JP3497911B2 - モータ用積層鉄心の製造方法及び金型装置 - Google Patents

モータ用積層鉄心の製造方法及び金型装置

Info

Publication number
JP3497911B2
JP3497911B2 JP05796095A JP5796095A JP3497911B2 JP 3497911 B2 JP3497911 B2 JP 3497911B2 JP 05796095 A JP05796095 A JP 05796095A JP 5796095 A JP5796095 A JP 5796095A JP 3497911 B2 JP3497911 B2 JP 3497911B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron core
hole
punching
core plate
punch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP05796095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08228461A (ja
Inventor
俊生 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuroda Precision Industries Ltd
Original Assignee
Kuroda Precision Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuroda Precision Industries Ltd filed Critical Kuroda Precision Industries Ltd
Priority to JP05796095A priority Critical patent/JP3497911B2/ja
Publication of JPH08228461A publication Critical patent/JPH08228461A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3497911B2 publication Critical patent/JP3497911B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2201/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the magnetic circuits
    • H02K2201/09Magnetic cores comprising laminations characterised by being fastened by caulking

Landscapes

  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータの回転子又は固
定子に使用される積層鉄心の製造に係り、特にモータ用
積層鉄心の製造方法及び順送り金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の積層鉄心の製造では、順送り金
型装置に沿って移送される帯状の薄板金属材料に対し
て、打ち出し突起(切起し突起ともいう)によるかしめ
突起加工とスロット部及び軸穴部の打ち抜き加工を順次
行い、最終工程で外径打ち抜きして各連結用鉄心板とし
て順次ダイ内へ抜き落とすと共に、この抜き落とされた
各連結用鉄心板は上記かしめ突起の凸部と凹部を嵌合状
態でかしめ付けることにより、重合状態で隣接する各連
結用鉄心板を相互に固着連結させている。また、かしめ
突起を設けた各連結用鉄心板を所定枚数分だけ積層した
後に、かしめ突起の代わりに計量穴を設けた分離用鉄心
板を外径打ち抜きし、先行する連結用鉄心板に重合する
態様でダイ内へ抜き落とすことで、所望な厚み寸法によ
る積層鉄心製品を得るようにしている。
【0003】これらの製造技術としては、例えば特開昭
54−131189号公報に開示されている従来技術を
含め、各種の提案による従来技術がある。従来技術の1
として取り上げる上記公報による製造方法は、先の工程
で全てのスロット穴及び軸穴の打ち抜き加工を行った帯
状の薄板金属材料に対し、次の工程では分離用鉄心板を
