JP3805058B2 - ウインドレギュレータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のドアに取り付けられる窓ガラス開閉用のウインドレギュレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のドアに取り付けられる窓ガラス開閉用のウインドレギュレータが知られている。このウインドレギュレータは、ドア本体の内側に配設された上下方向に延びるガイドレールと、このガイドレールに案内されて上下動可能に設けられた摺動部材と、この摺動部材に連結されたキャリアプレートと、このキャリアプレートを昇降させる昇降手段とを備えて構成されている。ドアの窓ガラスは上記キャリアプレートに支持され、昇降手段の手動操作あるいは自動操作によるキャリアプレートの昇降によって開閉されるようになっている。
【0003】
上記ガイドレールは、断面視でC字形状に形成され、長尺開口部が幅方向(車幅方向)の外方に向くようにドア本体に固定されている一方、上記摺動部材はその一部が上記長尺開口部から外方に突出され、この外方に突出した突出部が上記キャリアプレートに連結されている。従って、キャリアプレートの上下動で摺動部材の本体がガイドレール内で昇降することになる。
【0004】
上記摺動部材は、直方体状に形成され、前後方向および幅方向に向く面のそれぞれに板ばねで外方に向かって付勢された摺動子を有しており、これら摺動子がガイドレールの直交する各面を板ばねの付勢力で押圧することにより摺動部材の摺接移動時のがたつきを防止するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の上記のような摺動部材において、ガイドレール内の各面に対して付勢力を発揮する板ばねは、それぞれ同一の付勢力を有するものが用いられていた。これによって自動車の走行時に生じる略同等の幅方向や前後方向の振動に対してガイドレール内の摺動部材のがたつきは有効に抑制されるが、ドアの開閉操作時には、摺動部材に幅方向の加速度に起因した大きな力が加わり、特にドアを勢いよく「バタン」と閉じた場合には摺接部材に対して非常に大きな力が加わることになる。従って、ドアの開閉時には摺動部材がガイドレール内で幅方向に振動し、これによって不快な異音が発生するという問題点が生じる。
【0006】
このような問題点を解消するために、幅方向用の板ばねの付勢力をより大きくすることが考えられるが、各板ばねは、外観形状が酷似していることから、摺動部材の組み付け作業時に誤って他方の板ばねを装着してしまうことがあり、これによってウインドレギュレータの不良率が増大するという新たな問題点が提起される。
【0007】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、製品の不良率の増大を抑制した上で、ドア開閉時の異音の発生を確実に防止することができるウインドレギュレータを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のウインドレギュレータは、上下方向に延び、かつ、断面視でC字形状を呈したガイドレールと、このガイドレールに案内されつつ昇降可能に装着された摺動部材と、この摺動部材に一体に連結され、かつ、昇降手段により保持した窓ガラスを開閉するキャリアプレートとからなり、上記ガイドレールは、幅方向の外方に向いた上下方向に延びる長尺開口部を有し、上記摺動部材は、部材本体がガイドレールの幅方向および前後方向の内壁面のそれぞれに摺接するように形状設定されているとともに、一部がこの長尺開口部から外部に突出して上記キャリアプレートに連結されてなるウインドレギュレータにおいて、上記摺動部材の部材本体は、上記ガイドレールの前後方向の内壁面に摺接し、かつ、上記部材本体を前後方向に付勢する前後方向付勢手段を備えた第1摺動子と、上記ガイドレールの幅方向の内壁面に摺接し、かつ、上記部材本体を幅方向に付勢する幅方向付勢手段を備えた第2摺動子とを有し、上記第2摺動子は、ばね材によって上記摺動部材を幅方向に付勢するように形状設定され、上記前後方向付勢手段および上記幅方向付勢手段は、いずれも円弧状に形成された板ばねが用いられていることを特徴とするものである。
【0009】
