JP4432814B2 - 演奏データ通信管理システム及び演奏データ通信管理装置 - Google Patents
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Description
また、例えばMIDIデータを転送する場合には、従来は専用のインタフェースとケーブルを使用することが行われていた。しかし近年では、他の通信プロトコル上にMIDIメッセージを載せて転送を行うことにより、従来の専用インタフェースの場合と比べ、遠距離に、かつ大容量のデータを転送できるようにすることが提案されている。このような技術として、本件出願人は、インタフェースとしてIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394を利用した通信規格mLAN(登録商標)を提案している。
このような技術については、例えば特許文献1に記載されている。そして、この特許文献1には、インターネット上でMIDIデータを交換するセッションを実行する場合に、接続用サーバがセッションに参加する端末それぞれにIDを割り当てて通知し、各端末がMIDIデータを送信する際、そのIDと同じチャンネル番号を付して送信するようにすることが記載されている。
また、特許文献1に記載の技術には、各端末をセッションに参加させる際に、ユーザが手動でグループを作成し、その後他の端末のユーザがそのグループを選択して参加を要求するといった、煩雑な操作が必要であるという問題があった。
この発明は、このような問題を解決し、複数の装置間で演奏データを送受信させる場合に、データの送受信のためのセッション形成の自由度を高めると共に、各装置を簡単な操作でセッションに参加させられるようにすることを目的とする。
〔第1の実施形態:図1乃至図18〕
まず、この発明の演奏データ通信管理システムの第1の実施形態について説明する。図1は、その演奏データ通信管理システムの概略構成を示すブロック図である。
この図に示す演奏データ通信管理システム1は、複数の端末装置10の間で演奏データであるMIDIデータを送受信させる場合において、管理サーバ100を設け、その管理サーバにより、MIDIデータの送受信に係るセッションを管理させるようにしたものである。また、各端末装置10が電子音楽装置に該当し、管理サーバ100が演奏データ通信管理装置に該当する。
また、演奏データ通信管理システム1においては、MIDIデータの送受信は、基本的には、管理サーバ100を介さず、各端末装置10間でピアツーピア(P2P)により行うようにしている。
この図に示すように、端末装置10は、CPU11,ROM12,RAM13,不揮発性メモリ14,ネットワークインタフェース(I/F)15,演奏入力デバイス16,音源部17を備え、これらがシステムバス18に接続されている。また、サウンドシステム19を、音源部17に接続して設けている。
RAM13は、CPU11のワークメモリとして使用したり、音源部17でのMIDIデータの処理(波形データの合成)に使用するパラメータの値を記憶する記憶領域を設けたり、その他一時的に使用するデータを記憶したりする記憶手段である。
サウンドシステム19は、スピーカ等の発音手段であり、音源部17から供給される波形データに従った発音を行う機能を有する。
そして、端末装置10は、MIDIデータを送信する機能と受信する機能のいずれか一方を有していれば、必ずしも送信と受信の双方が可能である必要はない。また、音源部17やサウンドシステム19についても、必須ではない。
この図に示すとおり、管理サーバ100は、HDDあるいはRAMのような記憶手段に、セッションの管理のための情報として、グループ管理テーブル及び端末装置管理テーブルを記憶している。
なお、管理サーバ100の管理下で全くセッションが行われていない場合には、どちらのテーブルにも情報は登録されない。
また、音源設定の情報としては、例えばMIDIプログラムチェンジイベントにより設定する音色の情報を、プログラム番号により登録することが考えられるが、これに限られることはない。複数項目の情報を登録してもよい。
管理サーバ100のCPUは、端末装置10等の外部装置から受信したデータを、一旦受信バッファに貯めておき、定期的なタイミングで図4及び図5のフローチャートに示す処理を行うことにより、それらのデータに応じた処理を行う。
