JP3491616B2 - ページめくり装置及びページめくり方法 - Google Patents

ページめくり装置及びページめくり方法

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JP3491616B2
JP3491616B2 JP2001051381A JP2001051381A JP3491616B2 JP 3491616 B2 JP3491616 B2 JP 3491616B2 JP 2001051381 A JP2001051381 A JP 2001051381A JP 2001051381 A JP2001051381 A JP 2001051381A JP 3491616 B2 JP3491616 B2 JP 3491616B2
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Pile Receivers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通帳等の複数枚の
紙葉類からなる冊子類のページめくり装置及びページめ
くり方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のページめくり装置では、特開20
00−168270号公報に記載されているように、ペ
ージ替えローラから通帳への押圧力が過大となることを
避けるために、搬送路上のページ替えローラの下方に陥
凹部を設けている。この陥凹部に通帳の一部が弾力的に
沈み込むことで、ページ替えローラのめくり部材が通帳
を押圧する時、前記めくり部材とめくるべきページとの
接触面積が増大するため、前記めくり部材の通帳に与え
る押圧力が過大になることが防止される。
【0003】また、特開平1−222996号公報に
は、搬送路上の一部に凸部を設けた構成が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開2000−168
270号公報に記載の陥凹部は、上記のように通帳に与
える押圧力が過大になることを防止することを目的にし
ている。通帳が弾性変形するためには、陥凹部の大きさ
は通帳によって覆われる大きさでなければならない。し
たがって、陥凹部の大きさはページ替えローラの外周半
径に比べ、同等もしくは、やや大きい程度とする必要が
ある。
【0005】この場合、冊子類が厚い場合や冊子類を構
成する紙葉類自体の剛性が高い場合は、曲げ剛性が厚さ
の3乗及び紙葉類自体の剛性に比例するため、通帳が弾
性変形してページ替えローラの押圧力を吸収し、押圧力
を低減する効果は得られにくい。
【0006】通帳を一例にとると、めくられる側のペー
ジの枚数が多い場合と少ない場合とで通帳の厚さが異な
るため、常に安定した効果を得ることが困難である。
【0007】また、通帳に折れ癖やカール癖があり、前
記陥凹部の形状に沿って紙が変形している場合は、ペー
ジ替えローラの押圧力に対して通帳からの反力が作用し
ないため、陥凹部の効果は得られず、逆にノンピックや
2枚めくりが発生する要因となり得る。しかも、紙の変
形挙動が複雑になるため、ページめくりする際に抵抗と
なる紙の座屈モードが複雑になると、過大なページめく
り抵抗が発生し、ページが途中までめくり上がり、搬送
されることによるジャムの発生などが起こる。
【0008】その場合は、陥凹部の形状の変更、押圧部
材のばね力の制御、減衰材料の追加等が必要となってし
まい、構造が複雑となる。
【0009】また、特開平1−222996号公報に記
載の凸部は、冊子類を1次の曲げモードで変形させるた
めに設けられているものであるが、厚さや紙質が異なる
冊子類を取り扱う場合に、冊子表面ページに対して弓な
りに反らさせる形状、すなわち、1次の曲げモードを与
えようとすると、凸部を大きく形成する必要が生じる。
【0010】しかし、該凸部が搬送路を塞ぐ構成となる
ため、凸部を大きくするには制限がある。
【0011】本発明は上記事情を鑑みてなされたもので
あり、冊子類のページ替えを安定して行うページめくり
装置及びページめくり方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第一に、搬送される冊子類の搬送路と、前記搬送路
に沿って所定位置まで搬送された冊子類のページ綴じ部
近傍を挟持する挟持手段と、前記所定位置まで搬送され
ページ綴じ部近傍を挟持された冊子類のページをめくる
ページ替えローラとを有するページめくり装置におい
て、前記搬送路の前記ページ替えローラと対向する位置
