JP3496876B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP3496876B2
JP3496876B2 JP2000185311A JP2000185311A JP3496876B2 JP 3496876 B2 JP3496876 B2 JP 3496876B2 JP 2000185311 A JP2000185311 A JP 2000185311A JP 2000185311 A JP2000185311 A JP 2000185311A JP 3496876 B2 JP3496876 B2 JP 3496876B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技機に関し、
特に、図柄変動始動等のための入賞領域を定める始動口
への遊技媒体の入賞の態様並びに入賞に伴う遊技内容に
変化を持たせることによって遊技の趣向性を高めるよう
にした遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機は、例えばパチンコ機の場
合、1種、2種等に区分され、1種パチンコ機の場合
は、第1種始動口への入賞を契機とする図柄変動後に特
別図柄に大当たり図柄が得られると大当たりが発生し、
大入賞口が開放(拡開)される。そして、大当たり図柄
のうち特定の図柄が得られると、特別図柄に大当たり図
柄が得られる確率すなわち大当たり確率が高確率に移行
するとともに、普通図柄および特別図柄の変動において
時間短縮機能が作動し、また、第1種始動口の開放等の
時間が延長される。また、2種パチンコ機の場合は、第
2種始動口への入賞により大入賞口が開放され、その開
放された大入賞口の特定領域を入賞球が通過すると大当
たりが発生する。
【0003】前記従来の1種パチンコ機において、大当
たり発生の契機となる図柄変動始動のための入賞領域を
定める第1種始動口は、1個で、遊技盤面の1箇所に開
口する。また、前記従来の2種パチンコ機における、大
当たり発生の契機となる特定領域を備えた入賞領域を定
める第2種始動口も、やはり1個で、遊技盤面の1箇所
に開口する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の遊技機は、例え
ば前記1種パチンコ機、前記2種パチンコ機のように、
図柄変動始動等の大当たり発生の契機となる入賞のため
の第1種始動口、第2種始動口等の始動口は、いずれも
1個で、始動口への遊技媒体の入賞自体には変化がな
く、単調で、趣向性に乏しい。
【0005】この発明は、こうした問題点に鑑みてなさ
れたもので、図柄変動始動等のための入賞領域を定める
始動口への遊技媒体の入賞に変化を持たせ、趣向性を高
めることが課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、始動口を複
数設け、始動口への入賞自体に変化を持たせるととも
に、入賞した始動口毎にそれ以後の遊技性に変化を持た
せるよう構成したものである。
【0007】すなわち、請求項1 に係る発明の遊技機
は、遊技盤面に図柄変動始動のための入賞領域を定める
始動口を備えるとともに、該始動口へ流入した遊技媒体
の検出に伴って図柄変動を開始し、所定時間経過後に変
動を停止して、前記遊技媒体の検出時に抽選した乱数値
に基づく図柄を停止状態で表示する図柄表示装置と、該
図柄表示装置が表示する変動後の停止状態の図柄の態様
が所定の態様となることに伴って拡開状態とされる大入
賞口とを備えた遊技機において、前記始動口として遊技
盤面に第1の始動口と第2の始動口を設け、遊技盤面に
おける前記第2の始動口の手前に、遊技媒体を停留させ
る閉鎖状態と遊技媒体を通過させる開放状態とに変化可
能で、閉鎖状態において停留させた先行する遊技媒体の
誘導作用によって後の遊技媒体の前記第1の始動口へ流
入を可能とし、開放状態において遊技媒体の前記第2の
始動口への流入を可能とする停留装置を設けるととも
に、前記第1の始動口へ流入した遊技媒体を検出する第
1の始動検出スイッチと、前記第2の始動口へ流入した
遊技媒体を検出する第2の始動検出スイッチを設け、こ
