JP3498568B2 - 圧電振動子ユニットおよび圧電発振器 - Google Patents

圧電振動子ユニットおよび圧電発振器

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JP3498568B2
JP3498568B2 JP07987398A JP7987398A JP3498568B2 JP 3498568 B2 JP3498568 B2 JP 3498568B2 JP 07987398 A JP07987398 A JP 07987398A JP 7987398 A JP7987398 A JP 7987398A JP 3498568 B2 JP3498568 B2 JP 3498568B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平板状の圧電振動
子、およびこの平板状の圧電振動子を用いた圧電振動子
ユニット並びに圧電発振器に関するものである。さらに
詳しくは、圧電振動子に形成される電極の形成パターン
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧電振動子ユニットには、図1に示すよ
うに、薄い平板状の水晶片を圧電振動片11として用い
た圧電振動子10と、この圧電振動子10の末端部13
に対して2本の内部端子7、8がそれぞれ接続されたプ
ラグ50と、圧電振動子10を収納した金属ケース51
とが用いられ、この金属ケース51とプラグ50とによ
って内部が気密状態に保たれている。この圧電振動子ユ
ニット1において、圧電振動子10には、後述するよう
に、圧電振動片11の表面および裏面のそれぞれに一対
の電極パターン(第1の電極パターンおよび第2の電極
パターン)が形成されているので、プラグ50の外部端
子52、53から交流電圧を印加すると、圧電振動片1
1が所定の周波数で振動する。
【0003】このような圧電振動子ユニット1に用いら
れる圧電振動子10は、図7および図8に示すように、
平板状の圧電振動片11の平面上に、圧電振動片11を
励振させる主電極21、この主電極21から圧電振動片
11と内部端子7との固定部12である末端部13に向
けて延びる引き出し電極22、およびこの引き出し電極
22に対して固定部12で接続する端子接続用電極23
を備える第1の電極パターン20が形成されている。ま
た、圧電振動子10には第1の電極パターン20の主電
極21、引き出し電極22および端子接続用電極23と
各々対をなす主電極、引き出し電極および端子接続用電
極を備える第2の電極パターン30が第1の電極パター
ン20と表裏対称に形成されている。但し、図7および
図8において、第2の電極パターン30の主電極および
引き出し電極は、圧電振動片11の裏側にあるため、図
示を省略してある。なお、第2の電極パターン30に対
する内部端子8の接続は、第1の電極パターン20への
端子接続と同じ面側で行われるので、第2の電極パター
ン30については主電極と反対側の面に形成された電極
部分が端子接続用電極33として用いられる。
【0004】このように構成した圧電振動子10におい
て、第1の電極パターン20の引き出し電極22は、従
来、圧電振動片11の幅方向における中央付近を通って
真っ直ぐに延びて端子接続用電極23に接続し、側端部
14には形成されていない。従って、従来は、端子接続
用電極23のみが、側端面15に形成されている表裏導
通用の側面電極24に接続しているので、この側面電極
24での電気的抵抗を低減するには、端子接続用電極2
3の幅寸法を広くする必要がある。このため、内部端子
7との固定部12は、ほぼ全面が端子接続用電極23で
占められ、圧電振動片11の地肌部分はほとんど露出し
ていないので、内部端子7は実質的には端子接続用電極
23に対してのみ半田あるいは導電性接着剤9で固定さ
れている。
【0005】なお、図7および図8に示した圧電振動子
10は、第1の電極パターン20の端子接続用電極23
が位置する末端部13に第2の電極パターン30の端子
接続用電極33も形成された片支持タイプであったが、
図9に示すように、第1の電極パターン20の端子接続
用電極23が位置する末端部13と反対側の末端部16
に、第2の電極パターン30の端子接続用電極33が形
成された両支持タイプの圧電振動子10でも、その基本
的な構造は同様である。すなわち、引き出し電極22
は、主電極21から圧電振動片11の幅方向における中
央付近を通って真っ直ぐに延びて端子接続用電極23に
接続し、側端部14には形成されていないので、端子接
続用電極23のみが側端面15の表裏導通用の側面電極
24に接続している。従って、側面電極24の電気的抵
抗を低減するには端子接続用電極23の幅寸法を広くす
る必要があるので、内部端子7との固定部12は、全面
が端子接続用電極23で占められ、圧電振動片11の地
肌部分は露出していない。
【0006】図7ないし図9を参照して説明したいずれ
の圧電振動子10でも、圧電振動片11が振動するの
で、内部端子7、8の接続部分には機械的強度が大きい
ことが求められる。しかしながら、第1および第2の電
極パターン20、30を構成する導電膜と、その下地と
なる水晶(圧電振動片11)とは密着性が悪いので、従
