JP3489898B2 - 医用画像処理装置 - Google Patents
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Description
対象を同時に撮影することにより得られたステレオ画像
又は時期を異ならせて撮影することにより得られた経時
的画像としての少なくとも二つの比較画像の解析に使用
される医用画像処理装置の改良に関する。
ることにより得られたステレオ画像又は時期を異ならせ
て撮影することにより得られた経時的画像としての少な
くとも二つの比較画像の解析に使用される医用画像処理
装置が知られている。
状の解析又は疾病等による眼底の経時的変化の解析に使
用されている。
眼底の経時的変化の解析を行うには、一対の比較画像に
対応関係を与える必要がある。従来、この一対の比較画
像に対応関係を与えるために以下に説明する方法を採用
していた。
としての左画像1と右画像2とをCRTモニタ−3に並
べて同時に表示する。そして、左画像1と右画像2との
いずれか一方を基準画像とする。仮に、基準画像を左画
像1とする。次に、左画像1に基準点K(位置座標X、
Y)をオペレ−タがマウス又はキ−ボ−ドにより設定す
る。この基準点Kには、画像中の見分け易い箇所を選定
する。ここでは、左画像1の血管4と血管5との分岐箇
所を基準点Kに設定したとする。次に、オペレ−タは左
画像1と右画像2とを見比べながら、基準点Kに対応す
る右画像2の対応点K´として、右画像2の血管4´と
血管5´との分岐箇所をマウス又はキ−ボ−ドにより設
定する。
関係が与えられる。この基準点Kは通常3個以上設定す
る。
来の方法では、左画像1と右画像2との対応関係を与え
るのに時間がかかりすぎるという問題点がある。また、
左画像1と右画像2とを目視により感覚的に見比べて、
左画像1を右画像2に対応させる方法であるので、再現
性に乏しく、誤差が大きいという問題もあった。更に、
CRTモニタ−のリニアリティ特性により、一方の画像
が若干つぶれて見えることがあり、左画像1と右画像2
とを見比べて対応させる方法には、誤差が本質的に存在
する。 立体計測を行なう場合には、この誤差は極めて
好ましくない。
基準点からの画素のずれ量(ディスパリティ)を求める
ことが必要である。そして、この基準点からの画素のず
れ量に基づいて高さ情報(または深さ情報)が求められ
る。従って、左画像1と右画像2との対応を与えるとき
に誤差があると、この誤差が高さ情報の誤差に直接結び
つき、正確な立体計測を行ないにくいことになる。ま
た、ステレオ写真撮影では、左画像1と右画像2とに本
質的に画像の構造に差異がある。加えて、オペレ−タに
過度の神経集中を強いるという問題もあった。
合には、以下に説明することも行なわれている。
像の一方である眼底像7をビデオプリンタにより写真等
のハ−ドコピ−6として出力させる。そして、このハ−
ドコピ−6に基準点Kとしてのマ−クMを付ける。次
に、比較画像のいずれか一つのみ又は両方をCRTモニ
タ−3に表示する。そして、このハ−ドコピ−6を見な
がらその表示された比較画像の他方の眼底像8に基準点
Kに対応する対応点K´を設定する。この場合にも、同
様の問題点がある。なお、図2(イ)において、符号9
は疾病箇所を示す。
速かつ容易にできてしかも再現性を保証できる医療用の
画像処理装置を提供することを目的とする。
処理装置は、上記の課題を解決するため、眼底等の撮影
装置を同時に撮影することにより得られたステレオ画像
又は時期を異ならせて撮影することにより得られた経時
的画像としての少なくとも二つの比較画像の解析に使用
される医用画像処理装置において、前記両比較画像をほ
ぼ同時に表示する手段と、前記比較画像の一方に少なく
とも1個の基準点を設定する手段と、前記比較画像の他
方に前記基準点に対して相関検出領域を設定する手段
と、前記基準点の画像情報と前記検出領域内の各点の画
