JP3501344B2 - 樹脂成形品のロック構造 - Google Patents
樹脂成形品のロック構造Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両に搭
載されるヒューズボックス等の一の樹脂成形品と、コネ
クタ又はカセット等の他の樹脂成形品とを互いに結合さ
せる樹脂成形品のロック構造に関する。
載されるヒューズボックス等の一の樹脂成形品と、コネ
クタ又はカセット等の他の樹脂成形品とを互いに結合さ
せる樹脂成形品のロック構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、車両に複数の樹脂成形品を搭
載する場合、二以上の樹脂成形品をロック構造によって
互いに結合させることが行なわれていた。そして、樹脂
成形品のロック構造には、エンジン等の振動を受けた樹
脂成形品のがたつきによる、不快な異音の発生を防止す
るために、がたつき防止手段が設けられていた。
載する場合、二以上の樹脂成形品をロック構造によって
互いに結合させることが行なわれていた。そして、樹脂
成形品のロック構造には、エンジン等の振動を受けた樹
脂成形品のがたつきによる、不快な異音の発生を防止す
るために、がたつき防止手段が設けられていた。
【０００３】従来の樹脂成形品のロック構造として、例
えば、実開平４−１３６８８５号で提案されているもの
があり、以下、これについて図面を参照しつつ説明す
る。図４は従来の樹脂成形品のロック構造を示す斜視図
であり、同図（ａ）は分離状態の一及び他の樹脂成形
品，同図（ｂ）は結合状態の一及び他の樹脂成形品を示
す。
えば、実開平４−１３６８８５号で提案されているもの
があり、以下、これについて図面を参照しつつ説明す
る。図４は従来の樹脂成形品のロック構造を示す斜視図
であり、同図（ａ）は分離状態の一及び他の樹脂成形
品，同図（ｂ）は結合状態の一及び他の樹脂成形品を示
す。
【０００４】同図（ａ），（ｂ）において、一の樹脂成
形品１００には、板状のブラケット１１０が一体成形し
てあり、該ブラケット１１０の中央には、矩形の貫通孔
１１１が設けてある。
形品１００には、板状のブラケット１１０が一体成形し
てあり、該ブラケット１１０の中央には、矩形の貫通孔
１１１が設けてある。
【０００５】一方、他の樹脂成形品２００には、その上
面に、側壁２１０ａと上壁２１０ｂを略コ字状に連成し
たガイド２１０が一体成形してある。該ガイド２１０に
は、前記ブラケット１１０がスライド嵌合される。
面に、側壁２１０ａと上壁２１０ｂを略コ字状に連成し
たガイド２１０が一体成形してある。該ガイド２１０に
は、前記ブラケット１１０がスライド嵌合される。
【０００６】ガイド２１０の側壁２１０ａの高さは、ブ
ラケット１１０の肉厚より若干高くなっており、スライ
ド嵌合される前記ブラケット１１０と上壁２１０ｂとの
間にクリアランスが形成されるようにしてある。
ラケット１１０の肉厚より若干高くなっており、スライ
ド嵌合される前記ブラケット１１０と上壁２１０ｂとの
間にクリアランスが形成されるようにしてある。
【０００７】また、ガイド２１０の相対向する側壁２１
０ａには、水平方向の弾性力を有する一対の可撓把持部
２１１，２１１がそれぞれ一体成形してある。これら可
撓把持部２１１，２１１は、ガイド２１０にブラケット
１１０がスライド嵌合されたとき、該ブラケット１１０
の両側を把持し、該ブラケット１１０のがたつきを抑え
て異音の発生を防止する。
０ａには、水平方向の弾性力を有する一対の可撓把持部
２１１，２１１がそれぞれ一体成形してある。これら可
撓把持部２１１，２１１は、ガイド２１０にブラケット
１１０がスライド嵌合されたとき、該ブラケット１１０
の両側を把持し、該ブラケット１１０のがたつきを抑え
て異音の発生を防止する。
【０００８】さらに、他の樹脂成形品２００のガイド２
１０に囲まれた上面の中央には、係止爪２１２が一体成
形してある。該係止爪２１２は、ガイド２１０にブラケ
ット１１０がスライド嵌合されたとき、該ブラケット１
１０の前記貫通孔１１１に入り込み、該ブラケット１１
０の長手方向の移動を制限する。
