JP3499891B2 - エンジンバルブに用いられるハイドロリック式の弁制御装置 - Google Patents

エンジンバルブに用いられるハイドロリック式の弁制御装置

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JP3499891B2 JP04082293A JP4082293A JP3499891B2 JP 3499891 B2 JP3499891 B2 JP 3499891B2 JP 04082293 A JP04082293 A JP 04082293A JP 4082293 A JP4082293 A JP 4082293A JP 3499891 B2 JP3499891 B2 JP 3499891B2
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    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
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    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
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    • F01L2001/34446Fluid accumulators for the feeding circuit

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の内燃機関の燃
焼シリンダに設けられたエンジンバルブ、特にインテー
クバルブに用いられるハイドロリック式の弁制御装置で
あって、カム軸の駆動カムによって駆動される弁操作用
のバルブタペットのための、各1つのエンジンバルブに
配属された少なくとも1つの弁制御ユニットが設けられ
ていて、該弁制御ユニットが、駆動カムとバルブタペッ
トとの間で該バルブタペットと、駆動カムに接触した伝
達ピストンとによって制限されて液体を充てんされた圧
力室を有しており、該圧力室がバルブタペット行程を制
御するための可変の容積を有しており、さらに前記弁制
御ユニットが、圧力導管を介して前記圧力室に接続され
たアキュムレータバルブを有しており、該アキュムレー
タバルブが、アキュムレータ室と、該アキュムレータ室
を制限して前記圧力導管と前記アキュムレータ室との間
の接続を制御するためのアキュムレータピストンと、前
記アキュムレータ室を前記圧力導管から隔離するピスト
ン座部にアキュムレータピストンを圧着させるアキュム
レータばねとを有しており、さらに前記弁制御ユニット
が、前記アキュムレータ室に開口した制御導管を有して
おり、該制御導管が逆止弁を備えており、さらに、制御
圧下にある制御液を供給するための圧力供給ユニット
と、前記弁制御ユニットの制御導管と前記圧力供給ユニ
ットとに接続された、前記アキュムレータピストンを制
御するための電磁弁ユニットとが設けられている形式の
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】4シリンダ式エンジンに用いられるこの
ような形式の公知の弁制御装置(ドイツ連邦共和国特許
出願公開第3939065号明細書)では、電磁弁ユニ
ットが、ばね戻し位置を有する唯一つの2ポート2位置
電磁弁を有している。この2ポート2位置電磁弁には、
各1つのインテークバルブに配属された4つの弁制御ユ
ニットの全ての制御導管が接続されている。しかし、4
シリンダ式エンジンの4つの弁制御ユニットを一緒に制
御するためには、エンジンバルブの制御範囲のオーバラ
ップが生じないことが前提条件となる。このことは、2
ポート2位置電磁弁が180゜KWまでしか出力制御さ
れないように制御を設定することによって確保される。
それに対して特定の4シリンダ式エンジンに対しては、
電磁弁ユニットに2つの2ポート2位置電磁弁を装備さ
せて、両2ポート2位置電磁弁のうちの1つを介して各
1つの弁制御ユニットを切り換えることが提案されてい
る。構成部分手間の増大を甘受して、合計4つの2ポー
ト2位置電磁弁を設けることにより、これに関連したあ
らゆる問題を回避することができる。それというのは、
各弁制御ユニットがこれらの電磁弁とは無関係に切り換
えられるからである。
【0003】圧力供給ユニットは機械的に駆動される別
個のフィードポンプを有している。このフィードポンプ
はオイル容器から制御オイルを吸い込んで、電磁弁ユニ
ットに供給する。規定された一定のフィード圧を得るた
めには、フィードポンプに圧力制御弁が並列接続されて
いる。この場合に圧力供給ユニットは、エンジンオイル
ポンプとオイル捕集容器とオイル戻し路とを備えた内燃
機関のエンジンオイル循環路から完全に分離されてい
る。なぜならば、エンジンオイル圧は温度やエンジン回
転数に関する変化が大きいという理由で弁制御ユニット
の制御のためには不適当であるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式のハイドロリック式の弁制御装置を改良し
て、制御圧供給のために内燃機関のエンジンオイル循環
路を使用することができるような弁制御装置を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、圧力供給ユニットとして、内燃機
関に存在するエンジンオイル循環路が使用されており、
該エンジンオイル循環路内で、内燃機関により駆動され
る、吸込み側でオイル捕集容器に接続されたエンジンオ
イルポンプによって、エンジンオイル圧下にあるエンジ
ンオイル流が維持されており、エンジンオイル部分流
が、開かれた電磁弁ユニットを介してオイル捕集容器に
まで案内されると同時に弁制御ユニットのアキュムレー
タ室にも供給されるようになっており、前記電磁弁ユニ
ットが、制御導管に圧力衝撃を発生させる目的で急速に
閉鎖可能に構成されているようにした。
【0006】
【発明の効果】本発明によるハイドロリック式の弁制御
装置は次のような利点を持っている。すなわち、エンジ
ンオイル循環路に付随する前記欠点にもかかわらず、エ
ンジンオイル循環路が制御圧供給のために利用され、ひ
いては圧力制御弁とオイル容器と戻し導管とを備えた別
個のフィードポンプが節約され得る。開かれた電磁弁ユ
ニットを介してエンジンオイル部分流がエンジンオイル
循環路のオイル捕集容器に戻ると同時に、このエンジン
オイル部分流が弁制御ユニットの制御導管とアキュムレ
ータ室とにもエンジンオイルを供給することにより、比
較的小さなエンジンオイル圧や、存在する大きな圧力変
動にもかかわらず、弁制御装置を制御するための充分に
高い制御圧が得られる。電磁弁ユニットの本発明による
急速閉鎖時に、オイル柱の衝撃的な制動によって電磁弁
ユニットに圧力衝撃が生じ、この圧力衝撃が制御導管を
介してアキュムレータピストンの下面に作用して、この
アキュムレータピストンをピストン座部から持ち上げ
る。エンジンバルブの弁行程を制御するための弁制御ユ
ニットの別の機能は、公知の弁制御装置の場合と同様で
ある。
【0007】請求項2以下に記載の手段により、請求項
1に記載のハイドロリック式の弁制御装置の有利な改良
が可能となる。
【0008】本発明の有利な実施例では、電磁弁ユニッ
トが、無電流状態で開くように構成された、ばね戻し位
置を有する少なくとも1つの2ポート2位置電磁弁を有
しており、該2ポート2位置電磁弁の一方の弁接続部が
弁制御ユニットの制御導管に接続されていて、他方の弁
接続部が、オイル捕集容器に通じた戻し導管に接続され
ている。エンジンオイルポンプの吐出側に通じたフィー
ド導管は絞りと逆止弁とを介して、電磁弁の前記アキュ
ムレータ導管に接続された弁接続部に接続されている
か、または弁制御ユニットのアキュムレータ室に接続さ
れている。第1の場合では、制御導管に設けられた逆止
弁がアキュムレータ室に向かって開くように構成されて
おり、第2の場合では前記逆止弁がアキュムレータ室に
向かって遮断するように構成されている。この逆止弁は
弁接続部もしくはアキュムレータ室に向かって開くよう
に構成されていて、圧力衝撃がフィード導管に向かって
「爆発する」ことを阻止している。前記絞りはエンジン
オイル部分流を制限している。漏れ損失を補償するため
には、弁制御ユニットの圧力導管が、この圧力導管に向
かって開く逆止弁を介して、エンジンオイル圧下にある
フィード導管に接続されている。アキュムレータばねを
備えたアキュムレータピストンは、電磁弁ユニットの急
速閉鎖によって生ぜしめられた圧力衝撃の減衰後に標準
のエンジンオイル圧に抗してピストン座部に圧着される
ように設定されている。
【0009】本発明による弁制御装置が各1つのインテ
ークバルブを備えた4つの燃焼シリンダを有する内燃機
関に使用される場合、各インテークバルブに1つの弁制
御ユニットが配属されており、電磁弁ユニットが2つの
2ポート2位置電磁弁を備えている。各電磁弁はそれぞ
れ、点火順序では連続していない燃焼シリンダに設けら
れたインテークバルブに配属されている2つの弁制御ユ
ニットの制御導管に接続されている。
【0010】本発明の別の実施例では、弁制御ユニット
の改善された応答特性を得るために、第2のアキュムレ
ータばねが設けられている。この第2のアキュムレータ
ばねは規定されたアキュムレータピストン行程距離を進
んだ後にアキュムレータピストンに作用して、このアキ
ュムレータピストンを閉鎖方向で負荷する。第1のアキ
ュムレータばねは、アキュムレータピストンが最小の定
常エンジンオイル圧においてピストン座部から持ち上が
るように設定されており、第2のアキュムレータばね
は、アキュムレータピストンが最大の定常エンジンオイ
ル圧においても第2のアキュムレータばねの戻し力に抗
してシフトされるように設定されている。これによって
得られたアキュムレータピストンの精密な応答特性に基
づき、公知の弁制御装置においてアキュムレータピスト
ンに設けられている受圧段部を不要にすることができ
る。2ポート2位置電磁弁は無電流状態で遮断するよう
に構成されていて、インテークバルブ行程前に開くよう
になっており、これによってアキュムレータピストンは
ピストン座部に圧着される。このようなアキュムレータ