に設けられた凹部と、前記凹部の前記挟持側端部に設け
られた凸部とを有する構成とする。 第二に、弾性部材に
よって支持され搬送される冊子類の厚さ方向に可動に構
成された搬送ローラ及び冊子類の搬送方向に回転駆動さ
れる駆動ローラを備えてなり冊子類を挟持して搬送する
搬送ローラ対と、前記搬送ローラ対によって搬送される
冊子類の搬送路と、前記搬送路に沿って所定位置まで搬
送され前記搬送ローラ対によって挟持された冊子類のペ
ージをめくるページ替えローラとを有するページめくり
装置において、前記搬送路は、前記ページ替えローラと
対向する位置に設けられた凹部と、前記凹部の冊子類搬
送方向端部であって前記ぺージ替えローラと前記搬送ロ
ーラ対との間の位置に設けられた凸部とを有する構成と
する。 また、ページ替えローラと対向する位置に設けら
れ冊子類搬送面から窪んだ凹部と前記凹部の前記搬送ロ
ーラ側端部に設けられ冊子類搬送面から突出た凸部とを
備えた搬送路に沿って、冊子類の搬送方向下流側端部が
前記凹部内に対応する位置まで冊子類を搬送し、搬送さ
れた冊子類のページ替えを行うページに1次の曲げモー
ドとなるような変形を与え、前記変形を与えられた冊子
類にページ替えローラを当接させページめくりを行うこ
とを特徴とするページめくり方法とする。
【0013】上記構成とすることによって、ページめく
り力を通帳の弾性変形反力や押圧部材のばね力に頼るこ
となく、所定範囲のページめくり力が安定的に発生す
る。また、ページめくりモードである座屈モードが1次
の曲げモードになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
説明する。
【0015】図1は、本発明を通帳のページめくり装置
に適用した一実施例を示す構成図である。通帳のページ
めくり装置は、例えば現金自動取引装置や通帳の記帳装
置に搭載され、通帳に取引の履歴を印字する。通帳のペ
ージをめくる必要が生じたときにはページをめくる。
【0016】本実施例のページめくり装置は、ゴムなど
の弾性材料による中空構造を持ち、摩擦係数の大きき部
材で構成されたページめくり部1aと低摩擦部材からな
る芯金部1bとを有するページ替えローラ1と、冊子類
を搬送する搬送ローラ対と、ペーパーガイド11と、ペ
ージ替えガイド3と、ページ替えローラ1と搬送ローラ
対の間で凹凸形状した斜面部4bと下部平坦部4cとを
有し、搬送される通帳の底面を案内する搬送路4と、通
帳搬送時には搬送スペースを確保し、ページをめくると
きには開かれるシャッタ5と、少なくともページ替えロ
ーラ1と駆動ローラ7とに接続されこれらの回転を制御
する図示しないページめくり制御装置とによって形成さ
れている。
【0017】前記搬送ローラ対は、バネなどの弾性部材
により支持され、通帳の厚さ方向に可動な搬送ローラ6
と、搬送ローラ6又は搬送される通帳と当接し、搬送ロ
ーラ6とで通帳を挟持し搬送する駆動ローラ7とからな
る。
【0018】斜面部4bは、凸部と凹部とを結ぶ搬送路
上の領域で、搬送路4の通帳搬送面から突出した凸型部
と搬送路4の通帳搬送面に比べて窪んだ凹部である下部
平坦部4cとを結び、ページ替えローラ1を挟んで両側
に設けられている。
【0019】ページ替えローラ1の回転中心からペーパ
ガイド11の先端部の折れ部までの長さLは通帳の見
開き長さにより決定され、本実施例では、例えば世界中
の通帳の見開き長さである127mm〜183mmの半
分の63.5mm〜91.5mmより短い長さである。
取り扱う通帳によって長さLを規定し、ページをめく
る際に搬送ローラ6及び駆動ローラ7によって通帳を挟
持する構成とする。
【0020】また、斜面部4bの凸型部先端は通帳のめ
くるべきページの座屈モードを1次の曲げモードにする
ためのきっかけを与える。該凸型部先端から上記ページ
替えローラ1の回転中心までの距離Lは、長さL
ほぼ半分くらいである。これは、該凸型部先端がきっか
けとなり、形成される曲げの1次モードの腹(最大振
幅)の近傍であるためである。
【0021】また、下部平坦部4cと前記ページ替えロ
ーラ1の回転中心までの距離Lは、ページ替えローラ
1のページめくり部1aの最大外周Rより小さい。これ
は、通帳の厚さが極端に薄い場合でも、適切なページめ
くり力を発生させるためである。通帳の厚さと該距離L
とページ替えローラ1のページめくり部1aの最大外
周Rの差の和がページ替えローラ1のページめくり部1
aの変形量となる。この最大外周Rと距離Lの関係は
後述する。
【0022】また、下部平坦部4cからシャッタ5まで
