JP3502514B2 - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

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JP3502514B2
JP3502514B2 JP26036196A JP26036196A JP3502514B2 JP 3502514 B2 JP3502514 B2 JP 3502514B2 JP 26036196 A JP26036196 A JP 26036196A JP 26036196 A JP26036196 A JP 26036196A JP 3502514 B2 JP3502514 B2 JP 3502514B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は例えば半導体ウエハ
などの被処理体に対して、熱処理を行う熱処理装置に関
する。 【0002】 【従来の技術】半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)
の製造プロセスの1つとして、酸化膜の形成やド−パン
トの拡散などを行うために高温下で熱処理を行うプロセ
スがあり、このような熱処理を実施する処理装置として
は、例えば縦型熱処理装置がある。この縦型熱処理装置
の全体構成について、図8に基づいて簡単に説明する
と、図中11はウエハカセットC(以下単に「カセッ
ト」という)の入出力ポ−トであり、この入出力ポ−ト
11の奥側には複数個のカセットCが載置されるカセッ
ト収納棚12が設けられている。カセット収納棚12に
置かれたカセットCのウエハWは移載手段13によりウ
エハボ−ト14に受け渡される。このウエハボ−ト14
はボ−トエレベ−タ14aにより熱処理炉15内に搬入
され、熱処理炉15内にてウエハWに対して所定の熱処
理が行なわれる。 【0003】ところで近年のようにパタ−ンの微細化が
進み、デバイスが繊細になると、自然酸化膜やパーティ
クルの発生をより一層抑えることが重要となってくる。
このため熱処理炉15の下方領域の移載室を区画し、窒
素ガスなどの非酸化ガスによりパ−ジして自然酸化膜の
発生や熱処理炉内への大気の巻き込みを防止したり、カ
セット自体を蓋体を設けたクロ−ズ型とし、このカセッ
ト内のクリ−ン度を高める構想が進められている。 【0004】そしてクロ−ズ型のカセットを用いてウエ
ハの移載を行うためには、移載室の壁部に蓋付きの受け
渡し口を形成し、カセットをこの受け渡し口に外部から
装着し、両者の蓋を外してカセット内雰囲気を移載室内
に開放し、こうしてカセット内が外部雰囲気にさらされ
ないようにする技術が検討されている。 【0005】 【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
述の窒素ガスパ−ジされた移載室に、クロ−ズ型カセッ
トによりウエハを搬入する場合、クロ−ズ型カセット内
は大気であるため、カセット内のウエハWを移載室内に
搬入する際に、前記カセット内の大気が窒素ガス雰囲気
の移載室に拡散してしまう。 【0006】また移載室内の熱処理炉の下方領域及びそ
の付近は温度が高いため、カセットから拡散した酸素に
より、ウエハボ−トに保持されている熱処理前後のウエ
ハに自然酸化膜が形成されてしまう。ここでウエハはサ
イズが大きくなってきており、これに合わせてクロ−ズ
型カセットの容量も大きくなるため、カセット内の酸素
の量も増え、これに伴い移載室内に拡散する酸素量が増
大し、自然酸化膜の成長を促進するという問題がある。 【0007】この際酸素の拡散のみを考慮すれば、熱処
理炉の下方領域側からクロ−ズ型カセットに向けて(前
後方向に)窒素ガスを通流させ、移載室の奥側への酸素
の拡散を防止する方法も考えられる。しかしながらパー
ティクルを除去するためには、窒素ガスは移載室の一方
の側壁の全面から他方の側壁の全面に亘ってクリ−ンな
ガスの流れを形成する必要があるので、この方法は採用
