JP3490914B2 - 釣り用リールのハンドル把手及びハンドル組立体 - Google Patents

釣り用リールのハンドル把手及びハンドル組立体

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    • G05G1/08Controlling members for hand actuation by rotary movement, e.g. hand wheels
    • G05G1/085Crank handles

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンドル組立体、
特に、釣り用リールのハンドル軸の先端に装着される釣
り用リールのハンドル組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】スピニングリールや両軸受リールや片軸
受リール等の釣り用リールのハンドル軸の先端には、ハ
ンドル組立体が固定されている。この種の釣り用リール
のハンドル組立体として、いわゆるT字型のものが知ら
れている。このハンドル組立体は、ハンドル軸の先端に
固定されたクランクアームと、クランクアームの先端に
固定された回転支持軸と、回転支持軸に回転自在に装着
されたハンドル把手とを有している。ハンドル把手は、
回転支持軸に回転自在に支持された筒状の把手軸と、把
手軸にT字型に固定された丸棒状のつまみ部とを有して
いる。回転支持軸は、ハンドル軸と平行に配置されてお
り、把手軸は回転支持軸の外周側に配置されている。
【0003】このような形態のハンドル組立体を装着し
た釣り用リールを使用して船からバーチカルジギングと
呼ばれる釣りを行うことがある。バーチカルジギング
は、ジグと呼ばれる重いルアーを高速でほぼ垂直に巻き
上げる釣法である。このバーチカルジギングを行う場
合、たとえば、左の脇に釣り竿のグリップ部を挟み、左
手で釣り竿とリールとを保持し、左手で釣り竿をしゃく
りつつ右手でつまみ部を握ってハンドル組立体を高速で
回す動作を繰り返す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】バーチカルジギングで
は、釣り糸の巻き上げ動作と釣り竿のしゃくり動作とを
高速で繰り返し行う。このため、つまみ部の形状は、力
を入れてハンドル組立体を回転させることができ、かつ
高速回転させやすい形状である必要がある。しかも、力
を入れて高速で巻き上げる動作を終日繰り返すため、つ
まみ部を握る手が疲れにくいような形状にする必要があ
る。
【0005】しかし、前記従来のT字型のハンドル組立
体では、つまみ部が丸棒状であるため、手で握ったとき
につまみ部と掌との間に隙間が空き、強い力でしっかり
とつまみ部を握らないと力を入れてハンドル組立体を回
転させることができない。このような強い力でつまみ部
を握ると、手首の関節にも力が入りハンドル組立体を高
速回転させにくい。したがって、つまみ部を握って高速
で長時間巻き上げ動作を繰り返すと手が疲れやすい。
【0006】本発明の課題は、力を入れて長時間にわた
り高速で巻き上げ動作を繰り返しても手が疲れにくい釣
り用リールのハンドル把手及びハンドル組立体を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係る釣り用リー
ルのハンドル把手は、釣り用リールのクランクアームの
先端に装着される把手であって、連結部とつまみ部とを
備えている。連結部は、クランクアームの先端にハンド
ル軸に平行な第1軸回りに回転自在に装着され、クラン
クアームの先端から第1軸に沿って延びている。つまみ
部は、連結部の先端から第1軸と交差する第2軸に沿っ
て両方向に延び第2軸に交差する断面が略円形のもので
あり、つまみ部の略円形断面は中心部から第2軸両端に
いくに従い第2軸からの半径が小さくなり、クランクア
ームから離れる方向の半径Aがクランクアームに近づく
方向の半径Bより大きく、かつ第1軸及び第2軸と交差
する第3軸方向の半径Cが半径Bより大きい。
【0008】このハンドル把手では、つまみ部の断面形
状を、外側(第1軸のクランクアームから離れる方向及
びそれと交差する第3軸方向)の半径が内側(第1軸の
クランクアームに近づく方向)より大きく、かつ第2軸
の両端側が中心部より細くなるような形状にしたので、
つまみ部の掌に接触する部分が握った時の掌に沿うよう
な形状になり、つまみ部を軽く握っても力が逃げずに伝
達される。このため、軽く握っても力を入れてハンドル
組立体を回転させることができ、高速回転させる巻き上
げ動作を長時間繰り返しても手が疲れにくい。
【0009】発明2に係る釣り用リールのハンドル把手
は、釣り用リールのクランクアームの先端に装着される
把手であって、連結部とつまみ部とを備えている。連結
部は、クランクアームの先端にハンドル軸に平行な第1
軸回りに回転自在に装着され、クランクアームの先端か
ら第1軸に沿って延びている。つまみ部は、連結部の先
端から第1軸と略直交する第2軸に沿って両方向に延び
ている。このつまみ部の第2軸と略直交する平面での断
面形状は、第2軸から第1軸のクランクアームより遠ざ
かる方向の外周面までの距離Aが、第2軸から第1軸の
クランクアームに近づく方向の外周面までの距離Bより
大きく、かつ第2軸から第1軸及び第2軸と交差する第
3軸方向の外周面までの距離Cが距離Bより大きい形状
であり、第1軸から前記第2軸両端にいくに従いその各
断面積が小さくなりかつその各外周面がなめらかに接続
された形状である。
【0010】このハンドル把手では、つまみ部の断面形
状を、外側(第1軸のクランクアームから離れる方向及
びそれと交差する第3軸方向)の距離が内側(第1軸の
クランクアームに近づく方向)より大きく、かつ第2軸
の両端側が中心部より細くなるような形状にしたので、
つまみ部の掌に接触する部分が握った時の掌に沿うよう
な形状になり、つまみ部を軽く握っても力が逃げずに伝
達される。このため、軽く握っても力を入れてハンドル
組立体を回転させることができ、高速回転させる巻き上
げ動作を長時間繰り返しても手が疲れにくい。
【0011】発明3に係る釣り用リールのハンドル把手
は、発明1又は2に記載の把手において、半径(又は距
離)Aと半径(又は距離)Bとを加算した値は半径(又
は距離)Cの2倍の値と略等しい(A+B≒C)。この
場合には、断面形状が円形断面形状に近づくので、軽く
握っても力をより入れてやすくなる。
【0012】発明4に係る釣り用リールのハンドル組立
体は、釣り用リールのハンドル軸の先端に装着されるハ
ンドル組立体であって、クランクアームと、ハンドル把
手と、回転支持部とを備えている。クランクアームは、
ハンドル軸の先端に回転不能に装着可能であり、ハンド
ル軸の径方向に延びるアームである。ハンドル把手は、
クランクアームの先端にハンドル軸に平行な第1軸回り
に回転自在に装着され、クランクアームの先端から第1
軸に沿って延びる連結部と、連結部の先端から第1軸と
略直交する第2軸に沿って両方向に延び第2軸に交差す
る断面が略円形のつまみ部とを有し、つまみ部の略円形
断面は中心部から第2軸両端にいくに従い第2軸からの
半径が小さくなり、クランクアームから離れる方向の半
径Aがクランクアームに近づく方向の半径Bより大き
く、かつ第1軸及び第2軸と交差する第3軸方向の半径
Cが前記半径Bより大きい。回転支持部は、ハンドル把
手をクランクアームに回転自在に装着するためのもので
ある。
【0013】このハンドル組立体では、ハンドル把手の
つまみ部の断面形状を、外側(第1軸のクランクアーム
から離れる方向及びそれと交差する第3軸方向)の半径
