JP3490007B2 - 命令制御装置 - Google Patents
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Description
成される命令セットを持ち、同時に複数の命令を実行す
る情報処理装置に関するもので、特に、複数の命令を実
行ステージに投入するための命令処理装置に関するもの
である。
置がある(特開平6−89173号公報、特開平3−2
55530号公報参照)。この同時に複数の命令を実行
する情報処理装置においては、実行ステージが空くと、
次々と後続の複数の命令を同時に実行ステージに投入し
て、その実行を開始する。
その論理仕様によって、複数の種類が規定される場合が
ある。このように、命令語の長さが複数ある場合は、実
行ステージに投入する命令の選択は、まず、最初の命令
を解釈した後でなければ、後続の命令の開始位置を求め
られない。したがって、複数の命令の同時実行が困難に
なっている。
より、小さい回路規模で高速に命令を選択することが要
求されてきている。本発明は、命令バッファから命令長
の異なる複数の命令を同時に選択することを可能にする
命令制御装置を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、命令バッファから命令長の異なる複数
の命令を同時に選択することを可能にする命令制御装置
において、回路規模を小さくし、かつ処理を高速化する
ことを目的とするものである。
成するためになされたものである。本発明の命令制御装
置は、命令語のフェッチを行うためのアドレスを保持
し、それを更新するアドレス手段と、フェッチされた命
令語を保持する保持手段を有し、フェッチ制御回路が、
実行ステージにおける命令の実行に先立って、アドレス
手段が示すアドレスに従って、1つ又は複数の命令語
を、保持する手段にフェッチする。
フェッチされた命令シーケンス内の、次に実行ステージ
に投入される命令語の先頭を指し示すポインターが指し
示す先頭から実行ステージに投入されうる最大長までの
部分を、前記命令シーケンスから選択し、この選択され
た部分の中から、最小命令長単位と命令長により、次に
前記実行ステージに投入する複数の命令を選択する選択
回路を有する。
時に複数の命令を選択することができるので、実行ステ
ージにおける同時に複数の命令を実行することが可能と
なる。本発明は、選択回路が選択した命令を保持する複
数の投入ポートを備え、複数の投入ポートは、その長さ
を、保持する命令の最大命令長より短く構成することが
できる。この場合、選択回路は、投入する命令の長さが
投入ポートの長さより長いとき、その命令を分割して複
数の投入ポートに保持させる。このように、小さな投入
ポートを複数使用することにより、投入ポートの大きさ
を小さくし、さらには、選択回路も小さくする。また、
大きな命令長を実行する実行ステージを限定することに
より、実行ステージの回路を小さくすることができる。
令シーケンスの先頭アドレスからでは無く、特定バイト
境界からフェッチし、前記ポインターの初期値を、特定
バイト境界から命令シーケンスまでのオフセットとし
て、命令シーケンスの先頭アドレスの一部をセットする
ことにより、ポインターが命令シーケンスの先頭を指し
示すようにする。この例によれば、命令フェッチデータ
のアラインを不要にすることが可能となる。
図を用いて説明する。なお、以下の説明においては、命
令長の種類は、最小命令長がハーフワード(2バイト)
で、ハーフワードの整数倍の命令長を持つ命令(2,
4,6バイト)をサポートするものとする。各命令は、
先頭の2ビットの値により命令長を表す。CPUでは、
2バイト命令又は4バイト命令のバイトは、3命令同時
に、6バイト命令の場合は1又は2命令のみ実行ステー
ジに投入できるものとする。
路構成を示す。この命令制御装置の命令アドレスは、1
〜31の31ビットで表わされる。図1は、命令キャッ
