JP3502865B2 - サンルーフパネルの摺動機構 - Google Patents
サンルーフパネルの摺動機構Info
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Description
されたガイドレールに摺合するスライドシューを備える
サンルーフパネルの摺動機構に関するものである。
閉するサンルーフパネルは、固定ルーフの下方に配設さ
れた左右一対のガイドレールに前後移動可能なように支
持されているが、一般に、サンルーフパネルに連結され
た支持部材に装着されたスライドシューをもってガイド
レールに摺合している。
として、サンルーフパネルの下方の前後左右の各位置に
支持部材を設け、各支持部材の前部と後部とのそれぞれ
に内外一対のスライドシューを装着した両持ち式が知ら
れている。このスライドシューは、サンルーフパネルの
オーバーハングをできるだけ小さくして支持剛性を高め
るために、サンルーフパネルの前後縁にできるだけ近接
した位置に設けることが好ましい。
ィンドシールドを大きく湾曲させたデザインを採用する
と、ルーフの前縁輪郭もフロントウィンドシールドの上
縁の形状に沿って大きく湾曲することとなり、ルーフの
開口の前側内周縁も湾曲した形状となり、開口のコーナ
ー部の曲率半径が大きくなる。
下した際に、スライドシューが摺合するガイドレールに
水滴がかかることは、スライドシューの摺動円滑性を損
なうことに繋がるので、開口の前側内周縁とガイドレー
ルの前端との距離は、水滴がかからない程度に大きくす
ることが好ましい。そのため、開口のコーナー部の曲率
半径を大きくした上で開口の前側内周縁とガイドレール
の前端との距離を大きくしようとすると、ガイドレール
の前端を後退させねばならなくなり、結果としてスライ
ドシューの位置を後方へずらさなければならなくなる。
スライドシューの後方配置は、サンルーフパネルの前側
のオーバーハングの増大を意味し、支持剛性を確保する
都合上、スライドシューの支持部材を大型化せざるを得
なくなる。これは軽量化を阻害される上、製造コストの
面でも不利である。
解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、開
口の前側内周縁とガイドレールの前端との距離を大きく
した上で、前部スライドシューをサンルーフパネルの前
縁側へより一層接近させることができるように改良され
たサンルーフパネルの摺動機構を提供することにある。
ために、本発明においては、車体側に固設されたガイド
レール(17)に摺合すべくサンルーフパネル(可動パ
ネル3)の下方の前後左右の各位置に設けられた支持部
材(前部スライダ12)に装着されるスライドシューを
有するサンルーフパネルの摺動機構を、少なくとも前側
に配設された左右両支持部材の前部と後部とにそれぞれ
装着された内外一対のスライドシューのうちの前部の一
対を、内側のもの(32b)が外側のもの(32a)よ
り前方となるように互いにオフセット配置したことを特
徴とするものとした。
イドレールの前端との距離を大きくした上で、内側の前
部スライドシューをサンルーフパネルの前縁側へより一
層接近させることができる。
方向にオフセットした場合、後部のスライドシューと合
わせて前後方向について3点支持となるが、これはルー
フ外面の曲率に合わせたキャンバー(上反り)がつけら
れたガイドレールでは摺動抵抗を増大させる要因とな
る。そこで後方へオフセットさせた外側スライドシュー
の下面に、ガイドレールの摺接面の高さ方向ズレの吸収
部(窪み36)を設けるものとした。これにより、ガイ
ドレールが上向きに反っている場合でも円滑な作動が阻
害されずに済むので、キャンバーをつけたガイドレール
にも対応可能となる。
明について詳細に説明する。
1にその概要を示したように、車両の固定ルーフ1に形
成された概ね矩形をなす開口2と、この開口2の内周輪
郭に対応した形状に形成された可動パネル3とからなっ
ており、サンルーフパネルとしての可動パネル3によっ
て開口2が開閉可能にされている。
スパネル4と、ガラスパネル4の外周部の下方に接着剤
で固着された金属板製のガラスホルダ5とからなってい
る。そしてガラスホルダ5の両側部の下面には、ステー
6(図6参照)を介して一対の側板11が結合されてお
り、これら両側板11の各前端が、前部スライダ12に
対してピン軸13をもって結合されている。また両側板
11の各中間部には、チルト動作およびスライド動作を
行わせるべく形成されたカム溝14に対し、後部スライ
ダ15がピン軸16をもって結合されている。
定ルーフ1の内側に固設されたガイドレール17に対
し、後に詳述するスライドシューを介して前後動自在に
