JP3495097B2 - 自動結束機 - Google Patents

自動結束機

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JP3495097B2
JP3495097B2 JP16717494A JP16717494A JP3495097B2 JP 3495097 B2 JP3495097 B2 JP 3495097B2 JP 16717494 A JP16717494 A JP 16717494A JP 16717494 A JP16717494 A JP 16717494A JP 3495097 B2 JP3495097 B2 JP 3495097B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、自動結束機に関し、よ
り詳細には、伝票、カタログ、紙器、フロッピーディス
ク、その他の被結束物を帯状のテープで自動的に結束す
るため自動結束機に関する。 【0002】 【従来の技術】一般にこの種の自動結束機は、テープの
ループを形成するループ形成機構と、形成されたループ
を絞り込むことにより当該テープを被結束物に締めつけ
る締めつけ機構と、締めつけられたテープの巻き付け開
始側の外面と巻き付け終了側の内面との重合部分に接着
する接着機構と、接着後のテープを切断する切断機構と
を備えている。 【0003】上記ループ形成機構としては、多数に巻回
されたテープのロール体から当該テープの端部を引き出
す可動クランプと、可動クランプ側へ上記ロール体側か
らテープを送り出す送り出し部材とを備えており、可動
クランプでテープの端部を固定して引出すことにより先
ず小ループを形成し、次いで、可動クランプを静止させ
た状態で送り出し部材を駆動することにより、上記小ル
ープから所望の大きさのループを形成し、その後、この
ループ内に被結束物を配置するようにしている(例えば
特公昭62−7041号、特開平1−308714号
等)。 【0004】また、これ以外の構成としては、テープの
ロール体を可動部材で担持し、そのテープの端部を固定
部材によって挟持した状態で当該ロール体を被結束物の
周囲に回動させることにより、ロール体の回動動作に伴
ってテープを送り出すことにより、被結束物にテープを
巻き付ける構成も広く知られている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記結束機のうち、前
者のループ形成機構を有するものを採用した場合、被結
束物の周囲にテープを結束する際に多種類の被結束物を
結束できるようにするためには、なるべくテープの最大
ループ幅を大きくすることが好ましい。また、上記結束
機を採用して、剛性の高いテープを結束作業を行なう
と、被結束物にテープが食い込む等の不具合が生じるた
め、できるだけテープの剛性を低くすることが好まし
い。 【0006】しかし、テープの最大ループ幅を大きく設
定すると、テープの剛性が弱い場合、小ループから所定
の寸法のループを形成する際にループの頂上部分が垂れ
下がってしまい、所定のループを形成・維持することが
できなくなるという不具合があった。また、そのような
状態でテープの送り出し部材が作動し、ロール体から小
ループ側へテープが送行し続けると、テープ詰まりを来
すという不具合があった。 【0007】また、後者のループ形成機構を有する結束
機を採用した場合には、薄手のテープを採用した場合に
も、大きな被結束物を結束することができるものの、比
較的大きくて重いテープのロール体を担持した状態で回
動させる必要があるため、その分、装置全体が極めて大
きくなり、製造コストが高くなるばかりでなく、作業台
等に載置して結束作業を行なうこともできなかった。ま
た、同様の理由により、上記従来の構成では一回当たり
の結束工程が遅くなり、結束効率が低いという問題があ
った。 【0008】本発明は、上記不具合に鑑みてなされたも
のであり、薄手のテープで大きな被結束物を比較的高速
で結束することを可能ならしめる自動結束装置を提供す
ることを目的としている。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の自動結束機は、被結束物を載置する載置部
にテープを供給するテープ供給機構と、載置部の周囲に
沿ってテープの外面側を円弧状にガイドする外面側ガイ
ド部材、及び外面側ガイド部材の円弧内に挿抜可能に配
設され、ループ形成時にテープの内面側をガイドすると
共に、ループ形成後に当該ループの外に退避する内面側
ガイド部材を含み、両ガイド部材の間に供給されたテー
プにより当該被結束物の周囲にループを形成するループ
形成機構と、ループを形成しているテープの端部をクラ
ンプするクランプ手段を含み、端部がクランプされたテ
ープのループを絞り込んでテープを被結束物に締めつけ
る締めつけ機構とを備え、上記被結束物を連続的に結束
する自動結束機であって、上記ループ形成機構は、概ね
C字形に湾曲した状態で上記外面側ガイド部材に形成さ
れ、一方の端部が上記テープ供給機構からテープの端部
を供給される供給側ガイド端部を構成すると共に、他方
の端部が被結束物の周囲にループを形成しているテープ
の端部をクランプ手段にガイドするクランプ側ガイド端
部を構成するガイド面と、上記ガイド面とテープの端部
との摺動を許容した状態で、弾性部材の押し付け力によ
りテープの端部をガイド面との間で挟圧する挟圧手段
と、挟圧手段を上記ガイド面の供給側ガイド端部からク
ランプ側ガイド端部へ周回させることによりループを形
成させると共に、挟圧手段の少なくとも周回方向下流側
を、上記クランプ側ガイド端部からクランプ手段に移動
させて、当該テープの端部をクランプ手段に搬送させる
駆動手段とを備えていることを特徴としている。 【0010】 【作用】上記構成からなる本発明の自動結束機によれ
ば、テープ供給機構によって外面側ガイド部材と内面側
