JP2003150654A - 3次元形状のマスプロパティ計算装置、3次元形状のマスプロパティ計算方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

3次元形状のマスプロパティ計算装置、3次元形状のマスプロパティ計算方法、プログラムおよび記憶媒体

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JP2003150654A JP2001348530A JP2001348530A JP2003150654A JP 2003150654 A JP2003150654 A JP 2003150654A JP 2001348530 A JP2001348530 A JP 2001348530A JP 2001348530 A JP2001348530 A JP 2001348530A JP 2003150654 A JP2003150654 A JP 2003150654A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時間をかけずに精度よく3次元形状のマスプ
ロパティを計算する3次元形状のマスプロパティ計算装
置を提供する。 【解決手段】 複数の自由曲面によって構成される3次
元形状の領域に対するマスプロパティをガウス・グリー
ンの積分定理に基づいて前記領域の表面に沿う面積分か
ら算出するための3次元形状のマスプロパティ計算装置
であって、1つまたは複数のトリム境界曲線によって曲
面の有効領域が示されるトリム曲面について、その曲面
をU、V方向それぞれに指定された分割数で等パラメー
タ間隔に分割して小矩形領域を生成し、その小矩形領域
が前記曲面の有効領域内に存在するか否かを判定してお
き、この前記曲面の有効領域外と判定された小矩形領域
については数値積分の計算対象から除外して計算した前
記小矩形領域におけるパラメータ区間内の数値積分値の
総和を前記曲面に関する積分値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元形状のマス
プロパティ計算装置、3次元形状のマスプロパティ計算
方法、プログラムおよび記憶媒体に関し、より詳細に
は、CAD(Computer Added Desi
gn)/CAM(Computer Added Ma
nufacturing)における形状評価方法に関
し、計算機を用いた3次元形状の評価装置などに用いて
好適な3次元形状のマスプロパティを計算する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来技術において、トリム面、すなわ
ち、母曲面とその曲面を切り取るような境界曲線とで構
成される曲面が含まれる3次元形状において、マスプロ
パティを算出する方法としては、例えば、特開平3−1
96370号公報に開示されたものがある。この公報の
技術は、台形公式、シンプソンの公式等、等間隔の分割
点における関数値を利用して積分値を計算するときに、
トリム曲面の曲面存在領域の内外判定と組み合わせて用
いることにより、3次元形状を構成する個々の曲面の面
積分値を得るというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法では、トリム曲面を処理することは可能であるが、
マスプロパティの算出精度を上げようとすると、数値積
分の分割数を多くする必要がある。しかし、曲面存在領
域の内外判定は、曲面上の分割点すべてにおいてその処
理を実施するため、処理として非常に重く、数値積分の
分割数を多くするとマスプロパティの算出に多大な時間
を要することになる。
【0004】しかも、トリム境界曲線の存在する付近に
おける計算では分割数を増加することによって精度向上
がはかれるが、その他の領域において分割数を増加して
もそれほど精度向上がはかれないにもかかわらず、曲面
上の分割点すべてにおいて曲面存在領域の内外判定を実
施している。そのため、算出時間が増える割には精度向
上の効果が得られないという問題がある。
【0005】本発明は、上述のような実情を鑑みてなさ
れたものであって、時間をかけずに精度よく3次元形状
のマスプロパティを計算する3次元形状のマスプロパテ
ィ計算装置、3次元形状のマスプロパティ計算方法、そ
の計算装置を実行するためのプログラムおよびそのプロ
グラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1の3次元形状のマスプロパティ計
算装置は、複数の自由曲面によって構成される3次元形
状の領域に対するマスプロパティをガウス・グリーンの
積分定理に基づいて前記領域の表面に沿う面積分から算
出するための3次元形状のマスプロパティ計算装置であ
って、1つまたは複数のトリム境界曲線によって曲面の
有効領域が示されるトリム曲面について、その曲面を
U、V方向それぞれに指定された分割数で等パラメータ
間隔に分割して小矩形領域を生成する分割手段と、前記
小矩形領域が前記曲面の有効領域内に存在するか否かを