そして、この処理においては、まず受信バッファを確認する(S11)。そして、参加通知があれば(S12)、ステップS13乃至S20の、参加通知に関する処理を行う。
参加通知は、端末装置10が管理サーバ100に対してセッションへの参加を要求する場合に送信してくる通知であり、図6に示す通り、参加通知であることを示す情報と、その通知の送信元の装置(通知元装置)のID(自機ID)と、通信を希望する通信相手のIDと、通知元装置における音源設定情報とを含むものである。
また、音源設定情報は、通知元装置がセッションにおいて送信するMIDIイベントに係る発音を音源部17に行わせる際に必要な範囲の設定内容(ここでは1チャンネル分の設定内容)の情報であり、通知元装置の音源に設定する全ての設定内容を含める必要はない。
そして、以上の後、ステップS12に戻って処理を繰り返し、受信バッファに他にもデータがあればそのデータに関する処理を行う。
なお、以上のステップS13乃至S20の処理において、管理サーバ100のCPUがセッション情報通知手段として機能する。
この図に示す通り、状態通知は、管理サーバ100が端末装置10に対してセッションに参加している端末装置10の情報を伝えるために送信する通知であり、状態通知であることを示す情報と、その状態通知がどの装置の状態を通知するものであるかを示す情報(装置ID)と、その装置に割り当てられているチャンネルの番号と、その装置における音源設定情報とを含む。
また、状態通知であることをパケットのIDにより示してよいこと、音源の設定の内容として全設定内容を含んでいなくてよいことは、上述の参加通知の場合と同様である。
設定変更通知は、端末装置10が、自身の音源設定(のうち参加通知により管理サーバ100に通知した部分)を変更した場合に、その内容を管理サーバ100に通知するものである。そして、管理サーバ100は、この通知を受けると、通知内容に基づいて端末装置管理テーブルの情報を更新する(S22)と共に、通知元機器と同じグループの全端末装置に設定変更通知を送信し、音源設定の変更内容を通知する(S23)。
そして、その後、ステップS12に戻って処理を繰り返し、受信バッファに他にもデータがあればそのデータに関する処理を行う。
この図に示す通り、設定変更通知は、設定の変更内容を示すMIDIイベントであり、ここではMIDIプログラムチェンジイベントとしている。そして、端末装置10から管理サーバ100に送信する際には、通知送信元の装置のID(自機ID)を付するようにしている。自機IDとして、パケットに付されるパケット送信元装置のIDの情報を利用することができることは、上述の参加通知の場合と同様である。
また、MIDIプログラムチェンジイベントには、そのMIDIデータがMIDIプログラムチェンジイベントであることを示すステータスバイトと、設定を変更するチャンネルを示すチャンネル番号と、そのチャンネルに新たに適用すべき設定の内容を示すプログラム番号の情報を含む。
なお、音源の設定に関する情報であれば、MIDIプログラムチェンジイベントだけでなく、他のイベント、例えばMIDIコントロールチェンジイベントも上記のような設定変更通知として送受信するようにしてよいことは、もちろんである。
離脱通知は、端末装置10が、セッションから離脱する旨を管理サーバ100に伝える通知である。そして、管理サーバ100は、この通知を受けると、端末装置管理テーブル及びグループ管理テーブルから通知元装置の情報を削除する(S32,S33)。このことにより、通知元装置に対するチャンネルの割り当ても解消され、そのチャンネルは別の装置に割り当てることができる状態になる。そして、その削除の結果グループにメンバーがいなくなった場合には、グループ管理テーブルからそのグループ自体も削除する(S34,S35)。
そしてその後、図4のステップS12に戻って処理を繰り返し、受信バッファに他にもデータがあればそのデータに関する処理を行う。
この図に示す通り、離脱通知は、離脱通知であることを示す情報と、その通知元装置のIDとを含むが、特にこれ以上の情報を含める必要はない。また、これらの情報として、パケットのIDやパケット送信元装置のIDを利用できることは、上述の参加通知の場合と同様である。