ガイド部材の間にテープの端部を供給する際に、ループ
形成機構の挟圧手段がテープの端部を外面側ガイド部材
のガイド面に摺動させた状態でテープを搬送するので、
当該テープの剛性に拘らず、所望のループを形成するこ
とができる。 【0011】さらに、挟圧手段との間でテープを挟圧し
ている外面側ガイド部材のガイド面が、被結束物の周囲
にループを形成しているテープの端部をクランプ手段に
搬送するクランプ側ガイド端部を構成するC字形に形成
されていると共に、挟圧手段でテープの端部をガイド面
に挟圧した状態でテープを周回させ、さらに挟圧手段の
少なくとも周回方向下流側を、上記クランプ側ガイド端
部からクランプ手段に移動させているので、挟圧手段
の、少なくとも周回方向下流側は、当該クランプ側ガイ
ド端部から離れてクランプ手段側でテープを解放するこ
とになる。このため、挟圧手段がガイド面のクランプ側
ガイド端部から離れた後は、自動的にテープの端部をク
ランプ手段に持ちかえることができる。 【0012】 【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明の好まし
い実施例について詳述する。本発明の一実施例における
自動結束機を背面側から見た概略斜視図である図1を参
照して、本実施例における自動結束機Aは、テープTに
よって被結束物Wを連続的に結束することができるもの
である。 【0013】上記テープTとしては、紙、或いはポリプ
ロピレン等の樹脂フィルムを基材とし、その一方の面に
熱可塑性樹脂を塗布したものが最適である。本実施例で
は、厚さ約40μmの透明な樹脂フィルムを二層に積層
して厚さ約80μmのテープTを構成しており、その内
の一方のフィルムを熱可塑性樹脂で構成している。ま
た、上記被結束物Wとしては、本実施例において図示し
ているロール体の他、伝票、封筒、ブックレット、パン
フレット、フロッピーディスク、たばこ、食品等、種々
のものが適用可能である。 【0014】本実施例の自動結束機Aは、本体10と、
本体10に結束されるべき被結束物Wを搬送するための
被結束物搬送機構20と、搬送された被結束物Wを結束
するテープTを供給するテープ供給機構30と、供給さ
れたテープTによって、上記被結束物Wの周囲にループ
L(図14参照)を形成するループ形成機構40と、形
成されたループLを絞り込んでテープTを締めつける締
めつけ機構50と、締めつけられたテープTの重合部分
を接着する接着機構60(図12参照)と、重合部分か
ら供給側のテープTを切断する切断機構70(図12参
照)とを備えている。 【0015】〔本体10〕先ず、図1及び図2を参照し
て、自動結束機Aの上記本体10は、アングル材によっ
て外郭を構成する外枠11を備えている。外枠11の一
方の側部には、自動結束機Aを運転するための運転盤1
2が固定されていると共に、他方の側部には、各機構を
制御するための電装品を収容する図外の電装品ケースが
固定されている。 【0016】〔被結束物搬送機構20〕図1から図3に
示すように、被結束物搬送機構20は、結束されるべき
被結束物Wを搬送する供給側コンベア21と、結束後の
被結束物Wを搬出する搬出側コンベア22とを備えてい
る。 (供給側コンベア21)図2を参照して、供給側コンベ
ア21は、図外のフレームを介して上記本体10に固定
される一対の側板211、212を備えている。さら
に、これら一対の側板211、212間に図外のコンベ
アローラを配設している共に、このコンベアローラにコ
ンベアベルト213を巻回している。 【0017】一方の側板211には、上記コンベアロー
ラを回転駆動させる駆動モータ214が取り付けられて
いる。駆動モータ214は、後述する搬出側コンベア2
2のセンサの出力信号、または本体10に取り付けられ
た運転盤12からの出力によって制御されており、コン
ベアベルト213上にある被結束物Wを一つずつ本体1
0内に供給するようにしている。 【0018】両側板211、212の下流側端部には、
軸支片215、216がそれぞれ固定されており、各軸
支片215、216には、搬送ローラ217、218が
取り付けられ、それぞれ内向きに対向した状態でコンベ
アベルト213の前方に臨んでいる。搬送ローラ21
7、218は、それぞれベルト部材219(搬送ローラ
217側のみ図示)によって上記図外のコンベアローラ
と連動する連動軸220と連結されており、これによっ
て、コンベアベルト213と同期して上記駆動モータ2
14に駆動されるように構成されている。 【0019】2110は押圧板であり、図外のエアシリ
ンダによって所定のタイミングで被結束物Wを上記搬送
ローラ217、218との間で押圧固定するためのもの
である。 (搬出側コンベア22)次に図3を参照して、搬出側コ
ンベア22は、供給側コンベア21と同様に、一対の側
板221、222間に図外のコンベアローラを配設し、
このコンベアローラにコンベアベルト223を巻回して
おり、一方の側板221には、上記コンベアローラを回
転駆動させる駆動モータ224が取り付けられている。
駆動モータ224は、後述する搬出側コンベア22のセ
ンサの出力信号からの出力によって制御されており、コ
ンベアベルト223上にある被結束物Wを一つずつ本体
10外に搬出するようにしている。 【0020】両側板221、222の上流側端部には、
軸支片225、226がそれぞれ固定されており、各軸
支片225、226には、搬送ローラ227、228が
取り付けられ、それぞれ内向きに対向した状態でコンベ
アベルト223の前方に臨んでている。そして、これら
搬送ローラ227、228が、供給側コンベア21の各
搬送ローラ217、218と共に、被結束物Wを一時的
に停止させた状態で載置する載置部を構成している。 【0021】2210は押圧板であり、本体10に固定
されたエアシリンダ2210a(図1参照)によって、
所定のタイミングで上記載置部に載置された被結束物W
を押圧固定するためのものである。さらに、他方の側板
