JP3501825B2 - データ通信装置 - Google Patents

データ通信装置

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JP3501825B2
JP3501825B2 JP21329893A JP21329893A JP3501825B2 JP 3501825 B2 JP3501825 B2 JP 3501825B2 JP 21329893 A JP21329893 A JP 21329893A JP 21329893 A JP21329893 A JP 21329893A JP 3501825 B2 JP3501825 B2 JP 3501825B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばファクシミリ装
置などのようにモデムを用いて通信を行うデータ通信装
置に関し、特にエラー発生率を低減するためにモデム制
御を行うデータ通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、データ通信装置の1つとして、画
情報を送受信するファクシミリ装置が多用されている
が、このファクシミリ装置は、画情報(通信データ)を
変復調するモデムが備えられている。ここで、ファクシ
ミリ装置(主制御装置)は前記モデムを制御して、画情
報を低エラーで尚且つ可能な限り最高速度で通信するた
めに最適なモデムレートを設定する。この場合、始めに
そのファクシミリ装置の最大モデムレート(例えば96
00bps)で相手機とモデムトレーニングを行う。こ
れに失敗した場合は、順次モデムレートをシフトダウン
しながらモデムトレーニングを繰り返す。そして、最終
的に相手機との間で使用できるモデムレートを設定す
る。このようなモデムレートの設定は、相手機との回線
の状態によって左右され、通常、回線の状態が良好な場
合は高いモデムレートが設定される。
【0003】従来のこの種のファクシミリ装置として
は、例えば特開昭60−137169号公報や特開昭6
2−285575号公報などに記載されたものがあり、
前述のようにして設定されたモデムレートを記憶してお
き、次回からの送信時にモデムレートを読み出して、ト
レーニングに要する時間の短縮を図る提案等が種々なさ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなファクシミリ装置などを代表とするデータ通信装置
にあっては、通信速度に主眼をおいてモデムレートの調
整を行っているものの、モデムから出力される信号の送
出レベルは考慮されておらず、全ての宛先に対して固定
で同じ送出レベルを設定していた。このため、例えば海
外交信等で回線状況が悪い場合等、実際に受信側に届く
信号のレベルが低すぎて交信エラーが多発しているよう
な場合でも、モデムレートを下げることでしか対処でき
ず、結果的に交信時間が長くなるという問題があった。
このような問題を解決するため、ワンタッチ/短縮ダイ
ヤルなどに対応させて宛先毎の送出レベルを個別に設定
できるようにした装置が提案されているが、このために
はサービスマンがパラメータを変更しなければならず、
また回線状況の変化に対しては対応できなかった。
【0005】そこで、請求項1記載の発明は、モデム送
出レベルとエラー情報を入力パラメータとするファジィ
推論によって相手先毎にモデム送出レベルを自動調整す
ることにより、モデム送出レベルの低さに起因するエラ
ーの発生や、モデムレートの調整ミスを防止し、交信品
質の向上と交信コストの低減が可能なデータ通信装置を
提供することを目的としている。さらに、ファジィ推論
によって適正値に自動調整された送出レベルを宛先毎に
記憶して次回からの交信に使用することにより、交信を
繰り返す度に調整値を再利用でき、自動調整の収束をよ
り迅速化できるデータ通信装置を提供することを目的と
している。
【0006】また、請求項2記載の発明は、エラーフレ
ームの割合をエラー情報とするファジィ推論によって相
手先毎にモデム送出レベルを自動調整することにより、
モデム送出レベルの低さに起因するエラーの発生や、モ
デムレートの調整ミスを防止し、交信品質の向上と交信
コストの低減が可能なデータ通信装置を提供することを
目的としている。
【0007】また、請求項3記載の発明は、エラー情報
の変化量を入力パラメータとするファジィ推論によって
相手先毎にモデム送出レベルを自動調整することによ
り、モデム送出レベルの低さに起因するエラーの発生
や、モデムレートの調整ミスを防止し、交信品質の向上
と交信コストの低減が可能なデータ通信装置を提供する
ことを目的としている。
【0008】また、請求項4記載の発明は、相手機から
送出された信号の受信レベルを入力パラメータとするフ
ァジィ推論によって相手先毎にモデム送出レベルを自動
調整することにより、モデム送出レベルの低さに起因す
るエラーの発生や、モデムレートの調整ミスを防止し、
交信品質の向上と交信コストの低減が可能なデータ通信
装置を提供することを目的としている。
【0009】また、請求項5記載の発明は、自機の送出
した信号のエコーレベルを入力パラメータとするファジ
ィ推論によって相手先毎にモデム送出レベルを自動調整
することにより、モデム送出レベルの低さに起因するエ
ラーの発生や、モデムレートの調整ミスを防止し、交信
品質の向上と交信コストの低減が可能なデータ通信装置
を提供することを目的としている。
【0010】また、請求項6記載の発明は、レベル調整
前後のレベル差を入力パラメータとするファジィ推論に
よって相手先毎にモデム送出レベルを自動調整すること
により、モデム送出レベルの低さに起因するエラーの発
生や、モデムレートの調整ミスを防止し、交信品質の向
上と交信コストの低減が可能なデータ通信装置を提供す
ることを目的としている。
【0011】また、請求項7記載の発明は、請求項1〜
6までに記載した各種入力パラメータを組み合せたファ
ジィ推論によって相手先毎にモデム送出レベルを自動調
整することにより、モデム送出レベルの低さに起因する
エラーの発生や、モデムレートの調整ミスを防止し、交
信品質の向上と交信コストの低減が可能なデータ通信装
置を提供することを目的としている。
【0012】また、このようなファクシミリ装置などを
代表とするデータ通信装置にあっては、モデムの受信感
度は全ての受信に対して同じ受信感度を固定して使用し
ている。このため、例えば海外交信等で回線状況が悪い
場合等、実際に受信側に届く信号のレベルが低すぎて交
信エラーが多発しているような場合でも、モデムレート
を下げることでしか対処できず、結果的に交信時間が長
くなるという問題があった。このような問題を解決する
ため、ワンタッチ/短縮ダイヤルなどに対応させて宛先
毎の受信感度を個別に設定できるようにした装置が提案
されているが、このためにはサービスマンがパラメータ
を変更しなければならず、また回線状況の変化に対して
は対応できなかった。 そこで、請求項8記載の発明は、
信号増幅部のゲイン値と受信感度を入力パラメータとす
るファジィ推論によって相手先毎にモデム受信感度を自
動調整することにより、受信感度の低さに起因するエラ
ーの発生や、モデムレートの調整ミスを防止し、交信品
質の向上と交信コストの低減が可能なデータ通信装置を
提供することを目的としている。さらに、ファジィ推論
によって適正値に自動調整されたモデム受信感度を宛先
毎に記憶して次回からの交信に使用することにより、交
信を繰り返す度に調整値を再利用でき、自動調整の収束
をより迅速化できるデータ通信装置を提供することを目
的としている。
【0013】また、請求項9記載の発明は、信号増幅部
のゲイン値と受信感度を入力パラメータとするファジィ
推論によって相手先毎にモデム受信感度を自動調整する
ことにより、受信感度の低さに起因するエラーの発生
や、モデムレートの調整ミスを防止し、交信品質の向上
と交信コストの低減が可能なデータ通信装置を提供する
ことを目的としている。さらに、ファジィ推論によって
適正値に自動調整されたモデム受信感度を宛先国毎に記
憶して次回からの交信に使用することにより、交信を繰
り返す度に調整値を再利用でき、自動調整の収束をより
迅速化できるデータ通信装置を提供することを目的とし
ている。
【0014】また、請求項10記載の発明は、信号増幅
部のゲイン値の変化量を入力パラメータとするファジィ
推論によって相手先毎にモデム受信感度を自動調整する
ことにより、モデム受信感度の低さに起因するエラーの
発生や、モデムレートの調整ミスを防止し、交信品質の
向上と交信コストの低減が可能なデータ通信装置を提供
することを目的としている。
【0015】また、請求項11記載の発明は、ページ単
位のエラーの割合をエラー情報とするファジィ推論によ
って相手先毎にモデム受信感度を自動調整することによ
り、モデム受信感度の低さに起因するエラーの発生や、
モデムレートの調整ミスを防止し、交信品質の向上と交
信コストの低減が可能なデータ通信装置を提供すること
を目的としている。
【0016】また、請求項12記載の発明は、トレーニ
ング信号に対する受信エラーの割合をエラー情報とする
ファジィ推論によって相手先毎にモデム受信感度を自動
調整することにより、モデム受信感度の低さに起因する
エラーの発生や、モデムレートの調整ミスを防止し、交
信品質の向上と交信コストの低減が可能なデータ通信装
置を提供することを目的としている。
【0017】また、請求項13記載の発明は、エラーラ
インの割合をエラー情報とするファジィ推論によって相
手先毎にモデム受信感度を自動調整することにより、モ
デム受信感度の低さに起因するエラーの発生や、モデム
レートの調整ミスを防止し、交信品質の向上と交信コス
トの低減が可能なデータ通信装置を提供することを目的
としている。
【0018】また、請求項14記載の発明は、エラーフ
レームの割合をエラー情報とするファジィ推論によって
相手先毎にモデム受信感度を自動調整することにより、
モデム受信感度の低さに起因するエラーの発生や、モデ
ムレートの調整ミスを防止し、交信品質の向上と交信コ
ストの低減が可能なデータ通信装置を提供することを目
的としている。
【0019】
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するために、所定プロトコルに従ってデ
ータ通信を制御する通信制御部と、この通信データを変
復調するモデムと、を備えたデータ通信装置において、
相手機の電話番号に対応させて送出レベルを記憶した記
憶部と、前記記憶部に記憶された送出レベルを前記相手
機との交信時にモデムの初期値として設定する送出レベ
ル初期値設定部と、前記相手機との交信時に前記モデム
から出力される信号の送出レベルを検知するレベル検知
部と、ページ単位にデータを送信した際に前記相手機か
らの応答に基づいてエラー受信されたページの発生率を
エラー情報として算出するエラー情報算出部と、を設
け、前記送出レベルとエラー情報を入力として複数のフ
ァジィルールに当てはめてそれぞれの出力成分を求め、
これらの出力成分を合成した上で、その重心値をページ
単位に算出するファジィ推論部と、算出された重心値に
従ってページ単位に前記送出レベルを自動調整するレベ
ル調整部と、最終ページについて調整された送出レベル
を、前記相手機との次回の交信時の初期値として前記相
手機の電話番号に対応させて前記記憶部に記憶させる記
憶制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0021】また、請求項2記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項1記載のデータ通信装置におい
て、エラー情報算出部は、1ページ分のデータをフレー
ム単位に送信した際に相手機からの応答に基づいてエラ
ー受信されたフレームの割合をエラー情報として算出す
ることを特徴とする。また、請求項3記載の発明は、上
記目的を達成するために、請求項1または2記載のデー
タ通信装置において、レベル調整部によるレベル調整前
後のエラー情報の変化量を算出するエラー変化量算出部
を設け、この変化量をファジィ推論部の入力パラメータ
の1つであるエラー情報と置き換えるか、または入力パ
ラメータの1つとして加えることを特徴とする。
【0022】また、請求項4記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項1または2記載のデータ通信装
置において、相手機から送出された信号の受信レベルを
検知する受信信号レベル検知部を設け、この受信信号レ
ベルをファジィ推論部の入力パラメータの1つであるエ
ラー情報と置き換えるか、または入力パラメータの1つ
として加えることを特徴とする。
【0023】また、請求項5記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項1または2記載のデータ通信装
置において、自機の送出した信号のエコーレベルを検知
するエコーレベル検知部を設け、このエコーレベルをフ
ァジィ推論部の入力パラメータの1つであるエラー情報
と置き換えるか、または入力パラメータの1つとして加
えることを特徴とする。
【0024】また、請求項6記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項1または2記載のデータ通信装
置において、レベル調整部によるレベル調整前後の送出
レベルの変化量を算出するレベル変化量算出部を設け、
このレベル変化量をファジィ推論部の入力パラメータの
1つであるエラー情報と置き換えるか、または入力パラ
メータの1つとして加えることを特徴とする。
【0025】また、請求項7記載の発明は、上記目的を
達成するために、請求項1〜6までに記載されたファジ
ィ推論部の入力パラメータを任意に組み合せてファジィ
推論することを特徴とする。また、請求項8記載の発明
は、上記目的を達成するために、所定プロトコルに従っ
てデータ通信を制御する通信制御部と、この通信データ
を変復調するモデムと、を備えたデータ通信装置におい
て、通信回線を介して入力される信号を所望に増幅する
信号増幅部と、前記信号増幅部の増幅に関わるゲイン値
