JP3498236B2 - 吐水具スタンド - Google Patents

吐水具スタンド

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JP3498236B2
JP3498236B2 JP34389097A JP34389097A JP3498236B2 JP 3498236 B2 JP3498236 B2 JP 3498236B2 JP 34389097 A JP34389097 A JP 34389097A JP 34389097 A JP34389097 A JP 34389097A JP 3498236 B2 JP3498236 B2 JP 3498236B2
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啓之 佐伯
朋弘 三矢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗面台や流し台の
天板等の取付面に設置されたホルダー内に、シャワーヘ
ッド等の吐水具を先端に支持する支持を回動自在に挿
通した吐水具スタンドであって、吐水具の吐水方向を必
要に応じて可変できる吐水具スタンドに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】洗面台、洗髪台、流し台、浴室ユニット
などに設置されるシャワーヘッドなどの吐水具を、使用
時にその吐水方向を調節することのできる吐水具スタン
ドは、従来、特公平5−3572号記載の吐水位置可変
支持装置によって知られている。この吐水位置可変支持
装置75は、図6に示すように、吐水具(図示省略)を
先端に支持する円柱状のロッド70をガイド筒80に進
退自在および回転自在に挿通してなり、さらにロッド7
0内部にはホース90が挿通され、ホース90の先端に
吐水具が連結されているものである。ロッド70の長手
方向真中よりやや下方および下端部寄りの外周面には各
々環状溝71、72が形成されており、さらにこの環状
溝71、72底部には、図8に示すように、複数の凹部
73が周方向に連設されている。一方、図7に示すよう
にガイド筒80の筒壁にはコ字状の切り欠きを入れるこ
とにより弾性片81が一体に設けられ、この弾性片81
の先端部内面に半球面状の係合部材82が形成されてい
る。
【0003】このように、係合部材82がロッド70外
周面に弾性的に押圧されることにより、ロッド70を上
下に進退動させたとき、係合部材82は上下いずれかの
環状溝71、72の凹部73中に嵌合することでその嵌
合時の高さにロッド70を保持することができる。いず
れかのときに吐水方向を変えるためにロッド70を回動
させると係合部材81は環状溝71、72中の複数の凹
部73への嵌合を入れ替え、ロッド70が回転するのに
対し弱度の抵抗を与え所望の吐水方向にて係止されその
吐水方向を保持し得る。したがって、吐水具の高さおよ
び吐水方向が自由に調節できて使い勝手が向上し特に洗
髪中において片手操作で調節が可能となるという利点が
あった。また、吐水具を所望の吐水方向に保持する力は
弾性片81の押圧力により適宜調節されるが、凹部73
の深さが環状溝71、72の深さよりも浅く設けられる
関係にあるので、ロッド70は上下に進退動させるより
も水平面内で回転動させることの方が軽い外力で行い得
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の吐水位置可変支持装置75では、ガイド筒8
0の筒壁に切り欠きを設けるなど、構造が複雑であり、
その製造工程も複雑化するという問題を生じていた。本
発明の請求項1に記載の発明は、前記した従来技術の欠
点を解決するものであり、使用時にその吐水方向を変え
るためにシャワーヘッド等の吐水具をその先端に支持す
る支持杆を回動自在に挿通した吐水具スタンドにおい
て、簡単な構造でメンテナンスが容易であり、その製造
工程が簡素化できるようにすることを目的とする。ま
た、請求項2に記載の発明は、支持杆をホルダー内に進
退自在に保持する請求項1に記載の吐水具スタンドにお
いて、簡単な構造でメンテナンスが容易であり、その製
造工程が簡素化できるようにすることを目的とする。ま
た、請求項3に記載の発明は上記の目的に加えて、請求
項1又は請求項2に記載の吐水具スタンドにおいて、支
持杆を回動する際の保持位置をより細かく調節可能とす
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために請求項1に記載の発明が採用した吐水具スタンド