１０に囲まれた上面の中央には、係止爪２１２が一体成
形してある。該係止爪２１２は、ガイド２１０にブラケ
ット１１０がスライド嵌合されたとき、該ブラケット１
１０の前記貫通孔１１１に入り込み、該ブラケット１１
０の長手方向の移動を制限する。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の樹脂成形品のロック構造では、可撓把持部２１１，
２１１と貫通孔１１１及び係止爪２１２により、ブラケ
ット１１０の水平方向のがたつきを防止し得るが、ブラ
ケット１１０の垂直方向のがたつき防止手段を何ら備え
ていないため、該ブラケット１１０とガイド２１０（上
壁２１０ｂ）のクリアランスの範囲内で垂直方向のがた
つきが生じ、不快な異音が発生してしまうという問題が
あった。
来の樹脂成形品のロック構造では、可撓把持部２１１，
２１１と貫通孔１１１及び係止爪２１２により、ブラケ
ット１１０の水平方向のがたつきを防止し得るが、ブラ
ケット１１０の垂直方向のがたつき防止手段を何ら備え
ていないため、該ブラケット１１０とガイド２１０（上
壁２１０ｂ）のクリアランスの範囲内で垂直方向のがた
つきが生じ、不快な異音が発生してしまうという問題が
あった。
【００１０】また、ブラケット１１０とガイド２１０の
間にクリアランスを形成しなければ、該ブラケット１１
０の垂直方向のがたつきが生じなくなるが、この場合
は、ブラケット１１０とガイド２１０の挿抜がスムーズ
に行なえなくなり、樹脂成形品相互の結合及び分離が困
難になるという問題がある。
間にクリアランスを形成しなければ、該ブラケット１１
０の垂直方向のがたつきが生じなくなるが、この場合
は、ブラケット１１０とガイド２１０の挿抜がスムーズ
に行なえなくなり、樹脂成形品相互の結合及び分離が困
難になるという問題がある。
【００１１】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、互いに結合された樹脂成形品の水平方向及び
垂直方向のがたつきを抑え、異音の発生を確実に防止す
ることができるとともに、樹脂成形品相互の結合及び分
離を容易に行なうことができる樹脂成形品のロック構造
の提供を目的とする。
のであり、互いに結合された樹脂成形品の水平方向及び
垂直方向のがたつきを抑え、異音の発生を確実に防止す
ることができるとともに、樹脂成形品相互の結合及び分
離を容易に行なうことができる樹脂成形品のロック構造
の提供を目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の樹脂成形品のロック構造は、一の樹脂成形
品と他の樹脂成形品を、リブとガイドのスライド嵌合に
よって互いに結合させる樹脂成形品のロック構造におい
て、前記一の樹脂成形品に一体成形された垂直方向に弾
性力を有する一定長さの板状片であって、前記一の樹脂
成形品の前記他の樹脂成形品に対する挿入方向の反対側
に延びる第一係止片と、前記他の樹脂成形品に一体成形
された垂直方向に弾性力を有する前記第一係止片と異な
る長さの板状片であって、前記一の樹脂成形品の前記他
の樹脂成形品に対する挿入方向に延び、これら一と他の
樹脂成形品をスライド嵌合させたとき、前記第一係止片
に当接する第二係止片と、前記他の樹脂成形品に一体成
形された水平方向の弾性力を有する異なる長さの一対の
板状片であって、前記第二係止片に当接した前記第一係
止片を該第二係止片に押圧する第一及び第二可撓片とを
備えた構成としてあり、好ましくは、前記第一係止片
が、切欠部を有するとともに、前記第二係止片が、前記
切欠部の内面に当接する突起部を有する構成とする。
に、本発明の樹脂成形品のロック構造は、一の樹脂成形
品と他の樹脂成形品を、リブとガイドのスライド嵌合に
よって互いに結合させる樹脂成形品のロック構造におい
て、前記一の樹脂成形品に一体成形された垂直方向に弾
性力を有する一定長さの板状片であって、前記一の樹脂
成形品の前記他の樹脂成形品に対する挿入方向の反対側
に延びる第一係止片と、前記他の樹脂成形品に一体成形
された垂直方向に弾性力を有する前記第一係止片と異な
る長さの板状片であって、前記一の樹脂成形品の前記他
