JP3497081B2 - 型設計システム及び型設計プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
型設計システム及び型設計プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
の型設計システム及び型設計プログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に製品の3
次元CADデータに基づいて金型を設計する型設計シス
テム及び型設計プログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体に関する。
形がある。射出成形では、射出成型用金型内に溶融した
物質を一定量出射することでプラスチックを成形する。
そして、金型から取り出されたプラスチックが製品(部
品なども含む)となる。従って、プラスチック製品など
を設計した際には、同時に、その製品を成形するための
金型を設計する必要がある。現在の製品の設計はCAD
(Computer Aided Design) を用いて行うことがほとんど
であるため、製品のCADデータに基づいて金型の設計
も行われる。
図である。これは、四角い器の3次元のCADデータで
表された製品形状200である。この製品形状200
は、複数のフェース201と呼ばれる面で構成されてい
る。そして、フェースとフェースとの交線がエッジ20
2である。
ら、次に製品形状の空間を取り囲む金型を設計する。成
形された製品を取り出す必要があることから、金型は少
なくとも上下(Z軸方向)2つの部品から成る。上側の
部品をキャビティ側部品といい、下側の部品をコア側部
品という。そして、金型を設計する際には、まず、上下
の部品の境界線となるパーティングラインを定める。基
本的にパーティングラインは、製品形状の最外周となる
エッジを基準に決定する。このパーティングラインの決
定作業は、設計者自身が製品形状のエッジを指示するこ
とにより行う。図の例では、Z軸方向から見た場合に最
外周となるエッジの集合がパーティングライン210と
なる。
ば、製品形状200のCADデータに基づいて金型の形
状をコンピュータに計算させることができる。図35
は、金型の例を示す図である。図のように、コア側部品
220には4角柱状の突起部が設けられており、キャビ
ティ側部品230には四角い穴が設けられている。そし
て、コア側部品220の突起部の外周部分と、キャビテ
ィ側部品230の穴の縁の部分とが、それぞれパーティ
ングライン221,231である。
す)の中からパーティングラインを指定することで、図
35に示すような金型の形状を求めることができる。と
ころで、金型は上下2つの部品のみで構成されるのが理
想であるが、製品形状が複雑になればアンダーカット部
分が存在することが避けられない。
品の3次元CADデータの例を示す図である。この製品
形状300は、図34に示した製品形状200の側面部
分に孔310があけられている。この孔310がアンダ
ーカット部分である。このようなアンダーカット部分が
存在すると、上下の2つの部品だけで金型を設計するこ
とはできない。そこで、スライドコアと呼ばれる部品を
用いる。
を示す図である。図に示すように、アンダーカット部が
存在する場合には、コア側部品320、キャビティ側部
品330以外に、スライドコア340が設けられてい
る。キャビティ側部品330には、スライドコア340
をはめ込むための溝331が設けられている。そして、
コア側部品320とキャビティ側部品330とを合致さ
せ、キャビティ側部品330の溝331にスライドコア
340をはめ込んだ状態で溶融した物資を注入し、固め
る。その後、コア側部品320とキャビティ側部品33
0とを上下方向に開き、スライドコア340を図中の矢
印の方向に引き抜けば、成形された製品を取り出すこと
ができる。
ダーカット部分があっても成形された製品を取り出すこ
とができる。ただし、スライドコアを多用すると金型の
部品点数が増加するとともに、製品の製造工程が煩雑と
なってしまい、生産性の悪化を招く。そこで、金型を設
計する際には、できるだけアンダーカット部分が発生し
ないようにパーティングラインを決定している。
雑になると、ユーザが的確にパーティングラインを指定
するのは非常に困難な作業となる。
示す図である。これは、製品形状410をZ軸方向(金
型開き方向)から見た場合の表示画面である。この画面
では、製品形状の最外周を判別できるが、多くの場合、
最外周には複数のエッジが存在している。従って、パー
ティングラインを指定するには、最外周に位置するエッ
ジの中の1つを選択しなくてはならない。そこで、製品
形状をX軸方向やY軸方向から見た場合の形状を画面に
表示させる必要がある。
Y軸方向から見た場合の矢視図である。この矢視図で
は、図38の画面では重なり合っていたエッジを区別す
ることができる。ところが、この画面では、どのエッジ
が最外周であるのかを識別することができない。
形状を表示した場合、ユーザが間違いなくパーティング
ラインを指定するのは困難である。図40は、3次元で
表示される製品形状を示す図である。このように3次元
で製品形状420を表示すれば、製品を立体的に認識で
きる。そこで、パーティングラインを指定するために、
製品形状420の角にあたる部分421を拡大する。
である。このように拡大すれば、パーティングラインと
すべきエッジを指定しやすくなる。しかし、この画面で
は、どのエッジが最外周であるのかを正確に判断するの
は困難である。すなわち、最外周のエッジと、その他の
エッジとの位置のずれ量が微妙な場合には、どのエッジ
が最外周であるのかを正確に識別することができない。
的確なパーティングラインをユーザが指定するのは困難
である。以上のことから、従来の型設計では、パーティ
ングラインの指定ミスを誘発しやすいとともに、パーテ
ィングラインの指定は非常に時間のかかる作業であっ
た。しかも、最近のデザインの多様化および形状の複雑
化に加え、モデルチェンジの頻繁化に伴って、金型設計
の納期を短くすることが要求されている。このため、金
型設計の工程の容易化及び迅速化を図り、金型設計を円
滑に進める必要がある。
であり、的確なパーティングラインを迅速に決定するこ
とができる型設計システムを提供することを目的とす
る。また、本発明の他の目的は、的確なパーティングラ
インの決定をコンピュータに迅速に行わせることができ
る型設計プログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体を提供することである。
決するために、製品を成形するための型の設計を行う型
設計システムにおいて、製品形状を表現した3次元図形
データを記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記憶され
た前記3次元図形データで表現された前記製品形状のエ
ッジを、型の開き方向に垂直な平面に投影した平面投影
データを作成する平面投影手段と、パーティングライン
として決定しているエッジを確定パーティングラインと
して記憶するパーティングライン記憶手段と、前記パー
ティングライン記憶手段に記憶されている前記確定パー
ティングラインに隣接する候補エッジの中で、前記平面
投影データ上での前記確定パーティングラインとの接点
における内角が最も大きい前記候補エッジを順次パーテ
ィングラインとして決定して前記パーティングライン記
憶手段に記憶させていくことで、前記製品形状を成形す
るための型のパーティングラインを決定するパーティン
グライン決定手段と、を有し、前記パーティングライン
決定手段は、前記平面投影データ上での前記確定パーテ
ィングラインとの接点における内角が最も大きい前記候