このウインドレギュレータによれば、第2摺動子は、ばね材によって上記摺動部材を幅方向に付勢するように形状設定されてなるものであり、従来のように1個の板ばねによってのみ付勢されていた場合に比べて付勢力が大きくなる。
【0010】
従って、ドアの開閉操作時の加速度でガイドレール内の摺動部材に幅方向に大きな力が加わっても、これによる摺動部材のガイドレール内での幅方向のがたつきがより確実に防止される。
【0011】
また、上記前後方向付勢手段および上記幅方向付勢手段は、いずれも円弧状に形成された板ばねが用いられているため、板ばねは構造が簡単であり、かつ、ガイドレールの内壁面に円弧面を摺接させて摺接子としての役割を担わせることが可能であり、これによって摺動部材は簡単な構造になる。
【0012】
本発明の請求項記載のウインドレギュレータは、請求項1記載のウインドレギュレータにおいて、上記第2摺動子は、前後方向に延びる円弧状の板ばねの両側部に、上下方向に延びる円弧状板ばねの中央部が一体に設けられたものであることを特徴とするものである。
【0013】
このウインドレギュレータによれば、互いに直交した板ばねの相乗効果で摺動部材の幅方向のがたつきがより確実に防止される。また、摺動部材は、板ばねを直交させるようにすることで外観形状が独特のものになり、これによって摺動部材の組み付け作業時の装着ミスが防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るウインドレギュレータの一実施形態を示す一部切欠き分解斜視図であり、図2は、その一部切欠き組立て斜視図である。なお、図1および図2においてX−X方向を幅方向、Y−Y方向を前後方向、Z−Z方向を上下方向といい、特に−X方向を右、+X方向を左方、−Y方向を前方、+Y方向を後方、−Z方向を下方、+Z方向を情報という。本実施形態においては、ウインドレギュレータ1は自動車の運転席の右ドアに採用されるものを示しており、左ドアのものは右ドアのものと左右対象に構成されている。
【0015】
図1および図2に示すように、ウインドレギュレータ1は、蝶番開閉式のドアDの内側に所定の隙間dが形成された状態で固定される上下方向に延びたガイドレール2と、このガイドレール2に案内されて昇降する摺動部材3と、この摺動部材3に一体に連結され、かつ、窓ガラスGを支持するキャリアプレート4と、このキャリアプレート4を昇降させる昇降手段5とを備えた基本構成を有している。
【0016】
上記ガイドレール2は、金属製の薄板をプレス処理して得られた断面視がC字形状のものが採用されている。このようなガイドレール2は、上下方向に延びる底板21と、この底板21の前後方向両縁部から右方に折り曲げられて形成された前後方向一対の側板22と、各側板22から互いに対向する方向に折り曲げられて形成した縁板23とからなっている。
【0017】
上記各縁板23間には、ガイドレール2内に装着された摺動部材3の一部(後述する突出部31)を外部に突出させる上下方向に延びた長尺開口部24が開口されている。また、上記底板21は、中央部が長手方向の全長に亘って外方に向かって膨出された膨出部21a、およびこの膨出部21aの前後方向両側部に形成された一対の当接部21bを有している。これら一対の当接部21bには、摺動部材3の一部(後述する堰部36)が摺接状態で当接されるようになっている。
【0018】
図3は、摺動部材3の詳細を示す断面図であり、(イ)は図1の摺動部材3のA−A線断面図、(ロ)は同B−B線断面図である。以下、図3および先の図1および図2を基に、摺動部材3について詳細に説明する。これらの図に示すように、摺動部材3はガイドレール2内に装着される直方体状の部材本体31と、この部材本体31の右面に右方に向かって突設された突設部32と、上記部材本体31に装着される前後方向付勢用板ばね33、この前後方向付勢用板ばね33によって付勢される第1摺動子33a、幅方向付勢用板ばね34、およびこの幅方向付勢用板ばね34によって付勢される第2摺動子35とからなっている。上記第2摺動子35は、本実施形態においては、合成樹脂製のばね材からなるものが採用されているが、合成樹脂製であることに限定されるものではなく、金属製のばね材からなるものであってもよい。
【0019】
上記前後方向付勢用板ばね33は、図1に示すように、円弧状を呈し、部材本体31の後端面で円弧状に膨出して形成された、第1摺動子33aに装着されるものであり、上記幅方向付勢用板ばね34も前後方向付勢用板ばね33と同一形状を呈し、円弧状の中央部を部材本体31の左面中央部に当接した状態で部材本体31に装着されるものである。また、上記第2摺動子35は、幅方向付勢用板ばね34に重ねられて部材本体31に装着されるものである。
