JP3493488B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JP3493488B2 JP27988097A JP27988097A JP3493488B2 JP 3493488 B2 JP3493488 B2 JP 3493488B2 JP 27988097 A JP27988097 A JP 27988097A JP 27988097 A JP27988097 A JP 27988097A JP 3493488 B2 JP3493488 B2 JP 3493488B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、すすぎ性及び泡性
能に優れた低刺激性の洗浄剤組成物に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来、粘土鉱物は、吸着性、結合性、懸
濁性、膨潤性、被膜形成性、増粘性等の性質を有するこ
とから、これらの性質を利用して化粧料に配合されてき
た。更に水膨潤性粘土鉱物は、薄片状の層構造を有し、
上記性質を有すると共に、高分子系増粘剤と同等の増粘
効果を示す。一方、洗浄剤には基本機能として洗浄力の
他に泡質がある。界面活性剤として粘りのある泡が大量
に立つことで知られている高級脂肪酸塩を用いて、また
は各種補助活性剤を用いて泡質を高めることが出来る
が、これら界面活性剤は皮膚に対する刺激があり、皮膚
の弱い人やアトピー性皮膚炎の人には適さない。 【0003】このような界面活性剤を過度に使用せずに
泡質を良好にする方法として、水膨潤性粘土鉱物を添加
する方法が提案されている。例えば、水膨潤性粘土鉱物
を添加することにより、泡のクリーミィ性を向上させた
もの(特開平1−149715)、さらに、起泡力と界
面活性剤の皮膚に対する刺激性を抑制したもの(特開平
4−372700)等が提案される。 【0004】このように、水膨潤性粘土鉱物を洗浄剤組
成物に配合した場合、泡質をクリーミィーにする、起泡
力を向上させる、皮膚への刺激性が低いと言った作用を
有する。また、その層構造のため洗浄剤組成物に対して
も増粘作用を有し、更に使用時・使用後の感触に優れる
と言う効果も有している。 【0005】しかし、水膨潤性粘土鉱物のスメクタイト
は洗浄剤組成物に配合しようとすると、高温時での分離
を起こしやすい。また、液体洗浄剤組成物においては、
水膨潤性粘土鉱物は、増粘作用を有するが、多くの場
合、電解質が共存することにより、該粘土鉱物の薄片状
粒子表面の負電荷が中和され凝集を起こしやすくなり、
分散安定性が低下するとともに増粘効果が低下する傾向
がある。 【0006】これらの問題点を解決すべく、特定の粘度
鉱物を用いたもの(特開平8−269490)、クリー
ムの様な増粘系に限定したもの(特開昭60−9239
9)等が提案され、安定性を確保していたが、未だ安定
性は十分ではなく、また水膨潤性粘度鉱物の特性である
使用時・使用後の感触の良さ(すすぎ性の良さ)が低下
してしまうという欠点があった。 【0007】一方、ポリオキシエチレングリセリン脂肪
酸エステルを配合した洗浄剤組成物も提案されている。
例えば、アニオン性界面活性剤と両性界面活性剤とを併
用し刺激性を低減させたもの(特開平4−12279
9)、ポリエチレングリコールのジオレエート及び/又
はポリエチレングリコールジイソステアレートとを併用
し、すすぎ性、使用性を改善したもの(特描平8−92
032)等が提案されている。 【0008】しかしこれらの洗浄剤は、いずれも水膨潤
性粘土鉱物を配合した洗浄剤ではなく、水膨潤性粘土鉱
物を用いた洗浄剤の改善を目的としたものではない。 【0009】そこで本出願人は、先に水膨潤性粘土鉱物
とアニオン性界面活性剤とを含有する洗浄剤組成物に、
水溶性ノニオン性高分子物質と水溶性アニオン性高分子
物質とを併用配合し、使用感に優れると共に、良好な分
散安定性を有する液体洗浄剤組成物を提案した(特願平
8−153031)。 【0010】しかし、この液体洗浄剤組成物は、安定
性、使用時・使用後の感触が、未だ満足するものではな
い。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、泡質、すす
ぎ性に優れ、しかも高温安定性にも優れる洗浄剤組成物
を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、これらの
問題を解決するために鋭意検討の結果、特定の粘土鉱物
を配合した洗浄剤組成物中に更にポリオキシエチレング
リセリン脂肪酸エステルを配合することにより、泡質改
善のための活性剤を過剰に配合することなく泡質を向上