形成するための計量穴加工を積層枚数または厚さに応じ
た時期に間欠的に行った後に、更に次の工程では連結用
鉄心板を形成するためのかしめ突起加工を行い、最終工
程では連結用鉄心板及び分離用鉄心板の外形打ち抜き加
工を行うと共に、当該外形打ち抜き加工でダイ内に順次
抜き込まれた各連結用鉄心板を上記かしめ突起による固
着連結で一体化させている。
【0004】即ち、最終工程である積層固着工程では最
初に計量穴加工された分離用鉄心板がダイ内に抜き込ま
れ、次に抜き込まれる1枚目の連結用鉄心板は下面側に
突設されたかしめ突起の凸部が、上記分離用鉄心板の計
量穴に圧入状態で嵌合する態様で重合すると共に、順次
抜き込まれる2枚目以降の各連結用鉄心板は下面側に突
設されたかしめ突起の凸部が、先に抜き込まれた連結用
鉄心板の上面に凹設されたかしめ突起の凹部に嵌合する
状態で重合して固着連結される。
【0005】また従来技術の2として、全ての鉄心板に
対する軸穴をスロット打ち抜き工程以外の工程と例えば
かしめ突起の形成と一緒に加工する製造方法もある。
【0006】さらに従来技術の3としては、かしめ突起
加工と計量穴加工とが同一工程にて行なわれ、当該工程
ではパンチを打ち出し突起形成時と計量穴形成時とで位
置切換可能にするようにした製造方法もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術の1
による製造方法では、軸穴加工−計量穴加工−かしめ突
起加工の順序で各加工処理がそれぞれ別工程によって行
われている。このために、軸穴加工の後にかしめ突起加
工を行った連結用鉄心板と、軸穴加工の後に計量穴加工
を行った分離用鉄心板とを、かしめ突起と計量穴を整合
させた状態で積層した際に、当該かしめ突起加工と計量
穴加工との間に寸法誤差があると、積層鉄心製品に於け
る両者の軸穴位置にずれを生ずることになる。この積層
鉄心製品に於ける軸穴のずれは、当該軸穴に対して回転
軸を圧入することができなかったり、例え圧入できたと
しても軸が偏心して組み付け後に回転ぶれを生ずること
になり、生産性並びに性能が低下する要因になってい
た。
【0008】また上記した従来技術の2による製造方法
の場合にも、上記した従来技術の1と同様の問題を生ず
るので、何れの製造方法の場合にも対策手段としては例
えば積層鉄心製品に対して軸穴を整合させるための追加
工を施す工程の追加を必要とし、そのために生産性の低
下及びコストアップの要因になっていた。
【0009】更に上記した従来技術の3による製造方法
の場合には、上記した従来技術の1及び2に於ける問題
は一応解消することができるが、この場合には金型構造
が複雑化したり、加工荷重が増大するなど好ましくない
問題点が新たに発生する。
【0010】以上はモータ回転子に使用する積層鉄心に
ついて説明したが、モータ固定子に使用する積層鉄心の
場合にも同様の問題点を生ずる。即ち、例えば図6で示
すモータ固定子の積層鉄心1の場合には、最下端に位置
した計量穴2を有する分離用鉄心板3の内径4と、その
上部に連結状態で積層されるかしめ突起5を形成した連
結用鉄心板6の内径7間にずれを生ずると共に、分離用
鉄心板3のボルト穴8と連結用鉄心板6のボルト穴9に
於ても同様に穴ずれを生ずる。上記内径4,7のずれ
は、装着されるモータ回転子に対して均一なエアギャッ
プを確保することができずに性能低下を招くと共に、ボ
ルト穴8,9のずれは積層状態を保持させるためのボル
トを装着することができなくなる。
【0011】そこで、本発明では上記したような従来技
術の課題を解決し、モータ回転子用積層鉄心に於けるか
しめ結合部の位置ずれによる軸穴等への軸取付上の不具
合を解消して組付を容易にすると共に、モータ固定子用
鉄心に於けるかしめ結合部の位置ずれによる内径のエア
ギャップ不揃い防止とボルト穴へのボルト装着を容易に
することができるようにした、モータ用積層鉄心の製造
方法及び順送り金型装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明によるモータ用積層鉄心の製造方法では、帯状
の薄板金属材料を順送り金型装置の各工程に沿って間欠
送りさせながら、軸心穴の外周囲に計量穴を設けた分離
用鉄心板の部分と、軸心穴の外周囲にかしめ突起を設け
た連結用鉄心板の部分を打ち抜き形成し、最終工程では
上記計量穴とかしめ突起を整合状態にして最初に外径打
ち抜きした分離用鉄心板上に順次外径打ち抜きした複数
