JP3496973B2 - サリチル酸誘導体の多価金属塩及びその結晶の製造方法 - Google Patents

サリチル酸誘導体の多価金属塩及びその結晶の製造方法

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JP3496973B2
JP3496973B2 JP04554294A JP4554294A JP3496973B2 JP 3496973 B2 JP3496973 B2 JP 3496973B2 JP 04554294 A JP04554294 A JP 04554294A JP 4554294 A JP4554294 A JP 4554294A JP 3496973 B2 JP3496973 B2 JP 3496973B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サリチル酸誘導体の多
価金属塩およびその結晶の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子供与性発色性化合物と電
子受容性化合物(顕色剤)との呈色反応を利用した感熱
記録材料はよく知られている(例えば、特公昭43−4
160号公報、特公昭45−14039号公報)。感熱
記録材料は比較的安価であり、また、記録機器がコンパ
クトで、且つ、メンテナンスフリーであるという利点が
あるために、ファクシミリ、記録計、プリンターの分野
において幅広く利用されている。最近では、感熱記録材
料の利用分野はさらに広がり、且つ、多様化しており、
さらに過酷な環境下での用途(例えば、ラベル、プリペ
イドカード等)へと広がっている。しかし、従来より公
知の、2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン〔”ビスフェノールA”〕、4−ヒドロキシ安息香酸
ベンジルエステルなどを電子受容性化合物とする感熱記
録材料は、過酷な環境下(例えば、油、溶剤、油脂、蛍
光ペン等の筆記具等との接触下あるいは多湿環境下)で
は、その未発色部が著しく汚染(地汚れ)されたり、ま
た、発色画像が褪色したりする等の欠点がある。
【0003】このような欠点を改良するものとして、本
発明者等は、カルバメート基で置換されたサリチル酸誘
導体または該誘導体の金属塩(特に多価金属塩)を電子
受容性化合物として用いることにより、未発色部および
発色画像の保存安定性(例えば、耐油性、耐湿熱性、耐
筆記具性)に優れた感熱記録材料が得られることを見出
し、先に出願した(特願平4−241549号)。この
カルバメート基を有するサリチル酸誘導体の多価金属塩
(例えば、亜鉛塩)は、対応するサリチル酸誘導体のア
ルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩)の水溶液に、室
温付近で水溶性多価金属塩(例えば、硫酸亜鉛)を作用
させる、いわゆる、複分解法による製造法で製造するこ
とができる。しかし、この方法では、生成したサリチル
酸誘導体の多価金属塩を濾過により分離、単離する際
に、濾過性が悪く、濾過工程に長時間を要し、作業効
率、生産効率の低下を招いていた。また、このサリチル
酸誘導体の多価金属塩(例えば、亜鉛塩)は、製造条
件、乾燥条件等により、時としては、アモルファス(無
定型)体が生成することが判明した。さらにまた、この
アモルファス体は、感熱記録材料用の電子受容性化合物
として用いると、該多価金属塩の結晶に比べて、その感
熱記録材料(例えば、感熱記録紙)の未発色部の耐熱性
の点において若干の難点があることが判明した。そのた
め、アモルファス体から結晶への効率的な変換方法が望
まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
の問題点を解決し、記録材料(例えば、感熱記録材料)
用の電子受容性化合物として有用なサリチル酸誘導体の
多価金属塩およびその結晶の製造方法を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の要
望にこたえるべく、特定構造のサリチル酸誘導体の多価
金属塩の製造方法に関し鋭意検討した結果、本発明に到
達した。すなわち、本発明は、一般式(1)(化3)で
表されるサリチル酸誘導体のアルカリ金属塩と多価金属
化合物とを水の存在下で作用させた後、熱処理する一般
式(1)で表されるサリチル酸誘導体の多価金属塩の製
造方法に関するものである。また、本発明は、一般式
(1)で表されるサリチル酸誘導体の多価金属塩のアモ
ルファス体を、水の存在下に熱処理する一般式(1)で
表されるサリチル酸誘導体の多価金属塩の結晶の製造方
法に関するものである。
【0006】
【化3】 (式中、X1 及びX2 は水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基、アルコキシ基、アラルキル基またはアリール基
を、Y1 及びY2 は酸素原子または硫黄原子を、R1
水素原子、アルキル基、アラルキル基またはアリール基
を、R2 はアルキル基、アルケニル基、アラルキル基ま
たはアリール基を表す)
【0007】本発明に係る一般式(1)で表されるサリ
チル酸誘導体において、X1 およびX2 は水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アラルキル基
またはアリール基を表す。なお、本発明でアルキル基と
は、鎖状および環状のアルキル基をいう。好ましくは、
水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、炭素数1
〜20の鎖状アルキル基、炭素数5〜14の環状アルキ
ル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数7〜20
のアラルキル基または炭素数6〜20のアリール基であ
り、より好ましくは、水素原子、塩素原子、炭素数1〜
4の鎖状アルキル基、シクロヘキシル基、炭素数1〜4
のアルコキシ基、ベンジル基、α−メチルベンジル基、
クミル基またはフェニル基であり、特に水素原子は好ま
しい。一般式(1)において、Y1 およびY2 は酸素原
子または硫黄原子を表し、好ましくは、Y1 は酸素原子
である。特に好ましくは、Y1 およびY2 は酸素原子で
ある。
【0008】一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体
において、R1 は水素原子、アルキル基、アラルキル基
またはアリール基を表し、好ましくは、水素原子、炭素
数1〜20の鎖状アルキル基、炭素数5〜14の環状ア
ルキル基、炭素数7〜20のアラルキル基または炭素数
6〜20のアリール基であり、より好ましくは、水素原
子、炭素数1〜8の鎖状アルキル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、ベンジル基
またはフェニル基であり、さらに好ましくは、水素原
子、炭素数1〜4の鎖状アルキル基またはフェニル基で
あり、特に好ましくは、水素原子である。
【0009】一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体
において、R2 はアルキル基、アルケニル基、アラルキ
ル基またはアリール基を表し、好ましくは、置換基を有
していてもよい鎖状アルキル基、置換基を有していても
よい環状アルキル基、置換基を有していてもよい鎖状ア
ルケニル基、置換基を有していてもよい環状アルケニル
基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を
有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよ
いナフチル基または置換基を有していてもよい複素芳香
環基である。
【0010】R2 のアルキル基およびアルケニル基は置
換基を有していてもよく、例えば、炭素数1〜20のア
ルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキルオキ
シ基、炭素数2〜20のアルケニルオキシ基、炭素数7
〜20のアラルキルオキシ基、炭素数8〜20のアラル
キルオキシアルコキシ基、炭素数6〜20のアリールオ
キシ基、炭素数7〜20のアリールオキシアルコキシ
基、炭素数8〜20のアリールアルケニル基、炭素数9
〜20のアラルキルアルケニル基、炭素数1〜20のア
ルキルチオ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキルチ
オ基、炭素数2〜20のアルキルチオアルキルチオ基、
炭素数2〜20のアルケニルチオ基、炭素数7〜20の
アラルキルチオ基、炭素数8〜20のアラルキルオキシ
アルキルチオ基、炭素数8〜20のアラルキルチオアル
キルチオ基、炭素数6〜20のアリールチオ基、炭素数
7〜20のアリールオキシアルキルチオ基、炭素数7〜
20のアリールチオアルキルチオ基、ヘテロ原子含有の
環状アルキル基、ハロゲン原子などの置換基で単置換あ
るいは多置換されていてもよい。さらに、これらの置換
基に含まれるアリール基はさらに炭素数1〜6のアルキ
ル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のア
ルキルチオ基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数
7〜10のアラルキルオキシ基、水酸基、ハロゲン原子
などで置換されていてもよい。
【0011】また、R2 のアラルキル基およびアリール
基中のアリール基は置換基を有していてもよく、例え
ば、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のア
ルケニル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数6
〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、
炭素数2〜20のアルコキシアルキル基、炭素数2〜2
0のアルコキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のア
ルケニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルオキシ
アルキル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキ
ルオキシ基、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、炭
素数8〜20のアラルキルオキシアルキル基、炭素数8
〜20のアラルキルオキシアルキルオキシ基、炭素数6
〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアリール
オキシアルキル基、炭素数7〜20のアリールオキシア
ルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルキルカルボニル
基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニル基、炭素数
8〜20のアラルキルカルボニル基、炭素数7〜20の
アリールカルボニル基、炭素数2〜20のアルコキシカ
ルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシカルボ
ニル基、炭素数8〜20のアラルキルオキシカルボニル
基、炭素数7〜20のアリールオキシカルボニル基、炭
素数2〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数3
〜20のアルケニルカルボニルオキシ基、炭素数8〜2
0のアラルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜20の
アリールカルボニルオキシ基、炭素数14〜20のアラ
ルキルオキシアラルキル基、炭素数1〜20のアルキル
チオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、炭素数6
〜20のアリールチオ基、ニトロ基、ホルミル基、ハロ
ゲン原子、水酸基、シアノ基などの置換基で単置換ある
いは多置換されていてもよい。さらに、これらの置換基
に含まれるアリール基は、さらに炭素数1〜6のアルキ
ル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のア
ルキルチオ基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数
7〜10のアラルキルオキシ基、水酸基、ハロゲン原子
などで置換されていてもよい。
【0012】好ましくは、R2 は置換基を有していても
よい総炭素数1〜24のアルキル基、置換基を有してい
てもよい総炭素数2〜24のアルケニル基、置換基を有
していてもよい総炭素数7〜24のアラルキル基または
置換基を有していてもよい総炭素数6〜24のアリール
基であり、特に好ましくは、置換基を有していてもよい
総炭素数1〜16のアルキル基、置換基を有していても
よい総炭素数7〜16のアラルキル基または置換基を有
していてもよい総炭素数6〜16のアリール基である。
【0013】R2 の具体例としては、例えば、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert−ブチル
基、n−ペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシル
基、1−メチルペンチル基、4−メチル−2−ペンチル
基、2−エチルブチル基、nーヘプチル基、1−メチル
ヘキシル基、n−オクチル基、1−メチルヘプチル基、
2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、2,6−ジメチ
ル−4−ヘプチル基、3,5,5−トリメチルヘキシル
基、n−デシル基、1−エチルオクチル基、n−ウンデ
シル基、1−メチルデシル基、n−ドデシル基、n−ト
リデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル
基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オ
クタデシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、
4−メチルシクロヘキシル基、3−メチルシクロヘキシ
ル基、2−メチルシクロヘキシル基、2,5−ジメチル
シクロヘキシル基、2,6−ジメチルシクロヘキシル
基、3,4−ジメチルシクロヘキシル基、3,5−ジメ
チルシクロヘキシル基、3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキシル基、4−tert−ブチルシクロヘキシル基、3−
tert−ブチルシクロヘキシル基、4−フェニルシクロヘ
キシル基、2−フェニルシクロヘキシル基、シクロヘプ
チル基、シクロオクチル基、シクロヘキシルメチル基、
2−シクロヘキシルエチル基、ボルネル基、イソボルネ
ル基、2−ノルボルナンメチル基、1−アダマンチルメ
チル基、
【0014】ビニル基、アリル基、2−ブテニル基、3
−ブテニル基、1−メチル−4−ペンテニル基、2−ペ
ンテニル基、4−ペンテニル基、1−メチル−2−ブテ
ニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘ
キセニル基、5−ヘキセニル基、2−ヘプテニル基、1
−ビニルヘキシル基、3−ノネニル基、6−ノネニル
基、9−デセニル基、10−ウンデセニル基、1−シク
ロヘキセニル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシ
エチル基、2−イソプロポキシエチル基、2−n−ブト
キシエチル基、2−n−ペンチルオキシエチル基、2−
n−ヘキシルオキシエチル基、2−n−ヘプチルオキシ
エチル基、2−n−オクチルオキシエチル基、2−n−
デシルオキシエチル基、2−n−ドデシルオキシエチル
基、2−シクロヘキシルオキシエチル基、3−メトキシ
プロピル基、3−エトキシプロピル基、3−n−プロポ
キシプロピル基、3−n−ブトキシプロピル基、3−n
−ヘキシルオキシプロピル基、3−n−オクチルオキシ
オプロピル基、3−シクロヘキシルオキシプロピル基、
4−エトキシブチル基、5−メトキシペンチル基、6−
エトキシヘキシル基、2−メトキシエトキシエチル基、
2−エトキシエトキシエチル基、2−n−ブトキシエト
キシエチル基、3−エトキシエトキシプロピル基、
【0015】2−アリルオキシエチル基、2−(4’−
ペンテニル)オキシエチル基、3−アリルオキシプロピ
ル基、4−アリルオキシブチル基、2−ベンジルオキシ
エチル基、2−フェネチルオキシエチル基、2−(4’
−メチルベンジルオキシ)エチル基、2−(4’−クロ
ロベンジルオキシ)エチル基、3−ベンジルオキシプロ
ピル基、4−ベンジルオキシブチル基、2−ベンジルオ
キシメトキシエチル基、2−(4’−メチルベンジル)
オキシメトキシエチル基、フェノキシメチル基、2−フ
ェノキシエチル基、2−(4’−クロロフェニルオキ
シ)エチル基、2−(4’−メチルフェニルオキシ)エ
チル基、2−(4’−メトキシフェニルオキシ)エチル
基、3−フェノキシプロピル基、4−フェノキシブチル
基、6−(2’−クロロフェニルオキシ)ヘキシル基、
2−フェノキシエトキシエチル基、2−(1’−ナフチ
ルオキシ)エチル基、2−(2’−ナフチルオキシ)エ
チル基、3−(2’−ナフチルオキシ)プロピル基、シ
ンナミル基、
【0016】2−メチルチオエチル基、2−エチルチオ
エチル基、2−n−ブチルチオエチル基、2−n−ヘキ
シルチオエチル基、2−n−オクチルチオエチル基、2
−n−デシルチオエチル基、3−メチルチオプロピル
基、3−エチルチオプロピル基、3−n−ブチルチオプ
ロピル基、4−エチルチオブチル基、4−n−プロピル
チオブチル基、4−n−ブチルチオブチル基、5−エチ
ルチオペンチル基、6−メチルチオヘキシル基、6−エ
チルチオヘキシル基、6−n−ブチルチオヘキシル基、
8−メチルチオオクチル基、2−メトキシエチルチオエ
チル基、2−エチルチオエチルチオエチル基、2−アリ
ルチオエチル基、2−ベンジルチオエチル基、3−
(4’−メチルベンジルチオ)プロピル基、4−ベンジ
ルチオブチル基、2−ベンジルオキシエチルチオエチル
基、3−ベンジルチオプロピルチオプロピル基、2−フ
ェニルチオエチル基、2−(4’−メトキシフェニルチ
オ)エチル基、2−フェノキシエチルチオエチル基、3
−(2’−クロロフェニルチオ)エチルチオプロピル
基、2−テトラヒドロフルフリル基、
【0017】2−クロロエチル基、3−クロロプロピル
基、2,2,2−トリクロロエチル基、7−クロロヘプ
チル基、8−クロロオクチル基、8−フルオロオクチル
基、ベンジル基、α−メチルベンジル基、α−エチルベ
ンジル基、フェネチル基、α−メチルフェネチル基、
α,α−ジメチルフェネチル基、4−メチルフェネチル
基、4−メチルベンジル基、3−メチルベンジル基、2
−メチルベンジル基、4−イソプロピルベンジル基、4
−アリルベンジル基、4−ベンジルベンジル基、4−フ
ェネチルベンジル基、4−フェニルベンジル基、4−
(4’−メチルフェニル)ベンジル基、4−メトキシベ
ンジル基、4−n−ブトキシベンジル基、3,4−ジメ
トキシベンジル基、4−メトキシメチルベンジル基、4
−アリルオキシベンジル基、4−ビニルオキシメチルベ
ンジル基、4−ベンジルオキシベンジル基、4−フェネ
チルオキシベンジル基、4−フェノキシベンジル基、3
−フェノキシベンジル基、4−ヒドロキシベンジル基、
3−ヒドロキシベンジル基、2−ヒドロキシベンジル
基、4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジル基、4−ク
ロロベンジル基、3−クロロベンジル基、2−クロロベ
ンジル基、2−フルフリル基、ジフェニルメチル基、1
−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基、
【0018】フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチ
ル基、3−フリール基、3−チエニル基、4−メチルフ
ェニル基、3−メチルフェニル基、2−メチルフェニル
基、4−エチルフェニル基、3−エチルフェニル基、2
−エチルフェニル基、4−n−プロピルフェニル基、4
−イソプロピルフェニル基、4−n−ブチルフェニル
基、4−sec −ブチルフェニル基、4−tert−ブチルフ
ェニル基、4−n−ペンチルフェニル基、4−イソペン
チルフェニル基、4−n−ヘキシルフェニル基、4−n
−ヘプチルフェニル基、4−n−オクチルフェニル基、
4−tert−オクチルフェニル基、4−n−デシルフェニ
ル基、4−n−ドデシルフェニル基、4−シクロペンチ
ルフェニル基、4−シクロヘキシルフェニル基、3−シ
クロヘキシルフェニル基、2−シクロヘキシルフェニル
基、4−アリルフェニル基、2−アリルフェニル基、4
−ベンジルフェニル基、2−ベンジルフェニル基、4−
クミルフェニル基、4−(4’−メトキシクミル)フェ
ニル基、4−(4’−ベンジルオキシ)クミルフェニル
基、4−(4’−クロロベンジル)フェニル基、4−フ
ェニルフェニル基、3−フェニルフェニル基、2−フェ
ニルフェニル基、
【0019】4−(4’−メトキシフェニル)フェニル
基、4−(4’−n−ブトキシフェニル)フェニル基、
2−(2’−メトキシフェニル)フェニル基、4−
(4’−クロロフェニル)フェニル基、4−メトキシフ
ェニル基、3−メトキシフェニル基、2−メトキシフェ
ニル基、4−エトキシフェニル基、2−エトキシフェニ
ル基、3−n−プロポキシフェニル基、4−イソプロポ
キシフェニル基、4−n−ブトキシフェニル基、4−イ
ソブトキシフェニル基、4−n−ペンチルオキシフェニ
ル基、4−イソペンチルオキシフェニル基、4−n−ヘ
キシルオキシフェニル基、4−n−オクチルオキシフェ
ニル基、4−n−デシルオキシフェニル基、4−n−ド
デシルオキシフェニル基、4−シクロヘキシルオキシフ
ェニル基、4−エチル−1−ナフチル基、6−n−ブチ
ル−2−ナフチル基、2−メトキシ−1−ナフチル基、
4−メトキシ−1−ナフチル基、4−n−ブトキシ−1
−ナフチル基、5−エトキシ−1−ナフチル基、6−エ
トキシ−2−ナフチル基、6−n−ブトキシ−2−ナフ
チル基、6−n−ヘキシルオキシ−2−ナフチル基、7
−メトキシ−2−ナフチル基、7−n−ブトキシ−2−
ナフチル基、
【0020】4−メトキシメチルフェニル基、4−エト
キシメチルフェニル基、4−n−ブトキシメチルフェニ
ル基、3−メトキシメチルフェニル基、4−(2’−メ
トキシエチル)フェニル基、4−(2’−エトキシエチ
ルオキシ)フェニル基、4−(2’−n−ブトキシエチ
ルオキシ)フェニル基、4−(3’−エトキシプロピル
オキシ)フェニル基、4−ビニルオキシフェニル基、4
−アリルオキシフェニル基、3−アリルオキシフェニル
基、4−(4’−ペンテニルオキシ)フェニル基、4−
アリルオキシ−1−ナフチル基、4−アリルオキシメチ
ルフェニル基、4−(2’−アリルオキシエチルオキ
シ)フェニル基、4−ベンジルオキシフェニル基、2−
ベンジルオキシフェニル基、4−フェネチルオキシフェ
ニル基、4−(4’−クロロベンジルオキシ)フェニル
基、4−(4’−メチルベンジルオキシ)フェニル基、
4−(4’−メトキシベンジルオキシ)フェニル基、4
−(3’−エトキシベンジルオキシ)フェニル基、4−
ベンジルオキシ−1−ナフチル基、5−(4’−メチル
ベンジルオキシ)−1−ナフチル基、6−ベンジルオキ
シ−2−ナフチル基、6−(4’−メチルベンジルオキ
シ)−2−ナフチル基、7−ベンジルオキシ−2−ナフ
チル基、
【0021】4−(ベンジルオキシメチル)フェニル
基、4−(2’−ベンジルオキシエチルオキシ)フェニ
ル基、4−フェノキシフェニル基、3−フェノキシフェ
ニル基、2−フェノキシフェニル基、4−(4’−メチ
ルフェノキシ)フェニル基、4−(4’−メトキシフェ
ノキシ)フェニル基、4−(4’−クロロフェノキシ)
フェニル基、4−フェノキシ−1−ナフチル基、6−フ
ェノキシ−2−ナフチル基、4−フェノキシメチルフェ
ニル基、4−(2’−フェノキシエチルオキシ)フェニ
ル基、4−〔2’−(4’−メチルフェニル)オキシエ
チルオキシ〕フェニル基、4−〔2’−(4’−メトキ
シフェニル)オキシエチルオキシ〕フェニル基、4−
〔2’−(4’−クロロフェニル)オキシエチルオキ
シ〕フェニル基、4−アセチルフェニル基、3−アセチ
ルフェニル基、2−アセチルフェニル基、4−エチルカ
ルボニルフェニル基、4−n−ブチルカルボニルフェニ
ル基、4−n−ヘキシルカルボニルフェニル基、4−n
−オクチルカルボニルフェニル基、4−シクロヘキシル
カルボニルフェニル基、4−アセチル−1−ナフチル
基、6−アセチル−2−ナフチル基、6−n−ブチルカ
ルボニル−2−ナフチル基、4−アリルカルボニルフェ
ニル基、4−ベンジルカルボニルフェニル基、4−
(4’−メチルベンジル)カルボニルフェニル基、4−
フェニルカルボニルフェニル基、
【0022】4−(4’−メチルフェニル)カルボニル
フェニル基、4−(4’−クロロフェニル)カルボニル
フェニル基、4−フェニルカルボニル−1−ナフチル
基、4−メトキシカルボニルフェニル基、2−メトキシ
カルボニルフェニル基、4−エトキシカルボニルフェニ
ル基、3−エトキシカルボニルフェニル基、4−n−プ
ロポキシカルボニルフェニル基、4−n−ブトキシカル
ボニルフェニル基、4−n−ヘキシルオキシカルボニル
フェニル基、4−n−デシルオキシカルボニルフェニル
基、4−シクロヘキシルオキシカルボニルフェニル基、
4−エトキシカルボニル−1−ナフチル基、6−メトキ
シカルボニル−2−ナフチル基、6−n−ブトキシカル
ボニル−2−ナフチル基、4−アリルオキシカルボニル
フェニル基、4−ベンジルオキシカルボニルフェニル
基、4−(4’−クロロベンジル)オキシカルボニルフ
ェニル基、4−フェネチルオキシカルボニルフェニル
基、6−ベンジルオキシカルボニル−2−ナフチル基、
4−フェニルオキシカルボニルフェニル基、4−(4’
−エチルフェニル)オキシカルボニルフェニル基、4−
(4'−クロロフェニル)オキシカルボニルフェニル基、
4−(4’−エトキシフェニル)オキシカルボニルフェ
ニル基、6−フェニルオキシカルボニル−2−ナフチル
基、
【0023】4−アセチルオキシフェニル基、3−アセ
チルオキシフェニル基、4−エチルカルボニルオキシフ
ェニル基、2−エチルカルボニルオキシフェニル基、4
−n−プロピルカルボニルオキシフェニル基、4−n−
ペンチルカルボニルオキシフェニル基、4−n−オクチ
ルカルボニルオキシフェニル基、4−シクロヘキシルカ
ルボニルオキシフェニル基、4−アセチルオキシ−1−
ナフチル基、4−n−ブチルカルボニルオキシ−1−ナ
フチル基、5−アセチルオキシ−1−ナフチル基、6−
エチルカルボニルオキシ−2−ナフチル基、7−アセチ
ルオキシ−2−ナフチル基、4−アリルカルボニルオキ
シフェニル基、4−ベンジルカルボニルオキシフェニル
基、4−フェネチルカルボニルオキシフェニル基、6−
ベンジルカルボニルオキシ−2−ナフチル基、4−フェ
ニルカルボニルオキシフェニル基、4−(4'−メチルフ
ェニル)カルボニルオキシフェニル基、4−(2'−メチ
ルフェニル)カルボニルオキシフェニル基、4−(4’
−クロロフェニル)カルボニルオキシフェニル基、4−
(2’−クロロフェニル)カルボニルオキシフェニル
基、4−フェニルカルボニルオキシ−1−ナフチル基、
6−フェニルカルボニルオキシ−2−ナフチル基、7−
フェニルカルボニルオキシ−2−ナフチル基、
【0024】4−メチルチオフェニル基、2−メチルチ
オフェニル基、4−エチルチオフェニル基、3−エチル
チオフェニル基、4−n−プロピルチオフェニル基、4
−n−ブチルチオフェニル基、4−n−ヘキシルチオフ
ェニル基、4−n−オクチルチオフェニル基、4−シク
ロヘキシルチオフェニル基、4−ベンジルチオフェニル
基、3−ベンジルチオフェニル基、4−(4’−クロロ
ベンジルチオ)フェニル基、4−フェニルチオフェニ
ル、3−フェニルチオフェニル基、4−(4’−メチル
フェニルチオ)フェニル基、4−(4’−メトキシフェ
ニルチオ)フェニル基、4−(4’−クロロフェニルチ
オ)フェニル基、2−エチルチオ−1−ナフチル基、4
−メチルチオ−1−ナフチル基、6−エチルチオ−2−
ナフチル基、6−フェニルチオ−2−ナフチル基、4−
フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、2−フ
ルオロフェニル基、4−クロロフェニル基、3−クロロ
フェニル基、2−クロロフェニル基、4−ブロモフェニ
ル基、4−クロロ−1−ナフチル基、4−クロロ−2−
ナフチル基、6−ブロモ−2−ナフチル基、4−ニトロ
フェニル基、3−ニトロフェニル基、4−ホルミルフェ
ニル基、3−ホルミルフェニル基、2−ホルミルフェニ
ル基、4−ホルミル−1−ナフチル基、1−ホルミル−
2−ナフチル基、
【0025】4−ヒドロキシフェニル基、3−ヒドロキ
シフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基、4−ヒドロ
キシ−1−ナフチル基、6−ヒドロキシ−2−ナフチル
基、4−シアノフェニル基、2−シアノフェニル基、4
−シアノ−1−ナフチル基、6−シアノ−2−ナフチル
基、2−クロロ−4−ニトロフェニル基、4−クロロ−
2−ニトロフェニル基、6−クロロ−3−メチルフェニ
ル基、2−クロロ−6−メチルフェニル基、4−クロロ
−2−メチルフェニル基、4−クロロ−3−メチルフェ
ニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチ
ルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、3,5−
ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、
2,4−ジエチルフェニル基、2,3,5−トリメチル
フェニル基、2,3,6−トリメチルフェニル基、2,
4,6−トリメチルフェニル基、2,3−ジクロロフェ
ニル基、2,4−ジクロロフェニル基、2,5−ジクロ
ロフェニル基、2,6−ジクロロフェニル基、3,4−
ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、
2,4,6−トリクロロフェニル基、2−メトキシ−4
−メチルフェニル基、2,6−ジメトキシフェニル基、
3,5−ジメトキシフェニル基、3,5−ジエトキシフ
ェニル基、3,5−ジ−n−ブトキシフェニル基、3,
4,5−トリメトキシフェニル基、2,4−ジクロロ−
1−ナフチル基、1,6−ジクロロ−2−ナフチル基な
