JP3504934B2 - 枕 - Google Patents
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Description
数の炭の粒状物を充填した炭枕に関するものである。
どの浄化効果が話題になっている。また、炭からはマイ
ナスイオンが放出されているといわれており、該マイナ
スイオンは人に対して鎮静効果があるといわれている。
そのため、かかる炭の効能を用いた健康枕として、図4
(b)に示すように、炭の粒状物を充填した枕10が考
えられる。
凹凸があるので表面の摩擦が大きく枕10が頭H(とく
に後頭部)の形に馴染み難い。そのため、頭Hと枕10
との接触面積が小さいので、炭の前記効果が十分に得ら
れない上、枕10の高さが高くなりすぎで、肩凝りの原
因となる場合がある。また、炭の粒状物同士が当たっ
て、粉が発生する。
馴染み易く、かつ、頭と枕との接触面積の大きい炭枕を
提供することである。
に本発明の枕は、多数の炭粒を充填材として用いた枕で
あって、前記多数の炭粒が楕円球型、樽型、玉型ないし
球状に造粒により形成されていることを特徴とするもの
である。炭粒には炭以外の他の成分が含まれていてもよ
く、たとえば、ダイオキシンを吸着し易い成分や炭粒の
軽量化を図る成分が含まれていてもよい。
ているので、枕の上方から荷重が加わった際には炭粒が
移動し、図3のように、枕1の上面が使用者の頭部Hの
形状に沿った形状となる。
くなっている必要があるから、炭化して生成した炭を球
形に削り出したものや、破砕粒は、表面の粗い凹凸がそ
のまま残るので、本発明の範囲に含まれない。すなわ
ち、本発明の「造粒ないし成型」なる文言は、微粉末状
の炭を固めて所定の形状を得ることにより、炭粒表面が
滑り易くなっていることを表現したものである。
の粉状物同士が粘結剤により互いに結合されていると共
に、炭粒を転がして造粒する工程を経て所定の形状に形
成されたものをいう。「炭の成型物」とは、炭の粉状物
同士が粘結剤により互いに結合されていると共に、所定
の型内に充填されて押し固められる工程を経て所定の形
状に形成されたものをいう。
ないし球状」とは、これらの形を含むのは勿論のこと、
炭粒同士や炭粒と他の充填材との間の摩擦が少なくなっ
て炭粒が移動し易くなる形状であることを意味する。
り易くするために、炭粒を転がして成型する造粒によっ
て得る。また、前記造粒によって円柱状に加工し、所定
の長さに切断した後、転がして球、楕円、樽に形成する
ようにしてもよい。
記炭粒の他に多数の第2の充填材を充填する。これらの
第2の充填材は、炭粒よりも炭粒表面との摩擦係数が小
さな表面を有しており、楕円球型、樽型、玉型ないし球
状に形成する。炭粒は球状等に形成しても表面の摩擦係
数が大きいので、十分に頭等の形状に沿わないこともあ
る。
ラスを用いることができる。炭粒やガラス粒は廃材を用
いることができる。炭の原料としては、木、竹、草など
種々の炭化物を用いてもよい。また第2の充填材として
は、ガラス粒以外に硬質の樹脂の粒を用いることもでき
る。この場合、樹脂の粒は炭よりも表面硬度の大きい摩
擦係数の小さいものを用いる。また、形は成型や造粒し
た球状のものを用いるのが好ましい。
も大きく、炭の比重は一般に1.6 前後よりも小さい。そ
のため、炭粒と発泡していない充実ガラスの粒とを混ぜ
ると枕が重くなるだけでなく、ガラス粒と炭粒との比重
の差により、ガラス粒と炭粒の層が分離して、狙った滑
り易さや形状に沿う効果が得られないことがある。した
がって、ガラス粒の軽量化を図るのが好ましい。
ス粒を発泡体で形成したり、貫通孔を有するガラス粒を
用いることができる。また、ガラス粒の中央部を中空に
した球殻状にしてもよい。このようにすることで、ガラ
ス粒の単位体積当たりの嵩重量は炭粒の単位体積当たり
の嵩重量と同等ないし若干大きい程度に設定することが
できる。ここにいう「単位体積当たりの嵩重量」とは、
粒状物一粒当たりの重量を当該粒状物の体積で除した値
をいう。したがって、ガラス粒に中空部がある場合に
は、当該中空部の部分もガラス部の体積の一部と考えら
れる。このように、ガラス粒と炭粒の「単位体積当たり
の嵩重量」を同等程度にすることで、ガラス粒と炭粒と
が均等に混ざり、そのため、ガラス粒の滑りやすさが良
好に作用する。一方、ガラス粒を若干重くすることによ
り、ガラス粒が炭粒よりも枕の下側に潜り込み易くなる
ので、炭粒による鎮静効果や吸湿効果がより得られるよ
うになる。
材の平均粒径と同等ないし若干大きく設定する。粒径を
同等程度にすると、第2の充填材と均等に混ざる効果が
得られる。一方、平均粒径を第2の充填材よりも若干大
きくすることで、使用時の上部の層には、炭粒の割合が
若干多くなる。したがって、鎮静効果や吸湿効果が得ら
れるようになる。なお、炭粒やガラス粒の粒径は3.0 〜
9.0mm 程度に設定するのが好ましく、4.0 〜7.0mm 程度
に設定するのが更に好ましい。
したがって説明する。 枕: まず、本発明を枕に適用した場合について説明する。図
1から図3は第1実施形態を示す。図1(a)に示す枕
1は、袋3の内部に多数の充填材2が充填されてなる。
