JP3490017B2 - 無線端末装置 - Google Patents
無線端末装置Info
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- circuit board
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B1/00—Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
- H04B1/38—Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
- H04B1/3827—Portable transceivers
- H04B1/3888—Arrangements for carrying or protecting transceivers
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Structure Of Receivers (AREA)
- Telephone Set Structure (AREA)
- Support Of Aerials (AREA)
- Transceivers (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線端末装置に関
し、特に、無線端末装置として十分な耐衝撃性、高剛性
を実現する筺体の構成に関するものである。
し、特に、無線端末装置として十分な耐衝撃性、高剛性
を実現する筺体の構成に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、無線機例えば携帯電話機は軽量化
するために上ケース、下ケースとも樹脂で形成されてい
るのが普通である。しかし、この種の無線機の使用者
は、誤って手から落とした場合には、筐体が破損しやす
いという問題があった。
するために上ケース、下ケースとも樹脂で形成されてい
るのが普通である。しかし、この種の無線機の使用者
は、誤って手から落とした場合には、筐体が破損しやす
いという問題があった。
【０００３】そこで、筺体を金属化して筺体強度、剛性
を強くすることが考えられるが、金属は電磁波(電波)を
通さないため、電磁波シールドには好適であるが、アン
テナの特性を確保するための筺体としての材料には不適
であった。
を強くすることが考えられるが、金属は電磁波(電波)を
通さないため、電磁波シールドには好適であるが、アン
テナの特性を確保するための筺体としての材料には不適
であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、手か
ら落とした場合でも筐体破損を防げる耐衝撃性、高剛性
を有しながら、筺体内にアンテナを有する無線端末装置
を提供することを目的とするものである。
ら落とした場合でも筐体破損を防げる耐衝撃性、高剛性
を有しながら、筺体内にアンテナを有する無線端末装置
を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに本発明は、プリント基板と、このプリント基板の一
方の面を覆うように設けられた樹脂製筐体と、前記プリ
ント基板の他方を覆うように設けられた金属製筐体と、
前記プリント基板の一方の面側に配置されたアンテナと
を備え、前記樹脂製筐体と前記金属製筐体とは少なくと
も前記アンテナに近い部分においては前記プリント基板
の他方の面側の位置で分割したことを特徴とする。
めに本発明は、プリント基板と、このプリント基板の一
方の面を覆うように設けられた樹脂製筐体と、前記プリ
ント基板の他方を覆うように設けられた金属製筐体と、
前記プリント基板の一方の面側に配置されたアンテナと
を備え、前記樹脂製筐体と前記金属製筐体とは少なくと
も前記アンテナに近い部分においては前記プリント基板
の他方の面側の位置で分割したことを特徴とする。
【０００６】これにより、無線端末装置として十分な耐
衝撃性及び高剛性を有するものとなり、使用者が誤って
手から落としたりした場合でも筐体破損を防ぐことがで
きるとともに内蔵アンテナの性能劣化を回避できるとい
う効果を有する。
衝撃性及び高剛性を有するものとなり、使用者が誤って
手から落としたりした場合でも筐体破損を防ぐことがで
きるとともに内蔵アンテナの性能劣化を回避できるとい