れら第1および第2の始動検出スイッチの何れによって
遊技媒体が検出されたかにより、遊技内容を異ならせる
よう構成し、かつ、前記停留装置の閉鎖状態において停
留させた遊技媒体が、前記停留装置の開放状態への変化
に伴い前記第2の始動口に流入するように構成したこと
を特徴とする。
【0008】 この場合、停留装置の閉鎖状態において
は、第2の始動口に向かう遊技媒体は第2の始動口の手
前で停留し、第1の始動口への遊技媒体の流入(入賞)
が可能となる。また、停留装置の開放状態においては、
第2の始動口に向かう遊技媒体は停留することなく通過
し、第2の始動口への流入(入賞)が可能となる。そし
て、第1の始動口へ流入した遊技媒体は第1の始動検出
スイッチによって検出され、第2の始動口へ流入した遊
技媒体は第2の始動検出スイッチによって検出され、そ
れら始動検出スイッチによる遊技媒体の検出に伴って、
乱数が抽選され、図柄表示装置が図柄変動を開始して、
所定時間経過後に変動を停止し、抽選した乱数値に基づ
く図柄を停止状態で表示し、図柄表示装置が表示する変
動後の停止状態の図柄の態様が所定の態様となる場合
に、大入賞口が拡開状態とされる。そして、何れの始動
検出スイッチによって遊技媒体が検出されたかによっ
て、遊技内容が異なるよう制御される。
【0009】このように 複数の始動口が選択的に入賞可
能となるとともに、何れの始動口に入賞したかによって
異なる遊技内容に制御されることにより、始動口への入
賞自体が変化に富んだものとなり、入賞した始動口毎に
それ以後の遊技性に変化が生ずることになって、趣向性
が向上する。
【0010】また 、停留した遊技媒体の誘導作用があっ
て始めて後の遊技媒体が第1の始動口へ流入することに
なり、第1の始動口への入賞の態様が多様となって、趣
向性が向上する。
【0011】また 、停留させた遊技媒体は、第1の入賞
口への入賞をアシストするとともに、それ自体が第2の
始動口へ入賞し、異なる入賞処理を伴うものとなる。
【0012】請求項2 に係る発明の遊技機は、請求項1
に係る遊技機において、前記第2の始動検出スイッチに
よる遊技媒体の検出に伴う図柄変動後の前記図柄表示装
置が表示する停止状態の図柄の態様が前記所定の態様と
なる確率よりも、前記第1の始動検出スイッチによる遊
技媒体の検出に伴う図柄変動後の前記図柄表示装置が表
示する停止状態の図柄の態様が前記所定の態様となる確
率が高くなる設定とされていることを特徴とする。
【0013】 この場合、第2の始動口に入賞した場合よ
りも第1の始動口に入賞した場合の方が、大入賞口が開
く大当たりの確率が高くなる。
【0014】請求項3 に係る発明の遊技機は、請求項1
又は2に係る遊技機において、前記第2の始動検出スイ
ッチによる遊技媒体の検出に伴う検出1回毎の前記図柄
表示装置の図柄変動始動の回数よりも、前記第1の始動
検出スイッチによる遊技媒体の検出に伴う検出1回毎の
前記図柄表示装置の図柄変動始動の回数が多くなる設定
とされていることを特徴とする。
【0015】 この場合、第2の始動口に入賞した場合よ
りも第1の始動口に入賞した場合の方が、停止図柄の得
られる頻度が高くなることにより、大当たりとなる確率
が高くなる。
【0016】請求項4 に係る発明の遊技機は、請求項1
〜3のいずれかに係る遊技機において、前記大入賞口
は、前記図柄表示装置が表示する変動後の停止状態の図
柄の態様が所定の態様となることに伴って拡開状態とさ
れる際に、所定の回数を上限として反復継続して拡開状
態と非拡開状態とを交互に繰り返すよう制御され、該所
定の回数が、前記第2の始動検出スイッチによる遊技媒
体の検出に伴う図柄変動後の前記図柄表示装置が表示す
る停止状態の図柄の態様が前記所定の態様となる場合よ
り、前記第1の始動検出スイッチによる遊技媒体の検出
に伴う図柄変動後の前記図柄表示装置が表示する停止状
態の図柄の態様が前記所定の態様となる場合の方が多く
なる設定とされていることを特徴とする。
【0017】 この場合、第2の始動口に入賞した場合よ
りも第1の始動口に入賞した場合の方が、大当たり1回
毎に大入賞口が繰り返し開く回数が多くなり、遊技者に