どを例示することができるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0026】本発明に係る一般式(1)で表される化合
物はサリチル酸骨格内にカルバメート基を有するもので
あるが、カルバメート基の置換位置はサリチル酸骨格に
おいて、3位、4位、5位あるいは6位の位置であり、
3位、4位あるいは5位の位置に置換されていることが
より好ましく、4位あるいは5位の位置に置換されてい
ることが特に好ましい。即ち、下記一般式(1−a)
(化4)または一般式(1−b)(化4)で表されるサ
リチル酸誘導体が特に好ましい。尚、サリチル酸誘導体
の多価金属塩の結晶を得る場合には、一般式(1−a)
で表されるサリチル酸誘導体が特に好ましい。
【0027】
【化4】 (式中、X1 、X2 、Y1 、Y2 、R1 およびR2 は前
記に同じ)
【0028】本発明に係る一般式(1)で表されるサリ
チル酸誘導体の具体例としては以下に挙げる化合物を例
示することができるが、勿論本発明はこれらにより限定
されるものではない。 ・例示化合物 番号 化合物 1.3−(イソプロピルオキシカルボニルアミノ)サリ
チル酸 2.3−(イソペンチルオキシカルボニルアミノ)サリ
チル酸 3.3−(n−ヘキシルオキシカルボニルアミノ)サリ
チル酸 4.3−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリ
チル酸 5.3−(n−デシルオキシカルボニルアミノ)サリチ
ル酸 6.3−〔(4’−メチルシクロヘキシル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 7.3−〔(2’−シクロヘキシルエチル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 8.3−(アリルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸 9.3−〔(2’−ヘキセニル)オキシカルボニルアミ
ノ〕サリチル酸 10.3−〔(2’−エトキシエチル)オキシカルボニ
ルアミノ〕サリチル酸 11.3−〔(3’−n−ヘキシルオキシプロピル)オ
キシカルボニルアミノ〕サリチル酸 12.3−〔(2’−ベンジルオキシエチル)オキシカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 13.3−(フェノキシメチルオキシカルボニルアミ
ノ)サリチル酸 14.3−〔(2’−フェノキシエチル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 15.3−〔2’−(4”−クロロフェニルオキシ)エ
チルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 16.3−〔2’−(4”−メトキシフェニルオキシ)
エチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 17.3−〔(2’−フェノキシエトキシエチル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 18.3−(シンナミルオキシカルボニルアミノ)サリ
チル酸 19.3−〔(2’−n−ブチルチオエチル)オキシカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 20.3−〔(2’−メトキシエチルチオエチル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸
【0029】21.3−〔(2’−アリルチオエチル)
オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 22.3−〔(2’−ベンジルチオエチル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 23.3−〔(2’−フェニルチオエチル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 24.3−〔(7’−クロロヘプチル)オキシカルボニ
ルアミノ〕サリチル酸25.3−(ベンジルオキシカル
ボニルアミノ)サリチル酸 26.3−〔(4’−メチルベンジル)オキシカルボニ
ルアミノ〕サリチル酸 27.3−〔(4’−クロロベンジル)オキシカルボニ
ルアミノ〕サリチル酸 28.3−〔(3’−フェノキシベンジル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 29.3−(フェニルオキシカルボニルアミノ)サリチ
ル酸 30.3−〔(2’−ナフチル)オキシカルボニルアミ
ノ〕サリチル酸
【0030】31.3−〔(3’−フリール)オキシカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 32.3−〔(3’−フェニルフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 33.3−〔(4’−メチルフェニル)オキシカルボニ
ルアミノ〕サリチル酸 34.3−〔(4’−n−ブチルフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 35.3−〔(4’−tert−ブチルフェニル)オキシカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 36.3−〔(4’−シクロヘキシルフェニル)オキシ
カルボニルアミノ〕サリチル酸 37.3−〔(3’−メトキシフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 38.3−〔(4’−n−ブトキシフェニル)オキシカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 39.3−〔(4’−n−オクチルオキシフェニル)オ
キシカルボニルアミノ〕サリチル酸 40.3−〔(4’−フェノキシフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸
【0031】41.3−〔(2’−アセチルフェニル)
オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 42.3−〔(4’−アリルカルボニルフェニル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 43.3−〔(4’−フェニルカルボニルフェニル)オ
キシカルボニルアミノ〕サリチル酸 44.3−〔(4’−n−ブトキシカルボニルフェニ
ル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 45.3−〔(4’−ベンジルオキシフェニル)オキシ
カルボニルアミノ〕サリチル酸 46.3−〔(4’−アセチルオキシフェニル)オキシ
カルボニルアミノ〕サリチル酸 47.3−〔(4’−エチルチオフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 48.3−〔(4’−フルオロフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 49.3−〔(4’−クロロフェニル)オキシカルボニ
ルアミノ〕サリチル酸 50.3−〔(4’−ニトロフェニル)オキシカルボニ
ルアミノ〕サリチル酸 51.3−〔(4’−ホルミルフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 52.3−〔(4’−ヒドロキシフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 53.3−〔(4’−シアノフェニル)オキシカルボニ
ルアミノ〕サリチル酸 54.3−〔(2’,4’−ジメチルフェニル)オキシ
カルボニルアミノ〕サリチル酸 55.3−〔(3’,5’−ジクロロフェニル)オキシ
カルボニルアミノ〕サリチル酸 56.5−メチル−3−(n−ヘキシルオキシカルボニ
ルアミノ)サリチル酸 57.5−シクロヘキシル−3−(フェニルオキシカル
ボニルアミノ)サリチル酸 58.5−クミル−3−(n−ヘキシルオキシカルボニ
ルアミノ)サリチル酸 59.3−(n−オクチルチオールカルボニルアミノ)
サリチル酸 60.3−〔(4’−クロロベンジル)チオールカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸
【0032】61.3−〔(3’−メチルフェニル)チ
オールカルボニルアミノ〕サリチル酸 62.3−(n−ブチルチオールチオカルボニルアミ
ノ)サリチル酸 63.3−(フェニルチオールチオカルボニルアミノ)
サリチル酸 64.3−〔(4’−エトキシフェニル)チオールチオ
カルボニルアミノ〕サリチル酸 65.3−(N−フェニル−N−フェニルオキシカルボ
ニルアミノ)サリチル酸 66.4−(メチルオキシカルボニルアミノ)サリチル
酸 67.4−(エチルオキシカルボニルアミノ)サリチル
酸 68.4−(n−プロピルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸 69.4−(イソプロピルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸 70.4−(n−ブチルオキシカルボニルアミノ)サリ
チル酸
【0033】71.4−(イソブチルオキシカルボニル
アミノ)サリチル酸 72.4−(sec −ブチルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸 73.4−(n−ペンチルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸 74.4−(イソペンチルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸 75.4−(n−ヘキシルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸 76.4−(n−ヘプチルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸 77.4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸 78.4−〔(2’−エチルヘキシル)オキシカルボニ
ルアミノ〕サリチル酸 79.4−(n−ノニルオキシカルボニルアミノ)サリ
チル酸 80.4−(n−デシルオキシカルボニルアミノ)サリ
チル酸 81.4−(n−ウンデシルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸 82.4−(n−ドデシルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸 83.4−(n−トリデシルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸 84.4−(n−テトラデシルオキシカルボニルアミ
ノ)サリチル酸 85.4−(n−ペンタデシルオキシカルボニルアミ
ノ)サリチル酸
【0034】86.4−(n−ヘキサデシルオキシカル
ボニルアミノ)サリチル酸 87.4−(n−ヘプタデシルオキシカルボニルアミ
ノ)サリチル酸 88.4−(n−オクタデシルオキシカルボニルアミ
ノ)サリチル酸 89.4−(シクロペンチルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸 90.4−(シクロヘキシルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸 91.4−〔(4’−tert−ブチルシクロヘキシル)オ
キシカルボニルアミノ〕サリチル酸 92.4−(シクロヘプチルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸 93.4−(シクロオクチルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸 94.4−(シクロヘキシルメチルオキシカルボニルア
ミノ)サリチル酸 95.4−〔(2’−テトラヒドロフルフリル)オキシ
カルボニルアミノ〕サリチル酸
【0035】96.4−〔(2’−メトキシエチル)オ
キシカルボニルアミノ〕サリチル酸 97.4−〔(2’−n−ヘキシルオキシエチル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 98.4−〔(2’−n−オクチルオキシエチル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 99.4−〔(3’−エトキシプロピル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 100.4−〔(3’−n−ブトキシプロピル)オキシ
カルボニルアミノ〕サリチル酸 101.4−〔(3’−n−オクチルオキシプロピル)
オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 102.4−〔(2’−n−ブトキシエトキシエチル)
オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 103.4−〔(2’−ベンジルオキシエチル)オキシ
カルボニルアミノ〕サリチル酸 104.4−〔(フェノキシメチル)オキシカルボニル
アミノ〕サリチル酸 105.4−〔(2’−フェノキシエチル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸
【0036】106.4−〔2’−(4”−クロロフェ
ニルオキシ)エチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル
酸 107.4−〔2’−(4”−メトキシフェニルオキ
シ)エチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 108.4−〔(2’−フェノキシエトキシエチル)オ
キシカルボニルアミノ〕サリチル酸 109.4−〔(3’−n−ブチルチオプロピル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 110.4−〔(6’−エチルチオヘキシル)オキシカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 111.4−〔(2’−ベンジルチオエチル)オキシカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 112.4−〔(2’−フェニルチオエチル)オキシカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 113.4−〔(2’−クロロエチル)オキシカルボニ
ルアミノ〕サリチル酸 114.4−〔(9’−デセニル)オキシカルボニルア
ミノ〕サリチル酸 115.4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)サリ
チル酸
【0037】116.4−〔(4’−メチルベンジル)
オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 117.4−〔(4’−クロロベンジル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 118.4−〔(2’−フェニルエチル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 119.4−(フェニルオキシカルボニルアミノ)サリ
チル酸 120.4−〔(1’−ナフチル)オキシカルボニルア
ミノ〕サリチル酸 121.4−〔(2’−ナフチル)オキシカルボニルア
ミノ〕サリチル酸 122.4−〔(2’−フリル)オキシカルボニルアミ
ノ〕サリチル酸 123.4−〔(4’−フェニルフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 124.4−〔(4’−メチルフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 125.4−〔(3’−メチルフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 126.4−〔(2’−メチルフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 127.4−〔(4’−エチルフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 128.4−〔(4’−tert−ブチルフェニル)オキシ
カルボニルアミノ〕サリチル酸 129.4−〔(4’−シクロヘキシルフェニル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 130.4−〔(2’−シクロヘキシルフェニル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸
【0038】131 4−〔(4’−クミルフェニル)
オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 132.4−〔(4’−メトキシフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 133.4−〔(3’−メトキシフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 134.4−〔(2’−エトキシフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 135.4−〔(4’−n−ブトキシフェニル)オキシ
カルボニルアミノ〕サリチル酸 136.4−〔(4’−n−ヘキシルオキシフェニル)
オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 137.4−〔(4’−ベンジルオキシフェニル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 138.4−〔4’−(4−ベンジルオキシクミル)フ
ェニルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 139.4−〔(4’−フェノキシフェニル)オキシカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 140.4−〔2’−(6−ベンジルオキシ)ナフチル
オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
【0039】141.4−〔(4’−フェニルカルボニ
ルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 142.4−〔(4’−アセチルフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 143.4−〔(4’−エトキシカルボニルフェニル)
オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 144.4−〔(4’−シクロヘキシルオキシカルボニ
ルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 145.4−〔(4’−n−プロピルカルボニルオキシ
フェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 146.4−〔(4’−メチルチオフェニル)オキシカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 147.4−〔(4’−ベンジルチオフェニル)オキシ
カルボニルアミノ〕サリチル酸 148 4−〔(4’−フルオロフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 149.4−〔(2’−フルオロフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 150.4−〔(4’−クロロフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 151.4−〔(3’−クロロフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 152.4−〔(4’−ブロモフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 153.4−〔(4’−ニトロフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 154.4−〔(4’−ホルミルフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 155.4−〔(4’−シアノフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 156.4−〔(2’,4’−ジメチルフェニル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 157.4−〔(3’,5’−ジメチルフェニル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 158.4−〔(2’,4’−ジクロロフェニル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 159.4−〔(3’,5’−ジメトキシフェニル)オ
キシカルボニルアミノ〕サリチル酸 160.4−〔(3’−ニトロ−4’−クロロフェニ
ル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
【0040】161.4−〔(4’−クロロ−2’−メ
チルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 162.4−(n−オクチルチオールカルボニルアミ
ノ)サリチル酸 163.4−(フェニルチオールカルボニルアミノ)サ
リチル酸 164.4−〔(4’−エトキシフェニルチオール)カ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 165.4−(n−ヘキシルチオールチオカルボニルア
ミノ)サリチル酸 166.4−〔(4’−メチルフェニルチオール)チオ
カルボニルアミノ〕サリチル酸 167.4−(n−デシルオキシチオカルボニルアミ
ノ)サリチル酸 168.4−(N−n−ブチル−N−ヘプチルオキシカ
ルボニルアミノ)サリチル酸 169.3−エチル−4−(フェニルオキシカルボニル
アミノ)サリチル酸 170.3−クロロ−4−(n−ブチルオキシカルボニ
ルアミノ)サリチル酸
【0041】171.5−(メチルオキシカルボニルア
ミノ)サリチル酸 172.5−(エチルオキシカルボニルアミノ)サリチ
ル酸 173.5−(n−プロピルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸 174.5−(n−ブチルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸 175.5−(イソブチルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸 176.5−(n−ペンチルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸 177.5−(イソペンチルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸 178.5−(n−ヘキシルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸 179.5−(n−ヘプチルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸 180.5−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸 181.5−〔(2’−エチルヘキシル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 182.5−(n−ノニルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸 183.5−(n−デシルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸 184.5−(n−ウンデシルオキシカルボニルアミ
ノ)サリチル酸 185.5−(n−ドデシルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸
【0042】186.5−(n−テトラデシルオキシカ
ルボニルアミノ)サリチル酸 187.5−(n−ヘキサデシルオキシカルボニルアミ
ノ)サリチル酸 188.5−(シクロヘキシルオキシカルボニルアミ
ノ)サリチル酸 189.5−〔(4’−メチルシクロヘキシル)オキシ
カルボニルアミノ〕サリチル酸 190.5−〔(4’−tert−ブチルシクロヘキシル)
オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 191.5−〔(2’−シクロヘキシルエチル)オキシ
カルボニルアミノ〕サリチル酸 192.5−(シクロオクチルオキシカルボニルアミ
ノ)サリチル酸 193.5−〔(2’−テトラヒドロフルフリル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 194.5−〔(2’−メトキシエチル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 195.5−〔(2’−n−ヘキシルオキシエチル)オ
キシカルボニルアミノ〕サリチル酸
【0043】196.5−〔(3’−エトキシプロピ
ル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 197.5−〔(3’−イソプロポキシプロピル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 198.5−〔(2’−メトキシエトキシエチル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 199.5−(フェノキシメチルオキシカルボニルアミ
ノ)サリチル酸 200.5−(2’−フェノキシエチルオキシカルボニ
ルアミノ)サリチル酸 201.5−〔2’−(4”−クロロフェニルオキシ)
エチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 202.5−〔2’−(4”−メトキシフェニルオキ
シ)エチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 203.5−〔(2’−フェノキシエトキシエチル)オ
キシカルボニルアミノ〕サリチル酸 204.5−〔(2’−n−ヘキシルチオエチル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 205.5−〔(2’−フェニルチオエチル)オキシカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 206.5−(2’−クロロエチルオキシカルボニルア
ミノ)サリチル酸
【0044】207.5−(5’−ヘキセニルオキシカ
ルボニルアミノ)サリチル酸 208.5−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)サリ
チル酸 209.5−〔(4’−メチルベンジル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 210.5−〔(4’−クロロベンジル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 211.5−〔(2’−フェニルエチル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 212.5−(フェニルオキシカルボニルアミノ)サリ
チル酸 213.5−〔(2’−ナフチル)オキシカルボニルア
ミノ〕サリチル酸 214.5−〔(4’−フェニルフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 215.5−〔(3’−メチルフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 216.5−〔(4’−エチルフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 217.5−〔(4’−シクロヘキシルフェニル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 218.5−〔(4’−クミルフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 219.5−〔(4’−メトキシフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 220.5−〔(3’−エトキシフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸
【0045】221.5−〔(4’−n−ブトキシフェ
ニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 222.5−〔(4’−フェノキシフェニル)オキシカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 223.5−〔(4’−アセチルフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 224.5−〔(4’−メトキシカルボニルフェニル)
オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 225.5−〔(4’−エチルカルボニルオキシフェニ
ル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 226.5−〔(4’−エチルチオフェニル)オキシカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 227.5−〔(4’−フェニルチオフェニル)オキシ