の距離は少なくとも、通帳の厚さより大きい。下部平坦
部4cと斜面部4bの凸型部先端までの距離hについ
ては後述する。
【0023】図2は、中空構造を持つページめくり部1
aの機械特性を示す図である。中空構造を有するゴム等
の弾性体では、図に示したように、圧縮変形させると、
Snap−Throughと呼ばれる非線形現象が起こ
る。本現象では変形と反力の関係10が線形でなく、反
力の増加に比べ、変形量の増加が著しく大きいところ1
0aが存在する。本ページ替えでは、本図の非線形領域
10a、すなわち通帳厚さが変化しても反力の変化が少
ない領域でページ替えを行う。すなわち、ページめくり
部1aの最大外周Rと下部平坦部4cと前記ページ替え
ローラ1の回転中心までの距離Lとの関係は、非線形
領域10aによって規定される。
【0024】ここで反力は、ページ替えの際に通帳に与
えられる力に相当し、通帳の厚さと距離Lとページ替
えローラ1のページめくり部1aの最大外周Rの差の和
が変形量Xである。見開き状態の通帳において、めくる
側のページの枚数が多い場合と少ない場合で、めくる側
の通帳の厚さが異なってくるが、当該厚さの違いが非線
形領域10aの範囲内であれば、ページ替えの際に通帳
に与えられる力の変化が少なく、安定したページ替えが
できる。
【0025】すなわち、最大外周Rと下部平坦部4cと
前記ページ替えローラ1の回転中心までの距離L
は、めくる側のページの厚さの違いによっても非線形領
域10aの範囲内となるように定められる。
【0026】ページ替えを行うために、ページめくり装
置に搬送されてきた通帳は、搬送ローラ6と駆動ローラ
7によって、通帳の搬送方向先端が下部平坦部4c上で
あって、搬送方向下流側斜面部4bにかかる前の所定の
位置にセットされる。すなわち、本実施例の下部平坦部
4は、下部平坦部4c内に通帳の見開き面のうちめくる
べきページの端部が収まる程度の大きさを有している。
なお、図示してはいないが、通帳の位置を決めるため
に、光センサが所定の位置に具備されている。
【0027】次に、図3及至図8を用いて本実施例によ
るページめくり動作を説明する。このページめくり動作
は、図示しないページめくり制御装置によって制御され
る。ページめくり制御装置は、少なくとも駆動ローラ7
及びページ替えローラ1に接続され、以下に示す手順に
従うように駆動ローラ7及びページ替えローラ1の動作
を制御する。
【0028】通帳9は搬送ローラ6及び駆動ローラ7に
よって挟持され、通帳9の先端9aが、下部平坦部4c
上であって、搬送方向下流側の斜面部4bとの境界4a
の手前となる所定の位置にセットされる。この際、通帳
9は搬送ローラ6および駆動ローラ7でその綴じ部近傍
を挟持され、動かないように保持されている(図3)。
【0029】この状態で、ページ替えローラ1は通帳9
の表面のページをめくり上げるために所定の回転パター
ンで、図中時計回り方向に回転を始める。
【0030】回転したページ替えローラ1の低摩擦部材
で構成された芯金部1bが通帳9の見開き面と接触し、
該見開き面を下部平坦部4cに向かって押し下げる。通
帳9は搬送路4の斜面部4bの凸型部先端を支点に1次
の曲げモードに変形させられる。通帳9は下部平坦部4
cに押し付けられることでページめくり部1aとの接触
前に弓なり形状、すなわち1次の曲げモードとなるよう
に初期変形を与えられる。また、平坦化し、ページめく
りの抵抗となる折れ癖やカール癖が矯正される。
【0031】折れ癖やカール癖のうち、ページめくりの
抵抗となりやすいものは、例えば綴じ部に対して垂直方
向に折られたものやカールしたものである。このような
折れ癖やカール癖は芯金部1bによって平坦化されるこ
とで、ページめくりの抵抗力が低減される。
【0032】また、通帳搬送時に搬送スペースを確保す
るシャッタ5がページ替えローラ1の回転と同期して開
く(図4)。
【0033】ページ替えローラ1が任意の角度回転する
と、中空構造したページめくり部1aが冊子表面ページ
9bと接触し、さらにページ替えローラ1が回転する
と、冊子表面ページ9bとの接触点が通帳の綴じ部方向
へと移動して該ページをめくり上げ、すでに変形してい
る1次の曲げモードで変形がさらに進む(図5)。
【0034】ページ替えローラ1のページめくり部1a
が通帳9に接触する際は、ページ替えローラ1の回転数
を低くすることが望ましい。その理由は、高い回転速度
の場合は、ページ替えローラ1の最外周速度に冊子の紙
の変形速度が十分に追従できない場合が多い。この場合
は、紙の一部に全体の変形とは異なる変形が現れる場合