が内側(第1軸のクランクアームに近づく方向)より大
きく、かつ第2軸の両端側が中心部より細くなるような
形状にしたので、つまみ部の掌に接触する部分が握った
時の掌に沿うような形状になり、つまみ部を軽く握って
も力が逃げずに伝達される。このため、軽く握っても力
を入れてハンドル組立体を回転させることができ、高速
回転させる巻き上げ動作を長時間繰り返しても手が疲れ
にくい。
【0014】発明5に係る釣り用リールのハンドル組立
体は、釣り用リールのハンドル軸の先端に装着されるハ
ンドル組立体であって、クランクアームと、ハンドル把
手と、回転支持部とを備えている。クランクアームは、
ハンドル軸の先端に回転不能に装着可能であり、ハンド
ル軸の径方向に延びるアームである。ハンドル把手は、
クランクアームの先端にハンドル軸に平行な第1軸回り
に回転自在に装着され、クランクアームの先端から第1
軸に沿って延びる連結部と、連結部の先端から第1軸と
略直交する第2軸に沿って両方向に延びるつまみ部とを
備え、つまみ部の第2軸と略直交する平面での断面形状
は、第2軸から前記第1軸の前記クランクアームより遠
ざかる方向の外周面までの距離Aが、第2軸から第1軸
のクランクアームに近づく方向の外周面までの距離Bよ
り大きく、かつ第2軸から第1軸及び第2軸と交差する
第3軸方向の外周面までの距離Cが前記距離Bより大き
い形状であり、前記第1軸から前記第2軸両端にいくに
従いその各断面積が小さくなりかつその各外周面がなめ
らかに接続された形状である。回転支持部は、ハンドル
把手をクランクアームに回転自在に装着するためのもの
である。
【0015】このハンドル把手でも、ハンドル把手のつ
まみ部の断面形状を、外側(第1軸のクランクアームか
ら離れる方向及びそれと交差する第3軸方向)の距離が
内側(第1軸のクランクアームに近づく方向)より大き
く、かつ第2軸の両端側が中心部より細くなるような形
状にしたので、つまみ部の掌に接触する部分が握った時
の掌に沿うような形状になり、つまみ部を軽く握っても
力が逃げずに伝達される。このため、軽く握っても力を
入れてハンドル組立体を回転させることができ、高速回
転させる巻き上げ動作を長時間繰り返しても手が疲れに
くい。
【0016】発明6に係る釣り用リールのハンドル組立
体は、ハンドル軸の先端に装着される組立体であって、
クランクアームと、ハンドル把手と、回転支持部とを備
えている。クランクアームは、ハンドル軸の先端に回転
不能に装着可能であり、ハンドル軸の径方向に延びるア
ームである。ハンドル把手は、クランクアームの先端に
ハンドル軸に平行な第1軸回りに回転自在に装着され、
クランクアームの先端から第1軸に沿って延びる連結部
と、連結部の先端からクランクアームと平行な第2軸に
沿って両方向に延び第2軸に交差する断面が略円形のつ
まみ部とを有し、つまみ部の略円形断面は中心部から第
2軸両端にいくに従い第2軸からの半径が小さくなり、
クランクアームから離れる方向の半径Aがクランクアー
ムに近づく方向の半径Bより大きく、かつ第1軸及び第
2軸と交差する第3軸方向の半径Cが半径Bより大き
い。回転支持部は、ハンドル把手をクランクアームに回
転自在に装着するための支持部である。
【0017】このハンドル組立体では、ハンドル把手の
つまみ部の断面形状を、外側(第1軸のクランクアーム
から離れる方向及びそれと交差する第3軸方向)の半径
が内側(第1軸のクランクアームに近づく方向)より大
きく、かつ第2軸の両端側が中心部より細くなるような
形状にしたので、つまみ部の掌に接触する部分が握った
時の掌に沿うような形状になり、つまみ部を軽く握って
も力が逃げずに伝達される。このため、軽く握っても力
を入れてハンドル組立体を回転させることができ、高速
回転させる巻き上げ動作を長時間繰り返しても手が疲れ
にくい。
【0018】発明7に係る釣り用リールのハンドル組立
体は、発明4から6のいずれかに記載の組立体におい
て、つまみ部の外側部分の輪郭は、連結部の基端部付近
を中心とする半径Rの円弧形状である。この場合には、
つまみ部の外側部分の輪郭が円弧状であるので、つまみ
部が掌によりなじみやすくなる。
【0019】発明8に係る釣り用リールのハンドル組立
体は、発明4から7のいずれかに記載の組立体におい
て、つまみ部の第2軸方向の長さLは、40mmから1
00mmの範囲である。この場合には、第2軸方向の長
さ、すなわちつまみ部の長手方向長さが標準的な人間の
掌の幅に合致するので力を無駄なくつまみ部に伝達でき
る。
【0020】発明9に係る釣り用リールのハンドル組立
体は、発明8に記載の組立体において、半径(又は距
離)Aと半径(又は距離)Bとを加算した値は、長さL
の50%〜90%である。この場合には、全体的に丸み
を帯びた形状になり、つまみ部がどの方向を向いていて
も瞬時に握りやすい。しかも掌により沿いやすくなり軽
く握ってもより力を入れやすい。
【0021】発明10に係る釣り用リールのハンドル組
立体は、発明8又は9に記載の組立体において、つまみ
部の半径(又は距離)Cの2倍の値は、長さLの50%
〜90%である。この場合には、つまみ部の第3軸方向
の直径が大きくなるので、より力を入れやすい。
【0022】発明11に係る釣り用リールのハンドル組
立体は、発明10に記載の組立体において、半径(又は
距離)Aと半径(又は距離)Bとを加算した値は半径
(又は距離)Cの2倍の値と略等しい(A+B≒C)。
この場合には、断面形状が円形断面形状に近づくので、
軽く握っても力をより入れてやすくなる。
【0023】発明12に係る釣り用リールのハンドル組
立体は、発明4から11のいずれかに記載の組立体にお
いて、連結部は、円筒形状の部材である。この場合に
は、連結部が円筒形状であるので、指の間に連結部を挟
んでも違和感が生じにくい。
【0024】発明13に係る釣り用リールのハンドル組
立体は、発明4から11のいずれかに記載の組立体にお
いて、連結部は、基端部から連続して全体長さの0%〜
70%を占める円筒部と、円筒部から徐々に拡径してつ
まみ部に連続する拡径部とを有している。この場合に
は、連結部が円筒部から拡径部を経てつまみ部に滑らか
に連続し、つまみ部を握ったときにつまみ部と連結部と
の境界がなくなり、どこで握っても握ったときの感触が
良好である。
【0025】発明14に係る釣り用リールのハンドル組
立体は、発明4から13のいずれかに記載の組立体にお
いて、少なくともつまみ部の外周は、軟質の弾性体で覆
われている。この場合には、少なくともつまみ部が軟質
の弾性体で覆われているので、滑りにくくなり握ったと
きの感触がより良好になり手がより疲れにくくなる。
【0026】発明15に係る釣り用リールのハンドル組
立体は、発明4から14のいずれかに記載の組立体にお
いて、回転支持部は、クランクアームの先端に基端部が
固定され第1軸方向に延びる把手軸と、把手軸の先端と
つまみ部の内部との間に配置された第1軸受と、把手軸
の基端側と前記連結部の基端との間に配置された第2軸
受とを有する。この場合に、2つの軸受によってハンド
ル把手が支持されるので、ハンドル把手でハンドル軸を
高速回転させても、ハンドル把手が滑らかに回転し、高
速巻取が容易になる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1において、本発明の一実施形
態を採用した両軸受リールは、たとえば、5号の釣り糸
を300m程度巻き付け可能な中型の丸型リールであ
る。丸型リールは、リール本体1と、リール本体1の側
方に配置されたスプール回転用のハンドル組立体2と、
ハンドル組立体2のリール本体1側に配置されたスター
ドラグ3とを備えている。リール本体1は、リール取付