とっての利益が大きくなる。
【0018】請求項5 に係る発明の遊技機は、請求項1
〜3のいずれかに記載の遊技機において、前記停留装置
は、閉鎖状態と開放状態とを交互に繰り返し、その閉鎖
状態と開放状態との時間配分が、前記図柄表示装置が表
示する変動後の停止状態の図柄の態様が前記所定の態様
の内の特定の態様であることを条件として、該条件が成
立した場合と該条件が成立しない場合とで異なり、該条
件が成立した場合には、該条件が成立しない場合に比し
て前記時間配分における閉鎖状態となる時間が相対的に
長くなる設定とされることを特徴とする。
【0019】 この場合、所定の条件が成立した場合に、
停留装置が閉鎖状態となる時間が相対的に長くなること
によって、他の遊技媒体による始動口への誘導作用の発
生確率が高くなり、始動口に入賞する確率が高くなる。
【0020】また 、図柄が所定の態様となることによっ
て大入賞口が拡開状態とされ、さらに、図柄が前記所定
の態様の内の特定の態様となることによって、停留装置
の閉鎖状態と開放状態との時間配分における閉鎖状態と
なる時間が相対的に長くされ、あるいは、開放状態とな
る時間が相対的に短くされて、他の遊技媒体による始動
口への誘導作用の発生確率が高くなり、始動口に入賞す
る確率が高くなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本件発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0022】 図1は実施の形態の遊技機の盤面図であ
る。図1において、1は遊技盤であり、その盤面にはレ
ール2によって遊技領域3が画定されている。そして、
遊技領域3の略中央に図柄表示装置4が配置され、特別
図柄表示装置4の上方に天入賞口5が配置され、図柄表
示装置4の下方には、第1の始動口6Aと第2の始動口
6Bを備えた入賞装置7が配置され、その下方には大入
賞口8を備えた特別電動役物9が配置されている。そし
て、図柄表示装置4の左右側方に、左ゲート10および右
ゲート11が配置され、入賞装置7の左右側方に左袖入賞
口12および右袖入賞口13が配置され、大入賞口8を備え
た特別電動役物9の左右側方に左下入賞口14および右下
入賞口15が配置されている。
【0023】 入賞装置7には、例えば図2および図3に
示すように、遊技盤1の盤面を落下する遊技媒体pを受
け止めて、第1の始動口6Aの開口位置に誘導するよ
う、第1の始動口6Aを挟んで左右に傾斜して開いた形
状に受け部材16が配置されている。そして、第1の始動
口6Aの開口位置の下方に、停留装置18が配置されてい
る。この停留装置18は、所定の時間配分で開放状態と閉
鎖状態を繰り返すよう例えばソレノイド17を駆動源とし
て作動し、閉鎖状態においては図2の(A)および図3
の(A)に示すように、受け部材16の傾斜により誘導さ
れた遊技媒体pを第1の始動口6Aの開口位置下方に2
個停留させて、その後に受け部材16の傾斜により誘導さ
れて第1の始動口6Aの開口位置に達した遊技媒体p
を、停留させた2個の遊技媒体pによって誘導して第1
の始動口6Aへ流入させ、開放状態においては図2の
(B)および図3の(B)に示すように、受け部材16の
傾斜により誘導される遊技媒体pを第2の始動口6Bへ
流入させ、あるいは、停留を解除した遊技媒体pを第2
の始動口6Bへ流入させるよう構成されたものである。
また、第1の始動口6Aの上方には、盤面を落下してき
た遊技媒体pが受け部材16を経ずに直接第1の始動口6
Aの開口位置に達するのを防ぐよう、始動口遮蔽庇19が
設けられている。
【0024】 遊技盤1の遊技領域3に打ち込まれ、盤面
を落下して受け部材16に受け止められた遊技媒体pは、
受け部材16の傾斜に誘導されて第1の始動口6Aの開口
位置に達する。その時、停留装置18が開放状態であれ
ば、誘導された遊技媒体pは第1の始動口6Aの開口位
置を素通りして下方左右の第2の始動口6Bに流入す
る。そして、停留部材18が閉鎖状態になると、受け部材
16の傾斜に誘導されて第1の始動口6Aの開口位置に達
した遊技媒体pは、2個までが停留装置18により停留さ