がある。この局部変形を全体の変形にするための力が新
たに必要になり、ページ替えローラ1からのページめく
り力が足りない場合がある。したがって、ページ替えは
ページを十分めくりあげることができず、ノンピックや
ノンピックが原因の搬送ジャムが発生する。
【0035】ここでページを十分めくりあげることがで
きる臨界となる回転速度は、ページめくり部1aや冊子
表面ページ9bの材質、剛性等によって決定される。
【0036】ページめくり部1aが低い回転速度で冊子
表面ページ9bと接触させると、1次モードの曲げは線
形座屈解析のEuler座屈荷重にほぼ近い値の抵抗を
示し、ページ替えローラ1は、該抵抗に打ち勝ちなが
ら、冊子表面ページ9bをめくりあげる(図6)。
【0037】さらに、ページ替えローラ1は回転し、ペ
ージめくり部1aは、めくり上がったページ9bをさら
にめくりあげる。めくり上げられたページは、ページめ
くり部1aとの接触が離れても元の状態に戻らないよう
にページ替えガイド3とその端部が接触する。
【0038】ページ替えガイド3は低摩擦係数の部材か
らなり、ページ端部が接触しためくり上げられたページ
をページ替えガイド3の端面に沿って案内する。めくり
上げられたページは、めくり上げられる際の弓なり形状
とは、逆に反った形状となり、その変形モードが変わる
(図7)。
【0039】さらにこの状態で駆動ローラ7を駆動し、
A方向に通帳9を搬送することにより、ページめくりが
完了する(図8)。
【0040】搬送路4に斜面部4b、下部平坦部4cが
ない場合は、ページ替えローラ1から外力をうけたペー
ジが全体的に同方向に変形する保証はない。例えば、ペ
ージに折れ癖やカール癖があった場合は、ページの変形
方向は必ずしも、図5に示しためくり方向とは限らず、
該癖にならった変形が生じ、この場合は、ページはめく
られず、ジャムとなってしまう恐れがある。
【0041】図9には、本発明の他の実施例のページめ
くり装置の側面図を示す。
【0042】本ページめくり装置では、図1で示したよ
うな斜面部4b、下部平坦部4c上に、下部平坦部4c
を覆うように、例えばフッ素等で表面を低摩擦にしたゴ
ムやばね鋼の薄板等の弾性薄板12を具備している。弾
性薄板12は、ページ替えローラ1が通帳に接触した際
の衝撃力を緩和するとともに、ページ替えローラ1から
通帳9に加わる力により、曲げ変形する。この変形によ
り、通帳9が曲げられることで、ページに多大な座屈抵
抗が発生することを防止できる。
【0043】また、前記凹凸形状の搬送路4により、搬
送ジャムの発生率を低減することができるという効果は
上述の実施例と同様に奏する。
【0044】なお、図7において、めくるべきページと
ともにめくり上げてしまった2枚目のページが存在する
場合は、該2枚目のページを振り落とすために、通帳9
を前後に移動させることも効果的である。ページ替えガ
イド3を回転軸8を中心に回転させることも効果的であ
る。また、図6の状態では、上記理由でページ替えロー
ラ1の回転速度に振動を与えてもよい。
【0045】斜面部4bの凸型部先端の下部平坦部4c
からの高さhは、取り扱う通帳によって定める必要が
ある。
【0046】図10は、本実施例のページめくり装置の
通帳によるページめくり成功率と斜面部4bの凸型部先
端の下部平坦部4cからの高さhとの関係を示す図で
ある。なお、搬送路4の搬送面から該凸形部先端までの
高さは1.0mmとしている。
【0047】折れ線20は、紙の厚さが0.12mm程
度でページ数が10ページであって折れ癖やカール癖の
ない通帳のめくり成功率の変化を示すものである。この
場合は高い確実性でページめくりを行うことができる。
【0048】ところが、紙の厚さが0.08mm程度で
ページ数18ページであって折れ癖やカール癖のない通
帳の成功率の変化を示す折れ線22によると、該高さh
は5mmになると、極端に性能が落ちる。
【0049】本原因は、ページ替えローラ1から通帳9
へ加わる力の方向による影響である。つまり、段差が大
きくなると通帳9にページ替えローラ1が接する際に通
帳9のめくるべきページ側の傾斜が大きくなる。ページ
替えを行う際には、めくるべきページに対して通帳9の
綴じ部の方向であって、接線方向に力を加える必要があ
るが、段差が大きくなると、めくるべきページの傾斜が
大きくなるため、ページ替えローラ1がめくるべきペー
ジに対して接線方向に力を加えることが困難になる。し
たがって、段差が大きくなる、すなわち高さhが大き
くなると極端に性能が落ちる。つまり、該高さhは取
り扱う通帳の厚さを考慮して、ページめくりの成功率が
