JP3014915B2 - 多面取り薄膜トランジスタアレイ基板及びその検査方法 - Google Patents

多面取り薄膜トランジスタアレイ基板及びその検査方法

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JP3014915B2
JP3014915B2 JP8008294A JP8008294A JP3014915B2 JP 3014915 B2 JP3014915 B2 JP 3014915B2 JP 8008294 A JP8008294 A JP 8008294A JP 8008294 A JP8008294 A JP 8008294A JP 3014915 B2 JP3014915 B2 JP 3014915B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置(LC
D)に用いられる薄膜トランジスタ(TFT)アレイ、
特に多面取りがなされたTFTアレイ基板の完成後、検
査を容易にするための多面取り薄膜トランジスタアレイ
基板及びそれを用いた検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、TFTアレイの検査法として
は、以下に示すようなものがある。
【0003】図3は従来のTFTアレイの検査法を示す
図である。
【0004】(1)光学的検査法は、TFTアレイの繰
り返しパターンを、可視により比較照合する方法であ
り、視覚により、パターンの異常を検出する。これによ
れば、プロービングの必要はないが、層間短絡を検出で
きない。
【0005】(2)導通試験法は、500〜2500の
配線端子に、それぞれプロービングピンをあて、配線抵
抗を検出する方法であり、線欠陥のみの検出が可能であ
る。これによれば、プロービング点数が膨大で、検査工
数が多くなり、検査効率が低い。
【0006】(3)アドミタンス測定法は、パターン回
路中に抵抗を挿入して、その回路のアドミタンスの変化
をみる方法であり、線欠陥と静的な画素欠陥とを検出可
能である。これによれば、プロービング点数が膨大で、
検査工数が多くなり、検査効率が低い。
【0007】(4)電圧像法は、画素及び配線の電圧像
をみる方法であり、線欠陥と静的な画素欠陥とを検出可
能である。これによれば、プロービング点数は3〜5と
低減されるが、実際の欠陥の検出には、熟練を要し、そ
の作業には苦労を伴う。
【0008】(5)パルス応答法は、パターン回路中に
パルスを印加して、他方の端子でその応答をみる方法で
あり、配線電圧及び画素電荷を検出することができる。
これによれば、プロービング点数が膨大で、検査工数が
多くなり、検査効率が低い。
【0009】ところで、従来、このようなTFTアレイ
は、図4に示すように、構成されている。すなわち、1
はTFTアレイ領域(表示領域)であり、この領域にア
ドレス線(走査線)11とデータ線12が互いに交差す
るように配置され、アドレス線11とデータ線12の交
点には、TFT14がそれぞれ形成されており、また、
補助容量線13が設けられ、そのTFT14のソースと
補助容量線13の間に補助容量15が設けられている。
【0010】そして、TFT14のソース電極とドレイ
ン電極の内のソース電極に接続された画素電極(図示な
し)とがマトリックス状に複数配列され、液晶表示装置
(LCD)のTFTアレイ基板を構成するようになって
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示すように、個々の電極が電気的に独立した状態では、
TFTアレイ完成後の静電気の影響により、TFT特性
がシフトしてしまったり、データ線12とアドレス線1
1間に層間短絡が発生することが知られており、図5に
示すように、TFTアレイパターンでは各配線を電気的
に短絡することが、従来から実施されている。この短絡
用配線16はLCDパネル化工程において切断により分
離される。
【0012】このような短絡用配線を有する状態では、
前記したTFTアレイの検査方法で可能なのはパターン
検査のみである。