来は、内部端子7に衝撃が加わったときには端子接続用
電極23が圧電振動片11から剥がれるおそれがある。
そこで、従来は、第1および第2の電極パターン20、
30を構成する導電膜を圧電振動片11に形成する際に
は、イオンボンバード法やイオンプレーティグ法などの
方法により蒸着時の金属粒子を加速させた状態で成膜を
行うことにより、第1および第2の電極パターン20、
30と圧電振動片11との密着強度を高めている。
【0007】また、圧電振動子10に対して内部端子7
を導電性接着剤9で接続した場合には、端子接続用電極
23に対する内部端子7の固定強度が低いので、従来
は、端子接続用電極23に導電性接着剤9を多めに塗布
することにより、端子接続部分の補強を行っている。ま
た、端子接続用電極23に内部端子7を接続した後、端
子接続部分に導電性のない接着剤を上塗りすることによ
って、端子接続部分を補強することもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、端子接続部分の強度を高めるために接着剤を上
塗りする方法では、圧電振動子10を金属ケース51内
に封止した後、接着剤から発生したガスが、圧電振動子
ユニット1の周波数特性やCI値を劣化させるという問
題点がある。また、端子接続用電極23に導電性接着剤
9を多めに塗布すると、圧電振動子10の振動すべき部
分にまで導電性接着剤9が塗布され、圧電振動子ユニッ
ト1の周波数特性やCI値を劣化させるとともに、第1
および第2の電極パターン20、30間でショートが発
生しやすいという問題点もある。さらに、第1および第
2の電極パターン20、30と圧電振動子10との密着
強度を高めるのにイオンボンバード法やイオンプレーテ
ィグ法を採用しても、成膜条件の設定が複雑なわりに
は、第1および第2の電極パターン20、30と圧電振
動子10との密着強度を高める効果が十分でないという
問題点がある。
【0009】また、これらいずれの対策を組み合わせて
も、従来の圧電振動子10を用いる限り、端子接続部分
の機械的強度を十分なレベルにまでは高めることができ
ない。すなわち、端子接続部分に加わる応力は内部端子
7の先端部に集中する傾向にあり、この部分の密着強度
を高めない限り、端子接続部分の機械的強度を大幅に高
めることができないからである。
【0010】ここに、本願発明者は、内部端子7の先端
部については、導電性接着剤9によって圧電振動片11
の地肌部分110と直接、固定する方法を提案する。導
電性接着剤9による接着であれば、圧電振動片11の地
肌部分110と内部端子7の先端部とを直接、固定で
き、しかも、導電性接着剤9と圧電振動片11の地肌部
分110との間であれば接着強度が高いからである。し
かしながら、従来の圧電振動子10では、端子接続用電
極23から内側領域に向かって内部端子7の先端部が突
き出るようにしても、そこには、引き出し電極22が形
成されているので、結局のところ、内部端子7の先端部
はこの引き出し電極22に固定されることになって、問
題を解決するには至らない。また、内部端子7を引き出
し電極22からずらしても、内部端子7のわずかなずれ
によって内部端子7の先端部はこの引き出し電極22に
固定されることになってしまう。
【0011】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
端子の先端部については、圧電振動片の地肌部分に直接
固定できるように電極パターンを形成することによっ
て、端子を接続した後の接着剤の上塗り、広い範囲にわ
たっての導電性接着剤の塗布、および特殊な成膜方法を
用いなくても、端子接続部分の機械的強度を十分に高め
ることのできる圧電振動子、およびそれを用いた圧電振
動子ユニット並びに圧電発振器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、平板状の圧電振動片の平面上に、当該
圧電振動片を励振させる主電極、該主電極から当該圧電
振動片と端子との固定部とされる末端部に向けて延びる
引き出し電極、および該引き出し電極に対して前記固定
部で接続する端子接続用電極を備える第1の電極パター
ンを有し、前記端子接続用電極は、前記圧電振動片の末
端部において末端縁に沿って形成されているとともに、
前記引き出し電極は、前記主電極から前記圧電振動片の
側端部に向けて斜めに延びて、当該側端部に連接する側
端面に形成されている表裏導通用の側面電極、および前
記固定部の前記端子接続用電極に接続していることによ
り、前記固定部には、前記端子接続用電極より内側領域
に前記圧電振動片の地肌領域が確保されている圧電振動
子を備え、実装用の外部端子に接続する内部端子が前記
端子接続用電極に導電性接着剤によって電気的に接続し
ているとともに、当該内部端子の先端部は、当該端子接
続用電極より内側領域に確保されている前記圧電振動片
の地肌領域に前記導電性接着剤によって接着固定されて
いることを特徴とする。
【0013】本願明細書において、圧電振動片の各端部
を特定するのに用いた末端部とは、圧電振動が長方形の
平面形状をしている場合にその短辺側の端部のことをい
い、側端部とは長辺側の端部のことをいう。また、本願
明細書では圧電振動片と圧電振動子という用語を用いて