ピストンの構成では、弁制御ユニットの圧力導管に逆止
弁を介してエンジンオイル圧を供給することを不要にす
ることができる。なぜならば、アキュムレータピストン
と圧力導管との間の接続が2ポート2位置電磁弁の短時
間の開放によってしか遮断されず、アキュムレータ室に
フィード導管と制御導管とを介してエンジンオイルポン
プからエンジンオイルが供給されるからである。
【0011】本発明のさらに別の有利な構成では、圧力
供給のために同じく、内燃機関に存在するエンジンオイ
ル循環路が利用される。このエンジンオイル循環路で
は、内燃機関によって駆動される、吸込み側でオイル捕
集容器に接続されたエンジンオイルポンプが、エンジン
オイル圧下にあるエンジンオイル流を維持している。圧
力供給ユニットは付加的に内燃機関によって駆動される
自己制御式のフィードポンプを有しており、該フィード
ポンプにエンジンオイルポンプによってエンジンオイル
が供給されるようになっており、さらに前記フィードポ
ンプが、エンジンオイル圧よりも上にある作動圧を形成
するようになっている。弁制御ユニットに設けられた圧
力導管には、漏れ損失補償の目的で、圧力導管に向かっ
て開く逆止弁を介してエンジンオイルポンプからエンジ
ンオイルが供給されるようになっている。アキュムレー
タばねを備えたアキュムレータピストンは、エンジンオ
イル圧に抗してピストン座部に圧着されるように設定さ
れている。電磁弁ユニットの開放時にアキュムレータピ
ストンの下面には、短時間に作動圧が供給され、その後
にピストン座部からのアキュムレータピストンの持ち上
がりが行なわれる。本発明のこのような構成では、公知
の弁制御装置においてアキュムレータピストンに設けら
れている受圧段部をやはり不要にすることができる。
【0012】本発明のさらに別の有利な構成では、燃焼
シリンダ1つ当たり各2つのインテークバルブを備えた
4シリンダ式内燃機関において使用されるようになって
おり、各インテークバルブに1つの弁制御ユニットが配
属されており、1つの燃焼シリンダに配置されたインテ
ークバルブに所属しているような弁制御ユニットの制御
導管が互いに接続されている。電磁弁ユニットはばね戻
し位置を有する2つの2ポート2位置電磁弁を有してお
り、該2ポート2位置電磁弁が、その一方の弁接続部で
圧力供給ユニット接続されていて、他方の弁接続部で、
点火順序で連続していない燃焼シリンダに配属されてい
る弁制御ユニット対の制御導管にそれぞれ接続されてい
る。
【0013】択一的に、点火順序において連続していな
い燃焼シリンダに設けられた第1のインテークバルブと
第2のインテークバルブとに配属されている弁制御ユニ
ットの2つの制御導管もそれぞれ互いに接続されて、電
磁弁ユニットに接続され得る。電磁弁ユニットはばね戻
し位置を有する4つの2ポート2位置電磁弁を有してい
ると有利である。この2ポート2位置電磁弁の一方の弁
接続部には圧力供給ユニットが接続されており、他方の
弁接続部には、互いに接続された制御導管によって形成
された4つの弁制御ユニット対の1つに設けられた制御
導管がそれぞれ接続されている。この構成では、インテ
ークバルブの個別制御が可能となる。たとえば低い回転
数では、1つのインテークバルブを遮断することができ
る。これによって、弁横断面における一層高い空気速度
と、一層良好な燃料調製とが得られる。これによって非
対称的な弁行程経過も実現可能となる。これによって、
燃焼室における燃料分配を改善するための規定された渦
流形成を得ることができる。
【0014】本発明のさらに別の構成では、2つの2ポ
ート2位置電磁弁の代わりに1つの3ポート2位置電磁
弁を使用することができる。運転形式に応じて、3ポー
ト2位置電磁弁の位置は、対称的な弁行程経過が行なわ
れるのか、または非対称的な弁行程経過が行なわれるの
かを決定する。
【0015】本発明のさらに別の構成では、電磁弁ユニ
ットにおいて別の2ポート2位置電磁弁を節約すること
ができる。電磁弁ユニットはこの場合、1つの2ポート
2位置電磁弁と1つの3ポート2位置電磁弁しか有して
いない。2ポート2位置電磁弁の一方の弁接続部は圧力
供給ユニットに接続されており、他方の弁接続部は一方
では3ポート2位置電磁弁の第1の弁接続部に接続され
ていて、他方では互いに接続された制御導管によって形
成された弁制御ユニット対の一方の2つに設けられた制
御導管に接続されており、この場合、接続された弁制御
ユニットは4つの全ての燃焼シリンダに設けられたそれ
ぞれ一方のインテークバルブに所属している。3ポート
2位置電磁弁の第2の弁接続部と第3の弁接続部とは、
それぞれ互いに接続された制御導管によって形成された
弁制御ユニット対の他方の2つに接続されている。この
ような単純化された電磁弁ユニットの前提条件は、閉制
御がインテークバルブのオーバラップ範囲において行な
われないことである。
【0016】有利には本発明の前記構成との組み合わせ
で使用される本発明のさらに別の有利な構成では、圧力
供給ユニットが電気的に駆動される補助ポンプを有して
おり、該補助ポンプが、少なくとも内燃機関の始動時
や、特に内燃機関の下側の回転数範囲においてや、弁制
御ユニットにおけるエラー発生時において接続されるよ
うになっている。このような補助ポンプによって、圧力
供給ユニットのためにエンジンオイル循環路が使用され
る場合に、請求項1に記載の圧力衝撃原理においても、
請求項11に記載の自己制御式のフィードポンプにおい
ても生じるような欠点、つまりエネルギ供給の不足が回
避される。この場合に接続された電気的な補助ポンプは
充分な作動圧を有する充分に高いエンジンオイル流を提
供し、これによって運転範囲全体において弁制御ユニッ
トに設けられたアキュムレータピストンを制御するため
に充分なエネルギが確実に存在するようになる。さら
に、弁制御ユニットに設けられた圧力導管の迅速な充て
ん、ひいては弁タペットに設けられた圧力室の迅速な充
てんが保証されるので、望ましくない始動時の遅延が回
避される。より高いエンジン回転数では、制御のために
エンジンオイル圧から生ぜしめられるエネルギだけで充
分となる。補助ポンプによって形成された作動圧は、ア
キュムレータピストンをピストン座部から持ち上げるた
めに充分となる。
【0017】請求項1に記載の構成と相まって、補助ポ
ンプは吸込み側でオイル捕集容器に接続されていて、エ
ンジンオイル部分流に対して平行なエンジンオイル流を
形成するようになっている。これに対して択一的に、補
助ポンプはエンジンオイル循環路においてエンジンオイ
ルポンプの出口に配置されていてもよく、圧力供給のた
めに必要となるエンジンオイル部分流が補助ポンプの出
口で取り出され得る。エンジンオイルポンプには、逆止
弁が並列接続されており、この逆止弁は補助ポンプの入
口に向かって開くようになっている。始動時には、補助
ポンプが第1の逆止弁を介してオイル捕集容器から直接
にオイルを吸い込む。その後に、エンジンオイルポンプ
が補助ポンプにオイルを供給する。補助ポンプの遮断後
に、エンジンオイルポンプは第2の逆止弁を介して直接
にオイルを送出する。
【0018】これによって、最初に挙げた択一的な変化
形に比べて、電磁弁ユニットに設けられたエンジンオイ
ルポンプと補助ポンプとのための別個の圧力接続部の代
わりに、唯一つの圧力接続部を使用することができる。
【0019】本発明のさらに別の有利な構成では、車両
ドア、たとえば運転者側ドアまたは助手席側ドアが操作
されると、電気的な補助ポンプが接続されるようになっ
ている。しかしこのことは乗車時にのみ行なわれ、降車
時には行なわれない。この場合、認識判断基準としては
点火遮断による内燃機関の事前の停止が利用される。さ
らに、内燃機関の回転数またはエンジンオイルの温度が
規定の値よりも下にある場合にも、補助ポンプが接続さ
れる。エラー診断ユニットが弁制御ユニットにおけるエ
ラーを認識すると、補助ポンプを接続するようになって
いても有利である。全体的に見ると、電気的な補助ポン
プによって内燃機関のあらゆる臨界的な運転状態におい
て弁制御ユニットのための充分なオイル圧が保証される
訳である。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく
説明する。
【0021】図1に回路図と縦断面図とで示した、自動
車の4シリンダ式内燃機関のインテークバルブに用いら
れるハイドロリック式の弁制御装置は、各インテークバ
ルブに配属された弁制御ユニット10(図1に縦断面図
で示す)と、電磁弁ユニット11と、圧力供給ユニット
12とを有している。弁制御ユニット10は接続部A,
Bを介して電磁弁ユニット11と圧力供給ユニット12
とに接続されている。合計4つのインテークバルブが設
けられていることに基づき、同一に構成された4つの弁
制御ユニット10が設けられており、これらのうち1つ
の弁制御ユニットだけが完全に図示されている。他の3
つの弁制御ユニット10に関しては、3つの接続部対
A,Bが図1に認められる。
【0022】弁制御ユニット10はインテークバルブ1
3と、このインテークバルブ13を操作するための、カ
ム軸14に相対回動不能に装着された駆動カム15との
間に配置されている。インテークバルブ13はバルブヘ
ッド16を有している。このバルブヘッドは、バルブケ
ーシング17に軸方向で案内されてバルブ閉鎖ばね1
8,19によって閉鎖方向で負荷されたバルブシャフト
20に装着されていて、これによってバルブケーシング
17に設けられた弁座21に圧着されるようになってい
る。弁制御ユニット10はケーシング孔22に挿入され
た制御ケーシング23を有しており、この制御ケーシン
グには、軸方向で一貫して延びる中心の孔24が設けら
れている。制御ケーシング23はケーシング孔22内で
下方に向かってばね室25を隔離しており、このばね室
には、両弁閉鎖ばね18,19が互いに同軸的に配置さ
れていて、一方では孔底部に、他方ではバルブシャフト
20に固く結合されたばね受け26にそれぞれ支持され
ている。孔24には、バルブシャフト20に固く結合さ
れたバルブピストン27が軸方向で摺動可能に配置され
ている。このバルブピストンはバルブシャフト20と共
に、インテークバルブ13を操作するための軸方向摺動
可能なバルブタペット28を形成している。バルブピス
トン27の上方では、孔24に軸方向摺動可能な作業ピ