脚4を介して釣り竿Rに装着され得る。
【0028】リール本体1は、図2に示すように、所定
の間隔をあけて配置された左右1対の側板10,11と
側板10,11を連結する複数の連結部材12とを有す
るフレーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1
カバー13及び第2カバー14とを有している。フレー
ム5及びカバー13,14はそれぞれ金属製の部材であ
り表面は切削加工により形成されている。1対の側板1
0,11及び2つのカバー13,14は、それぞれ側面
から見て略円形をなしている。連結部材12は、両側板
10,11の外周に沿う形状で両側板10,11と一体
で形成された板状の部材であり、たとえばリール本体1
の後部と下部と上部との3か所で1対の側板10,11
を連結している。このように側板10,11と複数の連
結部材12とを一体で形成することで、リール本体1に
大きな荷重が作用しても撓み等の変形が生じがたく、巻
上げ効率の低下が少ない。
【0029】下部の連結部材12にはリール取付脚4が
装着されている。後部の連結部材12には、リールを釣
り竿とともに保持するための合成樹脂製のサムレスト1
7が装着されている。サムレスト17は、図2に示すよ
うに、連結部材12の上部と後部とに接するように形成
され、かつ後部が側板10,11から径方向外方、つま
り後方に突出している。サムレスト17の上面後部17
aは、下方に凸に湾曲しながら傾斜している。また、サ
ムレスト17の上面後部17aの左端(図2下側)及び
右端(図2上側)は、後方への突出量が左側にいくにつ
れて徐々に減少している。サムレスト17の後面は下部
が矩形状に切り欠かれており、そこに左右に間隔を隔て
て2本の取付ボルト18が装着されている。この取付ボ
ルト18によりサムレスト17が連結部材12に着脱自
在に締結されている。
【0030】このような形状のサムレスト17を設け、
このサムレスト17にたとえば左手Hの親指を置いて他
の指で釣り竿Rを掴み釣り竿Rとともにリールを握るこ
とで、バーチカルジギング時等に釣り竿Rをリールとと
もに確実に保持できる。
【0031】ハンドル組立体2は、図1及び図2に示す
ように、ハンドル軸の30先端に回転不能に装着された
クランクアーム2aと、クランクアーム2aの一端にハ
ンドル軸30に平行な第1軸X回りに回転自在に装着さ
れたハンドル把手2bと、クランクアーム2aの他端に
装着されたバランス部材2cと、ハンドル把手2bをク
ランクアーム2aに回転自在に装着するための回転支持
部2d(図3)とを有している。
【0032】クランクアーム2aは、ハンドル軸30の
径方向に延びる平板棒状の金属製の部材であり、図2に
示すように、ハンドル軸30の先端に形成された面取り
部30aに回転不能に係止されており、固定ナット30
bによりハンドル軸30に着脱自在に固定されている。
【0033】ハンドル把手2bは、図3に示すように、
内部に空間を有する合成樹脂製の部材であり、クランク
アーム2aの先端から第1軸Xに沿って延びる連結部2
7と、連結部27の先端から第1軸Xに直交する第2軸
Yに沿って両方向に延びるつまみ部28と、連結部27
及びつまみ部28を覆うカバー部29とを有している。
【0034】連結部27は、基端部から連続して全体長
さの0%〜70%を占める円筒部27aと、円筒部27
aから徐々に拡径してつまみ部28に連続する拡径部2
7bとを有している。
【0035】つまみ部28は、図4に示すように、第2
軸Yに交差する断面が略円形の合成樹脂製の部材であ
り、連結部27と一体で形成された内側部28aと、内
側部28aにネジ止めされた外側部28bとを有してい
る。つまみ部28の断面形状は、図3に示すように、中
心部から第2軸Y両端にいくに従い第2軸Yからの半径
(第2軸Yから図4右側の外周面までの距離)が小さく
なり、各断面積が徐々に小さくなり、各外周面がなめら
かに接続されるような形状である。また、図4に示すよ
うに、クランクアーム2aから離れる第1軸X方向の半
径(第2軸Yから図4右側の外周面までの距離)Aがク
ランクアーム2aに近づく第1軸X方向の半径(第2軸
Yから図4左側の外周面までの距離)Bより大きく、か
つ第1軸X及び第2軸Yと交差する第3軸Z方向の半径
(第2軸Yから図4上又は下側の外周面までの距離)C
が半径(距離)Bより大きいような略円形断面形状であ
る。また、つまみ部28の外側部28bの輪郭は、図5
に示すように、連結部27の基端部付近の第1軸X上を
中心とする半径Rの円弧形状である。さらに、つまみ部
28の第2軸Y方向の長さLは、40mm〜100mm
より好ましくは50mm〜80mm程度が望ましい。こ
のような範囲に長さLを設定すると、標準的な人間の掌
の幅に合致し、力を無駄なくつまみ部に伝達できる。ま
た、図6に示すように、つまみ部28の半径(距離)C
の2倍の値(2C)はつまみ部28の第2軸Y方向長さ
Lの50%〜90%であり、半径(距離)Aと半径(距
離)Bとを加算した値(A+B)も第2軸Y方向長さL
の50%〜90%である。また、半径(距離)Aと半径
(距離)Bとを加算した値(A+B)は、半径(距離)
Cの2倍の値と略等しい(A+B≒2C)。
【0036】カバー部29は、たとえば、アクティマー
(商標)等の軟質の弾性体製であり、ハンドル把手2b
と一体で二重成形されている。カバー部29は、連結部
27及びつまみ部28の全周を覆っている。このような
カバー部29を設けると、軟質の弾性体でハンドル把手
2bが覆われているので、滑りにくくなり握った時の感
触がより良好になるとともに、より強い力で握りやすく
より疲れにくくなる。
【0037】連結部27とつまみ部28とには、図3に
示すように、連続した貫通孔34が形成されており、こ
の貫通孔34の開口部は、注油蓋35により塞がれてい
る。
【0038】このように構成されたハンドル把手2bで
は、ハンドル把手2bのつまみ部28の断面形状を、外
側(第1軸Xのクランクアーム2aから離れる方向及び
それと交差する第3軸Z方向)の半径(距離)A,Cが
内側(第1軸のクランクアームに近づく方向)の半径
(距離)Bより大きく、かつ第2軸Yの両端側が中心部
より細くなるような形状にしたので、つまみ部28の掌
に接触する部分が握った時の掌に沿うような形状になり
軽くつまみ部28を握っても力を入れてハンドル組立体
2を高速回転させることができ、しかも長時間繰り返し
てハンドル組立体2を高速回転させても疲れにくくな
る。
【0039】また、つまみ部28の外側部28bの輪郭
が半径Rの円弧状であるので、つまみ部28が掌により
なじみやすくなる。さらに、つまみ部28の半径(距
離)Cの2倍の値は、つまみ部28の第2軸Y方向長さ
Lの50%〜90%であり、半径(距離)Aと半径(距
離)Bとを加算した値も、第2軸Y方向長さLの50%
〜90%であるので、つまみ部28の第1軸X方向及び
第3軸Z方向の直径が大きくなり、全体に丸みを帯びた
形状になり、つまみ部を瞬時に握りやすい。
【0040】また、連結部27は、基端部から連続して
全体長さの0%〜70%を占める円筒部27aと、円筒
部27aから徐々に拡径してつまみ部28に連続する拡
径部27bとを有している。このため、連結部27が円
筒部27aから拡径部27bを経てつまみ部28に滑ら
かに連続し、つまみ部28を握ったときにつまみ部28
と連結部27との境界がなくなり、どこで握っても握っ
たときの感触が良好である。
【0041】さらに、ハンドル把手2bが内部に空間を
有する合成樹脂製であるので、軽量化を図ることができ
る。
【0042】回転支持部2dは、クランクアーム2aの