前記充填材2としては、たとえば炭粒2aからなる。前
記炭粒2a同士が枕1内で互いに接触する(こすれる)
ことにより粉体が生じるため、前記袋3は、当該粉体の
通過を防止し得る布で構成されており、たとえば、熱可
塑性樹脂の不織布で構成されている。前記袋3は、粉体
を通過させないが、通気性のある布が好ましく、袋3と
しては、たとえば、内面同士を溶着可能な熱可塑性の不
織布を用いてもよい。また、縫製によって作成してもよ
い。
や、図1(c)に示す楕円球型、図1(d)に示す樽型
のものを用いることができる。前記炭粒2aの粒径D1
は4.0 〜7.0mm 程度に設定する。ここで、図1(c),
(d)に示す楕円球型や樽型の炭粒2aにおいては、長
径Dlと短径Dsの平均値を粒径とする。
物を用意ないし製造する。原料炭を得る焼成温度は400
℃〜1200℃であるが、高温炭や活性炭を用いるのが好ま
しい。高温炭の粉状物としては、たとえば以下の工程を
経て工業的に大量に生産することができる。すなわち、
木の廃材を粉状(オガ粉(のこ屑状))に紛砕し、つい
で、前記粉状の廃材を最高温度 800℃〜1000℃で、炉内
において20分〜60分(好ましくは30分〜40分)
程度加熱して炭化させて高温炭を得る。前記炭化された
高温炭をロールクラッシャにより平均粒径が1.0mm 以
下、好ましくは 300μm 以下の粉状物に紛砕する。
着剤を混合し、これをミキサーの内で混練して混練物を
得る。該混練物から核となる粒を作成し、当該核を前記
混練物上を転がして球形に造粒する。その後、乾燥炉に
前記球形の造粒物を投入し、所定時間放置して炭粒2a
が得られる。
ては、振動モータ51で円筒型のドラム52を振動させ
る振動型の造粒機や、図2(c)に示すように、円形の
パン53を傾斜した状態で回転させるパン型の造粒機を
採用することができる。したがって、炭粒となる核を転
がして前記混練物を当該核の周りに付着させることによ
り、炭粒の直径が徐々に大きくなり、雪だるま式に造粒
される。そのため、連続的に安価な球状炭を得ることが
できる。なお、前記パン53の回転等を調整することに
より、炭粒2aを図1(b)に示す球状の他に、図1
(c),(d)に示す楕円型や樽型に形成することもで
きる。
(二次)成型の工程を経てもよい。かかる(二次)成型
の工程を経ることで、炭粒2aは図1(b)のように完
全な球に近い球状の他に、図1(c),(d)のよう
に、楕円球型や樽型に形成してもよい。
木、竹、草など種々のものを用いることができるが、住
宅の廃材を用いるのが、環境上、最も好ましい。
該炭粒2aよりも炭粒表面との摩擦係数が小さい多数の
第2の充填材を充填する。前記第2の充填材としては、
ガラス粒や硬質の樹脂を用いることができる。
ば、図1(e)〜(g)に示すように、軽量化を図るこ
とにより、「単位体積当たりの嵩重量」を前記炭粒の単
位体積当たりの嵩重量と同等ないし若干大きくする。図
1(e)に示すガラス粒2bは、ガラスの発泡体からな
る玉型(球状)に形成されている。前記ガラスの発泡体
は、たとえば、溶解したガラス中に多数の空気を含ませ
るように攪拌して作成することができる。図1(f)に
示すガラス粒2bは中空、すなわち内部に空洞を有する
球殻状に形成されている。なお、内部の中空部分と球殻
部分とは必ずしも同心球に形成する必要はなく、また、
一部開口していてもよい。図1(g)に示すガラス粒2
bは樽型に形成されていると共に、内部に貫通孔が設け
られている。なお、前記種々のガラス粒2bは、周知の
ガラスビーズ等の製法を用いて製造することができる。
また、前記炭粒2aの平均粒径D1は、前記ガラス粒
(第2の充填材)2bの平均粒径D2と同等ないし若干
大きく設定されている。
る。図5は第2実施形態を示す。図5(a)に示すよう
に、クッション4はドーナッツ型に形成されており、腰
や肩の下面に当てがって用いられる。図5(b)に示す
ように、前記ドーナッツ型に形成された袋3の内部に
は、多数の充填材2が充填されている。前記充填材2と
しては、図1(b)〜(d)に示す炭粒2aや、該炭粒
2aに図1(e)〜(g)に示すガラス粒2bを混合し
たものを用いることができる。
実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見
て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定す
るであろう。たとえば、炭粒等の造粒方法としては、円
柱形のペレットや円筒形のペレットを転がして樽型や球
殻状に造粒する方法を採用することもできる。したがっ
て、そのような変更および修正は、請求の範囲から定ま
る本発明の範囲内のものと解釈される。
の炭粒が球状等に形成されているので、炭粒同士や他の
充填材との間で炭粒が滑って移動可能であるから、寝て
いる人の頭部の形状に沿い易い。特に、炭の粉状物を造
粒することにより炭粒を生成するので、炭粒表面には粗
い凹凸がないから、より一層滑り易くなる。したがっ
て、本発明の枕を用いた場合には、炭の鎮静効果等が得
られるばかりでなく、枕が頭に馴染むと共に枕と頭との
接触面積が大きくなるので、肩凝等を防止することがで
