JP3499169B2 - 可動型ディスプレイ動作制御方法及び装置 - Google Patents

可動型ディスプレイ動作制御方法及び装置

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JP3499169B2
JP3499169B2 JP30202899A JP30202899A JP3499169B2 JP 3499169 B2 JP3499169 B2 JP 3499169B2 JP 30202899 A JP30202899 A JP 30202899A JP 30202899 A JP30202899 A JP 30202899A JP 3499169 B2 JP3499169 B2 JP 3499169B2
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temperature
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motor
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信一 松井
悟 坂川
昌利 脇谷
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Panasonic Holdings Corp
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載用テレビジョ
ン受信機や車載用ナビゲーション装置等に使用する可動
型ディスプレイ動作制御方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車載用テレビジョン受信機や車載用ナビ
ゲーション装置では、ディスプレイ部の保護や、使用し
ないときにディスプレイが車室内に突き出していて邪魔
になるのを軽減する等の目的で、ディスプレイを移動可
能に設け、使用しないときにはハウジング側に移動させ
て突き出しを少なくし、使用するときには運転者等が見
易い位置まで突き出し移動させることができる構造にし
たものがある。また、ディスプレイ部の移動方法も、モ
ータを使用して電動式にしたものがあり、さらに複数の
位置に段階的に停止させて調整できるようにしたものも
ある。
【0003】また、モータで駆動する可動型ディスプレ
イ装置の代表例としては、ディスプレイ部と連動してク
ローズ位置とオープン位置に移動する移動部材を備え、
この移動部材をモータで移動させる構造が知られてい
る。その構造では、移動部材がクローズ位置への移動が
完了したときに検出するスイッチと、オープン位置への
移動が完了したときに検出するスイッチの、2つのスイ
ッチを使用して移動部材の移動を検出している。さら
に、位置を複数段階に調整できるようにしたものでは、
上記スイッチの他に、その中間の位置を検出するための
可変抵抗器等でなるポジションセンサが設置されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
装置の構造では、次のような問題点があった。・移動部
材がクローズ位置とオープン位置にそれぞれ移動された
時に検出するための2つのスイッチを設けているので、
組立工数がかかり、コストアップの一因になっている。
しかも、各スイッチからはリード線が引き出されている
ものもあり、その処理に対する作業も必要となる。・ス
イッチを設ける位置にバラツキが発生し易いが、バラツ
キがあるとそれが移動部材の移動位置に影響する。この
ため、バラツキがあった場合には、そのスイッチの位置
を調整する必要があり、その調整作業が面倒で、また調
整精度も低い。・電気的なセンサを使用した場合、温度
によって感度が異なる。特に温度が0℃以下になると感
度が鈍くなる傾向にある。
【0005】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、その目的は簡単な構造でディスプレイ
部の移動位置を正確に制御し、かつ異常な移動を行った
ときにはモータの反転移動または停止を行わせて安全性
を向上させることができるとともに、温度に影響される
ことなく常に正確な制御を行うことができる可動型ディ
スプレイ動作制御方法及び装置を提供するものである。
【0006】また、ディスプレイ部のオープン位置とク