なお、離脱通知を行った端末装置10は、その後他の端末装置との間のMIDIデータの送受信をやめれば、セッションから離脱することができる。また、MIDIデータの送受信に関して、ある時点から離脱した端末装置が応答を返さなくなることにより通信エラーが起こるようになれば、その端末装置がセッションから離脱したと認識することができる。また、離脱した端末装置に割り当てられていたチャンネルのMIDIデータはもはや送られてこないので、そのチャンネルの設定内容は、特に変更しなくても問題ない。
管理サーバ100は、以上のような処理を行うことにより、グループ管理テーブル及び端末装置管理テーブルにより、各端末装置が行っているセッションの状況や、各端末装置における音源の設定内容を把握し、また必要な場合に端末装置にこれらの情報を通知することができる。
端末装置10も、管理サーバ100や他の端末装置等の外部装置から受信したデータは、一旦受信バッファに貯めておき、定期的なタイミングで図10のフローチャートに示す処理を行うことにより、それらのデータに応じた処理を行う。
ステップS44の後は、ステップS42に戻って処理を繰り返し、受信バッファに他にもデータがあればそのデータに関する処理を行う。
また、ステップS49で設定変更通知がなければ、ステップS51に進む。そして、MIDIデータがあれば、そのデータをアンパケットして音源部17に供給する(S52)。このMIDIデータには、発音の開始や停止を指示するものもあれば、音源部17の設定変更を指示するものもある。
また、ステップS50,S52,S54,S56の後は、それぞれステップS42に戻って処理を繰り返す。
端末装置10は、演奏入力デバイス16の操作に応じて生成したMIDIデータ、あるいは管理サーバ100に送信する通知等を、一旦送信バッファに貯めておき、定期的なタイミングで図11のフローチャートに示す処理を行うことにより、それらのデータの送信を行う。
また、離脱通知は、図示しない操作子等の操作により、セッションの終了が指示された場合に生成するようにしている。
まず、図12に、管理サーバ100に全く端末装置が登録されていない状態で最初の端末装置(端末装置A)が参加通知を行う場合の処理シーケンス例を示す。
この場合、端末装置A(IDは「ID#1」とする)は、自機IDとしてID#1を、通信相手IDとしてID#2(端末装置BのID)を、音源設定情報としてProg#1を含む参加通知を管理サーバ100に送信する(S101)。
そして、端末装置Aは、ステップS106の通知に応じて、図10のステップS43以下の処理により、演奏入力デバイス16にCH#1を割り当て、音源部17においてCH#1のチャンネルにProg#1の内容の設定を行う(S107)。
この図に示すとおり、グループ管理テーブルにはグループGRP#1が新規作成されると共に端末装置AのIDであるID#1が追加され、端末装置管理テーブルにも、端末装置Aの情報が登録される。チャンネル番号は、管理サーバ100が動的に割り当てたものである。なお、通信相手の情報は、テーブルに登録された後は特に意味を持たない。
この場合、端末装置B(IDは「ID#2」とする)は、自機IDとしてID#2を、通信相手IDとしてID#1を、音源設定情報としてProg#2を含む参加通知を管理サーバ100に送信する(S111)。
そして、以上により、端末装置Aと端末装置Bは互いにピアツーピアでMIDIデータを送受信できる状態になり、通信を開始する(S119)。
この図に示すとおり、グループ管理テーブルにはグループGRP#1のメンバーとして端末装置BのIDであるID#2が追加され、端末装置管理テーブルにも、端末装置Bの情報が登録される。また、端末装置Bが通信相手として指定したID#1の装置がグループGRP#1のメンバーであることは、端末装置管理テーブルを参照すればわかるし、直接グループ管理テーブルを参照してもわかる。
この場合、端末装置C(IDは「ID#3」とする)は、自機IDとしてID#3を、通信相手IDとしてID#1を、音源設定情報としてProg#3を含む参加通知を管理サーバ100に送信する(S121)。なお、通信相手IDをID#2とした場合でも以下の動作は同様となる。
また、端末装置Cから見れば、1台の通信相手を指定するのみで、その通信相手と通信中の相手とも、同時に通信が可能な状態にすることができる。