判定する判定手段と、前記小矩形領域におけるパラメー
タ区間内の数値積分値の総和を前記曲面に関する積分値
とする積分値算出手段とを備え、前記積分値算出手段
は、前記判定手段で前記曲面の有効領域外と判定された
小矩形領域については数値積分の計算対象から除外する
ことを特徴とする。本発明の請求項2は、請求項1に記
載の3次元形状のマスプロパティ計算装置において、前
記判定手段は、前記曲面の境界曲線が前記小矩形領域内
に存在するか否かを判定し、その小矩形領域内に前記曲
面の境界曲線が存在する場合にはトリム曲面領域とし、
そうでない場合、その小矩形領域が前記曲面の有効領域
にあれば非トリム曲面とし、そうでない場合には有効領
域外と判定することを特徴とする。本発明の請求項3
は、請求項1または2に記載の3次元形状のマスプロパ
ティ計算装置において、前記曲面のパラメータ空間上
で、その曲面のトリム境界曲線列が存在する矩形領域を
検出してパラメータ空間上の積分対象矩形領域を絞り込
む絞り込み手段を備え、前記曲面をU、V方向それぞれ
に等パラメータで分割する前に、パラメータ空間上の積
分対象矩形領域を絞り込むようにしたことを特徴とす
る。
【0007】本発明の請求項4の3次元形状のマスプロ
パティ計算方法は、複数の自由曲面によって構成される
3次元形状の領域に対するマスプロパティをガウス・グ
リーンの積分定理に基づいて前記領域の表面に沿う面積
分から算出するための3次元形状のマスプロパティ計算
方法であって、1つまたは複数のトリム境界曲線によっ
て曲面の有効領域が示されるトリム曲面について、その
曲面をU、V方向それぞれに指定された分割数で等パラ
メータ間隔に分割して小矩形領域を生成し、前記小矩形
領域が前記曲面の有効領域内に存在するか否かを判定
し、前記曲面の有効領域外と判定された小矩形領域につ
いては数値積分の計算対象から除外し、前記曲面の有効
領域内と判定された小矩形領域について、パラメータ区
間内の数値積分値の総和を前記曲面に関する積分値とす
ることを特徴とする。本発明の請求項5は、請求項4に
記載の3次元形状のマスプロパティ計算方法において、
前記小矩形領域が前記曲面の有効領域内に存在するか否
かを判定するとき、前記曲面の境界曲線が前記小矩形領
域内に存在するか否かを判定し、その小矩形領域内に前
記曲面の境界曲線が存在する場合にはトリム曲面領域と
し、そうでない場合、その小矩形領域が前記曲面の有効
領域にあれば非トリム曲面とし、そうでない場合には有
効領域外と判定することを特徴とする。本発明の請求項
6は、請求項4または5に記載の3次元形状のマスプロ
パティ計算方法において、前記曲面をU、V方向それぞ
れに等パラメータで分割する前に、前記曲面のパラメー
タ空間上で、その曲面のトリム境界曲線列が存在する矩
形領域を検出してパラメータ空間上の積分対象矩形領域
を絞り込むようにしたことを特徴とする。本発明の請求
項7のプログラムは、コンピュータを、請求項1、2ま
たは3に記載の3次元形状マスプロパティ計算装置とし
て機能させるためのプログラムである。本発明の請求項
8の記録媒体は、請求項7に記載の3次元形状マスプロ
パティ計算プログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体である。
【0008】上記のように構成することによって、曲面
上のすべての領域についてトリム曲面としての処理をす
るのではなく、パラメータ空間を等間隔に分割した各小
矩形領域にてトリム境界曲線が存在するか否かを前もっ
て検出し、トリム境界曲線が存在する小矩形領域のみト
リム曲面として積分値を算出し、そうでない領域につい
ては非トリム領域として積分値を算出することにより、
マスプロパティ算出時間の増大を回避しつつ、算出精度
の向上を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のマ
スプロパティ計算装置の一実施例について説明する。図
1は、本発明のマスプロパティ計算装置を利用した3次
元形状システムの概略構成図である。図1の3次元形状
処理システムは、少なくとも、マウスやキーボードを有
して、必要な指示や情報などを入力する入力装置10
0、本発明のマスプロパティ計算装置200、3次元形
状モデルデータを記憶する形状DB(データベース)4
00、3次元形状モデルなどを表示する形状表示装置3
00とからなっている。尚、形状DB400に記憶され
た3次元形状モデルデータは、点・曲線・曲面などの幾
何形状データとこの幾何形状データの相互関係を示す位
相データとからなっている。このような3次元形状シス
テムにおいて、ユーザは入力装置100により形状DB
400に記憶された所望の3次元形状モデルを選択して
形状表示装置300によりディスプレイ等の表示装置へ
表示し、そのモデルに対して種々の編集を行う。また、
ユーザは、このようにして作成された3次元形状に対し
て、このモデルの立体の体積、重心、慣性モーメント等
のマスプロパティをマスプロパティ計算装置200によ
って計算する。
【0010】マスプロパティの計算では、領域における