ローズ位置を検出するセンサを、例えばオープン位置と
クローズ位置の間における特定の位置を検出するために
従来より設けているポジションセンサと兼用することに
より部品点数を減らし、コストを下げることができる可
動型ディスプレイ動作制御方法及び装置を提供するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る可動型ディ
スプレイ動作制御方法は、移動部材をモータの駆動力で
作動させることにより、前記ディスプレイ部をクローズ
位置とオープン位置との間で移動させ、前記移動部材の
移動量に対応した信号が出力されるポジションセンサか
らの前記信号を複数回サンプリングし、所定回数のサン
プリング値の変化を判断して前記クローズ位置または前
記オープン位置を決定するとともに、前記ディスプレイ
周辺の温度を検出し、前記温度が所定の温度以下の場合
に前記判断における所定回数を増加させるようにしたも
のである。この方法によれば、クローズ位置とオープン
位置に対応している終端スイッチを各々設けなくても1
つのポジションセンサでからの出力で、しかも周辺温度
に影響されることなく、その装置におけるクローズ位置
とオープン位置を簡単かつ正確に決定し、停止させるこ
とができる。また、既に設けられているポジションセン
サを兼用することができるので、部品点数及び組立工数
を減らすことができることとなる。
【0008】 本発明に係る可動型ディスプレイ動作制
御方法は、前記サンプリング値が前記所定回数以上変化
しない時に、そのサンプリング値がオープン位置または
クローズ位置の予め決められた信号と等しいか否かを判
別し、等しいときには前記オープン位置または前記クロ
ーズ位置に到達したとして前記モータを停止し、等しく
ない場合には異常と判定し前記モータの駆動に対して反
転または停止操作を行うようにしたものである。この方
法によれば、例えば指等を挟んで移動部材が異常停止若
しくは速度が異常に減速されたような場合には自動的に
検出され、モータの反転もしくは停止が行われて安全性
を確認することができることとなる。
【0009】 本発明に係るディスプレイ装置は、ディ
スプレイ部の移動を伴って2つの位置の間を移動する移
動部材と、前記移動部材を駆動するモータと、前記移動
部材の移動に連動した信号を出力するポジションセンサ
と、前記ポジションセンサ周辺の温度を検出する温度セ
ンサと、に前記ポジションセンサによって出力された信
号を複数回にわたってサンプリングし、前記サンプリン
グによって得られたサンプリング値が所定回数にわたっ
て変化しない場合には、前記モータの駆動を停止すると
ともに、前記温度センサにより検出された温度が所定温
度以下の場合には、前記所定回数を前記検出された温度
が前記所定温度よりも上の場合よりも増加させる制御手
段とを備えたことを特徴とする構成を有している。この
構成により、クローズ位置とオープン位置のような2つ
の位置に対応している終端スイッチを各々設けなくても
1つのポジションセンサでからの出力で、しかも周辺温
度に影響されることなく、その装置におけるクローズ位
置とオープン位置を簡単かつ正確に決定し、停止させる
ことができる。また、既に設けられているポジションセ
ンサを兼用することができるので、部品点数及び組立工
数を減らすことができることとなる。
【0010】 本発明に係るディスプレイ装置は、前記
制御手段が、前記サンプリング値が前記所定の回数にわ
たって変化しない場合に、前記サンプリング値と前記移
動部材が前記2つの位置のいずれかにあることを示すセ
ンサ値とを比較し、前記サンプリング値と前記センサ値
とが異なる場合には、前記モータの回転方向を変化させ
るか、または前記モータの駆動を停止させることを特徴
とする構成を有している。この構成により、例えば指等
を挟んで移動部材が異常停止したような場合には、モー
タを反転または停止させて安全性を確認することができ
る。また、クローズ位置とオープン位置に対応している
終端スイッチを各々設けなくても1つのポジションセン
サでからの出力で、しかも周辺温度に影響されることな
く、その装置におけるクローズ位置とオープン位置を簡
単かつ正確に決定し、その位置で停止させることができ
る。さらに、既に設けられているポジションセンサを兼
用することができるので、部品点数及び組立工数を減ら
すことができることとなる。
【0011】 本発明に係るディスプレイ装置は、前記
