JP3505423B2 - 液晶セルおよびその検査方法 - Google Patents

液晶セルおよびその検査方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、スイッチング素子
を有する液晶セルおよびその検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像が表示可能な液晶セルは、液晶を含
む複数の画素が行列状に配置されて構成される。近年、
前記液晶セルは、より大容量の表示が可能な構成、およ
びより高画質の画像を表示可能な構成であることが、求
められている。このために前記液晶セルの構造は、該液
晶セル内の各画素にスイッチング素子が設けられた構
造、いわゆるアクティブマトリクス構造になっており、
該液晶セルの駆動方式は、いわゆるアクティブ駆動方式
になっている。前記スイッチング素子として、3端子能
動素子または2端子能動素子が用いられ、実用上では、
薄膜トランジスタ(以後「TFT」と略称する)または
金属−絶縁体−金属素子(以後「MIM素子」と略称す
る)が用いられている。
【0003】図10は、スイッチング素子としてMIM
素子を用いた液晶セル1の構成を示す分解斜視図であ
る。液晶セル1は、主基板部3と、対向基板部4と、こ
れら基板部3,4の間に介在される液晶部とを含む。主
基板部3は、主基板5、複数の画素電極6、複数本の信
号配線7、複数のMIM素子8、および配向膜を含む。
対向基板部4は、対向基板9、複数本の帯電極10、お
よび配向膜を含む。MIM素子8は、上部および下部電
極の間に絶縁層を挟んだ構成になっており、上部および
下部電極の交差部がMIM素子として働く。なお図10
〜図13では、液晶セル1は16個の画素を4行4列の
配列で配置したものになっており、液晶部および配向膜
の記載は省略されている。
【0004】各画素電極6、各信号配線7、および各M
IM素子8は、主基板5の一方面上に、相互に間隔を空
けてそれぞれ配置される。各MIM素子8の下部電極が
信号配線7と接続され、該各MIM素子8の上部電極が
画素電極6に接続される。複数本の帯電極10は、信号
配線7の長手方向と直交する方向に平行に、対向基板9
の一方面上に並べられる。前記2枚の配向膜は、主基板
部3および対向基板部4の液晶層に最近接する位置に、
それぞれ設けられる。液晶セル1の各画素は、各画素電
極6、各MIM素子8、帯電極10内の該各画素電極6
と対向する部分、および該各画素電極6と該帯電極10
内の該部分との間の液晶を、含む。液晶セル1は、使用
者が対向基板9の一方面とは反対側から液晶セル1に臨
むように用いられ、対向基板の他方面が液晶セル1の表
示面になる。もしくは、対向基板を背後に置き、主基板
の外側表面を表示面とすることもある。
【0005】図10の構成の液晶セル1の製造工程内に
おいて、画素電極6,信号配線7、ならびにMIM素子
8内の上部および下部電極は、フォトリソグラフィ法を
用いた形成工程によって、形成される。或る部品の形成
工程は、導電性材料からなる薄膜を主基板5の一方面上
に形成する成膜工程と、成膜された薄膜の中の該ある部
品に相当する部分だけを前記一方面上に残し残余の部分
を除去するパターニング工程とを含む。前記形成工程の
実行中に、該工程を実行する生産ライン内部および主基
板5の一方面上に異物が侵入した場合、該異物に起因し
て前記残余の部分内の一部分が除去されずに残ることが
ある。或る部品形成のための薄膜の中の残余の部分内の
一部分、すなわち該部品の膜残り部が主基板5上にある
場合、該膜残り部に起因して、画素電極6と信号配線7
とMIM素子8内の2つの電極とのうちのいずれか2つ
の部品、または任意の2つの画素電極6同士が、短絡す
ることがある。前記いずれか2つの部品間の短絡および
画素電極6同士の短絡は、液晶セル1の不良の原因とな
る。
【0006】図11は、上記の短絡の発生状況を具体的
に示すための液晶セル1の分解斜視図である。図11の
液晶セル1内の膜残り部以外の構成は、図10の液晶セ
ル1と等しい。たとえば信号配線7の膜残り部11は、
信号配線7と画素電極6とを短絡させる。またたとえば
画素電極6の膜残り部12,13は、信号配線7と画素
電極6とをそれぞれ短絡させることもあり、隣合う2つ
の画素電極同士を短絡させることもある。またたとえば
MIM素子8の上部電極の膜残り部14は、隣合う2つ
の画素電極同士を短絡させる。
【0007】上述の膜残り部11〜14に起因する短絡
は、液晶セル1の回路構成から見て不具合なものであ
る。ゆえに或る画素電極6がいずれかの膜残り部11〜
14に起因して他の画素電極または信号配線7と短絡さ
れている場合、液晶セル1に映像を映したならば、該或
る画素電極6を含む画素は、液晶セル1のいわゆる点欠
陥になる。すなわち膜残り部11〜14に起因する画素
電極の短絡は、液晶セル1の不良の原因となる。ゆえに
従来技術の液晶セル1を用いた液晶表示装置の製造工程
内において、不良な液晶セル1を用いた液晶表示装置の
生産防止を目的として、画素電極6の短絡防止のため
に、液晶セル1の製造工程が管理されて異物の侵入が抑
えられている。また前記液晶表示装置の製造工程内にお
いて、不良な液晶セル1を用いた液晶表示装置の生産防
止を目的として、液晶セル生産後、液晶セルに駆動用の
回路部が取付けられる前に、生産された全液晶セル内に
不良画素を含む液晶セルがあるかどうかが検査され、発
見された不良な液晶セルが前記液晶表示装置の製造工程
から除かれる。前記不良な液晶セルを発見するための検
査の1つとして、いわゆる点灯検査がある。
【0008】図12は、図11の液晶セルの点灯検査の
ための第1の検査装置21の構成を示す斜視図である。
第1検査装置21は、素子側および対向側用の検査治具
22,23と、偏光板で実現される一対の光学フィルム
24,25と、光源26とを含む。第1検査装置21内
において、検査対象の液晶セル1は、該液晶セル1内の
信号配線7の端子および帯電極10の端子に素子側およ
び対向側用の検査治具22,23がそれぞれ取付けられ
た状態で、一対の光学フィルム24,25に挟まれる。
かつ光源26は、液晶セル1の表示面と反対側の面に一
方の光学フィルム25を介して対向する位置に配置され
て、発光する。素子側用の検査治具22は、検査対象の
液晶セル1内の全信号配線7に、相互に等しい単一の電
気的な素子側用の検査信号SF1を与える。対向側用の
検査治具23は、検査対象の液晶セル1内の全ての各帯
電極10に、相互に等しい単一の電気的な対向側用の第
1検査信号SE1を与える。この結果検査対象の液晶セ
ル1は、素子側用および対向側用の第1検査信号に応じ
た映像を表示する。
【0009】検査者は、前記素子側用および対向側用の
第1検査信号SF1,SE1が供給された状態の液晶セ
ル内の画素の表示状態、すなわち第1信号供給状態の液
晶セル内の画素の濃淡を、観察する。前記第1信号供給
状態の検査対象の液晶セルにおいて、信号配線7と短絡
している画素電極6を含む不良画素の表示状態は、信号
配線および他の画素電極との短絡がない画素電極を含む
正常画素の表示状態と異なるので、画素電極6と信号配
線7との短絡に起因する不良画素が、容易に発見され
る。
【0010】図13は、図11の液晶セルの点灯検査の
ための第2の検査装置27の構成を示す斜視図である。
図13の第2検査装置27は、図12の第1検査装置2
1と比較して、対向側用検査治具28の構成が異なり、
他は等しいので、同じ部分には同じ参照符を付し、説明
は省略する。対向側用検査治具28は、検査対象の液晶
セル1内の全ての各帯電極10の端子に接続され、相互
に異なる複数の電気的な対向側用の第2検査信号SE2
〜SE5を、該各帯電極10にそれぞれ与える。複数の
対向側用の第2検査信号SE2〜SE5は、たとえば信
号のレベル変化のタイミングが、相互にずれている。こ
の結果検査対象の液晶セル1は、素子側用および対向側
用の第2検査信号SF1;SE2〜SE4に応じた映像
を表示する。
【0011】検査者は、素子側用および対向側用の第2
検査信号が供給された状態、すなわち第2信号供給状態
の液晶セル内の画素の表示状態を観察する。この結果前
記第2信号供給状態の検査対象の液晶セルにおいて、第
1検査装置21が用いられる場合と同様に、画素電極6
と信号配線7との短絡に起因する不良画素は、容易に発
見される。また各帯電極10に与えられる対向側用の第
2検査信号が相互に異なるため、他の画素電極6と短絡
する画素電極6を含む不良画素の表示状態が前記正常画
素の表示状態と異なる。ゆえに前記第2信号供給状態の
検査対象の液晶セルにおいて、画素電極6同士の短絡に
起因する不良画素は発見される。
【0012】特開昭64−2092号公報は、スイッチ
ング素子としてTFTを用いた液晶セルであるTFTパ
ネルと、該TFTパネル内のTFTの短絡の検出方法と
を開示している。前記TFTパネル内において、複数の
表示電極と複数本の走査信号線と複数のTFTとが第1
基板上に並べられ、隣合う2本の任意の走査信号線に該
走査信号線間にあるTFTのゲート端子およびドレイン
端子がそれぞれ接続され、かつ複数の信号ラインが液晶