させることができるため、皮膚に対する刺激性が抑制さ
れ、さらにすすぎ性及び高温安定性に優れた洗浄剤組成
物が得られることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。 【0013】即ち、本発明によれば、 (a)動的光散乱法による平均粒径10〜5000n
m、電気泳動光散乱法によるζ電位の絶対値30mV以
上及び粉末X線解析法による純度90%以上の水膨潤性
粘土鉱物、 (b)アニオン性界面活性剤と、 (c)下記一般式、 【化1】 (式中、R1〜R3は水素原子、炭素数12〜22の脂肪
酸残基、又はアミノ酸残基、但し、R1〜R3の全てが水
素原子である場合を除く。またEOはエチレンオキサイ
ド、a、b、cはエチレンオキサイドの付加モル数を表
し、a+b+c=1〜60)で表されるポリオキシエチ
レングリセリン脂肪酸エステルを含有し、かつ該ポリオ
キシエチレングリセリン脂肪酸エステルはHLB値の差
が5〜15である少なくとも2種を含有することを特徴
とする洗浄剤組成物が提供される。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の洗浄剤組成物につ
いて更に詳細に説明する。本発明の洗浄剤組成物におい
て用いられる(a)成分の水膨潤性粘土鉱物としては、
天然又は合成されたモンモリロナイト、バイデライト、
ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ソーコナ
イト、スチブンサイト、ベントナイトなどのスメクタイ
ト及び膨潤性の雲母などが挙げられる。これらの粘土鉱
物は層間に水分子と交換性のイオンを含有しており、有
機複合体を形成したり膨潤能を有するなど、他の粘土鉱
物とは異なった性質を示す。更に、本発明においては、
上記粘土鉱物のイオン交換反応を行い、高金属イオン置
換粘土鉱物として用いることもできる。このものは増粘
効果を一層高めるのに適している。 【0015】上記粘土鉱物としては、特に、動的光散乱
法により測定した平均粒径が10〜5000nm、電気泳
動散乱法により測定したζ電位の絶対値が30mV以
上、粉末X線解析法により求めた純度が90%以上のも
のを用いる。 【0016】上記粘土鉱物の平均粒径が10nm未満で
は、液体洗浄剤を増粘し、クリームの保形性を保つため
に多量の粘土鉱物が必要であり、また5000nmを超
えると安定した分散状態が得られない。上記粘土鉱物の
平均粒径は200〜2000nmが好ましい。 【0017】また、上記粘土鉱物のζ電位の絶対値が3
0mV未満では粘土粒子が凝縮しやすくなり、洗浄剤中
で凝集物の沈降が生じたりして分散安定性が低下するお
それがある。更に、該粘土鉱物として、特に天然から採
取したものには、カルサイト、トリジマイト、クリスト
バライト、石英、各種無機物などの非膨潤性の夾雑物が
含まれており、これらは溶解して電解質を放出したりし
て洗浄剤組成物の分離を引き起こす原因となる。従っ
て、粘土鉱物の純度は90%以上、特に95%以上が好
ましい。 【0018】このような粘土鉱物として好ましいのは、
すすぎ性及び肌へのマイルド性の点から、モンモリロナ
イト、ベントナイト、更に好ましくはモンモリロナイト
である。 【0019】本発明の洗浄剤組成物において、(a)成
分の水膨潤性粘土鉱物の好ましい配合量は0.01〜3
重量%、更に好ましくは0.1〜1重量%である。その
配合量が0.01重量%未満では、使用感、泡のクリー
ミィ性、マイルド性等の向上効果が十分でなく、また、
3重量%を超えると分散安定性が悪化する。 【0020】次に、本発明の洗浄剤組成物において用い
られる(b)成分のアニオン性界面活性剤としては、カ
ルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、アルキル
リン酸エステル塩などを用いることができる。カルボン
酸塩としては、炭素数12〜18の飽和及び不飽和脂肪
酸のほか、これらの混合物であるヤシ油脂肪酸、硬化ヤ
シ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、硬化パーム油脂肪酸、牛
脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸などのカリウム塩、ナトリウ
ム塩、トリエタノールアミン塩、アンモニウム塩などの
脂肪酸石鹸、アルキルエーテルカルボン酸塩、N−アシ
ルサルコシン塩、N−アシルβアラニン塩、N−アシル
グルタミン酸塩などが挙げられる。この場合、アルキル
基またはアシル基の炭素数は8〜20が好ましい。その
具体例としては、例えばラウリン酸カリウム、ラウリン
酸ナトリウム、ミリスチン酸トリエタノールアミン、ミ