ストン29が配置されており、この作業ピストンはケー
シング孔22内で軸方向摺動可能なキャップ形のカムピ
ストン30と固く結合されている。作業ピストン29は
戻しばね31によって負荷されている。この戻しばねは
一方では制御ケーシング23に設けられた肩部に、他方
では作業ピストン29のフランジにそれそれ作用してい
て、これによってカムピストン30を駆動カム15に圧
着させている。作業ピストン29とバルブピストン27
の互いに向かい合わされた端面の間では、制御ケーシン
グ23の孔24に、オイルを充てんされた圧力室32が
取り囲まれている。オイル量の変化によって、圧力室3
2の容積は変化させられて、これによってバルブタペッ
ト有効行程を変化させる。最大充てん量が維持される場
合、バルブタペットの行程、ひいてはインテークバルブ
13の行程は最大となり、封入されたオイル量が減じら
れると、インテークバルブ13の有効開放行程も減じら
れる。
【0023】圧力室32は圧力通路33を介してアキュ
ムレータバルブ34に接続されている。このアキュムレ
ータバルブは半径方向で密なポット形のアキュムレータ
ピストン35を有している。このアキュムレータピスト
ンはバルブケーシング17に設けられたアキュムレータ
ばね室50内で軸方向摺動可能であって、アキュムレー
タばね室50に導入されたアキュムレータばね36によ
って、バルブケーシング17に設けられたピストン座部
37に圧着されるようになっている。アキュムレータピ
ストン35の、アキュムレータばね室50とは反対の側
の下端面はアキュムレータ室38を制限している。この
アキュムレータ室は、アキュムレータピストン35がピ
ストン座部37に載着されている場合に、圧力通路33
の開口している環状通路39に対して閉鎖されている。
アキュムレータ室38からは、接続部Aに通じた制御導
管40が延びており、この制御導管には、アキュムレー
タ室38に向かって開く逆止弁41が配置されている。
圧力通路33もしくはこの圧力通路に接続された環状通
路39からは、接続部Bに通じた充てん導管42が延び
ており、この充てん導管には、圧力通路33もしくは環
状通路39に向かって開く逆止弁43が配置されてい
る。環状通路39の範囲では、アキュムレータピストン
35が外周面に段部を有しており、この段部によって、
アキュムレータバルブ34の開放方向に作用する受圧肩
部44が形成される。対応して、ピストン座部37の直
径はアキュムレータピストン35のガイド範囲の直径よ
りも小さく形成されている。アキュムレータばね36に
よって、ポット形のアキュムレータピストン35の内部
では、弱いばね46のばね受け45がアキュムレータピ
ストン底部に緊定され、この場合、ばね46は放圧弁4
8の可動の弁部材47を負荷している。放圧弁48はア
キュムレータピストン35に絞りとして形成された放圧
孔49を制御する。この放圧孔はアキュムレータ室38
をアキュムレータばね室50に接続している。放圧孔4
9はアキュムレータ室38からオイルを流出させるため
のせき止め絞りとして働き、それに対して放圧弁48は
圧力制御弁として構成されており、これによって、アキ
ュムレータ室38内では規定された前圧が維持されるよ
うになる。アキュムレータばね室50は開口を介してオ
イル戻し導管52(矢印で示す)に接続されている。こ
れまで説明した弁制御ユニット10の構造は公知であ
る。
【0024】弁制御ユニット10には、電磁弁ユニット
11と圧力供給ユニット12とを介して充分な制御圧下
にあるオイルが供給される。圧力供給ユニット12とし
ては、この場合、内燃機関に存在するエンジンオイル循
環路が使用されている。このエンジンオイル循環路で
は、内燃機関によって駆動されるエンジンオイルポンプ
53が吸込み側でオイル捕集容器54に接続されてお
り、吐出導管55を介して内燃機関の燃焼シリンダにエ
ンジンオイル流を供給するようになっている。この場
合、エンジンオイル圧は内燃機関の温度と回転数とに関
連して極めて大きく変動する。吐出導管55に接続され
たフィード導管56を介して、エンジンオイル部分流が
分岐されて、オイル供給と電磁弁ユニット11による弁
制御ユニット10の制御との目的で利用される。電磁弁
ユニット11はこの場合、ばね戻し位置を有する2つの
2ポート2位置電磁弁、つまり電磁弁57,58を有し
ている。これらの電磁弁は機関特性値を処理する電子制
御装置60によって制御される。各電磁弁57;58
は、点火順序では連続していない燃焼シリンダのインテ
ークバルブ13に配属されている2つの弁制御ユニット
10を制御する。このためには、このような2つの弁制
御ユニット10の接続部Aが、電磁弁57;58の一方
の弁接続部572;582に接続されており、それに対
して電磁弁57;58の第2の弁接続部571;581
はオイル捕集容器54に通じた戻し導管59に接続され
ている。両電磁弁57,58は無電流状態で開くように
構成されている。エンジンオイルポンプ53の吐出導管
55から分岐されたフィード導管56は、弁制御ユニッ
ト10の接続部Bに接続されている。さらに、フィード
導管56から電磁弁57,58の各第1の弁接続部57
2;582には、2つのフィード導管区分561,56
2が延びている。このフィード導管区分には、それぞれ
1つの絞り61と、弁接続部572;582に向かって
開く逆止弁62とが、流れ方向で見て前記順序で配置さ
れている。
【0025】前で説明したハイドロリック式の弁制御装
置は次のように作動する。
【0026】カム軸14の回転時に、駆動カム15を介
してカムピストン30と、ひいては作業シリンダ29と
が、戻しばね31に抗して下方に向かってシフトされ
る。圧力室32に形成される圧力は一方では圧力通路3
3を介してアキュムレータ弁34に向かって前進する
が、しかし特に弁ピストン27の上端面に作用するの
で、バルブタペット28は弁閉鎖ばね18,19のばね
力に抗して下方にシフトされ、バルブヘッド16は弁座
21から持ち上がる。これによって弁吸込み開口が開放
されるので、開放横断面積と、提供された開放時間とに
応じて内燃機関の燃焼シリンダに燃焼空気が流入する。
インテークバルブ13の開放はエンジンピストンの吸込
み行程と同期的に行なわれ、この場合、やはり点火順序
と合致して個々のエンジンインテークバルブが順序に、
たとえば開放順序または点火順序I,III,IV,I
Iで開放される。
【0027】アキュムレータバルブ34の環状通路39
に形成される、圧力室32からの圧力は、この場所でア
キュムレータピストン35に設けられた受圧肩部44を
アキュムレータばね36に抗して負荷する。しかしアキ
ュムレータばね36と受圧肩部44は、アキュムレータ
ピストン35がそのピストン座部37に留まるように構
成されている。エンジンオイルポンプ53から分岐され
たエンジンオイル部分流は絞り61と、逆止弁62と、
無電流状態で開いている電磁弁57,58とを介して戻
し導管59とオイル捕集容器54とに戻る。このとき
に、絞り61はオイル流を制限する。このエンジンオイ
ル流によって接続部Aを介しても、アキュムレータ室3
8の制御導管40と逆止弁41とがエンジンオイルを充
てんされる。電磁弁ユニット11が制御されない限り、
アキュムレータピストン35はそのピストン座部37に
留まり、圧力室32は最大充てん状態のままとなり、バ
ルブヘッド16を備えたバルブタペット28は駆動カム
15の各回転時に最大にシフトされる。
【0028】図面には、弁制御ユニット10がちょうど
駆動休止状態で示されている。すなわち、この場合に弁
制御ユニットは、駆動カム15の基円がカムピストン3
0と協働して、バルブヘッド16が弁閉鎖ばね18,1
9によって弁座21に密に載着されているような作業位
置に位置している。運転時に圧力室32で生じる何らか
のエンジンオイル漏れ損失は逆止弁43を備えた充てん
導管42を介して補償される。それというのは、フィー
ド導管56が弁制御ユニット10の接続部Bに接続され
ているからである。次に、電磁弁57が迅速に閉鎖され
ると、エンジンオイル柱の衝撃的な制動によって電磁弁
57に圧力衝撃が生じる。この圧力衝撃はアキュムレー
タピストン35の下面に作用して、このアキュムレータ
ピストンをピストン座部37から持ち上げる。この場合
に両逆止弁62は、前記圧力衝撃がフィード導管56を
介して減衰されてしまうことを阻止している。アキュム
レータピストン35のシフトによって、圧力室32から
は部分オイル量が流出し得る。これによって、バルブタ
ペット28に伝達されるカムピストン30の行程は小さ
くなる。これによって、相応してインテークバルブ13
の開放行程も小さくなり、このことは内燃機関の吸い込
まれた空気容量に作用し、ひいては内燃機関の回転数に
直接に作用する。アキュムレータばね36は、アキュム
レータピストン35がインテークバルブの閉鎖後に、こ
のときにアキュムレータ室38内に生じるオイル圧に抗
して再びピストン座部37に圧着されるように設定され
ている。電磁弁57の急速閉鎖と共に、点火順序で続い
ていない燃焼シリンダに設けられた別のインテークバル
ブに配属されている弁制御ユニット10も制御される。
しかしこの場所ではバルブタペット28が作業行程を実
施していないので、アキュムレータピストン35の操作
は問題にならない。この別のインテークバルブ13は電
磁弁57の戻し後に、あとの時点で電磁弁57が再び急
速閉鎖されることによって同様にして制御され得る。同
様のことは電磁弁58に関しても言える。
【0029】図2には、第2実施例によるハイドロリッ
ク式の弁制御装置の回路図が示されている。簡略化のた
めに、点火順序において連続していない燃焼シリンダに
設けられたインテークバルブ13に配属されている弁制
御ユニット10;10′に関して、アキュムレータバル
ブ34;34′しか図示していない。アキュムレータバ
ルブ34;34′はアキュムレータピストン35;3
5′とアキュムレータばね36;36′とを備えてい
る。同一の構成部分は図1の場合と同じ符号を備えてい
る。すなわち、符号33;33′では、環状通路39;
39′に開口している圧力通路が示されており、符号4
2;42′では、逆止弁43;43′を備えた充てん導
管が示されており、符号40;40′では、接続部Aに
開口している制御導管が示されている。図1に示した実
施例とは異なり、フィード導管56から分岐した、絞り
