JP2006303761A - 表面実装型圧電発振器 - Google Patents

表面実装型圧電発振器 Download PDF

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Abstract

【課題】 面積を大きくすることなく高さ寸法をより小さくすることが可能な表面実装型圧電発振器を提供する。
【解決手段】 振動子片が形成された圧電基板と、前記圧電基板上に実装された発振回路部品とを有し、前記発振回路部品が、前記振動子片の長手方向延長上に配置されている表面実装型圧電発振器とする。これにより、振動子片と発振回路部品が2段に重なることがなく、薄型の表面実装型圧電発振器とすることができる。また、発振回路部品を振動子片の長手方向延長上に配置したので、幅寸法が発振回路部品の幅寸法に影響されず、振動子片自体の幅寸法から決定されるため、表面実装型圧電発振器としての幅寸法を最小限にできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は表面実装型圧電発振器に関し、特に振動子片と発振用の発振回路部品とを1つのパッケージ内に収容した表面実装型圧電発振器に関する。
圧電発振器においては、セラミック製または金属シリンダー製の完成品の圧電振動子を金属製のリードフレームに発振回路部品とともにマウントしてモールドしたものや、セラミック製の圧電振動子をセラミックに発振回路部品がマウントされた部品と結合して発振器としたもの、さらに、セラミックパッケージ内に圧電振動子と発振回路部品をマウントしてから金属またはセラミックの蓋により封止するものなどがある(例えば、特許文献1参照。)。
それらの圧電発振器は、使用される電子機器内のプリント基板上のスペースを極力小さくしようとして、圧電振動子と発振回路部品とを上下に重ねた2段構造となっている。しかしながら、近年、携帯機器をはじめとする小型電子機器のさらなる小型化の市場要求は非常に強く、プリント基板上における圧電発振器の占有面積のみに留まらず、高さ寸法に対してもより小さい寸法を要求されている。
ところが、圧電振動子と発振回路部品とを上下に重ねた2段構造をとっている現在の圧電発振器では、これ以上の高さ寸法低減は困難である。
特開平7−297666号公報
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、面積を大きくすることなく高さ寸法をより小さくすることが可能な表面実装型圧電発振器を提供することを課題とする。
本発明における第1の発明は、振動子片が形成された圧電基板と、前記圧電基板上に実装された発振回路部品とを有し、前記発振回路部品が、前記振動子片の長手方向延長上に配置されている表面実装型圧電発振器とした。
また、本発明における第2の発明は、第1の発明の表面実装型圧電発振器において、前記発振回路部品が、前記振動子片の基部に配置されている表面実装型圧電発振器とした。
さらに、本発明における第3の発明は、第1の発明または第2の発明の表面実装型圧電発振器において、前記圧電基板にさらに前記振動子片と前記基部を囲むように一体に形成された枠部と、前記枠部の両面に接合膜を介して陽極接合され、前記振動子片及び前記発振回路部品を密閉する蓋体とを有する表面実装型圧電発振器とした。
本発明の表面実装型圧電発振器は、振動子片が形成されている圧電基板上に発振回路部品を配置したので、振動子片と発振回路部品が2段に重なることがなく、薄型の表面実装型圧電発振器とすることができる。また、圧電基板上の発振回路部品を、振動子片の長手方向延長上に配置したので、表面実装型圧電発振器としての幅寸法が発振回路部品の幅寸法に影響されず、振動子片自体の幅寸法から決定される。よって、表面実装型圧電発振器としての幅寸法を最小限にできる。さらに、圧電基板上の発振回路部品を、振動子片を支持するために必要な振動子片の長手方向延長上の基部に配置したので、圧電発振器としての長さ寸法を最小限にできる。