先端に基端部が固定され第1軸X方向に延びる把手軸4
1と、把手軸41の先端とつまみ部28の内部との間に
配置された第1軸受42と、把手軸41の基端側と連結
部27の基端との間に配置された第2軸受43とを有し
ている。第1軸受42は、たとえば転がり軸受であり、
第2軸受43は、たとえば潤滑剤が含浸された滑り軸受
である。ここでは、第2軸受43に滑り軸受を用いるこ
とで、連結部27の基端部の外径を小さくすることがで
きる。把手軸41の基端部は、クランクアーム2aの先
端部にかしめ固定されている。この回転支持部2dで
は、2つの軸受42,43よってハンドル把手2bが支
持されるので、ハンドル把手2bでハンドル軸30を高
速回転させても、ハンドル把手2bが滑らかに回転し、
高速巻取が容易になる。
【0043】1対の側板10,11間には、図2に示す
ように、スプール15が回転自在に配置されている。側
板10,11の間にはスプール15と並んでスプール1
5に釣り糸を均一に巻くためのレベルワインド機構16
が配置されている。
【0044】側板11の外側で第2カバー14内には、
ハンドル組立体2からのトルクをスプール15に伝える
ための第1回転伝達機構20と、第1回転伝達機構20
内に設けられたクラッチ機構21とが配置されている。
第1回転伝達機構20は、スプール15からハンドル組
立体2側にトルクが逆に伝達された場合のトルクを規制
するための回転制御機構22を含んでいる。また、側板
10の中心部には糸繰り出し方向に自由回転するスプー
ル15を制動するための遠心ブレーキ機構23が配置さ
れ、側板10の外側で第1カバー13内には、スプール
15の回転をレベルワインド機構16に伝達する第2回
転伝達機構24が配置されている。
【0045】スプール15の中心にはスプール軸25が
固定されている。スプール軸25は各カバー13,14
に軸受26を介して回転自在に支持されている。
【0046】第1回転伝達機構20は、一端にハンドル
組立体2が固定されたハンドル軸30と、ハンドル軸3
0の他端に回転制御機構22を介して連結されたメイン
ギア31と、メインギア31に噛み合うピニオンギア3
2とを有している。
【0047】ハンドル軸30は、スプール軸25と平行
に配置されており、一端側が側板11に回転自在に支持
されている。メインギア31は、ハンドル軸30の一端
側に回転制御機構22を介して相対回転不能に連結する
ことが可能である。このような構成では、クラッチ機構
21がオンされた状態では、ハンドル組立体2からのト
ルクがスプール15に直接伝達される。
【0048】クラッチ機構21は、スプール軸25の外
周部にスライド自在に装着された筒状のピニオンギア3
2と、ピニオンギア32の一部に配置された係合溝32
aとスプール軸25に配置されたピン33とを有してい
る。スプール軸25に沿ってピニオンギア32を摺動さ
せて、係合溝32aをピン33と係合すれば、スプール
軸25とピニオンギア32との間で回転力が伝達され
る。この状態がクラッチオンである。係合溝32aとピ
ン33の係合を外せば、スプール軸25とピニオンギア
32との間で回転力は伝達されない。この状態がクラッ
チオフである。クラッチオフ状態では、スプール15は
自由に回転する。ピニオンギア32は、図示しない付勢
手段で係合溝32aとピン33とが係合する方向すなわ
ちクラッチオン状態に付勢されている。このクラッチ機
構21は、第2カバー14の後部斜め上方に突出するク
ラッチレバー6(図1)によりクラッチオフ状態に操作
される。
【0049】回転制御機構22は、ハンドル軸30を糸
巻取方向にのみ回転させるローラ型のワンウェイクラッ
チ機構40と、スプールの糸繰り出し方向の回転に対し
て設定した制動力を作用させるためのドラグ機構50
と、ハンドル軸30を糸巻取方向にのみ回転させる爪式
のラチェット機構60とを有している。
【0050】なお、ハンドル軸30の逆転(糸繰り出し
方向の回転)を阻止するだけであれば、ラチェット機構
60のみを設けてワンウェイクラッチ機構40を省いて
もよい。しかし、ラチェット機構60は、ラチェット爪
がラチェット歯車に噛み合ったり噛み合いを外れたりす
る動作にある程度の時間がかかる。釣りの動作に要求さ
れる迅速で滑らかな逆転阻止動作を果たすには、前記の
ようなワンウェイクラッチ機構40が好ましく、ワンウ
ェイクラッチ機構40では負担できないような過大な力
をラチェット機構60で負担することが有効である。
【0051】次に、釣用リールの使用時におけるリール
の動作について説明する。
【0052】釣り糸を繰り出す時には、クラッチレバー
6によりクラッチ機構21をクラッチオフ状態にする。
これによりスプール15が自由回転状態になり、ジグ
(仕掛け)の自重によりスプール15が糸繰り出し方向
に回転し、釣り糸がスプール15から繰り出される。ジ
グが海底に到達するとハンドル組立体2を糸巻取方向に
回転させてバーチカルジギングを開始する。ハンドル組
立体2を糸巻取方向に回転させると図示しないクラッチ
リターン機構によりクラッチオン状態になる。
【0053】バーチカルジギングを行うときには、たと
えば、左の脇に釣り竿Rの図示しない後端部を挟み、リ
ール本体1の後部に固定されたサムレスト17に左手H
の親指を置き、残りの指で釣り竿Rを掴んでリールと釣
り竿Rとを保持し、左手で釣り竿Rをしゃくりつつ右手
でハンドル組立体2のハンドル把手2bをつまみ、高速
でハンドル軸30を回す動作を繰り返す。
【0054】ハンドル組立体2を糸巻取方向に回転させ
ると、ハンドル組立体2の回転がハンドル軸30からワ
ンウェイクラッチ機構40、ドラグ機構50を介してメ
インギア31にそのまま伝達される。このときクラッチ
機構21はオン状態のため、メインギア31の回転はピ
ニオンギア32からスプール15に伝達されて、釣り糸
が巻き上げられる。このとき、ワンウェイクラッチ機構
40及びラチェット機構60では、回転が糸巻取方向で
あるので回転を許容する。
【0055】ここでは、ハンドル把手2bのつまみ部2
8を上記形状に形成したので、つまみ部28の掌に接触
する外側部28bが握った時の掌に沿うような形状にな
りつまみ部28を軽い力で握っても力を入れて高速回転
させることができ、高速回転を長時間繰り返しても疲れ
にくい。
【0056】次に、魚の引きなどで釣り糸が繰り出され
る際には、スプール15の回転がメインギア31に伝達
され、ドラグ機構50を介してハンドル軸30およびワ
ンウェイクラッチ機構40に伝わる。ワンウェイクラッ
チ機構40ではハンドル軸30の逆転が阻止される。魚
の引きが弱ければ、スプール15は回転せず釣糸が引き
出されることもない。そして、魚の引きが強くなりスプ
ール15の回転力が大きくなると、伝達される回転力が
ドラグ機構50の設定回転抵抗力を超える。そうする
と、ドラグ機構50で滑りが生じるので、メインギア3
1を含むスプール15側は回転を始める。このとき、ス
プール15には常にドラグ機構50から一定の抵抗力す
なわちドラグ力が作用する。
【0057】〔実施形態2〕前記実施形態1では、両軸
受リールのハンドル組立体を例に説明したが、実施形態
2では、スピニングリールのハンドル組立体について説
明する。
【0058】〔全体構成〕図8及び図9において、本発
明の実施形態2を採用したスピニングリールは、たとえ
ば、8号の釣り糸を200m程度巻き付け可能な大型の
スピニングリールである。スピニングリールは、ハンド
ル組立体101と、ハンドル組立体101を回転自在に
支持するリール本体102と、ロータ103と、スプー
ル104とを備えている。ロータ103は、リール本体
102の前部に回転自在に支持されている。スプール1