61と逆止弁62とを備えたフィード導管区分561,
562は電磁弁57の弁接続部572に接続されている
のではなく、弁制御ユニット10;10′の圧力室3
8;38′に接続されている。接続部Aに開口する両制
御導管40,40′はやはり電磁弁57の弁接続部57
2に接続されている。これに対して他方の弁接続部57
1は戻し導管59に接続されている。制御導管40;4
0′に設けられた逆止弁41;41′は図1の実施例と
は異なり、圧力室38;38′に向かって遮断するよう
に構成されている。このような変更により、アキュムレ
ータ室38;38′は、フィード導管56を介してエン
ジンオイルポンプから到来するエンジンオイル部分流の
主流に位置している。前記エンジンオイル部分流は、無
電流状態で開くように構成された電磁弁57を介して戻
し導管59に向かって流れる。これによって、電磁弁5
7の急速閉鎖時に生じる圧力衝撃は定常圧よりも数倍大
きくなる。この弁制御装置の構造および機能形式は図1
につき説明した実施例と同様である。
【0030】図3には、ハイドロリック式の弁制御装置
の第3実施例の回路図が示されている。点火順序におい
て連続していない燃焼シリンダに設けられたインテーク
バルブ13に配属されている弁制御ユニット10;1
0′に関しては、同じくアキュムレータバルブ34;3
4′しか示されていない。両アキュムレータバルブ3
4,34′は同一に構成されているので、アキュムレー
タバルブ34′は破線でしか示さない。前記弁制御ユニ
ット10に関する説明は弁制御ユニット10′に対して
も該当する。弁制御ユニット10の改善された応答特性
を得るためには、アキュムレータバルブ34のアキュム
レータばね室50に、第1のアキュムレータばね36に
対して同軸的に第2のアキュムレータばね63が配置さ
れている。第2のアキュムレータばね63はアキュムレ
ータばね室50の底部に支持されていて、アキュムレー
タばね室50内を軸方向摺動可能に案内されたスライド
リング64を、アキュムレータばね室50に形成された
環状のストッパ肩部65に押圧している。スライドリン
グ64の幅寸法は、このスライドリングが半径方向でス
トッパ肩部65を越えて突出して、アキュムレータピス
トン35の移動軌道に突入するように設定されている。
ストッパ肩部65はアキュムレータピストン35の、ピ
ストン座部37とは反対の側の裏面に配置されており、
この場合、前記ストッパ肩部は、アキュムレータピスト
ン35がピストン座部37に載置されている状態で、ア
キュムレータピストン35の裏面から規定された距離a
を有している。
【0031】図2の実施例と同様に、アキュムレータ室
38はフィード導管区分561(;562)を介してフ
ィード導管56に接続されており、この場合、フィード
導管区分561は同じく絞り61と、アキュムレータ室
38に向かって開く逆止弁62とを有している。制御導
管40は接続部Aを介して同じく電磁弁57の弁接続部
572に接続されている。逆止弁41は図2の実施例と
同様に、アキュムレータ室38に向かって遮断するよう
に構成されている。電磁弁57の第2の弁接続部571
はやはり戻し導管59に接続されている。図2の実施例
とは異なり、電磁弁57は無電流状態で遮断するように
構成されている。最初は開いていた電磁弁57の急速閉
鎖によって、前述したように圧力衝撃が形成される。こ
の圧力衝撃はアキュムレータピストン35の下面に作用
して、このアキュムレータピストンをピストン座部37
から持ち上げる。第1のアキュムレータばね36は、ア
キュムレータピストン35が最小エンジンオイル圧にお
いてピストン座部37から持ち上がって、前行程a後に
スライダリング64に当接するように設定されている。
第2のアキュムレータばね63は、アキュムレータピス
トン35が最大エンジンオイル圧においても戻し力に抗
してシフトされるように設定されている。第1のアキュ
ムレータばね36のばね力が小さく設定されていること
に基づき、弁制御ユニット10は極めて精密な応答特性
を有している。エンジンオイル圧によってアキュムレー
タピストン35がピストン座部37から持ち上がること
によって、フィード導管56とアキュムレータ室38と
を介して圧力通路33内の漏れ量が補償され得るので、
逆止弁43を備えた充てん導管42を不要にすることが
できる。
【0032】図4に示した線図には、駆動カム15
(c)のカム角度に関する電磁弁57の制御ならびに生
ぜしめられるアキュムレータピストン35(b)とイン
テークバルブ(a)との行程が示されている。インテー
クバルブ行程の前に、電磁弁57の開放によって(線図
c)アキュムレータピストン35は第1のアキュムレー
タばね36によってピストン座部37に圧着される。ア
キュムレータピストン35の行程曲線(線図b)はゼロ
に位置している。続いて、インテークバルブ13がカム
ピストン30の行程に応じて開く(線図a)。電磁弁5
7の急速閉鎖後に(線図c)、形成される圧力衝撃に基
づきアキュムレータピストン35がピストン座部37か
ら持ち上がって、引き続き圧力室32内の圧力によって
付加的に加速される(線図b)。それと同時に、インテ
ークバルブ13が閉じる(線図a)。インテークバルブ
13は部分行程しか実施しない。インテークバルブ13
の全行程は図4の線図aにおいて破線で示されている。
この作業サイクル後に、アキュムレータピストン35は
再びその前行程位置を取る。この前行程位置では、アキ
ュムレータピストンがエンジンオイル圧によってスライ
ドリング64に接触した状態に保持される。アキュムレ
ータピストンは行程a(前行程)分だけピストン座部3
7から離れている。
【0033】図5には、ハイドロリック式の弁制御装置
の第4実施例の回路図が示されている。一方の弁制御ユ
ニット10に関して、図1と同様に接続部A,Bを介し
て電磁弁ユニット11と圧力供給ユニット12とに接続
されているアキュムレータバルブ34しか図示していな
い。電磁弁ユニット11に関しては、2ポート2位置電
磁弁57しか図示していない。図1の場合と同様に電磁
弁57によって制御される別の弁制御ユニット、つまり
点火順序では続いていない燃焼シリンダに設けられたイ
ンテークバルブに配属されている弁制御ユニットは、図
1の場合と同様に接続され得る。したがって、以下に説
明する変更を除いて、この弁制御装置は図1に示したも
のと一致するので、同じ構成部分は同一の符号を備えて
いる。
【0034】圧力オイル供給のために使用される、エン
ジンオイルポンプ53とオイル捕集容器54と戻し導管
59とを有するエンジンオイル循環路に対して付加的
に、圧力供給ユニット12はさらに電気的に駆動される
補助ポンプ66を有している。この補助ポンプは吸込み
側でオイル捕集容器54に接続されていて、吐出側でフ
ィード導管67を介して電磁弁57の弁接続部572に
接続されている。フィード導管67には、同じく絞り6
8と、弁接続部572に向かって開く逆止弁69とが設
けられている。補助ポンプ66を駆動する電気モータ7
0は制御可能なスイッチ71を介して自動車の搭載電源
に接続されている。この実施例では、スイッチ71が電
気的なスイッチリレー72の切換接点によって形成され
る。このスイッチリレーは制御回路73によって制御さ
れる。この場合、制御回路73は、内燃機関の始動直前
と、内燃機関の下側の回転数範囲と、さらにエラー診断
ユニット74によって検知される弁制御ユニット10で
のエラー発生時とにおいて、スイッチ71が閉じられ
て、ひいては補助ポンプ66の回路が閉じられるように
構成されている。
【0035】制御回路73は図7に回路図で示されてい
る。この制御回路は3つの入力側を備えたOR素子75
を有しており、このOR素子の出力側は増幅器76を介
して制御回路73の出力側731に接続されている。O
R素子75の第1の入力側はAND素子77の出力側に
接続されている。このAND素子の一方の入力側は点火
信号発生器78の出力側に接続されていて、他方の入力
側はOR素子79の出力側に接続されている。OR素子
79の一方の入力側には回転数発生器80が接続されて
いて、OR素子79の他方の入力側には温度発生器81
が接続されている。回転数発生器80と温度発生器81
とは、内燃機関の回転数nMもしくはエンジンオイルの
温度Tが設定値nS;TSを越える場合にはそれぞれ論理
1信号を送出するが、それ以外には論理0信号を送出す
る。点火信号発生器78は点火接続時には点火信号論理
1を発信し、点火遮断時には点火信号論理0を発信す
る。
【0036】OR素子75の第2の入力側は遮断器82
を介して、時定数τTを有する時限素子83に接続され
ている。この時限素子は自動車ドア、たとえば運転者側
ドアまたは助手席側ドアの開放時にドア接点を介してセ
ットされ、セットされた状態において時定数τTに相当
する時間にOR素子75の入力側に論理1信号を印加す
る。遮断器82は図7に概略的に示したように時定数τ
Zを有するクロック側縁制御されるダイナミック式の時
限素子85によって開放されるので、OR素子75と時
限素子83との間の接続は遮断される。時限素子85の
入力側は点火信号発生器78に接続されている。時限素
子85は点火信号の負の側縁によって、つまり論理1信
号から論理0信号への移行時に(点火の遮断)、接続さ
れて、時定数τZに相当する時間に遮断器82を開く。
【0037】OR素子75の第3の入力側は制御回路7
3の入力側733を介してエラー診断ユニット74に接
続されている。エラー診断ユニット74は弁制御ユニッ
ト10にエラーが存在すると、論理1信号を形成する。
このようなエラーの例は、機関の過剰希薄運転である。
このことはO2センサを介して検知される。この原因は
たとえばアキュムレータピストン35における非シール
性にあるので、電磁弁57の閉鎖時に形成される圧力衝
撃はもはや、アキュムレータピストン35をピストン座
部37から持ち上げるためには不十分となってしまう。
これによって、バルブタペット28は常に完全なタペッ
ト行程を実施し、インテークバルブ13の早めの閉鎖は
不可能となる。
【0038】制御回路73はさらにAND素子86を有
しており、このAND素子の出力側は増幅器87を介し
て制御回路73の第2の出力側732に接続されてい
る。AND素子86の2つの入力側のうち、一方の入力
側は否定されるか、もしくは反転されていて、点火信号