像情報との相関を演算する手段と、前記相関演算手段の
演算結果を、縦方向と横方向とが前記検出領域内の各点
の位置を示し、基準点の画像情報と各点の画像情報との
相関度を意味する相関表として表示する手段とを有す
る。
ニタ−に一対の比較画像がほぼ同時に表示される。オペ
レ−タは一対の比較画像の一方に基準点を設定する。こ
れにより、他方の比較画像に対応点を含む検出領域が設
定される。演算手段は、基準点の画像情報と検出領域内
の各点の画像情報とを演算する。表示手段は、相関演算
手段の演算結果を、縦方向と横方向とが検出領域内の各
点の位置を示し、数値が基準点の画像情報と各点の画像
情報との相関度を意味する相関表として表示する。
実施例を図面を参照しつつ説明する。
システム図である。
からなる画像処理部、22は画像入力部、23はキ−ボ
−ド、24はマウス、25は画像・計測デ−タ記憶装
置、26は画像モニタ−、27はシステムモニタ−であ
る。画像入力部22は、例えば眼底カメラのCCDカメ
ラである。この場合には、撮影されたステレオ画像又は
時期を異ならせて撮影された経時的画像はCCDカメラ
を介して画像処理部21に直接入力される。また、例え
ば、画像入力部22はスライド入力装置又はスキャナ−
であってもよい。この場合には、ステレオタイプの眼底
写真の眼底像、時期を異ならせて撮影された眼底写真の
経時的な変化を示す眼底画像はスライド入力装置又はス
キャナ−により画像処理部21にデジタル化されて読み
込まれる。
21を操作するためのコマンド入力等に使用される。画
像処理部21は入力された画像に基づき各種の計測処理
を行うのに用いられる。この画像処理部21は例えばパ
−ソナルコンピュ−タ−、ワ−クステ−ションである。
画像・計測デ−タ記憶装置25は入力された画像、計測
された画像等の計測に関係するデ−タを記憶する。経時
的変化画像の比較を行う場合には、先に撮影された眼底
像は、ディジタルデ−タとしてこの画像・計測デ−タ記
憶装置25に記憶されていることが通例である。この画
像・計測デ−タ記憶装置25には、例えば、ハ−ドディ
スク、光磁気ディスクが用いられる。画像モニタ−26
は入力された画像、処理途中の画像、処理後の画像を表
示するために用いられる。システムモニタ−27は画像
処理部1へのコマンド入力指示、デ−タの表示を行うの
に用いられる。
用したフロ−チャ−トの概略を示し、図5は本発明の要
旨を説明するためのフロ−チャ−トである。
としてのステレオ画像を読み込む(S.1)。そのステ
レオ画像は画像モニタ−26に表示される。図5は画像
モニタ−26に表示されたステレオ画像を示している。
この図5において、符号28は左側の眼底像、符号29
は右側の眼底像を示している。また、符号28a、29
aは視神経乳頭部である。次に、画像モニタ−26に表
示された左側の眼底像28を見ながら視神経乳頭部28
aを計測処理のために定義する(S.2)。オペレ−タ
−は、例えば、視神経乳頭部28aの上下左右の4点K
1、K2、K3、K4を指定する。画像処理部21は、
この4点K1、K2、K3、K4に基づき1個の楕円E
を求める。これにより、計測処理のための視神経乳頭部
が定義される。次に、眼底像28の位置と眼底像29の
位置とを合わせる(S.3)。この位置合わせの詳細は
後述する。
ら所定の角度で撮影することにより得られる。従って、
左側の眼底像28の特定部位の位置と右側の眼底像29
の特定部位の位置とは若干ずれている。従って、S.4
において、左側の眼底像28を基準にして、右側の眼底
像29の相対的なズレ量を求める。このズレ量により、
高さ情報(又は深さ情報)としての立体計測値が得られ
る。
パラメ−タ−と共に画像モニタ−26に表示される
(S.5)。
−チャ−トを参照しつつ説明する。画像モニタ−26に
は、図5に示すように、左側の眼底像28と右側の眼底
像29と並べて表示されている(S1´)。次に、オペ
レ−タ−は眼底像28の適宜の位置に基準点P1を入力
