JP3497457B2 - 擬木及び擬木の製造方法 - Google Patents
擬木及び擬木の製造方法Info
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- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
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- Treatment Of Sludge (AREA)
- Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
その製造方法、さらには、陶磁器汚泥の処理方法に関す
るものである。
似せて人工的に作ったものが存在する。この擬木は、歩
道等において植込みを植える領域を区画したり、街路樹
の根囲いとして用いられる。この擬木は、従来において
は、砂、砕石、セメント、顔料等が混合されたものが一
般的である。
陶磁器汚泥と呼ばれる無機性汚泥が発生する。
ル成形の場合を例に取って説明する。ここでは、タイル
の製造工程を例に挙げて説明すると、図3に示すように
なる。つまり、まず、陶石、長石、硅石等の原料を粉砕
して(S21)、製品に合わせて配合する(S22)。
その後、該原料に、水と玉石とを混合させてトロンミル
で微粉砕化し、泥状とする(S23)。そして、泥タン
ク内で攪拌(撹拌)しながら保管を行う(S24)。こ
の時、泥タンク内に泥状汚泥と呼ばれる陶磁器汚泥が発
生する。さらに、該泥タンクに保管された泥状物から、
振動ブルイによって粗い砂を除去し(S25)、その
後、熱風乾燥して顆粒粉化する(S26)。このステッ
プS26の工程においても、粉体汚泥と呼ばれる陶磁器
汚泥が発生する。そして、該顆粒粉状物をプレス成形す
る(S27)。このステップS27においても、成形汚
泥と呼ばれる陶磁器汚泥が発生する。そして、成形され
たタイルを施釉する(S28)。この時にも、顔料汚泥
と呼ばれる陶磁器汚泥が発生する。そして、天日乾燥や
高温乾燥等により乾燥することにより(S29)、完成
となる。
再利用されることもなく、廃棄物として埋め立てられる
等して処分されている。
当たって、少ないコストで製造できるようにすることが
要望されていた。
を準備しなければならず、また、コストが掛かる等種々
の問題がある。
ることができる擬木を提供するとともに、陶磁器汚泥を
処理するに際して、処理の手間やコストを低減させる方
法を提供することを目的とするものである。
決するために創作されたものであって、第1には、擬木
であって、陶磁器汚泥と、砂と、セメントと、タイル屑
又は瓦屑からなる骨材と、を含有してなり、上記陶磁器
汚泥と、砂と、セメントと、骨材の混合比率が、体積比
において、陶磁器汚泥を1とした場合に、砂が1で、セ
メントが2で、骨材が1であることを特徴とする。
汚泥が含まれているので、擬木に含まれる砂の使用量を
少なく抑えることが可能となり、低コストで擬木を製造
することが可能となる。また、陶磁器製品の製造工程で
発生する陶磁器汚泥を利用するので、陶磁器汚泥の処分
に掛かる手間やコストを削減することが可能となる。ま
た、骨材がタイル屑又は瓦屑からなるので、従来骨材と
して使用されていた砕石の代わりに、タイル屑又は瓦屑
を利用するので、コストを抑えることができ、また、タ
イルの製造工程で発生したタイル屑や、又は、瓦の製造
工程で発生した瓦屑を有効活用することにより、タイル
屑や瓦屑の処理の手間やコストを削減することが可能と
なる。また、陶磁器汚泥と、砂と、セメントと、骨材の
混合比率が、体積比において、陶磁器汚泥を1とした場
合に、砂が1で、セメントが2で、骨材が1であるの
で、陶磁器汚泥を十分に使用し、かつ、十分な強度を有
する擬木を得ることができる。
て、上記骨材には、さらに、鉄筋が含まれることを特徴
とする。この第2の構成の擬木によれば、従来骨材とし
て使用されていた砕石の代わりに、鉄筋を利用するの
で、コストを抑えることができる。また、この鉄筋によ
り擬木の強度を向上させることが可能となる。
て、陶磁器汚泥と、砂と、セメントと、骨材であって、
タイル屑又は瓦屑からなる骨材とを混合させて、混合物
を生成する第1混合工程で、上記陶磁器汚泥と、砂と、
セメントと、骨材の混合比率を、体積比において、陶磁
器汚泥を1とした場合に、砂が1で、セメントが2で、
骨材が1として該混合物を生成する第1混合工程と、該
第1混合工程で生成された混合物に水を加えてさらに混
合し、水和混合物を生成する第2混合工程と、該第2混
合工程で生成された水和混合物を擬木成型用型枠に入れ
る成型工程と、を有することを特徴とする。