また、本発明の表面実装型圧電発振器は、振動子片が形成されている圧電基板上の発振回路部品を、振動子片の長手方向延長上の基部に配置したので、振動子片を励振させるための励振電極と発振回路部品との距離を最短とすることができる。これにより、パターン間の容量及び浮遊容量を小さくすることができるため、結果として並列容量(C0)を十分に小さくすることができ、消費電力を低減させることができる。
さらに、本発明の表面実装型圧電発振器は、圧電基板にさらに振動子片を囲むように一体に形成された枠部と、この枠部の両面に振動子片及び前記発振回路部品を密閉する蓋体とが、金属の接合膜を介して陽極接合された構造としたので、パッケージに振動子片を位置決めして挿入する必要がない。従って、これまでのパッケージの内壁と振動子片の外形との位置決めし易い余裕のある隙間を持つ必要がなく、その余裕を持たせていた寸法分を詰めることができる。
従って、上記本発明の表面実装型圧電発振器によれば、面積を大きくすることなく高さ寸法をより小さくすることができ、この表面実装型圧電発振器を組み込む電子機器をさらに小型化させることができ、エネルギー消費を少なくできる。
以下に、本発明の表面実装型圧電発振器の最良の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表面実装型圧電発振器の概略構成を示す図であり、(a)は、蓋体を外した状態で内部構造を示す平面図、(b)は、蓋体を含めた(a)のAA線における断面図、(c)は、底面を示す図である。
図1(a)及び(b)に示すように、表面実装型圧電発振器は、圧電材料である水晶の薄板からなる圧電基板1を有する。圧電基板1には、2本の振動腕部で構成される音叉型の振動子片1aが形成され、振動子片1aの長手方向(図1の左右方向)端部には、4角形の基部1bが形成されている。振動子片1aと基部1bとの間には、やや細くなったくびれ部が形成されている。振動子片1aの表面には、振動子片1aを振動させるための励振電極6が形成されている。励振電極6は、図1(a)に示される上面側だけではなく、図示しない裏面側にも対称的に合計4つ形成されている。圧電基板1の基部1bには、発振回路部品4が実装されている。すなわち、発振回路部品4は、振動子片1aの長手方向延長線上に配置されている。
また、基部1bの4箇所の角部には、表面実装型圧電発振器の外部と発振回路部品4との電気的接続のための基板電極7a、7b、7c、7dがそれぞれ設けられている。発振回路部品4と基板電極7a、7b、7c、7dとの電気的接続は、それぞれの接続距離が最短となるように配慮し、基部1bの表面に直線状に斜めに形成した4つの電極パターンでそれぞれ行われる。
発振回路部品4は、この実施例ではフリップチップ実装用の発振用ICを用いているが、小型であれば他のものでもよく、接着剤で固定した後ワイヤーボンディングを用いて接続してもよい。発振回路部品4の実装位置は、基部1b上で振動子片1aに最も近接した位置とし、かつ、2本の振動腕部それぞれから等距離の位置とする。
振動子片1aの励振電極6と発振回路部品4の出力端子とを結ぶ電極パターンは、2本の振動腕部の上面及び裏面の合計4本形成されているが、いずれの長さも最短で、かつ同じ長さとしている。これにより、発振回路部品4から4つの励振電極6に最短距離で、かつ等距離で電流供給可能となる。従って、振動子片1aを発振させる際に、並列容量(C0)を十分に小さくすることができ、消費電力を低減することができる。
基部1b上に実装された発振回路部品4の表面は、エポキシ樹脂に代表される熱硬化性樹脂による封止剤5により覆われ、保護されている。封止剤5により発振回路部品4が保護された圧電基板1は、セラミックからなる箱型のパッケージ2に挿入され固定される。