枚の連結用鉄心板を積層させると共に、当該計量穴とか
しめ突起の凸部の嵌合及びかしめ突起の凹部と凸部の嵌
合によって隣接する各鉄心板を固着連結させた。
【0013】この製造方法では、最初に外径打ち抜きす
る一枚目の鉄心板に対して上記計量穴と軸心穴を同時に
打ち抜き形成し、その後に打ち抜き不能な上昇位置にパ
ンチを移動する分離用鉄心板の打ち抜き工程と、この工
程の後工程で二枚目以降の鉄心板に対し上記かしめ突起
と軸心穴を同時に打ち抜き形成する連結用鉄心板の打ち
抜き工程を備え、上記連結用鉄心板の打ち抜き工程では
正規の軸心穴径による軸心穴を打ち抜き、上記分離用鉄
心板の打ち抜き工程では正規の軸心穴径より大径の軸心
穴を打ち抜き、上記計量穴とかしめ突起の打ち抜き寸法
誤差で各軸心穴が位置ずれしても正規の軸心穴径が確保
されるようにした。
【0014】本発明によるモータ用積層鉄心の順送り金
型装置は、上記モータ用積層鉄心の製造方法に使用する
順送り金型装置であって、上記連結用鉄心板の打ち抜き
工程と別工程にした分離用鉄心板の打ち抜き工程には、
上記計量穴と正規より大径の軸心穴を打ち抜き形成する
各パンチに作用して、当該各パンチを打ち抜き可能な下
降位置と打ち抜き不能な上昇位置の間で移動させるパン
チ位置調節部を設け、このパンチ位置調節部を最終工程
に於ける計量信号に基づいて作成した制御信号で切換作
動させるようにした。
【0015】また、本発明によるモータ用積層鉄心の順
送り金型装置は、上記モータ用積層鉄心の製造方法に使
用する順送り金型装置であって、上記連結用鉄心板の打
ち抜き工程と別工程にした分離用鉄心板の打ち抜き工程
には、上記計量穴と正規より大径の軸心穴及び正規より
大径のボルト穴とを打ち抜き形成する各パンチに作用し
て、当該各パンチを打ち抜き可能な下降位置と打ち抜き
不能な上昇位置の間で移動させるパンチ位置調節部を設
け、このパンチ位置調節部を最終工程に於ける計量信号
に基づいて作成した制御信号で切換作動させるようにし
た。
【0016】
【実施例】以下に、本発明を図示の実施例に基づいて説
明するが、図1は積層鉄心の製造方法を示すレイアウト
図、図2は図1の製造方法を実施する順送り金型装置の
要部を断面にして示した正面図、図3は図2のA矢視部
の簡略説明図である。これらの図で示すように、順送り
金型装置10の上型10Aと下型10Bの間に帯状の薄
板金属材料11が供給され、当該薄板金属材料11に対
してパイロット用パンチ12でパイロット穴13の打ち
抜きが最初に行われ、その後はパイロット穴13をガイ
ドに矢印方向へ所定の時間間隔で間欠的に順次移送され
る。
【0017】薄板金属材料11に対し、まず工程Iでは
スロット用パンチ14とスロット用ダイ15でスロット
16が打ち抜かれる。次の工程IIは、順次製造されるモ
ータ用積層鉄心製品(この実施例では回転子用積層鉄心
17)の最初の一枚目となる分離用鉄心板18に対して
実施される工程である。即ち、最終工程Vで回転子用積
層鉄心17に必要な枚数または厚みに鉄心板の打ち抜き
をした後に、直前に打ち抜かれた連結用鉄心板19と分
離するための計量穴20を設けた分離用鉄心板18の打
ち抜きを行う。
【0018】本発明では、工程IIに配設した計量穴用パ
ンチ21と計量穴用ダイ22及び軸穴用パンチ23と軸
穴用ダイ24を用いて、分離用鉄心板18の計量穴20
と軸穴部25を同一工程で同時に打ち抜き形成すると共
に、この軸穴部25の直径は正規の軸穴径即ち連結用鉄
心板19の軸穴部26より僅かに大きく形成されるよう
に、軸穴用パンチ23と軸穴用ダイ24の寸法が設定し
てある。
【0019】上記工程IIに於ける計量穴用パンチ21と
軸穴用パンチ23は、その先端側が打ち抜き可能な下降
位置と打ち抜き不能な上昇位置とに移動させるよう、基
端側に配設したパンチ位置調節部Aに係合されている。
パンチ位置調節部Aは、図3で示すように底面にカム溝
27が形成されて上記パンチ21,23の基端側が当接
されるスライドカム28と、このスライドカム28を水
平に往復移動させる例えばシリンダ等による駆動手段2
9を備え、この駆動手段29が例えば最終工程Vに於け
る計量信号に基づいて作成した制御信号によって駆動制
御されるようにしている。
【0020】これにより、最初の一枚目となる分離用鉄
心板18に対しては、パンチ21,23の基端側がカム
溝27から抜け出された図示の位置になるように、駆動