カルボニルアミノ〕サリチル酸 228.5−〔(4’−フルオロフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 229.5−〔(3’−フルオロフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 230.5−〔(4’−クロロフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 231.5−〔(3’−クロロフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 232.5−〔(2’−クロロフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 233.5−〔(2’−ホルミルフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 234.5−〔(2’−シアノフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 235.5−〔(2’,4’−ジメチルフェニル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 236.5−〔(3’,5’−ジメチルフェニル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 237.5−〔(3’−ニトロ−4’−クロロフェニ
ル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 238.5−(n−ブチルチオールカルボニルアミノ)
サリチル酸 239.5−(フェニルチオールカルボニルアミノ)サ
リチル酸 240.5−〔(2’−ナフチルチオール)カルボニル
アミノ〕サリチル酸 241.5−〔(4’−メチルフェニルチオール)カル
ボニルアミノ〕サリチル酸 242.5−(n−ヘプチルチオールチオカルボニルア
ミノ)サリチル酸 243.5−(n−ドデシルチオールチオカルボニルア
ミノ)サリチル酸 244.5−(n−ペンチルオキシチオカルボニルアミ
ノ)サリチル酸 245.5−〔(4’−クロロフェニル)オキシチオカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸
【0046】246.5−(N−メチル−N−フェニル
オキシカルボニルアミノ)サリチル酸 247.3−メチル−5−(メチルオキシカルボニルア
ミノ)サリチル酸 248.3−エトキシ−5−(n−ブチルオキシカルボ
ニルアミノ)サリチル酸 249.3−α−メチルベンジル−5−(エチルオキシ
カルボニルアミノ)サリチル酸 250.3−フェニル−5−(n−ヘキシルオキシカル
ボニルアミノ)サリチル酸 251.6−(n−プロピルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸 252.6−(イソペンチルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸 253.6−(n−ヘプチルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸 254.6−〔(1’−メチルヘプチル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 255.6−(n−ドデシルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸 256.6−〔(2’,5’−ジメチルシクロヘキシ
ル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 257.6−〔(2’−シクロヘキシルメチル)オキシ
カルボニルアミノ〕サリチル酸 258.6−〔(3’−ブテニル)オキシカルボニルア
ミノ〕サリチル酸 259.6−〔(10’−ウンデセニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 260.6−〔(2’−イソプロポキシエチル)オキシ
カルボニルアミノ〕サリチル酸
【0047】261.6−〔(3’−シクロヘキシルオ
キシプロピル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 262.6−〔(2’−フェネチルオキシエチル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 263.6−〔(2’−フェノキシエチル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 264.6−〔2’−(4−クロロフェノキシ)エチル
オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 265.6−〔(3’−n−ブチルチオプロピル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 266.6−〔3’−(4−メチルベンジルチオ)プロ
ピルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 267.6−〔(2’−フェニルチオエチル)オキシカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 268.6−〔(2’−テトラヒドロフルフリル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸 269.6−〔(2’−クロロエチル)オキシカルボニ
ルアミノ〕サリチル酸 270.6−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)サリ
チル酸
【0048】271.6−〔(4’−クロロベンジル)
オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 272.6−(フェニルオキシカルボニルアミノ)サリ
チル酸 273.6−〔(1’−ナフチル)オキシカルボニルア
ミノ〕サリチル酸 274.6−〔(4’−フェニルフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 275.6−〔(2'−エチルフェニル)オキシカルボニ
ルアミノ〕サリチル酸 276.6−〔(4’−tert−ブチルフェニル)オキシ
カルボニルアミノ〕サリチル酸 277.6−〔(3’−メトキシフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 278.6−〔(4’−n−ヘキシルオキシフェニル)
オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 279.6−〔(3’−フェノキシフェニル)オキシカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 280.6−〔(4’−エチルカルボニルフェニル)オ
キシカルボニルアミノ〕サリチル酸
【0049】281.6−〔(4’−ベンジルカルボニ
ルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 282.6−〔(4’−メトキシカルボニルフェニル)
オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 283.6−〔(4’−メチルチオフェニル)オキシカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 284.6−〔(3’−フルオロフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 285.6−〔(2’−クロロフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 286.6−〔(3’−ニトロフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 287.6−〔(2’−ホルミルフェニル)オキシカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 288.6−〔(3’−ヒドロキシフェニル)オキシカ
ルボニルアミノ〕サリチル酸 289.6−〔(4’−シアノフェニル)オキシカルボ
ニルアミノ〕サリチル酸 290.6−〔(3’,4’−ジメチルフェニル)オキ
シカルボニルアミノ〕サリチル酸
【0050】291.6−〔(2’,4’−ジクロロフ
ェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸 292.3−エチル−6−(n−ヘキシルオキシカルボ
ニルアミノ)サリチル酸 293.3−tert−ブチル−6−(フェニルオキシカル
ボニルアミノ)サリチル酸 294.6−(N−エチル−N−フェニルオキシカルボ
ニルアミノ)サリチル酸 295.6−(n−オクチルチオールカルボニルアミ
ノ)サリチル酸 296.6−〔(4’−メチルベンジル)チオールカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 297.6−〔(4’−メチルフェニル)チオールカル
ボニルアミノ〕サリチル酸 298.6−(n−オクチルチオールチオカルボニルア
ミノ)サリチル酸 299.6−(フェニルチオールチオカルボニルアミ
ノ)サリチル酸 300.6−〔(4’−メトキシフェニル)チオールチ
オカルボニルアミノ〕サリチル酸
【0051】本発明に係る一般式(1)で表されるサリ
チル酸誘導体は、公知の方法〔例えば、Bull. de Soci
e. Chim. France、 1189(1955) 、J. Pharm. Sci., 5
2、927(1963) に記載の方法〕、あるいは本発明者等が
先に出願した特願平4−241549号に記載の方法に
より製造することができる。すなわち、一般式(2)
(化5)で表されるアミノサリチル酸誘導体と、塩基
(例えば、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素
ナトリウム)存在下、水溶液中で、またはアルコール系
溶媒(例えば、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、ペンタノール、ヘプタノール、オクタ
ノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブ、エチ
ルセロソルブ等)の存在下で、一般式(3)(化5)で
表される化合物とを作用させることにより製造すること
ができる。
【0052】
【化5】 (上式中、X1 、X2 、Y1 、Y2 、R1 およびR2
前記に同じであり、Zはハロゲン原子を表す)
【0053】本発明に係る一般式(1)で表されるサリ
チル酸誘導体のアルカリ金属塩としては、例えば、ナト
リウム、カリウム、リチウム塩を挙げることができ、よ
り好ましくは、ナトリウム、カリウム塩である。これら
のアルカリ金属塩の製造方法は、特に限定するものでは
ないが、通常、例えば、一般式(1)で表されるサリチ
ル酸誘導体1当量に対し、0.8〜1.2当量、好まし
くは、1.0〜1.1当量の水酸化アルカリ金属化合
物、炭酸アルカリ金属化合物、炭酸水素アルカリ金属化
合物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水
素ナトリウムなど)を、水存在下で作用させて製造する
ことができる。
【0054】一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体
のアルカリ金属塩を調製する際に使用する水の量は、特
に限定するものではなく、該アルカリ金属塩の一部が溶
解する量を使用すればよく、好ましくは、該アルカリ金
属塩の50重量%以上、より好ましくは、80重量%以
上が溶解する量を使用することが望ましい。また、この
際に、水以外にも、水に可溶性の有機溶媒、例えば、メ
タノール、イソプロパノール、メチルセロソルブ等のア
ルコール系溶媒、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の
エーテル系溶媒を共存させてもよい。但し、水に可溶性
の有機溶媒の割合が多いと、製造される一般式(1)で
表されるサリチル酸誘導体の多価金属塩の収率が低下す
るために、全水媒体中、水に可溶性の有機溶媒の割合
は、60重量%以下であることが好ましく、40重量%
以下であることがより好ましい。アルカリ金属塩を調製
する際の温度は、特に制限するものではないが、通常、
約0〜約60℃が好ましく、より好ましくは、約10〜
約50℃である。
【0055】本発明に係る一般式(1)で表されるサリ
チル酸誘導体の多価金属塩は、上述した一般式(1)で
表されるサリチル酸誘導体のアルカリ金属塩と多価金属
化合物を水の存在下で作用させて得ることができる。本
発明に係る一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の
多価金属塩としては、好ましくは、水難溶性あるいは水
不溶性の2価、3価あるいは4価の金属塩であり、より
好ましくは2価の金属塩である。多価金属塩の具体例と
しては、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、バリウム、
ニッケル、スズ、銅、マンガン、コバルト、チタン、ア
ルミニウム、鉄の塩を挙げることができ、好ましくは、
亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ニッケル、マンガ
ン、コバルト、アルミニウムの塩であり、より好ましく
は、亜鉛、カルシウム、マンガンの塩であり、特に、亜
鉛塩は好ましい金属塩である。
【0056】また、本発明に係る一般式(1)で表され
るサリチル酸誘導体の多価金属塩を調製する際に使用す
る好適な多価金属化合物としては、水可溶性の多価金属
化合物が好ましく、例えば、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウ
ム、硫酸カルシウム、硫酸アルミニウム等の硫酸塩、塩
化亜鉛、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化バリ
ウム、塩化ニッケル、塩化コバルト、塩化アルミニウム
等の塩化物、酢酸亜鉛、酢酸マンガン等の酢酸塩等が挙
げられる。これらの多価金属化合物は、固体状態で使用
することもでき、また水溶液として用いてもよい。多価
金属化合物の使用量は、一般式(1)で表されるサリチ
ル酸誘導体のアルカリ金属塩1当量に対し、0.8〜
1.5当量、好ましくは、1.0〜1.2当量である。
尚、この場合の当量とは、一般式(1)で表されるサリ
チル酸誘導体のアルカリ金属塩1モルに対し、多価金属
化合物が、例えば、2価の金属化合物(例えば、硫酸亜
鉛)の場合には、0.5モルの2価の金属化合物が1当
量に相当するものである。
【0057】一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体
のアルカリ金属塩と多価金属化合物を水の存在下で作用
させる方法としては、一般式(1)で表されるサリチル
酸誘導体のアルカリ金属塩の水溶液に、多価金属化合物
を加える方法でもよく、あるいは多価金属化合物に、一