を介して前記各表示電極と対向している。さらに前記T
FTパネルは、TFTのゲートおよびドレイン端子間の
短絡検出のための短絡検知セルを構成するために、前記
ドレイン端子と前記走査信号線との間の接続線が、前記
信号ラインに設けられた突起部に、液晶を介して対向し
ている。
【0013】前記TFTパネル内のTFTの短絡検査の
際には、検査対象のTFTのゲート端子が接続される任
意の1本の走査信号線以外の残余の走査信号線および信
号ラインが相互に等しい電位に保たれ、かつ前記任意の
走査信号線と前記信号ラインとの間に予め定める電圧が
印加される。この結果検査対象のTFTのゲート端子お
よびドレイン端子が短絡しているならば、該ドレイン端
子に接続される接続線を含む短絡検知セルが予め定める
状態、たとえばオン状態になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、液晶セ
ル内の不良画素検出のために図12の第1検査装置21
が用いられる場合、検査対象の液晶セル1内の全帯電極
10に、相互に等しい対向側用の第1検査信号SE1が
与えられている。この結果前記第1信号供給状態におい
て、画素電極6同士の短絡が画素の表示状態に影響しな
いので、検査者が画素電極6同士の短絡に起因する不良
画素を発見することは困難である。また液晶セル内の不
良画素検出のために図13の第2検査装置27が用いら
れる場合、検査対象の液晶セル1内の全ての各帯電極1
0に、相互に異なる対向側用の第2検査信号SE2〜S
E5がそれぞれ与えられている。検査対象の液晶セル1
内の隣合う2本の帯電極10の間隔は、一般的には数1
00μm程度である。これらの結果第2検査装置27の
対向側用検査治具28は、たとえば複数の針状のプロー
バから構成される必要があるので、該検査治具28の構
造が複雑になりかつ高価になりやすい。またこれらの結
果第2検査装置27は、点灯検査時に、複数の各プロー
バを複数の各帯電極10の端子に1本ずつ接触させ、該
各プローバから各帯電極10に相互に異なる各検査信号
をそれぞれ供給する必要があるので、点灯検査時の対向
側用の検査治具の取扱いが困難になりやすい。このよう
に第1および第2検査装置21,27がそれぞれ用いら
れる場合、前記第2検査治具を簡素でかつ安価な構成に
しつつかつ画素電極6同士の短絡に起因する不良画素を
発見することは、困難である。
【0015】特開昭64−2092号公報に開示される
TFTパネル内の短絡検知セルは、TFTの短絡検出の
ためのものであるので、表示電極同士の短絡の検出は困
難である。また前記公報に開示されるTFTパネル内の
TFTの短絡の検出方法において、全走査信号線のうち
のいずれか1本の信号線と、該全走査信号線のうちの該
いずれかの信号線を除く残余の信号線とは、信号ライン
との接続状態が相互に異なる。この結果前記走査信号線
と信号ラインとの間に介在される治具の構成が複雑にな
りやすい。
【0016】本発明の目的は、画素電極と信号配線との
短絡および画素電極同士の短絡にそれぞれ起因する不良
画素を、構成が容易な検査治具を用いて容易に検出可能
な液晶セルおよびその検査方法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1および第
2端子を少なくともそれぞれ有する複数のスイッチング
素子と、前記各スイッチング素子の第1端子がそれぞれ
接続される少なくとも1本の第1信号配線と、前記各ス
イッチング素子の第2端子がそれぞれ接続される複数の
画素電極と、液晶から成る液晶部と、液晶部を介して前
記各画素電極と対向する複数の対向電極とを含み、該画
素電極が行列状に配置され、該画素電極の行数が前記第
1信号配線の本数と等しく、かつ該画素電極の列数が前
記対向電極の本数と等しい液晶セルであって、少なくと
も2つの前記画素電極を短絡させる導電性の部材が前記
液晶セル内にある場合、前記第1信号配線へ電圧を印加
した時に、一方の画素電極と短絡した画素電極を含む画
素を、該第1信号配線と短絡した画素電極を含む画素に
成さしめるように、該部材と前記第1信号配線とを電気
的に接続させるための細いライン状の配線材から構成さ
れる少なくとも1つの短絡検知用回路を含むことを特徴
とする液晶セルである。
【0018】本発明に従えば、液晶セルは、画素電極と
対向電極と液晶部とスイッチング素子と第1信号配線と
の他に、短絡検知用回路を含み、画素電極は対向電極お
よび第1信号配線の各本数と等しく対応して行列状に配
列されている。この結果前記液晶セル内の任意の2つの
画素電極が短絡した場合、該画素電極を短絡させた導電
性部品は短絡検知用回路によって前記信号配線に接続さ
れる。これによって前記液晶セルにおいて、2つの画素
電極間の短絡と、該2つの各画素電極および前記信号配
線の短絡とが、等価になる。この結果前記液晶セル内に
おいて、短絡検知用回路により、他の画素電極と短絡し
た画素電極を含む画素を、信号配線と短絡した画素電極
を含む画素と、等価に取扱うことができる。
【0019】第2の発明の液晶セルは、前記各短絡検知
用回路は、導電性を有する材料から形成されて前記第1
信号配線と接続され、かつ隣合う2つの前記画素電極間
に配置されることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、液晶セルは、第1の発明
の液晶セルと同じ構成を有し、かつ各短絡検知用回路が
上述の構成になっている。この結果前記第2の発明の液
晶セルの構成が複雑になることを防止しつつ、短絡発生
時に前記導電性部品と前記信号配線とを結ぶための回路
部品、すなわち短絡検知用回路が形成可能になる。特に
前記液晶セル内の画素電極、スイッチング素子、信号配
線、および短絡検知用回路が単一の基板上に形成される
場合、該基板上の部品の構成および配置を複雑にするこ
となく、短絡検知用回路を設けることができる。
【0021】第3の発明の液晶セルは、前記各短絡検知
用回路は、導電性を有する材料から形成されて前記各ス
イッチング素子の第1端子と接続され、前記各スイッチ
ング素子および各短絡検知用回路は、隣合う2つの前記
画素電極間に配置されることを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、液晶セルは、第1の発明
の液晶セルと同じ構成を有し、かつ各短絡検知用回路お
よびスイッチング素子が上述の構成になっている。この
結果前記第3の発明の液晶セルは、前記短絡検知用回路
に起因する液晶セルの開口率の低下を防止することがで
きる。
【0023】第4の発明の液晶セルは、前記短絡検知用
回路は、前記スイッチング素子内の導電性の部材、前記
画素電極、および前記第1信号配線のうちの少なくとも
1つを形成する材料と同じ材料から形成されることを特
徴とする。
【0024】本発明に従えば、液晶セルは、第1の発明
の液晶セルと同じ構成を有し、かつ各短絡検知用回路が
上述の材料から形成される。この結果前記第4の発明の
液晶セルの製造工程において、前記スイッチング素子内
の導電性の部材、前記画素電極、および前記第1信号配
線のうちの少なくとも1つと、前記短絡検知用回路と
を、同時に単一の形成工程によって同時に形成すること
ができる。この結果短絡検知用回路の追加に起因する前
記液晶セルの製造コストおよび製造時間の増加が防がれ
る。
【0025】第5の発明の液晶セルは、前記スイッチン
グ素子は、2端子非線形素子であることを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、液晶セルは、第1の発明
の液晶セルと同じ構成を有し、かつ前記スイッチング素
子は、2端子非線形素子で実現される。この結果第1の
発明と同じ理由に基づき、スイッチング素子として2端
子非線形素子を用いた液晶セル内において、他の画素電
極と短絡した画素電極を含む画素を、信号配線と短絡し
た画素電極を含む画素と、等価に取扱うことができる。
またこの結果スイッチング素子が端子を2つだけ有する
ので、液晶セル内の信号配線の構成が簡単になり、かつ
液晶セルの開口率が向上する。
【0027】第6の発明は、上記の液晶セルの検査方法
であって、前記液晶セル内の全第1信号配線および全対
向電極に、前記全ての各画素電極および各対向電極間に
予め定める電界を生じさせるための予め定める第1およ
び第2検査信号をそれぞれ与え、前記各画素電極および
各対向電極間の液晶の表示に拘わる状態に基づき、前記
液晶セルが良品であるか否かを判断することを特徴とす
る液晶セルの検査方法である。
【0028】本発明に従えば、第1〜第5の発明の液晶
セルの検査方法が用いられる場合、前記液晶セル内の全
第1信号配線に相互に等しい第1検査信号がそれぞれ与
えられ、かつ該液晶セル内の全対向電極に相互に等しい
第2検査信号がそれぞれ与えられた状況下における、前
記各画素内の液晶の表示に拘わる状態に基づいて、該液
晶セルが良品であるか否かが判断される。前述したよう
に第1〜第5の発明の液晶セルは、画素電極同士の短絡
と信号配線および画素電極同士の短絡とが等価になって
いる。これらの結果前記検査方法が用いられる場合、簡