積分をすることになるが、ガウス・グリーンの積分定理
を用いることによって、その領域の表面における面積分
に変換することが可能である。面積分が求まれば、体
積、重心や慣性モーメントも求まる(鳥谷浩志、千代倉
弘明編著「3次元CADの基礎と応用」共立出版発行を
参照)。また、この面積分を求める方法は、台形公式、
シンプソンの公式等を利用して計算する。
【0011】図2は、本発明のマスプロパティ計算装置
200の機能構成を示すブロック図である。図2におい
て、マスプロパティ計算装置200は、絞り込み手段2
10、分割手段220、判定手段230、積分値算出手
段240とからなっている。
【0012】絞り込み手段210は、マスプロパティの
計算対象となる曲面に対し、形状DB400に記憶され
ている形状データを用いて、その曲面のパラメータ空間
において、その曲面の最外郭にあたるトリム境界曲線で
示される曲面の有効領域から、積分対象のパラメータ区
間を限定する。例えば、図3のような形状では、トリム
曲面の外郭を示す境界曲線は、曲面の自然境界に一致し
ていない(図3の太い曲線部分がトリム境界曲線を表
す。また、図3の曲面の最外郭が自然境界である)。こ
のような場合には、積分対象のパラメータ区間を図4の
4本の点線による線分(u1,u2,v1,v2)で囲
まれた部分に限定する。このパラメータ区間(例えば、
この4線分、または4線分u1,u2,v1,v2の4
つの交点座標)を記憶しておく。尚、図5の曲面のよう
な場合には、トリム曲面の外郭を示す境界曲線は曲面の
自然境界と一致しているので、絞り込み計算を行う必要
はない(図6参照)。
【0013】分割手段220は、指定された曲面を絞り
込み手段210で限定したパラメータ区間において、パ
ラメータU、V方向共に指定された分割数(パラメータ
U、V方向で分割数は同じでなくてもよい)で等間隔に
分割して、小矩形領域を生成する。例えば、図5にあげ
たトリム曲面をパラメータU、V方向共に分割数5で分
割した結果を図6に示す。
【0014】判定手段230は、等パラメータ線で分割
された各小矩形領域内に対して、次の判定を行う。この
判断結果は、各小矩形領域に対応付けて記憶しておき、
積分値算出のときに参照される。 (1)トリム境界曲線が存在する。(トリム領域) (2)トリム境界曲線が存在せず、曲面の有効領域にあ
る。(非トリム領域) (3)トリム境界曲線が存在せず、曲面の有効領域にな
い。(有効領域外)
【0015】例えば、図7において、右下がり斜線の小
矩形領域は、トリム境界曲線を含まない有効領域である
から非トリム領域であり、右上がり斜線の小矩形領域
は、曲面の穴になっているところであり有効領域ではな
いため有効領域外であり、それ以外の斜め格子の小矩形
領域はトリム境界曲線を含んでいる有効領域であるから
トリム領域であると判断される。
【0016】小矩形領域にトリム境界曲線が存在するか
否かは、例えば、トリム境界曲線上からサンプル点を抽
出し、その点が矩形領域内に存在するか否かを調べるこ
とによって判断できる。例えば、トリム境界曲線上から
抽出したサンプル点が一切小矩形領域内に存在しなけれ
ば、その小矩形領域にトリム境界曲線は存在しないと判
断する。
【0017】積分値算出手段240は、分割手段220
で生成したすべての小矩形領域について、それぞれ該当
するパラメータ区間内の数値積分値を計算し、その総和
が当該トリム面における数値積分である。この数値積分
をもとに、体積、重心、慣性モーメント等のプロパティ
を計算する。この小矩形領域の数値積分値を計算すると
き、判定手段230で記憶した判定結果を参照して、以
下の処理を行う。 (1)非トリム領域については、トリム領域の内外判定
を伴わない通常の方法(例えば、台形公式あるいはシン
プソンの公式等)で数値積分を計算する。 (2)トリム領域については、トリム領域の内外判定を
精密に行う従来の計算方法(例えば、特開平3−196
370号公報の手法を利用する)で数値積分を計算す
る。 (3)有効領域外については、積分値の計算は行わな
い。
【0018】図8は、本発明のマスプロパティ計算装置
の処理手順を示すフローチャートである。マスプロパテ
ィの計算対象となる曲面に対し、形状DB400に記憶
されている形状データを用いて、その曲面のパラメータ
空間において、その曲面の最外郭にあたるトリム境界曲
線で示される曲面の有効領域から、積分対象のパラメー
タ区間を限定する(ステップS10)。例えば、図3の
ような形状では、トリム曲面の外郭を示す境界曲線は、
曲面の自然境界に一致していない場合には、積分対象の
パラメータ区間を図4の4本の点線による線分(u1,
u2,v1,v2)で囲まれた部分に限定する。このパ
ラメータ区間(例えば、この4線分、または4線分u
1,u2,v1,v2の4つの交点座標)を記憶してお
く。
【0019】指定された曲面を絞り込み手段210で限
定されたパラメータ区間において、パラメータU、V方
向共に指定された分割数(パラメータU、V方向で分割
数は同じでなくてもよい)で等間隔に分割して、小矩形
