JP3504144B2 - 車両の前方監視カメラ装置 - Google Patents

車両の前方監視カメラ装置

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JP3504144B2 JP16100998A JP16100998A JP3504144B2 JP 3504144 B2 JP3504144 B2 JP 3504144B2 JP 16100998 A JP16100998 A JP 16100998A JP 16100998 A JP16100998 A JP 16100998A JP 3504144 B2 JP3504144 B2 JP 3504144B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速鉄道車両、た
とえばリニアモータ推進式の磁気浮上車両に搭載され、
その車両の前方を監視するために用いられるカメラ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のリニアモータ推進式の磁気
浮上車両の前方を監視するためのカメラ装置を示す平面
図であり、図9は図8の切断面線IX−IXから見た断
面図である。図8には、図解を容易にするために、外板
1を省略して示す。磁気浮上車両を複数両連結した列車
前後軸方向一方B1側の先頭車両の先頭部には、強化ガ
ラスから成る外板1によって隔てられ、車両前後軸方向
一方B1および上方に臨む収容空間2が形成されてい
る。収容空間2に下方から臨む床のほぼ中央には、監視
カメラ3が列車の前後軸方向一方B1を向いて固定され
る。監視カメラ3は、CCDカメラによって実現され、
列車が車両前後軸方向一方B1向きに走行するときに、
列車の前方を撮像する。監視カメラ3によって撮像され
た画像は、電気信号に変換されて、列車の運行を管理す
る制御室に送られる。列車は、監視カメラ3によって撮
像された画像を作業者が制御室で確認しながら、その作
業者によって運転制御される。
【0003】また、収容空間2に車両前後軸方向他方B
2側から臨む壁部には、監視カメラ3の撮像方向、すな
わち車両前後軸方向一方B1に対して、左右の後方とな
る位置に、収容空間2に臨んで2つの前照灯4がそれぞ
れ設けられている。夜間またはトンネル区間など、列車
の前方が暗い場合には、外板1の後方から前照灯4によ
って列車の前方を照明して、監視カメラ3によって車両
の前方を撮像している。
【0004】収容空間2内の監視カメラ3の撮像方向に
対して左右後方には標識灯5がそれぞれ設けられ、列車
が前後軸方向他方B2向きに走行するときに点灯され、
列車の最後尾の車両の位置を標示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】リニアモータ推進式の
磁気浮上車両を連結した列車の先頭車両は、空力抵抗お
よび空力騒音を小さくするために、水平面に対し緩やか
な角度で傾斜する形状に形成されている。したがって、
監視カメラ3、前照灯4および標識灯5は、配置場所が
制限され、前述のように外板1によって隔てられた収容
空間2内、または収容空間2に臨む場所に設けられる。
【0006】夜間またはトンネル区間などにおいては、
前述のように前方を前照灯4によって照明して、監視カ
メラ3によって列車の前方を撮像しているが、監視カメ
ラ3は、外板1を通して列車の前方を撮像するととも
に、前照灯4は、外板1を通して列車の前方を照明する
構成となり、前照灯4からの光の一部が外板1で反射し
てしまい、さらに収容空間2に臨む壁部あるいは床など
に反射して監視カメラ3に入射されてしまう。このよう
に監視カメラ3の列車前方の撮像対象からだけではな
く、収容空間2内で反射した前照灯4からの光が入射し
てしまうと、監視カメラ3によって撮像された画像全体
が白っぽくなってしまい、列車の前方の監視が困難にな
ってしまう。
【0007】したがって本発明の目的は、収容空間内で
反射して監視カメラに入射する前照灯からの光を少なく
することによって、監視カメラによる車両の前方の鮮明
な画像を得ることができる車両の前方監視カメラ装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、列車の先頭車両の先頭部には、透光性を有する材料
から成り、前記先頭部の車両前後軸方向一方に向かうに
つれて下方に傾斜する前面に沿って外板が設けられると
ともに、この外板によって外部空間から隔てられる収容
空間が形成され、先頭部の前記収容空間に下方から臨む
床には、先頭車両の前方を撮像する監視カメラが設けら
れ、先頭部の前記収容空間に後方から臨む壁部には、前