を検知するゲイン検知部と、前記モデムに設定された受
信感度を相手機の電話番号に対応させて記憶した記憶部
と、前記記憶部に記憶された受信感度を前記相手機との
交信時にモデムの初期値として設定する受信感度初期値
設定部と、前記記憶部に記憶された受信感度と前記ゲイ
ン検知部により検知されたゲイン値を入力として複数の
ファジィルールに当てはめてそれぞれの出力成分を求
め、これらの出力成分を合成した上で、その重心値をペ
ージ単位に算出するファジィ推論部と、算出された重心
値に従ってページ単位に前記受信感度を自動調整する受
信感度調整部と、最終ページについて調整された受信感
度を、前記相手機との次回の交信時の初期値として前記
相手機の電話番号に対応させて前記記憶部に記憶させる
記憶制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0026】また、請求項9記載の発明は、上記目的を
達成するために、所定プロトコルに従ってデータ通信を
制御する通信制御部と、この通信データを変復調するモ
デムと、を備えたデータ通信装置において、通信回線を
介して入力される信号を所望に増幅する信号増幅部と、
前記信号増幅部の増幅に関わるゲイン値を検知するゲイ
ン検知部と、前記モデムに設定された受信感度を相手機
の国コードに対応させて記憶した記憶部と、前記記憶部
に記憶された受信感度を前記相手機との交信時にモデム
の初期値として設定する受信感度初期値設定部と、前記
記憶部に記憶された受信感度と前記ゲイン検知部により
検知されたゲイン値を入力として複数のファジィルール
に当てはめてそれぞれの出力成分を求め、これらの出力
成分を合成した上で、その重心値をページ単位に算出す
るファジィ推論部と、算出された重心値に従ってページ
単位に前記受信感度を自動調整する受信感度調整部と、
最終ページについて調整された受信感度を、前記相手機
との次回の交信時の初期値として前記相手機の国コード
に対応させて前記記憶部に記憶させる記憶制御部と、
備えたことを特徴とする。
【0027】また、請求項10記載の発明は、上記目的
を達成するために、請求項8または請求項9記載のデー
タ通信装置において、前記ゲイン検知部により検知され
たゲイン値の変化量を算出するゲイン変化量算出部を設
け、この変化量をファジィ推論部の入力パラメータの1
つであるゲイン値と置き換えるか、または入力パラメー
タの1つとして加えることを特徴とする。
【0028】また、請求項11記載の発明は、上記目的
を達成するために、請求項8または請求項9記載のデー
タ通信装置において、ページ単位にデータを受信した際
にエラー受信されたページの発生率をエラー情報として
算出するエラー情報算出部と、を設け、この変化量をフ
ァジィ推論部の入力パラメータの1つであるゲイン値と
置き換えるか、または入力パラメータの1つとして加え
ることを特徴とする。
【0029】また、請求項12記載の発明は、上記目的
を達成するために、請求項11記載のデータ通信装置に
おいて、相手機から特定時間内に送出されたトレーニン
グ信号の受信エラーの発生率をエラー情報として算出す
るエラー情報算出部と、を設け、この変化量をファジィ
推論部の入力パラメータの1つであるゲイン値と置き換
えるか、または入力パラメータの1つとして加えること
を特徴とする。
【0030】また、請求項13記載の発明は、上記目的
を達成するために、請求項11記載のデータ通信装置に
おいて、相手機から送出された複数ラインの画像データ
信号を受信し、受信されたエラーラインの発生率をエラ
ー情報として算出するエラー情報算出部と、を設け、こ
の変化量をファジィ推論部の入力パラメータの1つであ
るゲイン値と置き換えるか、または入力パラメータの1
つとして加えることを特徴とする。
【0031】また、請求項14記載の発明は、上記目的
を達成するために、請求項11記載のデータ通信装置に
おいて、相手機から送出された1ページ分のデータをフ
レーム単位に受信した際にエラー受信されたフレームの
割合をエラー情報として算出するエラー情報算出部と、
を設け、この変化量をファジィ推論部の入力パラメータ
の1つであるゲイン値と置き換えるか、または入力パラ
メータの1つとして加えることを特徴とする。
【0032】
【0033】
【0034】
【作用】上記構成を有する請求項1記載の発明において
は、モデムから出力される信号の送出レベルをレベル検
知部により検知すると共に、ページ単位にデータを送信
した際に相手機からの応答に基づいてエラー受信された
ページの発生率をエラー情報算出部によりエラー情報と
して算出し、前記送出レベルとエラー情報をファジィ推
論部に入力し、複数のファジィルールに当てはめてそれ
ぞれの出力成分を求め、これらの出力成分を合成した上
で、その重心値を算出し、この重心値に従ってレベル調
整部が前記送出レベルを自動調整する。さらに、レベル
調整部による最終的な送出レベルを相手機の電話番号に
対応させて記憶する記憶部を設け、この記憶部に記憶さ
れた送出レベルを以降の当該相手機との交信時に、送出
レベル初期値設定部が読み出してモデムの初期値として
設定する。
【0035】また、上記構成を有する請求項2記載の発
明においては、1ページ分のデータをフレーム単位に送
信した場合に、エラー情報算出部により、相手機からの
応答に基づいてエラー受信されたフレームの割合をエラ
ー情報として算出し、送出レベルとエラー情報を入力と
してファジィ推論を行う。また、上記構成を有する請求
項3記載の発明においては、レベル調整部によるレベル
調整前後のエラー情報の変化量をエラー変化量算出部に
より算出し、この変化量をファジィ推論部の入力パラメ
ータの1つであるエラー情報と置き換えるか、または入
力パラメータの1つとして加えてファジィ推論を行う。
【0036】また、上記構成を有する請求項4記載の発
明においては、相手機から送出された信号の受信レベル
を受信信号レベル検知部により検知し、この受信信号レ
ベルをファジィ推論部の入力パラメータの1つであるエ
ラー情報と置き換えるか、または入力パラメータの1つ
として加えてファジィ推論を行う。また、上記構成を有
する請求項5記載の発明においては、自機の送出した信
号のエコーレベルをエコーレベル検知部により検知し、
このエコーレベルをファジィ推論部の入力パラメータの
1つであるエラー情報と置き換えるか、または入力パラ
メータの1つとして加えてファジィ推論を行う。
【0037】また、上記構成を有する請求項6記載の発
明においては、レベル調整部によるレベル調整前後の送
出レベルの変化量をレベル変化量算出部により算出し、
このレベル変化量をファジィ推論部の入力パラメータの
1つであるエラー情報と置き換えるか、または入力パラ
メータの1つとして加えてファジィ推論を行う。また、
上記構成を有する請求項7記載の発明においては、請求
項1〜6までに記載されたファジィ推論部の入力パラメ
ータを任意に組み合せてファジィ推論を行う。
【0038】また、上記構成を有する請求項8記載の発
明においては、モデムに入力される信号を信号増幅部に
より増幅し、そのゲイン値をゲイン検知部により検知す
ると共に、記憶部に記憶された現在モデムに設定されて
いる受信感度を読み込み、前記ゲイン値と受信感度をフ
ァジィ推論部に入力し、複数のファジィルールに当ては
めてそれぞれの出力成分を求め、これらの出力成分を合
成した上で、その重心値を算出し、この重心値に従って
受信感度調整部がモデムの受信感度を自動調整する。さ
らに、受信感度調整部による最終的な受信感度を相手機
の電話番号に対応させて記憶する記憶部を設け、この記
憶部に記憶された受信感度を以降の当該相手機との交信
時に、受信感度初期値設定部が読み出してモデムの初期
値として設定する。また、上記構成を有する請求項9記
載の発明においては、モデムに入力される信号を信号増
幅部により増幅し、そのゲイン値をゲイン検知部により
検知すると共に、記憶部に記憶された現在モデムに設定
されている受信感度を読み込み、前記ゲイン値と受信感
度をファジィ推論部に入力し、複数のファジィルールに
当てはめてそれぞれの出力成分を求め、これらの出力成
分を合成した上で、その重心値を算出し、この重心値に
従って受信感度調整部がモデムの受信感度を自動調整す
る。さらに、受信感度調整部による最終的な受信感度を
相手機の国コードに対応させて記憶する記憶部を設け、
この記憶部に記憶された受信感度を以降の当該国との交
信時に、受信感度初期値設定部が読み出してモデムの初
期値として設定する。
【0039】また、上記構成を有する請求項10記載の
発明においては、受信感度調整部による受信感度調整前
後のゲイン値の変化量をゲイン変化量算出部により算出
し、この変化量をファジィ推論部の入力パラメータの1
つであるゲイン値と置き換えるか、または入力パラメー
タの1つとして加えてファジィ推論を行う。また、上記
構成を有する請求項11記載の発明においては、1ペー
ジ分のデータを受信した場合に、エラー情報算出部によ
り、モデムからのデータに基づいてエラー受信された割
合をエラー情報として算出し、この変化量をファジィ推
論部の入力パラメータの1つであるゲイン値と置き換え
るか、または入力パラメータの1つとして加えてファジ
ィ推論を行う。
【0040】また、上記構成を有する請求項12記載の
発明においては、相手機から送出されたトレーニング信
号の受信エラーの発生率をエラー情報算出部により算出
し、この変化量をファジィ推論部の入力パラメータの1
つであるエラー情報と置き換えるか、または入力パラメ
ータの1つとして加えてファジィ推論を行う。また、上
記構成を有する請求項13記載の発明においては、複数
ラインのデータを受信した場合に、エラー情報算出部に
より、相手機から送出されたデータに基づいてエラー受
信されたラインの割合をエラー情報として算出し、ゲイ
ン値とエラー情報を入力としてファジィ推論を行う。
【0041】また、上記構成を有する請求項14記載の
発明においては、1ページ分のデータをフレーム単位に
受信した場合に、エラー情報算出部により、エラー受信
されたフレームの割合をエラー情報として算出し、この
変化量をファジィ推論部の入力パラメータの1つである
ゲイン値と置き換えるか、または入力パラメータの1つ
として加えてファジィ推論を行う。
【0042】
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1は請求項1〜いずれかに記載された発明の一実施
例に係るデータ通信装置としてのファクシミリ装置を示
すブロック図である。まず、構成を説明する。図におい
て、スキャナ11は、画像を読み取るための画像読取装
置である。操作表示部12は、ユーザが操作を行うため
の各種キーや表示装置を備えるオペポート部である。プ
ロッタ13は、前記スキャナ11で読み取った画像(コ
ピーデータ)や、受信した画像(ファクシミリデータ)
を所定の記録紙に記録する記録部である。CPU14
は、この装置全体の制御を司る主制御装置であり、制御
のために必要なプログラムはROM15に格納されてい
る。RAM16は、前記CPU14の制御に用いる各種
情報を記憶する。
【0044】通信制御部17は、例えばG3やG4など
の所定のプロトコルに従ってファクシミリ通信(データ
通信)を制御する。モデム18は、ファクシミリデータ
を変復調する変復調装置であり、デジタル信号を変調し
て音声信号に変換するなどの処理を行う。網制御装置1
9は、例えば公衆電話網PSTNやサービス総合デジタ
ル網ISDNなどの通信回線Sを捕捉、切断するなど、
回線制御を行う。符号化復号化部20は、通信データの
圧縮/復調を行うもので、送信する画情報を所定の方式
で符号化してその情報量を圧縮する一方で、受信時に符
号化されている画情報を復号化して元の画情報に復元す
る。
【0045】ここで、本発明の第1の実施例に係るデー
タ通信装置の特徴的構成要素を説明する。レベル検知部
21は、前記モデム18から出力される信号の送出レベ
ルを検知する。エラー情報算出部22は、前記通信制御
部17をしてページ単位に画情報を送信した際に、相手
機から応答される信号、例えばリトレーニング否定信号
RTNや再送要求信号PPRなどに基づいて、エラー受
信されたページの発生率をエラー情報として算出する。
ファジィ推論部23は、前記レベル検知部21およびエ
ラー情報算出部22から得られる送出レベルとエラー情
報を入力とし、後述する複数のファジィルールに当ては
めてそれぞれの出力成分を求め、これらの出力成分を合
成した上で、その重心値を算出する。レベル調整部24
は、前記ファジィ推論部23で算出された重心値に従っ
て前記モデム18の送出レベルを自動調整する。なお、
本実施例ではファジィ推論部23を始めとする各特徴的
構成要素を独立したブロックとして図示したが、これら
の各部はプログラムとしてROM15に格納されたソフ
トウェアによっても実現可能であり、この場合はCPU
14によりファジィ推論を行う。
【0046】次に、作用を説明する。上記構成におい
て、通常、モデム18の送出レベルは、ROM15のプ
ログラムに従ってCPU14が予め決められている値を
設定する。本実施例では、図2に示すように、ファジィ
推論部23に、現在のモデム送出レベルLと、相手のエ
ラー情報ERを入力し、推論結果により得られたレベル
を、レベル調整部24により交信中にモデム18に再設
定する。ここで、ファジィ推論は、予め設定されたメン
バシップ関数(L関数、ER関数)により、ファジィル
ール(1)〜(5)に則って行われる。
【0047】図3は現在のモデム送出レベルLを基にし
たメンバシップ関数の一実施例であり、本実施例では、
低い、中位、高い、3レベルのメンバシップ関数を規定
するものとする。また、図4は相手のエラー情報ERを
基にしたメンバシップ関数の一実施例であり、本実施例
では数ページ送信した際のエラーページの比率等による
エラー情報ERを、少ない、中位、多い、3レベルのメ
ンバシップ関数によって規定するものとする。なお、図
3、4に示すメンバシップ関数をそれぞれ、送出レベル
LについてはL関数、エラー情報ERについてはER関
数と呼ぶことにし、低い(少ない)ときは実線にて、中
位のときは一点鎖線にて、高い(多い)ときは破線にて