222には、取付け台2221を介して、センサ222
2が配設されている。そして、このセンサ2222によ
って被結束物Wの有無を検出することにより、後述する
ループ形成機構40等の動作タイミングを制御してい
る。 【0022】上記搬出側コンベア22の各側板221、
222は、固定フレーム2223、2224を介して本
体10に固定されている。固定フレーム2223、22
24は、何れも略L字形に形成された板金部材であり、
ボルト2225を介して本体10に固定されていると共
に、シャフト2226を介して各側板221、222の
下流側下部を支持している。 【0023】〔テープ供給機構30〕次に、図1、図
4、及び図5を参照して、テープ供給機構30は、上記
本体10の上部に立設されたテープ担持部材31を備え
ている。テープ担持部材31は、支軸32を介して、テ
ープTを幾重にも巻回したロール体Rを回転自在に支持
しており、これによってロール体RからテープTを順次
下方に引き出すようにしている。 【0024】上記テープTを上記本体10には、前後に
延びて回転自在に支持された案内ローラ33が取り付け
られており、この案内ローラ33によって上記ロール体
Rから引き出されたテープTを本体10の下部にガイド
している。 (搬送ローラ機構M)図4及び図5に示すように、本体
10の下部には、上記案内ローラ33の下流側に配設さ
れる第1ローラ対ユニット34と、第1ローラ対ユニッ
ト34の下流側に配設される第2ローラ対ユニット35
と、両者を連結するエアシリンダ36とを備えた搬送ロ
ーラ機構Mが構成されている。 【0025】各ローラ対ユニット34、35は、ユニッ
トプレート34a、35aと、本体10側に取り付けら
れている駆動ローラ34b、35bと、ユニットプレー
ト34a、35aに取り付けられている可動ローラ34
c、35cとを備えており、上記エアシリンダ36を伸
縮させることによって、一方のユニット34(35)の
駆動ローラ34b(35b)と可動ローラ34c(35
c)との間で択一的にテープTを挟圧し、テープTを後
述する所定の方向に送行させるためのものである。 【0026】より詳細に説明すると、ユニットプレート
34aは、対応する駆動ローラ34bの駆動軸(図示せ
ず)に軸支されており、その駆動軸を中心に回動駆動可
能なようにエアシリンダ36のシリンダ側支軸36aが
第1ローラ対ユニット34のユニットプレート34aに
連結されている。また、ユニットプレート35aは、本
体10に固定された支点軸35dを中心に軸支されてお
り、ロッド側支軸36bが第2ローラ対ユニット35の
ユニットプレート35aに連結されている。 【0027】従って、エアシリンダ36が縮んでいる図
3の実線の状態では、第1ローラ対ユニット34のユニ
ットプレート34aが図において駆動ローラ34bを中
心に時計周りに回動されることにより、可動ローラ34
cが駆動ローラ34bとの間でテープTを挟圧し、テー
プTを送行可能な状態になると共に、第2ローラ対ユニ
ット35のユニットプレート35aが図において支点軸
35dを中心に反時計周りに回動されることにより、可
動ローラ35cが駆動ローラ35bとの間でテープTを
解放した状態になる。 【0028】また、エアシリンダ36が伸長した状態で
は、第1ローラ対ユニット34のユニットプレート34
aが図において駆動ローラ34bを中心に反時計周りに
回動されることにより、可動ローラ34cが駆動ローラ
34bとの間でテープTを解放した状態になると共に、
第2ローラ対ユニット35のユニットプレート35aが
図において支点軸35dを中心に時計周りに回動される
ことにより、可動ローラ35cが駆動ローラ35bとの
間でテープTを挟圧し、テープTを送行可能な状態にな
る。 【0029】上記第2ローラ対ユニット35の下流側に
は、テープTの経路を区画するガイド部材37が本体1
0に取り付けられており、ガイド部材37の上流側に
は、結束後にテープTの端部を送行させる送行ローラ対
38が配設されている。そして、この送行ローラ対38
によってテープTをガイド部材37沿いに送行させるこ
とにより、テープTの端部をループ形成機構40に搬送
するようにしている。 【0030】〔ループ形成機構40〕 (外面側ガイド部材410)図1から図7を参照して、
ループ形成機構40は、外面側ガイド部材410を備え
ている。外面側ガイド部材410は、本体10に固定さ
れている略C字形の金属製環状体であり、その内周面に
は、被結束物Wを載置する上記載置部の周囲に沿って湾
曲すると共に、上記載置部の略下方で両端部が対向する
概ねC字形のガイド面411を有している。さらに、上
記外面側ガイド部材410の一方の端部は、上記テープ
供給機構30のガイド部材37に臨んでおり(図7参
照)、これによって上記ガイド面411に、テープTの
端部を供給するための供給側ガイド端部411aを構成
している。そして、この供給側ガイド端部411aから
テープTの端部をガイド面411に導入し、後述する挟
圧手段440でテープTの端部を挟圧し、さらに駆動手
段450でテープTを搬送させることにより、上記ガイ
ド面411上でテープTの外面を略ループ状にガイドす
るようにしている。また、ガイド面411の他方の端部
は、後述する締めつけ機構50のクランプ手段510
(図7参照)にテープTの端部を搬送するクランプ側ガ
イド端部411bを構成している。 【0031】ガイド面411としては、外面側ガイド部
材410の内周にステンレス等の耐久性の高い金属材料
を積層することが好適であり、その摩擦係数は比較的低
く設定されている。 (内面側ガイド部材420)次に図6を参照して、内面
側ガイド部材420は、図示の通り配設される例えば4
個の転がりコロ421により具体化されている。各転が
りコロ421は、図に示すガイド姿勢においては、上記
ガイド面411の中心線方向に概ね平行に沿って延びて
いる。各転がりコロ421は、環状クランプ部材422
