボタン30、設定ボタン32、34、36、プリントモードボタン38、及びプリントボタン40)からなる操作スイッチ群86とフラッシュライト20とは、主制御部58に接続されており、画像や各種情報を表示するディスプレイ26は画像処理部52と接続されている。なお、ディスプレイ26は、撮像素子46による連続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表示してファインダとして使用することができる。
【0032】
これにより、撮像素子46は、撮影レンズ18により結像された光学像(被写体像)を電気信号に変換してアナログフロントエンド48に出力する。アナログフロントエンド48は、入力された信号をA/Dコンバータによりデジタル画像データに変換すると共に、微弱なCCD出力信号を最適なレベルに合わせ込む信号の増幅、及び信号処理の過程で発生するノイズ成分の除去等を行って画像処理部52に出力する。
【0033】
画像処理部52は、内蔵しているラインバッファにアナログフロントエンド48から順次入力されるデジタル画像データを蓄積して、一旦、高速演算用メモリ(SDRAM)54に格納する。高速演算用メモリ54に格納されたデジタル画像データは、主制御部58によって読み出され、これらに光源種に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行なうと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行なって8ビットのデジタル画像データを生成し、更にYC信号処理して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以下、「YC信号」という)を生成し、YC信号を再び高速演算用メモリ54に格納する。また、ディスプレイ26をファインダとして使用する場合には、生成したYC信号をディスプレイ26順次出力することで、ディスプレイ26にスルー画像がモニタ表示される。
【0034】
撮影においては、撮影者は、光学ファインダ22を通し、又はディスプレイ26に表示されるスルー画像を視認してフレームを決め、シャッタボタン16を押圧操作する。シャッタボタン16が押されると、主制御部58は、高速演算用メモリ54に格納されたYC信号を、画像処理部52を介して画像蓄積用メモリ(Flash)56に記憶するとともに、撮影した静止画像をディスプレイ26に表示する。
【0035】
一方、主制御部58に制御される露光制御部68は、シャッタ44及びシャッタ44に含まれる絞りを駆動させるためのタイミング信号をシャッタ44に出力し、タイミング発生器50は、撮像素子46を駆動させるためのタイミング信号を撮像素子46に、アナログフロントエンド48を駆動させるためのタイミング信号をアナログフロントエンド48に、各々出力する。
【0036】
また、本実施形態の撮影レンズ18は、複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されており、図示しないレンズ駆動機構を備えている。レンズ駆動機構には、ズームモータ及び焦点調整モータが含まれており、ズームモータは、主制御部58の制御下でズーム制御部64から供給された駆動信号によって駆動され、焦点調整モータは、主制御部58の制御下で測距制御部66から供給された駆動信号によって駆動される。
【0037】
主制御部58は、光学ズーム倍率を変更する際にはズームモータを駆動制御して撮影レンズ18の焦点距離を変化させる。また、主制御部58は、撮像素子46による撮像によって得られた画像のコントラストが最大となるように上記焦点調整モータを駆動制御することによって合焦制御を行う。すなわち、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像のコントラストが最大となるようにレンズの位置を設定する、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用しており、オートフォーカス・フレームによって示される撮影位置に被写体が位置した状態でシャッタボタン16を半押しすることによって、自動的に合焦制御が為されるように構成されている。
【0038】
また、本実施形態のデジタルカメラ10は、電源スイッチ24が操作されて電源が入れられと、前回使用したときの最後に撮影された画像がディスプレイ26に表示される。なお、未撮影、あるいは撮影した画像がすべて消去されている場合には、予め記憶されている標準の画像が表示される。またアイドル状態では、ディスプレイ26に、フィルム全枚数、フィルム残数、バッテリ状態、メモリに撮影可能な全枚数、撮影可能な残り枚数、外部装置との接続状態、及び、撮影や表示の設定等に関する各種情報が表示される。図4は、それらの情報がディスプレイ26に表示された一例を示したものであり、表示する情報については、設定ボタン32、34、36の操作により任意に切り替えることができる。
【0039】
また、上述した撮像動作により撮影された画像は、撮影直後にディスプレイ26に表示されるが、撮影完了後又は撮像可能な待機状態においては、表示画像切替手段としてのUpボタン28、Downボタン30を操作することによって画像が選択的に切り替えられるようになっている。ここでは、Upボタン28又はDownボタン30の押圧操作により、以前に撮影した画像データが読み出されて画像がLCDディスプレイに表示される。画像表示の変更については、Upボタン28を押す毎に現表示画像以後に撮影された画像が、Downボタン30を押す毎に、現表示画像以前に撮影された画像が、順次、ディスプレイ26に表示される。これにより、以前に撮影した画像を確認する際の操作が簡単になる。