リスチン酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシンナト
リウム、N−ミリストイルサルコシンカリウム、N−ラ
ウロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイルメチ
ル−β−アラニンナトリウムなどが挙げられる。 【0021】また、スルホン酸塩としては、N−アシル
アミノスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスルホコハク
酸塩などが挙げられ、N−ココイルメチルタウリンナト
リウム、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム、N
−ミリストイルメチルタウリントリエタノールアミン、
N−パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ポリオキ
シエチレンアルキルスルホコハク酸ナトリウムなどが挙
げられる。 【0022】更に、硫酸エステル塩としては、高級アル
キル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩などが挙げられる。更にまた、アルキルリン酸エステ
ル塩としては、モノラウリルリン酸トリエタノールアミ
ン、ラウリルリン酸ナトリウム、モノミリスチルリン酸
トリエタノールアミン、ジミリスチルリン酸トリエタノ
ールアミンなどが挙げられる。 【0023】これらのアニオン性界面活性剤のうち、泡
立ち及び泡のクリーミィ性の点からは脂肪酸塩が好まし
い。さらに好ましくはカリウム塩が好ましい。 【0024】本発明の洗浄剤組成物において、(b)成
分のアニオン性界面活性剤の配合量は、0.01〜40
重量%が好ましく、泡立ち、泡のクリーミィ性の点か
ら、特に10〜30重量%が好ましい。 【0025】更に、本発明の洗浄剤組成物において用い
られる(c)成分のポリオキシエチレングリセリン脂肪
酸エステルは、下記一般式で表される化合物である。 【化1】 (式中、R1〜R3は水素原子、炭素数12〜22の脂肪
酸残基、又はアミノ酸残基、但し、R1〜R3の全てが水
素原子である場合を除く。またEOはエチレンオキサイ
ド、a、b、cはエチレンオキサイドの付加モル数を表
し、a+b+c=1〜60) 【0026】該ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エ
ステルの具体例としては、POE(3)グリセリルモノ
イソステアレート、POE(3)グリセリルトリイソス
テアレート、POE(5)グリセリルモノイソステアレ
ート、POE(6)グリセリルモノステアレート、PO
E(10)グリセリルモノラウレート、POE(15)
グリセリルモノオレエート、POE(15)グリセリン
植物油脂肪酸エステル、POE(15)グリセリルモノ
イソステアレート、POE(20)グリセリルモノイソ
ステアレート、POE(25)グリセリルモノイソステ
アレート、POE(25)グリセリルピログルタミン酸
イソステアリン酸ジエステル、POE(30)グリセリ
ルモノミリステート、POE(30)グリセリルモノイ
ソステアレート、POE(40)グリセリルモノイソス
テアレート、POE(40)グリセリルトリイソステア
レート、POE(50)グリセリルトリイソステアレー
ト、POE(60)グリセリルトリイソステアレート、
POE(40)グリセリルトリオレエート、POE(1
0)グリセリルモノステアレート、POE(15)グリ
セリルモノステアレート、POE(20)グリセリルモ
ノステアレート等が挙げられる。ここでPOEはポリオ
キシエチレン鎖を表し、カッコの数字はエチレンオキサ
イドの付加モル数を表す。 【0027】この中でも脂肪酸としては、ラウリン酸、
ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレ
イン酸、ピログルタミン酸が好ましく、さらに好ましい
のは、ステアリン酸、イソステアリン酸、ピログルタミ
ン酸である。また、それらの脂肪酸のモノ又はジエステ
ルが良い。更にエチレンオキサイド付加モル数は、a+
b+c=1〜30が好ましい。 【0028】このような(c)成分のポリオキシエチレ
ングリセリン脂肪酸エステルは、これらを2種以上配合
することが好ましく、その際高温安定性の点から、これ
らの有機概念図での位置に偏りがないこと、つまり、有
機性:無機性の概念値が近くないものの組合せが好まし
い。具体的には、この有機性:無機性の値から算出され
たHLB値が近くないもの、好ましくはHLB値の差が
5〜15である組合わせが望ましい。このHLB値が近
いと、分散・乳化の力が低下し、高温安定性が悪くな