の樹脂成形品に対する挿入方向に延び、これら一と他の
樹脂成形品をスライド嵌合させたとき、前記第一係止片
に当接する第二係止片と、前記他の樹脂成形品に一体成
形された水平方向の弾性力を有する異なる長さの一対の
板状片であって、前記第二係止片に当接した前記第一係
止片を該第二係止片に押圧する第一及び第二可撓片とを
備えた構成としてあり、好ましくは、前記第一係止片
が、切欠部を有するとともに、前記第二係止片が、前記
切欠部の内面に当接する突起部を有する構成とする。
【００１３】このような構成によれば、第二係止片が、
第一係止片に当接することにより、一の樹脂成形品と他
の樹脂成形品が互いに結合されるとともに、第一及び第
二可撓片が、第一係止片を第二係止片に押圧することに
より、これら第一及び第二係止片の当接が維持され、一
の樹脂成形品と他の樹脂成形品の結合状態が維持され
る。
第一係止片に当接することにより、一の樹脂成形品と他
の樹脂成形品が互いに結合されるとともに、第一及び第
二可撓片が、第一係止片を第二係止片に押圧することに
より、これら第一及び第二係止片の当接が維持され、一
の樹脂成形品と他の樹脂成形品の結合状態が維持され
る。
【００１４】また、垂直方向に弾性力を有する第一及び
第二係止片により、垂直方向の振動が吸収されるととも
に、水平方向に弾性力を有する第一及び第二可撓片によ
り、水平方向の振動が吸収される。これによって、一又
は他の樹脂成形品の垂直方向及び水平方向のがたつきを
抑えることができ、不快な異音の発生を確実に防止する
ことができる。
第二係止片により、垂直方向の振動が吸収されるととも
に、水平方向に弾性力を有する第一及び第二可撓片によ
り、水平方向の振動が吸収される。これによって、一又
は他の樹脂成形品の垂直方向及び水平方向のがたつきを
抑えることができ、不快な異音の発生を確実に防止する
ことができる。
【００１５】さらに、互いにスライド嵌合されるリブと
ガイドの間にクリアランスを設けた場合でも、一又は他
の樹脂成形品の垂直方向のがたつきを抑えることができ
るので、垂直方向のがたつきを抑えつつ、これらリブと
ガイドの挿抜をスムーズに行なうことができ、一の樹脂
成形品と他の樹脂成形品の結合及び分離を容易に行なう
ことができる。
ガイドの間にクリアランスを設けた場合でも、一又は他
の樹脂成形品の垂直方向のがたつきを抑えることができ
るので、垂直方向のがたつきを抑えつつ、これらリブと
ガイドの挿抜をスムーズに行なうことができ、一の樹脂
成形品と他の樹脂成形品の結合及び分離を容易に行なう
ことができる。
【００１６】ここで、一定の長さを有する部材は、その
固有振動数に一致する振動（例えば、エンジンの振動
等）を受けたときに共振してしまうので、第一及び第二
係止片又は第一及び第二可撓片を、単純に樹脂成形品の
ロック構造の構成要素としても、これらがその固有振動
数に共振してしまう限り、不快な異音の発生の防止に何
ら役立つものではない。
固有振動数に一致する振動（例えば、エンジンの振動
等）を受けたときに共振してしまうので、第一及び第二
係止片又は第一及び第二可撓片を、単純に樹脂成形品の
ロック構造の構成要素としても、これらがその固有振動
数に共振してしまう限り、不快な異音の発生の防止に何
ら役立つものではない。
【００１７】そこで、本発明の樹脂成形品のロック構造
では、一対の第一及び第二係止片の長さを互いに相違さ
せるとともに、同じく一対の第一及び第二可撓片の長さ
を互いに相違させることにより、互いの固有振動数を異
ならせ、一方がその固有振動数に一致する振動を受けた
ときに、他方がその共振を打ち消すようにしてある。こ
れにより、第一及び第二係止片又は第一及び第二可撓片
の共振による異音の発生をも確実に防止することができ
る。
では、一対の第一及び第二係止片の長さを互いに相違さ
せるとともに、同じく一対の第一及び第二可撓片の長さ
を互いに相違させることにより、互いの固有振動数を異
ならせ、一方がその固有振動数に一致する振動を受けた
ときに、他方がその共振を打ち消すようにしてある。こ
れにより、第一及び第二係止片又は第一及び第二可撓片
の共振による異音の発生をも確実に防止することができ
