JP4090925B2 - 演奏データ送信装置、通信システム、送信方法及びプログラム - Google Patents

演奏データ送信装置、通信システム、送信方法及びプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、演奏データ通信技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークを利用して演奏データを送受信することにより、遠隔地の演奏者同士が合奏を行う、いわゆるネットセッションがある。通信のプロトコルとしてリアルタイム性の高いUDP(User Datagram Protocol)を利用した場合には、データの信頼性が保障されていないため、演奏データの欠落による鳴りっ放しや音抜けなどの問題を生じることがあった。一方、データの信頼性が保障されているTCP(Transmission Control Protocol)を利用した場合には、リアルタイムの演奏の送受信を行うことができなくなり、合奏を実現することができない。
【0003】
また、下記の特許文献1及び2が公開されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−281961号公報
【特許文献2】
特許第3271572号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、演奏データのリアルタイム性及び信頼性を保障する通信技術を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、演奏データをUDPの通信プロトコルで送信する演奏データ送信手段と、前記演奏データの欠落を補正するためのリファレンスデータをTCPの通信プロトコルで送信するリファレンスデータ送信手段とを有し、前記リファレンスデータ送信手段は、所定時間間隔で該所定時間内に送信済みの演奏データがあるときには最新の送信済みの演奏データをリファレンスデータとして送信する演奏データ送信装置が提供される。
発明の他の観点によれば、演奏データ送信装置及び演奏データ受信装置がネットワークを介して接続される演奏データ通信システムであって、前記演奏データ送信装置は、演奏データをUDPの通信プロトコルで前記演奏データ受信装置へ送信する演奏データ送信手段と、前記演奏データの欠落を補正するためのリファレンスデータをTCPの通信プロトコルで前記演奏データ受信装置へ送信するリファレンスデータ送信手段とを有し、前記演奏データ受信装置は、前記演奏データ送信装置から演奏データをUDPの通信プロトコルで受信する演奏データ受信手段と、前記演奏データ送信装置から前記演奏データの欠落を補正するためのリファレンスデータをTCPの通信プロトコルで受信するリファレンスデータ受信手段と、前記受信した演奏データを基に現在の演奏状態を記憶する演奏状態記憶手段と、前記受信したリファレンスデータ及び前記現在の演奏状態を比較し、一致していないときには該受信したリファレンスデータの処理を行うリファレンスデータ処理手段とを有し、前記リファレンスデータ送信手段は、所定時間間隔で該所定時間内に送信済みの演奏データがあるときには最新の送信済みの演奏データをリファレンスデータとして送信する演奏データ通信システムが提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、演奏データをUDPの通信プロトコルで送信する演奏データ送信ステップと、前記演奏データの欠落を補正するためのリファレンスデータをTCPの通信プロトコルで送信するリファレンスデータ送信ステップとを有し、前記リファレンスデータ送信ステップは、所定時間間隔で該所定時間内に送信済みの演奏データがあるときには最新の送信済みの演奏データをリファレンスデータとして送信する演奏データ送信方法が提供される。
発明のさらに他の観点によれば、演奏データをUDPの通信プロトコルで送信する演奏データ送信ステップと、前記演奏データの欠落を補正するためのリファレンスデータをTCPの通信プロトコルで送信するリファレンスデータ送信ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記リファレンスデータ送信ステップは、所定時間間隔で該所定時間内に送信済みの演奏データがあるときには最新の送信済みの演奏データをリファレンスデータとして送信するプログラムが提供される。
【0007】