シュから命令バッファにデータを取り出し、ポインター
により実行ステージに投入すべき命令の先頭の位置を指
し示すまでの構成が示されている。図2は、ポインター
21の詳細な構成が示されている。図3は、命令バッフ
ァ17内の命令を実行ステージに投入するまでの構成が
示されている。
は、CPUが動作状態になり、最初の命令シーケンスの
命令フェッチを要求した時又は、ブランチ命令等により
次の命令シーケンスの命令フェッチを要求した時に、抽
出回路12を命令シーケンスの先頭アドレス側に切り換
え、抽出回路15を命令アドレスレジスタ13側に切り
替える。命令シーケンスの先頭アドレスの1〜28ビッ
トで指定された命令アドレスが、命令アドレスレジスタ
13(IAR)にセットされる。このアドレスにより、
命令キャッシュレジスタ16の、命令バッファレジスタ
17への命令のフェッチが行われる。命令アドレスレジ
スタ13の値は、2回目以降のフェッチに使用される。
R)へフェッチされるデータの量は、8バイト境界の1
6バイトである。命令バッファレジスタ17は、複数回
フェッチされた命令を保持できるように、IBR3,I
BR2,IBR1の3段のレジスタが用意される。命令
キャッシュレジスタ16からフェッチされたデータは、
最初に、IBR3に供給される。
チ制御回路11は、抽出回路12を命令フェッチアドレ
ス側に切り替え、抽出回路15を加算器14側に切り替
える。加算器14は、命令アドレスレジスタ13に保持
された前回の命令フェッチアドレスに+16を加算して
今回の命令フェッチアドレスとする。これにより、命令
キャッシュレジスタ16から、前回の16バイトのデー
タに続く次の16バイトのデータが供給される。IBR
3のデータは、前段のIBR2にシフトされる。以後、
リクエストごとにIBR3,IBR2の各段のデータ
は、前段のIBR2、IBR1にシフトされていく。
単位の位置を示すポインター21(NSIC)が装備さ
れる。ポインター21が指し示す位置に従って、実行ス
テージに命令語が投入される。なお、命令バッファレジ
スタ17の位置は、IBR1の先頭をH’08’とし
て、そこからハーフワードごとに+1され、IBR2の
先頭をH’10’、IBR3の先頭をH’18’、IB
Rが空の場合は、H’20’の値をとり、命令バッファ
が空の状態を示す。
に示されている。命令フェッチ制御回路11は、CPU
が動作状態になり、最初の命令シーケンスの命令フェッ
チを要求した時又は、ブランチ命令等により次の命令シ
ーケンスの命令フェッチを要求した時に、抽出回路22
を命令シーケンスの先頭アドレス側に切り換える。ポイ
ンター21は、6ビットのポインターである。ポインタ
ー21の初期値として、ビット0にB’0’、ビット
1:2にB’11’、ビット3にB’0’がセットされ
ている。そして、ビット4:5に命令シーケンスの先頭
アドレスのビット29,30がセットされる。命令シー
ケンスの先頭アドレスのビット29,30は、特定バイ
ト境界内の命令シーケンスまでのオフセット値を示す。
この値をポインター21の初期値としてセットすること
により、ポインター21は8バイト境界でフェッチされ
たフェッチデータ内の命令シーケンスの先頭アドレスで
指定された最初の命令を指し示す。
ットすることにより、ポインター21は、8バイト境界
でフェッチされた命令シーケンス内のPSWで指定され
た最初の命令を指し示す。このようにすることにより、
命令フェッチデータのアラインを不要にすることができ
るので、回路構成が簡単となる。命令フェッチ制御回路
11は、2回目以降は抽出回路22を加算器23側へ切
り替える。加算器23は、後述の実行ステージへの命令
の投入時には、デコーダ43に従って、投入した命令長
を加算する。デコーダ43の動作については後述する。
また、図示は省略するが、上述の、IBR3,2からI
BR2,1へのシフト動作時は、−8を加算する。
2段階の選択回路により、複数命令を同時に選択し、実