る。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の樹脂成形品のロッ
ク構造の一実施形態について、図面を参照しつつ説明す
る。図１は本発明の実施形態に係る樹脂成形品のロック
構造を示すものであり、同図（ａ）は一の樹脂成形品，
同図（ｂ）は他の樹脂成形品の要部斜視図である。ま
た、図２は上記他の樹脂成形品を示す平面図である。さ
らに、図３（ａ），（ｂ）は上記一の樹脂成形品と他の
樹脂成形品の分離及び結合状態を示す断面図である。
ク構造の一実施形態について、図面を参照しつつ説明す
る。図１は本発明の実施形態に係る樹脂成形品のロック
構造を示すものであり、同図（ａ）は一の樹脂成形品，
同図（ｂ）は他の樹脂成形品の要部斜視図である。ま
た、図２は上記他の樹脂成形品を示す平面図である。さ
らに、図３（ａ），（ｂ）は上記一の樹脂成形品と他の
樹脂成形品の分離及び結合状態を示す断面図である。
【００１９】図１（ａ）における１０は一の樹脂成形品
であり、一方、図１（ｂ）における２０は他の樹脂成形
品であり、一の樹脂成形品１０の下面、及び、他の樹脂
成形品２０の上面のそれぞれに、本実施形態のロック構
造の各構成要素を設けた構成となっている。なお、説明
の便宜上、図１（ａ）における一の樹脂成形品は、上下
を反転させて図示してある（図３（ａ），（ｂ）参
照）。
であり、一方、図１（ｂ）における２０は他の樹脂成形
品であり、一の樹脂成形品１０の下面、及び、他の樹脂
成形品２０の上面のそれぞれに、本実施形態のロック構
造の各構成要素を設けた構成となっている。なお、説明
の便宜上、図１（ａ）における一の樹脂成形品は、上下
を反転させて図示してある（図３（ａ），（ｂ）参
照）。
【００２０】図１（ａ）において、一の樹脂成形品１０
の下面には、外側に向かってＬ字状，逆Ｌ字状に曲折さ
れた一対のリブ１１，１１が、一定の間隔を開けて一体
成形してある。
の下面には、外側に向かってＬ字状，逆Ｌ字状に曲折さ
れた一対のリブ１１，１１が、一定の間隔を開けて一体
成形してある。
【００２１】これらリブ１１，１１の間の一側には、直
角に曲折された第一係止片１２が一体成形してある。第
一係止片１２は、垂直方向に弾性力を有する一定長さの
板状片であり、一の樹脂成形品１０の他の樹脂成形品２
０に対する挿入方向の反対側に延びている。
角に曲折された第一係止片１２が一体成形してある。第
一係止片１２は、垂直方向に弾性力を有する一定長さの
板状片であり、一の樹脂成形品１０の他の樹脂成形品２
０に対する挿入方向の反対側に延びている。
【００２２】該第一係止片１２の終端側には、矩形の切
欠部１２Ａが設けてあり、該切欠部１２Ａの奥端面（内
面）は、他の樹脂成形品２０の後述する第二係止片２２
との当接面１２ａとなっている。
欠部１２Ａが設けてあり、該切欠部１２Ａの奥端面（内
面）は、他の樹脂成形品２０の後述する第二係止片２２
との当接面１２ａとなっている。
【００２３】図１（ｂ）及び図２において、他の樹脂成
形品２０の上面には、内側に向かってＬ字状，逆Ｌ字状
に曲折された一対のガイド２１，２１が、一定の間隔を
開けて一体成形してある。これらガイド２１，２１に
は、それぞれ一の樹脂成形品１０のリブ１１，１１がス
ライド嵌合される。
形品２０の上面には、内側に向かってＬ字状，逆Ｌ字状
に曲折された一対のガイド２１，２１が、一定の間隔を
開けて一体成形してある。これらガイド２１，２１に
は、それぞれ一の樹脂成形品１０のリブ１１，１１がス
ライド嵌合される。
【００２４】ここで、各ガイド２１，２１は、側壁２１
ａと上壁２１ｂからなり、側壁２１ａの高さは、リブ１
１の肉厚より若干高くなっており、スライド嵌合される
該リブ１１と上壁２１ｂとの間にクリアランスが形成さ
れるようにしてある。
ａと上壁２１ｂからなり、側壁２１ａの高さは、リブ１
１の肉厚より若干高くなっており、スライド嵌合される
該リブ１１と上壁２１ｂとの間にクリアランスが形成さ
れるようにしてある。
【００２５】各ガイド２１，２１の間には、一条の溝２
０ａが形成してあり、該溝２０ａのほぼ中央には、一の