いるが、本願明細書における圧電振動片とは、電極パタ
ーンを形成する前の平板状の圧電材料のことをいい、圧
電振動子とは、平板状の圧電材料(圧電振動片)に電極
パターンを形成したもののことをいう。
【0014】このように構成した圧電振動子ユニット
は、圧電振動子の主電極と固定部の端子接続用電極とを
接続する引き出し電極を主電極から圧電振動片の側端部
に向けて斜めに延ばしてある。すなわち、引き出し電極
は、端子接続用電極の内側領域を避けるように斜めに形
成されているので、固定部には、端子接続用電極の内側
領域に圧電振動片の地肌領域が確保される。従って、端
子接続用電極と端子とを導電性接着剤で電気的接続する
際に、端子の先端部が端子接続用電極からその内側領域
(地肌領域)に届くように端子を配置すれば、端子の先
端部を圧電振動片の地肌領域と直接、導電性接着剤で固
定でき、このような地肌領域と端子の先端部とを直接、
導電性接着剤で固定した部分では固定強度が大きい。そ
れ故、端子接続用電極とその下地である圧電振動片との
密着性が悪くても、端子接続部分の機械的強度を高める
ことができる。また、引き出し電極は主電極から圧電振
動片の側端部に届くように形成されているので、地肌領
域は幅方向にかなり広い。それ故、端子が幅広であって
も、また端子の位置が幅方向にずれても、端子の先端部
は必ず圧電振動片の地肌領域に重なるので、端子の先端
部と圧電振動片の地肌領域とを確実に導電性接着剤によ
って直接、固定できる。さらに、端子接続用電極は圧電
振動片の末端部において末端縁に沿うように形成されて
いるので、圧電振動片の地肌領域が長さ方向でも広い。
それ故、端子の先端部の位置が長さ方向にずれても、端
子の先端部は必ず圧電振動片の地肌領域に重なるので、
端子の先端部と圧電振動片の地肌領域とを確実に導電性
接着剤によって直接、固定できる。よって、端子を接続
した後の接着剤の上塗り、広い範囲にわたっての端子接
続用電極に対する導電性接着剤の塗布、および特殊な成
膜方法を用いなくても、端子接続部分の機械的強度を十
分に高めることができる。さらにまた、引き出し電極は
主電極から圧電振動片の側端部に向けて斜めに形成され
ているので、この引き出し電極は、端子接続用電極と一
体に表裏導通用の側面電極に接続することになる。それ
故、側面電極を幅広に形成できるので、側面電極の電気
的抵抗を低減することができる。しかも、引き出し電極
は主電極から圧電振動片の側端部に向けて斜めに形成さ
れているので、この斜めの部分を幅広に形成してその電
気的抵抗を低減しても、固定部に確保されている圧電振
動片の地肌領域を大幅に狭めることはない。
【0015】本発明において、前記引き出し電極は、前
記主電極から前記圧電振動片の側端部に向けて斜めに延
びた後、当該側端部の側端縁に沿って前記端子接続用電
極に向けて延びていることが好ましい。このように構成
すると、引き出し電極は、側端縁に沿って延びている
分、側端縁に沿う方向の幅が広いので、その分、表裏導
通用の側面電極を幅広に形成することができ、側面電極
の電気的抵抗を低減することができる。また、引き出し
電極は、側端縁に沿って延びている分、端子接続用電極
の内側領域に広い地肌領域を形成できるので、幅広の端
子であっても、端子の先端位置が大きくずれても、端子
の先端部は圧電振動片の地肌領域に位置するので、端子
の先端部と圧電振動片の地肌領域とを導電性接着剤で直
接、固定することができる。
【0016】本発明では、前記端子接続用電極が形成さ
れた前記末端部に連接する末端面には、前記端子接続用
電極が接続する表裏導通用の端面電極が形成されている
ことが好ましい。すなわち、端子接続用電極が圧電振動
片の末端部に形成されていることを利用してこの末端部
に連接する末端面に表裏導通用の端面電極を形成するこ
とによって表裏の電極同士を低抵抗で接続することが好
ましい。
【0017】本発明において、前記圧電振動子が片支持
タイプのものであれば、前記第1の電極パターンの前記
端子接続用電極が位置する末端部には、前記第1の電極
パターンの前記主電極、前記引き出し電極および前記端
子接続用電極と各々対をなす主電極、引き出し電極およ
び端子接続用電極を備える第2の電極パターンの当該端
子接続用電極も形成されており、前記第1の電極パター
ンと前記第2の電極パターンとの間では、前記主電極か
ら前記引き出し電極の引き出し方向が逆向きにして、表
裏の引き出し電極同士が重ならないように形成すること
が好ましい。このように構成すると、引き出し電極によ
って圧電振動片が励振することがなく、主電極によって
のみ圧電振動片を励振させることができる。
【0018】この場合には、前記第1の電極パターンと
前記第2の電極パターンとの間では、前記主電極から前
記引き出し電極の引き出し方向を逆向きにして、表裏の
引き出し電極同士が重ならないように形成することが好
ましい。このように構成すると、引き出し電極によって
圧電振動片が励振することがなく、主電極によってのみ
圧電振動片を励振させることができる。
【0019】本発明において、前記圧電振動子が両支持
タイプのものであれば、前記第1の電極パターンの前記
端子接続用電極が位置する末端部と反対側の末端部に
は、当該第1の電極パターンの前記主電極、前記引き出