【0020】
上記部材本体31は、前後方向の両側部に左方および後方に突出した一対の堰部36を有している。上記第1摺動子33aはこれら堰部36間に後方に向かって膨出して形成されている。この第1摺動子33aと、部材本体31との間にはばね装着孔36aが設けられ、このばね装着孔36aに前後方向付勢用板ばね33が嵌め込まれることによって前後方向付勢用板ばね33が第1摺動子33aを外方に向かって付勢するようになっている。
【0021】
そして、前後方向付勢用板ばね33が摺動部材3に装着された状態で、部材本体31をガイドレール2内に嵌装することによって、第1摺動子33aの膨出した円弧状の外面がガイドレール2の側板22の内面に当接し、これによる前後方向付勢用板ばね33の弾性変形によって部材本体31を他方の側板22の内面に押付けて摺動部材3のガイドレール2内における前後方向へのがたつきが防止されるようになっている。
【0022】
また、部材本体31の左面には、上記幅方向付勢用板ばね34および第2摺動子35を装着するための凹部31aが凹設されている。この凹部31aは前後方向の中央部の上下幅が前後方向付勢用板ばね33の幅寸法より若干大きめに寸法設定されているとともに、深さ寸法が幅方向付勢用板ばね34および第2摺動子35の合計厚み寸法よりも若干深く寸法設定されている。
【0023】
そして、凹部31aの前後方向両側部には、それぞれ上下方向の両側部に各一対の側部装着孔31bが穿設されているとともに、凹部31aの中央部には上下方向一対の中央部装着孔31cが穿設されている。これらの側部装着孔31bおよび中央部装着孔31cには、第2摺動子35の一部が嵌入され、これによって部材本体31に装着された第2摺動子35の位置ずれが確実に防止されるようになっている。
【0024】
上記第2摺動子35は、前後方向に延びた右方に凸の円弧状の第1板ばね35aと、この第1板ばね35aの前後方向両側部に一体に設けられた一対の第2板ばね35bと、上記第1板ばね35aの中央部の上下方向両縁部から右方に向けて突設された一対の係止片35cとを備えて形成されている。上記各第2板ばね35bは、左方に凸の円弧状に形成され、それらの中央部で第1板ばね35aに直交するように第1板ばね35aに一体に設けられている。
【0025】
また、第1板ばね35aの前後端には、右方に向けて折り曲げられて形成した一対の第1係止爪35dが設けられているとともに、各第2板ばね35bの上下端にも右方に向けて折り曲げられて形成した第2係止爪35eが設けられている。また、各係止片35cの先端部には、互いに反対方向に突設された戻し止め35fが設けられている。この戻し止め35fによって中央部装着孔31cに嵌入された係止片35cが抜け止めされるようになっている。
【0026】
そして、幅方向付勢用板ばね34を右方に向けて凸になるように摺動部材3の凹部31aに装着した状態で、上記各係止片35cを摺動部材3の中央部装着孔31cに嵌入するとともに、各第1係止爪35dを摺動部材3の側部装着孔31bに嵌入することによって、第2摺動子35が摺動部材3の凹部31aに装着されるようになっている。第2摺動子35が凹部31aに装着された状態で、第1係止爪35dの先端部と凹部31aの表面との間に若干の隙間が形成されるように第1係止爪35dの突出寸法が設定されている。
【0027】
このような第2摺動子35は、それを摺動部材3に取り付けた後、摺動部材3をガイドレール2内に装着することによって、一対の第2板ばね35bの中央部の面がガイドレール2の底板21の当接部21b内面に押圧当接し、この押圧当接時の第2板ばね35bおよび第1板ばね35a、並びに第1板ばね35aに当接した幅方向付勢用板ばね34の弾性変形によって摺動部材3を右方に押圧し、これによって摺動部材3のガイドレール2内での幅方向に対するがたつきが防止されるようになっている。
【0028】
上記摺動部材3の突設部32は、前後方向の幅寸法がガイドレール2の長尺開口部24の前後方向の開口寸法よりも若干小さく寸法設定され、これによって摺動部材3の部材本体31がガイドレール2内に装着された状態で、突設部32が長尺開口部24から外部に突出するようになっている。このような突設部32の右端面には、上下方向の両側部に左方に向かって穿設された一対の摺動部材装着用孔32aが穿設されている。
