JP3499736B2 - 内燃エンジンのマフラー - Google Patents
内燃エンジンのマフラーInfo
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- JP3499736B2 JP3499736B2 JP35066997A JP35066997A JP3499736B2 JP 3499736 B2 JP3499736 B2 JP 3499736B2 JP 35066997 A JP35066997 A JP 35066997A JP 35066997 A JP35066997 A JP 35066997A JP 3499736 B2 JP3499736 B2 JP 3499736B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃エンジン、例
えば刈払機やチェーンソー等の手持式小型作業機用とし
て好適な内燃エンジンである小型空冷2サイクルガソリ
ンエンジンのマフラーに係り、特に、排気ガス規制に効
果的に対応できるようにしたものに関する。
えば刈払機やチェーンソー等の手持式小型作業機用とし
て好適な内燃エンジンである小型空冷2サイクルガソリ
ンエンジンのマフラーに係り、特に、排気ガス規制に効
果的に対応できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、環境問題に対する関心の高まりか
ら、刈払機やチェーンソー等の手持式作業機に使用され
る小型空冷2サイクルガソリンエンジン等の内燃エンジ
ンにおいても、それから排出される排ガス中のHC、C
O、NOx等を低減浄化することが強く要望されて来て
おり、例えば、アメリカ合衆国のカリフォルニア州にお
ける排ガス規制法案、所謂カーブ(CARB)TIER
2等のように、排ガス規制は、将来、ますます厳しくな
ることが予測される。
ら、刈払機やチェーンソー等の手持式作業機に使用され
る小型空冷2サイクルガソリンエンジン等の内燃エンジ
ンにおいても、それから排出される排ガス中のHC、C
O、NOx等を低減浄化することが強く要望されて来て
おり、例えば、アメリカ合衆国のカリフォルニア州にお
ける排ガス規制法案、所謂カーブ(CARB)TIER
2等のように、排ガス規制は、将来、ますます厳しくな
ることが予測される。
【0003】このような排ガス規制に対処するため、本
発明の出願人は、先に、次のような構成のマフラーを提
案した(特願平8−84260号)。このマフラーは、
エンジンの排気口から噴出した排ガスが導入される膨張
室を備え、該膨張室が仕切り板により第1の膨張室と第
2の膨張室とに縦方向に分割されるとともに、前記仕切
り板に通気性を有する金属発泡体からなる酸化触媒等の
排ガス浄化部材が配置され、排ガスが前記第1の膨張室
から前記排ガス浄化部材内を通って前記第2の膨張室に
導かれるようにされてなる。
発明の出願人は、先に、次のような構成のマフラーを提
案した(特願平8−84260号)。このマフラーは、
エンジンの排気口から噴出した排ガスが導入される膨張
室を備え、該膨張室が仕切り板により第1の膨張室と第
2の膨張室とに縦方向に分割されるとともに、前記仕切
り板に通気性を有する金属発泡体からなる酸化触媒等の
排ガス浄化部材が配置され、排ガスが前記第1の膨張室
から前記排ガス浄化部材内を通って前記第2の膨張室に
導かれるようにされてなる。
【0004】さらに、前記特願平8−84260号にお
いては、前記構成に加えて、前記膨張室の外周部を、相
互間に間隙空間が形成されるように適宜に離隔せしめら
れた内壁パネルと外壁パネルとからなる二重壁部により
形成することも開示されている。前記提案のマフラーに
おいては、特に排ガス中に含まれるTHC成分を大幅に
低減できることが確認されているが、CO成分の低減効
果については、THC成分ほどには成果が得られなかっ
た。
いては、前記構成に加えて、前記膨張室の外周部を、相
互間に間隙空間が形成されるように適宜に離隔せしめら
れた内壁パネルと外壁パネルとからなる二重壁部により
形成することも開示されている。前記提案のマフラーに
おいては、特に排ガス中に含まれるTHC成分を大幅に
低減できることが確認されているが、CO成分の低減効
果については、THC成分ほどには成果が得られなかっ
た。
【0005】これは、次のような事柄が理由であると考
えられる。すなわち、排ガス中の種々の化学反応により
生じるCO成分を低減するには、それとO2 とを反応さ
せてCO2 を生成する(CO+1/2O2 →CO2 )こ
とが必要となるが、内燃エンジンのシリンダ内で燃焼せ
しめられた排ガスは、前記第1及び第2の膨張室におい
てさらに前記酸化触媒の酸化作用(燃焼作用)を受ける
ため、前記第2の膨張室内の排気ガス中にはO2 がほと
んど含まれていない。そのため、前記酸化反応(CO+
1/2O2 →CO2 )が少なくなり、COを充分には低
減できなくなる。
えられる。すなわち、排ガス中の種々の化学反応により
生じるCO成分を低減するには、それとO2 とを反応さ
せてCO2 を生成する(CO+1/2O2 →CO2 )こ
とが必要となるが、内燃エンジンのシリンダ内で燃焼せ
しめられた排ガスは、前記第1及び第2の膨張室におい
てさらに前記酸化触媒の酸化作用(燃焼作用)を受ける
ため、前記第2の膨張室内の排気ガス中にはO2 がほと
んど含まれていない。そのため、前記酸化反応(CO+
1/2O2 →CO2 )が少なくなり、COを充分には低
減できなくなる。
【0006】そこで、本発明の出願人は、さらに研究開
発を進めて、排ガス中のCO成分をより効果的に低減す
べく、次のような構成のマフラーを提案した(特願平8
−84324号)。このマフラーは、内燃エンジンの排
気口から噴出した排ガスが導入される膨張室を備え、こ
の膨張室における排ガスの導入部近傍に、導入された排
ガスの噴流を利用して外気を前記膨張室内に吸入する外
気吸入手段を設けたものである。前記外気吸入手段とし
ては、排ガスがその内部を吹き抜けるように配置された
ベンチュリ管と、このベンチュリ管のスロート部と前記
膨張室外とを連通させる外気導入管とからなるものが代
表して挙げられている。かかる構成のマフラーにおいて
は、排ガスの噴流を利用した外気吸入手段により前記膨
張室内に外気が自動的に吸入される。膨張室に外気が吸
入されると、膨張室内のO2 量が増加するため、COの
酸化作用が増進され、CO成分が大幅に低減され、所期
の目的が十分に達成できた。
発を進めて、排ガス中のCO成分をより効果的に低減す
べく、次のような構成のマフラーを提案した(特願平8
−84324号)。このマフラーは、内燃エンジンの排
気口から噴出した排ガスが導入される膨張室を備え、こ
の膨張室における排ガスの導入部近傍に、導入された排
ガスの噴流を利用して外気を前記膨張室内に吸入する外
気吸入手段を設けたものである。前記外気吸入手段とし
ては、排ガスがその内部を吹き抜けるように配置された
ベンチュリ管と、このベンチュリ管のスロート部と前記
膨張室外とを連通させる外気導入管とからなるものが代
表して挙げられている。かかる構成のマフラーにおいて
は、排ガスの噴流を利用した外気吸入手段により前記膨
張室内に外気が自動的に吸入される。膨張室に外気が吸
入されると、膨張室内のO2 量が増加するため、COの
酸化作用が増進され、CO成分が大幅に低減され、所期
の目的が十分に達成できた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記外
気吸入手段が設けられたマフラーにおいては、外気吸入
手段としてベンチュリ管等の排ガスの噴流を利用して外
気を吸い込むようにしたものが用いられているので、構
造が簡単で安価にできるといった利点はあるものの、内
燃エンジンの排気口から吹き出される排ガスは脈動して
いる関係上、前記外気吸入手段を通じて未浄化の排ガス
の一部が外部に放出されることがあった。
気吸入手段が設けられたマフラーにおいては、外気吸入
手段としてベンチュリ管等の排ガスの噴流を利用して外
