JP3498637B2 - コンバーゼンス調整手段 - Google Patents
コンバーゼンス調整手段Info
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Description
銃を有するカラー陰極線管のネック管に装着されるコン
バーゼンス調整手段に関するものである。
ラー陰極線管では、コンバーゼンスを得るために、特公
平1−29299号公報等において電子銃内で電子ビー
ムを曲げる技術が知られている。そのコンバーゼンスの
原理について、図3を用いて説明する。電子銃は、電子
を放出するカソードと複数の電極にて構成され、これら
複数の電極にそれぞれ異なる電位を加えることによって
カソードから放出された電子の流量、集束等を制御す
る。図3において、カソード1a,1b,1cから各々
放出された電子ビーム2a,2b,2cは、G1〜G4
にて構成された電極3を通過し、色選択機能を有するシ
ャドウマスク4に形成された通過孔5を通過した後、ガ
ラスパネル7の内面のスクリーン面6に到達し、蛍光体
を発光させる。この際、蛍光体スクリーン面6にて電子
ビーム2a,2b,2cの軌跡を一点に集中させるた
め、両外側の電子ビーム2a,2cが通過するG1〜G
4の孔と各電極の電位差で形成される電界の傾きによっ
て、電子ビーム2a,2cの軌跡を電子ビーム2bに偏
心させている。
おいて、電子銃の軸方向の地磁気によって両外側の電子
ビームのミスコンバーゼンスが発生する原理を図4を用
いて説明する。図4は電子銃内の偏心させた両外側の電
子ビームと中央の電子ビームの軌跡を示す斜視図であ
り、図3と同一部分には同一符号を付してある。
軸方向をZ軸とする直交座標系で表現すると、成分1a
x,1azにそれぞれ分解される。同様に電子ビーム1
cも成分1cx,1czにそれぞれ分解される。
電子ビームは地磁気の影響を受ける。特に電子銃の軸方
向に地磁気が加わった場合、電子ビーム1a,1cの成
分1ax,1cxと、地磁気の方向が直交するため、ロ
ーレンツ力が生じる。たとえば軸方向(図中8の方向)
に地磁気が加わると、ローレンツ力のため、電子ビーム
1a,1cは1ay,1cyの方向にそれぞれ偏心す
る。その結果、ミスコンバーゼンスが生じ、カラー陰極
線管を用いたディスプレイの画面品位を著しく損なう。
たもので、インライン型電子銃において動作原理上発生
する両外側の電子ビームのミスコンバーゼンスを有効に
補正することのできるコンバーゼンス調整手段を提供す
るものである。
に本発明のコンバーゼンス調整手段は、3本の電子ビー
ムを生成するインライン型電子銃を有するカラー陰極線
管のネック管に装着され、画面中央部において前記3本
の電子ビームを集中させるとともに色純度補正を行うた
めの複数組のリング状マグネットと、前記リング状マグ
ネットを保持するためのホルダーと、前記ホルダーの内
面に、前記3本の電子ビームを前記インライン型電子銃
のインライン方向からはさむように、かつ、少なくとも
一部が相対向し、前記インライン型電子銃の軸方向に長
手方向が一致するように、一対の磁性体とを備えるとい
う構成を有するものである。
地磁気を減衰させるとともに、電子銃の軸方向の地磁気
とこれと直交する両外側の電子ビームの成分とによって
生ずるローレンツ力を相殺する磁界を発生させ、両外側
の電子ビームのミスコンバーゼンスを補正することがで
きる。
て図面を用いて説明する。
調整手段が装着されるカラー陰極線管の斜視図であり、
図3および図4と同一部分には同一符号を付してある。
7には、ろうと状のファンネルガラス9が融着されてい
る。ファンネルガラス9の開口部には電子ビームを上
下、左右に偏向させるための偏向ヨーク10が装着され
ている。また、ファンネルガラス9の細長く延びた円筒
形状のネック管11の内部には、インライン型電子銃1
2が、3本の電子ビームを含む平面がバルブ19の前面
の内面に形成されたスクリーン面6の水平方向も含むよ
うに封入されている。電子銃12に生成した電子ビーム
2a、2b、2cは、ガラスパネル7の内面のスクリー
ン面6に到達し、蛍光体を発光させる。一対の磁性体1
3は、インライン型電子銃内に生成する電子ビーム2
a、2b、2cを電子銃のインライン方向からはさむよ
うに、つまり、スクリーン面水平方向からはさむように
電子銃12の軸方向に沿って相対向させて配置される。
なお、この一対の磁性体13は、実際にはコンバーゼン
ス調整手段のホルダーの内面に配設されるものである
が、電子銃の生成する電子ビームとの位置関係を明らか
にするために図2中にも示したものである。
バーゼンス調整手段を示すものである。
画面中央部において3本の電子ビームを集中させるとと
もに色純度補正を行う複数組のリング状マグネット14
と、前記リング状マグネット14を保持するためのホル
ダー15と、ホルダー15の内面に配設された両外側の
電子ビームのミスコンバーゼンスを補正する一対の磁性
体13を備えている。そして、このコンバーゼンス調整
手段を、偏向ヨーク後部でネック管外周の位置に装着す
る際に、スクリーン面水平方向に磁性体16が配設され
るようにすることにより、図2に示したような位置関係
に3本の電子ビームと一対の磁性体とを、置くことがで
きる。
C 2531に列挙されている鉄ニッケル磁性合金を