【0040】
一方、プリント動作については、基本的には、プリント出力させる指示を入力する入力手段としてのプリントボタン40が押圧操作されると、その指示に基づき主制御部58がプリンター70を駆動制御して、ディスプレイ26に表示されている画像をプリント出力する。ただし、以下に述べるプリントモードの設定によっては、プリントボタン40を押圧操作しなくてもプリント出力される場合がある(詳細は後述する)。
【0041】
以前に撮影した画像をプリントする場合は、Upボタン28、Downボタン30の操作により、プリントしたい画像をディスプレイ26に表示させてから、プリントボタン40を押すことにより、過去の画像のプリントが得られる。また、同じ画像を複数枚プリントしたい場合は、プリントボタン40を必要回数押すことにより、プリント動作が連続して行われて押圧操作回数分のプリントが得られる。なお、プリント動作が終了した際は、フィルムの残枚数が通常とは異なった状態に表示されて、ユーザーにフィルムの残枚数を確認させるようになっている。
【0042】
また、本実施形態のデジタルカメラ10には4種類のプリントモードが備えられており、それらのプリントモードは、プリントモード切替手段としてのプリントモードボタン38を押圧操作することによって選択的に切り替えられるようになっている。
【0043】
次に、図5〜図10を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の作用を説明する。なお、図6〜図10は、以下に説明する各プリントモードにおいてデジタルカメラ10の主制御部58(CPU)で実行されるプリント処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、このプログラムはROM60の所定領域に予め記憶されている。
【0044】
プリントモードとしては、
(1)通常プリントモード(第1プリントモード)
(2)自動(強制)プリントモード(第2プリントモード)
(3)半自動プリントモード(第3プリントモード)
(4)簡易プリントモード(第4プリントモード)
が用意されており、これらのプリントモードは、プリントモードボタン38を押圧操作する毎に第1〜第4の順に切り替わる。以下、第1プリントモードから順に説明する。
(第1プリントモード)
撮影者がプリントモードボタン38を押圧操作して第1プリントモードを選択し、第1プリントモードプログラムの実行を指示する旨の設定が行われると、ディスプレイ26には、第1プリントモードが選択されたことを示すマーク等の情報が表示される。
【0045】
図6に示されるように、ステップ100で第1プリントモードが設定され、ステップ102で撮影が行われると、ステップ104では、図5に示されるように、ディスプレイ26に撮影画像90が表示されるとともに、「プリントしますか?」という問い合わせ情報92が、撮影画像90に重ね合わせて表示される。撮影者は、この問い合わせ情報92によって、デジタルカメラ10がプリント可能状態にあることを容易に認識できる。
【0046】
次のステップ106では、プリント出力するか否かが判定され、プリントボタン40の押圧操作による肯定判定の場合には、ステップ108のプリント処理に移行し、撮影画像90をプリント出力する。プリント出力後は、ステップ110で問い合わせ情報92をディスプレイ26から消去し、ステップ112で次の撮影が可能な待機状態に設定し、その後に本第1プリントモードプログラムを終了する(ステップ114)。なお、ステップ110で問い合わせ情報92が消去された状態でも、その後に他の操作を加えなければ、プリントボタン40の連続的な押圧操作による複数枚のプリント出力が実行可能である。
【0047】
プリント処理については、図7に示されるように、ステップ120でプリント処理を開始すると、ステップ122では、主制御部58の制御下でモータ制御部82がプリントヘッドモータ80を駆動制御しプリントヘッド76を初期位置にセットするなどの初期設定を実行する。次にステップ124で、プリントヘッド76を移動させながら、主制御部58の制御下でプリントヘッド制御部78からプリントヘッド76にデータを転送し、プリント動作を行う。さらに、ステップ126で、プリント用紙の現像を行い、画像形成されたプリント用紙をプリント排出孔14から排出して本プリント処理を終了する(ステップ128)。
【0048】
また、第1プリントモードのステップ106で、プリントボタン40が押圧操作されず、例えば、設定ボタン32、34、36やUpボタン28、Downボタン30等が操作されて他の指示が入力され場合は、プリント出力に対する否定判定が下されて、ステップ110に移行し問い合わせ情報92の表示が消去され、ステップ112で撮影待機状態に設定されるか、あるいは、上記操作に応じた情報の表示や画面の切り替え等が実行される。
(第2プリントモード)
次に、第2プリントモードについて説明する。
【0049】
撮影者がプリントモードボタン38を押圧操作して第2プリントモードを選択し、第2プリントモードプログラムの実行を指示する旨の設定が行われると、ディスプレイ26には、第2プリントモードが選択されたことを表示するマーク等の情報が表示される。