気を吸い込むようにしたものが用いられているので、構
造が簡単で安価にできるといった利点はあるものの、内
燃エンジンの排気口から吹き出される排ガスは脈動して
いる関係上、前記外気吸入手段を通じて未浄化の排ガス
の一部が外部に放出されることがあった。
【0008】より詳細には、外気吸入手段として、ベン
チュリ管が用いられている場合には、該ベンチュリ管に
おける外気導入管が連結されているスロート部は、そこ
を排ガスが吹き抜けるとき、通常は負圧となって外気が
吸入されるはずであるが、内燃エンジンの排気量や特性
等の条件如何によっては、排ガスの脈動によって前記ス
ロート部が瞬間的に正圧になることがあり、排ガスが少
量ではあるが未浄化のまま外気導入管を通じて外部に放
出されてしまうことがある。
チュリ管が用いられている場合には、該ベンチュリ管に
おける外気導入管が連結されているスロート部は、そこ
を排ガスが吹き抜けるとき、通常は負圧となって外気が
吸入されるはずであるが、内燃エンジンの排気量や特性
等の条件如何によっては、排ガスの脈動によって前記ス
ロート部が瞬間的に正圧になることがあり、排ガスが少
量ではあるが未浄化のまま外気導入管を通じて外部に放
出されてしまうことがある。
【0009】このように、未浄化の排ガスが外部に放出
されてしまうと、いくらマフラー内で排ガスの浄化をお
こなっても、前記エンジンから外部へ排出されるトータ
ルでのHC、CO、NOx等は増加し、排ガス規制等に
対処したことにはならないことになる。本発明は、この
ような従来の問題に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、排ガスの噴流を利用して外気を前記膨張
室内に吸入する外気吸入手段を設けることによって、排
ガス中のCO成分の低減化を図るようにしたもとで、排
ガスの脈動に起因して未浄化の排ガスが外部に放出され
ることを効果的に低減できるようにされた内燃エンジン
のマフラーを提供することにある。
されてしまうと、いくらマフラー内で排ガスの浄化をお
こなっても、前記エンジンから外部へ排出されるトータ
ルでのHC、CO、NOx等は増加し、排ガス規制等に
対処したことにはならないことになる。本発明は、この
ような従来の問題に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、排ガスの噴流を利用して外気を前記膨張
室内に吸入する外気吸入手段を設けることによって、排
ガス中のCO成分の低減化を図るようにしたもとで、排
ガスの脈動に起因して未浄化の排ガスが外部に放出され
ることを効果的に低減できるようにされた内燃エンジン
のマフラーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明に係る内燃エンジンのマフラーは、基本的には、
内燃エンジンの排気口から噴出した排ガスが導入される
膨張室を備え、該膨張室における排ガスの導入部近傍
に、導入された排ガスの噴流を利用して外気を前記膨張
室内に吸入する外気吸入手段が設けられ、該外気吸入手
段と外部との間に、外気吸入は妨げないが未浄化排ガス
の外部への放出を阻止するチェックバルブが設けられて
いることを特徴としている。
本発明に係る内燃エンジンのマフラーは、基本的には、
内燃エンジンの排気口から噴出した排ガスが導入される
膨張室を備え、該膨張室における排ガスの導入部近傍
に、導入された排ガスの噴流を利用して外気を前記膨張
室内に吸入する外気吸入手段が設けられ、該外気吸入手
段と外部との間に、外気吸入は妨げないが未浄化排ガス
の外部への放出を阻止するチェックバルブが設けられて
いることを特徴としている。
【0011】
【0012】このような構成とされた本発明のマフラー
においては、排ガスの噴流を利用した外気吸入手段によ
り膨張室内に外気が自動的に吸入される。膨張室に外気
が吸入されると、膨張室内のO2 量が増加するため、C
Oの酸化作用が増進され、CO成分が大幅に低減され
る。そして、前記第1の外気導入管等の、前記外気吸入
手段と外部との間の部位にチェックバルブを設けること
により、例えば、前記ベンチュリ管のスロート部が負圧
のときは前記チェックバルブが開状態となり、該チェッ
クバルブを介して外気が前記膨張室に吸入され、逆に、
前記ベンチュリ管のスロート部が正圧のときは前記チェ
ックバルブが閉状態となり、未浄化排ガスの外部への放
出を阻止することになる。
においては、排ガスの噴流を利用した外気吸入手段によ
り膨張室内に外気が自動的に吸入される。膨張室に外気
が吸入されると、膨張室内のO2 量が増加するため、C
Oの酸化作用が増進され、CO成分が大幅に低減され
る。そして、前記第1の外気導入管等の、前記外気吸入
手段と外部との間の部位にチェックバルブを設けること
により、例えば、前記ベンチュリ管のスロート部が負圧
のときは前記チェックバルブが開状態となり、該チェッ
クバルブを介して外気が前記膨張室に吸入され、逆に、
前記ベンチュリ管のスロート部が正圧のときは前記チェ
ックバルブが閉状態となり、未浄化排ガスの外部への放
出を阻止することになる。
【0013】これにより、排ガスの脈動に起因して未浄
化の排ガスが外部に放出されることを効果的に低減で
き、その結果、前記エンジンから排出されるトータルで
のHC、CO、NOx等が減少し、排ガス規制等に対拠
できる。また、本発明に係る内燃エンジンのマフラーの
他の好ましい態様では、前記膨張室に隣接してリザーブ
タンクが設けられ、前記外気吸入手段により、外気が前
記リザーブタンクを介して前記膨張室に吸入される。こ
の場合、好ましい態様では、前記リザーブタンクに、該
リザーブタンク内に外気を吸入するための第2の外気導
入管が付設され、この第2の外気導入管に前記チェック
バルブが設けられる。
化の排ガスが外部に放出されることを効果的に低減で
き、その結果、前記エンジンから排出されるトータルで
のHC、CO、NOx等が減少し、排ガス規制等に対拠
できる。また、本発明に係る内燃エンジンのマフラーの
他の好ましい態様では、前記膨張室に隣接してリザーブ
タンクが設けられ、前記外気吸入手段により、外気が前
記リザーブタンクを介して前記膨張室に吸入される。こ
の場合、好ましい態様では、前記リザーブタンクに、該
リザーブタンク内に外気を吸入するための第2の外気導
入管が付設され、この第2の外気導入管に前記チェック
バルブが設けられる。
【0014】このように、リザーブタンクを設けること
により、排ガスの脈動が緩和されるので、未浄化の排ガ
スの外部放出量が一層低減される。また、他の好ましい
態様では、前記リザーブタンクに、前記チェックバルブ
として、舌状弾性片からなる常時は開状態のリードバル
ブを備えたバルブ組立体100が付設され、さらに好ま
しい態様では、前記リードバルブが、前記内燃エンジン
の冷却風を受け得る部位に配設される。このようにされ
ることにより、十分な量の外気を取り込むことができる
とともに、排ガスの脈動による過大な正圧が前記リード
バルブに作用したときには、該リードバルブが確実に閉
状態となる。
により、排ガスの脈動が緩和されるので、未浄化の排ガ
スの外部放出量が一層低減される。また、他の好ましい
態様では、前記リザーブタンクに、前記チェックバルブ
として、舌状弾性片からなる常時は開状態のリードバル
ブを備えたバルブ組立体100が付設され、さらに好ま
しい態様では、前記リードバルブが、前記内燃エンジン
の冷却風を受け得る部位に配設される。このようにされ
ることにより、十分な量の外気を取り込むことができる
とともに、排ガスの脈動による過大な正圧が前記リード
バルブに作用したときには、該リードバルブが確実に閉
状態となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1は、本発明に係るマフラー
の第1実施形態を内燃エンジンと共に示している。図に
おいて、内燃エンジン1は、刈払機やチェーンソー等の
手持式作業機の動力源として組み込まれているシュニュ
ーレ掃気式の小型空冷2サイクルガソリンエンジン(以
下単に内燃エンジンという)とされ、排気量は、例えば
