JP3491698B2 - 多層回路基板の製造方法 - Google Patents

多層回路基板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層回路基板の製造方
法に関するものであり、更に詳しく言えば、グリーンシ
ート法によりセラミック多層回路基板を形成する方法の
改善に関するものである。近年,情報量の増加及び装置
のコンパクト化の要求に伴い、小型大容量のコンピュー
タシステムが開発されている。しかし、情報量の増加及
び高速化により、コンピュータの回路基板は発熱量が増
加する傾向にある。そこで、耐熱及び大集積回路の基板
として、セラミック多層回路基板が開発されている。
【0002】これによれば、当該回路基板を形成する際
に、グリーンシートの厚さが、温度、湿度及び成形時の
圧力の影響を受ける。特に、一軸プレス法によりグリー
ンシートを積層した場合には、金型の影響を受けて積層
体の寸法が変化する。このため、グリーンシートを積層
した多層回路間の精密なインピーダンス整合を行うこと
が困難となる。また、スルーホールや多段のくり抜き穴
等の複雑形状は、積層体の焼成後に加工されるため、ク
ラックが生じたり、層間剥離が生ずることがある。
【0003】そこで、グリーンシートの積層体のパッキ
ング方法を工夫し、加圧媒体の侵入を防止すること、グ
リーンシートの厚さを精密に制御すること、及び、穴加
工方法を工夫して当該基板の高密度化の向上を図ること
ができる形成方法が望まれている。
【0004】
【従来の技術】図5(A)〜(C)は、従来例に係る多
層回路基板の形成工程図をそれぞれ示している。例え
ば、グリーンシート法によりセラミック多層回路基板を
形成する場合、図5(A)に示すように、まず、グリー
ンシート3上に導体パターン4を形成する。グリーンシ
ート3は、セラミック粉末にバインダ,可逆剤及び溶剤
を加えて混練したスラリーを形成し、それをキャリアテ
ープ1上の接着層2に塗布する。その後、スラリーを乾
燥すると、グリーンシート3が得られる。導体パターン
4は、導体ペーストや金属粉末が充填されて成る。
【0005】次に、図5(B)に示すように、グリーン
シート3を順次積層して積層体5を形成する。積層体5
はグリーンシート3を所定の大きさにカットして、それ
を順次接着する。その後、図5(C)に示すように、一
軸プレス法や温間等方加圧法により積層して積層体5を
成形する。この際に、静水圧プレス法を利用する場合に
は、積層体5を真空パックする。その後、成形した積層
体5を同時焼成し、さらに、レーザ加工法によりスルー
ホール(貫通口)や多段のくり抜き穴を形成する。これ
により、セラミック多層回路基板が完成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、多層回路間の
インピーダンスは、グリーンシート(絶縁層)3の厚さ
及び導体パターン(配線)4の厚さにより整合してい
る。しかし、従来例によれば、グリーンシート3の厚さ
は、温度、湿度及び成形時の圧力の影響を受ける。特
に、一軸プレス法によりグリーンシート3を積層した場
合には、金型の影響を受けて積層体5の寸法が変化す
る。
【0007】このため、不均一な厚さのグリーンシート
3を使用すると、積層体5の多層回路間の精密なインピ
ーダンス整合を行うことが困難となる。この際の多層回
路間のインピーダンスは、スラリー粘度及び成形時の圧
力を調整することにより、グリーンシート3の厚さを均
一化し、印刷マスクの厚さを調整することにより、導体
パターン(配線)4の厚さを均一化して整合される。な
お、静水圧プレス法によれば、加圧媒体が内部に侵入す
る恐れがある。
【0008】また、従来例によれば、スルーホールや多
段のくり抜き穴等の複雑形状は、積層体5の焼成後に、
レーザ、ウォタージェット又は超音波等を利用して加工
されている。このため、焼成後に積層体5を加工する
と、その開孔時や研磨時に応力が積層体5に加わり、該
積層体(以下グリーンシート積層体ともいう)5が収縮
してクラックが生じたり、層間剥離が生ずることがあ
る。
【0009】これにより、生産歩留りが低下したり、高
精度な回路基板を製造する妨げとなるいう問題がある。
本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創作されたもの
であり、グリーンシート積層体のパッキング方法を工夫
し、プレス時のの加圧媒体の侵入を防止すること、グリ
ーンシートの厚さを精密に制御すること、及び、穴加工