般式(1)で表されるサリチル酸誘導体のアルカリ金属
塩の水溶液を加える方法を用いてもよい。この際の温度
は、約0〜約50℃が好ましく、より好ましくは、約1
0〜約40℃が好ましい。尚、一般式(1)で表される
サリチル酸誘導体のアルカリ金属塩としては、複数の異
なる一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体のアルカ
リ金属塩を用いてもよく、例えば、4−(n−ブチルオ
キシカルボニルアミノ)サリチル酸と4−(n−オクチ
ルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸のそれぞれのア
ルカリ金属塩の混合塩、あるいは4−(フェニルオキシ
カルボニルアミノ)サリチル酸と5−(シクロヘキシル
オキシカルボニルアミノ)サリチル酸のそれぞれのアル
カリ金属塩の混合塩に多価金属化合物を作用させてもよ
く、この場合、異なる構造の一般式(1)で表されるサ
リチル酸誘導体の多価金属塩(複合多価金属塩)が生成
することはいうまでもない。
【0058】本発明のサリチル酸誘導体の多価金属塩の
製造方法は、上述した方法により生成する一般式(1)
で表されるサリチル酸誘導体の多価金属塩を、さらに熱
処理することを特徴とするものである。通常、一般式
(1)で表されるサリチル酸誘導体のアルカリ金属塩と
多価金属化合物を水の存在下で作用させると、短時間の
内に、一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の多価
金属塩が水媒体中に固体として析出してくる。熱処理の
方法としては、該サリチル酸誘導体の多価金属塩の固体
が分散している水媒体をそのまま、あるいは、該水媒体
に、さらに水、あるいは、水と水に可溶性の有機溶媒
(例えば、メタノール、イソプロパノール)との混合溶
液を添加した後、約50〜約100℃、より好ましく
は、約60〜約100℃に加熱する方法、より好ましく
は、加熱、攪拌する方法である。熱処理の時間は、約1
0分以上であれば、本発明の効果が得られる。長時間の
熱処理は本発明の効果を妨げるものではないが、長時間
を費やすこと自体、作業効率、生産効率等の低下をもた
らすだけである。通常は、約10分〜約15時間、より
好ましくは、約30分〜約10時間の熱処理時間で充分
である。
【0059】また、攪拌方法、攪拌装置に関しては、特
に制約するものではないが、一般式(1)で表されるサ
リチル酸誘導体の多価金属塩が、水媒体中に分散された
状態を維持するために必要な攪拌能力を有する攪拌装置
を使用することが好ましい。係る攪拌装置としては、例
えば、プロペラ型攪拌機、タービン型攪拌機、パドル型
攪拌機、ホモジナイザー、ホモミキサー、ラインミキサ
ー、ラインホモミキサー等のメディアを用いない攪拌装
置、あるいは、アトライター、セントリーミル等の攪拌
槽型ミル、サンドグラインダー、グレーンミル、パール
ミル、マターミル、ダイノミル等の流通管型ミル、コニ
カルボールミル、アニュラーミル等のアニュラー型連続
湿式攪拌ミル等のメディア(例えば、ガラスビーズ、セ
ラミックボール、スチールボール等)を充填した攪拌装
置を挙げることができる。これらの攪拌装置は、任意に
組み合わせて使用することにより、バッチ式、あるいは
連続式で実施することができる。水媒体の使用容量は、
多量に使用しても本発明の効果を妨げるものではない
が、必要以上に多量に使用すること自体、大きな装置、
容器を必要とし、生産効率の低下をもたらすことは明ら
かであり、通常は、一般式(1)で表されるサリチル酸
誘導体の多価金属塩の重量に対して、1〜200倍(容
量/重量)が好ましく、より好ましくは、2〜150倍
(容量/重量)である。
【0060】尚、一般式(1)で表されるサリチル酸誘
導体のアルカリ金属塩と多価金属化合物の作用、あるい
は/および該サリチル酸誘導体の多価金属塩の熱処理
は、所望に応じて、分散剤の存在下で実施することもで
きる。分散剤としては、イオン性または非イオン性の分
散剤が好ましい。係る分散剤としては、例えば、ポリビ
ニルアルコール、アルキル変性ポリビニルアルコール、
シアノエチル変性ポリビニルアルコール、エーテル変性
ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアク
リル酸、アクリルアミド/アルキルアクリレート共重合
体、ポリスチレンスルホン酸のアルカリ金属塩、無水マ
レイン酸/イソブチレン共重合体、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピ
ロリドン、デンプンおよびデンプン誘導体、カゼイン、
アラビアゴム、寒天、ゼラチンなどの合成または天然高
分子化合物、アルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金
属塩、アルキルナフタレンスルホン酸のアルカリ金属
塩、ジアルキルスルホコハク酸のアルカリ金属塩、アル
キルスルホン酸のアルカリ金属塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、多価アルコール脂肪酸エステルなどが挙げ
られる。尚、これらの分散剤は単独で使用しても、ある
いは複数併用してもよい。分散剤の使用量は、特に制限
するものではないが、通常、一般式(1)で表されるサ
リチル酸誘導体のアルカリ金属塩、あるいは該サリチル
酸誘導体の多価金属塩100重量部に対して、1〜30
重量部程度である。
【0061】一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体
のアルカリ金属塩と多価金属化合物の作用、および/ま
たは、該サリチル酸誘導体の多価金属塩の熱処理は、通
常、大気圧下で実施することができるが、所望に応じ
て、減圧下あるいは加圧下で実施することもできる。上
述のようにして製造される一般式(1)で表されるサリ
チル酸誘導体の多価金属塩は、製造条件、一般式(1)
で表されるサリチル酸誘導体の種類あるいは多価金属の
種類によっては、時として水和物を形成することがある
が、該水和物も本発明に係る一般式(1)で表されるサ
リチル酸誘導体の多価金属塩に包含されるものである。
【0062】一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体
の多価金属塩は、製造条件、あるいは、乾燥等の製造後
の取扱条件等により、しばしばアモルファス(無定型)
体の状態で得られたり、あるいは、結晶状態からアモル
ファス体に変化することがある。例えば、一般式(1−
a)で表されるサリチル酸誘導体の多価金属塩の結晶
(例えば、4−アルキルオキシカルボニルアミノサリチ
ル酸の亜鉛塩の水和物)を、例えば、過酷な条件下で乾
燥(例えば、約100℃以上の温度で乾燥)すると、結
晶中の水が脱離し、比較的容易に該サリチル酸誘導体の
多価金属塩のアモルファス体に変化してしまうことがあ
る。このような多価金属塩のアモルファス体は、記録材
料、例えば、感熱記録材料用の電子受容性化合物として
使用すると、その感熱記録材料の未発色部の保存安定性
(例えば、耐熱性等)に難点があることが判明した。一
般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の多価金属塩の
結晶から該多価金属塩のアモルファス体への変化は、厳
密にコントロールされた条件下で、該多価金属塩を製造
すること、あるいは、該多価金属塩の結晶を取り扱うこ
と等により、防止することが可能ではあるが、不慮の事
情により、しばしばアモルファス体に変化してしまい、
少なからず障害を生じていたのが現状である。
【0063】本発明の一般式(1)で表されるサリチル
酸誘導体の多価金属塩の結晶の製造方法は、該誘導体の
多価金属塩のアモルファス体を水の存在下に熱処理する
ことにより、該サリチル酸誘導体の多価金属塩の結晶を
製造することを特徴とするものであり、簡便な操作によ
り、アモルファス体を有用な結晶に変換する方法を提供
するものである。尚、本発明に係る一般式(1)で表さ
れるサリチル酸誘導体の多価金属塩の結晶は、製造条
件、一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の種類、
多価金属の種類によっては、時として水和物を形成して
いることがあるが、該水和物も本発明に関する一般式
(1)で表されるサリチル酸誘導体の多価金属塩の結晶
に包含されるものである。
【0064】本発明に係る一般式(1)で表されるサリ
チル酸誘導体の多価金属塩のアモルファス体は、水に難
溶性あるいは不溶性であり、水媒体中に分散している。
熱処理の方法としては、該アモルファス体を含有する水
媒体を、約50〜約100℃に加熱する方法、より好ま
しくは、約60〜100℃に加熱し、攪拌する方法であ
る。また、熱処理は、約10分以上行うことにより、一
般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の多価金属塩の
アモルファス体を結晶へと変換することができる。アモ
ルファス体が結晶へ変換したかどうかは、例えば、X線
回折スペクトル、赤外線スペクトル等の公知の分析手段
により容易に判断できるので、これらの分析手段によ
り、熱処理時間を決定することができる。長時間の熱処
理は、悪影響を与えるものではないが、長時間を費やす
こと自体、作業効率、生産効率等の低下をもたらすだけ
であり、通常は、約10分〜約15時間、より好ましく
は、約30分〜約10時間の熱処理時間で充分である。
【0065】本発明の結晶の製造方法は、一般式(1)
で表されるサリチル酸誘導体の多価金属塩のアモルファ
ス体を、水の存在下に熱処理することを特徴とするもの
であるが、水以外にも、水に可溶性の有機溶媒、例え
ば、メタノール、イソプロパノール、メチルセロソルブ
等のアルコール系溶媒、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン等のエーテル系溶媒を共存させてもよい。水に可溶性
の有機溶媒の割合が多いと、製造される一般式(1)で
表されるサリチル酸誘導体の多価金属塩の結晶の回収率
が低下するために、全水媒体中、水に可溶性の有機溶媒
の量は、60重量%以下であることが好ましく、40重
量%以下であることがより好ましい。また、攪拌方法、
攪拌装置に関しては、特に制約するものではないが、一
般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の多価金属塩
が、水媒体中に分散された状態を維持するために必要な
攪拌能力を有する装置を使用することが好ましく、具体
例としては、既述した攪拌装置を挙げるとができる。
【0066】水媒体の使用容量は、多量に使用すること
は本発明の効果を妨げるものではないが、必要以上に多
量に使用すること自体、大きな装置、容器を必要とし、
生産効率の低下をもたらすことは明らかであり、通常
は、一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の多価金
属塩のアモルファス体の重量に対して、0.5〜100
倍(容量/重量)が好ましく、より好ましくは、1〜5
0倍(容量/重量)である。また、一般式(1)で表さ
れるサリチル酸誘導体の多価金属塩のアモルファス体
の、水の存在下での加熱処理は、所望に応じて、分散剤
の存在下で実施してもよい。分散剤としては、既述した
イオン性または非イオン性の界面活性剤が好ましい。
尚、分散剤の使用量は、特に制限するものではないが、
通常、サリチル酸誘導体の多価金属塩のアモルファス体
100重量部に対して、1〜30重量部程度である。
【0067】一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体
の多価金属塩のアモルファス体の、水の存在下での加熱
処理は、通常、大気圧下で実施することができるが、所
望に応じて、減圧下あるいは加圧下で実施することもで
きる。本発明の方法により製造される一般式(1)で表
されるサリチル酸誘導体の多価金属塩およびその結晶
は、非常に濾過性に優れており、公知の手段、装置によ
り、水媒体系から容易に濾過、単離することができる。
濾過後は、乾燥(乾燥温度は、約20〜約90℃が好ま
しい)し、公知の手段、方法により分散処理し、あるい
は乾燥工程を経ずとも、濾過後、直接分散処理すること
により、記録材料(例えば、感熱記録材料)用の電子受
容性化合物(顕色剤)の分散液を調製することができ
る。
【0068】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。 実施例1 (例示化合物番号70の亜鉛塩の製造) 4−(n−ブチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
25.3gを、炭酸水素ナトリウム8.4gを含む水溶
液(400ml)に、30℃で徐々に加え、溶解させた。
上記溶液を、硫酸亜鉛の7水和物14.9gを含む水溶
液(200ml)に、30℃で20分を要して滴下した。
滴下後、30分間攪拌を行った。無色の4−(n−ブチ
ルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸の亜鉛塩が析出
していた。この亜鉛塩の水分散液をさらに80℃に加温
し、80℃で2時間攪拌処理した。20℃に冷却後、結
晶を濾過、水洗後、乾燥(50℃)し、26gの4−
(n−ブチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸の亜
鉛塩を得た。融点140〜143℃ この亜鉛塩は、サリチル酸1分子に対し、1分子の水を
含有していることが水分測定等の分析結果より判明し
た。尚、濾過は、直径95mmの桐山式ロートを用い、N
o.5B濾紙〔日本理化学器械(株)製〕を使用して行
った。濾過に要した時間は8分で、液切れも良く、濾過
性は非常に良好であった。
【0069】実施例2 (例示化合物番号77の亜鉛
塩の製造) 4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル
酸30.9gを、水酸化ナトリウム4.0gを含む水溶
液(400ml)に、20℃で徐々に加え、溶解させた。
上記溶液を、硫酸亜鉛の7水和物14.9gを含む水溶
液(200ml)に、20℃で1時間を要して滴下した。
滴下後、20分間攪拌を行った。無色の4−(n−オク
チルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸の亜鉛塩が析
出していた。この亜鉛塩の水分散液を、さらに90℃に
加温し、90℃で4時間攪拌処理した。20℃に冷却
後、結晶を濾過、水洗後、乾燥(60℃)し、33gの
4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル
酸の亜鉛塩を得た。融点140〜143℃ この亜鉛塩は、サリチル酸1分子に対し、1分子の水を
含有していることが水分測定等の分析結果より判明し
た。尚、濾過は、直径95mmの桐山式ロートを用い、N
o.5B濾紙〔日本理化学器械(株)製〕を使用して行
った。濾過に要した時間は6分で、液切れも良く、濾過
性は非常に良好であった。
【0070】実施例3 (例示化合物番号77の亜鉛
塩の製造) 硫酸亜鉛の7水和物14.9g、4−ドデシルベンゼン
スルフォン酸ナトリウム0.6gを含む水溶液(200
ml)に、30℃で4−(n−オクチルオキシカルボニル
アミノ)サリチル酸30.9gと水酸化ナトリウム4.
