JP3504300B2 - 窒化タンタル(v)の製造法および該窒化タンタル(v)からなる有色顔料 - Google Patents

窒化タンタル(v)の製造法および該窒化タンタル(v)からなる有色顔料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化物のタンタル
(V)化合物を窒化することによって窒化タンタル
(V)を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】色素、例えば顔料は、用途および着色さ
れる製品の使用に応じて多種多様な損傷を負うものであ
る。酸化物、硫化物またはセレン化物の重金属化合物を
基礎とする顔料で着色されたプラスチック製品の場合に
は、酸性またはアルカリ性溶液は、毒物学的に懸念され
る成分、例えば尖晶石からのNi、Co、Zn、Crお
よび硫化カドミウムイエローからのCdならびにカドミ
ウムスルホセレニドレッドからのCdおよびSeをも遊
離する可能性がある。
【0003】もう1つの問題は、このように着色された
プラスチックを塵芥燃焼装置中で燃焼させる際に毒性の
重金属を遊離することにある。従って、例えばCdSイ
エローおよびCd(S,Se)レッドよりも毒物学的に
殆ど懸念されない成分を含有する、黄ないし赤のスペク
トル範囲内の顔料を見い出すことは、特に重要なことで
ある。高い温度でアンモニアを用いてのタンタル(V)
化合物の窒化(この場合、赤の窒化タンタル(V)(T
35)は、暗緑色、明緑色、帯黄褐色、帯赤褐色の中
間段階を経て形成される)は、種々に試験された。しか
し、窒化タンタル(Ta35)を有色顔料として使用す
るという指摘は、知られていない。
【0004】5価タンタルの窒化物は、ムーロー(H. M
oureau)およびハンブレット(C. H. Hamblet)(J. Am
er. Chem. Soc. 59,33〜40(1937))によ
りTaCl5をアミノリシスすることによって得ること
ができ;中間段階Ta(NH22Cl3は、アンモニア
流中で650〜750℃でTa35に分解される。この
場合に得られた窒化物は、純粋なものではなかった。そ
れというのも、この窒化物は、酸化物成分を含有してい
たからである。その上、750℃で6日間の反応時間
は、長すぎた。
【0005】フンク(H. Funk)およびベーラント(H.
Boeland)(Z. anorg. allg. Chem.334,155〜1
62(1964))は、出発生成物として(NH42
aF6を使用することにより、反応時間を短縮させるこ
とができた。TaF5およびNH4Fの揮発性のために、
Ta35の収率は僅かにすぎずおよび/または生成物
は、弗素含有である。
【0006】前記刊行物中には、酸化タンタル(V)
(Ta2O5)を800℃でアンモニアを用いて窒化するこ
とも開示されており;800℃で酸化物含有窒化物(Ta
3N5(O))が形成されるが、しかしその色は詳細には示さ
れなかった。精製されたアンモニアを用いての純粋な五
酸化タンタルの窒化は、フンク(H. Funk)およびベー
ラント(H. Boeland)の試験を参照しながらブラウアー
(G. Brauer)およびヴァイトライン(J. R. Weidlei
n)(Angew. Chem. 77,218〜219(196
5))によって改めて試験された:酸素のためのゲッタ
およびアンモニア分解のための類似物としてのチタン屑
の存在下に、この反応は、860℃〜920℃で36〜
120時間の反応時間を必要とし;チタン屑が存在する
場合にのみ、この反応は完結する。ブラウアー(G. Bra
uer)およびヴァイトライン(J. R. Weidlein)の試験
を本発明により後作業する場合には、反応時間は保証さ
れえない:150時間の反応時間の後に初めて、色形成
は終結され、即ち帯赤褐色から赤への後の色の移行は、
起こらない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、既に
上述したように、プラスチックの着色に適当である、毒
物学的に懸念のない、本質的に赤の有色顔料を提示する
ことである。もう1つの課題は、有色顔料を製造するた
めの改善された方法を提供することである:公知の方法