摺合している。
方への移動限度において可動パネル3の前後動を規制す
るためのロックレバー18が結合されている。このロッ
クレバー18は、その前後方向中間部でシーソー式に傾
動可能なように、前部スライダ12に軸19をもって支
持されている。またロックレバー18には、ガイドレー
ル17に設けられた被係合孔22に突入可能な下向きの
係合突起20がその前端に突設され、上向きの押圧突起
21がその後端に突設されている。
かれたねじりコイルばね(図示せず)により、その前端
の係合突起20を被係合孔22に突入させる向きに常時
弾発付勢されており、可動パネル3の閉鎖時は、図2に
示すように、係合突起20が被係合孔22に突入し、可
動パネル3の前後動を規制するロック状態が保持される
ようになっている。またこの状態では、両側板11の下
縁はロックレバー18の押圧突起21に押し下げ力を作
用させないようになっている。
動パネル3を開操作すると、後部スライダ15のピン軸
16と側板11のカム溝14との係合により、はじめに
可動パネル3がリフトダウンする。このリフトダウン動
作により、ロックレバー18における後端の押圧突起2
1が側板11の下縁で押し下げられ、その前端の係合突
起20を被係合孔22から抜き出させる。これにより、
可動パネル3の前後動が可能なロック解除状態となる。
ば、図3に示したように、固定ルーフ1の下面とガイド
レール17を支持したインナフレームの上面との間に画
成された収容部に、可動パネル3が収容される。
部の曲率半径を大きくし、且つ開口2の前側内周縁から
滴下した雨水などの水滴がガイドレール17にかからな
い程度に開口2の前側内周縁とガイドレール17の前端
との間隔を大きくとろうとすると、ガイドレール17の
前端を後退させねばならなくなる。ガイドレール17の
前端を後退させると、結果として、これに摺合するスラ
イドシューの位置を後方へずらさなければならなくな
り、サンルーフパネル3の前側のオーバーハングが増大
するので支持剛性の確保が厄介になる。
2の最前端に設けられた内外一対のスライドシュー32
a・32bを、内側のもの32bが外側のもの32aよ
りも前方となるように、互いにオフセット配置するもの
とした。
スライダ12とガイドレール17との関係について図4
〜図9を参照して説明する。
なし、その開放面を互いに対向させた一対のガイド溝3
3a・33bを備えている(図6参照)。そして、外側
ガイド溝33aの前方への延長線が開口2の前側内周縁
と交わる点から外側ガイド溝33aの前端までの間隔
を、開口2の前側内周縁から滴下した雨水などの水滴が
ガイドレール17にかからない程度の距離Cとおき、こ
の外側ガイド溝33aの前端位置に対し、内側ガイド溝
33bの前端をB寸法だけ前進させるものとした(図4
参照)。この状態で、内側ガイド溝33bの前端位置
は、開口2の前側内周縁から十分に離間している。
3a・33bに突入する4つの横向き凸部34a〜34
dを備えている。これらの凸部34a〜34dは、概ね
矩形の板状をなしており、後側に設けられた内外一対の
もの34c・34dはその前後方向位置を一致させてい
るが、前側に設けられたものは、外側34aに比して内
側34bの方が前進した態様で前後にオフセット配置さ
れている(図5参照)。また4つの凸部34a〜34d
の全ての上面には、矩形をなす窪み35が形成され(図
7〜図9参照)、前外側に位置する1つの凸部34aの
みの下面には、同様な窪み36が形成されている(図8
・図9参照)。そしてこれらの凸部34a〜34dに
は、側方へ開放した箱状をなすスライドシュー32a〜
32dが嵌着されている。
数が低く且つ摩耗し難い合成樹脂材で形成されており、
その上壁外面には、前後方向に延在する2本の突条38
が形成されている(図7・図8参照)。そして内側に位
置するスライドシュー32b・32dの側壁には、内側
ガイド溝33bの縦壁内面に弾発的に当接するように湾
曲したばね部39が形成されている(図5・図7参
照)。
によれば、内側スライドシュー32b・32dの側壁に
形成された湾曲したばね部39が内側ガイド溝33bの
縦壁内面に弾発的に当接し、これの弾性変形によってガ
イドレール17と可動パネル3間の左右方向の誤差が吸
収され、可動パネル3の摺動円滑性が損なわれずに済
む。そして各凸部上面の窪み35により、突条38が形
成された各スライドシュー32a〜32dの上壁の前後
方向中間部が下向きに撓み得るようになっているので、
ガイドレール17と可動パネル3間の上下方向の誤差が
吸収され、可動パネル3の摺動円滑性が損なわれずに済
む。
凸部34a・34bが前後にオフセットしていると言う