行ステージ35へ命令を投入するまでの回路の全体構成
を示す。命令バッファレジスタ17からの命令の選択
は、まず、第1段階の選択として、選択回路31によ
り、実行ステージに投入できる最大長の12バイトを選
択する。選択回路31は、ポインター21が指し示す先
頭位置から12バイトのデータ32(L1_SEL_D
ATE)を選択する。なお、図3においては、データ3
2はイメージとして表示されているのであって、このデ
ータ32を保持するためのレジスタが設けられるわけで
はない。
り、データ32から実行ステージ35に投入する最大3
個の命令を選択し、投入ポート34に保持させる。投入
ポート34は、3つのレジスタIWR0,IWR1,I
WR2から構成される。各レジスタは4バイトの長さを
持ち、これは命令の最大長の6バイトよりも短い。IW
R0には、データ32の先頭から、選択回路を介するこ
となく、直接4バイトが投入される。IWR1には選択
回路33−1により選択された命令が、IWR2には選
択回路33−2により選択された命令が投入される。選
択回路33−1には選択信号a,b,cが、選択回路3
3−2には選択信号d,e,fが入力される。各選択信
号a〜fの先頭位置及びデータ長は、図に示すとおりで
ある。選択回路33は、以下に説明するデコーダにより
作成される信号により選択信号a〜fを選択する。
位置を求め、同時にポインター21の更新値を求めるた
めの回路を示す。3つのデコーダ41,42,43は、
選択された12バイトのデータ32の中から、最小命令
長であるハーフワード位置(バイト0,2,4,6,
8)の先頭の2ビットを同時にデコードし、各命令の命
令長を調べる。デコーダ41,42は、その命令長の組
合せから、投入ポート34へ投入する第2の選択回路3
3の選択信号を作成し、上記12バイトの中より最大で
3命令(この例のCPUでは、4バイト命令を3命令同
時に投入できる。)を選択する。同時に、デコーダ43
は、命令長の組合せからポインタ21の更新値を求め
る。
す。第1のデコーダ41には、データ32の先頭の2ビ
ットが入力信号Aとして入力される。入力信号Aは命令
長2バイト,4バイト,6バイトのいずれかを示す。デ
コーダ41はそのバイト数に応じて、選択信号a〜cを
出力する。第2のデコーダ42には、データ32の先頭
の2ビットが入力信号Aとして入力され、先頭から2バ
イト目の2ビットが入力信号Bとして入力され、先頭か
ら4バイト目の2ビットが入力信号Cとして入力され
る。デコーダ42は、各入力信号A,B,Cが示すバイ
ト数(命令長)に応じて、選択信号d〜fを出力する。
なお、図中の選択信号として(−)で示された部分は、
出力信号がないことを示し、入力信号A〜Cにおける
(−)は、その信号が無視されることを示す。
命令長と、投入ポート34の各IWRに投入された命令
との関係の代表的な例を示す。(A)は、データ32
が、4バイトの3命令から構成された場合を示す。この
場合は、選択信号b,fが選択され、各IWR0,1,
2にそれぞれ4バイトの命令が保持される。
バイトであった場合を示す。この場合は、選択信号a,
dが選択され、各IWR0,1,2にそれぞれ先頭の3
つの2バイトの命令が保持される。命令が2バイト又は
4バイトの場合のその他の例にはついては、図示を省略
する。データ32の先頭命令以外で命令列に6バイト命
令語が含まれる時は、6バイト命令語を選択せずに、6
バイト命令語までの命令語を選択し、実行ステージ35
に投入する。この場合、次の命令投入時は、後述のポイ
ンター21の動作により、上記の6バイト命令語が先頭
の命令語になる。
イトで、次が2バイト又は4バイトの場合を示す。この
場合は、入力信号c,eが選択されるため、IWR0に
6バイトの命令の前半の4バイトが、IWR1に6バイ
トの命令の後半の2バイトが保持される。また、IWR
2には、次の命令が保持される。この動作により、実行
ステージで6バイト命令を意識するのをIWR0のみに