単な方法で前記液晶セル内から上述の2種類の短絡に起
因する不良な画素を容易に発見することができるので、
該液晶セルの良/不良を容易に検査することができる。
またこの結果全第1信号配線および全対向電極への検査
信号の供給が極めて簡単になるので、該検査信号の供給
のための検査治具の構成および全検査信号の信号構成
を、従来よりも簡略化することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態の液晶セル31の等価回路図である。液晶セル31
は、いわゆるアクティブ駆動方式で駆動されるアクティ
ブマトリクス型の液晶セルであり、スイッチング素子と
して2端子非線形素子、具体的にはMIM素子を用いて
いる。液晶セル31は、電気的には、複数の画素32
と、少なくとも1つの短絡検知用回路41と、少なくと
も1本の素子側信号配線42と、少なくとも1本の対向
側信号配線43とを、少なくとも含む。各画素32は、
液晶層33と、スイッチング素子であるMIM素子37
とを、それぞれ含む。なお本明細書の等価回路図では、
4個の画素32が2行2列で配列された例を示している
が、画素の数は4個には限らない。かつ複数の各画素3
2の構成は相互に等しいので、本明細書の等価回路図に
おいて、液晶層33およびMIM素子37の内部部品の
参照符は、右下の1つの画素32内の液晶層33および
MIM素子37だけに付し、他の画素32では適宜省略
している。本明細書では、短絡検知用回路41ならびに
素子側および対向側信号配線42,43がそれぞれ複数
ある例を示している。
【0030】各液晶層33は、液晶と、該液晶を介して
相互に対向する画素電極34および対向電極35とを含
む。液晶は高抵抗材料でありかつ液晶は画素電極34お
よび対向電極35間に挟まれるので、各液晶層33の等
価回路は、抵抗RLCが第1のコンデンサCLCに並列に接
続された回路になっている。相互に接続された抵抗RLC
の一方端子および第1コンデンサCLCの一方電極が、画
素電極34に相当し、相互に接続された抵抗RLCの他方
端子および第1コンデンサCLCの他方電極が、対向電極
35に相当する。
【0031】MIM素子37は、電圧に応じて抵抗値が
変化する2端子能動素子、すなわち2端子非線形素子で
あり、かつ後述するように、絶縁層が下部電極および上
部電極で挟まれた構成になっている。ゆえにMIM素子
37の等価回路は、可変抵抗RMIM が第2のコンデンサ
MIM に並列に接続された回路になっている。相互に接
続された可変抵抗RMIM の一方端子および第2コンデン
サCMIM の一方電極、すなわちMIM素子37の第1端
子が、いずれかの素子側信号配線42に接続され、相互
に接続された可変抵抗RMIM の他方端子および第2コン
デンサCMIM の他方電極、すなわちMIM素子37の第
2端子が、画素電極34に接続される。本実施の形態で
は、MIM素子37の第1および第2端子は、該MIM
素子37内の下部電極39および上部電極40の端部で
それぞれ実現される。
【0032】各短絡検知用回路41は、液晶セル31内
に任意の2つの画素電極34の短絡の原因となる導電性
の部品(以後「短絡部品」と称する)がある場合、該短
絡部品をいずれかの素子側信号配線42に電気的に接続
させるための回路部品である。このために各短絡検知用
回路41の一端は、いずれかの素子側信号配線42に接
続され、かつ該各短絡検知用回路41は、画素電極34
間の短絡の原因となる短絡部品が存在し得る場所に配置
される。本実施の形態は、各短絡検知用回路41が、該
回路41を用いて短絡が検知され得る画素電極34を含
む画素のMIM素子が接続される素子側信号配線42に
接続されている例を、示している。各素子側信号配線4
2は、MIM素子37の接続状態が上述のようになって
いるので、少なくとも1つの画素電極34に、MIM素
子37を介して、それぞれ接続される。各対向側信号配
線43は、少なくとも1つの対向電極35に、それぞれ
接続される。
【0033】以上の構成の液晶セル31において、任意
の画素32の等価回路は、該画素32内のMIM素子3
7が接続されたいずれかの素子側信号配線42の端子J
1、該配線42と該MIM素子37との接続点J2、該
MIM素子37、該MIM素子37と該画素32内の液
晶層33との接続点J3、該液晶層33、および該液晶
層33といずれかの対向側信号配線35の接続点J4、
および該対向側信号配線43の端子J5を順次経る回路
になっている。ゆえに前記いずれかの素子側および対向
側信号配線の端子J1,J5に画素32内の液晶の表示
に拘わる状態を規定する為の制御信号をそれぞれ与えた
場合、該画素32の表示状態が該制御信号に応じて定め
られる。
【0034】図2は、図1の液晶セル31の具体的な構
成を示す分解斜視図である。液晶セル31は、主基板部
51と対向基板部52と液晶部とに区分される。主基板
部51は、主基板55、全画素電極34、全素子側信号
配線42、全MIM素子37、および配向膜を含む。対
向基板部52は、対向基板56、全対向電極35、全対
向側信号配線43、および配向膜を含む。前記液晶部は
全画素32内の液晶を含む略平板状の部であり、具体的
には前記液晶部は液晶から構成され、かつ主基板部51
および対向基板部52の間に介在される。MIM素子3
7は、下部電極39と上部電極40と絶縁層とを含む。
主基板55および対向基板56は、相互に平行に、予め
定める間隔を空けて、かつ両基板55,56の一方面5
7,58を向かい合わせて、配置される。液晶セル31
は、使用者が対向基板56の一方面58とは反対側から
液晶セル31に臨むように用いられ、この結果対向基板
56の他方面が液晶セル31の表示面59になる。なお
本明細書の分解斜視図では、液晶部、配向膜、およびM
IM素子37内の絶縁層は省略されている。また本明細
書の分解斜視図では、16個の画素32が4行4列に配
列される例を示しているが、画素32の数は16個には
限らない。かつ複数の各画素32およびその周囲の構成
は相互に等しいので、本明細書の分解斜視図において、
左下の1つの画素32およびその周囲の部品だけに詳細
に参照符を付し、他の部分の参照符は適宜省略する。
【0035】全素子側信号配線42、全画素電極34、
全MIM素子37、および全短絡検知用回路41は、主
基板55の一方面57上に以下の配列で配置されてい
る。複数本の素子側信号配線42は、相互に平行に、か
つ相互に予め定める間隔を空けて、並ぶ。全画素電極3
4は、素子側信号配線42の長手方向および該長手方向
と直交する方向にそれぞれ平行に、相互に間隔を空けて
並べられる。結果として画素電極34の配列は行列状に
なる。本明細書において、行列状に配置された複数の要
素のうち、走査信号線の長手方向に平行に並ぶ一群の要
素を「行」と総称し、該長手方向と直交する方向に平行
に並ぶ一群の要素を「列」と総称する。画素電極34の
行および列の数は素子側信号配線42および対向側信号
配線43の本数とそれぞれ等しい。すなわち画素電極3
4の各行は、各素子側信号配線42の隣に、間隔を空け
て配置される。
【0036】各MIM素子37は、各画素電極34の近
傍にそれぞれ配置される。本実施の形態では、画素電極
34は1辺の一部分に切欠きのある略四角形の導電性の
膜片になっており、MIM素子37は該切欠き内に配置
される。各MIM素子37の下部電極39および上部電
極40は絶縁層を介して相互に重合わされた構成になっ
ており、下部および上部電極39,40ならびに絶縁層
が重なった交差部がMIM素子37として働き、下部お
よび上部電極39,40の端部がMIM素子37の第1
および第2端子となる。各MIM素子37の下部電極3
9が素子側信号配線42と接続され、該各MIM素子3
7の上部電極40が画素電極34に接続される。
【0037】各短絡検知用回路41は、具体的には、導
電性を有する材料から成る帯状の部材である。各短絡検
知用回路41は、複数の各画素電極34の間に、長手方
向が素子側信号配線42の長手方向と直交する方向と平
行になり、かつ隣の画素電極34との間にそれぞれ間隔
が空くように、配置される。各短絡検知用回路41の一
端は、該部品41の隣の画素電極34に接続されるMI
M素子37の下部電極39が接続される素子側信号配線
42に、接続される。この結果相互に隣合う任意の2つ
の画素電極34を短絡させる短絡部品が液晶セル31内
にある場合、該画素電極34間の短絡検知用回路41お
よび該短絡部品が、該画素電極34に接続されるMIM
素子37に並列に接続される回路を、構成する。
【0038】全対向電極35および全対向側信号配線4
3は、対向基板56の一方面58上に、以下のように配
置される。各画素32の対向電極35は、基本的には、
前記液晶部を介して該各画素32の画素電極33と対向
する位置に、配置される。この結果全対向電極35の配
列は、基本的には画素電極33と同じ配列になる。複数
本の対向側信号配線43は、対向電極35の各列の隣
に、該列と平行に並べられる。ゆえに各対向側信号配線
43は、素子側信号配線42から見て、ねじれの位置に
ある。各対向側信号配線43は、該信号配線43の隣の
列内の全対向電極35に、それぞれ電気的に接続され