は、陶磁器汚泥が含まれるので、擬木に含まれる砂の使
用量を少なく抑えることが可能となり、低コストで擬木
を製造することが可能となる。また、陶磁器製品の製造
工程で発生する陶磁器汚泥を利用するので、陶磁器汚泥
の処分に掛かる手間やコストを削減することが可能とな
る。また、骨材がタイル屑又は瓦屑からなるので、従来
骨材として使用されていた砕石の代わりに、タイル屑又
は瓦屑を利用するので、コストを抑えることができ、ま
た、タイルの製造工程で発生したタイル屑や、又は、瓦
の製造工程で発生した瓦屑を有効活用することにより、
タイル屑や瓦屑の処理の手間やコストを削減することが
可能となる。また、陶磁器汚泥と、砂と、セメントと、
骨材の混合比率が、体積比において、陶磁器汚泥を1と
した場合に、砂が1で、セメントが2で、骨材が1であ
るので、陶磁器汚泥を十分に使用し、かつ、十分な強度
を有する擬木を得ることができる。
て、上記骨材には、さらに、鉄筋が含まれることを特徴
とする。よって、従来骨材として使用されていた砕石の
代わりに、鉄筋を利用するので、コストを抑えることが
できる。また、この鉄筋により擬木の強度を向上させる
ことが可能となる。
例を図面を利用して説明する。本実施例における擬木A
は、図1に示すように、複数の略円柱形状を平行に並べ
て連結したような形状を呈している。この擬木Aは、木
に似せて人工的に作ったものであり、具体的には、歩道
等において植込みを植える領域を区画するためのもので
ある。
使用して説明する。この擬木Aの製造方法は、陶磁器汚
泥と、砂と、セメントと、骨材と、水とからなる混合物
を以下に示す工程に従い処理することで、所定の形状に
成形するものである。なお、この擬木の製造方法は、同
時に、陶磁器汚泥の処理方法としての意味をも持つこと
になる。
骨材とを攪拌機(ミキサー)に投入する(S11)。こ
こで、陶磁器汚泥としては、上記のように陶磁器製品の
製造過程において発生する陶磁器汚泥が利用される。ま
た、該骨材としては、タイル屑(くず)等が利用され
る。なお、このタイル屑は、タイルの不良品から採取し
たものであり、不良品としてのタイルをクラッシャーで
一定の大きさに砕いたものが利用される。また、骨材と
しては、他に瓦屑(かわらくず)を用いることも考えら
れる。この瓦屑は、瓦の不良品から採取したものであ
り、不良品としての瓦をクラッシャーで一定の大きさに
砕いたものが利用される。
と、骨材の混合比は、体積比において、陶磁器汚泥を1
とした場合に、砂を1、セメントを2、骨材を1程度と
する。つまり、陶磁器汚泥と、砂と、セメントと、骨材
の混合比は、1:1:2:1程度となる。
攪拌機で攪拌を行う(S12)。これにより、各原料が
均等に混和される。このステップS11とステップS1
2とで、上記第1混合工程が構成される。
3)。つまり、各原料が攪拌された混合物の中に、所定
量の水を投入する。なお、水に加えてさらに、強化剤や
顔料を投入してもよい。該強化剤とは、接着剤としての
機能を果たすものであり、これにより、混合物同士の結
着性を強化させることができる。また、該顔料は、混合
物を所望の色に着色するために用いられる。
(S14)。これにより、各原料の混合物と水とが混練
されて、ゲル状を呈する水和混合物が形成される。この
ステップS13とステップS14とで、上記第2混合工
程が構成される。
混合物を成型用型枠に流入させる(S15)。本実施例
では、擬木を成型するので、擬木成型用の型枠に流入さ
せる。なお、骨材として、鉄筋を短く切断したものを用
いる場合が考えられるが、その場合には、該骨材として
の鉄筋は、該水和混合物を成型用型枠に流入させる段階
で、一緒に投入する。このステップS15が、上記成型
工程に当たる。
入れたまま、所定時間(約24時間)放置して乾燥させ
る(S16)。すなわち、該水和混合物は、成型用型枠
の内部において、その形状が保持可能な状態となるま
で、そのまま放置される。
成された水和混合物を該成型用型枠から取り出して(S
17)、さらに、所定時間(約24時間)放置して乾燥
させる(S18)。以上のようにして、擬木が完成す
る。なお、より実物の木に似せるために、表面に装飾を
施すようにしてもよい。
について説明する。この擬木Aは、庭等の植込みを植え
る領域を区画したり、街路樹の根囲い等に用いられる。
すなわち、この擬木Aをある場所に設置する場合には、
設置場所に穴を掘り、この擬木Aの下部の略半分が埋ま
るように埋設する。通常は、この擬木Aを複数連結して
使用する。
ば、陶磁器汚泥を含有しており、陶磁器の製造工程にお
いて排出される陶磁器汚泥を有効利用するので、該陶磁
器汚泥の処理に掛かる手間やコストを削減することが可
能となる。また、陶磁器汚泥を混合させることにより、
