JP3502492B2 - ヘアリンス剤組成物 - Google Patents
ヘアリンス剤組成物Info
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Description
することができ、リンス効果が高く、使用感及び効果の
持続性に優れたヘアリンス剤組成物に関する。
ン性界面活性剤、油分等を含有するものであり、これら
の成分が毛髪に吸着し、毛髪の表面をなめらかにして、
くし通りをよくし、静電気を防止し、毛髪の表面を保護
する等の機能を発現する。このようなヘアリンス剤組成
物は、洗髪後の毛髪に塗布した後、すすぐことにより使
用されている。
は、毛髪に直接塗布又はのばして使用するものであるた
め、毛髪全体に均一に適用するのは困難であった。特に
長い髪の場合には、より困難であり、手間もかかるとい
う問題がある。また、ヘアリンス剤組成物が均一に塗布
されていない状態ですすぎ流すと、効果が著しく低減し
てしまうという問題もあった。
して使用しようとした場合には、その性状等から、油分
が浮遊したり、一部の成分が沈殿したりしてしまい、水
等に均一に分散させることは不可能であった。
は、毛髪に均一に塗布することができ、リンス効果が高
く、使用感及びリンス効果の持続性に優れたヘアリンス
剤組成物を提供することにある。
発明者らは鋭意研究を行った結果、水で希釈したとき
に、リンス成分の98重量%以上が水相から分離される
ようなヘアリンス剤組成物が、簡便に、毛髪に均一に塗
布することができ、リンス効果が高く、使用感及びリン
ス効果の持続性に優れることを見出し、本発明を完成し
た。
界面活性剤1〜15重量%、(B)高級アルコール1〜
20重量%、及び(C)水に可溶な有機溶剤50〜90
重量%を含有し、かつ水の含有量が15重量%以下であ
り、これを水で1.8倍以上に希釈したときに、成分
(A)及び(B)の98重量%以上が水相から分離され
る、湯又は水で50〜500倍に希釈して使用するため
の溶液状ヘアリンス剤組成物を提供するものである。
リンス成分として陽イオン性界面活性剤及び高級アルコ
ールを含有する溶液状のものである。ここで、溶液状と
は、均一透明溶液をいう。
イオン性界面活性剤としては、例えば次の一般式
(1)、(2)又は(3)で表わされるものが挙げられ
る。
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2 は水
素原子、メチル基、エチル基又は炭素数8〜22の直鎖
若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基を示
し、R3 及びR4 はそれぞれ水素原子、メチル基又はエ
チル基を示し、R5 は炭素数2〜3のアルキレン基を示
し、Aはハロゲン原子又は有機アニオン基を示し、nは
1〜10の数を示す)
〜35のアルキル基又はアルケニル基を示し、R7 、R
8 及びR9 は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキ
ル基若しくはヒドロキシアルキル基又は水素原子を示
し、Bは-CONJ-(Jは水素原子又は炭素数1〜3のアル
キル基若しくはヒドロキシアルキル基を示す)、-O- 又
は-COO- を示し、Yは水素原子、ヒドロキシル基、炭素
数1〜36の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、アルケ
ニル基若しくはヒドロキシアルキル基又は式
ヒドロキシル基を示し、mは2又は3の数を示し、lは
0又は1〜5の整数を示す。ただし、l=1の場合、X
は水素原子又はヒドロキシル基を示し、l=0、2、
3、4、5の場合、Xは水素原子を示す、Aは前記と同
じ)
にステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、(2−ドデシ
ル)ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライドが
好ましい。
としては、例えばラウリルアルコール、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノ
リンアルコール、コレステロール、2−ヘキシルデカノ
ール等が挙げられ、特にセチルアルコール、ステアリル
アルコールが好ましい。
イオン性界面活性剤及び高級アルコールは、全組成中に
合計で10重量%以上、特に12〜25重量%、さらに
15〜20重量%配合するのが好ましい。また、陽イオ
ン性界面活性剤と高級アルコールの配合割合は、重量比
で2:1〜1:5、特に1:1〜1:4であるのが好ま
しい。
で1.8倍以上に希釈したときに、リンス成分、すなわ
ち含有されている陽イオン性界面活性剤及び高級アルコ
ールの98重量%以上が水相から分離されることが必要
である。98重量%未満しか分離しないのでは、リンス
成分が毛髪へ吸着し難くなる。なお、水で1.8倍に希
釈したときにリンス成分の98重量%以上が水相から分
離されるヘアリンス剤組成物は、水で1.8倍以上、例
えば10倍、100倍、200倍等に希釈した場合に
も、同様に相分離が起こる。
生じる本発明のヘアリンス剤組成物としては、例えば
(A)陽イオン性界面活性剤、(B)高級アルコール、
及び(C)水に可溶な有機溶剤を含有し、水の含有量が
15重量%以下であるヘアリンス剤組成物が挙げられ
る。
に可溶なものであり、例えばエタノール、プロパノー
ル、プロピレングリコール、エチルカルビトール、ソル
ビトール、グリセリン、1,3−ブタンジオール、3−
メチル−1,3−ブタンジオール等が挙げられる。これ
らのうち、特に、プロピレングリコール、3−メチル−
1,3−ブタンジオールが好ましい。成分(C)の有機
溶剤は、全組成中に30〜98重量%配合するのが好ま
しく、特に50〜90重量%、さらに60〜85重量%
配合すると、水で希釈したときに相分離が完全に起こる
ので好ましい。
は前記と同様のものを全組成中に1〜15重量%、特に
2〜12重量%、さらに3〜10重量%配合するのが好
ましい。(B)高級アルコールとしても、前記と同様の
ものを全組成中に1〜20重量%、特に2〜18重量
%、さらに5〜15重量%配合するのが好ましい。
%以下であり、好ましくは0.01〜10重量%、特に
好ましくは0.1〜5重量%である。15重量%を超え
るとリンス成分が析出し、分散性が低下するので好まし