【0050】
図8に示されるように、ステップ130で第2プリントモードが設定され、ステップ132で撮影が行われると、次のステップ134では、ディスプレイ26に撮影画像を表示するとともに、直ちにプリント処理を実行する。なお、ここでは、問い合わせ情報等は表示されず、またプリント処理については、第1プリントモードで説明した動作と同じである(図7参照)。そして、プリント出力後に、ステップ136で次の撮影が可能な待機状態に設定し、その後に本第2プリントモードプログラムを終了する(ステップ138)。
(第3プリントモード)
次に、第3プリントモードについて説明する。
【0051】
撮影者がプリントモードボタン38を押圧操作して第3プリントモードを選択し、第3プリントモードプログラムの実行を指示する旨の設定が行われると、ディスプレイ26には、第3プリントモードが選択されたことを表示するマーク等の情報が表示される。
【0052】
図9に示されるように、ステップ140で第3プリントモードが設定され、ステップ142で撮影が行われると、ステップ144では、第1プリントモードと同様に、ディスプレイ26に撮影画像90とともに問い合わせ情報92が表示される(図5参照)。
【0053】
次のステップ146では、主制御部58に設けられているタイマによりタイムカウントを開始し、ステップ148で、そのタイムカウント開始から所定時間経過したか否かが判定される。なお、このタイムカウントの開始タイミングについては、撮影時、あるいは、撮影画像90や問い合わせ情報92の表示時を契機とするなどができる。
【0054】
ステップ148で、否定判定された場合には、ステップ150に移行してプリント出力するか否かが判定され、プリントボタン40の押圧操作による肯定判定の場合には、ステップ152のプリント処理に移行し、撮影画像90をプリント出力する。プリント出力後は、ステップ154で問い合わせ情報92をディスプレイ26から消去し、ステップ156で次の撮影が可能な待機状態に設定し、その後に本第3プリントモードプログラムを終了する(ステップ158)。
【0055】
ステップ148で、肯定判定された場合は、ステップ152のプリント処理に移行して撮影画像90をプリント出力し、以下、上記と同じステップを経てプログラムを終了する。
【0056】
また、ステップ150で、プリントボタン40が押圧操作されず、他の操作が行われるなどした場合は、プリント出力に対する否定判定が下されて、ステップ154に移行し、問い合わせ情報92の表示消去及び上記操作に応じた処理の実行後に撮影待機状態の設定がなされてプログラムが終了する。
【0057】
なお、ステップ150の判定待ち状態で何ら指示が入力されない場合は、ステップ146に移行して、ステップ146でのタイムカウント、ステップ148でのタイムカウント開始から所定時間経過したか否かの判定を継続する。
(第4プリントモード)
次に、第4プリントモードについて説明する。
【0058】
撮影者がプリントモードボタン38を押圧操作して第4プリントモードを選択し、第4プリントモードプログラムの実行を指示する旨の設定が行われると、ディスプレイ26には、第4プリントモードが選択されたことを表示するマーク等の情報が表示される。
【0059】
図10に示されるように、ステップ160で第4プリントモードが設定され、ステップ162で撮影が行われると、ステップ164では、第1及び第3プリントモードと同様に、ディスプレイ26に撮影画像90とともに問い合わせ情報92が表示される(図5参照)。次に、第3プリントモードと同様に、ステップ166でタイムカウントを開始し、ステップ168で、そのタイムカウント開始から所定時間経過したか否かを判定する。
【0060】
ステップ148で、否定判定された場合には、ステップ170に移行してプリント出力するか否かが判定され、プリントボタン40の押圧操作による肯定判定の場合には、ステップ172のプリント処理に移行し、撮影画像90をプリント出力する。プリント出力後は、ステップ174で問い合わせ情報92をディスプレイ26から消去し、ステップ176で次の撮影が可能な待機状態に設定し、その後に本第4プリントモードプログラムを終了する(ステップ178)。
【0061】
ステップ168で、肯定判定された場合は、ステップ174に移行して問い合わせ情報92をディスプレイ26から消去し、ステップ176で待機状態に設定してプログラムを終了する。
【0062】
また、ステップ170で、プリントボタン40が押圧操作されず、他の操作が行われるなどした場合は、プリント出力に対する否定判定が下されて、ステップ174に移行し、問い合わせ情報92の表示消去及び上記操作に応じた処理の実行後に撮影待機状態の設定がなされてプログラムが終了する。
【0063】
なお、ステップ170の判定待ち状態で何ら指示が入力されない場合は、ステップ166に移行して、ステップ166でのタイムカウント、ステップ168でのタイムカウント開始から所定時間経過したか否かの判定を継続する。
【0064】