本発明によれば、演奏データをUDPの通信プロトコルで通信し、リファレンスデータをTCPの通信プロトコルで通信する。演奏データの他に、リファレンスデータを通信することにより、演奏データが欠落した場合でもその演奏データをリカバリすることができる。UDPはリアルタイム性が高い通信プロトコルであるので、演奏データをUDPで通信することにより演奏データのリアルタイム通信を保障することができる。また、TCPはデータ信頼性が高い通信プロトコルであるので、リファレンスデータをTCPで通信することにより、リファレンスデータの信頼性が保障され、ひいては演奏データの信頼性を保障することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1(A)は、本発明の実施形態による演奏データ通信システムの第1の構成例を示す。2個の電子楽器101及び102は、それぞれ送信部111及び受信部112を有し、ネットワーク(例えばインターネット)を介して相互に接続される。送信部111は演奏データ(MIDIデータ)を送信することができ、受信部112は演奏データを受信することができる。電子楽器101の送信部111が演奏データを送信すると、電子楽器102の受信部112がその演奏データを受信する。逆に、電子楽器102の送信部111が演奏データを送信すると、電子楽器101の受信部112がその演奏データを受信する。電子楽器101及び102は、例えば鍵盤を有する。2人の演奏者がそれぞれ電子楽器101及び102で演奏すると、自己の電子楽器で楽音を発音すると共に、相手の電子楽器に演奏データを送信して発音させることができる。ネットワークを利用して演奏データを送受信することにより、遠隔地の演奏者同士が合奏を行う、いわゆるネットセッションを行うことができる。
【0009】
図1(B)は、本発明の実施形態による演奏データ通信システムの第2の構成例を示す。3個の電子楽器121〜123は、ネットワークサーバー120を介して相互に接続される。3個の電子楽器121〜123とネットワークサーバー120とは、ネットワーク(例えばインターネット)を介して接続される。電子楽器121〜123は、図1(A)と同様に、それぞれ送信部及び受信部を有し、ネットワークサーバー120を介して演奏データの通信を行うことができる。この場合も、遠隔地の演奏者同士が合奏を行うことができる。
【0010】
図1(A)のように、2人が電子楽器101及び102で合奏する場合には、電子楽器101及び102を直接接続して通信を行うことが好ましい。電子楽器101及び102間を直接接続すると、高速に通信を行うことができる。しかし、3個以上の電子楽器を直接接続すると、各電子楽器がそれぞれ複数の電子楽器に対して通信を行うため負荷が増大する。したがって、図1(B)のように、3個以上の電子楽器121〜123で合奏する場合には、ネットワークサーバー120を介して3個以上の電子楽器121〜123を接続して通信を行うことが好ましい。ネットワークサーバー120を介して電子楽器121〜123を接続すると、各電子楽器はネットワークサーバー120のみに対して通信すればよいので、各電子楽器の負荷を軽減することができる。
【0011】
図2は、本実施形態による演奏データ通信システムの通信方法を示す図である。横軸は時間を示す。
まず、送信側の電子楽器の演奏処理手順を説明する。タイミングt1にて、鍵盤を押鍵すると、キーオンイベント(キーナンバ(音高)を含む)が発生し、発音処理を行う。次に、タイミングt3で、同一のキーナンバの鍵を離鍵すると、キーオフイベント(キーナンバを含む)が発生し、消音処理を行う。次に、タイミングt4で、同一のキーナンバの鍵を押鍵すると、キーオンイベントが発生し、発音処理を行う。次に、タイミングt7で、同一のキーナンバの鍵を離鍵すると、キーオフイベントが発生し、消音処理を行う。
【0012】
次に、送信側の電子楽器の演奏データ送信処理手順を説明する。タイミングt1でキーオンイベントが発生すると、受信側の電子楽器にそのキーオンイベントを送信する。次に、タイミングt3でキーオフイベントが発生すると、受信側の電子楽器にそのキーオフイベントを送信する。次に、タイミングt4でキーオンイベントが発生すると、受信側の電子楽器にそのキーオンイベントを送信する。次に、タイミングt7でキーオフイベントが発生すると、受信側の電子楽器にそのキーオフイベントを送信する。これらのキーオンイベント及びキーオフイベントは、UDP(User Datagram Protocol)の通信プロトコルで送信する。
【0013】
UDPは、データの信頼性が保障されていない欠点があるが、データ保障のための通信を行わないため、リアルタイム性が保障される。演奏データ(例えばキーオンイベント及びキーオフイベント)をUDPで送信することにより、演奏データのリアルタイム性を保障することができる。ただし、UDPはデータ保障されていないので、送信側の電子楽器が送信した演奏データを受信側の電子楽器が受信できずにデータが欠落する場合がある。そこで、本実施形態では、下記に示すリファレンスデータ通信によりデータ保障を行う。
【0014】