によって軸支されており、これによってループを形成す
るテープTの内面を、当該テープTと転がり接触状態で
担持するようにしている。上記環状クランプ部材422
は、本体10によって上下に回転可能に支持されている
二条の駆動軸423、424の所定位置にそれぞれ固定
されている。本実施例では、各環状クランプ部材422
を六角孔ボルトで対応する駆動軸423、424に固定
することにより、取付け位置を変更可能にしてループの
大きさを変更できるようにしている。 【0032】各駆動軸423、424の上部には、それ
ぞれかさば歯車425、426が固定されている。各か
さば歯車425、426には、それぞれ駆動ギヤ42
7、428が噛合している。各駆動ギヤ427、428
は、概ね水平に延びる連結軸429に固定されており、
この連結軸429が一方向に回転することによって、一
方の駆動軸423(424)を右周りに回動させると共
に、他方の駆動軸424(423)を左周りに駆動する
ようにしている。 【0033】連結軸429の自由端は、リンク部材42
10を介してエアシリンダ4211と連結されており、
図示の通り、エアシリンダ4211が伸長している状態
では、各転がりコロ421を上記ガイド姿勢に維持して
いる。他方、エアシリンダ4211が縮むと、リンク部
材4210が連結軸429を図において時計周りに回動
させる結果、この回転力が駆動ギヤ427、428、各
かさば歯車425、426、各駆動軸423、424に
伝達されることにより、各転がりコロ421は、図の状
態から互いに内向きに対向する方向に回動し、外面側ガ
イド部材410の上記ガイド面411から退避できるよ
うになっている。 【0034】(挟圧手段440)図1及び図7を参照し
て、本実施例における挟圧手段440は、上記外面側ガ
イド部材410のガイド面411とテープTの端部との
摺動を許容した状態で、テープTの端部をガイド面41
1との間で挟圧するためのものであり、本実施例におい
ては、ガイド面411との間でテープTの端部を挟圧す
る第1の押圧部材441と、第1の押圧部材441と並
設される第2の押圧部材442とにより具体化されてい
る。 【0035】第1の押圧部材441は、所定の剛性を有
する環状の押圧ゴム441aを外周に有しており、この
押圧ゴム441aによってテープTの端部をガイド面4
11側に押し付けるようにしている。そして、押圧ゴム
441aの摩擦係数は、ガイド面411に比べて相当大
きく設定されている。この結果、上記ガイド面411と
の間でテープTを挟圧した状態で次に説明する駆動手段
450により駆動されると、押圧ゴム441aとテープ
Tの間に生じる摩擦抵抗の方がテープTとガイド面41
1の間に生じる摩擦抵抗よりも大きく作用する結果、ガ
イド面411に対してテープTの端部が摺動することに
なる。 【0036】第2の押圧部材442は、上記押圧ゴム4
41aと同一材料からなるゴム材で構成されており、第
1の押圧部材441の当該周回方向上流側に、所定の間
隔を隔てて配設されている。第2の押圧部材442は、
後述するループ形成時において、第1の押圧部材441
がガイド面411のクランプ側ガイド端部411bから
離れてテープTの端部を解放した際に、テープTの上流
側をガイド面411との間で挟圧して、テープTの端部
が締めつけ機構50のクランプ手段510から離れるの
を阻止するためのものである。 【0037】(駆動手段450)次に図8を参照して、
本実施例の駆動手段450は、上記両押圧部材441、
442を担持する担持部451と、担持部451を介し
て両押圧部材441、442を一の周回方向に回転駆動
する回転駆動ドラム452と、回転駆動ドラム452に
動力を伝達する動力伝達部453とを備えており、図外
の動力供給源(例えばモータ)の動力を動力伝達部45
3から回転駆動ドラム452に伝達することにより、回
転駆動ドラム452が担持部451を介して両押圧部材
441、442により具体化される挟圧手段440を上
記ガイド面411の供給側ガイド端部411aからクラ
ンプ側ガイド端部411bへ周回させるようにしてい
る。 【0038】(担持部451)先ず、担持部451は、
回転駆動ドラム452の内周部に固定されている筒体4
51aと、この筒体451a内で進退可能に導入される
ストロークロッド451bと、ストロックロッド451
bにより基端部側がボルト451c(図8に1個のみ図
示)によって一体的に固定されているスイングアーム4
51dとを備えており、このスイングアーム451dの
自由端部側に上記第1、第2の押圧部材441、442
が取り付けられている。 【0039】上記筒体451aの外周には、環状のボス
部材451eが配設されている。ボス部材451eと上
記スイングアーム451dの間には、第1の捩じりコイ
ルばね451fが配設されている。第1の捩じりコイル
ばね451fは、ストロークロッド451bの軸方向に
伸縮して、上記スイングアーム451dを常時外面側ガ
イド部材410に押し付ける当該担持部451の押し付
け手段を構成している(図10、図11参照)。 【0040】また、第1の捩じりコイルばね451fの
一端部は、スイングアーム451dに穿設された挿入孔
451g内に嵌入していると共に、他端部は、ボス部材
451eに突設されたピン451hに係止しており、こ
れによって、ストロークロッド451bの円周方向に捩
じり力を付与することにより、スイングアーム451d
を介して挟圧手段440の第1の押圧部材441に挟圧
力を付与する挟圧手段440の付勢部材を兼ねている。
なお4511はストロークロッド451bの抜け止め用
ボルトであり、4512はストロークロッド451bの
抜け止め用ワッシャである。 【0041】上記スイングアーム451dの自由端側に
は、挿通孔451iが穿設されており、その両側に配置
された一対のナット451jに第1の押圧部材441の
ねじ部441bを螺合させることよって、第1の押圧部