発生器78の出力側に接続されている。AND素子86
の他方の出力側は第1の時限素子83の出力側に接続さ
れている。制御回路73の出力側731,732に関し
ては、出力側731が切換リレー72のリレーコイルに
接続されていて、出力側732が電磁弁57の励磁コイ
ルに接続されている。
【0039】図5に示したハイドロリック式の弁制御装
置は図7に示した制御回路73と相まって、次のように
作動する。
【0040】通常では、補助ポンプ66は作動していな
い。運転者側ドアまたは助手席側ドアが開かれると、前
記補助ポンプは作動させられる。ドア接点は第1の時限
素子83をセットし、閉じられた遮断器82を介してO
R素子75の出力側に、時間τTにわたって論理1信号
が生じる。この信号は増幅されて出力側731を介して
スイッチリレー72に到達する。スイッチ71が閉じ
て、補助ポンプ66が接続される。しかしこの過程は車
両への乗り込み時と、内燃機関の始動時にのみ、時定数
τTによって規定された時間内で行なわれる。走行終了
後に内燃機関が遮断されると、点火信号発生器78の点
火信号の負の側縁によって、第2の時限素子85が時間
τZでセットされて、この時間に遮断器82が開かれ
る。続いて行なわれるドアの開放、つまりドア接点84
の操作は時間τZの間では、補助ポンプ66の遮断され
た運転状態に対して全く影響を与えない。
【0041】内燃機関が作動して、回転数nMまたはオ
イル温度Tが規定された値nSまたはtSよりも下である
と、回転数発生器80および/または温度発生器81は
OR素子79に論理1信号を印加する。点火が接続され
ているので、点火信号発生器78は同じく論理1信号を
AND素子77に送出する。これによって、AND素子
77の出力側には、論理1信号が生じる。この信号はO
R素子75を介して送出されて、増幅器76と制御回路
73の出力側731とを介してスイッチリレー72に到
達する。このスイッチリレーは再びスイッチ71を閉
じ、補助ポンプ66が始動する。
【0042】エラー信号が発生すると、制御回路73の
入力側733に論理1信号が印加される。この信号はO
R素子75を介して増幅されて制御回路73の出力側7
31に到達して、スイッチリレー72を切り換え、これ
によってやはり補助ポンプ66は接続される。
【0043】補助ポンプ66によって形成される約10
バールの圧力は、アキュムレータピストン35を弁座3
7から持ち上げるために充分である。フィード導管67
に設けられた絞り68と、電磁弁57に配置された絞り
88は、電磁弁57の開いた状態で(図5)絞り68で
主圧力降下が行なわれるように設定されている。補助ポ
ンプ66の使用により、運転範囲全体においてアキュム
レータピストン35を制御するための充分なエネルギが
存在するようになる。比較的高い機関回転数では、エン
ジンオイル圧から生ぜしめられる圧力衝撃エネルギが、
前述したように単独で制御のために充分となる。電磁弁
57の制御時間を意図的に変化させることにより、アキ
ュムレータ室38内にオーバフローするオイル量を、閉
制御時に流出する漏れ量が最初に使用されるように設定
することができる。これによって、図1の実施例におい
て逆止弁43を備えた充てん導管42を介して行なわれ
た圧力導管33へのエンジンオイル供給を不要にするこ
とができる。
【0044】補助ポンプ66は図2および図3に示した
弁制御装置の実施例においても使用することができる。
また、エンジンオイル循環路から分離された別個のフィ
ードポンプを有していて、このフィードポンプが同じく
内燃機関によって駆動されるようなハイドロリック式の
弁制御装置においても、電気的な補助ポンプの原理を適
用することも可能である。
【0045】図6には、エンジンオイルポンプ53と電
気式の補助ポンプ66との配置形式の変化形が示されて
いる。補助ポンプ66はこの場合、エンジンオイル循環
路に設けられたエンジンオイルポンプ53の出口に接続
されていて、ポンプ出口側で絞り61と逆止弁62とを
備えたフィード導管56に接続されている。エンジンオ
イルポンプ53にも補助ポンプ66にも、各1つの逆止
弁90;91が並列に接続されている。この逆止弁は各
ポンプのポンプ出口に向かって開くようになっている。
補助ポンプ66の出口に配置された圧力制御弁89によ
って、フィードポンプの吐出圧は約10バールに保持さ
れる。内燃機関のエンジンオイル供給のための吐出導管
55はエンジンオイルポンプ53の出口で分岐してい
る。始動時に補助ポンプ66は逆止弁90を介して直接
にオイル捕集容器54からオイルを吸い込む。その後
に、エンジンオイルポンプ53が補助ポンプ66にオイ
ルを供給する。補助ポンプの遮断後に、エンジンオイル
ポンプ53は逆止弁91を介して直接にフィード導管5
6にオイルを圧送する。
【0046】図8、図10、図11および図13には、
ハイドロリック式の弁制御装置のさらに別の実施例の回
路図が示されている。この弁制御装置は各2つのインテ
ークバルブを備えた4シリンダ式の内燃機関に使用され
る。符号Z1,Z2,Z3,Z4で示した燃焼シリンダ
のインテークバルブは符号V1.1,V1.2;V2.
1,V2.2;V3.1,V3.2;V4.1,V4.
2で示されている。各インテークバルブには、図1に示
したように構成されている弁制御ユニット10が配属さ
れている。したがって、同じ構成部分は同じ符号を備え
ており、この場合、構造が同じであるという理由でイン
テークバルブに配属された弁制御ユニットの1つに対し
てしか符号を備えていない。図面を見易くするために、
弁制御ユニット10に関してはアキュムレータピストン
35とアキュムレータばね36とアキュムレータ室38
とを備えたアキュムレータバルブ34しか図示していな
い。このアキュムレータバルブは圧力通路33を介し
て、インテークバルブのバルブタペットに設けられた圧
力室に接続されている。燃焼シリンダZ1,Z2,Z
3,Z4の各1つのインテークバルブV1.1,V1.
2;V2.1,V2.2;V3.1,V3.2;V4.
1,V4.2に配属されている2つの弁制御ユニット1
0は、それぞれ圧力室38に向かって開く逆止弁41を
備えた制御導管40が開口している出口Aを介して互い
に接続されているので、合計4対の弁制御ユニット10
が形成される。これらの弁制御ユニット対は燃焼シリン
ダZ1,Z2,Z3,Z4のそれぞれ1つに配属されて
いる。電磁弁ユニット11は同じくばね戻し位置を有す
る2つの2ポート2位置電磁弁を有している。この2ポ
ート2位置弁は以下において電磁弁57,58と呼ぶ。
両弁接続部571,572;581,582のうち、両
弁接続部571,581は同じく圧力供給ユニット12
に接続されており、それに対して弁接続部572,58
2は、点火順序で連続していない燃焼シリンダZ1,Z
4;Z3,Z2に設けられたインテークバルブに配属さ
れている弁制御ユニット10対のそれぞれまとめられた
接続部Aに接続されている。圧力供給ユニット12は自
己制御式のフィードポンプ92を有している。このフィ
ードポンプは入口側で内燃機関のエンジンオイル循環路
に接続されていて、エンジンオイル圧pMよりも上にあ
る約10バールの作動圧pBを形成する。
【0047】エンジンオイル循環路は図1に示したよう
にエンジンオイルポンプ53を有している。このエンジ
ンオイルポンプの出口には、フィードポンプ92と吐出
導管55とが接続されている。エンジンオイル循環路は
さらにオイル捕集容器54を有している。フィードポン
プ92によって形成された作動圧pBはエンジンオイル
圧よりも大きく形成されていて、電磁弁57,58の開
放時にアキュムレータピストン35をピストン座部37
から持ち上げるために充分となる。作動圧pBのこのよ
うな設定においては、図1に示したようなアキュムレー
タピストン35に設けられた受圧肩部44を不要にする
ことができる。アキュムレータばね36は、アキュムレ
ータピストン35をエンジンオイル圧pMに抗してピス
トン座部37に圧着させるように設定されている。漏れ
損失を補償するためには、やはり弁制御ユニット10の
接続部Bがエンジンオイル循環路に接続されていて、エ
ンジンオイル圧pMを供給される。
【0048】図8に示した弁制御装置では、弁制御ユニ
ット10対と電磁弁57,58の弁接続部572,58
2との間の接続導管に、弁接続部572;582に向い
た遮断方向を有する各1つの逆止弁が配置されると、弁
制御ユニット10の制御導管40に設けられた逆止弁4
1を不要にすることができる。
【0049】図9には、自己制御式のフィードポンプ9
2の原理的な構造が示されている。ポンプシリンダ93
には、ポンプピストン94が軸方向摺動可能に案内され
ていて、ポンプ室95に配置されたポンプばね96によ
って、偏心体97によって駆動される駆動タペット98
に押圧されている。偏心体97は内燃機関のカム軸14
に装着されていると有利である。ポンプ室95は入口弁
99を介して入口管片100に接続されていて、出口弁
101を介して出口管片102に接続されている。出口
管片102からは、バイパス103がポンプシリンダ9
3に戻って、この場所でポンプピストン94によってポ
ンプ室95に対して隔離された室範囲に開口している。
したがって、ポンプピストン94の前記ポンプ室95と
は反対の側の背面には、作動圧pBが供給される。作動
圧pBがポンプばね96のばね力を上回ると、ポンプピ
ストン94は駆動タペット98から持ち上がり、このポ
ンプピストン94は対応して部分行程しか実施しなくな
る。
【0050】図10に示した第6実施例によるハイドロ
リック式の弁制御装置では、図8に示したように、接続
部Aを介して制御導管40が接続されることによって各
2つの弁制御ユニット10が対になってまとめられてい
る。しかし図8の実施例とは異なり、対にまとめられた
弁制御ユニット10のインテークバルブは互いに異なる
燃焼シリンダに所属している。この場合、これら両燃焼
シリンダは燃焼シリンダZ1〜Z4の点火順序において
連続していない。すなわち、燃焼シリンダZ1,Z4の
第1のインテークバルブV1.1,V4.1に配属され
ている弁制御ユニット10もしくは燃焼シリンダZ1,
Z4の第2のインテークバルブV1.2,V4.2に配
属されている弁制御ユニット10もしくは燃焼シリンダ
Z3,Z2の第1のインテークバルブV3.1,V2.