【0013】したがって、短絡用配線16が存在しても
欠陥検出を可能とするために、アドミタンス測定法で
は、図6に示すように、短絡用配線16とそれに繋がる
各接続端子21,22,23間に抵抗17を形成する必
要がある。この抵抗値が欠陥の検出精度に関わるため、
TFT工程で用いるフォトマスク設計時の大きな負担と
なっている。
【0014】また、測定に際しては微少な電圧・電流を
計測することが必要で、更に欠陥を判定するためには測
定データを高速に演算処理する必要がある。
【0015】更に、近年は製造技術の進歩により、1枚
のガラス基板に複数のTFTアレイを形成し、量産効果
を高めるようにしている。
【0016】図7はかかる従来の多面取り薄膜トランジ
スタアレイ基板の平面図である。
【0017】この図に示すように、ガラス基板80上に
は複数のTFTアレイ領域1が形成されており、データ
線1、アドレス線1、補助容量線13はそれぞれ短
絡用配線3に接続されている。図7では省略している
が、更に、各配線ごとに、図5に示すように、静電気保
護素子4を有する第1の短絡用配線30が設けられてい
る。
【0018】一方、光学的検査法は、全くの非接触測定
であるが、あくまでパターン異常を伴う欠陥しか検出で
きない。すなわち、パターン異常を伴わない場合が多い
層間短絡は検出できない。
【0019】さらには、静電気対策のため各電極間が短
絡用配線により電気的に短絡されている場合は、TFT
アレイ完成後に簡易な導通検査により、層間短絡の有無
を判断することができないという問題点があった。
【0020】すなわち、層間短絡の有無検査が必要で
ある理由としては、TFTアレイにおいて発生する欠
、パターン異常を伴うことが多く、パターン検査によ
層間短絡以外の欠陥については検出可能であり、また
前述のアドミタンス測定法のような、プロービングが必
要な電気的検査は、TFTアレイ基板表面を汚染した
り、傷つける危険性と、数百から数千本の端子をプロー
ビングする必要があることから、プロービングピンと各
端子のコンタクト不良の不安が常につきまとうためであ
る。
【0021】しかしながら、層間短絡はパターン異常を
伴わない場合が多い上、欠陥としては非常に重大なもの
である。
【0022】本発明は、上記問題点を解決するために、
以上述べた1枚の基板上に複数のTFTアレイが配置さ
れたTFTアレイ基板完成後に、簡易な導通検査によ
り、層間短絡が検査可能でコンタクト点数が少なく、か
つ短絡発生面が特定可能な短絡用配線を有する多面取り
TFTアレイ基板及びその検査方法を提供することを目
的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔I〕1枚の基板上に薄膜トランジスタアレイをm行n
列(但しm>1,n>1)のマトリックス状に複数配置
した多面取り薄膜トランジスタアレイ基板において、各
薄膜トランジスタアレイの短絡用配線を、互いに電気的
に分離した、当該薄膜トランジスタアレイを構成する
数のアドレス線を短絡する第1の短絡用配線と、当該薄
膜トランジスタアレイを構成する複数のデータ線を短絡
する第2の短絡用配線と、当該薄膜トランジスタアレイ
を構成する複数の補助容量線を短絡する第3の短絡用配
線とで構成するとともに、 各々の薄膜トランジスタアレ
イの前記第1の短絡用配線を行単位で互いに連結する第
4の短絡用配線と、各々の薄膜トランジスタアレイの前
記第2の短絡用配線を列単位で互いに連結する第5の短
絡用配線と、各々の薄膜トランジスタアレイの前記第3
の短絡用配線を斜め対角列単位で互いに連結する第6の
短絡用配線とを具備するようにしたものである。
【0024】〔II〕1枚の基板上に薄膜トランジスタア
レイをm行n列(但しm>1,n>1)のマトリックス
状に複数配置した多面取り薄膜トランジスタアレイ基板
において、各薄膜トランジスタアレイの短絡用配線を、
互いに電気的に分離した、当該薄膜トランジスタアレイ
を構成する複数のアドレス線を短絡する第1の短絡用配
線と、当該薄膜トランジスタアレイを構成する複数のデ
ータ線を短絡する第2の短絡用配線と、当該薄膜トラン