は、洗面台や流し台の天板等の取付面に設置されたホル
ダー内に、シャワーヘッド等の吐水具を先端に支持する
支持を回動自在に挿通した吐水具スタンドであって、
前記支持側の外周に、該支持の回動規制を行う回動
規制部を設け、前記ホルダー側の下部の開口縁に一体的
に、前記回動規制部に係合する略長矩形形状の回動規制
係合片を弾性的に突設したことを特徴とするものであ
る。回動規制部には、例えば凹部或いは凸部、凹溝或い
は突条などを含む。一方回動規制係合片は、回動規制部
の設けられる支持杆側の外周に向けて回動規制部と係合
するために、これと対応する例えば凸部或いは凹部、突
条或いは凹溝などを設けたものである。回動規制部又は
回動規制係合片は、いずれもそれぞれ支持杆側又はホル
ダー側に設ければ良く、例えば回動規制部を備えた別体
のリングを支持杆に巻着させたり、回動規制係合片を備
えたブッシュをホルダー下部に嵌挿するなど、必ずしも
支持杆又はホルダーと一体に設けることには限られな
い。また、回動規制とは吐水具の吐水方向を変えるに際
して、ホルダーに挿通された支持杆の軸心方向に対する
垂直面における回動動作を規制することをいう。支持杆
側外周に回動規制部を設け、これに係合する略長矩形形
状の回動規制係合片をホルダー側下部の開口縁に一体
的に、弾性的に突設することにより、簡易な構造で支持
杆の回動規制を行える。特に合成樹脂製などのホルダー
を採用することにより回動規制係合片を支持杆外周面に
向けて弾性的に設けることができ、より簡易に支持杆の
規制を行うことができる。
【0006】また、請求項2に記載の発明が採用した吐
水具スタンドは、請求項1に記載の吐水具スタンドにお
いて、支持杆をホルダー内に進退自在に保持し、支持杆
側の外周に、該支持杆の進退規制を行う進退規制部を設
け、ホルダー側の下部に、前記進退規制部に係合する進
退規制係合片を突設したことを特徴とするものである。
進退規制とは、吐水具の高さを変えるに際して、支持杆
の挿通方向における出入動作を規制することをいう。進
退規制部及び進退規制係合片の構成は、上記回動規制部
及び回動規制係合片と同様である。支持杆側外周に進退
規制部を設け、これに係合する進退規制係合片をホルダ
ー側下部に突設することにより、回動規制を可能とする
と共に簡易な構造で支持杆の進退規制も行える。特に合
成樹脂製などのホルダーを採用することにより進退規制
係合片を支持杆外周面に向けて弾性的に設けることがで
き、より簡易に支持杆の規制を行うことができる。
【0007】また、請求項3に記載の発明が採用した吐
水具スタンドは、請求項1又は請求項2に記載の吐水具
スタンドにおいて、回動規制部は、支持杆側の外周に設
けられた複数の突起であり、回動規制係合片は、前記各
突起間に係合可能に形成された凸部と、前記突起に係合
可能に形成されると共に前記凸部の内側に設けられた少
なくとも一つの凹部と、を有することを特徴とするもの
である。回動規制係合片の凸部が支持杆側の各突起間に
係合可能であるとともに、支持杆を回動した際に凸部内
側の凹部に各突起が係合可能であるので、支持杆側に設
けられる突起の数以上にパイプの保持位置を細かく調節
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1に示すように本発明の吐水具スタン
ド10は、洗面台や流し台等(図示省略)の天板1に、
フランジ2によりネジ固定された略円筒形状の下部ホル
ダー20内に支持杆8の一部をなすパイプ40を進退自
在かつ回動自在に挿通したものであり、湯水混合栓等の
給水栓(図示省略)に接続されるホース(図示省略)が
パイプ40内に挿通され、ホースの先端にシャワーヘッ
ド11が連設されてシャワーホルダー12に支持されて
いる。
【0009】吐水具スタンド10全体は天板1に対して
垂直に固定された下部ホルダー20を介して、天板1に
固定されている。下部ホルダー20は、天板1に穿設さ
れた取付孔3に挿入され、上部のフランジ部21と天板
1上面との間にシートパッキン4を挟着させ天板1下面
には天板側よりパッキン5、スリップ板6を挟着させて
下部ホルダー20外周に設けたネジ22にフランジ2を
螺合することにより固定されている。そして、下部ホル
ダー20のフランジ部21外周に設けられたネジ23に
フランジ部21よりも大径の略円筒形状の上部ホルダー
60が螺合されており、本実施の形態ではこれらの下部
ホルダー20及び上部ホルダー60によりホルダー7を
構成している。
【0010】本実施の形態ではパイプ40、ベースナッ
ト50及びシャワーホルダー12により支持杆8を構成
しており、下部ホルダー20の内部には、天板1下方に