使用することができる。
方向からはさむように設けられた一対の磁性体により、
電子銃の軸方向の地磁気は、透磁率のより高い磁性体内
部を通過しようとするため、磁性体13の一端に集中
し、他端から発散する。このとき、磁性体13は地磁気
と逆の方向に磁界を発生するため、カラー陰極線管を通
過しようとする軸方向の地磁気を減衰させるとともに、
軸方向の地磁気とこれと直交する両外側の電子ビームの
成分とによって生じるローレンツ力を相殺する磁界を発
生させ、両外側の電子ビームのミスコンバーゼンスを補
正することができる。
15の電子銃の軸方向の長さと同じ長さとした場合につ
いて説明したが、磁性体13は必ずしもホルダー15の
軸方向の長さと同じでなくてもよく、磁性体による補正
効果が十分得られるように、その軸方向長さをホルダー
の長さより長くして、ホルダーより突出したものとする
こともできる。
形としているが、これに限らないことはいうまでもな
い。また、前記実施の形態では磁性体をスクリーン面水
平方向に完全に相対向させた場合について説明したが、
磁性体は少なくとも一部が相対向していればよいし、相
対向した磁性体の取り付け角度がスクリーン面水平方向
に対して多少回転しても同様の補正効果を得ることがで
きる。
ゼンス調整装置は、そのホルダーの内面に、カラー陰極
線管の3本の電子ビームをはさむように、かつ、少なく
とも一部が相対向するように前記インライン電子銃の軸
方向に配設された、一対の磁性体を備えることにより、
両外側の電子ビームのミスコンバーゼンスを補正するこ
とができる。また、一対の磁性体がコンバーゼンス調整
装置のホルダーの内面に配設されているため、磁性体の
カラー陰極線管への装着や位置の調整を容易に行うこと
ができるという効果を有するものである。
整装置の斜視図
整装置が装着されるカラー陰極線管の斜視図
説明するための模式図
磁界によって発生するミスコンバーゼンスを説明するた
めの模式図
Claims (3)
- 【請求項1】 3本の電子ビームを生成するインライン
型電子銃を有するカラー陰極線管のネック管に装着さ
れ、画面中央部において前記3本の電子ビームを集中さ
せるとともに色純度補正を行うための複数組のリング状
マグネットと、前記リング状マグネットを保持するため
のホルダーと、前記ホルダーの内面に、前記3本の電子
ビームを前記インライン型電子銃のインライン方向から
はさむように、かつ、少なくとも一部が相対向し、前記
インライン型電子銃の軸方向に長手方向が一致するよう
に配設された一対の磁性体とを備えたことを特徴とする
コンバーゼンス調整手段。 - 【請求項2】 前記一対の磁性体の前記インライン型電
子銃の軸方向長さが、前記ホルダーの前記インライン型
電子銃の軸方向長さと同等である請求項1記載のコンバ
ーゼンス調整手段。 - 【請求項3】 前記一対の磁性体の前記インライン型電
子銃の軸方向長さが、前記ホルダーの前記インライン型
電子銃の軸方向長さよりも長い請求項1記載のコンバー
ゼンス手段。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17207699A JP3498637B2 (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | コンバーゼンス調整手段 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17207699A JP3498637B2 (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | コンバーゼンス調整手段 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05166863A Division JP3135421B2 (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | カラー陰極線管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000030630A JP2000030630A (ja) | 2000-01-28 |
JP3498637B2 true JP3498637B2 (ja) | 2004-02-16 |
Family
ID=15935102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17207699A Expired - Fee Related JP3498637B2 (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | コンバーゼンス調整手段 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3498637B2 (ja) |
-
1999
- 1999-06-18 JP JP17207699A patent/JP3498637B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JP2000030630A (ja) | 2000-01-28 |
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