ポジションセンサにスライドする位置検出子を設けると
ともに、前記位置検出子と係合するカムを前記移動部材
設け、前記カムで前記位置検出子のスライドを制御す
る構成を有している。この構成により、移動部材が移動
されるとカムを介して位置検出子がスライドされ、移動
部材の移動に対応した信号がポジションセンサから確実
に得られることとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態
に係る車載用可動型ディスプレイ装置の外観斜視図であ
る。図1において、このディスプレイ装置1は、ディス
プレイ部2と、このディスプレイ部2を前後方向に移動
させて見易い位置に設定できるようにするためのスライ
ド機構3(図2及び図3参照)や図示せぬ各種の制御回
路基板を収納したハウジング部4等で構成されている。
【0013】さらに詳述すると、ディスプレイ部2は、
スライド機構3に保持されていて、そのスライド機構3
の操作により図1中に実線で示すクローズ位置から一点
鎖線で示すオープン位置まで、数段階(通常は4段階程
度)に間欠移動できるようになっている。また、運転者
側を向く前面に、現在の道路状況や自己の自動車の位置
の画像データを表示す画面2aを有する。
【0014】ハウジング部4は、上部ハウジング部4a
と下部ハウジング部4bとに分かれ、上部ハウジング4
aにはディスプレイ部2側の部材が収納され、下部ハウ
ジング4bにはCD−ROM再生部側の部材が収納され
ている。そのうち、上部ハウジング部4aは、図2及び
図3に示すように、上面と前後面が開口されている金属
製のフレーム5を有し、全体としては前面が開口された
箱形に形成されている。
【0015】スライド機構3は、図2及び図3で示され
ているように、移動部材7と駆動手段8及びディスプレ
イホルダー17等で構成されている。
【0016】移動部材7は、ハウジング部4の前面開口
側を通して出し入れ可能な状態にして、上部ハウジング
部4a内でフレーム5上に配置されている。この移動部
材7には、図3で示しているように、前後方向に延びる
一対のガイド孔9が設けられている。このガイド孔9に
は、フレーム5の底面5aに固定されているガイドピン
10が係合されており、ガイドピン10とガイド孔9に
案内されて移動部材7が前後方向にスライド可能になっ
ている。また、移動部材7の一部には前後方向に向かっ
て斜めに延びるカムとしてなる位置検出用長孔11が形
成されているとともに、一側には前後方向に延びる状態
にしてラック12が形成されている。
【0017】 駆動手段8は、正逆両方向に回転可能な
モータ13と、このモータ13の出力軸に一体回転可能
に取り付けられているウオームギア14を含む減速歯車
機構15とでなり、減速歯車機構15の最終歯が移動部
材7のラック12と噛合されていている。そして、駆動
手段8のモータ13が回転されると、このモータ13の
回転が減速歯車機構15を介してラック12に伝達さ
れ、モータ13の回転方向に応じて移動部材7を前また
は後に移動させることができる。なお、図2及び図3中
に実線で示す移動部材7の位置は後側、すなわちディス
プレイ部2をハウジング4に最も近づいた位置である
「クローズ位置」に移動させているときの状態を示し、
一点鎖線で示す移動部材7の位置は前側、すなわちディ
スプレイ部2を車室内側に最も突出させた位置である
「オープン位置」に移動させているときの状態を示して
いる。
【0018】上記ディスプレイホルダー17は、移動部
材7と一体的に前後方向に移動可能にして、フレーム5
の底面5a上に一部を移動部材7と重ねて配置されてい
る。また、上部ハウジング部4aの前面開口部側の左右
両側には、ディスプレイ部2の左右両側をそれぞれ支持
しているアームリンク部18が取り付けられている。
【0019】 図4は、本実施の形態における車載用可
動型ディスプレイ装置の制御系部分の要部構成ブロック
図である。この制御系では、マイコン(マイクロコンピ
ュータの略)で構成された制御部21を有している。制
御部21には、ポジションセンサ16の他に、温度セン
サ24が接続されている。さらに、ディスプレイスライ
ド用モータ駆動制御部22を介して上記モータ13が接
続されているとともに、ディスプレイ駆動制御部23を
介して上記ディスプレイ部2が接続されている。なお、
温度センサ24は、図3で示しているように、上部ハウ