0gより調製した4−(n−オクチルオキシカルボニル
アミノ)サリチル酸のナトリウム塩水溶液(400ml)
を、30℃で1時間を要して滴下した。滴下後、20分
間攪拌を行った。無色の4−(n−オクチルオキシカル
ボニルアミノ)サリチル酸の亜鉛塩が析出していた。こ
の亜鉛塩の分散液を、さらに90℃に加温し、90℃で
4時間攪拌処理した。20℃に冷却後、結晶を濾過、水
洗後、乾燥(50℃)し、33gの4−(n−オクチル
オキシカルボニルアミノ)サリチル酸の亜鉛塩を得た。
融点140〜143℃ この亜鉛塩は、サリチル酸1分子に対し、1分子の水を
含有していることが水分測定等の分析結果より判明し
た。尚、濾過は、直径95mmの桐山式ロートを用い、N
o.5B濾紙〔日本理化学器械(株)製〕を使用して行
った。濾過に要した時間は5分で、液切れも良く、濾過
性は非常に良好であった。
【0071】実施例4 (例示化合物番号80の亜鉛
塩の製造) 実施例2において、4−(n−オクチルオキシカルボニ
ルアミノ)サリチル酸の代わりに、4−(n−デシルオ
キシカルボニルアミノ)サリチル酸を用いた以外は、実
施例2に記載した方法に従い、4−(n−デシルオキシ
カルボニルアミノ)サリチル酸の亜鉛塩を製造した。融
点141〜144℃ この亜鉛塩は、サリチル酸1分子に対し、1分子の水を
含有していることが水分測定等の分析結果より判明し
た。尚、濾過は、直径95mmの桐山式ロートを用い、N
o.5B濾紙〔日本理化学器械(株)製〕を使用して行
った。濾過に要した時間は6分で、液切れも良く、濾過
性は非常に良好であった。
【0072】実施例5 (例示化合物番号82の亜鉛
塩の製造) 実施例2において、4−(n−オクチルオキシカルボニ
ルアミノ)サリチル酸の代わりに、4−(n−ドデシル
オキシカルボニルアミノ)サリチル酸を用いた以外は、
実施例2に記載した方法に従い、4−(n−ドデシルオ
キシカルボニルアミノ)サリチル酸の亜鉛塩を製造し
た。融点130〜134℃ この亜鉛塩は、サリチル酸1分子に対し、1分子の水を
含有していることが水分測定等の分析結果より判明し
た。尚、濾過は、直径95mmの桐山式ロートを用い、N
o.5B濾紙〔日本理化学器械(株)製〕を使用して行
った。濾過に要した時間は6分で、液切れも良く、濾過
性は非常に良好であった。
【0073】実施例6 (例示化合物番号115の亜
鉛塩の製造) 実施例1において、4−(n−ブチルオキシカルボニル
アミノ)サリチル酸の代わりに、4−(ベンジルオキシ
カルボニルアミノ)サリチル酸を用いた以外は、実施例
1に記載した方法に従い、4−(ベンジルオキシカルボ
ニルアミノ)サリチル酸の亜鉛塩を製造した。融点30
0℃以上 尚、濾過は、直径95mmの桐山式ロートを用い、No.
5B濾紙〔日本理化学器械(株)製〕を使用して行っ
た。濾過に要した時間は6分で、液切れも良く、濾過性
は非常に良好であった。
【0074】実施例7 (例示化合物番号119の亜
鉛塩の製造) 実施例1において、4−(n−ブチルオキシカルボニル
アミノ)サリチル酸の代わりに、4−(フェニルオキシ
カルボニルアミノ)サリチル酸を用いた以外は、実施例
1に記載した方法に従い、4−(フェニルオキシカルボ
ニルアミノ)サリチル酸の亜鉛塩を製造した。融点30
0℃以上 尚、濾過は、直径95mmの桐山式ロートを用い、No.
5B濾紙〔日本理化学器械(株)製〕を使用して行っ
た。濾過に要した時間は6分で、液切れも良く、濾過性
は非常に良好であった。
【0075】実施例8 (例示化合物番号188の亜
鉛塩の製造) 実施例2において、4−(n−オクチルオキシカルボニ
ルアミノ)サリチル酸の代わりに、5−(シクロヘキシ
ルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸を用いた以外
は、実施例2に記載した方法に従い、5−(シクロヘキ
シルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸の亜鉛塩を製
造した。融点300℃以上 尚、濾過は、直径95mmの桐山式ロートを用い、No.
5B濾紙〔日本理化学器械(株)製〕を使用して行っ
た。濾過に要した時間は6分で、液切れも良く、濾過性
は非常に良好であった。
【0076】実施例9 (例示化合物番号202の亜
鉛塩の製造) 実施例2において、4−(n−オクチルオキシカルボニ
ルアミノ)サリチル酸の代わりに、5−〔2’−(4−
メトキシフェニル)オキシエチルオキシカルボニルアミ
ノ〕サリチル酸を用いた以外は、実施例2に記載の方法
に従い、5−〔2’−(4−メトキシフェニル)オキシ
エチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸の亜鉛塩を
製造した。融点300℃以上 尚、濾過は、直径95mmの桐山式ロートを用い、No.
5B濾紙〔日本理化学器械(株)製〕を使用して行っ
た。濾過に要した時間は6分で、液切れも良く、濾過性
は非常に良好であった。
【0077】実施例10 (例示化合物番号77のマン
ガン塩の製造) 実施例2において、硫酸亜鉛の7水和物の代わりに、酢
酸マンガンの4水和物を用いた以外は、実施例2に記載
の方法に従い、4−(n−オクチルオキシカルボニルア
ミノ)サリチル酸のマンガン塩を製造した。融点300
℃以上 尚、濾過は、直径95mmの桐山式ロートを用い、No.
5B濾紙〔日本理化学器械(株)製〕を使用して行っ
た。濾過に要した時間は6分で、液切れも良く、濾過性
は非常に良好であった。
【0078】実施例11 (例示化合物番号188のカ
ルシウム塩の製造) 5−(シクロヘキシルオキシカルボニルアミノ)サリチ
ル酸27.9gを水酸化ナトリウム4.0gを含む水溶
液(400ml)に25℃で徐々に加え、溶解させた。上
記溶液を塩化カルシウム5.6gを含む水溶液(200
ml)に25℃で20分を要して滴下した。滴下後、30
分攪拌を行った。無色の5−(シクロヘキシルオキシカ
ルボニルアミノ)サリチル酸のカルシウム塩が析出して
いた。このカルシウム塩の水分散液をさらに70℃に加
温し、70℃で1.5時間攪拌処理した。室温に冷却
後、結晶を濾過、水洗後、乾燥し、28gの5−(シク
ロヘキシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸のカル
シウム塩を得た。融点300℃以上 尚、濾過は、直径95mmの桐山式ロートを用い、No.