る。 【0029】ここで、有機性:無機性とは、有機化合物
の化学構造から非化学結合分子間力を非極性:極性とい
う二つの値として求めたものである。有機性は炭素数の
大小の比較で、無機性は炭素同数の炭化水素との沸点の
比較でその大小が得られる。(−CH2−)(実際は
C)1個は有機性値20と決め、無機性は(−CH
2−)の有機性が20であるとき、水酸基(−OH)が
沸点へ及ぼす影響よりその無機性値100を基準とし
て、他の置換基(無機性基)の値も求める(“無機性基
表”)。そして(有機性:無機性)を(X:Y)として
グラフ化したものが“有機概念図”であり、有機化合物
の色々な物理化学的性状を予測することができる。 【0030】次にそれらの計算方法を説明する。有機性
値は、有機化合物の化学構造から、炭素数×20に有機
性兼有値があれば加え、分枝があれば無機性基表中の値
を差し引いて求める、無機性値は、無機性基表中に該当
する無機性基の値を合計して求める。〔参考文献;「有
機概念図による乳化処方設計」(1985)日本エマル
ジョン株式会社、藤田穆著「有機性:無機性値による有
機概念」、藤田穆・赤塚政美著「系統的有機・定性分析
(混合物編)」(1974)風間書房、甲田善生・小田
良平・矢守吉衛著「有機概念図−基礎と応用」(198
4)三共出版等〕なお、HLB値とは、親水性−親油性
のバランス(Hydrophilic−Lypophi
lic Balance)を示す指標であり、本発明に
おいては、小田・幸村らによる次式を用いて算出した値
を用いた。 【数1】 【0031】本発明の洗浄剤組成物において、(c)成
分のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルの配
合量は0.1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%で
ある。該配合量が0.1重量%未満であると、高温安定
性、すすぎ性の改善効果を十分発揮できず、また10重
量%を超えると、これらの作用効果がむしろ低下する。 【0032】本発明の洗浄剤組成物において、(c)成
分であるポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル
は、洗浄剤組成物中の電解質や有機物から水膨潤性粘度
鉱物を保護し、また高級脂肪酸や他の油分と活性剤とを
乳化することにより系を安定化し、さらにそれ自身のす
すぎ性が良好であることにより水膨潤性粘土鉱物のすす
ぎ性を補っているものと考えられる。 【0033】本発明の洗浄剤組成物は、上記した各必須
成分のほか、必要に応じて種々の任意成分を加えること
もできる。これらの任意成分の例としては、ノニオン性
界面活性剤、両性界面活性剤、多価アルコール、水溶性
高分子、薬剤、殺菌剤、防腐剤、保湿剤、酸化防止剤、
キレート剤、紫外線防止剤、香料、色素類などが挙げら
れる。 【0034】 【実施例】以下、実施例に基づいて、本発明を具体的に
説明する。 【0035】実施例 表1の実験No.1〜8に示すポリオキシエチレングリ
セリン脂肪酸エステル、1,3−ブチレングリコール、
脂肪酸、ソルビトール、N−ラウロイル−N−メチル−
β-アラニンナトリウムの所定量を混合し加熱溶解する
ことにより70℃の混合物(I)を調製する。別にベン
トナイトを70℃の熱水に分散し混合物(II)を調製す
る。次いで、混合物(I)に混合物(II)を添加し、7
0℃において10分間撹拌して均質化したのち、KOH
で中和し、その後PEG1500、メチルパラベン、ヒ
ドロキシエタンジホスホン酸等のその他の配合剤を添加
する。この混合物を撹拌しながら室温まで冷却し香料を
入れ均一化し、洗浄剤組成物とした。下記に示す方法に
より洗浄剤組成物の性能を評価し、その結果を表1
(3)に示す。なお、表1に示した実験No.1〜8に
おいて、実験No.1、3は本願発明の実施例を示し、
実験No.2、4〜8は比較例を示す。 【0036】比較例 2の比較実験No.1〜6に示す配合成分を用いて、
実施例と同様にして比例の洗浄剤組成物を製造した。
各洗浄剤組成物について実施例と同様に、性能を評価
し、その結果を表1−(6)に示す。尚、パネラーによ
る泡立ち性、泡のクリーミィ性、すすぎ性の評価につい
ては、表1−(6)にはその平均値で示す。 【0037】洗浄剤組成物の性能の評価方法及び評価基
準を以下に示す。 〈泡立ち性〉女性20名(専門パネラー)が、手及び顔
での泡立ちについて官能試験を行い、次の基準で評価し
た。 ◎:すばやく泡立ち、泡の量も豊富でなかなかこわれな
い ○:泡立ち及び泡の量が適度である △:少し泡立つがすぐに泡が消失する ×:ほとんど泡立たない 【0038】〈泡のクリーミィ性〉水膨潤性粘土鉱物と