04は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ
103の前部に前後移動自在に配置されている。
【0059】〔ハンドル組立体の構成〕ハンドル組立体
101は、図10に示すように、マスターギア軸(ハン
ドル軸の一例)110に螺合する部材である。ハンドル
組立体101は、図8〜図10に示すように、マスター
ギア軸110の先端に回転不能に装着されたクランクア
ーム101bと、クランクアーム101bの一端にマス
ターギア軸110に平行な第1軸X回りに回転自在に装
着されたハンドル把手101aと、ハンドル把手101
aをクランクアーム101bに回転自在に装着するため
の回転支持部101c(図9)とを有している。
【0060】クランクアーム101bは、マスターギア
軸110の略径方向に延びる棒状の金属製の部材であ
る。クランクアーム101bは、図10に示すように、
径方向斜め外方に延びるアーム部107aと、アーム部
107aの基端を揺動自在に装着した軸部107bと、
軸部107bをマスターギア軸110にネジ込むための
取付部107cとを有している。軸部107bは、断面
が棒状の部材であり、先端(図10右端)には、右ネジ
(時計回りに回すと閉まるネジ)の第1雄ネジ部108
aと、第1雄ネジ部108aより大径の左ネジ(反時計
回りに回すと閉まるネジ)の第2雄ネジ部108bとが
軸方向に並べて同芯に形成されている。これによりハン
ドル組立体101は、図8及び図9に示すリール本体1
02の右位置と図10に示す左位置とのいずれにも装着
可能である。
【0061】軸部107bの基端には、互いに平行に切
りかかれた面取り部108cが形成されており、面取り
部108cには、アーム部107aを揺動自在に支持す
るための揺動ピン108e装着用のピン孔108dが形
成されている。アーム部107aは、揺動ピン108e
により軸部107bに揺動自在に装着されている。
【0062】取付部107cは、アーム部107aの端
面で構成された当接部109aと、軸部107bの外周
側に配置された有底筒状の軸カバー109bと、軸部1
07bと軸カバー109bとの間で軸部107bに装着
された押圧部材109cとを有している。軸カバー10
9bの底部は、軸部107bの面取り部108cに回転
不能に係止されている。これにより軸カバー109bを
回すことで軸部107bを回転させることができる。軸
カバー109bの先端は、リール本体102に設けられ
た孔あきカバー119bに対向する位置に配置される。
押圧部材109cは、軸部107bに回転自在かつ軸方
向移動自在に装着された筒状部材である。この先端は、
ハンドル組立体101取付時にマスターギア軸110に
当接する。押圧部材109cと軸カバー109bの底部
との間には、外周側が当接する2枚2組合計4枚の皿ば
ね109dとワッシャ109eとが軸部107bの外周
側に並べて配置されている。皿ばね109dは、ハンド
ル組立体101取付時に押圧部材109cの基端部とワ
ッシャ109eとの間で圧縮状態で位置され、押圧部材
109cをマスターギア軸110側に押圧して圧縮反力
によりネジが緩むのを防止している。
【0063】ハンドル把手101aは、図12に示すよ
うに、クランクアーム101bへの先端から第1軸Xに
沿って延びる連結部127と、連結部127の先端から
第1軸Xに直交する第2軸Yに沿って両方向に延びるつ
まみ部128と、つまみ部128を覆うカバー部129
とを有している。なお、ここで第2軸Yは、図14に示
すように、X−Y平面で両端の頂点を結ぶ線である。
【0064】連結部127はアルミニウム合金製の円筒
形状の部材であり、つまみ部128と、たとえばインサ
ート成形により一体的に形成されている。
【0065】つまみ部128は合成樹脂製の部材であ
り、つまみ部128の第2軸と直交する断面形状は、図
14に示すように、中心部から第2軸Y両端にいくに従
い第2軸Yからの半径(第2軸Yから図14右側の外周
面までの距離)が小さくなり、第2軸Yと直交する平面
での各断面積が徐々に小さくなり、かつ各外周面がなめ
らかに接続された形状である。また、図13に示すよう
に、第1軸X上の第2軸Yと直交する平面での断面形状
は、クランクアーム2aから離れる第1軸X方向の半径
(第2軸Yから図13右側の外周面までの距離)Aがク
ランクアーム2aに近づく第1軸X方向の半径(第2軸
Yから図13左側の外周面までの距離)Bより大きく、
かつ第1軸X及び第2軸Yと交差する第3軸Z方向の半
径(第2軸Yから図13上又は下側の外周面までの距
離)Cが半径(距離)Bより大きいような形状である。
また、つまみ部128の輪郭は、図14に示すように、
連結部127の基端部付近の第1軸X上を中心とする半
径Rの円弧形状である。さらに、つまみ部128の第2
軸Y方向の長さLは、40mm〜100mmより好まし
くは50mm〜80mm程度が望ましい。このような範
囲に長さLを設定すると、標準的な人間の掌の幅に合致
し、力を無駄なくつまみ部に伝達できる。また、図15
に示すように、つまみ部128の半径(距離)Cの2倍
の値(2C)はつまみ部128の第2軸Y方向長さLの
50%〜90%であり、半径(距離)Aと半径(距離)
Bとを加算した値(A+B)も第2軸Y方向長さLの5
0%〜90%である。また、図13に示すように、半径
(距離)Aと半径(距離)Bとを加算した値(A+B)
は、半径(距離)Cの2倍の値と略等しい(A+B≒2
C)。
【0066】カバー部129は、たとえば、アクティマ
ー(商標)等の軟質の弾性体製であり、つまみ部101
aと一体で二重成形されている。カバー部129は、つ
まみ部128の全周を覆っている。このようなカバー部
129を設けると、軟質の弾性体でハンドル把手101
aが覆われているので、滑りにくくなり握った時の感触
がより良好になるとともに、より強い力で握りやすくよ
り疲れにくくなる。
【0067】このように構成されたハンドル把手101
aでは、ハンドル把手101aのつまみ部128の断面
形状を、外側(第1軸Xのクランクアーム101bから
離れる方向及びそれと交差する第3軸Z方向)の半径
(距離)A,Cが内側(第1軸Xのクランクアーム10
1bに近づく方向)の半径(距離)Bより大きく、かつ
第2軸Yの両端側が中心部より細くなるような形状にし
たので、つまみ部128の掌に接触する部分が握った時
の掌に沿うような形状になり軽くつまみ部128を握っ
ても力を入れてハンドル組立体101を高速回転させる
ことができ、しかも長時間繰り返してハンドル組立体1
01を高速回転させても疲れにくくなる。
【0068】また、つまみ部128の外側の輪郭が半径
Rの円弧状であるので、つまみ部128が掌によりなじ
みやすくなる。さらに、つまみ部128の半径(距離)
Cの2倍の値は、つまみ部128の第2軸Y方向長さL
の50%〜90%であり、半径(距離)Aと半径(距
離)Bとを加算した値も、第2軸Y方向長さLの50%
〜90%であるので、つまみ部128の第1軸X方向及
び第3軸Z方向の直径が大きくなり、全体に丸みを帯び
た形状になり、つまみ部を瞬時に握りやすい。
【0069】回転支持部101cは、クランクアーム1
01bの先端に基端部が固定され第1軸X方向に延びる
把手軸124と、把手軸124の先端と連結部127の
先端との間に配置された第1軸受125と、把手軸12
4の基端側と連結部127の基端との間に配置された第
2軸受126とを有している。両軸受125,126
は、たとえば転がり軸受である。この回転支持部101
cでは、2つの軸受125,126よってハンドル把手
101aが支持されるので、ハンドル把手101aでマ
スターギア軸110を高速回転させても、ハンドル把手