示すものとする。また、両関数とも本実施例では3レベ
ルを規定しているが、例えば低い、やや低い、中位、や
や高い、高い、のように、5レベルでメンバシップ関数
を規定してもよく、そのレベル数は任意の値を設定する
ことができる。
【0048】図5、6はファジィルール(1)〜(5)
に則った推論動作、および最終的な推論値を示すメンバ
シップ関数図であり、それぞれの推論値が図中ハッチン
グ部分として示される。以下、図5、6を参照しながら
Min−Max重心法による推論例を説明する。例え
ば、現在のモデム送出レベルLを70、エラー情報ER
を40とするとき、ルール(1)においては、高レベル
のL関数と、多レベルのER関数に当てはめてそれぞれ
の出力成分を求め、Min法により2つの出力成分のう
ち低出力成分の高さに相当する低レベルL関数の出力成
分を求める。この場合、ER関数に対する出力成分は0
なので、低レベルL関数における出力成分は0となる。
【0049】同様に、ルール(2)においては、高レベ
ルのL関数と、少レベルのER関数に当てはめてそれぞ
れの出力成分を求め、Min法により2つの出力成分の
うち低出力成分の高さに相当する高レベルL関数の出力
成分を求める。この場合、ER関数に対する出力成分の
高さに相当するハッチング部分が、高レベルL関数にお
ける出力成分Aとして求められる。
【0050】同様に、ルール(3)においては、中位レ
ベルのL関数と、少レベルのER関数に当てはめてそれ
ぞれの出力成分を求め、Min法により2つの出力成分
のうち低出力成分の高さに相当する中位レベルL関数の
出力成分を求める。この場合、L関数に対する出力成分
の高さに相当するハッチング部分が、中位レベルL関数
における出力成分Bとして求められる。
【0051】同様に、ルール(4)においては、低レベ
ルのL関数と、多レベルのER関数に当てはめてそれぞ
れの出力成分を求め、Min法により2つの出力成分の
うち低出力成分の高さに相当する高レベルL関数の出力
成分を求める。この場合、L関数、ER関数ともにその
出力成分は0なので、高レベルL関数における出力成分
は0となる。
【0052】同様に、ルール(5)においては、低レベ
ルのL関数と、少レベルのER関数に当てはめてそれぞ
れの出力成分を求め、Min法により2つの出力成分の
うち低出力成分の高さに相当する高レベルL関数の出力
成分を求める。この場合、L関数に対する出力成分は0
なので、低レベルL関数における出力成分は0となる。
【0053】このように、送出レベルLとエラー情報E
Rをファジィ推論部23の入力とし、ファジィルール
(1)〜(5)に当てはめてそれぞれの出力成分を求
め、これらの出力成分、本実施例ではAおよびBを重ね
合わせて合成した上で、Max法により一番高い出力レ
ベルラインを結んで合成出力成分Cを求める。そして、
ファジィ推論部23は、合成出力成分Cの重心値を算出
する。重心値は、図6から「65」程度と読み取れる。
レベル調整部24は、この重心値「65」に従ってモデ
ム18の送出レベルを、当初のL=70からL=65に
自動調整する。
【0054】このように、本実施例においては、モデム
送出レベルLとエラー情報ERを入力パラメータとする
ファジィ推論によって相手先毎にモデム送出レベルLを
自動調整するので、モデム送出レベルLの低さに起因す
るエラーの発生を防止して交信品質を向上でき、またモ
デムレートの不当なシフトダウンを防止して交信時間の
短縮を実現し交信コストの低減が可能である。
【0055】以下、本発明の第2の実施例に係るデータ
通信装置について説明する。図7は本発明の第2の実施
に係るモデム送出レベルの自動調整ブロックを示す構
成図である。なお、本実施例において上述例と同一の構
成については、同一符号を付してその具体的な説明を省
略する。まず、構成を説明する。図7において、エラー
情報算出部22は、1ページ分のデータをフレーム単位
に送信した際に相手機から応答される信号、例えば再送
要求PPRなどに基づいて、エラー受信されたフレーム
の割合をエラー情報として算出する。PPR情報は、E
CM(Error Correction Mode)送信時に相手機から応
答される再送要求信号であり、前記エラー情報算出部2
2は、送った全てのフレームのうち、どのくらいのフレ
ームでエラーが発生したかを算出し、ファジィ推論部2
3に入力する。
【0056】次に、作用を説明する。図7に示すよう
に、ファジィ推論部23に、現在のモデム送出レベルL
と、相手からの再送要求PPRの内容から算出したエラ
ーフレームの多さを表わすエラー情報PPRを入力し、
推論結果により得られたレベルを、レベル調整部24に
より交信中にモデム18に再設定する。ここで、ファジ
ィ推論は、予め設定されたメンバシップ関数(L関数、
PPR関数)により、ファジィルール(1)〜(5)に
則って行われる。
【0057】図8は相手機からの再送要求PPRによっ
て通知されたエラーフレームの比率(エラー情報PPR
とする)を基にしたメンバシップ関数の一実施例であ
り、本実施例では全ての送信フレームに対するエラーフ
レームの比率であるエラー情報PPRを、少ない、中
位、多い、3レベルのメンバシップ関数によって規定す
るものとする。なお、図8に示すメンバシップ関数を、
エラー情報PPRについてのPPR関数と呼ぶことに
し、少ないときは実線にて、中位のときは一点鎖線に
て、多いときは破線にて示すものとする。また、本実施
例のPPR関数は3レベルを規定しているが、例えば低
い、やや低い、中位、やや多い、多い、のように、5レ
ベルでメンバシップ関数を規定してもよく、そのレベル
数は任意の値を設定することができる。
【0058】このようなL関数、PPR関数をメンバシ
ップ関数として規定した上で、図7に例示したルール
(1)〜(5)に当てはめてファジィ推論を行う。ファ
ジィ推論は、図5、6で説明したようなMin−Max
重心法により、モデム送出レベルLとエラー情報PPR
をファジィ推論部23の入力とし、ファジィルール
(1)〜(5)それぞれの出力成分を求め、これらの出
力成分を合成した上で、その重心値を算出する。この重
心値に従って、レベル調整部24によりモデム18の送
出レベルLを自動調整する。
【0059】このように、本実施例においては、エラー
フレームの割合をエラー情報PPRとして入力するファ
ジィ推論によって相手先毎にモデム送出レベルLを自動
調整するので、モデム送出レベルLの低さに起因するエ
ラーの発生を防止して交信品質を向上でき、またモデム
レートの不当なシフトダウンを防止して交信時間の短縮
を実現し交信コストの低減が可能である。
【0060】以下、本発明の第3の実施例に係るデータ
通信装置について説明する。図10は本発明の第3の実
施例に係るモデム送出レベルの自動調整ブロックを示す
構成図である。なお、本実施例において上述例と同一の
構成については、同一符号を付してその具体的な説明を
省略する。まず、構成を説明する。図10において、レ
ベル調整部24によりレベル調整が行われると、エラー
変化量算出部31は、エラー情報算出部22のエラー情
報ER(またはPPR)を参照し、レベル調整前後のエ
ラー情報の変化量ΔERを算出する。なお、ここで算出
するエラー変化量ΔERは、レベル調整前後のエラー情
報を減算したものでもよいし、レベル調整前後の変化率
であってもよい。本実施例では、このエラー変化量ΔE
Rをファジィ推論部23の入力パラメータの1つである
エラー情報ERと置き換えるか、または入力パラメータ
の1つとして加えるものである。
【0061】次に、作用を説明する。図10に示す本実
施例では、前記本発明の第1の実施例または本発明の第
2の実施例により送出レベルLが自動調整された結果エ
ラーが減少したか、またはかえって多くなってしまった
かの情報、すなわちエラー変化量ΔERもファジィ推論
のための入力とする。すなわち、ファジィ推論部23
に、現在のモデム送出レベルLと、相手からのエラー情
報ERと、エラー変化量ΔERとを入力し、推論結果に
より得られたレベルを、レベル調整部24により交信中
にモデム18に再設定する。ここで、ファジィ推論は、
予め設定されたメンバシップ関数(L関数、ER関数、
ΔER関数)により、ファジィルール(1)〜(7)に
則って行われる。
【0062】図9はエラー情報ERの変化量ΔERを基
にしたメンバシップ関数の一実施例であり、本実施例で
はエラー変化量ΔERを、負(エラー数減)、ゼロ(エ
ラー数変らず)、正(エラー数増)、3レベルのメンバ
シップ関数によって規定するものとする。なお、図9に
示すメンバシップ関数を、エラー変化量ΔERについて
のΔER関数と呼ぶことにし、負のときは実線にて、ゼ
ロのときは一点鎖線にて、正のときは破線にて示すもの
とする。また、本実施例のΔER関数は3レベルを規定
しているが、例えば負大、負少、ゼロ、正少、正大、の
ように、5レベルでメンバシップ関数を規定してもよ
く、そのレベル数は任意の値を設定することができる。
【0063】このようなL関数、ER関数、ΔER関数
をメンバシップ関数として規定した上で、図10に例示
したルール(1)〜(7)に当てはめてファジィ推論を
行う。ファジィ推論は、図5、6で説明したようなMi
n−Max重心法により、モデム送出レベルL、エラー
情報ER、エラー変化量ΔERをファジィ推論部23の
入力とし、ファジィルール(1)〜(7)それぞれの出
力成分を求め、これらの出力成分を合成した上で、その
重心値を算出する。この重心値に従って、レベル調整部
24によりモデム18の送出レベルLを自動調整する。
【0064】なお、本実施例ではファジィ推論部23の
入力パラメータとしてモデム送出レベルL、エラー情報
ER(またはエラー情報PPR)、エラー変化量ΔER
の3つを用いたが、エラー情報ER(またはエラー情報
PPR)を必ずしも入力する必要はなく、モデム送出レ
ベルLとエラー変化量ΔERの2つのみを用いてファジ
ィ推論することも可能である。
【0065】このように、本実施例においては、エラー
情報ERの変化量ΔERを入力パラメータとするファジ
ィ推論によって相手先毎にモデム送出レベルLを自動調
整するので、モデム送出レベルLの低さに起因するエラ
ーの発生を防止して交信品質を向上でき、またモデムレ
ートの不当なシフトダウンを防止して交信時間の短縮を
実現し交信コストの低減が可能である。
【0066】以下、本発明の第4の実施例に係るデータ
通信装置について説明する。図11は本発明の第4の実
施例に係るモデム送出レベルの自動調整ブロックを示す
構成図である。なお、本実施例において上述例と同一の
構成については、同一符号を付してその具体的な説明を
省略する。まず、構成を説明する。図11において、受
信信号レベル検知部41は、相手機から送出された信
号、例えば相手からの応答信号であるデジタル識別信号
DIS、受信準備確認信号CFR、メッセージ確認信号
MCF等の受信信号レベルRLを検知する。そして、本
実施例では、この受信信号レベルRLをファジィ推論部
23の入力パラメータの1つであるエラー情報ERと置
き換えるか、または入力パラメータの1つとして加え
る。このような受信信号レベルRLを検知することで、
回線で減衰される量を想定することができる。
【0067】次に、作用を説明する。図11に示す本実
施例では、受信側からの応答信号(DIS、CFR、M
CF等)を受信した際に、受信信号レベル検知部41に
より受信信号のレベルRLを読み取り、この受信信号レ
ベルRLもファジィ推論のための入力とする。すなわ
ち、ファジィ推論部23に、現在のモデム送出レベルL
と、相手からのエラー情報ERと、受信信号レベルRL
とを入力し、推論結果により得られたレベルを、レベル
調整部24により交信中にモデム18に再設定する。こ
こで、ファジィ推論は、予め設定されたメンバシップ関
数(L関数、ER関数、RL関数)により、ファジィル
ール(1)〜(7)に則って行われる。
【0068】図12は受信信号レベルRLを基にしたメ
ンバシップ関数の一実施例であり、本実施例では受信信
号レベルRLを、低い、中位、高い、3レベルのメンバ
シップ関数によって規定する。なお、図12に示すメン
バシップ関数を、受信信号レベルRLについてのRL関
数と呼ぶことにし、低いときは実線にて、中位のときは
一点鎖線にて、高いときは破線にて示すものとする。ま
た、本実施例のRL関数は3レベルを規定しているが、
例えば低い、やや低い、中位、やや高い、高い、のよう
に、5レベルでメンバシップ関数を規定してもよく、そ
のレベル数は任意の値を設定することができる。
【0069】このようなL関数、ER関数、RL関数を
メンバシップ関数として規定した上で、図11に例示し
たルール(1)〜(7)に当てはめてファジィ推論を行
う。ファジィ推論は、図5、6で説明したようなMin
−Max重心法により、モデム送出レベルL、エラー情
報ER、受信信号レベルRLをファジィ推論部23の入
力とし、ファジィルール(1)〜(7)それぞれの出力
成分を求め、これらの出力成分を合成した上で、その重
心値を算出する。この重心値に従って、レベル調整部2
4によりモデム18の送出レベルLを自動調整する。
【0070】なお、本実施例ではファジィ推論部23の
入力パラメータとしてモデム送出レベルL、エラー情報
ER(またはエラー情報PPR)、受信信号レベルRL
の3つを用いたが、エラー情報ER(またはエラー情報
PPR)を必ずしも入力する必要はなく、モデム送出レ
ベルLと受信信号レベルRLの2つのみを用いてファジ
ィ推論することも可能である。
【0071】このように、本実施例においては、相手機
から送出された信号の受信レベルRLを入力パラメータ
とするファジィ推論によって相手先毎にモデム送出レベ
ルを自動調整するので、モデム送出レベルLの低さに起
因するエラーの発生を防止して交信品質を向上でき、ま
たモデムレートの不当なシフトダウンを防止して交信時
間の短縮を実現し交信コストの低減が可能である。
【0072】以下、本発明の第5の実施例に係るデータ
通信装置について説明する。図14は本発明の第5の実
施例に係るモデム送出レベルの自動調整ブロックを示す
構成図である。なお、本実施例において上述例と同一の