れ、その後の遊技媒体pは、停留された2個の遊技媒体
pの誘導作用によって第1の始動口6Aに入賞する。
【0025】 第1の始動口6Aへ流入した遊技媒体p
は、図3の(A)に矢印で示すように遊技盤1の裏面側
に誘導され、第1の始動検出スイッチ20によって検出さ
れる。そして、5個の賞遊技媒体が遊技者に払い出され
るとともに、図柄表示装置4の図柄変動表示が開始され
る。
【0026】 また、停留装置18の開放状態において第2
の始動口6Bに流入した遊技媒体pは、図3の(B)に
矢印で示すように第2の始動検出スイッチ21によって検
出される。そして、やはり5個の賞遊技媒体が遊技者に
払い出されるとともに、図柄表示装置4の図柄変動表示
が開始される。
【0027】 停留装置18は、通常遊技状態では、例えば
20秒間の閉鎖状態と20秒間の開放状態を交互に繰り
返す。この20秒間の閉鎖状態中に遊技媒体pが2個停
留されると、その後に受け部材の傾斜に誘導されてきた
遊技媒体pが、停留された2個の遊技媒体の誘導作用に
よって第1の始動口6Aに入賞する。後の遊技媒体pが
到達する以前にその20秒間の時間が経過してしまえ
ば、停留装置18が開放状態に移行し、停留されていた遊
技媒体pは停留が解除されるので、その時点で第1の始
動口6Aへの入賞は略不可能となる。
【0028】 図柄表示装置4は、右図柄表示領域、左図
柄表示領域、中図柄表示領域の三つの領域からなる表示
器を備え、第1の始動口6Aへ流入した遊技媒体pが検
出された時、また、第2の始動口6Bへ流入した遊技媒
体pが検出された時に抽選した乱数値に応じた図柄を、
三つの表示領域に各々表示する0から9までの10種類
の数字の組み合わせで表現する。
【0029】 遊技媒体pが第1の始動口6Aあるいは第
2の始動口6Bに流入し、第1の始動検出スイッチ20あ
るいは第2の始動検出スイッチ21によって検出される
と、それぞれ5個の賞遊技媒体が遊技者に払い出される
とともに、制御装置において乱数値が抽選され、その抽
選された乱数値が記憶され、図柄表示装置4の図柄変動
表示が開始される。そして、図柄表示装置4の三つの表
示領域の図柄がそれぞれ10図柄で変動を開始し、それ
ら図柄が変動を開始してから、所定の停止時間が経過す
ると、図柄変動を停止し、抽選した乱数値に応じた図柄
の組み合わせを確定した図柄として表示する。そして、
その確定し停止状態で表示された図柄が所定の組み合わ
せ(請求項2における所定の態様に相当する)になる
と、大入賞口8が所定時間開放される。
【0030】 図柄表示装置4は、前述のように三つの表
示領域で各々0から9までの10種類の図柄を表示する
ものであるから、その図柄組み合せは1000通りとな
る。そして、その1000通りの図柄組み合わせの内、
三つの表示領域の図柄が全て同じとなる10通りの組み
合わせが、前記所定の組み合わせ(所定の態様)であっ
て、図柄がそうした所定の態様となる場合に、大入賞口
8が開放されることとなる。この所定の態様が表示され
るのは、予め用意された例えば「0〜630」の大当た
り乱数から抽選した結果が、大当たりと判定された場合
である。
【0031】 第2の始動口6Bに入賞した場合には、例
えば「0〜630」の大当たり乱数より抽選した結果が
「113」又は「409」のどちらかとなるときに、大
当たりとなるため、前記所定の態様となる確率は、1/
315.5となる。また、第1の始動口6Aに入賞した
場合には、例えば「0〜630」の大当たり乱数より抽
選した結果が、「7」、「53」、「113」、「17
3」、「223」、「307」、「359」、「40
9」、「487」、「523」の10通りの内の何れか
となるときに、大当たりとなるため、前記所定の態様と
なる確率は、1/63.1となる。よって、第2の始動
口6Bに入賞して所定の態様となる確率よりも、第1の
始動口6Aに入賞して所定の態様となる確率の方が5倍
も高くなる。
【0032】 また、第2の始動口6Bに入賞した場合
は、1回の入賞に対して、図柄表示装置4が1回変動
し、第1の始動口6Aに入賞した場合は、1回の入賞に
対して、図柄表示装置が5回変動するよう構成すること