この場合、端末装置Aは、設定変更操作を検出すると、対応するMIDIイベント(ここではチャンネルCH#1の設定をProg#4に変更するMIDIプログラムチェンジイベントとする)を生成して音源部17に供給し、音源部17の設定を変更する(S141)。また、送信先リストに登録されている送信先に、同じMIDIイベントを送信する(S142)。そして、これを受け取った他の端末装置も、図10のステップS52の処理により、MIDIイベントに従って音源の設定を変更する(S143)。
以上の処理により、1台の端末装置での音源部17の設定変更を、他の端末装置にも反映させることができる。
この場合、端末装置Aは、終了操作を検出すると、管理サーバ100に離脱通知を送信する(S151)と共に、他の端末装置との間の通信を中止する(S152)。そして、管理サーバ100側では、離脱通知に応じて、図5のステップS32以下の処理により、通知元の端末装置Aの情報をグループ管理テーブルや端末装置管理テーブルから削除する(S153)。
以上の処理により、端末装置Aはセッションから離脱することができる。
また、端末装置間のMIDIデータの転送は、管理サーバ100を介さずにピアツーピアで行うようにしているから、情報伝送の遅延量を抑えることができる。
次に、この発明の演奏データ通信管理システムの第2の実施形態について説明する。図19は、その演奏データ通信管理システムの概略構成を示すブロック図である。
この図に示す演奏データ通信管理システム2は、複数の端末装置20をネットワーク30を介して通信可能とし、各端末装置20に、第1の実施形態で説明した端末装置10の機能と、管理サーバ100の機能を併せ持たせたものである。すなわち、各端末装置20が、電子音楽装置にも演奏データ通信管理装置にも該当する。ただし、1グループのセッションにつき1台の端末装置20をマスタノードとし、そのマスタノードでのみ、管理サーバ100としての機能を有効にし、他の端末装置20では管理サーバ100としての機能を無効にするようにしている。
また、ネットワーク30としては、LANやインターネットを始め、種々の通信経路を利用可能である。ネットワークトポロジーも任意である。
このような端末装置20は、ハードウェア構成は第1の実施形態の端末装置10と同様であるので、その説明は省略する。また、対応する構成要素の符号としては、図2に示したものを用いる。
まず、図20に、セッション参加時の処理のフローチャートを示す。
端末装置20は、図示しない操作子により、セッションへの参加指示を受け付けると、図20のフローチャートに示す処理を開始する。そして、まずネットワーク30上の全ノード、あるいはセッションにより通信しようとする相手が存在すると想定されるアドレス範囲等に、マスタ検索通知をブロードキャストし、既にマスタノード(以下単に「マスタ」ともいう)となっている端末装置20があるか否かの検索を行なう(S201)。通信しようとする相手が個別に把握できるのであれば、個別にマスタ検索通知を送信してもよい。このステップS201の処理において、端末装置20のCPUが検索手段として機能する。
ノード情報テーブルは、各端末装置20が記憶するテーブルで、第1の実施形態における端末装置管理テーブルと対応するものである。そして、自身が参加しているセッションについて、そのセッションに参加している各端末装置の情報と、そのセッションにおけるマスタのIDとの情報を含むものである。
このノード情報テーブルは、最低限マスタのみが記憶していればよいが、ここでは、マスタがセッションから離脱する場合の処理の単純化を考慮し、セッションに参加している全端末装置20に記憶させるようにしている。
端末装置20は、他の端末装置20等の外部装置から受信したデータは、一旦受信バッファに貯めておき、自機がマスタとなっている場合、定期的なタイミングで図22のフローチャートに示す処理を行うことにより、それらのデータに応じた処理を行う。
そして、ステップS218の後は、ステップS212に戻って処理を繰り返し、受信バッファに他にもデータがあればそのデータに関する処理を行う。
また、ステップS219で離脱通知がなかった場合には、ステップS222に進む。そして、マスタ検索通知があれば、応答として自機のIDを返送する(S223)。