し電極および前記端子接続用電極と各々対をなす主電
極、引き出し電極および端子接続用電極を備える第2の
電極パターンの当該端子接続用電極が形成されることに
なる。
【0020】このような圧電振動子ユニットを構成すれ
、実装用外部端子に接続する内部端子が、前記圧電振
動子の前記端子接続用電極に導電性接着剤によって電気
的に接続しているとともに、当該内部端子の先端部は、
当該端子接続用電極より内側領域に確保されている前記
圧電振動片の地肌領域に前記導電性接着剤によって接着
固定されている構造にして、端子接続部分の強度を高め
ることができる。
【0021】また、本発明に係る圧電振動子ユニット
よれば、それを用いた圧電発振器において、実装用外部
端子に接続する内部端子が、前記圧電振動子の前記端子
接続用電極に導電性接着剤によって電気的に接続してい
るとともに、当該内部端子の先端部は、当該端子接続用
電極より内側領域に確保されている前記圧電振動片の地
肌領域に前記導電性接着剤によって接着固定されている
構造にして、端子接続部分の機械的強度を高めることが
できる。
【0022】これらの圧電振動子ユニットを構成する場
合でも、前記内部端子と前記端子接続用電極との重なり
面積は、当該内部端子と前記圧電振動片の地肌領域との
重なり面積よりも狭いことが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の好適な実施の形態を説明する。なお、以下に説明する
いずれの形態においても、基本的な構成は、図7ないし
図9を参照して説明した従来の圧電振動子と共通するの
で、対応する部分には同一の符号を付してある。
【0024】[実施の形態1]図1は、圧電振動子を金
属ケース内に収納したタイプの圧電振動子ユニットの断
面図である。図2は、本形態に係る片支持タイプの圧電
振動子を用いた圧電振動子ユニットから金属ケースを除
いた状態を示す斜視図である。図3は、本形態に係る片
支持タイプの圧電振動子の斜視図である。
【0025】図1に示すように、圧電振動子ユニット1
は、薄い平板状の圧電振動片11(水晶片)を用いた圧
電振動子10と、この圧電振動子10の末端部13に対
して2本の内部端子7、8がそれぞれ接続されたハーメ
チック用のプラグ50と、圧電振動子10を収納した金
属ケース51とが用いられ、この金属ケース51とプラ
グ50とによって内部が気密状態に保たれている。この
圧電振動子ユニット1において、圧電振動子10には、
後述するように、圧電振動片11の表面および裏面のそ
れぞれに一対の電極パターン(第1の電極パターンおよ
び第2の電極パターン)が金、銀、ニッケル、クロムな
どの金属層から形成されているので、プラグ50の外部
端子から交流電圧を印加すると、圧電振動片11が所定
の周波数で振動する。
【0026】このような圧電振動子ユニット1に用いら
れる圧電振動子10は、図2および図3に示すように、
平板状の圧電振動片11の平面上に、圧電振動片11を
励振させる主電極21、主電極21から圧電振動片11
と内部端子7との固定部12である末端部13に向けて
延びる引き出し電極22、および引き出し電極22に対
して固定部12で接続する端子接続用電極23を備える
第1の電極パターン20が形成されている。また、圧電
振動片11には第1の電極パターン20の主電極21、
引き出し電極22および端子接続用電極23と各々対を
なす主電極、引き出し電極32および端子接続用電極3
3を備える第2の電極パターン30が第1の電極パター
ン20と表裏対称に形成されている。但し、図2および
図3において、第2の電極パターン30の主電極は、圧
電振動片11の裏側において主電極21と重なるように
形成されているため、図示を省略してある。また、第2
の電極パターン30に対して内部端子8を接続する際に
は、第1の電極パターン20への端子接続と同じ面側で
行われるので、第2の電極パターン30については主電
極と反対側の面に形成された電極部分が端子接続用電極
33として用いられる。本形態では、第1の電極パター
ン20と第2の電極パターン30との間では、主電極か
ら引き出し電極22、32の引き出し方向を逆向きにし
てあるので、表裏の引き出し電極22、32同士が重な
っていない。
【0027】このように構成した圧電振動子10におい
て、本形態では、端子接続用電極23は、圧電振動片1
1の末端部13において末端縁131に沿って形成され
ているとともに、引き出し電極22は、主電極21から
圧電振動片11の側端部14に向けて斜めに延びて、こ
の側端部14に連接する側端面15に形成されている表
裏導通用の側面電極24、および固定部12の端子接続
用電極23に接続している。また、引き出し電極22
は、主電極21から圧電振動片11の側端部14に向け
て斜めに延びた後、引き出し電極22の延設部分220
は、側端部14の側端縁141に沿って延びて端子接続
用電極23に接続している。従って、固定部12には、
端子接続用電極23より内側領域(端子接続用電極23
に対して圧電振動片11の長さ方向で隣接する領域)に
圧電振動片11の地肌領域110が確保されている。し
かも、引き出し電極22には、側端縁141に沿って延
びる延設部分220が形成されている分、端子接続用電
極23の内側領域には広い地肌領域110が確保されて