もできる。その場合、第2の始動口6Bへの1回の入賞
に対しては、1回の停止図柄が得られ、第1の始動口6
Aへの1回の入賞に対しては、5回の停止図柄が得られ
ることになり、第2の始動口6Bに入賞して所定の態様
となる確率よりも、第1の始動口6Aに入賞して所定の
態様となる確率の方が5倍も高くなる。
【0033】 大入賞口8は、図柄表示装置4が前記所定
の態様となると開かれ、例えば30秒間経過、若しくは
10個の入賞球の発生の何れか早いほうが達成される
と、その回の開放を終了して一旦閉じられ、2秒経過後
再び開かれる。そして、第2の始動口6Bに入賞したこ
とに起因して大当たり状態となった場合には、最高3回
迄この動作を繰り返すことが可能となり、第1の始動口
6Aに入賞したことに起因して大当たり状態となった場
合には、最高15回迄この動作を繰り返すことが可能と
なる。そのため、第2の始動口6Bに入賞したことに伴
う大当たりより、第1の始動口6Aに入賞したことに伴
う大当たりの方が、遊技者にとって5倍もの利益が期待
できる。
【0034】 前記所定の態様である10通りの図柄組み
合わせの内、三つの表示領域の図柄が1、5あるいは9
で揃う特定の態様となる場合には、停留装置18の開放状
態と閉鎖状態との時間配分において、20秒間の閉鎖状
態の時間はそのままで、20秒間の開放状態の時間が1
0秒間に短縮され、その状態が次回に前記所定の態様と
なるまで継続される。
【0035】 また、前記所定の態様である10通りの図
柄組み合わせの内、三つの表示領域の図柄が3あるいは
7で揃う特定の態様となる場合には、停留装置18の開放
状態と閉鎖時間との時間配分において、20秒間の開放
状態の時間はそのままで、20秒間の閉鎖状態の時間が
40秒間に延長され、その状態が次回に前記所定の態様
となるまで継続される。
【0036】 このように、三つの図柄が1、5あるいは
9で揃う特定の態様となる場合には、開放状態の時間が
短縮され、また、3あるいは7で揃う特定の態様となる
場合には、閉鎖状態の時間が延長されて、以後所定の態
様となるまでその状態が継続されることにより、その
間、第1の始動口6A及び第2の始動口6Bに入賞する
確率が高くなり、したがって、また、図柄変動の始動頻
度が高くなり、大入賞口8が拡開状態となる確率が高く
なって、大当たり後に遊技者に供与される利益が増大す
ることとなる。
【0037】 以上、実施の形態を図示の例について説明
したが、この発明は図示の例に限定されるものではな
く、発明の技術思想の範囲で適宜態様を変更して実施す
ることができる。
【0038】 また、前記実施の形態で説明した例は、パ
チンコ機に関するものであるが、この発明はパチンコ機
に限定されるものではなく、スロットマシン、アレンジ
ボール等の他の遊技機にも適用できることは勿論であ
る。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、複数の始動口が選択的に入賞可能となると
ともに、何れかの始動口に入賞したかによって異なる遊
技内容に制御されることにより、始動口への入賞自体が
変化に富んだものとなり、入賞した始動口毎にそれ以後
の遊技性に変化が生ずることになって、趣向性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の一例における遊技機の盤面図、
【図2】実施の形態の一例における入賞装置の構成およ
び動作を示す停留装置閉鎖状態の斜視図(A)、停留装
置開放状態の斜視図(B)、
【図3】実施の形態の一例における入賞装置の構成およ
び動作を示す停留装置閉鎖状態の縦断面図(A)、停留
装置開放状態の縦断面図(B)である。
【符号の説明】
1 遊技盤 3 遊技領域 4 図柄表示装置 6A 第1の始動口 6B 第2の始動口 7 入賞装置 8 大入賞口 16 受け部材 18 停留装置 19 始動口遮蔽庇 20 第1の始動検出スイッチ 21 第2の始動検出スイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤面に図柄変動始動のための入賞領
    域を定める始動口を備えるとともに、該始動口へ流入し
