JP3493737B2 - 送信ノードおよび受信ノード - Google Patents

送信ノードおよび受信ノード

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JP3493737B2
JP3493737B2 JP21074294A JP21074294A JP3493737B2 JP 3493737 B2 JP3493737 B2 JP 3493737B2 JP 21074294 A JP21074294 A JP 21074294A JP 21074294 A JP21074294 A JP 21074294A JP 3493737 B2 JP3493737 B2 JP 3493737B2
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/0033Recording/reproducing or transmission of music for electrophonic musical instruments
    • G10H1/0041Recording/reproducing or transmission of music for electrophonic musical instruments in coded form
    • G10H1/0058Transmission between separate instruments or between individual components of a musical system
    • G10H1/0066Transmission between separate instruments or between individual components of a musical system using a MIDI interface

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の電子楽器がネッ
トワーク上に構築された論理的パスにより相互に接続さ
れるネットワークシステムに関するものである
【0002】
【従来の技術】電子楽器において、電子楽器同士を接続
する場合は、一般にMIDI(Musical Instrument Di
gital Interface )と称される電子楽器同士を相互に接
続するためのインターフェースを用いてネットワークを
構成している。なお、このMIDIは国内外の楽器メー
カが協議して決めた統一規格であり、電子楽器を演奏す
ると、その演奏情報が楽器に設けられているMIDI端
子からMIDI規格に従って送出される。このMIDI
を用いると、ステージ等において一人の演奏者で機種等
の異なる複数の電子楽器それぞれから演奏音を同時に出
力して合奏等の演奏効果を得ることができる。
【0003】このMIDIにおいては、ネットワーク上
に直列に接続された複数の楽器のうちのあるものから他
のものにノートオン、ベロシティ等の演奏データをシリ
アルデータで一方向に伝送しているため多くの欠点があ
った。これを解決するために、一本の伝送ライン上に複
数の論理的パスを形成して目的の電子楽器に演奏情報を
伝送、あるいは目的の電子楽器から演奏情報を受信する
ようにしたネットワークシステムが、特願平6−049
927号として本出願人から出願されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記複数の電子楽器が
分散されて接続されたネットワークシステムによると、
演奏制御情報をパケットとして伝送路に送出している
が、パケットが伝送途中で消失した場合は、受信側は受
けるはずのない演奏制御情報を受信して正常な動作が行
われない恐れがあるという問題点があった。例えば、キ
ーオンデータが消失すると、その次に伝送されるキーオ
フデータはキーオンがされていないのに受信されるとい
ったような場合である。また、論理的パスの接続誤りが
あった場合も受信側は受けるはずのない演奏制御情報を
受信して正常な動作が行われない恐れがある。さらに、
送信側から次々と送信される演奏制御情報に受信側の動
作が追いつかない場合は、正常な動作が行われない恐れ
があるという問題点があった。
【0005】そこで、本発明は不適切な制御情報を受信
したことを送信側が把握することのできるネットワーク
システムにおける送信ノードおよび受信ノードを提供す
ることを目的としている。さらに、本発明は制御情報を
受信した受信側の変化の状態を把握することのできるネ
ットワークシステムにおける送信ノードおよび受信ノー
ドを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の送信ノードは、データを送信する送信ノー
ドと、前記データを受信する受信ノードである電子楽器
と、前記送信ノードと前記受信ノードとを接続する通信
ネットワークとからなるネットワークシステムにおける
送信ノードであって、1ないし複数の前記受信ノードに
対して前記データとして確認フラグを付加することので
きる楽音制御情報を送信する送信手段と、該送信手段に
より確認フラグが付加された前記楽音制御情報を送信し
た送信先の前記受信ノードから、当該受信ノードの楽音
制御に関する内部状態の状態情報を受信する受信手段
と、該受信手段により受信した状態情報が前記送信手段
から送信した確認フラグが付加された前記楽音制御情報
に対応して期待される内容であるか否かを判定する判定
手段と、該判定手段の判定に応じてエラー処理を実行す
るエラー処理手段とを備えるようにしたものである。
【0007】 また、本発明の送信ノードは、前記送信
手段から送信すべきデータのうちの一部の楽音制御情報
の種別についてのみ確認フラグを付加して前記受信ノー
ドに対して前記状態情報の返送を要求する返送要求手段
を、さらに備えるようにしてもよいものである。さら
に、本発明の送信ノードは、所定の時間が経過する毎
前記送信手段から送信すべき前記楽音制御情報に確
認フラグを付加して前記受信ノードに対して前記状態情
報の返送を要求する返送要求手段を、さらに備えるよう
にしてもよいものである。さらにまた、本発明の送信ノ
ードは、前記状態情報を返送しない受信ノードが存在す