また、ステップS221,S223,S225,S227,S229の後は、ステップS212に戻って処理を繰り返す。
マスタ以外の端末装置20は、定期的なタイミングで、図22のフローチャートに代えて、図23のフローチャートに示す処理を行うことにより、受信バッファに貯めておいたデータに応じた処理を行う。
また、ステップS234,S238,S240,S242,S244の後は、ステップS232に戻って処理を繰り返す。
この処理は、マスタも、マスタ以外の端末装置も共通に実行するものである。そして、この処理で送信する通知には、参加通知、離脱通知、マスタ検索通知等があり、送信先は一意ではないため、ステップS254,S255においては通知を送信すべき相手(例えばマスタ)を特定して通知の送信を行うが、その他の点では第1の実施形態で図11に示した処理とほぼ同様なものである。
また、マスタ以外の端末装置20は、以上の図23及び図24に示したような処理を行うことにより、第1の実施形態における端末装置10と同様な機能を実現しつつ、マスタから要求された場合に次のマスタとして機能するようになる動作を行うことができる。
まず、図25に、マスタとなった端末装置A(IDは「ID#1」とする)に対して2番目の端末装置(端末装置B)が参加通知を行う場合の処理シーケンス例を示す。
そして、以上により、端末装置Aと端末装置Bは互いにピアツーピアでMIDIデータを送受信できる状態になり、通信を開始する(S320)。
この場合、端末装置C(IDは「ID#3」とする)は、図25の場合と同様、端末装置Aとの間でマスタ検索と応答を交換し(S331,S332)、その後、自機IDとしてID#3を、音源設定情報としてProg#3を含む参加通知を端末装置Aに送信する(S333)。
また、端末装置Cから見れば、マスタに参加通知を送信するのみで、そのマスタが管理するセッションに参加している全ての端末装置と、同時に通信が可能な状態にすることができる。
この場合、端末装置Aは、終了操作を検出すると、セッションに参加しているいずれかの端末装置に、離脱通知を送信する(S351)と共に、他の端末装置との間の通信を中止する(S352)。どの装置に送信するかは、ランダムでも、ユーザの指示に従っても、適宜定めればよい。
ここでは通知先は端末装置Cであり、この通知を受けた端末装置Cは、図23のステップS233以下の処理により、通知内容に従ってノード情報テーブルを更新する(S356)。
なお、ステップS354やS356の直後に端末装置Aの送信先リストからの削除を行ってしまうことも考えられる。
例えば、取り扱う演奏データの形式が、MIDI形式でなくても構わないし、MIDIデータの転送を、ピアツーピア形式で行うシステムに限られることもない。端末装置10間のデータの転送を、管理サーバ100や、別の転送サーバを介して行うようにすることも考えられる。
この場合、設定を変更しようとした端末装置10は、自機の音源部17については、自身で生成したMIDIイベントに従って設定を変更できるようにしてもよいが、自機の音源部17についても、管理サーバ100からの設定変更通知に従って変更するようにしてもよい。このようにすれば、セッションに参加している全端末装置の音源部17の設定を、一律の内容に保ちやすくなる。
また、各端末装置が、セッションに参加する際に使用するIDを、インターネット上のポータルサイト等に登録・蓄積・公開できるようにしておき、そのポータルサイトのユーザリストを検索する等により、ユーザがセッションの相手を探すことができるようにすることも考えられる。この場合、検索で得られたIDを通信相手のIDとして指定して管理サーバ100にセッションへの参加を要求すればよい。
また、ここではセッションに参加する各端末装置に対してチャンネルを1チャンネルずつ割り当てる例について説明したが、これに限られることはなく、複数チャンネルを割り当てることができるようにしてもよい。
また、第2の実施形態においては、各端末装置20に、送信先リストを設けず、ノード情報テーブルに登録されている端末装置が送信先であるとして取り扱って、MIDIデータの送信を行うようにしてもよい。
また、各実施形態や変形例の内容は、矛盾しない範囲で組み合わせて適用できることも、もちろんである。
従って、操作性の高い通信環境を提供することができる。
Claims (3)