ジスタアレイを構成する複数の補助容量線を短絡する第
3の短絡用配線とで構成するとともに、 各々の薄膜トラ
ンジスタアレイの前記第1の短絡用配線を行単位で互い
に連結する第4の短絡用配線と、各々の薄膜トランジス
タアレイの前記第2の短絡用配線を列単位で互いに連結
する第5の短絡用配線と、各々の薄膜トランジスタアレ
イの前記第3の短絡用配線を斜め対角列単位で互いに連
結する第6の短絡用配線と、 多面取り薄膜トランジスタ
アレイ基板の外周に配置される短絡リングとを設け、
短絡リングと、前記第4の短絡用配線、前記第5の短絡
用配線、前記第6の短絡用配線との間に静電気保護素子
を接続するようにしたものである。
【0025】〔III 〕1枚の基板上に薄膜トランジスタ
アレイをm行n列(但しm>1,n >1)のマトリック
ス状に複数配置した多面取り薄膜トランジスタアレイ基
板の検査方法において、 各薄膜トランジスタアレイの短
絡用配線を、互いに電気的に分離した、当該薄膜トラン
ジスタアレイを構成する複数のアドレス線を短絡する第
1の短絡用配線と、当該薄膜トランジスタアレイを構成
する複数のデータ線を短絡する第2の短絡用配線と、当
該薄膜トランジスタアレイを構成する複数の補助容量線
を短絡する第3の短絡用配線とで構成するとともに、
々の薄膜トランジスタアレイの前記第1の短絡用配線を
行単位で互いに連結する第4の短絡用配線と、各々の薄
膜トランジスタアレイの前記第2の短絡用配線を列単位
で互いに連結する第5の短絡用配線と、各々の薄膜トラ
ンジスタアレイの前記第3の短絡用配線を斜め対角列単
位で互いに連結する第6の短絡用配線とを設け、 検査を
すべき所定の行の第4の短絡用配線と所定の列の第5の
短絡用配線との間に直流電圧を印加することによる所定
の行及び所定の列で決定される所定の薄膜トランジスタ
アレイにおける各アドレス線と各データ線との間の層間
短絡の検査と、検査をすべき所定の列の第5の短絡用配
線と所定の斜め対角列の第6の短絡用配線との間に直流
電圧を印加することによる所定の列及び所定の斜め対角
列で決定される所定の薄膜トランジスタアレイにおける
各データ線と各補助容量線との間の層間短絡の検査と、
検査をすべき所定の行の第4の短絡用配線と所定の斜め
対角列の第6の短絡用配線との間に直流電圧を印加する
ことによる所定の行及び所定の斜め対角列で決定される
所定の薄膜トランジスタアレイにおける各アドレス線と
各補助容量線との間の層間短絡の検査とを、必要回数繰
り返すことにより、層間短絡の生じている薄膜トランジ
スタアレイの特定を可能にするようにしたものである。
【0026】
【作用】本発明によれば、1枚の基板上に薄膜トランジ
スタアレイをm行n列(但しm>1,n>1)のマトリ
ックス状に複数配置した多面取り薄膜トランジスタアレ
イ基板において、各薄膜トランジスタアレイの短絡用配
線を、互いに電気的に分 離した、当該薄膜トランジスタ
アレイを構成する複数のアドレス線を短絡する第1の短
絡用配線と、当該薄膜トランジスタアレイを構成する複
数のデータ線を短絡する第2の短絡用配線と、当該薄膜
トランジスタアレイを構成する複数の補助容量線を短絡
する第3の短絡用配線とで構成するとともに、 各々の薄
膜トランジスタアレイの前記第1の短絡用配線を行単位
で互いに連結する第4の短絡用配線と、各々の薄膜トラ
ンジスタアレイの前記第2の短絡用配線を列単位で互い
に連結する第5の短絡用配線と、各々の薄膜トランジス
タアレイの前記第3の短絡用配線を斜め対角列単位で互
いに連結する第6の短絡用配線を設け、その短絡用配
線にはプロービングのための端子を基板端部に形成す
る。
【0027】したがって、簡易な計測器(例えば、テス
ター等)により、薄膜トランジスタの層間短絡の検査及
びその結果、層間短絡を生じている不良TFTアレイが
ある場合には、その不良TFTアレイの特定を可能にす
ることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。
【0029】図1は本発明の第1実施例を示す多面取り
薄膜トランジスタアレイ基板の構成図、図2はその個々
の薄膜トランジスタアレイの構成図である。