るか否かを検出し、検出された前記状態情報を返送しな
い受信ノードに対して前記送信したデータの再送を行う
再送手段を、さらに備えるようにしてもよいものであ
る。
【0008】 次に、前記目的を達成するために、本発
明の受信ノードは、データを送信する送信ノードと、前
記データを受信する電子楽器である受信ノードと、前記
送信ノードと前記受信ノードとを接続する通信ネットワ
ークとからなるネットワークシステムにおける受信ノー
ドあって、前記送信ノードから前記データとして楽音制
御情報を受信する受信手段と、該受信手段により受信し
た前記楽音制御情報に確認フラグが付加されているか否
かに応じて、受信した前記楽音制御情報に対応した状態
情報の返送を前記送信ノードが要求しているか否か検出
する検出手段と、該検出手段において前記送信ノードが
状態情報の返送を要求していると検出された場合は、前
記楽音制御情報を受信した後の当該受信ノードの楽音制
御に関する内部状態を前記状態情報として前記送信ノー
ドに対して送信する送信手段とを備えるようにしたもの
である。また、前記本発明の受信ノードにおいて前記
検出手段は、前記受信手段により受信した前記楽音制御
情報が不適切なデータであるか否か検出するようにされ
ており、該検出手段において受信した前記楽音制御情報
が不適切なデータであると検出された場合は、前記楽音
制御情報を受信した後の当該受信ノードの楽音制御に関
する内部状態を状態情報として、前記送信手段が前記送
信ノードに対して送信するようにしてもよいものであ
【0009】
【作用】本発明によれば、受信ノードが不適切な制御情
報を受信したことを受信ノードから送信側に返送するよ
うにしたので、送信ノードは制御情報の誤りや接続の誤
りを把握することができると共に、不適切な制御情報が
受信された時だけ返送すると、通信のトラヒックが増加
することを防止することができる。また、本発明におい
ては受信ノードが、制御情報を受信したことによって生
じる内部状態の変化を返送することにより、制御情報が
単に到着しただけではなく、送信ノードが期待した動作
を受信ノードが行っているかどうかを確認することがで
きる。これにより、接続誤りや受信ノードの内部的なエ
ラーを検出することができる。この場合、重要な制御情
報についてのみ返送を要求するようにすると、通信のト
ラヒックをほとんど増加させることなく前記処理を行う
ことができる。
【0010】
【実施例】本発明の電子楽器ネットワークシステムによ
り構築したネットワークを、一例として図1に示す。こ
の図に示すラインL1〜L10は、論理的パス10であ
りネットワーク上に構築された仮想的な接続手段であっ
て、伝送線のごとき物理的な接続手段ではない。
【0011】この図において、1〜6はそれぞれネット
ワークに接続されたノードであり、次のような各機能が
割り当てられていると共に、次のような構成とされてい
る。まず、1は鍵盤であり、キーデータ出力部(Key Da
ta Output)と送信専用のポート(PORT)#1とから構
成されており、2はシーケンサ(SEQ;Multi Track
Sequencer )であり、トラック1(Track 1 ;MIDI Me
sg. Input )とその受信専用ポート(PORT)#1ないし
トラック16(Track 16;MIDI Mesg. Input)とその
受信専用ポート(PORT)#16,トラック1(Track 1
;MIDI Mesg.Output)とその送信専用ポート(PORT)
#17,トラック2(Track 2 ;MIDIMesg. Output)と
その送信専用ポート(PORT)#18,トラック3(Trac
k 3 ;MIDI Mesg. Output)とその送信専用ポート(PO
RT)#19,パス情報管理部(Path Information Mana
ger )とその送受信ポート(PORT)#50,コントロー
ルデータ入出力部(Control Data Input / Output)と
その送受信ポート(PORT)#60とから構成されてい
る。この図においては、理解を容易にするため、いくつ
かのトラック及びその対応ポートの図示を省略してい
る。以下の各装置についても同じである。
【0012】さらに、3はミキサ(8ch Digital Audio
Mixer )であり、チャンネル1(Audio Data Input )
とその受信専用ポート(PORT)#1,チャンネル2(Au
dioData Input )とその受信専用ポート(PORT)#
2,チャンネル3(Audio DataInput )とその受信専用
ポート(PORT)#3,チャンネル4(Audio Data Inpu
t )とその受信専用ポート(PORT)#4,チャンネル5
(Audio Data Input)とその受信専用ポート(PORT)
#5,チャンネル6(Audio Data Input )とその受信
専用ポート(PORT)#6,チャンネル7(Audio Data
Input )とその受信専用ポート(PORT)#7,チャンネ
ル8(Audio Data Input )とその受信専用ポート(PO
RT)#8,パス情報管理部(Path Information Manage
r )とその送受信ポート(PORT)#50,コントロール
データ入出力部(Control DataInput / Output)とその
送受信ポート(PORT)#60とから構成されている。
【0013】そして、4はPCM方式の音源1(PCM To
ne Generator )であり、MIDIメッセージ入力(MI
DI Mesg. Input )とその受信専用ポート(PORT)#
1,MIDIメッセージ(MIDI Mesg. Input )とその
受信専用ポート(PORT)#2,オーディオデータ出力
(Audio Data Output(L) )とその送信専用ポート(PO
RT)#10,オーディオデータ出力(Audio Data Outp
ut(R) )とその送信専用ポート(PORT)#11,パス情
報管理部(Path Information Manager )とその送受信
ポート(PORT)#50,コントロールデータ入出力部
(Control Data Input / Output)とその送受信ポート