樹脂成形品１０の他の樹脂成形品２０に対する挿入方向
に向かって延びる前記第二係止片２２が一体成形してあ
る。
０ａが形成してあり、該溝２０ａのほぼ中央には、一の
樹脂成形品１０の他の樹脂成形品２０に対する挿入方向
に向かって延びる前記第二係止片２２が一体成形してあ
る。
【００２６】該第二係止片２２の先端側には、垂直な当
接面２２ａと傾斜状のガイド斜面２２ｂとを有する略三
角形状の係止爪（突起部）２２Ａが突設してある。該係
止爪２２Ａの当接面２２ａは、上述した第一係止片１２
の切欠部１２Ａの当接面１２ａに対するものである。ま
た、係止爪２２Ａのガイド斜面２２ｂは、一の樹脂成形
品１０の他の樹脂成形品２０への挿入過程において、第
一係止片１２に摺接し、第二係止片２２を溝２０ａ内に
湾曲させ、第一係止片１２の通過をスムーズにさせる。
接面２２ａと傾斜状のガイド斜面２２ｂとを有する略三
角形状の係止爪（突起部）２２Ａが突設してある。該係
止爪２２Ａの当接面２２ａは、上述した第一係止片１２
の切欠部１２Ａの当接面１２ａに対するものである。ま
た、係止爪２２Ａのガイド斜面２２ｂは、一の樹脂成形
品１０の他の樹脂成形品２０への挿入過程において、第
一係止片１２に摺接し、第二係止片２２を溝２０ａ内に
湾曲させ、第一係止片１２の通過をスムーズにさせる。
【００２７】図３（ａ）に示すように、このような第二
係止片２２の長さＬ２は、一の樹脂成形品１０の第一係
止片１２の長さＬ１より短くしてある。
係止片２２の長さＬ２は、一の樹脂成形品１０の第一係
止片１２の長さＬ１より短くしてある。
【００２８】図１（ｂ）及び図２において、各ガイド２
１，２１の終端には、第一及び第二可撓片２３，２４が
それぞれ一体成形してある。これら第一及び第二可撓片
２３，２４は、異なる長さＬ３，Ｌ４の一対の板状片で
あって、他の樹脂成形品２０に挿入された一の樹脂成形
品１０の第一係止片１２に抗する水平方向の弾性力を有
する。
１，２１の終端には、第一及び第二可撓片２３，２４が
それぞれ一体成形してある。これら第一及び第二可撓片
２３，２４は、異なる長さＬ３，Ｌ４の一対の板状片で
あって、他の樹脂成形品２０に挿入された一の樹脂成形
品１０の第一係止片１２に抗する水平方向の弾性力を有
する。
【００２９】上記構成からなる本実施形態の樹脂成形品
のロック構造では、図３（ａ），（ｂ）に示すように、
一の樹脂成形品１０を他の樹脂成形品２０に挿入し、互
いのリブ１１とガイド２１をスライド嵌合させたとき、
第一係止片１２の切欠部１２Ａに、第二係止片２２の係
止爪２２Ａが入り込み、切欠部１２Ａの当接面１２ａ
と、係止爪２２Ａの当接面２２ａとが互いに当接しあ
う。これにより、一の樹脂成形品１０の後退が阻止さ
れ、一の樹脂成形品１０と他の樹脂成形品２０が互いに
結合される。
のロック構造では、図３（ａ），（ｂ）に示すように、
一の樹脂成形品１０を他の樹脂成形品２０に挿入し、互
いのリブ１１とガイド２１をスライド嵌合させたとき、
第一係止片１２の切欠部１２Ａに、第二係止片２２の係
止爪２２Ａが入り込み、切欠部１２Ａの当接面１２ａ
と、係止爪２２Ａの当接面２２ａとが互いに当接しあ
う。これにより、一の樹脂成形品１０の後退が阻止さ
れ、一の樹脂成形品１０と他の樹脂成形品２０が互いに
結合される。
【００３０】これと同時に、第一及び第二可撓片２３，
２４が、第一係止片１２の前面１２ｂに当接し、第一係
止片１２を第二係止片２２の係止爪２２Ａに押圧する。
これにより、第一係止片１２の切欠部１２Ａと、第二係
止片２２の係止爪２２Ａとの当接が維持され、一の樹脂
成形品１０と他の樹脂成形品２０の結合状態が維持され
る。
２４が、第一係止片１２の前面１２ｂに当接し、第一係
止片１２を第二係止片２２の係止爪２２Ａに押圧する。
これにより、第一係止片１２の切欠部１２Ａと、第二係
止片２２の係止爪２２Ａとの当接が維持され、一の樹脂
成形品１０と他の樹脂成形品２０の結合状態が維持され
る。
【００３１】このような本実施形態の樹脂成形品のロッ
ク構造によれば、垂直方向に弾性力を有する第一及び第
二係止片１２，２２により、垂直方向の振動が吸収され
るとともに、水平方向に弾性力を有する第一及び第二可