以上説明したように、本実施形態のデジタルカメラ10では、第1プリントモードを選択すると、撮像素子46により撮像された被写体のデジタル画像データが画像蓄積用メモリ56に記憶されて撮影が行われ、主制御部58により制御されるディスプレイ26には、撮影後にその撮像画像をプリント出力するか否かの報知情報としての問い合わせ情報92が表示される。ここで、ユーザーがプリントボタン40を操作してプリント出力させる指示を入力すると、その指示に基づいて主制御部58はプリンター70を駆動制御し、問い合わせ情報92と対応する画像、すなわち直前に撮像された画像をプリント出力させる。このような第1プリントモードにより、プリント出力の操作が簡単になる。
【0065】
また、本実施の形態では、第2プリントモードを選択すると、撮影後に、主制御部58はプリンター70を駆動制御して、直前に撮像された画像を自動的にプリント出力させる。このような第2プリントモードにより、プリント出力が更に簡単になる。
【0066】
また、本実施の形態では、第3プリントモードを選択すると、撮影後に、ディスプレイ26にはその撮像画像をプリント出力するか否かの問い合わせ情報92が表示され、ここで、プリント出力させる指示が所定時間経過しても入力されない場合は、問い合わせ情報92と対応する画像がプリント出力される。このような第3プリントモードによっても、プリント出力の操作が簡単になる。
【0067】
また、本実施の形態では、第4プリントモードを選択すると、撮影後に、ディスプレイ26にはその撮像画像をプリント出力するか否かの問い合わせ情報92が表示され、ここで、プリント出力させる指示が所定時間経過しても入力されない場合は、問い合わせ情報92の表示が消去されて撮像可能な待機状態に設定される。このような第4プリントモードにより、撮影した画像の確認後にプリント出力をせず、撮像待機状態に戻す際の操作が簡単になる。
【0068】
さらに、本実の施形態では、プリントモードボタン38により選択的に切り替えられる4種類のプリントモードを備えたことで、プリント出力機能のバリエーションが増え利便性が高められる。
【0069】
また、本実施の形態では、撮像後又は撮像可能な待機状態において、Upボタン28、Downボタン30を操作することにより、ディスプレイ26に表示される画像を選択的に切り替えることができる。これにより、ユーザーは、特に撮影及び再生モードの切り替え操作などすることなく、以前に撮影した画像を簡単に確認することができる。
【0070】
以上、本発明を上述した特定の実施形態により詳細に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。例えば、撮影後にその撮像した画像をプリント出力するか否かを報知する報知情報は、文字情報に限らず記号等を用いてもよく、また撮影画像に重ならないように表示したり、画像無しの状態で表示することもできる。また、プリントモードについては、上述した全てのモードを備える必要は無く、何れか1つ、あるいは、2〜3種類のプリントモードを組み合わせることもできる。
【0071】
また本発明は、上述したデジタルカメラの他に、プリンターを搭載した撮像装置、例えばビデオカメラや撮影機能を備えるPDA等にも適用することができる。
【0072】
【発明の効果】
本発明の撮像装置は上記構成としたので、簡単な操作によりプリント出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタルカメラを正面側から見た外観図である。
【図2】図1のデジタルカメラを背面側から見た外観図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るディスプレイに表示される各種情報を示した図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るディスプレイに表示される問い合わせ情報を示した図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る第1プリントモードプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係るプリント処理の動作の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係る第2プリントモードプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係る第3プリントモードプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態に係る第4プリントモードプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ(撮像装置)
26 ディスプレイ(表示手段)
28 Upボタン(表示画像切替手段)
30 Downボタン(表示画像切替手段)
38 プリントモードボタン(プリントモード切替手段)
40 プリントボタン(入力手段)
46 撮像素子(撮像手段)
56 画像蓄積用メモリ(記憶手段)
58 主制御部(制御手段)
70 プリンター(プリント出力手段)
76 プリントヘッド
78 プリントヘッド制御部
80 プリントヘッドモータ
82 モータ制御部
84 現像ユニット
92 問い合わせ情報(報知情報)
Claims (7)
- 被写体を撮像する撮像手段と、
撮像された前記被写体の画像情報を記憶する記憶手段と、
記憶された前記画像情報に基づいて再生される画像及び各種情報を表示する表示手段と、
前記画像をプリント出力するプリント出力手段と、
前記プリント出力させる指示を入力する入力手段と、