構成については、同一符号を付してその具体的な説明を
省略する。まず、構成を説明する。図14において、エ
コーレベル検知部51は、例えば衛星回線を使用してい
るような場合に、自機の送出した信号のエコーレベルE
Lを検知する。そして、本実施例では、このエコーレベ
ルELをファジィ推論部23の入力パラメータの1つで
あるエラー情報ERと置き換えるか、または入力パラメ
ータの1つとして加える。このようなエコーレベルEL
を検知することで、前記請求項4記載の発明に係る実施
例で説明した受信信号レベルRLと同様に、回線で減衰
される量を想定することができる。
【0073】次に、作用を説明する。図14に示す本実
施例では、例えば衛星回線を使用したような場合に、自
機が出力した信号のエコー信号の受信レベルELをエコ
ーレベル検知部51により検知し、このエコーレベルE
Lもファジィ推論のための入力とする。すなわち、ファ
ジィ推論部23に、現在のモデム送出レベルLと、相手
からのエラー情報ERと、エコーレベルELとを入力
し、推論結果により得られたレベルを、レベル調整部2
4により交信中にモデム18に再設定する。ここで、フ
ァジィ推論は、予め設定されたメンバシップ関数(L関
数、ER関数、EL関数)により、ファジィルール
(1)〜(7)に則って行われる。
【0074】図13はエコーレベルELを基にしたメン
バシップ関数の一実施例であり、本実施例ではエコーレ
ベルELを、低い、中位、高い、3レベルのメンバシッ
プ関数によって規定する。なお、図13に示すメンバシ
ップ関数を、エコーレベルELについてのEL関数と呼
ぶことにし、低いときは実線にて、中位のときは一点鎖
線にて、高いときは破線にて示すものとする。また、本
実施例のEL関数は3レベルを規定しているが、例えば
低い、やや低い、中位、やや高い、高い、のように、5
レベルでメンバシップ関数を規定してもよく、そのレベ
ル数は任意の値を設定することができる。
【0075】このようなL関数、ER関数、EL関数を
メンバシップ関数として規定した上で、図14に例示し
たルール(1)〜(7)に当てはめてファジィ推論を行
う。ファジィ推論は、図5、6で説明したようなMin
−Max重心法により、モデム送出レベルL、エラー情
報ER、エコーレベルELをファジィ推論部23の入力
とし、ファジィルール(1)〜(7)それぞれの出力成
分を求め、これらの出力成分を合成した上で、その重心
値を算出する。この重心値に従って、レベル調整部24
によりモデム18の送出レベルLを自動調整する。
【0076】なお、本実施例ではファジィ推論部23の
入力パラメータとしてモデム送出レベルL、エラー情報
ER(またはエラー情報PPR)、エコーレベルELの
3つを用いたが、エラー情報ER(またはエラー情報P
PR)を必ずしも入力する必要はなく、モデム送出レベ
ルLとエコーレベルELの2つのみを用いてファジィ推
論することも可能である。
【0077】このように、本実施例においては、自機の
送出した信号のエコーレベルELを入力パラメータとす
るファジィ推論によって相手先毎にモデム送出レベルL
を自動調整するので、モデム送出レベルLの低さに起因
するエラーの発生を防止して交信品質を向上でき、また
モデムレートの不当なシフトダウンを防止して交信時間
の短縮を実現し交信コストの低減が可能である。
【0078】以下、本発明の第6の実施例に係るデータ
通信装置について説明する。図15は本発明の第6の実
施例に係るモデム送出レベルの自動調整ブロックを示す
構成図である。なお、本実施例において上述例と同一の
構成については、同一符号を付してその具体的な説明を
省略する。まず、構成を説明する。図15において、レ
ベル調整部24によりレベル調整が行われると、レベル
変化量算出部61は、レベル検知部21の検出レベルL
を参照し、レベル調整前後の送出レベルLの変化量ΔL
を算出する。なお、ここで算出するレベル変化量ΔL
は、レベル調整前後の送出レベルLを減算したものでも
よいし、レベル調整前後の変化率であってもよい。本実
施例では、このレベル変化量ΔLをファジィ推論部23
の入力パラメータの1つであるエラー情報ERと置き換
えるか、または入力パラメータの1つとして加えるもの
である。
【0079】次に、作用を説明する。図15に示す本実
施例では、レベル調整部24によりモデム送出レベルL
が調整されると、その変化量ΔLをレベル変化量算出部
61により算出し、ファジィ推論のための入力とする。
すなわち、ファジィ推論部23に、現在のモデム送出レ
ベルLと、相手からのエラー情報ERと、レベル変化量
ΔLとを入力し、推論結果により得られたレベルを、レ
ベル調整部24により交信中にモデム18に再設定す
る。ここで、ファジィ推論は、予め設定されたメンバシ
ップ関数(L関数、ER関数、ΔL関数)により、ファ
ジィルール(1)〜(7)に則って行われる。
【0080】図16はモデム送出レベルLの変化量ΔL
を基にしたメンバシップ関数の一実施例であり、本実施
例ではレベル変化量ΔLを、負(レベル低下)、ゼロ
(レベル変らず)、正(レベル上昇)、3レベルのメン
バシップ関数によって規定するものとする。なお、図1
6に示すメンバシップ関数を、レベル変化量ΔLについ
てのΔL関数と呼ぶことにし、負のときは実線にて、ゼ
ロのときは一点鎖線にて、正のときは破線にて示すもの
とする。また、本実施例のΔL関数は3レベルを規定し
ているが、例えば負大、負少、ゼロ、正少、正大、のよ
うに、5レベルでメンバシップ関数を規定してもよく、
そのレベル数は任意の値を設定することができる。
【0081】このようなL関数、ER関数、ΔL関数を
メンバシップ関数として規定した上で、図15に例示し
たルール(1)〜(7)に当てはめてファジィ推論を行
う。ファジィ推論は、図5、6で説明したようなMin
−Max重心法により、モデム送出レベルL、エラー情
報ER、レベル変化量ΔLをファジィ推論部23の入力
とし、ファジィルール(1)〜(7)それぞれの出力成
分を求め、これらの出力成分を合成した上で、その重心
値を算出する。この重心値に従って、レベル調整部24
によりモデム18の送出レベルLを自動調整する。
【0082】なお、本実施例ではファジィ推論部23の
入力パラメータとしてモデム送出レベルL、エラー情報
ER(またはエラー情報PPR)、レベル変化量ΔLの
3つを用いたが、エラー情報ER(またはエラー情報P
PR)を必ずしも入力する必要はなく、モデム送出レベ
ルLとレベル変化量ΔLの2つのみを用いてファジィ推
論することも可能である。
【0083】このように、本実施例においては、レベル
調整前後のレベル変化量ΔLを入力パラメータとするフ
ァジィ推論によって相手先毎にモデム送出レベルLを自
動調整するので、モデム送出レベルLの低さに起因する
エラーの発生を防止して交信品質を向上でき、またモデ
ムレートの不当なシフトダウンを防止して交信時間の短
縮を実現し交信コストの低減が可能である。
【0084】以下、本発明の第7の実施例に係るデータ
通信装置について説明する。図17は本発明の第7の実
施例に係るファジィ推論部の入出力信号を示す図であ
る。なお、本実施例において上述例と同一の構成につい
ては、同一符号を付してその具体的な説明を省略する。
まず、構成を説明する。図17において、ファジィ推論
部23は、前記請求項1〜6までに記載された入力パラ
メータ、すなわち現在の送出レベルL、エラー情報ER
(またはPPR)、エラー変化量ΔER、受信信号レベ
ルRL、エコーレベルEL、レベル変化量ΔLを任意に
組み合せてファジィ推論する。
【0085】次に、作用を説明する。図17に示す本実
施例では、前記したようなメンバシップ関数、すなわち
L関数、ER関数、ΔER関数、RL関数、EL関数、
ΔL関数を規定した上で、例示したルール(1)〜(1
3)に当てはめてファジィ推論を行う。ファジィ推論
は、図5、6で説明したようなMin−Max重心法に
より、モデム送出レベルL、エラー情報ER、エラー変
化量ΔER、受信信号レベルRL、エコーレベルEL、
レベル変化量ΔLをファジィ推論部23の入力とし、フ
ァジィルール(1)〜(13)それぞれの出力成分を求
め、これらの出力成分を合成した上で、その重心値を算
出する。この重心値に従って、レベル調整部24により
モデム18の送出レベルLを自動調整する。
【0086】なお、本実施例ではファジィ推論部23の
入力パラメータとしてモデム送出レベルL、エラー情報
ER(またはエラー情報PPR)、エラー変化量ΔE
R、受信信号レベルRL、エコーレベルEL、レベル変
化量ΔLの6つを用いたが、これらの入力パラメータを
必ずしも全部入力する必要はなく、任意に取捨選択した
入力パラメータによりファジィ推論することも可能であ
る。また、本実施例で例示した入力パラメータ以外にも
本発明の主旨に反しないものがあれば、入力パラメータ
として採用できることは云うまでもない。
【0087】このように、本実施例においては、各種入
力パラメータを組み合せたファジィ推論によって相手先
毎にモデム送出レベルLを自動調整するので、モデム送
出レベルLの低さに起因するエラーの発生を防止して交
信品質を向上でき、またモデムレートの不当なシフトダ
ウンを防止して交信時間の短縮を実現し交信コストの低
減が可能である。
【0088】以下、本発明の第8の実施例に係るデータ
通信装置について説明する。まず、構成を説明する。図
1において、相手機との通信が終了した場合には、レベ
ル調整部24による最終的な送出レベルLを相手機の電
話番号に対応させて記憶する。このために、RAM16
内に送出レベルLの記憶部を設ける。そして、次回の当
該相手機との交信時に、CPU14は本実施例の送出レ
ベル初期値設定部として、前記RAM16の記憶部に記
憶された送出レベルLを読み出して、モデム18に設定
する。
【0089】次に、作用を説明する。図18は本発明の
第8の実施例に係るモデム送出レベルの調整処理手順を
示すフローチャートである。なお、本フローチャートで
は、前記本発明の第2の実施例を基に、モデム送出レベ
ルLとエラー情報PPRをファジィ推論部23に入力
し、ファジィ推論する場合を例示して説明する。
【0090】まず、操作表示部12からのユーザ操作に
より送信指示があると、交信が開始される。交信開始
時、CPU14は、まず相手機を識別する情報、例えば
入力された電話番号などから相手機を特定する(ステッ
プS1)。なお、通信制御部17が着信を検出して交信
を開始する場合は、例えば相手機から通知される電話番
号や送信端末識別信号TSI(Transmitting Subscribe
r Identification)、あるいは送信元参照情報TTI
(Transmitter Terminal Identification)などと云っ
た情報から相手機を特定する。
【0091】続いて、CPU14は、特定された相手機
に対応して前回交信時の送出レベルがRAM16に記憶
されているかどうかを判断する(ステップS2)。ここ
で、記憶されている場合は、その送出レベルLを読み出
して(ステップS3)、モデム18に初期値として設定
する(ステップS4)。ただし、ステップS2の判断で
NOすなわち記憶がない場合は、システムにデフォルト
されている送出レベルを読み出して(ステップS5)、
モデム18に初期値として設定する。
【0092】モデム18に送出レベルを設定後、CPU
14は通信制御部17をして1ページ分のデータ(画情
報)を送出し(ステップS6)、現在のモデム送出レベ
ルLと、相手からの再送要求PPRの内容から計算した
エラーフレームの多さ(エラー情報PPR)をファジィ
推論部23の入力として、ファジィ推論を行う(ステッ
プS7)。ただし、再送要求PPRではなく、メッセー
ジ確認信号MCFが返ってきた場合には、PPRがない
として推論を行っても良いし、推論を行わずにそのまま
の送出レベルLを維持するようにしても良い。ファジィ
推論は、図7に示したファジィルール(1)〜(5)に
従って行う。ここでファジィ推論された結果は、モデム
送出レベルの推論値としてレベル調整部24に転送さ
れ、レベル調整部24によってモデム18に設定される
(ステップS8)。なお、ここではファジィ推論部23
からレベル調整部24に送出レベルそのものを出力する
よう説明したが、例えば送出レベルの変化要求(制御信
号)を出力するようにしても、同様のレベル調整が可能
である。
【0093】以上のようにして求められたモデム送出レ
ベルLをモデム18に設定した後、CPU14または通
信制御部17により次のページがあるかどうかを判断す
る(ステップS9)。ここで、次のページがある場合は
ステップS6に戻って、以降のファジィ推論を繰り返す
が、最終ページであった場合は、ステップS7でファジ
ィ推論した送出レベルLを相手機の電話番号に対応付け
てRAM16に記憶して(ステップS10)、処理を終
了する。ここで記憶されたモデム送出レベルは、次回の
交信時の初期値として再利用される。なお、本フローチ
ャートでは、ページ単位に送出レベルを変化させるよう
にしたが、ECM送信時ならば同一ページの再送時に
も、本ファジィ推論によるレベル調整を行っても構わな
い。
【0094】このように、本実施例においては、ファジ
ィ推論によって適正値に自動調整された送出レベルLを
宛先毎に記憶して次回からの交信に使用するので、相手
機に応じて適切なモデム送出レベルLを初期設定でき、
自動調整の収束をより迅速化できる上、交信を繰り返す
ほどモデム送出レベルLの信頼性を向上できる。このよ
うに、本実施例においては、ファジィ推論によって適正
値に自動調整された送出レベルLを宛先毎に記憶して次
回からの交信に使用するので、相手機に応じて適切なモ
デム送出レベルLを初期設定でき、自動調整の収束をよ
り迅速化できる上、交信を繰り返すほどモデム送出レベ
ルLの信頼性を向上できる。
【0095】図19は請求項8〜14いずれかに記載さ
れた発明の一実施例に係るデータ通信装置としてのファ
クシミリ装置を示すブロック図である。まず、構成を説
明する。図において、スキャナ71は、画像を読み取る
ための画像読取装置である。操作表示部72は、ユーザ
が操作を行うための各種キーや表示装置を備えるオペポ
ート部である。プロッタ73は、前記スキャナ71で読