領域を生成する(ステップS20)。
【0020】等パラメータ線で分割された各小矩形領域
内に対して、次の判定を行う。その判断結果を、各小矩
形領域に対応付けて記憶しておく(ステップS30)。 (1)トリム境界曲線が存在する。(トリム領域) (2)トリム境界曲線が存在せず、曲面の有効領域にあ
る。(非トリム領域) (3)トリム境界曲線が存在せず、曲面の有効領域にな
い。(有効領域外)
【0021】この小矩形領域にトリム境界曲線が存在す
るか否かは、例えば、トリム境界曲線上からサンプル点
を抽出し、その点が矩形領域内に存在するか否かを調べ
ることによって判断できる。
【0022】分割手段220で生成したすべての小矩形
領域について、それぞれ該当するパラメータ区間内の数
値積分値を計算し、その総和が当該トリム面における数
値積分である。この数値積分をもとに、体積、重心、慣
性モーメント等のプロパティを計算する(ステップS4
0)。この小矩形領域の数値積分値を計算するとき、判
定手段230で記憶した判定結果を参照して、以下の処
理を行う。 (1)非トリム領域については、トリム領域の内外判定
を伴わない通常の方法(例えば、台形公式あるいはシン
プソンの公式等)で数値積分を計算する。 (2)トリム領域については、トリム領域の内外判定を
精密に行う従来の計算方法(例えば、特開平3−196
370号公報の手法を利用する)で数値積分を計算す
る。 (3)有効領域外については、積分値の計算は行わな
い。
【0023】さらに、本発明は上述した実施の形態のみ
に限定されたものではない。上述した実施の形態を構成
する各機能をそれぞれプログラム化し、あらかじめCD
−ROM等の記録媒体に書き込んでおき、このCD−R
OMをCD−ROMドライブのような媒体駆動装置を搭
載したコンピュータに装着して、これらのプログラムを
コンピュータのメモリあるいは記憶装置に格納し、それ
を実行することによっても、本発明の目的が達成される
ことは言うまでもない。この場合、記録媒体から読出さ
れたプログラム自体が上述した実施の形態の機能を実現
することになり、そのプログラムおよびそのプログラム
を記録した記録媒体も本発明を構成することになる。
【0024】なお、記録媒体としては半導体媒体(例え
ば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光媒体(例え
ば、DVD、MO、MD、CD−R等)、磁気媒体(例
えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)のいずれ
であってもよい。
【0025】また、ロードしたプログラムを実行するこ
とにより上述した実施の形態の機能が実現されるだけで
なく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティン
グシステム等が実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって上述した実施の形態の機能が実現される
場合も含まれる。
【0026】さらに、上述したプログラムをサーバーコ
ンピュータの磁気ディスク等の記憶装置に格納してお
き、通信網で接続されたユーザのコンピュータからダウ
ンロード等の形式で頒布する場合、このサーバーコンピ
ュータの記憶装置も本発明の記録媒体に含まれる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
リム曲面の非有効領域を積分対象から除外し、数値積分
によるマスプロパティ計算の速度向上を図ることができ
る。また、曲面の有効領域であるか否かの内外判定をと
もなう数値積分と、そうでない通常の数値積分とを分け
ることができるので、計算速度の向上を図ることができ
る。その結果、実質的な分割数を上げつつ計算時間の増
大を抑えることができる。また、曲面上の積分対象領域
の絞り込みが行われるので、計算精度の向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のマスプロパティ計算装置を利用した
3次元形状システムの概略構成図である。
【図2】 本発明のマスプロパティ計算装置の機能構成
を示すブロック図である。
【図3】 3次元形状中に含まれるトリム曲面の例を示
す図である。
【図4】 数値積分の対象となるパラメータ区間の絞り
込みを説明するための図である。
【図5】 3次元形状中に含まれるトリム曲面の他の例
を示す図である。
【図6】 曲面のパラメータ空間をU、V方向に等分割
することを説明するための図である。
【図7】 小矩形領域が曲面の有効領域外にあるか否か
の判定を説明するための図である。
【図8】 本発明のマスプロパティ計算装置の処理手順
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100…入力装置、200…マスプロパティ計算装置、
210…絞り込み手段、220…分割手段、230…判
定手段、240…積分値算出手段、300…形状表示装