と比較して記載された反応時間でより高い色の強さを有
する顔料を得ることおよび/または反応時間を短縮する
ことが目的であった。この方法は、容易に入手できる原
料から出発し、かつ確実に再現可能であるはずである。
【0008】
【課題を解決するための手段】酸化物のタンタル(V)
化合物として、14〜17重量%の範囲内の水和物含量
(aq含量)を有する組成式:Ta25・aqの酸化タ
ンタル(V)水和物を使用することによって特徴付けら
れる、酸化物のタンタル(V)化合物を無水アンモニア
で750℃〜950℃で窒化することによって窒化タン
タル(V)を製造する方法が見い出された。
【0009】請求項2から6までのいずれか1項の記載
は、本発明による方法の好ましい実施態様に向けられて
いる。
【0010】 窒化タンタル(V)(Ta)から
なる有色顔料は、プラスチックおよびラッカーの着色に
使用することができる。
【0011】窒化は、原理的に次の方程式: 3Ta25・aq+10NH3→2Ta25+15H2
+aq により行なわれる。
【0012】酸化タンタル(V)水和物の水和物含量
(aq)は、四水和物ないし五水和物に相当する。水和
物含量(aq)は、重量測定により120℃で乾燥され
た酸化タンタル(V)水和物を1000℃に加熱するこ
とによって測定される、使用すべき酸化タンタル(V)
水和物、例えば上記式Ta25・5H2OもしくはTa
(OH)5または混合式で示されるものは、具体的には
如何なる構造を有するのかは、これまで知られておら
ず;本発明にとって本質的なことは、120℃で乾燥さ
れた酸化タンタル(V)水和物が14〜17重量%、殊
に16〜17重量%の残留含水量を有することにある。
【0013】 公知の酸化タンタル(V)(Ta
)の代わりに使用すべき酸化タンタル(V)水和
物を使用することによって窒化タンタル(V)を高い純
度、ひいては高い色の強さで得ることができることは、
予想することができなかった。
【0014】本発明によれば、有利に使用可能な酸化タ
ンタル(V)水和物の製造は、本質的には次の工程を包
含する:(a)沸騰加熱時の濃塩酸中への五塩化タンタ
ルの溶解、(b)水を用いての溶液の希釈および例えば
pH7までのアンモニア水の添加、(c)場合による沸
騰加熱時の懸濁液の先行する処理後の、沈殿物の濾別、
(d)塩化物不含になるまでの水を用いての沈殿物の洗
浄および最後のエタノールを用いての洗浄ならびに
(e)120℃での乾燥。このようにして得られた生成
物は、X線による測定で無定形であり、かつ約16〜1
7重量%の範囲内の残留含水量を有する。
【0015】新規方法の本発明による効果、即ち記載さ
れた反応時間で本質的に高い色の強さおよび付加的に望
ましい赤の移行は、比較UV−VISスペクトルから明
らかである(図1、2および3):図1は、3つのTa
35試料のUV−VISスペクトルを示し、この場合従
来の技術の公知方法による試料AおよびBは、Ta25
から820℃および80〜120時間の反応時間で製造
されたものであり、これに対して、本発明による試料C
は、Ta25・aqから820℃および80時間の反応
時間で製造されたものである。横座標はnmでの波長を
示し、縦座標は吸光係数を示し;同じ試料量(BaSO
4 4500mgに対して60mg)は、標準BaSO4
と比較して測定され;測定は反射位置(ウルブリヒト
球)で行なわれた。試料Cは、本質的によりいっそう色
の強さを増していることが判明した。公知方法の場合に
は、80時間(試料A)の反応時間を120時間(試料
B)に延長することによって色の強さは、実際僅かに高
めることができたが、しかしこの場合であっても本発明
により得られた試料Cの光の強さには、程遠いものであ
る。
【0016】図2は、図1の吸光スペクトルの第1の導
関数を示す。これから、吸収側稜の正確な状態が明らか
になる。本発明により得られた試料Cの吸収側稜は、5
88nmであり、即ち試料A(580nm)および試料
B(582nm)と比較して赤方向に移行している。
【0017】図3は、ブラウアー(G. Brauer)および
ヴァイトライン(J. R. Weidlein)の方法(Angew. Che
m. 77,218(1965)もしくはZ. anorg. allg.