う効果を有する。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明における請求項１記載の発
明は、プリント基板と、このプリント基板の一方の面を
覆うように設けられた樹脂製筐体と、前記プリント基板
の他方を覆うように設けられた金属製筐体と、前記プリ
ント基板の一方の面側に配置されたアンテナとを備え、
前記樹脂製筐体と前記金属製筐体とは少なくとも前記ア
ンテナに近い部分においては前記プリント基板の他方の
面側の位置で分割したことを特徴とする無線端末装置と
したものであり、使用者が誤って手から落としたりした
場合でも筐体破損を防ぐことができるとともに電波の受
信を阻害しない構成を実現できるという作用を有する。
明は、プリント基板と、このプリント基板の一方の面を
覆うように設けられた樹脂製筐体と、前記プリント基板
の他方を覆うように設けられた金属製筐体と、前記プリ
ント基板の一方の面側に配置されたアンテナとを備え、
前記樹脂製筐体と前記金属製筐体とは少なくとも前記ア
ンテナに近い部分においては前記プリント基板の他方の
面側の位置で分割したことを特徴とする無線端末装置と
したものであり、使用者が誤って手から落としたりした
場合でも筐体破損を防ぐことができるとともに電波の受
信を阻害しない構成を実現できるという作用を有する。
【０００８】また、請求項２記載の発明は、前記樹脂製
筐体と前記金属製筐体とは曲線で分割されていることを
特徴とする請求項１記載の無線端末装置としたものであ
り、金属製筺体の剛性を最大限に引き出すことができる
とともに、金属製筺体と内蔵アンテナとが近づき過ぎて
内蔵アンテナの特性を損ねないようにすることができ、
また、筺体の厚みを薄くすることができるという作用を
有する。
筐体と前記金属製筐体とは曲線で分割されていることを
特徴とする請求項１記載の無線端末装置としたものであ
り、金属製筺体の剛性を最大限に引き出すことができる
とともに、金属製筺体と内蔵アンテナとが近づき過ぎて
内蔵アンテナの特性を損ねないようにすることができ、
また、筺体の厚みを薄くすることができるという作用を
有する。
【０００９】また、請求項３記載の発明は、前記プリン
ト基板と前記金属製筐体とは電気接続されていることを
特徴とする請求項１記載の無線端末装置としたものであ
り、金属製筐体としたことによりアースを十分にとるこ
とができるという作用を有する。
ト基板と前記金属製筐体とは電気接続されていることを
特徴とする請求項１記載の無線端末装置としたものであ
り、金属製筐体としたことによりアースを十分にとるこ
とができるという作用を有する。
【００１０】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
を用いて説明する。
【００１１】図１は、本発明の実施形態に係る無線端末
装置の構成を示した縦側面断面図である。なお無線機の
例として、ここでは携帯電話機(以下では機器という)を
取り上げることとする。
装置の構成を示した縦側面断面図である。なお無線機の
例として、ここでは携帯電話機(以下では機器という)を
取り上げることとする。
【００１２】図１の機器には、上ケース１と下ケース２
とから成る筐体内に、送受信用ホイップアンテナ３、受
信用内蔵アンテナ４、音声を出力する受話器（レシー
バ）５、文字や記号等を表示する液晶表示部６、文字、
記号が印刷されたキーシート７、送話器８、プリント基
板９などが収容されており、筐体の外部には電源を供給
する着脱可能な電池10が装着されている。
とから成る筐体内に、送受信用ホイップアンテナ３、受
信用内蔵アンテナ４、音声を出力する受話器（レシー
バ）５、文字や記号等を表示する液晶表示部６、文字、
記号が印刷されたキーシート７、送話器８、プリント基
板９などが収容されており、筐体の外部には電源を供給
する着脱可能な電池10が装着されている。
【００１３】プリント基板９の裏面には電圧で発振周波
数を制御する発振器（以下、ＶＣＯという）や周波数を
安定制御する温度補償型水晶発振器（以下、ＶＣ−ＴＣ
ＸＯという）や複数の抵抗、コンデンサなどが実装され
ローノイズやファーストミキサなどからなる受信回路部
（図示せず）が形成され、また変調器、パワーアンプ
（以下、ＰＡという）や複数の抵抗、コンデンサなどが
表面実装されて、送信回路部(図示せず)が形成されてい
る。
数を制御する発振器（以下、ＶＣＯという）や周波数を
安定制御する温度補償型水晶発振器（以下、ＶＣ−ＴＣ