方法を工夫して当該基板の高密度化の向上を図ることが
可能となる多層回路基板の製造方法の提供を目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の多層回路基板の
第1の製造方法は、その実施例を図1〜3に示すよう
に、セラミックのグリーンシート上に導体パターンを形
成する工程と、前記導体パターンが形成された複数のグ
リーンシート間を接着して積層し積層体を形成する工程
と、前記積層体を第1のフィルムにより包み込んで真空
パックする工程と、前記真空パックされた積層体を補強
板上で、伸縮部材を挟み込み一体化する工程と、前記一
体化された補強板を含む積層体を第2のフィルムにより
包み込んで真空パックする工程と、前記真空パックされ
た補強板を含む積層体を温間等方加圧する工程とを有す
ることを特徴とする。
【0011】本発明の多層回路基板の第2の製造方法
は、その実施例を図4に示すように、前記積層体を第1
のフィルムにより真空パックする工程の前に、予め、セ
ラミックのグリーンシート上に導体パターン及び開口部
を形成する工程と、前記導体パターン及び開口部が形成
された複数のグリーンシート間を接着して積層し貫通口
又は多段型のくり抜き穴を設けた積層体を形成する工程
を有することを特徴とする。
【0012】本発明の第1の製造方法において、前記貫
通口又は多段型のくり抜き穴を有する積層体を第2のフ
ィルムにより真空パックする際に、前記貫通口又は多段
型のくり抜き穴に伸縮部材を充填することを特徴とす
る。本発明の第1,第2の製造方法において、前記積層
体に応じて伸縮部材の厚みを調整することを特徴とす
る。
【0013】本発明の1,第2の製造方法において、前
記第1のフィルム及び第2のフィルムには、耐熱性のナ
イロンを用いることを特徴とする。本発明の1,第2の
製造方法において、前記伸縮部材にはシリコーンゴムを
用いることを特徴とし、上記目的を達成する。
【0014】
【作用】本発明の多層回路基板の第1の製造方法によれ
ば、その実施例を図2(A)に示すように、第1のフィ
ルム16により真空パックされた積層体15が、伸縮部
材(シリコーンゴム18)が挟み込まれた補強板(アル
ミニウム17)と一体化される。この際に、積層体15
に応じて伸縮部材の厚みが調整される。
【0015】このため、使用する伸縮部材の厚みを変化
することにより、様々な層間厚さの積層体を得ることが
できる。また、グリーンシートの厚さを精密に制御する
ことができる。さらに、図2(B)に示すように、第2
のフィルム19により補強板を含む積層体15が真空パ
ックされ、その後、例えば、静水圧プレス法より温間等
方加圧される。
【0016】これにより、積層体15が高密度になり、
プレス時の加圧媒体の侵入を阻止することができる。ま
た、積層体15の所定寸法を維持することが可能とな
る。本発明の多層回路基板の第2の製造方法によれば、
その実施例を図4(A)に示すように、第1のフィルム
28により積層体26を真空パックする前に、予め、グ
リーンシート23上に導体パターン24及び開口部24A
〜25D等を形成し、その後、導体パターン24及び開口
部24A〜25Dが形成された複数のグリーンシート23間
を接着して積層し貫通口(スルーホール25E)又は多段
型のくり抜き穴25Fを設けた積層体26を形成してい
る。
【0017】このため、従来例に比べてスルーホールや
多段のくり抜き穴等の複雑な形状の加工を焼成前に行う
ことができる。特に、静水圧プレスをする前に、貫通口
又は多段型のくり抜き穴に伸縮部材を充填することによ
り、プレス時の応力の影響を吸収することができ、歪み
の少ない多層基板を製造することが可能となる。これに
より、焼成前に積層体26を加工することができ、積層
体26の開孔時の応力は極めて少なくなり、従来例のよ
うな積層体の収縮によるクラックの発生や、層間剥離が
防止できる。
【0018】これにより、生産歩留りの向上を図るこ
と、当該基板の高密度化の向上を図ることが可能とな
る。また、高精度な回路基板を製造することが可能とな
る。
【0019】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明をする。図1〜4は、本発明の実施例に係る多
層回路基板の製造方法を説明する図である。 (1)第1の実施例の説明 図1,2は、本発明の第1の実施例に係る多層配線の形
成工程図(その1,2)であり、図3は本発明の各実施
例に係るシリコーンゴムと収縮率との関係特性図をそれ
ぞれ示している。