撮像後にその撮像画像をプリント出力するか否かの報知情報を前記表示手段に表示させるとともに、プリント出力させる指示が入力された場合に前記撮像画像を前記プリント出力手段にプリント出力させる第1プリントモードとする制御手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 被写体を撮像する撮像手段と、
撮像された前記被写体の画像情報を記憶する記憶手段と、
記憶された前記画像情報に基づいて再生される画像及び各種情報を表示する表示手段と、
前記画像をプリント出力するプリント出力手段と、
撮像後にその撮像画像を自動的に前記プリント出力手段にプリント出力させる第2プリントモードによりプリント出力手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 被写体を撮像する撮像手段と、
撮像された前記被写体の画像情報を記憶する記憶手段と、
記憶された前記画像情報に基づいて再生される画像及び各種情報を表示する表示手段と、
前記画像をプリント出力するプリント出力手段と、
前記プリント出力させる指示を入力する入力手段と、
撮像後にその撮像画像をプリント出力するか否かの報知情報を前記表示手段に表示させるとともに、所定時間経過してもプリント出力する指示が入力されない場合に前記撮像画像を前記プリント手段にプリント出力させる第3プリントモードとする制御手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 被写体を撮像する撮像手段と、
撮像された前記被写体の画像情報を記憶する記憶手段と、
記憶された前記画像情報に基づいて再生される画像及び各種情報を表示する表示手段と、
前記画像をプリント出力するプリント出力手段と、
前記プリント出力させる指示を入力する入力手段と、
撮像後にその撮像画像をプリント出力するか否かの報知情報を前記表示手段に表示させるとともに、所定時間経過してもプリント出力する指示が入力されない場合に前記報知情報の表示を消去して撮像可能な待機状態に設定する第4プリントモードとする制御手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記第1〜第4プリントモードの少なくとも2つ以上のプリントモードを備え、その複数のプリントモードを選択的に切り替えるプリントモード切替手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項記載の撮像装置。
- 前記記憶手段は前記画像情報を複数記憶可能とされ、撮像後又は前記撮像可能な待機状態において前記複数記憶された中から前記表示手段に表示する画像を選択的に切り替える表示画像切替手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項記載の撮像装置。
- 被写体を撮像する撮像手段と、
撮像された前記被写体の画像情報を複数記憶可能な記憶手段と、
記憶された前記画像情報に基づいて再生される画像及び各種情報を表示する表示手段と、
撮像後又は撮像可能な待機状態において前記複数記憶された中から前記表示手段に表示する画像を選択的に切り替える表示画像切替手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002282580A JP2004120482A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002282580A JP2004120482A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 撮像装置 |
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JP2004120482A true JP2004120482A (ja) | 2004-04-15 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002282580A Pending JP2004120482A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 撮像装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004120482A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007074289A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-03-22 | Canon Inc | 撮像装置及びその制御方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体 |
JP2012147502A (ja) * | 2012-05-07 | 2012-08-02 | Canon Inc | 撮像装置及びその制御方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体 |
-
2002
- 2002-09-27 JP JP2002282580A patent/JP2004120482A/ja active Pending
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