補エッジが、その他の前記候補エッジと交差する場合に
は、交点の数が偶数であれば内角が最も大きい前記候補
エッジをパーティングラインとして決定し、交点の数が
奇数であれば内角が最も大きい前記候補エッジに交差す
る他の前記候補エッジをパーティングラインとして決定
することを特徴とする型設計システムが提供される。
次元図形データで表現された製品形状のエッジが、平面
投影手段によって、型の開き方向に垂直な平面に投影さ
れ、平面投影データが作成される。すると、パーティン
グライン決定部により、すでにパーティングラインとし
て決定している確定パーティングラインに隣接する候補
エッジの中で、平面投影データ上での確定パーティング
ラインとの接点における内角が最も大きい候補エッジが
順次パーティングラインとして決定され、製品形状を成
形するための型のパーティングラインが決定される。こ
のとき、平面投影データ上での確定パーティングライン
との接点における内角が最も大きい候補エッジが、その
他の候補エッジと交差する場合には、交点の数が偶数で
あれば内角が最も大きい候補エッジがパーティングライ
ンとして決定され、交点の数が奇数であれば内角が最も
大きい候補エッジに交差する他の候補エッジがパーティ
ングラインとして決定される。
を成形するための型の設計を行う型設計プログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
製品形状を表現した3次元図形データを記憶する記憶装
置と、前記記憶装置に記憶された前記3次元図形データ
で表現された前記製品形状のエッジを、型の開き方向に
垂直な平面に投影した平面投影データを作成する平面投
影手段、パーティングラインとして決定しているエッジ
を確定パーティングラインとして記憶するパーティング
ライン記憶手段と、前記パーティングライン記憶手段に
記憶されている前記確定パーティングラインに隣接する
候補エッジの中で、前記平面投影データ上での前記確定
パーティングラインとの接点における内角が最も大きい
前記候補エッジを順次パーティングラインとして決定し
て前記パーティングライン記憶手段に記憶させていくこ
とで、前記製品形状を成形するための型のパーティング
ラインを決定し、前記平面投影データ上での前記確定パ
ーティングラインとの接点における内角が最も大きい前
記候補エッジが、その他の前記候補エッジと交差する場
合には、交点の数が偶数であれば内角が最も大きい前記
候補エッジをパーティングラインとして決定し、交点の
数が奇数であれば内角が最も大きい前記候補エッジに交
差する他の前記候補エッジをパーティングラインとして
決定するパーティングライン決定手段、としてコンピュ
ータを機能させることを特徴とする型設計プログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供さ
れる。
ンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された型設計
プログラムをコンピュータに実行させれば、上記本発明
に係る型設計システムに必要な機能がコンピュータ上に
構築される。
を参照して説明する。図1は、本発明の原理構成図であ
る。まず、製品形状が3次元図形データ1で与えられて
いる。3次元図形データ1は、フェースとエッジとによ
って製品形状を表現している。平面投影手段2は、3次
元図形データ1で表現された製品形状のエッジを、型の
開き方向に垂直な平面に投影することで、平面投影デー
タ3を作成する。
影データ3が作成されると、すでにパーティングライン
として決定している確定パーティングラインに隣接する
候補エッジの中で、平面投影データ上での確定パーティ
ングラインとの接点における内角が最も大きい候補エッ
ジを順次パーティングラインとして決定していく。これ
により、3次元図形データ1で表現された製品形状を形
成するための型のパーティングライン1aが決定され
る。なお、確定パーティングラインと候補エッジとの間
の内角は、それらが曲線の場合には、接点におけるそれ
ぞれの接線同士の成す角度で定められる。
ィングラインを決定すれば、予め決定されたパーティン
グラインに対して内角が最大となるエッジが順次パーテ
ィングラインとして決定されるため、3次元図形データ
1を金型開き方向からみた場合の最外周のエッジがパー
ティングラインとして自動的に決定される。その結果、
的確なパーティングラインを迅速に決定することができ
る。
能を有するCADシステムのハードウェア構成について
説明する。図2は、本発明を実施するためのCADシス
テムのハードウェア構成図である。このCADシステム
は、CPU(Central Processing Unit) 11を中心に構
成されている。CPU11は、メモリ12に記憶された
プログラムに基づいてパーティングラインの決定や型設
計の演算を行うとともに、バス17を介して接続された
各種機器を制御する。バス17に接続された周辺機器
は、次のようなものである。
11から送られてくる描画命令に従って表示画像を生成
し、表示装置21に送る。ディスプレイコントローラ1
3に接続された表示装置21は、ディスプレイコントロ
ーラ13から送られた表示画像情報に従い、その画像を
画面に表示する。
ド22やマウス23が接続されており、キーボード22
やマウス23からの入力信号をCPU11へ転送する。
ネットワークインタフェース15は、LAN(Local Are
a Network)に接続されており、LANを介したデータ通
信を制御する。すなわち、CPU11から送られたデー
タをLAN上の他の装置へ転送するとともに、LANを
介して送られてきたデータを受け取りCPU11に渡
す。
6には、ハードディスク装置等の記憶装置24が接続さ
れており、HDDコントローラ16が接続された記憶装
置24へのデータの入出力を制御する。記憶装置24に
は、CPU11が実行すべきシステムプログラム、型設
計プログラムを含むCADプログラム、及び3次元CA
Dデータが格納されている。
プログラムを実行させると、このコンピュータが本発明
の型設計システムとしての機能を含むCADシステムと
なる。この場合のCADシステムの処理機能を以下に示
す。
ブロック図である。CADシステム10の機能は、製品
の3次元CADデータを作成する製品設計部10aと、
製品の3次元CADデータに基づいて金型の3次元CA
Dデータを作成する金型設計部10bとに大別される。
また、金型設計部10bは、3次元のCADデータを平
面上に投影する平面投影部10ba、平面に投影された
形状を元にパーティングラインを求め出すパーティング
ライン決定部10bb、及び3次元のCADデータとパ
ーティングラインのデータとから金型形状のCADデー
タを生成する金型形状算出部10bcとを含んでいる。
どの入力装置を使用して命令を入力することで、製品設
計部10aの機能を用いて製品形状を設計する。設計さ
れた製品形状は、3次元CADデータとして記憶装置2
4に保存される。製品設計部10aにより生成された3
次元CADデータは、複数のフェース要素で構成されて
いる。そして、フェースとフェースの交線がエッジ要素
となる。
タ構造を示す図である。図中、外枠の細線で示した形状
がフェース31であり、3次元空間における曲面若しく
は平面である。フェース31内の太線がエッジ32であ
り、3次元空間における曲線若しくは直線である。この
ように、1つの面を定義するためのデータは、1つのフ
ェースデータと、他のフェースとの境界となる1つ以上
のエッジデータとから成る。境界となるエッジデータ
は、隣接する他のフェースデータと共有される。
関連を示す図である。フェースデータ31aと複数のエ
ッジデータ32a〜32dとにより、1つの面のデータ