る。
【0039】本実施の形態では、各対向側信号配線43
と該信号配線43に接続される対向電極35とがそれぞ
れ一体化されて、該信号配線43と同数の帯電極60に
なっている。各帯電極60は、略帯状の導電体の膜片で
ある。この結果対向基板56の一方面58上には、実際
には、全帯電極60が、その長手方向を素子側信号配線
42の長手方向と直行する方向に平行に、かつ相互に間
隔を空けて、並べられている。各帯電極60内の各画素
電極34に対向する部分が、該各画素電極34を含む画
素32内の対向電極35に相当するので、該部分を「対
向電極35」と称する。列電極59は、素子側信号配線
42から見て、ねじれの位置にある。
【0040】前記2枚の各配向膜は、主基板部51およ
び対向基板部52の前記液晶部に最近接する位置に、配
置される。すなわち主基板部51の配向膜は、主基板5
5の一方面57の露出した部分および該一方面上の全部
品34,39,41,42を覆い、対向基板部52の配
向膜は、対向基板56の一方面58の露出した部分およ
び該一方面58上の全部品60を覆う。前記配向膜は、
画素電極34と対向電極35との間に電圧が印加されて
いない時点、すなわち電圧無印加時における前記液晶部
内の液晶分子の配向状態を、規定する。
【0041】また前記液晶部がいわゆるネマティック液
晶によって形成され、かつ液晶セル31がいわゆるTN
型またはSTN型のものである場合、該液晶セル31は
2枚の偏光板をさらに含む。2枚の偏光板は、2つの基
板部51,52および該基板部51,52間の前記液晶
部を挟んで、相互に平行に配置される。液晶セル31が
いわゆるノーマリホワイト表示のものであるならば、前
記2枚の各偏光板の偏光軸は、該各偏光板と前記液晶部
との間にある各基板部51,52の配向膜の配向方向
と、それぞれ平行である。液晶セル31がいわゆるノー
マリブラック表示のものであるならば、前記2枚の偏光
板のうちのいずれか一方の偏光軸は、該一方の偏光板と
液晶部との間にある基板部の配向膜の配向方向と平行で
あり、かつ該2枚の偏光板のうちのいずれか他方の偏光
軸は、該他方の偏光板と液晶部との間にある基板部の配
向膜の配向方向と直交する。
【0042】液晶セル31が透過型である場合、少なく
とも、主基板55、対向基板56、全画素電極34、全
対向電極35、および2枚の配向膜は、透光性を有す
る。液晶セル31が反射型である場合、少なくとも、主
基板部もしくは対向基板部のうちのいずれか一方の構成
材料は、透光性を有する。さらに液晶セル31がカラー
画像を表示可能である場合、主基板55または対向基板
56上に、カラーフィルタがさらに設けられる。さらに
また液晶セル31は、各画素32の画素電極34および
対向電極35間の電圧の保持のために、各画素32の液
晶部33に並列に接続される付加容量部をさらに含んで
いても良い。各素子側信号配線42、各MIM素子3
9、および各画素電極34のうちの少なくとも2種類の
部品は、該部品間の短絡を防止する処置が施された状態
で、相互に重なって配置されていてもよい。前記短絡の
防止の処置として、前記2種類の部品の間に、絶縁層が
介在される。以上が液晶セル31の構造説明である。
【0043】液晶セル31を構成する部品の材料は、た
とえば以下に示すものが用いられることが好ましい。な
お以下に挙げる材料は最適例の例示であり、各部品が有
するべき特性を実現可能な材料であれば、他の材料が用
いられても良い。主基板55および対向基板56は、ガ
ラスから形成される。対向電極35および画素電極34
は、たとえばITO(インジウム−錫酸化物)から形成
される。対向電極35および画素電極34は、透光性を
必要とする場合、たとえばITOから形成され、透光性
を必要としない場合、金属材料から形成される。下部お
よび上部電極39,40、ならびに素子側信号配線42
は、たとえば金属材料から形成される。帯電極60は、
たとえばITOから形成される。下部電極39は、具体
的にはたとえばタンタル(Ta)から形成され、上部電
極40は、具体的にはたとえばチタン(Ti)またはク
ロム(Cr)から形成される。MIM素子37内の絶縁
層は、酸化タンタル(TaOx )から形成される。
【0044】下部電極39の材料となる導電性材料は、
該材料の酸化物が絶縁性を有するものであることが好ま
しい。これは、下部電極39が上述の材料から形成され
る場合、主基板部51の製造工程内において、下部電極
39製造後に該下部電極39の表面を陽極酸化すること
によって該下部電極39表面に絶縁性材料から成る層が
形成され、該絶縁性材料の層をMIM素子37の絶縁層
として用いることができるので、MIM素子37の形成
が容易になるからである。酸化物が絶縁性を有する導電
性材料は、たとえばタンタルである。
【0045】短絡検知用回路41の材料は、主基板部品
51内の導電性の部品、すなわち画素電極34と素子側
信号配線42と下部および上部電極39,40とのうち
の少なくとも1つの材料と等しいことが好ましい。これ
は、前記少なくとも1つの導電性の部材と短絡検知用回
路41との材料が等しいならば、主基板部41の製造工
程において、該導電性の部材と短絡検知用回路41とを
単一の形成工程で同時に形成することができるので、前
記製造工程が簡略化されるため、液晶セル41の製造コ
ストおよび製造期間を低減させることができるためであ
る。本実施の形態では、下部電極39と短絡検知用回路
41と素子側信号配線42とが、相互に同じ導電性の材
料から形成されている。以上が液晶セル31の構成説明
である。
【0046】液晶セル31を含む表示装置は、上述の液
晶セル31の他に、駆動部を少なくとも含む。前記駆動
部は、液晶セル31の各画素32内の液晶の表示に拘わ
る状態を制御するための電気信号である第1および第2
制御信号を、液晶セル31の素子側信号配線42および
帯電極60に、供給する。液晶セル31が透過型である
場合、前記表示装置は、液晶セルの表示面59とは反対
側の面近傍に配置される光源をさらに含む。液晶セル3
1が反射型である場合、前記表示装置の構成は、全画素
電極34と主基板55と主基板部51の配向膜とが透光
性をさらに有し、かつ該表示装置が液晶セル31の表示
面59とは反対側に配置される反射板をさらに含む構成
でもよく、画素電極34が光を反射可能な導電性材料で
形成されて反射板を兼ねる構成でもよい。以上が表示装
置の説明である。
【0047】図1および図2を再び参照して、液晶セル
31内の短絡部品について説明する。なお以下の説明に
おいて、液晶セル31の等価回路内にある2つの接続点
Ja,Jbを両端とする一部分である回路の参照符とし
て「Ja−Jb」を用い、液晶セル31の等価回路内に
ある2つの接続点Ja,Jbを両端としてかつ接続点J
cを経由する一部分である回路の参照符として「Ja−
Jc−Jb」を用いる。Ja,Jb,Jcは任意の接続
点である。
【0048】液晶セル31の点欠陥の原因となる短絡を
引起こす短絡部品として、画素電極34と素子側信号配
線42とを短絡させる第1短絡部品66と、隣合う2つ
の画素電極を短絡させる第2短絡部品67とがある。こ
れら短絡部品66,67は、従来技術で説明したよう
に、液晶セル31の主基板部51内の導電性の部品が薄
膜の成膜およびパターニング工程を含む形成工程によっ
て形成される状況下で、該薄膜内の除去するべき部分内
の一部分が除去されずに主基板部51上に残されたも
の、すなわちいわゆる膜残り部で実現される。前記導電
性の部品は、たとえば、少なくとも画素電極34,素子
側信号配線42、下部電極39、および上部電極40で
ある。図2の分解斜視図は、液晶セル31内に上述の膜
残り部61〜64がある状況を示す例になっている。た
とえば第1短絡部品66は、具体的には、素子側信号線
の膜残り部61、または画素電極34の膜残り部62で
ある。またたとえば第2短絡部品67は、具体的には、
画素電極34の膜残り部63、または上部電極40の膜
残り部64である。
【0049】第1短絡部品66は、或る画素32の画素
電極32と素子側信号配線42とを短絡させるので、該
或る画素32内のMIM素子37および画素電極34の
接続点J3と、該MIM素子37が接続される素子側信
号配線42上の接続点J6とを両端とする短絡回路J3
−J6を構成する。すなわち第1短絡部品66はMIM
素子37に並列に接続されるので、該第1短絡部品66
がある場合、素子側信号配線42に供給された信号が、
MIM素子37を経由せずに第1短絡部品66を介し
て、画素電極34に直接供給される。
【0050】このように第1短絡部品66に起因する短
絡回路J3−J6がMIM素子37と並列な回路である
場合、該第1短絡部品66に起因する短絡のある不良な
画素32内の対向電極35およびMIM素子37がそれ
ぞれ接続される対向側および素子側信号配線43,42
の端子J1,J5、すなわち該不良な画素32の等価回
路の両端子J1,J5に予め定める2種類の検査信号が
それぞれ供給された状況下で、該画素32の表示状態、
すなわち該画素の濃淡は、短絡のない正常な画素の表示
状態と異なる。つまり前記場合、上述の状況下で、画素