記監視カメラよりも後方両側から先頭車両の前方を照明
する2つの前照灯が設けられ、先頭部の前記収容空間内
には、前記監視カメラの視野領域を外囲し、光の反射を
抑制する反射防止板が、前記外板と底とにわたって設け
られることを特徴とする車両の前方監視カメラ装置であ
る。
【0009】本発明に従えば、車両の先頭部には、透光
性を有する外板で外部から隔てられた収容空間が形成さ
れ、車両が走行するときに、この収容空間から外板を通
して監視カメラによって車両の前方が撮像され、その画
像によって車両の前方が監視されている。また、車両が
夜間またはトンネル区間などを走行するときには、前照
灯によって収容空間から外板を通して車両の前方が照明
され、監視カメラによって車両の前方を監視することを
可能にしている。
【0010】 収容空間内には、監視カメラの視野領域
を外囲して反射防止板が設けられており、前照灯を光源
とする光が直接、または外板および収容空間の壁面なら
びに床面などによって反射して前記視野領域に進入して
も、その視野領域の周囲における反射を反射防止板によ
って防ぐことができる。これによって撮像対象外から不
所望な光が監視カメラへ入射することを防ぐことがで
き、したがって夜間またはトンネル区間などで前照灯を
用いて車両の前方を照明しながら車両が走行するとき
に、前照灯からの光が監視カメラに不所望に入射して、
監視カメラによる画像に影響を与えることを防ぎ、監視
カメラによる鮮明な画像を得ることができる。特に高速
鉄道車両では、先頭部の前面の傾斜が非常に緩やかであ
り、車両内の空間が小さく、監視カメラおよび各前照灯
の設置場所が制限を受け、1つの外板によって覆われる
収容空間15に設けられなければならず、本発明に従う
反射防止板が不可欠となる。さらに緩やかな前面に沿っ
て外板が設けられると、各前照灯からの光が、外板と収
容空間との界面に臨界角以上で入射しやすくなり、外板
での反射する光の量が多くなるが、反射防止板によって
反射光を低減し、監視カメラへの反射光の影響を少なく
して、より鮮明な画像を得ることができる。
【0011】 請求項2記載の本発明は、前記反射防止
板は、少なくとも前記視野領域に両側方から臨み監視カ
メラの対物レンズよりも前方に延び、外板と収容空間に
下方から臨む前記底とにわたって設けられる側壁部を有
することを特徴とする。
【0012】 本発明に従えば、前記収容空間内に、少
なくとも監視カメラの視野領域に臨む側壁部を有する反
射防止板が設けられ、収容空間に進入した前照灯を光源
とする光の少なくとも前記視野領域の両側方における反
射光の発生を防ぐことができる。これによって撮像対象
外からの不所望な光が監視カメラへ入射することをより
確実に防ぐことができ、したがって夜間またはトンネル
区間などで前照灯を用いて車両の前方を照明するとき
に、前照灯からの光の反射光が監視カメラに不所望に入
射して、監視カメラによる画像に影響を与えることを防
ぎ、監視カメラによる鮮明な画像を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるリニアモータ推進式の磁気浮上車両の前方監視カメ
ラ装置を示す平面図であり、図2は図1の切断面線II
−IIから見た断面図であり、図3は前記監視カメラ装
置を設けた先頭車両の先頭部11の平面図であり、図4
は図3の切断面線IV−IVから見た断面図であり、図
5は前記先頭車両の先頭部11の斜視図である。図1に
は図3のセクションIを拡大して示し、図2には図4の
セクションIIを拡大して示す。監視カメラ装置は、リ
ニアモータ推進式の磁気浮上車両を複数両連結した列車
前後軸方向一方A1側の先頭部11に設けられ、この先
頭部11を進行方向前方に向けて走行するときに、列車
の前方を監視するために用いられる。この監視カメラ装
置は、監視カメラ20と2つの前照灯26a,26b
と、反射防止板27とを有する。
【0014】この列車は、たとえば各車両が台車12に
設けられる電磁石による磁力を利用して、軌道13に非
接触の状態で保持され、リニアモータによって駆動さ
れ、たとえば時速550km程度の高速で走行すること
ができる。このように高速で走行する列車の先頭車両の
先頭部11は、走行中の空力抵抗および空力騒音を小さ
くするために、図4に示されるように車両前後軸方向一
方A1の前面14が、車両前後軸方向一方A1に向かう
につれて下方に、車両前後軸に対し緩やかな角度α、た
とえばα=17度程度で傾斜する形状に形成されてい
る。先頭部11には、外板16によって覆われ、車両前
後軸方向一方A1および上方に向けて、外板16を介し
て外部空間17に臨む収容空間15が形成されている。
この収容空間15は、車両前後軸方向一方A1の傾斜し