置、400…形状DB(データベース)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の自由曲面によって構成される3次
    元形状の領域に対するマスプロパティをガウス・グリー
    ンの積分定理に基づいて前記領域の表面に沿う面積分か
    ら算出するための3次元形状のマスプロパティ計算装置
    であって、1つまたは複数のトリム境界曲線によって曲
    面の有効領域が示されるトリム曲面について、その曲面
    をU、V方向それぞれに指定された分割数で等パラメー
    タ間隔に分割して小矩形領域を生成する分割手段と、前
    記小矩形領域が前記曲面の有効領域内に存在するか否か
    を判定する判定手段と、前記小矩形領域におけるパラメ
    ータ区間内の数値積分値の総和を前記曲面に関する積分
    値とする積分値算出手段とを備え、前記積分値算出手段
    は、前記判定手段で前記曲面の有効領域外と判定された
    小矩形領域については数値積分の計算対象から除外する
    ことを特徴とする3次元形状のマスプロパティ計算装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の3次元形状のマスプロ
    パティ計算装置において、前記判定手段は、前記曲面の
    境界曲線が前記小矩形領域内に存在するか否かを判定
    し、その小矩形領域内に前記曲面の境界曲線が存在する
    場合にはトリム曲面領域とし、そうでない場合、その小
    矩形領域が前記曲面の有効領域にあれば非トリム曲面と
    し、そうでない場合には有効領域外と判定することを特
    徴とする3次元形状のマスプロパティ計算装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の3次元形状の
    マスプロパティ計算装置において、前記曲面のパラメー
    タ空間上で、その曲面のトリム境界曲線列が存在する矩
    形領域を検出してパラメータ空間上の積分対象矩形領域
    を絞り込む絞り込み手段を備え、前記曲面をU、V方向
    それぞれに等パラメータで分割する前に、パラメータ空
    間上の積分対象矩形領域を絞り込むようにしたことを特
    徴とする3次元形状のマスプロパティ計算装置。
  4. 【請求項4】 複数の自由曲面によって構成される3次
    元形状の領域に対するマスプロパティをガウス・グリー
    ンの積分定理に基づいて前記領域の表面に沿う面積分か
    ら算出するための3次元形状のマスプロパティ計算方法
    であって、1つまたは複数のトリム境界曲線によって曲
    面の有効領域が示されるトリム曲面について、その曲面
    をU、V方向それぞれに指定された分割数で等パラメー
    タ間隔に分割して小矩形領域を生成し、前記小矩形領域
    が前記曲面の有効領域内に存在するか否かを判定し、前
    記曲面の有効領域外と判定された小矩形領域については
    数値積分の計算対象から除外し、前記曲面の有効領域内
    と判定された小矩形領域について、パラメータ区間内の
    数値積分値の総和を前記曲面に関する積分値とすること
    を特徴とする3次元形状のマスプロパティ計算方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の3次元形状のマスプロ
    パティ計算方法において、前記小矩形領域が前記曲面の
    有効領域内に存在するか否かを判定するとき、前記曲面
    の境界曲線が前記小矩形領域内に存在するか否かを判定
    し、その小矩形領域内に前記曲面の境界曲線が存在する
    場合にはトリム曲面領域とし、そうでない場合、その小
    矩形領域が前記曲面の有効領域にあれば非トリム曲面と
    し、そうでない場合には有効領域外と判定することを特
    徴とする3次元形状のマスプロパティ計算方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の3次元形状の
    マスプロパティ計算方法において、前記曲面をU、V方
    向それぞれに等パラメータで分割する前に、前記曲面の
    パラメータ空間上で、その曲面のトリム境界曲線列が存
    在する矩形領域を検出してパラメータ空間上の積分対象
    矩形領域を絞り込むようにしたことを特徴とする3次元
    形状のマスプロパティ計算方法。
  7. 【請求項7】 コンピュータを、請求項1、2または3
    に記載の3次元形状マスプロパティ計算装置として機能
    させるためのプログラム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の3次元形状マスプロパ
    ティ計算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
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