の状態に短絡の影響が現れる。これらの結果或る画素3
2における前記第1短絡部品66に起因する短絡の有無
は、上述の状況下で該画素32の表示状態を観察するこ
とによって、判断することができる。
【0051】第2短絡部品67は、隣合う2つの画素電
極34を短絡させるので、2つの各画素32内のMIM
素子37および画素電極34の接続点J3を両端とする
回路J3−J3を構成する。従来技術の液晶セルでは、
第2短絡部品67だけに起因する短絡回路J3−J3は
MIM素子37に並列な回路ではないので、前記2つの
各画素32内の対向電極35にそれぞれ接続される2本
の対向側信号配線の端子にそれぞれ異なる信号を供給す
る必要がある。本実施の形態の液晶セル31は、第2短
絡部品67と素子側信号配線42とを接続させるための
短絡検知用回路41を備え、第2短絡部品67と短絡検
知用回路41とは、接続点J7で接続する。この結果2
つの各画素32内の前記接続点J3と短絡検知用回路4
1および素子側信号配線42の接続点J8とを両端とし
てかつ第2短絡部品67内の接続点J7を経由する短絡
回路J3−J7−J8が、MIM素子37に並列に接続
される。この結果第2短絡部品67がある場合、素子側
信号配線42に供給された信号が、MIM素子37を経
由せずに第2短絡部品67および短絡検知用回路41を
介して、画素電極34に供給される。
【0052】このように液晶セル31内に第2短絡部品
67がある場合、該セル31内には短絡検知用回路41
が予め設けられているので、該第2短絡部品67に起因
する短絡回路J3−J7−J8が、MIM素子37に並
列に接続される。この結果該第2短絡部品67に起因す
る短絡回路J3−J7−J8は第1短絡部品66に起因
する短絡回路J3−J6と同等なものになるので、第2
短絡部品37は、第2短絡部品67に起因する短絡があ
る画素32の等価回路の両端子J1,J5に予め定める
2種類の検査信号がそれぞれ供給された状況下で、該画
素32の表示状態に影響を与える。これによって第2短
絡部品37に起因する不良な画素は、第1短絡部品66
に起因する不良な画素の同じ検査手法を用いて、発見す
ることができる。
【0053】このように図1の構成の液晶セル31で
は、或る画素32内に短絡の原因となる短絡部品がある
場合、短絡検知用回路が予め備えられているので、該短
絡部品が画素電極34と素子側信号配線42とを短絡さ
せる場合だけでなく、該短絡部品が2つの画素電極34
を短絡させる場合でも、該短絡部品の少なくとも一部分
を含みかつ画素電極34と素子側信号配線42とを、M
IM素子37と並列に接続する短絡回路が、形成され
る。この結果或る画素32の等価回路の両端子J1,J
2に予め定める2種類の検査信号がそれぞれ供給された
状況下で、画素電極34に第1および第2短絡部品6
6,67に起因する短絡がある2種類の場合の該画素3
2の表示状態はどちらも、該画素電極34に短絡のない
場合の該画素の表示状態と、それぞれ異なる。これによ
って図1の構成の液晶セル31が、前述の状況下で、画
素の表示状態に基づき、画素電極34と素子側信号配線
42との短絡および画素電極34間の短絡に起因する2
種類の不良画素と、短絡の無い画素電極34を含む正常
画素との両方を、画素の表示状態に基づいて容易に判別
することができる。
【0054】図2の液晶セル31内の主基板部51の製
造工程を以下に説明する。なお以下の製造工程内におけ
る各部品の詳細な形成手法は最適例の例示であり、他の
手法が用いられても良い。最初に下部電極39と短絡検
知用回路41と素子側信号配線42とが、主基板55の
一方面57上に形成される。これらの部品39,41,
42の形成工程は、具体的には、該部品39,41,4
2の材料となる導電性材料の薄膜が主基板55の一方面
57上に成膜される成膜工程と、該薄膜内の全ての各部
品39,41,42に相当する部分だけが一方面57上
に残されるように該薄膜内の残余の部分を除去するパタ
ーニング工程とが、この順で行われる。
【0055】下部電極39と短絡検知用回路41と素子
側信号配線42との形成後、MIM素子37の絶縁層
が、少なくとも下部電極39の表面を覆うように、形成
される。前記絶縁層の形成工程は、たとえば酸化物が絶
縁性材料となる材料から下部電極39が形成されている
場合、陽極酸化法を用い、下部電極40表面を酸化させ
る工程で、実現される。絶縁層形成後、上部電極40が
主基板55の一方面57上に形成される。上部電極40
の形成工程は、具体的には、上部電極40の材料となる
導電性材料の薄膜が、主基板55の一方面57上に、少
なくとも絶縁層を覆って成膜される成膜工程と、該薄膜
内の上部電極40に相当する部分だけが一方面57上に
残されるように、該薄膜内の残余の部分を除去するパタ
ーニング工程とが、この順で行われる。この結果MIM
素子37が完成する。
【0056】上部電極形成後、画素電極34が主基板5
5の一方面57上に形成される。画素電極34の形成工
程は、具体的には、画素電極34の材料となる導電性材
料の薄膜が、主基板55の一方面57上に成膜される第
3成膜工程と、該薄膜内の画素電極34に相当する部分
だけが一方面57上に残されるように、該薄膜内の残余
の部分を除去する第3パターニング工程とが、この順で
行われる。上述の3回の各パターニング工程は、たとえ
ばフォトリソグラフィ法を用いてそれぞれ行われる。上
部電極形成後、主基板55の一方面上に、形成された全
ての部品、すなわち画素電極34とMIM素子37と素
子側信号配線42を覆うように、配向膜が形成される。
これらの結果、主基板部51が完成する。
【0057】主基板部51の製造工程の前後または該製
造工程と並行して、対向基板部52が製造される。対向
基板部56の製造工程は、たとえば、導電性材料から形
成された薄膜が対向基板56の一方面58上に形成さ
れ、該薄膜内の帯電極60となるべき部分だけが残るよ
うに該薄膜がたとえばフォトリソグラフィ法を用いて加
工される工程と、主基板55の一方面上に、帯電極60
を覆うように、配向膜が形成される工程とを、この順で
含む。主基板部51および対向基板部52形成後、これ
らの基板部51,52が、配向膜を相互に対向させてか
つ間隔を空けた状態で、該基板部51,52間の空間に
液晶を封入する。この結果液晶セル31が完成する。
【0058】上述の主基板部51の製造工程は、従来技
術の液晶セルの主基板部の製造工程と比較した場合、下
部電極39の材料からなる薄膜のパターニング工程にお
いて、主基板55上に残すべき部分の形状だけが異な
り、他は等しい。この結果本実施の形態の液晶セル31
の製造工程は、従来技術の液晶セルの製造工程と比較し
て、下部電極39の材料からなる薄膜のパターニング工
程において用いられるマスクだけが変更されているの
で、短絡検出用部品41を設けたことに起因する液晶セ
ル31の製造工程内の工程数の増加が、防止される。こ
の結果短絡検出用部品41の追加に起因する本実施の形
態の液晶セル31の製造コストおよび製造期間の増加
が、抑えられる。
【0059】図3は、本発明の液晶セル検査方法を用い
た図1の液晶セル31の点灯検査のための検査装置71
の概略的構成を示す分解斜視図である。なお本明細書の
検査装置の分解斜視図は、検査対象の液晶セル31が透
過型のものまたは反射型でありかつ反射板が液晶セル3
1外に設けられる構成のものである場合の例を示し、か
つ該検査対象の液晶セル31が16個の画素32が4行
4列の配列で配置されたものである場合の例を示してい
る。検査装置71は、素子側および対向側検査治具7
2,73と、素子側および対向側光学フィルム74,7
5と、光源76と、信号供給部とを含む。
【0060】素子側および対向側検査治具72,73
は、検査対象の液晶セル31内の素子側信号配線42の
端子J1および対向側信号配線43の端子J5に、それ
ぞれ取付けられる。対向側信号配線43の端子J5は、
帯電極60の端子と等価である。素子側および対向側光
学フィルム74,75は、検査対象の液晶セル31を挟
んで対向する。光源76は、液晶セル31の表示面59
と反対側の面に対向側光学フィルム75を介して対向す
る位置に、配置される。素子側および対向側光学フィル
ム74,75は、たとえば偏光板で実現される。素子側
および対向側光学フィルム74,75の配置位置は、た
とえば、液晶セル31の製品化時に液晶セル31に取付
けられる一対の偏光板の配置位置と等しく、光源76の
配置位置は、たとえば、液晶セル31の製品化時に液晶
セル31に取付けられる光源および反射板の配置位置
と、等しい。
【0061】前記信号供給部は、素子側検査治具72を
介して、検査対象の液晶セル31内の全素子側信号配線
42に、相互に等しい単一の電気的な第1検査信号であ
る素子側検査信号SAを与え、かつ第2検査治具73を
介して、検査対象の液晶セル31内の全ての各対向側信
号配線43に、相互に等しい単一の電気的な第2検査信
号である対向側検査信号SBを与える。検査者は、素子
側および対向側検査信号SA,SBが供給された状態の
液晶セル内の画素の表示状態、すなわち信号供給状態の
液晶セル内の画素の濃淡を、素子側光学フィルム74を