高い範囲に設定する必要がある。
【0050】また、紙の厚さ0.08mm程度でページ
数が18ページであって折れ癖のある通帳の成功率を示
す折れ線21によると、該高さhの値が小さいときに
成功率が落ちる。
【0051】凸型部がない場合は、めくるべきページに
対して1次の曲げモードを与えるきっかけとなる凸型部
が存在しないため、凹部4bの傾斜に沿って変形する状
態となる場合がある。特にカール癖や折れ癖を有する通
帳では、該状態になりやすい。
【0052】図11に示すように斜面部4bの傾斜に沿
って通帳が変形すると、冊子表面ページ9bの搬送路に
おける斜面部4bに対応する位置に曲げモードの節がで
きる場合があり、ページ替えに要する力は1次の曲げモ
ードに比べて大きくなる。このとき、冊子表面ページ9
bは素直に1次曲げモードとなりにくく、安定したペー
ジめくりを行うことが困難となるという不具合がある。
【0053】本実施例のように搬送路に凹部と凸部を合
わせて備えることで、搬送路の傾斜部に沿った変形とな
ることを回避し上記不具合の解消を実現でき、安定した
ページめくり力が作用する安価なページめくり装置を提
供することができる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、冊子類のページ替えを
安定して行う安価なページめくり装置及びページめくり
方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るページめくり装置の側
面図。
【図2】中空構造のページめくり部を有するページ替え
ローラの圧縮変形に対する反力特性。
【図3】本発明の一実施例に係るページめくり装置の動
作図1。
【図4】本発明の一実施例に係るページめくり装置の動
作図2。
【図5】本発明の一実施例に係るページめくり装置の動
作図3。
【図6】本発明の一実施例に係るページめくり装置の動
作図4。
【図7】本発明の一実施例に係るページめくり装置の動
作図5。
【図8】本発明の一実施例に係るページめくり装置の動
作図6。
【図9】本発明の他の実施例に係るページめくり装置の
側面図。
【図10】ページめくり成功率と凸型部先端の下部平坦
部4cからの高さとの関係。
【図11】凸型部がない場合の不具合を示す図。
【符号の説明】
1…ページ替えローラ、3…ページ替えガイド、4…搬
送路、4a…通帳端部、4b…斜面部、4c…下部平坦
部、6…搬送ローラ、7…搬送ローラ、8…ページ替え
ガイド回転軸、9…通帳、10…圧縮変形−反力曲線、
11…搬送ガイド、12…弾性薄板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 真三 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式 会社 日立製作所 情報機器事業部内 (56)参考文献 特開2000−168270(JP,A) 特開 平8−332787(JP,A) 特開2000−177272(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 9/04 G06F 15/30 G07D 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送される通帳の搬送路と、この搬送路に
    沿って所定位置まで搬送された通帳のページ綴じ部近傍
    を挟持する挟持手段と、前記所定位置まで搬送されペー
    ジ綴じ部近傍を挟持された通帳のページをめくるページ
    替えローラとを有するページめくり装置において、 前記搬送路の通帳搬送面から突出した凸型部と、前記通
    帳搬送面に比べて窪んだ凹部である下部平坦部とを結ん
    で両側に傾斜部を設けたことを特徴とするページめくり
    装置。
  2. 【請求項2】前記凹部は、ページめくり位置に搬送され
    通帳のページ替えを行うページの端部に対応する前記
    搬送路の位置まで延伸していることを特徴とする請求項
    1に記載のページめくり装置。
  3. 【請求項3】前記凹部を覆うように弾性を有する薄板を
    備えたことを特徴とする請求項1に記載のページめくり
    装置。
JP2001051381A 2001-02-27 2001-02-27 ページめくり装置及びページめくり方法 Expired - Lifetime JP3491616B2 (ja)

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