が構成されている。そして、隣接するフェースデータ3
1bとの境界となるエッジデータ32dは、2つのフェ
ースデータ31a,31bが共有している。
ら、設計者は、入力装置を用いて金型形状の生成指令を
金型設計部10bに入力する。すると、平面投影部10
baにより3次元CADデータのエッジが金型開き方向
から平面に投影される。その結果、2次元データが生成
される。
図である。2次元データは、曲線データ41と、曲線の
端点を示す点データ42とで構成される。このような2
次元データは、パーティングライン決定部10bbに渡
される。パーティングライン決定部10bbは、渡され
た2次元データを用いて、必要に応じてユーザの指示を
仰ぎながらパーティングラインを決定する。パーティン
グラインは、2次元データのエッジ要素の中から製品形
状の最外周に基づき決定される。
ータを求めたときの具体例を示す。図7は、3次元CA
Dデータの例を示す図である。図に示すように、実際の
製品形状50を表す3次元CADデータは、非常に多く
のフェースとエッジとで構成される。図7の例では、Z
軸方向に金型が開くものとする。そこで、平面投影部1
0baが、製品形状データをZ軸に垂直な平面に投影
し、2次元データを生成する。
を示す図である。この図のように、3次元CADデータ
を2次元データ50aに変換することで、製品形状の最
外周の検出が容易となる。なお、この際2次元データ5
0aのエッジと3次元データのエッジとを関連付けてお
く。
0bにより、パーティングライン決定部10bbに渡さ
れる。そして、パーティングライン決定部10bbが、
2次元形状の最外周を構成するエッジを、パーティング
ラインとして順次決定していく。それには、基本的な手
順としては、まず、最外周にあると明らかなエッジを最
初のパーティングラインをユーザが指定する。次に、確
定したパーティングラインに隣接するエッジの中で、最
外周にあると想定されるエッジを、パーティングライン
として順次決定していく。そして、決定したパーティン
グラインが最初に特定したパーティングラインに接して
いれば、パーティングラインの決定処理が終了する。
グラインを決定するための処理内容をさらに詳しく説明
する。図9は、パーティングライン端点において求めら
れる接線を示す図である。この図は、製品形状を投影し
た2次元データの一部を拡大したものである。すでに確
定しているパーティングライン51の端点P1では、2
つの隣接エッジ52,53が存在する。そこで、パーテ
ィングライン51の端点P1での接線51aを求めると
ともに、隣接エッジ52,53の端点P1での接線52
a,53aを求める。なお、ここでいうエッジ端点での
接線とは、端点に設定した定点Pとエッジ上の動点Qを
通る直線を考え、動点Qがエッジの曲線に沿って定点P
に限りなく近づく時、直線PQが限りなく或る直線Lに
近づいた場合の、その直線Lをいう。
1aと隣接エッジの接線52a,53aとから求まる内
角を比較することにより、2つの隣接エッジ52,53
のどちらをパーティングラインとすべきかが確定する。
る図である。まず、パーティングライン51の接線51
aに重なる半直線として、接点P1からパーティングラ
インが存在する方向へ延びる半直線51bを考える。一
方、隣接エッジ52,53の接線52a,53aに重な
る半直線として、接点P1から隣接エッジが存在する方
向へ延びる半直線52b,53bを考える。そして、半
直線51bと半直線52b,53bとの成す角度を測
る。このとき、パーティングラインとなるエッジの検出
を、製品形状の最外周を時計回りに行っているのであれ
ば、半直線51bから半直線52b,53bまでの反時
計回りの角度が内角となる。逆に、パーティングライン
となるエッジの検出を、製品形状の最外周を反時計回り
に行っているのであれば、半直線51bから半直線52
b,53bまでの時計回りの角度が内角となる。
ッジの検出を、製品形状の最外周を時計回りに行ってい
る。そのため、図中の半直線51bの上側に製品が存在
する。従って、半直線51bから反時計回りに、他の半
直線52b,53bまでの角度(内角)を測る。その結
果、半直線52bの方が、角度が大きいことが分かる。
従って、この例では半直線52bに対応する隣接エッジ
52がパーティングラインとして特定される。
ラインが決定したら、パーティングラインを構成するエ
ッジデータの集合と3次元CADデータとが、金型形状
算出部10bcに渡される。金型形状算出部10bc
は、3次元CADデータとパーティングラインに関する
データとに基づいて、製品を成形するための金型の3次
元CADデータを生成する。生成された金型形状の3次
元CADデータは、記憶装置24に保存される。
金型が設計される。次に、パーティングラインを決定す
るための処理手順の詳細を説明する。図11は、パーテ
ィングライン決定処理の流れを示すフローチャートであ
る。以下の処理を、ステップ番号に沿って説明する。 [S1]金型設計部10bは、ユーザに対して、パーテ
ィングラインを求める製品形状データを指定させる。 [S2]金型設計部10bは、ユーザに対して、パーテ
ィングラインの算出起点となるエッジを指定させる。 [S3]金型設計部10bは、ユーザによって指定され
たエッジを、最初のパーティングラインとして記憶す
る。これは、後の処理に利用するためである。 [S4]金型設計部10bは、ステップS1で指定され
た3次元CADデータを平面投影部10baに渡す。す
ると、平面投影部10baが、製品のエッジを金型抜き
方向に垂直な平面に投影する。これにより生成された投
影図のデータは、パーティングライン決定部10bbに
渡される。 [S5]パーティングライン決定部10bbは、最初の
パーティングラインの投影エッジの一方の端点を選択
し、選択した端点に隣接する別の隣接エッジを検出す
る。 [S6]パーティングライン決定部10bbは、ステッ
プS3及びステップS13で記憶されたパーティングラ
インの隣接エッジの端点における接線を算出する。接線
を算出する端点は、最初のパーティングラインしか記憶
されていない段階ではステップS5で選択された端点で
あり、ステップS13において隣接エッジが記憶された
後であれば、記憶された隣接エッジの他方(パーティン
グラインに接続されていないほう)の端点である。 [S7]パーティングライン決定部10bbは、全ての
隣接エッジのパーティングラインに接する側の端点にお
ける接線を算出する。 [S8]パーティングライン決定部10bbは、パーテ
ィングラインの接線と全ての隣接エッジとの内角を算出
する。 [S9]パーティングライン決定部10bbは、内角の
比較を行っていない隣接エッジの1つを選択する。 [S10]パーティングライン決定部10bbは、すで
に記憶されている内角の最大値(初期値は「0」)と、
ステップS9で選択された隣接エッジの内角とを比較す
る。ここで、ステップS9で選択した隣接エッジの内角
が、記憶された最大値以上であればステップS11に進
む。そうでなければステップS12に進む。 [S11]パーティングライン決定部10bbは、ステ
ップS9で選択された隣接エッジの内角を、内角の最大
値として記憶する。 [S12]パーティングライン決定部10bbは、全て
の隣接エッジを比較したか否かを判断する。全ての隣接
エッジの比較が終了していればステップS13に進み、
そうでなければステップS9に進む。 [S13]パーティングライン決定部10bbは、ステ
ップS9〜S12の処理により、内角が最大となった隣
接エッジをパーティングラインとして記憶する。 [S14]パーティングライン決定部10bbは、次の
パーティングラインを算出するために、ステップS13
で確定したパーティングラインに隣接するエッジを算出
する。 [S15]パーティングライン決定部10bbは、隣接