介して液晶セル31の表示面59を臨む位置から、観察
する。また検査者の代わりに、検査装置71が前記臨む
位置から液晶セル31を観察するための観察部をさらに
備えていても良い。
【0062】図4(A),(B)は、素子側および対向
側検査信号SA,SBの波形図である。素子側および対
向側検査信号SA,SBは、液晶表示装置の複雑な駆動
波形そのものを用いることもできるが予め定める周期で
電圧が変化する周期信号であって、同期したものでも良
く、たとえば図示したような簡便な交流の矩形波形を用
いることができる。
【0063】すなわち対向側検査信号SBは、ある一定
の期間Tの間、信号の振幅の大きさがVSBになる状態
に周期的に繰返される信号とする。信号のレベルを+V
SB→−VSB→+VSBのように極性を反転させるの
は、液晶材料の信頼性を確保するために一般的に行われ
るものである。
【0064】一方、素子側検査信号SAは、各画素の表
示を決定する信号である。表示の状態は選択期間T中に
与えれる信号SAのレベルを+VSA〜−VSAの間で
任意に変えることにより表示の濃淡が決まる。一度決ま
った表示の状態は次の選択期間が来るまで保持される。
【0065】すなわち、信号SBの信号レベルが+VS
B(または−VSB)であり、信号SAの信号レベルが
−VSA(または+VSA)である組合せになった場合
に表示がONになる。また、信号SBが+VSB(また
は−VSB)と信号SAが+VSA(または−VSA)
の組合せになった場合に表示がOFFになる。
【0066】前述したように、或る画素32が接続され
た素子側および対向側信号配線42,43に予め定める
検査信号SA,SBが供給された状態で、該画素32内
の画素電極34が素子側信号配線42および他の画素電
極34のいずれかと短絡している場合の表示状態は、該
画素32内の画素電極34に短絡が無い場合の表示状態
と異なる。この結果前述の観察者は、全素子側信号配線
42に相互に等しい素子側検査信号SAが供給されかつ
全対向側信号配線43に相互に等しい対向側検査信号S
Bが供給された状況下で、検査対象の液晶セル31内の
全ての各画素の表示状態を相互に比較、または検査対象
の液晶セル31内の全ての各画素の表示状態を基準の画
素の表示状態と比較するならば、該全画素32のうちか
ら、第1および第2短絡部品66,67に起因する短絡
のある画素電極34をそれぞれ含む2種類の不良画素
を、容易に判別することができる。このように本実施の
形態の液晶セル31は、全ての素子側信号配線42に相
互に等しい検査信号SAを与えかつ全対向側信号配線4
3に相互に等しい検査信号SBを与えた状況下で、画素
電極34と信号配線42との短絡および画素電極34同
士の短絡に起因する不良画素を、両方とも検出すること
ができる。
【0067】また素子側および対向側検査信号SA,S
Bは上述のように供給されるので、素子側および対向側
検査治具72,73は、全ての素子側および対向側信号
配線42,43の端子J1,J5と接触し得る1枚の導
電性の部材、たとえばいわゆるパットで実現される。こ
の結果図13で説明した従来技術の第2検査装置より
も、対向側検査治具73の構成が簡略化される。かつ素
子側および対向側検査治具72,73を検査対象の液晶
セル31に取付けるには、パット状の該検査治具72,
73を主基板部51および対向基板部52内の全素子側
および全対向側信号配線42,43の端子J1,J5が
ある部分にそれぞれ当てるだけで良い。この結果前記従
来技術の第2検査装置よりも、対向側検査治具73の取
扱いが容易になる。これによって本実施の形態の検査方
法は、検査方法および検査治具の簡略化と2種類の短絡
に起因する不良画素の検出とを、両立させることができ
る。
【0068】図5は、本発明の第2の実施の形態である
液晶セル91の等価回路図である。図6は、図5の液晶
セル91内の主基板部92の部分拡大平面図である。図
5と図6とを合わせて説明する。第2の実施の形態の液
晶セル(以後「第2液晶セル」と略称する)91の構成
は、第1の実施の形態の液晶セル(以後「第1液晶セ
ル」と略称する)31と比較して、以下に説明する点だ
けが異なり、他は等しい。第2液晶セル91内の部品の
うち、第1液晶セル31内の部品と等しいものは、該部
品と同じ参照符を用いて示し、詳細な説明は省略する。
【0069】第2液晶セル91は、第1液晶セル31と
比較して、短絡検知用回路93が、任意の2つの画素電
極34間の短絡の原因となる第2短絡部品67を、該画
素電極34にMIM素子37を介して接続されるいずれ
かの素子側信号配線42とは異なる他の素子側信号配線
42に接続させるように、設けられる。このために第2
の実施の形態の短絡検知用回路(以後「第2短絡検知用
回路」と略称する)93は、第1の実施の形態の短絡検
知用回路(以後「第1短絡検知用回路」と略称する)4
1と比較して、一端が前記他の素子側信号配線42に接
続されていることだけが異なり、他の構成は等しい。こ
の結果第2液晶セル91内に第2短絡部品67がある場
合、該第2短絡部品67は第2短絡検知用回路93によ
って前記他の素子側信号配線42に接続される。これに
よって前記場合、第2液晶セル91内には、第2短絡部
品67によって短絡された2つの各画素電極34とMI
M素子37との接続点J3から第2短絡部品67内の接
続点J7を経由して第2短絡検知用回路91と前記他の
素子側信号配線42との接続点J9に至る短絡回路J3
−J7−J9が形成される。なお図5,6は、第2短絡
検知用回路が素子側信号配線42と同じ材料から形成さ
れる例を示している。
【0070】本実施の形態の点灯検査が行われる場合、
全対向側信号配線43に相互に等しい検査信号SBが与
えられると同時に、全素子側信号配線42には相互に等
しい検査信号SAが与えられる。この結果第2液晶セル
91内の第2短絡部品67に起因する短絡回路J3−J
7−J9を経由して画素電極34に与えられる検査信号
SAと、第1液晶セル31内の第2短絡部品67に起因
する短絡回路J3−J7−J8を経由して画素電極34
に与えられる検査信号SAとは相互に等しいので、これ
ら2つの短絡回路J3−J7−J9,J3−J7−J8
は相互に等価になる。これによって第2液晶セル91
は、第1の実施の形態で説明した検査方法を用いた点灯
検査によって、画素電極34と素子側信号配線42との
短絡に起因する不良な画素、および画素電極34同士の
短絡に起因する不良な画素の両方を、手順が簡単でかつ
検査治具の構成が簡単な検査方法によって、検出するこ
とができる。
【0071】第2液晶セル91の製造工程は、第1液晶
セル31の製造工程と比較して、素子側信号配線42と
下部電極39と第1短絡検知用回路41とが同時に形成
される形成工程において、第1短絡検知用回路41の代
わりに第2短絡検知用回路93が形成され、かつこのた
めに該形成工程内のパターニング工程で用いられるマス
クの形状が、第2主基板部91内の素子側信号配線42
と下部電極39と第2短絡検知用回路93とに応じた形
状になっている点が異なり、他は等しい。この結果第1
液晶セル31の製造工程と同様に、第2液晶セル91の
製造工程においても、短絡検知用回路93の追加に起因
する該液晶セル91の製造コストおよび製造期間の増加
が、抑えられる。以上が第2の実施の形態の説明であ
る。
【0072】第1および第2の実施の形態において、第
1および第2液晶セル31,91内の第2短絡部品67
に起因する短絡回路J3−J7−J8,J3−J7−J
9の説明から分かるように、全素子側信号配線42に相
互に等しい検査信号が与えられる状況下で、第2短絡部
品67が全素子側信号配線42のうちの任意のいずれか
1本と短絡検出用部品を介して接続されるならば、上述
の2種類の不良な画素を、該画素の表示状態に基づいて
検出することができる。この結果、第2短絡部品67と
素子側信号配線42とを接続するための短絡検知用回路
と素子側信号配線42との接続位置は、図1,2,5,
6で説明した位置に限らず、第2短絡部品67とに起因
する短絡回路が上述の短絡回路J3−J7−J8,J3
−J7−J9と等価になる位置であれば、どのような位
置でもよい。また単一の短絡検知用回路は、複数の部品
から構成されてもよい。
【0073】たとえば図7に示すように、単一の短絡検
知用回路95は、隣合う2本の素子側信号配線42にそ
れぞれ接続された2本の配線96,97から構成されて
もよい。前記2本の各配線96,97は、該各配線9
6,97の長手方向が素子側信号配線42の長手方向と
直交する方向に平行であり、かつ該各配線96,97の
中心軸線が該直交する方向と平行でかつ2つの画素電極
34間を通る1本の仮想軸線上に、ほぼ配置される。図
7の短絡検知用回路95を備えた主基板部98を含む液
晶セルの形成工程は、第1および第2液晶セル31,9
1の製造工程と比較して、素子側信号配線42と下部電
極39と短絡検知用回路95とが同時に形成される形成
工程内のパターニング工程で用いられるマスクの形状
が、該主基板部内の素子側信号配線42と下部電極39
と短絡検知用回路とに応じた形状になっている点が異な
り、他は等しい。この結果第1および第2液晶セル3