【0030】図に示すように、6は配線種別毎に分離形
成された短絡用配線を有する個々のTFTアレイ、11
はTFTアレイの両側から導出されるアドレス線(
は、左右に導出される)、12はTFTアレイの両側か
ら導出されるデータ線(では、上下に導出される)、
13はTFTアレイの両側から導出される補助容量線
では左右に配置)、21はアドレス線端子(
は、左側のみに配置)、22はデータ線端子(では、
上側のみに配置)、23は補助容量線端子(では左上
と右下に配置)、31はアドレス線短絡用配線、32は
データ線短絡用配線、33は補助容量線短絡用配線であ
る。
【0031】図1においては、TFTアレイを3行3列
の複数個多面取りした場合を示している。
【0032】ここで、図2に示すように、個々のTFT
アレイ(表示領域)1ではアドレス線11、データ線1
2、補助容量線13は、それぞれのアドレス線端子2
1、データ線端子22、補助容量線端子23から表示領
域1へ導入され、表示領域1を通って、それぞれの表示
領域1の対向する辺に取り出されている。
【0033】さらに、それぞれ表示領域1の両側で、ア
ドレス線11はアドレス線短絡用配線31に、データ線
12はデータ線短絡用配線32に、補助容量線13は補
助容量線短絡用配線33に接続されている。
【0034】したがって、この段階でアドレス線短絡用
配線31、データ線短絡用配線32、補助容量線短絡用
配線33は電気的に独立である。このTFTアレイ1に
おいても、図5に示すような静電気保護素子4が形成さ
れているが、図2では省略されている。
【0035】そこで、このような、図2に示されるTF
Tアレイ1を、図1に示すように、アドレス線11は行
単位に連結した短絡用配線41、データ線12は列単位
に連結した短絡用配線42、補助容量線13は斜め対角
単位に連結した短絡用配線43をそれぞれ形成し、基
板周辺部に、アドレス線検査用端子51a,51b,5
1c、データ線検査用端子52a,52b,52c、補
助容量線検査用端子53a,53b,53c,53d,
53eをそれぞれ配置する。
【0036】そこで、例えば、1行1列に配置されたT
FTアレイ1を検査するには、アドレス線検査用端子5
1a−データ線検査用端子52a間、データ線検査用端
子52a−補助容量線検査用端子53c間、アドレス線
検査用端子51a−補助容量線検査用端子53c間の抵
抗値を測定すれば、その抵抗値から容易に層間ショート
の発生を、他の面(即ち、他のTFTアレイ)で発生し
た層間ショートの影響を受けること無しに検知すること
ができる。
【0037】同様にして、1枚の基板上に配置された全
てのTFTを検査することが可能であり、全て基板周辺
部でのプロービングであるため、配置されたTFTアレ
イを損傷する恐れもない。
【0038】図8は本発明の第2実施例を示す静電気保
護素子を有する多面取り薄膜トランジスタアレイ基板の
構成図である。
【0039】この実施例においては、上記第1実施例に
加えて、更に、静電気に対する耐性を上げるために、短
絡用配線各端子間(アドレス線検査用端子51−データ
線検査用端子52間、データ線検査用端子52−補助容
量線検査用端子53間、アドレス線検査用端子51−補
助容量線検査用端子53間)に静電気保護素子60を形
成するようにしている。
【0040】図8に示すように、TFTアレイが多面取
りされるように配置された最外周に短絡用リング55を
設け、この短絡用リング55は、データ線短絡用配線3
2と補助容量線短絡用配線33を形成するために用いた
金属層を組み合わせて形成する。
【0041】この短絡用リング55と各短絡用配線両端
間に静電気に対する静電気保護素子60を形成した。
【0042】次に、静電気保護素子として空間電荷制限
電流(SCLC)素子を用いる場合について説明する。
【0043】空間電荷制限電流素子は、空間電荷制限電
流(Space Charge Limited Cu
rrent)で電圧電流特性が規定され、非線形な電圧
電流特性を持つ2端子素子(SCLC素子)である。
【0044】図9はかかる空間電荷制限電流素子を用い
た場合の構成図であり、図9(a)はその平面図、図9