撓片２３，２４により、水平方向の振動が吸収される。
これによって、一又は他の樹脂成形品１０，２０の垂直
方向及び水平方向のがたつきを抑えることができ、不快
な異音の発生を確実に防止することができる。
ク構造によれば、垂直方向に弾性力を有する第一及び第
二係止片１２，２２により、垂直方向の振動が吸収され
るとともに、水平方向に弾性力を有する第一及び第二可
撓片２３，２４により、水平方向の振動が吸収される。
これによって、一又は他の樹脂成形品１０，２０の垂直
方向及び水平方向のがたつきを抑えることができ、不快
な異音の発生を確実に防止することができる。
【００３２】さらに、互いにスライド嵌合されるリブ１
１，１１とガイド２１，２１の間にクリアランスを設け
た場合でも、一又は他の樹脂成形品１０，２０の垂直方
向のがたつきを抑えることができるので、垂直方向のが
たつきを抑えつつ、これらリブ１１，１１とガイド２
１，２１の挿抜をスムーズに行なうことができ、一の樹
脂成形品１０と他の樹脂成形品２０の結合及び分離を容
易に行なうことができる。
１，１１とガイド２１，２１の間にクリアランスを設け
た場合でも、一又は他の樹脂成形品１０，２０の垂直方
向のがたつきを抑えることができるので、垂直方向のが
たつきを抑えつつ、これらリブ１１，１１とガイド２
１，２１の挿抜をスムーズに行なうことができ、一の樹
脂成形品１０と他の樹脂成形品２０の結合及び分離を容
易に行なうことができる。
【００３３】これに加え、本実施形態の樹脂成形品のロ
ック構造では、一対の第一及び第二係止片１２，２２の
長さを互いに相違させるとともに、同じく一対の第一及
び第二可撓片２３，２４の長さを互いに相違させること
により、互いの固有振動数を異ならせ、一方がその固有
振動数に一致する振動を受けたときに、他方がその共振
を打ち消すようにしてある。これにより、第一及び第二
係止片１２，２２又は第一及び第二可撓片２３，２４の
共振による異音の発生をも確実に防止することができ
る。
ック構造では、一対の第一及び第二係止片１２，２２の
長さを互いに相違させるとともに、同じく一対の第一及
び第二可撓片２３，２４の長さを互いに相違させること
により、互いの固有振動数を異ならせ、一方がその固有
振動数に一致する振動を受けたときに、他方がその共振
を打ち消すようにしてある。これにより、第一及び第二
係止片１２，２２又は第一及び第二可撓片２３，２４の
共振による異音の発生をも確実に防止することができ
る。
【００３４】
【発明の効果】以上のように、本発明の樹脂成形品のロ
ック構造によれば、互いに結合された樹脂成形品の水平
方向及び垂直方向のがたつきを抑え、異音の発生を確実
に防止することができるとともに、樹脂成形品相互の結
合及び分離を容易に行なうことができる。
ック構造によれば、互いに結合された樹脂成形品の水平
方向及び垂直方向のがたつきを抑え、異音の発生を確実
に防止することができるとともに、樹脂成形品相互の結
合及び分離を容易に行なうことができる。
【図１】本発明の実施形態に係る樹脂成形品のロック構
造を示すものであり、同図（ａ）は一の樹脂成形品，同
図（ｂ）は他の樹脂成形品の要部斜視図である。
造を示すものであり、同図（ａ）は一の樹脂成形品，同
図（ｂ）は他の樹脂成形品の要部斜視図である。
【図２】上記他の樹脂成形品を示す平面図である。
【図３】同図（ａ），（ｂ）は上記一の樹脂成形品と他
の樹脂成形品の分離及び結合状態を示す断面図である。
の樹脂成形品の分離及び結合状態を示す断面図である。
【図４】従来の樹脂成形品のロック構造を示す斜視図で
あり、同図（ａ）は分離状態の一及び他の樹脂成形品，
同図（ｂ）は結合状態の一及び他の樹脂成形品を示すも
のである。
あり、同図（ａ）は分離状態の一及び他の樹脂成形品，
同図（ｂ）は結合状態の一及び他の樹脂成形品を示すも
のである。
１０ 一の樹脂成形品
１１ リブ
１２ 第一係止片
１２Ａ 切欠部
１２ａ 当接面
１２ｂ 前面
２０ 他の樹脂成形品
２０ａ 溝
２１ ガイド
２１ａ 側壁
２１ｂ 上壁
２２ 第二係止片
２２Ａ 係止爪（突起部）
２２ａ 当接面
２２ｂ ガイド斜面
２３ 第一可撓片
２４ 第二可撓片