次に、送信側の電子楽器のリファレンスデータ送信処理手順を説明する。リファレンスデータ送信処理は、所定時間t間隔のタイミングt2,t5,t6,t8,t9において行う。タイミングt2では、その所定時間t前以内に送信済みのキーオンイベント(タイミングt1)が存在するので、そのキーオンイベント(タイミングt1)をリファレンスデータref2として送信する。受信側の電子楽器が、タイミングt1で発生したキーオンイベントを受信した場合には、正常な発音処理を行っているので、リファレンスデータref2の処理を行う必要がない。一方、受信側の電子楽器が、タイミングt1で発生したキーオンイベントを受信していない場合には、受信したリファレンスデータref2を基に発音処理をすることによりリカバリすることができる。
【0015】
次に、タイミングt5では、その所定時間t前以内に送信済みのキーイベント(タイミングt3及びt4)が存在するので、最新の送信済みのキーイベント(タイミングt4)をリファレンスデータref5として送信する。受信側の電子楽器が、タイミングt4で発生したキーオンイベントを受信していない場合には、受信したリファレンスデータref5を基に発音処理をすることによりリカバリすることができる。この場合、タイミングt3及びt4のキーイベント(キーオンイベント又はキーオフイベント)のうち、最新の送信済みのキーイベント(タイミングt4)をリファレンスデータref5として送信することにより、現在の演奏状態をリカバリすることができる。
【0016】
次に、タイミングt6では、その所定時間t前以内に送信済みのキーイベントが存在しないので、リファレンスデータの送信を行わない。
【0017】
次に、タイミングt8では、その所定時間t前以内に送信済みのキーオフイベント(タイミングt7)が存在するので、そのキーオフイベント(タイミングt7)をリファレンスデータref8として送信する。受信側の電子楽器が、タイミングt7で発生したキーオフイベントを受信していない場合には、受信したリファレンスデータref8を基に消音処理をすることによりリカバリすることができる。
【0018】
次に、タイミングt9では、その所定時間t前以内に送信済みのキーイベントが存在しないので、リファレンスデータの送信を行わない。
【0019】
上記のリファレンスデータは、TCP(Transmission Control Protocol)の通信プロトコルで送信する。TCPは、データ保障がされているプロトコルであるので、リファレンスデータは確実に送信することができる。したがって、演奏データの通信欠落が生じた場合でも、リファレンスデータ通信により確実にリカバリすることができる。
【0020】
以上のように、所定時間間隔で該所定時間内に送信済みの演奏データがあるか否かを判断し、あるときには最新の送信済みの演奏データをリファレンスデータとして送信する。また、所定時間間隔で最新の送信済みの演奏データをリファレンスデータとして送信してもよい。
【0021】
図3は、送信側電子楽器301及び受信側電子楽器302の構成例を示す。説明の簡単のため、送信側電子楽器301及び受信側電子楽器302のそれぞれの構成を示しているが、実際の電子楽器は送信側電子楽器301及び受信側電子楽器302の両方の構成を有する。
【0022】
送信側電子楽器301は、音源311、中央演算処理装置(CPU)312、メモリ313、ネットワークデバイス315及びキーボード(鍵盤)316を有する。メモリ313は、リファレンスデータバッファ314を有する。
【0023】
演奏者がキーボード316にて押鍵又は離鍵を行うと、CPU312はそれらを検出してキーオンイベント又はキーオフイベントを生成し、ネットワークデバイス315を介してキーデータKEYをUDPで電子楽器302に送信する。キーデータKEYは、キーオンイベント又はキーオフイベントである。音源311は、生成されたキーオンイベント又はキーオフイベントを基に発音処理又は消音処理を行う。次に、CPU312は、送信したキーデータKEYをリファレンスデータバッファ314に記録する。リファレンスデータバッファ314は、キーナンバ毎に最新の送信済みのキーオンイベント又はキーオフイベントを記憶する。すなわち、各キーナンバのキーが現在キーオン又はキーオフのいずれであるのかを知ることができる。また、CPU312は、所定時間間隔で該所定時間内に送信済みのキーデータがあるか否かを判断し、あるときにはリファレンスデータバッファ314内の最新の送信済みの演奏データをリファレンスデータREFとして送信する。この際、リファレンスデータREFは、ネットワークデバイス315を介してTCPで電子楽器302に送信される。
【0024】
受信側電子楽器302は、音源321、中央演算処理装置(CPU)322、メモリ323及びネットワークデバイス325を有する。メモリ323は、キーステータスバッファ324を有する。
【0025】