(b)は図9(a)のA−A線断面図である。
【0045】図に示すように、ガラス基板80上に短絡
用配線81をパターニングし、その上にTFTのゲート
絶縁膜82を形成し、このゲート絶縁膜82上にアモル
ファスシリコンからなる半導体膜83、オーミック層8
4からなる電極を形成し、その上に短絡用配線85を形
成し、保護膜86で覆う。
【0046】このような構造を有するSCLC素子は、
図10に示すような電圧−電流特性を有しており、層間
ショートを検査する場合の電圧(10V以下)では、ほ
とんど電流が流れず、静電気による高電圧が印加された
場合は電流が流れてアドレス線、データ線、補助容量線
間の電位差が解消される。なお、図10において、縦軸
は電流〔A〕、横軸は電圧〔V〕である。
【0047】次に、静電気保護素子としてTFTを用い
る場合について説明する。
【0048】図11は、静電気保護素子としてTFTを
用いる場合の構成図であり、図11(a)はそのTFT
の平面図、図11(b)は図11(a)のB−B線断面
図である。
【0049】これらの図において、80はガラス基板で
あり、このガラス基板80上に短絡用配線81をパター
ニングし、その短絡用配線81間にゲート絶縁膜82を
形成し、その上に短絡用配線85をパターニングし、そ
の短絡用配線85の中央にはアモルファスシリコンから
なる半導体膜83、オーミック層84からなる電極を形
成し、その上に保護膜86を堆積する。このようにし
て、TFT75を形成する。
【0050】このように、短絡用配線81と短絡用配線
85が対向する分離部分に、表示領域のTFTと同様に
形成されるTFT75を静電保護素子として形成し
た。
【0051】ここでは、TFTを2個並列に接続し、そ
れぞれのゲート80a,80bを、1個のTFTのゲー
ト80aは短絡用配線81へ、もう1個のTFTのゲー
ト80bは短絡用配線85に接続し、短絡用配線81と
短絡用配線85のどちらかが静電気により帯電しても、
どちらかの静電気保護素子であるTFTがON状態にな
って、短絡用配線81と短絡用配線85が同電位に保た
れているようにした。また、層間短絡を検査する際の直
流低電圧に対してはほぼ絶縁状態が達成される。
【0052】次に、静電保護素子として抵抗体を用い
る場合について説明する。
【0053】図12は、静電保護素子として抵抗体を
用いる場合の構成図であり、図12(a)はその平面
図、図12(b)は図12(a)のC−C線断面図であ
る。
【0054】図に示すように、ガラス基板80上に短絡
用配線81をパターニングし、その上にTFTのゲート
絶縁膜82を形成し、このゲート絶縁膜82上に個々の
TFTアレイ(表示領域)1において画素電極として用
いられる透明電極を蛇行させ細線状に加工して必要な抵
抗値を有する抵抗体87を得る。その上に短絡用配線8
5を形成し、保護膜86で覆う。
【0055】このように、静電保護素子として抵抗体
を用いる場合は、電圧電流特性が、TFTや空間電荷制
限電流素子と相違して線形であるために、TFT形成の
ために成膜する薄膜(アモルファスシリコンや金属薄
膜)を用いて、この薄膜を細線状にパターニングして
抗体を形成し、その抵抗値として、駆動(測定)上の障
害とならない抵抗値を得る必要がある。
【0056】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0057】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、1枚の基板上に薄膜トランジスタアレイをm行
n列(但しm>1,n>1)に複数配置した多面取り薄
膜トランジスタアレイ基板において、アドレス線、デー
タ線、補助容量線を、それぞれ行単位、列単位、斜め対
単位に連結した短絡用配線を形成するようにしたの
で、基板上に配置された個々のTFTアレイの層間短絡
検査を、配置された他のTFTアレイの影響を受けるこ
となく確実に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す多面取り薄膜トラン