手段29でスライドカム28を打ち抜き可能な下降位置
に移動させ、二枚目以降の連結用鉄心板19に対して
は、カム溝27に嵌合して打ち抜き不能な上昇位置に移
動させるように、駆動手段29でスライドカム28を牽
引駆動させる。
【0021】工程IIIでは、かしめ突起用パンチ30と
かしめ突起用ダイ31及び軸穴用パンチ32と軸穴用ダ
イ33を用いて、連結用鉄心板19のかしめ突起34と
軸穴部26を同一工程で同時に打ち抜き形成すると共
に、この軸穴部26の直径は分離用鉄心板18の軸穴部
25より僅かに小さい正規の軸穴径に形成されるよう
に、軸穴用パンチ32と軸穴用ダイ33の寸法が設定し
てある。
【0022】上記工程IIIでは、連結用鉄心板19とな
る二枚目以降の鉄心板だけでなく、分離用鉄心板18と
なる最初の一枚目の鉄心板に対しても実施されるが、前
工程で打ち抜き加工された計量穴20の内径と軸穴部2
5が、かしめ突起用パンチ30と軸穴用パンチ32の外
径よりそれぞれ大きいので、分離用鉄心板18となる最
初の一枚目の鉄心板に対しては作用を及ぼさず、連結用
鉄心板19となる二枚目以降の鉄心板にだけかしめ突起
34と軸穴部26の打ち抜き加工が施される。
【0023】このように、順送り金型装置10に沿って
移送された帯状の薄板金属材料11に対し、最初の一枚
目には分離用鉄心板18に必要なスロット16と計量穴
20及び軸穴部25の加工が、二枚目以降には連結用鉄
心板19に必要なスロット16とかしめ突起34及び軸
穴部26の加工が施された後に、工程IVを経て最終工程
である外径打ち抜き及び積層固着工程Vに順次移送され
る。なお、工程IVは直接加工を行わないアイドルステー
ジ(遊び工程)である。
【0024】上記工程Vには、外径打ち抜きパンチ35
と下型ダイ36が配設され、この外径打ち抜きパンチ3
5で打ち抜かれた鉄心板18,19は下型ダイ36内へ
順次抜き込まれ、当該下型ダイ36内に於いて所定枚数
単位で積層連結され、積層鉄心製品であるモータの回転
子用積層鉄心17が製造される。
【0025】このようにして製造された回転子用積層鉄
心17は、図4で示すように最初に抜き込まれた分離用
鉄心板18の計量穴20に、次に抜き込まれた連結用鉄
心19から下面側へ突出されたかしめ突起34の凸部が
嵌合され、その後に順次抜き込まれた連結用鉄心19の
かしめ突起34の凸部は、先に抜き込まれた連結用鉄心
19の上面側に形成されたかしめ突起34の凹部に嵌合
された状態で所定枚数の積層固着が行われる。
【0026】そして、次に分離用鉄心板18が抜き込ま
れると、計量穴20がその直前に抜き込まれた連結用鉄
心19のかしめ突起34の凹部に嵌合できないので分離
されて、この分離用鉄心板18を最初の一枚目として次
の回転子用積層鉄心17の積層が開始される。
【0027】上記回転子用積層鉄心17では、分離用鉄
心板18の計量穴20と連結用鉄心19のかしめ突起3
4の位置が軸心に対してずれた状態で打ち抜き形成さ
れ、当該計量穴20とかしめ突起34の嵌合によって分
離用鉄心板18と連結用鉄心19の連結固着が行われた
場合でも、軸穴部25を軸穴部26より大きく形成して
あるので、軸穴部25がずれても回転軸の圧入に必要な
正規の軸穴径による軸穴部26は確保され、回転軸を圧
入が困難であったり偏芯するなどの従来技術の1及び2
に於ける課題は解消される。
【0028】また上記構造による回転子用積層鉄心17
では、例えば連結用鉄心19の軸穴部26側から回転軸
の圧入を行った場合には、連結用鉄心19側で発生した
バリが軸穴部25内に収容されて分離用鉄心板18の表
面側へ突出することがなく、分離用鉄心板18の軸穴部
25側から回転軸の圧入を行った場合には、当該軸穴部
25が面取りや座ぐり穴のような役割を果たして回転軸
の圧入を容易にすることができる。
【0029】さらに上記製造方法及び順送り金型装置で
は、鉄心板に計量穴と軸穴部を打ち抜き加工するパンチ
に対して、切換選択によって打ち抜き可能な加工位置と
打ち抜き不能な上昇位置の間を移動させる簡単な構成の
パンチ位置調節部Aを工程IIに配設したものであり、同
一工程で計量穴又はかしめ突起の何れかをパンチやダイ
の交換で選択的に行う従来技術の3による製造方法及び
金型装置のように、金型構造が複雑化したり加工荷重が
増大するなど問題を発生することがない。なお、上記実
施例では外形形状が同一の径を示したが、異形状を有す