限定しているので、IWR0の命令長が6バイトの時、
実行ステージ35はIWR0とIWR1を連結して使用
する。
の場合、実行ステージに投入できる命令数は1だけとな
る。しかしながら、このように長い命令長の命令語は、
一般的に、使用頻度が少ない、或いは、高い実行速度が
要求されないなどの条件がある。したがって、回路規模
を小さくするメリットの方が大きくなる。投入ポート3
4から命令が実行ステージ35へ投入されると、ポイン
ター21の値が更新され、命令バッファ17から次に取
り出す12バイトのデータの先頭位置を指し示す。ポイ
ンター21の値の更新は、図2に示すように、加算器2
3により、前回のポインター21の値にデコーダ43の
値が加えられる。
された12バイトのデータ32の中から、最小命令長で
あるハーフワード位置(バイト0,2,4,6,8)の
先頭の2ビットから入力信号A〜Eを得る。デコーダ4
3は、この入力信号に基づいて、ポインター21に対す
る加算値を計算する。図7は、デコーダ43における入
力信号A〜Eとポインター21の加算値との関係を示
す。NSICはハーフワード(2BYTE)の位置を示
しているのでNSICへの加算値は総命令長÷2の上記
値になる。
タ32の先頭位置にない場合は、その6バイトの命令は
実行ステージに投入されないので、次回の命令投入時に
は、その6バイトの命令が先頭の位置として指定される
ようになる。図2に示すように、ポインター21の更新
値は、前述のIBRにおけるデータのシフト動作がない
時は、図7の加算値がそのままポインター21の更新値
となってポインター21の値に加算される。また、命令
バッファ17のシフト動作時には、加算値−8がポイン
ター21の更新値となり、ポインターの値に加算され
る。
ッファから命令長の異なる複数の命令を同時に選択する
ことができる。また、本発明は、このような同時選択を
実行する命令制御機構において、選択回路、投入ポート
及び実行ステージの回路の大きさを小さくでき、かつ、
小さい回路規模で高速に命令を選択をすることができ
る。
路構成を示す図(その1)。
路構成を示す図(その2)。
路構成を示す図(その3)。
ンターの更新値を求める回路を示す図。
図。
ポートに投入された命令との関係を示す図。
Claims (3)
- 【請求項1】 命令語のフェッチを行うためのアドレス
を保持し、それを更新するアドレス手段、 フェッチされた命令語を保持する保持手段、 実行ステージにおける命令の実行に先立って、前記アド
レス手段が示すアドレスに従って、1つ又は複数の命令
語を、前記保持する手段にフェッチするフェッチ制御回
路、 前記保持手段内にフェッチされた命令シーケンス内の、
次に実行ステージに投入される命令語の先頭を指し示す
ポインターが指し示す先頭から実行ステージに投入され
うる最大長までの部分を、前記命令シーケンスから選択
し、前記選択された部分の中から、最小命令長単位と命
令長により、次に前記実行ステージに投入する複数の命
令を選択する選択回路、 を具備することを特徴とする命令制御装置。 - 【請求項2】 選択回路が選択した命令を保持する複数
の投入ポートを備え、前記複数の投入ポートは、その長
さが、保持する命令の最大命令長より短く構成され、前
記選択回路は、投入する命令の長さが前記投入ポートの
長さより長いとき、その命令を分割して前記複数の投入
ポートを使用する請求項1に記載の命令制御装置。 - 【請求項3】 前記アドレス手段は、命令語のフェッチ
を命令シーケンスの先頭アドレスからでは無く、特定バ
イト境界からフェッチし、前記ポインターの初期値を、
特定バイト境界から命令シーケンスまでのオフセットと
して、命令シーケンスの先頭アドレスの一部をセットす
ることにより、ポインターが命令シーケンスの先頭を指
し示すようにする請求項1に記載の命令制御装置。
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