【0029】
上記キャリアプレート4は、中央部の平板状のプレート本体41と、このプレート本体41の後端部に右方に向けて膨設された上下一対の後方ガラス支持部42が設けられているとともに、同前端部に前方ガラス支持部43が設けられている。これら各ガラス支持部42,43には貫通孔44が穿設されている一方、窓ガラスGにはこれら貫通孔44に対応した貫通孔G1が穿設され、これら貫通孔44,G1に図略のボルトを挿通して締結することにより、窓ガラスGがキャリアプレート4に取り付けられるようになっている。
【0030】
また、前方ガラス支持部43の下端面にはL字形状のガラス支持片45が設けられ、このガラス支持片45によって窓ガラスGの下端縁部が支持されることにより、キャリアプレート4による窓ガラスGの支持状態が確実になるようにしている。
【0031】
このようなキャリアプレート4は、プレート本体41の中央部に裏面(右方の面)から表面に向けて切り起こされて形成した互いに対向する切起し片46を有している。これらの切起し片46は、上記摺動部材3の突設部32に穿設された摺動部材装着用孔32aに嵌入し得るように寸法設定されている。従って、部材本体31をガイドレール2内に装着した状態で、摺動部材装着用孔32aを切起し片46に外嵌することにより摺動部材3がキャリアプレート4に結合されることになる。
【0032】
上記昇降手段5は、ドアの適所に設けられた駆動モータ51と、この駆動モータ51の駆動でドア内部の所定の周回経路を周回移動するワイヤ52とを備えて形成されている。一方、キャリアプレート4のプレート本体41の適所には切り起こしその他で形成されたブラケット47が設けられ、このブラケット47に上記ワイヤ52の両端部を結合することによって、キャリアプレート4がワイヤ52を介して駆動モータ51に連結され、駆動モータ51の正逆駆動でキャリアプレート4が摺動部材3を介してガイドレール2に案内されつつ昇降し、これによって窓ガラスGが開閉するようになっている。
【0033】
本発明は、以上詳述したように、ガイドレール2によって案内されつつ上下動する摺動部材3は、ガイドレール2内の部材本体31がガイドレール2の前後方向の内壁面に摺接し、かつ、前後方向付勢用板ばね33によって部材本体31を前後方向に付勢する第1摺動子33aと、上記ガイドレール2の幅方向の内壁面に摺接する第2摺動子35とを有しているとともに、この第2摺動子35を介して上記部材本体31を幅方向に付勢する幅方向付勢用板ばね34とを有し、しかも上記第2摺動子35は、合成樹脂製あるいは金属製のばね材によって上記摺動部材3を幅方向に付勢するように形状設定されてなるものであり、特に部材本体31は、幅方向付勢用板ばね34と、第1板ばね35aおよび第2板ばね35bからなる第2摺動子35との二つの付勢手段の付勢力によってガイドレール2内で幅方向に付勢されているため、従来のように1個の板ばねによってのみ付勢されていた場合に比べて付勢力が大きくなる。
【0034】
従って、ドアの開閉操作時の加速度でガイドレール2内の摺動部材3に幅方向に大きな力が加わっても、これによる摺動部材3のガイドレール2内での幅方向のがたつきがより確実に防止される。
【0035】
また、上記摺動部材3に付設される付勢手段は、いずれも円弧状に形成された板ばねである前後方向付勢用板ばね33および幅方向付勢用板ばね34が用いられているため、これら板ばねは構造が簡単であり、かつ、ガイドレール2の内壁面に円弧面を摺接させて摺接子としての役割を担わせることが可能であり、摺動部材3を簡単な構造のものにすることができる。
【0036】
さらに、第2摺動子35は、幅方向および前後方向に延びる円弧状の板ばね(第1板ばね35aおよび第2板ばね35b)が相互に直交するように一体に形成されているため、これら第1および第2板ばね35a,35bの相乗効果で摺動部材3の幅方向のがたつきをより確実に防止することができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載のウインドレギュレータによれば、摺動部材は、一部がこの長尺開口部から外部に突出して上記キャリアプレートに連結されているとともに、部材本体がガイドレールの幅方向および前後方向の内壁面のそれぞれに摺接するように形状設定され、上記摺動部材の部材本体は、ガイドレールの前後方向の内壁面に摺接し、かつ、上記部材本体を前後方向に付勢する前後方向付勢手段を備えた第1摺動子と、ガイドレールの幅方向の内壁面に摺接する第2摺動子と、この摺動子を介して上記部材本体を幅方向に付勢する幅方向付勢手段とを有し、上記第2摺動子は、ばね材によって上記摺動部材を幅方向に付勢するように形状設定されているため、従来のように1個の板ばねによってのみ付勢されていた場合に比べて付勢力が大きくなる。