ジング4a内のフレーム5に取り付けられていて、上部
ハウジング4a内における周辺の温度に応じた信号を制
御部21に対して出力する。
【0020】次に、本実施の形態における車載用可動型
ディスプレイ装置の動作を説明する。まず、図1乃至図
3の一点鎖線で示している状態はディスプレイ部2が最
もハウジング部4側に移動された「クローズ位置」に配
置されている状態を示している。このクローズ位置から
オープン位置に向かって移動させる場合は、図示せぬオ
ープン用の操作釦を操作する。すると、モータ13がオ
ープン位置方向に回転され、移動部材7がクローズ位置
側からオープン位置に向かってディスプレイホルダー1
7及びディスプレイ部2と共に移動される。移動部材7
がクローズ位置からオープン位置に移動するとき、この
移動に連動してポジションセンサ16の位置検出子16
aがカムとなる位置検出用長孔11に制御されて図3中
の矢印O方向に移動し、ポジションセンサ16から位置
検出子16aの位置に応じた電圧が制御部21に対して
出力される。制御部21では、ポジションセンサ16か
らの電圧をA/D変換し、この電圧から移動部材7の位
置、すなわちディスプレイ部2の前後方向の位置を知
る。そして、ポジションセンサ16の出力から移動部材
7が終端(オープン位置)または途中の段階的な位置に
到達したと判定されると、モータ2を停止させる。これ
により、ディスプレイ部2がオープン位置または途中の
段階的な位置に配置され、後はディスプレイ部2を前後
及び左右に回転させて任意の位置で固定すると画面2a
の位置を運転者が最も見易くなるように調整して使用す
ることができる。また、終端ではなく途中の段階的な位
置である場合には、再び操作釦を操作し、この一連の動
作を繰り返すことによって終端まで移動させることがで
きる。なお、図1乃至図3の一点鎖線で示す位置は、そ
のオープン位置側の終端に移動されたときの状態を示し
ている。
【0021】これに対して、ディスプレイ部2をオープ
ン位置からクローズ位置に向かって移動させる場合は、
図示せぬクローズ用の操作釦を操作する。すると、モー
タ11がクローズ位置方向に回転され、移動部材4がオ
ープン位置側からクローズ位置に向かってディスプレイ
ホルダー17及びディスプレイ部2と共に移動される。
ディスプレイ部2が移動部材4と共にクローズ位置に移
動されるとき、この移動に連動してポジションセンサ1
6の位置検出子16aがカムとしての位置検出用長孔1
1に制御されて図3中の矢印C方向に移動し、ポジショ
ンセンサ16から位置検出子16aの位置に応じた電圧
が制御部21に対して出力される。制御部21では、ポ
ジションセンサ16からの電圧をA/D変換し、この電
圧から移動部材7の位置、すなわちディスプレイ部2の
前後方向の位置を知る。そして、ポジションセンサ16
の出力から移動部材7が終端(クローズ位置)または途
中の段階的な位置に到達したと判定されると、モータ1
3を停止させる。これにより、ディスプレイ部2がクロ
ーズ位置または途中の段階的な位置に配置される。図1
乃至図3の実線で示す位置は、そのクローズ位置の状態
を示している。
【0022】なお、上記説明では、クローズ位置からオ
ープン位置、及びオープン位置からクローズ位置に移動
する場合について説明したが、途中の段階の位置からオ
ープン位置またはオープン位置にそれぞれ戻る場合も、
同様にして操作釦を選択して操作することにより同じよ
うに動作させることができるものである。
【0023】図5及び図6は本実施の形態におけるディ
スプレイ装置において、従来装置で使用していたような
オープン位置を検出する終端検出スイッチとクローズ位
置を検出する終端スイッチを使わずにオープン位置及び
終端位置を検出する手順の一例と、オープン位置への移
動中あるいはクローズ位置への移動中に指をはさむ等の
異常が発生したときに、それを処理する手順の一例を示
すフローチャートである。そのうち、図5はクローズ位
置側からオープン位置に移動する場合のフローチャー
ト、図6はオープン位置側からクローズ位置に移動する
場合のフローチャートである。
【0024】まず、図5を用いてクローズ位置側からオ
ープン位置に向かって移動させる場合について説明する
と、図示せぬ操作釦を押すとモータ13が駆動され、モ
ータ13がオープン位置方向に回転される(ステップS