    た遊技媒体の検出に伴って図柄変動を開始し、所定時間
    経過後に変動を停止して、前記遊技媒体の検出時に抽選
    した乱数値に基づく図柄を停止状態で表示する図柄表示
    装置と、該図柄表示装置が表示する変動後の停止状態の
    図柄の態様が所定の態様となることに伴って拡開状態と
    される大入賞口とを備えた遊技機において、 前記始動口として遊技盤面に第1の始動口と第2の始動
    口を設け、 遊技盤面における前記第2の始動口の手前に、遊技媒体
    を停留させる閉鎖状態と遊技媒体を通過させる開放状態
    とに変化可能で、閉鎖状態において停留させた先行する
    遊技媒体の誘導作用によって後の遊技媒体の前記第1の
    始動口へ流入を可能とし、開放状態において遊技媒体の
    前記第2の始動口への流入を可能とする停留装置を設け
    るとともに、 前記第1の始動口へ流入した遊技媒体を検出する第1の
    始動検出スイッチと、前記第2の始動口へ流入した遊技
    媒体を検出する第2の始動検出スイッチを設け、 これら第1および第2の始動検出スイッチの何れによっ
    て遊技媒体が検出されたかにより、遊技内容を異ならせ
    るよう構成し、かつ、前記停留装置の閉鎖状態において
    停留させた遊技媒体が、前記停留装置の開放状態への変
    化に伴い前記第2の始動口に流入するように構成したこ
    とを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記第2の始動検出スイッチによる遊技
    媒体の検出に伴う図柄変動後の前記図柄表示装置が表示
    する停止状態の図柄の態様が前記所定の態様となる確率
    よりも、前記第1の始動検出スイッチによる遊技媒体の
    検出に伴う図柄変動後の前記図柄表示装置が表示する停
    止状態の図柄の態様が前記所定の態様となる確率が高く
    なる設定とされていることを特徴とする請求項1記載の
    遊技機。
  3. 【請求項3】 前記第2の始動検出スイッチによる遊技
    媒体の検出に伴う検出1回毎の前記図柄表示装置の図柄
    変動始動の回数よりも、前記第1の始動検出スイッチに
    よる遊技媒体の検出に伴う検出1回毎の前記図柄表示装
    置の図柄変動始動の回数が多くなる設定とされているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記大入賞口は、前記図柄表示装置が表
    示する変動後の停止状態の図柄の態様が所定の態様とな
    ることに伴って拡開状態とされる際に、所定の回数を上
    限として反復継続して拡開状態と非拡開状態とを交互に
    繰り返すよう制御され、該所定の回数が、前記第2の始
    動検出スイッチによる遊技媒体の検出に伴う図柄変動後
    の前記図柄表示装置が表示する停止状態の図柄の態様が
    前記所定の態様となる場合より、前記第1の始動検出ス
    イッチによる遊技媒体の検出に伴う図柄変動後の前記図
    柄表示装置が表示する停止状態の図柄の態様が前記所定
    の態様となる場合の方が多くなる設定とされていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の遊技
    機。
  5. 【請求項5】 前記停留装置は、閉鎖状態と開放状態と
    を交互に繰り返し、その閉鎖状態と開放状態との時間配
    分が、前記図柄表示装置が表示する変動後の停止状態の
    図柄の態様が前記所定の態様の内の特定の態様であるこ
    とを条件として、該条件が成立した場合と該条件が成立
    しない場合とで異なり、該条件が成立した場合には、該
    条件が成立しない場合に比して前記時間配分における閉
    鎖状態となる時間が相対的に長くなる設定とされること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の遊技
    機。」
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