1,91の製造工程と同様に、上述の液晶セルの製造工
程においても、短絡検知用回路の追加に起因する該液晶
セルの製造コストおよび製造期間の増加が、抑えられ
る。
【0074】図8は、本発明の第3の実施の形態の表示
素子である液晶セル内の主基板部101の部分拡大平面
図である。第3の実施の形態の液晶セル(以後「第3液
晶セル」と略称する)101の構成は、第1および第2
液晶セル31,91と比較して、以下に説明する点だけ
が異なり、他は等しい。前記第3液晶セル内の部品のう
ち、第1液晶セル31内の部品と等しいものは、該部品
と同じ参照符を用いて示し、詳細な説明は省略する。
【0075】前記第3液晶セル内において、短絡検知用
回路103の材料は、MIM素子37の上部電極40と
等しい。このために短絡検知用回路103の一端は、素
子側信号配線42に乗重なっている。この結果第3液晶
セルの等価回路は、図1の第1液晶セル31の等価回路
と等しい。これによって第3液晶セル内の短絡に起因す
る不良画素は、第1の実施の形態で説明した検査方法を
用いて、容易に発見することができる。
【0076】第3液晶セル内の主基板部101の製造工
程を以下に説明する。なお以下の製造工程内における各
部品の詳細な形成手法は最適例の例示であり、他の手法
が用いられても良い。また第3液晶セル内の主基板部1
01の製造工程内の工程のうち、第1液晶セル内の主基
板部51の製造工程内の工程と等しいものの詳細な説明
は、省略する。
【0077】最初に下部電極39と素子側信号配線42
とが、主基板55の一方面57上に形成される。これら
の部品39,42の形成工程は、第1液晶セル31の製
造工程内の素子側信号配線42と下部電極39と短絡検
知用回路41との形成工程と比較して、該形成工程内の
パターニング工程で用いられるマスクの形状が、該主基
板部内の素子側信号配線42と下部電極39とだけと、
短絡検知用回路とに応じた形状になっている点が異な
り、他は等しい。下部電極39と素子側信号配線42と
の形成後、MIM素子37の絶縁層が、少なくとも下部
電極40の表面を覆うように、形成される。前記絶縁層
の形成工程は、第1液晶セル31の製造工程内の絶縁層
の形成工程と等しい。
【0078】絶縁層形成後、上部電極40および短絡検
知用回路103が主基板55の一方面57上に形成され
る。これら部品40,103の形成工程は、具体的に
は、上部電極40および短絡検知用回路103の材料と
なる導電性材料の薄膜が、主基板55の一方面57上
に、少なくとも素子側信号配線42の一部分上および絶
縁層上を覆って成膜される成膜工程と、該薄膜内の上部
電極40および短絡検知用回路103に相当する部分だ
けが一方面57上に残されるように、該薄膜内の残余の
部分を除去するパターニング工程とが、この順で行われ
る。この結果MIM素子34が完成する。
【0079】上部電極形成後、画素電極34が主基板5
5の一方面57上に形成される。画素電極形成後、主基
板55の一方面上に、形成された全ての部品、すなわち
画素電極34とMIM素子37と素子側信号配線42と
第3短絡検知用回路103を覆うように、配向膜が形成
される。画素電極34および配向膜の形成工程は、第1
液晶セル31の製造工程内の画素電極34および配向膜
の形成工程とそれぞれ等しい。これらの結果、主基板部
51が完成する。
【0080】第3液晶セルの主基板部101の製造工程
の前後または該製造工程と並行して、対向基板部52が
製造される。主基板部101および対向基板部52形成
後、これらの基板部間の空間に液晶が封入される。対向
基板部52の製造工程および液晶の封入工程は、第1液
晶セル31の対向基板部52の製造工程および液晶の封
入工程と等しい。この結果第3液晶セルが完成する。
【0081】上述の第3液晶セルの主基板部101の製
造工程は、従来技術の液晶セルの主基板部の製造工程と
比較した場合、上部電極40の材料からなる薄膜のパタ
ーニング工程において、主基板55上に残すべき部分の
形状だけが異なり、他は等しい。この結果第3液晶セル
の製造工程は、従来技術の液晶セルの製造工程と比較し
て、上部電極40の材料からなる薄膜のパターニング工
程において用いられるマスクだけが変更されているの
で、短絡検出用部品103を設けたことに起因する液晶
セルの製造工程内の工程数の増加が、防止される。この
結果短絡検出用部品103の追加に起因する第3液晶セ
ルの製造コストおよび製造期間の増加が、抑えられる。
以上が第3の実施の形態の説明である。
【0082】以上説明したように、第1および第2なら
びに第3の実施の形態において、短絡検知用回路41,
93;103は、下部電極39ならびに上部電極40と
同じ導電性の材料からそれぞれ形成されたが、これに限
らず短絡検知用回路は、導電性の材料であればどのよう
な材料から形成されてもよい。また短絡検知用回路の材
料は、液晶セルの製造工程の工程数の増加を防止するた
めに、該液晶セル内の主基板部内にある全ての導電性の
部品のうちのいずれか1つと同じ材料で形成されること
が好ましい。さらにまた短絡検知用回路の材料は、画素
電極34と等しいことがさらに好ましい。これは、画素
電極34は透光性を有する導電性材料、たとえばITO
から形成されることが多いので、短絡検知用回路が画素
電極34と同じ材料から形成される場合、短絡検知用回
路に起因する液晶セルの開口率の低下が抑えられるの
で、該液晶セルの表示が暗くなることを未然に防止する
ことができるためである。また、MIM素子の場合、下
部電極39は、表示の均一性を得るために、寸法と形状
の仕上がりに高い精度が求められており、ドライエッチ
ングでパターニングされることが多い。短絡検知回路
は、小さく(細く)形成できるほうが開口率の観点から
好ましく、したがって下部電極39と同時に形成するの
が好ましい。
【0083】図9は、本発明の第4の実施の形態のであ
る液晶セル111の斜視図である。第4の実施の形態の
液晶セル(以後「第4液晶セル」と略称する)111の
構成は、第1〜第3液晶セルと比較して、以下に説明す
る点だけが異なり、他は等しい。前記第4液晶セル内の
部品のうち、第1液晶セル31内の部品と等しいもの
は、該部品と同じ参照符を用いて示し、詳細な説明は省
略する。
【0084】第4液晶セル111は、主基板部113と
対向基板部52と液晶部とを含む。第4液晶セル111
内の対向基板部52および液晶部は、第1液晶セル31
内の対向基板部52および液晶部と等しい。第4液晶セ
ル111の主基板部113は、第1液晶セル31の主基
板部31と比較して、画素電極34の形状と、MIM素
子37の配置位置と、短絡検知用回路114の接続関係
とが異なり、他は等しい。画素電極34は、切欠きのな
い四角形の導電体の膜片である。MIM素子37は、画
素32の境界部に配置される。主基板55の一方面内の
或る画素32の境界部は、該画素32内の画素電極34
の隣の部分である。短絡検知用回路114は、下部電極
39と同じ材料から形成され、該下部電極39に接続さ
れる。すなわち短絡検知用回路114は、下部電極39
を介して、素子側信号配線42に接続される。
【0085】このような構成の第4液晶セル111にお
いて、短絡検知用回路114の一部分が下部電極39を
兼ね、かつ該短絡検知用回路114が画素32の境界部
に配置される。これによって従来の液晶セルと比較し
て、短絡検知用回路114が透光性を有するか否かに拘
わらず、該短絡検知用回路114に起因する開口率の低
下が抑えられる。また第4液晶セルの等価回路は、図1
の第1液晶セル31の等価回路と等しい。これによって
第4液晶セル内の短絡に起因する不良画素は、第1の実
施の形態で説明した検査方法を用いて、容易に発見する
ことができる。
【0086】第4液晶セル内の主基板部113の製造工
程を以下に説明する。なお以下の製造工程内における各
部品の詳細な形成手法は最適例の例示であり、他の手法
が用いられても良い。また第3液晶セル内の主基板部1
13の製造工程内の工程のうち、第1液晶セル内の主基
板部51の製造工程内の工程と等しいものの詳細な説明
は、省略する。
【0087】最初に下部電極39と素子側信号配線42
と短絡検知用回路114が、主基板55の一方面57上
に形成される。図9の例では、下部電極39がMIM素
子37の形成に必要な長さよりも延長されて形成され、
延長された部分が短絡検知用回路114になっている。
これらの部品39,42,114の形成工程は、第1液
晶セル31の製造工程内の素子側信号配線42と下部電
極39と短絡検知用回路41との形成工程と比較して、
該形成工程内のパターニング工程で用いられるマスクの
形状が、該主基板部内の素子側信号配線42と下部電極
39と短絡検知用回路114とに応じた形状になってい
る点が異なり、他は等しい。下部電極39と素子側信号
配線42との形成後、MIM素子37の絶縁層および上
部電極、画素電極、ならびに配向膜が、この順で順次形
成される。第4液晶セル111の製造工程内の、絶縁
層、上部電極40および画素電極34の形成工程は、第
1液晶セル31の製造工程内の絶縁層、上部電極40、
および画素電極34の形成工程と比較して、これらの部