23〜26cc程度のものである。このエンジン1は、
点火プラグ15が配置された半球形の燃焼室5を有する
シリンダ2と、その下側に連結されたクランクケース3
と、を備え、前記シリンダ2にはピストン4が嵌挿され
るとともに、図1で見てその左右に気化器の混合気供給
通路部8が接続された吸気口7と、後述するマフラー2
0が接続された排気口10がそれぞれ所定の態様で設け
られ、さらに、図1で見てその前後に一対の掃気口9が
それぞれ所定の態様で設けられている。
参照しながら説明する。図1は、本発明に係るマフラー
の第1実施形態を内燃エンジンと共に示している。図に
おいて、内燃エンジン1は、刈払機やチェーンソー等の
手持式作業機の動力源として組み込まれているシュニュ
ーレ掃気式の小型空冷2サイクルガソリンエンジン(以
下単に内燃エンジンという)とされ、排気量は、例えば
23〜26cc程度のものである。このエンジン1は、
点火プラグ15が配置された半球形の燃焼室5を有する
シリンダ2と、その下側に連結されたクランクケース3
と、を備え、前記シリンダ2にはピストン4が嵌挿され
るとともに、図1で見てその左右に気化器の混合気供給
通路部8が接続された吸気口7と、後述するマフラー2
0が接続された排気口10がそれぞれ所定の態様で設け
られ、さらに、図1で見てその前後に一対の掃気口9が
それぞれ所定の態様で設けられている。
【0016】また、通常の内燃エンジンと同様に、前記
ピストン4の上下方向の往復運動は、コンロッド11を
介して、バランスウエイト14を備えたクランクシャフ
ト12の回転運動に変換され、その軸出力が前記可搬式
作業機の動力として利用されるようになっている。そし
て、前記構成の内燃エンジン1の前記シリンダ2におけ
る前記排気口10側の外側部に、本実施形態のマフラー
20が断熱板22を介して取り付けられている。このマ
フラー20は、縦方向(前記内燃エンジン1の高さ方
向)に配置された仕切り板40により仕切られた第1の
膨張室31と第2の膨張室32とを有している。なお、
前記仕切り板40には、熱伝導率が通常の炭素鋼板に比
して1/3程度と小さなステンレス(SUS)鋼板が用
いられている。
ピストン4の上下方向の往復運動は、コンロッド11を
介して、バランスウエイト14を備えたクランクシャフ
ト12の回転運動に変換され、その軸出力が前記可搬式
作業機の動力として利用されるようになっている。そし
て、前記構成の内燃エンジン1の前記シリンダ2におけ
る前記排気口10側の外側部に、本実施形態のマフラー
20が断熱板22を介して取り付けられている。このマ
フラー20は、縦方向(前記内燃エンジン1の高さ方
向)に配置された仕切り板40により仕切られた第1の
膨張室31と第2の膨張室32とを有している。なお、
前記仕切り板40には、熱伝導率が通常の炭素鋼板に比
して1/3程度と小さなステンレス(SUS)鋼板が用
いられている。
【0017】前記第1の膨張室31は、図1で見て左右
両側が開口した箱状の内壁パネル41及び右側開口の外
壁パネル36からなる二重壁部31Aと、前記仕切り板
40とにより略直方体状に形成されており、前記外壁パ
ネル36は、前記排気口10外側部に対応する部分に補
強板材24が接合されるとともに、前記排気口10から
噴出する排ガスを前記マフラー20に導入するための排
気導入口27が形成されている(図5も参照)。
両側が開口した箱状の内壁パネル41及び右側開口の外
壁パネル36からなる二重壁部31Aと、前記仕切り板
40とにより略直方体状に形成されており、前記外壁パ
ネル36は、前記排気口10外側部に対応する部分に補
強板材24が接合されるとともに、前記排気口10から
噴出する排ガスを前記マフラー20に導入するための排
気導入口27が形成されている(図5も参照)。
【0018】前記内壁パネル41における前記内燃エン
ジン1側とその反対側に形成された折曲張出部41aに
それぞれ前記外壁パネル36の対応部分が溶接等により
密封接合されており、前記内壁パネル41と前記外壁パ
ネル36とにおける前記接合部分以外の部位は、相互に
適宜の間隔だけ離隔せしめられて、それらの間に第1の
間隙空間Saが形成されている。
ジン1側とその反対側に形成された折曲張出部41aに
それぞれ前記外壁パネル36の対応部分が溶接等により
密封接合されており、前記内壁パネル41と前記外壁パ
ネル36とにおける前記接合部分以外の部位は、相互に
適宜の間隔だけ離隔せしめられて、それらの間に第1の
間隙空間Saが形成されている。
【0019】一方、前記第2の膨張室32は、左側が開
口した箱状の内壁パネル42と外壁パネル37とからな
る二重壁部32Aと、前記仕切り板40とにより上部が
やや狭い概略直方体状に形成されている。前記内壁パネ
ル42における前記内燃エンジン1側に形成された折曲
張出部42aに前記外壁パネル37の対応部分が溶接等
により密封接合されており、前記内壁パネル42と前記
外壁パネル37とにおける前記接合部分以外の部位は、
相互に適宜の間隔だけ離隔せしめられて、それらの間に
第2の間隙空間Sbが形成されている。
口した箱状の内壁パネル42と外壁パネル37とからな
る二重壁部32Aと、前記仕切り板40とにより上部が
やや狭い概略直方体状に形成されている。前記内壁パネ
ル42における前記内燃エンジン1側に形成された折曲
張出部42aに前記外壁パネル37の対応部分が溶接等
により密封接合されており、前記内壁パネル42と前記
外壁パネル37とにおける前記接合部分以外の部位は、
相互に適宜の間隔だけ離隔せしめられて、それらの間に
第2の間隙空間Sbが形成されている。
【0020】そして、前記第1の膨張室31及び前記第
2の膨張室32のそれぞれの外壁を形成する前記外壁パ
ネル36,37の鍔状外端部36a,37aは、はぜ折
り加工等により、それらの間に前記仕切り板40の外周
部を挟んで密封接合されている。また、前記第1の膨張
室31側の前記外壁パネル36における上面部の前記仕
切り板40に近い側には、図4を参照すればよくわかる
ように、所要数(ここでは四個)の小判形状の開口38
が横並びに形成されている。
2の膨張室32のそれぞれの外壁を形成する前記外壁パ
ネル36,37の鍔状外端部36a,37aは、はぜ折
り加工等により、それらの間に前記仕切り板40の外周
部を挟んで密封接合されている。また、前記第1の膨張
室31側の前記外壁パネル36における上面部の前記仕
切り板40に近い側には、図4を参照すればよくわかる
ように、所要数(ここでは四個)の小判形状の開口38
が横並びに形成されている。
【0021】前記仕切り板40の下部には、それを厚み
方向に貫くように、言い換えれば前記第1の膨張室31
及び前記第2の膨張室32の両方に突出するように、メ
タル担体からなる円柱状の酸化触媒50が排ガス浄化部
材として配置されている。すなわち、前記仕切り板40
の下部には、円形の触媒取付開口40aが形成され、こ
の触媒取付開口40aに、ステンレス(SUS)鋼製の
円筒状のシェル52が挿通せしめられて前記仕切り板4
0に溶接等により接合固定されており、このシェル52
に前記メタル担体からなる円柱状の酸化触媒50が内蔵
されている。
方向に貫くように、言い換えれば前記第1の膨張室31
及び前記第2の膨張室32の両方に突出するように、メ
タル担体からなる円柱状の酸化触媒50が排ガス浄化部
材として配置されている。すなわち、前記仕切り板40
の下部には、円形の触媒取付開口40aが形成され、こ
の触媒取付開口40aに、ステンレス(SUS)鋼製の
円筒状のシェル52が挿通せしめられて前記仕切り板4
0に溶接等により接合固定されており、このシェル52
に前記メタル担体からなる円柱状の酸化触媒50が内蔵
されている。
【0022】このように前記シェル52と一体の前記酸
化触媒50を前記仕切り板40に保持させるようにした
ことにより、酸化触媒の形状をシンプルにできるととも
に、酸化触媒の大きさの変更や取付位置の変更、交換、
増設等を容易に行うことができる。なお、酸化触媒とし
ては、前記円柱状のシェルをもつメタル担体からなるも
の以外のものを使用しても何ら差し支えない。一方、前