アニオン性界面活性剤とポリオキシエチレングリセリン
脂肪酸エステルとを共に含まない洗浄剤組成物単品を標
準品として用い、10名のパネラーにより下記の基準で
評価した。 3:標準品と比較して泡のクリーミィ性がかなり良い 2:標準品と比較して泡のクリーミィ性が良い 1:標準品と比較して泡のクリーミィ性が同程度 0:標準品と比較して泡のクリーミィ性が劣る 次いで、パネラー10名の平均評価点から下記基準で判
定した。なお、評価が○以上のものを泡のクリーミィ性
が良いとした。 ◎:平均評価点が2.5以上 ○:平均評価点が2以上2.5未満 △:平均評価点が1以上2未満 ×:平均評価点が1未満 【0039】〈すすぎ性〉女性20名(専門パネラー)
が、洗顔による官能試験を行い、次の基準で評価した。 ◎:簡単なすすぎにより簡単にぬめりが消失する ○:すすぎ回数を増やすことにより、ぬめりが消失する △:多数回すすがないとぬめりが消失しない ×:いつまでもぬめりが残り不快である 【0040】〈高温安定性〉洗浄剤を50mLのバイヤ
ル瓶に50g入れ、40℃で1ヶ月保存後、分離の有無
を評価した。 ◎:水膨潤性粘土鉱物の分離及び凝集がいずれも全く認
められず、イニシャルとの粘度の差がほとんどない。 ○:水膨潤性粘土鉱物の分離及び凝集がいずれも全く認
められない △:水膨潤性粘土鉱物の分離はわずかに認められるが、
凝集は認められない ×:水膨潤性粘土鉱物の分離が明らかに認められ、かつ
凝集も認められる 【0041】〈肌へのマイルド性〉女性20名(専門パ
ネラー)が、本発明品、比較品を使用後、下記基準で肌
へのマイルド性を官能的に比較した。また、その結果を
下記基準により評価した。 ◎:マイルドであると答えた人が12人以上 ○:マイルドであると答えた人が10人以上11人以下 △:マイルドであると答えた人が6人以上9人以下 ×:マイルドであると答えた人が5人以下 【0042】 【表1−(1)】【0043】 【表1−(2)】【0044】 【表1−(3)】【0045】 【表1−(4)】【0046】 【表1−(5)】【0047】 【表1−(6)】【0048】 【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、界面活性剤と
してアニオン性界面活性剤を用い、特定の粘土鉱物を配
合した洗浄剤組成物に、特定のポリオキシエチレングリ
セリン脂肪酸エステルを配合したものであり、該ポリオ
キシエチレングリセリン脂肪酸エステルが洗浄剤組成物
中の電解質や有機物から、粘土鉱物を保護し、系を安定
化するため、すすぎ性等の泡性能に優れ、しかも皮膚等
に対して低刺激性である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C11D 1:72) (72)発明者 一柳 厚史 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライ オン株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−183997(JP,A) 特開 平8−151597(JP,A) 特開 平8−269490(JP,A) 特開 平4−122799(JP,A) 特開 平1−135714(JP,A) 特開 平6−293628(JP,A) 特開 平5−1299(JP,A) 特開 昭63−61093(JP,A) 特開 平6−256164(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 1/00 - 17/08 A61K 7/50

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】(a)動的光散乱法による平均粒径10〜
    5000nm、電気泳動光散乱法によるζ電位の絶対値
    30mV以上及び粉末X線解析法による純度90%以上
    の水膨潤性粘土鉱物、 (b)アニオン性界面活性剤と、 (c)下記一般式、 【化1】 (式中、R1〜R3は水素原子、炭素数12〜22の脂肪
    酸残基、又はアミノ酸残基、但し、R1〜R3の全てが水
    素原子である場合を除く。またEOはエチレンオキサイ
    ド、a、b、cはエチレンオキサイドの付加モル数を表
    し、a+b+c=1〜60)で表されるポリオキシエチ
    レングリセリン脂肪酸エステルを含有し、かつ該ポリオ
    キシエチレングリセリン脂肪酸エステルはHLB値の差
    が5〜15である少なくとも2種を含有することを特徴
    とする洗浄剤組成物。
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