み取った画像(コピーデータ)や、受信した画像(ファ
クシミリデータ)を所定の記録紙に記録する記録部であ
る。CPU74は、この装置全体の制御を司る主制御装
置であり、制御のために必要なプログラムはROM75
に格納されている。RAM76は、前記CPU74の制
御に用いる各種情報を記憶する。
【0096】通信制御部77は、例えばG3やG4など
の所定のプロトコルに従ってファクシミリ通信(データ
通信)を制御する。モデム78は、ファクシミリデータ
を変復調する変復調装置であり、デジタル信号を変調し
て音声信号に変換するなどの処理を行う。網制御装置7
9は、例えば公衆電話網PSTNやサービス総合デジタ
ル網ISDNなどの通信回線Sを捕捉、切断するなど、
回線制御を行う。符号化復号化部80は、通信データの
圧縮/復調を行うもので、送信する画情報を所定の方式
で符号化してその情報量を圧縮する一方で、受信時に符
号化されている画情報を復号化して元の画情報に復元す
る。
【0097】ここで、本発明の第9の実施例に係るデー
タ通信装置の特徴的構成要素を説明する。信号増幅部8
6は、通信回線を介して入力される信号レベルが一定レ
ベルになるように自動的にゲイン調整して増幅する。ゲ
イン検知部81は、信号増幅部86の増幅に関わるゲイ
ンGを検知する。ファジィ推論部83は、前記ゲイン検
知部81およびRAM(記憶部)76から得られるゲイ
ンGと受信感度Sを入力とし、後述する複数のファジィ
ルールに当てはめてそれぞれの出力成分を求め、これら
の出力成分を合成した上で、その重心値を算出する。受
信感度調整部84は、前記ファジィ推論部83で算出さ
れた重心値に従って前記モデム78の受信感度Sを自動
調整する。
【0098】なお、本実施例ではファジィ推論部83を
始めとする各特徴的構成要素を独立したブロックとして
図示したが、これらの各部はプログラムとしてROM7
5に格納されたソフトウェアによっても実現可能であ
り、この場合はCPU74によりファジィ推論を行う。
また、ゲインGは、CPU74がモデム78のゲイン情
報AGC( Auto Gain Control)を出力ポートから読み
込むことで得られる。
【0099】次に、作用を説明する。上記構成におい
て、通常、モデム78の受信感度Sは、ROM75のプ
ログラムに従ってCPU74が予め決められている値を
設定するとともに、RAM76にこの値を格納する。本
実施例では、図20に示すように、ファジィ推論部83
に、現在の信号増幅部86のゲインGと、RAM76に
格納された受信感度Sを入力し、推論結果により得られ
た受信感度Sを、受信感度調整部84により交信中にモ
デム78に再設定する。ここで、ファジィ推論は、予め
設定されたメンバシップ関数(S関数、G関数)によ
り、ファジィルール(1)〜(7)に則って行われる。
【0100】図21は現在のモデムの受信感度Sを基に
したメンバシップ関数の一実施例であり、本実施例で
は、低い、中位、高い、3ゲインのメンバシップ関数を
規定するものとする。また、図22はゲイン検知部81
のゲインGを基にしたメンバシップ関数の一実施例であ
り、本実施例ではゲインGを、負またはゼロ、正で小さ
い、正で大きい、3レベルのメンバシップ関数によって
規定するものとする。
【0101】なお、図21、22に示すメンバシップ関
数をそれぞれ、受信感度SについてはS関数、ゲインG
についてはG関数、と呼ぶことにし、低い(少ない)と
きは実線にて、中位のときは一点鎖線にて、高い(多
い)ときは破線にて示すものとする。また、両関数とも
本実施例では3レベルを規定しているが、例えば低い、
やや低い、中位、やや高い、高い、のように、5レベル
でメンバシップ関数を規定してもよく、そのレベル数は
任意の値を設定することができる。
【0102】図23、24はファジィルール(1)〜
(7)に則った推論動作、および最終的な推論値を示す
メンバシップ関数図であり、それぞれの推論値が図中ハ
ッチング部分として示される。以下、図23、24を参
照しながらMin−Max重心法による推論例を説明す
る。例えば、現在のゲインGを+20、受信感度Sを3
0とするとき、ルール(1)においては、高レベルのS
関数と、大レベルのG関数に当てはめてそれぞれの出力
成分を求め、Min法により2つの出力成分のうち低出
力成分の高さに相当する低ゲインS関数の出力成分を求
める。この場合、S関数に対する出力成分は0なので、
低レベルS関数における出力成分は0となる。
【0103】同様に、ルール(2)においては、高レベ
ルのS関数と、小レベルのG関数に当てはめてそれぞれ
の出力成分を求め、Min法により2つの出力成分のう
ち低出力成分の高さに相当する中位レベルS関数の出力
成分を求める。この場合、S関数に対する出力成分は0
なので、中位レベルS関数における出力成分は0とな
る。
【0104】同様に、ルール(3)においては、中位レ
ベルのS関数と、大レベルのG関数に当てはめてそれぞ
れの出力成分を求め、Min法により2つの出力成分の
うち低出力成分の高さに相当する中位レベルS関数の出
力成分を求める。この場合、S関数に対する出力成分は
0なので、高位レベルS関数における出力成分は0とな
る。
【0105】同様に、ルール(4)においては、中位レ
ベルのS関数と、小レベルのG関数に当てはめてそれぞ
れの出力成分を求め、Min法により2つの出力成分の
うち低出力成分の高さに相当する高レベルS関数の出力
成分を求める。この場合、S関数に対する出力成分は0
なので、高位レベルS関数における出力成分は0とな
る。
【0106】同様に、ルール(5)においては、低レベ
ルのS関数と、大レベルのG関数に当てはめてそれぞれ
の出力成分を求め、Min法により2つの出力成分のう
ち低出力成分の高さに相当する中位レベルS関数の出力
成分を求める。この場合、G関数に対する出力成分の高
さに相当するハッチング部分が、中位レベルS関数にお
ける出力成分Aとして求められる。
【0107】同様に、ルール(6)においては、低レベ
ルのS関数と、小レベルのG関数に当てはめてそれぞれ
の出力成分を求め、Min法により2つの出力成分のう
ち低出力成分の高さに相当する低レベルS関数の出力成
分を求める。この場合、G関数に対する出力成分の高さ
に相当するハッチング部分が、低レベルS関数における
出力成分Bとして求められる。
【0108】同様に、ルール(7)においては、成分が
ないS関数と、小レベルのG関数に当てはめてそれぞれ
の出力成分を求め、Min法により2つの出力成分のう
ち低出力成分の高さに相当する低レベルS関数の出力成
分を求める。この場合、S関数に対する出力成分は0な
ので、低レベルS関数における出力成分は0となる。こ
のように、ゲインGと受信感度Sをファジィ推論部83
の入力とし、ファジィルール(1)〜(7)に当てはめ
てそれぞれの出力成分を求め、これらの出力成分、本実
施例ではAおよびBを重ね合わせて合成した上で、Ma
x法により一番高い出力レベルラインを結んで合成出力
成分Cを求める。そして、ファジィ推論部83は、合成
出力成分Cの重心値を算出する。重心値は、図24から
「40」程度と読み取れる。受信感度調整部84は、こ
の重心値「40」に従ってモデム78の着信ゲインを、
当初のS=30からS=40に自動調整する。
【0109】このように、本実施例においては、ゲイン
Gと受信感度Sを入力パラメータとするファジィ推論に
よって相手先毎にモデム受信感度Sを自動調整するの
で、モデム受信感度Sの低さに起因するエラーの発生を
防止して交信品質を向上でき、またモデムレートの不当
なシフトダウンを防止して交信時間の短縮を実現し交信
コストの低減が可能である。
【0110】以下、本発明の第10の実施例に係るデー
タ通信装置について説明する。図25は本発明の第10
の実施例に係るモデム受信感度Sの自動調整ブロックを
示す構成図である。なお、本実施例において上述例と同
一の構成については、同一符号を付してその具体的な説
明を省略する。まず、構成を説明する。図25におい
て、受信感度調整部84により受信感度調整が行われる
と、ゲイン変化量算出部85は、受信感度調整前後のゲ
インGの変化量ΔGを算出する。なお、ここで算出する
ゲイン変化量ΔGは、受信感度調整前後のゲインを減算
したものでもよいし、受信感度調整前後の変化率であっ
てもよい。本実施例では、このゲイン変化量ΔGをファ
ジィ推論部83の入力パラメータの1つであるゲインG
と置き換えるか、または入力パラメータの1つとして加
えるものである。
【0111】次に、作用を説明する。図25に示す本実
施例では、ファジィ推論部83に、現在のモデム受信感
度Sと、ゲインGと、ゲイン変化量ΔGとを入力し、推
論結果により得られた受信感度Sを、受信感度調整部8
4により交信中にモデム78に再設定する。ここで、フ
ァジィ推論は、予め設定されたメンバシップ関数(S関
数、G関数、ΔG関数)により、ファジィルール(1)
〜(7)に則って行われる。
【0112】図26はゲインGの変化量ΔGを基にした
メンバシップ関数の一実施例であり、本実施例ではゲイ
ン変化量ΔGを、負(ゲイン減)、ゼロ(ゲイン変ら
ず)、正(ゲイン増)、3ゲインのメンバシップ関数に
よって規定するものとする。なお、図26に示すメンバ
シップ関数を、ゲイン変化量ΔGについてのΔG関数と
呼ぶことにし、負のときは実線にて、ゼロのときは一点
鎖線にて、正のときは破線にて示すものとする。また、
本実施例のΔG関数は3ゲインを規定しているが、例え
ば負大、負少、ゼロ、正少、正大、のように、5ゲイン
でメンバシップ関数を規定してもよく、そのゲイン数は
任意の値を設定することができる。
【0113】このようなS関数、G関数、ΔG関数をメ
ンバシップ関数として規定した上で、図25に例示した
ルール(1)〜(7)に当てはめてファジィ推論を行
う。ファジィ推論は、図23、24で説明したようなM
in−Max重心法により、モデム受信感度S、ゲイン
情報G、ゲイン変化量ΔGをファジィ推論部83の入力
とし、ファジィルール(1)〜(7)それぞれの出力成
分を求め、これらの出力成分を合成した上で、その重心
値を算出する。この重心値に従って、受信感度調整部8
4によりモデム78の受信感度Sを自動調整する。
【0114】なお、本実施例ではファジィ推論部83の
入力パラメータとして受信感度S、ゲインG、ゲイン変
化量ΔGの3つを用いたが、ゲインGを必ずしも入力す
る必要はなく、モデム受信感度Sとゲイン変化量ΔGの
2つのみを用いてファジィ推論することも可能である。
このように、本実施例においては、ゲイン情報Gの変化
量ΔGを入力パラメータとするファジィ推論によって相
手先毎にモデム受信感度Sを自動調整するので、モデム
受信感度Sの低さに起因するエラーの発生を防止して交
信品質を向上でき、またモデムレートの不当なシフトダ
ウンを防止して交信時間の短縮を実現し交信コストの低
減が可能である。
【0115】以下、本発明の第11の実施例に係るデー
タ通信装置について説明する。図27は本発明の第11
の実施例に係るモデム送出レベルの自動調整ブロックを
示す構成図である。なお、本実施例において上述例と同
一の構成については、同一符号を付してその具体的な説
明を省略する。まず、構成を説明する。図27におい
て、エラー情報算出部82は、前記通信制御部77をし
てページ単位に画情報を受信した際に、相手機に応答す
る信号、例えばリトレーニング否定信号RTNや再送要
求信号PPRなどに基づいて、エラー受信されたページ
のエラー情報を算出する。そして、本実施例では、この
エラー情報ERRをファジィ推論部23の入力パラメー
タの1つであるゲインGと置き換えるか、または入力パ
ラメータの1つとして加える。このようなエラー情報E
RRを算出することで、回線で減衰される量を想定する
ことができる。
【0116】次に、作用を説明する。図27に示す本実
施例では、送信側への応答信号(RTN、PPR等)を
送信した際に、通信制御部77から出力されたページの
エラー発生率を、エラー情報算出部82がエラー情報と
して算出する。このエラー情報をファジィ推論のための
入力とする。すなわち、ファジィ推論部83に、現在の
モデム受信感度Sと、ゲインGと、エラー情報ERRと
を入力し、推論結果により得られた受信感度Sを、受信
感度調整部84により交信中にモデム78に再設定す
る。ここで、ファジィ推論は、予め設定されたメンバシ
ップ関数(S関数、G関数、ERR関数)により、ファ
ジィルール(1)〜(7)に則って行われる。
【0117】図28はエラー情報ERRを基にしたメン
バシップ関数の一実施例であり、本実施例ではエラー情
報ERRを、少ない、中位、多い、3レベルのメンバシ
ップ関数によって規定する。なお、図28に示すメンバ
シップ関数を、エラー情報ERRについてのERR関数
と呼ぶことにし、少ないときは実線にて、中位のときは
一点鎖線にて、多いときは破線にて示すものとする。ま
た、本実施例のERR関数は3レベルを規定している
が、例えば少ない、やや少ない、中位、やや多い、多
い、のように、5レベルでメンバシップ関数を規定して
もよく、そのレベル数は任意の値を設定することができ
る。
【0118】このようなS関数、G関数、ERR関数を
メンバシップ関数として規定した上で、図27に例示し
たルール(1)〜(7)に当てはめてファジィ推論を行
う。ファジィ推論は、図23、24で説明したようなM
in−Max重心法により、モデム受信感度S、ゲイン
G、エラー情報ERRをファジィ推論部83の入力と
し、ファジィルール(1)〜(7)それぞれの出力成分
を求め、これらの出力成分を合成した上で、その重心値
を算出する。この重心値に従って、受信感度調整部84
によりモデム78の受信感度Sを自動調整する。
【0119】なお、本実施例ではファジィ推論部83の
入力パラメータとしてモデム受信感度S、ゲインG、エ
ラー情報ERRの3つを用いたが、ゲインGを必ずしも
入力する必要はなく、モデム受信感度Sとエラー情報E
RRの2つのみを用いてファジィ推論することも可能で
ある。このように、本実施例においては、相手機から送
出される信号のエラー情報ERRを入力パラメータとす
るファジィ推論によって相手先毎にモデム受信感度を自
動調整するので、モデム受信感度Sの低さに起因するエ