できない。さらにクロ−ズ型カセット内を窒素ガスで置
換する方法も考えられるが、所定のクリ−ン度を保ちな
がら窒素ガスで置換するためには、かなり大掛りな装置
が必要であり、実情に沿わない。 【0008】本発明はこのような事情の下になされたも
のであり、その目的は被処理体への自然酸化膜の形成を
抑えることができる熱処理装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】このため、本発明は、
型の熱処理炉に連通して設けられた非酸化ガス雰囲気の
移載室と、この移載室の側壁部に形成された被処理体の
受け渡し口と、前記被処理体を保持して熱処理炉内と移
載室との間で搬送される保持具と、この保持具と前記受
け渡し口との間で被処理体を移載する移載手段と、を備
えた熱処理装置において、前記移載室を、前記保持具が
置かれる側の領域である第1の領域と受け渡し口側の領
域である第2の領域とに横方向に分割し、前記第1の領
域に熱処理炉の炉口に対向する領域と受け渡し口とを結
ぶ線に交差する方向に第1の流速で非酸化ガスを通流さ
せ、前記第2の領域に第1の領域の非酸化ガスの流れと
同方向に第1の流速よりも遅い第2の流速で非酸化ガス
を通流させたことを特徴とする。 【0010】 【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態に係る
熱処理装置を示す斜視図であり、図2はその平面図、図
3はその断面図である。この熱処理装置についてこれら
図2、3、4を用いて説明すると、図中2は移載室であ
り、この移載室2は天板2aと底板2bとの間に前方側
の壁部21aと後方側の壁部21bが設けられている。
前記前方側の壁部21aには後述するクロ−ズ型カセッ
トとの間でウエハの受け渡しを行う受け渡し口20が形
成されており、この受け渡し口20は常時は図示しない
蓋体で閉じられている。 【0011】移載室2の内部には、前記壁部21aから
奥側(後方の壁部21b側)に向けて、ウエハを一旦仮
置きするためのウエハの中間受け渡し台23と、保持具
をなすウエハボ−ト24とがこの順序で設けられてい
る。ウエハボ−ト24は、後述の熱処理炉3と移載室2
との間を昇降するボ−トエレベ−タ25の上に搭載され
ている。 【0012】前記受け渡し口22と中間受け渡し台23
との間には、クロ−ズ型カセットと中間受け渡し台23
との間でウエハを移載するための第1の移載ア−ム26
aが設けられており、中間受け渡し台23とウエハボ−
ト24との間には、中間受け渡し台23とウエハボ−ト
24との間でウエハを移載するための第2の移載ア−ム
26bが設けられている。これら第1及び第2の移載ア
−ム26a,26bは移載手段をなすものである。 【0013】また移載室2の奥側上方には、図1及び図
3に示すように、ガス供給管31とガス排出管32とを
備えた縦型の熱処理炉3が設けられている。前記天板2
aの熱処理炉3に対応する領域は開口しており、ウエハ
ボ−ト24がボ−トエレベ−タ25により上昇して熱処
理炉3に下方側から搬入できるように構成されている。 【0014】前記移載室2は、熱処理炉3の炉口に対向
する領域側である第1の領域S1と、受け渡し口側の領
域である第2の領域S2とに分割されている。但し2つ
の領域S1,S2に分割されているといっても移載室2
内に仕切りを設けているのではなく、非酸化ガスの気流
が別個になるように通気路を分けていることを意味する
ものである。前記第1の領域S1には、中間受け渡し台
23、第2の移載ア−ム26b、ウエハボ−ト24が設
けられており、第2の領域S2には第1の移載ア−ム2
6aが設けられている。 【0015】第1の領域S1及び第2の領域S2の一方
の側面(左側面)には、夫々第1のフィルタユニット4
1及び第2のフィルタユニット42が設けられている。
前記第1のフィルタユニット41は、フィルタ部43と
その表面側に設けられた複数のファンからなる第1のフ
ァン44とを備えており、第2のフィルタユニット42
は、フィルタ部43とその表面側に設けられた複数のフ