(PORT)#60とから構成されている。また、5はFM
方式の音源2(FM Tone Generator )、6は音源3
(Tone Generator )であり、これらの構成は音源1と
同様の構成とされている。なお、これらのノード1〜6
において、ポートはポートのプログラムにより独立して
動作しており、ポート以外の機能はアプリケーションプ
ログラムにより独立して動作している。
【0014】このように構成された各部において、鍵盤
1の送信専用ポート(PORT)#1は、パスL1によりシ
ーケンサ2の受信専用ポート(PORT)#1,音源1の受
信専用ポート(PORT)#2,音源2の受信専用ポート
(PORT)#2,音源3の受信専用ポート(PORT)#2に
接続されており、シーケンサ2の送信専用ポート(POR
T)#17は、パスL2により音源1の受信専用ポート
(PORT)#1に接続されていると共に、図示しない他の
ノードのポートに接続されている。さらに、シーケンサ
2の送信専用ポート(PORT)#18は、パスL3により
音源2の受信専用ポート(PORT)#1に接続されている
と共に、図示しない他のノードのポートに接続されてお
り、シーケンサ3の送信専用ポート(PORT)#19は、
パスL4により音源3の受信専用ポート(PORT)#1に
接続されている。
【0015】また、音源1の送信専用ポート(PORT)#
10は、パスL5によりミキサ3の受信専用ポート(PO
RT)#1に接続されており、音源1の送信専用ポート
(PORT)#11は、パスL6によりミキサ3の受信専用
ポート(PORT)#2に接続されており、音源2の送信専
用ポート(PORT)#10は、パスL7によりミキサ3の
受信専用ポート(PORT)#3に接続されており、音源2
の送信専用ポート(PORT)#11は、パスL8によりミ
キサ3の受信専用ポート(PORT)#4に接続されてお
り、音源3の送信専用ポート(PORT)#10は、パスL
9によりミキサ3の受信専用ポート(PORT)#5に接続
されており、音源3の送信専用ポート(PORT)#11
は、パスL10によりミキサ3の受信専用ポート(POR
T)#6に接続されている。
【0016】このように各ポート間を論理的パスL1〜
L10により接続することにより、MIDIで接続した
ネットワークと同様の動作を行うことができる。この論
理的パスは、前記したように仮想的な伝送路であるが、
例えば送信ポートは送信データにグループアドレスを付
与して送信データをブロードキャストし、グループアド
レスが設定された受信ポートが送信データを受信するこ
とにより論理的パスが構成されている。従って、この論
理的パス上に送信ポートから送出されたデータは、複数
の受信ポートにより受信することができる。そして、ネ
ットワークを構築している論理的パスは、一度ユーザが
設定しておき、その論理的パスの情報を受信ポートが記
憶するようにすれば、電源投入時やリセット時には、元
の論理的パスをネットワーク上に復活させて再構築する
ことができるものである。さらに、論路的パス情報を可
搬型の記憶媒体、例えば、フロッピーディスクに記憶し
ておき、このフロッピーディスクを接続管理装置にセッ
トすることにより論理的パスをネットワーク上に再構築
することもできるものである。
【0017】次に、フローチャートを用いて、本発明の
電子楽器ネットワークシステムを詳細に説明する。本発
明の電子楽器ネットワークシステムに接続されるノード
のうち、ある特定のノードのメインルーチンのフローチ
ャートを図2に示す。この図において、電源を投入する
とメインルーチンがスタートされ、ステップS100に
て機能の初期化、例えば音源モジュールの場合は異音が
発音されないようにダンプ処理等の通常機能初期化が行
われ、次にステップS110にて自ノードのアドレス等
の認識、および他ノードに何が接続されているか等の後
述するネットワーク機能初期化が行われる。そして、ス
テップS120にてネットワークから入ってきたデータ
が格納されたバッファが走査され、そのデータがネット
ワーク関連のデータか否かがステップS130にて判断
され、ネットワーク関連のデータと判断されると、ステ
ップS140にてネットワーク動作の管理を行うデータ
として、その受信処理が行なわれる。
【0018】この受信処理では、ネットワーク処理のう
ちアプリケーションレベルまで上がらなければ処理でき
ないネットワーク関係の受信データの処理を行ってい
る。さらに、受信した相手が正常に動作しているか否か
の確認もこの処理で行われている。また、ネットワーク
関連のデータでないと判断された場合は、受信したデー
タは楽音制御情報と判断されて、この楽音制御情報によ
り音源の発音処理や消音処理等の発音状態に関する楽器
制御処理がステップS150にて行われる。ただし、こ
のステップS150の動作はノードが音源の場合の例で
あり、他のノードにおいてはその機能に応じた処理が行
われるようにされている。そして、ステップS140、
あるいはステップS150のステップが終了すると、ス
テップS160にてパネル処理が行われる。このパネル
処理には、パネル設定によりユーザがネットワーク上に
論理的パスを手動により構築する処理等が含まれてい
る。
【0019】このパネル処理により、一旦パス管理テー
ブルが各ノードに作成されれば、その後はパス管理テー
ブルを基に論理的パスを再構築することができる。次
に、ステップS170にて外部への送信が必要なデータ
を送信バッファに記録したり、そのデータが重要なデー
タの場合は確認フラグの設定を行う等の電子楽器通常処
理が行われ、次いでステップS180にて送信バッファ
に記録されたデータのネットワークへの送信処理が行わ
れる。なお、ネットワークへの送信は、ポートと云う仮
想的なプログラムのポートを作成しておき、アプリケー
ションプログラムからポートに送信することによって行
われる。また、ポート情報テーブルのプロトコル(prot
ocol)がマルチキャスト(multicast )になっているも
のは、通信相手のアドレスを指定せずに対応するグルー
プ番号を指定してブロードキャストする。そして、ステ
ップS120に戻り、ステップS120〜ステップS1