1に配属されている弁制御ユニット10もしくは燃焼シ
リンダZ3,Z2の第1のインテークバルブV3.2,
V2.2に配属されている弁制御ユニット10がそれぞ
れ対にまとめられている。前記インテークバルブはやは
りシリンダ所属性に対応してV1.1,V1.2,V
2.1,V2.2,V3.1,V3.2,V4.1,V
4.2で示されている。
【0051】電磁弁ユニット11はばね戻し位置を有す
る合計4つの2ポート2位置電磁弁を有している。これ
らの2ポート2位置弁は以下において電磁弁111,1
12,113,114と呼ばれる。電磁弁111〜11
4の一方の弁接続部は自己制御式のフィードポンプ92
に接続されており、それに対して電磁弁111〜114
の他方の弁接続部はそれぞれ4対の弁制御ユニット10
の各1つのまとめられた接続部Aに接続されている。弁
制御ユニット10の接続部Bは同じくエンジンオイル循
環路に接続されていて、エンジンオイル圧pMを供給さ
れる。4つの電磁弁111〜114はインテークバルブ
の個別制御を可能にするので、任意の制御変化形を得る
ことができる。たとえば、低い回転数では燃焼シリンダ
に設けられた両インテークバルブのうちの1つを遮断す
ることができる。これによって、インテークバルブ横断
面における一層高い空気速度と、一層良好な燃料調製と
が得られる。また、非対称的な弁行程経過も調節可能と
なる。このような非対称的な弁行程経過によって、燃焼
室における燃料分配を改善する目的で、規定された渦流
形成を得ることができる。弁制御ユニット10(同じく
アキュムレータバルブ34しか図示していない)の構造
は図8に示した実施例と一致しているので、図8から認
められる符号の記入は省略する。このことは図10の他
に、以下に説明する図11および図13に対しても該当
する。
【0052】図11に回路図で示した第7実施例による
ハイドロリック式の弁制御装置は次の点で図10につき
説明した弁制御装置に対して変更されている。すなわ
ち、電磁弁ユニット11はそれぞればね戻し位置を有す
る2つの2ポート2位置電磁弁115,116と、1つ
の3ポート2位置電磁弁117とを有している。したが
って、図10に示した弁制御装置に対して、2つの2ポ
ート2位置電磁弁の代わりに1つの3ポート2位置電磁
弁が使用される。電磁弁115,116の弁接続部11
5a,116aには、フィードポンプ92の出口側が接
続されているので、この場所には作動圧pBが形成され
る。電磁弁115,116の他方の弁接続部115b,
116bは各1つの逆止弁118;119を介して3ポ
ート2位置電磁弁117の第1の弁接続部117aに接
続されている。付加的に、電磁弁115,116の両弁
接続部115b,116bは接続部Aを介してまとめら
れた弁制御ユニット10対の2つに接続されており、し
かもこの場合、両接続部は、電磁弁115,116に接
続された各弁制御ユニット10が、4つの燃焼シリンダ
Z1〜Z4に設けられたインテークバルブのそれぞれ1
つに配属されているような対に接続されている。図11
の実施例では、弁接続部115bが、燃焼シリンダZ
1,Z4の第1のインテークバルブV1.1,V4.1
に所属している弁制御ユニット10の制御導管40に接
続されている。弁接続部116bは、燃焼シリンダZ
3,Z2の第1のインテークバルブV3.1,V2.1
に配属されている弁制御ユニット10の制御導管40に
接続されている。両2ポート2位置電磁弁115,11
6は無電流状態で遮断するように構成されている。3ポ
ート2位置電磁弁は117はその第2および第3の弁接
続部117b,117cでそれぞれ残りの弁制御ユニッ
ト10対に接続されている。すなわち、弁接続部117
bは、燃焼シリンダZ1,Z4の第2のインテークバル
ブV1.2,V4.2に配属されている弁制御ユニット
10の接続部Aに接続されており、弁接続部117c
は、燃焼シリンダZ3,Z2の第2のインテークバルブ
V3.2,V2.2に配属されている弁制御ユニット1
0の接続部Aに接続されている。燃焼シリンダZ1〜Z
4の点火順序は同じくZ1,Z3,Z4,Z2の順序で
あるので、点火順序では連続していない燃焼シリンダZ
1,Z4もしくはZ3,Z2の弁制御ユニット10が常
に同じ電磁弁115;116によって駆動される。3ポ
ート2位置電磁弁117の位置は、対称的な弁行程経過
が行なわれるのか、または非対称的な弁行程経過が行な
われるのかを決定する。
【0053】図12の線図には、燃焼シリンダZ1〜Z
4の第2のインテークバルブV1.2,V2.2,V
3.2,V4.2が遮断されていて、燃焼シリンダZ1
〜Z4の第1のインテークバルブV1.1,V2.1,
V3.1,V4.1が部分行程を実施するような場合の
制御例が示されている。電磁弁115,116,117
の制御は駆動カム15のカム角度に関連して示されてい
る。この場合、4シリンダ式内燃機関において4つの燃
焼シリンダZ1〜Z4の4つの爆発行程はカム軸14が
2回転するうちに行なわれるようになっている。したが
って、0〜720゜KWの角度目盛りが提供されてい
る。線図上部には、第1のインテークバルブV1.1,
V3.1,V4.1,V2.1の行程が示されている。
その下に示した第2のインテークバルブV1.2,V
3.2,V4.2,V2.2の行程は前提条件に基づき
ゼロである。この行程は、上下に書き込まれている電磁
弁115,116,117の接続時間から生ぜしめられ
る。線図から判かるように、3ポート2位置電磁弁11
7は常に第2のインテークバルブV1.2,V4.2,
V3.2,V2.2の行程の開始時に既に開かれている
ように制御されるので、バルブタペットに設けられた圧
力室内の圧力は完全に減圧され、第2のインテークバル
ブのバルブタペットは行程を実施しない。
【0054】図13には、図11に示した実施例に対し
て単純化された弁制御装置が示されている。この弁制御
装置では、両2ポート2位置電磁弁の代わりに、ばね戻
し位置を有する唯一つの2ポート2位置電磁弁120が
設けられている。しかし、このための前提条件は、閉制
御がインテークバルブのオーバラップ範囲で行なわれな
いことである。2ポート2位置電磁弁120は弁接続部
120aで、やはりフィードポンプ92の出口側に接続
されている。それに対して弁接続部120bは一方では
3ポート2位置電磁弁117の第1の弁接続部117a
に接続されていて、他方では接続部Aを介してまとめら
れた4つの弁制御ユニット10対のうちの2つに接続さ
れており、しかもこのような弁制御ユニット対では、そ
れぞれ接続された弁制御ユニット10のうち、各弁制御
ユニットが4つの燃焼シリンダZ1〜Z4の各1つに設
けられた一方のインテークバルブに配属されている。こ
の実施例では、燃焼シリンダZ1,Z4およびZ3,Z
2の第1のインテークバルブV1.1,V4.1および
V3.1,V2.1に配属されている弁制御ユニット1
0が2ポート2位置電磁弁120に接続されている。4
つの燃焼シリンダZ1,Z4およびZ3,Z2に設けら
れた第2のインテークバルブV1.2,V4.2もしく
はV3.2,V2.2のための弁制御ユニット10は対
になって3ポート2位置電磁弁117の第2の弁接続部
117bと第3の弁接続部117cとに接続されてい
る。また、この弁制御装置の構造と機能形式は図11に
示した実施例と一致している。
【図面の簡単な説明】
【図1】弁制御ユニットの断面図を有する本発明による
弁制御装置の第1実施例の回路図である。
【図2】第2実施例による弁制御装置の回路図である。
【図3】第3実施例による弁制御装置の回路図である。
【図4】図3に示した弁制御装置に設けられた電磁弁ユ
ニットの制御を、アキュムレータピストンとインテーク
バルブの行程線図と共に示す線図である。
【図5】第4実施例による弁制御装置の回路図である。
【図6】図5に示した弁制御装置に用いられる電磁弁ユ
ニットを備えた圧力供給ユニットの変化形を示す回路図
である。
【図7】図5に示した電磁弁ユニットを備えた圧力供給
ユニットを制御するための制御回路図である。
【図8】第5実施例による弁制御装置の回路図である。
【図9】図8に示した弁制御装置のフィードポンプの断
面図である。
【図10】第6実施例による弁制御装置の回路図であ
る。
【図11】第7実施例による弁制御装置の回路図であ
る。
【図12】図11に示した電磁弁ユニットの制御線図で
ある。
【図13】第8実施例による弁制御装置の回路図であ
る。
【符号の説明】
10,10′ 弁制御ユニット、 11 電磁弁ユニッ
ト、 12 圧力供給ユニット、 13 インテークバ
ルブ、 14 カム軸、 15 駆動カム、16 バル
ブヘッド、 17 バルブケーシング、 18,19
バルブ閉鎖ばね、 20 バルブシャフト、 21 弁
座、 22 ケーシング孔、 23制御ケーシング、
24 孔、 25 ばね室、 26 ばね受け、 27
バルブピストン、 28 バルブタペット、 29
作業ピストン、 30 カムピストン、 31 戻しば
ね、 32 圧力室、 33,33′ 圧力通路、3
4,34′ アキュムレータバルブ、 35,35′
アキュムレータピストン、 36,36′ アキュムレ
ータばね、 37 ピストン座部、 38,38′ ア
キュムレータ室、 39,39′ 環状通路、 40,
40′ 制御導管、 41 逆止弁、 42,42′
充てん導管、 43,43′ 逆止弁、44 受圧肩
部、 45 ばね受け、 46 ばね、 47 弁部
材、 48放圧弁、 49 放圧孔、 50 アキュム
レータばね室、 52 オイル戻し導管、 53 エン
ジンオイルポンプ、 54 オイル捕集容器、 55
吐出導管、 56 フィード導管、 57,58 電磁
弁、 59 戻し導管、60 電子制御装置、 61
絞り、 62 逆止弁、 63 アキュムレータばね、
64 スライドリング、 65 ストッパ肩部、 6
6 補助ポンプ、67 フィード導管、 68 絞り、
69 逆止弁、 70 電気モータ、71 スイッ
チ、 72 スイッチリレー、 73 制御回路、 7
4 エラー診断ユニット、 75 OR素子、 76
増幅器、 77 AND素子、78 点火信号発生器、
79 OR素子、 80 回転数発生器、 81 温
度発生器、 82 遮断器、 83 時限素子、 84
ドア接点、 85 時限素子、 86 AND素子、
87 増幅器、 88 絞り、 89 圧力制御弁、
90,91 逆止弁、 92 フィードポンプ、 9
3 ポンプシリンダ、 94 ポンプピストン、 95
ポンプ室、 96 ポンプばね、 97偏心体、 9
8 駆動タペット、 99 入口弁、 100 入口管
片、 101 出口弁、 102 出口管片、 103
バイパス、 111,112,113,114 電磁
弁、 115,116 2ポート2位置電磁弁、 11
5a,115b,116a,116b 弁接続部、 1
17 3ポート2位置電磁弁、 117a,117b,
117c 弁接続部、 118,119 逆止弁、12
0 2ポート2位置電磁弁、 120a,120b 弁
接続部、 561,562 フィード導管区分、 57
1,572,581,582 弁接続部、731,73
2 出力側、 733 入力側、 A,B 接続部、
V1.1,V1.2,V2.1,V2.2,V3.1,
V3.2,V4.1,V4.2インテークバルブ、 Z