ァンからなる第2のファン45とを備えている。また第
1の領域S1及び第2の領域S2の他方の側面(右側
面)には、例えばメッシュ体や多孔板からなる通気板5
が設けられている。 【0016】前記第1のフィルタユニット41の背面側
には、側壁22aとの間に空間が形成されており、第1
のフィルタユニット41に対向する通気板5の背面側に
も、側壁22bとの間に空間が形成されている。これら
空間は図3に示すように、底板2bの下方側において連
通していて、これにより通気板5の背面側から底板2b
の下方側を通り第1のフィルタユニット41の背面側に
至る第1の通気路61が形成されている。 【0017】この第1の通気路61には、底板2bの下
方側に第1のシロッコファン46が設けられている。ま
た側壁22aには非酸化ガス例えば窒素ガスのガス供給
管63が接続されると共に、側壁22bにはガス排出管
64が接続されており、第1の領域S1内が新しい窒素
ガスにより置換されるようになっている。 【0018】同様に第2のフィルタユニット42と、こ
の第2のフィルタユニット42に対向する通気板5の背
面側には、夫々側壁22a、22bとの間に空間が形成
されている。これら空間は底板2bの下方側において連
通していて、これにより通気板5の背面側から底板2b
の下方側を通り第2のフィルタユニット42の背面側に
至る第2の通気路62が形成されている。この第2の通
気路62には、図示しない窒素ガスのガス供給管とガス
排出管とが接続されていると共に、底板2bの下方側に
第2のシロッコファン47が設けられている。 【0019】このように第1の領域S1には、第1の通
気路61により窒素ガスの気流が形成され、第2の領域
S2には、第2の通気路62により窒素ガスの気流が形
成される。ここで前記第1のファン44の回転数は第2
のファン45の回転数よりも高く設定されており、第1
のシロッコファン46の回転数は第2のシロッコファン
47の回転数よりも高く設定されている。 【0020】続いて前記壁部21の受け渡し口20に移
載室2の外部から密着されるクロ−ズ型カセット7(以
下カセット7という。)について図5により簡単に説明
する。このカセット7は、例えば13枚の被処理基板で
あるウエハWを棚状に保持するようにウエハ保持部70
が多段に形成されたカセット本体71と、このカセット
本体71のウエハは取り出し口である開口部72を気密
に塞ぐための蓋体73とを備えている。 【0021】前記蓋体73は、カセット本体71の開口
部72の内側に入り込むように設けられており、また蓋
体73には例えば2か所に鍵穴74が設けられていてい
て、この鍵穴74にキ−75を挿入して回すことによ
り、蓋体73の上端と下端とから例えば4本のロックピ
ン76が突出して、カセット本体71に蓋体73が固定
されるように構成されている。 【0022】このような熱処理装置では、図2、図3、
図4に示すように、第1のファン44及び第1のシロッ
コファン46が回転することにより、窒素ガスが第1の
領域S1を介して第1の通気路61内を循環する。即ち
窒素ガスは、フィルタ部43を介して第1のファン44
により第1の領域S1内に吸い込まれ、この領域を図2
及び図3中矢印Aで示すように、通気板5の整流作用に
より通気板5に垂直な方向に均一な流れで通流してい
き、第1のシロッコファン46により通気板5を介して
第1の通気路61内に吸い込まれ、底板2bの下方側の
通気路61を通って第1のフィルタユニット41の背面
側に戻り、循環していく。 【0023】同様に第2の領域S2に対しても、第2の
ファン45及び第2のシロッコファン47の回転により
第2の通気路62、フィルタ部43を介して窒素ガスが
供給され、この窒素ガスは矢印Bで示すように通流して
いく。こうして移載室2内に清浄気体(この例では窒素
ガス)の流れが形成され、移載室2内をクリ−ンな状態
に保っている。 【0024】ここで通気路は、第1の通気路61と第2
の通気路62とに分割されており、第2のファン45及