ジスタアレイ基板の構成図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す多面取り薄膜トラン
ジスタアレイ基板の個々の薄膜トランジスタアレイの構
成図である。
【図3】従来のTFTアレイの検査法を示す図である。
【図4】従来のTFTアレイの構成図である。
【図5】従来の短絡用配線と静電気保護素子を有するT
FTアレイの構成図である。
【図6】従来の短絡用配線と抵抗とを有するTFTアレ
イの構成図である。
【図7】従来の多面取り薄膜トランジスタアレイ基板の
構成図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す静電気保護素子を有
する多面取り薄膜トランジスタアレイ基板の構成図であ
る。
【図9】本発明の第2実施例を示す多面取り薄膜トラン
ジスタアレイ基板の静電気保護素子として空間電荷制限
電流素子を用いた場合の構成図である。
【図10】本発明の第2実施例を示す多面取り薄膜トラ
ンジスタアレイ基板の静電気保護素子としての空間電荷
制限電流素子の電圧・電流特性図である。
【図11】本発明の第2実施例を示す多面取り薄膜トラ
ンジスタアレイ基板の静電気保護素子としてTFTを用
いた場合の構成図である。
【図12】本発明の第2実施例を示す多面取り薄膜トラ
ンジスタアレイ基板の静電気保護素子として抵抗体を用
いた場合の構成図である。
【符号の説明】
1 個々のTFTアレイ(表示領域) 6 個々のTFTアレイ 11 アドレス線 12 データ線 13 補助容量線 21 アドレス線端子 22 データ線端子 23 補助容量線端子 31 アドレス線短絡用配線 32 データ線短絡用配線 33 補助容量線短絡用配線 41 行単位に連結した短絡用配線 42 列単位に連結した短絡用配線 43 斜め対角単位に連結した短絡用配線 51a,51b,51c アドレス線検査用端子 52a,52b,52c データ線検査用端子 53a,53b,53c,53d,53e 補助容量
線検査用端子 55 短絡用リング 60 静電気保護素子 75 TFT 80 ガラス基板 80a,80b ゲート 81,85 短絡用配線 82 ゲート絶縁膜 83 半導体膜(アモルファスシリコン) 84 オーミック層 86 保護膜 87 抵抗体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−222925(JP,A) 特開 平6−59281(JP,A) 特開 平6−59282(JP,A) 特開 平2−198424(JP,A) 特開 平2−186326(JP,A) 特開 平2−251931(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1368 G02F 1/13 101 G02F 1/1343 G02F 1/1345

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚の基板上に薄膜トランジスタアレイ
    m行n列(但しm>1,n>1)のマトリックス状に
    複数配置した多面取り薄膜トランジスタアレイ基板にお
    いて、 各薄膜トランジスタアレイの短絡用配線を、互いに電気
    的に分離した、当該薄膜トランジスタアレイを構成する
    複数のアドレス線を短絡する第1の短絡用配線と、当該
    薄膜トランジスタアレイを構成する複数のデータ線を短
    絡する第2の短絡用配線と、当該薄膜トランジスタアレ
    イを構成する複数の補助容量線を短絡する第3の短絡用
    配線とで構成するとともに、 各々の薄膜トランジスタアレイの前記第1の短絡用配線
    を行単位で互いに連結する第4の短絡用配線と、各々の
    薄膜トランジスタアレイの前記第2の短絡用配線を列単
    位で互いに連結する第5の短絡用配線と、各々の薄膜ト
    ランジスタアレイの前記第3の短絡用配線を斜め対角列
    単位で互いに連結する第6の短絡用配線とを具備するこ
    とを特徴と する多面取り薄膜トランジスタアレイ基板。
  2. 【請求項2】 1枚の基板上に薄膜トランジスタアレイ