このパッケージ2は、内部の底部に段差を設けた構成となっており、下段2aは、振動子片1aの振動を妨げない程度の深さの空間を形成している。上段2bには、圧電基板1の基板電極7a、7b、7c、7dと電気的に接続するための内部電極8a、8b、8e、8fが形成されている。基板電極7a及び7bは、それぞれ内部電極8a及び8bに、基板電極7c及び7dは、それぞれ内部電極8e、8fに接続される。接続は、はんだ接合または導電性接着剤による接着のいずれかにより行われる。また、上段2bには、内部電極8e、8fと表面実装型圧電発振器の外部との電気的導通のために、パッケージ2内の隅に設けた内部電極8c、8dも形成されている。内部電極8eは、上段2b上に振動子片1aの長手方向に平行な直線状で形成された電極パターンで内部電極8cと接続されている。また、内部電極8fは、上段2b上に振動子片1aの長手方向に平行な直線状で形成された電極パターンで内部電極8dと接続されている。
さらに、このパッケージ2には、図1(c)に示すように、外部の底面部に他の電子機器のプリント基板などに実装するための外部電極9a、9b、9c、9dが形成されている。内部電極8a、8b、8c、8dは外部電極9a、9b、9c、9dにそれぞれ対応して内部接続(図示せず)されている。これにより、外部電極9a、9b、9c、9dは、発振回路部品4と電気的に接続されている。
図1(b)に示すように、パッケージ2の上面には蓋体3が接合され、発振回路部品4が実装された圧電基板1が、真空気密に密閉されている。蓋体3は、アルミニウム合金やステンレス合金などの金属製である。
次に、この第1実施形態の表面実装型圧電発振器の製造方法について説明する。
圧電基板1は、両面を研磨した薄い圧電体ウエハを材料として用いる。フォトリソグラフィー技術により、圧電体ウエハに圧電基板1の振動子片1aと基部1bの外形形状を複数セット形成する。その際、基部1bの外周の一部には、圧電体ウエハとの接続を保つための保持部を設けておく。
圧電基板1の外形が形成された圧電体ウエハの両面に、同じくフォトリソグラフィー技術により、励振電極6、基板電極7a、7b、7c、7dの金属膜を形成する。また、圧電体ウエハの片面には、発振回路部品4を実装するためのマウント電極と、このマウント電極と基板電極7a、7b、7c、7dとを結ぶ電極パターンを形成する。これらの電極用金属膜は、下地として水晶との密着性の良いCr層を設け、そのCr層の上にAu層を形成させる。
電極用金属膜を形成後に、振動子片1aの所定の位置に重り用金属膜を堆積する。重り用金属膜は、Ag層とAu層の組み合わせである。重り用金属膜が形成されたら、電極用金属膜の表面にSiO2などによる保護膜を形成する。
保護膜が形成されたら、保持部で圧電体ウエハに繋がれた状態のまま、振動子片1aの周波数の粗調を行う。
すべての振動子片1aについて粗調を終えたら、保持部で圧電体ウエハに繋がれた状態のまま、個々の圧電基板1上に発振回路部品4を実装する。さらに圧電体ウエハに繋がれた状態のまま発振回路部品4の表面を封止剤5で保護する。
封止剤5で保護したら、圧電体ウエハに繋がれた状態のまま、個々の発振回路部品実装済み圧電基板の電気的テストを行う。すべての発振回路部品実装済み圧電基板の電気的テストが終了したら、保持部を切断して圧電体ウエハから独立した発振回路部品実装済み圧電基板とする。
次に、別途準備されたセラミック製パッケージ2に発振回路部品実装済み圧電基板を挿入し、パッケージ2に形成されている内部電極8a、8b、8e、8fに、基板電極7a、7b、7c、7dを位置合わせして接合する。
この後、パッケージ2内に接合された発振回路部品実装済み圧電基板と、蓋体3とを真空中に配置し、周波数の微調を行い、所定の範囲内に調整する。
最後に、電子ビーム溶接や真空シーム溶接などの手段により、パッケージ2内を真空気密封止する。このようにして、第1実施例の表面実装型圧電発振器が製造される。