T1)。モータ13の回転と同時に移動部材7がオープ
ン位置方向に移動され、これに伴って位置検出子16a
が図3中の矢印Oの方向に移動し、ポジションセンサ1
6から出力される電圧の値(センサ値)が変化する。こ
のポジションセンサ16のセンサ値は本実施の形態では
0.1秒毎に1回サンプリングされ、これがA/D変換
されてサンプリング値として制御部21内の図示せぬメ
モリに順次格納される(ステップST2)。この格納で
は順次更新しながら過去10回分のサンプリング値を保
存する(ステップST3)。
【0025】 また、サンプリングされたセンサ値を格
納するとき、前回サンプリングされたセンサ値と今回サ
ンプリングされたセンサ値とを比較し、その値が前回よ
りも今回の方が増加しているか否かを判定し、増加がn
回以上停止することなく続いている場合には、そのまま
モータ13の回転を継続させる。これに対して、増加が
n回以上連続して停止している場合はステップST8で
検出されるが、ここでの回数nは温度センサ24で検出
された温度がTA(本実施の形態では0℃)以上である
か否かによって感度を異なせるために、温度がTA以下
の場合はnをSA(本実施の形態ではSA=6)、TA
以上の場合はSB(本実施の形態ではS=2)とする
(ステップST4,ST5,ST6,ST7)。すなわ
ち、本実施の形態の場合では、0℃以下の場合は6回以
上増加していないかどうかが判定され、0℃以上の場合
は2回以上増加していないかどうかが判定されるという
ように、0℃以下の場合では0℃以上の場合に比べて感
度を鈍くしている。これは0℃以下ではポジションセ
ンサ16の出力が低下する傾向にあるのを補正するため
である。
【0026】続いて、ステップST9ではセンサ値が一
定の値Vo若しくはそれ以上であるか否かが判定され
る。そのセンサ値Voは、ディスプレイ部2がオープン
位置に到達した時にポジションセンサ16から得られる
電圧の値にほぼ等しい。よって、ステップST9におい
て、センサ値がVo若しくはそれ以上である場合には、
ディスプレイ部2がオープン位置に到達して停止したも
のとしてモータ13を停止させる(ステップST1
0)。これにより、ディスプレイ部2はオープン位置に
停止する。これに対して、センサ値がVoよりも小さい
場合は、オープン位置に到達する前に、どこかに指等が
はまれた異常事態が発生したと判断し、モータ13を反
転させてディスプレイ部2及び移動部材7をクローズ位
置側に戻す(ステップST11)。これにより、指はさ
み事態を解消することができる。また、その戻す方法と
しては、クローズ位置まで戻してしまう方法と、あるい
は途中の位置まで戻す方法とがあり、さらに戻さずにモ
ータ13を停止させてしまう方法をとってもよいもの
で、何れにするかは仕様を決定するときに選択される。
【0027】したがって、この実施の形態による処理手
順では、従来装置で用いていたような終端検出スイッチ
を使わずにオープン位置を検出し、そのオープン位置に
ディスプレイ部2及び移動部材7等を正確に移動させる
ことができる。しかも、周辺温度に応じて検出感度を変
えるようにしているので、周辺温度に影響を受けること
なく、常に安定した制御を行うことができる。また、そ
のオープン位置への移動中に指をはさむ等の異常が発生
したときには、モータ13を反転させてディスプレイ部
2及び移動部材7をクローズ位置側に戻して回避するよ
うにしているので安全性も確保できる。
【0028】次に、図6を用いてクローズ位置に移動さ
せる場合について説明する。オープン位置側からクロー
ズ位置側に向かって移動させる場合は、図示せぬ操作釦
を押すとモータ13が駆動され、モータ13がクローズ
位置方向に回転される(ステップST21)。モータ1
3の回転と同時に移動部材7がクローズ位置方向に移動
され、これに伴って位置検出子16aが図3中の矢印C
の方向に移動し、ポジションセンサ16から出力される
電圧の値(センサ値)が変化する。このポジションセン
サ16のセンサ値は0.1秒毎に1回サンプリングさ
れ、これがA/D変換されてサンプリング値として制御
部21内の図示せぬメモリに順次格納される(ステップ
ST22)。この格納でも順次更新しながら過去10回
分のサンプリング値を保存する(ステップST23)。
【0029】 また、サンプリングされた値を格納する
とき、前回サンプリングされたセンサ値と今回サンプリ