ＸＯという）や複数の抵抗、コンデンサなどが実装され
ローノイズやファーストミキサなどからなる受信回路部
（図示せず）が形成され、また変調器、パワーアンプ
（以下、ＰＡという）や複数の抵抗、コンデンサなどが
表面実装されて、送信回路部(図示せず)が形成されてい
る。
【００１４】これら受信回路部(図示せず)や送信回路部
(図示せず)は、外部からの電磁波の侵入或いは外部への
電磁波漏洩を防止する樹脂製のシールドケース14が装着
されて覆われる。
(図示せず)は、外部からの電磁波の侵入或いは外部への
電磁波漏洩を防止する樹脂製のシールドケース14が装着
されて覆われる。
【００１５】シールドケース14は、アクリロニトリル・
ブタジエン・スチレン（ABS）などの樹脂材料で成形さ
れ、表面には無電解銅メッキが施されることにより電磁
波の通過が阻止され、さらにその表面には無電解ニッケ
ルメッキが施されて無電解銅メッキの防錆処理がなされ
ている。
ブタジエン・スチレン（ABS）などの樹脂材料で成形さ
れ、表面には無電解銅メッキが施されることにより電磁
波の通過が阻止され、さらにその表面には無電解ニッケ
ルメッキが施されて無電解銅メッキの防錆処理がなされ
ている。
【００１６】機器の構成は、プリント基板９の表面側に
は、上側より受話器(レシーバ)５、液晶表示部６、キー
シート７、送話器８の順に配置され、受話器（レシー
バ）５と送話器８は使用者のそれぞれ耳と口近傍に配置
されるようにするため、最上部と最下部に設けられてい
る。その間には、キーを使用して入力した記号、文字、
数字が入力操作する手によって隠されないようにするた
め、キーシート７の上側に液晶表示部６が配置されてい
る。
は、上側より受話器(レシーバ)５、液晶表示部６、キー
シート７、送話器８の順に配置され、受話器（レシー
バ）５と送話器８は使用者のそれぞれ耳と口近傍に配置
されるようにするため、最上部と最下部に設けられてい
る。その間には、キーを使用して入力した記号、文字、
数字が入力操作する手によって隠されないようにするた
め、キーシート７の上側に液晶表示部６が配置されてい
る。
【００１７】プリント基板９の裏面側には、上方に送信
回路部(図示せず)と受信回路部(図示せず)とが、また下
方に制御回路部(図示せず)が形成され、それらは低い電
子部品で形成されている。
回路部(図示せず)と受信回路部(図示せず)とが、また下
方に制御回路部(図示せず)が形成され、それらは低い電
子部品で形成されている。
【００１８】送信回路部(図示せず)や受信回路部(図示
せず)は前述の如くシールドケース14によって覆われて
いる。制御回路部(図示せず)はほぼキーシート７の裏側
に形成され、アルミ蒸着が付与された下ケース２の内面
によって覆われている。すなわち、上記した全ての回路
部は電磁波の侵入或いは漏洩が無いようにシールドされ
ており、制御回路部(図示せず)はその高さを低くするた
め、蒸着面によって覆われている。このアルミ蒸着は導
電性を有する塗装であっても構わない。
せず)は前述の如くシールドケース14によって覆われて
いる。制御回路部(図示せず)はほぼキーシート７の裏側
に形成され、アルミ蒸着が付与された下ケース２の内面
によって覆われている。すなわち、上記した全ての回路
部は電磁波の侵入或いは漏洩が無いようにシールドされ
ており、制御回路部(図示せず)はその高さを低くするた
め、蒸着面によって覆われている。このアルミ蒸着は導
電性を有する塗装であっても構わない。
【００１９】上ケース１には、レシーバ５より発生した
音声を筐体外に導く音孔11、キーシート７の突起12が挿
入され、この突起12と同数のキー穴(図示せず)、液晶表
示部６の大きさと同等の開口(図示せず)などが設けら
れ、この開口(図示せず)には透明窓13によって蓋がなさ
れており、ユーザが液晶表示部６に表示される文字、記
号等が認識できるようになっている。
音声を筐体外に導く音孔11、キーシート７の突起12が挿
入され、この突起12と同数のキー穴(図示せず)、液晶表
示部６の大きさと同等の開口(図示せず)などが設けら
れ、この開口(図示せず)には透明窓13によって蓋がなさ
れており、ユーザが液晶表示部６に表示される文字、記
号等が認識できるようになっている。
【００２０】この上ケース１は金属製であり、アルミニ
ウムを９％、亜鉛１％を含有させたマグネシウム合金
（AZ91D）を材料とし、ダイキャスト工法によって形成
されている。ダイキャスト工法は、完全溶融された金属