た前面14に沿って設けられる外板16によって外部空
間17と隔てられている。外板16は透光性を有し、か
つ外力に対して高い強度をもつ材料、たとえば強化ガラ
スなどから成る。また外板16の材料として、強化ガラ
ス程度の強度を有する材料を用いることで、列車が高速
で走行中にトンネルに突入したときに生じる空力衝撃な
どの外力に耐え、収容空間15と外部空間17とを隔て
ることができる。図1、図3には外板16を省略して示
し、図4には外板16の厚みを省略して示す。
【0015】監視カメラ20は、収容空間15に下方か
ら臨む床23のほぼ中央に固定された監視カメラ20の
支持台21に支持され、車両前後軸方向一方A1を向い
て収容空間15内に設けられている。監視カメラ20
は、CCDカメラによって実現され、監視カメラ本体1
9と対物レンズ部18とを有する。監視カメラ本体19
は、CCD(Charge Coupled Devi
ce;電荷結合素子)を内蔵し、光学像を電気信号に変
換する。対物レンズ部18は、列車前方の撮像対象から
の可視光による光学像を導いて、監視カメラ本体19内
のCCD上において、この光学像を結像させる。これに
よって監視カメラ20は、列車前方の撮像対象からの光
学像を電気信号に変換し、この電気信号によって表され
る画像を得ることかできる。
【0016】監視カメラ20の視野角は、水平方向視野
角θHが約45度であり、鉛直方向視野角θVが約20度
である。監視カメラ20は、このような視野角θH,θV
を有する視野領域S内に、収容空間15に両側方から臨
む壁部24a,24bおよび下方から臨む床23が入り
込まないような位置で、床23に固定されている。
【0017】監視カメラ20は、列車が前後軸方向一方
A1向きに走行するときに外板16を通して前方の対象
を撮像し、前述のようにその撮像対象の画像を得る。監
視カメラ20によって撮像された画像を表す電気信号で
ある画像信号は、車両の運行を管理する制御室に送信さ
れ、この画像信号の表す画像は、制御室のディスプレイ
に表示される。この監視カメラ20を備える列車は、制
御室にいる作業者が、ディスプレイに表示された監視カ
メラ20によって撮像された画像を確認しながら、その
作業者によって運転制御される。
【0018】各前照灯26a,26bは、収容空間15
に車両の前後軸方向他方A2側から臨む壁部25にそれ
ぞれ設けられ、列車が前後軸方向一方A1に走行すると
きに、収容空間15および外板16を介して外板16の
後方から、列車の前方を照明することができる。各前照
灯26a,26bは、車両前後軸方向一方A1を向いた
監視カメラ20の左右後方にそれぞれ配置され、監視カ
メラ20の視野領域S内に、収容空間15に両側方から
臨む壁部24a,24bおよび床23による陰ができな
いように、監視カメラ20の撮像対象を照明することが
できる位置に設けられている。各前照灯26a,26b
は、夜間またはトンネル区間を、列車が車両前後軸方向
A1に走行するときに、列車の前方が暗い場合に、監視
カメラ20の後方から外板16を介して列車の前方を照
明する。これによって夜間またはトンネル区間などであ
っても、監視カメラ20によって列車の前方の撮像対象
を撮像することができる。
【0019】 しかしながら監視カメラ20は、外板1
6を介して前方を撮像する構成であり、各前照灯26
a,26bは、外板16に対して監視カメラ20と同じ
側から外板16を介して前方を照明する構成である。従
来技術のように各前照灯26a,26bからの光が外板
16などで反射し、さらに収容区間15に臨む壁部24
a,24bおよび床23などに反射して監視カメラ20
に入射してしまい、監視カメラ20による撮像対象の画
像を不鮮明にしてしまう不具合を防ぐために、本発明の
監視カメラ装置は、監視カメラ20および各前照灯26
a,26bに加えて、収容空間15内に監視カメラ20
の視野領域Sを外囲して設けられる反射防止板27を有
する。
【0020】反射防止板27は、視野領域Sに両側方か
ら臨む大略的に三角形状の板部材から成る側壁部27
a,27bを有し、各側壁部27a,27bは、監視カ
メラ20の視野領域Sの外側で、かつ視野領域Sの近傍
で、視野領域Sに沿って対称に設置されている。各側壁
部27a,27bは、収容空間15に下方から臨む床2
3に対して垂直に設けられ、監視カメラ20の対物レン
ズ部18から収容空間15の前端部まで設けられ、支持
台21の両側部にたとえばタッピンねじなどによって固
定されるとともに、L字状の取付部材29によって床2
3に固定される。各側壁部27a,27bの監視カメラ
20の対物レンズ部18に側方から臨む部分28a,2
8bは、その高さが対物レンズ部18とほぼ同一の高さ