するエッジにステップS3で記憶した最初のパーティン
グラインであるエッジが存在しているかどうかを判断す
る。パーティングラインは製品の最外周で、かつ1つの
ループを形成するものである。よって、このステップS
15で最初のパーティングラインであるエッジが存在す
ると、全てのパーティングラインは確定した(ループが
完成した)として、パーティングライン決定の処理を終
わらせる。隣接エッジとして最初のパーティングライン
が存在していないのであれば、全てのパーティングライ
ンは確定していないためステップS6に進み、さらに次
のパーティングラインの決定処理を続行する。
を作成するためのパーティングラインを自動的に求め出
すことができる。これにより、型の設計作業の効率化が
実現でき、ミスの低減も図ることができる。
明の応用例について説明する。まず、第1の応用例につ
いて説明する。第1の応用例は、最初のパーティングラ
インを金型設計部10bが自動的に選択するものであ
る。この例では、製品の中心点から各エッジの中点まで
の距離を求め、その距離が最も離れているエッジを起点
とする。パーティングラインは製品の最外周となるた
め、製品中心から一番離れている中点を持つエッジをパ
ーティングラインとすることができる。
定方法を示す図である。まず、製品形状の重心を求め
る。重心の位置を製品の中心P3と定める。そして、各
エッジの中点P4を求め、中心P3からの距離dを計算
する。そして、距離dが最大となったエッジを、最初の
パーティングラインとする。このような処理を行う際の
パーティングライン決定部10bbの処理内容を以下に
示す。
出する処理のフローチャートである。この処理は、全て
パーティングライン決定部10bbが行う処理である。
なお、この例では、最大距離となる製品エッジが複数存
在した場合には、最初のパーティングラインとすべきエ
ッジをユーザに指定させるようにしている。 [S21]製品の中心点を算出する。 [S22]製品のエッジを1つ選択する。 [S23]選択したエッジの中点を算出する。 [S24]製品中心点から選択したエッジの中点までの
距離を算出する。 [S25]算出した距離が、記憶されている距離の最大
値(初期値は「0」)以 上であるか否かを判断する。最大値以上であればステッ
プS26に進み、最大値未満であればステップS27に
進む。 [S26]ステップS24で求められた距離を、距離の
最大値として記憶する。 [S27]全てのエッジを比較したか否かを判断する。
全てのエッジの比較が終了していればステップS28に
進み、そうでなければステップS22に進む。 [S28]最大距離であるエッジが複数あるか否かを判
断する。複数ある場合にはステップS30に進み、そう
でない場合にはステップS29に進む。 [S29]距離が最大となるエッジを最初のパーティン
グラインとして選択する。 [S30]距離が最大となるエッジをユーザに示し、最
初のパーティングラインとすべきエッジの指定を受け付
ける。このとき、距離が最大となるエッジ以外をユーザ
が指定してもよい。 [S31]ユーザによって選択されたエッジを、最初の
パーティングラインとして選択する。
のパーティングラインを自動的に決定することができ
る。その結果、ユーザが指示すべき内容が削減され、ユ
ーザにかかる負担が軽減されるとともに、ミスの低減を
図ることができる。
2の応用例は、パーティングラインに隣接するエッジが
複数有り、それらが交差していた場合のパーティングラ
インの決定方法を定めたものである。
状況を示す図である。パーティングライン71の端点P
5において、2つの隣接エッジ72,73が存在してい
る。この例では、パーティングラインとすべきエッジの
検索を、製品形状の最外周を時計回りに行っているもの
とする。つまり、図中の上側に製品が存在している。す
ると、端点P5においては、隣接エッジ73の方が隣接
エッジ72よりも内角が大きい。ところが、隣接エッジ
73は、製品の内側に向かって弧を描き、交点P6にお
いて隣接エッジ72と交差している。この場合、各隣接
エッジ72,73の他方の端点(パーティングラインと
接している端点の逆側の端点)の位置を比較した場合、
内角が最大の隣接エッジ73と交差する別の隣接エッジ
72の方が最外周となるはずである。パーティングライ
ンとして決定した隣接エッジの他方の端点からさらに次
のパーティングラインを決定する必要があるため、他方
の端点が最外周となる隣接エッジ72の方が、パーティ
ングラインとして好ましい。
る。図15は、複数の交点がある場合の状況を示す図で
ある。この例では、図14と同様にパーティングライン
とすべきエッジの検索を、製品形状の最外周を時計回り
に行っているものとする。この図では、パーティングラ
イン74の端点P7には2つの隣接エッジ75,76が
存在しており、それらの隣接エッジ75,76は複数の
交点P8,P9において交差している。この場合、原則
としては、交点の数が偶数であれば、内角が最大となる
隣接エッジをパーティングラインとし、交点の数が奇数
であれば、内角が最大となる隣接エッジに交差する別の
隣接エッジをパーティングラインとする。ただし、交点
が多数に及ぶ場合には、パーティングラインを自動で決
定するのは困難である。
形状を示す図である。この図では、パーティングライン
74aに2つの隣接エッジ75a,76aがあり、一方
の隣接エッジ75aは直線、他方の隣接エッジ76aは
波形の曲線である。なお、隣接エッジ76aはZ軸に垂
直な平面上にあるものとする。また、隣接エッジ75a
をZ軸に垂直な平面に投影した場合の投影エッジ75a
aを、図中に点線で示している。
ィングラインとして決定すれば、エッジの中央付近の領
域82において、アンダーカットとなってしまう。ま
た、波形の隣接エッジ76aをパーティングラインとし
て決定すれば、エッジの両端付近の領域81,83にお
いてアンダーカットが発生してしまう。
場合には、どちらのエッジをパーティングラインとして
もアンダーカットとなり、自動で判断させることは難し
い。そこで、第2の応用例では、隣接エッジが複数回交
差する場合には、ユーザにパーティングラインを指定さ
せることとする。
端点の位置を比較した場合に、どちらが最外周になる
か、交点の数から予想することができる。そこで、隣接
エッジの他方の端点の位置が最外周となると予想される
隣接エッジを、ユーザが選択する際の優先候補として提
示することで、ユーザが容易に選択できるようにする。
手順を示すフローチャートである。この処理は、図11
のステップS13に代えて行われる処理である。また、
この処理は、全てパーティングライン決定部10bbが
行う。 [S41]内角が最大の隣接エッジとその他の隣接エッ
ジに交点が存在するか否かを判断する。交点が存在した
場合にはステップS42に進み、交点が存在しない場合
にはステップS49に進む。 [S42]内角が最大のエッジと1つの隣接エッジとの
交点が2つ以上存在するか否かを判断する。2つ以上の
交点が存在すればステップS44に進み、交点が1つだ
けであればステップS43に進む。 [S43]交点が1つの場合、内角が最大のエッジと交
差する隣接エッジをパーティングラインとして記憶し、
図11のステップS14へ進む。 [S44]交点の数が偶数か否かを判断する。偶数であ
ればステップS46に進み、奇数であればステップS4
5に進む。 [S45]交点があったエッジを優先候補として設定
し、ステップS47に進む。 [S46]内角が最大のエッジを優先候補として設定す
る。 [S47]ユーザに対して、内角が最大のエッジとその
エッジに交差するエッジとを提示するとともに、どちら
が優先候補であるかを示し、ユーザによるパーティング
ラインの指定を受け付ける。 [S48]ユーザにより指定されたエッジをパーティン