を専用の金型に高圧で流し込んで形成するものである。
ウムを９％、亜鉛１％を含有させたマグネシウム合金
（AZ91D）を材料とし、ダイキャスト工法によって形成
されている。ダイキャスト工法は、完全溶融された金属
を専用の金型に高圧で流し込んで形成するものである。
【００２１】この工法の他には、半溶融された金属を専
用の金型に高圧で流し込んで形成するチクソモールド工
法もある。
用の金型に高圧で流し込んで形成するチクソモールド工
法もある。
【００２２】またこのマグネシウム合金は金属の中でも
比重が小さく、その値は約1.8g/ccであり、アルミニウ
ム合金の約2／3である。
比重が小さく、その値は約1.8g/ccであり、アルミニウ
ム合金の約2／3である。
【００２３】金属製上ケース１は、金型にて形成された
後、前面に化成処理が施され、外面のみ塗装が付与され
ている。
後、前面に化成処理が施され、外面のみ塗装が付与され
ている。
【００２４】この化成処理は、防錆処理及び前述の塗装
の密着強度を向上させるための処理である。従来、化成
処理は６価クロムを含む所謂クロメート処理が一般的で
あったが、この６価クロムは公害問題を引き起こす原因
となるため、環境への影響を考慮すればこの６価クロム
を含まない化成処理が望ましい。
の密着強度を向上させるための処理である。従来、化成
処理は６価クロムを含む所謂クロメート処理が一般的で
あったが、この６価クロムは公害問題を引き起こす原因
となるため、環境への影響を考慮すればこの６価クロム
を含まない化成処理が望ましい。
【００２５】本発明では、塩水噴霧試験（濃度５％、温
度35℃雰囲気中に50時間放置）で表面抵抗値が0.5Ω以
下であるリン酸塩化成処理を選択している。塗装は、化
成処理面上にプライマー処理を施し、さらにその上に焼
き付け塗装をしている。
度35℃雰囲気中に50時間放置）で表面抵抗値が0.5Ω以
下であるリン酸塩化成処理を選択している。塗装は、化
成処理面上にプライマー処理を施し、さらにその上に焼
き付け塗装をしている。
【００２６】図２(ａ)および図２(ｂ)に示されるよう
に、上ケース１の内面には、その長手方向において下
側、中央、上側に雄ねじが螺着されるボス18が各２ケ立
設しており、幅方向の中心に対してほぼ対称位置に有
る。全てのボス18は、上面に平坦部を有する円筒状であ
り、その中央に雌ねじが切削加工で形成され、下穴は外
面に貫通されていない。円筒部周囲は金型にて成形時、
離型性を向上させるため、１度以上の抜きテーパが設け
られている。
に、上ケース１の内面には、その長手方向において下
側、中央、上側に雄ねじが螺着されるボス18が各２ケ立
設しており、幅方向の中心に対してほぼ対称位置に有
る。全てのボス18は、上面に平坦部を有する円筒状であ
り、その中央に雌ねじが切削加工で形成され、下穴は外
面に貫通されていない。円筒部周囲は金型にて成形時、
離型性を向上させるため、１度以上の抜きテーパが設け
られている。
【００２７】下ケース２の外面は背面部15と電池装着部
16と円筒部17とからなり、背面部15と電池装着部16には
雄ねじ頭部が締め付けられ、ねじ部19が貫通される座部
20が上ケース１のボス18に対応した位置に設けられてい
る。
16と円筒部17とからなり、背面部15と電池装着部16には
雄ねじ頭部が締め付けられ、ねじ部19が貫通される座部
20が上ケース１のボス18に対応した位置に設けられてい
る。
【００２８】背面部15には取り外し可能な電池10をケー
スに対し装着するための摺動フック21が設けられ、その
装着方法は本発明者が既に出願した特開平10-117224号
公報で開示されている内容と同じであるので、その説明
を省く。
スに対し装着するための摺動フック21が設けられ、その
装着方法は本発明者が既に出願した特開平10-117224号
公報で開示されている内容と同じであるので、その説明
を省く。
【００２９】円筒部17は筐体に対し引き出し可能なホイ
ップアンテナ３を囲むものであり、背面より幾分突出し
ている。このホイップアンテナ３の構成やその保持方法
は、本発明者が既に出願した特開平9-214225号公報で開
示されている内容と同じであるので、その説明を省く。
ップアンテナ３を囲むものであり、背面より幾分突出し
ている。このホイップアンテナ３の構成やその保持方法
は、本発明者が既に出願した特開平9-214225号公報で開
示されている内容と同じであるので、その説明を省く。