びシロッコファン47の回転数は第1のファン44及び
シロッコファン46の回転数より低いため、第1の領域
S1内を通流する窒素ガスの流速と、第2の領域S2内
を通流する窒素ガスの流速とは異なり、第1の領域S1
内の流速(第1の流速)よりも第2の領域S2内の流速
(第2の流速)の方が遅くなる。具体的には、前記第1
の流速は0.35m/s程度、第2の流速は0.3m/
s程度となる。 【0025】そしてこのように移載室2内を窒素ガスで
パ−ジしている状態で、ウエハWが収納されたクロ−ズ
型カセット7を移載室2の受け渡し口20に外側から装
着して、図示しない開閉機構により鍵穴74にキ−75
を挿入して回し、ロックピン76を解除して受け渡し口
20を塞いでいる蓋体と共に蓋体73を開く。続いてカ
セット7内のウエハWを第1の移載ア−ム26aにより
中間受け渡し台23に移載し、中間受け渡し台23から
第2の移載ア−ム26bによりウエハボ−ト24に移載
して、この後ウエハボ−ト24をボ−トエレベ−タ25
により上昇させて熱処理炉3内に搬入し、所定の熱処理
を行なう。 【0026】このような熱処理装置では、クロ−ズ型カ
セット7の内部には大気が存在するため、当該カセット
7の蓋体73を開けると、カセット7内の大気(酸素)
が図2中矢印Cで示すように、第2の領域S2内に拡散
していく。ところが上述のように第2の領域S2と第1
の領域S1とは窒素ガスの流速が異なり、第2の領域S
2よりも第1の領域S1の方が流速が大きいため、第1
の領域S1と第2の領域S2との間に窒素ガスの流れに
よる境界が生じる。従って第2の領域S2に拡散した酸
素は窒素ガスによる境界を越えることができずに、第1
の領域S1内への拡散は抑えられ、第2の領域S2内の
窒素ガスの流れに乗って、通気板5を介して第2の通気
路62に吸引される。 【0027】このようにクロ−ズ型カセット7内の大気
は、第2の領域S2内への拡散に止まり、第1の領域S
1内には混入しない。ここで第1の領域S1は熱処理炉
の近傍にあるため、第2の領域S2よりも温度が高く、
また中間受け渡し台23やウエハボ−ト24が設けられ
ていて、この領域内にウエハが置かれる時間が長いた
め、この領域は酸素が混入するとウエハに自然酸化膜が
形成されやすい状態にある。 【0028】一方第2の領域S2は第1の領域S1より
も温度が低く、またこの領域はカセット7から中間受け
渡し台23へのウエハの移載が行われるところであるた
め、ウエハが置かれている時間も短く、第1の領域S1
よりも自然酸化膜が形成されにくい状態にある。従って
カセット7内の大気の拡散を第2の領域S2のみに止
め、第1の領域S1内への酸素の拡散を防止することに
より、この領域に置かれている熱処理前後のウエハに自
然酸化膜が形成されることを抑えることができ、熱処理
炉内への大気の混入も低減できる。 【0029】続いて本発明の第2の実施の形態について
図6を用いて説明する。本実施の形態が上述の第1の実
施の形態と異なる点は、移載室2内にウエハボ−トを2
基設けたことである。第1の領域S1には第1のボ−ト
エレベ−タ83によりウエハ移載領域と熱処理炉3内の
位置との間を移動する第1のウエハボ−ト81と、第2
のボ−トエレベ−タ84によりウエハ移載領域と熱処理
炉3内の位置との間を移動する第2のウエハボ−ト82
とが設けられており、第2の領域S2にはクロ−ズ型カ
セット7から前記第1及び第2のウエハボ−ト81、8
2にウエハを移載するための移載ア−ム85が設けられ
ている。その他の構成は第1の実施の形態と同様であ
る。 【0030】このような熱処理装置では、ウエハが搭載
された第1のウエハボ−ト81が熱処理炉3内に搬入さ
れて熱処理が行われている間に、第2のウエハボ−ト8
2に移載ア−ム85によりクロ−ズ型カセット7内のウ
エハが移載される。そして熱処理終了後の第1のウエハ
ボ−ト81が熱処理炉3から搬出された後、第2のウエ
ハボ−ト82が熱処理炉3内に搬入される。第2のウエ
ハボ−ト82に搭載されるウエハに対して熱処理が施さ