る積層製品に於ても適用できる。
【0030】次に、本発明は上記実施例によるモータの
回転子用積層鉄心に限定されるものではなく、上記のよ
うなかしめ固着にピンやボルトの挿着による固着手段を
併用させたモータの固定子用積層鉄心に対しても同様に
適用することができる。例えば図5で示すように、固定
子用積層鉄心37は最下位に積層される分離用鉄心板3
8と、その上部に順次積層される複数枚の連結用鉄心板
39とを備え、この分離用鉄心板38には同一工程で打
ち抜き形成される内径40と計量穴41及びボルト穴4
2が設けられると共に、連結用鉄心板39にはこれとは
別な同一工程で打ち抜き形成される内径43とかしめ突
起44及びボルト穴45が設けられている。
【0031】上記分離用鉄心板38と連結用鉄心板39
は、回転子用積層鉄心の場合と同様に最終工程で外径打
ち抜きされて下型ダイ内へ抜き落とされて計量穴41と
かしめ突起44を介して嵌合固着された固定子用積層鉄
心となり、軸心穴である内径40,43に回転子を装着
してボルト穴42,45に挿通させたボルトを介して所
望箇所に取り付けられた状態で使用される。
【0032】上記分離用鉄心板38の内径40とボルト
穴42は、正規の内径で形成された連結用鉄心39の内
径43とボルト穴45より大径に形成されており、先の
実施例に於ける回転子用積層鉄心の場合と同様の効果が
得られる。また、説明を省略するがその製造方法と順送
り金型装置も回転子用積層鉄心の場合に準じたものであ
る。
【0033】
【発明の効果】以上の実施例でも明らかなように、本発
明によるモータ用積層鉄心の製造方法は、別工程で打ち
抜き形成した分離用鉄心板の部分と連結用鉄心板の部分
の位置ずれが軸心穴のずれとして表れても、大径にした
分離用鉄心板の軸心穴によって吸収することができるの
で、後加工を必要とせずに作業能率及び歩留まりを向上
させることができる。
【0034】本発明によるモータ用積層鉄心の順送り金
型装置は、上記連結用鉄心板の打ち抜き工程と別工程に
した分離用鉄心板の打ち抜き工程にパンチ位置調節部を
配設し、計量穴と正規より大径の軸心穴を打ち抜き形成
する各パンチ又は、計量穴と正規より大径の軸心穴及び
正規より大径のボルト穴とを打ち抜き形成する各パンチ
を、打ち抜き可能な下降位置と打ち抜き不能な上昇位置
の間で移動させるようにしたので、計量穴の打ち抜き用
パンチとかしめ突起の打ち抜き用パンチを同一工程内で
切換する従来技術に比べ、装置の構造が簡単であり且つ
金型に対して局部的に加工荷重が増大することも改善さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるモータ用積層鉄心の製造
方法を示すレイアウト図。
【図2】図1の製造方法を実施する順送り金型装置の要
部を破断して示した正面図。
【図3】図2のA矢視部の簡略説明図。
【図4】本発明の実施例によるモータ回転子用積層鉄心
を示す正面断面簡略図。
【図5】本発明の他の実施例によるモータ固定子用積層
鉄心を示す正面断面簡略図。
【図6】従来技術によるモータ固定子用積層鉄心を示
し、(a)は平面図(b)は正面断面図である。
【符号の説明】
10 順送り金型装置 10A 上型 10B 下型 11 薄板金属材料 12 パイロット用パンチ 13 パイロット穴 14 スロット用パンチ 15 スロット用ダイ 16 スロット 17 回転子用積層鉄心 18 分離用鉄心板 19 連結用鉄心板 20 計量穴 21 計量穴用パンチ 22 計量穴用ダイ 23 (分離用鉄心板の)軸穴用パンチ 24 (分離用鉄心板の)軸穴用ダイ 25 (分離用鉄心板の)軸穴部 26 (連結用鉄心板の)軸穴部 27 カム溝 28 スライドカム 29 駆動手段 30 かしめ突起用パンチ 31 かしめ突起用ダイ 32 (連結用鉄心板の)軸穴用パンチ 33 (連結用鉄心板の)軸穴用ダイ 34 かしめ突起 35 外径打ち抜きパンチ 36 下型ダイ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の薄板金属材料を順送り金型装置の
    各工程に沿って間欠送りさせながら、軸心穴の外周囲に
    計量穴を設けた分離用鉄心板の部分と、軸心穴の外周囲
    にかしめ突起を設けた連結用鉄心板の部分を打ち抜き形
    成し、最終工程では上記計量穴とかしめ突起を整合状態
    にして最初に外径打ち抜きした分離用鉄心板上に順次外