ラーの発生を防止して交信品質を向上でき、またモデム
レートの不当なシフトダウンを防止して交信時間の短縮
を実現し交信コストの低減が可能である。
【0120】以下、本発明の第12の実施例に係るデー
タ通信装置について説明する。図27は本発明の第12
の実施例に係るモデム送出レベルの自動調整ブロックを
示す構成図である。なお、本実施例において上述例と同
一の構成については、同一符号を付してその具体的な説
明を省略する。まず、構成を説明する。図27におい
て、エラー情報算出部82は、前記通信制御部77がト
レーニングチェックTCFとして1.5秒間”0”の連
続信号を受信した後に、エラー受信されたエラー情報を
算出する。そして、本実施例では、このエラー情報ER
Rをファジィ推論部23の入力パラメータの1つである
ゲインGと置き換えるか、または入力パラメータの1つ
として加える。このようなエラー情報ERRを算出する
ことで、回線で減衰される量を想定することができる。
【0121】次に、作用を説明する。図27に示す本実
施例では、送信側からトレーニングチェックTCFを受
信した際に、通信制御部77から出力されたエラーを含
むデータを、エラー情報算出部82がエラー情報として
算出する。このエラー情報をファジィ推論のための入力
とする。すなわち、ファジィ推論部83に、現在のモデ
ム受信感度Sと、ゲインGと、エラー情報ERRとを入
力し、推論結果により得られた受信感度Sを、受信感度
調整部84により交信中にモデム78に再設定する。こ
こで、ファジィ推論は、予め設定されたメンバシップ関
数(S関数、G関数、ERR関数)により、ファジィル
ール(1)〜(7)に則って行われる。
【0122】図28はエラー情報ERRを基にしたメン
バシップ関数の一実施例であり、本実施例ではエラー情
報ERRを、少ない、中位、多い、3レベルのメンバシ
ップ関数によって規定する。なお、図28に示すメンバ
シップ関数を、エラー情報ERRについてのERR関数
と呼ぶことにし、少ないときは実線にて、中位のときは
一点鎖線にて、多いときは破線にて示すものとする。ま
た、本実施例のERR関数は3レベルを規定している
が、例えば少ない、やや少ない、中位、やや多い、多
い、のように、5レベルでメンバシップ関数を規定して
もよく、そのレベル数は任意の値を設定することができ
る。
【0123】このようなS関数、G関数、ERR関数を
メンバシップ関数として規定した上で、図27に例示し
たルール(1)〜(7)に当てはめてファジィ推論を行
う。ファジィ推論は、図23、24で説明したようなM
in−Max重心法により、モデム受信感度S、ゲイン
G、エラー情報ERRをファジィ推論部83の入力と
し、ファジィルール(1)〜(7)それぞれの出力成分
を求め、これらの出力成分を合成した上で、その重心値
を算出する。この重心値に従って、受信感度調整部84
によりモデム78の受信感度Sを自動調整する。
【0124】なお、本実施例ではファジィ推論部83の
入力パラメータとしてモデム受信感度S、ゲインG、エ
ラー情報ERRの3つを用いたが、ゲインGを必ずしも
入力する必要はなく、モデム受信感度Sとエラー情報E
RRの2つのみを用いてファジィ推論することも可能で
ある。このように、本実施例においては、相手機から送
出されるトレーニングチェックTCFに基づくエラー情
報ERRを入力パラメータとするファジィ推論によって
相手先毎にモデム受信感度を自動調整するので、モデム
受信感度Sの低さに起因するエラーの発生を防止して交
信品質を向上でき、またモデムレートの不当なシフトダ
ウンを防止して交信時間の短縮を実現し交信コストの低
減が可能である。
【0125】以下、本発明の第13の実施例に係るデー
タ通信装置について説明する。図27は本発明の第13
の実施例に係るモデム送出レベルの自動調整ブロックを
示す構成図である。なお、本実施例において上述例と同
一の構成については、同一符号を付してその具体的な説
明を省略する。まず、構成を説明する。図27におい
て、エラー情報算出部82は、前記通信制御部77をし
て複数ライン単位に画情報を受信した際に、エラー受信
されたライン数に基づいてエラー情報を算出する。そし
て、本実施例では、このエラー情報ERRをファジィ推
論部23の入力パラメータの1つであるゲインGと置き
換えるか、または入力パラメータの1つとして加える。
このようなエラー情報ERRを算出することで、回線で
減衰される量を想定することができる。
【0126】次に、作用を説明する。図27に示す本実
施例では、送信側から非ECMによる画像情報を受信し
た際に、通信制御部77から出力されたラインのエラー
情報を、エラー情報算出部82が複数ライン単位でエラ
ー情報を算出する。このエラー情報をファジィ推論のた
めの入力とする。すなわち、ファジィ推論部83に、現
在のモデム受信感度Sと、ゲインGと、エラー情報ER
Rとを入力し、推論結果により得られた受信感度Sを、
受信感度調整部84により交信中にモデム78に再設定
する。ここで、ファジィ推論は、予め設定されたメンバ
シップ関数(S関数、G関数、ERR関数)により、フ
ァジィルール(1)〜(7)に則って行われる。
【0127】図28はエラー情報ERRを基にしたメン
バシップ関数の一実施例であり、本実施例ではエラー情
報ERRを、少ない、中位、多い、3レベルのメンバシ
ップ関数によって規定する。なお、図28に示すメンバ
シップ関数を、エラー情報ERRについてのERR関数
と呼ぶことにし、少ないときは実線にて、中位のときは
一点鎖線にて、多いときは破線にて示すものとする。ま
た、本実施例のERR関数は3レベルを規定している
が、例えば少ない、やや少ない、中位、やや多い、多
い、のように、5レベルでメンバシップ関数を規定して
もよく、そのレベル数は任意の値を設定することができ
る。
【0128】このようなS関数、G関数、ERR関数を
メンバシップ関数として規定した上で、図27に例示し
たルール(1)〜(7)に当てはめてファジィ推論を行
う。ファジィ推論は、図23、24で説明したようなM
in−Max重心法により、モデム受信感度S、ゲイン
G、エラー情報ERRをファジィ推論部83の入力と
し、ファジィルール(1)〜(7)それぞれの出力成分
を求め、これらの出力成分を合成した上で、その重心値
を算出する。この重心値に従って、受信感度調整部84
によりモデム78の受信感度Sを自動調整する。
【0129】なお、本実施例ではファジィ推論部83の
入力パラメータとしてモデム受信感度S、ゲインG、エ
ラー情報ERRの3つを用いたが、ゲインGを必ずしも
入力する必要はなく、モデム受信感度Sとエラー情報E
RRの2つのみを用いてファジィ推論することも可能で
ある。このように、本実施例においては、相手機から複
数ライン単位に画情報を受信した際にエラー情報を算出
し、エラー情報ERRを入力パラメータとするファジィ
推論によって相手先毎にモデム受信感度を自動調整する
ので、モデム受信感度Sの低さに起因するエラーの発生
を防止して交信品質を向上でき、またモデムレートの不
当なシフトダウンを防止して交信時間の短縮を実現し交
信コストの低減が可能である。
【0130】以下、本発明の第14の実施例に係るデー
タ通信装置について説明する。図27は本発明の第14
の実施例に係るモデム送出レベルの自動調整ブロックを
示す構成図である。なお、本実施例において上述例と同
一の構成については、同一符号を付してその具体的な説
明を省略する。まず、構成を説明する。図27におい
て、エラー情報算出部82は、前記通信制御部77をし
て1ページ分の画情報を受信した際に、エラー受信され
たフレーム数に基づいてエラー情報を算出する。そし
て、本実施例では、このエラー情報ERRをファジィ推
論部23の入力パラメータの1つであるゲインGと置き
換えるか、または入力パラメータの1つとして加える。
このようなエラー情報ERRを算出することで、回線で
減衰される量を想定することができる。
【0131】次に、作用を説明する。図27に示す本実
施例では、送信側からECMにより画像情報を受信した
際に、通信制御部77から出力されたフレーム毎のエラ
ー情報を、エラー情報算出部82が1ページ単位でエラ
ー情報を算出する。このエラー情報をファジィ推論のた
めの入力とする。すなわち、ファジィ推論部83に、現
在のモデム受信感度Sと、ゲインGと、エラー情報ER
Rとを入力し、推論結果により得られた受信感度Sを、
受信感度調整部84により交信中にモデム78に再設定
する。ここで、ファジィ推論は、予め設定されたメンバ
シップ関数(S関数、G関数、ERR関数)により、フ
ァジィルール(1)〜(7)に則って行われる。
【0132】図28はエラー情報ERRを基にしたメン
バシップ関数の一実施例であり、本実施例ではエラー情
報ERRを、少ない、中位、多い、3レベルのメンバシ
ップ関数によって規定する。なお、図28に示すメンバ
シップ関数を、エラー情報ERRについてのERR関数
と呼ぶことにし、少ないときは実線にて、中位のときは
一点鎖線にて、多いときは破線にて示すものとする。ま
た、本実施例のERR関数は3レベルを規定している
が、例えば少ない、やや少ない、中位、やや多い、多
い、のように、5レベルでメンバシップ関数を規定して
もよく、そのレベル数は任意の値を設定することができ
る。
【0133】このようなS関数、G関数、ERR関数を
メンバシップ関数として規定した上で、図27に例示し
たルール(1)〜(7)に当てはめてファジィ推論を行
う。ファジィ推論は、図23、24で説明したようなM
in−Max重心法により、モデム受信感度S、ゲイン
G、エラー情報ERRをファジィ推論部83の入力と
し、ファジィルール(1)〜(7)それぞれの出力成分
を求め、これらの出力成分を合成した上で、その重心値
を算出する。この重心値に従って、受信感度調整部84
によりモデム78の受信感度Sを自動調整する。
【0134】なお、本実施例ではファジィ推論部83の
入力パラメータとしてモデム受信感度S、ゲインG、エ
ラー情報ERRの3つを用いたが、ゲインGを必ずしも
入力する必要はなく、モデム受信感度Sとエラー情報E
RRの2つのみを用いてファジィ推論することも可能で
ある。このように、本実施例においては、相手機から1
ページ分の画情報を受信した際にエラーが発生したフレ
ーム数に基づいてエラー情報を算出し、エラー情報ER
Rを入力パラメータとするファジィ推論によって相手先
毎にモデム受信感度を自動調整するので、モデム受信感
度Sの低さに起因するエラーの発生を防止して交信品質
を向上でき、またモデムレートの不当なシフトダウンを
防止して交信時間の短縮を実現し交信コストの低減が可
能である。
【0135】以下、本発明の第15の実施例に係るデー
タ通信装置について説明する。まず、構成を説明する。
図19において、相手機との通信が終了した場合には、
受信感度調整部84による最終的な受信感度Sを相手機
の電話番号に対応させて記憶する。このために、RAM
76内に受信感度Sの記憶部を設ける。そして、次回の
当該相手機との交信時に、CPU74は本実施例の受信
感度初期値設定部として、前記RAM76の記憶部に記
憶された受信感度Sを読み出して、モデム78に設定す
る。
【0136】次に、作用を説明する。図29は本発明の
第15の実施例に係るモデム受信感度の調整処理手順を
示すフローチャートである。なお、本フローチャートで
は、前記本発明の第14の実施例を基に、モデム受信感
度Sとエラー情報ERRをファジィ推論部83に入力
し、ファジィ推論する場合を例示して説明する。
【0137】まず、操作表示部72からのユーザ操作に
より送信指示があると、交信が開始される。交信開始
時、CPU74は、まず相手機を識別する情報、例えば
入力された電話番号などから相手機を特定する(ステッ
プS51)。なお、通信制御部77が着信を検出して交
信を開始する場合は、例えば相手機から通知される電話
番号や送信端末識別信号TSI、あるいは送信元参照情
報TTIなどと云った情報から相手機の電話番号を特定
する。
【0138】続いて、CPU74は、特定された相手機
の電話番号に対応して前回交信時の受信感度がRAM7
6に記憶されているかどうかを判断する(ステップS5
2)。ここで、記憶されている場合は、その受信感度S
を読み出して(ステップS53)、モデム78に初期値
として設定する(ステップS54)。ただし、ステップ
S52の判断でNOすなわち記憶がない場合は、システ
ムにデフォルトされている受信感度を読み出して(ステ
ップS55)、モデム78に初期値として設定する。
【0139】モデム78に受信感度を設定後、CPU7
4は通信制御部77をして1ページ分のデータ(画情
報)を送出する(ステップS56)。エラー情報算出部
82は、前記通信制御部77をして1ページ分の画情報
を受信した際に、エラー受信されたフレーム数に基づい
てエラー情報を算出する。現在のモデム受信感度Sとエ
ラー発生情報ERRをファジィ推論部23の入力とし
て、ファジィ推論を行う(ステップS57)。推論を行
わずにそのままの受信感度Sを維持するようにしても良
い。ファジィ推論は、図27に示したファジィルール
(1)〜(7)に従って行う。ここでファジィ推論され
た結果は、モデム受信感度の推論値として受信感度調整
部84に転送され、受信感度調整部84によってモデム
78に設定される(ステップS58)。なお、ここでは
ファジィ推論部83から受信感度調整部84に受信感度
そのものを出力するよう説明したが、例えば受信感度の
変化要求(制御信号)を出力するようにしても、同様の
レベル調整が可能である。
【0140】以上のようにして求められたモデム受信感
度Sをモデム78に設定した後、CPU74または通信
制御部77により次のページがあるかどうかを判断する
(ステップS59)。ここで、次のページがある場合は
ステップS56に戻って、以降のファジィ推論を繰り返
すが、最終ページであった場合は、ステップS57でフ
ァジィ推論した受信感度Sを相手機の電話番号に対応付
けてRAM76に記憶して(ステップS60)、処理を
終了する。ここで記憶されたモデム受信感度は、次回の
交信時の初期値として再利用される。なお、本フローチ