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平７−226265（ＪＰ，Ａ)
特開 平８−180933（ＪＰ，Ａ)
実開 平４−136885（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭62−131379（ＪＰ，Ｕ)
実開 平５−50685（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭61−177379（ＪＰ，Ｕ)
実開 平１−111479（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H01R 13/73
H05K 7/12
H01R 13/639
Claims (2)
- 【請求項１】 一の樹脂成形品と他の樹脂成形品を、リ
ブとガイドのスライド嵌合によって互いに結合させる樹
脂成形品のロック構造において、 前記一の樹脂成形品に一体成形された垂直方向に弾性力
を有する一定長さの板状片であって、前記一の樹脂成形
品の前記他の樹脂成形品に対する挿入方向の反対側に延
びる第一係止片と、 前記他の樹脂成形品に一体成形された垂直方向に弾性力
を有する前記第一係止片と異なる長さの板状片であっ
て、前記一の樹脂成形品の前記他の樹脂成形品に対する
挿入方向に延び、これら一と他の樹脂成形品をスライド
嵌合させたとき、前記第一係止片に当接する第二係止片
と、 前記他の樹脂成形品に一体成形された水平方向の弾性力
を有する異なる長さの一対の板状片であって、前記第二
係止片に当接した前記第一係止片を該第二係止片に押圧
する第一及び第二可撓片とを備えたことを特徴とする樹
脂成形品のロック構造。 - 【請求項２】 前記第一係止片が、切欠部を有するとと
もに、前記第二係止片が、前記切欠部の内面に当接する
突起部を有する請求項１記載の樹脂成形品のロック構
造。
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|---|---|---|---|
| JP14606298A JP3501344B2 (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 樹脂成形品のロック構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14606298A JP3501344B2 (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 樹脂成形品のロック構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11339893A JPH11339893A (ja) | 1999-12-10 |
| JP3501344B2 true JP3501344B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=15399228
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14606298A Expired - Fee Related JP3501344B2 (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 樹脂成形品のロック構造 |
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| Country | Link |
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-
1998
- 1998-05-27 JP JP14606298A patent/JP3501344B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH11339893A (ja) | 1999-12-10 |
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