【0020】例えば、グリーンシート法によりセラミッ
ク多層回路基板を形成する場合、図1(A)に示すよう
に、まず、セラミックのグリーンシート13上に導体パ
ターン14を形成する。グリーンシート13は、例え
ば、キャリアフィルム11の接着層12上にドクターブ
レード法によりスラリーを厚さ300μm程度に成形す
る。スラリーは、主剤,溶剤,可塑剤,バインダーを加
えて混練し、その後、それを脱泡処理したものである。
例えば、主剤は、アルミナ(セラミックの粉体)100
g及びホウケイ酸ガラス100gを用いる。溶剤はエタ
ノール200gを用いる。バインダは、PVBポリビニ
ールブチラール10gを用いる。
【0021】その後、フィルム11上に接着されたグリ
ーンシート13を、例えば、90mm×90mmに打ち
抜く。次いで、スクリーン印刷より導体パターン14を
印刷し、その後、シート13を乾燥する。次に、図1
(B)に示すように、導体パターン14が形成されたグ
リーンシート13を積層して積層体15を形成する。例
えば、10枚のグリーンシート13を積層する。この際
に、グリーンシート13からキャリアフィルム11を取
り外し、接着層13と導体パターン面とを順次接着す
る。
【0022】次いで、図1(C)に示すように、積層体
15を第1のフィルム16により包み込んで真空パック
する。この際に、第1のフィルム16には、耐熱性のナ
イロンを用いる。第1のフィルム16により包み込まれ
た積層体15は、60秒間真空引きした後、加圧熱パッ
キングする。その後、図2(A)に示すように、真空パ
ックされた積層体15をアルミニウム板17上で、シリ
コーンゴム18を挟み込み一体化する。アルミニウム板
17は補強板の一例であり、硬性を有する金属板等であ
れば良い。シリコーンゴム18は伸縮部材の一例であ
り、加圧媒体を吸収するものである。この際のアルミニ
ウム板の大きさは、例えば、120mm×120mm程
度であれば良い。シリコーンゴム18は積層体15の底
面と同じ大きさがあれば良い。ゴム18の厚みは積層体
15に応じて調整する。その他、伸縮部材には天然ゴム
やスポンジ等が適用できる。
【0023】さらに、図2(B)に示すように、一体化
されたアルミニウム板17を含む積層体15を第2のフ
ィルム19により包み込んで真空パックする。この際
に、第2のフィルムには、耐熱性のナイロンを用いる。
第2のフィルム19により包み込まれた積層体15は、
40秒間真空引きした後、加圧熱パッキングする。次い
で、図2(C)に示すように、真空パックされたアルミ
ニウム板17を含む積層体15を温間等方加圧する。例
えば、静水圧プレス法により10分間余熱する。その
後、加圧温度80°C,プレス圧30MPa,保持時間
5分の条件で加圧積層する。
【0024】そして、これ以降は従来例と同様に、積層
体15を焼結する。焼結条件は窒素雰囲気中で600°
Cの温度により10時間加熱して脱脂し、その後、窒素
雰囲気中で1000°Cの温度により8時間加熱して焼
成する。これにより、セラミック多層回路基板が完成す
る。このようにして、本発明の第1の実施例に係るセラ
ミック多層回路基板の形成方法によれば、図2(A)に
示すように、第1のフィルム16により真空パックされ
た積層体15は、シリコーンゴム18が挟み込まれたア
ルミニウム板17と一体化される。この際に、積層体1
5に応じてシリコーンゴム18の厚みが調整される。
【0025】このため、使用するシリコーンゴム18の
厚みを変化することにより、様々な層間厚さの積層体1
5を得ることができる。例えば、図3(A)に示すよう
に、シリコーンゴムの厚みを増加すると、積層体15の
X−Y方向の収縮率が増加する。これは、積層体15の
断面方向の表面積が増加し、横方向からの圧力を多く受
けるからである。これにより、アルミニウム17とシリ
コーンゴム18を使用した積層体15のX−Y方向の収
縮率を精密に制御することが可能となる。
【0026】また、図3(B)に示すように、シリコー
ンゴム18の厚みを増加すると、積層体15のZ軸方向
の収縮率は減少する。これは、積層体15の断面方向の
表面積が増加し、縦方向からの圧力が少なくなるからで
ある。これにより、積層体15のZ軸方向の収縮率を精
密に制御することが可能となる。なお、図3(A),
(B)において、縦軸は積層体13の収縮率であり、横
軸は、シリコーンゴム18の厚さである。
【0027】さらに、第2のフィルム19によりアルミ
ニウム板17を含む積層体15が真空パックされ、その
後、例えば、静水圧プレス法より温間等方加圧される。