80の前記した処理が循環して行われている。
【0020】次に、パネル処理のフローチャートを図3
に示す。このパネル処理は通常のパネル処理を行うと同
時に、最初に構築するパスの設定を行う処理であり、パ
ネル処理がスタートされると、ステップS200にて通
常のパネル処理が行われる。次に、ステップS210に
てパス接続処理を行うか否かが判断され、パス接続処理
を行うと判断されると、ステップS220にてノードテ
ーブルを基にネットワークに接続されているノードをデ
ィスプレイ上に表示する。この時、ノードテーブルから
では接続するポート情報が得られていないため、ステッ
プS230にてユーザの指定したノードに関するポート
情報を該当するノードから取り寄せて、このポート情報
をディスプレイに表示する。次に、ユーザがディスプレ
イを参照しながら指定したポート間をパスとしてステッ
プS240にて接続する。この接続はポート間を、前述
したように送信ポートのグループ番号に受信ポートのグ
ループ番号を合わせることにより接続する。さらに、ス
テップS250にて接続されたパスに基づいてパス管理
テーブルを書き替えリターンされる。また、ステップS
210にてパス接続処理は行わないと判断された場合は
そのままリターンされる。
【0021】次に、前記メインルーチンにおけるステッ
プS110で行われているネットワーク機能初期化のフ
ローチャートを図4に示す。このネットワーク機能初期
化がスタートされると、ステップS300にてネットワ
ークが立ち上がった時に、ノード番号を認識するアルゴ
リズムにより自機のノード番号を得る。次に、ステップ
S310にて後述するバックグランドネットワーク処理
が起動されるが、バックグランドネットワーク処理にお
いては、構成管理ノードになったノードは、パケットを
監視して、各パケットからのノード番号のブロードキャ
ストや、ノード番号を収集し、さらにパケットを上位層
に転送したり、パケットのサービス要求に応じた処理等
を行っている。そして、ステップS300にて得られた
自機のノード番号を、ステップS320にてネットワー
ク上にブロードキャストする。このブロードキャストさ
れたノード番号のデータは、前記構成管理ノードとなっ
たノードが受けて自動的に記録する。
【0022】さらに、ネットワークの構成を認識し、認
識後に構成情報完成のパケットを構成管理ノードはブロ
ードキャストするが、この構成情報完成のパケットを待
つステップがステップS330であり、構成管理ノード
の構成情報完成まで待機するステップである。なお、構
成管理ノードには、ネットワークに接続されたノードの
内余裕のあるノードがなるようなアルゴリズムとされて
いる。そして、ネットワークの構成情報が完成したこと
を示すパケットを得ると、ステップS340にて自ノー
ドのノード固有情報を構成管理ノードにネットワークを
通じて通知する。このノード固有情報は、自ノードのユ
ニークアドレス、ノード情報、機器固有番号であり、ユ
ニークアドレスは低位の電子機器の固有番号であり、製
品毎に異なる番号とされており、ノード情報はどのよう
な機能のノードであるかを表す情報であり、機器固有番
号は上位の機器に固有の番号であり、同じ機能の電子機
器には同じ番号が与えられている。
【0023】このようなノード固有情報からなるノード
テーブルを図5に示す。この図において、例えばノード
番号1のユニークアドレスは「aaaa.aaaa」、ノード情
報は「MIDI Keyboard」、機器固有番号は「AAAAAAAA」
とされており、このノードテーブルのノード番号は、図
1に示す各ノードに付した1〜6の符号に対応してい
る。そして、構成管理ノードはすべてのノードから前記
したようなノード管理情報を受け取ると、ノード情報完
成のパケットをネットワーク上にブロードキャストす
る。このパケットを待つステップがステップS350で
あり、管理ノードが全ノードのノード固有情報を収集し
終るまで待機する。そこで、前記ノード情報完成のパケ
ットが得られると、ステップS360にて構成管理ノー
ドより他のノードのノード固有情報を取得し、自ノード
のノードテーブルとする。このノードテーブルは図5に
示すようなノードテーブルとされる。
【0024】次に、ステップS370において自ノード
の機能に応じてポートを作成していくが、まず、ポート
番号を割当て、そのポートが入力ポートなのか、出力ポ
ートなのか、あるいは入力/出力ポートなのかの情報を
作成し、これにより図7に示すようなポート情報テーブ
ル(SEQの例を示している)を作成する。このポート
作成にあたり、送信専用ポートが各々一意なグループ番
号をステップS370にて取得している。そして、ステ
ップS380にて、例えば図8に示すようなパス管理テ
ーブル(ミキサの例を示している)が自ノードにあるか
否かが判断され、パス管理テーブルがあると判断された
場合には、ステップS390にてパスが再構成される。
【0025】さらに、ステップS390にてパケット喪
失や相手ノードが反応しなかった場合のため、1回目で
構成できなかったパスについて再度パスの接続(パス再
構成リトライ)がステップS400にて試みられる。ま
た、パス再構成リトライによっても接続できなったパス
は、該当するノードがなかったものとし、ステップS4
10にて同一の機能を持つノードと強制的に接続されて
リターンされる。また、ステップS380にてパス管理
テーブルがないと判断された場合はそのままリターンさ
れる。なお、全く新たにノードをネットワークに接続し
た場合は、パス管理テーブルは存在しない。ここで、受
信用のポートを持たないノードは、図示する破線で囲ん
だステップS380ないしステップS410の処理ステ
ップは実装していない。
【0026】ところで、前記ネットワーク機能初期化に
おけるステップS310にてバックグラウンドネットワ
ーク処理を起動しているが、起動されるバックグラウン
ドネットワーク処理とは、上位の電子楽器に関する処理
で行わなくても処理することのできる処理を表に出さず
バックグラウンドで行う処理であり、バックグラウンド
ネットワーク処理が起動されると、図10に示すよう
に、ステップS500にて自ノードの送信ポートからの
送信がいずれのノードで受信されているかを認識するた