【0038】
従って、ドアの開閉操作時の加速度でガイドレール内の摺動部材に幅方向に大きな力が加わっても、これによる摺動部材のガイドレール内での幅方向のがたつきをより確実に防止することができる。
【0039】
また、前後方向付勢手段および幅方向付勢手段をいずれも円弧状に形成された板ばねによって形成したため、板ばねは構造が簡単であり、かつ、ガイドレールの内壁面に円弧面を摺接させて摺接子としての役割を担わせることが可能であり、これらによって摺動部材を簡単な構造のものにすることができ、摺動部材の製造コストの低減化を図る上で好都合である。
【0040】
本発明の請求項記載のウインドレギュレータによれば、第2摺動子は、幅方向および前後方向に延びる円弧状の板ばねを相互に直交するように一体にしたものであるため、互いに直交した板ばねの付勢力の相乗効果で摺動部材の幅方向のがたつきをより確実に防止することができる。また、摺動部材は、板ばねを直交させるようにすることで外観形状が独特のものになり、これによって摺動部材の組み付け作業時の装着ミスを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るウインドレギュレータの一実施形態を示す一部切欠き分解斜視図である。
【図2】 図1に示すウインドレギュレータの一部切欠き組立て斜視図である。
【図3】 摺動部材の詳細を示す断面図であり、(イ)は図1のA−A線断面図、(ロ)は図1のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 ウインドレギュレータ 2 ガイドレール
21 底板 21a 膨出部
21b 当接部 23 縁板
24 長尺開口部 3 摺動部材
31 部材本体 31a 凹部
31b 側部装着孔 32 突設部
32a 摺動部材装着用孔 33 前後方向付勢用板ばね
33a 第1摺動子 34 幅方向付勢用板ばね
35 第2摺動子 35a 第1板ばね
35b 第2板ばね 35c 係止片
35d 第1係止爪 35e 第2係止爪
35f 戻し止め 4 キャリアプレート
41 プレート本体 42 後方ガラス支持部
43 前方ガラス支持部 44 貫通孔
45 ガラス支持片 46 切起し片
5 昇降手段 51 駆動モータ
52 ワイヤ D ドア
G 窓ガラス G1 貫通孔

Claims (2)

  1. 上下方向に延び、かつ、断面視でC字形状を呈したガイドレールと、このガイドレールに案内されつつ昇降可能に装着された摺動部材と、この摺動部材に一体に連結され、かつ、昇降手段により保持した窓ガラスを開閉するキャリアプレートとからなり、上記ガイドレールは、幅方向の外方に向いた上下方向に延びる長尺開口部を有し、上記摺動部材は、部材本体がガイドレールの幅方向および前後方向の内壁面のそれぞれに摺接するように形状設定されているとともに、一部がこの長尺開口部から外部に突出して上記キャリアプレートに連結されてなるウインドレギュレータにおいて、上記摺動部材の部材本体は、上記ガイドレールの前後方向の内壁面に摺接し、かつ、上記部材本体を前後方向に付勢する前後方向付勢手段を備えた第1摺動子と、上記ガイドレールの幅方向の内壁面に摺接し、かつ、上記部材本体を幅方向に付勢する幅方向付勢手段を備えた第2摺動子とを有し、上記第2摺動子は、ばね材によって上記摺動部材を幅方向に付勢するように形状設定され、上記前後方向付勢手段および上記幅方向付勢手段は、いずれも円弧状に形成された板ばねが用いられていることを特徴とするウインドレギュレータ。
  2. 上記第2摺動子は、前後方向に延びる円弧状の板ばねの両側部に、上下方向に延びる円弧状板ばねの中央部が一体に設けられたものであることを特徴とする請求項1記載のウインドレギュレータ。
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