記仕切り板40における前記酸化触媒50より上側の、
前記内燃エンジン1の排気口10及び前記排気導入口2
7と略同じ高さ位置に、当該マフラー20を前記エンジ
ン1の前記シリンダ2に取り付けるためのボルト56,
56の頭部が嵌め込まれる一対の凹部40b,40b
が、前記第1の膨張室31側に突出するように設けられ
ている。
化触媒50を前記仕切り板40に保持させるようにした
ことにより、酸化触媒の形状をシンプルにできるととも
に、酸化触媒の大きさの変更や取付位置の変更、交換、
増設等を容易に行うことができる。なお、酸化触媒とし
ては、前記円柱状のシェルをもつメタル担体からなるも
の以外のものを使用しても何ら差し支えない。一方、前
記仕切り板40における前記酸化触媒50より上側の、
前記内燃エンジン1の排気口10及び前記排気導入口2
7と略同じ高さ位置に、当該マフラー20を前記エンジ
ン1の前記シリンダ2に取り付けるためのボルト56,
56の頭部が嵌め込まれる一対の凹部40b,40b
が、前記第1の膨張室31側に突出するように設けられ
ている。
【0023】そして、前記第1の膨張室31内における
前記排気口10及び前記排気導入口27と略同じ高さ位
置には、前記補強板材24と前記凹部40b,40bと
を橋絡するように締結用スリーブ55,55が配設固定
され、また、前記第2の膨張室32には、前記締結用ス
リーブ55,55と中心軸線を共通とするように、ボル
ト挿入用スリーブ57,57が横設固定されている(図
2〜図4も参照)。
前記排気口10及び前記排気導入口27と略同じ高さ位
置には、前記補強板材24と前記凹部40b,40bと
を橋絡するように締結用スリーブ55,55が配設固定
され、また、前記第2の膨張室32には、前記締結用ス
リーブ55,55と中心軸線を共通とするように、ボル
ト挿入用スリーブ57,57が横設固定されている(図
2〜図4も参照)。
【0024】したがって、前記マフラー20を前記シリ
ンダ2の外側部に取り付ける際には、前記ボルト56,
56を、それぞれ前記マフラー20の右側面側から前記
ボルト挿入用スリーブ57,57を通じて前記締結用ス
リーブ55,55内に挿入し、その雄ねじ部先端を前記
シリンダ2の外側部に設けられている雌ねじ部(図示せ
ず)に螺入して、前記仕切り板40及び前記締結用スリ
ーブ55,55を介して強固に締め付けるようにされ
る。前記構成に加え、前記第1の膨張室31における前
記排気導入口27の近傍に、導入された排ガスの噴流を
利用して外気を前記第1の膨張室31内に吸入する外気
吸入手段が設けられている。
ンダ2の外側部に取り付ける際には、前記ボルト56,
56を、それぞれ前記マフラー20の右側面側から前記
ボルト挿入用スリーブ57,57を通じて前記締結用ス
リーブ55,55内に挿入し、その雄ねじ部先端を前記
シリンダ2の外側部に設けられている雌ねじ部(図示せ
ず)に螺入して、前記仕切り板40及び前記締結用スリ
ーブ55,55を介して強固に締め付けるようにされ
る。前記構成に加え、前記第1の膨張室31における前
記排気導入口27の近傍に、導入された排ガスの噴流を
利用して外気を前記第1の膨張室31内に吸入する外気
吸入手段が設けられている。
【0025】この外気吸入手段は、排ガスがその内部を
吹き抜けるように該排ガスの噴流方向に沿って配置され
たベンチュリ管25と、このベンチュリ管25のスロー
ト部25aと前記間隙空間Saとを連通させる第1の外
気導入管26と、からなっている。前記ベンチュリ管2
5は前記補強板材24に、また、前記第1の外気導入管
26は前記内壁パネル41に、それぞれ溶接等により固
定されている。ここでは、前記ベンチュリ管25は、そ
の上流側の外径が前記内燃エンジン1の前記排気口10
の外端幅(前記排気導入口27の幅と略同じ)より若干
小さくされており、図5(A)を参照すればよくわかる
ように、下流側から見て、前記排気口10の外端部及び
前記排気導入口27を完全にはカバーしておらず、それ
らの両側端間には隙間Ra,Rbが形成されている。こ
のようにされているのは、前記ベンチュリ管25の製作
の容易化を図るという理由の他、前記のような隙間R
a,Rbを形成して、排ガスの噴流の一部を前記ベンチ
ュリ管25に通さないようにすることにより、排気流が
阻害されず、前記燃焼室5内のガス交換が円滑に行わ
れ、馬力損失が低減できるという利点が得られるという
理由に基づく。
吹き抜けるように該排ガスの噴流方向に沿って配置され
たベンチュリ管25と、このベンチュリ管25のスロー
ト部25aと前記間隙空間Saとを連通させる第1の外
気導入管26と、からなっている。前記ベンチュリ管2
5は前記補強板材24に、また、前記第1の外気導入管
26は前記内壁パネル41に、それぞれ溶接等により固
定されている。ここでは、前記ベンチュリ管25は、そ
の上流側の外径が前記内燃エンジン1の前記排気口10
の外端幅(前記排気導入口27の幅と略同じ)より若干
小さくされており、図5(A)を参照すればよくわかる
ように、下流側から見て、前記排気口10の外端部及び
前記排気導入口27を完全にはカバーしておらず、それ
らの両側端間には隙間Ra,Rbが形成されている。こ
のようにされているのは、前記ベンチュリ管25の製作
の容易化を図るという理由の他、前記のような隙間R
a,Rbを形成して、排ガスの噴流の一部を前記ベンチ
ュリ管25に通さないようにすることにより、排気流が
阻害されず、前記燃焼室5内のガス交換が円滑に行わ
れ、馬力損失が低減できるという利点が得られるという
理由に基づく。
【0026】上記に加え、本実施形態においては、前記
第1の外気導入管26の下半分に、外気吸入は妨げない
が未浄化排ガスの外部への放出を阻止するためのチェッ
クバルブ80が設けられている。該チェックバルブ80
は、前記第1の外気導入管26内に設けられた流通穴8
5付きの隔壁83と、この隔壁83から所定の距離だけ
下方に離隔した部位に水平に横架された落下止棒86
と、前記隔壁83と前記落下止棒86との間に遊動可能
に装入された、外径が前記流通穴85より大で前記第1
の外気導入管26の内径より小なるボール82と、から
なっている。ここでは、前記挿通穴85の下端縁には適
宜面取りが施されて、前記ボール82が収まりやすく
(閉じられやすく)なっている。なお、前記ボール82
の寸法、材質は、該ボール82の挙動が適正となるよう
に、重量等を勘案して、図示例のものでは、直径約4m
mのステンレス等の鋼球またはセラミックの球が採用さ
れている。
第1の外気導入管26の下半分に、外気吸入は妨げない
が未浄化排ガスの外部への放出を阻止するためのチェッ
クバルブ80が設けられている。該チェックバルブ80
は、前記第1の外気導入管26内に設けられた流通穴8
5付きの隔壁83と、この隔壁83から所定の距離だけ
下方に離隔した部位に水平に横架された落下止棒86
と、前記隔壁83と前記落下止棒86との間に遊動可能
に装入された、外径が前記流通穴85より大で前記第1
の外気導入管26の内径より小なるボール82と、から
なっている。ここでは、前記挿通穴85の下端縁には適
宜面取りが施されて、前記ボール82が収まりやすく
(閉じられやすく)なっている。なお、前記ボール82
の寸法、材質は、該ボール82の挙動が適正となるよう
に、重量等を勘案して、図示例のものでは、直径約4m
mのステンレス等の鋼球またはセラミックの球が採用さ
れている。
【0027】また、本実施形態のマフラー20において
は、図1に加えて図2〜図4をも参照すればよくわかる
ように、前記第2の膨張室32側の前記内壁パネル42
における外側部の上下及び左右の所定の部位(四箇所)
において、それぞれ前記内壁パネル42の一部が前記外
壁パネル37側に打ち出されて、概略矩形の吹出口6
1,62,63,64を有する四個の鎧戸状の排ガス導
出部42A,42B,42C,42Dが形成されてお
り、前記第2の膨張室32内の排ガスを前記排ガス導出
部42A,42B,42C,42Dにより案内して前記
吹出口61、62、63、64から、前記第2の間隙空
間Sb内に向けて前記内壁パネル42及び前記外壁パネ