品の形状および配置位置だけが異なり、他は等しい。こ
れらの結果、主基板部113が完成する。
【0088】第4液晶セル111の主基板部113の製
造工程の前後または該製造工程と並行して、対向基板部
52が製造される。主基板部113および対向基板部5
2形成後、これらの基板部113,52間の空間に液晶
が封入される。第4液晶セル111の製造工程内におけ
る、配向膜の形成工程、対向基板部52の製造工程、な
らびに液晶の封入工程は、第1液晶セル31の製造工程
内における、配向膜の形成工程、対向基板部52の製造
工程、ならびに液晶の封入工程と、それぞれ等しい。こ
の結果第4液晶セルが完成する。この結果第1液晶セル
31の製造工程と同様に、第4液晶セル111の製造工
程においても、短絡検出用部品114の追加に起因する
該液晶セル111の製造コストおよび製造期間の増加
が、抑えられる。以上が第4の実施の形態の説明であ
る。
【0089】第1〜第4の実施の形態の液晶セルおよび
その検査方法は、本発明の液晶セルおよびその検査方法
の例示であり、主要な構成が等しければ、他の様々な形
で実施することができる。たとえば前記第1〜第4液晶
セル内の部品の詳細な構成、たとえば形状および配置
は、該部品の特性が等しければ、上述の構成に限らず他
の構成によって実現されてもよい。またたとえばMIM
素子37に代表される2端子非線形素子に代わって、ス
イッチング素子として利用可能な他の素子が用いられて
も良い。前記他の素子として、たとえば3端子能動素
子、具体的にはたとえば薄膜トランジスタが挙げられ
る。これら結果前記表示媒体を用いる本発明の表示素子
およびその検査方法は、画素電極32同士の短絡に起因
する不良画素を容易に検出することができる。
【0090】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1およ
び第2端子を少なくともそれぞれ有する複数のスイッチ
ング素子と、少なくとも1つの前記スイッチング素子の
第1端子がそれぞれ接続される少なくとも1本の第1信
号配線と、前記各スイッチング素子の第2端子がそれぞ
れ接続される複数の画素電極と、液晶から成る液晶部
と、液晶部を介して前記各画素電極と対向する複数の対
向電極とを含み、画素電極は対向電極および第1信号配
線の各本数と等しく対応して行列状に配列された液晶セ
ルは、少なくとも1つの短絡検知用回路をさらに含む。
この結果、前記液晶セル内において、短絡検知用回路に
より、他の画素電極と短絡した画素電極を含む画素を、
信号配線と短絡した画素電極を含む画素と、等価に取扱
うことができる。
【0091】また本発明によれば、前記各短絡検知用回
路は、隣合う画素電極間に配置される導電性の部品で実
現される。この結果前記液晶セルの構成が複雑になるこ
とを防止しつつ、短絡検知用回路が形成可能になる。さ
らにまた本発明によれば、各短絡検知用回路およびスイ
ッチング素子は、隣合う画素電極間に配置される。この
結果前記液晶セルは、前記短絡検知用回路に起因する液
晶セルの開口率の低下を防止することができる。また本
発明によれば、前記各短絡検知用回路は、前記スイッチ
ング素子内の導電性の部材、前記画素電極、および前記
第1信号配線のうちの少なくとも1つと同じ材料から形
成される。この結果短絡検知用回路の追加に起因する前
記液晶セルの製造コストおよび製造時間の増加が防がれ
る。さらにまた本発明によれば、前記スイッチング素子
は2端子非線形素子で実現される。この結果スイッチン
グ素子として2端子非線形素子を用いた液晶セル内にお
いて、他の画素電極と短絡した画素電極を含む画素を、
信号配線と短絡した画素電極を含む画素と、等価に取扱
うことができる。
【0092】また以上のように本発明によれば、前記液
晶セルは、該液晶セル内の全第1信号配線に相互に等し
い第1検査信号がそれぞれ与えられ、かつ該液晶セル内
の全対向電極に相互に等しい第2検査信号がそれぞれ与
えられた状況下における、前記各画素内の液晶の表示に
拘わる状態に基づいて、該液晶セルが良品であるか否か
が検査される。この結果、検査信号の供給のための検査
治具の構成および全検査信号の信号構成を従来よりも簡
略化しつつ、簡単な方法で、該液晶セルの良/不良を容
易に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である液晶セル31
の等価回路図である。
【図2】図1の液晶セル31の分解斜視図である。
【図3】図1の液晶セル31の検査装置71の分解斜視
図である。
【図4】図3の検査装置71を用いた検査の際に検査対
象の液晶セル31に与えられる素子側および対向側検査
信号SA,SBの波形図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態である液晶セル91
の等価回路図である。
【図6】図5の液晶セル91内の主基板部92の部分拡
大平面図である。
【図7】液晶セル内の主基板部98の部分拡大平面図で
ある。
【図8】本発明の第3の実施の形態である液晶セル内の
主基板部101の部分拡大平面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態である液晶セル11
1の分解斜視図である。
【図10】従来技術の液晶セル1の分解斜視図である。
【図11】画素電極6の短絡の原因となる膜残り部11
〜14を説明するための図10の液晶セル1の分解斜視
図である。
【図12】図10の液晶セル1の点灯検査のための従来
技術の第1検査装置21の分解斜視図である。
【図13】図10の液晶セル1の点灯検査のための従来
技術の第2検査装置27の分解斜視図である。
【符号の説明】
31 液晶セル 32 画素 34 画素電極 35 対向電極 37 MIM素子 39 下部電極 40 上部電極 41,93,95,103,114 短絡検知用回路 42 素子側信号配線 43 対向側信号配線 71 検査装置 SA 素子側検査信号 SB 対向側検査信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1343 G02F 1/136

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2端子を少なくともそれぞ
    れ有する複数のスイッチング素子と、前記各スイッチン
    グ素子の第1端子がそれぞれ接続される少なくとも1本
    の第1信号配線と、前記各スイッチング素子の第2端子
    がそれぞれ接続される複数の画素電極と、液晶から成る
    液晶部と、液晶部を介して前記各画素電極と対向する複
    数の対向電極とを含み、 該画素電極が行列状に配置され、該画素電極の行数が前
    記第1信号配線の本数と等しく、かつ該画素電極の列数
    が前記対向電極の本数と等しい液晶セルであって、 少なくとも2つの前記画素電極を短絡させる導電性の部
    材が前記液晶セル内にある場合、前記第1信号配線へ電
    圧を印加した時に、一方の画素電極と短絡した画素電極
    を含む画素を、該第1信号配線と短絡した画素電極を含
    む画素に成さしめるように、該部材と前記第1信号配線
    とを電気的に接続させるための細いライン状の配線材か
    ら構成される少なくとも1つの短絡検知用回路を含むこ
    とを特徴とする液晶セル。
  2. 【請求項2】 前記各短絡検知用回路は、導電性を有す
    る材料から形成されて前記第1信号配線と接続され、か
    つ隣合う2つの前記画素電極間に配置されることを特徴
    とする請求項1記載の液晶セル。
  3. 【請求項3】 前記各短絡検知用回路は、導電性を有す
    る材料から形成されて前記各スイッチング素子の第1端
    子と接続され、 前記各スイッチング素子および各短絡検知用回路は、隣
    合う2つの前記画素電極間に配置されることを特徴とす
    る請求項1記載の液晶セル。
  4. 【請求項4】 前記短絡検知用回路は、前記スイッチン
    グ素子内の導電性の部材、前記画素電極、および前記第
    1信号配線のうちの少なくとも1つを形成する材料と同
    じ材料から形成されることを特徴とする請求項1記載の
    液晶セル。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング素子は、2端子非線形
    素子であることを特徴とする請求項1記載の液晶セル。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    液晶セルの検査方法であって、 前記液晶セル内の全第1信号配線および全対向電極に、
    前記全ての各画素電極および各対向電極間に予め定める
    電界を生じさせるための予め定める第1および第2検査
    信号をそれぞれ与え、前記各画素電極および各対向電極
    間の液晶の表示に拘わる状態に基づき、前記液晶セルが
    良品であるか否かを判断することを特徴とする液晶セル
    の検査方法。
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