材441を一体的に固定し、担持している。第1の押圧
部材441には連結部材451kが回動自在に取り付け
られており、この連結部材451kを介して上記第2の
押圧部材442が担持されている。連結部材451kと
第1の押圧部材441の段部441cとの間には、第2
の捩じりコイルばね451mが介装されており、この第
2の捩じりコイルばね451mの捩じり力によって、上
記第2の押圧部材442を上記ガイド面411側に付勢
している。 【0042】次に、スイングアーム451dには、カム
ローラ4513が回転自在に取り付けられている。カム
ローラ4513は、各押圧部材441、442がガイド
面411のクランプ側ガイド端部411bから供給側ガ
イド端部411aに復帰する際に、外面側ガイド部材4
10と協働して各押圧部材441、442を所定の移動
経路に沿わせるためのものであり、図10に示すよう
に、外面側ガイド部材410の所定位置に形成されたカ
ム面412上に接離可能に構成されている。 【0043】次に、図1、図3、図7、図10、及び図
11を参照して、担持部451を進退させるために、本
実施例においては、進退駆動手段が設けられている。こ
の進退駆動手段は、図3に示す搬出側コンベア22の固
定フレーム2224に担持されているエアシリンダ45
10によって具体化されている。エアシリンダ4510
は、図7、及び図10に示すホームポジションに担持部
451がある際に上記ストロークロッド451dと同一
軸線上に対向して担持部451を進退させるものであ
り、所定のタイミングでピストンロッド4510aを伸
長させることにより、第1捩じりコイルばね451fの
軸方向の付勢力に抗してストロークロッド451dを押
込み、スイングアーム451dの自由端部に取り付けら
れている第1、第2の押圧部材441、442をガイド
面411から退避させるようにしている。 【0044】この退避時においてスイングアーム451
dの自由端部を担持するために、スイングアーム451
dの自由端部には、転動コロ451nが取り付けられて
いる。図8を参照して、転動コロ451nは、ボルト4
51pにより支持部材451rに軸支されている。この
支持部材451rは、複数のボルト451s(図8に一
個のみ図示)によって、スイングアーム451dの背面
に取り付けられている。 【0045】(回転駆動ドラム452)図1、図7、及
び図8を参照して、回転駆動ドラム452は、上記外面
側ガイド部材410の円弧に対して概ね同心に配設され
ている環状体であり、その外周面は、本体10の所定箇
所に取付け部材452aを介して回転自在に取り付けら
れた支持ローラ452bにより回転可能に担持されてい
る。回転駆動ドラム452の一端面には、径方向外方に
突出するセンサ片452cが固定されている。センサ片
452cは、上記回転駆動ドラム452の端面に沿う基
端部452dと、基端部452dから延設されて当該回
転駆動ドラム452の径方向外方に延びる第1被検出部
452eと、第1被検出部452eの自由端から当該回
転駆動ドラム452と同心な円弧に沿って延びる第2被
検出部452fとを備えている。 【0046】他方、図9に示すように、本体10には、
支持部材452gを介して二対の光センサ452h、4
52iが取り付けられている。一方の対をなす光センサ
452hは、上記センサ片452cの第1被検出部45
2eを検出する発光素子と受光素子とによって構成され
ており、他方の対をなす光センサ452iは、第2被検
出部452fを検出する発光素子と受光素子とによって
構成されている。一方の対をなす光センサ452hと他
方の対をなす光センサ452iとは、円周方向に位相が
ずれており、一方のセンサ(例えば光センサ452h)
によって回転駆動ドラム452の回転状態(回転数や、
回転位置等)を検出すると共に、他方のセンサ(例えば
光センサ452i)によって回転駆動ドラム452の異
常検出を図っている。 【0047】(動力伝達部453)次に、図1及び図8
を参照して、動力伝達部453は、回転駆動ドラム45
2の外周に巻回される出力側駆動ベルト453aと、出
力側駆動ベルト453aに動力を伝達するプーリ453
bと、プーリ453bに回転力を付与する駆動軸453
cと、駆動軸453cに固定されている動力伝達プーリ
453dと、動力伝達プーリ453dに巻回されている
入力側駆動ベルト453eとを備えており、この入力側
駆動ベルト453eに入力された図外のモータで回転力
を伝達するようにしている。上記駆動軸453cは、一
対の軸受453f、453gを介して、本体10に軸支
されている。 【0048】上記入力側駆動ベルト453eと駆動源と
の動力伝達は、図1に示す電磁クラッチ453hによ
り、接続遮断可能に構成されている。さらに、入力側駆
動ベルト453eは、上記電磁クラッチ453hの下方
に配設された電磁ブレーキ453iにより制動可能に構
成されている。 〔締めつけ機構50〕次に、本実施例の締めつけ機構5
0は、上記挟圧手段440によるテープTの端部の搬送
動作に応答して、当該ループLを形成しているテープT
の端部をクランプするクランプ手段510を含んでい
る。 【0049】(クランプ手段510)先ず、図7、並び
に図10から図12を参照して、本実施例におけるクラ
ンプ手段510は、上記ガイド面411の当該供給側ガ
イド端部411aとクランプ側ガイド端部411bの間
に配設され、上記載置部に載置されている被結束物Wの
下面に臨む受け板511と、受け板511の下面一端縁
部分に対向する第1押圧板512と、受け板511の下
面他端淵部分に対向する第2押圧板513とを備えてい
る。 【0050】図7を参照して、上記受け板511は、鋼
材等の金属製部材で構成されており、その後端部が柱体
511aを介してスライダ511bに固定されている。
このスライダ511bは、図外のエアシリンダによっ
て、当該受け板511を上記ガイド面411の円弧の内