ル37に沿う方向に吹き出すようにされている。
は、図1に加えて図2〜図4をも参照すればよくわかる
ように、前記第2の膨張室32側の前記内壁パネル42
における外側部の上下及び左右の所定の部位(四箇所)
において、それぞれ前記内壁パネル42の一部が前記外
壁パネル37側に打ち出されて、概略矩形の吹出口6
1,62,63,64を有する四個の鎧戸状の排ガス導
出部42A,42B,42C,42Dが形成されてお
り、前記第2の膨張室32内の排ガスを前記排ガス導出
部42A,42B,42C,42Dにより案内して前記
吹出口61、62、63、64から、前記第2の間隙空
間Sb内に向けて前記内壁パネル42及び前記外壁パネ
ル37に沿う方向に吹き出すようにされている。
【0028】ここでは、前記排ガス導出部42A,42
B,42C,42Dと前記外壁パネル37の内面との間
に所定の隙間α(2〜3mm程度)が形成されている。
一方、前記外壁パネル37における反エンジン1側に位
置する後面部の下端寄りの部位には、前記第2の間隙空
間Sbからの排ガスを外部に排出するための概略矩形の
排出開口37Aが形成されるとともに、該排出開口37
Aを覆うようにステンレス鋼網よりなるスパークアレス
タースクリーン72が配設され、かつ、前記排出開口3
7A及び前記スパークアレスタースクリーン72の外側
に、それらを覆うように、前記第2の間隙空間Sbから
の排ガスを外部に排出するための最終排出口71を有す
る排ガス案内部材75が配設されている。
B,42C,42Dと前記外壁パネル37の内面との間
に所定の隙間α(2〜3mm程度)が形成されている。
一方、前記外壁パネル37における反エンジン1側に位
置する後面部の下端寄りの部位には、前記第2の間隙空
間Sbからの排ガスを外部に排出するための概略矩形の
排出開口37Aが形成されるとともに、該排出開口37
Aを覆うようにステンレス鋼網よりなるスパークアレス
タースクリーン72が配設され、かつ、前記排出開口3
7A及び前記スパークアレスタースクリーン72の外側
に、それらを覆うように、前記第2の間隙空間Sbから
の排ガスを外部に排出するための最終排出口71を有す
る排ガス案内部材75が配設されている。
【0029】これを詳細に説明するに、前記外壁パネル
37における前記排出開口37Aの周縁部付近の内面側
(裏面側)三箇所に、矩形のナット76,76,76が
溶接固定されており、前記スパークアレスタースクリー
ン72は前記外壁パネル37の表面側(外面側)に配置
され、前記排ガス案内部材75は、前記アレスタースク
リーン72とその外側に配置された矩形環状のパッキン
74を、前記外壁パネル37の前記排出開口37A周縁
部との間に挟むように配置されていて、それらが前記排
ガス案内部材75の外側から前記ナット76,76,7
6に螺入せしめられた六角穴付きボルト77,77,7
7により共締め固定されている。
37における前記排出開口37Aの周縁部付近の内面側
(裏面側)三箇所に、矩形のナット76,76,76が
溶接固定されており、前記スパークアレスタースクリー
ン72は前記外壁パネル37の表面側(外面側)に配置
され、前記排ガス案内部材75は、前記アレスタースク
リーン72とその外側に配置された矩形環状のパッキン
74を、前記外壁パネル37の前記排出開口37A周縁
部との間に挟むように配置されていて、それらが前記排
ガス案内部材75の外側から前記ナット76,76,7
6に螺入せしめられた六角穴付きボルト77,77,7
7により共締め固定されている。
【0030】前記排ガス案内部材75は、前記排出開口
37Aより若干大きな矩形断面外形を有する、底面及び
一側面が開口した箱形本体部75aと、この箱形本体部
75aの一側面の開口に連なる細長い矩形断面外形を有
する、底面及び一側面が開口した排出通路部75bと、
を備えた凸形状とされており、前記排出通路部75bの
外端部開口部分が、前記マフラー20における排ガスの
前記最終排出口71となっている。
37Aより若干大きな矩形断面外形を有する、底面及び
一側面が開口した箱形本体部75aと、この箱形本体部
75aの一側面の開口に連なる細長い矩形断面外形を有
する、底面及び一側面が開口した排出通路部75bと、
を備えた凸形状とされており、前記排出通路部75bの
外端部開口部分が、前記マフラー20における排ガスの
前記最終排出口71となっている。
【0031】そして、前記各吹出口61,62,63,
64は、そこから前記第2の間隙空間Sb内に導入され
た排ガスが前記排出開口37Aに向かうように、その向
きが反エンジン1側(前記マフラー20の後方側)とな
るように設定され、また、前記上下の排ガス導出部42
A,42B及びその吹出口61,62は、前記マフラー
20の後面側から見て該マフラー20の中央より左側に
偏った部位に設けられ、前記左右の排ガス導出部42
C,42D及びその吹出口63,64は、前記マフラー
20の後面側から見て該マフラー20の中央より下側に
偏った部位に設けられていて、前記各吹出口61,6
2,63,64から前記最終排出口71までの排ガスの
流れに沿った離隔距離が相互に異なるようにされてい
る。
64は、そこから前記第2の間隙空間Sb内に導入され
た排ガスが前記排出開口37Aに向かうように、その向
きが反エンジン1側(前記マフラー20の後方側)とな
るように設定され、また、前記上下の排ガス導出部42
A,42B及びその吹出口61,62は、前記マフラー
20の後面側から見て該マフラー20の中央より左側に
偏った部位に設けられ、前記左右の排ガス導出部42
C,42D及びその吹出口63,64は、前記マフラー
20の後面側から見て該マフラー20の中央より下側に
偏った部位に設けられていて、前記各吹出口61,6
2,63,64から前記最終排出口71までの排ガスの
流れに沿った離隔距離が相互に異なるようにされてい
る。
【0032】このような構成とされた本実施形態の前記
マフラー20においては、前記エンジン1の前記排気口
10から噴出した排ガスは、まず、図1において一点鎖
線矢印で示される如くに、前記ベンチュリ管25内外を
吹き抜けるようにして、音速に近い速度で前記第1の膨
張室31内に導入されてそこで膨張拡散せしめられ、そ
れによって排気音が減衰せしめられる。
マフラー20においては、前記エンジン1の前記排気口
10から噴出した排ガスは、まず、図1において一点鎖
線矢印で示される如くに、前記ベンチュリ管25内外を
吹き抜けるようにして、音速に近い速度で前記第1の膨
張室31内に導入されてそこで膨張拡散せしめられ、そ
れによって排気音が減衰せしめられる。
【0033】前記第1の膨張室31に導入された排ガス
は、前記仕切り板40を隔てて隣接配置されている前記
第2の膨張室32との圧力差により、前記仕切り板40
を貫くように配置された前記酸化触媒50の露出側面か
らその内部に入り、その内部に形成されている小孔を通
じて前記第2の膨張室に導かれる。この際、排ガスは前
記酸化触媒50の作用により、前記第1の膨張室31内
の酸素と効率良く反応(酸化燃焼)する。
は、前記仕切り板40を隔てて隣接配置されている前記
第2の膨張室32との圧力差により、前記仕切り板40
を貫くように配置された前記酸化触媒50の露出側面か
らその内部に入り、その内部に形成されている小孔を通
じて前記第2の膨張室に導かれる。この際、排ガスは前
記酸化触媒50の作用により、前記第1の膨張室31内
の酸素と効率良く反応(酸化燃焼)する。
【0034】ここで、排ガスが前記外気吸入手段を構成
する前記ベンチュリ管25を吹き抜ける際には、その噴
流により該ベンチュリ管25の前記スロート部25aに
連結されている前記第1の外気導入管26の終(下)端
部付近が通常は負圧となり、それによって、前記第1の
外気導入管26に設けられた前記チェックバルブ80
は、そのボール82が図5に示される如くに、前記落下
止棒86と前記第1の外気導入管26の内周面とで落下
を阻止された下落位置をとり、前記挿通穴85は開か
れ、前記外壁パネル36外の外気が、図1において二点
鎖線矢印で示される如くに、前記外壁パネル36の上面