めのmulticast テーブルを更新するタイミングか否かが
判断される。更新タイミングと判断されるとステップS
510にてmulticast テーブルを作成するために、更新
すべきポート番号の1つを取得し、ステップS520に
てグループ番号を指定してノード番号返答要求をブロー
ドキャストする。
【0027】ここで、multicast テーブル(SEQの例
を示す)を図6に示すが、ポート番号17にはノード番
号4,7,8,10のノードが接続されており、ポート
番号18にはノード番号5,9,15,18のノードが
接続されており、ポート番号19にはノード番号6,1
0のノードが接続されていることを表している。なお、
ノード番号7以降のノードは図1には図示されていな
い。また、グループ番号とは図7に示すポート情報テー
ブルにおけるグループ番号を指しており、このグループ
番号、例えば『10』のグループ番号をパケットにつけ
て送信するとこのグループ番号を持つ受信ポートを備え
たノード4(音源1)がこのパケットを受信するように
なる。
【0028】ステップS520の処理が終了すると、ス
テップS530にてパケットの監視が行なわれ、さらに
ステップS540にて特殊処理が行われる。この特殊処
理には構成管理ノードになったノードが、各パケットか
らのノード番号のブロードキャストの収集や、ノード固
有情報の収集を行う。ただし、構成管理ノードなどの特
殊な機能を実現しないノードはこの特殊処理を実装して
いない。次いで、ステップS550にて、そのパケット
がブロードキャストか否か、あるいは自ノード宛なのか
否かが判断され、ブロードキャスト、あるいは自ノード
宛と判断された場合は、ステップS560にて上位層に
渡すべきパケットか否かが判断され、上位層に渡す例え
ば発音処理等のパケットでないと判断された場合は、さ
らにステップS570にてノード番号返答のパケットで
あるか否かが判断され、ノード番号返答のパケットと判
断された場合は、ステップS590にてノード番号とグ
ループ番号をパケットから取り出し、グループ番号に対
応するポート番号をポート情報テーブルを参照して検索
し、検索したポート番号に対応するmulticast テーブル
の欄にノード番号を書き込むことによりmulticast テー
ブルを作成する。
【0029】また、ステップS570においてノード番
号返答のパケットと判断されない場合は、ステップS6
00にてサービス要求に応じて各種テーブルを参照し、
自ノードのデータを返送する。ここでは、パス設定時の
ポート属性の問い合わせに対する返答や、ユーザによる
ポート情報テーブルの要求に対する返答、および確認返
答要求に対する返答、さらにはmulticast の受信ノード
の確認の返答等が返送される。また、ステップS560
にて上位層に渡すべきパケットと判断された場合は、ス
テップS580にてパケットを上位層へ転送する。そし
て、ステップS550にてブロードキャストではなく、
かつ、自ノード宛ではないと判断された場合、およびス
テップS580、ステップS590あるいはステップS
600の処理が終了した場合はステップS500に戻
り、前記処理が循環して行われることにより、図6に示
すようなようなmulticast テーブルができ上がるように
なる。なお、ノードを構成する機器の接続状態は頻繁に
変更されるわけではないため、前記更新タイミングは十
分な時間間隔を取るようにしても良い。
【0030】次に、図2に示すフローチャートのステッ
プS170にて処理されている電子楽器通常処理のフロ
ーチャートを図11に示す。この電子楽器通常処理がス
タートされると、ステップS700にて鍵盤を弾いたり
パネルを操作したことを検出するよう、楽器パネル/鍵
盤がスキャンされ、ステップS710にてパネル操作に
応じた電子楽器のモードに変更される。この場合、キー
オンやシーケンサ(SEQ)のスタートの操作が行われ
た時のように、モードの変更に伴い外部への送信が必要
となることがステップS720にて判断され、ステップ
S730にてポート番号を指定しデータを送信バッファ
に記録する。これにより、アプリケーションプログラム
の下位の層が送信バッファ内のデータを送信するように
なる。
【0031】そして、ステップS740にて送信バッフ
ァに記録したデータが重要データか否かが判断され、重
要データと判断された場合はステップS750に進み、
送信バッファのデータに確認フラグをセットするように
する。また、重要データと判断されない場合はステップ
S760に進み、最後のmulticast 確認から所定の時間
が経過したか否かが判断され、所定時間が経過したと判
断されるとステップS750に進み、前記と同様に送信
バッファのデータに確認フラグをセットする。これは、
所定時間毎に確認フラグをmulticast で送信することに
より、相手ノードを少なくとも所定時間毎に調べるよう
にするためである。
【0032】次いで、ステップS760にて所定時間が
経過してないと判断された場合、およびステップS72
0にて外部への送信が必要でないと判断された場合と同
様に、ステップS770にてその他の楽器処理が行われ
てりターンされる。なお、重要データの例を図18に示
す送信データと返答データの例を上げた表の左側に示す
が、○印を付した『KOFF』,『TONE change 』,『ALL
NOTE OFF』等のデータが重要なデータとされて、確認フ
ラグが付されて送信されるものである。
【0033】次に、図2に示すフローチャートのステッ
プS180にて処理されているネットワーク送信処理の
フローチャートを図12に示すが、この送信処理は、前
記電子楽器通常処理において送信バッファに記録された
データを送信する処理である。このネットワーク送信処
理が開始されると、ステップS800にて送信バッファ
に記録された送信データが取り出され、ステップS81
0にてポート情報テーブルより送信ポートに対応する情
報が取り出される。これは、ポート番号ではデータを送
信することができないので、図7に示すポート番号に対
応するグループ番号を取り出すようにする処理である。
次いで、ステップS820に進み『protocol』が『mult
icast 』、かつ、『type』が『TX ONLY』か否かが判断