外に進退駆動可能な状態で上記受け板511を支持して
いる。 【0051】次に、図10から図12を参照して、上記
第1、第2押圧板512、513は、受け板511と同
材質の金属製部材で構成されており、それぞれ第1、第
2リンク腕512a、513aを介して第1、第2エア
シリンダ512b、513bと連結されている。そし
て、図の実線で示すように、エアシリンダ512b、5
13bが伸長している状態では、それぞれ対応するリン
ク腕512a、513aによって、各押圧板512、5
13は受け板511側に駆動され、受け板511との間
でテープTを挟持できると共に、エアシリンダ512
b、513bが縮んでいる状態では、図の二点鎖線で示
すように、受け板511から離れてテープTを解放する
ように構成されている。 【0052】ここで、第1押圧板512は、上記挟圧手
段440によって搬送されたテープTの端部を把持する
ためのものであり、第2押圧板513は、締めつけられ
たテープTの当該端部側外面とそれに対向して巻回され
たテープTの内面とを重合させた状態で止定するための
ものである。第1、第2押圧板512、513の上面に
は、受け板511の端縁近傍に対向するゴム部材512
c、513cが固定されており、このゴム部材512
c、513cと受け板511との間でテープを挟持する
ようにしている。 【0053】(送行手段)テープTを締めつけ方向に送
行させる送行手段としては、図4と共に詳述した第2ロ
ーラ対ユニット35により具体化される。即ち、図12
に示すように、ループ形成後に第1押圧板512と受け
板511との間でテープTの端部を把持し、その後、第
2ローラ対ユニット35で、締めつけ方向にテープTを
送行させることにより、テープTを被結束物Wの周囲に
結束するようにしている。 【0054】第2ローラ対ユニット35のモータ(図示
せず)は、トルクリミッタを備えており、このトルクリ
ミッタによって、締めつけ強さを規定している。本実施
例においては、上記トルクリミッタのしきい値を多段階
に設定できるようになっており、テープTの種類によっ
て、種々の締めつけ強度を規定できるようにしている。 【0055】〔接着機構60〕次に図12を参照して、
本実施例の接着機構60は、上記受け板511の下方に
対向するブロック体610の上面に固定されているヒー
タ手段611により構成されている。ヒータ手段611
は、平板状のニクロム薄板と、このニクロム薄板に所定
の電圧(本実施例では3V)を印加する図外の給電部材
により具体化されている。本実施例のニクロム薄板を採
用した場合、約10秒程度で表面温度を約220℃に加
熱することができる。従って、装置のウォームアップ時
間を大幅に短くすることができるという利点がある。そ
して、上記第2押圧板513によって、一方の面に熱可
塑性樹脂を塗布したテープTの当該端部側外面とそれに
対向して巻回されたテープTの内面とを重合させた状態
で止定し、その状態で当該重合部分に上記ニクロム薄板
を押し付けることにより、上記熱可塑性樹脂を溶融させ
てテープTの重合部分を熱溶着させ、結束させることが
できる。 【0056】〔切断機構70〕次に、切断機構60は、
上記ブロック体610の側面に固定された金属製のカッ
タ710により具体化されている。このカッタ710
は、後述する結束工程において、接着後にテープTの重
合部分から供給側のテープTを切断する周知のものであ
る。 【0057】〔結束動作〕次に本実施例における結束動
作について、図1、並びに図13から図18を参照しつ
つ説明する。 (初期設定)先ず図1を参照して、図外の被結束物供給
源から供給された被結束物Wは、供給側コンベア21に
よって本体10の内部に搬送され、載置部、即ち、供給
側コンベア21の搬送ローラ217、218(図2参
照)と搬出側コンベア22の搬送ローラ227、228
(図3参照)の上に搬送される。上記載置部に搬送され
た被結束物Wは、各搬送コンベア21、22の押圧板2
110、2210によって固定される。 【0058】他方、テープTは、本体10の上部に配設
されているテープ供給機構30のロール体Rから引き出
され、案内ローラ33、第1ローラ対ユニット34、第
2ローラ対ユニット35、送行ローラ対38、ガイド部
材37を経てループ形成機構40に供給される(図4参
照)。本実施例においては、予めループ形成機構40に
よって、ループLを形成した後、被結束物Wを搬送して
結束作業を行なう方法と、予め被結束物Wを載置部に載
置した後、ループLを形成する方法の何れをも採用する
ことができる。 【0059】(ループ形成動作)次に図13を参照し
て、結束作業について詳述する。先ず、テープ供給機構
30のガイド部材37から供給されたテープTの端部
は、外面側ガイド部材410のガイド面411の当該供
給側ガイド端部411aに供給され、挟圧手段440を
構成する第1の押圧部材441との間で挟圧されてい
る。この状態で図1の運転盤12を操作して、ループ形
成作業を開始すると、図示の通り、第1ローラ対ユニッ
ト34が駆動されてテープTがループ形成機構40側へ
送行されると共に、駆動手段450の電磁クラッチ45
3h(図1参照)が接続され、駆動源の駆動力が動力伝
達部453(図7、図8参照)を介して回転駆動ドラム
452に伝達される。 【0060】これにより、回転駆動ドラム452が図1
3において左周り方向に回転駆動される結果、挟圧手段
440の第1、第2の押圧部材441、442は、テー
プTの端部を図13において、左周りに駆動し、ループ
Lの形成を開始する。ここで、上述したように、押圧部
材441の摩擦係数は、ガイド面411の摩擦面に比べ
て相当大きく設定されているので、テープTの端部は、
ガイド面411上で摺動して左周りに引き出され、図1
4に示すように、内面側ガイド部材420を構成する各
転がりコロ421上に巻回されてループLを形成する。 【0061】押圧部材441がループLを形成してクラ