101aが滑らかに回転し、高速巻取が容易になる。
【0070】このような構造のハンドル組立体101で
は、軸カバー109bを回してハンドル組立体101を
ゆるめると、当接部109aが軸カバー109bから離
反し、クランクアーム101bは揺動ピン108e部分
おいてワンタッチで折れ曲がり可能である。逆に軸カバ
ー109bを回してハンドル組立体101を締め込む
と、当接部109aが軸カバー109bに密着してワン
タッチで元に戻る。このとき、皿ばね109dにより押
圧部材109cがマスターギア軸110側に押圧される
ので、ハンドル組立体101が緩みにくくなる。
【0071】〔リール本体の構成〕リール本体102
は、図8〜図10に示すように、側部に開口102cを
有するリールボディ102aと、リールボディ102a
から斜め上前方に一体で延びるT字状の竿取付脚102
bとを有している。開口102cは、蓋部材102dに
より塞がれている。
【0072】リールボディ102aは、図9に示すよう
に、内部に開口102cに連なる機構装着用の空間を有
しており、その空間内には、ロータ103をハンドル組
立体101の回転に連動して回転させるロータ駆動機構
105と、スプール104を前後に移動させて釣り糸を
均一に巻き取るためのオシレーティング機構106とが
設けられている。
【0073】図10及び図11に示すように、リールボ
ディ102aの右側面には、筒状のボス部117aが形
成されている。ボス部117aは、マスターギア軸11
0の右端を支持する軸受116aを収納するためにリー
ルボディ102aの内方に突出して形成されている。蓋
部材102dのボス部117aに対向する位置には、ボ
ス部117bが形成されている。ボス部117bはマス
ターギア軸110の左端を支持する軸受116bを収納
するためにリールボディ102aの内外方に突出して形
成されている。ハンドル組立体101が装着された側と
逆側のボス部(図3ではボス部17a)は、軸カバー1
9aにより閉塞されている。ハンドル組立体101が装
着された側のボス部(図10ではボス部117b)は、
孔あきカバー119bにより水の侵入が防止されてい
る。軸カバー119a及び孔あきカバー119bは、図
8に示すように、楕円形の部材であり、それぞれ2本の
ビス119cによりボス部に取り付けられる。なお、外
方に突出していないボス部117aには、軸カバー11
9a及び孔あきカバー119bを面一に装着するための
楕円形の窪み117cが形成されている。
【0074】〔ロータ駆動機構の構成〕ロータ駆動機構
105は、図10に示すように、ハンドル組立体101
が回転不能に装着されたマスターギア111と、このマ
スターギア111に噛み合うピニオンギア112とを有
している。
【0075】マスターギア111は、図11に示すよう
に、マスターギア軸110と、マスターギア軸110と
一体形成されたギア取付部111aと、ギア取付部11
1aに着脱自在に装着されたギア部材111bとを有し
ている。
【0076】マスターギア軸110はステンレス製の中
空の部材であり、その両端は、軸受116a,116b
を介してリールボディ102a及び蓋部材102dに回
転自在に支持されている。軸受116a,116bは、
内輪120aと外輪120bとボール120cとを有す
る転がり軸受であり、その軸方向外側には、軸受116
a,116bの内輪120a及び外輪120bとマスタ
ーギア軸110の外周面とに接触した、たとえばNBR
等の弾性体製のシールリング118a,118bがそれ
ぞれ装着されている。
【0077】シールリング118a,118bは、ワッ
シャ状の部材であり、軸受116a,116bの外側に
形成されたシール装着空間118c,118dに密着し
て装着されている。シール装着空間118c,118d
の内径(シールリング118a,118bの外径)は、
軸受116a,116bの外径より小さい。また、軸方
向長さは、シールリング118a,118bの厚みより
やや小さい。シールリング118a,118bの内周縁
は、マスターギア軸110のシール面110e,110
fに接触している。このシール面110e,110fの
外径は、軸受装着面の外径(軸受116a,116bの
内径)より小さい。
【0078】軸受116a,116bの外輪120bの
内側において、ボス部117a,117bにはビス11
8e,118fがねじ込まれている。シールリング11
8a,118bは、このビス118e,118fにより
シール装着空間118c,118d内で外輪120bに
押さえ込まれており、シール外周部分でのシールが可能
になるとともにマスターギア軸110との共回りが防止
されている。また、シール面110e,110fが軸受
装着面より小径なため、シール面110e,110fが
傷つきにくくなるとともに、ハンドル組立体101のね
じ込みによる取付を繰り返すことによりマスターギア軸
110の端面が膨れても、軸受116a,116bが抜
けにくくなることがない。さらに、シール装着空間11
8c,118dが外輪120bより小径なため、軸受1
16a,116bに作用するスラスト力は、リールボデ
ィ102aや蓋部材102dで直接受けることができ
る。
【0079】マスターギア軸110の中心部には、図1
1に示すように、右端(図11右側)から順に第1貫通
孔110a、第1雌ネジ部110b、第2貫通孔110
c及び左端に開口する第2雌ネジ部110dが軸方向に
並べて同芯に形成されている。第1貫通孔110aの軸
方向長さは、第2雌ネジ部110dの軸方向長さとほぼ
同一長さで形成されている。第1貫通孔110a直径
は、第2雌ネジ部110dより大径であり軸部107b
の第2雄ネジ部108bが挿通可能なように形成されて
いる。第1雌ネジ部110bは、軸部107bの第1雄
ネジ部108aに螺合する右ネジである。その軸方向長
さは、第1雄ネジ部108aよりわずかに長い。第2貫
通孔110cの軸方向長さは、第1雌ネジ部110bの
軸方向長さとほぼ同一長さで形成されている。第2貫通
孔110cの直径は、第1雌ネジ部110bより大径で
あり第1雄ネジ部108aが挿通可能なように形成され
ている。第2雌ネジ部110dは、軸部107bの第2
雄ネジ部108bに螺合する左ネジである。
【0080】マスターギア軸110の外周面においてギ
ア取付部111a形成位置には、対向して形成された平
行な面取り部110gが形成されている。この面取り部
110gに、ギア取付部111aがアウトサート成形に
より一体に形成されている。ギア取付部111aは、ス
テンレス合金に一体成形しやすい亜鉛合金製となってい
る。ギア取付部111aは、マスターギア軸110に固
着されたボス部111cと、ボス部111cの外周側に
形成されたフランジ部111dとを有している。このフ
ランジ部111dにギア部材111bが複数本のボルト
113により着脱自在に装着されている。
【0081】ギア部材111bは、軽量化を図るために
アルミニウム鍛造合金を用いた円板状の部材である。ギ
ア部材111bは、フランジ部111dに回転不能に取
り付けられた円板部111eと、円板部111eの外周
側に設けられピニオンギア112に噛み合うフェースギ
ア部111fとを有している。
【0082】ピニオンギア112は、図9に示すよう
に、筒状の部材であり前後方向に沿って配置されリール
ボディ102aに回転自在に装着されている。ピニオン
ギア112の前部112aはロータ103の中心部を貫
通しており、この貫通部分でナット133によりロータ
103と固定されている。ピニオンギア112は、軸方
向の中間部と後端部とでそれぞれ軸受114a,114
bを介してリールボディ102aに回転自在に支持され