ャートでは、ページ単位に受信感度を変化させるように
したが、ECM送信時ならば同一ページの再送時にも、
本ファジィ推論によるレベル調整を行っても構わない。
【0141】このように、本実施例においては、ファジ
ィ推論によって適正値に自動調整された受信感度Sを宛
先電話番号毎に記憶して次回からの交信に使用するの
で、相手機に応じて適切なモデム受信感度Sを初期設定
でき、自動調整の収束をより迅速化できる上、交信を繰
り返すほどモデム受信感度Sの信頼性を向上できる。以
下、本発明の第16の実施例に係るデータ通信装置につ
いて説明する。
【0142】まず、構成を説明する。図19において、
相手機との通信が終了した場合には、受信感度調整部8
4による最終的な受信感度Sを相手機の電話番号に対応
させて記憶する。このために、RAM76内に受信感度
Sの記憶部を設ける。そして、次回の当該相手機との交
信時に、CPU74は本実施例の受信感度初期値設定部
として、前記RAM76の記憶部に記憶された受信感度
Sを読み出して、モデム78に設定する。
【0143】次に、作用を説明する。図29は本発明の
第16の実施例に係るモデム受信感度の調整処理手順を
示すフローチャートである。なお、本フローチャートで
は、前記本発明の第14の実施例を基に、モデム受信感
度Sとエラー情報ERRをファジィ推論部83に入力
し、ファジィ推論する場合を例示して説明する。
【0144】まず、操作表示部72からのユーザ操作に
より送信指示があると、交信が開始される。交信開始
時、CPU74は、まず相手機を識別する情報、例えば
入力された電話番号などから相手機を特定する(ステッ
プS51)。なお、通信制御部77が着信を検出して交
信を開始する場合は、例えば相手機から通知される電話
番号や被呼端末識別信号CSI、あるいは発呼端末識別
信号CIGなどと云った情報から相手機の国コードを特
定する。
【0145】続いて、CPU74は、特定された相手機
の国コードに対応して前回交信時の受信感度がRAM7
6に記憶されているかどうかを判断する(ステップS5
2)。ここで、記憶されている場合は、その受信感度S
を読み出して(ステップS53)、モデム78に初期値
として設定する(ステップS54)。ただし、ステップ
S52の判断でNOすなわち記憶がない場合は、システ
ムにデフォルトされている受信感度を読み出して(ステ
ップS55)、モデム78に初期値として設定する。
【0146】モデム78に受信感度を設定後、CPU7
4は通信制御部77をして1ページ分のデータ(画情
報)を送出する(ステップS56)。エラー情報算出部
82は、前記通信制御部77をして1ページ分の画情報
を受信した際に、エラー受信されたフレーム数に基づい
てエラー情報を算出する。現在のモデム受信感度Sとエ
ラー情報ERRをファジィ推論部23の入力として、フ
ァジィ推論を行う(ステップS57)。推論を行わずに
そのままの受信感度Sを維持するようにしても良い。フ
ァジィ推論は、図27に示したファジィルール(1)〜
(7)に従って行う。ここでファジィ推論された結果
は、モデム受信感度の推論値として受信感度調整部84
に転送され、受信感度調整部84によってモデム78に
設定される(ステップS58)。なお、ここではファジ
ィ推論部83から受信感度調整部84に受信感度そのも
のを出力するよう説明したが、例えば受信感度の変化要
求(制御信号)を出力するようにしても、同様のレベル
調整が可能である。
【0147】以上のようにして求められたモデム受信感
度Sをモデム78に設定した後、CPU74または通信
制御部77により次のページがあるかどうかを判断する
(ステップS59)。ここで、次のページがある場合は
ステップS56に戻って、以降のファジィ推論を繰り返
すが、最終ページであった場合は、ステップS57でフ
ァジィ推論した受信感度Sを相手機の国コードに対応付
けてRAM76に記憶して(ステップS60)、処理を
終了する。ここで記憶されたモデム受信感度は、次回の
交信時の初期値として再利用される。なお、本フローチ
ャートでは、ページ単位に受信感度を変化させるように
したが、ECM送信時ならば同一ページの再送時にも、
本ファジィ推論によるレベル調整を行っても構わない。
【0148】このように、本実施例においては、ファジ
ィ推論によって適正値に自動調整された受信感度Sを宛
先毎に記憶して次回からの交信に使用するので、相手機
に応じて適切なモデム受信感度Sを初期設定でき、自動
調整の収束をより迅速化できる上、交信を繰り返すほど
モデム受信感度Sの信頼性を向上できる。このように、
本実施例においては、ファジィ推論によって適正値に自
動調整された受信感度Sを宛先国毎に記憶して次回から
の交信に使用するので、相手機に応じて適切なモデム受
信感度Sを初期設定でき、自動調整の収束をより迅速化
できる上、交信を繰り返すほどモデム受信感度Sの信頼
性を向上できる。
【0149】なお、以上の実施例ではデータ通信装置と
してファクシミリ装置を例示したが、他に電子メール装
置や通信機能を備えたパソコン端末等、モデムを備えた
通信装置であれば、本発明を実施可能である。また、上
記の実施例ではMin−Max重心法によるファジィ推
論例を説明したが、これはファジィ推論の一例であり、
他のファジィルールに従ってモデム送出レベルLの自動
調整を行っても構わない。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明に係るデータ通信装置によれば、モデムから出力され
る信号の送出レベルをレベル検知部により検知すると共
に、ページ単位にデータを送信した際に相手機からの応
答に基づいてエラー受信されたページの発生率をエラー
情報算出部によりエラー情報として算出し、前記送出レ
ベルとエラー情報をファジィ推論部に入力し、複数のフ
ァジィルールに当てはめてそれぞれの出力成分を求め、
これらの出力成分を合成した上で、その重心値を算出
し、この重心値に従ってレベル調整部が前記送出レベル
を自動調整するので、モデム送出レベルの低さに起因す
るエラーの発生を防止して交信品質を向上でき、またモ
デムレートの不当なシフトダウンを防止して交信時間の
短縮を実現し交信コストを低減できる。さらに、レベル
調整部による最終的な送出レベルを相手機の電話番号に
対応させて記憶する記憶部を設け、この記憶部に記憶さ
れた送出レベルを以降の当該相手機との交信時に、送出
レベル初期値設定部が読み出してモデムの初期値として
設定するので、相手機に応じて適切なモデム送出レベル
を初期設定でき、自動調整の収束をより迅速化できる
上、交信を繰り返すほどモデム送出レベルの信頼性を向
上できる。
【0151】また、請求項2記載の発明に係るデータ通
信装置によれば、1ページ分のデータをフレーム単位に
送信した場合に、エラー情報算出部により、相手機から
の応答に基づいてエラー受信されたフレームの割合をエ
ラー情報として算出し、送出レベルとエラー情報を入力
としてファジィ推論を行うので、モデム送出レベルの低
さに起因するエラーの発生を防止して交信品質を向上で
き、またモデムレートの不当なシフトダウンを防止して
交信時間の短縮を実現し交信コストを低減できる。
【0152】また、請求項3記載の発明に係るデータ通
信装置によれば、レベル調整部によるレベル調整前後の
エラー情報の変化量をエラー変化量算出部により算出
し、この変化量をファジィ推論部の入力パラメータの1
つであるエラー情報と置き換えるか、または入力パラメ
ータの1つとして加えてファジィ推論を行うので、モデ
ム送出レベルの低さに起因するエラーの発生を防止して
交信品質を向上でき、またモデムレートの不当なシフト
ダウンを防止して交信時間の短縮を実現し交信コストを
低減できる。
【0153】また、請求項4記載の発明に係るデータ通
信装置によれば、相手機から送出された信号の受信レベ
ルを受信信号レベル検知部により検知し、この受信信号
レベルをファジィ推論部の入力パラメータの1つである
エラー情報と置き換えるか、または入力パラメータの1
つとして加えてファジィ推論を行うので、モデム送出レ
ベルの低さに起因するエラーの発生を防止して交信品質
を向上でき、またモデムレートの不当なシフトダウンを
防止して交信時間の短縮を実現し交信コストを低減でき
る。
【0154】また、請求項5記載の発明に係るデータ通
信装置によれば、自機の送出した信号のエコーレベルを
エコーレベル検知部により検知し、このエコーレベルを
ファジィ推論部の入力パラメータの1つであるエラー情
報と置き換えるか、または入力パラメータの1つとして
加えてファジィ推論を行うので、モデム送出レベルの低
さに起因するエラーの発生を防止して交信品質を向上で
き、またモデムレートの不当なシフトダウンを防止して
交信時間の短縮を実現し交信コストを低減できる。
【0155】また、請求項6記載の発明に係るデータ通
信装置によれば、レベル調整部によるレベル調整前後の
送出レベルの変化量をレベル変化量算出部により算出
し、このレベル変化量をファジィ推論部の入力パラメー
タの1つであるエラー情報と置き換えるか、または入力
パラメータの1つとして加えてファジィ推論を行うの
で、モデム送出レベルの低さに起因するエラーの発生を
防止して交信品質を向上でき、またモデムレートの不当
なシフトダウンを防止して交信時間の短縮を実現し交信
コストを低減できる。
【0156】また、請求項7記載の発明に係るデータ通
信装置によれば、請求項1〜6までに記載されたファジ
ィ推論部の入力パラメータを任意に組み合せてファジィ
推論を行うので、モデム送出レベルの低さに起因するエ
ラーの発生を防止して交信品質を向上でき、またモデム
レートの不当なシフトダウンを防止して交信時間の短縮
を実現し交信コストを低減できる。
【0157】また、請求項8記載の発明に係るデータ通
信装置によれば、モデムに入力される信号を信号増幅部
により増幅し、そのゲイン値をゲイン検知部により検知
すると共に、記憶部に記憶された現在モデムに設定され
ている受信感度を読み込み、前記ゲイン値と受信感度を
ファジィ推論部に入力し、複数のファジィルールに当て
はめてそれぞれの出力成分を求め、これらの出力成分を
合成した上で、その重心値を算出し、この重心値に従っ
て受信感度調整部がモデムの受信感度を自動調整するの
で、モデム受信感度Sの低さに起因するエラーの発生を
防止して交信品質を向上でき、またモデムレートの不当
なシフトダウンを防止して交信時間の短縮を実現し交信
コストの低減が可能である。さらに、受信感度調整部に
よる最終的な受信感度を相手機の電話番号に対応させて
記憶する記憶部を設け、この記憶部に記憶された受信感
度を以降の当該相手機との交信時に、受信感度初期値設
定部が読み出してモデムの初期値として設定するので、
相手機に応じて適切なモデム受信感度Sを初期設定で
き、自動調整の収束をより迅速化できる上、交信を繰り
返すほどモデム受信感度Sの信頼性を向上できる。
【0158】また、請求項9記載の発明に係るデータ通
信装置によれば、モデムに入力される信号を信号増幅部
により増幅し、そのゲイン値をゲイン検知部により検知
すると共に、記憶部に記憶された現在モデムに設定され
ている受信感度を読み込み、前記ゲイン値と受信感度を
ファジィ推論部に入力し、複数のファジィルールに当て
はめてそれぞれの出力成分を求め、これらの出力成分を
合成した上で、その重心値を算出し、この重心値に従っ
て受信感度調整部がモデムの受信感度を自動調整するの
で、モデム受信感度Sの低さに起因するエラーの発生を
防止して交信品質を向上でき、またモデムレートの不当
なシフトダウンを防止して交信時間の短縮を実現し交信
コストの低減が可能である。さらに、受信感度調整部に
よる最終的な受信感度を相手機の国コードに対応させて
記憶する記憶部を設け、この記憶部に記憶された受信感
度を以降の当該国との交信時に、受信感度初期値設定部
が読み出してモデムの初期値として設定するので、相手
機に応じて適切なモデム受信感度Sを初期設定でき、自
動調整の収束をより迅速化できる上、交信を繰り返すほ
どモデム受信感度Sの信頼性を向上できる。
【0159】また、請求項10記載の発明に係るデータ
通信装置によれば、受信感度調整部による受信感度調整
前後のゲイン値の変化量をゲイン変化量算出部により算
出し、この変化量をファジィ推論部の入力パラメータの
1つであるゲイン値と置き換えるか、または入力パラメ
ータの1つとして加えてファジィ推論を行うので、モデ
ム受信感度Sの低さに起因するエラーの発生を防止して
交信品質を向上でき、またモデムレートの不当なシフト
ダウンを防止して交信時間の短縮を実現し交信コストの
低減が可能である。
【0160】また、請求項11記載の発明に係るデータ
通信装置によれば、1ページ分のデータを受信した場合
に、エラー情報算出部により、モデムからのデータに基
づいてエラー受信された割合をエラー情報として算出
し、この変化量をファジィ推論部の入力パラメータの1
つであるゲイン値と置き換えるか、または入力パラメー
タの1つとして加えてファジィ推論を行うので、モデム
受信感度Sの低さに起因するエラーの発生を防止して交
信品質を向上でき、またモデムレートの不当なシフトダ
ウンを防止して交信時間の短縮を実現し交信コストの低
減が可能である。
【0161】また、請求項12記載の発明に係るデータ
通信装置によれば、相手機から送出されたトレーニング
信号の受信エラーの発生率をエラー情報算出部により算
出し、この変化量をファジィ推論部の入力パラメータの
1つであるエラー情報と置き換えるか、または入力パラ
メータの1つとして加えてファジィ推論を行うので、モ
デム受信感度Sの低さに起因するエラーの発生を防止し
て交信品質を向上でき、またモデムレートの不当なシフ
トダウンを防止して交信時間の短縮を実現し交信コスト
の低減が可能である。
【0162】また、請求項13記載の発明に係るデータ
通信装置によれば、複数ラインのデータを受信した場合
に、エラー情報算出部により、相手機から送出されたデ
ータに基づいてエラー受信されたラインの割合をエラー
情報として算出し、ゲイン値とエラー情報を入力として
ファジィ推論を行うので、モデム受信感度Sの低さに起
因するエラーの発生を防止して交信品質を向上でき、ま
たモデムレートの不当なシフトダウンを防止して交信時