従来より製造されている擬木に比べて砂の含有量を減ら
すことができ、製造コストを削減することができる。ま
た、従来の擬木においては、骨材として砕石を利用して
いたものが、タイル屑を利用するため、その点において
も、製造コストを削減することができる。また、タイル
の製造工程においては、上記のように陶磁器汚泥とタイ
ル屑の両方が発生するが、本実施例の製造方法によれ
ば、その両方を効率よく処理することができる。
方法によって、コンクリート製品としての擬木を製造す
るものとして説明したが、これには限られず、他のコン
クリート製品、つまり、成型物品を製造してもよい。つ
まり、ステップS15で、擬木成型用の型枠に入れる代
わりに、他の物品を成型するための型枠に入れるように
して、擬木以外のコンクリート製品を製造するのであ
る。
よれば、陶磁器汚泥が含まれているので、擬木に含まれ
る砂の使用量を少なく抑えることが可能となり、低コス
トで擬木を製造することが可能となる。また、陶磁器製
品の製造工程で発生する陶磁器汚泥を利用するので、陶
磁器汚泥の処分に掛かる手間やコストを削減することが
可能となる。また、骨材がタイル屑又は瓦屑からなるの
で、従来骨材として使用されていた砕石の代わりに、タ
イル屑又は瓦屑を利用するので、コストを抑えることが
でき、また、タイルの製造工程で発生したタイル屑や、
又は、瓦の製造工程で発生した瓦屑を有効活用すること
により、タイル屑や瓦屑の処理の手間やコストを削減す
ることが可能となる。また、陶磁器汚泥と、砂と、セメ
ントと、骨材の混合比率が、体積比において、陶磁器汚
泥を1とした場合に、砂が1で、セメントが2で、骨材
が1であるので、陶磁器汚泥を十分に使用し、かつ、十
分な強度を有する擬木を得ることができる。
る。
フローチャートである。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 擬木であって、 陶磁器汚泥と、 砂と、 セメントと、 タイル屑又は瓦屑からなる骨材と、 を含有してなり、 上記陶磁器汚泥と、砂と、セメントと、骨材の混合比率
が、体積比において、陶磁器汚泥を1とした場合に、砂
が1で、セメントが2で、骨材が1である ことを特徴と
する擬木。 - 【請求項2】 上記骨材には、さらに、鉄筋が含まれる
ことを特徴とする請求項1に記載の擬木。 - 【請求項3】 擬木の製造方法であって、 陶磁器汚泥と、砂と、セメントと、骨材であって、タイ
ル屑又は瓦屑からなる骨材とを混合させて、混合物を生
成する第1混合工程で、上記陶磁器汚泥と、砂と、セメ
ントと、骨材の混合比率を、体積比において、陶磁器汚
泥を1とした場合に、砂が1で、セメントが2で、骨材
が1として該混合物を生成する第1混合工程と、 該第1混合工程で生成された混合物に水を加えてさらに
混合し、水和混合物を生成する第2混合工程と、 該第2混合工程で生成された水和混合物を擬木成型用型
枠に入れる成型工程と、 を有することを特徴とする擬木の製造方法。 - 【請求項4】 上記骨材には、さらに、鉄筋が含まれる
ことを特徴とする請求項3に記載の擬木の製造方法。
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JP2000274446A JP3497457B2 (ja) | 2000-09-11 | 2000-09-11 | 擬木及び擬木の製造方法 |
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JP2000274446A JP3497457B2 (ja) | 2000-09-11 | 2000-09-11 | 擬木及び擬木の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002087863A JP2002087863A (ja) | 2002-03-27 |
JP3497457B2 true JP3497457B2 (ja) | 2004-02-16 |
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3065893U (ja) | 1999-01-21 | 2000-02-08 | 株式会社リボール | 化粧不焼成タイル |
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2000
- 2000-09-11 JP JP2000274446A patent/JP3497457B2/ja not_active Expired - Fee Related
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