いる。それ故、固定部12では、端子接続用電極23の
形成領域は、圧電振動片11の地肌領域110よりも狭
くなっている。
【0028】また、引き出し電極22は、主電極21か
ら圧電振動片11の側端部14に向けて斜めに延びてい
るので、側端面15に形成されている表裏導通用の側面
電極24は、引き出し電極22から延長したように幅広
に形成されているので、表裏の電極間の電気的抵抗を低
減することができる。さらに、本形態では、端子接続用
電極23が圧電振動片11の末端部13に形成されてい
ることを利用してこの末端部13に連接する末端面17
に表裏導通用の端面電極25を形成することにより、表
裏の電極同士を低抵抗で接続している。
【0029】このように構成した圧電振動子10の第1
の電極パターン20において、主電極21と固定部12
の端子接続用電極23とを接続する引き出し電極22
は、端子接続用電極23の内側領域を避けるように斜め
に形成されているので、この端子接続用電極23の内側
領域には圧電振動片11の地肌領域110が確保されて
いる。従って、端子接続用電極23と内部端子7とを導
電性接着剤9で電気的接続する際に、内部端子7の先端
部70が端子接続用電極23からその内側領域(地肌領
域110)に突き出るように内部端子7を配置して導電
性接着剤9による接着を行えば、内部端子7と端子接続
用電極23とを導電性接着剤9で電気的接続できるとと
もに、内部端子7の先端部70を圧電振動片11の地肌
領域110と直接、導電性接着剤9で固定できる。この
ような地肌領域110と導電性接着剤9との間であれ
ば、接着強度が大きいので、地肌領域110と内部端子
7の先端部70とを直接、導電性接着剤9で固定した部
分では、固定強度が大きい。従って、端子接続用電極2
3とその下地である圧電振動片11との密着性が悪くて
も、端子接続部分の機械的強度を高めることができる。
よって、内部端子7、8を接続した後の接着剤の上塗
り、広い範囲にわたっての端子接続用電極23に対する
導電性接着剤9の塗布、および特殊な成膜方法を用いず
に、通常のスパッタ法や斜め蒸着法で形成した導電膜か
ら各電極パターンを形成しても、端子接続部分の機械的
強度を十分に高めることができる。それ故、耐衝撃性能
が良好で、しかも、周波数特性やCI特性の優れた圧電
振動子ユニットや圧電発振器を安価に製造することがで
きる。
【0030】また、引き出し電極22は、端子接続用電
極23の内側領域を避けるように斜めに形成され、か
つ、引き出し電極22は側端縁141に沿って延びてい
る分、端子接続用電極23の内側領域には広い地肌領域
110が確保されている。それ故、内部端子7が幅広で
あっても、また、マウント時の位置ずれや第1の電極パ
ターン20を形成する際のマスクずれに起因して内部端
子7と第1の電極パターン20との位置関係が幅方向に
ずれても、内部端子7の先端部70は必ず圧電振動片1
1の地肌領域110に重なるので、内部端子7の先端部
70と圧電振動片11の地肌領域110とを導電性接着
剤9によって確実に、直接、固定できる。さらに、端子
接続用電極23は圧電振動片11の末端部13において
末端縁131に沿うように形成されているので、圧電振
動片11の地肌領域110が広く、かつ内部端子7が端
子接続用電極に対して多少ずれても、従来同様電気的接
続に何ら問題ない。それ故、マウント時の位置ずれや第
1の電極パターン20を形成する際のマスクずれに起因
して、内部端子7と第1の電極パターン20との位置関
係が長さ方向にずれても、内部端子7の先端部70は必
ず圧電振動片11の地肌領域110に重なるので、内部
端子7の先端部70と圧電振動片11の地肌領域110
とを導電性接着剤9によって確実に、直接、固定でき
る。また、圧電振動片11の地肌領域110が広いの
で、内部端子7と端子接続用電極23との重なり面積
は、内部端子7と圧電振動片11の地肌領域110との
重なり面積よりも狭くして、端子接続部分の強度を高め
ることもできる。
【0031】さらに、引き出し電極22は主電極21か
ら圧電振動片11の側端部14に向けて斜めに形成して
あるので、150μm〜200μmの幅寸法を有する端
子接続用電極23からみれば、引き出し電極22の斜め
部分の幅をたとえば300μm〜400μmと大幅に拡
張してこの部分の電気的抵抗を低減しても、圧電振動片
11の地肌領域110を狭めることはない。また、引き
出し電極22の延設部分220については、側面電極2
4と接続しているので、側端部14における配線幅を1
00μm〜200μmと狭めて、圧電振動片11の地肌
領域110を広く確保しても、この部分の電気的抵抗が
増大することはない。
【0032】さらにまた、本形態では、第1の電極パタ
ーン20と第2の電極パターン30との間では、主電極
から引き出し電極22、32の引き出し方向を逆向きに
してあるので、表裏の引き出し電極22、32同士が重
ならない。それ故、引き出し電極22、32によって圧
電振動片11が励振することがなく、主電極によっての
み圧電振動片11を励振させることができる。
【0033】[実施の形態1の変形例2]図4は、本形
態に係る圧電振動子をセラミックパッケージ内に収納し
たタイプの圧電振動子ユニットの断面図である。
【0034】なお、上記形態は、圧電振動子10を金属