れている間、第1のウエハボ−ト81から先ず処理後の
ウエハが移載され、続いて新たにウエハが移載される。 【0031】このように第1及び第2のウエハボ−ト8
1、82は、熱処理炉3の下方側領域にあって、温度が
高く、自然酸化膜が形成されやすい状態にあるが、これ
らは第1の領域S1にあり、この領域内にはクロ−ズ型
カセット7内の酸素が拡散してこないため、第1及び第
2のウエハボ−ト81、82に搭載されているウエハへ
の自然酸化膜の形成や、熱処理炉3への大気の巻き込み
が抑えられる。 【0032】続いて移載室内の第1の領域S1への酸素
の拡散の解析について説明する。解析モデルとしては、
図7に示すように、移載室2を長さ方向(x方向)にお
いて2分割し、x2 とx1 の間の領域を第1の領域S
1、x0 とx1 の間の領域を第2の領域S2とし、x0
−x2 間の距離を1000mm、x0 −x1 間の距離を
500mmとした。また第1の領域S1の窒素ガス(N
2 ガス)の流速をu1 (第1の流速)、第2の領域の窒
素ガスの流速をu2 (第2の流速)とした。 【0033】解析条件としては、移載室2内にウエハの
受け渡し口20から酸素を20%含む空気が5分間(1
つのクロ−ズ型カセットから中間受け渡し台へウエハを
移載する時間に相当する)通気される場合を想定し、窒
素ガスの流速条件は、u1 =0.5m/sec,u2
0.3m/sec,流速比u1 :u2 =5:3,乱れ
度;10%(実施例)、u1 =0.3m/sec,u2
=0.3m/sec,流速比u1 :u2 =1:1,乱れ
度;10%(比較例)とした。酸素の拡散定数は、2.
06398×10-5とした。ここで乱れ度とは、一様な
流れの中で、その流れと違った方向ベクトルを持つ流れ
の存在割合をいう。 【0034】解析領域は、受け渡し口20と同じ高さで
あり、各々の領域のほぼ中央領域である第1のポジショ
ンA1と第2のポジション領域A2(図7(c)参照)
とした。そして空気の通気開始から5分後の第1及び第
2のポジションA1、A2における酸素濃度を解析し
た。 【0035】解析結果は、酸素濃度は、実施例の場合、
ポジションA1では、0.3×10-15 mol/m3
ポジションA2では0.9×10-2mol/m3 であっ
た。また比較例の場合、ポジションA1では、0.1×
10-12 mol/m3 、ポジションA2では0.9×1
-2mol/m3 であった。 【0036】この解析結果より、ポジションA1の酸素
濃度は比較例よりも実施例の方が3桁も低いことが確認
され、これにより移載室2内の酸素の拡散を防ぐために
は、窒素ガスの流速を一様とするよりも、拡散を防ぎた
い領域の窒素ガスの流速を早めること、本実施の形態で
は第1の流速を第2の流速よりも早めることが有効であ
ることが認められた。 【0037】また実施例において、5分間空気を通気し
続けても移載室2の酸素濃度は時間の経過につれて増加
しないことが認められ、これによりある程度の流速で窒
素ガスが排気されていれば酸素の拡散よりも排気が優先
することが確認された。従ってある程度の流速で窒素ガ
スの排気が行われていれば、第1の領域S1への酸素の
拡散を防ぐことができることが認められた。 【0038】但し窒素ガスの流れに内在する流れの乱れ
度が酸素の拡散を促進するおそれがあり、第1の流速と
第2の流速との流速比が大きすぎると、第1の領域S1
と第2の領域S2との境界での流体摩擦により乱れが誘
発されるおそれがある。ここで第1の流速と第2の流速
との流速比(第1の流速/第2の流速)が1.2倍以上
2倍以内である場合には、ウエハに自然酸化膜が形成さ
れなかったことから、前記流速比は1.2倍以上2倍以
内程度であることが望ましいと解される。また流れの乱
れを抑えるためには第1の流速は0.3〜0.4m/s
程度、第2の流速は0.25〜0.3m/s程度がある
ことが望ましい。 【0039】以上において本発明では、非酸化ガスとし
ては窒素ガスの他、アルゴン、ヘリウム等を用いること
ができる。また縦型熱処理炉を用いる場合において、非