くない。
水に不溶又は難溶な油性成分を配合することができ、成
分を可溶化することができる。ここで用いられる油性成
分としては、例えば炭素数6〜22の脂肪酸モノグリセ
ライド、脂肪酸ジグリセライド、モノアルキルグリセリ
ルエーテル、ジアルキルグリセリルエーテル等が挙げら
れる。これらの油性成分を配合する場合は、全組成中に
0.01〜40重量%、特に5〜30重量%配合するの
が好ましい。
分のほか、通常のヘアリンス剤組成物に用いられる成
分、例えば抗フケ剤、抗菌剤及びビタミン等の薬効剤、
パラベン等の防腐剤、染料、顔料等の着色剤、グリコー
ルエステル等のパール化剤、各種調合香料などを、本発
明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができ
る。
法により、例えば各成分を混合攪拌することにより製造
することができる。
ー後の毛髪に直接塗布して使用することもできるが、湯
又は水で薄め、好ましくは50〜500倍程度、特に好
ましくは100〜200倍程度に希釈し、これを毛髪に
かけることにより使用するのが好ましい。湯又は水に投
入されると、湯又は水中に均一に分散される。そして各
成分の配合量等を調整することにより、ヘアリンス剤組
成物自体は透明であり、湯又は水中に投入すると白濁
し、かつ油性成分を含有する場合でも、これが水面に浮
かないようにすることができる。
成分を高濃度に配合することができ、高いリンス効果が
得られる。また、湯又は水で希釈して使用するため、簡
便に毛髪に均一に塗布することができ、使用感及びリン
ス効果の持続性に優れたものである。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
より製造した。得られたヘアリンス剤組成物について、
水への分散性及びリンス効果を評価した。結果を表1及
び表2に示す。なお、本発明品のヘアリンス剤組成物は
いずれも、水で1.8倍に希釈したときに、リンス成分
の98重量%以上が水相から分離した。一方、比較品は
分離しなかった。
に添加し(200倍希釈)、軽く攪拌したときの分散状
態を目視により評価した。分散状態の良好なものを
「○」、不良なものを「×」として示した。
たヘアリンス剤希釈液中に毛髪サンプルを浸し、手でな
じませる過程と、液中から引き上げて流水中ですすぐ過
程におけるなめらかさ及び柔らかさを以下の基準で官能
評価した。 ◎;非常になめらかで柔らかい。 ○;なめらかで柔らかい。 △;あまりなめらかで柔らかくない。 ×;なめらかで柔らかくない。
た。
倍に希釈したところ、リンス成分の98重量%以上が水
相から分離した。また、得られたヘアリンス剤組成物5
mlを1000mlの湯に投入したところ、湯は均一に白濁
し、これを毛髪にかけると、髪全体に均一に塗布するこ
とができ、リンス効果が高く、使用感及び効果の持続性
に優れていた。
た。
倍に希釈したところ、リンス成分の98重量%以上が水
相から分離した。また、得られたヘアリンス剤組成物5
mlを1000mlの湯に投入したところ、湯は均一に白濁
し、これを毛髪にかけると、髪全体に均一に塗布するこ
とができ、リンス効果が高く、使用感及び効果の持続性
に優れていた。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)陽イオン性界面活性剤1〜15重
量%、(B)高級アルコール1〜20重量%、及び
(C)水に可溶な有機溶剤50〜90重量%を含有し、
かつ水の含有量が15重量%以下であり、これを水で
1.8倍以上に希釈したときに、成分(A)及び(B)
の98重量%以上が水相から分離される、湯又は水で5
0〜500倍に希釈して使用するための溶液状ヘアリン
ス剤組成物。 - 【請求項2】 さらに、水に不溶又は難溶な油性成分を
含有する請求項1記載のヘアリンス剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32909495A JP3502492B2 (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | ヘアリンス剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32909495A JP3502492B2 (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | ヘアリンス剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09165321A JPH09165321A (ja) | 1997-06-24 |
JP3502492B2 true JP3502492B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=18217550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32909495A Expired - Fee Related JP3502492B2 (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | ヘアリンス剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3502492B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102112102B (zh) * | 2008-08-08 | 2013-09-04 | 株式会社资生堂 | 头发调理剂组合物 |
US9539444B2 (en) | 2009-02-03 | 2017-01-10 | Shiseido Company, Ltd. | Hair conditioning composition and low energy method of producing the same |
-
1995
- 1995-12-18 JP JP32909495A patent/JP3502492B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09165321A (ja) | 1997-06-24 |
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