【００３０】この種の機器においては、使用者が誤って
手から落とした場合でも筐体破損を防ぐため、耐衝撃
性、高剛性が求められる。
手から落とした場合でも筐体破損を防ぐため、耐衝撃
性、高剛性が求められる。
【００３１】従って、これらの性能を満足する材料が選
定され、本実施の形態では、上記したように上ケース１
は金属製であり、アルミニウムを９％、亜鉛１％を含有
させたマグネシウム合金（AZ91D）を材料とし、ダイキ
ャスト工法によって形成されており、また下ケース２
は、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン（ABS）
やポリカーボネート（PC）、或いはABSとPCとのアロイ
材などの樹脂材料を選定している。
定され、本実施の形態では、上記したように上ケース１
は金属製であり、アルミニウムを９％、亜鉛１％を含有
させたマグネシウム合金（AZ91D）を材料とし、ダイキ
ャスト工法によって形成されており、また下ケース２
は、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン（ABS）
やポリカーボネート（PC）、或いはABSとPCとのアロイ
材などの樹脂材料を選定している。
【００３２】その際に、外面は金型の固定側（キャビテ
ィ）、内面は可動側（コア）で形成され、周囲のパーテ
ィングライン（固定側と可動側の合わせ面）は平坦では
なく、円筒部17が形成された部位より電池装着部16の方
が低くなっており、両者の中間は曲線(図２(ａ)参照)で
結ばれている。これは、金属製ケースの剛性を最大限に
引き出すためばかりでなく、金属製ケースと内蔵アンテ
ナとが近づき過ぎて内蔵アンテナの特性を損ねないよう
にするためでもある。
ィ）、内面は可動側（コア）で形成され、周囲のパーテ
ィングライン（固定側と可動側の合わせ面）は平坦では
なく、円筒部17が形成された部位より電池装着部16の方
が低くなっており、両者の中間は曲線(図２(ａ)参照)で
結ばれている。これは、金属製ケースの剛性を最大限に
引き出すためばかりでなく、金属製ケースと内蔵アンテ
ナとが近づき過ぎて内蔵アンテナの特性を損ねないよう
にするためでもある。
【００３３】内蔵アンテナ４としては金属製の薄板をケ
ース底面に両面テープにて貼り付け、その一部をプリン
ト基板９に電気的に接続されている。他の態様としては
略直方体状をしているチップアンテナ装置(図示せず)を
使用してもよい。チップアンテナ装置としては、例えば
特開平9-74308号公報や特開平9-102710号公報にて開示
されているチップアンテナ装置を用いることができる。
ース底面に両面テープにて貼り付け、その一部をプリン
ト基板９に電気的に接続されている。他の態様としては
略直方体状をしているチップアンテナ装置(図示せず)を
使用してもよい。チップアンテナ装置としては、例えば
特開平9-74308号公報や特開平9-102710号公報にて開示
されているチップアンテナ装置を用いることができる。
【００３４】内蔵アンテナ４は金属薄板で形成された板
状逆Ｆ型アンテナで、ケース底面に粘着固定されてい
る。この板状逆Ｆ型アンテナは、図３に示されるように
給電部22と短絡部23がプリント基板９の給電ランド24を
付勢して電気的に接続されている。内蔵アンテナ４の形
状は小型化するために板状の板金に切れ込み、スリット
等を設け、λ／４の電気長を確保しているものである。
状逆Ｆ型アンテナで、ケース底面に粘着固定されてい
る。この板状逆Ｆ型アンテナは、図３に示されるように
給電部22と短絡部23がプリント基板９の給電ランド24を
付勢して電気的に接続されている。内蔵アンテナ４の形
状は小型化するために板状の板金に切れ込み、スリット
等を設け、λ／４の電気長を確保しているものである。
【００３５】内蔵アンテナ４は受信専用アンテナであっ
て、ホイップアンテナ３は送受信用アンテナであり、こ
のように２つのアンテナを持たしめることによりダイバ
ーシティ無線機を実現している。
て、ホイップアンテナ３は送受信用アンテナであり、こ
のように２つのアンテナを持たしめることによりダイバ
ーシティ無線機を実現している。
【００３６】プリント基板９の裏面には、このプリント
基板９に対して対面するように、ケース底面に内蔵アン
テナ４が設けられ、隣接する角にはホイップアンテナ３
に電気的に接続されたアンテナターミナル(図示せず)の