ことは、前部内側のスライドシュー32bと後部スライ
ドシュー32c・32dとの間に、後方へオフセット配
置された前部外側のスライドシュー32aが挟まれた形
となり、同一平面上に3つのスライドシューが直列した
態様となる。このようになると、ガイドレール17にキ
ャンバーがつけられている場合、図10に強調して示し
たように、中央のもの32aの下面がガイドレール17
の上面と干渉することとなる(斜線部分)。そこで本発
明においては、後方へオフセット配置された凸部34a
の下面に窪み36を設け、これにより、前部外側のスラ
イドシュー32aの下壁の前後方向中間部が上向きに撓
み得るようにしている。このようにしてガイドレール1
7にキャンバーがつけられている場合でも、前後方向中
間位置のスライドシュー32aの摺動抵抗が増大するこ
とを抑制している。
された左右両支持部材の前部と後部とにそれぞれ装着さ
れた内外一対のスライドシューのうちの前部の一対を、
内側のものが外側のものより前方となるように互いにオ
フセット配置するものとしたので、開口の前側内周縁か
ら滴下した雨水などが、スライドシューが摺合するガイ
ドレールの前端にかからないようにした上で、前部スラ
イドシューをサンルーフパネルの前縁側へより一層接近
させることができる。従って、サンルーフパネルの前側
のオーバーハングの増大を招かずに済むので、支持部材
を大型化せずに高い支持剛性を確保する上に大きな効果
を奏することができる。
シューの下面に、ガイドレールの摺接面の高さ方向ズレ
の吸収部を設けるものとしたので、後部のスライドシュ
ーと合わせて前後方向について3点支持となるにも関わ
らず、キャンバーがついたガイドレールとの干渉を避け
ることができるので、作動の円滑化を推進する上に効果
的である。
鎖状態時の要部概略側面図
放作動時の要部概略側面図
図
ューとの関係を説明するためのモデル図
Claims (2)
- 【請求項1】 車体ルーフに固設されたガイドレールに
摺合すべくサンルーフパネルの下方の前後左右の各位置
に設けられた支持部材に装着されるスライドシューを有
するサンルーフパネルの摺動機構であって、 少なくとも前側に配設された左右両支持部材の前部と後
部とに内外一対のスライドシューを装着すると共に、こ
れらのうちの前部の一対を、内側のものが外側のものよ
り前方となるように互いにオフセット配置したことを特
徴とするサンルーフパネルの摺動機構。 - 【請求項2】 後方へオフセットした外側スライドシュ
ーの下面に、前記ガイドレールの摺接面の高さ方向ズレ
の吸収部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のサ
ンルーフパネルの摺動機構。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001390985A JP3502865B2 (ja) | 2001-12-25 | 2001-12-25 | サンルーフパネルの摺動機構 |
US10/251,614 US6626485B2 (en) | 2001-09-21 | 2002-09-20 | Vehicle sun roof system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001390985A JP3502865B2 (ja) | 2001-12-25 | 2001-12-25 | サンルーフパネルの摺動機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003182370A JP2003182370A (ja) | 2003-07-03 |
JP3502865B2 true JP3502865B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=27598706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001390985A Expired - Fee Related JP3502865B2 (ja) | 2001-09-21 | 2001-12-25 | サンルーフパネルの摺動機構 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3502865B2 (ja) |
-
2001
- 2001-12-25 JP JP2001390985A patent/JP3502865B2/ja not_active Expired - Fee Related
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