ングされたセンサ値とを比較し、その値が前回よりも今
回の方が減少しているか否かを判定し、減少がn回以上
停止することなく続いている場合には、そのままモータ
13の回転を継続させる。これに対して、減少がn回以
上連続して停止している場合はステップST28で検出
されるが、ここでの回数nは温度センサ24で検出され
た温度がTA(本実施の形態では0℃)以上であるか否
かによって感度を異なせるために、温度がTA以下の場
合はnをSA(本実施の形態ではSA=6)、TA以上
の場合はSC(本実施の形態ではS=3)とする(ス
テップST24,ST25,ST26,ST27)。す
なわち、本実施の形態の場合では、0℃以下の場合は6
回以上減少していないかどうかが判定され、0℃以上の
場合は3回以上減少していないかどうかが判定されると
いうように、0℃以下の場合では0℃以上の場合に比べ
て感度を鈍くする。
【0030】続いて、ステップST29では、センサ値
が一定の値Vc若しくはそれ以下であるか否かが判定さ
れる。そのセンサ値Vcは、ディスプレイ部2がクロー
ズ位置に到達した時にポジションセンサ16から得られ
る電圧の値にほぼ等しい。よって、ステップST15に
おいて、センサ値がVcもしくはそれ以下である場合に
は、ディスプレイ部2がクローズ位置に到達して停止し
たものとしてモータ13を停止させる(ステップST3
0)。これにより、ディスプレイ部2はクローズ位置に
停止する。これに対して、センサ値がVcよりも小さい
場合は、クローズ位置に到達する前に、どこかに指等が
はまれた異常事態が発生したと判断し、モータ13を反
転させてディスプレイ部2及び移動部材7をオープン位
置側に戻す(ステップST31)。これにより、指はさ
み事態を解消することができる。また、その戻す方法と
しては、オープン位置まで戻してしまう方法と、あるい
は途中の位置まで戻す方法とがあり、さらに戻さずにモ
ータ13を停止させてしまう方法をとってもよいもの
で、何れにするかは仕様を決定するときに選択される。
【0031】したがって、この実施の形態による処理手
順では、従来装置で用いていたような終端検出スイッチ
を使わずにクローズ位置を検出し、そのクローズ位置に
ディスプレイ部2及び移動部材7等を正確に移動させる
ことができる。しかも、周辺温度に応じて検出感度を変
えるようにしているので、周辺温度に影響を受けること
なく、常に安定した制御を行うことができる。また、ク
ローズ位置への移動中に指をはさむ等の異常が発生した
ときには、モータ13を反転させてディスプレイ部2及
び移動部材7をオープン位置側に戻して回避するように
しているので安全性も確保できる。
【0032】なお、本実施の形態の構造では、クローズ
位置でのディスプレイ部2は、ハウジング部4の外側に
配置される構造の場合について説明したが、クローズ位
置では折り畳まれてハウジング部4内に格納されるよう
なディスプレイ装置にも同様にして適用できるものであ
る。また、温度センサ24は上部ハウジング4a内に配
置した構造を開示したが、これ以外の位置であってもよ
いものである。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の可動型デ
ィスプレイ動作制御方法及び装置は、上記実施の形態よ
り明らかなように、クローズ位置とオープン位置に対応
している終端スイッチを各々設けなくても1つのポジシ
ョンセンサからの出力で、しかも周辺温度に影響される
ことなく、その装置におけるクローズ位置とオープン位
置を簡単かつ正確に決定し、ディスプレイ部を停止させ
ることができる。この結果、部品点数及び組立工数を減
らしてコストを下げることができるとともに、制御の安
定化が図れる。また、既に設けられているポジションセ
ンサを兼用することもできるので、さらに部品点数及び
組立工数が減り、コストを下げて安価に提供することが
できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車載用可動型ディス
プレイ装置の要部構成を示す外観斜視図
【図2】本実施の形態における車載用可動型ディスプレ
イ装置の可動機構部の側面図
【図3】本実施の形態における車載用可動型ディスプレ
イ装置の可動機構部の平面図
【図4】本実施の形態における車載用可動型ディスプレ
イ装置の制御系部分の要部構成ブロック図
【図5】ディスプレイ部がオープン位置に移動する場合