きる。したがって、炭の持つ効果を効果的に発揮させる
ことができる。また、炭の粉状物が滑りやすいので、炭
粒から発生する粉の量も減少する。
安価に製造することができると共に、バリなどのないス
ムースな表面を得ることができる。
材を充填し、この第2の充填材の摩擦係数が炭粒よりも
小さいから、より一層、頭の形状に沿い易くすることが
できる。また、充填材をガラス粒とすることで、前記摩
擦係数が非常に小さくなるばかりでなく、廃物ガラスな
どの利用も可能になる。
量が小さくなるような工夫をすることにより、炭粒とガ
ラス粒とが均等に混ざり易くなると共に、枕の軽量化を
図ることができる。
を炭粒のそれと同等または若干大きく設定することによ
り、炭粒とガラス粒が均一に混ざり易くなったり、ある
いは、そこそこ混ざりながら炭粒の方がガラス粒よりも
上部にきて、鎮静効果や吸湿、脱臭効果等が得られる。
均粒径と同等ないし若干大きく設定することにより、前
記均等に混じる効果や上部において炭粒がやや多くなる
ような良好な状態を得易くなる。
いし(d)は炭粒の形状を示す正面図、(e)ないし
(g)はガラス粒の形状や構造を示す正面図である。
概念的な斜視図である。
示す概念図である。
である。
ョンの一例を示す斜視図および断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 多数の炭粒を袋内に充填材として充填し
た枕であって、 前記多数の炭粒が楕円球型、樽型、玉型ないし球状に形
成されており、 炭の粉状物同士が粘結剤により互いに結合されていると
共に、炭粒表面を滑り易くするために炭粒を転がして成
型する造粒の工程を経て前記形状に形成されていると共
に、前記多数の炭粒の粒径が 3.0mm〜 9.0mmに設定され
ており、 前記充填材として、前記炭粒の他に、該炭粒よりも炭粒
表面との摩擦係数が小さな表面を有する多数の第2の充
填材が前記炭粒に混じって充填されており、該多数の第
2の充填材が楕円球型、樽型、玉型ないし球状に形成さ
れている枕。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記第2の充填材がガラス粒であり、 前記炭粒の平均粒径は、前記ガラス粒の平均粒径と同等
ないし若干大きく設定されており、 前記ガラス粒をガラスの発泡体または中央部に貫通孔を
有するガラス粒、あるいは、中央部が中空状に形成され
たガラス粒とすることで、 前記ガラス粒の単位体積当たりの嵩重量が、前記炭粒の
単位体積当たりの嵩重量と同等ないし若干大きく設定さ
れている枕。
Priority Applications (1)
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JP2001339088A JP3504934B2 (ja) | 2001-11-05 | 2001-11-05 | 枕 |
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JP2001339088A JP3504934B2 (ja) | 2001-11-05 | 2001-11-05 | 枕 |
Publications (2)
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---|---|
JP2003135238A JP2003135238A (ja) | 2003-05-13 |
JP3504934B2 true JP3504934B2 (ja) | 2004-03-08 |
Family
ID=19153489
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001339088A Expired - Fee Related JP3504934B2 (ja) | 2001-11-05 | 2001-11-05 | 枕 |
Country Status (1)
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3022218U (ja) | 1995-08-31 | 1996-03-22 | 順一 佐川 | クッション |
JP3022569U (ja) | 1995-07-17 | 1996-03-26 | 銘霖 蔡 | 嬰児用枕 |
JP3023676U (ja) | 1995-10-11 | 1996-04-23 | 幸世 渡部 | 防湿・防臭性寝具 |
-
2001
- 2001-11-05 JP JP2001339088A patent/JP3504934B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3022218U (ja) | 1995-08-31 | 1996-03-22 | 順一 佐川 | クッション |
JP3023676U (ja) | 1995-10-11 | 1996-04-23 | 幸世 渡部 | 防湿・防臭性寝具 |
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