に選ばれている。対物レンズ部18よりも前方の部分
は、外板16と収容空間15に下方から臨む床23とに
わたって設けられている。各側壁部27a,27bは、
厚さ1〜2mm程度のアルミニウム板から成り、列車の
走行による振動に対して損傷しにくく、成形が容易であ
って、視野領域Sに沿って設けやすい。また少なくとも
監視カメラ20の視野領域Sに臨む内側の表面、本形態
では、外側の表面も含んで全表面が、可視光を反射しに
くい色、たとえば黒色に着色され、艶消しが施されてお
り、前照灯26からの光が反射しにくい。
【0021】図6は、反射防止板27および監視カメラ
20を監視カメラ20の右斜め後方から見たときの斜視
図であり、図7は図6の切断面線VII−VIIから見
た断面図である。各側壁部27a,27bの上端部と、
外板16との間には、たとえば合成ゴムなどから成るパ
ッキン部材30が介在されている。各側壁部27a,2
7bと外板16との間に、ゴムなどから成るパッキン部
材30を介在させることによって、列車が走行するとき
に生じる振動によって外板16と各側壁部27a,27
bが衝突し、外板16および側壁部27a,27bが傷
付くことを防ぐことができるとともに、外板16と各側
壁部27a,27bとの間を確実に塞ぎ、視野領域S内
に不所望な光が進入しにくくすることができる。
【0022】各側壁部27a,27bを有する反射防止
板27は、夜間またはトンネル区間など、各前照灯26
a,26bによる車両の進行方向前方への照明を必要と
するとき、各前照灯26a,26bからの光が外板16
と収容空間15との界面に臨界角以上の角度を成して入
射して前記界面で反射してしまった場合に、反射した光
が、監視カメラ20の視野領域Sの周辺でさらに収容空
間15に臨む壁部24a,24bおよび床23で反射し
て、不所望に監視カメラ20へ入射することを抑制する
ことができる。これによって監視カメラ20によって撮
像される画像が白っぽく不鮮明になることを防止して、
鮮明な画像を得ることができる。
【0023】特に高速鉄道車両では、先頭部11の前面
14の傾斜が非常に緩やかであり、車両内の空間が小さ
く、監視カメラ20および各前照灯26a,26bなら
びに後述する標識灯31の設置場所が制限を受け、1つ
の外板16によって覆われる収容空間15に関連して設
けられなければならず、本発明に従う反射防止板27が
不可欠となる。さらに緩やかな前面14に沿って外板1
6が設けられると、各前照灯26a,26bからの光
が、外板16と収容空間15との界面に臨界角以上で入
射しやすくなり、外板16での反射する光の量が多くな
り、反射防止板27の必要性が高くなる。
【0024】また反射防止板27は、視野領域Sの側方
にだけ設けられる板状の各側壁部27a,27bだけを
有し、監視カメラ20の後方には、設けられていない。
また図1に示すように平面的に見たときに、側壁部27
aは、前照灯26bを通る一直線に沿って延びる細長い
領域に配置され、側壁部27bは、前照灯26aを通る
一直線に沿って延びる細長い領域に配置されている。こ
れによって各前照灯26a,26bのうちいずれか一方
からの光が各側壁部27a,27bによって遮られる領
域には、いずれか他方からの光によって照明することが
可能となる。すなわち各前照灯26a,26bは、互い
に照明可能な領域を補償し合い、撮像対象に各側壁部2
7a,27bの陰ができることを防止し、撮像対象を確
実に照明することができる。
【0025】収容空間15内の監視カメラ20の左右後
方には、さらに2つの標識灯31がそれぞれ設けられて
いる。各標識灯31は、L字状の取付部材32によっ
て、収容空間15に下方から臨む床23に固定されてい
る。各標識灯31は、列車が前後軸方向他方A2向きに
走行するときに点灯され、これによって列車の最後尾の
車両の位置を標示することができる。各側壁部27a,
27bを板状とすることによって、各標識灯31への影
響も少なくすることができる。
【0026】上述の形態は、本発明の一例にすぎず、本
発明の範囲内で構成を変更することは可能である。たと
えば他の形態の監視カメラ装置は、外板16の収容空間
15に臨む面を反射防止膜でコーティングしてもよく、
外板16の前記面に反射防止加工を施してもよい。これ
によって監視カメラ20に不所望に入射される光の量を
さらに低減することができる。また反射防止板27は、
車両の進行方向前方を監視する監視カメラ20の視野領
域Sに側方から臨む両側壁部27a,27bに加え、さ
らに前記視野領域Sに下方から臨む底壁部を有していて
もよい。これによって視野領域Sの周囲での反射は外板
16だけによる反射であり、監視カメラ20に不所望に
入射される光の量をさらに低減できる。