され、『protocol』が『multicast 』、かつ、『type』
が『TX ONLY』と判断されると、さらに、ステップS8
30にて確認フラグがあるか否かが判断される。なお、
『protocol』はポート情報テーブルに示されており、
『type』はポートが送信専用ポートか、受信専用ポート
か、送受信ポートであるかの種類を示しており、『TX
ONLY』は送信専用ポートであることを示している。
【0034】そして、確認フラグが送信データに付され
ているとステップS830にて判断されると、ステップ
S840にてポート番号を元にmulticast テーブルを参
照し、対応ノード番号に対応するリターンテーブル領域
を確保し、その領域の全てにデータ待ちを示す「0」を
書き込むと共に、センドテーブルに対応情報を書き込む
ようにする。このセンドテーブルを図17(a)に示す
が、例えばポート番号が「17」とされて送信したデー
タとして『ALL NOTE OFF』データが書き込まれている。
さらに、リターンテーブルを図17(b)に示すが、こ
のテーブルの『状態』の欄に返答待ちを示す「0」を書
き込んでいる。なお、この図に示すリターンテーブルは
返答を受けて出来上がったテーブルである。次に、ステ
ップS850にてグループ番号を指定してデータをブロ
ードキャストし、ステップS860にてタイムアウト割
込みがenebleされリターンされる。これにより、タイマ
ーが起動されて返答を一定時間だけ待つようにされる。
【0035】また、ステップ820にて『protocol』が
『multicast 』、かつ、『type』が『TX ONLY』と判断
されない場合は、ステップS870に進み『protocol』
が『transaction 』か否かが判断され、『transaction
』と判断されるとステップS880にて『transaction
』によるデータ通信が行われリターンされる。なお、
『transaction 』とは相互に通信相手がわかっている通
信である。また、ステップS870にて『transaction
』でもないと判断された場合は、ステップS890に
てエラー処理が行われリターンされる。この場合のエラ
ー処理は本発明における後述するエラー処理とは異なる
処理である。なお、ネットワーク上に送出するパケット
のフォーマットを示すが、ヘッダ部におけるマークには
スタートアドレスが設定され、受信アドレスには例えば
ブロードキャストを示すアドレスが設定され、送信アド
レスには自ノードのアドレス、グループ番号にはmultic
ast を示すグループ番号が設定され、確認フラグには前
記したように重要なデータの場合にフラグが付される。
また、データ部には送出すべきデータを設定し、フッタ
部には誤り訂正用のコードやエンドマークが設定され
る。
【0036】次に、図2に示すフローチャートのステッ
プS150にて処理されている楽器制御処理のフローチ
ャートを図14に示す。この楽器制御処理がスタートさ
れると、ステップS900にて受信した楽音制御情報、
例えばキーオンやキーオフにより電子楽器の動作状態が
制御され、ステップS910にて確認フラグが付されて
いるか否かが判断され、確認フラグが付されていると判
断された場合は、受信した楽音制御情報が不適切か否か
がステップS920にて判断される。この場合、楽音制
御情報が不適切と判断されると、受信した楽音制御情報
により変化した楽器の内部状態を返答するデータ、例え
ばアサインしたらアサインしたとのデータ、アサインで
きなかったらアサインできなかったとのデータをステッ
プS930にて作成し、元々のパケットの送信アドレス
に対して上記データを確認返答としてステップS940
にて返送し、リターンされる。
【0037】また、受信した楽音制御情報が不適切とス
テップS920にて判断されない場合、および確認フラ
グが付されているとステップS910にて判断されない
場合はそのままリターンされる。このように、破線で囲
ったステップS920を設けるようにすると、受信した
楽音制御情報が不適切な場合に限り、すなわちエラーが
発生した時にだけ確認返答を返送する第1実施例とする
ことができる。この場合には通信トラヒックをほとんど
増加させることなく受信側が正常に受信したか否かを確
認することができる。しかしながら、前記したmulticas
t テーブルは使用しないものである。また、ステップS
920を省略するようにすると、確認フラグが付されて
いる場合に全て確認返答を返送する第2実施例とするこ
とができ、受信側が正常に受信したことおよび正常に動
作したことを確認することができ、後述するようにmult
icast テーブルを使用してリターンテーブルを作成する
処理等が行われるものである。
【0038】次に、図2に示すメインルーチンにおける
ステップS140にて処理されるネットワーク受信処理
のフローチャートを図15に示す。ネットワーク受信処
理がスタートされると、ステップS1000にてネット
ワークから受信されたデータがリセット信号か否かが判
断され、リセット信号と判断された場合は、ステップS
1020において自ノードのすべての機能をリセットす
る。このリセット信号は、新たなノードがネットワーク
に接続された時にネットワークをリセットするためのも
のである。なお、前記した図1に示すように、各ノード
はアプリケーションプログラムの部分とポートのプログ
ラムの部分とに独立して分離されたプログラムにより動
作されているため、ポートのプログラムだけをリセット
することが可能ではあるが、リセット信号の送出がネッ
トワークの端部から送出された場合等においては、ネッ
トワークの伝播遅延時間の影響により、他のノードが送
出したデータと衝突して音が鳴り続けたり暴走したりす
る恐れがあるため、ここではノードのすべての機能をリ
セットしている。
【0039】また、リセット信号でないと判断された場
合は、パス管理テーブル処理がステップS1010にて
行われる。このパス管理テーブル処理では、例えばフロ
ッピーディスクに記憶されているパス管理テーブルによ
りパスを構築する場合の処理が行われる。次に、受信さ
れたデータが確認返答であるか否かがステップ1030
にて判断され、受信されたデータが確認返答と判断され