の動作制御の一手順を示すフローチャート
【図6】ディスプレイ部がクローズ位置に移動する場合
の動作制御の一手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1 ディスプレイ装置 2 ディスプレイ部 2a 画面 3 スライド機構 4 ハウジング部 4a 上部ハウジング部 4b 下部ハウジング部 5 フレーム 5a底面 7 移動部材 8 駆動手段 9 ガイド孔 10 ガイドピン 11 位置検出用長孔(カム) 12 ラック 13 モータ 14 ウオームギア 15 減速機構 16 ポジションセンサ 16a 位置検出子 17 ディスプレイホルダー 18 アームリンク部 21 制御部 22 ディスプレイスライド用モータ駆動制御部 23 ディスプレイ駆動制御部 24 温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−137580(JP,A) 特開 平5−105003(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 9/00 351 G09F 9/00 366 B60R 11/02 H04N 5/64 521

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動部材をモータの駆動力で作動させる
    ことにより、前記ディスプレイ部をクローズ位置とオー
    プン位置との間で移動させ、 前記移動部材の移動量に対応した信号が出力されるポジ
    ションセンサからの前記信号を複数回サンプリングし、
    所定回数のサンプリング値の変化を判断して前記クロー
    ズ位置または前記オープン位置を決定するとともに、 前記ディスプレイ周辺の温度を検出し、前記温度が所定
    の温度以下の場合に前記判断における所定回数を増加さ
    ことを特徴とする可動型ディスプレイ動作制御方
    法。
  2. 【請求項2】 前記サンプリング値が前記所定回数以上
    変化しない時に、そのサンプリング値がオープン位置ま
    たはクローズ位置の予め決められた信号と等しいか否か
    を判別し、等しいときには前記オープン位置または前記
    クローズ位置に到達したとして前記モータを停止し、等
    しくない場合には異常と判定し前記モータの駆動に対し
    て反転または停止操作を行うことを特徴とする請求項1
    記載の可動型ディスプレイ動作制御方法。
  3. 【請求項3】 ディスプレイ部の移動を伴って2つの位
    置の間を移動する移動部材と、前記移動部材を駆動する
    モータと、前記移動部材の移動に連動した信号を出力す
    るポジションセンサと、前記ポジションセンサ周辺の温
    度を検出する温度センサと、に前記ポジションセンサに
    よって出力された信号を複数回にわたってサンプリング
    し、前記サンプリングによって得られたサンプリング値
    が所定回数にわたって変化しない場合には、前記モータ
    の駆動を停止するとともに、前記温度センサにより検出
    された温度が所定温度以下の場合には、前記所定回数を
    前記検出された温度が前記所定温度よりも上の場合より
    も増加させる制御手段とを備えたことを特徴とするディ
    スプレイ装置
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記サンプリング値が
    前記所定の回数にわたって変化しない場合に、前記サン
    プリング値と前記移動部材が前記2つの位置のいずれか
    にあることを示すセンサ値とを比較し、前記サンプリン
    グ値と前記センサ値とが異なる場合には、前記モータの
    回転方向を変化させるか、または前記モータの駆動を停
    止させることを特徴とする請求項3記載のディスプレイ
    装置
  5. 【請求項5】 前記ポジションセンサにスライドする位
    置検出子を設けるとともに、前記位置検出子と係合する
    カムを前記移動部材に設け、前記カムで前記位置検出子
    のスライドを制御することを特徴とする請求項3または
    請求項4に記載のディスプレイ装置
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