先端が付勢されて、このアンテナターミナルとプリント
基板９とが電気的に接続されるランド(図示せず)が設け
られている。このランドと内蔵アンテナ４が実装されて
いない領域に受信回路部と無線回路部(図示せず)が形成
されている。
基板９に対して対面するように、ケース底面に内蔵アン
テナ４が設けられ、隣接する角にはホイップアンテナ３
に電気的に接続されたアンテナターミナル(図示せず)の
先端が付勢されて、このアンテナターミナルとプリント
基板９とが電気的に接続されるランド(図示せず)が設け
られている。このランドと内蔵アンテナ４が実装されて
いない領域に受信回路部と無線回路部(図示せず)が形成
されている。
【００３７】シールドケース14は、この受信回路部と無
線回路部を囲みながら覆うようにしてプリント基板９に
設けられ、内蔵アンテナ４やランド(図示せず)からは所
定距離だけ離れている。さらに受信回路部や無線回路部
(図示せず)の下側には制御回路部(図示せず)が形成され
ている。この制御回路部(図示せず)は、下ケース２の内
面に付与された金属膜によって覆われるようになってお
り、シールドが施されている。
線回路部を囲みながら覆うようにしてプリント基板９に
設けられ、内蔵アンテナ４やランド(図示せず)からは所
定距離だけ離れている。さらに受信回路部や無線回路部
(図示せず)の下側には制御回路部(図示せず)が形成され
ている。この制御回路部(図示せず)は、下ケース２の内
面に付与された金属膜によって覆われるようになってお
り、シールドが施されている。
【００３８】次に、本発明の実験結果について述べる。
図４は、図１の筺体先端部の部分拡大図である。図４に
おいて、上ケース１と下ケース２の分割面はプリント基
板９の裏面より距離ｘミリメートルだけ離れている。こ
の距離ｘを変えたときの内蔵アンテナ４のＸＹ面平均利
得を測定した結果を図５に示す。また図６に機器におけ
るＸＹ平面の取り方を示す。
図４は、図１の筺体先端部の部分拡大図である。図４に
おいて、上ケース１と下ケース２の分割面はプリント基
板９の裏面より距離ｘミリメートルだけ離れている。こ
の距離ｘを変えたときの内蔵アンテナ４のＸＹ面平均利
得を測定した結果を図５に示す。また図６に機器におけ
るＸＹ平面の取り方を示す。
【００３９】図５より距離ｘがプラス領域にあれば利得
が向上し、約１ミリ〜０の中間ぐらいに変曲点がありそ
こからマイナス方向の領域では低下している。したがっ
て、設計上許容される範囲内で距離ｘをできるだけ大き
くすることはアンテナ利得を確保するうえで有効であ
り、最低限でも距離ｘはプラスにしていかなくてはなら
ない。
が向上し、約１ミリ〜０の中間ぐらいに変曲点がありそ
こからマイナス方向の領域では低下している。したがっ
て、設計上許容される範囲内で距離ｘをできるだけ大き
くすることはアンテナ利得を確保するうえで有効であ
り、最低限でも距離ｘはプラスにしていかなくてはなら
ない。
【００４０】なお、内蔵アンテナをチップアンテナと
し、プリント基板９の裏面に実装したときも同様な効果
を奏することは明らかである。
し、プリント基板９の裏面に実装したときも同様な効果
を奏することは明らかである。
【００４１】さらに、図示はしていないが、プリント基
板９と金属製の上ケース１とを電気接続するようにし
て、使用者の手を経て金属製ケースを介してアースを十
分にとることができる。
板９と金属製の上ケース１とを電気接続するようにし
て、使用者の手を経て金属製ケースを介してアースを十
分にとることができる。
【００４２】また、上ケースと下ケースは曲線で分割さ
せてある。この理由は、装置の厚みをどの位置でも同程
度にすることにより握りやすくしており、また、強剛性
の金属表カバーは上端から下端まで箱状に構成すること
により、装置の曲げ、ねじり剛性を向上させている。直
線で分割させると、液晶や受話器近傍では側壁が構成で
きるので、略箱状とすることができるが、キー部は低い
ため、側壁が構成できず、この部位の曲げこわさが著し
く低下するため、本実施形態のように分割線を曲線で形
成している。
せてある。この理由は、装置の厚みをどの位置でも同程
度にすることにより握りやすくしており、また、強剛性
の金属表カバーは上端から下端まで箱状に構成すること
により、装置の曲げ、ねじり剛性を向上させている。直
線で分割させると、液晶や受話器近傍では側壁が構成で
きるので、略箱状とすることができるが、キー部は低い
ため、側壁が構成できず、この部位の曲げこわさが著し