上述のように構成され製造された表面実装型圧電発振器は、振動子片1aが形成されている圧電基板1上に発振回路部品4を配置したので、振動子片1aと発振回路部品4が2段に重なることがなく、薄型の表面実装型圧電発振器とすることができる。また、圧電基板1上の発振回路部品4を、振動子片1aの長手方向延長上に配置したので、圧電発振器としての幅寸法が発振回路部品4の幅寸法に影響されず、振動子片1a自体の幅寸法から決定される。よって、表面実装型圧電発振器としての幅寸法を最小限にできる。さらに、圧電基板1上の発振回路部品4を、振動子片1aを支持するために必要な振動子片1aの長手方向延長上の基部1bに配置したので、表面実装型圧電発振器としての長さ寸法を最小限にできる。
また、第1実施例の表面実装型圧電発振器は、振動子片1aを振動させるための励振電極6と発振回路部品4との距離を最短とすることができる。これにより、並列容量(C0)を十分に小さくすることができ、消費電力を低減することができる。また、振動子片1aと発振回路用部品4との距離が短いため安定した信号が出力され、外部からの電気的ノイズ等の影響を受けにくく、安定した発振周波数が得られる。
従って、この表面実装型圧電発振器を電子機器に組み込むことにより、その電子機器も小型化、薄型化でき、低消費電力で安定した性能を維持することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図2を参照して説明する。
図2は、第2の実施形態に係る表面実装型圧電発振器の概略構成を示す図であり、(a)は、第2の蓋を外した状態で内部構造を示す平面図、(b)は、第2の蓋を含めた(a)のBB線における断面図、(c)は、個々の部材の形状を示す分解斜視図、(d)は、底面を示す斜視図である。
図2(a)乃至(c)に示すように、表面実装型圧電発振器は、圧電材料である水晶の薄板からなる圧電基板21を有する。圧電基板21には、2本の振動腕部で構成される音叉型の振動子片21aが形成され、振動子片21aの長手方向(図2の左右方向)端部には、基部21bが形成されている。振動子片21aと基部21bとの間には、やや細くなったくびれ部が形成されている。圧電基板21には、振動子片21a及び基部21bの周囲を囲むように枠部21cが一体に形成されている。図2(c)の中央の圧電基板21を示す斜視図において、振動子片21aの周囲とこれに繋がる想像線の外側部分の4角形が枠部21cである。
振動子片1aの表面には、振動子片21aを振動させるための励振電極26が形成されている。励振電極26は、図2(a)に示される上面側だけではなく、図示しない裏面側にも対称的に合計4つ形成されている。圧電基板21の基部21bには、発振回路部品4が実装されている。すなわち、発振回路部品24は、振動子片21aの長手方向延長線上に配置されている。
枠部21cの4箇所の角部には、表面実装型圧電発振器の外部と発振回路部品24との電気的接続のための基板電極27a、27b、27c、27dがそれぞれ設けられている。発振回路部品24と基板電極27a、27b、27c、27dとの電気的接続は、それぞれの接続距離が最短となるように配慮し、基部21bの表面に直線状に斜めに形成した4つの電極パターンでそれぞれ行われる。
発振回路部品24は、この実施例ではフリップチップ実装用の発振用ICを用いているが、小型であれば他のものでもよく、接着剤で固定した後ワイヤーボンディングを用いて接続してもよい。発振回路部品24の実装位置は、基部21b上で振動子片21aに最も近接した位置とし、かつ、2本の振動腕部それぞれから等距離の位置とする。
振動子片21aの励振電極26と発振回路部品24の出力端子とを結ぶ電極パターンは、2本の振動腕部の上面及び裏面の合計4本形成されているが、いずれの長さも最短で、かつ同じ長さとしている。これにより、発振回路部品24から4つの励振電極26に最短距離で、かつ等距離で電流供給可能となる。従って、振動子片21aを発振させる際に、並列容量(C0)を十分に小さくすることができ、消費電力を低減することができる。