た場合は、受信されたパケットの送信アドレスから、ノ
ードテーブル等を参照してノード番号をステップS10
40にて得る。さらに返答データを、前記したネットワ
ーク送信処理において領域確保したリターンテーブルに
ステップS1050にて書き込む。次いで、返答データ
が期待されたデータか否かがステップS1060にて判
断され、期待された正常なデータの場合はリターンテー
ブルの該当箇所に成功を示す「1」がステップS107
0にて書き込まれてリターンされ、期待されたデータで
なく異常なデータの場合はリターンテーブルの該当箇所
にステップS1080にて失敗を示す「2」が書き込ま
れてリターンされる。
【0040】この場合における送信データと返答データ
の例を図18に示す。この表において、送信データとし
て例えば『KON 』信号が送信された場合は、期待された
正常な返答データはアサインされたことを示す『assign
ed』であり、期待されていない異常なデータはアサイン
されなかったことを示す『no assign channel 』とされ
る。また、『ALL NOTE OFF』信号が送信された場合は、
期待された正常な返答データは停止したことを示す『st
opped 』であり、期待されていない異常なデータは何の
データかわからないことを示す『what?』とされる(例
えば、接続誤りで演奏操作子のノードに『ALL NOTE OF
F』信号が送信された場合、このノードはデータを理解
することができない。)。このように判断して、リター
ンテーブルの状態の欄に返答データに応じた数字を書き
込んだものが図17(b)に示されている。なお、状態
が「0」とされているものは返答がなかったことを示し
ている。
【0041】次に、リターンテーブルの状態欄に失敗を
示す「2」が書き込まれた場合に、異常なデータに対す
る処理を行うタイムアウト割込処理のフローチャートを
図16に示す。このタイムアウト割込処理は、前記した
ネットワーク送信処理におけるステップS860にてen
ableされたものであり、タイマーが一定時間経過した時
に起動されて、ステップS1100にて一度だけの割込
とされるようにタイムアウト割込がdisable される。次
いで、ステップS1110にてリターンテーブルより状
態欄のデータが取り出され、状態を示すデータが何であ
るか判断される。そして、「1」の場合は正常な返答デ
ータであるので、そのままステップS1140に進む
が、「2」の場合は異常な返答データの場合であるの
で、返送データに応じて予め決められたエラー処理をス
テップS1130にて実行した後、ステップS1140
に進み、「0」の場合は返答がなかった場合であるの
で、該アドレスに対してデータをステップS1120に
て再送した後、ステップS1140に進むようにされ
る。
【0042】なお、ステップ1130にて行われるエラ
ー処理は、図18に示す送信データと返答データの例の
表における右端の欄の「異常なデータへの対応」に示さ
れる処理である。例えば、『KOFF』信号を送信した場合
のエラー処理としてはこの返答データを無視する処理で
あり、『ALL NOTE OFF』信号を送信した場合のエラー処
理は、接続誤りがあることになるので、ユーザの確認を
得た後、ネットワークをリセットする処理とされる。そ
して、リターンテーブルよりデータをとり出していない
ノードが残っているとステップS1140にて判断され
た場合は、ステップS1110に戻りステップS114
0までの処理が循環して処理され、全てのノードの処理
が実行されると、ノードが残っていないとステップS1
140にて判断され、センドテーブルおよびリターンテ
ーブルをステップS1150にて消去した後、割込が復
帰される。
【0043】以上説明したように、本発明においては2
つの実施例があり、第1の実施例においてはネットワー
ク上のあるノードからmulticast で複数のノードに対し
同時に楽音制御情報を与えた場合、その楽音制御情報が
自ノードにとって不適切なものである場合に限り、確認
返答データを返送するようにしたものであり、この場合
楽音制御情報が重要なものに限って確認返答を返送する
ようにしてもよいものである。さらに、一定時間ごとに
各multicast 出力ポートに対してどのノードがその情報
を受信しているが調べるようにしてもよいものである。
【0044】本発明の第2の実施例においては、multic
ast の送信側が予め自分の情報を受信しているノードの
リストを用意しておき、重要なデータや正常に接続され
ているかを調べたい時に送信データに確認フラグを付し
てmulticast し、確認フラグを受信した受信ノードは、
そのデータによって変化した自分の状態を送信ノードに
返答する。送信側はこれを受けて、次々に返ってくるノ
ードの状態をノードリストに書き込み、ノードリストを
検査して期待したデータが返送されないノードに対して
所定の対応を行うようにしたものである。この場合、一
定時間ごとに各multicast 出力ポートに対してどのノー
ドがその情報を受信しているが調べるようにしてもよい
ものである。
【0045】なお、前記第2実施例において、各ノード
の演算速度は十分速いものとされているためセンドテー
ブル・リターンテーブルが複数作成されることはなく、
楽音処理の間において前記一連の返答確認処理およびエ
ラー対応処理を行うことができ、前記一連の処理が他の
処理に支障を与えることはないようにされている。以上
の説明においては電子楽器のネットワークシステムにつ
いて説明したが、本発明は電子楽器のネットワークシス
テムに限らず民生用の電子機器、例えばテレビジョン、
ビデオテープレコーダ、オーディオ装置、カラオケ装置
等を接続したネットワークシステムに適用することがで
きる。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、受信ノー
ドが不適切な制御情報を受信したことを受信ノードから
送信ノードに返送するようにしたので、送信ノードは制
御情報の誤りや接続の誤りを把握することができると共
に、不適切な制御情報が受信された時だけ返送すると、
通信のトラヒックが増加することを防止することができ
る。また、本発明において受信ノードが、制御情報を受