ンプ側ガイド端部411bに到達すると、図7及び図8
に示すスイングアーム451dのカムローラ4513が
外面側ガイド部材410のカム面412上で転がりなが
らガイドされることにより、第1の押圧部材441は、
図14によく示されているように、クランプ手段510
の受け板511と第1押圧板512の間を通過する。こ
の結果、テープTの端部は、挟圧手段440の第1の押
圧部材441とガイド面411との間から解放され、受
け板511と第1押圧板512の間に対向した状態で自
由状態になる。そして、この状態で、第1押圧板512
のエアシリンダ512bを作動させることにより、第1
押圧板512と受け板511との間でテープTの端部を
把持することができる。 【0062】ここで、本実施例においては、第1の押圧
部材441の上流側に第2の押圧部材442を設けてい
るので、第1の押圧部材441がガイド面411のクラ
ンプ側ガイド端部411bから離れた後においても、当
該クランプ側ガイド端部411bとの間でテープTを挟
圧することができる。このため、クランプ手段510に
よるテープTのクランプ長を充分に確保した状態でテー
プTの端部側を挟圧し、テープTが好ましくない方向に
移動するのを防止して確実な持ちかえ動作を図ってい
る。 【0063】以上の行程により、ループ形成動作が終了
し、図15に示す状態になる。 (締めつけ動作)次に、形成されたループLを絞り込ん
で、テープTを被結束物Wに締めつけるには、先ず、図
15に示すように、エアシリンダ4510を作動させて
ロッド4510aを伸長させ、駆動手段450の担持部
451を退避位置に退避させる(図11参照)ことによ
って、挟圧手段440をループLの外に退避させる。次
いで、図16に示すように、テープ搬送機構30の第2
ローラ対ユニット35でテープを結束方向に送行させる
ことにより、所望の強さでテープTを被結束物Wの周囲
に締めつけることができる。 【0064】図16の状態で締めつけ作業が終了する
と、クランプ手段510のエアシリンダ513bが作動
させることにより、第2押圧板513が受け板511と
の間で、当該テープTのテープTの当該端部側外面とそ
れに対向して巻回されたテープTの内面とを重合させた
状態で止定する。その状態で、接着機構60のブロック
体610が上方に駆動させると、図17に示すように、
先ず、切断機構70のカッタ710がテープTを切断
し、この後、ヒータ手段611がテープTの重合部分を
加熱接着する結果、当該重合部分が熱融着され、テープ
Tによる結束が終了する。 【0065】そして、図18に示すように、結束作業終
了後に、ブロック体610、及び両押圧部材512、5
13を降下させてクランプ手段510を解放し、さら
に、受け板511を被結束物搬送方向下流側にスライド
させて被結束物Wを完全に解放すると、結束された被結
束物Wが搬出側コンベア22によって、本体10の外部
に搬出されると共に、結束されるべき新たな被結束物W
が供給側コンベア21によって、載置部に載置される。
これと同時に、挟圧手段440は、外面側ガイド部材4
10の内部に再び復帰して、新たなテープTの端部を挟
圧し、ループ形成可能な状態で待機する。そして、搬出
側コンベア22のセンサ2222が結束された被結束物
Wを検出すると、自動的に駆動手段450を駆動し、新
たなループLを形成して図15の状態に戻るように設定
されている。 【0066】従って、一度初期設定を行ない、結束作業
を終了すると、その後は、自動的にループLが形成さ
れ、ループ形成後は被結束物Wをコンベア21、22で
順次搬送することによって、連続的に自動で結束作業を
行なうことができる。このように本実施例においては、
概ねC字形に湾曲した状態で上記外面側ガイド部材41
0に形成され、一方の端部が上記テープ供給機構30か
らテープTの端部を供給される供給側ガイド端部411
aを構成すると共に、他方の端部が被結束物Wの周囲に
ループLを形成しているテープTの端部をクランプ手段
510にガイドするクランプ側ガイド端部411bを構
成するガイド面411と、上記ガイド面411とテープ
Tの端部との摺動を許容した状態で、弾性部材としての
第1の捩じりコイルばね451fの押し付け力によりテ
ープTの端部をガイド面411との間で挟圧する挟圧手
段440と、挟圧手段440を上記ガイド面411の供
給側ガイド端部411aからクランプ側ガイド端部41
1bへ周回させることによりループLを形成させると共
に、挟圧手段440の第1の押圧部材441を、上記ク
ランプ側ガイド端部411bからクランプ手段510に
移動させて、当該テープTの端部をクランプ手段510
に搬送させる駆動手段450とを備えているので、テー
プTの剛性に拘らず、所望のループLを形成することが
できるので、形成されるべきループLの最大幅を可及的
に大きく設定することができる。 【0067】さらに、挟圧手段440との間でテープT
を挟圧している外面側ガイド部材410のガイド面41
1が、被結束物Wの周囲にループLを形成しているテー
プTの端部をクランプ手段510に搬送するクランプ側
ガイド端部411bを構成するC字形に形成されている
と共に、挟圧手段440でテープTの端部をガイド面4
11に挟圧した状態でテープTを周回させ、さらに挟圧
手段440の第1の押圧部材441を、上記クランプ側
ガイド端部411bからクランプ手段510に移動させ
ているので、挟圧手段440の第1の押圧部材441
は、当該クランプ側ガイド端部411bから離れてクラ
ンプ手段510側でテープTを解放することになる。こ
のため、挟圧手段440がガイド面411のクランプ側
ガイド端部411bから離れた後は、自動的にテープT
の端部をクランプ手段510に持ちかえることができ
る。 【0068】従って本実施例によれば、テープTの端部
を把持するための把持機構を設ける必要がなく、挟圧手
段440の構成が比較的単純になるという利点がある。
特に本実施例のように、ガイド面と挟圧手段440の押