向けて、給水栓に接続されたホースを内蔵するパイプ4
0が進退自在かつ回動自在に挿通されている。パイプ4
0の上部外周にはベースナット50が嵌挿して固定され
ている。ベースナット50の下部にはフランジ部51が
設けられており、さらにこのフランジ部51にその基端
の開口縁13が当接するようにシャワーホルダー12が
ベースナット50の外周に嵌挿して固定されている。そ
して、このベースナット50を介してパイプ40に固定
されたシャワーホルダー12が、ベースナット50のフ
ランジ部51を介して上部ホルダー60上に取り外し自
在に載置されている。図5に示すように、フランジ部5
1下面には多数の対向する溝52が形成されており、一
方、上部ホルダー60上面には各溝52に対応する位置
に設けられた対向する二つの嵌合突起61が設けられ、
シャワーホルダー12を上部ホルダー60上に載置する
際に、嵌合突起61が溝52に嵌合してシャワーホルダ
ー12を回動不能に保持している。そして溝52は多数
設けられているので、シャワーホルダー12の回動位置
を細かく調節することができる。
【0011】図2に示すように、下部ホルダー20の下
部には、その開口縁27から対向して延出された、略短
矩形形状の一組の進退規制用の進退規制係合片23が突
設されている。また、これらの対向線と垂直に、対向し
て、開口縁27に略長矩形形状の回動規制用の回動規制
係合片24が同様に突設されている。図3に示すよう
に、進退規制係合片23の先端寄り内側には、パイプ4
0外周に円周状に設けられた進退規制部としての係合突
条41と係合し合って、パイプ40の進退時にパイプ4
0の進退を規制する係合突条25が設けられている。図
4に示すように、回動規制係合片24先端は、後述する
パイプ40下端寄り外周に等間隔に設けられた回動規制
部としての突起42間の長さとほぼ同一幅に形成されて
おり、この回動規制係合片24の先端部分により、パイ
プ40の突起42間に係合する凸部28が構成されてい
る。また、これら凸部28の内側には、突起42が係合
する二つの溝状の凹部26が周方向に連設されている。
凹部26は溝状に長く設けられているので、突起42に
スムーズに係合させることができる。下部ホルダー20
はポリアセタールにより形成されており、一体的に薄肉
に形成された進退規制係合片23、回動規制係合片24
は、パイプ40の外周面方向に押圧力を有する。また、
進退規制係合片23は略短矩形形状に、回動規制係合片
24は略長矩形形状に設けられており、回動規制係合片
24の方がその先端において押圧力が弱くなるように構
成されている。下部ホルダー20はポリアセタール製に
限られず、弾性変形可能な他の合成樹脂などを用いても
よい。
【0012】パイプ40の下端には、回動規制係合片2
4の先端が当接してパイプ40のそれ以上の引き上げを
規制するフランジ部43が設けられている。そしてこの
フランジ部43の直上のパイプ40外周に、フランジ部
43の外径内にその頂点が収まる程度の大きさの8個の
突起42が円周状に等間隔で設けられている。上述した
ように、各突起42は、回動規制係合片24がそれらの
間に係合されるように回動規制係合片24の横幅と略同
間隔に形成されている。また、その形状は回動規制係合
片24により構成された凸部28及びこの内側に設けら
れた凹部26に適宜係合可能となるように、凹部26及
び凸部28に対応した凸状に形成されている。また、パ
イプ40の外周には、回動規制係合片24が突起42と
係合する位置にて進退規制係合片23の係合突条25が
係合する位置に、円周状の係合突条41が設けられてい
る。
【0013】このように構成された吐水具スタンド10
において、進退規制係合片23がパイプ40の外周面に
弾性的に押圧されているので、パイプ40を上方に引き
上げた際に係合突条25が係合突条41に係合し、パイ
プ40の高さが保持される。またこのとき同時に、パイ
プ40の外周面に弾性的に押圧される回動規制係合片2
4が、パイプ40下端の突起42に係合する。回動規制
係合片24はその幅が各突起42間の間隔と略同一に設
けられ、その両側が凸部28を構成し、かつその内側に
突起42と係合する凹部26が連設されているので、突
起42間に係合するか、又はいずれかの凹部26に突起
42が係合して保持される。したがって、この状態でパ
イプ40を回動させると8個の突起42を設けたパイプ
40を24カ所の所望の回動方向に保持することができ
る。通常、射出成形によりパイプ40を成形する場合に
は型割りの障害となるため、突起42の数は8個程度に
制限されることが多い。したがって、パイプ40の突起