間の短縮を実現し交信コストの低減が可能である。
【0163】また、請求項14記載の発明に係るデータ
通信装置によれば、1ページ分のデータをフレーム単位
に受信した場合に、エラー情報算出部により、エラー受
信されたフレームの割合をエラー情報として算出し、こ
の変化量をファジィ推論部の入力パラメータの1つであ
るゲイン値と置き換えるか、または入力パラメータの1
つとして加えてファジィ推論を行うので、モデム受信感
度Sの低さに起因するエラーの発生を防止して交信品質
を向上でき、またモデムレートの不当なシフトダウンを
防止して交信時間の短縮を実現し交信コストの低減が可
能である。
【0164】
【0165】
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜いずれかに記載された発明の一実
施例に係るデータ通信装置としてのファクシミリ装置を
示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るモデム送出レベル
の自動調整ブロックを示す構成図である。
【図3】現在のモデム送出レベルLを基にしたメンバシ
ップ関数の一実施例である。
【図4】相手のエラー情報ERを基にしたメンバシップ
関数の一実施例である。
【図5】ファジィルール(1)〜(3)に則った推論動
作を示すメンバシップ関数図である。
【図6】ファジィルール(4)、(5)に則った推論動
作、および最終的な推論値を示すメンバシップ関数図で
ある。
【図7】本発明の第2の実施例に係るモデム送出レベル
の自動調整ブロックを示す構成図である。
【図8】相手機からの再送要求PPRによって通知され
たエラーフレームの比率(エラー情報PPR)を基にし
たメンバシップ関数の一実施例である。
【図9】エラー情報の変化量ΔERを基にしたメンバシ
ップ関数の一実施例である。
【図10】本発明の第3の実施例に係るモデム送出レベ
ルの自動調整ブロックを示す構成図である。
【図11】本発明の第4の実施例に係るモデム送出レベ
ルの自動調整ブロックを示す構成図である。
【図12】受信信号レベルRLを基にしたメンバシップ
関数の一実施例である。
【図13】エコーレベルELを基にしたメンバシップ関
数の一実施例である。
【図14】本発明の第5の実施例に係るモデム送出レベ
ルの自動調整ブロックを示す構成図である。
【図15】本発明の第6の実施例に係るモデム送出レベ
ルの自動調整ブロックを示す構成図である。
【図16】モデム送出レベルLの変化量ΔLを基にした
メンバシップ関数の一実施例である。
【図17】本発明の第7の実施例に係るファジィ推論部
の入出力信号を示す図である。
【図18】本発明の第8の実施例に係るモデム送出レベ
ルの調整処理手順を示すフローチャートである。
【図19】請求項8〜14いずれかに記載された発明の
一実施例に係るデータ通信装置としてのファクシミリ装
置を示すブロック図である。
【図20】本発明の第9の実施例に係るモデム受信感度
の自動調整ブロックを示す構成図である。
【図21】現在のモデム受信感度Sを基にしたメンバシ
ップ関数の一実施例である。
【図22】信号増幅部のゲインGを基にしたメンバシッ
プ関数の一実施例である。
【図23】ファジィルール(1)〜(4)に則った推論
動作を示すメンバシップ関数図である。
【図24】ファジィルール(5)〜(7)に則った推論
動作、および最終的な推論値を示すメンバシップ関数図
である。
【図25】本発明の第10の実施例に係るモデム受信感
度の自動調整ブロックを示す構成図である。
【図26】ゲインGの変化量ΔGを基にしたメンバシッ
プ関数の一実施例である。
【図27】本発明の第11〜14の実施例に係るモデム
受信感度の自動調整ブロックを示す構成図である。
【図28】エラー情報ERRを基にしたメンバシップ関
数の一実施例である。
【図29】本発明の第15〜16の実施例に係るモデム
受信感度の調整処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
14 CPU(送出レベル初期値設定部) 16 RAM(記憶部) 17 通信制御部 18 モデム 21 レベル検知部 22 エラー情報算出部 23 ファジィ推論部 24 レベル調整部 31 エラー変化量算出部 41 受信信号レベル検知部 51 エコーレベル検知部 61 レベル変化量算出部 74 CPU(受信感度初期値設定部) 76 RAM(記憶部) 77 通信制御部 78 モデム 81 ゲイン検知部 82 エラー情報算出部 83 ファジィ推論部 84 受信感度調整部 85 ゲイン変化量算出部 81 信号増幅部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 正規 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭62−123872(JP,A) 特開 平4−215333(JP,A) 特開 平1−251834(JP,A) 特開 平4−156059(JP,A) 特開 平3−149962(JP,A) 特開 平1−317067(JP,A) 特開 平4−95460(JP,A) 特開 平4−144317(JP,A) 特開 平5−207255(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/32 - 1/34

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定プロトコルに従ってデータ通信を制御
    する通信制御部と、この通信データを変復調するモデム
    と、を備えたデータ通信装置において、相手機の電話番号に対応させて送出レベルを記憶した記
    憶部と、 前記記憶部に記憶された送出レベルを前記相手機との交
    信時にモデムの初期値として設定する送出レベル初期値
    設定部と、 前記相手機との交信時に 前記モデムから出力される信号
    の送出レベルを検知するレベル検知部と、 ページ単位にデータを送信した際に前記相手機からの応
    答に基づいてエラー受信されたページの発生率をエラー
    情報として算出するエラー情報算出部と、 を設け、 前記送出レベルとエラー情報を入力として複数のファジ
    ィルールに当てはめてそれぞれの出力成分を求め、これ
    らの出力成分を合成した上で、その重心値をページ単位
    算出するファジィ推論部と、 算出された重心値に従ってページ単位に前記送出レベル
    を自動調整するレベル調整部と、最終ページについて調整された送出レベルを、前記相手
    機との次回の交信時の初期値として前記相手機の電話番
    号に対応させて前記記憶部に記憶させる記憶制御部と、 を備えたことを特徴とするデータ通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ通信装置におい
    て、 エラー情報算出部は、1ページ分のデータをフレーム単
    位に送信した際に相手機からの応答に基づいてエラー受
    信されたフレームの割合をエラー情報として算出するこ
    とを特徴とするデータ通信装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のデータ通信装置において、 レベル調整部によるレベル調整前後のエラー情報の変化
    量を算出するエラー変化量算出部を設け、 この変化量をファジィ推論部の入力パラメータの1つで
    あるエラー情報と置き換えるか、または入力パラメータ
    の1つとして加えることを特徴とするデータ通信装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のデータ通信装置において、 相手機から送出された信号の受信レベルを検知する受信
    信号レベル検知部を設け、 この受信信号レベルをファジィ推論部の入力パラメータ
    の1つであるエラー情報と置き換えるか、または入力パ
    ラメータの1つとして加えることを特徴とするデータ通
    信装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載のデータ通信装置において、 自機の送出した信号のエコーレベルを検知するエコーレ
    ベル検知部を設け、 このエコーレベルをファジィ推論部の入力パラメータの
    1つであるエラー情報と置き換えるか、または入力パラ
    メータの1つとして加えることを特徴とするデータ通信
    装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載のデータ通信装置において、 レベル調整部によるレベル調整前後の送出レベルの変化
    量を算出するレベル変化量算出部を設け、 このレベル変化量をファジィ推論部の入力パラメータの
    1つであるエラー情報と置き換えるか、または入力パラ
    メータの1つとして加えることを特徴とするデータ通信
    装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6までに記載されたファジィ推
    論部の入力パラメータを任意に組み合せてファジィ推論
    することを特徴とするデータ通信装置。
  8. 【請求項8】所定プロトコルに従ってデータ通信を制御
    する通信制御部と、この通信データを変復調するモデム
    と、を備えたデータ通信装置において、 通信回線を介して入力される信号を所望に増幅する信号
    増幅部と、 前記信号増幅部の増幅に関わるゲイン値を検知するゲイ
    ン検知部と、 前記モデムに設定された受信感度を相手機の電話番号に
    対応させて記憶した記憶部と、 前記記憶部に記憶された受信感度を前記相手機との交信
    時にモデムの初期値として設定する受信感度初期値設定
    部と、 前記記憶部に記憶された受信感度と前記ゲイン検知部に
    より検知されたゲイン値を入力として複数のファジィル
    ールに当てはめてそれぞれの出力成分を求め、これらの
    出力成分を合成した上で、その重心値をページ単位に算
    出するファジィ推論部と、 算出された重心値に従ってページ単位に前記受信感度を
    自動調整する受信感度調整部と、 最終ページについて調整された受信感度を、前記相手機
    との次回の交信時の初期値として前記相手機の電話番号
    に対応させて前記記憶部に記憶させる記憶制御部と、 を備えたことを特徴とするデータ通信装置。
  9. 【請求項9】所定プロトコルに従ってデータ通信を制御
    する通信制御部と、この通信データを変復調するモデム
    と、を備えたデータ通信装置において、 通信回線を介して入力される信号を所望に増幅する信号
    増幅部と、 前記信号増幅部の増幅に関わるゲイン値を検知するゲイ
    ン検知部と、 前記モデムに設定された受信感度を相手機の国コードに
    対応させて記憶した記憶部と、前記記憶部に記憶された受信感度を前記相手機との交信
    時にモデムの初期値として設定する受信感度初期値設定
    部と、 前記記憶部に記憶された受信感度と前記ゲイン検知部に
    より検知されたゲイン値を入力として複数のファジィル
    ールに当てはめてそれぞれの出力成分を求め、これらの
    出力成分を合成した上で、その重心値をページ単位に
    出するファジィ推論部と、 算出された重心値に従ってページ単位に前記受信感度を
    自動調整する受信感度調整部と、最終ページについて調整された受信感度を、前記相手機
    との次回の交信時の初期値として前記相手機の国コード
    に対応させて前記記憶部に記憶させる記憶制御部と、 を備えたことを特徴とするデータ通信装置。
  10. 【請求項10】請求項8または請求項9記載のデータ通
    信装置において、 前記ゲイン検知部により検知されたゲイン値の変化量を
    算出するゲイン変化量算出部を設け、 この変化量をファジィ推論部の入力パラメータの1つで
    あるゲイン値と置き換えるか、または入力パラメータの
    1つとして加えることを特徴とするデータ通信装置。
  11. 【請求項11】請求項8または請求項9記載のデータ通
    信装置において、 ページ単位にデータを受信した際にエラー受信されたペ
    ージの発生率をエラー情報として算出するエラー情報算
    出部と、を設け、 この変化量をファジィ推論部の入力パラメータの1つで
    あるゲイン値と置き換えるか、または入力パラメータの
    1つとして加えることを特徴とするデータ通信装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載のデータ通信装置におい
    て、 相手機から特定時間内に送出されたトレーニング信号の
    受信エラーの発生率をエラー情報として算出するエラー
    情報算出部と、を設け、 この変化量をファジィ推論部の入力パラメータの1つで
    あるゲイン値と置き換えるか、または入力パラメータの
    1つとして加えることを特徴とするデータ通信装置。
  13. 【請求項13】請求項11記載のデータ通信装置におい
    て、 相手機から送出された複数ラインの画像データ信号を受
    信し、受信されたエラーラインの発生率をエラー情報と
    して算出するエラー情報算出部と、を設け、 この変化量をファジィ推論部の入力パラメータの1つで
    あるゲイン値と置き換えるか、または入力パラメータの
    1つとして加えることを特徴とするデータ通信装置。
  14. 【請求項14】請求項11記載のデータ通信装置におい
    て、 相手機から送出された1ページ分のデータをフレーム単
    位に受信した際にエラー受信されたフレームの割合をエ
    ラー情報として算出するエラー情報算出部と、を設け、 この変化量をファジィ推論部の入力パラメータの1つで
    あるゲイン値と置き換えるか、または入力パラメータの
    1つとして加えることを特徴とするデータ通信装置。
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