    径打ち抜きした複数枚の連結用鉄心板を積層させると共
    に、当該計量穴とかしめ突起の凸部の嵌合及びかしめ突
    起の凹部と凸部の嵌合によって隣接する各鉄心板を固着
    連結させたモータ用積層鉄心の製造方法に於いて、 最初に外径打ち抜きする一枚目の鉄心板に対して上記計
    量穴と軸心穴を同時に打ち抜き形成し、その後に打ち抜
    き不能な上昇位置にパンチを移動する分離用鉄心板の打
    ち抜き工程と、この工程の後工程で二枚目以降の鉄心板
    に対し上記かしめ突起と軸心穴を同時に打ち抜き形成す
    る連結用鉄心板の打ち抜き工程を備え、上記連結用鉄心
    板の打ち抜き工程では正規の軸心穴径による軸心穴を打
    ち抜き、上記分離用鉄心板の打ち抜き工程では正規の軸
    心穴径より大径の軸心穴を打ち抜き、上記計量穴とかし
    め突起の打ち抜き寸法誤差で各軸心穴が位置ずれしても
    正規の軸心穴径が確保されることを特徴とするモータ用
    積層鉄心の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1のモータ用積層鉄心の製造方法
    に使用する順送り金型装置であって、上記連結用鉄心板
    の打ち抜き工程と別工程にした分離用鉄心板の打ち抜き
    工程には、上記計量穴と正規より大径の軸心穴を打ち抜
    き形成する各パンチに作用して、当該各パンチを打ち抜
    き可能な下降位置と打ち抜き不能な上昇位置の間で移動
    させるパンチ位置調節部を設け、このパンチ位置調節部
    を最終工程に於ける計量信号に基づいて作成した制御信
    号で切換作動させることを特徴とするモータ用積層鉄心
    の順送り金型装置。
  3. 【請求項3】 請求項1のモータ用積層鉄心の製造方法
    に使用する順送り金型装置であって、上記連結用鉄心板
    の打ち抜き工程と別工程にした分離用鉄心板の打ち抜き
    工程には、上記計量穴と正規より大径の軸心穴及び正規
    より大径のボルト穴とを打ち抜き形成する各パンチに作
    用して、当該各パンチを打ち抜き可能な下降位置と打ち
    抜き不能な上昇位置の間で移動させるパンチ位置調節部
    を設け、このパンチ位置調節部を最終工程に於ける計量
    信号に基づいて作成した制御信号で切換作動させること
    を特徴とするモータ用積層鉄心の順送り金型装置。
JP05796095A 1995-02-22 1995-02-22 モータ用積層鉄心の製造方法及び金型装置 Expired - Lifetime JP3497911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05796095A JP3497911B2 (ja) 1995-02-22 1995-02-22 モータ用積層鉄心の製造方法及び金型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05796095A JP3497911B2 (ja) 1995-02-22 1995-02-22 モータ用積層鉄心の製造方法及び金型装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08228461A JPH08228461A (ja) 1996-09-03
JP3497911B2 true JP3497911B2 (ja) 2004-02-16

Family

ID=13070592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05796095A Expired - Lifetime JP3497911B2 (ja) 1995-02-22 1995-02-22 モータ用積層鉄心の製造方法及び金型装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3497911B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998037993A1 (fr) * 1997-02-25 1998-09-03 Institute Of Technology Precision Electrical Discharge Work's Element a formes differentes et procede et appareil de fabrication d'un corps construit par couches