Chem. 348,298(1966))によりO2ゲッタ
としてのTi屑を用いて900℃で36時間(試料D)
もしくは60時間(試料E)の反応時間で製造された、
窒化タンタル(V)のUV−VISスペクトルを示す。
色の強さは、本質的に本発明により得られた試料Cの場
合よりも低く;吸収最大は、試料AおよびBの場合程で
はなく、測定パラメーターは、全ての試料A〜Eの場合
において等しく、したがって曲線は、直接互いに比較す
ることができる。
【0018】窒化は、無水アンモニア流を窒化すべきタ
ンタル化合物に導通することにより、炉内で750〜9
50℃、特に800〜870℃で実施することができ
る。
【0019】層厚を高めることによってバッチ量を増大
させた場合には、一般に少ないバッチ量の場合に得るこ
とができる色の強さを達成するために反応時間を延長さ
せることが必要とされる。この不利な効果は、窒化を一
連のアンモニウム塩、炭酸または1価もしくは多価の低
級カルボン酸からの融剤の存在下に実施することによっ
て排除することができる。
【0020】反応時間を短縮させるもう1つの選択は、
窒化を一連の硼酸、硼酸無水物または硼酸のアンモニウ
ム塩からの融剤の存在下に実施することにある。
【0021】炭素含有酸のアンモニウム塩は、炭酸アン
モニウム、炭酸水素アンモニウムならびに蟻酸アンモニ
ウム、酢酸アンモニウムおよび蓚酸アンモニウムである
ことを強調することができ、この場合炭酸アンモニウム
は、特に有利である。酸化タンタル(V)水和物および
融剤から、例えばボールミル中で共通に粉砕することに
よって得ることができる、強力に均質化された粉末混合
物中に含有されているアンモニウム塩は、第1の窒化を
生じさせるものと仮定される。このことは、炭酸アンモ
ニウムの場合にはまさに驚異的なことである。それとい
うのも、この炭酸アンモニウム塩は、既に58℃から昇
華を開始するからである。
【0022】比較可能な温度条件およびNH3ガス化条
件のもとで酸化タンタル(V)1g(Ta25・aq)
を完全に窒化するためには80時間が必要とされるけれ
ども、反応時間は、色形成を終結させるために融剤の不
在下でTa25・aq20g(より高い堆積)の場合に
は少なくとも50%だけ延長させなければならない。C
含有酸のアンモニウム塩の群からの融剤の存在下での窒
化によって、反応時間は、再び元来の値またはそれより
も低い値に短縮され、この場合には色価の変化を生じる
ことはない。この予想しなかった利点は、本方法の工業
的利点、即ち大工業的規模でのTa35の製造にとって
重要なことである。
【0023】一連の硼素化合物からの融剤の反応時間を
短縮する作用は、先に記載された融剤の場合を凌駕して
いる。有利である硼酸無水物以外に、メタ硼酸、オルト
硼酸もしくはテトラ硼酸または記載した酸のアンモニウ
ム塩を使用することができる。
【0024】Ta25・aqおよび融剤からなる、窒化
に供給すべき強力に均質化された粉末混合物は、普通の
混合法および粉砕法を用いる以外にTa25・aqを1
つまたはそれ以上の記載した融剤の水溶液または懸濁液
で噴霧することによって製造することができる。
【0025】融剤の量は、広い範囲内で選択可能であ
り、かつ反応時間の望ましい短縮に依存する。通常、T
25・aqと融剤との重量比は、1対0.01〜1対
2の範囲内にあり、有利には1対0.1〜1対1の範囲
内にある。
【0026】使用された融剤またはその成分が窒化の間
に窒化タンタル(V)中に残存している限り、これら融
剤またはその成分を窒化後に洗浄除去することは有利で
あり;硼素化合物の場合には、この洗浄除去は、特に水
性アルカリ液、例えば苛性ソーダ液を用いて行なわれ
る。
【0027】硼素含有融剤の大量(例えば、Ta25
aq:B23=1:1)の存在下に、反応時間は、融剤
なしに約五分の一にまで減少させることができる。しか
し、このようにして得られたTa35は、硼素含有融剤
の不在下または微少量のみの存在下で得られた窒化タン
タル(V)の場合よりも若干僅かな輝度を示す。
【0028】本発明による方法の利点は、前記の記載に
よって得られる高い色の強さおよび顔料の赤の移行、反
応時間の短縮および工業的規模での確実な再現可能性で
ある。
【0029】 既に上記したように、窒化タンタル
(V)は、有色顔料として使用可能である。また、使用
分野は、プラスチックおよびラッカー以外に印刷インキ
およびインキである。窒化タンタル(V)は、熱的に十