これにより、積層体15が高密度になり、プレス時の加
圧媒体の進入が防止される。また、積層体15の所定寸
法を維持することが可能となる。このことで、グリーン
シート13の厚みを均一に維持することができ、積層体
15の多層回路間の精密なインピーダンス整合を行うこ
とが可能となる。
【0028】また、当該回路基板の生産歩留りの向上を
図ること、及び、その高密度化の向上を図ることが可能
となる。 (2)第2の実施例の説明 図4(A)〜(C)は、本発明の第2の実施例に係るセ
ラミック多層回路基板の形成工程図をそれぞれ示してい
る。第2の実施例では第1の実施例と異なり、真空パッ
ク前に、くり抜き穴等を形成し、その中にシリコーンゴ
ム27を充填するものである。
【0029】すなわち、図4(A)に示すように、予
め、グリーンシート23上に導体パターン24及び開口
部25A〜25Dを形成する。本実施例では、3枚のグリー
ンシート23にスルーホール用の開口部25Aと口径の異
なる開口部25B〜25Cをそれぞれ設ける。例えば、開口
部25Bの口径が開口部25Cの口径よりも大きく、開口部
25Cの口径が開口部25Dの口径よりも大きくなるよう
に、予め、3枚のグリーンシート23を開孔する。
【0030】次に、図4(B)に示すように、導体パタ
ーン24及び開口部25A〜25Dが形成された3枚のグリ
ーンシート23間を接着して積層し積層体26を形成す
る。この際に、グリーンシート23からキャリアフィル
ムを取り外し、接着層22と導体パターン面とを順次接
着する。これにより、スルーホール25E及び多段のくり
抜き穴25Fを有する積層体26が形成される。
【0031】そして、図4(C)に示すように、スルー
ホール25E及び多段のくり抜き穴25Fにシリコーンゴム
28を充填する。その後は、第1の実施例と同様に、第
1のフィルム29により真空パックし、その後、図2
(A)〜(C)に示したように、真空パックされた積層
体26をシリコーンゴムを挟んでアルミニウム板により
補強する。その後、積層体26を温間等方加圧し、次い
で、積層体26を焼結する。これにより、スルーホール
25E及び多段のくり抜き穴25Fを有するセラミック多層
回路基板が完成する。
【0032】このようにして、本発明の第2の実施例に
係るセラミックス多層回路基板の形成方法によれば、図
4(A)に示すように、積層体26を真空パックする前
に、予め、グリーンシート23上に導体パターン24及
び開口部25A〜25Dを形成し、その後、3枚のグリーン
シート23間を接着して積層しスルーホール25E及び多
段のくり抜き穴25Fを設けた積層体26を形成してい
る。
【0033】このため、多層配線を接続するスルーホー
ル25E及び実装部品の取付け用の多段のくり抜き穴25F
等の複雑な形状の加工を従来例に比べて焼成前に行うこ
とができる。特に、積層体26を真空パックする際に、
スルーホール25E及び多段のくり抜き穴25Fにシリコー
ンゴム28を充填することにより、プレス時の応力の影
響を吸収することができ、歪みの少ない多層基板を製造
することが可能となる。
【0034】このため、焼成前に積層体26を加工する
ことができ、積層体26の開孔時の応力は極めて少なく
なり、従来例のような積層体26の収縮によるクラック
の発生や、層間剥離が防止できる。これにより、第2の
実施例と同様に積層体26が高密度になり、プレス時の
加圧媒体の進入が防止される。また、積層体26の所定
寸法を維持することが可能となる。このことで、当該回
路基板の生産歩留りの向上を図ること、及び、その高密
度化の向上を図ることが可能となる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多層回路
基板の製造方法によれば、第1のフィルムにより真空パ
ックされた積層体が、伸縮部材を挟み込んだ補強板と一
体化される。また、積層体に応じて伸縮部材の厚みが調
整される。このため、使用する伸縮部材の厚みを変化す
ることにより、様々な層間厚さの積層体を得ることがで
き、グリーンシートの厚さを精密に制御することができ
る。さらに、積層体が高密度になり、プレス時の加圧媒
体の侵入を阻止することができ、積層体の所定寸法を維
持することが可能となる。
【0036】本発明の多層回路基板の他の製造方法によ
れば、積層体の真空パック前に、予め、導体パターン及
び開口部が形成された複数のグリーンシート間を接着し
て積層し貫通口又は多段型のくり抜き穴を設けた積層体
を形成している。このため、スルーホールや多段のくり