1,Z2,Z3,Z4 燃焼シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エルンスト リンダー ドイツ連邦共和国 ミュールアッカー ウーラントシュトラーセ 24 (72)発明者 ウーヴェ ミュラー ドイツ連邦共和国 シュツットガルト 31 ベルクハイマー シュトラーセ 49 ベー (72)発明者 ヘルムート レムボルト ドイツ連邦共和国 シュツットガルト 40 エーリンガー シュトラーセ 27 (56)参考文献 実開 平1−102411(JP,U) 国際公開91/008385(WO,A1) 国際公開91/008380(WO,A1) 国際公開91/008382(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 9/02

Claims (31)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の内燃機関の燃焼シリンダに設け
    られたエンジンバルブに用いられるハイドロリック式の
    弁制御装置であって、カム軸の駆動カムによって駆動さ
    れる弁操作用のバルブタペットのための、各1つのエン
    ジンバルブに配属された少なくとも1つの弁制御ユニッ
    トが設けられていて、該弁制御ユニットが、駆動カムと
    バルブタペットとの間で該バルブタペットと、駆動カム
    に接触した伝達ピストンとによって制限されて液体を充
    てんされた圧力室を有しており、該圧力室がバルブタペ
    ット行程を制御するための可変の容積を有しており、さ
    らに前記弁制御ユニットが、圧力導管を介して前記圧力
    室に接続されたアキュムレータバルブを有しており、該
    アキュムレータバルブが、アキュムレータ室と、該アキ
    ュムレータ室を制限して前記圧力導管と前記アキュムレ
    ータ室との間の接続を制御するためのアキュムレータピ
    ストンと、前記アキュムレータ室を前記圧力導管から隔
    離するピストン座部にアキュムレータピストンを圧着さ
    せるアキュムレータばねとを有しており、さらに前記弁
    制御ユニットが、前記アキュムレータ室に開口した制御
    導管を有しており、該制御導管が逆止弁を備えており、
    さらに、制御圧下にある制御液を供給するための圧力供
    給ユニットと、前記弁制御ユニットの制御導管と前記圧
    力供給ユニットとに接続された、前記アキュムレータピ
    ストンを制御するための電磁弁ユニットとが設けられて
    いる形式のものにおいて、圧力供給ユニット(12)と
    して内燃機関に存在するエンジンオイル循環路が使用
    されており、該エンジンオイル循環路内で、内燃機関に
    より駆動される、吸込み側でオイル捕集容器(54)に
    接続されたエンジンオイルポンプ(53)によって、エ
    ンジンオイル圧下にあるエンジンオイル流が維持されて
    おり、エンジンオイル部分流が、開かれた電磁弁ユニッ
    ト(11)を介してオイル捕集容器(54)にまで案内
    されると同時に弁制御ユニット(10)のアキュムレー
    タ室(38)にも供給されるようになっており、前記電
    磁弁ユニット(11)が、制御導管(40)に圧力衝撃
    を発生させる目的で急速に閉鎖可能に構成されているこ
    とを特徴とする、エンジンバルブに用いられるハイドロ
    リック式の弁制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電磁弁ユニット(11)が、ばね戻
    し位置を有する少なくとも1つの2ポート2位置電磁弁
    (57)を有しており、該2ポート2位置電磁弁の一方
    の弁接続部(572)が前記制御導管(40)に接続さ
    れていて、他方の弁接続部(571)が、オイル捕集容
    器(54)に通じた戻し導管(59)に接続されてい
    る、請求項1記載の弁制御装置。
  3. 【請求項3】 前記弁制御ユニット(10)の制御導管
    (40)に設けられた逆止弁(41)が、アキュムレー
    タ室(38)に向かって開くように構成されており、前
    記エンジンオイルポンプ(53)の吐出側に通じたフィ
    ード導管(56)が、絞り(61)と別の逆止弁(6
    2)とを介して、前記2ポート2位置電磁弁(57)の
    前記制御導管(40)に接続された弁接続部(572)
    に接続されており、前記別の逆止弁(62)が、前記弁
    接続部(572)に向かって開くように構成されてい
    る、請求項2記載の弁制御装置。
  4. 【請求項4】 前記弁制御ユニット(10)の制御導管
    (40)に設けられた逆止弁(41)が、アキュムレー
    タ室(38)に向かって遮断するように構成されてお
    り、前記エンジンオイルポンプ(53)の吐出側に通じ
    たフィード導管(56)が、絞り(61)と別の逆止弁
    (62)とを介して前記アキュムレータ室(38)に開
    口しており、前記別の逆止弁(62)が、前記アキュム
    レータ室(38)に向かって開くように構成されてい
    る、請求項2記載の弁制御装置。
  5. 【請求項5】 前記2ポート2位置電磁弁(57)が無
    電流状態で開くように構成されており、前記弁制御ユニ
    ット(10)の圧力導管(33)が、該圧力導管(3
    3)に向かって開く逆止弁(43)を介して前記フィー
    ド導管(56)に接続されており、アキュムレータばね
    (36)を備えたアキュムレータピストン(35)が定
    常エンジンオイル圧に抗してピストン座部(37)に圧
    着されるように前記アキュムレータピストン(35)が
    設定されている、請求項3または4記載の弁制御装置。
  6. 【請求項6】 規定の行程距離(前行程a)を進んだ後
    にアキュムレータピストン(35)に、閉鎖方向でプレ
    ロードをかけられた第2のアキュムレータばね(63)
    が作用するようになっており、前記アキュムレータピス
    トン(35)が最小の定常エンジンオイル圧でピストン
    座部(37)から持ち上がって、前記第2のアキュムレ
    ータばね(63)に当接するように第1のアキュムレー
    タばね(36)が設定されており、前記アキュムレータ
    ピストン(35)が最大の定常エンジンオイル圧でも前
    記第2のアキュムレータばね(63)の戻し力に抗して
    シフトされるように前記第2のアキュムレータばね(6
    3)が設定されている、請求項3または4記載の弁制御
    装置。
  7. 【請求項7】 アキュムレータピストン(35)の前記
    アキュムレータ室(38)とは反対の側の背面に、軸方
    向摺動可能な同軸的なスライドリング(64)が配置さ
    れており、該スライドリングが、前記第2のアキュムレ
    ータばね(63)の作用を受けて、ピストン座部(3
    7)に載着されたアキュムレータピストン(35)から
    所定の間隔(a)をおいて位置する位置固定のストッパ
    (65)に支持されていて、半径方向でアキュムレータ
    ピストン(35)の摺動軌道に突入している、請求項6
    記載の弁制御装置。
  8. 【請求項8】 前記2ポート2位置電磁弁(57)が無
    電流状態で遮断するように構成されている、請求項6ま
    たは7記載の弁制御装置。
  9. 【請求項9】 前記2ポート2位置電磁弁(57)が、
    バルブタペット(28)の行程前に作業位置に切り換え
    られて、バルブタペット行程の間に再び戻されるように
    制御されるようになっている、請求項8記載の弁制御装
    置。
  10. 【請求項10】 当該弁制御装置が各1つのインテーク
    バルブを有する4つの燃焼シリンダを備えた内燃機関に
    用いられるようになっており、各インテークバルブ(1
    3)に1つの弁制御ユニット(10)が配属されてお
    り、電磁弁ユニット(11)が、ばね戻し位置を有する
    2つの2ポート2位置電磁弁(57,58)を有してお
    り、それぞれ点火順序で連続していない燃焼シリンダに
    設けられたインテークバルブ(13)に配属されている
    2つの弁制御ユニット(10)の制御導管(40)が、
    同じ2ポート2位置電磁弁(57;58)に接続されて
    いる、請求項2から9までのいずれか1項記載の弁制御
    装置。
  11. 【請求項11】 圧力供給ユニット(12)に、内燃機
    関に存在するエンジンオイル循環路が一緒に使用されて
    おり、該エンジンオイル循環路内で、内燃機関により駆
    動される、吸込み側でオイル捕集容器(54)に接続さ
    れたエンジンオイルポンプ(53)によって、エンジン
    オイル圧(p )下にあるエンジンオイル流が維持され
    ており、圧力供給ユニット(12)が、内燃機関により
    駆動される自己制御式のフィードポンプ(92)を有し
    ており、該フィードポンプにエンジンオイルポンプ(5
    3)によってエンジンオイルが供給されるようになって
    おり、さらに前記フィードポンプが、エンジンオイル圧
    (p)よりも上にある作動圧(p)を形成するよう
    になっている、請求項1記載の弁制御装置。
  12. 【請求項12】 弁制御ユニット(10)の圧力導管
    (33)が、該圧力導管(33)に向かって開く逆止弁
    (43)を介してエンジンオイルポンプ(53)に接続
    されており、アキュムレータばね(36)を備えたアキ
    ュムレータピストン(35)が定常エンジンオイル圧
    (p)に抗してピストン座部(37)に圧着されるよ
    うに前記アキュムレータピストン(35)が設定されて
    いる、請求項11記載の弁制御装置。
  13. 【請求項13】 フィードポンプ(92)が、ポンプシ
    リンダ(93)内で軸方向に可動なポンプピストン(9
    4)を有しており、該ポンプピストンがポンプ室(9
    5)を制限していて、該ポンプ室(95)に配置された
    ポンプばね(96)によって、偏心体(97)によって
    駆動される作業タペット(98)に押圧されており、前
    記ポンプ室(95)が入口弁(99)を介して、エンジ
    ンオイルポンプ(53)に接続された入口管片(10
    0)に接続されていて、さらに出口弁(101)を介し
    て出口管片(102)に接続されており、ポンプピスト
    ン(94)の前記ポンプ室(95)とは反対の側の背面
    に、出口管片(102)内の圧力(p)が負荷されて
    いる、請求項11または12記載の弁制御装置。
  14. 【請求項14】 前記偏心体(97)が、内燃機関のカ
    ム軸(14)に相対回動不能に配置されている、請求項
    13記載の弁制御装置。
  15. 【請求項15】 当該弁制御装置が各2つのインテーク
    バルブを有する4つの燃焼シリンダを備えた内燃機関に
    用いられるようになっており、各インテークバルブ(V
    1.1,V1.2,V2.1,V2.2,V3.1,V
    3.2,V4.1,V4.2)に1つの弁制御ユニット
    (10)が配属されており、各弁制御ユニット(10)
    の制御導管(40)に設けられた逆止弁(41)が、ア
    キュムレータ室(38)に向かって開くように構成され
    ており、同じ燃焼シリンダ(Z1,Z2,Z3,Z4)
    のインテークバルブ(V1.1,V1.2;V2.1,