CPU322は、ネットワークデバイス325を介してキーデータKEYをUDPで電子楽器301から受信する。音源321は、受信したキーデータ(キーオンイベント又はキーオフイベント)KEYを基に発音処理又は消音処理を行う。次に、CPU322は、受信したキーデータKEYをキーステータスバッファ324に記録する。キーステータスバッファ324は、キーナンバ毎に最新の受信済みのキーオンイベント又はキーオフイベントを記憶する。すなわち、各キーナンバのキーが現在キーオン又はキーオフのいずれであるのかの現在の演奏状態を知ることができる。電子楽器302がキーデータKEYを受信成功したときには、そのキーデータKEYがキーステータスバッファ324に登録され、受信失敗したときには、そのキーデータKEYはキーステータスバッファ324に登録されない。
【0026】
また、CPU322は、ネットワークデバイス325を介してリファレンスデータREFをTCPで電子楽器301から受信する。次に、CPU322は、受信したリファレンスデータREF及びキーステータスバッファ324内の現在の演奏状態を比較し、一致していないときには該受信したリファレンスデータREFの処理を音源321に指示する。音源321は、リファレンスデータREFがキーオンイベントであれば発音処理を行い、キーオフイベントであれば消音処理を行う。この処理により、キーデータKEYが通信欠落した場合でも、リファレンスデータREFを基にリカバリすることができる。
【0027】
CPU312及び322は、それぞれメモリ313及び323内のコンピュータプログラムを読み出して実行することにより上記の処理を行う。すなわち、本実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体又はかかるプログラムを伝送するインターネット等の伝送媒体も本発明の実施形態として適用することができる。また、上記のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体等のコンピュータプログラムプロダクトも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体及びコンピュータプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0028】
図4は、送信側電子楽器301のメインルーチンの処理を示すフローチャートである。ステップS401では、キー入力があるか否かをチェックする。すなわち、キーイベント(キーオンイベント又はキーオフイベント)が発生したか否かをチェックする。キーイベントが発生していればステップS402へ進み、発生していなければステップS403へ進む。ステップS402では、キーイベント処理を行う。この処理の詳細は、後に図5を参照しながら説明する。その後、ステップS403へ進む。
【0029】
ステップS403では、所定時間t(図2)が経過したか否かをチェックする。所定時間が経過していればステップS404へ進み、経過していなければステップS401へ戻る。ステップS404では、タイマーイベント処理を行う。この処理の詳細は、後に図7を参照しながら説明する。その後、ステップS401へ戻り、上記の処理を繰り返す。
【0030】
図5は、図4のステップS402のキーイベント処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS501では、上記で発生したキーイベントがキーオンイベントであれば発音処理を行い、キーオフイベントであれば消音処理を行う。次に、ステップS502では、そのキーイベントをUDPで送信処理する。次に、ステップS503では、リファレンスデータ管理処理を行う。この処理の詳細は、後に図6を参照しながら説明する。以上で、処理を終了し、図4の処理に戻る。
【0031】
図6は、図5のステップS503のリファレンスデータ管理処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS601では、上記の発生したキーイベントに対して、同じキーナンバのキーイベントがリファレンスデータバッファ314(図3)内に存在するか否かをチェックする。存在すればステップS602へ進み、存在しなければステップS603へ進む。ステップS602では、リファレンスデータバッファ314から同じキーナンバのキーイベントを削除する。その後、ステップS603へ進む。ステップS603では、上記の発生した新規キーイベントをリファレンスデータバッファ314に追加登録する。これにより、リファレンスデータバッファ314にはキーナンバ毎に最新のキーイベントのみが保存される。以上で、処理を終了し、図5の処理に戻る。
【0032】
図7は、図4のステップS404のタイマーイベント処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS701では、リファレンスデータバッファ314内にリファレンスデータ(キーイベント)が存在するか否かをチェックする。存在する場合にはステップS702へ進み、存在しない場合には処理を終了して図4の処理に戻る。ステップS702では、リファレンスデータを信頼性の高いTCPで送信処理する。次に、ステップS703では、リファレンスデータバッファ314をクリアする。すなわち、その送信したリファレンスデータがリファレンスデータバッファ314から削除される。以上で、処理を終了し、図4の処理に戻る。