【0027】また各側壁部27a,27bの少なくとも
監視カメラ20の視野領域Sに面した側の面は、黒色に
限らずに光が反射しにくい色、たとえば濃紺、濃緑、濃
茶などに着色してもよく、視野領域Sに面していない側
にも同様の着色を施してもよい。また反射防止板27
は、アルミニウム板に限らず、たとえばFRPから成る
板状体であってもよい。
【0028】さらに監視カメラ20はCCDカメラに限
らず、たとえばスタジオタイプの単管式カラーカメラな
どでもよく、また赤外線の画像を得る赤外線カメラで実
現されてもよい。さらに、監視カメラ20は固定される
構成に限定されることはなく、視野領域Sを調整できる
ように撮像方向を変更できるように揺動可能に設けても
よく、その場合反射防止板27を、監視カメラ20の可
動部に連結することによって、監視カメラ20とともに
揺動可能にするようにしてもよい。
【0029】また収容空間15内における監視カメラ2
0と前照灯26の配置は、監視カメラ20が前照灯26
よりも後方であってもよく、また監視カメラ20と前照
灯26が収容空間15に下方から臨む床23に対して垂
直な一鉛直面上にあってもよい。
【0030】さらに外板16は、強化ガラスに限らず、
透光性を有し、少なくとも列車が高速で走行するときに
作用する外力に耐える程度の強度をもった材料であれば
よい。また外板16が平面でなく歪曲している場合で
も、本発明は好適に実施される。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、収容空
間内で監視カメラの視野領域を反射防止板で外囲するこ
とによって、前照灯からの光の監視カメラへの入射を防
ぎ、監視カメラによる鮮明な画像を得ることができる。
したがって、列車の運行管理をしている作業者が監視カ
メラからの画像を容易に確認することができ、列車の運
転制御を容易にすることができる。
【0032】請求項2記載の本発明によれば、監視カメ
ラの視野領域の両側方での反射を防ぐことができ、前照
灯からの光の監視カメラへの入射を効率よく防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である反射防止板27を
設けた車両の前方監視カメラ装置の平面図である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見た断面図であ
る。
【図3】本発明の実施の一形態である車両の前方監視カ
メラ装置を設けた先頭車両の先頭部11を示す平面図で
ある。
【図4】図3の切断面線IV−IVから見た断面図であ
る。
【図5】先頭車両の先頭部11の斜視図である。
【図6】反射防止板27および監視カメラ20を示す斜
視図である。
【図7】図6の切断面線VII−VIIから見た断面図
である。
【図8】従来の前方監視カメラ装置の平面図である。
【図9】図8の切断面線IX−IXから見た断面図であ
る。
【符号の説明】
11 先頭車両の先頭部 14 車両の前面 15 収容空間 16 外板 17 外部空間 20 監視カメラ 21 支持台 23 床 24,25 壁部 26 前照灯 27 反射防止板 31 標識灯 A1 列車の前後軸方向一方 A2 列車の前後軸方向他方 S 監視カメラの視野領域 θH 監視カメラの水平方向の視野角 θV 監視カメラの鉛直方向の視野角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車の先頭車両の先頭部には、透光性を
    有する材料から成り、前記先頭部の車両前後軸方向一方
    に向かうにつれて下方に傾斜する前面に沿って外板が設
    けられるとともに、この外板によって外部空間から隔て
    られる収容空間が形成され、 先頭部の前記収容空間に下方から臨む床には、先頭車両
    の前方を撮像する監視カメラが設けられ、 先頭部の前記収容空間に後方から臨む壁部には、前記監
    視カメラよりも後方両側から先頭車両の前方を照明する
    2つの前照灯が設けられ、 先頭部の前記収容空間内には、前記監視カメラの視野領
    域を外囲し、光の反射を抑制する反射防止板が、前記外
    板と底とにわたって設けられることを特徴とする車両の
    前方監視カメラ装置。
  2. 【請求項2】 前記反射防止板は、少なくとも前記視野
    領域に両側方から臨み監視カメラの対物レンズよりも前
    方に延び、外板と収容空間に下方から臨む前記底とにわ
    たって設けられる側壁部を有することを特徴とする請求
    項1記載の車両の前方監視カメラ装置。
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