分に安定性であり、したがって物質中でのプラスチック
の着色および引続く200〜300℃の温度での押出し
は、問題がない。それによって、焼付けラッカーも顔料
の熱的安定性のために着色可能である(例4、参照)。
【0030】有色顔料としての窒化タンタル(V)の使
用には、この顔料の経過中に多種多様の色に変わる顔料
の製造は再現可能な品質の点で保証することができない
という明らかに偏見があった。この偏見は、本発明によ
る方法によって排除された。熱処理が行なわれる、プラ
スチックおよびラッカーでの使用のために300℃まで
で温度安定な赤色顔料を用いるパレットは、本発明によ
って拡張された。
【0031】 次の実施例は、窒化タンタル(V)の製
造に向けられている。
【0032】
【実施例】
比較例AおよびB Ta35の製造 市販の五酸化タンタル(Ta25>99.9%)をボー
ルミル中で30分間粉砕する。Ta251gをコランダ
ム製トラフ中に入れ、かつアンモニア流(9l/h;K
OH塔を介しての乾燥)中で80時間(試験A)もしく
は120時間(試験B)820℃に加熱する。
【0033】 図1は、UV−VIS吸収スペクトルを
示し、この場合曲線Aは比較例Aに相当し、かつ曲線B
は比較例Bに相当する。AおよびBの最大吸収は、本質
的に曲線C(=本発明による例1)の場合よりも僅かで
ある。図2(=図1の曲線の第1の導関数)から、顔料
(=曲線C)の吸収側稜は、公知技術水準により得られ
た生成物(=曲線AおよびB)の場合よりもさらに赤色
中に存在していることを認めることができる。
【0034】比較例DおよびE Ta35をブラウアー(G. Brauer)およびヴァイトラ
イン(J. R. Weidlein)の方法(Angew. Chem. 77,
218(1965)もしくはZ. anorg. allg. Chem. 3
48,298(1966))によりTa25からのO2
ゲッタとしてのTi屑を用いて製出した。
【0035】Ta251.5gを差当たりボールミル中
で粉砕し、次にコランダム製トラフ中で36時間(試験
D)もしくは60時間(試験E)900℃でNH3
(4l/h)中で処理した。試料の直前には、Ti屑を
有するトラフが存在していた。
【0036】図3中で曲線DおよびEは、吸収曲線を示
し、この場合最大吸収は、図1の曲線Cの場合よりも著
しく低く;測定条件は、全ての場合に同じであった: 装置: キャリー(Cary)2400 UV−VI
S分光光度計、バリアン(Varian)社、ダルムシュタッ
ト在 測定範囲: 400〜780nm 基線: 補正された測定 秤量した量: BaSO44.5gに対して試料60m
g 縦座標: 吸収量 横座標: nmでの波長 走査速度: 1mm sec~1 測定間隔: 0.5nm 例1 a)Ta25・aqの製造 塩化タンタル(V)2.5gを濃塩酸100ml中に沸
騰加熱時に溶解する。引続き、この溶液を水20mlで
希釈し、Ta25・aqを濃アンモニア液を用いてpH
=7で沈殿させた。沈殿物を長時間煮沸することによ
り、問題なしに濾別することができる。引続き、沈殿物
を水で塩化物不含になるまで洗浄し、エタノールで懸濁
させ、かつ120℃で重量が一定になるまで乾燥させ
る。X線による測定で無定形であるTa35・aqは、
1000℃までの灼熱によって測定された、16.2重
量%の残留含水量を有していた。
【0037】b)Ta35・aqからのTa35の製造 比較例1Aに記載された方法と同様にして、Ta25
aq1gをNH3流(9 l/h)中で820℃で80
時間加熱した。図1および図2の曲線Cは、より高い吸
収量および赤に向かって移行した吸収側稜を示す。
【0038】例2 a)試験1bを繰返したが、しかし同じ炉およびトラフ
中でTa25・aq4gを使用した。例1b(=図1の
場合の曲線C)の場合と同様の色の強さを達成するまで
に、820℃およびNH3 9l/hで120時間が必
要とされた。
【0039】b)Ta25・aq4gを(NH42CO
3 0.7gと混合し、かつボールミル中で30分間粉
砕した。窒化は、例2aの場合と同様に行なわれたが、
しかし色の形成は、80時間後に終結された。従って、
融剤を一緒に使用することによって、反応時間は、本質
的に減少させることができる。
【0040】例3 d)新しく(例1aによる)沈殿した酸化タンタル(T
25・aq、0.5g、30分間ボールミル)を融剤
としての三酸化硼素(0.5g)と瑪瑙製乳鉢中で混合