JPH11210787A (ja) * 1998-01-20 1999-08-03 Hosei Brake Ind Co Ltd ディスクブレーキのブレーキパッド
JP4797455B2 (ja) * 2005-06-13 2011-10-19 株式会社安川電機 プレス順送金型装置およびモータ又はイグニッション用のコア
JP2009195099A (ja) * 2008-01-15 2009-08-27 Nissan Motor Co Ltd 積層鉄心の製造装置および製造方法並びに積層鉄心
KR101188073B1 (ko) 2011-04-04 2012-10-05 삼성전기주식회사 스핀들 모터
CN103986285B (zh) * 2014-04-28 2016-05-18 嘉兴格鲁博机械有限公司 用于制造电机定子铁芯的设备及其控制方法
EP3736062A1 (de) * 2019-05-08 2020-11-11 voestalpine Stahl GmbH Verfahren zum stanzpaketieren von blechteilen zu blechpaketen
KR102620775B1 (ko) * 2022-07-26 2024-01-04 대원강업주식회사 적층코어와 적층코어 제조장치 및 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08228461A (ja) 1996-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5539974A (en) Method for producing laminated iron cores
JP3722539B2 (ja) 環状積層鉄心の製造方法及び順送り金型装置
JP3497911B2 (ja) モータ用積層鉄心の製造方法及び金型装置
JP3626031B2 (ja) ステータコア、分割コアブロック及びその製造方法
JP4574255B2 (ja) 分割積層コアの製造方法と製造用順送り金型
JP4749748B2 (ja) 鉄心の打ち抜き製造方法
JP3964306B2 (ja) 電動機の固定子積層鉄心の製造方法
JP2566150B2 (ja) 鉄心の打抜き方法
JP2003019520A (ja) 積層鉄心の製造用金型装置
JPH1080078A (ja) 積層鉄心及びその製造方法
JPH0518655B2 (ja)
KR100584192B1 (ko) 적층 코아 제조 장치 및 이를 이용한 적층 코아 제조 방법
JPH10243614A (ja) 積層鉄心製造用順送り金型装置
JPH10271772A (ja) バリ無し積層薄板並びにその製造方法及び装置
JP2560550Y2 (ja) 回転子用スキュー積層鉄心とその製造用金型装置
JP2000153319A (ja) モータ用鉄心抜板の打抜きプレス型及び打抜き方法
JP2006217718A (ja) 積層鉄心とその製造方法
JP4414149B2 (ja) 積層鉄心の製造方法
JP4527213B2 (ja) 環状積層鉄心用ユニット積層体の製造方法
JPH11164527A (ja) 積層鉄心の製造方法及び製造装置
JPS63213433A (ja) 回転機鉄心
JP2002027712A (ja) 積層鉄心の製造方法及び装置
JPS63228945A (ja) 回転電機の固定子鉄心製造方法
JP2682046B2 (ja) スキューを有する回転電機鉄心の製造方法
KR100522534B1 (ko) 적층 코아 제조장치 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081128

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091128

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101128

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131128

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term