ケース51内に収納したタイプの圧電振動子ユニット1
であったが、図4に示すように、圧電振動子10をセラ
ッミックパッケージ60に収納して、面実装タイプの圧
電振動子ユニット1を構成してもよい。
【0035】すなわち、図4に示す圧電振動子ユニット
1において、セラッミックパッケージ60は、各々所定
形状に成形された複数枚のセラミック板が積層された積
層セラミック体として構成され、圧電振動片11の平面
形状と同様、長方形の平面形状を有している。この積層
セラミック体において、たとえば下から2層目および3
層目のセラミック板は、圧電振動子10を平伏状態に収
納するための振動片収納室61を区画形成している。ま
た、振動片収納室61内において2層目のセラミック板
には、圧電振動子10の末端部13が固定される棚状の
マウント部62が形成され、このマウント部62には内
部端子7、8が形成されている。従って、圧電振動片1
1に形成されている端子接続用電極23をマウント部6
2に形成されている内部端子7、8に導電性接着剤9で
接着すると、圧電振動片11の末端部13がマウント部
62に固定され、圧電振動子10は平伏状態となる。こ
の状態で、周波数調整を行った後、振動片収納室61は
窒素ガス雰囲気あるいは真空中で蓋材64で塞がれる
が、圧電振動子10の先端側は、容器底部63および蓋
材64との間に十分な隙間が確保された状態にある。な
お、図示を省略するが、マウント部62に形成されてい
る内部端子7、8と、容器裏面に形成されている実装用
の外部端子とは、容器底部などに形成された配線パター
ン、および容器外周の角部分に形成された配線パター
ン、セラミック板に形成されたスルーホールに埋められ
た導電材料などを介して電気的接続が図られている。
【0036】このように構成した圧電振動子ユニット1
においても、図3を参照して説明したように内部端子7
の先端部70を端子接続用電極23からその内側領域
(地肌領域110)に突き出させた状態で導電性接着剤
9による接着を行うことにより、内部端子7と圧電振動
子10の端子接続用電極23とを電気的接続できるとと
もに、内部端子7の先端部70を圧電振動片11の地肌
領域110に直接、導電性接着剤9で固定できる。それ
故、端子接続用電極23とその下地である圧電振動片1
1との密着性が悪くても、端子接続部分の機械的強度を
高めることができる。また、内部端子7と端子接続用電
極23との重なり面積を、内部端子7と圧電振動片11
の地肌領域110との重なり面積よりも狭くして、端子
接続部分の強度をより高めることができる。
【0037】[実施の形態1の変形例2]図5は、本形
態に係る圧電振動子をセラミックパッケージ内に収納し
たタイプの圧電発振器の断面図である。
【0038】上記形態は、本発明を適用した圧電振動子
10をセラッミックパッケージ60に収納して、面実装
タイプの圧電振動子ユニット1を構成する例であった
が、図5に示すように、圧電振動片11に形成されてい
る端子接続用電極23をマウント部62に形成されてい
る内部端子7、8に導電性接着剤9で固定するととも
に、容器底部63では圧電振動片11を駆動するための
駆動用IC66に対してワイヤボンディング67を施し
て、圧電発振器2を構成してもよい。
【0039】このように構成した圧電発振器2において
も、図3を参照して説明したように内部端子7の先端部
70を端子接続用電極23からその内側領域(地肌領域
110)に突き出させた状態で導電性接着剤9による接
着を行うことにより、内部端子7と圧電振動子10の端
子接続用電極23とを電気的接続できるとともに、内部
端子7の先端部70を圧電振動片11の地肌領域110
に直接、導電性接着剤9で固定できる。それ故、端子接
続用電極23とその下地である圧電振動片11との密着
性が悪くても、端子接続部分の機械的強度を高めること
ができる。また、内部端子7と端子接続用電極23との
重なり面積を、内部端子7と圧電振動片11の地肌領域
110との重なり面積よりも狭くして、端子接続部分の
強度をより高めることができる。
【0040】[実施の形態2]実施の形態1およびその
変形例はいずれも、片支持タイプの圧電振動子であった
が、図6に示すように、両支持タイプの圧電振動子に本
発明を適用してもよい。
【0041】図6は、本形態に係る両支持タイプの圧電
振動子の斜視図である。
【0042】この図において、本形態の圧電振動子10
は、両支持タイプなので、第1の電極パターン20の端
子接続用電極23が位置する末端部13と反対側の末端
部16には、第1の電極パターン20の主電極21、引
き出し電極22および端子接続用電極23と各々対をな
す主電極31、引き出し電極32および端子接続用電極
33を備える第2の電極パターン30が形成されてい
る。但し、第2の電極パターン30の端子接続用電極3
3は、その主電極31や引き出し電極32とは反対側の
面に形成されているので、端子接続用電極33と引き出
し電極32とは、側面部15の表裏導通用の側面電極3
4によって電気的接続している。
【0043】このように構成した両支持タイプの圧電振
動子10においても、実施の形態1と同様、端子接続用
電極23は、圧電振動片11の末端部13において末端
縁131に沿って形成されているとともに、引き出し電