5B濾紙〔日本理化学器械(株)製〕を使用して行っ
た。濾過に要した時間は8分で、液切れも良く、濾過性
は非常に良好であった。
【0079】比較例1 (例示化合物番号77の亜鉛
塩の製造) 4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル
酸30.9gを水酸化ナトリウム4.0gを含む水溶液
(400ml)に20℃で徐々に加え、溶解させた。上記
溶液を硫酸亜鉛の7水和物14.9gを含む水溶液(2
00ml)に20℃で1時間を要して滴下した。滴下後、
20℃で30分攪拌を行った。無色の4−(n−オクチ
ルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸亜鉛塩が析出し
ていた。この亜鉛塩の水分散液をさらに25℃で4時間
攪拌した。析出している固体は、微粉末状であった。こ
れを濾過、水洗後、乾燥(50℃)し、33gの4−
(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸の
亜鉛塩を得た。融点140〜143℃ この亜鉛塩は、サリチル酸1分子に対し、1分子の水を
含有していることが水分測定等の分析結果より判明し
た。尚、濾過は、直径95mmの桐山式ロートを用い、N
o.5B濾紙〔日本理化学器械(株)製〕を使用して行
った。濾過に要した時間は30分と長時間を要し、作業
効率が悪かった。
【0080】比較例2 (例示化合物番号188のカ
ルシウム塩の製造) 5−(シクロヘキシルオキシカルボニルアミノ)サリチ
ル酸27.9gを水酸化ナトリウム4.0gを含む水溶
液(400ml)に20℃で徐々に加え、溶解させた。上
記溶液を塩化カルシウム5.6gを含む水溶液(200
ml)に20℃で20分を要して滴下した。滴下後、20
℃で30分攪拌を行った。無色の5−(シクロヘキシル
オキシカルボニルアミノ)サリチル酸のカルシウム塩が
析出していた。このカルシウム塩の分散液をさらに20
℃で1.5時間攪拌した。析出している微粉末状の固体
を濾過、水洗後、乾燥し、28gの5−(シクロヘキシ
ルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸のカルシウム塩
を得た。融点300℃以上尚、濾過は、直径95mmの桐
山式ロートを用い、No.5B濾紙〔日本理化学器械
(株)製〕を使用して行った。濾過に要した時間は35
分と長時間を要し、作業効率が悪かった。
【0081】実施例12 (例示化合物番号70の亜鉛
塩の結晶の製造) 4−(n−ブチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
の亜鉛塩のアモルファス体26gを、水(200ml)中
に分散させ、この亜鉛塩の分散液を80℃に加温し、8
0℃で4時間攪拌処理した。25℃に冷却後、結晶を濾
過し、水洗後、乾燥(50℃、20時間)を行い、27
gの4−(n−ブチルオキシカルボニルアミノ)サリチ
ル酸の亜鉛塩の結晶を得た。融点140〜143℃ 尚、この亜鉛塩の結晶は、サリチル酸1分子に対し、1
分子の水を含有していることが水分測定等の分析結果よ
り判明した。Cu−Kα線を用いたX線回折法(粉末)
によると、回折角(2Θ)5.6°、18.0°、2
3.1°および25.2°に特徴的なピークを示す回折
図を示した。尚、回折角(2Θ)の表示においては、通
常、±0.2°程度の誤差はあるものである。
【0082】実施例13 (例示化合物番号73の亜鉛
塩の結晶の製造) 4−(n−ペンチルオキシカルボニルアミノ)サリチル
酸の亜鉛塩のアモルファス体26gを、水(200ml)
中に分散させ、この亜鉛塩の分散液を90℃に加温し、
90℃で1時間攪拌処理した。25℃に冷却後、結晶を
濾過し、水洗後、乾燥(50℃、20時間)を行い、2
7gの4−(n−ペンチルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸の亜鉛塩の結晶を得た。融点130〜133℃ 尚、この亜鉛塩の結晶は、サリチル酸1分子に対し、1
分子の水を含有していることが水分測定等の分析結果よ
り判明した。Cu−Kα線を用いたX線回折法(粉末)
によると、回折角(2Θ)5.0°、17.9°および
25.3°に特徴的なピークを示す回折図を示した。
【0083】実施例14 (例示化合物番号75の亜鉛
塩の結晶の製造) 4−(n−ヘキシルオキシカルボニルアミノ)サリチル
酸の亜鉛塩のアモルファス体26gを、水(200ml)
中に分散させ、この亜鉛塩の分散液を70℃に加温し、
70℃で2時間攪拌処理した。25℃に冷却後、結晶を
濾過し、水洗後、乾燥(50℃、20時間)を行い、2
7gの4−(n−ヘキシルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸の亜鉛塩の結晶を得た。融点137〜140℃ 尚、この亜鉛塩の結晶は、サリチル酸1分子に対し、1
分子の水を含有していることが水分測定等の分析結果よ
り判明した。Cu−Kα線を用いたX線回折法(粉末)
によると、回折角(2Θ)4.7°および18.1°に
特徴的なピークを示す回折図を示した。
【0084】実施例15 (例示化合物番号76の亜鉛
塩の結晶の製造) 4−(n−ヘプチルオキシカルボニルアミノ)サリチル
酸の亜鉛塩のアモルファス体26gを、水(200ml)
中に分散させ、この亜鉛塩の分散液を70℃に加温し、
70℃で2時間攪拌処理した。25℃に冷却後、結晶を
濾過し、水洗後、乾燥(60℃、15時間)を行い、2
7gの4−(n−ヘプチルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸の亜鉛塩の結晶を得た。融点141〜144℃ 尚、この亜鉛塩の結晶は、サリチル酸1分子に対し、1
分子の水を含有していることが水分測定等の分析結果よ
り判明した。Cu−Kα線を用いたX線回折法(粉末)
によると、回折角(2Θ)4.4°、18.2°および
24.7°に特徴的なピークを示す回折図を示した。
【0085】実施例16 (例示化合物番号77の亜鉛
塩の結晶の製造) 4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル
酸の亜鉛塩のアモルファス体31gを、水(500ml)
中に分散させ、この亜鉛塩の分散液をさらに90℃に加
温し、90℃でさらに3時間攪拌処理した。室温に冷却
後、結晶を濾過し、水洗後、乾燥(50℃、20時間)
を行い、32gの4−(n−オクチルオキシカルボニル
アミノ)サリチル酸の亜鉛塩の結晶を得た。融点140
〜143℃ 尚、この亜鉛塩の結晶は、サリチル酸1分子に対し、1
分子の水を含有していることが水分測定等の分析結果よ
り判明した。Cu−Kα線を用いたX線回折法(粉末)
によると、回折角(2Θ)4.2°、18.3°、2
3.8°および25.3°に特徴的なピークを示した。
この結晶の回折図を(図1)を示した。
【0086】実施例17 (例示化合物番号79の亜鉛
塩の結晶の製造) 4−(n−ノニルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
の亜鉛塩のアモルファス体26gを、水(200ml)中
に分散させ、この亜鉛塩の分散液を70℃に加温し、7
0℃で2時間攪拌処理した。25℃に冷却後、結晶を濾
過し、水洗後、乾燥(40℃、20時間)を行い、27
gの4−(n−ノニルオキシカルボニルアミノ)サリチ
ル酸の亜鉛塩の結晶を得た。融点143〜146℃ 尚、この亜鉛塩の結晶は、サリチル酸1分子に対し、1
分子の水を含有していることが水分測定等の分析結果よ
り判明した。Cu−Kα線を用いたX線回折法(粉末)
によると、回折角(2Θ)4.0°、18.2°、2
2.9°および25.8°に特徴的なピークを示す回折
図を示した。
【0087】実施例18 (例示化合物番号80の亜鉛
塩の結晶の製造) 実施例16において、4−(n−オクチルオキシカルボ
ニルアミノ)サリチル酸の亜鉛塩のアモルファス体の代
わりに、4−(n−デシルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸の亜鉛塩のアモルファス体を用いた以外は、実
施例16に記載した方法に従い、4−(n−デシルオキ
シカルボニルアミノ)サリチル酸の亜鉛塩の結晶を製造
した。融点141〜144℃ 尚、この亜鉛塩の結晶は、サリチル酸1分子に対し、1
分子の水を含有していることが水分測定等の分析結果よ
り判明した。Cu−Kα線を用いたX線回折法(粉末)
によると、回折角(2Θ)3.7°、18.3°および
24.8°に特徴的なピークを示す回折図を示した。
【0088】実施例19 (例示化合物番号82の亜鉛
塩の結晶の製造) 実施例16において、4−(n−オクチルオキシカルボ
ニルアミノ)サリチル酸の亜鉛塩のアモルファス体の代
わりに、4−(n−ドデシルオキシカルボニルアミノ)
サリチル酸の亜鉛塩のアモルファス体を用いた以外は、
実施例16に記載した方法に従い、4−(n−ドデシル
オキシカルボニルアミノ)サリチル酸の亜鉛塩の結晶を
製造した。融点130〜134℃ 尚、この亜鉛塩の結晶は、サリチル酸1分子に対し、1
分子の水を含有していることが水分測定等の分析結果よ
り判明した。Cu−Kα線を用いたX線回折法(粉末)
によると、回折角(2Θ)3.6°、18.5°、2
3.4°および26.0°に特徴的なピークを示す回折
図を示した。
【0089】参考例1 (例示化合物番号77の亜鉛
塩のアモルファスの製造) 実施例16で製造した4−(n−オクチルオキシカルボ
ニルアミノ)サリチル酸の亜鉛塩の結晶を、120℃で
5時間放置した。その後、該固体を水分測定等の分析を
行うと、水が脱離し、無水物に変化していることが判明
した。融点106〜110℃ 尚、該固体のCu−Kα線を用いて測定したX線回折図
(粉末)を、図2に示した。この回折図より、該固体が
実質的にアモルファス(無定型)体であることが判明し
た。
【0090】参考例2 感熱記録紙の作製および評
価 製造例16で製造した4−(n−オクチルオキシカルボ
ニルアミノ)サリチル酸の亜鉛塩の結晶、参考例1で製
造した4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サ
リチル酸の亜鉛塩のアモルファス体を、それぞれ電子受
容性化合物として用いて、下記の方法で、感熱記録紙を
作製した。すなわち、下記組成のA、B、C液を、それ
ぞれサンドグライディングミルで、平均粒子径が1.5
μmになるように分散し、分散液を調製した。A液10
0g、B液250g、C液250gの分散液と30%パ
ラフィンワックス23gを混合して、これを上質紙に乾
燥塗布量が5g/m2 となるように塗布、乾燥し、感熱
記録紙を作製した。尚、A液組成中の電子供与性発色性
化合物としては、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオランを使用した。
【0091】 (A液組成) 電子供与性発色性化合物 10g 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ−117) 10g 水 80g 計100g (B液組成) 電子受容性化合物 20g 軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業、TP−123) 40g 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ−117) 60g 水 130g 計250g (C液組成) 熱可融性化合物(2−ベンジルオキシナフタレン) 20g 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ−117) 10g 水 220g 計250g
【0092】得られた各感熱記録紙について、その未発
色部の耐熱性を調べた。尚、耐熱性試験としては、各感
熱記録紙を60℃で24時間保存した後の紙の白色度を
色差計(Σ−80、日本電色製)を用いて調べた。数値
が大きい程、白色度が高く、未発色部の耐熱性に優れて
いることを示している。評価結果を第1表(表1)に示
した。第1表には、塗布直後(試験前)の白色度も併せ
て示した。尚、第1表中、感熱記録紙aは、4−(n−
オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸の亜鉛塩
の結晶を、また感熱記録紙bは、4−(n−オクチルオ
キシカルボニルアミノ)サリチル酸の亜鉛塩のアモルフ
ァス体を、それぞれ電子受容性化合物として用いて作製
した感熱記録紙である。
【0093】
【表1】 本発明の方法で得られた多価金属塩の結晶を用いて作製
した感熱記録紙は、アモルファス体を用いて得た感熱記
録紙に比べ、極めて耐熱性に優れていることが判る。
【0094】
【発明の効果】本発明により、特定構造のサリチル酸誘
導体の多価金属塩を効率良く製造することが可能にな
り、また、特定構造のサリチル酸誘導体の多価金属塩の
アモルファス体から結晶を簡便に製造することが可能に
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】例示化合物番号77の亜鉛塩の結晶(水和物)
のX線回折図である。
【図2】例示化合物番号77の亜鉛塩のアモルファス体
のX線回折図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−72984(JP,A) 特開 平6−199036(JP,A) 特開 平6−143824(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 269/06 C07C 271/28 C07C 271/58 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)(化1)で表されるサリチ
    ル酸誘導体の多価金属塩のアモルファス体を、水の存在
    下に熱処理することを特徴とする一般式(1)で表され
    るサリチル酸誘導体の多価金属塩の結晶の製造方法。 【化1】 (式中、X及びXは水素原子、ハロゲン原子、アル
    キル基、アルコキシ基、アラルキル基またはアリール基
    を、Y及びYは酸素原子または硫黄原子を、R
    水素原子、アルキル基、アラルキル基またはアリール基
    を、R総炭素数1〜24のアルキル基、総炭素数2
    〜24のアルケニル基、総炭素数7〜24のアラルキル
    基または総炭素数6〜24のアリール基を表す。)
  2. 【請求項2】 一般式(1)において、X及びX
    水素原子、塩素原子、炭素数1〜4の鎖状アルキル基、
    シクロヘキシル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ベン
    ジル基、α−メチルベンジル基、クミル基またはフェニ
    ル基で、Rが水素原子、炭素数1〜4の鎖状アルキル
    基またはフェニル基で、R総炭素数1〜24のアル
    キル基、総炭素数2〜24のアルケニル基、総炭素数7
    〜24のアラルキル基または総炭素数6〜24のアリー
    ル基である請求項1記載のサリチル酸誘導体の多価金属
    塩の結晶の製造方法。
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