抜き穴等の複雑な形状の加工を焼成前に行うことができ
る。特に、貫通口又は多段型のくり抜き穴に伸縮部材を
充填することにより、プレス時の応力の影響を吸収する
ことができ、歪みの少ない多層基板を製造することが可
能となる。
【0037】これにより、当該基板の生産歩留りの向上
を図ること、及び、その高密度化の向上を図ることが可
能となる。また、高精度な回路基板を提供に寄与すると
ころが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るセラミック多層回
路基板の形成工程図(その1)である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るセラミック多層回
路基板の形成工程図(その2)である。
【図3】本発明の第1の実施例に係るシリコーンゴムの
厚さと収縮率との関係特性図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係るセラミック多層回
路基板の形成工程図である。
【図5】従来例に係るセラミック多層回路基板の形成工
程図である。
【符号の説明】
11…キャリアテープ、 12,22…接着層、 13,23…グリーンシート、 14,24…導体パターン、 15,26…積層体、 16,29…第1のフィルム、 17…補強板(アルミニウム板)、 18,28…伸縮部材(シリコーンゴム)、 19…第2のフィルム、 25A〜25D…開口部、 25E…スルーホール、 25F…多段のくり抜き穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−152107(JP,A) 特開 平3−169097(JP,A) 特開 昭61−159718(JP,A) 特開 昭61−43543(JP,A) 特公 昭57−27802(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 1/00 - 3/46

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックのグリーンシート上に導体パ
    ターンを形成する工程と、 前記導体パターンが形成された複数のグリーンシート間
    を接着して積層し積層体を形成する工程と、 前記積層体を第1のフィルムにより包み込んで真空パッ
    クする工程と、 前記真空パックされた積層体を補強板上に、伸縮部材を
    挟み込んで一体化する工程と、 前記一体化された補強板を含む積層体を第2のフィルム
    により包み込んで真空パックする工程と、 前記真空パックされた補強板を含む積層体を温間等方加
    圧する工程とを有することを特徴とする多層回路基板の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記積層体を第1のフィルムにより真空
    パックする工程の前に、予め、セラミックのグリーンシ
    ート上に導体パターン及び開口部を形成する工程と、前
    記導体パターン及び開口部が形成された複数のグリーン
    シート間を接着して積層し貫通口又は多段型のくり抜き
    穴を設けた積層体を形成する工程を有することを特徴と
    する請求項1記載の多層回路基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記貫通口又は多段型のくり抜き穴を有
    する積層体を第2のフィルムにより真空パックする際
    に、前記貫通口又は多段型のくり抜き穴に伸縮部材を充
    填することを特徴とする請求項2記載の多層回路基板の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記積層体に応じて伸縮部材の厚みを調
    整することを特徴とする請求項1又は2記載のいずれか
    の多層回路基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1のフィルム及び第2のフィルム
    には、耐熱性のナイロンを用いることを特徴とする請求
    項1,2又は3記載のいずれかの多層回路基板の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記伸縮部材にはシリコーンゴムを用い
    ることを特徴とする請求項1,2又は3記載のいずれか
    の多層回路基板の製造方法。
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