【0033】
図8は、受信側電子楽器302のメインルーチンの処理を示すフローチャートである。ステップS801では、キーデータKEY(図3)を受信したか否かをチェックする。キーデータを受信したときにはステップS802へ進み、受信していないときにはステップS803へ進む。ステップS802では、キーデータ受信処理を行う。この処理の詳細は、後に図9を参照しながら説明する。その後、ステップS803へ進む。
【0034】
ステップS803では、リファレンスデータREF(図3)を受信したか否かをチェックする。リファレンスデータを受信したときにはステップS804へ進み、受信していないときにはステップS801へ戻る。ステップS804では、リファレンスデータ受信処理を行う。この処理の詳細は、後に図10を参照しながら説明する。その後、ステップS801へ戻り、上記の処理を繰り返す。
【0035】
図9は、図8のステップS802のキーデータ受信処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS901では、上記の受信したキーデータがキーオンイベントであれば発音処理を行い、キーオフイベントであれば消音処理を行う。次に、ステップS902では、上記のキーデータを基にキーステータスバッファ324内の該当するキーのステータス(キーオン又はキーオフ)を更新する。これにより、キーナンバ毎に現在の演奏状態がキーステータスバッファ324に登録される。以上で、処理を終了し、図8の処理に戻る。
【0036】
図10は、図8のステップS804のリファレンスデータ受信処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS1001では、上記の受信したリファレンスデータが、キーステータスバッファ324内のキーステータスと一致しているか否かをチェックする。一致していれば処理を終了して図8の処理に戻り、一致していなければステップS1002へ進む。ステップS1002では、受信したリファレンスデータがキーオンイベントであれば発音処理を行い、キーオフイベントであれば消音処理を行う。この処理により、キーデータKEYが欠落した場合に、正しい演奏状態に修正することができる。次に、ステップS1003では、キーステータスバッファ324内の該当するキーのステータスを更新する。すなわち、リファレンスデータに基づき、現在の演奏状態をキーステータスバッファ324に登録する。その後、処理を終了し、図8の処理に戻る。
【0037】
なお、上記では、演奏データの例としてキーデータの場合を例に説明したが、その他の演奏データであってもよい。演奏データは、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)データであることが好ましいが、その他の演奏データであってもよい。また、MIDIデータのうち、キーデータが好ましいが、ボリューム等の他のMIDIデータを同様に処理してもよい。
【0038】
以上のように、本実施形態によれば、演奏データをUDPの通信プロトコルで通信し、その演奏データの欠落を補正するためのリファレンスデータをTCPの通信プロトコルで通信する。演奏データの他に、リファレンスデータを通信することにより、演奏データが欠落した場合でもその演奏データをリカバリすることができる。UDPはリアルタイム性が高い通信プロトコルであるので、演奏データをUDPで通信することにより演奏データのリアルタイム通信を保障することができる。また、TCPはデータ信頼性が高い通信プロトコルであるので、リファレンスデータをTCPで通信することにより、リファレンスデータの信頼性が保障され、ひいては演奏データの信頼性を保障することができる。
【0039】
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、演奏データをUDPの通信プロトコルで通信し、リファレンスデータをTCPの通信プロトコルで通信する。演奏データの他に、リファレンスデータを通信することにより、演奏データが欠落した場合でもその演奏データをリカバリすることができる。UDPはリアルタイム性が高い通信プロトコルであるので、演奏データをUDPで通信することにより演奏データのリアルタイム通信を保障することができる。また、TCPはデータ信頼性が高い通信プロトコルであるので、リファレンスデータをTCPで通信することにより、リファレンスデータの信頼性が保障され、ひいては演奏データの信頼性を保障することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)及び(B)は本発明の実施形態による演奏データ通信システムの構成例を示す図である。