    m行n列(但しm>1,n>1)のマトリックス状に
    複数配置した多面取り薄膜トランジスタアレイ基板にお
    いて、 各薄膜トランジスタアレイの短絡用配線を、互いに電気
    的に分離した、当該薄膜トランジスタアレイを構成する
    複数のアドレス線を短絡する第1の短絡用配線と、当該
    薄膜トランジスタアレイを構成する複数のデータ線を短
    絡する第2の短絡用配線と、当該薄膜トランジスタアレ
    イを構成する複数の補助容量線を短絡する第3の短絡用
    配線とで構成するとともに、 各々の薄膜トランジスタアレイの前記第1の短絡用配線
    を行単位で互いに連結する第4の短絡用配線と、各々の
    薄膜トランジスタアレイの前記第2の短絡用配線を列単
    位で互いに連結する第5の短絡用配線と、各々の薄膜ト
    ランジスタアレイの前記第3の短絡用配線を斜め対角列
    単位で互いに連結する第6の短絡用配線と、 多面取り薄膜トランジスタアレイ基板の外周に配置され
    る短絡リングとを設け、 該短絡リングと、前記第4の短絡用配線、前記第5の
    絡用配線、前記第6の短絡用配線との間に静電気保護素
    子を接続したことを特徴とする多面取り薄膜トランジス
    タアレイ基板。
  3. 【請求項3】 前記静電気保護素子は空間電荷制限電流
    で電圧電流特性が規定される空間電荷制限電流素子であ
    ることを特徴とする請求項2記載の薄膜トランジスタア
    レイ。
  4. 【請求項4】 前記静電保護素子はTFTであることを
    特徴とする請求項2記載の薄膜トランジスタアレイ。
  5. 【請求項5】 前記静電保護素子は抵抗体であることを
    特徴とする請求項2記載の薄膜トランジスタアレイ。
  6. 【請求項6】 1枚の基板上に薄膜トランジスタアレイ
    m行n列(但しm>1,n>1)のマトリックス状に
    複数配置した多面取り薄膜トランジスタアレイ基板の検
    査方法において、 各薄膜トランジスタアレイの短絡用配線を、互いに電気
    的に分離した、当該薄膜トランジスタアレイを構成する
    複数のアドレス線を短絡する第1の短絡用配線と、当該
    薄膜トランジスタアレイを構成する複数のデータ線を短
    絡する第2の短絡用配線と、当該薄膜トランジスタアレ
    イを構成する複数の補助容量線を短絡する第3の短絡用
    配線とで構成するとともに、 各々の薄膜トランジスタアレイの前記第1の短絡用配線
    を行単位で互いに連結する第4の短絡用配線と、各々の
    薄膜トランジスタアレイの前記第2の短絡用配線を列単
    位で互いに連結する第5の短絡用配線と、各々の薄膜ト
    ランジスタアレイの前記第3の短絡用配線を斜め対角列
    単位で互いに連結する第6の短絡用配線とを設け、 検査をすべき所定の行の第4の短絡用配線と所定の列の
    第5の短絡用配線との間に直流電圧を印加することによ
    る所定の行及び所定の列で決定される所定の薄膜トラン
    ジスタアレイにおける各アドレス線と各データ線との間
    の層間短絡の検査と、検査をすべき所定の列の第5の短
    絡用配線と所定の斜め対角列の第6の短 絡用配線との間
    に直流電圧を印加することによる所定の列及び所定の斜
    め対角列で決定される所定の薄膜トランジスタアレイに
    おける各データ線と各補助容量線との間の層間短絡の検
    査と、検査をすべき所定の行の第4の短絡用配線と所定
    の斜め対角列の第6の短絡用配線との間に直流電圧を印
    加することによる所定の行及び所定の斜め対角列で決定
    される所定の薄膜トランジスタアレイにおける各アドレ
    ス線と各補助容量線との間の層間短絡の検査とを、必要
    回数繰り返すことにより、層間短絡の生じている薄膜ト
    ランジスタアレイの特定を可能にすることを特徴とする
    多面取り薄膜トランジスタアレイ基板の検査方法。
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