    V2.2;V3.1,V3.2;V4.1,V4.2)
    に配属されている2つの弁制御ユニット(10)の制御
    導管(40)がそれぞれ互いに対になって接続されてお
    り、電磁弁ユニット(11)が、ばね戻し位置を有する
    2つの2ポート2位置電磁弁(57,58)を有してお
    り、該2ポート2位置電磁弁が、その一方の弁接続部
    (571,581)で圧力供給ユニット(12)に接続
    されていて、他方の弁接続部(572,582)で、点
    火順序で連続していない燃焼シリンダ(Z1,Z4;Z
    3,Z2)に設けられたインテークバルブ(V1.1,
    V1.2;V2.1,V2.2;V3.1,V3.2;
    V4.1,V4.2)に配属されている2対の弁制御ユ
    ニット(10)の制御導管(40)にそれぞれ接続され
    ている、請求項11から14までのいずれか1項記載の
    弁制御装置。
  16. 【請求項16】 当該弁制御装置が各2つのインテーク
    バルブを有する4つの燃焼シリンダを備えた内燃機関に
    用いられるようになっており、各インテークバルブ(V
    1.1,V1.2,V2.1,V2.2,V3.1,V
    3.2,V4.1,V4.2)に1つの弁制御ユニット
    (10)が配属されており、各弁制御ユニット(10)
    の制御導管(40)に設けられた逆止弁(41)が、ア
    キュムレータ室(38)に向かって開くように構成され
    ており、点火順序で連続していない燃焼シリンダ(Z
    1,Z4;Z3,Z2)に設けられた第1のインテーク
    バルブ(V1.1,V4.1;V3.1,V2.1)も
    しくは第2のインテークバルブ(V1.2,V4.2;
    V3.2,V2.2)に配属されている弁制御ユニット
    (10)の各2つの制御導管(40)が互いに接続され
    ていて、電磁弁ユニット(11)に接続されている、請
    求項11から14までのいずれか1項記載の弁制御装
    置。
  17. 【請求項17】 電磁弁ユニット(11)が、ばね戻し
    位置を有する4つの2ポート2位置電磁弁(111,1
    12,113,114)を有しており、該2ポート2位
    置電磁弁の一方の弁接続部に圧力供給ユニット(12)
    が接続されていて、他方の弁接続部に、互いに接続され
    た制御導管(40)によって形成された各弁制御ユニッ
    ト(10)対の制御導管(40)がそれぞれ接続されて
    いる、請求項16記載の弁制御装置。
  18. 【請求項18】 電磁弁ユニット(11)が、ばね戻し位
    置を有する2つの2ポート2位置電磁弁(115,11
    6)を有しており、該2ポート2位置電磁弁の一方の弁
    接続部(115a,116a)に圧力供給ユニット(1
    2)が接続されていて、他方の弁接続部(115b,1
    16b)に、互いに接続された制御導管(40)によっ
    て形成された弁制御ユニット(10)対のうちの一方の
    2つに設けられた制御導管(40)がそれぞれ接続されて
    いて、しかも接続された弁制御ユニット(10)が、4
    つの燃焼シリンダ(Z1,Z2,Z3,Z4)全てに設
    けられたそれぞれ一方のインテークバルブ(V1.1,
    V4.1,V3.1,V2.1)に所属しており、さら
    に電磁弁ユニット(11)が、ばね戻し位置を有する3
    ポート2位置電磁弁(117)を有しており、該3ポー
    ト2位置電磁弁の第1の弁接続部(117a)が、前記
    2ポート2位置電磁弁(115,116)に向かって開
    く各1つの逆止弁(118,119)を介して、前記2
    ポート2位置電磁弁(115,116)の、前記弁制御
    ユニット(10)の制御導管(40)に接続された弁接
    続部(115b,116b)に接続されており、前記3
    ポート2位置電磁弁の第2の弁接続部(117b)と第
    3の弁接続部(117c)とが、互いに接続された制御
    導管(40)によって形成された弁制御ユニット(1
    0)対の他方の2つにそれぞれ接続されている、請求項
    16記載の弁制御装置。
  19. 【請求項19】 電磁弁ユニット(11)が、ばね戻し
    位置を有する2ポート2位置電磁弁(120)と、ばね
    戻し位置を有する3ポート2位置電磁弁(117)とを
    有しており、前記2ポート2位置電磁弁の一方の弁接続
    部(120a)が圧力供給ユニット(12)に接続され
    ており、他方の弁接続部(120b)が一方では前記3
    ポート2位置電磁弁(117)の第1の弁接続部(11
    7a)に接続されており、他方では互いに接続された制
    御導管(40)によって形成された弁制御ユニット(1
    0)対のうちの一方の2つに設けられた制御導管(4
    0)に接続されていて、しかも接続された弁制御ユニッ
    ト(10)が4つの燃焼シリンダ(Z1,Z2,Z3,
    Z4)全てに設けられたそれぞれ一方のインテークバル
    ブ(V1.1,V4.1,V3.1,V2.1)に所属
    しており、前記3ポート2位置電磁弁(117)の第2
    の弁接続部(117b)と第3の弁接続部(117c)
    とが、それぞれ互いに接続された制御導管(40)によ
    って形成された弁制御ユニット(10)対の他方の2つ
    に接続されている、請求項16記載の弁制御装置。
  20. 【請求項20】 圧力供給ユニット(12)が電気的に
    駆動される補助ポンプ(66)を有しており、該補助ポ
    ンプが、少なくとも内燃機関の始動直前に規定の時間
    (τ)にわたって接続されるようになっている、請求
    項1から19までのいずれか1項記載の弁制御装置。
  21. 【請求項21】 前記補助ポンプ(66)が、内燃機関
    の下側の回転数範囲で、弁制御ユニット(10)におけ
    るエラー発生時に接続されるようになっている、請求項
    20記載の弁制御装置。
  22. 【請求項22】 前記補助ポンプ(66)の電気モータ
    (70)が、制御可能なスイッチ(71)を介して供給
    電圧に接続されており、内燃機関の点火停止が直前に実
    施されていない状態で自動車ドアが開かれると、前記ス
    イッチ(71)が制御回路(73)によってスイッチ閉
    鎖位置に変位されるようになっている、請求項20また
    は21記載の弁制御装置。
  23. 【請求項23】 内燃機関の回転数(n)またはエン
    ジンオイルの温度(T)が規定の値(n,T)を下
    回ると、前記制御回路(73)が前記スイッチ(71)
    をスイッチ閉鎖位置に変位させるようになっている、請
    求項22記載の弁制御装置。
  24. 【請求項24】 前記制御回路(73)にエラー診断ユ
    ニット(74)が接続されており、該エラー診断ユニッ
    トが、弁制御ユニット(10)におけるエラーの発生時
    間にわたって前記制御回路(73)にエラー信号を送出
    するようになっており、該エラー信号が生じる限り、前
    記制御回路(73)が前記スイッチ(71)をスイッチ
    閉鎖位置に変位させるようになっている、請求項22ま
    たは23記載の弁制御装置。
  25. 【請求項25】 前記スイッチ(71)を制御するため
    の前記制御回路(73)の制御出力側(731)が、O
    R素子(75)の出力側によって制御されており、該O
    R素子の3つの入力側のうち、1つは前記制御回路(7
    3)のエラー信号入力側(733)に接続されており、
    1つはAND素子(77)の出力側に接続されており、
    もう1つは時限素子(83)の出力側に接続されてお
    り、該時限素子(83)がドア操作時にドア接点発生器
    (84)によってセットされるようになっており、前記
    AND素子(77)の一方の入力側が点火信号発生器
    (78)に接続されており、該点火信号発生器が、点火
    接続時には点火信号「論理1」を発信し、点火遮断時に
    は点火信号「論理0」を発信するようになっており、前
    記AND素子(77)の他方の入力側が、2つの入力側
    を有する第2のOR素子(79)の出力側に接続されて
    おり、該第2のOR素子(79)の両入力側に回転数発
    生器(80)とエンジンオイル温度のための温度発生器
    (81)とが接続されており、前記回転数発生器と前記
    温度発生器とが、設定値(n,T)が越えられてい
    ない場合にそれぞれ論理1信号を発信するようになって
    いる、請求項24記載の弁制御装置。
  26. 【請求項26】 前記時限素子(83)と前記第1のO
    R素子(75)との間の接続路に遮断器(82)が接続
    されており、該遮断器が、クロック側縁制御されるダイ
    ナミック式の第2の時限素子(85)のセットによって
    開かれるようになっており、該第2の時限素子(85)
    が、前記点火信号発生器(78)によって供給される点
    火信号の負の側縁によってセットされるようになってい
    る、請求項25記載の弁制御装置。
  27. 【請求項27】 前記制御回路(73)が第2のAND
    素子(86)を有しており、該第2のAND素子の一方
    の否定された入力側に前記点火信号発生器(78)が接
    続されていて、他方の入力側に前記第1の時限素子(8
    3)の出力側が接続されており、前記第2のAND素子
    の出力側が、増幅器(87)を介して電磁弁ユニット
    (11)の励磁巻き線に接続されている、請求項25ま
    たは26記載の弁制御装置。
  28. 【請求項28】 前記補助ポンプ(66)がエンジンオ
    イルポンプ(53)の出口でエンジンオイル循環路に挿
    入されており、エンジンオイル部分流が前記補助ポンプ
    (66)の出口で取り出されており、前記補助ポンプ
    (66)と前記エンジンオイルポンプ(53)とに、各
    ポンプ出口に向かって開く各1つの逆止弁(91,9
    0)が並列に接続されている、請求項20から27まで
    のいずれか1項記載の弁制御装置。
  29. 【請求項29】 前記補助ポンプ(66)の出口に圧力
    制御弁(89)が配置されている、請求項28記載の弁
    制御装置。
  30. 【請求項30】 前記補助ポンプ(66)が吸込み側で
    オイル捕集容器(54)に接続されていて、エンジンオ
    イル部分流に対して平行なエンジンオイル流を形成する
    ようになっている、請求項20から27までのいずれか
    1項記載の弁制御装置。
  31. 【請求項31】 前記補助ポンプ(66)が吐出側でフ
    ィード導管(67)を介して弁制御ユニット(10)の
    制御導管(40)もしくはアキュムレータ室(38)に
    接続されており、前記フィード導管(67)に絞り(6
    8)と、前記制御導管(40)もしくは前記アキュムレ
    ータ室(38)とに向かって開く逆止弁(69)とが、
    流れ方向で見て前記順序で配置されている、請求項30
    記載の弁制御装置。
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