基部21b上に実装された発振回路部品24の表面は、エポキシ樹脂に代表される熱硬化性樹脂による封止剤25により覆われ、保護されている。封止剤25により発振回路部品24が保護された圧電基板21の枠部21cの両面には、2枚の蓋体22、23がそれぞれ図示しない接合膜を介して陽極接合されており、振動子片21a及び発振回路部品24を収容する空間を真空に気密封止している。
圧電基板21の発振回路部品24が実装されている面とは反対側の面の枠部21cに接合されている蓋体22を以後第1の蓋と称し、同じ符号22を用いて説明する。また、圧電基板21の発振回路部品24が実装されている面の枠部21cに接合されている蓋体23を以後第2の蓋と称し、同じ符号23を用いて説明する。
第1の蓋22及び第2の蓋23は、いずれもソーダライムガラスからなり、互いの主要な形状寸法は共通である。さらに、長手方向長さ寸法と幅方向長さ寸法は圧電基板21と同じである。第1の蓋22及び第2の蓋23の厚み寸法は、圧電基板21と同じかやや厚めである。
第1の蓋22には、圧電基板21と接合される接合部22cの内側に、それぞれ2つの凹部22a、22bが形成されている。凹部22a、22bの深さ寸法は、発振回路部品24の高さに封止剤25の厚みを加えた合計の高さよりも若干大きい。また、凹部22a、22bの幅寸法(図2(a)の上下方向寸法)は、振動子片21aの幅寸法と発振回路部品24の幅寸法に封止剤25の厚みを加えた合計の幅寸法とのどちらか大きい寸法よりも若干大きい。さらに、凹部22a、22bの長さ寸法(図2(a)の左右方向寸法)は、発振回路部品24の長さ寸法に封止剤25の厚みを加えた合計の長さ寸法よりも若干大きい。凹部22a、22bにそれぞれ挟まれた少し浅い棚部の接合部22cからの深さは、振動子片21aの振動を妨げない程度の隙間を生じさせる寸法となっている。これらの第1の蓋22に関する主要寸法関係が、そのまま第2の蓋23にも適用されている。これらの主要寸法関係を確保することにより、無駄な空間を設けることのない小型、薄型の表面実装型圧電発振器となる。また、これらの主要寸法関係を確保することにより、十分な機械的強度を確保している。
第1の蓋22には、図2(d)に示すように、外部の底面部に他の電子機器のプリント基板などに実装するための外部電極29a、29b、29c、29dが形成されている。これらの外部電極29a、29b、29c、29dは、図示しない内部接続、あるいは角部に設けられた4分の1スルーホールなどの手段で、基板電極27a、27b、27c、27dとそれぞれ電気的に接続される。これにより、外部電極29a、29b、29c、29dは、発振回路部品24と電気的に接続される。
次に、この第2実施形態の表面実装型圧電発振器の製造方法について説明する。
圧電基板21は、両面を研磨した水晶などからなる薄い圧電体ウエハを材料として用いる。圧電体ウエハ上に所定の間隔で圧電基板21の外形を複数配置し、個々の圧電基板21の枠部21cの中に一体に振動子片21aと基部21bとをフォトリソグラフィー技術によって圧電基板21を複数形成する。
圧電基板21の外形が形成された圧電体ウエハの両面に、同じくフォトリソグラフィー技術またはスパッタリングにより、励振電極26、基板電極27a、27b、27c、27dの金属膜を形成する。また、圧電体ウエハの片面には、発振回路部品4を実装するためのマウント電極と、このマウント電極と基板電極27a、27b、27c、27dとを結ぶ電極パターンを形成する。さらに、これら電極用金属膜の形成と同時に、圧電基板21の枠部21cには、第1の蓋22や第2の蓋23を接合するための接合用金属膜が形成される。これらの電極用金属膜及び接合用金属膜は、Al、AlCu、Cr等の金属が用いられる。
電極用金属膜及び接合用金属膜が形成されたら、振動子片21aの所定の位置に重り用金属膜をフォトリソグラフィー技術により形成する。重り用金属膜は、Ag層とAu層の組み合わせである。重り用金属膜が形成されたら、電極用金属膜の表面にSiO2などによる保護膜を形成する。