- 演奏データの送受信を行う複数の電子音楽装置と、該複数の電子音楽装置間の演奏データの送受信を管理する演奏データ通信管理装置とを備えた演奏データ通信管理システムであって、
前記演奏データ通信管理装置に、
前記演奏データの送受信に係るセッションの情報として、該セッションに参加している電子音楽装置の識別情報を記憶する記憶手段と、
前記電子音楽装置から、通信相手を指定してセッションへの参加を要求された場合に、該通信相手が前記記憶手段に情報を記憶しているいずれかのセッションに参加していれば、そのセッションを参加先セッションとし、いずれのセッションにも参加していなければ、新たにセッションを作成すると共にその作成したセッションを参加先セッションとして、要求元の装置の識別情報を、前記参加先セッションに参加している装置の識別情報として前記記憶手段に記憶させると共に、前記参加先セッションにおいて他の電子音楽装置と重ならないようにチャンネルを割り当て、その割り当てたチャンネルの情報と、前記参加先セッションに参加している各電子音楽装置の識別情報及びその各装置が使用するチャンネルの情報とをセッション情報として前記要求元の装置に通知し、さらに、前記参加先セッションに参加している他の電子音楽装置に対して、前記要求元の装置の識別情報、その装置が使用するチャンネル、および前記要求元の装置から通知された該要求元の装置の音源設定情報をセッション情報として通知するセッション情報通知手段とを設け、
前記各電子音楽装置に、
前記演奏データ通信管理装置に対して、通信相手を指定してのセッションへの参加要求と、該電子音楽装置における音源設定情報の通知とをする手段と、
前記演奏データ通信管理装置から前記セッション情報の通知を受け取る手段と、
該手段が受け取ったセッション情報の内容に基づき、自身が使用するチャンネルと、通信相手となる装置の宛先情報と、該通信相手が使用するチャンネルの情報及び音源部の発音に係る設定内容を設定し、それらの設定に基づいて前記演奏データの送受信及び前記音源部における発音の制御を行う手段とを設けたことを特徴とする演奏データ通信管理システム。 - 請求項1記載の演奏データ通信管理システムであって、
前記各電子音楽装置に、前記セッションに参加している場合には、自身の音源設定を変更した場合に、その内容を同じセッションに参加している他の電子音楽装置に通知すると共に、前記演奏データ通信管理装置にも通知する手段を設け、
前記演奏データ通信管理装置において、前記記憶手段に、前記電子音楽装置の識別情報とその電子音楽装置が使用している音源設定の情報とを関連付けて記憶させ、前記電子音楽装置から前記音源設定の変更内容を受信した場合に、該内容に基づいて前記記憶手段に記憶している音源設定の情報を変更するようにしたことを特徴とする演奏データ通信管理システム。 - 複数の電子音楽装置間の演奏データの送受信を管理する演奏データ通信管理装置であって、
前記演奏データの送受信に係るセッションの情報として、該セッションに参加している電子音楽装置の識別情報を記憶する記憶手段と、
前記電子音楽装置から、通信相手を指定してセッションへの参加を要求された場合に、該通信相手が前記記憶手段に情報を記憶しているいずれかのセッションに参加していれば、そのセッションを参加先セッションとし、いずれのセッションにも参加していなければ、新たにセッションを作成すると共にその作成したセッションを参加先セッションとして、要求元の装置の識別情報を、前記参加先セッションに参加している装置の識別情報として前記記憶手段に記憶させると共に、前記参加先セッションにおいて他の電子音楽装置と重ならないようにチャンネルを割り当て、その割り当てたチャンネルの情報と、前記参加先セッションに参加している各電子音楽装置の識別情報及びその各装置が使用するチャンネルの情報とをセッション情報として前記要求元の装置に通知し、さらに、前記参加先セッションに参加している他の電子音楽装置に対して、前記要求元の装置の識別情報、その装置が使用するチャンネル、および前記要求元の装置から通知された該要求元の装置の音源設定情報をセッション情報として通知するセッション情報通知手段とを設けたことを特徴とする演奏データ通信管理装置。
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