極22は、主電極21から圧電振動片11の側端部14
に向けて斜めに延びて、側端部14に連接する側端面1
5に形成されている表裏導通用の側面電極24、および
固定部12の端子接続用電極23に接続している。ま
た、引き出し電極22は、主電極21から圧電振動片1
1の側端部14に向けて斜めに延びた後、引き出し電極
22の延設部分220は、側端部14の側端縁141に
沿って延びて端子接続用電極23に接続している。従っ
て、固定部12には、端子接続用電極23より内側領域
に圧電振動片11の地肌領域110が確保されている。
その他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0044】このように構成した両支持タイプの圧電振
動子10においても、内部端子7の先端部70を端子接
続用電極23からその内側領域(地肌領域110)に突
き出させた状態で導電性接着剤9による接着を行うこと
により、内部端子7と圧電振動片11の端子接続用電極
23とを電気的接続できるとともに、内部端子7の先端
部70を圧電振動片11の地肌領域110に直接、導電
性接着剤9で固定できる。それ故、端子接続用電極23
とその下地である圧電振動片11との密着性が悪くて
も、端子接続部分の機械的強度を高めることができるな
ど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0045】本明細書中の平板状なる用語は、平行平板
ばかりでなくべベル加工やコンベックス加工を施したも
のも含むものである。また、上記実施例では、矩形状振
動片のみを用いて説明したが、音叉型等の他の形状の振
動片にも適用可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る圧電
振動子ユニットでは、主電極と固定部の端子接続用電極
とを接続する引き出し電極を主電極から圧電振動片の側
端部に向けて斜めに延ばすことにより、固定部には、端
子接続用電極の内側領域に圧電振動片の地肌領域を確保
してある。従って、端子の先端部が端子接続用電極から
その内側領域(地肌領域)に届くように端子を配置すれ
ば、端子の先端部を圧電振動片の地肌領域と直接、導電
性接着剤で固定でき、このような地肌領域と端子の先端
部とを直接、導電性接着剤で固定した部分では、密着性
がよい。従って、端子接続用電極とその下地である圧電
振動片との密着性が悪くても、端子接続部分の機械的強
度を高めることができる。また、端子接続用電極は圧電
振動片の末端部において末端縁に沿うように形成され、
かつ、引き出し電極は主電極から圧電振動片の側端部に
向けて斜めに形成されているので、圧電振動片の地肌領
域が広い。それ故、幅広の端子であっても、また、端子
がずれても、端子の先端部と圧電振動片の地肌領域とを
導電性接着剤によって確実に、直接、固定できる。さら
に、引き出し電極は主電極から圧電振動片の側端部に向
けて斜めに形成されているので、この引き出し電極は、
端子接続用電極と一体に表裏導通用の側面電極に接続す
ることになる。それ故、側面電極を幅広に形成できるの
で、側面電極の電気的抵抗を低減することができる。し
かも、引き出し電極は主電極から圧電振動片の側端部に
向けて斜めに形成されているので、この斜めの部分を幅
広に形成してその電気的抵抗を低減しても、圧電振動片
の地肌領域を狭めることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧電振動子を金属ケース内に収納したタイプの
圧電振動子ユニットの断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る片支持タイプの圧
電振動子を用いた圧電振動子ユニットから金属ケースを
除いた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る片支持タイプの圧
電振動子の斜視図である。
【図4】圧電振動子をセラミックパッケージ内に収納し
たタイプの圧電振動子ユニットの断面図である。
【図5】圧電振動子をセラミックパッケージ内に収納し
たタイプの圧電発振器の断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る両支持タイプの圧
電振動子の斜視図である。
【図7】従来の片支持タイプの圧電振動子の斜視図であ
る。
【図8】図7に示す圧電振動子を用いた圧電振動子ユニ
ットから金属ケースを除いた状態を示す斜視図である。
【図9】従来の両支持タイプの圧電振動子の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 圧電振動子ユニット 2 圧電発振器 7、8 内部端子 9 導電性接着剤 10 圧電振動子 11 圧電振動片 12 端子との固定部 13、16 圧電振動片の末端部 14 圧電振動片の側端部 15 圧電振動片の側端面 17 圧電振動片の末端面 25 表裏導通用の端面電極 20 第1の電極パターン 21、31 主電極 22、32 引き出し電極 23、33 端子接続用電極 24 表裏導通用の側面電極 30 第2の電極パターン 50 プラグ 51 金属ケース 70 内部端子の先端部 110 圧電振動片の地肌領域 131 圧電振動片の末端縁 141 圧電振動片の側端縁 220 引き出し電極の延設部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 9/00 - 9/215 H03H 9/54 - 9/60 H03B 5/32