に形成された前記開口38から前記第1の間隙空間Sa
に吸引されるとともに、前記外気導入管26を通じて前
記ベンチュリ管25内に吸引されて、排ガスとともに前
記第1の膨張室31内に供給される。
する前記ベンチュリ管25を吹き抜ける際には、その噴
流により該ベンチュリ管25の前記スロート部25aに
連結されている前記第1の外気導入管26の終(下)端
部付近が通常は負圧となり、それによって、前記第1の
外気導入管26に設けられた前記チェックバルブ80
は、そのボール82が図5に示される如くに、前記落下
止棒86と前記第1の外気導入管26の内周面とで落下
を阻止された下落位置をとり、前記挿通穴85は開か
れ、前記外壁パネル36外の外気が、図1において二点
鎖線矢印で示される如くに、前記外壁パネル36の上面
に形成された前記開口38から前記第1の間隙空間Sa
に吸引されるとともに、前記外気導入管26を通じて前
記ベンチュリ管25内に吸引されて、排ガスとともに前
記第1の膨張室31内に供給される。
【0035】このように、前記第1の膨張室31に外気
が吸入されると、該第1の膨張室31内のO2 量が増加
するため、COの酸化作用が増進され、CO成分が大幅
に低減される。
が吸入されると、該第1の膨張室31内のO2 量が増加
するため、COの酸化作用が増進され、CO成分が大幅
に低減される。
【0036】そして、前記第1の膨張室31から前記酸
化触媒50内を通って前記第2の膨張室32に導入され
た排ガスは、ここでも膨張拡散せしめられてその排気音
が一層減衰せしめられた後、前記内壁パネル42に形成
された前記各吹出口61,62,63,64から、前記
内壁パネル42と前記外壁パネル37との間に形成され
た前記第2の間隙空間Sbに吹き出され、該第2の間隙
空間Sbを通じて前記外壁パネル37に形成された前記
排出開口37A及び前記スパークアレスタースクリーン
72に導かれ、さらに、前記排出開口37Aと前記スパ
ークアレスタースクリーン72とを覆うように配設され
た前記排ガス案内部材75に案内されて、該排ガス案内
部材75に形成されている前記最終排出口71から外部
へ所定の方向(前記マフラー20の後面側から見て左方
向)に向けて排出される。
化触媒50内を通って前記第2の膨張室32に導入され
た排ガスは、ここでも膨張拡散せしめられてその排気音
が一層減衰せしめられた後、前記内壁パネル42に形成
された前記各吹出口61,62,63,64から、前記
内壁パネル42と前記外壁パネル37との間に形成され
た前記第2の間隙空間Sbに吹き出され、該第2の間隙
空間Sbを通じて前記外壁パネル37に形成された前記
排出開口37A及び前記スパークアレスタースクリーン
72に導かれ、さらに、前記排出開口37Aと前記スパ
ークアレスタースクリーン72とを覆うように配設され
た前記排ガス案内部材75に案内されて、該排ガス案内
部材75に形成されている前記最終排出口71から外部
へ所定の方向(前記マフラー20の後面側から見て左方
向)に向けて排出される。
【0037】本実施形態の前記マフラー20では、排ガ
スが前記第2の膨張室32から前記吹出口61、62、
63、64を通じて、前記二重壁部32Aの前記第2の
間隙空間Sbに吹き出され、この第2の間隙空間Sbを
通って前記排出開口37Aに導かれる。つまり、従来の
テールパイプ等の排ガス用通路部材より遙に広大な前記
第2の間隙空間Sbが排ガス用通路として利用されてい
るので、排ガスは前記第2の間隙空間Sbを流れる間に
充分に冷却され、その結果、排ガスの最終排出温度が大
幅に低下せしめられて、規制値(例えば246°C以
下)をクリアーできるとともに、排ガス中の火の粉も前
記第2の間隙空間Sbで効果的に消火される。
スが前記第2の膨張室32から前記吹出口61、62、
63、64を通じて、前記二重壁部32Aの前記第2の
間隙空間Sbに吹き出され、この第2の間隙空間Sbを
通って前記排出開口37Aに導かれる。つまり、従来の
テールパイプ等の排ガス用通路部材より遙に広大な前記
第2の間隙空間Sbが排ガス用通路として利用されてい
るので、排ガスは前記第2の間隙空間Sbを流れる間に
充分に冷却され、その結果、排ガスの最終排出温度が大
幅に低下せしめられて、規制値(例えば246°C以
下)をクリアーできるとともに、排ガス中の火の粉も前
記第2の間隙空間Sbで効果的に消火される。
【0038】上記作用効果に加え、本実施形態の前記マ
フラー20においては、前記第1の外気導入管26に前
記チェックバルブ80が設けられているので、前記ベン
チュリ管25の前記スロート部25aが負圧のときは、
前記したように、前記ボール82が下落位置となって前
記チェックバルブ80が開状態となり、該チェックバル
ブ80を介して外気が前記第1の膨張室31に吸入され
るが、逆に、排ガスの脈動に起因して前記ベンチュリ管
25の前記スロート部25aが正圧となったときは、前
記ボール82が、図5において仮想線で示される如く
に、吹き上げられて前記挿通穴85を塞ぎ、前記チェッ
クバルブ80が閉状態となる。
フラー20においては、前記第1の外気導入管26に前
記チェックバルブ80が設けられているので、前記ベン
チュリ管25の前記スロート部25aが負圧のときは、
前記したように、前記ボール82が下落位置となって前
記チェックバルブ80が開状態となり、該チェックバル
ブ80を介して外気が前記第1の膨張室31に吸入され
るが、逆に、排ガスの脈動に起因して前記ベンチュリ管
25の前記スロート部25aが正圧となったときは、前
記ボール82が、図5において仮想線で示される如く
に、吹き上げられて前記挿通穴85を塞ぎ、前記チェッ
クバルブ80が閉状態となる。
【0039】これにより、未浄化の排ガスが前記第1の
外気導入管26を通じて外部に放出されることが効果的
に低減され、その結果、前記エンジン1から外部へ排出
されるトータルでのHC、CO、NOx等が減少し、排
ガス規制等に対処できる。図6及び図7は、本発明に係
るマフラーの第2実施形態を内燃エンジンと共に示して
いる。図において、前述した図1及び図2に示される第
1実施形態のマフラー20及びエンジン1の各部に対応
する部分には同一の符号を付して重複説明を省略し、以
下においては、相違点を重点的に説明する。
外気導入管26を通じて外部に放出されることが効果的
に低減され、その結果、前記エンジン1から外部へ排出
されるトータルでのHC、CO、NOx等が減少し、排
ガス規制等に対処できる。図6及び図7は、本発明に係
るマフラーの第2実施形態を内燃エンジンと共に示して
いる。図において、前述した図1及び図2に示される第
1実施形態のマフラー20及びエンジン1の各部に対応
する部分には同一の符号を付して重複説明を省略し、以
下においては、相違点を重点的に説明する。
【0040】図示の第2実施形態のマフラー20’は、
前記第1の膨張室31及び前記第2の膨張室32の上方
に隣接してリザーブタンク90が設けられている。この
リザーブタンク90は、底パネル91と下面が開口した
カップ状の外周パネル92とを溶接等により密封接合し
たもので、その略中央部に上下方向に貫通して固定用ス
リーブ96が密封接合され、この固定用スリーブ96に
前記リザーブタンク90を上下方向に貫通し得る長さを
有するボルト94が挿入され、このボルト94の下部
が、前記外壁パネル36(ただし、前記開口38は形成
されていない)の上面に溶接接合された取付台93の雌
ねじ部に螺合せしめられることにより、前記外壁パネル
36に所定の断熱用間隙空間Szをあけて取付固定され
ている。
前記第1の膨張室31及び前記第2の膨張室32の上方
に隣接してリザーブタンク90が設けられている。この
リザーブタンク90は、底パネル91と下面が開口した
カップ状の外周パネル92とを溶接等により密封接合し
たもので、その略中央部に上下方向に貫通して固定用ス
リーブ96が密封接合され、この固定用スリーブ96に
前記リザーブタンク90を上下方向に貫通し得る長さを
有するボルト94が挿入され、このボルト94の下部
が、前記外壁パネル36(ただし、前記開口38は形成