【図2】本実施形態による演奏データ通信システムの通信方法を示す図である。
【図3】送信側電子楽器及び受信側電子楽器の構成例を示す図である。
【図4】送信側電子楽器のメインルーチンの処理を示すフローチャートである。
【図5】キーイベント処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】リファレンスデータ管理処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】タイマーイベント処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】受信側電子楽器のメインルーチンの処理を示すフローチャートである。
【図9】キーデータ受信処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】リファレンスデータ受信処理の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101,102 電子楽器
111 送信部
112 受信部
120 ネットワークサーバー
121〜123 電子楽器
301 送信側電子楽器
302 受信側電子楽器
311 音源
312 CPU
313 メモリ
314 リファレンスデータバッファ
315 ネットワークデバイス
316 キーボード
321 音源
322 CPU
323 メモリ
324 キーステータスバッファ
325 ネットワークデバイス

Claims (8)

  1. 演奏データをUDPの通信プロトコルで送信する演奏データ送信手段と、
    前記演奏データの欠落を補正するためのリファレンスデータをTCPの通信プロトコルで送信するリファレンスデータ送信手段とを有し、
    前記リファレンスデータ送信手段は、所定時間間隔で該所定時間内に送信済みの演奏データがあるときには最新の送信済みの演奏データをリファレンスデータとして送信する演奏データ送信装置。
  2. 前記演奏データは、MIDIデータである請求項記載の演奏データ送信装置。
  3. 前記MIDIデータは、キーデータである請求項記載の演奏データ送信装置。
  4. 演奏データ送信装置及び演奏データ受信装置がネットワークを介して接続される演奏データ通信システムであって、
    前記演奏データ送信装置は、
    演奏データをUDPの通信プロトコルで前記演奏データ受信装置へ送信する演奏データ送信手段と、
    前記演奏データの欠落を補正するためのリファレンスデータをTCPの通信プロトコルで前記演奏データ受信装置へ送信するリファレンスデータ送信手段とを有し、
    前記演奏データ受信装置は、
    前記演奏データ送信装置から演奏データをUDPの通信プロトコルで受信する演奏データ受信手段と、
    前記演奏データ送信装置から前記演奏データの欠落を補正するためのリファレンスデータをTCPの通信プロトコルで受信するリファレンスデータ受信手段と
    前記受信した演奏データを基に現在の演奏状態を記憶する演奏状態記憶手段と、
    前記受信したリファレンスデータ及び前記現在の演奏状態を比較し、一致していないときには該受信したリファレンスデータの処理を行うリファレンスデータ処理手段とを有し、
    前記リファレンスデータ送信手段は、所定時間間隔で該所定時間内に送信済みの演奏データがあるときには最新の送信済みの演奏データをリファレンスデータとして送信する演奏データ通信システム。
  5. 前記演奏データは、MIDIデータである請求項記載の演奏データ通信システム。
  6. 前記MIDIデータは、キーデータである請求項記載の演奏データ通信システム。
  7. 演奏データをUDPの通信プロトコルで送信する演奏データ送信ステップと、
    前記演奏データの欠落を補正するためのリファレンスデータをTCPの通信プロトコルで送信するリファレンスデータ送信ステップとを有し、
    前記リファレンスデータ送信ステップは、所定時間間隔で該所定時間内に送信済みの演奏データがあるときには最新の送信済みの演奏データをリファレンスデータとして送信する演奏データ送信方法。
  8. 演奏データをUDPの通信プロトコルで送信する演奏データ送信ステップと、
    前記演奏データの欠落を補正するためのリファレンスデータをTCPの通信プロトコルで送信するリファレンスデータ送信ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記リファレンスデータ送信ステップは、所定時間間隔で該所定時間内に送信済みの演奏データがあるときには最新の送信済みの演奏データをリファレンスデータとして送信するプログラム。
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