グラインとして記憶し、図11のステップS14へ進
む。 [S49]内角が最大のエッジをパーティングラインと
して記憶し、図11のステップS14に進む。
ン自動算出精度が向上する。すなわち、交点の数に応じ
てパーティングラインとすべきエッジを変更することが
できる。その結果、パーティングラインの自動算出精度
を増すことができ、型設計者がパーティングラインを修
正する個所を減らすことができる。これにより、型設計
作業時間の効率化を図ることができる。
れは、パーティングラインの端点に隣接するエッジの中
で内角が最大となるエッジが複数存在した場合、どのエ
ッジがパーティングラインとすべきかを検出するための
処理を追加したものである。
た場合の状況を説明する図である。この図では、パーテ
ィングライン91に2つの隣接エッジ92,93があ
り、一方の隣接エッジ92はZ軸に垂直な平面に対して
一定の傾きを持った曲線であり、他方の隣接エッジ93
はZ軸に垂直な平面上の曲線である。この2つの隣接エ
ッジ92,93は、パーティングライン91に対して同
じ内角で接している。このような場合、隣接エッジ9
2,93だけを比較してもどちらをパーティングライン
とすべきがの判断は困難である。そこで、第3の応用例
では、隣接エッジ92,93の他方の端点に隣接するエ
ッジ94,95を比較する。そして、それらのエッジ9
4,95の接線とパーティングラインの接線との内角を
算出し比較し、その時の内角が最大となる隣接エッジ9
2,93をパーティングラインとする。
ッジ94をZ軸に垂直な平面に投影した場合の投影エッ
ジ94aを点線で示している。この投影エッジ94aと
エッジ95とを比べると、エッジ95の接線の方がパー
ティングライン91の接線との間の内角が大きいことが
分かる。従って、隣接エッジ93がパーティングライン
として決定される。
示す。図19は、内角が最大となる隣接エッジが複数存
在した場合の処理手順を示すフローチャートである。こ
の処理は、図11のステップS13に代えて行われる処
理である。また、この処理は、全てパーティングライン
決定部10bbが行う。 [S51]内角が最大となる隣接エッジが複数存在する
かどうかを判断する。複数存在した場合にはステップS
52に進み、そうでない場合はステップS60に進む。 [S52]内角が最大となる隣接エッジが複数存在する
場合、そのエッジのもう一方の端点に隣接するエッジを
検出する。 [S53]ステップS52で検出されたエッジの接線を
算出する。 [S54]ステップS52で検出されたエッジの接線と
パーティングラインの接線との内角の角度を算出する。 [S55]ステップS52で検出されたエッジを1つ選
択する。 [S56]ステップS55で選択したエッジに関してス
テップS54で算出された内角が、すでに記憶されてい
る値(初期値は「0」)以上か否かを判断する。記憶さ
れている値以上の内角であればステップS57に進み、
そうでなければステップS58に進む。 [S57]ステップS55で選択したエッジを、そのエ
ッジの内角の値とともに記憶する。 [S58]ステップS52で検出された全てのエッジに
関して、内角の比較処理を行ったか否かを判断する。全
てのエッジに関して比較が終了していればステップS5
9に進み、そうでなければステップS55に進む。 [S59]内角が最大のエッジとその前の隣接エッジと
を、パーティングラインとして決定し、図11のステッ
プS14の処理へ進む。 [S60]内角が最大となる隣接エッジが1つだけであ
る場合には、内角が最大となる隣接エッジをパーティン
グラインとして決定し、図11のステップS14の処理
へ進む。
ンの自動算出精度をさらに向上させることができる。次
に、第4の応用例について説明する。第4の応用例は、
内角が最大なる隣接エッジが複数存在し、その隣接エッ
ジの次のエッジの内角を比較した場合においても最大の
内角となるエッジが複数存在したときの処理を定めたも
のである。このような場合、第4の応用例では隣接エッ
ジの長さを比較し、長さが長い方の隣接エッジをパーテ
ィングラインとして決定する。
示す図である。図において、パーティングライン101
の端点における隣接エッジ102,103をZ軸に垂直
な平面に投影した場合、それらは重なり合っている。す
なわち、2つの隣接エッジ102,103の接線は、パ
ーティングライン101の接線との間の内角が同じであ
る。しかも、隣接エッジ102,103のそれぞれに関
する次のエッジ104,105は、隣接エッジ102,
103に対して同じ角度で接している。この場合、2つ
の隣接エッジ102,103の長さを比較し、長い方を
パーティングラインとする。図の例では、隣接エッジ1
03とその次のエッジ105がパーティングラインとな
る。
示す。図21は、隣接エッジの長さを比較する場合の処
理手順を示すフローチャートである。この処理は、図1
9のステップS59に代えて行われる処理である。ま
た、この処理は、全てパーティングライン決定部10b
bが行う。 [S71]図19のステップS56での比較の結果、隣
接エッジの次のエッジに関して内角が最大となるエッジ
が複数存在するかどうかを判断する。複数存在したらス
テップS72に進み、そうでなければステップS81に
進む。 [S72]内角が最大となっている隣接エッジの長さを
算出する。 [S73]内角が最大となっている隣接エッジを1つ選
択する。 [S74]ステップS73で選択した隣接エッジの長さ
が、すでに記憶されている長さ(初期値は「0」)以上
であるか否かを判断する。記憶されている長さ以上であ
ればステップS75に進み、そうでなければステップS
76に進む。 [S75]ステップS73で選択した隣接エッジの長さ
を、最大の長さとして記憶する。 [S76]内角が最大となっている全ての隣接エッジに
ついて長さを比較したか否かを判断する。全ての隣接エ
ッジについて比較が終了していればステップS77に進
み、そうでなければステップS73に進む。 [S77]長さが最大となった隣接エッジが複数存在す
るか否かを判断する。複数存在すればステップS79に
進み、そうでなければステップS78に進む。 [S78]長さが最大の隣接エッジをパーティングライ
ンとして記憶し、長さ比較処理を終了する。 [S79]ユーザによるパーティングラインとすべきエ
ッジの指定を受け付ける。 [S80]指定されたエッジをパーティングラインとし
て記憶し、長さ比較処理を終了する。 [S81」図19のステップS56での比較の結果、内
角が最大となるエッジが1つだけであれば、内角が最大
のエッジと、その前の隣接エッジとをパーティングライ
ンとして記憶し、長さ比較処理を終了する。
が複数残った場合、パーティングラインをユーザに指定
させている。これは、このような状況の場合、パーティ
ングラインを自動決定する精度が下がるためである。
グラインの例を示す図である。図22の製品形状110
の側面は、全て金型開き方向(Z軸方向)に平行となっ
ている。このような製品形状110のパーティングライ
ンを算出した場合、パーティングライン111とパーテ
ィングライン112との2通りの解が求められる。アン
ダーカットを発生させないことのみを考えれば、どちら
をパーティングラインとしてもよい。ただし、最適なパ
ーティングラインを決定するには、製品を成形した際の
バリの発生箇所など様々な要因を考慮する必要がある。
そこで、2つのパーティングライン111,112が求
められた場合には、そのどちらが正しいかをユーザに判
断させた方が的確な判断ができる。そのため、上記の例
では、ステップS79においてユーザによる指定を受け
付けているのである。
5の応用例は、隣接エッジとして金型開き方向に平行な
エッジが存在した場合の取り扱いを定めたものである。
隣接エッジの中に、型開き方向に平行なエッジが存在し