42の数が制限される場合でも上記の構成を採用するこ
とにより、より多数の細かい位置においてパイプ40を
保持することが可能である。
【0014】このようにパイプ40が保持された位置に
おいては、上記したように進退規制係合片23より回動
規制係合片24の方がその先端における押圧力が弱いの
で、回動規制係合片24が突起42に係合することによ
るパイプ40の回動方向における保持力はパイプ40の
進退方向における保持力よりも劣る。したがって、パイ
プ40を下方に下げるよりも回動させることのほうがよ
り軽い外力で行うことができる。
【0015】このようにパイプ40は洗面台の振動など
の小さな外力により不必要に回動してしまわないように
規制されていると共に、必要に応じてシャワーホルダー
12の吐水方向を変えるためにパイプ40を回動させる
際には係合状態を容易に離脱するようにされている。一
方、パイプ40の上下方向における保持力はパイプ40
の回動方向における保持力よりも強められているので、
吐水方向を変える際にもシャワーホルダー12が使用者
の意に反して下がってしまうことがなく操作性が向上す
る。なお、パイプ40の進退又は回動方向における保持
力は、それぞれ係合突条25及び係合突条41、又は凹
部26、凸部28及び突起42の形状によっても適宜調
節されるものであるが、本実施の形態では進退規制係合
片23及び回動規制係合片24共に同一素材にて一体成
形しており、その長短の差により先端部での押圧力に差
を設け、回動規制係合片24によるパイプ40の回動方
向における保持力を進退規制係合片23による進退方向
における保持力よりも弱めるように構成している。ま
た、支持杆8を最も下げた際には、所望の方向にて、上
部ホルダー60上に設けられた嵌合突起61がベースナ
ット50のフランジ部51下面の溝52に嵌合して、支
持杆8の不必要な回動を規制する。
【0016】本実施の形態は上記のように構成されてい
るので以下の効果を有する。簡単な構造で使用時にその
吐水高さ及び吐水方向を調節することができメンテナン
スが容易な吐水具スタンド12を得ることができる。ま
た、パイプ40を射出成形により成形する際に型割りに
支障をきたす場合など、パイプ40に設けられる突起4
2の数に制限を受ける場合においても、突起42の数に
回動規制係合片24に設けた凹部26の数を乗じた数の
極めて多数の位置にて、細かくシャワーホルダー12の
吐水方向を保持できる。また、突起42、凹部26及び
凸部28をいずれも等間隔に設けているので、支持杆8
が如何なる位置にあっても回動方向における係合状態が
ほぼ一定に保たれ、回動方向の保持力を安定させること
ができ、操作性を一層向上させることができる。
【0017】本発明は上記の実施の形態に限られるもの
ではない。本発明の吐水具スタンドでは、凹部26は二
つを連設することに限られず、一つ或いは三つ以上を連
設しても良く、凹部26が多くなれば係合位置を細かく
設定することができ、よりきめの細かい吐水方向の調節
が可能となる。しかしながら凹部26を必要以上に多数
設けると各凹部26の大きさが小さく成らざるを得ず、
したがってこれと係合すべき突起42の大きさも小さく
せざるを得なくなり、パイプ40の回動規制における凹
部26と突起42との適切な係合状態が確保し難くなる
ため、好ましくは一つないし三つ程度に凹部26を設け
ることが良い。
【0018】回動規制係合片24は対向する一組に設け
ることに限られず、等間隔に3つ以上に設けることも可
能であるが、回動規制係合片24を必要以上に多数設け
ると、支持杆8の回動方向を保持する押圧力が必要以上
に強くなるとともに、材料や製造コストが増大するた
め、対向する一組又は等間隔に3つ程度に留めることが
好ましい。また、進退規制係合片23においても上記回
動規制係合片24と同様に対向する一組に設けることに
限られないが、製造コストが増大することから対向する
一組又は等間隔に3つ程度に留めることが好ましい。さ
らに、回動規制係合片24を横方向により幅広に設け、
これに対応して凹部26を増やすことも可能であるが、
上記と同様に押圧力が必要以上に強くなるおそれがある
ため、幅狭に設けることが好ましい。
【0019】また、進退規制係合片23及び回動規制係
合片24を別体或いは別素材で設けるなどして、その長
短の差によらずして押圧力を調整し、パイプ40の進退
又は回動方向における保持力を調整してもよい。さら
に、本実施の形態では、進退規制係合片23及び回動規
制係合片24を別途に設けて進退規制及び回動規制を行
うことと構成したが、これに限られず例えば回動規制係
合片24の内側に係合突条25を設けることにより、パ