ている。このピニオンギア112の内部をスプール軸1
15が貫通している。ピニオンギア112は、マスター
ギア111に噛み合うとともにオシレーティング機構1
06にも噛み合っている。
【0083】〔ロータの構成〕ロータ103は、図9に
示すように、ピニオンギア112に固定された円筒部1
30と、円筒部130の側方に互いに対向して設けられ
た第1及び第2ロータアーム131,132と、釣り糸
をスプール104に案内するための釣り糸案内機構とし
てのベールアーム140とを有している。円筒部130
と両ロータアーム131,132とは、たとえばアルミ
ニウム合金製であり一体成形されている。円筒部130
の先端中心部分が前述のようにナット133によりピニ
オンギア112の先端部に回転不能に固定されている。
【0084】円筒部130の前部には前壁141が形成
されており、前壁141の中心部には、ボス部142が
形成されている。このボス部142の中心部にはピニオ
ンギア112に回転不能に係止される貫通孔が形成され
ており、この貫通孔をピニオンギア112の前部112
a及びスプール軸115が貫通している。
【0085】ボス部142に隣接して円筒部130の内
部には、逆転防止機構150が配置されている。逆転防
止機構150は、ピニオンギア112に回転不能に装着
された内輪が遊転するローラ形のワンウェイクラッチ1
51と、ワンウェイクラッチ151を作動状態(逆転禁
止状態)と非作動状態(逆転許可状態)とに切り換える
切換機構152とを有している。
【0086】〔オシレーティング機構の構成〕オシレー
ティング機構106は、図9及び図10に示すように、
スプール軸115の略直下方に平行に配置された螺軸1
21と、螺軸121に沿って前後方向に移動するスライ
ダ122と、螺軸121の先端に固定された中間ギア1
23とを有している。スライダ122は、螺軸121と
平行に配置された2本のガイド軸124に移動自在に支
持されている。スライダ122にはスプール軸115の
後端が回転不能に固定されている。中間ギア123は、
ピニオンギア112に噛み合っている。
【0087】〔スプールの構成〕スプール104は、図
9に示すように、ロータ103の第1ロータアーム13
1と第2ロータアーム132との間に配置されており、
スプール軸115の先端部にスプール104の中心部が
ドラグ機構160を介して連結されている。スプール1
04は、外周に釣り糸が巻かれる糸巻き胴部104a
と、糸巻き胴部104aの後部に一体で形成されたスカ
ート部104bと、糸巻き胴部104aの前端に固定さ
れたフランジ板104cとを有している。糸巻き胴部1
04aは、円筒状の部材であり、外周面はスプール軸1
15と平行な周面で構成されている。
【0088】〔リールの操作及び動作〕このスピニング
リールでは、キャスティング時等の糸繰り出し時にはベ
ールアーム140を糸開放姿勢に倒す。この結果、釣り
糸は仕掛けの自重によりスプール104の先端側から順
に繰り出される。
【0089】糸巻取時には、ベールアーム140を糸巻
取姿勢側に戻す。これは、ハンドル組立体101を糸巻
取方向に回転させると、図示しないベール反転機構の働
きにより自動的に行われる。ハンドル組立体101の回
転力は、マスターギア軸110及びマスターギア111
を介してピニオンギア112に伝達される。ピニオンギ
ア112に伝達された回転力は、その前部からロータ1
03に伝達されるとともにピニオンギア112に噛み合
う中間ギア123によりオシレーティング機構106に
伝達される。この結果、ロータ103が糸巻取方向に回
転するとともにスプール4が前後に往復移動する。
【0090】ここでも、ハンドル把手101aのつまみ
部128を上記形状に形成したので、つまみ部128の
掌に接触する外側部が握った時の掌に沿うような形状に
なりつまみ部128を軽い力で握っても力を入れて高速
回転させることができ、高速回転を長時間繰り返しても
疲れにくい。
【0091】〔他の実施形態〕 (a) 図7に示すように、クランクアーム2aの先端
に回転支持部2dを設けてもよい。この回転支持部2d
は、ハンドル把手2bに、たとえばインサート成形によ
り固定された把手軸41と、把手軸41を回転自在に支
持する第1及び第2軸受42,43とを有している。両
軸受け42,43は、ともに転がり軸受である。クラン
クアーム2aの先端には球状部36が形成されており、
球状部36には第1軸Xに沿って貫通孔44が形成され
ている。この貫通孔44の両端部に2つの転がり軸受4
2,43がそれぞれ配置されている。なお、この実施形
態では、カバー部が設けられていない。このようにカバ
ー部を設けない場合、ハンドル把手2b全体を軟質の弾
性体で構成してもよい。
【0092】(b) 前記実施形態では、丸形の両軸受
リールに本発明によるハンドル組立体を装着したが、本
発明によるハンドル組立体は他の形態の両軸受リール,
スピニングリール,片軸受リール等の全ての釣り用リー
ルに適用できる。また、クランクアームの両端にハンド
ル把手を有するハンドル組立体にも適用できる。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、ハンドル把手のつまみ
部の断面形状が、外側(第1軸のクランクアームから離
れる方向及びそれと交差する第3軸方向)の半径(距
離)が内側(第1軸のクランクアームに近づく方向)よ
り大きく、かつ第2軸の両端側が中心部より細くなるよ
うな形状であるので、つまみ部の掌に接触する部分が握
った時の掌に沿うような形状になり、つまみ部を軽く握
っても力が逃げずに伝達される。このため、軽く握って
も力を入れてハンドル組立体を回転させることができ、
高速回転させる巻き上げ動作を長時間繰り返しても手が
疲れにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による両軸受リールの斜視
図。
【図2】その断面正面図。
【図3】ハンドル把手の断面拡大図。
【図4】ハンドル把手の正面図。
【図5】ハンドル把手の平面図。
【図6】ハンドル把手の側面図。
【図7】他の実施形態の図3に相当する図。
【図8】本発明の実施形態2を採用したスピニングリー
ルの左側面図。
【図9】その右側面断面図。
【図10】その背面断面図。
【図11】マスターギアの断面拡大図。
【図12】実施形態2のハンドル把手の断面拡大図。
【図13】そのハンドル把手の正面図。
【図14】そのハンドル把手の平面図。
【図15】そのハンドル把手の側面図。
【符号の説明】
1 リール本体 2,101 ハンドル組立体 2a,101b クランクアーム 2b,101a ハンドル把手 2d,101c 回転支持部 27,127 連結部 27a 円筒部 27b 拡径部 28,128 つまみ部 29,129 カバー部 41,124 把手軸 42,125 第1軸受 43,126 第2軸受
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 89/00 - 89/08

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り用リールのクランクアームの先端に装
    着される釣り用リールのハンドル把手であって、 前記クランクアームの先端に前記ハンドル軸に平行な第
    1軸回りに回転自在に装着され、前記クランクアームの
    先端から前記第1軸に沿って延びる連結部と、 前記連結部の先端から前記第1軸と交差する第2軸に沿
    って両方向に延び前記第2軸に交差する断面が略円形の
    つまみ部とを備え、 前記つまみ部の略円形断面は中心部から前記第2軸両端