た場合、平面に投影した図形において内角の角度を求め
ることができない。そのため、第5の応用例では、金型
開き方向に平行な隣接エッジのもう一方の端点に隣接す
る次のエッジを、他の隣接エッジと同様に内角の比較に
よる判断処理をすることにより、パーティングラインを
算出する。
ジが存在する場合の例を示す図である。この例では、パ
ーティングライン121に対して2つの隣接エッジ12
2,123が存在している。このうち、隣接エッジ12
2は、Z軸に平行なエッジである。従って、Z軸に垂直
な2次元平面に投影した場合、隣接エッジ122は単な
る点となってしまい、パーティングライン121との間
の内角を求めることはできない。
もう一方の端点に隣接する次のエッジ124を検出し、
このエッジ124とパーティングライン121との間の
内角を求める。エッジ124を2次元平面に投影した際
の投影エッジ124aは、隣接エッジ123よりも外側
にある。すなわち、エッジ124の方が隣接エッジ12
3よりも内角が大きい。この場合には、隣接エッジ12
2とその次のエッジ124とをパーティングラインとす
る。
示す。図24は、金型開き方向に平行な隣接エッジが存
在した場合の処理手順を示すフローチャートである。こ
の処理は、図11のステップS13に代えて行われる処
理である。また、この処理は、全てパーティングライン
決定部10bbが行う。 [S91]隣接エッジの中で、金型開き方向に平行なエ
ッジ(以下、「平行エッジ」という)が存在しているか
どうかを判断する。平行エッジが存在した場合にはステ
ップS92に進み、存在しなかった場合にはステップS
99に進む。 [S92]平行エッジのもう一方の端点に隣接するエッ
ジを検出する。 [S93]ステップS92で検出された全てのエッジと
パーティングラインとの内角を算出する。 [S94]ステップS92で検出されたエッジを1つ選
択する。 [S95]選択されたエッジとパーティングラインとの
内角が、図11のステップS11で記憶された内角の値
以上か否かを判断する。記憶された内角の値以上であれ
ばステップS96に進み、そうでなければステップS9
7に進む。 [S96]ステップS94で選択されたエッジとパーテ
ィングラインとの間の内角を、内角の最大値として記憶
する。 [S97]ステップS92で検出したエッジの全てに関
して、内角の比較を行ったか否かを判断する。全てのエ
ッジの比較が終了していればステップS98に進み、そ
うでなければステップS94に進む。 [S98]内角が最大となったのが平行エッジの次のエ
ッジか否かを判断する。平行エッジの次のエッジの内角
が最大であればステップS100に進み、そうでなけれ
ばステップS99に進む。 [S99]内角が最大となる隣接エッジをパーティング
ラインとして記憶し、図11のステップS14の処理に
進む。 [S100]内角が最大となるエッジと、その前の平行
エッジとをパーティングラインとして記憶し、図11の
ステップS14の処理に進む。
接エッジが存在しても、適切なパーティングラインを定
めることができる。次に、第6の応用例について説明す
る。第6の応用例は、パーティングラインの自動算出に
失敗した場合の処理を定めたものである。すなわち、前
述のような処理を用いても、パーティングライン自動算
出の処理が失敗する場合がある。これを早い段階で回避
するために、自動決定を中断する処理が必要である。自
動算出のエラーチェックのひとつに、隣接エッジの中に
最初のパーティングライン以外のパーティングラインが
存在するかどうかを検出する方法がある。
ティングラインに接続した場合の例を示す図である。こ
の図では、最初のパーティングライン131からパーテ
ィングライン132〜138の順で、各パーティングラ
インが確定した場合を想定している。ここで、パーティ
ングライン138に接するエッジから選ばれたパーティ
ングライン139が最初のパーティングライン131以
外のパーティングライン132,133に接している。
このような場合は、パーティングラインが製品形状の最
外周で1つのループを形成するという条件が成り立たな
くなる。そのため、確定したパーティングラインを修正
する必要がある。
示す。図26は、隣接エッジに中間のパーティングライ
ンが存在した場合の処理手順を示すフローチャートであ
る。この処理は、図11のステップS13の代わりに行
われる処理である。なお、以下の処理は全てパーティン
グライン決定部10bbによって行われる。 [S101]内角が最大のエッジの隣接エッジを検出す
る。 [S102]ステップS101で検出したエッジの中に
最初のパーティングライン以外のパーティングラインが
存在するかどうかを判断する。そのようなパーティング
ラインが存在しれいればステップS103に進み、その
ようなパーティングラインが存在しなければステップS
104に進む。 [S103]ユーザの指定を受け付け、決定しているパ
ーティングラインを修正し、図11のステップS14以
降の処理を実行する。 [S104]内角が最大の隣接エッジをパーティングラ
インとして記憶し、図11のステップS14以降の処理
を実行する。
出が失敗した場合においても、早い段階での失敗検出が
可能となり、型設計作業の効率化を図ることができる。
次に、第7の応用例について説明する。第7の応用例
は、パーティングラインの自動算出に失敗する別の場合
の処理を定めたものである。パーティングラインの自動
算出に失敗する場合には、第6の応用例で説明した場合
のほかに、パーティングラインとパーティングラインと
交差してしまう場合がある。
場合の例を示す図である。この図では、最初のパーティ
ングライン141からパーティングライン142〜14
4の順で、各パーティングラインが確定した場合を想定
している。ここで、パーティングライン144に接する
エッジから選ばれたパーティングライン145が以前に
確定している他のパーティングライン142と交差して
いる。このような場合、パーティングラインが製品形状
の最外周で1つのループを形成するという条件が成り立
たなくなる。そのため、確定したパーティングラインを
修正する必要がある。
示す。図28は、パーティングラインが交差する場合の
処理手順を示すフローチャートである。この処理は、図
11のステップS13に代えて行われる処理である。な
お、以下の処理は全てパーティングライン決定部10b
bによって行われる。 [S111]内角が最大のエッジとすでに確定している
パーティングラインとの間に交点があるが否かを判断す
る。交点があれば、パーティングラインが交差している
ことになる。そこで、交点がある場合にはステップS1
12に進み、交点がない場合にはステップS113に進
む。 [S112]交差しているパーティングラインが存在し
た場合、ユーザ指定によりパーティングラインを修正
し、図11のステップS14以降の処理を実行する。 [S113]交点がなければ、内角が最大のエッジをパ
ーティングラインとして記憶し、図11のステップS1
4以降の処理を実行する。
出が失敗した場合においても、早い段階での失敗検出が
可能となり、型設計作業の効率化を図ることができる。
次に、第8の応用例について説明する。第8の応用例
は、アンダーカット部が存在する場合の処理を定めたも
のである。前述のような処理を行うことによりパーティ
ングラインの決定が可能であるが、アンダーカット部で
はパーティングラインの判定を誤ってしまう。すなわ
ち、アンダーカット部ではスライドコアを用いる必要が
あるため、パーティングラインの算出においても、スラ
イドコアに関する情報を加味してパーティングラインを
決定しなければならない。
パーティングラインの判断例を示す図である。この製品
形状150には、ひさしの部分151と、棚状の部分1
52とがある。これらは、Z軸の方向に金型を開く場合