し、かつアンモニア流(9 l/h)中で820℃で5
時間反応させた。引続き、融剤を10%の水酸化カリウ
ム溶液を用いて沸騰加熱時に除去する。得られた顔料の
輝度は、例1bによる顔料の場合よりも若干少なかっ
た。
【0041】例4a)例2bにより得られた窒化タンタ
ル(V)を完全粘土(Vollton)ならびに白色の混合物
でPVCプラスチゾル中に入れ、かつ測色法により試験
した。Ta1gをプラスチゾル3gと混合し、か
つ色擦取り機(Farbausreibemaschine)中に分散させ
た。白色の混合物のためにTa0.1gをTiO
1gと混和し、プラスチゾル3gを混合し、かつ色擦
取り機中に分散させた。スライダーを用いてペーストか
ら0.5mmの厚さの塗布物を得、この塗布物のゲル化
を140℃への10分間の加熱によって行なった。分光
光度計を用いて色価aおよびbをCIE−Lab系(D
IN 5033)中で測定した: b)例4aで使用されたTaを300℃で10分
間熱処理しかつ得られた顔料を前記の方法と同様にして
試験することによって、着色されたPVCプラスチゾル
の次のa価およびb価を生じる: Ta顔料は、試験4aと試験4bとの比較で示さ
れたように、プラスチックの加工の際に言うに値する程
の色の変化なしに通常の温度処理を凌駕するのに十分な
温度安定性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、UV−VIS吸収スペクトルを示す線
図である。
【図2】図2は、図1の吸光スペクトルの第1の導関数
を示す線図である。
【図3】図3は、窒化タンタル(V)のUV−VISス
ペクトルを示す線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス−ペーター レチェルト ドイツ連邦共和国 ランスバッハ−バウ ムバッハ ブルネンシュトラーセ 4 (72)発明者 ディートリッヒ シュペール ドイツ連邦共和国 ハーナウ グリュナ ウシュトラーセ 5 (56)参考文献 西独国特許出願公開3742065(DE, A1) 西独国特許出願公開3742066(DE, A1) METALLURGICAL TRA NSACTIONS,1972年 2月,V ol.3 No.2,p489−494 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01B 21/06 CA(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化物のタンタル(V)化合物を無水ア
    ンモニアで750℃〜950℃で窒化することによって
    窒化タンタル(V)を製造する方法において、酸化物の
    タンタル(V)化合物として、14〜17重量%の範囲
    内の水和物含量(aq含量)を有する組成式:Ta
    ・aqの酸化タンタル(V)水和物を使用することを
    特徴とする、窒化タンタル(V)の製造法。
  2. 【請求項2】 窒化を800〜870℃で実施する、請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 窒化を一連のアンモニウム塩、炭酸また
    は1価もしくは多価の低級カルボン酸からの融剤の存在
    下に実施する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 窒化を一連の硼酸、硼酸無水物または硼
    酸のアンモニウム塩からの融剤の存在下に実施する、請
    求項1または2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 酸化タンタル(V)水和物および融剤を
    1対0.01〜1対2の重量比で使用する、請求項3ま
    たは4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 酸化タンタル(V)水和物および融剤か
    らなる強力に均質化された粉末混合物を窒化する、請求
    項3から5までのいずれか1項に記載の方法。
JP25812993A 1992-10-16 1993-10-15 窒化タンタル(v)の製造法および該窒化タンタル(v)からなる有色顔料 Expired - Fee Related JP3504300B2 (ja)

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