されていない)の上面に溶接接合された取付台93の雌
ねじ部に螺合せしめられることにより、前記外壁パネル
36に所定の断熱用間隙空間Szをあけて取付固定され
ている。
【0041】また、前記リザーブタンク90には、その
内部に臨むように前記第1の外気導入管26(ただし、
前記チェックバルブ80は設けられていない)が前記外
壁パネル36より上方まで延設されて、その先端部が前
記底パネル91に密封接合され、この第1の外気導入管
26から最も離れた右上隅に、前記第1の外気導入管2
6と同一内径の第2の外気導入管28が、その上端部の
みを外部に露出した状態で垂直に配設されて前記外周パ
ネル92に密封接合され、この第2の外気導入管28の
下部に前記第1実施形態のものと同一構造のチェックバ
ルブ80が設けられている。
内部に臨むように前記第1の外気導入管26(ただし、
前記チェックバルブ80は設けられていない)が前記外
壁パネル36より上方まで延設されて、その先端部が前
記底パネル91に密封接合され、この第1の外気導入管
26から最も離れた右上隅に、前記第1の外気導入管2
6と同一内径の第2の外気導入管28が、その上端部の
みを外部に露出した状態で垂直に配設されて前記外周パ
ネル92に密封接合され、この第2の外気導入管28の
下部に前記第1実施形態のものと同一構造のチェックバ
ルブ80が設けられている。
【0042】したがって、この第2実施形態のマフラー
20’においては、外気吸入が前記第2の外気導入管2
8、前記リザーブタンク90及び前記第1の外気導入管
26を介して行われることに加えて、前記リザーブタン
ク90を設けたことによって、排ガスの脈動が緩和され
るので、未浄化の排ガスの外部放出量が一層低減される
という作用効果がえられる。図8及び図9は、本発明に
係るマフラーの第3実施形態を内燃エンジンと共に示し
ている。図において、前述した図6及び図7に示される
第2実施形態のマフラー20’及びエンジン1の各部に
対応する部分には同一の符号を付して重複説明を省略
し、以下においては、相違点を重点的に説明する。
20’においては、外気吸入が前記第2の外気導入管2
8、前記リザーブタンク90及び前記第1の外気導入管
26を介して行われることに加えて、前記リザーブタン
ク90を設けたことによって、排ガスの脈動が緩和され
るので、未浄化の排ガスの外部放出量が一層低減される
という作用効果がえられる。図8及び図9は、本発明に
係るマフラーの第3実施形態を内燃エンジンと共に示し
ている。図において、前述した図6及び図7に示される
第2実施形態のマフラー20’及びエンジン1の各部に
対応する部分には同一の符号を付して重複説明を省略
し、以下においては、相違点を重点的に説明する。
【0043】図示の第3実施形態のマフラー20’’
は、前記第2実施形態と同様なリザーブタンク90(た
だし、左側面に開口97が形成され、前記第2の外気導
入管28は設けられていない)を備えており、前記開口
97を塞ぐように、チェックバルブとして、舌状弾性片
からなる常時は開状態のリードバルブ101を備えたバ
ルブ組立体100が取り付けられている。該バルブ組立
体100は、前記リザーブタンク90に四隅がそれぞれ
ビス110により取り付けられた枠状基体部102と、
この枠状基体部102との間で前記リードバルブ101
の基端部を挟圧固定するように二本のビス106により
前記枠状基体部102に取り付けられた、円形の外気導
入開口105が形成された板材からなるバルブシート1
03と、からなっている。
は、前記第2実施形態と同様なリザーブタンク90(た
だし、左側面に開口97が形成され、前記第2の外気導
入管28は設けられていない)を備えており、前記開口
97を塞ぐように、チェックバルブとして、舌状弾性片
からなる常時は開状態のリードバルブ101を備えたバ
ルブ組立体100が取り付けられている。該バルブ組立
体100は、前記リザーブタンク90に四隅がそれぞれ
ビス110により取り付けられた枠状基体部102と、
この枠状基体部102との間で前記リードバルブ101
の基端部を挟圧固定するように二本のビス106により
前記枠状基体部102に取り付けられた、円形の外気導
入開口105が形成された板材からなるバルブシート1
03と、からなっている。
【0044】そして、この第3実施形態においては、前
記リードバルブ101が、前記内燃エンジン1の前記ク
ランク軸12に設けられた冷却ファン(図示省略)によ
り生成される冷却風の一部Wを、図8の二点鎖線矢印で
示される如くに、受け得る部位である、前記エンジン1
の前記シリンダ2の側方乃至斜め上の部位に配設されて
いる。したがって、かかる構成の前記マフラー20’’
においても、外気吸入が前記バルブ組立体100、前記
リザーブタンク90、及び前記第1の外気導入管26を
介して行われることに加えて、前記リザーブタンク90
を設けたことによって、排ガスの脈動が緩和されるの
で、未浄化の排ガスの外部放出量が一層低減されるとい
う作用効果が得られる。
記リードバルブ101が、前記内燃エンジン1の前記ク
ランク軸12に設けられた冷却ファン(図示省略)によ
り生成される冷却風の一部Wを、図8の二点鎖線矢印で
示される如くに、受け得る部位である、前記エンジン1
の前記シリンダ2の側方乃至斜め上の部位に配設されて
いる。したがって、かかる構成の前記マフラー20’’
においても、外気吸入が前記バルブ組立体100、前記
リザーブタンク90、及び前記第1の外気導入管26を
介して行われることに加えて、前記リザーブタンク90
を設けたことによって、排ガスの脈動が緩和されるの
で、未浄化の排ガスの外部放出量が一層低減されるとい
う作用効果が得られる。
【0045】この場合、常時は開状態の前記リードバル
ブ101が、前記エンジン1の冷却風の一部Wを受け得
る部位に配設されているので、十分な量の外気を取り込
むことができるとともに、排ガスの脈動による過大な正
圧が前記リードバルブ101に作用したときには、該リ
ードバルブ101が確実に閉状態となる。
ブ101が、前記エンジン1の冷却風の一部Wを受け得
る部位に配設されているので、十分な量の外気を取り込
むことができるとともに、排ガスの脈動による過大な正
圧が前記リードバルブ101に作用したときには、該リ
ードバルブ101が確実に閉状態となる。
【0046】以上、本発明の一実施形態について詳述し
たが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しな
い範囲で、設計において、種々の変更ができるものであ
る。例えば、前記実施形態においては、チェックバルブ
として、ボール82あるいはリードバルブを備えたもの
を使用したが、チェックバルブとしては前記以外のもを
使用してもよく、また、その配設場所も、前記第1の外
気導入管26、第2の外気導入管28、リザーブタンク
90に限られないこと勿論である。
たが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しな
い範囲で、設計において、種々の変更ができるものであ
る。例えば、前記実施形態においては、チェックバルブ
として、ボール82あるいはリードバルブを備えたもの
を使用したが、チェックバルブとしては前記以外のもを
使用してもよく、また、その配設場所も、前記第1の外
気導入管26、第2の外気導入管28、リザーブタンク
90に限られないこと勿論である。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る2サイクルエンジンのマフラーによれば、排ガ
スの噴流を利用して外気を膨張室内に吸入する外気吸入
手段を設けることによって、排ガス中のCO成分の低減
化を図るようにしたもとで、排ガスの脈動に起因して未
浄化の排ガスが外部に放出されることを効果的に低減で
き、その結果、エンジンから排出されるトータルでのH
C、CO、NOx等を減少し、排ガス規制等に対拠でき
る。
明に係る2サイクルエンジンのマフラーによれば、排ガ
スの噴流を利用して外気を膨張室内に吸入する外気吸入
手段を設けることによって、排ガス中のCO成分の低減