する(S2´)。この基準点P1には血管30と血管3
1との分岐点のような特異箇所が望ましい。基準点P1
は□、○、X等のマ−クにより指定される。基準点P1
の位置を明瞭に認識させるためである。
眼底像28に眼底像29を同一画面域にほぼ同時に表示
させる(S3´)。図7には、眼底像29は破線で示さ
れている。眼底像28と眼底像29とは互いに異なる色
が採用されている。眼底像28の色と眼底像29の色と
は互いに補色関係であることが望ましい。例えば、眼底
像28を緑色により表示し、眼底像29を赤色で表示す
れば、重なっている画像部分は黄色に見える。ずれてい
る画像部分は緑色を赤色とに分離して見える。従って、
眼底像28の基準点P1に対応する眼底像29の対応点
P1´を容易に見つけ出すことができる。
ニタ−26に交互に切り換えて表示することもできる。
この場合には、眼底像28と眼底像29とが重なってい
る画像部分は、残像現象により静止して見える。一方、
眼底像28と眼底像29とがずれている部分はちらつい
て(フリッカ−)見える。これにより、眼底像28の基
準点P1に対応する眼底像29の対応点P1´を容易に
見つけだすことができる。すなわち、眼底像28と眼底
像29との位置ズレを微調整できる。
換えのスピ−ドは可変とするのが望ましい。例えば、1
秒間に2回から10回の表示切り換えがオペレ−タの指
示により可能である。
対応する眼底像29の対応点P1´の特定は、眼底像2
8と眼底像29との構造的差異により難しい。
対応する眼底像29の対応点P1´を得るために、画像
処理部21は相関を演算する。画像処理部21は、ま
ず、基準点P1を含む検出領域Qを設定する。この検出
領域Qを拡大して図8に示す。この検出領域Qは11×
11ピクセルからなる正方形状である。しかしながら、
13×13ピクセル、15×15ピクセル、9×9ピク
セル、7×7ピクセル等、いずれの大きさの検出領域を
用いてもよい。
眼底像29とが大幅にずれている場合には相関は低いと
考えられる。画像処理部21は、縦方向と横方向とが検
出領域Q内の各点の位置を示し、数値が基準点P1の画
像情報と各点の画像情報との相関度を意味する相関数値
表としてシステムモニタ27に表示する(図9、図11
参照)。
この相関数値表は、以下に説明するようにして作成され
る。基準点P1を持つ一方の画像と検出領域Qを持つ他
方の画像について、P1を中心とする正方形のウインド
ウ(例えば15×15ピクセル)P1Wと検出領域Qに
含まれる各点Qcr(c、rはそれぞれ検出領域Qの行
と列で、検出領域Qが11×11の場合、c、rはそれ
ぞれ1から11までの整数である。)を中心とする同じ
サイズのウインドウQcrWを設定し、ウインドウP1
WとそれぞれのウインドウQcrWについて相関を計算
する。ウインドウQcrWのうちのどれかがウインドウ
P1Wと同じ物体(例えば血管の分岐など)が同じ状態
(方向、大きさなど)で存在するなら、二つのウインド
ウ内部の局部的な画像の濃度パタ−ンが等しくなるはず
で、Cn=1となる。この局部的な疑似度をはかる評価
関数の一つとして、良く知られている正規化相関の演算
式には次のものである。
W、QcrW内の画像の濃度値で、Xm、Ymはその平
均値である。Xn、Ynが完全に一致したときはCn=
1、反転の場合はCn=−1、無相関ならばCn=0と
なる。この検出領域の相関数値表は、ウインドウP1W
とウインドウQcrWの各点に対してこの正規化相関に
より求められた値を100倍して表示したものである。
評価するには、正規化相関方法の他に、相互相関方法、
差の絶対値の和を求めることによる相関方法、差の自乗
和を求めることによる相関方法を採用することもでき
る。
点の画像には、*マ−クが両側に付されている(S.4
´)。
(*マ−クが両脇に付されている数値)が中央に来るよ
うに眼底像29を移動させる(S5´)。すると、画像
処理部21は眼底像29が眼底像28に重なる方向に移