には必ずアンダーカットとなってしまう。従って、上記
の例に沿ってパーティングラインを求め、図の太線で示
したようなパーティングライン153を決定しても、棚
状の部分152においてアンダーカットとなる。このよ
うなアンダーカット部を含む場合、スライドコアが設計
される。
製品形状150に対応して作成されたスライドコア16
0には、アンダーカットとなる棚状の部分152と同じ
形状の窪み部161が設けられている。そして、製品を
成形した際には、金型がZ軸方向の上下に開かれると同
時に、スライドコア160がX軸方向にスライドされ
る。このようなスライドコア160を用いることでアン
ダーカットを避けることができる。
する。従って、パーティングラインを決定する際にスラ
イドコアに関する情報を考慮すれば、パーティングライ
ン自動算出処理の精度が向上する。
パーティングラインを示す図である。図に示したよう
に、スライドコア160の形状を考慮に入れた場合、パ
ーティングライン154は、スライドコア160のエッ
ジを含めた最外周に決定される。
の決定処理を行う場合、平面投影部10baに対して、
製品形状の3次元データとともに、スライドコアの3次
元データを渡す。すると、平面投影部10baは、製品
形状とスライドコアとを合致させた状態の3次元データ
に基づいて、3次元データを構成する各エッジを2次元
座標へ投影する。このようにして生成された2次元のデ
ータに基づいて、パーティングラインの決定処理が行わ
れる。
に示す。図32は、スライドコアを考慮した場合の隣接
エッジ検出処理の手順を示すフローチャートである。こ
の処理は、前述の処理手順における隣接エッジ検出処理
(図11のステップS5,S14,図19のステップS
52、及び図29のステップS92)に代えて行われる
処理である。なお、この処理は全てパーティングライン
決定部10bbによって行われる。 [S121]パーティングラインに隣接するエッジを検
出する。 [S122]ステップS121で検出されたエッジの中
に、スライドコアのエッジが存在するか否かを判断す
る。スライドコアのエッジが存在する場合にはステップ
S123に進み、そうでない場合には処理を終了する。 [S123]ステップS121においてスライドコアの
エッジが検出された場合、検出されたエッジのグループ
にそのスライドコアのエッジを含める。
ャートにおける隣接エッジ検出処理以降の処理が実行さ
れる。このように、スライドコアのエッジの形状を含め
てパーティングラインを決定することで、アンダーカッ
ト部を考慮した的確なパーティングラインを算出でき
る。これにより、製品形状にかかわらず、効率のよい型
設計作業を実現できる。
選択させる場合は、パーティングラインの候補となるエ
ッジを表示装置の画面上に示し、ユーザの選択を簡単に
することができる。
の表示画面を示す図である。本発明の設計機能を実現す
るCADプログラムのウィンドウ170には、製品形状
表示画面171とパーティングライン編集用ツールボッ
クス172が設けられている。製品形状表示画面171
内には、製品の3次元形状が表示されている。その3次
元形状の中で、すでに確定しているパーティングライン
171aは、太線で表示され、他のエッジと区別されて
いる。そして、パーティングラインの候補となるエッジ
171b、171c上には矢印が表示されている。ユー
ザは矢印が表示されているエッジ171b、171cの
中からパーティングラインとして適当と思われるエッジ
を指定すればよい。
上に、パーティングラインの候補となるエッジを提示す
ることにより、ユーザによるパーティングラインの指定
を迅速に且つ的確に行うことができる。
読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムに記述
しておくことができる。そして、このプログラムをコン
ピュータで実行することにより、上記処理がコンピュー
タで実現される。コンピュータで読み取り可能な記録媒
体としては、磁気記録装置や半導体メモリ等がある。市
場に流通させる場合には、CD−ROM(Compact Disk
Read Only Memory) やフロッピーディスク等の可搬型記
録媒体にプログラムを格納して流通させたり、ネットワ
ークを介して接続されたコンピュータの記憶装置に格納
しておき、ネットワークを通じて他のコンピュータに転
送することもできる。コンピュータで実行する際には、
コンピュータ内のハードディスク装置等にプログラムを
格納しておき、メインメモリにロードして実行する。
テムでは、3次元図形データで表される製品形状のエッ
ジを金型開き方向に垂直な面に投影し、投影された図形
上において、確定したパーティングラインとの間の内角
が最大となる隣接エッジを順次パーティングラインとし
て決定していくようにしたため、型のパーティングライ
ンを自動的に求め出すことができる。これにより、型の
設計作業の効率化が実現でき、ミスの低減も図ることが
できる。
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、記録され
た型設計プログラムをコンピュータに実行させることに
より、コンピュータを用いて型のパーティングラインを
自動的に求め出すことが可能となる。
ドウェア構成図である。
ある。
図である。
である。
る。
線を示す図である。
ローチャートである。
図である。
フローチャートである。
である。
る。
である。
ローチャートである。
を説明する図である。
場合の処理手順を示すフローチャートである。
る。
を示すフローチャートである。
を示す図である。
場合の例を示す図である。
場合の処理手順を示すフローチャートである。
ンに接続した場合の例を示す図である。
在した場合の処理手順を示すフローチャートである。
す図である。
順を示すフローチャートである。
ラインの判断例を示す図である。
ラインを示す図である。
出処理の手順を示すフローチャートである。
示す図である。
ADデータの例を示す図である。
る。
る。
見た場合の矢視図である。
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 製品を成形するための型の設計を行う型
設計システムにおいて、製品形状を表現した3次元図形データを記憶する記憶装
置と、 前記記憶装置に記憶された前記 3次元図形データで表現
された前記製品形状のエッジを、型の開き方向に垂直な
平面に投影した平面投影データを作成する平面投影手段
と、パーティングラインとして決定しているエッジを確定パ
ーティングラインとして記憶するパーティングライン記
憶手段と、 前記パーティングライン記憶手段に記憶されている前記
確定パーティングラインに隣接する候補エッジの中で、
前記平面投影データ上での前記確定パーティングライン
との接点における内角が最も大きい前記候補エッジを順
次パーティングラインとして決定して前記パーティング
ライン記憶手段に記憶させていくことで、前記製品形状
を成形するための型のパーティングラインを決定するパ
ーティングライン決定手段と、を有し、 前記パーティングライン決定手段は、前記平面投影デー
タ上での前記確定パーティングラインとの接点における
内角が最も大きい前記候補エッジが、その他の前記候補
エッジと交差する場合には、交点の数が偶数であれば内
角が最も大きい前記候補エッジをパーティングラインと
して決定し、交点の数が奇数であれば内角が最も大きい
前記候補エッジに交差する他の前記候補エッジをパーテ
ィングラインとして決定する ことを特徴とする型設計シ
ステム。 - 【請求項2】 前記パーティングライン決定手段は、前
記平面投影データ内のエッジの中で、エッジの中点と製
品中心からの距離が最大となるエッジを最初のパーティ