保護膜が形成されたら、圧電体ウエハ状態のまま、振動子片1aの周波数の粗調を行う。
すべての振動子片21aについて粗調を終えたら、圧電体ウエハ状態のまま、個々の圧電基板1上に発振回路部品24を実装する。さらに圧電体ウエハ状態のまま発振回路部品24の表面を封止剤25で保護する。
封止剤25で保護したら、圧電体ウエハ状態のまま、個々の発振回路部品実装済み圧電基板の電気的テストを行う。すべての発振回路部品実装済み圧電基板の電気的テストが終了したら、第1の蓋22や第2の蓋23との接合を待つことになる。
ここで、圧電基板21の製造と並行して進められる、第1の蓋22と第2の蓋23の製造方法について説明する。尚、第1の蓋22と第2の蓋23は途中工程までは共通であるので、まず、外部電極29a、29b、29c、29dのない第2の蓋23を代表として説明する。
第2の蓋23は、ソーダライムガラスからなる薄いガラスウエハをその材料として用いる。ガラスウエハ上に圧電基板21の製造と同じ間隔で第2の蓋23の外形を複数配置し、個々の第2の蓋23の接合部の内側に2つの凹部23a、23bと、その凹部23aと23bの間の棚部をフッ酸系のエッチング液を用いた化学的処理によって複数形成する。第2の蓋23は、これら凹部23a、23b及び棚部が形成されたら圧電基板21との接合を待つことになる。
第1の蓋22は、上記の第2の蓋23の製造工程と同様に化学的処理によって凹部22a、22b及び棚部が形成されたら、ガラスウエハにブラスト加工により個々の外部電極29a、29b、29c、29dに対応したスルーホールを複数形成する。第1の蓋22は、スルーホールが形成されたら圧電基板21との接合を待つことになる。
次に、上述の工程を終えた圧電体ウエハと第2の蓋及び第1の蓋それぞれのガラスウエハを準備し、圧電体ウエハの発振回路部品24が実装されている面側に、第2の蓋23のガラスウエハの凹部23a、23bが内側になるように位置合わせする。同時に、圧電体ウエハの発振回路部品24が実装されていない面側に、第1の蓋22のガラスウエハの凹部22a、22bが内側になるように位置合わせする。
圧電体ウエハを中央にして2枚のガラスウエハで挟んで3枚重ねの状態として、真空中で陽極接合する。なお、陽極接合とは、Alなどの所定の金属と所定の誘電体を接触させて加熱(200[℃]〜400[℃]程度)し、500[V]〜1[kV]程度の電圧を印加すると、金属とガラスが界面で化学結合する性質を利用した接合方法である。
接合が終了したら、スルーホールが形成されている第1の蓋のガラスウエハに、金属マスクを用いてスパッタリングや蒸着法により図2(d)に示すような金属膜の外部電極29a、29b、29c、29dを形成する。
外部電極29a、29b、29c、29dが形成されたら、3枚重ねのウエハをダイシングソーにセットして個々の表面実装型圧電発振器に切り離す。
個々の表面実装型圧電発振器に分離されたら、個別に発振周波数の微調整を行う。発振周波数の微調整は、外部電極から発振回路部品24の電源端子に通電させながら、振動子片21aの先端部に形成されている重り用金属膜をYAGレーザー光線により蒸発させることにより行う。
発振周波数の微調整が終了したら、個々の表面実装型圧電発振器に切り離した際に表面に露出した接合膜の腐食を防止するために、耐腐食膜をコーティングする。以上の工程により、本第2実施形態の表面実装型圧電発振器が完成する。
上述のように構成され製造された第2実施形態の表面実装型圧電発振器は、振動子片21aが形成されている圧電基板21上に発振回路部品24を配置したので、振動子片21aと発振回路部品24が2段に重なることがなく、薄型の表面実装型圧電発振器とすることができる。また、圧電基板21上の発振回路部品24を、振動子片21aの長手方向延長上に配置したので、表面実装型圧電発振器としての幅寸法が発振回路部品24の幅寸法に影響されず、振動子片21a自体の幅寸法から決定される。よって、表面実装型圧電発振器としての幅寸法を最小限にできる。さらに、圧電基板21上の発振回路部品24を、振動子片21aを支持するために必要な振動子片21aの長手方向延長上の基部21bに配置したので、表面実装型圧電発振器としての長さ寸法を最小限にできる。