信したことによって生じる内部状態の変化を返送するよ
うにすると、制御情報が単に到着しただけではなく、送
信ノードが期待した動作を受信ノードが行っているかど
うかを確認することができる。これにより、接続誤りや
受信ノードの内部的なエラーを検出することができる。
また、重要な制御情報についてのみ返送を要求するよう
にすれば、通信のトラヒックを余り増加させることなく
前記処理を行うことができる。
【0047】この際に、通信相手を確認する手段を動的
に行っているので、利用の途中でmulticast 対応のノー
ドが増加したり減少したりする事態にも問題なく対処す
ることができる。さらに、通信回線の問題で正常に通信
できなかったノードと、受信ノードの接続の矛盾によっ
て正常に処理できなかったノードとに分けて処理してい
るので、適切なエラー処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のネットワークシステムを用いて構築
した電子楽器のネットワークを示す図である。
【図2】 メインルーチンのフローチャートである。
【図3】 パネル処理のフローチャートである。
【図4】 ネットワーク機能初期化のフローチャートで
ある。
【図5】 ノードテーブルを示す図である。
【図6】 multicast テーブルの例を示す図である。
【図7】 ポート情報テーブルを示す図である。
【図8】 パス管理テーブルを示す図である。
【図9】パス設定状態の状態内容を表す図表である。
【図10】 バックグラウンドネットワーク処理のフロ
ーチャートを示す図である。
【図11】 電子楽器通常処理のフローチャートを示す
図である。
【図12】 ネットワーク送信処理を示す図である。
【図13】 パケットのフォ−マットを示す図である。
【図14】 楽器制御処理のフローチャートを示す図で
ある。
【図15】 ネットワーク受信処理のフローチャートを
示す図である。
【図16】 タイムアウト割込処理のフローチャートを
示す図である。
【図17】 センドテーブルおよびリターンテーブルを
示す図である。
【図18】送信データと返答データの例を示す図表であ
る。
【符号の説明】
1 鍵盤、2 シーケンサ、3 ミキサ、4 音源1、
5 音源2、6 音源3、L1〜L10 論理的パス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを送信する送信ノードと、前記デ
    ータを受信する受信ノードである電子楽器と、前記送信
    ノードと前記受信ノードとを接続する通信ネットワーク
    とからなるネットワークシステムにおける送信ノードで
    あって、 1ないし複数の前記受信ノードに対して前記データとし
    確認フラグを付加することのできる楽音制御情報を送
    信する送信手段と、 該送信手段により確認フラグが付加された前記楽音制御
    情報を送信した送信先の前記受信ノードから、当該受信
    ノードの楽音制御に関する内部状態の状態情報を受信す
    る受信手段と、 該受信手段により受信した状態情報が前記送信手段から
    送信した確認フラグが付加された前記楽音制御情報に対
    応して期待される内容であるか否かを判定する判定手段
    と、 該判定手段の判定に応じてエラー処理を実行するエラー
    処理手段と、 を備えたことを特徴とする送信ノード。
  2. 【請求項2】 前記送信手段から送信すべきデータのう
    ちの一部の楽音制御情報の種別についてのみ確認フラグ
    を付加して前記受信ノードに対して前記状態情報の返送
    を要求する返送要求手段を、さらに備えるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の送信ノード。
  3. 【請求項3】 所定の時間が経過する毎に前記送信手
    段から送信すべき前記楽音制御情報に確認フラグを付加
    して前記受信ノードに対して前記状態情報の返送を要求
    する返送要求手段を、さらに備えるようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の送信ノード。
  4. 【請求項4】 前記状態情報を返送しない受信ノードが
    存在するか否かを検出し、検出された前記状態情報を返
    送しない受信ノードに対して前記送信したデータの再送
    を行う再送手段を、さらに備えるようにしたことを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載の送信ノー
    ド。
  5. 【請求項5】 データを送信する送信ノードと、前記デ
    ータを受信する電子楽器である受信ノードと、前記送信
    ノードと前記受信ノードとを接続する通信ネットワーク
    とからなるネットワークシステムにおける受信ノードあ
    って、 前記送信ノードから前記データとして楽音制御情報を受
    信する受信手段と、 該受信手段により受信した前記楽音制御情報に確認フラ
    グが付加されているか否かに応じて、受信した前記楽音
    制御情報に対応した状態情報の返送を前記送信ノードが
    要求しているか否か検出する検出手段と、 該検出手段において前記送信ノードが状態情報の返送を
    要求していると検出された場合は、前記楽音制御情報を
    受信した後の当該受信ノードの楽音制御に関する内部状
    態を前記状態情報として前記送信ノードに対して送信す
    る送信手段と、 を備えたことを特徴とする受信ノード。
  6. 【請求項6】 前記検出手段は、前記受信手段により受
    信した前記楽音制御情報が不適切なデータであるか否か
    検出するようにされており、該検出手段において受信し
    た前記楽音制御情報が不適切なデータであると検出され
    た場合は、前記楽音制御情報を受信した後の当該受信ノ
    ードの楽音制御に関する内部状態を状態情報として、前
    記送信手段が前記送信ノードに対して送信するようにし
    ことを特徴とする請求項5記載の受信ノード。
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