ングラインと決定することを特徴とする請求項1記載の
型設計システム。 - 【請求項3】 前記パーティングライン決定手段は、前
記候補エッジの中で、型開き方向に平行な平行エッジが
存在した場合、前記平行エッジの他方の端点に接する他
端接続エッジと前記確定パーティングラインとの内角の
最大値が、前記平行エッジと前記確定パーティングライ
ンとの内角であるものとして取り扱うことを特徴とする
請求項1記載の型設計システム。 - 【請求項4】 前記パーティングライン決定手段は、前
記確定パーティングラインとの接点における内角が最も
大きい前記候補エッジの他方の端点に接する他端接続エ
ッジの中に、最初のパーティングライン以外の前記確定
パーティングラインが存在した場合には、前記確定パー
ティングラインとの接点における内角が最も大きい前記
候補エッジをパーティングラインとして決定せずに、パ
ーティングラインの修正をユーザに対して促すことを特
徴とする請求項1記載の型設計システム。 - 【請求項5】 前記平面投影手段は、スライドコアの形
状が確定している場合には、前記スライドコアのエッジ
を含む前記平面投影データを生成し、 前記パーティングライン決定手段は、前記スライドコア
のエッジも含めてパーティングラインの決定処理を行う
ことを特徴とする請求項1記載の型設計システム。 - 【請求項6】 製品を成形するための型の設計を行う型
設計システムにおいて、 製品形状を表現した3次元図形データを記憶する記憶装
置と、 前記記憶装置に記憶された前記3次元図形データで表現
された前記製品形状のエッジを、型の開き方向に垂直な
平面に投影した平面投影データを作成する平面投影手段
と、 パーティングラインとして決定しているエッジを確定パ
ーティングラインとして記憶するパーティングライン記
憶手段と、 前記パーティングライン記憶手段に記憶されている前記
確定パーティングラインに隣接する候補エッジの中で、
前記平面投影データ上での前記確定パーティングライン
との接点における内角が最も大きい前記候補エッジを順
次パーティングラインとして決定して前記パーティング
ライン記憶手段に記憶させていくことで、前記製品形状
を成形するための型のパーティングラインを決定するパ
ーティングライン決定手段と、を有し、 前記パーティングライン決定手段は、前記平面投影デー
タ上での前記確定パーティングラインとの接点における
内角が最も大きい前記候補エッジが、その他の前記候補
エッジと1点で交差する場合には、内角が最も大きい前
記候補エッジに交差する他の前記候補エッ ジをパーティ
ングラインとして決定し、その他の前記候補エッジと2
箇所以上の点で交差する場合には、ユーザへの選択要求
を出力し、選択された前記候補エッジをパーティングラ
インとして決定することを特徴とする型設計システム。 - 【請求項7】 製品を成形するための型の設計を行う型
設計システムにおいて、 製品形状を表現した3次元図形データを記憶する記憶装
置と、 前記記憶装置に記憶された前記3次元図形データで表現
された前記製品形状のエッジを、型の開き方向に垂直な
平面に投影した平面投影データを作成する平面投影手段
と、 パーティングラインとして決定しているエッジを確定パ
ーティングラインとして記憶するパーティングライン記
憶手段と、 前記パーティングライン記憶手段に記憶されている前記
確定パーティングラインに隣接する候補エッジの中で、
前記平面投影データ上での前記確定パーティングライン
との接点における内角が最も大きい前記候補エッジを順
次パーティングラインとして決定して前記パーティング
ライン記憶手段に記憶させていくことで、前記製品形状
を成形するための型のパーティングラインを決定するパ
ーティングライン決定手段と、を有し、 前記パーティングライン決定手段は、前記確定パーティ
ングラインとの接点における内角が最も大きい前記候補
エッジが複数存在する場合には、該当する前記候補エッ
ジの他方の端点に接する他端接続エッジの中で、前記確
定パーティングラインとの間の内角が最も大きい前記他
端接続エッジを検出し、検出された前記他端接続エッジ
と前記確定パーティングラインとの間の前記候補エッジ
をパーティングラインとして決定することを特徴とする
型設計システム。 - 【請求項8】 前記パーティングライン決定手段は、前
記確定パーティングラインとの間の内角が最大となる前
記他端接続エッジが複数存在するためパーティングライ
ンとすべき前記候補エッジを決定できない場合には、前
記確定パーティングラインとの接点における内角が最も
大きい前記候補エッジの中で最も長い前記候補エッジを
パーティングラインとして決定することを特徴とする請
求項7記載の型設計システム。 - 【請求項9】 製品を成形するための型の設計を行う型
設計システムにおいて、 製品形状を表現した3次元図形データを記憶する記憶装
置と、 前記記憶装置に記憶された前記3次元図形データで表現
された前記製品形状のエッジを、型の開き方向に垂直な
平面に投影した平面投影データを作成する平面投影手段
と、 パーティングラインとして決定しているエッジを確定パ
ーティングラインとして記憶するパーティングライン記
憶手段と、 前記パーティングライン記憶手段に記憶されている前記
確定パーティングラインに隣接する候補エッジの中で、
前記平面投影データ上での前記確定パーティングライン
との接点における内角が最も大きい前記候補エッジを順
次パーティングラインとして決定して前記パーティング
ライン記憶手段に記憶させていくことで、前記製品形状
を成形するための型のパーティングラインを決定するパ
ーティングライン決定手段と、を有し、 前記パーティングライン決定手段は、前記確定パーティ
ングラインとの接点における内角が最も大きい前記候補
エッジが、前記確定パーティングラインと交差した場
合、前記確定パーティングラインとの接点における内角
が最も大きい前記候補エッジをパーティングラインとし
て決定せずに、パーティングラインの修正をユーザに対
して促すことを特徴とする型設計システム。 - 【請求項10】 製品を成形するための型の設計を行う
型設計プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体において、 製品形状を表現した3次元図形データを記憶する記憶装
置、 前記記憶装置に記憶された前記3次元図形データで表現
された前記製品形状のエッジを、型の開き方向に垂直な
平面に投影した平面投影データを作成する平面投影手
段、 パーティングラインとして決定しているエッジを確定パ
ーティングラインとして記憶するパーティングライン記
憶手段と、 前記パーティングライン記憶手段に記憶されている前記
確定パーティングラインに隣接する候補エッジの中で、
前記平面投影データ上での前記確定パーティングライン
との接点 における内角が最も大きい前記候補エッジを順
次パーティングラインとして決定して前記パーティング
ライン記憶手段に記憶させていくことで、前記製品形状
を成形するための型のパーティングラインを決定し、且
つ、前記平面投影データ上での前記確定パーティングラ
インとの接点における内角が最も大きい前記候補エッジ
が、その他の前記候補エッジと交差する場合には、交点
の数が偶数であれば内角が最も大きい前記候補エッジを
パーティングラインとして決定し、交点の数が奇数であ
れば内角が最も大きい前記候補エッジに交差する他の前
記候補エッジをパーティングラインとして決定するパー
ティングライン決定手段、 としてコンピュータを機能させることを特徴とする型設
計プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体。
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