酸化ガスの通流方向は、側壁に垂直な方向のみならず移
載室の熱処理炉の炉口に対向する領域と受け渡し口とを
結ぶ線に交差する方向であれば例えば移載室の上下方向
であってもよい。また本発明は受け渡し口が移載室の側
壁に設けられていてもよく、この場合には、非酸化ガス
の通流方向は、例えば移載室の側壁に垂直な方向や移載
室の上下方向とされる。 【0040】さらに本発明は縦型熱処理炉を用いる場合
に限られず、横型の熱処理炉を用いる場合にも適用でき
る。この場合においては、例えば移載室の熱処理炉の炉
口に対向する領域を第1の領域とし、受け渡し口側の領
域を第2の領域として、非酸化ガスを例えば移載室の上
下方向に通流させることにより実施される。 【0041】さらにまた本発明では、第1の流速と第2
の流速は、第1及び第2のファンやシロッコファンの回
転数を変えて調整することに限らず、フィルタユニット
のファンの吸引口側に絞りを設けるなど、通流抵抗を変
えて調整するようにしてもよい。 【0042】さらにまた本発明では、第2の領域を複数
領域に分割し、これらの領域に通流させる窒素ガスの流
速を変えるようにしてもよい。さらにまた本発明はクロ
−ズ型カセットを用いる場合に限らず、通常のオ−プン
型カセットを用い、かかるカセットの入出ポ−トと移載
室とを開閉する構造の熱処理装置に対しても適用でき
る。 【0043】 【発明の効果】本発明によれば、被処理基板を例えば熱
処理する場合に、移載室において熱処理炉からの熱処理
により温度が高い領域において酸素の拡散が防止される
ので、被処理基板への自然酸化膜の形成を抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態に係る熱処理装置の移載室
を示す斜視図である。 【図2】本発明の実施の形態に係る移載室の平面図であ
る。 【図3】本発明の実施の形態に係る移載室の断面図であ
る。 【図4】ロ−ドロック室の通気路を示す斜視図である。 【図5】クロ−ズ型カセットを示す斜視図である。 【図6】ロ−ドロック室への酸素の拡散についての解析
に用いた解析モデルを説明するための説明図である。 【図7】本発明の第2の実施の形態に係る移載室の平面
図である。 【図8】従来の熱処理装置を示す断面図である。 【符号の説明】 2 移載室 20 受け渡し口 21a 壁部 3 熱処理炉 41 第1のフィルタユニット 42 第2のフィルタユニット 5 通気板 61 第1の通気路 62 第2の通気路 7 クロ−ズ型カセット 81 第1のウエハボ−ト 82 第2のウエハボ−ト S1 第1の領域 S2 第2の領域 W 半導体ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/68 H01L 21/68 A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/22 511 H01L 21/324

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 縦型の熱処理炉に連通して設けられた非
    酸化ガス雰囲気の移載室と、この移載室の側壁部に形成
    された被処理体の受け渡し口と、前記被処理体を保持し
    て熱処理炉内と移載室との間で搬送される保持具と、こ
    の保持具と前記受け渡し口との間で被処理体を移載する
    移載手段と、を備えた熱処理装置において、 前記移載室を、前記保持具が置かれる側の領域である第
    1の領域と受け渡し口側の領域である第2の領域とに
    方向に分割し、前記第1の領域に熱処理炉の炉口に対向
    する領域と受け渡し口とを結ぶ線に交差する方向に第1
    の流速で非酸化ガスを通流させ、前記第2の領域に第1
    の領域の非酸化ガスの流れと同方向に第1の流速よりも
    遅い第2の流速で非酸化ガスを通流させたことを特徴と
    する熱処理装置。
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