また、第2実施形態の表面実装型圧電発振器は、振動子片21aと基部21bの周囲を囲む一体の枠部21cを圧電基板21で形成し、この枠部21cの両面に振動子片21a及び発振回路部品24を密閉する蓋体22及び23とが、金属の接合膜を介して陽極接合された構造としたので、パッケージに振動子片21aを位置決めして挿入する必要がない。従って、これまでのパッケージの内壁と振動子片21aの外形との位置決めし易い余裕のある隙間を持つ必要がなく、その余裕を持たせていた寸法分を詰めることができる。
さらに、振動子片21aを振動させるための励振電極26と発振回路部品24との距離を最短とすることができる。これにより、並列容量(C0)を十分に小さくすることができ、消費電力を低減することができる。また、振動子片21aと発振回路用部品24との距離が短いため安定した信号が出力され、外部からの電気的ノイズ等の影響を受けにくく、安定した発振周波数が得られる。
従って、この表面実装型圧電発振器を電子機器に組み込むことにより、その電子機器も小型化、薄型化でき、低消費電力で安定した性能を維持することができる。
尚、上記2つの表面実装型圧電発振器の実施形態では、振動子片が音叉型の例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、AT振動子、BT振動子、GT振動子を用いてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る表面実装型圧電発振器の概略構成を示す図であり、(a)は、蓋体を外した状態で内部構造を示す平面図、(b)は、蓋体を含めた(a)のAA線における断面図、(c)は、底面を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る表面実装型圧電発振器の概略構成を示す図であり、(a)は、第2の蓋を外した状態で内部構造を示す平面図、(b)は、第2の蓋を含めた(a)のBB線における断面図、(c)は、個々の部材の形状を示す分解斜視図、(d)は、底面を示す斜視図である。
符号の説明
1 圧電基板
1a 振動子片
1b 基部
2 パッケージ
2a 下段
2b 上段
3 蓋体
4 発振回路部品
5 封止剤
6 励振電極
7a、7b、7c、7d 基板電極
8a、8b、8c、8d、8e、8f 内部電極
9a、9b、9c、9d 外部電極
21 圧電基板
21a 振動子片
21b 基部
21c 枠部
22 第1の蓋(蓋体)
22a、22b 凹部
22c 接合部
23 第2の蓋(蓋体)
23a、23b 凹部
24 発振回路部品
25 封止剤
26 励振電極
27a、27b、27c、27d 基板電極
29a、29b、29c、29d 外部電極

Claims (3)

  1. 振動子片が形成された圧電基板と、
    前記圧電基板上に実装された発振回路部品と、
    を有し、
    前記発振回路部品が、前記振動子片の長手方向延長上に配置されていることを特徴とする表面実装型圧電発振器。
  2. 前記発振回路部品が、前記振動子片の基部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の表面実装型圧電発振器。
  3. 前記圧電基板にさらに前記振動子片と前記基部を囲むように一体に形成された枠部と、
    前記枠部の両面に接合膜を介して陽極接合され、前記振動子片及び前記発振回路部品を密閉する蓋体と、
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表面実装型圧電発振器。
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