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の圧電振動片の平面上に、当該圧
    電振動片を励振させる主電極、該主電極から当該圧電振
    動片と端子との固定部とされる末端部に向けて延びる引
    き出し電極、および該引き出し電極に対して前記固定部
    で接続する端子接続用電極を備える第1の電極パターン
    を有し、前記端子接続用電極は、前記圧電振動片の末端
    部において末端縁に沿って形成されているとともに、前
    記引き出し電極は、前記主電極から前記圧電振動片の側
    端部に向けて斜めに延びて、当該側端部に連接する側端
    面に形成されている表裏導通用の側面電極、および前記
    固定部の前記端子接続用電極に接続していることによ
    り、当該固定部には、前記端子接続用電極より内側領域
    に前記圧電振動片の地肌領域が確保されている圧電振動
    子を備え、 実装用の外部端子に接続する内部端子が前記端子接続用
    電極に導電性接着剤によって電気的に接続しているとと
    もに、当該内部端子の先端部は、当該端子接続用電極よ
    り内側領域に確保されている前記圧電振動片の地肌領域
    に前記導電性接着剤によって接着固定されていることを
    特徴とする圧電振動子ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記引き出し電極
    は、前記主電極から前記圧電振動片の側端部に向けて斜
    めに延びた後、当該側端部の側端縁に沿って延びて前記
    端子接続用電極に接続していることを特徴とする圧電振
    動子ユニット
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記固定部
    が形成された前記末端部に連接する末端面には、前記端
    子接続用電極が接続する表裏導通用の端面電極が形成さ
    れていることを特徴とする圧電振動子ユニット
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記第1の電極パターンの前記端子接続用電極が位置す
    る末端部には、前記第1の電極パターンの前記主電極、
    前記引き出し電極および前記端子接続用電極と各々対を
    なす主電極、引き出し電極および端子接続用電極を備え
    る第2の電極パターンの当該端子接続用電極も形成され
    おり、前記第1の電極パターンと前記第2の電極パタ
    ーンとの間では、前記主電極から前記引き出し電極の引
    き出し方向が逆向きであることを特徴とする圧電振動子
    ユニット
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記第1の電極パターンの前記端子接続用電極が位置す
    る末端部と反対側の末端部には、当該第1の電極パター
    ンの前記主電極、前記引き出し電極および前記端子接続
    用電極と各々対をなす主電極、引き出し電極および端子
    接続用電極を備える第2の電極パターンの当該端子接続
    用電極が形成されていることを特徴とする圧電振動子
    ニット
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記内部端子と前記端子接続用電極との重なり面積は、
    当該内部端子と前記圧電振動片の地肌領域との重なり面
    積よりも狭いことを特徴とする圧電振動子ユニット。
  7. 【請求項7】 平板状の圧電振動片の平面上に、当該圧
    電振動片を励振させる主電極、該主電極から当該圧電振
    動片と端子との固定部とされる末端部に向けて延びる引
    き出し電極、および該引き出し電極に対して前記固定部
    で接続する端子接続用電極を備える第1の電極パターン
    を有し、前記端子接続用電極は、前記圧電振動片の末端
    部において末端縁に沿って形成されているとともに、前
    記引き出し電極は、前記主電極から前記圧電振動片の側
    端部に向けて斜めに延びて、当該側端部に連接する側端
    面に形成されている表裏導通用の側面電極、および前記
    固定部の前記端子接続用電極に接続していることによ
    り、当該固定部には、前記端子接続用電極より内側領域
    に前記圧電振動片の地肌領域が確保されている圧電振動
    子を備え、 実装用の外部端子に接続する内部端子が前記端子接続用
    電極に導電性接着剤によって電気的に接続しているとと
    もに、当該内部端子の先端部は、当該端子接続用電極よ
    り内側領域に確保されている前記圧電振動片の地肌領域
    に前記導電性接着剤によって接着固定されていることを
    特徴とする圧電発振器。
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