く低下するため、本実施形態のように分割線を曲線で形
成している。
【００４３】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、プリント基板と、このプリント基板の一方の面を覆
うように設けられた樹脂製筐体と、前記プリント基板の
他方を覆うように設けられた金属製筐体と、前記プリン
ト基板の一方の面側に配置されたアンテナとを備え、前
記樹脂製筐体と前記金属製筐体とは少なくとも前記アン
テナに近い部分においては前記プリント基板の他方の面
側の位置で分割したことを特徴とするものであり、これ
により無線端末装置として十分な耐衝撃性および高剛性
を有するものとなり、使用者が誤って手から落としたり
した場合でも筐体破損を防ぐことができるとともに内蔵
アンテナの性能劣化を回避できるという効果を有する。
は、プリント基板と、このプリント基板の一方の面を覆
うように設けられた樹脂製筐体と、前記プリント基板の
他方を覆うように設けられた金属製筐体と、前記プリン
ト基板の一方の面側に配置されたアンテナとを備え、前
記樹脂製筐体と前記金属製筐体とは少なくとも前記アン
テナに近い部分においては前記プリント基板の他方の面
側の位置で分割したことを特徴とするものであり、これ
により無線端末装置として十分な耐衝撃性および高剛性
を有するものとなり、使用者が誤って手から落としたり
した場合でも筐体破損を防ぐことができるとともに内蔵
アンテナの性能劣化を回避できるという効果を有する。
【図１】本発明の実施形態に係る無線端末装置の構成を
示した縦側面断面図、
示した縦側面断面図、
【図２】（ａ）本発明の実施形態に係る無線端末装置の
構成を示す別位置の縦側面断面図、（ｂ）本発明の実施
形態に係る無線端末装置の構成を示す背面図、
構成を示す別位置の縦側面断面図、（ｂ）本発明の実施
形態に係る無線端末装置の構成を示す背面図、
【図３】内蔵アンテナ４とプリント基板９との接続の様
子を示す図、
子を示す図、
【図４】図１の筺体先端部の部分拡大図、
【図５】プリント基板９の裏面より距離ｘミリメートル
だけ離れているときの距離ｘと内蔵アンテナ４のＸＹ面
平均利得の関係を示す図、
だけ離れているときの距離ｘと内蔵アンテナ４のＸＹ面
平均利得の関係を示す図、
【図６】機器におけるＸＹ平面を示す図である。
１ 上ケース
２ 下ケース
３ ホイップアンテナ(送受信用)
４ 内蔵アンテナ(受信用)
５ 受話器(レシーバ)
６ 液晶表示部
７ キーシート
８ 送話器
９ プリント基板
10 電池
11 音孔
12 突起
13 透明窓
14 シールドケース
15 背面部
16 電池装着部
17 円筒部
18 ボス
19 ネジ部
20 座部
21 摺動フック
22 給電部
23 短絡部
24 給電ランド
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平10−247786（ＪＰ，Ａ)
特開 平９−275359（ＪＰ，Ａ)
特開 平８−223260（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−297744（ＪＰ，Ａ)
特開 平９−181637（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−250138（ＪＰ，Ａ)
登録実用新案3036553（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H04B 1/38
H01Q 1/24
H04B 1/08
H04M 1/02
Claims (3)
- 【請求項１】 プリント基板と、このプリント基板の一
方の面を覆うように設けられた樹脂製筐体と、前記プリ
ント基板の他方を覆うように設けられた金属製筐体と、
前記プリント基板の一方の面側に配置されたアンテナと
を備え、 前記樹脂製筐体と前記金属製筐体とは少なくとも前記ア
ンテナに近い部分においては前記プリント基板の他方の
面側の位置で分割したことを特徴とする無線端末装置。 - 【請求項２】 前記樹脂製筐体と前記金属製筐体とは曲
線で分割されていることを特徴とする請求項１記載の無
線端末装置。 - 【請求項３】 前記プリント基板と前記金属製筐体とは
電気接続されていることを特徴とする請求項１記載の無
線端末装置。
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