イプ40の突起42に係合されると共に係合突条41に
係合されることとし、進退規制係合片23を省略するこ
とも可能である。なお、この際に係合突条25を回動規
制係合片24の先端よりも後端寄りに設けることによ
り、係合突条25によるパイプ40の進退方向における
保持力を回動方向における保持力よりも強めることがで
きる。
【0020】本実施の形態では、係合突条41及び突起
42をパイプ40下端にのみ設けたが、これに限られず
パイプ40中途にも設けることにより、パイプ40の中
途の引き上げ位置においても、パイプ40の進退方向及
び回動方向を保持することが可能である。
【0021】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は上記のように構
成されているので、簡単な構造で使用時にその吐水高さ
及び吐水方向を調節することができメンテナンスが容易
な吐水具スタンドを得ることができる。また、このよう
な吐水具スタンドの製造コストを削減できる。請求項2
に記載の発明では、支持杆をホルダー内に進退自在に保
持する請求項1に記載の吐水具スタンドを、簡単な構造
にしてメンテナンスを容易にすることができ、その製造
工程を簡素化できる。請求項3に記載の発明では、上記
の効果に加えて、支持杆を射出成形により成形する際に
型割りに支障をきたす場合など、支持杆に設けられる突
起の数に制限を受ける場合においても、突起の数以上の
多数の位置にて細かく吐水具スタンドの吐水方向を保持
でき、吐水具スタンドの操作性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吐水具スタンドの一部破断面図であ
る。
【図2】図1の吐水具スタンドの要部を示す斜視図であ
る。
【図3】図1の吐水具スタンドの要部を示す一部破断面
図である。
【図4】回動規制係合片の凹部とパイプの突起の係合状
態を示す横断面図である。
【図5】上部ホルダー部とベースナットの嵌合動作を示
す斜視図である。
【図6】従来の吐水位置可変支持装置の縦断面図であ
る。
【図7】従来の吐水位置可変支持装置のガイド筒の一部
側面図である。
【図8】従来の吐水位置可変支持装置の環状溝、凹部、
弾性片及び係合部材を示す横断面図である。
【符号の説明】
1;天板、2;フランジ、3;取付孔、4;シートパッ
キン、5;パッキン、6スリップ板、7;ホルダー、
8;支持杆、10;吐水具スタンド、11;シャワーヘ
ッド、12;シャワーホルダー、13;開口縁、20;
下部ホルダー、21;フランジ部、22;ネジ、23;
進退規制係合片、24;回動規制係合片、25;係合突
条、26;凹部、27;開口縁、28;凸部、40;パ
イプ、41;係合突条、42;突起、43;フランジ
部、50;ベースナット、51;フランジ部、52;
溝、60;上部ホルダー、61;嵌合突起、70;ロッ
ド、71,72;環状溝、73;凹部、75;吐水位置
可変支持装置、80;ガイド筒、81;弾性片、82;
係合部材、90;ホース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03C 1/042 E03C 1/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗面台や流し台の天板等の取付面に設置さ
    れたホルダー内に、シャワーヘッド等の吐水具を先端に
    支持する支持を回動自在に挿通した吐水具スタンドで
    あって、前記支持側の外周に、該支持の回動規制を
    行う回動規制部を設け、前記ホルダー側の下部の開口縁
    に一体的に、前記回動規制部に係合する略長矩形形状の
    回動規制係合片を弾性的に突設したことを特徴とする吐
    水具スタンド。
  2. 【請求項2】支持杆をホルダー内に進退自在に保持し、
    支持杆側の外周に、該支持杆の進退規制を行う進退規制
    部を設け、ホルダー側の下部に、前記進退規制部に係合
    する進退規制係合片を突設したことを特徴とする請求項
    1に記載の吐水具スタンド。
  3. 【請求項3】回動規制部は、支持杆側の外周に設けられ
    た複数の突起であり、回動規制係合片は、前記各突起間
    に係合可能に形成された凸部と、前記突起に係合可能に
    形成されると共に前記凸部の内側に設けられた少なくと
    も一つの凹部と、を有するものである請求項1又は請求
    項2に記載の吐水具スタンド。
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