化を図るようにしたもとで、排ガスの脈動に起因して未
浄化の排ガスが外部に放出されることを効果的に低減で
き、その結果、エンジンから排出されるトータルでのH
C、CO、NOx等を減少し、排ガス規制等に対拠でき
る。
【図1】本発明に係るマフラーの第1実施形態を、それ
が取り付けられた内燃エンジンと共に示す縦断面図。
が取り付けられた内燃エンジンと共に示す縦断面図。
【図2】図1に示されるマフラーの部分切欠斜視図。
【図3】図1に示されるマフラーの部分切欠後面図。
【図4】図1に示されるマフラーの平面図。
【図5】(A)は図1のVA−VA矢視断面図、(B)
は(A)のB−B矢視要部断面図。
は(A)のB−B矢視要部断面図。
【図6】本発明に係るマフラーの第2実施形態を、それ
が取り付けられた内燃エンジンと共に示す縦断面図。
が取り付けられた内燃エンジンと共に示す縦断面図。
【図7】図6に示されるマフラーの斜視図。
【図8】本発明に係るマフラーの第3実施形態を、それ
が取り付けられた内燃エンジンと共に示す縦断面図。
が取り付けられた内燃エンジンと共に示す縦断面図。
【図9】図8のIX矢視図。
1…空冷2サイクルガソリンエンジン(内燃エンジ
ン)、10…排気口、20…マフラー(第1実施形
態)、25…ベンチュリ管、25a…スロート部、26
…第1の外気導入管26、31…膨張室、80…チェッ
クバルブ、82…ボール、83…隔壁、85…流通穴、
86…落下止棒、20’…マフラー(第2実施形態)、
90…リザーブタンク、28…第2の外気導入管、2
0’’…マフラー(第3実施形態)、100…バルブ組
立体、101…リードバルブ、W…冷却風
ン)、10…排気口、20…マフラー(第1実施形
態)、25…ベンチュリ管、25a…スロート部、26
…第1の外気導入管26、31…膨張室、80…チェッ
クバルブ、82…ボール、83…隔壁、85…流通穴、
86…落下止棒、20’…マフラー(第2実施形態)、
90…リザーブタンク、28…第2の外気導入管、2
0’’…マフラー(第3実施形態)、100…バルブ組
立体、101…リードバルブ、W…冷却風
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平9−273419(JP,A)
特開 昭64−69715(JP,A)
実開 昭60−43111(JP,U)
実公 昭14−3696(JP,Y1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F01N 1/14
F01N 3/34 301
Claims (3)
- 【請求項1】 内燃エンジン(1)の排気口(10)か
ら噴出した排ガスが導入される膨張室(31,32)を
備えたエンジン(1)のマフラー(20)において、前記膨張室(31)における排ガスの導入部近傍に、導
入された排ガスの噴流を利用して外気を前記膨張室(3
1)内に吸入する外気吸入手段(25,26)が設けら
れ 、前記膨張室(31,32)の上方に隣接してリザーブタ
ンク(90)が設けられ、該リザーブタンク(90)に
外気を吸入するための第2の外気導入管(28)が付設
され、該第2の外気導入管(28)に外気吸入を妨げな
いが未浄化排ガスの外部への放出を阻止するチェックバ
ルブ(80,100)が設けられ 、外気が前記リザーブタンク(90)を介して前記外気吸
入手段(25,26)により、前記膨張室(31)に吸
入されることを特徴とする内燃エンジンのマフラー 。 - 【請求項2】 内燃エンジン(1)の排気口(10)か
ら噴出した排ガスが導入される膨張室(31,32)を
備えたエンジン(1)のマフラー(20)において、前記膨張室(31)における排ガスの導入部近傍に、導
入された排ガスの噴流を利用して外気を前記膨張室(3
1)内に吸入する外気吸入手段(25,26)が設けら
れ 、前記膨張室(31,32)の上方に隣接してリザーブタ
ンク(90)が設けられ、該リザーブタンク(90)
に、舌状弾性片からなる常時は開状態のリードバルブ
(101)を備えたバルブ組立体(100)が付設さ
れ 、外気が前記リザーブタンク(90)を介して前記外気吸
入手段(25,26)により、前記膨張室(31)に吸
入されることを特徴とする内燃エンジンのマフラー 。 - 【請求項3】 前記リードバルブ(101)は、前記内
燃エンジン(1)の冷却風を受け得る部位に配設されて
いることを特徴とする請求項2に記載の内燃エンジンの
マフラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35066997A JP3499736B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 内燃エンジンのマフラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35066997A JP3499736B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 内燃エンジンのマフラー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11182229A JPH11182229A (ja) | 1999-07-06 |
JP3499736B2 true JP3499736B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=18412056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35066997A Expired - Fee Related JP3499736B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 内燃エンジンのマフラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3499736B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007327420A (ja) * | 2006-06-08 | 2007-12-20 | Zenoah:Kk | マフラー |
JP5194120B2 (ja) * | 2008-06-13 | 2013-05-08 | ヤマハ発動機株式会社 | 多気筒エンジン、車両、船舶、および多気筒エンジンの排気方法 |
EP3540207B1 (en) * | 2013-12-09 | 2021-09-29 | Dayco IP Holdings, LLC | Noise attenuation unit for engine systems |
JP7083292B2 (ja) * | 2018-08-10 | 2022-06-10 | 株式会社丸山製作所 | 内燃機関用マフラー |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6043111U (ja) * | 1983-08-31 | 1985-03-27 | 株式会社 土屋製作所 | 内燃機関用触媒マフラ−装置 |
JPS6469715A (en) * | 1987-09-09 | 1989-03-15 | Yoshiaki Tsunoda | Suction cooling mechanism equipped with reverse flow preventing device |
JP3863939B2 (ja) * | 1996-04-05 | 2006-12-27 | 株式会社共立 | 2サイクルエンジンのマフラー |
-
1997
- 1997-12-19 JP JP35066997A patent/JP3499736B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11182229A (ja) | 1999-07-06 |
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