圧部材441との摩擦係数の差によって、テープTの端
部を摺動可能な状態で駆動している場合には、挟圧手段
440の押圧力の設定が比較的容易になり、簡単なチュ
ーニング作業で精緻なテープ搬送特性を得ることが可能
になる。 【0069】さらに、挟圧手段440がガイド面411
のクランプ側ガイド端部411bから離れた後は、自動
的にテープTの端部を解放してクランプ手段510にテ
ープTの端部を持ちかえることができるので、テープT
の端部を把持するための把持機構を設ける必要がなく、
比較的単純な構成で迅速にテープTの端部を搬送するこ
とができる。 【0070】しかも、テープTの端部側を搬送してルー
プLを形成することができるので、テープTのロール体
を駆動する機構に比べ、高速でループLを形成すること
ができる。従って、本実施例によれば、薄手のテープT
で大きな被結束物Wを比較的高速で結束することができ
る。 【0071】なお上述した実施例は、本発明の好ましい
具体例を例示したものに過ぎず、本発明の要旨を変更し
ない範囲内で種々の設計変更が可能であることは、云う
までもない。 【0072】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動結束
機によれば、テープの剛性に拘らず、所望のループを形
成することができるので、形成されるべきループの最大
幅を可及的に大きく設定することができる。さらに、挟
圧手段の少なくとも周回方向下流側がガイド面のクラン
プ側ガイド端部から離れた後は、自動的にテープの端部
をクランプ手段に持ちかえることができるので、テープ
の端部を把持するための把持機構を設ける必要がなく、
挟圧手段の構成が比較的単純になるという利点がある。 【0073】しかも、テープの端部側を搬送してループ
を形成することができるので、テープのロール体を駆動
する機構に比べ、高速でループを形成することができ
る。従って、本発明によれば、薄手のテープで大きな被
結束物を比較的高速で結束することができるという顕著
な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例における自動結束機を背面側
から見た概略斜視図である。 【図2】上記自動結束機の供給側コンベアを示す概略斜
視図である。 【図3】上記自動結束機の搬出側コンベアを示す概略斜
視図である。 【図4】上記自動結束機のテープ供給機構を示す概略斜
視図である。 【図5】上記テープ供給機構の要部を示す概略正面図で
ある。 【図6】上記自動結束機のガイド部材を示す概略斜視図
である。 【図7】上記自動結束機の要部を示す概略斜視図であ
る。 【図8】上記自動結束機の駆動手段の概略を示す分解斜
視図である。 【図9】上記駆動手段の要部を示す概略平面図である。 【図10】上記自動結束機の要部を示す概略断面図であ
る。 【図11】上記自動結束機の要部を示す概略断面図であ
る。 【図12】上記自動結束機の締めつけ機構を示す概略正
面図である。 【図13】上記自動結束機の締めつけ行程を示す概略背
面図である。 【図14】上記自動結束機の締めつけ行程を示す概略背
面図である。 【図15】上記自動結束機の締めつけ行程を示す概略背
面図である。 【図16】上記自動結束機の締めつけ行程を示す概略背
面図である。 【図17】上記自動結束機の締めつけ行程を示す概略背
面図である。 【図18】上記自動結束機の締めつけ行程を示す概略背
面図である。 【符号の説明】 A 自動結束機 30 テープ供給機構 40 ループ形成機構 50 締めつけ機構 410 外面側ガイド部材 411 ガイド面 411a 供給側ガイド端部 411b クランプ側ガイド端部 420 内面側ガイド部材 440 挟圧手段 450 駆動手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 13/00 B65B 27/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】被結束物を載置する載置部にテープを供給
    するテープ供給機構と、 載置部の周囲に沿ってテープの外面側を円弧状にガイド
    する外面側ガイド部材、及び外面側ガイド部材の円弧内
    に挿抜可能に配設され、ループ形成時にテープの内面側
    をガイドすると共に、ループ形成後に当該ループの外に
    退避する内面側ガイド部材を含み、両ガイド部材の間に
    供給されたテープにより当該被結束物の周囲にループを
    形成するループ形成機構と、 ループを形成しているテープの端部をクランプするクラ
    ンプ手段を含み、端部がクランプされたテープのループ
    を絞り込んでテープを被結束物に締めつける締めつけ機
    構とを備え、上記被結束物を連続的に結束する自動結束
    機であって、 上記ループ形成機構は、 概ねC字形に湾曲した状態で上記外面側ガイド部材に形
    成され、一方の端部が上記テープ供給機構からテープの
    端部を供給される供給側ガイド端部を構成すると共に、
    他方の端部が被結束物の周囲にループを形成しているテ
    ープの端部をクランプ手段にガイドするクランプ側ガイ
    ド端部を構成するガイド面と、 上記ガイド面とテープの端部との摺動を許容した状態
    で、弾性部材の押し付け力によりテープの端部をガイド
    面との間で挟圧する挟圧手段と、 挟圧手段を上記ガイド面の供給側ガイド端部からクラン
    プ側ガイド端部へ周回させることによりループを形成さ
    せると共に、挟圧手段の少なくとも周回方向下流側を、
    上記クランプ側ガイド端部からクランプ手段に移動させ
    て、当該テープの端部をクランプ手段に搬送させる駆動
    手段とを備えていることを特徴とする自動結束機。
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