動させる(S6´)。図10はこのようにして得られた
眼底像28と眼底像29との検出領域Qの拡大図を示し
ている。眼底像28と眼底像29とはこのように位置ズ
レが小さい場合には相関が高いと考えられる。
8と眼底像29との相関を評価する(S4´)。これに
より、図11に示すような相関数値表32´が得られた
とする。オペレ−タは、この結果に基づいて対応点P1
´を決定する。
テップS7´において、自動サ−チキ−を操作する。
プS11´に移行して基準点P1に対応する対応点P1
´を決定する。自動サ−チキ−を操作した場合、ステッ
プS8´に移行する。
8との間に最も相関数値が得られるように眼底像29を
移動させる(S8´)。次に、画像処理部21は、ステ
ップS4´と同様の相関演算を行う(S9´)。そし
て、画像処理部21はその結果を確認評価する(S10
´)。次に、画像処理部21はその相関数値表が最大と
なるように自動的に眼底像29を移動させる。
らステップS10´までを繰り返す。そして、相関数値
表が最大となる位置を決定する(S.11´)。
も効力を発揮する。
画像の対応付けを迅速かつ容易にできてしかも再現性を
保証できる。
き他方の比較画像に対応点を付与することを説明する図
である。
ム図である。
説明するためのフロ−チャ−トである。
示す図である。
である。
した状態を示す図である。
である。
図である。
Claims (7)
- 【請求項1】眼底等の撮影対象を同時に撮影することに
より得られたステレオ画像又は時期を異ならせて撮影す
ることにより得られた経時的画像としての少なくとも二
つの比較画像の解析に使用される医用画像処理装置にお
いて、 前記両比較画像をほぼ同時に表示する手段と、 前記比較画像の一方に少なくとも1個の基準点を設定す
る手段と、 前記比較画像の他方に前記基準点に対して相関検出領域
を設定する手段と、 前記基準点の画像情報と前記検出領域内の各点の画像情
報との相関を演算する手段と、 前記相関演算手段の演算結果を、縦方向と横方向とが前
記検出領域内の各点の位置を示し、基準点の画像情報と
各点の画像情報との相関度を意味する相関表として表示
する手段と、 を有する医用画像処理装置。 - 【請求項2】前記相関表が数値情報であることを特徴と
する請求項1に記載の医用画像処理装置。 - 【請求項3】前記各点の中で最大の数値が呈示されてい
る点の画像情報が前記基準点の画像情報に対応している
とみなして前記基準点の画像情報と対応点の画像情報と
を一致させるように一方の比較画像と他方の比較画像と
を相対的に移動させる像移動手段と、 前記基準点の画像情報と対応点の画像情報との一致を確
定する確定手段と、を有する請求項2に記載の医用画像
処理装置。 - 【請求項4】前記相関数値表には相関度の最も高い点の
数値が他の点の数値と識別可能に表示されることを特徴
とする請求項3に記載の医用画像処理装置。 - 【請求項5】前記比較画像の一方と他方との一致を確認
するために、前記一方の比較画像と前記他方の比較画像
とが交互に表示されることを特徴とする請求項3に記載
の医用画像処理装置。 - 【請求項6】前記一方の比較画像の色と前記他方の比較
画像の色とが補色関係であることを特徴とする請求項5
に記載の医用画像処理装置。 - 【請求項7】画像処理され記憶された画像に指定された
基準点情報を記憶する手段を有し、この画像を比較画像
の一方として使用する場合において、その記憶された基
準点情報を新たな解析の基準点として自動的に設定する
機能を有する請求項1に記載の医用画像処理装置。
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US6104828A (en) | 2000-08-15 |
JPH07255681A (ja) | 1995-10-09 |
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