    にいくに従い前記第2軸からの半径が小さくなり、前記
    クランクアームから離れる方向の半径Aが前記クランク
    アームに近づく方向の半径Bより大きく、かつ前記第1
    軸及び第2軸と交差する第3軸方向の半径Cが前記半径
    Bより大きい、ハンドル把手。
  2. 【請求項2】釣り用リールのクランクアームの先端に装
    着される釣り用リールのハンドル把手であって、 前記クランクアームの先端に前記ハンドル軸に平行な第
    1軸回りに回転自在に装着され、前記クランクアームの
    先端から前記第1軸に沿って延びる連結部と、 前記連結部の先端から前記第1軸と略直交する第2軸に
    沿って両方向に延びるつまみ部とを備え、 前記つまみ部の前記第2軸と略直交する平面での断面形
    状は、前記第2軸から前記第1軸の前記クランクアーム
    より遠ざかる方向の外周面までの距離Aが、前記第2軸
    から前記第1軸の前記クランクアームに近づく方向の外
    周面までの距離Bより大きく、かつ前記第2軸から前記
    第1軸及び第2軸と交差する第3軸方向の外周面までの
    距離Cが前記距離Bより大きい形状であり、前記第1軸
    から前記第2軸両端にいくに従いその各断面積が小さく
    なり、かつその各外周面がなめらかに接続された形状で
    ある、ハンドル把手。
  3. 【請求項3】前記半径(又は距離)Aと前記半径(又は
    距離)Bとを加算した値は前記半径(又は距離)Cの2
    倍の値と略等しい(A+B≒C)、請求項1又は2に記
    載の釣り用リールのハンドル把手。
  4. 【請求項4】釣り用リールのハンドル軸の先端に装着さ
    れる釣り用リールのハンドル組立体であって、 前記ハンドル軸の先端に回転不能に装着可能であり、前
    記ハンドル軸の径方向に延びるクランクアームと、 前記クランクアームの先端に前記ハンドル軸に平行な第
    1軸回りに回転自在に装着され、前記クランクアームの
    先端から前記第1軸に沿って延びる連結部と、前記連結
    部の先端から前記第1軸と略直交する第2軸に沿って両
    方向に延び前記第2軸に交差する断面が略円形のつまみ
    部とを有し、前記つまみ部の略円形断面は中心部から前
    記第2軸両端にいくに従い前記第2軸からの半径が小さ
    くなり、前記クランクアームから離れる方向の半径Aが
    前記クランクアームに近づく方向の半径Bより大きく、
    かつ前記第1軸及び第2軸と交差する第3軸方向の半径
    Cが前記半径Bより大きい、ハンドル把手と、 前記ハンドル把手を前記クランクアームに回転自在に装
    着するための回転支持部と、を備えた釣り用リールのハ
    ンドル組立体。
  5. 【請求項5】釣り用リールのハンドル軸の先端に装着さ
    れる釣り用リールのハンドル組立体であって、 前記ハンドル軸の先端に回転不能に装着可能であり、前
    記ハンドル軸の径方向に延びるクランクアームと、 前記クランクアームの先端に前記ハンドル軸に平行な第
    1軸回りに回転自在に装着され、前記クランクアームの
    先端から前記第1軸に沿って延びる連結部と、前記連結
    部の先端から前記第1軸と略直交する第2軸に沿って両
    方向に延びるつまみ部とを備え、前記つまみ部の前記第
    2軸と略直交する平面での断面形状は、前記第2軸から
    前記第1軸の前記クランクアームより遠ざかる方向の外
    周面までの距離Aが、前記第2軸から前記第1軸の前記
    クランクアームに近づく方向の外周面までの距離Bより
    大きく、かつ前記第2軸から前記第1軸及び第2軸と交
    差する第3軸方向の外周面までの距離Cが前記距離Bよ
    り大きい形状であり、前記第1軸から前記第2軸両端に
    いくに従いその各断面積が小さくなり、かつその各外周
    面がなめらかに接続された形状である、ハンドル把手
    と、 前記ハンドル把手を前記クランクアームに回転自在に装
    着するための回転支持部と、を備えた釣り用リールのハ
    ンドル組立体。
  6. 【請求項6】釣り用リールのハンドル軸の先端に装着さ
    れる釣り用リールのハンドル組立体であって、 前記ハンドル軸の先端に回転不能に装着可能であり、前
    記ハンドル軸の径方向に延びるクランクアームと、 前記クランクアームの先端に前記ハンドル軸に平行な第
    1軸回りに回転自在に装着され、前記クランクアームの
    先端から前記第1軸に沿って延びる連結部と、前記連結
    部の先端から前記クランクアームと平行な第2軸に沿っ
    て両方向に延び前記第2軸に交差する断面が略円形のつ
    まみ部とを有し、前記つまみ部の略円形断面は中心部か
    ら前記第2軸両端にいくに従い前記第2軸からの半径が
    小さくなり、前記クランクアームから離れる方向の半径
    Aが前記クランクアームに近づく方向の半径Bより大き
    く、かつ前記第1軸及び第2軸と交差する第3軸方向の
    半径Cが前記半径Bより大きい、ハンドル把手と、 前記ハンドル把手を前記クランクアームに回転自在に装
    着するための回転支持部と、を備えた釣り用リールのハ
    ンドル組立体。
  7. 【請求項7】前記つまみ部の外側部分の輪郭は、前記第
    1軸上に中心を持つ半径Rの円弧形状である、請求項4
    から6のいずれかに記載の釣り用リールのハンドル組立
    体。
  8. 【請求項8】前記つまみ部の前記第2軸方向の長さL
    は、40mmから100mmの範囲である、請求項4か
    ら7のいずれかに記載の釣り用リールのハンドル組立
    体。
  9. 【請求項9】前記つまみ部の前記半径(又は距離)Aと
    半径(又は距離)Bとを加算した値は、前記長さLの5
    0%〜90%である、請求項8に記載の釣り用リールの
    ハンドル組立体。
  10. 【請求項10】前記つまみ部の前記半径(又は距離)C
    の2倍の値は、前記長さLの50%〜90%である、請
    求項8又は9に記載の釣り用リールのハンドル組立体。
  11. 【請求項11】前記半径(又は距離)Aと前記半径(又
    は距離)Bとを加算した値は前記半径(又は距離)Cの
    2倍の値と略等しい(A+B≒C)、請求項10に記載
    の釣り用リールのハンドル組立体。
  12. 【請求項12】前記連結部は、円筒形状の部材である、
    請求項4から11のいずれかに記載の釣り用リールのハ
    ンドル組立体。
  13. 【請求項13】前記連結部は、前記基端部から連続して
    全体長さの0%〜70%を占める円筒部と、前記円筒部
    から徐々に拡径して前記つまみ部に連続する拡径部とを
    有している、請求項4から11のいずれかに記載の釣り
    用リールのハンドル組立体。
  14. 【請求項14】少なくとも前記つまみ部の外周は、軟質
    の弾性体で覆われている、請求項4から13のいずれか
    に記載の釣り用リールのハンドル組立体。
  15. 【請求項15】前記回転支持部は、前記クランクアーム
    の先端に基端部が固定され前記第1軸方向に延びる把手
    軸と、前記把手軸の先端とつまみ部の内部との間に配置
    された第1軸受と、前記把手軸の基端側と前記連結部の
    基端との間に配置された第2軸受とを有する、請求項4
    から14のいずれかに記載の釣り用リールのハンドル組
    立体。
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